JP6072440B2 - 吸収性シート - Google Patents

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Description

本発明は、吸収性シートに関する。
従来、吸収性シートとして、犬や猫等のペットが***した尿等を吸収するためのペット用シート等が普及している。
一般的に、ペット用シート等の吸収性シートは、透液性の表面シートと、不透液性の裏面シートと、表面シートと裏面シートとの間に介装される吸収体と、を備え、表面シートを内側にして折り曲げられた状態で包装されている。そして、折り曲げられた状態で包装されたペット用シートは、展開されて床面やペット用トイレ等に敷かれた状態で使用される。
このようなペット用シート等の吸収性シートとしては、例えば、吸液性芯材と、当該吸液性芯材を包む芯材被覆シートと、を含む吸収体を備え、吸液性芯材と芯材被覆シートとが実質的に剥離することがないように、吸収体全体にエンボス加工が施されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−51261号公報
しかしながら、ペットは吸収性シートの中央領域に排尿するとは限らず、吸収性シートの端部領域に排尿することもある。特許文献1記載の吸収性シートのように、吸収体全体にエンボス加工が施されている場合、表面に多少の凹凸はあるものの、吸収性シートの中央領域の表面の位置と端部領域の表面の位置とが同一なので、吸収性シートの端部領域に排尿されると端から漏れてしまうことがあった。
本発明の課題は、端からの漏れが抑制された吸収性シートを提供することである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
透液性の表面シートと、不透液性の裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの間に介装される吸収体と、からなる吸収性シートにおいて、
当該吸収性シートは、平面視略矩形状に形成されており、
所定の載置面に載置した際に、当該吸収性シートの一辺に平行な第1方向の両端部領域及び当該一辺に直交する第2方向の両端部領域の少なくとも何れか一方の両端部領域の表面の位置が、当該両端部領域が、表面方向に向けて立ち上がった状態となることにより、その間の中央領域の表面の位置よりも高くなるように構成されており、
前記第1方向の両端部領域及び前記第2方向の両端部領域の少なくとも何れか一方の両端部領域と、前記中央領域と、の境界には、当該境界に沿って伸縮部材が配置されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の吸収性シートにおいて、
前記中央領域の表面には、前記吸収体が他の部分より薄く、かつ高密度となった凹部によって、エンボス模様が形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の吸収性シートにおいて、
前記第1方向の両端部領域及び前記第2方向の両端部領域の少なくとも何れか一方の両端部領域と、前記中央領域と、の境界の表面には、前記吸収体が他の部分より薄く、かつ高密度となった凹部によって、圧縮溝が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、吸収性シートの第1方向の両端部領域及び第2方向の両端部領域の少なくとも何れか一方の両端部領域によって、尿を塞き止めたり、尿を中央領域へと流したりすることができるので、吸収性シートの端からの漏れを抑制することができる。
(a)は本発明の実施形態に係る吸収性シートの一例を示す平面図、(b)はI−I線における断面図である。 ペット用トイレの一例を示す斜視図である。 (a)は吸収性シートの他の一例を示す平面図、(b)はIII−III線における断面図である。 (a)は吸収性シートの他の一例を示す平面図、(b)はIV−IV線における断面図である。 (a)は吸収性シートの他の一例を示す平面図、(b)はV−V線における断面図である。 吸収性シートの折り畳み方の一例を説明するための図である。 吸収性シートの折り畳み方の他の一例を説明するための図である。 吸収性シートの変形例の一例を示す平面図である。 吸収性シートの変形例の他の一例を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を用いて詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
なお、以下の説明では、吸収性シートの一辺に平行な第1方向を左右方向、当該一辺に直交する第2方向を前後方向とする。また、吸収性シートの厚さ方向を上下方向とする。
吸収性シート1は、例えば、図1(a)に示すように、平面視略長方形状をなしている。吸収性シート1は、ペット用シートであり、例えば、部屋の床面やペット用トイレT(図2参照)が備えるトレイT2の底面等の所定の載置面に敷いて使用され、表面からペットにより***された***物の水分をシート内に吸収する。
吸収性シート1は、例えば、数日間から一週間程度の長期間に亘って交換なしに持続して使用可能となっている。ペット用トイレTは、例えば、図2に示すように、2段式になっており、上段で***物の固形分と水分とを分離し、下段に備えられたトレイT2内の吸収性シート1で水分を吸収する。図2では、トイレ本体T1からトレイT2が引き出された状態を示しているが、ペット用トイレTは、トイレ本体T1内にトレイT2を収納した状態で使用される。
なお、吸収性シート1は、ペット用シートに限らず、例えば、介護用シートであっても良い。
具体的には、吸収性シート1は、例えば、図1(a)、(b)に示すように、尿等の液体を速やかに透過させる透液性の表面シート11と、表面シート11の裏面側に配置される裏面シート12と、表面シート11と裏面シート12との間に介装される吸収体13と、等を備えて構成されている。
表面シート11は、吸収体13の一方の面(本実施形態の場合、上面)を覆い、更に第2方向(前後方向)の両端部が吸収体13よりも外側に延出する大きさに設けられている。
表面シート11は、透液性であって、有孔または無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートや、メッシュシート等により形成されている。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができる。また、不織布を製造する方法としては、公知の方法を適宜用いることができ、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブロー法、ニードルパンチ法、あるいはこれらを組み合わせた方法等によって不織布を製造することができる。
表面シート11に多数の透孔を形成した場合には、尿等の液体がより速やかに吸収されるようになり、ドライタッチ性に優れたものとなる。
裏面シート12は、吸収体13の他方の面(本実施形態の場合、下面)を覆い、更に第2方向(前後方向)の両端部が吸収体13よりも外側に延出するとともに、第1方向(左右方向)の両端部が吸収体13よりも外側に延出する大きさに設けられている。
裏面シート12のうち吸収体13よりも外側に延出している第1方向の両端部は、吸収体13の側面を覆って内側に折り返されている。そして、その折り返された部分と、表面シート11のうち第1方向の両端部と、が接着されている。
また、裏面シート12のうち吸収体13よりも外側に延出している第2方向の両端部と、表面シート11のうち吸収体13よりも外側に延出している第2方向の両端部と、が接着されている。
なお、表面シート11と裏面シート12とは、ホットメルト型接着剤、ヒートシール、超音波シール等によって接着されている。また、表面シート11と裏面シート12とは、表面シート11と裏面シート12とが接する部分全域に亘って連続的に接着されていても良いし、間欠的に接着されていても良い。
裏面シート12は、不透液性の素材であれば、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂等からなるプラスチックフィルム、不織布の表面にプラスチックフィルムを設けたラミネート不織布、プラスチックフィルムに不織布等を重ねて接合した積層シート等を例示することができる。また、この他にも、マイクロデニール繊維を用いた不織布、熱や圧力をかけることで繊維の空隙を小さくすることによる防漏性強化、高吸水性樹脂または疎水性樹脂や撥水剤の塗工といった方法により、プラスチックフィルムを用いずに液不透過性としたシートも裏面シートとして用いることができる。また、裏面シート12は、例えば、防漏シートと吸液シートを組み合わせたシートのように、その最外面が吸液性のものであってもよい。これにより、吸収性シート1同士の接合部から、万が一、尿等の液体のしみ出しがあった場合でも、少量であれば吸液シートにより吸液できるため、衛生的である。また、裏面シート12は、通気性のものであっても良いし、非通気性のものであっても良い。
吸収体13は、尿等の水様成分を吸収するものであり、例えば、吸水性の繊維集合体と、高吸収性ポリマーのような高吸水性樹脂(SAP;Super Absorbent Polymer)と、を混合して、あるいは層状に積層して形成された吸収体コアが、透液性のシート材によって覆われて構成されている。
吸収体コアを覆うシート材は、透液性であればその材質に特に限定はないが、例えば、クレープ紙の他、透液性の不織布や孔開きシート等を用いることができる。
吸収体コアを形成する繊維集合体としては、例えば、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。
吸収体コアを形成する高吸水性樹脂としては、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸およびその塩類、アクリル酸塩重合体架橋物、澱粉−アクリル酸グラフト共重合体、澱粉−アクリロニトリルグラフト共重合体の加水分解物、ポリオキシエチレン架橋物、カルボキシメチルセルロース架橋物、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリルアミド等の水膨潤性ポリマーを部分架橋したもの、あるいはイソブチレンとマレイン酸との共重合体等が好適に用いられる。
なお、吸収体コアを形成する繊維集合体及び高吸水性樹脂の配合量は適宜設定されるものであるが、例えば、吸収性シート1が一週間持続可能なペット用シートである場合、高吸水性樹脂の量は50g/m(gsm)〜200g/m(gsm)が好ましい。
また、消臭機能を持たせるために、消臭剤を吸収体13に入れても良い。消臭剤としては、例えば、活性炭や天然鉱物(例えば、ベントナイト、カオリナイト、カネマイト等)、合成無機物(例えば、ゼオライト、アモルファスシリカ等)を用いることができる。
また、抗菌機能を持たせるために、抗菌剤を吸収体13に入れても良い。
ここで、吸収性シート1は、裏面シート12が所定の載置面側(下側)を向くようにして当該載置面に載置した際に、当該吸収性シート1の第1方向の両端部領域の表面(上面)の位置、すなわち左端部領域1a及び右端部領域1bの表面(上面)の位置が、その間の中央領域1cの表面(上面)の位置よりも高くなるように構成されている。
具体的には、吸収性シート1は、例えば、図1(a)、(b)に示すように、中央領域1cのみに、表面側(上面側)から押圧することによって形成された、格子状のエンボス模様Xを有している。そのため、吸収性シート1は、中央領域1cが下側に向けて凹んで左端部領域1a及び右端部領域1bよりも薄くなっている。すなわち、左端部領域1a及び右端部領域1bは、中央領域1cよりも盛り上がっている。したがって、中央領域1cのうち左端部領域1a側の部分又は右端部領域1b側の部分や、左端部領域1aと中央領域1cとの境界又は右端部領域1bと中央領域1cとの境界や、左端部領域1a又は右端部領域1bに排尿されたとしても、左端部領域1aや右端部領域1bによって、尿を塞き止めたり、尿を中央領域1cへと流したりすることができるので、吸収性シート1の左端や右端からの漏れを抑制することができる。
なお、図1(b)では、エンボス模様Xの図示は省略している。
あるいは、吸収性シート1は、例えば、図3(a)、(b)に示すように、中央領域1cに形成されるエンボス模様Xの代わりに、第1方向の両端部領域、すなわち左端部領域1a及び右端部領域1bと、その間の中央領域1cと、の境界に、表面側(上面側)から押圧することによって形成された、連続線状の圧縮溝Yを有していても良い。この場合、左端部領域1aのうち中央領域1cとの境界側の部分と、右端部領域1bのうち中央領域1cとの境界側の部分と、が下側に引っ張られるので、左端部領域1a及び右端部領域1bは、中央領域1cに対して角度が付けられた状態となる。すなわち、左端部領域1a及び右端部領域1bは、斜め上方を向くように中央領域1cとの境界(すなわち、圧縮溝Y)を基点に立ち上がった状態となる。したがって、中央領域1cのうち左端部領域1a側の部分又は右端部領域1b側の部分や、左端部領域1aと中央領域1cとの境界又は右端部領域1bと中央領域1cとの境界や、左端部領域1a又は右端部領域1bに排尿されたとしても、左端部領域1aや右端部領域1bによって、尿を塞き止めたり、尿を中央領域1cへと流したりすることができるので、吸収性シート1の左端や右端からの漏れを抑制することができる。
また、吸収性シート1は、例えば、図4(a)、(b)に示すように、中央領域1cにエンボス模様Xが形成されているとともに、左端部領域1aと中央領域1cとの境界及び右端部領域1bと中央領域1cとの境界に圧縮溝Yが形成されていても良い。この場合、図1に示す吸収性シート1(中央領域1cに形成されるエンボス模様Xは有するが、圧縮溝Yは有さない吸収性シート)と同様、左端部領域1a及び右端部領域1bが、中央領域1cよりも盛り上がった状態になるとともに、図3に示す吸収性シート1(境界に形成される圧縮溝Yは有するが、エンボス模様Xは有さない吸収性シート)と同様、左端部領域1a及び右端部領域1bが、斜め上方を向くように立ち上がった状態になるので、吸収性シート1の左端や右端からの漏れを効果的に抑制することができる。
なお、図4(b)では、エンボス模様Xの図示は省略している。
また、吸収性シート1は、例えば、図5(a)、(b)に示すように、中央領域1cだけでなく左端部領域1a及び右端部領域1bにもエンボス模様Xが形成されているとともに、左端部領域1aと中央領域1cとの境界及び右端部領域1bと中央領域1cとの境界に圧縮溝Yが形成されていても良い。この場合、図3に示す吸収性シート1(境界に形成される圧縮溝Yは有するが、エンボス模様Xは有さない吸収性シート)よりも全体的に薄い状態になる。そして、図3に示す吸収性シート1と同様、左端部領域1a及び右端部領域1bが、斜め上方を向くように立ち上がった状態になるので、吸収性シート1の左端や右端からの漏れを抑制することができる。
なお、図5(b)では、エンボス模様Xの図示は省略している。
本実施形態では、吸収体13を表面シート11で被覆する前に、エンボスロールを用いて当該吸収体13に第2方向に対して平行にエンボス加工を施すことによって、エンボス模様Xや圧縮溝Yを形成したが、これに限ることはなく、吸収体13を表面シート11で被覆した後に、エンボス加工を施すことによってエンボス模様Xや圧縮溝Yを形成することも可能である。吸収体13を表面シート11で被覆した後にエンボス加工を施す場合、表面シート11の上方から押圧されることによってエンボス模様X及び/又は圧縮溝Yが形成されるので、吸収体13を表面シート11で被覆する前にエンボス加工を施す場合よりも、吸収性シート1の左端部領域1a及び右端部領域1bの表面の位置と、その間の中央領域1cの表面の位置と、の高低差が顕著に現れ、好適である。
また、表面シート11は、第1方向にテンションをかけた状態(すなわち、第1方向に伸ばした状態)で吸収体13上に配置して裏面シート12に接着させると良い。この場合、当該テンションの解除によって表面シート11が第1方向に縮んで元の状態に戻った際に、吸収体13の第1方向の両端に第1方向内向きの力が付与されるので、左端部領域1a及び右端部領域1bが立ち上がりやすくなり、好適である。
また、エンボス模様Xは格子状に限ることはなく、適宜任意に変更可能であり、例えば、ドット状等であっても良い。
また、圧縮溝Yは連続線状に限ることはなく、適宜任意に変更可能であり、例えば、断続線状や点線状等であっても良い。
また、エンボス幅、すなわち、エンボス模様Xを構成する線や点の幅、圧縮溝Yの幅は、1mm〜5mmが好ましい。エンボス幅が1mmよりも小さいと、吸収体13が切れてしまう等の不具合が生じる可能性があり、エンボス幅が5mmよりも大きいと、高吸水性樹脂の膨張が妨げられてしまう等の不具合が生じる可能性がある。
また、エンボス模様Xと圧縮溝Yとの両方を形成する場合、エンボス模様Xを形成した後に圧縮溝Yを形成しても良いし、圧縮溝Yを形成した後にエンボス模様Xを形成しても良いし、エンボス模様Xと圧縮溝Yとを同時に形成しても良い。
また、エンボス模様Xと圧縮溝Yとの両方を形成する場合、圧縮溝Yは、エンボス模様Xよりも高いエンボス圧で形成することが好ましい。
また、エンボス模様Xや圧縮溝Yに、凹凸を付ける、すなわち高圧縮部と低圧縮部とを設けると、エンボス加工後の形状を保ちやすくなるので好ましい。また、この場合、高圧縮部の幅は、0.5mm〜5mmが好ましい。
また、吸収性シート1は、表面シート11を内側にして折り畳まれた状態で包装されるので、吸収性シート1を使用するために展開すると、表面シート11側に折り畳み線に沿って凹みが生じる。したがって、包装時における吸収性シート1の折り方向、すなわち折り畳み線が延びる方向が、第1方向に対して平行だと、折り畳み線が第1方向の両端部領域にも形成されるので、第1方向の両端部領域の盛り上がりが小さくなったり、第1方向の両端部領域の立ち上がり角度が小さくなったりして、左端や右端からの漏れを抑制する効果が薄れてしまうことがある。
そのため、表面の位置が中央領域1cの表面の位置よりも高くなった部分と交差する折り畳み線を極力形成しないような折り畳み方で吸収性シート1を折り畳んで包装することが好ましい。
具体的には、例えば、図6(a)、(b)、(c)に示すように、吸収性シート1を第1方向(左右方向)に凡そ三等分する位置に第2方向(前後方向)に沿った折り位置S1、S2を設定するとともに、第2方向に凡そ二等分する位置に第1方向に沿った折り位置S3を設定し、折り位置S1、S2で折った後に、折り位置S3で折ることによって折り畳むと良い。
あるいは、例えば、図7(a)、(b)、(c)に示すように、吸収性シート1を第1方向(左右方向)に凡そ四等分する3つの位置のうち最も左端部領域1a側の位置と最も右端部領域1b側の位置とに第2方向(前後方向)に沿った折り位置S1、S2を設定するとともに、第2方向に凡そ二等分する位置に第1方向に沿った折り位置S3を設定し、折り位置S1、S2で折った後に、折り位置S3で折ることによって折り畳んでも良い。
従来、吸収性シートは、吸収性シートを第2方向(前後方向)に凡そ三等分する位置に第1方向(左右方向)に沿った2つの折り位置を設定し、その折り位置で折ることによって折り畳まれていた。これに対し、図6や図7に示す折り畳み方のほうが、第1方向に沿った折り畳み線が少なくなるとともに、コンパクトに折り畳むことができる。また、図6や図7に示す折り畳み方では、第2方向に沿った折り畳み線が形成されるので、左端部領域1a及び右端部領域1bが立ち上がりやすくなり、好適である。
<実施例>
以下、具体的な実施例によって本発明を説明するが、発明はこれらに限定されるものではない。
まず、図5に示す吸収性シート1(全体に形成されるエンボス模様Xを有するとともに、境界に形成される圧縮溝Yを有する吸収性シート)を作製した。
具体的には、吸収体13の全体(すなわち、左端部領域1a、右端部領域1b及び中央領域1c)に、格子状のエンボス模様Xを形成した。この状態において、吸収体13の非圧縮部の厚みは1.8mmであった。
次いで、エンボス幅2.5mm、エンボス圧5kgf/cm、左端部領域1a及び右端部領域1bの幅(左右方向の長さ)を25mmとして、左端部領域1aと中央領域1cとの境界と、右端部領域1bと中央領域1cとの境界と、に圧縮溝Yを形成した。この状態において、吸収体13の圧縮溝Y部分の厚みは、1.3mmであった。
次いで、裏面シート12上に吸収体13を配置し、その吸収体13上に表面シート11を配置して、表面シート11と裏面シート12とを接着することによって、吸収体13を表面シート11及び裏面シート12で包み、吸収性シート1を作製した。この吸収性シート1の左端部領域1a及び右端部領域1bの中央領域1cに対する角度(立ち上がり角度)は、10度であった。
次に、作製した吸収性シート1の圧縮溝Y付近に、30ccの生理食塩水を滴下した。
また、比較のために、全体に形成されるエンボス模様Xは有するが圧縮溝Yは有さない吸収性シートを用意して、その比較用吸収性シートのうち圧縮溝Yに相当する位置、すなわち左端(又は右端)から25mmの位置に、30ccの生理食塩水を滴下した。
その結果、圧縮溝Yが形成されて端部領域が立ち上がっている吸収性シート1では、端からの漏れが生じなかった。
一方、圧縮溝Yが形成されておらず端部領域が立ち上がっていない比較用吸収性シートでは、端からの漏れが生じた。その漏れの範囲は、前後方向125mm、左右方向20mmであった。
以上の結果から、吸収性シート1の左端部領域1a及び右端部領域1bの表面の位置と、その間の中央領域1cの表面の位置と、に高低差を設けることで、端からの漏れを抑制できることが分かった。
以上説明した本実施形態の吸収性シート1によれば、透液性の表面シート11と、不透液性の裏面シート12と、表面シート11と裏面シート12との間に介装される吸収体13と、からなる吸収性シート1において、当該吸収性シート1は、平面視略矩形状に形成されており、所定の載置面(部屋の床面やペット用トイレTのトレイT2の底面等)に載置した際に、当該吸収性シート1の一辺に平行な第1方向の両端部領域(本実施形態の場合、左端部領域1a及び右端部領域1b)の表面の位置が、その間の中央領域1cの表面の位置よりも高くなるように構成されている。
したがって、第1方向の両端部領域によって、尿を塞き止めたり、尿を中央領域1cへと流したりすることができるので、吸収性シート1の左端や右端からの漏れを抑制することができる。
なお、吸収性シート1は、所定の載置面に載置した際に、当該吸収性シート1の一辺に平行な第1方向の両端部領域及び当該一辺に直交する第2方向の両端部領域の少なくとも何れか一方の両端部領域の表面の位置が、その間の中央領域の表面の位置よりも高くなるように構成されていれば良い。
すなわち、本実施形態では、第1方向の両端部領域の表面の位置が、その間の中央領域1cの表面の位置よりも高くなるように構成したが、これに限ることはなく、第2方向の両端部領域(本実施形態の場合、前端部領域及び後端部領域)の表面の位置が、その間の中央領域の表面の位置よりも高くなるように構成することも可能であるし、第1方向の両端部領域の表面の位置が、その間の中間領域の表面の位置よりも高くなるとともに、第2方向の両端部領域の表面の位置が、その間の中央領域の表面の位置よりも高くなるように構成することも可能である。
また、本実施形態では、吸収性シート1を、第2方向に長く第1方向に短い平面視略長方形状をなすものとしたが、これに限ることはなく、吸収性シート1は、例えば、第2方向に短く第1方向に長い平面視略長方形状をなすものであっても良いし、第2方向と第1方向の長さがほぼ同一の平面視略正方形状をなすものであっても良い。
また、以上説明した本実施形態の吸収性シート1によれば、第1方向の両端部領域の間の中央領域1cには、当該中央領域1cを表面側から押圧することによって、エンボス模様Xが形成されている。
したがって、第1方向の両端部領域が、中央領域1cよりも盛り上がった状態になるので、当該両端部領域によって、確実に、尿を塞き止めたり、尿を中央領域1cへと流したりすることができる。
なお、本実施形態では、第1方向の両端部領域の間の中央領域1cのみにエンボス模様Xを形成したが、これに限ることはなく、第2方向の両端部領域の間の中央領域のみにエンボス模様Xを形成しても良いし、第1方向の両端部領域の間の中央領域1cと、第2方向の両端部領域の間の中央領域と、の重複部分のみにエンボス模様Xを形成することも可能である。
また、以上説明した本実施形態の吸収性シート1によれば、第1方向の両端部領域と、その間の中央領域1cと、の境界に、当該境界を表面側から押圧することによって、圧縮溝Yを形成することも可能である。
この場合、第1方向の両端部領域が、斜め上方を向くように立ち上がった状態になるので、第1方向の両端部領域によって、確実に、尿を塞き止めたり、尿を中央領域1cへと流したりすることができる。また、この場合、第1方向の両端部領域が、斜め上方向を向くように立ち上がっているので、ペット用トイレTのトレイT2内に吸収性シート1を載置する作業を楽に行うことが可能となる。
なお、吸収性シート1は、第1方向の両端部領域及び第2方向の両端部領域の少なくとも何れか一方の両端部領域と、その間の中央領域と、の境界に、当該境界を表面側から押圧することによって、圧縮溝Yが形成されていれば良い。
すなわち、本実施形態では、第1方向の両端部領域と、その間の中央領域1cと、の境界に圧縮溝Yを形成したが、これに限ることはなく、第2方向の両端部領域(本実施形態の場合、前端部領域及び後端部領域)と、その間の中央領域と、の境界に圧縮溝Yを形成することも可能であるし、例えば、図8に示すように、第1方向の両端部領域とその間の中央領域1cとの境界、及び第2方向の両端部領域とその間の中央領域との境界に、圧縮溝Yを形成することも可能である。
図8に示す吸収性シート1では、全体にエンボス模様Xが形成されているが、エンボス模様Xは形成されていなくても良いし、第1方向の両端部領域の間の中央領域1cのみにエンボス模様Xを形成しても良いし、第2方向の両端部領域の間の中央領域のみにエンボス模様Xを形成しても良いし、第1方向の両端部領域の間の中央領域1cと、第2方向の両端部領域の間の中央領域と、の重複部分のみにエンボス模様Xを形成しても良い。
また、例えば、図9に示すように、第2方向の両端部領域と、その間の中央領域と、の境界に、当該境界に沿って伸縮部材Zを配置することも可能である。なお、図9では、伸縮部材Zが伸びた状態を示しているが、伸縮部材Zが縮んで元の状態に戻ると、第1方向の両端部領域が、斜め上方を向くように立ち上がった状態になるので、第1方向の両端部領域によって、確実に、尿を塞き止めたり、尿を中央領域1cへと流したりすることができる。
なお、伸縮部材Zは、第1方向の両端部領域及び第2方向の両端部領域の少なくとも何れか一方の両端部領域と、その間の中央領域と、の境界に、当該境界に沿って配置されていれば良い。
すなわち、図9に示す吸収性シート1では、第2方向の両端部領域とその間の中央領域との境界に伸縮部材Zを配置したが、これに限ることはなく、第1方向の両端部領域とその間の中央領域1cとの境界に伸縮部材Zを配置することも可能であるし、第2方向の両端部領域とその間の中間領域との境界に伸縮部材Zを配置するとともに、第1方向の両端部領域とその間の中央領域1cとの境界に伸縮部材Zを配置することも可能である。
また、図9に示す吸収性シート1には、第1方向の両端部領域とその間の中央領域1cとの境界に圧縮溝Yが形成されているが、これに限ることはなく、第2方向の両端部領域とその間の中央領域との境界に圧縮溝Yを形成しても良いし、第1方向の両端部領域とその間の中央領域1cとの境界、及び第2方向の両端部領域とその間の中央領域との境界に、圧縮溝Yを形成しても良い。また、圧縮溝Yは形成されていなくても良い。
また、図9に示す吸収性シート1には、エンボス模様Xが形成されていないが、全体にエンボス模様Xを形成しても良いし、第1方向の両端部領域の間の中央領域1cのみにエンボス模様Xを形成しても良いし、第2方向の両端部領域の間の中央領域のみにエンボス模様Xを形成しても良いし、第1方向の両端部領域の間の中央領域1cと、第2方向の両端部領域の間の中央領域と、の重複部分のみにエンボス模様Xを形成しても良い。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。また、前述の実施形態及び変形例の構成を組み合わせて適用しても良い。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 吸収性シート
1a 左端部領域(第1方向の端部領域)
1b 右端部領域(第1方向の端部領域)
1c 中央領域
11 表面シート
12 裏面シート
13 吸収体
X エンボス模様
Y 圧縮溝
Z 伸縮部材

Claims (3)

  1. 透液性の表面シートと、不透液性の裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの間に介装される吸収体と、からなる吸収性シートにおいて、
    当該吸収性シートは、平面視略矩形状に形成されており、
    所定の載置面に載置した際に、当該吸収性シートの一辺に平行な第1方向の両端部領域及び当該一辺に直交する第2方向の両端部領域の少なくとも何れか一方の両端部領域の表面の位置が、当該両端部領域が、表面方向に向けて立ち上がった状態となることにより、その間の中央領域の表面の位置よりも高くなるように構成されており、
    前記第1方向の両端部領域及び前記第2方向の両端部領域の少なくとも何れか一方の両端部領域と、前記中央領域と、の境界には、当該境界に沿って伸縮部材が配置されていることを特徴とする吸収性シート。
  2. 前記中央領域の表面には、前記吸収体が他の部分より薄く、かつ高密度となった凹部によって、エンボス模様が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の吸収性シート。
  3. 前記第1方向の両端部領域及び前記第2方向の両端部領域の少なくとも何れか一方の両端部領域と、前記中央領域と、の境界の表面には、前記吸収体が他の部分より薄く、かつ高密度となった凹部によって、圧縮溝が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の吸収性シート。
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