JP6091762B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、冷蔵庫に関する。
近年、冷凍サイクルの一部を構成する放熱パイプを、断熱箱体の壁部内に配置した冷蔵庫が開示されている。
特開2011−80692号公報
しかし、このような冷蔵庫は、例えば断熱箱体の壁部が部屋の壁などに近接して設置されると、放熱パイプの周囲に熱がこもって放熱効率が低下するおそれがある。
そこで、断熱箱体の壁部内に放熱パイプが配置されたものにおいて、断熱箱体の壁部が部屋の壁などに近接して配置された場合であっても、放熱パイプの放熱効率の低下を抑制することができる冷蔵庫を提供する。
本実施形態の冷蔵庫は、貯蔵室およびこの貯蔵室に繋がる開口を有する断熱箱体と、前記貯蔵室を冷却する冷凍サイクルと、を備える。前記断熱箱体を構成する壁部は、内部材と外部材との間に断熱部材として真空断熱パネルを有して構成され、前記壁部のうち少なくとも一の壁部は、前記外部材にあって前記貯蔵室の外方へ突出する凸部または前記貯蔵室の内方へ窪む凹部を有し、前記外部材と前記内部材との間において前記凸部または前記凹部に接して前記冷凍サイクルの一部を構成する放熱パイプが設けられている。前記凸部は、少なくとも前記開口を形成する前記壁部のうち一の壁部において、少なくとも前記壁部の端縁部に設けられている。前記真空断熱パネルは、前記放熱パイプから離間し、且つ、前記凸部または前記凹部から離間した形態で前記外部材に接着され固定されており、芯材と、この芯材を収容する袋体とを有して構成されている。前記袋体は、前記芯材の周囲にはみ出す接着用の耳部を有し、前記耳部は、前記外部材側へ折り返されて前記端縁部の前記凸部に収容されている。
第一実施形態による冷蔵庫を示す右前方からの斜視図 断熱箱体を示す右前方からの斜視図 図2のA−A線に沿って示す横断面図 図3における中間凸部周辺を拡大して示す横断面図 図3における前側周凸部周辺を拡大して示す横断面図 第二実施形態による図3相当図 第三実施形態による図3相当図 第四実施形態による図3相当図 第五実施形態による冷蔵庫の断熱箱体を示す右後方からの斜視図 図9のB−B線に沿って示す横断面図 第六実施形態による図10相当図 第七実施形態による図9相当図 図12のC−C線に沿って示す横断面図
以下、複数の実施形態による冷蔵庫を、図面を参照して説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第一実施形態)
まず、第一実施形態について、図1から図5を参照して説明する。
図1に示すように、冷蔵庫10は、断熱箱体11を主体として構成され、図示しない圧縮機、凝縮器、冷却器などを有した冷凍サイクルが組込まれている。断熱箱体11は、図2に示すように、一面が開口した矩形の箱状に形成されている。なお、以下の説明において、断熱箱体11の開口側を冷蔵庫10の前側と定義する。
断熱箱体11の内部は、冷蔵温度帯の貯蔵室と冷凍温度帯の貯蔵室とに区分されている。具体的には、図1に示すように、断熱箱体11の内部には、最上部に冷蔵室12が設けられ、その下方に野菜室13が設けられている。そして、野菜室13の下方に製氷室14および小冷凍室15が左右に並べて設けられ、その下方すなわち最下部に冷凍室16が設けられている。冷蔵室12および野菜室13は、いずれも冷蔵温度帯すなわちプラス温度帯の貯蔵室であり、通常、冷蔵室12および野菜室13は、異なる温度に設定されている。例えば、冷蔵室12の維持温度は1〜5℃に設定されており、野菜室13の維持温度はそれよりやや高い2〜6℃に設定されている。また、製氷室14、小冷凍室15、および冷凍室16は、いずれも冷凍温度帯すなわちマイナス温度帯の貯蔵室であり、例えば−10〜−20℃に設定されている。これら冷蔵室12、野菜室13、製氷室14、小冷凍室15、および冷凍室16は、図示しない冷凍サイクルによってそれぞれの温度帯に冷却される。
断熱箱体11の前面の開口は各貯蔵室12〜16に繋がっており、貯蔵物は、この開口を通して各貯蔵室12〜16へ投入される。そして、断熱箱体11の前面側には、この前面の開口を開閉するために、複数の断熱扉が設けられている。具体的には、冷蔵室12の前側には、観音開き式の冷蔵室用断熱扉17、18が設けられている。冷蔵室用断熱扉17、18は、それぞれ左右のヒンジ171、181を回転軸として左右方向へ回転し、冷蔵室12を開閉する。また、野菜室13の前側には、引出し式の野菜室用断熱扉19が設けられている。野菜室用断熱扉19は、その裏側に図示しない野菜収納容器が取付けられ、野菜室13を開閉する。同様に、製氷室14の前側には、引出し式の製氷室用断熱扉20が設けられている。製氷室用断熱扉20は、その裏側に図示しない製氷容器が取付けられ、製氷室14を開閉する。さらに、小冷凍室15および冷凍室16の前側には、小冷凍室用断熱扉21および冷凍室用断熱扉22が設けられている。小冷凍室用断熱扉21および冷凍室用断熱扉22は、その裏側に図示しない収容容器が取付けられ、それぞれ小冷凍室15および冷凍室16を開閉する。
この断熱箱体11は、分割された複数の断熱壁を組み合せることによって、前面が開口した箱状に形成されている。具体的には、図2に示すように、断熱箱体11は、左側の壁を形成する左部断熱壁23と、右側の壁を形成する右部断熱壁24と、天井側の壁を形成する天井部断熱壁25と、底側の壁を形成する底部断熱壁26と、背側の壁を形成する背部断熱壁27とが組み合わされて構成されている。各断熱壁23〜27は、固定部材28、29などによって連結固定されている。この場合、天井部断熱壁25は、後部が前部に比べて一段低くなった形状に形成されている(図9参照)。そして、天井部断熱壁25の一段低くなった部分と、左部断熱壁23および右部断熱壁24とで囲まれた部分に機械室30が形成される。この機械室30には、詳細は図示しないが、冷凍サイクルの一部を構成する圧縮機などが収容される。
また、断熱箱体11を構成する壁部すなわち各断熱壁23〜27は、内部材と外部材との間に断熱部材を有して構成されている。この場合、前記内部材は断熱箱体11の内側面を構成し、前記外部材は断熱箱体11の外側面を構成している。ここで、左右両側の断熱壁23、24について、右部断熱壁24を代表して説明する。なお、本実施形態において、左部断熱壁23は、右部断熱壁24と左右対称であることを除いてほぼ同様に構成されている。
右部断熱壁24は、図3に示すように、内部材31と外部材32との間に、断熱部材としての真空断熱パネル33を挟んで構成されている。内部材31は、例えばABS樹脂などの合成樹脂で構成され、ほぼ平坦な板状に形成されている。また、外部材32は、例えば鋼板を加工することによって構成され、全体として板状に形成されている。この外部材32は、図1および図2にも示すように、複数の凸部34、35を有し、さらに図3に示すように、外周部分が貯蔵室12〜16側へ折り曲げられている。そして、右部断熱壁24の内部には、凸部34、35に接して冷凍サイクルの一部を構成する放熱パイプ36が設けられている。
具体的には、図2および図3に示すように、外部材32には、各貯蔵室12〜16の外方つまり内部材31とは反対側へ突出するようにして、凸部としての周凸部34および中間凸部35が形成されている。周凸部34は、外部材32を囲むように外部材32の周縁部に沿って形成されている。この場合、周凸部34は、前側周凸部341、後側周凸部342、上側周凸部343、および下側周凸部344から構成されている。また、中間凸部35は、周凸部34の下側周凸部344に繋がり、上下方向を長手とする矩形に形成されている。この中間凸部35は、冷凍温度帯の貯蔵室14〜16の側方、この場合、右方に位置している。
ちなみに、周凸部34および中間凸部35は、板状の外部材32この場合鋼板をプレス絞り加工することによって形成される。また、周凸部34および中間凸部35の突出量はほぼ同じで、本実施形態の場合、その突出量は、例えば3〜5mm程度に設定されている。そして、中間凸部35の矩形の幅寸法すなわち前後方向の寸法は、右部断熱壁24の幅寸法すなわち冷蔵庫10の前後方向の寸法の3分の1程度に設定されている。
放熱パイプ36は、図3に示すように、右部断熱壁24の内部、すなわち内部材31と外部材32との間にあって、周凸部34および中間凸部35に接して設けられている。この放熱パイプ36は、図示しない冷凍サイクルの一部を構成するものであり、本実施形態の場合、冷凍サイクルの圧縮機から冷却器まで間に設けられる凝縮器の一部または全部を構成している。放熱パイプ36は、例えば連続する一本の銅管で構成されており、圧縮機から吐出された冷媒を流すことによってその冷媒の熱を放熱する。
この放熱パイプ36は、図2に示すように、右部断熱壁24の内部を巡るように蛇行して設けられている。具体的には、放熱パイプ36は、機械室30に設けられた図示しない圧縮機から延びて、右部断熱壁24の後端上部から右部断熱壁24の内部に入る。そして、周凸部34の後側周凸部342に沿って下方へ延び、その後、後側周凸部342の下端で前方へ折れ曲がり、さらに周凸部34の下側周凸部344に沿って前方へ延びる。そして、その途中部分において、中間凸部35の周縁部に沿って延び、再び周凸部34の下側周凸部344に沿って前方へ延びる。そして、下側周凸部344の前端で上方へ折れ曲がり、さらに前側周凸部341に沿って上方へ延びる。その後、前側周凸部341の上端で後方へ折れ曲がり、上側周凸部343に沿って後方へ延びる。
放熱パイプ36は、このように右部断熱壁24の内部を巡った後、右部断熱壁24の後端上部から機械室30側へ出る。その後、詳細は図示しないが、放熱パイプ36と同様の構成であって左部断熱壁23に設けられた放熱パイプの一方の端に溶接などによって接続される。そして、この左部断熱壁23に設けられた放熱パイプの他方の端は、図示しない冷却器に接続される。
次に、右部断熱壁24の内部の構成について図4および図5も参照して説明する。なお、以下で説明する放熱パイプ361〜364は、それぞれ横断面が異なる位置の放熱パイプ36を示すものであって、これらは連続して一本の放熱パイプ36を構成している。
まず、右部断熱壁24の後側部分について見ると、図3に示すように、真空断熱パネル33と外部材32との間であって、後側周凸部342の内側には、後側周凸部342に沿って下方へ延びる放熱パイプ361が通っている。また、右部断熱壁24の後側部分には、放熱パイプ361および真空断熱パネル33の後方であって、右部断熱壁24と背部断熱壁27との接続部分に空間38が形成されている。この空間38には、二本のサクションパイプ39が設けられている。サクションパイプ39は、図示しない冷却器から圧縮機までを接続する配管の一部であり、冷却器から吐出された冷たい冷媒が流される。この場合、二本のサクションパイプ39は、周凸部34の後側周凸部342の内側に接して、例えばアルミテープなどの金属テープ40によって固定されている。なお、空間38内にスポンジや発泡ウレタンなどの断熱材を設け、これによりサクションパイプ39を固定する構成でもよい。
次に、右部断熱壁24の中間部分について見ると、真空断熱パネル33と外部材32との間であって中間凸部35の内側には、この中間凸部35の後部に沿って上方へ延びる放熱パイプ362と、中間凸部の前部に沿って下方へ延びる放熱パイプ363とが通っている。この放熱パイプ362、363は、中間凸部35の内側に接して設けられている。
さらに、右部断熱壁24の前側部分について見ると、真空断熱パネル33と外部材32との間であって前側周凸部341の内側には、前側周凸部341に沿って上方へ延びる放熱パイプ364が通っている。この放熱パイプ364は、前側周凸部341の内側に接して設けられている。この場合、放熱パイプ361〜364は、図4および図5にも示すように、例えばアルミテープなどの金属テープ41によって外部材32に固定されている。
また、右部断熱壁24の前側部分には、図5にも示すように、内部材31と外部材32と真空断熱パネル33とによって囲まれた収容部42が形成されている。この収容部42は、真空断熱パネル33と前側周凸部341の内側との間に形成される空間に繋がっている。また、収容部42は、内部材31と外部材32との間に形成された挿入口421を有している。そして、収容部42の内部には、防露パイプ37および補強部材43が収容されているとともに、挿入口421を塞ぐようにしてシール部材44が設けられている。この場合、防露パイプ37は、挿入口421を通して収容部42内に挿入される。
防露パイプ37は、圧縮機から放熱パイプ36に至るまでの間、または放熱パイプ36から冷却器に至るまでの間を繋ぐ配管の一部であり、放熱パイプ36とは異なる部品で構成されている。この防露パイプ37には、放熱パイプ36と同様に、圧縮機で圧縮されて高温状態となった冷媒が流される。これにより、断熱箱体11の開口周辺が加温されて、開口周辺の結露の抑制が図られる。
また、補強部材43は、例えば鋼板などで構成されており、右部断熱壁24の前端縁部を補強している。この補強部材43は、外部材32の前端部の内側面に沿って曲げられて後側が開放されたいわゆるコ字状に形成されているとともに、右部断熱壁24の前端縁部に沿って上下方向へ延びて設けられている。そして、補強部材43は、外部材32に対して接着または図示しないねじなどによって固定されている。
そして、シール部材44は、外部材32よりも熱伝導率が低い材料、例えば合成樹脂や硬質ゴムなどを材料として引抜成形または押出成形によって、上下方向へほぼ同一の断面形状が連続するように構成されている。このシール部材44は、防露パイプ37を保持するとともに、挿入口421を閉塞して内部材31と外部材32とを連結している。
具体的には、シール部材44は、一方の端部に、保持部441を有している。この保持部441は、防露パイプ37を咥えこむようにして保持している。この場合、防露パイプ37は、その一部が保持部441から露出して補強部材43に接触している。つまり、防露パイプ37は、補強部材43に直接接触しているとともに、外部材32に対しても補強部材43を介して間接的に接触している。このため、防露パイプ37の熱は、補強部材43を介して外部材32に伝わる。これにより、防露パイプ37は、外部材32を間接的に加温することができる。
また、シール部材44は、保持部441とは反対側に、閉塞部442、および爪部443、444を有している。シール部材44は、閉塞部442と爪部443とで内部材31を挟み込むとともに、閉塞部442と爪部444とで外部材32を挟み込むことで、内部材31および外部材32に固定されている。さらに、シール部材44は、保持部441と閉塞部442との間に設けられた弾性変形部445が、真空断熱パネル33の厚み方向へ弾性変形する。これにより、シール部材44は、真空断熱パネル33の製造時に生じる真空断熱パネル33の厚み寸法の誤差を許容することができる。
この真空断熱パネル33は、板状に形成され、ホットメルトなどの樹脂接着剤によって内部材31および外部材32に接着固定されている。この場合、真空断熱パネル33は、図3に示すように、周凸部34および中間凸部35から離間した形態で外部材32に接着固定されている。また、真空断熱パネル33は、放熱パイプ36および金属テープ41から離間して設けられており、放熱パイプ36および金属テープ41とは接していない。
この真空断熱パネル33は、図4および図5に示すように、芯材45を袋体46に収容し、その内部を真空排気して減圧密封させて構成されている。この場合、芯材45は、例えばグラスウールなどの無機繊維の積層材を圧縮硬化して予め板状に成型されたもので構成されている。また、袋体46は、ガスバリア性能を有する二枚の積層フィルムを重ね合せ、その周囲を溶着することで、袋状に構成されている。袋体46は、特性の異なる二種類の積層フィルム、この場合、内側積層フィルム461および外側積層フィルム462から構成されている。
内側積層フィルム461および外側積層フィルム462は、ガスバリア性能を得るための層、この場合、金属層を樹脂フィルムで挟み込み、さらに複数種類の樹脂フィルムを積層して構成されている。そして、本実施形態の場合、内側積層フィルム461および外側積層フィルム462は、ガスバリア性能を得るための金属層がアルミ箔層であるかアルミ蒸着層であるかによって、それぞれ異なった特性が発揮される。ここで、アルミ箔層とアルミ蒸着層との相違について説明する。一般に、アルミ蒸着層は、母材となるフィルムに対して真空中でアルミを蒸着するため、アルミ箔層に比べて膜厚を薄くすることができる。そのため、アルミ蒸着層は、アルミ箔層に比べて熱伝導率が低く、断熱性能に優れている。これに対し、アルミ箔層は、例えば圧延によって形成したアルミ箔を二枚のフィルムで挟んでラミネートすることにより構成されるため、アルミ蒸着層に比べてその膜厚が厚くなる。このため、アルミ箔層は、アルミ蒸着層に比べてガスバリア性能に優れ、また、耐久性能にも優れている。
本実施形態では、内部材31側に位置する内側積層フィルム461は、ガスバリア性能を得るための金属層としてアルミ蒸着層を有している。一方、外部材32側に位置する外側積層フィルム462は、ガスバリア性能を得るための金属層としてアルミ箔層を有している。この場合、真空断熱パネル33の放熱パイプ36側の面は、耐久性能に優れるアルミ箔層を有している。そのため、放熱パイプ36との接触によって真空断熱パネル33が損傷することが低減される。また、真空断熱パネル33の貯蔵室12〜16側の面は、熱伝導率が低く断熱性能に優れるアルミ蒸着層を有している。そのため、貯蔵室12〜16の冷気が、真空断熱パネル33の袋体46の表面を伝わって内部材31側から外部材32側へ回り込むいわゆるヒートブリッジが抑制される。
袋体46は、内側積層フィルム461および外側積層フィルム462を重ね合せて、その周囲を溶着して袋状に構成されている。この場合、真空断熱パネル33の外縁部には、袋体46の周囲が芯材45からはみ出す形態で、溶着用の耳部463が形成される。この耳部463は、外部材32側へ折り返されて、右部断熱壁24の前端縁部となる前側周凸部341の内側に収容されている。そして、詳細は図示しないが、耳部463は、接着剤や金属テープなどによって、外部材32側の外側積層フィルム462の面に沿って固定されている。この場合、耳部463は、放熱パイプ36、および金属テープ41から離間している。また、耳部463は、外部材32からも離間している。したがって、耳部463を折り返したことにより生じた段差部464は、外部材32に接していない。
この構成によれば、断熱箱体11の開口を形成する断熱壁すなわち左部断熱壁23と右部断熱壁24と天井部断熱壁25と底部断熱壁26とのうち、少なくとも左右の断熱壁23、24は、外部材32にあって各貯蔵室12〜16の外方へ突出する周凸部34および中間凸部35を有している。そして、この左右の断熱壁23、24の内部にあって、外部材32と内部材31との間には、周凸部34および中間凸部35の内側に接して、冷凍サイクルの一部を構成する放熱パイプ36が設けられている。
これによれば、例えば冷蔵庫10の右側面、この場合右部断熱壁24の外側面を部屋の壁などに接して設置した場合、周凸部34および中間凸部35が部屋の壁に接することによって、周凸部34および中間凸部35が存していない部分と部屋の壁との間に空間が形成される。つまり、冷蔵庫10の右部断熱壁24の外側面全体が部屋の壁に接することがなく、これにより、放熱パイプ36の周囲に放熱するための空間が確保される。したがって、冷蔵庫10は、その右側面を形成する右部断熱壁24が部屋の壁などに近接または接して配置された場合であっても、放熱パイプ36の周囲に熱がこもって放熱効率が低下することを抑制することができる。そして、右部断熱壁24と同様の構成である左部断熱壁23についても、上記と同様の作用効果を得ることができる。
また、冷蔵庫10は、右部断熱壁24の断熱部材として真空断熱パネル33を備えている。そして、この真空断熱パネル33は、周凸部34および中間凸部35から離間した形態で、外部材32に接着固定されている。これによれば、真空断熱パネル33は、周凸部34および中間凸部35に接して設けられた放熱パイプ36と接触することが抑制される。そのため、真空断熱パネル33は、放熱パイプ36との接触によって損傷することが抑制され、その結果、真空断熱パネル33の高い断熱性能を維持することができる。
さらに、放熱パイプ36は、真空断熱パネル33と、周凸部34および中間凸部35との間にあって、外部材32に金属テープ41によって固定されている。そして、真空断熱パネル33は、放熱パイプ36および金属テープ41から離間して設けられている。これによれば、放熱パイプ36に生じる熱が、直接または金属テープ41を介して真空断熱パネル33に伝達されることを抑制することができる。そのため、放熱パイプ36に生じた熱が真空断熱パネル33の表面を伝わって貯蔵室12〜16側へ回り込む、いわゆるヒートブリッジによる貯蔵室12〜16内への熱の流入を抑制することができる。
また、放熱パイプ36は、周凸部34および中間凸部35の内側に沿って設けられている。そのため、冷蔵庫10の製造の際に、放熱パイプ36を周凸部34および中間凸部35に沿って配置することができる。これによれば、外部材32が周凸部34および中間凸部35を有さずに単に平坦な板状である場合に比べて、外部材32に対する放熱パイプ36の取り付けが容易となり、作業性が向上する。
また、周凸部34および中間凸部35は、板状の外部材32をプレス絞り加工することによって形成される。そのため、外部材32は、周凸部34および中間凸部35周辺部分において、絞り加工による加工硬化によって強度が増す。また、周凸部34および中間凸部35が形成されることにより、外部材32全体の断面二次モーメントが増大し、その結果、外部材32全体として曲げ方向に対する強度が増大する。
そして、右部断熱壁24であって断熱箱体11の開口側の端縁部すなわち前端縁部には、周凸部34の一部である前側周凸部341が設けられている。これによれば、他の断熱壁と接続されておらず特に強度が必要となる断熱箱体11の開口側の端縁部、この場合、右部断熱壁24の前端縁部について、その強度を増大させることができる。
さらに、前側周凸部341の内側には、右部断熱壁24の前端縁部に沿って補強部材43が設けられている。これによれば、右部断熱壁24の前端縁部の強度をさらに増大させることができる。
そして、真空断熱パネル33は、芯材45と、芯材45を収容する袋体46とを有して構成されている。袋体46は、芯材45の周囲にはみ出す接着用の耳部463を有している。この耳部463は、外部材32側へ折り返されて、周凸部34の前側周凸部341に収容されている。この場合、耳部463を折り返したことにより生じた段差部464は、外部材32に接していない。このため、外部材32と真空断熱パネル33との間に、段差部464によって隙間が生じることない。したがって、外部材32と真空断熱パネル33との接着性を良好に保つことができる。さらに、外部材32には、段差部464が外部材32に接することによって段差部464の形状が浮き出ることがない。このため、外部材32の外観つまり冷蔵庫10の意匠を良好に保つことができる。
また、真空断熱パネル33は、アルミ蒸着層を含む内側積層フィルム461を内部材31側にし、アルミ箔層を含む外側積層フィルム462を外部材32側にして設けられている。これによれば、断熱性能に優れる内側積層フィルム461によって、貯蔵室12〜16の冷気が外部材32側へ回り込むいわゆるヒートブリッジを効果的に抑制することができるとともに、耐久性に優れる外側積層フィルム462によって、放熱パイプ36の接触などによる損傷から真空断熱パネル33を効果的に保護することができる。
また、放熱パイプ36は、冷凍温度帯の貯蔵室14〜16の側方に位置する中間凸部35の内側にも設けられている。これによれば、より冷却温度の低い冷凍温度帯の貯蔵室14〜16の側方を、放熱パイプ35の熱によって加温することができる。そのため、仮に真空断熱パネル33が損傷して、その断熱性能が低下した場合であっても、冷凍温度帯の貯蔵室14〜16の冷気によって外部材32が冷やされて外部材32周辺に結露が生じることを抑制することができる。
そして、上述した効果は、左右両側の断熱壁23、24の厚さが35mm以下の場合に特に有効である。本実施形態では、真空断熱パネル33の厚さが約20mmであり、内部材31および外部材32の厚さの合計が約1.5mmであることから、その合計つまり断熱壁23、24の厚さは21.5mmである。このように、左右両側の断熱壁23、24は、さらに有効な25mm以下の厚さ寸法で構成されている。
(第二実施形態)
次に、第二実施形態について図6を参照して説明する。
この第二実施形態において、外部材32には、第一実施形態の中間凸部35に代えて、第一中間凸部47および第二中間凸部48が形成されている。これら第一中間凸部47および第二中間凸部48は、その幅寸法すなわち前後方向の寸法が、放熱パイプ36の外径よりもやや大きい寸法に設定されている。そして、この場合、第一中間凸部47の内側には、上方へ延びる放熱パイプ362が通され、第二中間凸部48の内側には、下方へ延びる放熱パイプ363が通されている。
これによれば、第一実施形態と同様の効果が得られる。さらに、例えば冷蔵庫10の右部断熱壁24の外側面を部屋の壁などに接して設置した場合、第一中間凸部47と第二中間凸部48との間にも空間が形成される。このため、放熱パイプ364、365の放熱空間をさらに大きく確保することができる。したがって、断熱箱体11の壁部が部屋の壁などに近接または接して配置された場合であっても、放熱パイプ36の周囲に熱がこもって放熱効率が低下することをより効果的に抑制することができる。
(第三実施形態)
次に、第三実施形態について図7を参照して説明する。
この第三実施形態において、外部材32には、第一実施形態の周凸部34および中間凸部35に代えて、凹部としての周凹部49および中間凹部50が形成されている。これら周凹部49および中間凹部50は、外部材32にあって、各貯蔵室12〜16の内方つまり内部材31側へ窪むようにして形成されている。この場合、周凹部49は、周凸部34と同様に、外部材32を囲むように外部材32の周縁部に沿って設けられた、前側周凹部491と後側周凹部492、および図示しない上側周凹部と下側周凹部とから構成されている。また、中間凹部50は、中間凸部35と同様に、周凹部49の下側周凹部に繋がって、上下方向を長手とする矩形に形成されている。この中間凹部50も、冷凍温度帯の貯蔵室14〜16の側方、この場合、右方に位置している。
また、真空断熱パネル33には、外部材32側の面を窪ませた形態で、周逃げ部51および中間逃げ部52が形成されている。この周逃げ部51および中間逃げ部52は、例えば型によって芯材45の成型と同時に形成される。この場合、周逃げ部51は、周凹部49の形状に沿って形成されており、前側周逃げ部511と後側周逃げ部512、および図示しない上側周逃げ部と下側周逃げ部とから構成されている。また、中間逃げ部52は、中間凹部50の形状に沿って形成されている。
そして、放熱パイプ361は、真空断熱パネル33の後側周逃げ部512と外部材32の後側周凹部492との間にあって、後側周凹部492の内側に接して設けられている。また、放熱パイプ362は、真空断熱パネル33の中間逃げ部52と外部材32の中間凹部50との間にあって、中間凹部50の後部内側に接して設けられている。さらに、放熱パイプ363は、真空断熱パネル33の中間逃げ部52と外部材32の中間凹部50との間にあって、中間凹部50の前部内側に接して設けられている。そして、放熱パイプ364は、真空断熱パネル33の前側周逃げ部511と外部材32の前側周凹部491との間にあって、前側周凹部491の内側に接して設けられている。
この放熱パイプ36は、第一実施形態と同様に、アルミテープなどの金属テープ41によって固定されている。また、真空断熱パネル33は、周凹部49および中間凹部50から離間した形態で、内部材31および外部材32に接着固定されている。そして、真空断熱パネル33は、放熱パイプ36および金属テープ41から離間している。
この構成によれば、第一実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、貯蔵室12〜16の外方へ突出する凸部を設ける必要がない。そのため、放熱パイプ36を右部断熱壁24の内部に配置する構成であっても、右部断熱壁24の厚み寸法の増大を抑制することができ、その結果、冷蔵庫10全体としての省スペース化が図られる。
(第四実施形態)
次に、第四実施形態について図8を参照して説明する。
この第四実施形態において、外部材32には、第三実施形態の中間凹部50に代えて第一中間凹部53および第二中間凹部54が形成されている。これら第一中間凹部53および第二中間凹部54は、その幅寸法すなわち前後方向の寸法が、放熱パイプ36の外径よりもやや大きい寸法に設定されている。この場合、第一中間凹部53の内側には、放熱パイプ362が通されている。また、第二中間凹部54の内側には、放熱パイプ363が通されている。そして、真空断熱パネル33には、第三実施形態における中間逃げ部52に代えて、第一中間逃げ部55および第二中間逃げ部56が形成されている。これら第一中間逃げ部55および第二中間逃げ部56は、それぞれ第一中間凹部53および第二中間凹部54に沿って形成されている。そして、真空断熱パネル33は、放熱パイプ36および金属テープ41から離間しているとともに、周凹部49、第一中間凹部53、および第二中間凹部54からも離間している。
この構成によれば、第三実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、右部断熱壁24の内部であって第一中間凹部53と第二中間凹部54との間は、真空断熱パネル33で埋まっている。そのため、真空断熱パネル33に凹部を形成する場合であっても、真空断熱パネル33が薄くなる部分を極力抑制することができ、その結果、右部断熱壁24全体としての断熱性能の低下を極力抑えることができる。
(第五実施形態)
次に、第五実施形態について図9および図10を参照して説明する。
第五実施形態において、冷蔵庫10の断熱箱体11は、凸部としての背側凸部60を有している。背側凸部60は、断熱箱体11の開口を形成しない背側の壁部すなわち背部断熱壁27において、背部断熱壁27の周縁部に沿って設けられている。背側凸部60は、図9に示すように、第一背側凸部601と第二背側凸部602とから構成されている。第一背側凸部601は、背部断熱壁27の左右の両縁部にそれぞれ設けられ、機械室30側から下方向へ延びている。第二背側凸部602は、背部断熱壁27の下部に設けられ、左右方向へ延びて左右の第一背側凸部601の下端部を接続している。
また、背部断熱壁27は、図10に示すように、上記各実施形態の左右の断熱壁23、24と同様に、内部材61と外部材62との間に断熱部材としての真空断熱パネル63を有して構成されている。真空断熱パネル63は、ホットメルトなどの樹脂接着剤によって内部材61および外部材62に接着固定されている。内部材61、外部材62、および真空断熱パネル63は、それぞれ形状を除いて上記各実施形態の内部材31、外部材32、および真空断熱パネル33とほぼ同様に構成されている。
背側凸部60は、外部材62にあって各貯蔵室12〜16の外方へ突出するように形成されている。この場合、背側凸部60は、矩形状、具体的には台形状に形成されている。背側凸部60は、外部材62をプレス絞り加工することによって形成される。真空断熱パネル63は、背側凸部60と重ならない位置に設けられている。真空断熱パネル63の側方にあって内部材61と外部材62との間には、背側凸部60の前側に位置してソフトテープ64が設けられている。ソフトテープ64は、例えば連続気泡体の合成ゴムで構成されており、柔軟性、伸縮性、断熱性、防水性に優れている。
そして、内部材61と外部材62との間には、背側凸部60の内側に接して放熱パイプ65が設けられている。放熱パイプ65は、アルミテープなどの金属テープ66によって外部材62に固定されている。この場合、背側凸部60の突出量は、放熱パイプ65の直径よりも小さく設定されている。そのため、放熱パイプ65は、金属テープ66を介してソフトテープ64に押圧されている。また、背側凸部60の幅寸法は、放熱パイプ65の直径よりもやや大きい程度に設定されている。そして、放熱パイプ65および金属テープ66は、真空断熱パネル63から離間している。つまり、放熱パイプ65および金属テープ66は、真空断熱パネル63と接していない。
この放熱パイプ65も、上記各実施形態の放熱パイプ36と同様に冷凍サイクルの一部を構成している。放熱パイプ65は、図9に示すように、機械室30から背部断熱壁27内に入り、背側凸部60に沿って背部断熱壁27の周縁内部を巡り、その後、背部断熱壁27から機械室30へ出るようにして設けられている。そして、放熱パイプ65の両端部は、詳細は図示しないが、機械室30内の圧縮機に接続されるか放熱パイプ36などに接続されている。
本実施形態によれば、冷蔵庫10の背部断熱壁27についても、主に上記第一実施形態と同様の作用効果を得ることができる。つまり、冷蔵庫10の背面すなわち背部断熱壁27の外側面を部屋の壁などに接して設置した場合であっても、背側凸部60が部屋の壁に接することによって、背側凸部60が存していない部分と部屋の壁との間に空間が形成される。そのため、冷蔵庫10の背部断熱壁27の外側面全体が部屋の壁に接することがなく、放熱パイプ65の放熱のための空間が確保される。したがって、冷蔵庫10は、その背面を形成する背部断熱壁27が部屋の壁などに近接また接して配置された場合であっても、放熱パイプ65の周囲に熱がこもって放熱効率が低下することを抑制することができる。
また、放熱パイプ65は、背側凸部60の内側に収容されている。そのため、冷蔵庫10の製造の際に、放熱パイプ65を背側凸部60に沿って配置することができる。これによれば、外部材62が背側凸部60を有さずに単に平坦な構成である場合に比べて、外部材62に対する放熱パイプ65の取り付けが容易となり、作業性が向上する。
また、背側凸部60は、板状の外部材62をプレス絞り加工することによって形成される。そのため、外部材62は、背側凸部60周辺部分において、絞り加工による加工硬化によって強度が増す。また、背側凸部60が形成されることにより、外部材62全体の断面二次モーメントが増大し、その結果、外部材62全体として曲げ方向に対する強度が増大する。
そして、背側凸部60は、台形形状に形成されている。そのため、放熱パイプ65の放熱面積をより大きく確保することができ、その結果、放熱パイプ65の放熱効率を向上させることができる。
なお、本実施形態において、外部材62は、背側凸部60に代えて内部材61側へ窪んだ凹部を有していてもよい。
(第六実施形態)
次に、第六実施形態について図11を参照して説明する。
第六実施形態では、上記第五実施形態に対して背側凸部60の形状が異なる。すなわち、第六実施形態の背側凸部60は、台形形状ではなく、放熱パイプ65の外径の一部に沿ったほぼ半円形状に形成されている。これによれば、放熱パイプ65を背側凸部60の内側に配置し易く、また、配置後の位置がずれ難い。そのため、外部材62に対する放熱パイプ65の取り付けが容易となり、その結果、作業性がさらに向上する。
(第七実施形態)
次に、第七実施形態について図12および図13を参照して説明する。
第七実施形態において、機械室30は、断熱箱体11の後側下部に設けられている。詳細は図示しないが、機械室30には、上記各実施形態と同様に冷凍サイクルの一部を構成する圧縮機が設けられる。この場合、第一背側凸部601は、それぞれ背部断熱壁27の左右の両縁部にあって、機械室30側から上方向へ延びている。第二背側凸部602は、背部断熱壁27の上部にあって、左右方向へ延びて左右の第一背側凸部601の上端部を接続している。そして、背側凸部60内には、放熱パイプ65が配置されている。
また、第七実施形態において、断熱箱体11の開口を形成しない背部断熱壁27には凸部60が設けられているが、断熱箱体11の開口を形成する壁部には凸部および凹部が設けられていない。つまり、第七実施形態において、左右の断熱壁23、24には、上記各実施形態のような凸部34、35、47、48または凹部49、50、53、54などは設けられていない。
そのため、第七実施形態において左右の断熱壁23、24の外部材32は、凸部または凹部を有さずにほぼ平坦に構成されている。この場合、本実施形態では、図13に示すように、上記各実施形態における凸部34、35、47、48または凹部49、50、53、54に代えて、真空断熱パネル33の外部材32側には窪み部331が形成されている。放熱パイプ36は、窪み部331に沿って配置されている。
この構成によれば、上記第五実施形態と同様の作用効果を得ることができる。さらに、本実施形態において、機械室30は断熱箱体11の後側下部に設けられている。これによれば、機械室30に配置された圧縮機から放熱される熱は、背側凸部60によって形成される背部断熱壁27と部屋の壁面との間の空間を通り、機械室30から上方へ流れて放熱される。したがって、この構成によれば、圧縮機の放熱の為に新たに部材を設けることなく、圧縮機で生じる熱を効果的に放熱することができる。さらに、冷蔵庫10の左右の側面すなわち左右の断熱壁23、24の外側面は、その外観が平坦に構成されている。そのため、冷蔵庫10の設置状態における左右側面の外観を良好なものとすることができる。
なお、詳細は図示しないが、各実施形態において、左部断熱壁23は、右部断熱壁24と左右対称であることを除いてほぼ同様に構成されている。そして、左部断熱壁23にも、放熱パイプ36に相当する放熱パイプが設けられている。
また、天井部断熱壁25に凸部または凹部を設け、これら凸部または凹部の内側に放熱パイプを配置する構成としてもよい。この場合、冷蔵庫10の上面すなわち天井部断熱壁25の外側面と部屋の天井との間に空間が確保される。そのため、使用者は、放熱パイプについて放熱空間の確保を意識することなく冷蔵庫10を配置することができる。
また、断熱箱体11は、前面に開口を有するものに限られず、例えば上面に開口を有する構成であってもよい。この場合、放熱パイプ、および凸部または凹部は、上面の開口を構成する周囲四方の断熱壁に設けてもよい。
また、各断熱壁23〜27の断熱部材には、真空断熱パネルに代えて発泡ウレタンなどを用いてもよいし、真空断熱パネルと発泡ウレタンを併用してもよい。
さらに、断熱箱体11は、例えば、分割された断熱壁23〜27を組み合わせて構成されるものに限られない。例えば、断熱箱体11は、貯蔵室12〜16側の面を構成する内箱を一体の箱状に形成し、その外側に断熱部材および外箱を設ける構成でもよい。
さらに、各実施形態における真空断熱パネル33の袋体46について、内側積層フィルム461は、アルミ箔層を有する構成としてもよい。同様に、外側積層フィルム462は、アルミ蒸着層を有する構成としてもよい。さらに、内側積層フィルム461および外側積層フィルム462は、アルミ蒸着層またはアルミ箔層のいずれか一方を有する構成でもよいし、アルミ蒸着層およびアルミ箔層を複数層重ねて構成してもよい。
また、袋体46について、ガスバリア性能を得るための金属層は、経済性などを考慮すればアルミが好適であるが、これに限られず、例えばチタン、クロム、銅、金などを用いることもできる。この場合、金属層の形成は、金属箔のラミネートや蒸着に限られず、例えばメッキなどによって形成することもできる。そして、ガスバリア性能を得るための層は、上記の金属層に限られず、例えばシリカやアルミナなどの酸化物を蒸着したものを用いることもできる。
以上説明した実施形態の構成によれば、例えば断熱箱体の側面を形成する壁部を部屋の壁などに接して設置した場合、凸部が部屋の壁に接することによって、凸部が存していない部分と部屋の壁との間に空間が形成される。そのため、冷蔵庫の側面全体が部屋の壁に接することがなく、放熱パイプの周囲に放熱するための空間が確保される。したがって、断熱箱体の壁部が部屋の壁などに近接または接して配置された場合であっても、放熱パイプの周囲に熱がこもって放熱効率が低下することを抑制することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変更は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、10は冷蔵庫、11は断熱箱体、12は冷蔵室(貯蔵室)、13は野菜室(貯蔵室)、14は製氷室(貯蔵室)、15は小冷凍室(貯蔵室)、16は冷凍室(貯蔵室)、23は左部断熱壁(壁部)、24は右部断熱壁(壁部)、25は天井部断熱壁(壁部)、26は底部断熱壁(壁部)、27は背部断熱壁(壁部)、30は機械室、31は内部材、32は外部材、33は真空断熱パネル(断熱部材)、34は周凸部(凸部)、35は中間凸部(凸部)、36は放熱パイプ、41は金属テープ、43は補強部材、45は芯材、46は袋体、463は耳部、47は第一中間凸部(凸部)、48は第二中間凸部(凸部)、49は周凹部(凹部)、50は中間凹部(凹部)、53は第一中間凹部(凹部)、54は第二中間凹部(凹部)、60は背側凸部(凸部)、61は内部材、62は外部材、63は真空断熱パネル(断熱部材)、65は放熱パイプ、66は金属テープを示す。

Claims (5)

  1. 貯蔵室およびこの貯蔵室に繋がる開口を有する断熱箱体と、
    前記貯蔵室を冷却する冷凍サイクルと、を備え、
    前記断熱箱体を構成する壁部は、内部材と外部材との間に断熱部材として真空断熱パネルを有して構成され、
    前記壁部のうち少なくとも一の壁部は、前記外部材にあって前記貯蔵室の外方へ突出する凸部または前記貯蔵室の内方へ窪む凹部を有し、
    前記外部材と前記内部材との間において前記凸部または前記凹部に接して前記冷凍サイクルの一部を構成する放熱パイプが設けられ、
    前記凸部は、少なくとも前記開口を形成する前記壁部のうち一の壁部において、少なくとも前記壁部の端縁部に設けられており、
    前記真空断熱パネルは、前記放熱パイプから離間し、且つ、前記凸部または前記凹部から離間した形態で前記外部材に接着され固定されており、芯材と、この芯材を収容する袋体とを有して構成され、
    前記袋体は、前記芯材の周囲にはみ出す接着用の耳部を有し、
    前記耳部は、前記外部材側へ折り返されて前記端縁部の前記凸部に収容されていることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記放熱パイプは、前記凸部または前記凹部と前記真空断熱パネルとの間にあって前記外部材に金属テープによって固定され、
    前記真空断熱パネルは、前記放熱パイプおよび前記金属テープから離間していることを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
  3. 前記端縁部の前記凸部には、前記端縁部に沿って補強部材が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の冷蔵庫。
  4. 前記凸部は、前記開口を形成しない背側の壁部に設けられていることを特徴とする請求項1からのいずれか一項記載の冷蔵庫。
  5. 前記断熱箱体の下部に、前記冷凍サイクルの一部を構成する圧縮機が設けられる機械室を備えていることを特徴とする請求項記載の冷蔵庫。
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