JP6083063B2 - 車両用シートの掛止構造 - Google Patents

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Description

この発明は、跳ね上げ可能な車両用シートの脚を車両のフロアに対して掛止するための車両用シートの掛止構造に関する。
従来、この種の車両用シートの掛止構造としては、例えば特許文献1に開示されるような構成が提案されている。この従来構成においては、車室内の最後列に設けられたシートがフロア上の通常の使用位置と車室側面に沿う跳ね上げ位置とに切り換えられるようになっている。また、フロア上に設けられた前後一対のストライカが起立位置と倒伏位置とに切り換えられるようになっている。そして、シートが通常の使用位置にある状態で、そのシートの下部に突設された脚が起立位置の両ストライカに掛止されることにより、シートがフロア上に固定される。両ストライカの間には、それらを連動して起倒動作させるための連動機構が設けられている。そして、後側ストライカが起立または倒伏動作されたとき、連動機構を介して前側ストライカが一体的に起立または倒伏動作されるようになっている。後側ストライカの部分には、その後側ストライカを起立位置にロックするためのロック機構が設けられている。
特開2013−147100公報
ところが、この従来構成においては、2つのストライカが連動機構を介して一体的に起立または倒伏動作される。また、後側ストライカがロック機構により起立位置にロックされる。このため、いずれか一方のストライカの起倒動作が制限された状態で、他方のストライカに対して起倒方向への荷重が掛けられたとき、連動機構に無理な力が作用して、連動機構を構成する部材に変形などが生じるおそれがある。
例えば、後側ストライカが起立位置にロックされた状態で、起立位置の前側ストライカに対して乗員の足踏みなどにより倒伏方向への荷重が掛けられたとき、連動機構に対して無理な力が作用する。また、荷物の載置などにより前側ストライカの倒伏動作または起立動作が制限された状態で、後側ストライカに対して切り換え操作により倒伏方向または起立方向への荷重が掛けられたとき、連動機構に対して無理な力が作用する。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、いずれか一方のストライカの起倒動作が制限された状態で、他方のストライカに対して起倒方向への荷重が掛けられた場合でも、連動機構に無理な力が作用することを抑制することができる車両用シートの掛止構造を提供することにある。
上記の目的を達成するための車両用シートの掛止構造は、車両における跳ね上げ可能なシートの脚をフロアに掛止するための構造であって、前記フロアに起倒可能に設けられ、起立位置において前記シートの脚が掛止される2つのストライカと、前記2つのストライカの間に設けられ、両ストライカの起倒動作を連動して行わせる連動機構と、を備え、前記連動機構には、いずれか一方のストライカの起倒動作が制限された状態で、他方のストライカに対して起倒方向への荷重が掛けられたとき、両ストライカの間の連動動作を遮断する遮断機構が設けられている。
同構成によれば、いずれか一方のストライカの起立または倒伏動作が制限された状態で、他方のストライカに対して起立または倒伏方向への荷重が掛けられたとき、連動機構に設けられた遮断機構によって両ストライカの間の連動動作が遮断される。よって、連動機構に無理な力が作用することがなく、連動機構を構成する部材に変形などが発生することを抑制することができる。
本発明によれば、いずれか一方のストライカの起倒動作が制限された状態で、他方のストライカに対して起倒方向への荷重が掛けられた場合でも、連動機構に無理な力が作用することを抑制することができる。
一実施形態の車両用シートの掛止構造を備えた車両の車室内を後方側から見た要部背面図。 同車両の車室内の要部側面図。 車両用シートの掛止構造を拡大して示す斜視図。 同車両用シートの掛止構造を前方側から見た要部斜視図。 同掛止構造を後方側から見た要部斜視図。 同掛止構造の底面図。 同掛止構造の側面図。 図6における連動機構の一部を拡大して示す部分底面図。 ストライカのロック機構及び起立角度の調節機構を示す要部断面図。 図9のロック機構を拡大して示す要部断面図。 (a)は後側ストライカが起立位置にロックされた状態で、前側ストライカに倒伏方向への荷重が掛けられた場合を示す側面図。(b)は同状態における連動機構の動作状態を示す要部底面図。 (a)は前側ストライカの倒伏動作が制限された状態で、後側ストライカに倒伏方向への荷重が掛けられた場合を示す側面図。(b)は同状態における連動機構の動作状態を示す要部底面図。 (a)は前側ストライカの起立動作が制限された状態で、後側ストライカに起立方向への荷重が掛けられた場合を示す側面図。(b)は同状態における連動機構の動作状態を示す要部底面図。
以下、車両用シートの掛止構造の一実施形態を、図面に従って説明する。
この実施形態の車両の背面には、図示しないドアによって開閉される開口が設けられている。そして、図1及び図2に示すように、この開口を通じて車室21内に車椅子を搭載することができるように、車室21内の最後列に設けられた2つのシート22(図1には一方のみ示す)が、フロア23上の通常の使用位置と、車室21の両側面に沿う跳ね上げ位置とに切り換え可能に設けられている。シート22は、乗員が着座するシートクッション221と、着座者の背凭れとなるシートバック222とを備えている。シートバック222は、シートクッション221の後部に回動可能に連結されている。シートクッション221は、車室21の側面に対して回動可能に連結されている。シートクッション221の下面には、脚24がシートクッション221の下方に突出する使用位置と、シートクッション221の下面に沿って延びる格納位置とに切り換え可能に支持されている。
そして、図1に実線で示す使用位置から二点鎖線で示す跳ね上げ位置にシート22を切り換える場合には、シートバック222を回動させてシートクッション221上に折り畳むとともに、脚24をシートクッション221の下面に沿う格納位置に切り換える。この状態で、シートクッション221を回動させて車室21の側面に沿う位置まで跳ね上げることにより、車室21内の後部が広く開放されて、車椅子の搭載が可能になる。
図1及び図2に示すように、前記車両のフロア23の後端部には、車椅子の出し入れを容易にするための傾斜面231が形成されている。フロア23の傾斜面231上において、使用位置のシート22の脚24と対応する位置には、車両の前後方向に延びる凹溝25が形成されている。図2に示すように、凹溝25の前端部及び後端部はこれら端部の間に位置する中間部よりも深く形成されている。凹溝25内には、使用位置のシート22の脚24をフロア23に対して掛止するための掛止構造26が設けられている。
図1〜図5に示すように、前記掛止構造26は、凹溝25内に固定されるベースプレート31を備えている。ベースプレート31の前端及び後端には、凹部311及び透孔312が互いに前後に隣り合ってそれぞれ形成されている。ベースプレート31の各透孔312の内縁には、正面形状がほぼU字状の支持部材32が状態で溶接により固定されている。各支持部材32の底板部には、ベースプレート31をフロア23の凹溝25内にネジにより固定するための各一対のネジ挿通孔321が形成されている。
図3〜図5に示すように、前記各支持部材32の両側板部の間には、平面形状がほぼU字状の回動部材33が各一対の支軸34を介して回動可能に支持されている。各回動部材33の両側板部の内面には、正面形状がほぼ逆U字状のストライカ35A,35Bが溶接により固定されている。そして、各回動部材33が支軸34を中心に回動されることにより、前側ストライカ35A及び後側ストライカ35Bが上方に起立する起立位置と、ベースプレート31の凹部311内に倒伏する倒伏位置とに切り換えされる。
図6及び図7に示すように、前記ベースプレート31の下面側において、両ストライカ35A,35Bの間には、それらのストライカ35A,35Bの起倒動作を連動して行わせるための連動機構36が設けられている。そして、両ストライカ35A,35Bが起立位置または倒伏位置にある状態で、後側ストライカ35Bが手動操作により倒伏または起立動作されたとき、連動機構36を介して前側ストライカ35Aが倒伏または起立動作される。
図3及び図9に示すように、前記ベースプレート31の上面において、前側ストライカ35Aの回動部材33と対応する位置には、両ストライカ35A,35Bの起立角度を調節するための調節機構37が設けられている。この調節機構37は、ベースプレート31の上面に一対のネジ38により長孔391を介して前後方向へ移動可能に取り付けられた調節部材39を備えている。そして、後述する遮断機構70との協働により両ストライカ35A,35Bの起立角度を調節した状態で、調節部材39を前後方向に移動して、その前端縁を前側ストライカ35Aの回動部材33に当接させることにより、両ストライカ35A,35Bが所定の起立角度に設定される。なお、こうした両ストライカ35A,35Bの起立角度の調節は、フロア23に対して掛止構造26を組み付ける前に行なわれる。このとき、通常の使用位置に配置されたシート22の脚24の形状に対応した図示しない治具に両ストライカ35A,35Bを当接させることにより、両ストライカ35A,35Bの起立角度が所定の起立角度に調節される。
図3、図5、図9及び図10に示すように、前記後側ストライカ35Bの回動部材33を支持する一方の支軸34には、その後側ストライカ35Bを起立方向に付勢するバネ40が巻回されている。後側ストライカ35Bの回動部材33の側部には、後側ストライカ35Bを起立位置或いは倒伏位置にロックするためのロック機構41が設けられている。このロック機構41は、後側ストライカ35Bの回動部材33の外側面に一体回動可能に設けられたほぼ円板状の掛止部材42と、その掛止部材42と対応するようにベースプレート31上にブラケット43を介して支軸44により回動可能に支持された操作レバー45とを備えている。掛止部材42の外周面には、操作レバー45の先端の掛止爪部451に係合可能な2つの掛止凹部421,422が形成されている。
前記操作レバー45の支軸44には、操作レバー45を掛止部材42上の掛止凹部421,422と係合する方向に付勢するバネ46が巻回されている。そして、両ストライカ35A,35Bが連動機構36を介して起立位置または倒伏位置に配置された状態で、操作レバー45の掛止爪部451が掛止部材42の掛止凹部421または掛止凹部422に係合されることによって、両ストライカ35A,35Bが後側ストライカ35B側において起立位置または倒伏位置にロックされる。また、図2に示すように、シート22が通常の使用位置に配置された状態で、起立位置の両ストライカ35A,35Bが、シート22の脚24に設けられた受容部241に係合されて、掛止フック47で掛止されることにより、シート22がフロア23に対して掛止される。
次に、前記連動機構36の構成について詳細に説明する。
図6に示すように、連動機構36は、2つのストライカ35A,35Bを起立位置から互いに離間する方向、つまり前側ストライカ35Aを前方側、後側ストライカ35Bを後方側に倒伏動作させるための複数のリンクを備えている。この複数のリンクは、前側ストライカ35Aの起倒動作に伴って移動される第1移動リンク49と、後側ストライカ35Bの起倒動作に伴って移動される第2移動リンク50と、両移動リンク49,50の間に設けられ、共通軸51を中心に回動される第1〜第3回動リンク52〜54とから構成されている。
図4〜図6に示すように、前記第1移動リンク49の前端部にはピン55が挿通されている。また、前側ストライカ35Aの回動部材33の前面には固定片331が固定されており、同固定片331には上記ピン55が挿通されている。従って、前側ストライカ35Aの回動部材33はピン55を介して第1移動リンク49の前端部に対して相対回動可能に連結されている。第1移動リンク49は、その中間部に設けられた長孔491を介してベースプレート31に螺合されたネジ56により、後側ストライカ35Bと接近離間する方向へ移動可能にベースプレート31の下面に支持されている。
第2移動リンク50の後端部にはピン57が挿通されている。また、後側ストライカ35Bの回動部材33の後面には固定片332が固定されており、同固定片332には上記ピン57が挿通されている。従って、後側ストライカ35Bの回動部材33はピン57を介して第2移動リンク50の後端部に対して相対回動可能に連結されている。第2移動リンク50は、その中間部に設けられた長孔501を介してベースプレート31に螺合されたネジ58により、前側ストライカ35Aと接近離間する方向へ移動可能にベースプレート31の下面に支持されている。
図6及び図8に示すように、前記第1回動リンク52及び第2回動リンク53は、基端部において共通軸51に回動可能に支持されている。これに対して、第3回動リンク54は、中間部において共通軸51に回動可能に支持されている。第3回動リンク54の一端部541には、第1回動リンク52に当接可能な当接部542が形成されている。第2回動リンク53には、第3回動リンク54の他端部543に当接可能な当接部531が形成されている。そして、前記第1移動リンク49の後端部がピン59により第1回動リンク52に相対回動可能に連結されるとともに、第2移動リンク50の前端部がピン60により第2回動リンク53に相対回動可能に連結されている。
図6及び図8に示すように、前記第1回動リンク52の先端部と第3回動リンク54の一端部541との間には、連動機構36に過負荷が作用した場合に、その連動機構36による両ストライカ35A,35Bの間の連動動作を遮断する第1バネ61が掛装されている。第2回動リンク53の先端部と第3回動リンク54の他端部543との間には、第2バネ62が掛装されている。従って、本実施形態における共通軸51、第1回動リンク52、第2回動リンク53、第3回動リンク54、第1バネ61、及び第2バネ62によって前記遮断機構70が構成される。
次に、本実施形態の作用について説明する。
図7及び図8に示すように、両ストライカ35A,35Bの起倒動作が制限されていない通常の状態において、後側ストライカ35Bが手動操作により起立位置から倒伏動作され、あるいは倒伏位置から起立動作されたときには、連動機構36は以下のように動作する。
すなわち、後側ストライカ35Bが起立位置から倒伏動作されると、図8に示すように、第2移動リンク50が矢印Aにて示す方向に移動される。このことにより、第2回動リンク53が共通軸51を中心に矢印Bにて示す方向に回動される。そして、第2バネ62のバネ力により、第2回動リンク53の当接部531と第3回動リンク54との当接状態が維持されることで、第3回動リンク54が矢印Cにて示す方向に回動される。このことにより、第1バネ61のバネ力により、第3回動リンク54の当接部542と第1回動リンク52との当接状態が維持されることで、第1回動リンク52が矢印Dにて示す方向に回動され、第1移動リンク49が矢印Eにて示す方向に移動される。従って、図7に矢印にて示すように、前側ストライカ35Aが後側ストライカ35Bの倒伏方向の逆方向に倒伏される。
後側ストライカ35Bが到伏位置から起立動作されると、前記移動リンク49,50や回動リンク52〜54が倒伏動作時とは逆方向にそれぞれ作動される。すなわち、図8に示すように、第2移動リンク50が矢印Aの逆方向に移動される。このことにより、第2回動リンク53が共通軸51を中心に矢印Bの逆方向に回動される。そして、第2バネ62のバネ力により、第2回動リンク53の当接部531と第3回動リンク54との当接状態が維持されることで、第3回動リンク54が矢印Cの反対方向に回動される。このことにより、第1バネ61のバネ力により、第3回動リンク54の当接部542と第1回動リンク52との当接状態が維持されることで、第1回動リンク52が矢印Dの逆方向に回動され、第1移動リンク49が矢印Eの逆方向に移動される。従って、前側ストライカ35Aが後側ストライカ35Bの起立方向の逆方向に起立される。
これに対して、図11(a)及び(b)に示すように、後側ストライカ35Bがロック機構41により起立位置にロックされた状態で、起立位置の前側ストライカ35Aに対して乗員の足踏みなどにより倒伏方向への荷重が掛けられたときには、第1移動リンク49に対して矢印Eにて示す方向に力が作用する。このとき、後側ストライカ35Bがロックされているため、第2移動リンク50は移動せず、第2回動リンク53は回動しない。従って、第2回動リンク53と当接している第3回動リンク54も回動しない。このため、第1回動リンク52が第1バネ61を伸長させながら回動される。このことにより、第1回動リンク52と第3回動リンク54との間で、両ストライカ35A,35Bの間の連動動作が遮断される。
また、図12(a)及び(b)に示すように、荷物63の載置などにより起立位置の前側ストライカ35Aの倒伏動作が制限された状態で、起立位置の後側ストライカ35Bに対して倒伏方向への荷重が掛けられたときには、第2移動リンク50に対して矢印Aにて示す方向に力が作用する。このとき、前側ストライカ35Aの変位が制限されているため、第1移動リンク49は移動せず、第1回動リンク52は回動しない。従って、第1回動リンク52と当接している第3回動リンク54も回動しない。このため、第2回動リンク53が第2バネ62を伸長させながら回動される。このことにより、第2回動リンク53と第3回動リンク54との間で、両ストライカ35A,35Bの間の連動動作が遮断される。
さらに、図13(a)及び(b)に示すように、荷物63の載置などにより倒伏位置の前側ストライカ35Aの起立動作が制限された状態で、倒伏位置の後側ストライカ35Bに対して起立方向への荷重が掛けられたときには、第2移動リンク50に対して矢印Eにて示す方向に力が作用する。このとき、前側ストライカ35Aの変位が制限されているため、第1移動リンク49は移動せず、第1回動リンク52は回動しない。このため、第3回動リンク54が第1バネ61を伸長させながら回動される。このことにより、第3回動リンク54と第1回動リンク52との間で、両ストライカ35A,35Bの間の連動動作が遮断される。
よって、連動機構36に無理な力が作用して、連動機構36を構成する部材に変形などの損傷が発生するおそれはない。
以上説明した本実施形態に係る車両用シートの掛止構造によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)フロア23には起立位置においてシート22の脚24が掛止される2つの起倒可能なストライカ35A,35Bが設けられている。2つのストライカ35A,35Bの間には、両ストライカ35A,35Bの起倒動作を連動して行わせる連動機構36が設けられている。連動機構36には、いずれか一方のストライカ35A,35Bの起倒動作が制限された状態で、他方のストライカ35B,35Aに対して起倒方向への荷重が掛けられたとき、両ストライカ35A,35Bの間の連動動作を遮断する遮断機構70が設けられている。
こうした構成によれば、いずれか一方のストライカ35A,35Bの起立または倒伏動作が制限された状態で、他方のストライカ35B,35Aに対して起立または倒伏方向への荷重が掛けられたとき、連動機構36に設けられた遮断機構70によって両ストライカ35A,35Bの間の連動動作が遮断される。よって、連動機構36に無理な力が作用することがなく、連動機構36を構成する部材に変形などの損傷が発生するおそれを防止することができる。
(2)連動機構36が、2つのストライカ35A,35Bを起立位置から互いに離間する方向に倒伏動作させるための複数のリンク49,50,52〜54を備え、前記遮断機構70が、それらのリンク49,50,52〜54の途中に設けられ、自身の伸長によって両ストライカ35A,35Bの間の連動動作を遮断するバネ61,62を含んでいる。
こうした構成によれば、2つのストライカ35A,35Bが連動機構36を介して互いに離間する方向へ倒伏動作されて、両ストライカ35A,35Bをそれらの間の連動機構36と干渉することなく倒伏位置に配置することができる。このため、掛止構造26を高さ方向に関してコンパクトに構成することができる。また、両ストライカ35A,35Bの間の連動動作を、バネ61,62の伸長によって好適に遮断することができる。
(3)前記バネが、一方のストライカ35A,35Bの起倒動作が制限された状態で、他方のストライカ35B,35Aに対して起立方向への荷重が掛けられたときに伸長する第1バネ61と、他方のストライカ35B,35Aに対して倒伏方向への荷重が掛けられたときに伸長する第2バネ62とから構成されている。
こうした構成によれば、一方のストライカ35A,35Bの起倒動作が制限された状態において、他方のストライカ35B,35Aに掛けられる起立方向及び倒伏方向への荷重を、第1バネ61及び第2バネ62の伸長によって良好に吸収することができる。
(4)前記複数のリンクが、一方のストライカ35Aの起倒動作に伴って移動される第1移動リンク49と、他方のストライカ35Bの起倒動作に伴って移動される第2移動リンク50と、両移動リンク49,50の間に設けられ、共通軸51を中心に回動される第1〜第3回動リンク52〜54とから構成されている。前記第1移動リンク49が第1回動リンク52に連結されるとともに、第2移動リンク50が第2回動リンク53に連結され、前記第1バネ61が第1回動リンク52と第3回動リンク54との間に設けられるとともに、第2バネ62が第2回動リンク53と第3回動リンク54との間に設けられている。
こうした構成によれば、連動機構36の構成が簡単であるとともに、連動機構36に掛かる過荷重を良好に吸収することができる。
(5)両ストライカ35A,35Bが車両のフロア23に取り付けられるベースプレート31に支持され、そのベースプレート31に両ストライカ35A,35Bの起立角度を調節する調節機構37が設けられている。
こうした構成によれば、両ストライカ35A,35B及び連動機構36などの構成部材をベースプレート31上に支持した状態で、そのベースプレート31を車両のフロア23に取り付けることにより、掛止構造26全体をフロア23に対して容易に組み付けることができる。また、上記構成によれば、連動機構36には、遮断機構70及び調節機構37が設けられているため、起立位置における両ストライカ35A,35Bの起立角度を適宜調節した状態で同起立角度を固定することが可能となる。このため、各構成部品に寸法バラツキがある場合であれ、通常の使用位置に配置されたシート22の脚24の形状に対応した治具を用いて調節機構37により両ストライカ35A,35Bの起立角度を予め的確に調節した状態で、フロア23に対して掛止構造26を組み付けることができる。
(変更例)
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・2つのストライカ35A,35Bが連動機構36を介して、起立位置から互いに近接する方向に倒伏動作されるように構成すること。このように構成した場合には、倒伏位置の両ストライカ35A,35Bが前後方向に大きく突出するのを抑制することができ、掛止構造26を前後方向に関してコンパクトに構成することができる。
・2つのストライカ35A,35Bが連動機構36を介して、前方または後方の同方向に倒伏動作されるように構成すること。
21…車室、22…シート、23…フロア、24…脚、26…掛止構造、31…ベースプレート、32…支持部材、33…回動部材、35A…前側ストライカ、35B…後側ストライカ、36…連動機構、37…調節機構、39…調節部材、41…ロック機構、42…掛止部材、45…操作レバー、47…掛止フック、49…第1移動リンク、50…第2移動リンク、51…共通軸、52…第1回動リンク、53…第2回動リンク、54…第3回動リンク、61…第1バネ、62…第2バネ、70…遮断機構。

Claims (5)

  1. 車両における跳ね上げ可能なシートの脚をフロアに掛止するための構造であって、
    前記フロアに起倒可能に設けられ、起立位置において前記シートの脚が掛止される2つのストライカと、
    前記2つのストライカの間に設けられ、両ストライカの起倒動作を連動して行わせる連動機構と、を備え、
    前記連動機構には、いずれか一方のストライカの起倒動作が制限された状態で、他方のストライカに対して起倒方向への荷重が掛けられたとき、両ストライカの間の連動動作を遮断する遮断機構が設けられている、
    車両用シートの掛止構造。
  2. 前記連動機構は、2つのストライカを起立位置から互いに近接または離間する方向に倒伏動作させるための複数のリンクを備え、
    前記遮断機構は、それらのリンクの途中に設けられ、自身の伸縮によって両ストライカの間の連動動作を遮断するバネを含む、
    請求項1に記載の車両用シートの掛止構造。
  3. 前記バネは、一方のストライカの起倒動作が制限された状態で、他方のストライカに対して起立方向への荷重が掛けられたときに伸長する第1バネと、他方のストライカに対して倒伏方向への荷重が掛けられたときに伸長する第2バネとを含む、
    請求項2に記載の車両用シートの掛止構造。
  4. 前記複数のリンクは、一方のストライカの起倒動作に伴って移動される第1移動リンクと、他方のストライカの起倒動作に伴って移動される第2移動リンクと、両移動リンク間に設けられ、共通軸を中心に回動される第1〜第3回動リンクとを含み、
    前記第1移動リンクが第1回動リンクに連結されるとともに、第2移動リンクが第2回動リンクに連結され、
    前記第1バネが第1回動リンクと第3回動リンクとの間に設けられるとともに、第2バネが第2回動リンクと第3回動リンクとの間に設けられている、
    請求項3に記載の車両用シートの掛止構造。
  5. 両ストライカは車両のフロアに取り付けられるベースプレートに支持され、
    前記ベースプレートには、両ストライカの起立角度を調節する調節機構が設けられている、
    請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の車両用シートの掛止構造。
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