JP6100045B2 - 放射線検出装置、放射線検出システム及び放射線検出装置の製造方法 - Google Patents

放射線検出装置、放射線検出システム及び放射線検出装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、医療診断機器、非破壊検査機器等に用いられる放射線検出装置及び放射線検出システムに関する。
近年、X線を可視光に変換する波長変換体としての蛍光体層と、光電変換素子を2次元に配列して構成された2次元光検出器とを有するデジタル放射線検出装置の研究開発が盛んに行われている。デジタル放射線検出装置は、画像特性が良好であること、また、データーがデジタルデーターであるためネットワーク化したコンピュータシステムに取り込むことによってデーターの共有化が図られる利点がある。
特許文献1には、蛍光体の上部及び側部を有機材料の保護膜で覆い、光電変換パネルの外周部において、パッシベーション膜の表面と、保護膜の表面に接するように樹脂枠を配した放射線検出装置が記載されている。
また、特許文献2には、蛍光体層形成領域を規定するとともに蛍光体保護層として機能する枠体を設け、枠体内に設けられた柱状結晶構造を有する蛍光体層と枠体との上に、蛍光体保護層を設けた放射線検出装置が記載されている。
特開2000−284053号公報 特開2006−52986号公報
特許文献1,2では、蛍光体周辺の樹脂製の枠体により蛍光体に対する防湿性を向上させ、蛍光体の剥がれ防止を図っている。しかし、光電変換パネルの受光部上に柱状結晶の蛍光体が形成される放射線検出装置では、蛍光体は高温真空下での蒸着技術で形成され、形成後は常温下で蒸着釜より取り出されることになる。そのため、特に光電変換パネルの周辺近傍での熱応力が大きくかかるため、周辺近傍での蛍光体の剥がれが発生する可能性がある。
また、特に医療診断機器分野では、狭額縁化、即ち光電変換パネルの端部から放射線の検出部までの距離を短くすることが要求されている。特に、***撮影用の放射線検出装置においては、胸壁から検出部までの距離として例えば2mm以下といった短い距離が求められている。
そこで、本発明は、周辺近傍での蛍光体の剥がれを防止し、狭額縁化が可能な放射線検出装置を提供することを目的とする。
本発明の放射線検出装置は、放射線を光に変換するシンチレーターと、該シンチレーターからの光を電気信号に変換する光電変換部を有する光電変換パネルとを備えた放射線検出装置において、
前記光電変換パネルは、前記光電変換部の外側に、前記光電変換パネルの少なくとも一辺の少なくとも一部に沿った枠部材を備え、該枠部材は光電変換部側へ向かって下降する傾斜面を有し、
前記シンチレーターは、前記枠部材の前記傾斜面の表面と前記光電変換部の表面とに連続して蒸着法により形成された非柱状結晶構造を有する第1のシンチレーターと、該第1のシンチレーターの上に蒸着法により連続して形成された柱状結晶構造を有する第2のシンチレーターとを備えることを特徴とする。
また、本発明の放射線検出システムは、放射線を発生させるための放射線源と、上記放射線検出装置を備えることを特徴とする。
また、本発明の放射線検出装置の製造方法は、放射線を光に変換するシンチレーターと、該シンチレーターからの光を電気信号に変換する光電変換部を有する光電変換パネルとを備えた放射線検出装置の製造方法であって、
前記光電変換パネルの前記光電変換部の外側に、前記光電変換パネルの少なくとも一辺の少なくとも一部に沿って、前記光電変換部側へ向かって下降する傾斜面を有する枠部材を形成する第1の工程と、
非柱状結晶構造を有する第1のシンチレーターを前記枠部材の前記傾斜面の表面と前記光電変換部の表面とに連続して蒸着法により形成する第2の工程と、
柱状結晶構造を有する第2のシンチレーターを前記第1のシンチレーターの上に蒸着法により連続して形成する第3の工程と、
を含むことを特徴とする。
本発明の放射線検出装置は、シンチレーターの密着性に優れ、熱応力によるシンチレーター周辺近傍でのシンチレーターの剥離を防止することができる。更には、狭額化を図ることが可能であり、***撮影用の放射線検出装置として好適である。
第1実施形態の放射線検出装置を示す断面図である。 図1の放射線検出装置の光電変換パネルの平面図である。 図1の放射線検出装置を用いた***撮影の概要図である。 第1実施形態の放射線検出装置の枠部材近傍を拡大した断面図である。 第1実施形態の放射線検出装置の製造方法を説明する図である。 第2実施形態の放射線検出装置の枠部材近傍を拡大した断面図である。 第3実施形態の放射線検出装置の枠部材近傍を拡大した断面図である。 本発明の放射線検出装置を用いた放射線検出システムの概要図である。
以下、図面を参照して、本発明の放射線検出装置及び放射線検出システムについて説明する。なお、本発明において、放射線には、X線、α線、β線、γ線などの電磁波が含まれる。
≪放射線検出装置≫
<第1実施形態>
図1は本実施形態の放射線検出装置を示す断面図である。図1において、1は光電変換パネル、2はシンチレーター、3は光電変換部、4は枠部材、5はシンチレーター保護層、6は読み出しIC、7は外カバーである。図2は、図1の放射線検出装置の光電変換パネル1の平面図であり、8は駆動ICである。尚、図2ではシンチレーター保護層5を省略している。
光電変換パネル1は、ガラス、耐熱性プラスチック等の絶縁基板、単結晶Si等の単結晶半導体基板等の基板上に、光電変換素子が2次元アレイ状に配列された光電変換部(有効領域)3を備える。光電変換素子は、光電変換部3の外側に形成された駆動IC8により駆動される。光電変換素子は、シンチレーター2によって放射線から変換された光を電気信号に変換するものであり、例えば、アモルファスシリコンなどの材料を用いることが可能である。光電変換素子の構成は特に限定されず、MIS型センサー、PIN型センサー、TFT型センサー等適宜用いることができる。光電変換パネル1の光電変換部3の外側であって読み出しIC6等の引き出し配線が無い部分には、光電変換パネル3の一辺の少なくとも一部に沿った枠部材4が形成されている。枠部材4は長手方向に直交する面での断面形状が半円であり、光電変換部3側へ向かって下降する傾斜面を有している。シンチレーター2は、少なくとも光電変換部3上に設けられ、放射線を、光電変換部3の光電変換素子が感知可能な波長帯域の光に変換するものである。
図3は、図1の放射線検出装置を用いた***撮影の概要図であり、図3において、9は圧迫板、10は被検者の***である。図3に示す様に、放射線検出装置を枠部材4のある辺が胸壁側となる様に配置し、圧迫板9との間で被検者の***10を挟み込み、X線を照射する。X線はシンチレーター2で光に変換され、その光を光電変換部3で電気信号に変え、光電変換部3の外側に形成された読み出しIC6から不図示の処理回路を経て、画像として取得される。
図4は、本実施形態の放射線検出装置の枠部材4近傍を拡大した断面図である。図4において、21は第1のシンチレーター、22は第2のシンチレーター、31は基台、32は周辺封止材である。
枠部材4は、光電変換パネル1の光電変換部3の外側に、光電変換パネル1の少なくとも一辺の少なくとも一部に沿って配置されている。枠部材4はシンチレーター2の端部に接し、シンチレーター2の保護層として機能する。
枠部材4は光電変換部3側へ向かって下降する傾斜面を有していればよく、傾斜面の傾斜角度は特に限定されない。また、長手方向に直交する面での断面形状としては、例えば半円、半楕円等が挙げられるが、特に限定されるものではない。
枠部材4の材料としては、例えば、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂などの一般的な有機封止材料を用いることができる。これらのうちでも、特に水分透過率の低い樹脂でシンチレーター形成工程での熱プロセス(柱状結晶構造を有するシンチレーターの場合、例えば200℃以上)に耐える材料が望ましい。また、***撮影用のカセッテタイプの放射線検出装置として使用する場合には、図3に示す様に、枠部材4のある辺が胸壁側となる。そのため、光電変換パネル1の枠部材4が形成された側面から光電変換部3の枠部材4側の端部までの距離Lが2mm以下であることが好ましい。この様な距離Lの範囲で本発明の枠部材を形成するためには、高粘度/高チクソ性である材料、具体的には粘度30Pa・s以上かつチクソ比2以上の樹脂材料を用いることが好ましい。ここで、粘度は、25℃、2.5rpmで樹脂材料を攪拌する際の抵抗で示し、チクソ比は、25℃、2.5rpmで攪拌した時の粘度と、25℃、0.5rpmで攪拌した時の粘度の比(2.5rpmでの粘度/0.5rpmでの粘度)で示した。
枠部材形成時の形状保持性を評価した。具体的には、枠部材の樹脂材料ペーストを塗布して硬化させた結果、所望の形状(長手方向に直交する面での断面形状が直径1mmの半円)を達成できたものを○、達成しにくかったものを△、達成できなかったものを×とした。エポキシ樹脂のペーストを用いた場合の結果を表1に、ポリウレタン樹脂のペーストを用いた場合の結果を表2に示す。
Figure 0006100045
Figure 0006100045
シンチレーター2は、放射線を光電変換素子が感知可能な光に変換するものであり、非柱状結晶構造を有する第1のシンチレーター21と、柱状結晶構造を有する第2のシンチレーター22とを有する。
柱状結晶構造を有する第2のシンチレーター22は、シンチレーターで発生した光が柱状結晶内を伝搬するので光散乱が少なく、効率よく光を光電変換部3に到達させることができ、解像度を向上させることができる。しかし、柱状結晶構造を有する第2のシンチレーター22は、柱状結晶同士がそれぞれ分離された集合体であるため、密着強度が低く、剥がれが生じやすい。そこで、非柱状結晶構造を有する第1のシンチレーター21を、枠部材4の光電変換部側3へ向かって下降する傾斜面の表面と光電変換部3の表面とに連続して形成し、その上に、柱状結晶構造を有する第2のシンチレーター22を形成する。非柱状結晶構造を有する第1のシンチレーター21は、光電変換部3の表面と枠部材4の傾斜面の表面に面密着され、その上に形成された第2のシンチレーター22を支持する。これにより、シンチレーター2の熱応力による剥離を防止することが可能となる。また、枠部材4の傾斜面を利用してシンチレーター2の密着性を向上させるため、狭額縁化を図ることが可能である。第1のシンチレーター21の膜厚は、シンチレーター2の剥離防止の観点からは厚いほど好ましいが、第1のシンチレーター21は非柱状結晶構造を有するため、光が散乱光となり鮮鋭度を低下させる可能性がある。そのため、第1のシンチレーター21の厚さは、シンチレーター2の厚さの10%以下であることが好ましい。シンチレーター2の厚さは撮影目的により適宜設定されるが、一般的には100μm〜1000μmであるため、第1のシンチレーターの厚さは10μm〜100μmであること好ましい。
シンチレーター2の材料としては、ハロゲン化アルカリを主成分とする材料が好適に用いられる。例えば、CsI:Tl(タリウム活性化ヨウ化セシウム)、CsI:Na、CsBr:Tl、NaI:Tl、LiI:Eu、KI:Tl等が挙げられ、CsI:Tlが好適に用いられる。シンチレーター2は、例えばCsI:Tlでは、CsI(ヨウ化セシウム)とTlI(ヨウ化タリウム)を同時に蒸着することで形成できる。第1のシンチレーター21と第2のシンチレーター22は、同一材料からなることが好ましく、第1のシンチレーター21と第2のシンチレーター22共に、CsI:Tlからなることが好ましい。
シンチレーター保護層5は、シンチレーター2に対して、外気からの水分の侵入を防止する防湿保護機能及び衝撃により構造破壊を防止する衝撃保護機能を有することが好ましい。特に、CsI:Tlは水分による潮解性が大きいため、防湿保護機能が要求される。シンチレーター保護層5は、図4に示す様に、シンチレーター2上及び枠部材4上に形成されていることが好ましい。これにより、枠部材4の傾斜面を利用してシンチレーター2に対する防湿性を向上させるため、狭額縁化を図ることが可能である。シンチレーター保護層5の厚さは20〜200μmが好ましい。20μm未満では、シンチレーター2表面の凹凸、及びスプラッシュ欠陥を完全に被覆することが困難で、防湿保護機能が低下する恐れがある。一方、200μmを超えると、シンチレーター2で発生した光のシンチレーター保護層5内での散乱が増加し、取得される画像の解像度及びMTF(Modulation Transfer Function)が低下する恐れがある。シンチレーター保護層13の材料としては、例えば、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリ塩化ビニリデンなどの一般的な有機封止材料や、またポリエステル系、ポリオレフィン系、ポリアミド系等のホットメルト樹脂などを用いることができる。これらのうちでも、特に水分透過率の低い樹脂が望ましい。
基台31は、枠体4とシンチレーター保護層5上に配置され、基台31と枠体4の間は周辺封止材32で封止されている。基台31としては、X線の吸収の少ないアモルファスカーボンなどが好適である。また、周辺封止材32としては、吸湿性の少ないエポキシ材、アクリル材、ウレタン材などが好適である。
図5は、本実施形態の放射線検出装置の製造方法を説明する図であり、図4と同様に枠部材4近傍を拡大した断面図である。図5において、41はホルダーである。
図5(a)に示す様に、長手方向に直交する面での断面形状が半円である枠部材4を、光電変換パネル1の光電変換部3の外側であって引き出し配線が無い部分に、光電変換パネル1の一辺に沿うように、ディスペンス装置やスクリーン印刷装置等により形成する。
そして、光電変換パネル1の枠部材4側の端部をホルダー41で保持し、例えばCsIを主剤とし、TlIを賦活剤とした、高温真空下の蒸着法で、CsI:Tlからなる第1のシンチレーター21を形成する。第1のシンチレーター21は、ホルダー41でマスキングされていない枠部材4の傾斜面の表面と光電変換部3の表面とに連続して形成される。蒸着初期は柱状結晶化されないため、第1のシンチレーター21は、非柱状結晶構造を有する薄い膜として形成される。
第1のシンチレーター21形成後も蒸着を継続すると、図5(b)に示す様に、蒸着初期に形成された第1のシンチレーター21を起点にして数ミクロン径の柱状結晶が成長し、CsI:Tlからなり、柱状結晶構造を有する第2のシンチレーター22が形成される。
次いで、図5(c)に示す様に、ホルダー41をはずして、シンチレーター2上にシンチレーター保護層5を形成する。このとき、シンチレーター保護層5はシンチレーター2の表面と密着すると共に、枠部材4の表面に接するよう形成され、シンチレーター2は枠部材4とシンチレーター保護層5で覆われる。
次いで、図5(d)に示す様に、基台31を枠体4とシンチレーター保護層5上に配置し、基台31と枠体4の間を、周辺封止材32で封止し、放射線検出装置を得る。
<第2実施形態>
図6は、本発明の第2実施形態の放射線検出装置を示す図であり、図4と同様に枠部材4近傍を拡大した断面図である。本実施形態では、枠部材4上に防湿保護膜33を配し、その上にシンチレーター2を形成しており、他の点は第1実施形態と同様である。
本実施形態によれば、シンチレーター2端部での防湿性を更に向上させることが可能となり、より品質の高い放射線検出装置を提供できる。また、枠部材4の傾斜面を利用してシンチレーター2に対する防湿性を向上させるため、狭額縁化を図ることが可能である。防湿保護膜33は、図6(a)に示す様に枠部材4上の一部に形成してもよいが、図6(b)に示す様に枠部材4のほぼ全表面に形成することにより、更に耐湿性を向上することが可能である。
また、図6に示す様に、防湿保護膜33とシンチレーター保護層5を接触させることにより、シンチレーター2端部の高い耐湿性を確保することが可能である。この際、防湿保護膜33とシンチレーター保護層5を同一材料で形成することにより、両者の密着性を向上することができる。防湿保護膜の材料としては、シンチレーター保護層5で説明した材料と同様のものを用いることができ、塗布性の観点からポリ塩化ビニリデンが好適である。
<第3実施形態>
図7は、本発明の第3実施形態の放射線検出装置を示す図であり、図4と同様に枠部材4近傍を拡大した断面図である。本実施形態では、シンチレーター2上のシンチレーター保護層5の上面に光吸収層34を設けており、他の点は第1実施形態と同様である。***の撮影では、脂肪や乳腺などコントラストのつきにくい部位が検査対象であり、その中の0.1〜1mm程度の微小石灰化粒の有無を判断するため、高い鮮鋭度が要求される。シンチレーター2で発した光の一部は、基台31側で反射して光電変換部3に入るが、この反射光は鮮鋭度を下げる性質があるため、これを光吸収層34で吸収することにより、更に高い鮮鋭度を達成することができる。光吸収層34には、従来より知られている材料が使用できる。
≪放射線検出システム≫
図8は、本発明の放射線検出装置を用いた放射線検出システムの概要図である。
X線ルームにおいて、放射線源であるX線チューブ6050で発生したX線6060は、患者あるいは被験者6061の胸部6062を透過し、本発明の放射線検出装置を有する放射線撮像装置6040に含まれる各光電変換素子に入射する。この入射したX線6060には患者あるいは被験者6061の体内部の情報が含まれている。X線6060の入射に対応して放射線撮像装置6040の光電変換部でX線6060を電荷に変換して、電気的情報を得る。この情報はデジタルデータに変換され信号処理手段となるイメージプロセッサ6070により画像処理され、制御室の表示手段となるディスプレイ6080で観察できる。
また、この情報は電話回線6090等の伝送処理手段により遠隔地へ転送でき、別の場所のドクタールームなどの表示手段となるディスプレイ6081に表示もしくは光ディスク等の記録手段に保存することができ、遠隔地の医師が診断することも可能である。また記録手段となるフィルムプロセッサ6100により記録媒体となるフィルム6110に記録することもできる。
1:光電変換パネル、2:シンチレーター、3:光電変換部、4:枠部材、5:シンチレーター保護層、21:第1のシンチレーター、22:第2のシンチレーター、33:防湿保護膜、6040:放射線撮像装置(放射線検出装置)6050:X線チューブ(放射線源)6070:イメージプロセッサ(信号処理手段)、6080、6081:ディスプレイ(表示手段)、6090:電話回線(伝送処理手段)、6100:フィルムプロセッサ(記録手段)

Claims (20)

  1. 放射線を光に変換するシンチレーターと、該シンチレーターからの光を電気信号に変換する光電変換部を有する光電変換パネルとを備えた放射線検出装置において、
    前記光電変換パネルは、前記光電変換部の外側に、前記光電変換パネルの少なくとも一辺の少なくとも一部に沿った枠部材を備え、該枠部材は光電変換部側へ向かって下降する傾斜面を有し、
    前記シンチレーターは、前記枠部材の前記傾斜面の表面と前記光電変換部の表面とに連続して蒸着法により形成された非柱状結晶構造を有する第1のシンチレーターと、該第1のシンチレーターの上に蒸着法により連続して形成された柱状結晶構造を有する第2のシンチレーターとを備えることを特徴とする放射線検出装置。
  2. 前記第1のシンチレーターと前記第2のシンチレーターは、同一材料からなることを特徴とする請求項1に記載の放射線検出装置。
  3. 前記第1のシンチレーターと前記第2のシンチレーターは、ヨウ化セシウムを主剤とし、ヨウ化タリウムを賦活剤とした蒸着法により形成されることを特徴とする請求項2に記載の放射線検出装置。
  4. 前記枠部材と前記第1のシンチレーターの間に防湿保護膜を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の放射線検出装置。
  5. 前記防湿保護膜を、前記枠部材の全表面に有することを特徴とする請求項4に記載の放射線検出装置。
  6. 前記第2のシンチレーターの表面にシンチレーター保護層を有し、該シンチレーター保護層と前記防湿保護膜が、前記枠部材の上で接触していることを特徴とする請求項4または5に記載の放射線検出装置。
  7. 前記防湿保護膜と前記シンチレーター保護層は、同一材料からなることを特徴とする請求項6に記載の放射線検出装置。
  8. 前記枠部材を、前記光電変換パネルの引き出し配線が無い部分に有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の放射線検出装置。
  9. 前記枠部材の長手方向に直交する面での断面形状が半円または半楕円であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の放射線検出装置。
  10. 前記枠部材は、粘度30Pa・s以上かつチクソ比2以上の樹脂材料を用いて形成されたことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の放射線検出装置。
  11. 放射線を発生させるための放射線源と、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の放射線検出装置を備えることを特徴とする放射線検出システム。
  12. 前記放射線検出装置からの信号を処理する信号処理手段と、
    前記信号処理手段からの信号を記録するための記録手段と、
    前記信号処理手段からの信号を表示するための表示手段と、
    前記信号処理手段からの信号を伝送するための伝送処理手段と、
    を具備することを特徴とする請求項11に記載の放射線検出システム。
  13. 放射線を光に変換するシンチレーターと、該シンチレーターからの光を電気信号に変換する光電変換部を有する光電変換パネルとを備えた放射線検出装置の製造方法であって、
    前記光電変換パネルの前記光電変換部の外側に、前記光電変換パネルの少なくとも一辺の少なくとも一部に沿って、前記光電変換部側へ向かって下降する傾斜面を有する枠部材を形成する第1の工程と、
    非柱状結晶構造を有する第1のシンチレーターを前記枠部材の前記傾斜面の表面と前記光電変換部の表面とに連続して蒸着法により形成する第2の工程と、
    柱状結晶構造を有する第2のシンチレーターを前記第1のシンチレーターの上に蒸着法により連続して形成する第3の工程と、
    を含むことを特徴とする放射線検出装置の製造方法。
  14. 前記第1のシンチレーターと前記第2のシンチレーターを、同一材料で形成することを特徴とする請求項13に記載の放射線検出装置の製造方法。
  15. 前記第1のシンチレーターと前記第2のシンチレーターを、ヨウ化セシウムを主剤とし、ヨウ化タリウムを賦活剤とした蒸着法により形成することを特徴とする請求項13又は14に記載の放射線検出装置の製造方法。
  16. 前記第2の工程は、前記枠部材の少なくとも前記傾斜面の表面に防湿保護膜を形成し、非柱状結晶構造を有する第1のシンチレーターを前記防湿保護膜の表面と前記光電変換部の表面とに連続して蒸着法により形成する工程であることを特徴とする請求項13乃至15のいずれか一項に記載の放射線検出装置の製造方法。
  17. 前記第2のシンチレーターの表面に、前記枠部材の上で前記防湿保護膜と接触するように、前記防湿保護膜と同一材料でシンチレーター保護層を形成する第4の工程を更に含むことを特徴とする請求項16に記載の放射線検出装置の製造方法。
  18. 前記枠部材を、前記光電変換パネルの引き出し配線が無い部分に形成することを特徴とする請求項13乃至17のいずれか一項に記載の放射線検出装置の製造方法。
  19. 前記枠部材の長手方向に直交する面での断面形状が半円または半楕円となるように前記枠部材を形成することを特徴とする請求項13乃至18のいずれか一項に記載の放射線検出装置の製造方法。
  20. 前記枠部材を、粘度30Pa・s以上かつチクソ比2以上の樹脂材料を用いて形成することを特徴とする請求項13乃至19のいずれか一項に記載の放射線検出装置の製造方法。
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