JP6071799B2 - エンジンの排気還流装置のための故障検出装置 - Google Patents

エンジンの排気還流装置のための故障検出装置 Download PDF

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Description

この発明は、エンジンの排気の一部を排気還流ガスとして吸気通路へ流してエンジンへ還流させる排気還流装置に係り、詳しくは、その排気還流装置の故障を検出するように構成した故障検出装置に関する。
従来、この種の技術が、例えば、自動車用エンジンにおいて採用されている。排気還流装置(Exhaust Gas Recirculation(EGR)装置)は、エンジンの燃焼室から排気通路へ排出される燃焼後の排気の一部をEGRガスとしてEGR通路を介して吸気通路へ導き、吸気通路を流れる吸気と混合させて燃焼室へ還流させるようになっている。EGR通路を流れるEGRガスは、EGR通路に設けられるEGR弁により調節されるようになっている。このEGRによって、主として排気中の窒素酸化物(NOx)を低減させることができ、エンジンの部分負荷時における燃費向上を図ることができる。
エンジンの排気は、酸素が含まれていないか酸素が希薄な状態にある。従って、EGRにより排気の一部を吸気と混ぜることで、吸気中の酸素濃度が低下する。このため、燃焼室では、酸素濃度が低い状態で燃料が燃焼することから、燃焼時のピーク温度が低下し、NOxの発生を抑制することができる。ガソリンエンジンでは、EGRにより吸気中の酸素含有量を増加させることなく、スロットルバルブをある程度閉じた状態においても、エンジンのポンピングロスを低減することができる。
ここで、近時は、エンジンの更なる燃費向上を図るために、エンジンの全運転領域でEGRを行うことが考えられ、大量EGRを実現することが求められている。大量EGRを実現するためには、従前の技術に対し、EGR通路の内径を拡大したり、EGR弁の弁体の外径や弁座の流路開口面積を大きくしたりする必要がある。
ところで、EGR装置に故障が発生すると、適確なEGR制御の妨げとなり、エンジンにノッキングが発生したり、エンジンの排気エミッションを悪化させたりするおそれがある。そこで、EGR装置の故障の有無を診断し、故障を検出したときはその事実を運転者に告知したり、記憶装置に記録を残したりするように構成した故障検出装置が従来から提案されている。
下記の特許文献1には、この種の故障検出の技術が開示されている。この技術では、エンジンが減速運転状態にあるときに、吸気量調節弁の開度を所定の開度に制限し、エンジンへの燃料供給を停止すると共に、吸気量調節弁より下流の吸気通路における吸気圧が所定の負圧より低くならないようエンジン回転速度に応じて吸気量調節弁の開度制限を緩和する緩和制御を行うようになっている。また、吸気量調節弁の開度が所定の開度に制限されているときにEGR弁を閉弁状態から開弁させ、その開弁の前後で吸気圧センサにより検出される吸気圧の変化と、上記緩和制御の実行時及び非実行時のそれぞれに応じて設定された基準吸気圧とに基づき、EGR装置の故障を診断するようになっている。これにより、エンジンの減速運転時の燃料カット中(減速燃料カット時)に吸気圧が負圧側に大きくならないようにし、ピストンとシリンダとの間のオイル上がりを防止すると共に、EGR弁の故障診断をその実施頻度を減少させることなく精確かつ十分に実施するようにしている。
特開2008−208781号公報
ところが、特許文献1に記載の技術では、エンジンの減速燃料カット時に、エンジンでオイル持ち去りが発生するほどの高い負圧が発生するときに、その高い負圧を緩和するために吸気量調節弁の開度制限について緩和制御を行うと共に、EGR装置の故障診断を行っている。ここで、EGR弁を全閉状態から開弁させようとするときは、弁体の上流側(排気側)にかかる圧力と弁体の下流側(吸気側)にかかる圧力との圧力差が大きくなる。そのため、大量EGRの要請に伴いEGR通路の内径を大きくしたり、EGR弁の弁体の外径や弁座の流路開口面積を大きくしたりすると、弁体の排気側と吸気側との圧力差が更に増大してしまう。そのため、増大した圧力差に打ち勝つだけの駆動力によって弁体を開弁させる必要があり、弁体を駆動するアクチュエータに高出力が要求されることになる。その結果、アクチュエータが大型化する傾向があり、EGR弁が大型化してEGR弁の自動車への搭載性悪化やEGR装置のコスト増が問題となった。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、電動式の排気還流弁を大型化したり高出力化したりする必要がなく、排気還流弁の自動車への搭載性悪化や排気還流装置のコスト増を抑えながら排気還流装置の故障検出を有効に行うことを可能としたエンジンの排気還流装置のための故障検出装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項に記載の発明は、エンジンの排気還流装置のための故障検出装置であって、エンジンは、燃焼室と、吸気通路と、排気通路と、燃焼室へ燃料を供給するための燃料供給手段と、吸気通路を流れる吸気量を調節するための吸気量調節弁とを含み、排気還流装置は、燃焼室から排気通路へ排出される排気の一部を排気還流ガスとして吸気通路へ流して燃焼室へ還流させる排気還流通路と、排気還流通路における排気還流ガスの流れを調節するための電動式の排気還流弁とを含み、エンジンには、吸気量調節弁より下流の吸気通路における吸気圧を検出するための吸気圧検出手段が設けられ、故障検出装置は、エンジンの定常運転時であって、所定の判定条件が成立するときに、排気還流弁の動作状態に応じて吸気圧検出手段により検出される吸気圧に基づき排気還流装置の故障を判定する故障判定手段を備え、排気還流弁は、弁座と、弁座に着座可能に設けられた弁体と、弁体を駆動するための電動機とを含み、エンジンには、エンジンの負荷を検出するための負荷検出手段が設けられ、故障判定手段は、検出される負荷が所定の負荷範囲にあり、電動機が所定の動作範囲にあることを判定条件として、検出される吸気圧を判定条件に応じて求められる判定吸気圧と比較することにより排気還流弁の故障を判定することを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、所定の判定条件が成立するときに、正常な排気還流弁がある動作状態になると、排気還流通路から吸気通路へ所定量の排気還流ガスが流れ、これにより吸気量調節弁より下流の吸気通路における吸気圧が所定値となる。ここで、排気還流弁が故障している場合は、排気還流弁がある動作状態にはならず、排気還流通路から吸気通路へ予想した量の排気還流ガスが流れず、吸気量調節弁より下流の吸気通路における吸気圧が予想した値とはならない。上記発明の構成によれば、エンジンの定常運転時であって、所定の判定条件が成立するときに、排気還流弁の動作状態に応じて吸気圧検出手段により検出される吸気圧に基づいて、故障判定手段により、排気還流装置の故障の有無が判定される。ここで、エンジンの定常運転時に、ある動作状態の排気還流弁を想定して排気還流装置の故障が判定されるので、故障検出のために排気還流弁を閉弁状態から強制的に開弁させる必要がなく、排気還流弁に過剰な負荷がかかることがない。また、エンジンの負荷が所定の負荷範囲にあり、排気還流弁の電動機が所定の動作範囲にあることを判定条件として、故障判定手段により、検出される吸気圧が判定吸気圧と比較されることにより排気還流弁の故障の有無が判定される。従って、この判定条件下では、仮に、開弁状態の排気還流弁が故障により閉弁していた場合は、吸気圧が判定吸気圧を基準とする予想した値とならず、その吸気圧の違いから故障の有無の判定が容易となる。
上記目的を達成するために、請求項に記載の発明は、エンジンの排気還流装置のための故障検出装置であって、エンジンは、燃焼室と、吸気通路と、排気通路と、燃焼室へ燃料を供給するための燃料供給手段と、吸気通路を流れる吸気量を調節するための吸気量調節弁とを含み、排気還流装置は、燃焼室から排気通路へ排出される排気の一部を排気還流ガスとして吸気通路へ流して燃焼室へ還流させる排気還流通路と、排気還流通路における排気還流ガスの流れを調節するための電動式の排気還流弁とを含み、エンジンには、吸気量調節弁より下流の吸気通路における吸気圧を検出するための吸気圧検出手段が設けられ、故障検出装置は、エンジンの定常運転時であって、所定の判定条件が成立するときに、排気還流弁の動作状態に応じて吸気圧検出手段により検出される吸気圧に基づき排気還流装置の故障を判定する故障判定手段を備え、排気還流弁は、弁座と、弁座に着座可能に設けられた弁体と、弁体を駆動するための電動機とを含み、エンジンには、エンジンの負荷を検出するための負荷検出手段が設けられ、故障判定手段は、検出される負荷が所定の負荷範囲にあり、検出される吸気圧と検出される負荷に応じて求められる排気還流率が所定の排気還流率範囲にあることを判定条件として、検出される吸気圧を判定条件に応じて求められる判定吸気圧と比較することにより排気還流弁の故障を判定することを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、所定の判定条件が成立するときに、正常な排気還流弁がある動作状態になると、排気還流通路から吸気通路へ所定量の排気還流ガスが流れ、これにより吸気量調節弁より下流の吸気通路における吸気圧が所定値となる。ここで、排気還流弁が故障している場合は、排気還流弁がある動作状態にはならず、排気還流通路から吸気通路へ予想した量の排気還流ガスが流れず、吸気量調節弁より下流の吸気通路における吸気圧が予想した値とはならない。上記発明の構成によれば、エンジンの定常運転時であって、所定の判定条件が成立するときに、排気還流弁の動作状態に応じて吸気圧検出手段により検出される吸気圧に基づいて、故障判定手段により、排気還流装置の故障の有無が判定される。ここで、エンジンの定常運転時に、ある動作状態の排気還流弁を想定して排気還流装置の故障が判定されるので、故障検出のために排気還流弁を閉弁状態から強制的に開弁させる必要がなく、排気還流弁に過剰な負荷がかかることがない。また、エンジンの負荷が所定の負荷範囲にあり、排気還流率が所定の排気還流率範囲にあることを判定条件として、故障判定手段により、検出される吸気圧が判定吸気圧と比較されることにより排気還流弁の故障の有無が判定される。従って、この判定条件下では、仮に、開弁状態の排気還流弁が故障により閉弁していた場合は、吸気圧が判定吸気圧を基準とする予想した値とならず、その吸気圧の違いから故障の有無の判定が容易となる。
上記目的を達成するために、請求項に記載の発明は、エンジンの排気還流装置のための故障検出装置であって、エンジンは、燃焼室と、吸気通路と、排気通路と、燃焼室へ燃料を供給するための燃料供給手段と、吸気通路を流れる吸気量を調節するための吸気量調節弁とを含み、排気還流装置は、燃焼室から排気通路へ排出される排気の一部を排気還流ガスとして吸気通路へ流して燃焼室へ還流させる排気還流通路と、排気還流通路における排気還流ガスの流れを調節するための電動式の排気還流弁とを含み、エンジンには、吸気量調節弁より下流の吸気通路における吸気圧を検出するための吸気圧検出手段が設けられ、故障検出装置は、エンジンの定常運転時であって、所定の判定条件が成立するときに、排気還流弁の動作状態に応じて吸気圧検出手段により検出される吸気圧に基づき排気還流装置の故障を判定する故障判定手段を備え、排気還流弁は、弁座と、弁座に着座可能に設けられた弁体と、弁体を駆動するための電動機とを含み、エンジンには、エンジンの回転速度を検出するための回転速度検出手段が設けられ、故障判定手段は、検出される回転速度が所定の低回転速度範囲にあり、電動機が所定の小動作範囲にあることを判定条件として、検出される吸気圧を小動作範囲に応じて求められる判定吸気圧と所定のずれ幅をもって比較することにより排気還流弁の開弁側ずれ故障又は閉弁側ずれ故障を判定することを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、所定の判定条件が成立するときに、正常な排気還流弁がある動作状態になると、排気還流通路から吸気通路へ所定量の排気還流ガスが流れ、これにより吸気量調節弁より下流の吸気通路における吸気圧が所定値となる。ここで、排気還流弁が故障している場合は、排気還流弁がある動作状態にはならず、排気還流通路から吸気通路へ予想した量の排気還流ガスが流れず、吸気量調節弁より下流の吸気通路における吸気圧が予想した値とはならない。上記発明の構成によれば、エンジンの定常運転時であって、所定の判定条件が成立するときに、排気還流弁の動作状態に応じて吸気圧検出手段により検出される吸気圧に基づいて、故障判定手段により、排気還流装置の故障の有無が判定される。ここで、エンジンの定常運転時に、ある動作状態の排気還流弁を想定して排気還流装置の故障が判定されるので、故障検出のために排気還流弁を閉弁状態から強制的に開弁させる必要がなく、排気還流弁に過剰な負荷がかかることがない。また、エンジンが低回転速度・軽負荷で、かつ、排気還流弁の電動機が小動作範囲となるときほど、電動機の動作範囲のずれに伴う吸気圧の違いが比較的大きくなる。ここで、エンジンの回転速度が所定の低回転速度範囲にあり、電動機が所定の小動作範囲にあることを判定条件として、故障判定手段により、吸気圧が、電動機の小動作範囲に応じて求められる判定吸気圧と所定のずれ幅をもって比較されることにより排気還流弁の開弁側ずれ故障又は閉弁側ずれ故障が判定される。従って、吸気圧の比較的大きな違いに基づいて排気還流弁の故障の有無が容易に判定される。
上記目的を達成するために、請求項に記載の発明は、エンジンの排気還流装置のための故障検出装置であって、エンジンは、燃焼室と、吸気通路と、排気通路と、燃焼室へ燃料を供給するための燃料供給手段と、吸気通路を流れる吸気量を調節するための吸気量調節弁とを含み、排気還流装置は、燃焼室から排気通路へ排出される排気の一部を排気還流ガスとして吸気通路へ流して燃焼室へ還流させる排気還流通路と、排気還流通路における排気還流ガスの流れを調節するための電動式の排気還流弁とを含み、エンジンには、吸気量調節弁より下流の吸気通路における吸気圧を検出するための吸気圧検出手段が設けられ、故障検出装置は、エンジンの定常運転時であって、所定の判定条件が成立するときに、排気還流弁の動作状態に応じて吸気圧検出手段により検出される吸気圧に基づき排気還流装置の故障を判定する故障判定手段を備え、排気還流弁は、弁座と、弁座に着座可能に設けられた弁体と、弁体を駆動するための電動機とを含み、エンジンには、エンジンの負荷を検出するための負荷検出手段と、エンジンの回転速度を検出するための回転速度検出手段とが設けられ、故障判定手段は、検出される回転速度が所定の高回転速度範囲にあり、検出される吸気圧と検出される負荷に応じて求められる排気還流率が所定の排気還流率範囲にあり、電動機が所定の動作範囲にあることを判定条件として、検出される吸気圧を動作範囲に応じて求められる判定吸気圧と所定のずれ幅をもって比較することにより排気還流通路が詰まり故障であるか否かを判定することを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、所定の判定条件が成立するときに、正常な排気還流弁がある動作状態になると、排気還流通路から吸気通路へ所定量の排気還流ガスが流れ、これにより吸気量調節弁より下流の吸気通路における吸気圧が所定値となる。ここで、排気還流弁が故障している場合は、排気還流弁がある動作状態にはならず、排気還流通路から吸気通路へ予想した量の排気還流ガスが流れず、吸気量調節弁より下流の吸気通路における吸気圧が予想した値とはならない。上記発明の構成によれば、エンジンの定常運転時であって、所定の判定条件が成立するときに、排気還流弁の動作状態に応じて吸気圧検出手段により検出される吸気圧に基づいて、故障判定手段により、排気還流装置の故障の有無が判定される。ここで、エンジンの定常運転時に、ある動作状態の排気還流弁を想定して排気還流装置の故障が判定されるので、故障検出のために排気還流弁を閉弁状態から強制的に開弁させる必要がなく、排気還流弁に過剰な負荷がかかることがない。また、エンジンの高回転速度領域において、排気還流通路の詰まりは、電動機の小動作範囲では、排気還流ガスの流量低下への影響が殆どなく、吸気圧の違いに現れ難い。一方、電動機の大動作範囲では、排気還流ガスの流量低下への影響が大きく、吸気圧の違いに現れ易い。ここで、エンジンの回転速度が所定の高回転速度範囲にあり、排気還流率が所定の排気還流率範囲にあり、電動機が所定の動作範囲にあることを判定条件として、故障判定手段により、吸気圧が、電動機の動作範囲に応じて求められる判定吸気圧と所定のずれ幅をもって比較されることにより排気還流通路が詰まり故障であるか否かが判定される。従って、吸気圧の比較的大きいな違い基づいて排気還流通路の故障の有無が容易に判定される。
請求項に記載の発明によれば、電動式の排気還流弁を大型化したり高出力化したりする必要がなく、排気還流弁の自動車への搭載性悪化や排気還流装置のコスト増を抑えながら排気還流装置の故障検出を有効に行うことができる。また、排気還流制御の実行時であっても排気還流に影響なく排気還流弁の故障の有無を確実に検出することができる。
請求項に記載の発明によれば、電動式の排気還流弁を大型化したり高出力化したりする必要がなく、排気還流弁の自動車への搭載性悪化や排気還流装置のコスト増を抑えながら排気還流装置の故障検出を有効に行うことができる。また、排気還流制御の実行時であっても排気還流に影響なく排気還流弁の故障の有無を確実に検出することができる。
請求項に記載の発明によれば、電動式の排気還流弁を大型化したり高出力化したりする必要がなく、排気還流弁の自動車への搭載性悪化や排気還流装置のコスト増を抑えながら排気還流装置の故障検出を有効に行うことができる。また、排気還流制御の実行時であっても排気還流に影響なく排気還流弁の開弁側ずれ故障又は閉弁側ずれ故障の有無を確実に検出することができる。
請求項に記載の発明によれば、電動式の排気還流弁を大型化したり高出力化したりする必要がなく、排気還流弁の自動車への搭載性悪化や排気還流装置のコスト増を抑えながら排気還流装置の故障検出を有効に行うことができる。また、排気還流制御の実行時であっても排気還流に影響なく排気還流通路の詰まり故障の有無を確実に検出することができる。
第1実施形態に係り、エンジンのEGR装置を含むガソリンエンジンシステムを示す概略構成図。 第1実施形態に係り、EGR通路の一部であってEGR弁が設けられる部分を拡大して示す断面図。 第1実施形態に係り、EGR弁の故障検出のための処理内容の一例を示すフローチャート。 第1実施形態に係り、吸気量又はエンジン負荷に対する判定吸気圧を求めるために参照されるマップ。 第2実施形態に係り、EGR弁の故障検出のための処理内容の一例を示すフローチャート。 第2実施形態に係り、車速に対する(a)EGR弁のステップモータの実ステップ数とEGR率、(b)吸気圧及び(c)吸気量の挙動を示すグラフ。 第3実施形態に係り、EGR弁の故障検出のための処理内容の一例を示すフローチャート。 第3実施形態に係り、吸気圧とエンジン負荷に応じたエアモデルEGR率を求めるために参照されるマップ。 第3実施形態に係り、エアモデルEGR率に対する判定吸気圧を求めるために参照されるマップ。 第4実施形態に係り、EGR装置の故障検出のための処理内容の一例を示すフローチャート。 第4実施形態に係り、実ステップ数に対する低回転域の判定吸気圧を求めるために参照されるマップ。 第4実施形態に係り、実ステップ数に対する高回転域の判定吸気圧を求めるために参照されるマップ。
<第1実施形態>
以下、本発明におけるエンジンの排気還流装置のための故障検出装置を具体化した第1実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図1に、この実施形態におけるエンジンの排気還流装置(EGR装置)を含むガソリンエンジンシステムを概略構成図により示す。自動車に搭載されるこのガソリンエンジンシステムは、レシプロタイプのエンジン1を備える。エンジン1の吸気ポート2には、吸気通路3が接続され、排気ポート4には、排気通路5が接続される。吸気通路3の入口には、エアクリーナ6が設けられる。エアクリーナ6より下流の吸気通路3には、排気通路5との間に、吸気通路3における吸気を昇圧させるための過給機7が設けられる。
過給機7は、吸気通路3に配置されたコンプレッサ8と、排気通路5に配置されたタービン9と、コンプレッサ8とタービン9を一体回転可能に連結する回転軸10とを含む。過給機7は、排気通路5を流れる排気によりタービン9を回転させて回転軸10を介してコンプレッサ8を一体的に回転させることにより、吸気通路3における吸気を昇圧させる、すなわち過給を行うようになっている。
過給機7に隣接して排気通路5には、タービン9を迂回する排気バイパス通路11が設けられる。この排気バイパス通路11には、ウェイストゲートバルブ12が設けられる。ウェイストゲートバルブ12により排気バイパス通路11を流れる排気が調節されることにより、タービン9に供給される排気流量が調節され、タービン9及びコンプレッサ8の回転速度が調節され、過給機7による過給圧が調節されるようになっている。
吸気通路3において、過給機7のコンプレッサ8とエンジン1との間には、インタークーラ13が設けられる。このインタークーラ13は、コンプレッサ8により昇圧されて高温となった吸気を適温に冷却するためのものである。インタークーラ13とエンジン1との間の吸気通路3には、サージタンク3aが設けられる。また、インタークーラ13より下流であってサージタンク3aより上流の吸気通路3には、電動式のスロットル弁である電子スロットル装置14が設けられる。本発明の吸気量調節弁の一例に相当する電子スロットル装置14は、吸気通路3に配置されるバタフライ形のスロットル弁21と、そのスロットル弁21を開閉駆動するためのDCモータ22と、スロットル弁21の開度(スロットル開度)TAを検出するためのスロットルセンサ23とを備える。電子スロットル装置14は、運転者によるアクセルペダル26の操作に応じてスロットル弁21がDCモータ22により開閉駆動されることにより、スロットル弁21の開度が調節されるように構成される。電子スロットル装置14の構成として、例えば、特開2011−252482号公報の図1及び図2に記載される「スロットル装置」の基本構成を採用することができる。また、タービン9より下流の排気通路5には、排気を浄化するための排気触媒としての触媒コンバータ15が設けられる。
エンジン1には、燃焼室16に燃料を噴射供給するためのインジェクタ25が設けられる。インジェクタ25には、燃料タンク(図示略)から燃料が供給されるようになっている。インジェクタ25は、本発明の燃料供給手段の一例に相当する。また、エンジン1には、各気筒に対応して点火プラグ29が設けられる。各点火プラグ29は、イグナイタ30から出力される高電圧を受けて点火動作する。各点火プラグ29の点火時期は、イグナイタ30による高電圧の出力タイミングにより決定される。
この実施形態において、大量EGRを実現するためのEGR装置は、高圧ループ式であって、エンジン1の燃焼室16から排気通路5へ排出される排気の一部をEGRガスとして吸気通路3へ流して燃焼室16へ還流させる排気還流通路(EGR通路)17と、EGR通路17におけるEGRガスの流れを調節するためにEGR通路17に設けられた電動式の排気還流弁(EGR弁)18とを備える。EGR通路17は、タービン9より上流の排気通路5と、サージタンク3aとの間に設けられる。すなわち、排気通路5を流れる排気の一部をEGRガスとしてEGR通路17を通じて吸気通路3へ流して燃焼室16へ還流させるために、EGR通路17の出口17aが、スロットル弁21より下流のサージタンク3aに接続される。また、EGR通路17の入口17bが、タービン9より上流の排気通路5に接続される。
EGR通路17の入口17bの近傍には、EGRガスを浄化するためのEGR用触媒コンバータ19が設けられる。また、EGR用触媒コンバータ19より下流のEGR通路17には、同通路17を流れるEGRガスを冷却するためのEGRクーラ20が設けられる。この実施形態で、EGR弁18は、EGRクーラ20より下流のEGR通路17に配置される。
図2に、EGR通路17の一部であってEGR弁18が設けられる部分を拡大して断面図により示す。図1、図2に示すように、EGR弁18は、ポペット弁として、かつ、電動弁として構成される。すなわち、EGR弁18は、電動機であるステップモータ31により開閉駆動される弁体32を備える。弁体32は、略円錐形状をなし、EGR通路17に設けられた弁座33に着座可能に設けられる。ステップモータ31は直進的に往復運動(ストローク運動)可能に構成された出力軸34を備え、その出力軸34の先端に弁体32が固定される。出力軸34は軸受35を介してEGR通路17を構成するハウジングに支持される。そして、ステップモータ31の出力軸34をストローク運動させることにより、弁座33に対する弁体32の開度が調節されるようになっている。EGR弁18の出力軸34は、弁体32が弁座33に着座する全閉状態から、弁体32が軸受35に当接する全開状態までの間で所定のストロークL1だけストローク運動可能に設けられる。この実施形態では、大量EGRを実現するために、従前の技術に比べて弁座33の開口面積が拡大されている。それに合わせて、弁体32が大型化されている。このEGR弁18の構成として、例えば、特開2010−275941号公報の図1に記載された「EGRバルブ」の基本構成を採用することができる。
この実施形態では、エンジン1の運転状態に応じて燃料噴射制御、点火時期制御、吸気量制御及びEGR制御等をそれぞれ実行するために、インジェクタ25、イグナイタ30、電子スロットル装置14のDCモータ22及びEGR弁18のステップモータ31が、それぞれエンジン1の運転状態に応じて電子制御装置(ECU)50により制御されるようになっている。ECU50は、中央処理装置(CPU)と、所定の制御プログラム等を予め記憶したり、CPUの演算結果等を一時的に記憶したりする各種メモリと、これら各部と接続される外部入力回路及び外部出力回路とを備える。ECU50は、本発明の故障判定手段の一例に相当する。外部出力回路には、イグナイタ30、インジェクタ25及び各DCモータ22,31等が接続される。外部入力回路には、エンジン1の運転状態を検出するための各種センサ23,27,51〜56が接続され、各種エンジン信号が入力されるようになっている。
ここで、各種センサとして、スロットルセンサ23の他に、アクセルセンサ27、吸気圧センサ51、回転速度センサ52、水温センサ53、エアフローメータ54及び空燃比センサ55が設けられる。本発明のアクセル操作量検出手段の一例に相当するアクセルセンサ27は、本発明のアクセル操作手段の一例に相当するアクセルペダル26の操作量であるアクセル開度ACCを検出する。従って、この実施形態では、アクセルセンサ27は、運転者によるエンジン1の出力要求量を検出するようになっている。本発明の吸気圧検出手段の一例に相当する吸気圧センサ51は、スロットル弁21より下流の吸気通路3(サージタンク3aを含む。)における吸気圧PMを検出する。本発明の回転速度検出手段の一例に相当する回転速度センサ52は、エンジン1のクランクシャフト1aの回転角(クランク角)を検出するとともに、そのクランク角の変化をエンジン1の回転速度(エンジン回転速度)NEとして検出する。水温センサ53は、エンジン1の冷却水温THWを検出する。エアフローメータ54は、エアクリーナ6の直下流の吸気通路3を流れる吸気量Gaを検出する。空燃比センサ55は、触媒コンバータ15の直上流の排気通路5に設けられ、排気中の空燃比A/Fを検出する。吸気圧センサ51及び回転速度センサ52は、本発明の負荷検出手段の一例を構成する。
この実施形態で、ECU50は、エンジン1の全運転領域において、エンジン1の運転状態に応じてEGRを制御するためにEGR弁18を制御するようになっている。また、ECU50は、通常は、エンジン1の加速運転時又は定常運転時に検出される運転状態に基づきEGR弁18を開弁制御し、エンジン1の停止時、アイドル運転時又は減速運転時にEGR弁18を閉弁制御するようになっている。
この実施形態で、ECU50は、運転者の要求に応じてエンジン1を運転するために、アクセル開度ACCに基づいて電子スロットル装置14を制御するようになっている。また、ECU50は、エンジン1の加速運転時又は定常運転時には、アクセル開度ACCに基づき電子スロットル装置14を開弁制御し、エンジン1の停止時又は減速運転時には、電子スロットル装置14を閉弁制御するようになっている。これにより、スロットル弁21は、エンジン1の加速運転時又は定常運転時には開弁され、エンジン1の停止時又は減速運転時には閉弁されるようになっている。
ここで、この実施形態の高圧ループ式のEGR装置についても、適確なEGR制御を実施するために故障検出を行う必要がある。そこで、この実施形態では、ECU50が以下のような故障検出処理を実行するようになっている。特に、この実施形態では、通常のEGR制御を実行する(EGR弁18を開弁する)エンジン1の定常運転時(自動車の定常走行時)にEGR弁18の故障を検出するように構成している。
図3に、EGR弁18の故障検出のための処理内容の一例をフローチャートにより示す。処理がこのルーチンへ移行すると、先ず、ステップ100で、ECU50は、エンジン1の定常運転中において、吸気圧センサ51、回転速度センサ52及びエアフローメータ54の検出値に基づき、吸気量Ga、エンジン負荷KL及び吸気圧PMをそれぞれ取り込む。
次に、ステップ110で、ECU50は、EGR弁18のステップ31の実ステップ数Segrを取り込む。ECU50は、この実ステップ数Segrを、ステップモータ31の指令値から取り込む。ここで、実ステップ数Segrは、ステップモータ31の動作状態を示すことになる。
次に、ステップ120で、ECU50は、EGR弁18のステップモータ31の目標ステップ数TSegrを取り込む。ECU50は、この目標ステップ数TSegrを、別途実行されているEGR制御の演算結果から取り込むことができる。
次に、ステップ130で、ECU50は、エンジン負荷KLが所定値A1から所定値A2(>A1)までの範囲にあるか否かを判断する。例えば、所定値A1として「40%」を、所定値A2として「65%」を当てはめることができる。この条件下で、EGR弁18が閉弁の状態で故障(閉弁故障)しているときは、吸気圧PMで「−20(kPa)」よりも高い負圧を確保することができる。この判断結果が否定となる場合、ECU50は処理をステップ100へ戻す。この判断結果が肯定となる場合、ECU50は処理をステップ140へ移行する。
ステップ140で、ECU50は、実ステップ数Segrが所定値B1よりも大きいか否かを判断する。例えば、所定値B1として「30(ステップ)」を当てはめることができる。この条件下では、EGR弁18を開弁状態から閉弁したときの吸気圧PMの変化が相対的に大きくなる。この判断結果が否定となる場合、ECU50は処理をステップ100へ戻す。この判断結果が肯定となる場合、ECU50は処理をステップ150へ移行する。
ステップ150で、ECU50は、実ステップ数Segrと目標ステップ数TSegrとの差の絶対値が所定値C1よりも小さいか否かを判断する。ここで、実ステップ数Segrと目標ステップ数TSegrが一致するかほぼ同じになる場合、吸気圧PM(負圧)が安定し、エンジン1は定常運転状態を保つことになる(自動車は定常走行を保つことになる。)。この判断結果が否定となる場合、ECU50は処理をステップ100へ戻す。この判断結果が肯定となる場合、ECU50は処理をステップ160へ移行する。
ステップ160で、ECU50は、吸気量Ga又はエンジン負荷KLに対する判定吸気圧PMegrを求める。ここで、ECU50は、例えば、図4に示すようなマップを参照することにより、吸気量Ga又はエンジン負荷KLに対する判定吸気圧PMegrを求めることができる。このマップでは、吸気量Ga又はエンジン負荷KLが大きくなるにつれて判定吸気圧PMegrが負圧側から大気圧側へ直線的に大きくなるように設定される。図4において、直線より上側の領域は、正常時の吸気圧PMを示し、直線より下側の領域は、故障時の吸気圧PMを示す。
次に、ステップ170で、ECU50は、今回の吸気圧PMが判定吸気圧PMegrより大きいか否かを判断する。すなわち、定常運転時にEGR弁18が開弁しているものとして、今回の吸気圧PMが判定吸気圧PMegrより大きいか否かを判断する。この判断結果が肯定となる場合、ECU50は処理をステップ180へ移行する。この判断結果が否定となる場合、ECU50は処理をステップ190へ移行する。
ステップ180では、ECU50は、EGR弁18が正常であるとの判定をし、処理をステップ100へ戻す。ここで、ECU50は、正常である事実をメモリに記録することができる。
一方、ステップ190では、ECU50は、EGR弁18が閉弁故障しているとの判定をし、処理をステップ100へ戻す。ここで、ECU50は、閉弁故障判定の事実を運転者に告知したり、メモリに記録したりすることができる。
上記制御によれば、ECU50は、エンジン1の定常運転時(自動車の定常走行時)に、吸気圧PMに基づいてEGR弁18の閉弁故障を判定するようになっている。ここで、ECU50は、EGRオン時、すなわちEGR弁18を開弁してEGR制御を実行しているときを前提とし、そのときの吸気圧PMの状態からEGR弁18が正常に開弁しているか否か、又はEGR弁18が閉弁故障しているか否かを判定するようになっている。その判定のために、ECU50は、判定条件を特定するようになっている。
例えば、エンジン負荷KLが所定の範囲内(A1<KL<A2)にあることを特定することで、EGR弁18が閉弁故障しているときに、スロットル弁21より下流の吸気通路3における吸気圧PMが所定の負圧値を確保できるようにしている。また、EGR弁18のステップモータ31の実ステップ数Segrが所定値B1より大きくなることを特定することで、EGR弁18が閉弁故障しているときの吸気圧PM(負圧)の正常時の吸気圧PMに対する変化をある程度確保できるようにしている。更に、EGR弁18の目標ステップ数TSegrと実ステップ数Segrが一致又はほぼ一致することを特定することで、吸気圧PMが安定するようにしている。
以上説明したこの実施形態の故障検出装置によれば、エンジン1の定常運転時であって、所定の判定条件が成立するときに、正常なEGR弁18がある動作状態になると、EGR通路17から吸気通路3へ所定量のEGRガスが流れ、これによりスロットル弁21より下流の吸気通路3における吸気圧PMが所定値となる。ここで、EGR弁18が故障している場合は、EGR弁18がある動作状態にはならず、EGR通路17から吸気通路3へ予想した量のEGRガスが流れず、スロットル弁21より下流の吸気通路3における吸気圧PMが予想した値とはならない。この実施形態の上記制御によれば、エンジン1の定常運転時であって、所定の判定条件が成立するときに、EGR弁18の動作状態に応じて吸気圧センサ51により検出される吸気圧PMに基づいて、ECU50により、EGR弁18の故障の有無が判定される。ここで、エンジン1の定常運転時に、ある動作状態のEGR弁18を想定してEGR弁18の故障の有無が判定されるので、故障検出のためにEGR弁18を閉弁状態から強制的に開弁させる必要がなく、EGR弁18に過剰な負荷がかかることがない。このため、電動式のEGR弁18を大型化したり高出力化したりする必要がなく、EGR弁18の自動車への搭載性悪化やEGR装置のコスト増を抑えながらEGR弁18の故障検出を有効に行うことができる。
この実施形態では、エンジン負荷KLが所定の負荷範囲(A1<KL<A2)にあり、EGR弁18のステップモータ31の動作状態を示す実ステップ数Segrが所定の動作範囲(Segr>B1)にあることを判定条件として、ECU50により、検出される吸気圧PMが所定の判定吸気圧PMegrと比較されることによりEGR弁18の閉弁故障の有無が判定される。従って、この判定条件下では、仮に、開弁状態のEGR弁18が故障により閉弁していた場合には、吸気圧PMが判定吸気圧PMegrを基準とする予想した値とならず、その吸気圧PMの違いからEGR弁18の閉弁故障の有無の判定が容易となる。このため、EGR制御の実行時であってもEGRに影響なくEGR弁18の閉弁故障の有無を確実に検出することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明におけるエンジンの排気還流装置のための故障検出装置を具体化した第2実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の各実施形態において、前記第1実施形態と同等の構成要素については同一の符号を付して説明を省略し、異なった点を中心に説明する。
この実施形態では、EGR弁18の故障検出のための処理内容の点で第1実施形態と構成が異なる。図5に、この実施形態におけるEGR弁18の故障検出のための処理内容の一例をフローチャートにより示す。図5のフローチャートでは、図3のフローチャートにおけるステップ100〜ステップ190の処理に加え、ステップ200〜ステップ290の処理が設けられた点で図3のフローチャートと異なる。
すなわち、このルーチンでは、ステップ160の処理とステップ170の処理との間にステップ200の処理が設けられる。ステップ200で、ECU50は、ステップ100で取り込まれた吸気圧PMを、後述するEGR弁18が強制的に閉弁される前の強制閉弁前吸気圧PMoffbとして設定する。
そして、ステップ170の判断結果が肯定となる場合、ECU50は、ステップ180で、EGR弁18が正常であるとの判定をし、処理をステップ100へ戻す。一方、ステップ170の判断結果が否定となる場合、ECU50は、EGR弁18が故障したものと仮判定(仮故障判定)をし、処理をステップ210へ移行する。
ステップ210では、ECU50は、アクセル開度変化ΔACCを取り込む。ここで、ECU50は、アクセルセンサ27により検出されるアクセル開度ACCの短時間当たりの変化分をアクセル開度変化ΔACCとして求めることができる。
次に、ステップ220で、ECU50は、アクセル開度変化ΔACCが所定値D1よりも小さいか否かを判断する。ここで、所定値D1は、所定の小変化を示すものであり、アクセル開度変化ΔACCが所定値D1より小さい場合は、エンジン1の運転が変動の少ない安定状態にあることを意味する。この判断結果が否定となる場合、ECU50は処理をステップ290へ移行する。この判断結果が肯定となる場合、ECU50は処理をステップ230へ移行する。
ステップ290で、ECU50は、後述するEGR弁18の強制閉弁制御を中止し、処理をステップ100へ戻す。
一方、ステップ230では、ECU50は、EGR弁18が強制閉弁される前におけるステップモータ31の実ステップ数Segrを取り込む。
次に、ステップ240で、ECU50は、実ステップ数Segrに応じた強制閉弁ステップ数Segrcを求める。この強制閉弁ステップ数Segrcは、現在の実ステップ数Segrの大きさに応じて予め設定されたものであり、ECU50は、例えば、所定のマップを参照することによりこの強制閉弁ステップ数Segrcを求めることができる。
次に、ステップ250で、ECU50は、EGR弁18を強制閉弁ステップ数Segrcだけ強制閉弁制御する。すなわち、ECU50は、ステップモータ31を強制閉弁ステップ数Segrcだけ制御することにより、EGR弁18を強制的に閉弁制御する。
次に、ステップ260で、ECU50は、吸気圧センサ51による検出値に基づき吸気圧PMを取り込む。
そして、ステップ270で、ECU50は、取り込まれた吸気圧PMを、強制閉弁後吸気圧PMoffaとして設定する。すなわち、ECU50は、EGR弁18が強制閉弁された後の吸気圧PMを強制閉弁後吸気圧PMoffaとしてメモリに記憶する。
次に、ステップ280で、ECU50は、強制閉弁前吸気圧PMoffbと強制閉弁後吸気圧PMoffaとの差が所定値E1よりも小さいか否かを判断する。この判断結果が肯定となる場合、ECU50は処理をステップ190へ移行する。この判断結果が否定となる場合、ECU50は処理をステップ180へ移行する。
そして、ステップ190で、ECU50は、EGR弁18が故障しているとの判定をし、処理をステップ100へ戻す。ここで、ECU50は、故障判定の事実を運転者に告知したり、メモリに記録したりすることができる。
上記制御によれば、ECU50は、エンジン1の定常運転時(自動車の定常走行時)に、吸気圧PMに基づいてEGR弁18が正常に開弁しているか否かを判定し、正常に開弁していないと仮故障判定した場合に、EGR弁18を開弁状態から強制的に閉弁し、その閉弁前後で得られる吸気圧PM(負圧)の変化量に基づいてEGR弁18が故障しているか否かを判定する。ここで、ECU50は、EGR弁18の強制閉弁を、アクセル開度変化ΔACCが比較的小さい条件下で実行する。また、ECU50は、EGR弁18の強制的な閉弁量を、強制閉弁前のステップモータ31の実ステップ数Segrが大きいほど、強制閉弁のための強制閉弁ステップ数Segrcを増やすようにしている。更に、ECU50は、EGR弁18の強制閉弁途中でも、吸気圧PMに変化が生じた場合は、EGR弁18が正常であるとの判定をするようになっている。
ここで、エンジン1の定常運転時(自動車の定常走行時)におけるEGR弁18の故障検出方法の概要について説明する。図6に、自動車の速度(車速)に対する(a)EGR弁18のステップモータ31の実ステップ数SegrとEGR率、(b)吸気圧PM及び(c)吸気量Gaの挙動をグラフに示す。図6において(a)に示すように、EGR率は、車速が所定の低速から所定の高速まで増えるに連れて緩やかに増加して緩やかに減少する。また、(a)に示すように、EGR弁18のステップモータ31の実ステップ数Segrは、車速が所定の低速から所定の高速まで増えるに連れて緩やかに増加し、所定の高速の付近で急激に減少する。(b)に示すように、吸気圧PM(負圧)は、車速が所定の低速から所定の高速まで増えるに連れて、EGRオン時(EGR弁18の開弁時)には、やや直線的に緩やかに増加し、EGRオフ時(EGR弁18の閉弁時)には、EGRオン時よりも低いレベルで曲線的に緩やかに増加する。(c)に示すように、吸気量Gaは、車速が所定の低速から所定の高速まで増えるに連れて、曲線的に緩やかに増加する。
吸気圧PMに基づきEGR弁18の故障を判定するには、EGR弁18の開弁状態における吸気圧PM(強制閉弁前吸気圧PMoffb)と、EGR弁18を強制的に閉弁したときの吸気圧PM(強制閉弁後吸気圧PMoffa)との圧力差をある程度確保する必要がある。そこで、図6(b)に斜線で示すように、EGRオン時の吸気圧PMとEGRオフ時の吸気圧PMとの圧力差がある程度大きくなる条件に絞り込んでEGR弁18の閉弁故障を検出するようにしている。すなわち、図6(a)に示すように、実ステップ数が所定値B1以上となる範囲であって、図6(c)に示すように、吸気量Gaが所定値g1以上、所定値g2(>g1)未満となる範囲に条件を絞り込むようにしている。
以上説明したこの実施形態の故障検出装置によれば、第1実施形態の作用効果に加え次のような作用効果を有する。すなわち、この実施形態では、ECU50により、EGR弁18が故障であると仮判定された後、EGR弁18が開弁状態から強制的に閉弁される前と後で検出される吸気圧PMの変化(PMoffb−PMoffa)に基づいてEGR弁18の故障の有無が再判定されるので、EGR弁18の故障の有無がより精確に判定される。このため、EGR弁18の故障検出精度を向上させることができる。
この実施形態では、ECU50による故障の再判定が、アクセル開度ACCの変化(アクセル開度変化ΔACC)が所定の少変化である所定値D1となるときを限定して行われる。従って、エンジン1の運転状態が比較的安定しているときにEGR弁18の故障の再判定を行うことができる。このため、故障の誤判定を低減することができ、その意味で、EGR弁18の故障検出精度を更に高めることができる。
<第3実施形態>
次に、本発明におけるエンジンの排気還流装置のための故障検出装置を具体化した第3実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
この実施形態では、EGR弁18の故障検出のための処理内容の点で第1実施形態と構成が異なる。図7に、この実施形態におけるEGR弁18の故障検出のための処理内容の一例をフローチャートにより示す。図7のフローチャートでは、図3のフローチャートにおけるステップ120とステップ130との間にステップ300の処理を加えると共に、図3におけるステップ140、ステップ160及びステップ170の処理に代えてステップ145、ステップ165及びステップ175の処理が設けられた点で図3のフローチャートと異なる。
処理がこのルーチンへ移行し、ステップ100〜ステップ120の処理を実行した後、ステップ300では、ECU50は、吸気圧PMとエンジン負荷KLに基づきエアモデルEGR率Kegrを求める。ECU50は、例えば、図8に示すようなマップを参照することにより、吸気圧PMとエンジン負荷KLに応じたエアモデルEGR率Kegrを求めることができる。
その後、ステップ130の判断を経てステップ145では、ECU50は、エアモデルEGR率Kegrが所定値G1よりも大きいか否かを判断する。この判断結果が肯定となり、更にステップ150の判断結果が肯定となる場合、ステップ165で、ECU50は、エアモデルEGR率Kegrに対する判定吸気圧PMegrkを求める。ここで、ECU50は、例えば、図9に示すようなマップを参照することにより、エアモデルEGR率Kegrに対する判定吸気圧PMegrkを求めることができる。このマップでは、エアモデルEGR率Kegrが高くなるにつれて判定吸気圧PMegrkが負圧から大気圧へ直線的に大きくなるように設定される。図9において、直線より上側の領域は正常時の吸気圧PMを示し、直線より下側の領域は故障時の吸気圧PMを示す。
その後、ステップ175で、ECU50は、現在の吸気圧PMが判定吸気圧PMegrkより大きいか否かを判断する。この判断結果が肯定となる場合、ECU50は処理をステップ180へ移行する。この判断結果が否定となる場合、ECU50は処理をステップ190へ移行する。
上記制御によれば、ECU50は、エンジン1の定常運転時(自動車の定常走行時)に、吸気圧PMに基づいてEGR弁18の閉弁故障を判定するようになっている。ここで、ECU50は、EGRオン時、すなわちEGR弁18を開弁してEGR制御を実行しているときを前提とし、そのときの吸気圧PMの状態からEGR弁18が正常に開弁しているか否か、EGR弁18が閉弁故障しているか否かを判定するようになっている。その判定のために、ECU50は、判定条件を特定するようにしている。
例えば、エンジン負荷KLが所定の範囲内(A1<KL<A2)にあることを特定することで、EGR弁18が閉弁故障しているときに、スロットル弁21より下流の吸気通路3における吸気圧PMが所定の負圧値を確保できるようにしている。また、エアモデルEGR率Kegrが所定値G1より大きくなることを特定することで、EGR弁18が閉弁故障しているときの吸気圧PM(負圧)の正常時の吸気圧PMに対する変化をある程度確保できるようにしている。更に、EGR弁18の目標ステップ数TSegrと実ステップ数Segrが一致又はほぼ一致することを特定することで、吸気圧PMが安定するようにしている。
以上説明したこの実施形態の故障検出装置でも、エンジン1の定常運転時に、ある動作状態のEGR弁18を想定してEGR弁18の故障の有無が判定されるので、EGR弁18を閉弁状態から強制的に開弁させる必要がなく、EGR弁18に過剰な負荷がかかることがない。このため、電動式のEGR弁18を大型化したり高出力化したりする必要がなく、EGR弁18の自動車への搭載性悪化やEGR装置のコスト増を抑えながらEGR弁18の故障検出を有効に行うことができる。
この実施形態では、エンジン負荷KLが所定の負荷範囲(A1<KL<A2)にあり、エアモデルEGR率Kegrが所定の排気還流率範囲(Kegr>G1)にあることを判定条件として、ECU50により、検出される吸気圧PMが判定吸気圧PMegrと比較されることによりEGR弁18の閉弁故障の有無が判定される。従って、この判定条件下では、仮に、開弁状態のEGR弁18が故障により閉弁していた場合には、吸気圧PMが判定吸気圧PMegrを基準とする予想した値とならず、その吸気圧PMの違いからEGR弁18の閉弁故障の有無の判定が容易となる。このため、EGR制御の実行時であってもEGRに影響なくEGR弁18の閉弁故障の有無を確実に検出することができる。
<第4実施形態>
次に、本発明におけるエンジンの排気還流装置のための故障検出装置を具体化した第4実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
この実施形態では、EGR通路17及びEGR弁18の故障検出のための処理内容の点で第1〜第3の実施形態と構成が異なる。図10に、この実施形態におけるEGR装置の故障検出のための処理内容の一例をフローチャートにより示す。
処理がこのルーチンへ移行すると、ステップ400で、ECU50は、エンジン1の定常運転中において、吸気圧センサ51、回転速度センサ52及びエアフローメータ54の検出値に基づき、吸気量Ga、エンジン負荷KL、吸気圧PM及びエンジン回転速度NEをそれぞれ取り込む。
次に、ステップ410で、ECU50は、吸気圧PMとエンジン負荷KLよりエアモデルEGR率Kegrを求める。ECU50は、例えば、図8に示すようなマップを参照することにより、吸気圧PMとエンジン負荷KLに応じたエアモデルEGR率Kegrを求めることができる。
次に、ステップ420で、ECU50は、現在のEGR弁18のステップモータ31の実ステップ数Segrを取り込む。
次に、ステップ430で、ECU50は、エンジン回転速度NEが所定値N1よりも低い低回転域であるか否かを判断する。この判断結果が肯定となる場合、ECU50は処理をステップ440へ移行する。この判断結果が否定となる場合、ECU50は処理を540へ移行する。
ステップ440では、ECU50は、実ステップ数Segrが、「1」より大きく所定値H(>1)より小さいか否かを判断する。この判断結果が肯定となる場合、ECU50は処理をステップ450へ移行する。この判断結果が否定となる場合、ECU50は処理をステップ490へ移行する。
ステップ450では、ECU50は、実ステップ数Segrに対する低回転域の判定吸気圧PMnelを求める。ECU50は、例えば、図11に太線で示すようなマップを参照することにより、実ステップ数Segrに対する低回転域の判定吸気圧PMnelを求めることができる。このマップでは、実ステップ数Segrが「0」から大きくなるに連れて、判定吸気圧PMnelが高負圧側から大気圧へ向けて徐々に大きくなるように設定される。
次に、ステップ460で、ECU50は、吸気圧PMが、判定吸気圧PMnelに所定値αを加算した結果よりも大きいか否かを判断する。ここで、所定値αを、例えば「5(kPa)」にすることができる。この判断結果が肯定となる場合、ECU50は処理をステップ470へ移行する。この判断結果が否定となる場合、ECU50は処理をステップ480へ移行する。
そして、ステップ470では、ECU50は、ゼロ点開弁側ずれ故障判定をし、処理をステップ400へ戻す。すなわち、ECU50は、ステップモータ31の実ステップ数Segrのゼロ点(基準位置)が開弁側へずれて故障しているとの判定をする。ここで、ECU50は、この故障判定の事実を運転者に告知したり、メモリに記録したりすることができる。
これに対し、ステップ480では、ECU50は、ゼロ点開弁側ずれ正常判定をし、処理をステップ400へ戻す。すなわち、ECU50は、ステップモータ31の実ステップ数Segrのゼロ点が開弁側へずれることなく正常であるとの判定をする。ここで、ECU50は、この正常判定の事実をメモリに記録することができる。
図11において、実ステップ数Segrが「1」より大きく所定値Hより小さい領域(開き側ステップ判定領域)SEoでは、同図に2点鎖線で示す吸気圧PMが、同図に太線で示す判定吸気圧PMnelに所定値αを加算した値より大きい場合に、EGR弁18のステップモータ31につきゼロ点開弁側ずれ故障であるとの判定をすることができる。
一方、ステップ540から移行してステップ490では、ECU50は、実ステップ数Segrが、所定値I(1<I<H)より大きく所定値J(>H)より小さいか否かを判断する。この判断結果が肯定となる場合、ECU50は処理をステップ500へ移行する。この判断結果が否定となる場合、ECU50は処理をステップ400へ戻す。
そして、ステップ500では、ECU50は、実ステップ数Segrに対する低回転域の判定吸気圧PMnelを求める。
次に、ステップ510で、ECU50は、吸気圧PMが、判定吸気圧PMnelから所定値αを減算した結果よりも小さいか否かを判断する。この判断結果が肯定となる場合、ECU50は処理をステップ520へ移行する。この判断結果が否定となる場合、ECU50は処理をステップ530へ移行する。
ステップ520では、ECU50は、ゼロ点閉弁側ずれ故障判定をし、処理をステップ400へ戻す。すなわち、ECU50は、ステップモータ31の実ステップ数Segrのゼロ点が閉弁側へずれて故障しているとの判定をする。ここで、ECU50は、この故障判定の事実を運転者に告知したり、メモリに記録したりすることができる。
これに対し、ステップ530では、ECU50は、ゼロ点閉弁側ずれ正常判定をし、処理をステップ400へ戻す。すなわち、ECU50は、ステップモータ31の実ステップ数Segrのゼロ点が閉弁側へずれることなく正常であるとの判定をする。ここで、ECU50は、この正常判定の事実をメモリに記録することができる。
図11において、実ステップ数Segrが所定値Iより大きく所定値Jより小さい領域(閉じ側ステップ判定領域)SEcでは、同図に破線で示す吸気圧PMが、同図に太線で示す判定吸気圧PMnelから所定値αを減算した値より小さい場合に、EGR弁18につきゼロ点閉弁側ずれ故障であるとの判定をすることができる。
一方、ステップ430から移行してステップ540では、ECU50は、エンジン回転速度NEが所定値N2(>N1)よりも高い高回転域であるか否かを判断する。この判断結果が肯定となる場合、ECU50は処理をステップ550へ移行する。この判断結果が否定となる場合、ECU50は処理をステップ400へ戻す。
ステップ550では、ECU50は、エアモデルEGR率Kegrが所定値βよりも大きいか否かを判断する。ここで、所定値βを、例えば「15(%)」にすることができる。この判断結果が肯定となる場合、ECU50は処理をステップ560へ移行する。この判断結果が否定となる場合、ECU50は処理をステップ400へ戻す。
ステップ560では、ECU50は、実ステップ数Segrが所定値K(>0)よりも大きいか否かを判断する。この判断結果が肯定となる場合、ECU50は処理をステップ570へ移行する。この判断結果が否定となる場合、ECU50は処理をステップ400へ戻す。
ステップ570では、ECU50は、実ステップ数Segrに対する高回転域の判定吸気圧PMnehを求める。ECU50は、例えば、図12に太線で示すようなマップを参照することにより、実ステップ数Segrに対する高回転域の判定吸気圧PMnehを求めることができる。このマップでは、実ステップ数Segrが「0」から大きくなるに連れて、判定吸気圧PMnehが高負圧側から大気圧へ向けて徐々に大きくなるように設定される。
次に、ステップ580で、ECU50は、吸気圧PMが、判定吸気圧PMnehから所定値αを減算した結果よりも小さいか否かを判断する。この判断結果が肯定となる場合、ECU50は処理をステップ590へ移行する。この判断結果が否定となる場合、ECU50は処理をステップ600へ移行する。
そして、ステップ590では、ECU50は、EGR通路詰まり故障判定をし、処理をステップ400へ戻す。すなわち、ECU50は、EGR通路17にデポジット等の詰まりが生じて故障しているとの判定をする。ここで、ECU50は、この故障判定の事実を運転者に告知したり、メモリに記録したりすることができる。
これに対し、ステップ600では、ECU50は、EGR通路詰まり正常判定をし、処理をステップ400へ戻す。すなわち、ECU50は、EGR通路17にデポジット等の詰まりが生じることなく正常であるとの判定をする。ここで、ECU50は、この正常判定の事実をメモリに記録することができる。
図12において、実ステップ数Segrが所定値Kより大きい領域では、同図に破線で示す吸気圧PMが、同図に太線で示す判定吸気圧PMnehから所定値αを減算した値より小さい場合に、EGR通路17に詰まりが生じて故障しているとの判定をすることができる。
一般、EGR通路17の詰まりは徐々に進行する。従って、EGR通路17に詰まりが生じた場合は、ステップモータ31の実ステップ数Segrが小さい領域(EGR弁18の開度が小さい領域)では、EGRガス流量が減少するなどの影響がほとんどなく、吸気圧PMの変化に現れることがない。これに対し、ステップモータ31の実ステップ数Segrが大きい領域(EGR弁18の開度が大きい領域)では、EGR通路17が詰まった分だけEGRガス流量が減少するので、その減少分だけ吸気圧PMが上昇することになる。このため、ステップモータ31の実ステップ数Segrが小さい領域と大きい領域のエアモデルEGR率Kegrと吸気圧PMの相関を見ることにより、EGR通路17における詰まりの故障を検出することができる。
上記制御によれば、ECU50は、エンジン1の定常運転時(自動車の定常走行時)であって、エンジン1の低回転域において、吸気圧PMに基づきEGR弁18のゼロ点開弁側ずれ故障とゼロ点閉弁側ずれ故障を判定するようになっている。また、エンジン1の定常運転時(自動車の定常走行時)であって、エンジン1の高回転域において、吸気圧PMに基づきEGR通路17の詰まり故障を判定するようになっている。ここで、ECU50は、エンジン1の低回転域であって、EGR弁18のステップモータ31の実ステップ数Segrが比較的小さい領域(EGR弁18の開度が小さい領域)では、吸気圧PMを低回転域の判定吸気圧PMnelと比較することで、ゼロ点開弁側ずれ故障とゼロ点閉弁側ずれ故障を判定するようになっている。また、ECU50は、エンジン1の高回転域であって、実ステップ数Segrが比較的大きい領域(EGR弁18の開度が大きい領域)では、吸気圧PMを高回転域の判定吸気圧PMnehと比較することで、EGR通路17の詰まり故障を判定するようになっている。
以上説明したこの実施形態の故障検出装置では、エンジン1が低回転速度・軽負荷で、かつ、EGR弁18のステップモータ31が小動作範囲となるときほど、すなわち実ステップ数Segrが小さい範囲であるほど、ステップモータ31の実ステップ数Segrのずれに伴う吸気圧PMの違いが比較的大きくなる。ここで、エンジン回転速度NEが比較的低い領域(NE<N1)にあり、ステップモータ31の実ステップ数Segrが所定の小動作範囲(1<Segr<H)にあることを判定条件として、ECU50により、吸気圧PMが、ステップモータ31の小動作範囲(1<Segr<H)に応じて求められる判定吸気圧PMnelと所定のずれ幅(所定値α)をもって比較されることにより(PM>PMnel+α,PM<PMnel−α)、EGR弁18のゼロ点開弁側ずれ故障又はゼロ点閉弁側ずれ故障が判定される。従って、吸気圧PMの比較的大きな違いに基づいてEGR弁18の故障の有無が容易に判定される。このため、EGR制御の実行時であってもEGRに影響なくEGR弁18のゼロ点開弁側ずれ故障又はゼロ点閉弁側ずれ故障の有無を確実に検出することができる。
この実施形態では、エンジン回転速度NEが比較的高い領域(NE>N2)では、EGR通路17の詰まりは、ステップモータ31の小動作範囲、すなわち実ステップ数Segrが比較的小さい範囲では、EGRガスの流量低下への影響が殆どなく、吸気圧PMの違いに現れ難い。一方、ステップモータ31の大動作範囲、すなわち実ステップ数が比較的大きい範囲では、EGRガスの流量低下への影響が大きく、吸気圧PMの違いに現れ易い。ここで、エンジン回転速度NEが所定の高回転速度範囲(NE>N2)にあり、エアモデルEGR率Kegrが所定の排気還流率範囲(Kegr<β)にあり、ステップモータ31が所定の動作範囲(Segr>K)にあることを判定条件として、ECU50により、吸気圧PMが、ステップモータ31の動作範囲(実ステップ数Segr)に応じて求められる判定吸気圧PMnehと所定のずれ幅(所定値α)をもって比較されることにより(PM<PMneh−α)、EGR通路17が詰まり故障であるか否かが判定される。従って、吸気圧PMの比較的大きい違いに基づいてEGR通路17の故障の有無が容易に判定される。このため、EGR制御の実行時であってもEGRに影響なくEGR通路17の詰まり故障の有無を確実に検出することができる。
なお、この発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜変更して実施することもできる。
(1)前記各実施形態では、故障検出のための処理内容において、各制御周期毎に1回取り込まれる吸気圧PMの値に基づいて故障判定を行うように構成したが、吸気圧の取り込み回数を複数回としてそれら複数の吸気圧の値を平均化処理し、平均化処理された吸気圧に基づいて故障判定を行うように構成することもできる。ここで、吸気圧の取り込み回数を、エンジンの運転招待の違いに応じて増減するように構成することもできる。
(2)前記各実施形態では、本発明の故障検出装置を過給機7を備えたエンジン1に具体化したが、本発明の故障検出装置を過給機を備えていないエンジンに具体化することもできる。
(3)前記各実施形態では、本発明の故障検出装置をガソリンエンジンシステムに具体化したが、本発明をディーゼルエンジンシステムに具体化することもできる。
この発明は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンに設けられる排気還流装置(EGR装置)の故障検出に利用できる。
1 エンジン
3 吸気通路
5 排気通路
14 電子スロットル装置(吸気量調節手段)
16 燃焼室
17 EGR通路(排気還流通路)
18 EGR弁(排気還流弁)
21 スロットル弁
25 インジェクタ(燃料供給手段)
26 アクセルペダル(アクセル操作手段)
27 アクセルセンサ(アクセル操作量検出手段)
31 ステップモータ(電動機)
32 弁体
33 弁座
50 ECU(故障判定手段)
51 吸気圧センサ(吸気圧検出手段、負荷検出手段)
52 回転速度センサ(回転速度検出手段、負荷検出手段)
ACC アクセル開度
ΔACC アクセル開度変化
PM 吸気圧
PMegr 判定吸気圧
PMnel 低回転域の判定吸気圧
PMneh 高回転域の判定吸気圧
KL エンジン負荷
Segr 実ステップ数
Kegr エアモデルEGR率

Claims (4)

  1. エンジンの排気還流装置のための故障検出装置であって、
    前記エンジンは、燃焼室と、吸気通路と、排気通路と、前記燃焼室へ燃料を供給するための燃料供給手段と、前記吸気通路を流れる吸気量を調節するための吸気量調節弁とを含み、
    前記排気還流装置は、前記燃焼室から前記排気通路へ排出される排気の一部を排気還流ガスとして前記吸気通路へ流して前記燃焼室へ還流させる排気還流通路と、前記排気還流通路における排気還流ガスの流れを調節するための電動式の排気還流弁とを含み、
    前記エンジンには、前記吸気量調節弁より下流の前記吸気通路における吸気圧を検出するための吸気圧検出手段が設けられ、
    前記故障検出装置は、前記エンジンの定常運転時であって、所定の判定条件が成立するときに、前記排気還流弁の動作状態に応じて前記吸気圧検出手段により検出される吸気圧に基づき前記排気還流装置の故障を判定する故障判定手段を備え、
    前記排気還流弁は、弁座と、前記弁座に着座可能に設けられた弁体と、前記弁体を駆動するための電動機とを含み、
    前記エンジンには、前記エンジンの負荷を検出するための負荷検出手段が設けられ、
    前記故障判定手段は、前記検出される負荷が所定の負荷範囲にあり、前記電動機が所定の動作範囲にあることを前記判定条件として、前記検出される吸気圧を前記判定条件に応じて求められる判定吸気圧と比較することにより前記排気還流弁の故障を判定する
    ことを特徴とするエンジンの排気還流装置のための故障検出装置。
  2. エンジンの排気還流装置のための故障検出装置であって、
    前記エンジンは、燃焼室と、吸気通路と、排気通路と、前記燃焼室へ燃料を供給するための燃料供給手段と、前記吸気通路を流れる吸気量を調節するための吸気量調節弁とを含み、
    前記排気還流装置は、前記燃焼室から前記排気通路へ排出される排気の一部を排気還流ガスとして前記吸気通路へ流して前記燃焼室へ還流させる排気還流通路と、前記排気還流通路における排気還流ガスの流れを調節するための電動式の排気還流弁とを含み、
    前記エンジンには、前記吸気量調節弁より下流の前記吸気通路における吸気圧を検出するための吸気圧検出手段が設けられ、
    前記故障検出装置は、前記エンジンの定常運転時であって、所定の判定条件が成立するときに、前記排気還流弁の動作状態に応じて前記吸気圧検出手段により検出される吸気圧に基づき前記排気還流装置の故障を判定する故障判定手段を備え、
    前記排気還流弁は、弁座と、前記弁座に着座可能に設けられた弁体と、前記弁体を駆動するための電動機とを含み、
    前記エンジンには、前記エンジンの負荷を検出するための負荷検出手段が設けられ、
    前記故障判定手段は、前記検出される負荷が所定の負荷範囲にあり、前記検出される吸気圧と前記検出される負荷に応じて求められる排気還流率が所定の排気還流率範囲にあることを前記判定条件として、前記検出される吸気圧を前記判定条件に応じて求められる判定吸気圧と比較することにより前記排気還流弁の故障を判定する
    ことを特徴とするエンジンの排気還流装置のための故障検出装置。
  3. エンジンの排気還流装置のための故障検出装置であって、
    前記エンジンは、燃焼室と、吸気通路と、排気通路と、前記燃焼室へ燃料を供給するための燃料供給手段と、前記吸気通路を流れる吸気量を調節するための吸気量調節弁とを含み、
    前記排気還流装置は、前記燃焼室から前記排気通路へ排出される排気の一部を排気還流ガスとして前記吸気通路へ流して前記燃焼室へ還流させる排気還流通路と、前記排気還流通路における排気還流ガスの流れを調節するための電動式の排気還流弁とを含み、
    前記エンジンには、前記吸気量調節弁より下流の前記吸気通路における吸気圧を検出するための吸気圧検出手段が設けられ、
    前記故障検出装置は、前記エンジンの定常運転時であって、所定の判定条件が成立するときに、前記排気還流弁の動作状態に応じて前記吸気圧検出手段により検出される吸気圧に基づき前記排気還流装置の故障を判定する故障判定手段を備え、
    前記排気還流弁は、弁座と、前記弁座に着座可能に設けられた弁体と、前記弁体を駆動するための電動機とを含み、
    前記エンジンには、前記エンジンの回転速度を検出するための回転速度検出手段が設けられ、
    前記故障判定手段は、前記検出される回転速度が所定の低回転速度範囲にあり、前記電動機が所定の小動作範囲にあることを前記判定条件として、前記検出される吸気圧を前記
    小動作範囲に応じて求められる判定吸気圧と所定のずれ幅をもって比較することにより前記排気還流弁の開弁側ずれ故障又は閉弁側ずれ故障を判定する
    ことを特徴とするエンジンの排気還流装置のための故障検出装置。
  4. エンジンの排気還流装置のための故障検出装置であって、
    前記エンジンは、燃焼室と、吸気通路と、排気通路と、前記燃焼室へ燃料を供給するための燃料供給手段と、前記吸気通路を流れる吸気量を調節するための吸気量調節弁とを含み、
    前記排気還流装置は、前記燃焼室から前記排気通路へ排出される排気の一部を排気還流ガスとして前記吸気通路へ流して前記燃焼室へ還流させる排気還流通路と、前記排気還流通路における排気還流ガスの流れを調節するための電動式の排気還流弁とを含み、
    前記エンジンには、前記吸気量調節弁より下流の前記吸気通路における吸気圧を検出するための吸気圧検出手段が設けられ、
    前記故障検出装置は、前記エンジンの定常運転時であって、所定の判定条件が成立するときに、前記排気還流弁の動作状態に応じて前記吸気圧検出手段により検出される吸気圧に基づき前記排気還流装置の故障を判定する故障判定手段を備え、
    前記排気還流弁は、弁座と、前記弁座に着座可能に設けられた弁体と、前記弁体を駆動するための電動機とを含み、
    前記エンジンには、前記エンジンの負荷を検出するための負荷検出手段と、前記エンジンの回転速度を検出するための回転速度検出手段とが設けられ、
    前記故障判定手段は、前記検出される回転速度が所定の高回転速度範囲にあり、前記検出される吸気圧と前記検出される負荷に応じて求められる排気還流率が所定の排気還流率範囲にあり、前記電動機が所定の動作範囲にあることを前記判定条件として、前記検出される吸気圧を前記動作範囲に応じて求められる判定吸気圧と所定のずれ幅をもって比較することにより前記排気還流通路が詰まり故障であるか否かを判定する
    ことを特徴とするエンジンの排気還流装置のための故障検出装置。
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