JP6105010B2 - 破砕機 - Google Patents

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Description

本発明は、家庭から排出されるごみや産業廃棄物などを所定の大きさに破砕するのに使用する破砕機の改良に関する。
例えば家庭から排出される粗大ごみは、リサイクル施設に運搬され、可燃性粗大ごみと不燃性粗大ごみとに選別された後、破砕機を利用して所定の大きさに破砕される。この様な破砕処理に利用する破砕機は、粗大ごみなどの被破砕物を破砕する為、例えば特許文献1に記載される様に、破砕刃を固定した回転軸をケーシング内に回転可能に支持した構造を有しており、用途に応じて、1本の回転軸を備えた1軸破砕機や、複数本(2本、3本、4本等)の回転軸を備えた多軸破砕機が使用されている。
図5〜6は、従来構造の2軸破砕機を示している。図示の構造の場合、破砕機1は、2本の回転軸2a、2bを、ケーシング3内に平行に配置した状態で回転可能に支持している。又、前記両回転軸2a、2bのうち、一方の回転軸2aは、該回転軸2aの軸方向片端部(図5の左端部)が電動モータ等の駆動源4に直接接続されており、該駆動源4により回転駆動される。これに対し、他方の回転軸2bは、歯車機構5を介して、前記一方の回転軸2aにより回転駆動される。
又、前記各回転軸2a、2bの周囲には、複数の破砕刃6a、6bとスペーサ7a、7bとが、該回転軸2a、2bの軸方向に交互に配置されている。又、一方の回転軸2aに支持された破砕刃6a、6aの外周縁部の円周方向一部は、他方の回転軸2bに支持された破砕刃6b、6b同士の間部分(スペーサ7b、7bの周囲)にそれぞれ配置されており、反対に、他方の回転軸2bに支持された破砕刃6b、6bの外周縁部の円周方向一部は、一方の回転軸2aに支持された破砕刃6a、6a同士の間部分(スペーサ7a、7aの周囲)にそれぞれ配置されている。
又、前記各回転軸2a、2bの軸方向片端寄り部分には、雄ねじ部8a、8bが形成されており、該雄ねじ部8a、8bにはそれぞれ押付ナット9a、9bが螺合されている。これに対し、前記各回転軸2a、2aの軸方向他端部(図5の右端部)には、外向フランジ状の段部10a、10bが設けられている。そして、前記各押付ナット9a、9bを締め付ける事により、前記各破砕刃6a、6b及び前記各スペーサ7a、7bを軸方向他側に向けて押圧し、前記各段部10a、10bと前記各押付ナット9a、9bとの間で、前記各破砕刃6a、6b及び前記各スペーサ7a、7bを軸方向に挟持している。これにより、隣接配置された前記各破砕刃6a、6bと前記各スペーサ7a、7bとを互いに密着させて、これら各破砕刃6a、6bが前記各回転軸2a、2bに対してがたついたりする事を防止している。
ところが、上述した従来構造の場合には、前記各押付ナット9a、9bの押し付け力により、隣接配置された前記各破砕刃6a、6bと前記各スペーサ7a、7bとを密着させる様にしている為、これら各破砕刃6a、6bと各スペーサ7a、7bとの間の隙間を完全になくす(0にする)事は困難である。
即ち、前記各雄ねじ部8a、8bは、前記各回転軸2a、2bの周囲にらせん状に形成されている為、これら各雄ねじ部8a、8bに螺合した前記各押付ナット9a、9bの軸方向端面によっては、軸方向片端側に配置された前記破砕刃6a及び前記スペーサ7bを、円周方向に関して均等に押圧する事はできない。この為、前記各破砕刃6a、6bと前記各スペーサ7a、7bとの間に隙間が生じ易く、該隙間に破砕屑や塵埃、水分等が侵入する可能性がある。この結果、前記各破砕刃6a、6b及び前記各スペーサ7a、7bに腐食が生じて、前記各回転軸2a、2bに対するがたつきが生じたり、これら各破砕刃6a、6b及び各スペーサ7a、7bが前記各回転軸2a、2bに対し固着して、前記破砕機1の分解作業時に、これら各破砕刃6a、6b及び各スペーサ7a、7bを前記各回転軸2a、2bから分離できなくなる、といった不都合を生じる可能性がある。
この様な事情に鑑みて、本件特許出願人は、特許文献2に開示された、図7、8に示す、ロッキングシステム構造を先に考えた。図示の構造の場合、回転軸2cの軸方向片端部(図7、8の左端部)に、破砕刃6cを軸方向他側(図7、8の右側)に向けて押圧する為の押圧機構11を設けている。該押圧機構11は、ボルト保持部材12と、複数本のボルト13、13と、止め輪14と、間座15とを備えている。
このうちのボルト保持部材12は、円輪状に構成されており、前記回転軸2cの軸方向片端部に、該回転軸2cの軸方向の移動を可能に外嵌されている。又、前記ボルト保持部材12には、径方向外端部の円周方向等間隔複数箇所に、前記回転軸2cの軸方向に貫通するねじ孔16、16が形成されている。又、この様なボルト保持部材12の軸方向他側に隣接する部分には、前記間座15が、前記回転軸2cの周囲に該回転軸2cの軸方向の移動を可能に外嵌されている。そして、前記各ねじ孔16、16に螺合した前記各ボルト13、13の先端部を、前記間座15の軸方向片端面に当接させている。又、前記止め輪14は、断面略L字形で、円周方向に4分割された円弧片18、18を組み合わせる事により円環状に構成されており、図7、8に示す様に、前記ボルト保持部材12の軸方向片側に隣接する状態で、前記回転軸2cの軸方向片端部外周面に形成された環状凹溝19に係合している。
そして、前記各ボルト13、13をそれぞれ締め付ける事で、これら各ボルト13、13の先端部により、前記間座15を介して、前記各破砕刃6cを軸方向他側に間接的に押し付けている。又、この状態で、前記止め輪14により、前記ボルト保持部材12が、前記各ボルト13、13から作用する押し付け反力に基づいて軸方向片側に変位する事を阻止している。更に、前記各ボルト13、13を、それぞれ所定の力(トルク)で締め付けた後、これら各ボルト13、13に螺合したロックナット17、17を締め付ける事で、これら各ボルト13、13の緩み止めを図っている。
上述の様な構成を有する先発明に係る構造の場合、円周方向に配置された前記各ボルト13、13を利用して前記各破砕刃6cを軸方向他側に押圧する為、前述した従来構造の場合の様に、回転軸に螺合した押付ナットの軸方向端面により破砕刃を軸方向に直接押圧する構造に比べて、押圧力を円周方向に関して均等にし易くできる。この為、軸方向に隣接する破砕刃6c同士の間部分(又は破砕刃6cとスペーサとの間部分)に隙間が生じる事を有効に防止できる。従って、これら各破砕刃6c(及びスペーサ)に、腐食が生じたり、固着が生じたりする事を有効に防止できる。
但し、上述した先発明に係る構造の場合には、前記環状凹溝19を前記回転軸2cの外周面に加工する為のコストが嵩むと共に、該環状凹溝19に係止する分割型の止め輪14を加工する為のコストが嵩む。又、前記ボルト保持部材12の軸方向位置を細かく調整する事ができない為、前記回転軸2cの周囲に配置する破砕刃6cの数を変更した場合などに、軸方向厚さ寸法の異なる間座15を使用する必要が生じる可能性があり、やはりコストが嵩む原因になる。
特開2001−205126号公報 米国特許第5360283号明細書
本発明は、上述の様な事情に鑑み、回転軸の周囲に互いに隣接する状態で設けられた破砕刃同士の間部分又は破砕刃とスペーサとの間部分に隙間が生じる事を防止できる破砕機の構造を、低コストで実現すべく発明したものである。
本発明の破砕機は、回転軸と、複数の破砕刃と、押圧機構(ロッキングシステム)とを備える。
このうちの回転軸は、例えば軸方向端部が駆動源に接続され、ケーシングに対して複数の軸受を利用して回転自在に支持される。
又、前記各破砕刃は、前記回転軸の周囲に、該回転軸の軸方向の移動を可能に、且つ、該回転軸に対する相対回転を不能に支持されている。
又、前記押圧機構は、前記回転軸の軸方向片側(片端部だけでなく、片端寄り部分を含む)に設けられ、前記各破砕刃を軸方向他側に向けて押圧するものである。
尚、本発明を実施する場合、前記回転軸の周囲に、前記各破砕刃を直列に配置(積層)しても良いし、請求項に記載した発明の様に、前記各破砕刃とスペーサとを交互に配置しても良い。
特に本発明の場合には、前記押圧機構を、ボルト保持部材と、複数本のボルトと、1個のナットとを備えたものとしている。
このうちのボルト保持部材は、円周方向複数個所(好ましくは円周方向等間隔複数個所)に、前記回転軸の軸方向に貫通したねじ孔を形成しており、前記回転軸のうち外周面が円筒面状となった円筒面部該回転軸の軸方向の移動を可能に外嵌されている。
又、前記各ボルトは、前記各ねじ孔に螺合しており、それぞれの軸方向他端部(軸部の先端部又は頭部)を、前記各破砕刃のうち軸方向片端側に設けられた破砕刃に対し、直接又は間接的に押し付けている。
更に、前記ナットは、該ナットの軸方向他側面を前記ボルト保持部材の軸方向片側面に当接させた状態で、前記各ボルトのうち前記ボルト保持部材から軸方向片側に突出した部分の径方向内側に配置され、前記回転軸の外周面に形成された、外接円の直径が前記円筒面部の外径寸法と同じである雄ねじ部に螺合している。そして、前記ボルト保持部材に対し前記各ボルトから作用する押し付け反力により、該ボルト保持部材がそれ以上軸方向片側に変位する事を阻止している。
上述した様な本発明の破砕機を実施する場合には、例えば請求項2に記載した発明の様に、前記ナットの外周面を円筒面状とする事ができる。
又、本発明を実施する場合には、例えば請求項3に記載した発明の様に、前記雄ねじ部を、前記回転軸の軸方向片端部にのみ形成する事ができる。
又、本発明を実施する場合には、例えば請求項に記載した発明の様に、前記各ボルトの軸方向他端部を、前記回転軸に該回転軸の軸方向の移動を可能に外嵌された間座に当接させて、該間座を介して、前記各破砕刃を軸方向他側に間接的に押し付ける事ができる。
尚、この様な間座としては、前記回転軸の周囲に前記各破砕刃と交互に配置されたスペーサや、前記回転軸をケーシングに対して回転自在に支持する為の転がり軸受を構成する内輪を利用する事もできるし、専用の部材を使用する事もできる。
以上の様な構成を有する本発明によれば、回転軸の周囲に互いに隣接する状態で設けられた破砕刃同士の間部分又は破砕刃とスペーサとの間部分に隙間が生じる事を防止できる構造を、低コストで実現できる。
即ち、本発明の場合には、押圧機構を構成するボルト保持部材により円周方向複数箇所に保持された複数本のボルトを利用して破砕刃を軸方向に押圧する為、前述した従来構造の場合の様に、回転軸に螺合した押付ナットの軸方向端面により破砕刃を軸方向に直接押圧する構造に比べて、押圧力を円周方向に関して均等にし易くできる。この為、前記回転軸の周囲に互いに隣接する状態で配置された破砕刃同士の間部分又は破砕刃とスペーサとの間部分(請求項に記載した発明の場合)に、隙間が生じる事を有効に防止できる。この結果、前記各破砕刃(及びスペーサ)に、腐食が生じたり、固着が生じたりする事を有効に防止できる。
しかも、本発明の場合には、前記各破砕刃を前記回転軸に対する軸方向の移動を可能に支持している為、前記ナットを該回転軸から取り外す事で、前記各破砕刃を該回転軸から容易に取り外す事ができる。この為、本発明の場合には、前記破砕機から前記回転軸を取り出した後、該回転軸を専用工場等に搬送せずに、その場で、該回転軸から前記各破砕刃を取り外す事ができる。従って、破砕刃の交換作業を、容易に且つ短時間で行う事が可能になる。又、破損した破砕刃のみを交換する事が可能になる為、破砕機の維持管理コストの低減を図れる。又、前記回転軸から前記各破砕刃を取り外す事ができる為、破砕機のメンテナンス作業時に必要となる作業スペース(設置スペース)の省スペース化を図り易くなる。
更に、本発明の場合には、前記ボルト保持部材が軸方向片側に変位する事を、前記回転軸の外周面に形成された雄ねじ部に螺合したナットにより規制する事ができる。この為、前記図7、8に示した先発明に係る構造の様に、回転軸に形成した環状凹溝と、該環状凹溝に係止する分割型の止め輪を使用した場合に比べて、コストの低減を図れる。又、螺合量を変える事でナットの軸方向位置を微調整する事が可能である為、回転軸の周囲に配置する破砕刃の数を変更した場合にも、軸方向厚さ寸法の異なる間座などを使用せずに済む。この為、この面からもコストの低減を図れる。
本発明の実施の形態の1例を示す破砕機の縦断面模式図。 同じく部分切断平面図。 同じく回転軸及び周辺部材を取り出して軸方向端部を示す部分断面図。 同じく部分断面斜視図。 従来構造の破砕機を示す横断面図。 同じく図5のA−A断面図。 先発明に係る構造を示す、図3に相当する図。 同じく図4に相当する図。
[実施の形態の1例]
本発明の実施の形態の1例に就いて、図1〜4を参照しつつ説明する。本例の破砕機20の場合、矩形筐状のケーシング21の上端開口部にホッパー22が取り付けられており、該ホッパー22内に、ベルトコンベア23により搬送された被破砕物24、24が順次投入される。又、前記破砕機20により破砕された廃棄物は、該破砕機20の下方に排出され、別のベルトコンベア23aにより次の処理工程に移送される。
前記ケーシング21内には、2本の回転軸25a、25bが、互いに平行に配置された状態で、複数個の軸受により回転自在に支持されている。又、前記両回転軸25a、25bのうち、一方の回転軸25aの軸方向他端部(図2の右端部)にはスプライン部26が形成されており、油圧式又は電気式の図示しない駆動源に接続され、該駆動源により回転駆動される。これに対し、他方の回転軸25bは、歯車機構27を介して、前記一方の回転軸25aにより回転駆動される。より具体的には、前記他方の回転軸25bの軸方向中間部に固定された前記歯車機構27を構成する従動歯車28と、前記一方の回転軸25aの軸方向中間部に固定された前記歯車機構27を構成する駆動歯車29とを噛合させる事で、前記他方の回転軸25bを前記一方の回転軸25aにより回転駆動する様にしている。
又、前記各回転軸25a、25bの周囲には、複数の破砕刃30a、30bとスペーサ31a、31bとが、前記各回転軸25a、25bの軸方向にそれぞれ交互に配置(積層)されている。これら破砕刃30a、30b及びスペーサ31a、31bは、それぞれ略円輪状に構成されており、前記各回転軸25a、25bに対し、軸方向に関する移動(相対変位)を可能に、且つ、相対回転を不能に支持されている。この為に、前記各回転軸25a、25bのうち、前記各破砕刃30a、30b及び前記各スペーサ31a、31bを嵌合する部分の断面形状を多角形状(図示の例では6角形状)とすると共に、前記各破砕刃30a、30b及び前記各スペーサ31a、31bの中心孔(取付孔)の形状を多角形状(図示の例では6角形状)としている。
又、前記各破砕刃30a、30bは、図1に示す様に、円周方向等間隔複数個所(図示の例では6個所)に、フック32、32が形成されている。そして、前記一方の回転軸25aに支持された破砕刃30a、30aの外周縁部の円周方向一部(フック32)は、前記他方の回転軸25bに支持された破砕刃30b、30b同士の間部分(スペーサ31b、31bの周囲)にそれぞれ挿入されており、反対に、前記他方の回転軸25bに支持された破砕刃30b、30bの外周縁部の円周方向一部(フック32)は、前記一方の回転軸25aに支持された破砕刃30a、30a同士の間部分(スペーサ31a、31aの周囲)にそれぞれ挿入されている。
次に、本例の特徴部分である、前記各破砕刃30a、30bと前記各スペーサ31a、31bとを密着させる部分の構造に就いて説明する。本例の場合、前記一方の回転軸25aに設けた構造と前記他方の回転軸25bに設けた構造とで同様の構成を有している為、重複する説明を避ける為、以下、一方の回転軸25aに設けた構造を例を説明する。
本例の場合、前記回転軸25aの軸方向片端部(図2〜4の左端部)に、前記各破砕刃30a、30a及び前記各スペーサ31a、31aを軸方向他側(図2〜4の右側)に向けて押圧する為の押圧機構(ロッキングシステム)33を設けると共に、前記回転軸25aの軸方向中間部他端寄り部分に、外向フランジ状の段部34を設けている。そして、これら段部34と前記押圧機構33との間に、前記各破砕刃30a、30aと前記各スペーサ31a、31aとを交互に配置している。
前記押圧機構33は、ボルト保持部材35と、複数本(例えば10本以上)のボルト36、36と、1個のナット(位置決めナット)37と、間座38とを備えている。
このうちのボルト保持部材35は、鉄系合金等の金属製で、円輪状に構成されており、前記回転軸25aの軸方向片端部に、該回転軸25aの軸方向の移動を可能に外嵌(遊嵌)されている。又、前記ボルト保持部材35には、径方向外端部の円周方向等間隔複数箇所に、前記回転軸25aの軸方向に貫通するねじ孔39、39が形成されている。又、この様なボルト保持部材35の軸方向他側に隣接する部分には、円環状の前記間座38が、前記回転軸25aの周囲に該回転軸25aの軸方向の移動を可能に外嵌されている。
そして、前記各ねじ孔39、39に螺合した前記各ボルト36、36の軸部の先端部(軸方向他端面)を、前記ボルト保持部材35の軸方向他側面よりも軸方向他側に突出させて、前記間座38の軸方向片端面に当接させている。又、前記ナット37は、円環状に構成されており、内周面に雌ねじ部42が形成されている。そして、この様なナット37を、該ナット37の軸方向他側面を前記ボルト保持部材35の軸方向片側面に当接させた状態で、前記回転軸25aの軸方向片端部外周面にのみ形成された雄ねじ部40に螺合している。
そして、前記各ボルト36、36をそれぞれ締め付ける事で、これら各ボルト36、36の軸部の先端部により、前記間座38を介して、前記各破砕刃30a、30aを軸方向他側に間接的に押し付けている。又、この状態で、前記ナット37により、前記ボルト保持部材35に対し前記各ボルト36、36から作用する押し付け反力により、該ボルト保持部材35がそれ以上軸方向片側に変位する事を阻止している。更に、前記各ボルト36、36を、それぞれ所定の力(トルク)で締め付けた後、これら各ボルト36、36に螺合したロックナット41、41を締め付ける事で、これら各ボルト36、36の緩み止めを図っている。
以上の様な構成を有する本例の破砕機20によれば、前記各回転軸25a、25bの周囲に隣接する状態で設けられた前記各破砕刃30a、30bと前記各スペーサ31a、31bとの間部分に隙間が生じる事を防止できる構造を、低コストで実現できる。
即ち、本例の場合には、前記押圧機構33を構成するボルト保持部材35により円周方向等間隔複数箇所に保持された複数本のボルト36、36を利用して、前記各破砕刃30a、30bを軸方向に押圧する為、前述した従来構造の場合の様に、回転軸に螺合した押付ナットの軸方向端面により破砕刃を軸方向に直接押圧する構造に比べて、押圧力を円周方向に関して均等にし易くできる。この為、前記各回転軸25a、25bの周囲に互いに隣接する状態で配置された前記各破砕刃30a、30bと前記各スペーサ31a、31bとの間部分に、隙間が生じる事を有効に防止できる。この結果、前記各破砕刃30a、30b及び前記各スペーサ31a、31bに、腐食が生じたり、固着が生じたりする事を有効に防止できる。
しかも、本例の破砕機20の場合には、前記各破砕刃30a、30bを前記各回転軸25a、25bに対する軸方向の移動を可能に支持している為、前記ナット37を該回転軸25a、25bからそれぞれ取り外す事で、前記各破砕刃30a、30b(及びスペーサ31a、31b)を前記各回転軸25a、25bから容易に取り外す事ができる。この為、本例の場合には、前記破砕機20を分解して前記各回転軸25a、25bを取り出した後、該回転軸25a、25bを専用工場等に搬送せずに、その場で、該回転軸25a、25bから前記各破砕刃30a、30b及び前記各スペーサ31a、31bを取り外す事ができる。従って、これら各破砕刃30a、30bの交換作業を、容易に且つ短時間で行う事が可能になる。又、破損した一部の破砕刃30a、30bのみを交換する事が可能になる為、破砕機20の維持管理コストの低減を図れる。又、前記各回転軸25a、25bから前記各破砕刃30a、30bを取り外す事ができる為、前記破砕機20のメンテナンス作業時に必要となる作業スペース(設置スペース)の省スペース化を図り易くなる。
更に、本例の場合には、前記ボルト保持部材35が軸方向片側に変位する事を、前記各回転軸25a、25bの外周面に形成された雄ねじ部40に螺合した、前記ナット37により規制する事ができる。この為、前記図7、8に示した先発明に係る構造の様に、回転軸に形成した環状凹溝と、該環状凹溝に係止する分割型の止め輪を使用した場合に比べて、コストの低減を図れる。しかも、本例の場合には、前記雄ねじ部40を、前記各回転軸25a、25bの軸方向片端部にのみ形成している為、該雄ねじ部40の加工コストを抑えられる。又、前記ナット37の軸方向位置を微調整する事が可能である為、前記各回転軸25a、25bの周囲に配置する前記各破砕刃30a、30bの数(及びスペーサ31a、31bの数)を変更した場合にも、軸方向厚さ寸法の異なる間座などを使用せずに済む。この為、この面からもコストの低減を図れる。更に、本例の場合には、前記各回転軸25a、25bの外周面に、前記図7、8に示した様な環状凹溝を形成しなくて済む為、これら各回転軸25a、25bの剛性(強度)を確保する上で有利になる。
上述した実施の形態では、本発明を、回転軸を2本備えた2軸破砕機に適用した場合に就いて説明したが、本発明は、回転軸を1本のみ備えた1軸破砕機に適用する事もできるし、回転軸を3本、又はそれ以上備えた、多軸破砕機に適用する事もできる。又、本発明を、回転軸を複数本備えた破砕機に適用する場合、本発明の構造は、全ての回転軸を対象に実施しても良いし、1本の回転軸に適用しても良い。又、前記実施の形態では、回転軸の周囲に破砕刃とスペーサとを交互に配置した構造を例に説明したが、本発明を実施する場合には、スペーサを省略し、破砕刃を直列に配置する構造を採用する事もできる。又、本発明を実施する場合に、破砕刃の形状及び回転軸に対する支持構造は、図示の形状及び構造に限定されず、従来から知られている各種形状及び構造を採用できる。
1 破砕機
2a、2b、2c 回転軸
3 ケーシング
4 駆動源
5 歯車機構
6a、6b、6c 破砕刃
7a、7b スペーサ
8a、8b 雄ねじ部
9a、9b ナット
10a、10b 段部
11 押圧機構
12 ボルト保持部材
13 ボルト
14 分割リング
15 間座
16 ねじ孔
17 ロックナット
18 円弧片
19 環状凹溝
20 破砕機
21 ケーシング
22 ホッパー
23、23a ベルトコンベア
24 被破砕物
25a、25b 回転軸
26 スプライン部
27 歯車機構
28 従動歯車
29 駆動歯車
30a、30b 破砕刃
31a、31b スペーサ
32 フック
33 押圧機構(ロッキングシステム)
34 段部
35 ボルト保持部材
36 ボルト
37 ナット
38 間座
39 ねじ孔
40 雄ねじ部
41 ロックナット
42 雌ねじ部

Claims (5)

  1. 回転軸と、
    該回転軸の周囲に、該回転軸の軸方向の移動を可能に、且つ、該回転軸に対する相対回転を不能に支持された複数の破砕刃と、
    前記回転軸の軸方向片側に設けられ、前記各破砕刃を軸方向他側に向けて押圧する押圧機構と、
    を備えた破砕機であって、
    前記押圧機構が、ボルト保持部材と、複数本のボルトと、1個のナットとを有しており、
    前記ボルト保持部材は、円周方向複数箇所に前記回転軸の軸方向に貫通したねじ孔が形成され、前記回転軸のうち外周面が円筒面状となった円筒面部該回転軸の軸方向の移動を可能に外嵌されており、
    前記各ボルトは、前記各ねじ孔に螺合しており、それぞれの軸方向他端部を、前記各破砕刃のうち軸方向片端側に設けられた破砕刃に対し直接又は間接的に押し付けており、
    前記ナットは、該ナットの軸方向他側面を前記ボルト保持部材の軸方向片側面に当接させた状態で、前記各ボルトのうち前記ボルト保持部材から軸方向片側に突出した部分の径方向内側に配置され、前記回転軸の外周面に形成された、外接円の直径が前記円筒面部の外径寸法と同じである雄ねじ部に螺合しており、前記ボルト保持部材がそれ以上軸方向片側に変位する事を阻止している
    事を特徴とする破砕機。
  2. 前記ナットの外周面が円筒面状である、請求項1に記載した破砕機。
  3. 前記雄ねじ部が、前記回転軸の軸方向片端部にのみ形成されている、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載した破砕機。
  4. 前記各ボルトの軸方向他端部が、前記回転軸に該回転軸の軸方向の移動を可能に外嵌された間座を介して、前記各破砕刃を軸方向他側に間接的に押し付けている、請求項1〜のうちの何れか1項に記載した破砕機。
  5. 前記回転軸の周囲に、前記各破砕刃とスペーサとが交互に配置されている、請求項1〜のうちの何れか1項に記載した破砕機。
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