JP6082261B2 - 緩衝器 - Google Patents

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Description

緩衝器の改良に関する。
一般的に、緩衝器は、車両、機器、構造物等に作用する振動を減衰させるものである。例えば、特許文献1に開示の緩衝器は、車両における車体と車輪との間に懸架ばねと並列に介装されている。そして、懸架ばねが路面凹凸による衝撃を吸収するとともに、緩衝器がこの衝撃吸収に伴う懸架ばねの伸縮運動を抑制するため、路面凹凸による衝撃が車体に伝達されることを抑制することができる。
さらに、上記緩衝器は、緩衝器が伸長時に発生する伸側減衰力を変更する伸側減衰アジャスタと、緩衝器が圧縮時に発生する圧側減衰力を変更する圧側減衰アジャスタとを備えている。
また、特許文献1の図6,8に開示されるように、伸側減衰アジャスタと圧側減衰アジャスタの両方を緩衝器のタンク側に設けている。このため、緩衝器のピストンロッド側とタンク側に伸側減衰アジャスタと圧側減衰アジャスタを分けて配置する場合と比較して、伸側減衰力と圧側減衰力の両方の調整を容易に行うことが可能となる。
特開2011−12806号公報
ここで、緩衝器が圧縮時に発生する圧側減衰力に関しては、緩衝器のストローク速度が低速領域にあるときの圧側低速減衰力と、ストローク速度が高速領域にあるときの圧側高速減衰力を別々に調整したいという要求がある。
そこで、本発明の目的は、圧側低速減衰力、圧側高速減衰力及び伸側減衰力の三種類の減衰力の調整を容易に行うことが可能な緩衝器を提供することである。
上記課題を解決するための手段は、基端部が車体側若しくは車輪側の一方に連結されるシリンダと、上記シリンダ内に形成されて作動液が充填される作動液室と、基端部が車体側若しくは車輪側の他方に連結されて上記作動液室内を軸方向に移動可能なピストンロッドと、上記ピストンロッドの先端に保持されて上記作動液室を二つの部屋に区画するピストンと、上記シリンダの基端側に連結されるタンクと、上記タンク内に形成されて作動液が貯留されるリザーバと、上記作動液室と上記リザーバとを連通する連通路と、上記連通路の途中に外気側から取り付けられるボトムキャップと、上記ボトムキャップの反外気側に保持されるセンターロッドと、上記センターロッドに保持されて上記連通路を作動液室側とリザーバ側とに区画するベース部材と、上記連通路の途中に設けられ、上記ベース部材を貫通して上記作動液室の一方の部屋と上記リザーバとを連通するベース部材流路と、上記連通路の途中に設けられ、上記センターロッド及び上記ボトムキャップを通り上記ベース部材流路を迂回して上記作動液室の一方の部屋と上記リザーバとを連通する第一バイパス流路及び第二バイパス流路と、ストローク速度が高速領域にあるときに開弁し上記ベース部材流路を通過して上記作動液室の一方の部屋から上記リザーバへ移動する作動液に抵抗を与える圧側減衰弁と、上記圧側減衰弁の下流を流れる作動液に抵抗を与える高速用絞り弁と、上記第一バイパス流路を上記作動液室の一方の部屋から上記リザーバへ移動する作動液に抵抗を与える低速用絞り弁と、上記第二バイパス流路を上記リザーバから上記作動液室の一方の部屋へ移動する作動液に抵抗を与える伸側弁と、上記高速用絞り弁による抵抗を変更し、圧縮時のストローク速度が高速領域にあるときの減衰力を変更する高速用圧側減衰アジャスタと、上記低速用絞り弁による抵抗を変更し、圧縮時のストローク速度が低速領域にあるときの減衰力を変更する低速用圧側減衰アジャスタと、上記伸側弁による抵抗を変更し、伸長時の減衰力を変更する伸側減衰アジャスタとを備えており、上記低速用圧側減衰アジャスタ、上記高速用圧側減衰アジャスタ、及び上記伸側減衰アジャスタは、上記ボトムキャップに取り付けられていることである。
本発明の緩衝器は、圧縮時のストローク速度が低速領域にあるときの減衰力、即ち、圧側低速減衰力を変更する低速用圧側減衰アジャスタと、圧縮時のストローク速度が高速領域にあるときの減衰力、即ち、圧側高速減衰力を変更する高速用圧側減衰アジャスタと、伸長時の減衰力、即ち、伸側減衰力を変更する伸側減衰アジャスタとを備えている。したがって、本発明によれば、圧側低速減衰力、圧側高速減衰力及び伸側減衰力の三種類の減衰力を調整することができる。
また、上記低速用圧側減衰アジャスタ、上記高速用圧側減衰アジャスタ及び上記伸側減衰アジャスタがシリンダのタンク側に取り付けられている。したがって、上記低速用圧側減衰アジャスタ、上記高速用圧側減衰アジャスタ及び上記伸側減衰アジャスタの操作を全てタンク側から行うことができ、圧側低速減衰力、圧側高速減衰力及び伸側減衰力の三種類の減衰力の調整を容易に行うことが可能となる。
本発明の一実施の形態に係る緩衝器における図2中Z1−Z1線断面の主要部を拡大して示した図である。また、本図面中ボトムキャップは、図4中Z2−Z3線断面を示す。 本発明の一実施の形態に係る緩衝器の取り付け状態を示した正面図である。 本発明の一実施の形態に係る緩衝器を原理的に示した図である。 本発明の一実施の形態に係る緩衝器のボトムキャップを拡大して示した図2中Y矢視図である。 本発明の一実施の形態に係る緩衝器におけるボトムキャップの図4中Z2−Z3線断面図である。 本発明の一実施の形態に係る緩衝器におけるボトムキャップの図4中Z2−Z4線断面図である。
以下に本発明の一実施の形態に係る緩衝器について、図面を参照しながら説明する。いくつかの図面を通して付された同じ符号は、同じ部品か対応する部品を示す。
図1に示すように、本実施の形態に係る緩衝器Dは、基端部が車体側に連結されるシリンダ1と、このシリンダ1内に形成されて作動液が充填される作動液室Lと、基端部が車輪側に連結されて上記作動液室L内を軸方向に移動可能なピストンロッド2(図2)と、上記シリンダ1の基端側に連結されるタンクTと、このタンクT内に形成されて作動液が貯留されるリザーバRと、上記作動液室Lと上記リザーバRとを連通する連通路3と、この連通路3を通過する作動液に所定の抵抗を与える減衰力発生手段とを備えている。
さらに、上記緩衝器Dは、圧縮時のストローク速度が低速領域にあるときの減衰力を変更する低速用圧側減衰アジャスタA1と、圧縮時のストローク速度が高速領域にあるときの減衰力を変更する高速用圧側減衰アジャスタA2と、伸長時の減衰力を変更する伸側減衰アジャスタA3(図4,6)とを備えている。そして、上記低速用圧側減衰アジャスタA1、上記高速用圧側減衰アジャスタA2及び上記伸側減衰アジャスタA3は、上記シリンダ1のタンク側に取り付けられている。
以下、詳細に説明すると、本実施の形態に係る緩衝器Dは、二輪車や三輪車等の鞍乗型車両において後輪を懸架するリアクッションユニット用の緩衝器である。そして、リアクッションユニットは、図2に示すように、緩衝器Dと、この緩衝器Dの外周に配置されて車体を弾性支持する懸架ばねSとを備えている。
さらに、上記緩衝器Dにおいて、シリンダ1の基端部には、車体側ブラケット10が固定されており、シリンダ1は、車体の骨格となる車体フレーム(図示せず)に車体側ブラケット10を介して連結されている。また、ピストンロッド2の基端部には、車輪側ブラケット20が固定されており、ピストンロッド2は、後輪を支持するスイングアーム(図示せず)に車輪側ブラケット20を介して連結されている。
つまり、本実施の形態の緩衝器Dは、倒立型に設定されており、シリンダ1の基端側に連結されるタンクTや、シリンダ1のタンク側に取り付けられる上記低速用圧側減衰アジャスタA1、上記高速用圧側減衰アジャスタA2及び伸側減衰アジャスタA3も、車体側に配置されている。
さらに、本実施の形態の緩衝器Dは、図1に示すように、連通路3の途中に外気側から取り付けられるボトムキャップ4と、ピストンロッド2に保持されてシリンダ1の内周面に摺接し上記作動液室Lを二つの部屋(L1,L2)に区画するピストン5(図3)と、上記ボトムキャップ4の反外気側に保持されるセンターロッド6と、このセンターロッド6に保持されて上記連通路3を作動液室側とリザーバ側とに区画するベース部材7とを備えている。
そして、図3に示すように、上記ピストン5で区画された二つの部屋(L1,L2)のうち、ピストンロッド側に形成される部屋が伸側室L1であり、ピストン側に形成される部屋が圧側室L2である。さらに、上記ピストン5には、伸側室L1と圧側室L2とを連通する伸側と圧側のピストン流路50,51が形成されるとともに、作動液が伸側のピストン流路50を通過して伸側室L1から圧側室L2へ移動することのみを許容し伸側のピストン流路50を通過する作動液に所定の抵抗を与える伸側減衰弁V1と、作動液が圧側のピストン流路51を通過して圧側室L2から伸側室L1へ移動することのみを許容する圧側逆止弁V2が取り付けられている。
つづいて、上記タンクTは、図2に示すように、シリンダ1の基端側となる上側部分の側面に連設部Hを介して連結されている。さらに、タンクT内に形成されるリザーバRは、図1に示すように、ブラダ11で区画されており、作動液が充填されるリザーバ内液室r1と、気体が封入されるリザーバ内気室r2とからなる。
また、リザーバRと作動液室Lとを連通する連通路3は、シリンダ1とタンクTとをつなぐ上記連設部Hに形成されるとともに、上記圧側室L2に開口する作動液室側通路30と、上記リザーバ内液室r1に開口するリザーバ側通路31と、作動液室側通路30とリザーバ側通路31の間に形成されて外気側に開口する取り付け穴32とを備えている。そして、上記取り付け穴32の反外気側に上記作動液室側通路30が連なり、上記取り付け穴32の横側に上記リザーバ側通路31が連なっている。
そして、連通路3の途中に外気側から取り付けられるボトムキャップ4は、外周に環状のシールc1が取り付けられて取り付け穴32の外気側開口を塞ぐ封止部40と、この封止部40の外周縁から反外気側に取り付け穴32に沿って延びる筒状のケース部41と、上記封止部40の反外気側の中心部分に形成される凹状の中央溝42と、上記封止部40を軸方向に貫通し周方向に並んで形成される第一軸孔43、第二軸孔44及び第三軸孔45(図4)と、ケース部41の肉厚を貫通する複数の横孔46とを備えている。
上記第一軸孔43は、図5,6に示すように、外気側とケース部41の内側に開口するとともに、中間部が中央溝42とつながっている。さらに、この第一軸孔43には、低速用絞り弁V5が挿入されるとともに、この低速用絞り弁V5と一体形成されて低速用絞り弁V5を駆動する低速用圧側減衰アジャスタA1が外気側から螺合されている。そして、低速用圧側減衰アジャスタA1の外周には、環状のシールc2が取り付けられており、第一軸孔43は、中間部よりも外気側を低速用圧側減衰アジャスタA1で塞がれている。
上記低速用絞り弁V5は、先端にかけて細くなり、上記第一軸孔43を絞って周知のオリフィスを形成する。そして、低速用圧側減衰アジャスタA1を操作して低速用絞り弁V5を駆動することにより、上記オリフィスの開口量を変更することができる。
また、上記第二軸孔44は、図5に示すように、上記第一軸孔43と同様に外気側とケース部41の内側に開口しているが、中央溝42とつながっていない。さらに、この第二軸孔44には、高速用絞り弁V6が挿入されるとともに、この高速用絞り弁V6と一体形成されて高速用絞り弁V6を駆動する高速用圧側減衰アジャスタA2が外気側から螺合されている。そして、高速用圧側減衰アジャスタA2の外周には、環状のシールc3が取り付けられており、第二軸孔44は、その外気側開口を高速用圧側減衰アジャスタA2で塞がれている。
上記高速用絞り弁V6は、ケース部41に形成される複数の横孔46のうちの一つを開閉可能に塞いでいる。そして、高速用圧側減衰アジャスタA2を操作して高速用絞り弁V6を駆動することにより、ひとつの横孔46の開口量を変更することができる。
また、第三軸孔45は、図6に示すように、上記第一軸孔43と同様に、外気側とケース部41の内側に開口するとともに、中間部が中央溝42とつながっている。さらに、この第三軸孔45には、伸側減衰弁V7が収容されるとともに、この伸側減衰弁V7に作用する伸側減衰アジャスタA3が外気側から螺合されている。そして、伸側減衰アジャスタA3の外周には、環状のシールc4が取り付けられており、第三軸孔45は、中間部よりも外気側を伸側減衰アジャスタA3で塞がれている。
上記伸側減衰弁V7は、第三軸孔45を開閉可能に塞ぐ弁体v70と、この弁体v70を閉じ方向に附勢する附勢ばねv71とを備えており、作動液が第三軸孔側から中央溝側に移動することのみを許容し第三軸孔45を通過する作動液に所定の抵抗を与える。そして、伸側減衰アジャスタA3を操作して附勢ばねv71のばね力を変更することができる。
つづいて、上記ボトムキャップ4の反外気側に保持されるセンターロッド6は、図5,6に示すように、上記中央溝42に挿入される基端部60と、この基端部60の反ボトムキャップ側に連なるとともに基端部60よりも小径に形成される取り付け部61と、この取り付け部61の反ボトムキャップ側に連なるとともに外周に螺子溝が形成される螺子部62と、センターロッド6を軸方向に貫通するセンターロッド通孔63とを備えている。
また、センターロッド6における基端部60のボトムキャップ側端面(図5,6中上面)は、ボトムキャップ4に接触しておらず、センターロッド6とボトムキャップ4との間に隙間47が形成されている。また、センターロッド6における基端部60の外周には、環状のシールc5が取り付けられており、センターロッド6で上記隙間47の図5,6中下側開口を塞いでいる。
また、センターロッド通孔63は、上記隙間47と作動液室側通路30(図1)に開口しており、上記隙間47を介して第一軸孔43と第三軸孔45に連通するとともに、上記作動液室側通路30を介して圧側室L2に連通している。
つづいて、上記センターロッド6に保持されるベース部材7は、図5,6に示すように、環状に形成されて、センターロッド6の取り付け部61外周に保持されている。さらに、ベース部材7の外周には、環状のシールc6が取り付けられており、本実施の形態において、ベース部材7は、上記連通路3における作動液室側通路30と取り付け穴32とを区画することで、連通路3を作動液室側とリザーバ側とに区画している。
さらに、ベース部材7は、センターロッド6の螺子部62に螺合するナットNと基端部60との間に挟まれて固定されるとともに、図5,6中上部分が上記ボトムキャップ4におけるケース部41の先端部に挿入されている。そして、取り付け穴32の中で、ボトムキャップ4とベース部材との間に形成される空間を液溜室32aとすると、この液溜室32aは、ケース部41に形成された複数の横孔46及びリザーバ側通路31を介してリザーバ内液室r1と連通している。
また、上記ベース部材7には、このベース部材7を軸方向に貫通するベース部材流路70が形成されている。そして、このベース部材流路70は、液溜室32aと作動液室側通路30に開口し、液溜室32aと横孔46を介してリザーバ内液室r1に連通するとともに、作動液室側通路30を介して圧側室L2に連通している。
さらに、上記ベース部材7には、作動液がベース部材流路70を通過してリザーバ内液室r1から圧側室L2へ移動することのみを許容する伸側逆止弁V3と、作動液がベース部材流路70を通過して圧側室L2からリザーバ内液室r1へ移動することのみを許容しベース部材流路70を通過する作動液に所定の抵抗を与える圧側減衰弁V4が取り付けられている。
また、上記液溜室32aには、センターロッド通孔63を介して圧側室L2と連通する第一軸孔43と第三軸孔45が開口している。そして、センターロッド通孔63、隙間47及び第一軸孔43で上記ベース部材流路70を迂回して圧側室L2とリザーバ内液室r1とを連通する第一バイパス流路B1を構成し、センターロッド通孔63、隙間47及び第三軸孔45で上記ベース部材流路70を迂回して圧側室L2とリザーバ内液室r1とを連通する第二バイパス流路B2を構成している。そして、第一バイパス流路B1の途中に上記低速用絞り弁V5が設けられ、第二バイパス流路B2の途中に上記伸側減衰弁V7が設けられている。
つまり、本実施の形態において、作動液室LとリザーバRを連通する連通路3は、ベース部材7部分で分岐し、図3に示すように、並列に配置されるとともに、液溜室32aで再度合流するベース部材流路70と第一バイパス流路B1と第二バイパス流路B2を備えており、連通路3を通過して作動液室LとリザーバRとの間を移動する作動液が、ベース部材流路70を通る場合と、第一バイパス流路B1を通る場合と、第二バイパス流路B2を通る場合がある。さらに、上記連通路3は、圧側減衰弁V4の下流となるリザーバ側でさらに分岐して並列に配置されるとともに、リザーバ側通路31で再度合流する複数の横孔46を備えている。
また、本実施の形態において、ベース部材流路70に設けられる圧側減衰弁V4及び伸側逆止弁V3、複数の横孔46のうちの一つを絞る高速用絞り弁V6、第一バイパス流路B1に設けられる低速用絞り弁V5及び第二バイパス流路B2に設けられる伸側減衰弁V7は、連通路3を通過する作動液に所定の抵抗を与える減衰力発生手段として機能する。
次に、本実施の形態に係る緩衝器Dの作動について説明する。ピストンロッド2がシリンダ1から退出する緩衝器Dの伸長時においてストローク速度(ピストン速度)が高速領域にある場合、ピストンで加圧された伸側室L1の作動液がピストン5に取り付けられた伸側減衰弁V1を開き、伸側のピストン流路50を通過して圧側室L2に移動する。
また、緩衝器Dの伸長時においてストローク速度が高速領域にある場合、シリンダ1から退出したピストンロッド体積分の作動液がベース部材7に取り付けられた伸側逆止弁V3を開き、連通路3におけるベース部材流路70を通過するとともに、ボトムキャップ4に取り付けられた伸側減衰弁V7を開き、連通路3における第二バイパス流路B2を通過してリザーバ内液室r1から圧側室L2に移動する。
このため、緩衝器Dは、伸側減衰弁V1,V7及び伸側逆止弁V3の抵抗に起因する伸側高速減衰力を発生する。しかし、伸側逆止弁V3の抵抗は小さく設定されているため、上記伸側高速減衰力は、主に、伸側減衰弁V1,V7の抵抗によるものである。
また、伸側減衰アジャスタA3で附勢ばねv71のばね力を変更し、伸側減衰弁V7の開弁圧を変更することで、連通路3を作動液が通過する際の抵抗を変更し、上記伸側高速減衰力を調整することができる。
また、緩衝器Dの伸長時において、リザーバ内液室r1から圧側室L2に作動液が移動するため、リザーバ内気室r2が拡大し、ピストンロッド退出分のシリンダ内容積変化を補償する。
他方、ピストンロッド2がシリンダ1内に進入する緩衝器Dの圧縮時において、ストローク速度(ピストン速度)が低速領域にある場合、ピストン5で加圧された圧側室L2の作動液がピストン5に取り付けられた圧側逆止弁V2を開き、圧側のピストン流路51を通過して伸側室L1に移動する。
また、緩衝器Dの圧縮時において、ストローク速度が低速領域にある場合、ベース部材7に取り付けられた圧側減衰弁V4が開弁しないため、シリンダ1内に進入したピストンロッド体積分の作動液が連通路3における第一バイパス流路B1を通過して圧側室L2からリザーバ内液室r1に移動する。
このため、緩衝器Dは、圧側逆止弁V2及び低速用絞り弁V5の抵抗に起因する圧側低速減衰力を発生する。しかし、圧側逆止弁v2の抵抗は小さく設定されているため、上記圧側低速減衰力は、主に、低速用絞り弁V5によって形成されるオリフィスの抵抗によるものである。
また、緩衝器Dは、低速用圧側減衰アジャスタA1で低速用絞り弁V5を駆動し、低速用絞り弁V5によって形成されるオリフィスの開口量を変更することで、連通路3を作動液が通過する際の抵抗を変更し、上記圧側低速減衰力を調整することができる。
つづいて、緩衝器Dの圧縮時においてストローク速度(ピストン速度)が高速領域にある場合、ピストン5で加圧された圧側室L2の作動液がピストン5に取り付けられた圧側逆止弁V2を開弁し、圧側のピストン流路51を通過して伸側室L1に移動する。
また、緩衝器Dの圧縮時においてストローク速度が高速領域にある場合、シリンダ1内に進入したピストンロッド体積分の作動液がベース部材7に取り付けられた圧側減衰弁V4を開き、連通路3におけるベース部材流路70を通過するとともに、横孔46を通過して圧側室L2からリザーバ内液室r1に移動する。
このため、緩衝器Dは、圧側逆止弁V2、圧側減衰弁V4及び高速用絞り弁V6の抵抗に起因する圧側高速減衰力を発生する。しかし、上記したように、圧側逆止弁V2の抵抗は小さく設定されているため、上記圧側高速減衰力は、主に、圧側減衰弁V4及び高速絞り弁V6の抵抗によるものである。
また、緩衝器Dは、高速用圧側減衰アジャスタA2でひとつの横孔46の開口量を変更し、圧側減衰弁V4の下流側の連通路3の流路面積を変更することで、連通路3を作動液が通過する際の抵抗を変更し、上記圧側高速減衰力を調整することができる。
また、緩衝器Dの圧縮時において、圧側室L2からリザーバ内液室r1に作動液が移動するため、リザーバ内気室r2が収縮し、ピストンロッド進入分のシリンダ内容積変化を補償する。
尚、上記説明において、ストローク速度の領域を低速領域と、高速領域とに区画しているが、各領域の閾値はそれぞれ任意に設定することが可能である。
次に、本実施の形態に係る緩衝器Dの作用効果について説明する。本実施の形態に係る緩衝器Dは、基端部が車体側に連結されるシリンダ1と、このシリンダ1内に形成されて作動液が充填される作動液室Lと、基端部が車輪側に連結されて上記作動液室L内を軸方向に移動可能なピストンロッド2(図2)と、上記シリンダ1の基端側に連結されるタンクTと、このタンクT内に形成されて作動液が貯留されるリザーバRと、上記作動液室Lと上記リザーバRとを連通する連通路3と、この連通路3を通過する作動液に所定の抵抗を与える減衰力発生手段とを備えている。
さらに、上記緩衝器Dは、圧縮時のストローク速度が低速領域にあるときの減衰力(圧側低速減衰力)を変更する低速用圧側減衰アジャスタA1と、圧縮時のストローク速度が高速領域にあるときの減衰力(圧側高速減衰力)を変更する高速用圧側減衰アジャスタA2と、伸長時の減衰力(本実施の形態においては、伸側高速減衰力)を変更する伸側減衰アジャスタA3(図4,6)とを備えている。そして、上記低速用圧側減衰アジャスタA1、上記高速用圧側減衰アジャスタA2及び上記伸側減衰アジャスタA3は、上記シリンダ1のタンク側に取り付けられている。
したがって、本実施の形態において緩衝器Dは、圧縮時のストローク速度が低速領域にあるときの減衰力、即ち、圧側低速減衰力を変更する低速用圧側減衰アジャスタA1と、圧縮時のストローク速度が高速領域にあるときの減衰力、即ち、圧側高速減衰力を変更する高速用圧側減衰アジャスタA2と、伸長時の減衰力、即ち、伸側減衰力(本実施の形態においては、伸長時のストローク速度が高速領域にあるときの伸側高速減衰力)を変更する伸側減衰アジャスタA3とを備えている。したがって、本実施の形態に係る緩衝器Dでは、圧側低速減衰力、圧側高速減衰力及び伸側高衰力(本実施の形態においては、伸側高速減衰力)の三種類の減衰力を調整することができる。
また、上記低速用圧側減衰アジャスタA1、上記高速用圧側減衰アジャスタA2及び上記伸側減衰アジャスタA3がシリンダ1のタンク側に取り付けられている。したがって、上記低速用圧側減衰アジャスタA1、上記高速用圧側減衰アジャスタA2及び上記伸側減衰アジャスタA3の操作を全てタンク側から行うことができ、圧側低速減衰力、圧側高速減衰力及び伸側減衰力(本実施の形態においては、伸側高速減衰力)の三種類の減衰力の調整を容易に行うことが可能となる。
また、本実施の形態において、緩衝器Dは、上記連通路3の途中に外気側から取り付けられるボトムキャップ4を備えており、上記低速用圧側減衰アジャスタA1、上記高速用圧側減衰アジャスタA2及び上記伸側減衰アジャスタA3は、上記ボトムキャップ4に周方向に並べて取り付けられている。
したがって、各アジャスタA1,A2,A3の一部または全部が同軸上に配置される場合と比較して、各アジャスタA1,A2,A3の構成を簡易にするとともに、各アジャスタA1,A2,A3の操作性を良好にすることが可能である。
また、本実施の形態において、緩衝器Dは、上記ピストンロッド2の先端に保持されて上記作動液室Lを二つの部屋(伸側室L1と圧側室L2)に区画するピストン5と、上記ボトムキャップ4の反外気側に保持されるセンターロッド6と、このセンターロッド6に保持されて上記連通路3を作動液室側とリザーバ側とに区画するベース部材7とを備えている。
そして、上記ベース部材7には、上記連通路3の途中に設けられ上記ベース部材7を貫通して上記作動液室Lの一方の部屋(圧側室L2)と上記リザーバRとを連通するベース部材流路70が形成されるとともに、ストローク速度が高速領域にあるときに開弁し上記ベース部材流路70を通過して上記作動液室Lの一方の部屋(圧側室L2)から上記リザーバRに移動する作動液に所定の抵抗を与える圧側減衰弁V4が取り付けられている。
また、上記ボトムキャップ4には、上記圧側減衰弁V4の下流の上記連通路3の流路面積を変更する高速用絞り弁V6が取り付けられており、上記高速用圧側減衰アジャスタA2は、上記高速用絞り弁V6を駆動する。
ここで、例えば、図示しないが、圧側減衰弁V4の背面(図1上側)に附勢ばねを設け、この附勢ばねのばね力を高速用圧側減衰アジャスタA2で変更し、圧側減衰弁V4の開弁圧を変更して圧側高速減衰力を変更する場合、ボトムキャップ4の中心線X上に高速用圧側減衰アジャスタA2を設けることが好ましい。
しかし、本実施の形態においては、上記構成を備えることにより、ボトムキャップ4の中心線Xからずらした部分に高速用圧側減衰アジャスタA2を配置することが容易に可能となり、各アジャスタA1,A2,A2を周方向に並べやすい。
また、本実施の形態において、緩衝器D1は、上記連通路3の途中に設けられ上記センターロッド6及び上記ボトムキャップ4を通り上記ベース部材流路70を迂回して上記作動液室Lの一方の部屋(圧側室L2)と上記リザーバRとを連通する第一バイパス流路B1と、上記ボトムキャップ4に取り付けられて上記第一バイパス流路B1を絞りオリフィスを形成する低速用絞り弁V5とを備えており、上記低速用圧側減衰アジャスタA1は、上記低速用絞り弁V5を駆動する。
つまり、本実施の形態において、連通路3は、ベース部材7部分で分岐し、並列に配置されるベース部材流路70と第一バイパス流路B1とを備えている。このため、圧側低速減衰力と圧側高速減衰力を別々に調整することが容易に可能となる。
また、第一バイパス流路B1がボトムキャップ4内を通っているため、低速用絞り弁V5及びこの低速用絞り弁V5を駆動する低速用圧側減衰アジャスタA1をボトムキャップ4の中心線Xからずらした部分に配置することが容易に可能となり、各アジャスタA1,A2,A3を周方向に並べやすい。
また、本実施の形態において、緩衝器Dは、上記連通路3の途中に設けられ上記センターロッド6及び上記ボトムキャップ4を通り上記ベース部材流路70を迂回して上記作動液室Lの一方の部屋(圧側室L2)と上記リザーバRとを連通する第二バイパス流路B2と、上記ボトムキャップ4に取り付けられて作動液が上記第二バイパス流路B2を通過して上記リザーバRから上記作動液室Lの一方の部屋(圧側室L2)に移動することのみを許容する伸側減衰弁V7とを備えている。
そして、上記伸側減衰弁V7は、上記第二バイパス流路B2を開閉可能に塞ぐ弁体v70と、この弁体v70を閉じ方向に附勢する附勢ばねv71とを備えており、上記伸側減衰アジャスタA3は、上記附勢ばねv71のばね力を変更する。
つまり、本実施の形態において、連通路3は、ベース部材7部分で分岐し、並列に配置されるベース部材流路70と第二バイパス流路B2とを備えている。このため、圧側高速減衰力と伸側減衰力(本実施の形態においては伸側高速減衰力)を別々に調整することが容易に可能となる。
また、第二バイパス流路B2がボトムキャップ4内を通っているため、伸側減衰弁V7及びこの伸側減衰弁V7に作用する伸側減衰アジャスタA3をボトムキャップ4の中心線Xからずらした部分に配置することが容易に可能となり、各アジャスタA1,A2,A3を周方向に並べやすい。
また、本実施の形態において、シリンダ1が車体側に連結されるとともにピストンロッド2が車輪側に連結されており、緩衝器Dが倒立型に設定されている。
したがって、シリンダ1の基端側に取り付けられるタンクT、連通路3、各アジャスタA1,A2,A3も車体側に配置される。このため、各アジャスタA1,A2,A3が車輪側に配置される場合と比較して、各アジャスタA1,A2,A3の操作性を良好にすることが可能となる。
また、本実施の形態において、ボトムキャップ4は、上記連通路3の外気側開口を塞ぐ封止部40と、この封止部40の外周縁から反外気側に延びるケース部41とを備えており、ベース部材7は、ケース部41の先端部に連結されている。そして、上記ケース部41には、このケース部41の内外を貫通する複数の横孔46が形成されており、高速用絞り弁V6は、上記複数の横孔46のうちの一つを開閉可能に塞いでいる。
つまり、連通路3の一部を構成する上記複数の横孔46のうちの一つを高速用絞り弁V6で開閉可能に塞ぐことにより、高速用絞り弁V6で一つの横孔46を完全に塞いだとしても、他の横孔46を通過して作動液がケース部41の内外を移動できる。したがって、高速用絞り弁V6で連通路3の流路面積を絞りすぎず、圧側低速減衰力や伸側減衰力への影響を抑制することができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態を詳細に説明したが、特許請求の範囲から逸脱することなく改造、変形及び変更を行うことができることは理解すべきである。
例えば、上記実施の形態において、緩衝器Dは、鞍乗型車両において後輪を懸架するリアクッション用の緩衝器である。しかし、緩衝器Dが自動車等他の車両用の緩衝器であってもよい。
また、上記緩衝器Dは、シリンダ1が車体側に連結されるとともに、ピストンロッド2が車輪側に連結されて倒立型に設定されている。しかし、シリンダ1が車輪側に連結されるとともに、ピストンロッド2が車体側に連結されて、緩衝器Dが正立型に設定されるとしてもよい。
また、上記緩衝器Dにおいて、リザーバ内液室r1とリザーバ内気室r2は、ブラダ11で区画されている。しかし、図示しないが、リザーバ内液室r1とリザーバ内気室r2が、タンクTの内周面に摺接し軸方向に移動可能なフリーピストンで区画されるとしてもよく、リザーバ内液室r1とリザーバ内気室r2との区画方法は、適宜選択することができる。
また、上記実施の形態において、連通路3は、ベース部材7で区画され、このベース部材7部分で分岐しており、並列に配置されるベース部材流路70、第一バイパス流路B1及び第二バイパス流路B2を備えている。しかし、連通路3の構成は、上記の限りではなく、適宜変更することが可能である。
また、上記実施の形態において、連通路3を通過する作動液に所定の抵抗を与える減衰力発生手段は、ベース部材流路70に設けられる圧側減衰弁V4及び伸側逆止弁V3と、圧側減衰弁V4の下流に配置される高速用絞り弁V6と、第一バイパス流路B1に設けられる低速用絞り弁V5と、第二バイパス流路B2に設けられる伸側減衰弁V7とからなる。しかし、減衰力発生手段の構成は、上記の限りではなく、適宜選択することが可能である。
例えば、図示しないが、伸側減衰弁V7を伸側逆止弁とし、緩衝器Dの伸長時において、ストローク速度が低速領域にある場合にも開弁するように設定するとしてもよい。この場合、伸側減衰アジャスタA3で伸側低速減衰力及び伸側高速減衰力を同時に調整することができる。また、伸側減衰弁V7を伸側逆止弁とした場合には、ベース部材7の伸側逆止弁V3を廃するとしてもよい。
A1 低速用圧側減衰アジャスタ
A2 高速用圧側減衰アジャスタ
A3 伸側減衰アジャスタ
B1 第一バイパス流路
B2 第二バイパス流路
D 緩衝器
L 作動液室
R リザーバ
T タンク
V4 圧側減衰弁
V5 低速用絞り弁
V6 高速用絞り弁
V7 伸側減衰弁
v70 弁体
v71 附勢ばね
1 シリンダ
2 ピストンロッド
3 連通路
4 ボトムキャップ
5 ピストン
6 センターロッド
7 ベース部材
70 ベース部材流路

Claims (6)

  1. 基端部が車体側若しくは車輪側の一方に連結されるシリンダと、
    上記シリンダ内に形成されて作動液が充填される作動液室と、
    基端部が車体側若しくは車輪側の他方に連結されて上記作動液室内を軸方向に移動可能なピストンロッドと、
    上記ピストンロッドの先端に保持されて上記作動液室を二つの部屋に区画するピストンと、
    上記シリンダの基端側に連結されるタンクと、
    上記タンク内に形成されて作動液が貯留されるリザーバと、
    上記作動液室と上記リザーバとを連通する連通路と、
    上記連通路の途中に外気側から取り付けられるボトムキャップと、
    上記ボトムキャップの反外気側に保持されるセンターロッドと、
    上記センターロッドに保持されて上記連通路を作動液室側とリザーバ側とに区画するベース部材と、
    上記連通路の途中に設けられ、上記ベース部材を貫通して上記作動液室の一方の部屋と上記リザーバとを連通するベース部材流路と、
    上記連通路の途中に設けられ、上記センターロッド及び上記ボトムキャップを通り上記ベース部材流路を迂回して上記作動液室の一方の部屋と上記リザーバとを連通する第一バイパス流路及び第二バイパス流路と、
    ストローク速度が高速領域にあるときに開弁し上記ベース部材流路を通過して上記作動液室の一方の部屋から上記リザーバへ移動する作動液に抵抗を与える圧側減衰弁と、
    上記圧側減衰弁の下流を流れる作動液に抵抗を与える高速用絞り弁と、
    上記第一バイパス流路を上記作動液室の一方の部屋から上記リザーバへ移動する作動液に抵抗を与える低速用絞り弁と、
    上記第二バイパス流路を上記リザーバから上記作動液室の一方の部屋へ移動する作動液に抵抗を与える伸側弁と、
    上記高速用絞り弁による抵抗を変更し、圧縮時のストローク速度が高速領域にあるときの減衰力を変更する高速用圧側減衰アジャスタと、
    上記低速用絞り弁による抵抗を変更し、圧縮時のストローク速度が低速領域にあるときの減衰力を変更する低速用圧側減衰アジャスタと、
    上記伸側弁による抵抗を変更し、伸長時の減衰力を変更する伸側減衰アジャスタとを備えており、
    上記低速用圧側減衰アジャスタ、上記高速用圧側減衰アジャスタ、及び上記伸側減衰アジャスタは、上記ボトムキャップに取り付けられている
    ことを特徴とする緩衝器。
  2. 記低速用圧側減衰アジャスタ、上記高速用圧側減衰アジャスタ及び上記伸側減衰アジャスタは、上記ボトムキャップに周方向に並べて取り付けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の緩衝器。
  3. 上記高速用絞り弁は、上記圧側減衰弁の下流の上記連通路の流路面積を変更し、
    上記高速用圧側減衰アジャスタは、上記高速用絞り弁を駆動する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の緩衝器。
  4. 上記低速用絞り弁は、上記ボトムキャップに取り付けられて上記第一バイパス流路を絞りオリフィスを形成
    上記低速用圧側減衰アジャスタは、上記低速用絞り弁を駆動する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の緩衝器。
  5. 上記伸側弁は、上記第二バイパス流路を開閉可能に塞ぐ弁体と、上記弁体を閉じ方向に附勢する附勢ばねとを備えており、
    上記伸側減衰アジャスタは、上記附勢ばねのばね力を変更する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の緩衝器。
  6. 上記連通路は、途中に外気側に開口する取り付け穴を有しており、
    上記ボトムキャップは、上記取り付け穴の外気側開口を塞ぐ封止部と、上記封止部の外周縁から反外気側に上記取り付け穴に沿って延びる筒状のケース部とを有し、
    上記封止部の反外気側の中心部分には、凹状の中央溝が形成されるとともに、
    上記封止部には、上記封止部を軸方向に貫通し周方向に並んで第一軸孔、第二軸孔及び第三軸孔が形成されており、
    上記ケース部には、上記ケース部の肉厚を貫通する複数の横孔が形成されており、
    上記センターロッドは、上記中央溝に挿入される基端部と、上記基端部の反ボトムキャップ側に連なり外周に上記ベース部材が保持される取り付け部とを有し、
    上記基端部のボトムキャップ側端面と上記ボトムキャップとの間には、隙間が形成されており、
    上記センターロッドには、上記センターロッドを軸方向に貫通するセンターロッド通孔が形成されており、
    上記第一軸孔は、上記隙間を通じて上記センターロッド通孔に連通し、上記第一バイパス流路の一部を構成し、
    上記第一軸孔には、上記低速用絞り弁が取り付けられており、
    上記第二軸孔は、上記隙間と連通せず、上記ベース部材に取り付けられた上記圧側減衰弁の下流に開口し、
    上記第二軸孔には、上記横孔を開閉する上記高速用絞り弁が取り付けられており、
    上記第三軸孔は、上記隙間を通じて記センターロッド通孔に連通し、上記第二バイパス流路の一部を構成し、
    上記第三軸孔には、上記伸側弁が取り付けられている
    ことを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載の緩衝器。
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