JP6103210B2 - 皮膚洗浄剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、増粘剤、脂肪酸塩、アシルアミノ酸系陰イオン性界面活性剤を用いたボデイシヤンプ―、ハンドソープなどの皮膚洗浄剤組成物に関するものである。
ボデイシヤンプ―やハンドソープなどの皮膚洗浄剤としては、従来より、各種の脂肪酸塩および界面活性剤が使用されてきた。こうした洗浄剤には、洗浄力の高さや泡立ちの良さに加え、低刺激性であること、適度な粘度を有することが求められる。脂肪酸塩の刺激性緩和のためには、皮膚刺激が少ないアシルアミノ酸系陰イオン性界面活性剤を配合する方法がとられる。しかしながら、アミノ酸型界面活性剤は配合時に粘度を高めることが難しい基剤であるため、適当な増粘剤を添加して粘度を増加させることが重要となる。高分子系増粘剤は増粘効果が高いため広く使用される添加剤であるが、洗浄剤の使用時にぬめり感が強く、すすぎに時間がかかり、使用感が著しく低下してしまうといった問題が生じることがある。また、高分子系増粘剤を添加した洗浄剤は、温度による粘度変化が大きくなるといった傾向がある。一般的なボデイシヤンプ―やハンドソープの粘度は、500mPa・s〜2000mPa・sであり、ポンプ式が多用されているが、使用環境の温度が高いときには、ポンプを押したときに液が飛び出してしまうといった問題やポンプ式容器を使用しない場合でも取り出した際に手およびタオルなどから洗浄剤が流れ落ちるといった問題が生じる。
また、脂肪酸塩を含有する皮膚洗浄剤からはさっぱりとした使用感を得ることができるが、洗浄後に皮膚上の水分の減少により、かさつき感やつっぱり感を感じることがある。そのため、使用後にかさつき感やつっぱり感を感じず、しっとり感を感じることができる洗浄剤組成物が求められている。
アミノ酸系界面活性剤と高分子系増粘剤を含んだ皮膚洗浄剤組成物としては、ヒドロキシアルキル変性澱粉のリン酸架橋物(増粘剤)と脂肪酸塩とアシルアミノ酸系陰イオン性界面活性剤を含む洗浄剤組成物(特許文献1)があげられる。ここでは、泡質、泡の安定性、増粘効果についての効果は記載されているが、しっとり感、ぬめり感、温度による粘度変化については改善がなされていない。非イオン性高分子(増粘剤)と脂肪酸塩とアミドエ―テルサルフエ―ト型陰イオン性界面活性剤とアルカノ―ルアミド型界面活性剤を含む洗浄剤組成物(特許文献2)では、アシルアミノ酸系陰イオン性界面活性剤と組み合わせた場合の経時的な粘度変化について効果は示されているものの、温度による粘度変化についての改善はなされていない。
特開2005-232049号公報 特開平10−158686公報
本発明の課題は、脂肪酸塩、アシルアミノ酸系陰イオン性界面活性剤、およびその増粘に有効な界面活性剤用増粘剤を含有し、使用時にぬめり感を与えず、使用後にしっとり感が得られ、温度による粘度変化が小さい皮膚洗浄剤組成物を提供することである。
本発明者は、鋭意検討の結果、下記一般式(1)を有する洗浄剤組成物が、温度による粘度変化が小さく、使用した際にぬめり感を感じず、使用後にはしっとり感を感じることができるという特徴を見いだし、本発明に至った。
すなわち、本発明は、以下のものである。
(1) 下記の成分(a)、成分(b)、成分(c)を含有し、成分(a)の比率が0.01〜5質量%、成分(b)の比率が5〜30質量%、成分(c)の比率が1.0〜20質量%であり、成分(b)の前記成分(c)に対する質量比((b)/(c))が1/2〜20/1であり、成分(a)、成分(b)および成分(c)の合計比率が10〜50質量%であり、残部が水であることを特徴とする、皮膚洗浄剤組成物
(a) 下記式(1)で示される化合物
(b) 炭素数が8〜22である脂肪酸のアルカリ金属塩、アンモニウム塩または有機アンモニウム塩
(c) アシルアミノ酸系陰イオン性界面活性剤
Figure 0006103210
(式(1)中、Mは、水素原子、アルカリ金属原子、1/2アルカリ土類金属原子、アンモニウム、有機アンモニウム、アミノ酸、アミノ酸アルカリ金属塩、タウリン、N−メチルタウリン、タウリンのアルカリ金属塩、またはN−メチルタウリンのアルカリ金属塩を示す。)
(2) 成分(c)がアシルメチルタウリン塩であることを特徴とする、[1]の皮膚洗浄剤組成物
本発明によって、温度による粘度変化が小さく、使用した際にぬめり感を感じず、使用後にはしっとり感を感じることができる皮膚洗浄剤組成物を提供することができる。
(成分(a):式(1)の化合物)
式(1)の化合物は、界面活性剤に対し増粘作用を有し、さらに該化合物を含んだ洗浄剤組成物は使用後にしっとり感を与えることができる。
式(1)で示される化合物のMは、式(1)中、Mは、水素原子、アルカリ金属原子、1/2アルカリ土類金属原子、アンモニウム、有機アンモニウム、アミノ酸、アミノ酸アルカリ金属塩、タウリン、N−メチルタウリン、タウリンのアルカリ金属塩、またはN−メチルタウリンのアルカリ金属塩を示す。
Mは、好ましくは、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、1/2カルシウム、1/2マグネシウム等のアルカリ土類金属、アンモニウム、トリエタノールアンモニウム等の有機アンモニウム、リジン、アルギニン等の塩基性アミノ酸、グリシンナトリウム、グリシンカリウム、ザルコシンナトリウム、β−アラニンナトリウム等の中性アミノ酸、グルタミン酸二ナトリウム、グルタミン酸二カリウム、アスパラギン酸二ナトリウム等の酸性アミノ酸、タウリンナトリウム、タウリンカリウム等のタウリン塩、N−メチルタウリンナトリウム、N−メチルタウリンカリウム等のN−メチルタウリン塩であり、より好ましくは、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属原子、タウリンナトリウム、タウリンカリウム等のタウリン塩が挙げられる。
(成分(b):脂肪酸塩)
本発明に用いられる成分(b)は、炭素数が8〜22である脂肪酸のアルカリ金属塩、炭素数が8〜22である脂肪酸のアンモニウム塩、または炭素数が8〜22である脂肪酸の有機アンモニウム塩である。
この炭素数8〜22の脂肪酸の炭素数は、10〜20が好ましく、12〜18が更に好ましい。また、炭素数8〜22の脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、イソパルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸などが挙げられ、これらのうち1種または2種以上を用いることができる。また、脂肪酸の混合物である混合脂肪酸を用いることができ、例えば、ヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸、牛脂脂肪酸などが挙げられる。好ましくは、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸であり、より好ましくはラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸である。また、塩を形成する対イオンとしては、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属、モノエタノールアンモニウム、ジエタノールアンモニウム、トリエタノールアンモニウムなどの有機アンモニウム、またはアンモニウムが挙げられる。好ましくは、ナトリウム、カリウム、トリエタノールアンモニウムであり、より好ましくはカリウムである。
(成分(c):アシルアミノ酸系陰イオン性界面活性剤)
アシルアミノ酸系陰イオン性界面活性剤とは、N−アシル基を有するアミノ酸塩構造を有する界面活性剤である。例えば、N−アシル−N−メチルタウリン塩、N−アシルグルタミン酸塩、N−アシル−N−メチル−β−アラニン塩、N−アシル−β−アラニン塩、N−アシルサルコシン塩、N−アシルグリシン塩等が挙げられる。アシル基は炭素数6〜20の飽和脂肪酸または不飽和脂肪酸由来の基であり、例えばラウロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基、ステアロイル基、オレオイル基である。また、混合脂肪酸由来のアシル基を用いることができ、混合脂肪酸由来のアシル基としては、ヤシ油脂肪酸アシル基、パーム核油脂肪酸アシル基などが挙げられる。アシル基として好ましくは、ラウロイル基、ミリストイル基、ヤシ油脂肪酸アシル基、パーム核油脂肪酸アシル基などが挙げられる。より好ましくは、ラウロイル基、ヤシ油脂肪酸アシル基、パーム核油脂肪酸アシル基である。
アシルアミノ酸系陰イオン性界面活性剤に含まれる塩を形成する対イオンは、水素原子、アルカリ金属原子、1/2アルカリ土類金属原子、アンモニウム、有機アンモニウム、アミノ酸、タウリン塩、N−メチルタウリン塩を示す。好ましくは、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、1/2カルシウム、1/2マグネシウム等のアルカリ土類金属、アンモニウム、トリエタノールアンモニウム等の有機アンモニウム、リジン、アルギニン等の塩基性アミノ酸、グリシンナトリウム、グリシンカリウム、ザルコシンナトリウム、β−アラニンナトリウム等の中性アミノ酸、グルタミン酸二ナトリウム、グルタミン酸二カリウム、アスパラギン酸二ナトリウム等の酸性アミノ酸、タウリンナトリウム、タウリンカリウム等のタウリン塩、N−メチルタウリンナトリウム、N−メチルタウリンカリウム等のN−メチルタウリン塩であり、より好ましくは、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属原子、タウリンナトリウム、タウリンカリウム等のタウリン塩が挙げられる。
アシルアミノ酸系陰イオン性界面活性剤の製造において、アルキル基を側鎖とする2級アミン型のアミノ酸誘導体は、側鎖を持たないものに比べて、アシル基との反応性が高いという特徴がある。そのため、耐圧釜のような特殊な設備を必要とせずに、工業的に生産することが可能である。工業的な生産が容易であるという観点から、アシルアミノ酸系陰イオン性界面活性剤として好ましくは、N−アシル−N−メチルタウリン塩、N−アシル−N−メチル−β−アラニン塩、N−アシルサルコシン塩である。中でもN−アシル−N−メチルタウリン塩は洗浄剤の使用後にしっとり感をもたらすことができることから、さらに好ましくは、N−アシル−N−メチルタウリン塩である。これらは一種または二種以上使用できる。
N−アシル−N−メチルタウリン塩としては、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリントリエタノールアンモニウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウム、ラウロイルメチルタウリンタウリンナトリウム、ラウロイルメチルタウリントリエタノールアンモニウム、パーム核油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、パーム核油脂肪酸メチルタウリンタウリンナトリウム、パーム核油脂肪酸メチルタウリントリエタノールアンモニウム等が挙げられる。
(組成物)
本発明の皮膚洗浄剤組成物は、式(1)で示される化合物(成分(a)と呼ぶ)と脂肪酸塩(成分(b)と呼ぶ)とアシルアミノ酸系陰イオン性界面活性剤(成分(c)と呼ぶ)を含有する。
すなわち、皮膚洗浄剤組成物は、式(1)の化合物(成分(a))を0.01〜5質量%、脂肪酸塩(成分(b))を5〜30質量%およびアシルアミノ酸系陰イオン性界面活性剤(成分(c))を1.0〜0質量%含有し、(b)/(c)が質量比で1/〜20/1であり、成分(a)、成分(b)、成分(c)の合計が100質量%である。これらの比率は、(a)、(b)、(c)および残部としての水の比率の合計を100質量%として計算する。
本発明の皮膚洗浄剤組成物においては、成分(a)の含有量は、0.01〜5質量%である。成分(a)の含有量は、0.02質量%以上が好ましく、0.03質量%以上が更に好ましい。また成分(a)の含有量は、3質量%以下が好ましく、2.5質量%以下が更に好ましい。
本発明の毛髪洗浄剤組成物においては、成分(b)の含有量は、5〜30質量%である。成分(b)の含有量が5質量%未満の場合、適度な泡立ちおよび洗浄力が得られず、洗浄剤の基本性能を発揮できない。この観点からは、成分(b)の含有量は、7質量%以上が好ましく、10質量%以上が更に好ましい。また、成分(b)の含有量が30質量%より多い場合、低温時に界面活性剤の析出などの問題が生じる可能性がある。この観点からは、成分(b)の含有量は、25質量%以下が好ましく、20質量%以下が更に好ましい。
成分(c)の含有量は、1.0〜0質量%である。成分(c)の含有量が1.0質量%未満の場合、脂肪酸塩の刺激性を緩和することができない。この観点からは、成分(c)の含有量は、2質量%以上が好ましく,3質量%以上が更に好ましい。また、成分(c)の含有量が0質量%より多い場合、低温時に界面活性剤の析出などの問題が生じる可能性がある。
皮膚洗浄剤組成物中の成分(b)の成分(c)に対する含有比率((b)/(c))は、質量比で1/〜20/1である。(b)/(c)が1/未満の場合、適度な泡立ちや石鹸特有のさっぱり感が得られない。また、(b)/(c)が20より大きい場合、脂肪酸の刺激性を緩和することができない。この観点からは、(b)/(c)は、15/1以下が好ましく、10/1以下が更に好ましい。
(その他成分)
本発明の洗浄剤組成物に対して、本発明の効果を損なわない範囲で、他の添加成分を適宜配合することができる。このような成分として使用される成分は、以下を例示できる。
例えば、ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウムなどの陰イオン性界面活性剤、ベタイン型両性界面活性剤、イミダゾリニウムベタイン型両性界面活性剤、スルホベタイン型両性界面活性剤などの両性界面活性剤、脂肪酸アルカノールアミド型非イオン性界面活性剤、アミンオキシド型非イオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン性界面活性剤などの非イオン性界面活性剤、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウムなどのカチオン界面活性剤、ジステアリン酸エチレングリコール、ジステアリン酸トリエチレングリコールなどのパール光沢付与剤、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、イソプレングリコール、タンパク加水分解液などの保湿剤、スクワラン、ホホバ油、オリーブ油、ヒマシ油、ラノリン、レシチンなどの油分、高重合メチルポリシロキサン、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン共重合体などのシリコーン誘導体、パラベンなどの防腐剤、サリチル酸、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン、ジンクピリチオン、ピロクトンオラミンなどの殺菌剤、クエン酸、クエン酸ナトリウムなどのpH調整剤、エデト酸塩、ヒドロキシエタンジホスホン酸などの金属イオン封鎖剤、ジブチルヒドロキシトルエン、酢酸トコフェロールなどの酸化防止剤、動植物由来の抽出エキス、色素、香料などを挙げることができる
以下に、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの例によって何ら制限されるものではない。
(調製例1:増粘剤の製造)
40%メチルアミン水溶液800g(10.3モル)とイセチオン酸ナトリウム509g(3.4モル)を容量2リットルのオートクレーブに仕込み、200〜250℃、20kg/cm2 の加圧下で5〜7時間反応を行った。冷却後、過剰のメチルアミンを蒸留により回収し、残留物を濃縮、蒸発乾固した。反応生成物をジメチルホルムアミドと水の混合溶媒2500g(質量比がジメチルホルムアミド/水=2/1)により晶析させることで式(1)の化合物を得た。収量は228gであった。得られた式(1)の化合物においては、Mはナトリウムである。
(実施例1〜5および比較例1〜5)
試験には、下記の原料を使用した。
(1)ラウリン酸カリウム: ノンサールLK-2 〔日油社製〕
(2)ミリスチン酸カリウム: ノンサールMK-1 〔日油社製〕
(3)パルミチン酸カリウム: ノンサールPK-1 〔日油社製〕
(4)オレイン酸カリウム: ノンサールOK-1 〔日油社製〕
(5)ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム: ダイヤポンK−SF 〔日油社製〕
(6)ラウロイルメチルアラニンナトリウム: エナジーコールL−30AN 〔ライオン社製〕
(7)ヤシ油脂肪酸グルタミン酸ナトリウム: アミソフトLS−11 〔味の素社製〕
(8)キサンタンガム: キサンタンクリアー80 〔ダニスコジャパン社製〕
(9)ヒドロキシエチルセルロース: HECダイセルSE900 〔ダイセルファインケム社製〕
式(1)の化合物、脂肪酸塩、アシルアミノ酸型陰イオン界面活性剤、水およびその他の成分を表1、表2に示す割合で混合し、クエン酸を用いてpH8.8にpHを調整した。この混合物を皮膚洗浄剤組成物とし、しっとり感、ぬめり感および温度による粘度変化を下記の方法により評価した。
(1)しっとり感
男女各10名をパネラーとし、皮膚洗浄剤組成物5gで体を洗浄し、タオルドライ後のしっとり感を評価した。しっとり感を感じる場合を2点、ややしっとり感を感じる場合を1点、しっとり感が乏しい場合を0点として20名の合計点から、次の3段階で評価した。
合計点30点以上: ◎
合計点25点以上30点未満: ○
合計点20点以上25点未満: △
合計点20点未満: ×
(2)ぬめり感
男女各10名をパネラーとし、皮膚洗浄剤組成物5gで体を洗浄した時のぬめり感を評価した。ぬめり感を感じなかった場合を2点、ややぬめり感が強いと感じた場合を1点、ぬめり感が強く、すすぎに時間がかかると感じた場合を0点として20名の合計点から、次の3段階で評価した。
合計点30点以上: ○
合計点20点以上30点未満: △
合計点20点未満: ×
(3)温度による粘度変化
皮膚洗浄剤組成物50gを35℃、25℃の恒温槽にそれぞれ3時間静置し、その後b型粘度計(株式会社東京計器製作所製)を用いて、時間100秒で粘度を測定した。35℃での粘度を粘度(A)、25℃での粘度を粘度(B)と表記したときに、粘度比率である粘度(A)/粘度(B)を次の3段階で評価した。
粘度(A)/粘度(B) 0.85以上: ○
粘度(A)/粘度(B) 0.80以上 0.85未満: △
粘度(A)/粘度(B) 0.80未満: ×
しっとり感、(2)ぬめり感、(2)温度による粘度変化についての評価結果を表1、表2に示した。
なお、式(1)の化合物を含まない皮膚洗浄剤組成物として、ラウリン酸カリウム1g、ミリスチン酸カリウム15g、パルミチン酸カリウム6g、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム2g、水76gを200mlのガラス容器に入れ、50℃で30分攪拌後、クエン酸を用いてpH8.8にpHを調整した。この皮膚洗浄剤組成物50gを25℃の恒温槽で3時間静置し、その後B型粘度計(株式会社東京計器製作所製)を用いて、時間100秒で粘度を測定した結果、25℃の粘度は、320mPa・sであった。実施例1の25℃の粘度は、609mPa・sであり、成分(a)を含んだ実施例1はそれと比較して粘度が高かった。
Figure 0006103210

Figure 0006103210
実施例1、実施例2、実施例3は、本発明の課題をすべて満たしていた。
実施例1に対し、成分(a)の代わりにキサンタンガムを含んだ比較例1は、しっとり感に乏しく、ぬめり感を感じ、温度による粘度変化が大きく、本発明の課題を満たさない皮膚洗浄剤組成物であった。
実施例1に対し、成分(a)の代わりにヒドロキシエチルセルロースを含んだ比較例2は、しっとり感に乏しく、ぬめり感を感じ、温度による粘度変化が大きく、本発明の課題を満たさない皮膚洗浄剤組成物であった。
実施例1に対し、成分(b)と成分(c)の質量比(b)/(c)が1/5未満であり、成分(a)の代わりにヒドロキシエチルセルロースを含んだ比較例3は、しっとり感は得られるものの、使用時にぬめり感を感じ、温度による粘度変化が大きく、本発明の課題を満たさない皮膚洗浄剤組成物であった。
実施例4は、使用時にぬめり感を与えず、使用後にしっとり感が得られ、温度による粘度変化が小さく、本発明の課題をすべて満たしていた。実施例4に対し、成分(a)の代わりにキサンタンガムを含んだ比較例4は、しっとり感に乏しく、ぬめり感を感じ、温度による粘度変化が大きく、本発明の課題を満たさない皮膚洗浄剤組成物であった。
実施例5は、使用時にぬめり感を与えず、使用後にしっとり感が得られ、温度による粘度変化が小さく、本発明の課題をすべて満たしていた。
実施例5に対し、成分(a)の代わりに、ヒドロキシエチルセルロースを含んだ比較例5は、しっとり感に乏しく、ぬめり感を感じ、温度による粘度変化が大きく、本発明の課題を満たさない皮膚洗浄剤組成物であった。

Claims (2)

  1. 下記の成分(a)、成分(b)、成分(c)を含有し、前記成分(a)の比率が0.01〜5質量%、前記成分(b)の比率が5〜30質量%、前記成分(c)の比率が1.0〜20質量%であり、前記成分(b)の前記成分(c)に対する質量比((b)/(c))が1/2〜20/1であり、前記成分(a)、前記成分(b)および前記成分(c)の合計比率が10〜50質量%であり、残部が水であることを特徴とする、皮膚洗浄剤組成物。

    (a) 下記式(1)で示される化合物
    (b) 炭素数が8〜22である脂肪酸のアルカリ金属塩、アンモニウム塩または有機アンモニウム塩
    (c) アシルアミノ酸系陰イオン性界面活性剤

    Figure 0006103210
    (式(1)中、Mは、水素原子、アルカリ金属原子、1/2アルカリ土類金属原子、アンモニウム、有機アンモニウム、アミノ酸、アミノ酸アルカリ金属塩、タウリン、N−メチルタウリン、タウリンのアルカリ金属塩、またはN−メチルタウリンのアルカリ金属塩を示す。)
  2. 前記成分(c)がアシルメチルタウリン塩であることを特徴とする、請求項1記載の皮膚洗浄剤組成物。
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