JP6081091B2 - 鉄道車両用制御装置 - Google Patents

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Description

この発明の実施形態は、鉄道車両用の制御装置に関する。
鉄道車両には、制御装置として、例えば、交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ、あるいは、直流電圧を3相の交流電圧に変換するインバータ等の電力変換装置が搭載されている。一般に、このような電力変換装置は、IGBT等の大容量の半導体スイッチング素子やダイオード等の複数の半導体素子と、これらに熱的に接続された冷却器と、を備えている。そして、冷却器に冷却風を送風することによって冷却を行っている。
鉄道車両の床下に配置され、1群で1台車分の三相交流モータ2個を駆動する電力変換用半導体素子回路を有するインバータユニットを2群有するVVVF方式の鉄道車両用制御装置は、片方の車側面に2つのインバータユニットが並んで配置されている。
このような制御装置によれば、インバータユニットを取外す場合には片方の車側面のみからアクセスが可能となり、インバータユニットのメインテナンス性に優れている。また、ヒートパイプのように装置の車側面より突出するような構造を有するインバータユニットの場合は、突出構造が片方の車側面に集中するため、突出部も含めた外形寸法が複雑化しない。
特開2003−48533公報
しかし、上記構成の制御装置の場合、装置の中で大きな重量比率を占めるインバータユニットが装置片側に偏って配置されるため、装置全体の重心位置が偏り、筐体の機械的強度を増す必要がある。
ヒートパイプのように装置車側面より突出したフィンに走行風を取り込むことによって半導体素子を冷却する方式の場合、風下に配置されたヒートパイプを、風上のヒートパイプによって暖められた走行風によって冷やす必要がある。そのため、インバータユニットの1群配置に比較して、風下側に位置するインバータユニットの冷却性能を増す必要がある。その結果、ヒートパイプの本数やフィンの放熱面積を増加させる、もしくは冷却器の半導体素子取付部をアルミではなく銅にして熱伝導率を向上される等の対応が必要となる。これにより、インバータユニットの外形及び重量が増加する。以上の理由により、制御装置の外形、質量が増加してしまう。
この発明は以上の点に鑑みなされたもので、その課題はインバータユニットの冷却を確保しながら、小型、軽量化を図ることが可能である鉄道車両用の制御装置を提供することにある。
実施形態によれば、鉄道車両用制御装置は、鉄道車両の床下に設置され、天井壁および底壁、前記鉄道車両の走行方向に延びる一対の側壁、並びに、走行方向と直交する方向に延びる一対の側壁を有する箱状の筐体と、それぞれ電動機を駆動する電力変換用の半導体素子回路と半導体素子を冷却する冷却器とを有する第1インバータユニットおよび第2インバータユニットと、を備え、
前記第1および第2インバータユニットは、前記筐体内で筐体の中心位置に対して対角位置に配置され、前記第1および第2インバータユニットの冷却器は、前記筐体外側に突出するように設けられている。前記第1インバータユニットに接続された複数の第1主回路出力配線および複数の第1主回路入力配線と、前記第2インバータユニットに接続された複数の第2主回路出力配線および複数の第2主回路入力配線と、を備えている。前記第1および第2主回路出力配線と艤装配線との接続部位は、前記筐体の第1および第2インバータユニットに直近の側壁に配置され、前記第1および第2主回路入力配線は、前記筐体内で前記第1および第2主回路出力配線と交差しない位置に配置されている。さらに、前記第1および第2インバータユニットの半導体素子回路のスイッチングを制御する制御ユニットと、前記制御ユニットを前記第1および第2インバータユニットに接続するゲート配線と、を備え、前記制御ユニットは、前記筐体内で前記第1あるいは第2インバータユニットと並んで配置され、前記第1および第2主回路入力配線は、前記筐体の中心に対して前記制御ユニットと対角位置にある収容室内に主に配置されている。
図1は、第1の実施形態に係る鉄道車両用の制御装置を示す斜視図。 図2は、前記制御装置を鉄道車両の床下に設置した状態を示す制御装置の断面図。 図3は、前記制御装置を上方から見た内部構造を示す平面図。 図4は、第2の実施形態に係る鉄道車両用の制御装置を上方から見た内部構造を示す平面図。 図5は、第3の実施形態に係る鉄道車両用の制御装置を上方から見た内部構造を示す平面図。 図6は、第3の実施形態に係る制御装置の配線パネルを示す平面図。 図7は、前記配線パネルの取付け工程を示す制御装置の側面図。
以下、図面を参照しながら、種々の実施形態に係る鉄道車両用の制御装置について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る鉄道車両用の制御装置10を示す斜視図、図2は、制御装置を鉄道車両の床下に設置した状態を示す制御装置の断面図、図3は、制御装置を上方から見た内部構造を示す平面図である。
図1ないし図3に示すように、制御装置10は、例えば、直流電力を交流電力に変換して3相交流の電動機等に供給する電力変換装置として構成されている。制御装置10は、矩形箱状のほぼ密閉された筐体20、この筐体内に配置された複数、例えば、2つの第1および第2インバータユニット30a、30b、筐体内に配設された制御ユニット32、および筐体内に配設された高圧回路ユニット34等を備えている。
筐体20は、矩形状の天井壁20aおよび底壁20b、鉄道車両40の走行方向Aに沿って延びる一対の側壁20c、20d、並びに、走行方向Aと直交する方向(枕木方向)に延びる一対の側壁20e、20fを有し、金属板により構成されている。本実施形態において、筐体20内に仕切り壁21が設けられ、この仕切り壁は、側壁20c、20dと直交して、かつ、筐体のほぼ中心(重心)Cを通って延び、側壁20c、20d間に設けられている。この仕切り壁21により、筐体20内は、第1機器室24aと第2機器室24bとに仕切られている。
天井壁20aには、複数、例えば、6つの吊り耳22が固定されている。これらの吊り耳22は、天井壁20aの両側縁に沿って、3つずつ並んで設けられている。
制御装置10の筐体20は、複数の吊り耳22により鉄道車両40の床下に艤装され、筐体20の天井壁20aは、鉄道車両40の床下に隙間を置いて対向し、また、底壁20bは、レールあるいは地面側と隙間を置いて対向する。また、側壁20cないし20fは、地面に対して、ほぼ垂直に延びた状態となる。
第1インバータユニット30aは、1群で1台車分の三相交流電動機2個を駆動する電力変換用のインバータ回路(半導体素子回路、主回路)を構成する複数の半導体素子36およびコンデンサ37と、これらの半導体素子36を冷却する冷却器38と、を備えている。複数の半導体素子36は、例えば、低損失半導体素子であるSiC素子、あるいは、IGBT(insulated gate bipolar transistor)、GTO等の自己消弧型半導体素子からなり、例えば、SiC素子と、このSiC素子に逆並列に接続されたダイオードとがモジュール化されている。
冷却器38は、伝熱性の高い材料、例えば、アルミニウムにより形成された受熱ブロック41と、この受熱ブロックに立設された多数の放熱フィン42と、を有している。複数の半導体素子36は、受熱ブロック41の受熱面上に実装されている。
第2インバータユニット30bは、第1インバータユニット30aと同様に構成され、1群で1台車分の三相交流電動機2個を駆動する電力変換用のインバータ回路と、インバータ回路を構成する半導体素子36を冷却する冷却器38bと、を備えている。冷却器38bは、半導体素子が実装された受熱ブロック41と、この受熱ブロックに立設された多数の放熱フィン42と、を有している。そして、第1および第2インバータユニット30a、30bにより、VVVF方式の電力変換装置を構成している。
第1インバータユニット30aおよび第2インバータユニット30bは、筐体20内において、筐体の中心Cに対して、対角位置に配置されている。本実施形態において、第1インバータユニット30aは、第1機器室24aにおいて、側壁20c側の領域に配置され、また、第2インバータユニット30bは、第2機器室24bにおいて、側壁20d側の領域に配置されている。これにより、第1インバータユニット30aおよび第2インバータユニット30bは、矩形状の筐体20内に置いて、対角位置関係にある2つの角部内に配置されている。
第1インバータユニット30aの冷却器38aは、側壁20c側に位置し、放熱フィン42は、側壁20cから外側に突出し、外部に露出している。第2インバータユニット30bの冷却器38bは、反対側の側壁20d側に位置し、放熱フィン42は、側壁20dから外側に突出し、外部に露出している。
本実施形態において、制御ユニット32および高圧回路ユニット34は、筐体20内において、筐体の中心Cに対して対角位置に配置されている。すなわち、制御ユニット32は、第1機器室24aにおいて、側壁20d側の領域に配置され、また、高圧回路ユニット34は、第2機器室24bにおいて、側壁20c側の領域に配置されている。
なお、本実施形態では、筐体20の側壁20cにおいて、第2機器室24bと対向する位置に、メインテナンス用の開口44aが形成されている。この開口44aは、脱着可能なカバー46aにより、覆われている。また、筐体20の側壁20dにおいて、第1機器室24aと対向する位置に、メインテナンス用の開口44bが形成されている。この開口44bは、脱着可能なカバー46bにより、覆われている。
図2および図3に示すように、制御装置10は、第1インバータユニット30aに接続された3本の第1主回路出力配線u、v、w、および2本の第1主回路入力配線P、Nと、第2インバータユニット30bに接続された3本の第2主回路出力配線u、v、wおよび2本の第2主回路入力配線P、Nと、を備えている。
第1主回路出力配線u、v、wの一端は、第1インバータユニット30aに接続され、他端は、第1インバータユニット30aに最も近い側壁20fに設けられた第1接続ターミナル(接続コネクタ)50aに接続されている。第1主回路出力配線u、v、wは、第1接続ターミナル50aの位置で、鉄道車両40側から延びる艤装配線にそれぞれ接続される。
第2主回路出力配線u、v、wの一端は、第2インバータユニット30bに接続され、他端は、第2インバータユニット30bに最も近い側壁20eに設けられた第2接続ターミナル(接続コネクタ)50bに接続されている。第2主回路出力配線u、v、wは、第2接続ターミナル50bの位置で、鉄道車両40側から延びる艤装配線にそれぞれ接続される。
第1および第2主回路出力配線u、v、wは、筐体20の天井壁20aの内面側に配置され、この天井壁に沿って引き回されている。
第1主回路入力配線P、Nの一端は、第1インバータユニット30aに接続され、他端は、側壁20eに設けられた第3接続ターミナル(接続コネクタ)50cに接続されている。第2主回路入力配線P、Nの一端は、第2インバータユニット30bに接続され、他端は、側壁20eに設けられた第3接続ターミナル(接続コネクタ)50cに接続されている。これら第1および第2主回路入力配線P、Nは、筐体20の天井壁20aの内面側に配置され、前記第1および第2主回路出力配線u、v、wと筐体20内で交差しない位置に引き回されている。
第1および第2主回路入力配線P、Nは、第3接続ターミナル50cの位置で、鉄道車両40側から延びる艤装配線にそれぞれ接続される。
制御ユニット32は、ゲート配線51a、51bを介して、第1および第2インバータユニット30a、30bに接続され、これらのゲート配線を通してゲート信号を出力することにより、第1および第2インバータユニットの半導体素子回路のスイッチングを制御する。ゲート配線51a、51bの一端は、制御ユニット32に接続され、他端は、第1および第2インバータユニット30a、30bにそれぞれ接続されている。
制御ユニット32は、筐体20内で第1あるいは第2インバータユニット30a、30bと並んで配置され、前述した第1および第2主回路入力配線P、Nは、筐体20の中心cに対して制御ユニット32と対角位置にある機器室領域内に主に配置されている。
以上のように構成された第1の実施形態に係る鉄道車両用の制御装置10によれば、装置内で多くの重量比率を占める第1および第2インバータユニット30a、30bが制御装置10の中心C、ここでは、筐体20の中心Cに対して対角位置に配置されるため、制御装置の重心位置を装置中央付近とすることができる。これにより、偏重心の装置と比較すると、制御装置10の筐体20の強度を必要以上に強化する必要がなくなり、軽量化が実現できる。
また、第1および第2インバータユニット30a、30bの冷却器38a、38bは、筐体20の対向する一対の側壁20c、20d側に設けられ、放熱フィン42は、これら異なる側壁20c、20dから外方に突出している。このように、筐体20の側面に冷却器の放熱フィンを突出させ、走行風を取り込むことによって半導体素子36を冷却する方式において、冷却器38a、38bを鉄道車両40の走行方向に重なることなく、対向する異なる2つの側壁20c、20d側に設けることにより、従来の技術に対して風上の熱の煽りを風下が受ける、といったことが起きない。そのため、冷却器38a、38bの冷却性能を最適化することが可能となる。その結果、冷却器38a、38bおよび放熱フィン42の小型化や、アルミブロックを用いた軽量化設計が可能となる。以上により、制御装置10全体の小型、軽量化が実現できる。
第1および第2インバータユニット30a、30bよりそれぞれ出力される三相交流電動機駆動用の第1および第2主回路出力配線u、v、wと艤装配線との接続部位(第1接続ターミナル、第2接続ターミナル)は、筐体20の側壁において、第1および第2インバータユニット30a、30bに最も近い側壁20e、20fの中央部にそれぞれ配置されている。これにより、第1および第2インバータユニット30a、30bの第1および第2主回路出力配線u、v、wの長さを極力短縮することが可能となり、装置内配線の短縮による軽量化が可能となる。
また、第1および第2主回路入力配線P、Nは、第1および第2主回路出力配線u、v、wと筐体20内で交差しないような位置に引き回され、装置内に接続されている。これにより、配線経路が最適化され、軽量化と共に、省スペース化による小型化が可能となる。更に、絶縁処理の簡略化を図ることができるとともに、損失を発生する主回路入力配線の短縮によって発生損失も低減させることが可能となる。
第1および第2インバータユニット30a、30bの半導体素子36のスイッチングを制御するためのゲートアンプを駆動するゲート配線51a、51bを有する制御ユニット32は、筐体20内で第1あるいは第2インバータユニット30a、30bと並んで配置され、第1および第2主回路入力配線P、Nは、筐体20の中心Cに対して制御ユニット32と対角位置にある機器室領域内に主に配置されている。制御ユニット32は、筐体20の側壁20d側からアクセスしやすい位置に配置された上で、第1および第2インバータユニット30a、30b間にそれぞれ接続されるゲート配線51a、51bを最短かつ同配線長にて接続することが可能となる。
これにより、主回路入力配線が設けられた機器室と制御ユニット32を含む制御回路機器室が分離され、かつ制御ユニットから第1および第2インバータユニット30a、30bへ接続されるゲート配線51a、51bを短縮することによってノイズ低減を図ることができる。これにより、ノイズ対策用コアの取り付が不要となり、用品削減による装置の小型、軽量化が可能となる。また、制御ユニット32と各インバータユニット30a、30b間の距離も同等にすることが可能となるため、ゲート配線51a、51bへのノイズの偏りも抑制することができる。
次に、他の実施形態に係る鉄道車両用の制御装置について説明する。
なお、以下に述べる他の実施形態において、前述した第1の実施形態と同一の部分には同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略し、異なる部分を中心に詳細に説明する。
(第2の実施形態)
図4は、第2の実施形態に係る制御装置10を上から見た平面図である。第2の実施形態によれば、制御装置10は、第1インバータユニット30aに接続された3本の第1主回路出力配線u、v、w、および2本の第1主回路入力配線P、Nと、第2インバータユニット30bに接続された3本の第2主回路出力配線u、v、wおよび2本の第2主回路入力配線P、Nと、を備えている。
第1主回路出力配線u、v、wの一端は、第1インバータユニット30aに接続され、他端は、第1インバータユニット30aに最も近い側壁20fに設けられた第1接続ターミナル(接続コネクタ)50aに接続されている。第1主回路出力配線u、v、wは、第1接続ターミナル50aの位置で、鉄道車両40側から延びる艤装配線にそれぞれ接続される。
第2主回路出力配線u、v、wの一端は、第2インバータユニット30bに接続され、他端は、第2インバータユニット30bに最も近い側壁20eに設けられた第2接続ターミナル(接続コネクタ)50bに接続されている。第2主回路出力配線u、v、wは、第2接続ターミナル50bの位置で、鉄道車両40側から延びる艤装配線にそれぞれ接続される。
第1および第2主回路出力配線u、v、wは、筐体20の天井壁20aの内面側に配置され、この天井壁に沿って引き回されている。
第1主回路入力配線P、Nの一端は、第1インバータユニット30aに接続され、他端は、走行方向Aに沿った筐体20の側壁20dに設けられた第3接続ターミナル(接続コネクタ)50cに接続されている。第2主回路入力配線P、Nの一端は、第2インバータユニット30bに接続され、他端は、第3接続ターミナル50cに接続されている。これら第1および第2主回路入力配線P、Nは、筐体20の天井壁20aの内面側に配置され、前記第1および第2主回路出力配線u、v、wと筐体20内で交差しない位置に引き回されている。第1および第2主回路入力配線P、Nは、第3接続ターミナル50cの位置で、鉄道車両40側から延びる艤装配線にそれぞれ接続される。
制御装置10の他の構成は、前述した第1の実施形態と同一である。そして、このように構成された第2の実施形態においても、前述した第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
図5は、第3の実施形態に係る鉄道車両用の制御装置を上方から見た平面図、図6は、制御装置の配線パネルを示す平面図、図7は、配線パネルの取付け工程を示す制御装置の側面図である。
図5に示すように、第3の実施形態によれば、制御装置10の筐体20は、四畳半タイプの大きさに形成され、筐体内の機器室は、第1のインバータユニット30aが配置される第1機器室24a、第2のインバータユニット30bが配置される第2機器室24b、側壁20c側にて第1インバータユニット30aに隣接し高圧回路ユニット34が配置される第3機器室(2つ以上の機器室でも良い。)24c、側壁20d側にて第2インバータユニット30bと隣接し制御ユニット32が配置される第4機器室(2つ以上の機器室でも良い。)24dを有し、これに加えて、第1機器室と第4機器室の間に第5機器室24eと、第2機器室と第3機器室の間に第6機器室24fを有している。
第5、第6の機器室24e、24fに隣接する側壁20e、20fの中央部に、それぞれ第1および第2接続ターミナル50a、50bが設けられている。そして、第1および第2インバータユニット30a、30bから出力される三相交流電動機駆動用の主回路出力配線u、v、wは、第1および第2接続ターミナル50a、50bに接続されている。
また、第3の実施形態によれば、図5ないし図7に示すように、制御装置10は、天井壁20aに取り付けられた第1配線パネル52aおよび第2配線パネル52bを備えている。第1配線パネル52aは、矩形状に形成されている。この第1配線パネル上に、第1主回路出力配線u、v、wの一部、および第1主回路入力配線P、Nの一部が予め配置され、各配線の両端部には、それぞれ接続導体54が取り付けられている。同様に、第2配線パネル52bは、矩形状に形成されている。この第2配線パネル上に、第2主回路出力配線u、v、wの一部、および第2主回路入力配線P、Nの一部が予め配置され、各配線の両端部には、それぞれ接続導体54が取り付けられている。
第1配線パネル52aおよび第2配線パネル52bは、第5機器室24eおよび第6機器室24f内で、筐体20の天井壁20aに取り付けられている。そして、第1および第2配線パネル52a、52bに対して、第1および第2インバータユニット30a、30bが、配線により接続され、更に、配線により、第1および第2接続ターミナル50a、50bが接続されている。
第1配線パネル52a、52bは、天井壁20aの内面に取り付けられている。また、図7に示すように、第1配線パネル52a、52bは、天井壁20aに形成された開口内に、天井壁の上方から取り付け可能に支持されていてもよい。第1配線パネル52a、52bは、天井壁20aの一部をそれぞれ構成する。
制御装置10の他の構成は、前述した第1の実施形態と同一である。
上記のように構成された第3の実施形態によれば、第1および第2配線パネル52a、52bに主回路入力配線および出力配線を予め接続しておき、これらの第1および第2配線パネル52a、52bを筐体20内に組み込むことにより、筐体20の底壁側より潜り込んでの組立作業を低減することが可能となり、組立て作業性が改善される。また、主回路出力配線および入力配線が交差しない最適化配線構成とすることにより、主回路出力配線および主回路入力配線を第5機器室および第6機器室の天井付近に集中させることが可能であり、主回路配線を極力短縮することができ、配線の重量低減を図ることが可能となる。
また、第1および第2配線パネル52a、52bを制御装置10の上方より取付け可能な構造とすることにより、主な主回路配線を筐体20の底壁20b側からのアクセス無しで取付け可能となり、さらに作業性が改善される。更に、第1および第2配線パネル52a、52bにより筐体20の天井壁20aの一部を構成することにより、天井力バーの取付が不要となり、さらに作業性が改善される。
以上のことから、主回路配線の最適化による装置の小型、軽量化を図ることができるとともに、組立作業性が向上した制御装置10が得られる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができ、また、上述した種々の実施形態を互いに組合わせて用いてもよい。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]鉄道車両の床下に設置される箱状の筐体と、それぞれ電動機を駆動する電力変換用の半導体素子回路と半導体素子を冷却する冷却器とを有する第1インバータユニットおよび第2インバータユニットと、を備え、前記第1および第2インバータユニットは、前記筐体内で筐体の中心位置に対して対角位置に配置され、前記第1および第2インバータユニットの冷却器は、前記筐体外側に突出するように設けられている鉄道車両用の制御装置。
[2]前記第1インバータユニットに接続された複数の第1主回路出力配線および複数の第1主回路入力配線と、前記第2インバータユニットに接続された複数の第2主回路出力配線および複数の第2主回路出力配線と、を備え、前記第1および第2主回路出力配線と艤装配線との接続部位は、前記筐体の第1および第2インバータユニットに直近の側壁に配置され、前記第1および第2主回路入力配線は、前記筐体内で前記第1および第2主回路出力配線と交差しない位置に配置されている[1]に記載の鉄道車両用の制御装置。
[3]前記第1および第2インバータユニットの半導体素子回路のスイッチングを制御する制御ユニットと、前記制御ユニットを前記第1および第2インバータユニットに接続するゲート配線と、を備え、前記制御ユニットは、前記筐体内で前記第1あるいは第2インバータユニットと並んで配置され、前記第1および第2主回路入力配線は、前記筐体の中心に対して前記制御ユニットと対角位置にある収容室内に主に配置されている[2]に記載の鉄道車両用の制御装置。
[4]前記筐体は、鉄道車両の床に対向する天井壁を有し、前記第1主回路入力配線および第1主回路出力配線の一部が形成された第1配線パネルと、前記第2主回路入力配線および第2主回路出力配線の一部が形成された第2配線パネルと、を備え、前記第1配線パネルおよび第2配線パネルは、前記筐体の天井壁に取り付けられている[2]又は[3]に記載の鉄道車両用の制御装置。
[5]前記第1配線パネルおよび第2配線パネルは、前記筐体の天井壁の一部をそれぞれ構成し、前記筐体の天井側から取り付け可能に支持されている[4]に記載の鉄道車両用の制御装置。
[6]前記筐体は、前記鉄道車両の走行方向に延びる一対の側壁を有し、前記第1インバータユニットの冷却器は、前記一方の側壁から外部に延出する複数の放熱フィンを有し、前記第2インバータユニットの冷却器は、他方の側壁から外部に露出する複数の放熱フィンを有している[1]ないし[5]のいずれか1に記載の鉄道車両用の制御装置。
10…制御装置、20…筐体、20a…天井壁、20b…底壁、
20c、20d、20e、20f…側壁、30a…第1インバータユニット、
30b…第2インバータユニット、32…制御ユニット、34…高圧回路ユニット、
38a、38b…冷却器、40…放熱ブロック、42…放熱フィン、
52a…第1配線パネル、52b…第2配線パネル、54…接続導体

Claims (6)

  1. 鉄道車両の床下に設置され、天井壁および底壁、前記鉄道車両の走行方向に延びる一対の側壁、並びに、走行方向と直交する方向に延びる一対の側壁を有する箱状の筐体と、
    それぞれ電動機を駆動する電力変換用の半導体素子回路と半導体素子を冷却する冷却器とを有する第1インバータユニットおよび第2インバータユニットと、を備え、
    前記第1および第2インバータユニットは、前記筐体内で筐体の中心位置に対して対角位置に配置され、前記第1および第2インバータユニットの冷却器は、前記筐体外側に突出するように設けられ
    前記第1インバータユニットに接続された複数の第1主回路出力配線および複数の第1主回路入力配線と、前記第2インバータユニットに接続された複数の第2主回路出力配線および複数の第2主回路入力配線と、を備え、
    前記第1および第2主回路出力配線と艤装配線との接続部位は、前記筐体の第1および第2インバータユニットに直近の側壁に配置され、前記第1および第2主回路入力配線は、前記筐体内で前記第1および第2主回路出力配線と交差しない位置に配置されているとともに、
    前記第1および第2インバータユニットの半導体素子回路のスイッチングを制御する制御ユニットと、前記制御ユニットを前記第1および第2インバータユニットに接続するゲート配線と、を備え、
    前記制御ユニットは、前記筐体内で前記第1あるいは第2インバータユニットと並んで配置され、前記第1および第2主回路入力配線は、前記筐体の中心に対して前記制御ユニットと対角位置にある収容室内に主に配置されている鉄道車両用の制御装置。
  2. 鉄道車両の床下に設置され、天井壁および底壁、前記鉄道車両の走行方向に延びる一対の側壁、並びに、走行方向と直交する方向に延びる一対の側壁を有する箱状の筐体と、
    それぞれ電動機を駆動する電力変換用の半導体素子回路と半導体素子を冷却する冷却器とを有する第1インバータユニットおよび第2インバータユニットと、を備え、
    前記第1および第2インバータユニットは、前記筐体内で筐体の中心位置に対して対角位置に配置され、前記第1および第2インバータユニットの冷却器は、前記筐体外側に突出するように設けられ、
    前記第1インバータユニットに接続された複数の第1主回路出力配線および複数の第1主回路入力配線と、前記第2インバータユニットに接続された複数の第2主回路出力配線および複数の第2主回路入力配線と、を備え、
    前記第1および第2主回路出力配線と艤装配線との接続部位は、前記筐体の第1および第2インバータユニットに直近の側壁に配置され、前記第1および第2主回路入力配線は、前記筐体内で前記第1および第2主回路出力配線と交差しない位置に配置されているとともに、
    前記第1および第2インバータユニットの半導体素子回路のスイッチングを制御する制御ユニットと、前記制御ユニットを前記第1および第2インバータユニットに接続するゲート配線と、を備え、
    前記制御ユニットは、前記筐体内で前記第1あるいは第2インバータユニットと並んで配置され、前記第1および第2主回路入力配線と艤装配線との接続部位は、前記走行方向に沿った前記筐体の側壁に配置されている鉄道車両用の制御装置。
  3. 鉄道車両の床下に設置され、天井壁および底壁、前記鉄道車両の走行方向に延びる一対の側壁、並びに、走行方向と直交する方向に延びる一対の側壁を有する箱状の筐体と、
    それぞれ電動機を駆動する電力変換用の半導体素子回路と半導体素子を冷却する冷却器とを有する第1インバータユニットおよび第2インバータユニットと、を備え、
    前記第1および第2インバータユニットは、前記筐体内で筐体の中心位置に対して対角位置に配置され、前記第1および第2インバータユニットの冷却器は、前記筐体外側に突出するように設けられ、
    前記第1および第2インバータユニットの半導体素子回路のスイッチングを制御する制御ユニットを備え、
    前記制御ユニットは、前記筐体内で前記第1あるいは第2インバータユニットと並んで配置され、前記筐体の中心に対して前記制御ユニットと対角位置に高圧回路ユニットが配置されている鉄道車両用の制御装置。
  4. 前記筐体は、鉄道車両の床に対向する天井壁を有し、
    前記第1主回路入力配線および第1主回路出力配線の一部が形成された第1配線パネルと、前記第2主回路入力配線および第2主回路出力配線の一部が形成された第2配線パネルと、を備え、
    前記第1配線パネルおよび第2配線パネルは、前記筐体の天井壁に取り付けられている請求項1〜3のいずれか1に記載の鉄道車両用の制御装置。
  5. 前記第1配線パネルおよび第2配線パネルは、前記筐体の天井壁の一部をそれぞれ構成し、前記筐体の天井側から取り付け可能に支持されている請求項4に記載の鉄道車両用の制御装置。
  6. 前記筐体は、前記鉄道車両の走行方向に延びる一対の側壁を有し、
    前記第1インバータユニットの冷却器は、前記一対の側壁のうちの一方の側壁から外部に延出する複数の放熱フィンを有し、
    前記第2インバータユニットの冷却器は、他方の側壁から外部に露出する複数の放熱フィンを有している請求項1ないし5のいずれか1項に記載の鉄道車両用の制御装置。
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