JP6070267B2 - 乗物用シート - Google Patents

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Description

本発明は、乗物用シートに関する。詳しくは、着座乗員の荷重を支える枠状のシートフレームと、シートフレーム上にセットされて着座乗員の荷重を和らげて受け止めるシートパッドと、シートフレームの枠内に架橋されてシートパッドの一部を裏面側から支えるパッド支持ワイヤと、を有する乗物用シートに関する。
従来、車両用シートにおいて、シートフレーム内にシートパッドを裏面側から支えるためのパッド支持ワイヤが架橋されたものが知られている(特許文献1)。具体的には、パッド支持ワイヤは、シートクッションの前後のフレーム間に架橋された2本の縦ワイヤと、これら2本の縦ワイヤの間に架橋された2本の横ワイヤと、によって、梯子状に組まれた構成とされている。
特開2012−40922号公報
しかし、上記従来技術では、パッド支持ワイヤによるシートパッドの支持面積が小さいために、シートパッドが着座による荷重によってパッド支持ワイヤとフレームとの間の隙間から落ち込んでしまうおそれがある。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、シートフレームに、シートパッドを良好に支持することができるパッド支持ワイヤを設定することにある。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートは次の手段をとる。
第1の発明は、着座乗員の荷重を支える枠状のシートフレームと、シートフレーム上にセットされて着座乗員の荷重を和らげて受け止めるシートパッドと、シートフレームの枠内に架橋されてシートパッドの一部を裏面側から支えるパッド支持ワイヤと、を有する乗物用シートである。パッド支持ワイヤは、シートフレームの枠間に両端が固定された状態として架橋された第1のワイヤと、第1のワイヤと共にシートパッドを裏面側から支えるように第1のワイヤと交わった状態に延びて配設された第2のワイヤと、を有する。第2のワイヤは、第1のワイヤに固定された第1の固定部と、第1の固定部とは別の位置でシートフレームと一体の構造部に固定された第2の固定部と、第1の固定部から第2の固定部へ向かう方向とは反対側に延びて第1のワイヤと交差した状態を成す延長部と、を有する。延長部は、その延びた位置でシートパッドを裏面側から支える面の面内方向に曲げられた曲がり部位を有した形に形成されている。
この第1の発明によれば、第2のワイヤの延長部に形成された曲がり部位は、延長部の延びる方向とは異なる方向(シートパッドを裏面側から支える面の面内方向)に延びていることから、シートパッドの支持状態をより安定させられるように作用する。したがって、このような曲がり部位を有した第2のワイヤを備えるパッド支持ワイヤによって、シートパッドを良好に支持することができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成とされているものである。延長部が、第1のワイヤに交わるように曲げ返されて第1のワイヤに固定されている。
この第2の発明によれば、延長部が第1のワイヤに2点で固定された片持ち支持状態となるため、この延長部によってシートパッドをより良好に支持することができる。
第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、次の構成とされているものである。第1のワイヤが、シートフレームの枠間に横並び状に2本設けられている。第2のワイヤが、2本の第1のワイヤ間に架橋されて各第1のワイヤに固定されており、かつ、各第1のワイヤとの固定部から固定部間の外側へ延びる各延長部を有する。各延長部が互いに合わされるように面内方向に曲げ返されてそれぞれが通る各第1のワイヤに固定されていることにより、第2のワイヤ全体が環状の形を成してシートパッドを裏面側から支えるように構成されている。
この第3の発明によれば、第2のワイヤが2本の第1のワイヤに対してそれぞれ2点ずつ固定された両持ち支持状態となることで、パッド支持ワイヤがシートパッドの支持状態をより安定させられる井桁状に組まれた構成となるため、シートパッドをより良好に支持することができる。
実施例1の乗物用シートの概略構成を示した斜視図である。 シートクッションの分解斜視図である。 クッションフレーム単体の斜視図である。 クッションフレーム単体の平面図である。 パッド支持ワイヤを強調して示したクッションフレーム単体の側面図である。 図1のVI-VI線断面図である。 図1のVII-VII線断面図である。 サイドサポート部に局所的な押し込み力がかけられた状態を示した断面図である。 実施例2の乗物用シートの要部構成を示した平面図である。 実施例3の乗物用シートの要部構成を示した平面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1のシート1の構成について、図1〜図8を用いて説明する。本実施例のシート1は、図1に示すように、自動車の助手席として構成されており、着座乗員の背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、を備えている。シートクッション3は、車両のフロア上に左右一対のスライドレール5を間に介して設置されており、これらスライドレール5によってフロアに対するシート前後方向の設置位置を調整することができるように設けられた状態とされている。また、シートクッション3は、上述した各スライドレール5との間に、左右一対の4節リンク機構から成るリフター機構4が介在して設けられており、これらリフター機構4の作動によってフロアに対する設置高さも調整することができる構成とされている。
シートバック2は、シートクッション3の後端部に図示しないリクライナを間に介して連結されており、これらリクライナの作動によってシートクッション3に対する起立角度(背凭れ角度)をシート前後方向に調整することができるように設けられた状態とされている。なお、上述した各スライドレール5やリフター機構4や図示しないリクライナの構成は、特開2010−221935号や特開2009−166808号公報や特開2010−221935号公報等の文献に開示された公知の構成となっているため、これらの具体的な構成についての説明は省略することとする。
上述したシートクッション3は、図2に示すように、その内部骨格を成す枠状に組まれたクッションフレーム3Fと、クッションフレーム3Fの枠間に架橋されたパッド支持ワイヤ10と、これらパッド支持ワイヤ10とクッションフレーム3Fとによって下方側(裏面側)から支えられた状態に設けられて着座乗員の荷重を和らげて受け止めるクッションパッド3Pと、クッションパッド3Pの表面全体を覆う布製のクッションカバー3C(図1参照)と、を有して構成されている。ここで、クッションフレーム3Fが本発明の「シートフレーム」に相当し、パッド支持ワイヤ10が本発明の「パッド支持ワイヤ」に相当し、クッションパッド3Pが本発明の「シートパッド」に相当する。
上述したクッションフレーム3Fは、図2〜図4に示すように、シートクッション3の外周形状に沿った四角枠状の形に組まれて構成されている。具体的には、クッションフレーム3Fは、左右一対のシート前後方向に長尺な鋼板材より成るサイドフレーム3F1と、これらサイドフレーム3F1の前端部間に一体的に架橋された鋼板製のフロントパネル3F2と、両サイドフレーム3F1の後部間に回転可能に枢着された状態に架橋された円鋼管製のリヤパイプ3F3と、によって構成されている。上述したリヤパイプ3F3は、前述したリフター機構4を構成するリヤ側の各リンクと各サイドフレーム3F1とを回転可能な状態に枢着する各連結軸同士を互いに一体的な状態となるように連結するものであり、これら連結軸を介して各サイドフレーム3F1の後部間に回転可能に枢着されて設けられた状態とされている。
各サイドフレーム3F1は、それらの上縁部と下縁部とがそれぞれシート内側に折り曲げられた形状とされて、曲げや捩りに対する構造強度が高められた構成とされている。フロントパネル3F2は、上述した各サイドフレーム3F1の前端部同士を繋ぐように、これらの上面部と前面部とにそれぞれ形状があてがわれてスポット溶接により一体的に結合された状態とされている。詳しくは、上述したフロントパネル3F2は、シート前方側に面を向ける前板部3F2aと、シート上方側に面を向ける天板部3F2bと、天板部3F2bの後縁部からシート後ろ下方向に傾斜して延びる傾斜部3F2cと、を有する形に形成されている。
前板部3F2aは、その左右両側の各縁部が、シート後方側に湾曲した形に形成されており、湾曲した先の各縁部が、各サイドフレーム3F1の前面部にあてがわれてスポット溶接によりそれぞれ一体的に結合された状態とされている。天板部3F2bは、その左右両側の各縁部が、各サイドフレーム3F1の上面部にそれぞれあてがわれてスポット溶接により一体的に結合された状態とされている。傾斜部3F2cは、上述した天板部3F2bの両サイドフレーム3F1に溶接結合された後ろ側半分の面領域がシート後ろ下方向に斜めに真っ直ぐに落ち込んでいくように折り曲げられて形成された面部となっている。これにより、傾斜部3F2cは、その左右両側の各縁部が、上述した天板部3F2bの左右両側の縁部の溶接された構成によって、各サイドフレーム3F1の上面部に一体的に結合された状態に設けられた状態とされている。
上述したフロントパネル3F2は、その前述したシート前方側に面を向ける前板部3F2aが、シートクッション3の前面骨格を形成している。また、図6に示すように、フロントパネル3F2は、そのシート上方側に面を向ける天板部3F2bが、着座乗員の大腿部の先端近傍を支えるシートクッション3の前端部領域の上面骨格を形成している。また、フロントパネル3F2は、その天板部3F2bの後縁部からシート後ろ下方向に傾斜して延びる傾斜部3F2cが、着座乗員の大腿部を前上がり状に持ち上げて支持するシートクッション3の中央領域部の上面骨格を形成している。
パッド支持ワイヤ10は、図2〜図4に示すように、シート前後方向に延びる2本の前後ワイヤ11と、これら前後ワイヤ11の中間部間に架橋された横長矩形状の形に折り曲げられた中央ワイヤ12と、各前後ワイヤ11の後部間に一体的に架橋されて設けられた架橋ワイヤ13と、から構成されている。ここで、各前後ワイヤ11がそれぞれ本発明の「第1のワイヤ」に相当し、中央ワイヤ12が本発明の「第2のワイヤ」に相当する。また、各前後ワイヤ11のうちのどちらか一方が本発明の「シートフレームと一体の構造物」に相当する。
上述したパッド支持ワイヤ10を構成する2本の前後ワイヤ11、中央ワイヤ12、及び架橋ワイヤ13は、それぞれ1本ずつの硬鋼線材により形成されており、いわゆるSばねや巻き線等のばね材が用いられる場合と比べて、少ない撓み量でクッションパッド3Pを下方側から硬く受け止めることができる構成とされている。上述したパッド支持ワイヤ10は、例えば、クッションフレーム3Fの枠間に上述したSばねや巻き線等のばね材が張設されてクッションパッド3Pを下方側から支持するように構成されたものにおいて、これらばね材が乗員の着座によって撓んだ状態となる時の各撓み位置(高さ位置)に配設された状態とされており、このような低い位置でクッションパッド3Pを下方側から支持するように構成されている。パッド支持ワイヤ10は、このような低い位置に配設されていることにより、乗員の着座時にクッションパッド3Pの各部位を底付きさせることなく最適な乗り心地となる深い位置まで大きく沈み込ませられる構成でありながら、沈み込ませた各位置でクッションパッド3Pの各部位を安定した強い力で支えることができるようになっている。
上述した2本の前後ワイヤ11は、図2〜図4に示すように、上述したクッションフレーム3Fのフロントパネル3F2とリヤパイプ3F3との間に前後方向に架橋される形で、互いにシート幅方向に横並び状に配設された状態とされている。詳しくは、各前後ワイヤ11は、それらの前端部11Aが、上述したフロントパネル3F2の傾斜部3F2c上にそれぞれ溶接されて一体的に結合された状態とされており、後端部が、それぞれ、フック形状に曲げ返された後端引掛け部11Cとして形成されており、これら後端引掛け部11Cが上述したリヤパイプ3F3にそれぞれ上方側から引掛けられて固定されることにより、リヤパイプ3F3に対して回転可能に枢着された状態に装着された状態とされている。
このような引掛け構造とされていることにより、各前後ワイヤ11は、それらの引掛けられているリヤパイプ3F3が前述したリフター機構4の昇降動作に伴って回転する動きを逃がしながら、リヤパイプ3F3とフロントパネル3F2との間に架橋された一定の状態に維持されるようになっている。しかしながら、上述した各前後ワイヤ11の後端引掛け部11Cとリヤパイプ3F3とは、それぞれ、金属製となっているため、上記のような相対回転する動きが生じると、金属材同士の擦れに伴う異音が発生したり、互いの相対回転が円滑に行われなかったりするおそれがある。
そこで、この問題を解消するために、上述した各前後ワイヤ11の後端引掛け部11Cとリヤパイプ3F3との間には、それぞれ、樹脂製のプロテクタ20が介在して設けられている。これらプロテクタ20により、各前後ワイヤ11の後端引掛け部11Cとリヤパイプ3F3との間の摺動摩擦が緩和され、上述した異音の発生や相対回転の不具合を発生させることなく、リヤパイプ3F3を円滑に相対回転させることができるようになっている。各プロテクタ20は、それぞれ、リヤパイプ3F3の外周部に弾性的に嵌め込まれて装着されるCリング形状に形成されており、予め各前後ワイヤ11の後端引掛け部11Cのフック形状に合致するように各後端引掛け部11Cに装着された状態で、各後端引掛け部11Cがリヤパイプ3F3に引掛けられることにより、これらの間に介在する形で設けられた状態とされている。
上述した各前後ワイヤ11は、図6に示すように、それぞれ、それらの上部にセットされる後述するクッションパッド3Pの下方側に山状に膨らんだ形に形成された底面部を、前後方向の広い範囲に亘って下方側からあてがえて支持することができるように、その所々の部位がクッションパッド3Pの底面部の面形状に沿った方向(面内方向)に折り曲げられて形成されている。具体的には、各前後ワイヤ11は、図4に示すように、互いに左右対称な形に折り曲げられており、それらの前端部11Aから後端引掛け部11Cまでの間において、それぞれ、互いに向かい合うシート幅方向の内側に折り曲げられた第1の屈曲部11B1と、シート後方側に折り曲げられた第2の屈曲部11B2と、図5に示すように、谷折状にシート上方側に折り曲げられた第3の屈曲部11B3と、同じく谷折状にシート上方側に更に折り曲げられた第4の屈曲部11B4と、を有した形状に形成されている。
上述した各第1の屈曲部11B1は、図4に示すように、各前後ワイヤ11の前端部11Aが結合されたフロントパネル3F2の傾斜部3F2c上からシート後方側に外れた直ぐの位置に設定されている。各前後ワイヤ11は、それぞれ、上述した各前端部11Aから第1の屈曲部11B1までは、シート前後方向に真っ直ぐに延びる形に形成されている。そして、各前後ワイヤ11は、上述した各第1の屈曲部11B1において、それぞれ互いに向かい合うシート幅方向の内側に向かって斜め45度程度折り曲げられ、更にその延びた先の比較的直ぐの位置(シート前後方向の中央位置より前側の領域)において、それぞれ第2の屈曲部11B2によってシート後方側へ延びるように折り曲げられた形状とされている。そして、各前後ワイヤ11は、上述した各第2の屈曲部11B2から後端引掛け部11Cまでは、それぞれ、シート後方側に向かって比較的真っ直ぐに延びる形状に形成されている。以上が、各前後ワイヤ11のシート幅方向又は前後方向に折り曲げられた形状となっている。
上記の折り曲げにより、各前後ワイヤ11は、それらの着座乗員の大腿部付近を支える前端部11A近傍の形状部分が、着座乗員の大腿部の直下位置付近となるシート外側寄りの位置に配置された状態とされている。また、各前後ワイヤ11は、それらの着座乗員の尻部付近を支える中央部から後端引掛け部11Cにかけての形状部分が、着座乗員の大腿部の付け根や座骨の直下位置付近となるシート内側寄りの位置に配置された状態とされている。
また、各前後ワイヤ11は、図5〜図6に示すように、次のように高さ方向にも折り曲げられた形状とされている。すなわち、各前後ワイヤ11は、それらのフロントパネル3F2の傾斜部3F2cに結合された各前端部11Aから第3の屈曲部11B3までは、それぞれ、傾斜部3F2cの傾斜面形状に沿ってシート後ろ下方向に斜めに真っ直ぐに延びる形状とされており、各第3の屈曲部11B3において、それぞれ、シート後方側に斜め上向きとなるように谷状に折り返された形状とされている。
上述した各第3の屈曲部11B3は、図6に示すように、それぞれ、クッションパッド3Pの着座乗員の尻部を支える尻支え部3Pbの直下位置の近傍箇所に設定されており、それらの谷状に折り曲げられた低位置に形成された構成により、着座乗員の尻部から大きな体圧を受けて撓むクッションパッド3Pの尻支え部3Pbを下方側に大きく沈み込ませることができるようになっている。ここで、クッションパッド3Pは、その着座乗員の尻部を支える尻支え部3Pbが、後述するクッションフレーム3Fのフロントパネル3F2によって支えられる前部3Paやリヤパイプ3F3によって支えられる後部3Pcよりもクッション厚が大きくなるように、その底面部が尻支え部3Pbを頂点とする山状に下方側に大きく膨らんだ形に形成されている。このような形状とされていることにより、クッションパッド3Pは、着座乗員の尻部を、そのクッション厚の大きい尻支え部3Pbによって、下方側に底付きさせることなく大きく押し撓ませて快適な乗り心地となるように支えることができる構成とされている。
また、第4の屈曲部11B4は、上述した各前後ワイヤ11の第3の屈曲部11B3からシート後方側に延びた直ぐの位置(尻部の支持が終わる辺りの位置:シートバック2の下部と前後方向の配置が重なり始める領域)に設定されている。各前後ワイヤ11は、これら第4の屈曲部11B4において、それぞれリヤパイプ3F3に引掛けられる高さ位置に向かってシート上方側に折り曲げられており、それらの延びた先の部位にそれぞれ上述したフック形状の後端引掛け部11Cが曲げ返されて形成されている。
一方、中央ワイヤ12は、図2〜図4に示すように、シート幅方向に長尺な矩形状の形に折り曲げられて形成されている。上記中央ワイヤ12は、上述した各前後ワイヤ11の中間部間に跨ってシート幅方向に上方側から架橋されて設けられており、各前後ワイヤ11と交わる各点においてそれぞれ各前後ワイヤ11に一体的に溶着されて固定された状態とされている(左右2箇所の前側の固定部12A及び後側の固定部12C)。具体的には、上記中央ワイヤ12は、その端部12D同士が、矩形の後側の辺の中央部位置において、互いの間にシート幅方向の僅かな隙間を有して向かい合わされた状態に配置された、開いた矩形状の形に形成されている。上記中央ワイヤ12は、上述した各前後ワイヤ11の第3の屈曲部11B3が形成された領域部間に左右均等に跨るように架橋されており、各前後ワイヤ11と共にその上部に組み付けられるクッションパッド3Pを下方側(裏面側)から支持するようになっている。
上述した中央ワイヤ12は、上述した各前後ワイヤ11の第3の屈曲部11B3が形成された領域部間にかかるように架橋されていることから、各前後ワイヤ11と共に、クッションパッド3Pの尻支え部3Pbに下方側からあてがえられた状態として、乗員の着座時に局所的な強い体圧を受ける尻部付近の荷重を受け止められるようになっている。詳しくは、中央ワイヤ12は、各前後ワイヤ11に対して上方側から架橋されて固定されていることから、各前後ワイヤ11によって下方側から強く支えられた状態とされており、これら前後ワイヤ11と井桁状に組まれた支持構造によって、着座乗員の尻部から受ける荷重を広く安定した形で受け止めることができるようになっている。
上述した中央ワイヤ12は、その前側の辺に、上述した各前後ワイヤ11との固定部(左右2箇所の前側の固定部12A)から固定部間の外側(シート外側)へ延びる各延長部12Bを有した構成となっている。各延長部12Bは、それらのシート外側へ延びた先の位置に、クッションパッド3Pの裏面部を下方側から支える面の面内方向に折り曲げられた曲がり部位12B1を有した形状とされている。各曲がり部位12B1は、具体的には、上述した各延長部12Bのシート外側に延び出した先の部位をシート後ろ外側に向けて斜めに折り曲げると共に、その折り曲げた先の部位を更にシート内側に向かって延びるように折り曲げた形状となっている。
上記各曲がり部位12B1によってシート内側に折り曲げられた各部位は、中央ワイヤ12の後側の辺を成し、そのシート内側に向かって延びる途中の箇所が、これらの通る各前後ワイヤ11の上面部に溶着されて固定された状態とされている(左右2箇所の後側の固定部12C)。このような構成とされていることにより、中央ワイヤ12は、上述した各延長部12Bの曲がり部位12B1を有した形状によって、クッションパッド3Pの左右両サイドに形成された各サイドサポート部3Pdをそれぞれ下方側から広くあてがえた状態にして支持することができるようになっている(図7参照)。
ここで、図2及び図7に示すように、上述したクッションパッド3Pの各サイドサポート部3Pdは、上述した中央の尻支え部3Pbとの境界部からシート幅方向の両外側に向かって山状に上面形状が膨らんでいく形に形成されており、それらの膨らんだ傾斜面によって着座乗員の大腿部を両外側からあてがえて支持することのできる構成となっている。これらサイドサポート部3Pdは、上記のように着座乗員の大腿部を両外側からあてがえて支持する「サイドサポート」として機能する場合には、クッションフレーム3Fの各サイドフレーム3F1によって下方側から強く支えられていることにより、着座乗員の大腿部を両外側から支える支持力を安定して発揮することができるようになっている。
しかし、図8に示すように、各サイドサポート部3Pdは、例えば、乗員がシート1の外側の乗降ドアに立った位置から車内に身を前のめりに乗り込ませて、シートクッション3の車両外側のサイドサポート部3Pd或いは車両内側のサイドサポート部3Pd上に片膝を載せるなどして、運転席や後部座席に載せた荷物に手を伸ばすような使用をする場合などに、上記載せられた膝から下方側に押し込まれる局所的な大荷重の作用を受けて、各サイドフレーム3F1とその内側にある各前後ワイヤ11との間の隙間Ae内に向かってそれぞれ押し込まれることがある。また、クッションパッド3Pの尻支え部3Pbの各前後ワイヤ11による支持位置から外側に外れた部位も同様である。
しかし、上述した各サイドサポート部3Pdや尻支え部3Pbの両外側の部位は、それぞれ、上述した各前後ワイヤ11の上面部間に跨って架橋された中央ワイヤ12の両延長部12Bにより下方側から支えられた状態とされているため、上記のような局所的な大荷重の作用を受けても、上述した各隙間Ae内には落ち込まないようになっている。また、上記中央ワイヤ12の両延長部12Bによる支持により、例えば乗員が着座姿勢を修正するために片側の尻部を浮かせたり、或いは走行車両がカーブを曲がるなどして乗員の尻部の荷重が片側に偏ったりする場合にも、これらの偏った荷重を受ける各サイドサポート部3Pdや尻支え部3Pbの両外側の部位が上記各隙間Ae内に落ち込むことなく下方側から安定して支えられるようになっている。
架橋ワイヤ13は、図2に示すように、上述した各前後ワイヤ11の後部間に一体的に架橋されて設けられている。詳しくは、架橋ワイヤ13は、各前後ワイヤ11の第4の屈曲部11B4と後端引掛け部11Cとの間の領域部間にシート幅方向に上方側から架橋されており、各前後ワイヤ11と交わる各点においてそれぞれ各前後ワイヤ11に一体的に溶着されて固定された状態とされている。これにより、各前後ワイヤ11は、それらの後端引掛け部11Cが前述したリヤパイプ3F3に引掛けられた各位置で、それぞれシート幅方向や高さ方向に個別にバタつかないように保持された状態とされている。
次に、図2を参照して、クッションパッド3Pの構成について説明する。クッションパッド3Pは、軟質ポリウレタンフォーム原料を発泡成形して形成したものである。このクッションパッド3Pは、上述したクッションフレーム3Fの上部に組み付けられることにより、クッションフレーム3Fの各枠部(各サイドフレーム3F1、フロントパネル3F2、リヤパイプ3F3)や上述したパッド支持ワイヤ10によって、下方側から広く面で支えられるような状態にセットされるようになっている。
上述したクッションパッド3Pは、その裏面部に、不織布を一体的に含浸硬化させて形成した硬質層3Pe(図5及び図7〜図8参照)が積層された状態に形成されている。この硬質層3Peにより、クッションパッド3Pの裏面部は、そのクッションフレーム3Fの各枠部(各サイドフレーム3F1、フロントパネル3F2、リヤパイプ3F3)や上述したパッド支持ワイヤ10によって支えられる各部位が、これらによって支えられる支持力を面内方向に広く分散させて受けられるようになっている。
上述したクッションパッド3Pは、上述したクッションフレーム3Fの各枠部(各サイドフレーム3F1、フロントパネル3F2、リヤパイプ3F3)に対し、これらをシート外周側からそれぞれ覆った状態となるように組み付けられてセットされている。そして、クッションパッド3Pは、上記クッションフレーム3Fの上部に組み付けられた後、その表面全体(着座面や前後左右の各側面)が覆われるようにクッションカバー3C(図1参照)が被せ付けられて、クッションカバー3C(図1参照)の各周縁部がクッションフレーム3Fの底部に引張り込まれて止着されることにより、このクッションカバー3C(図1参照)の張設力によって、クッションフレーム3Fの各枠部(各サイドフレーム3F1、フロントパネル3F2、リヤパイプ3F3)やパッド支持ワイヤ10上にそれぞれ強く押し付けられて密着した状態に組み付けられて保持された状態とされている(図6参照)。
詳しくは、図6に示すように、上述したクッションパッド3Pは、その前部3Paが、上述したクッションフレーム3Fのフロントパネル3F2を前側と上側とからそれぞれ覆うように組み付けられて支持された状態とされており、後部3Pcが、クッションフレーム3Fのリヤパイプ3F3を上側と後側とからそれぞれ覆うように組み付けられて支持された状態とされている。上記組み付けにより、クッションパッド3Pは、その着座乗員の尻部から強い体圧を受ける中央の尻支え部3Pbが、上述したパッド支持ワイヤ10の井桁状に組まれた2本の前後ワイヤ11とこれらの間に架橋された矩形状の中央ワイヤ12とによって、下方側から広く面で支えられるような状態で受け止められるようになっている。
このように、本実施例のシート1では、クッションフレーム3F(シートフレーム)の枠内に架橋されてクッションパッド3P(シートパッド)の一部を裏面側から支えるパッド支持ワイヤ10が、クッションフレーム3Fの枠間に両端が固定された状態として架橋された左右一対の前後ワイヤ11(第1のワイヤ)と、各前後ワイヤ11と共にクッションパッド3Pを裏面側から支えるように各前後ワイヤ11と交わった状態に延びて配設された中央ワイヤ12(第2のワイヤ)と、を有する構成となっている。中央ワイヤ12は、一方の前後ワイヤ11に固定された前側の固定部12A(第1の固定部)と、この前側の固定部12Aとは別の位置でもう一方の前後ワイヤ11(クッションフレーム3Fと一体の構造部)に固定された前側の固定部12A(第2の固定部)と、これら前側の固定部12Aから固定部間の外側へ延びて各前側のワイヤと交差した状態を成す延長部12Bと、を有する。各延長部12Bは、それらの延びた位置でクッションパッド3Pを裏面側から支える面の面内方向(後ろ斜め外側とシート内側)に曲げられた曲がり部位12B1を有した形に形成されている。
このような構成とされていることにより、中央ワイヤ12の各延長部12Bに形成された曲がり部位12B1は、各延長部12Bの延びる方向(シート幅方向)とは異なる方向(クッションパッド3Pを裏面側から支える面の面内方向)にそれぞれ延びる構成とされ、クッションパッド3Pの支持状態をより安定させられるように作用する。したがって、このような曲がり部位12B1を有した中央ワイヤ12を備えるパッド支持ワイヤ10によって、クッションパッド3Pを良好に支持することができる。
また、上記中央ワイヤ12の各延長部12Bは、各前後ワイヤ11に交わるようにそれぞれ曲がり部位12B1において曲げ返されて各前後ワイヤ11に固定されている。このような構成とされていることにより、各延長部12Bが各前後ワイヤ11にそれぞれ2点ずつ固定された片持ち支持状態となるため、これら延長部12Bによってクッションパッド3Pをより良好に支持することができる。
また、各延長部12Bが互いに合わされるように面内方向に曲げ返されてそれぞれが通る各前後ワイヤ11に固定されていることにより、中央ワイヤ12全体が環状の形を成してクッションパッド3Pを裏面側から支えるように構成されている。このような構成とされていることにより、中央ワイヤ12が各前後ワイヤ11に対してそれぞれ2点ずつ固定された両持ち支持状態となることで、パッド支持ワイヤ10がクッションパッド3Pの支持状態をより安定させられる井桁状に組まれた構成となるため、クッションパッド3Pをより良好に支持することができる。
続いて、実施例2のシート1の構成について、図9を用いて説明する。本実施例のシート1は、図9に示すように、中央ワイヤ12が、シートクッション3の各サイドフレーム3F1上から各前後ワイヤ11上に掛かって延びる2本のU字形状のワイヤ部材によって形成されている。これら中央ワイヤ12は、それぞれ、それらのシート外側に延びるU字の各端部が、シートクッション3の各サイドフレーム3F1上に溶接されて結合されており、そこから、各前後ワイヤ11の上面部にかかる位置まで延びた各部位が、それぞれ、前側の固定部12A及び後側の固定部12Cとして、各前後ワイヤ11の上面部に一体的に溶着されて固定された状態とされている。そして、各中央ワイヤ12は、それぞれ、上記各前後ワイヤ11と固定された各固定部から、各前後ワイヤ11の間の領域内まで張り出して(延長部12B)、その張り出した先の箇所で、クッションパッド3Pの裏面部を下方側から支える面の面内方向に折り曲げられた形(U字形状)に形成されている(曲がり部位12B1)。
ここで、各前後ワイヤ11がそれぞれ本発明の「第1のワイヤ」に相当し、各中央ワイヤ12がそれぞれ本発明の「第2のワイヤ」に相当し、各中央ワイヤ12の端部が固定された各サイドフレーム3F1が本発明の「シートフレームと一体の構造部」に相当し、各中央ワイヤ12の各前後ワイヤ11との固定部(前側の固定部12A及び後側の固定部12C)が本発明の「第1の固定部」に相当し、各中央ワイヤ12の各サイドフレーム3F1との固定部が本発明の「第2の固定部」に相当する。
続いて、実施例3のシート1の構成について、図10を用いて説明する。本実施例のシート1は、図10に示すように、中央ワイヤ12が、実施例1で示した中央ワイヤ12(図4)の構成に対して、次の点で異なる構成とされている。すなわち、本実施例の中央ワイヤ12は、前後一対で構成されており、それぞれ、シート幅方向に並ぶ2本の前後ワイヤ11の間に架橋されて、それらの各前後ワイヤ11の両外側へ延びた各延長部12Bの先が、それぞれ曲がり部位12B1として、クッションパッド3Pの裏面部を下方側から支える面の面内方向(前後方向)に折り曲げられた形に形成されている。各中央ワイヤ12の曲がり部位12B1の先の端部12D同士は、互いにシート前後方向に向かい合わされた状態に配設された状態とされている。その他の構成は、実施例1で示した中央ワイヤ12の構成と同じとなっている。
以上、本発明の実施形態を3つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明の「乗物用シート」は、自動車の助手席以外のシートにも適用することができるほか、鉄道等の自動車以外の車両に適用されるシートであってもよく、また、航空機、船舶等の様々な乗物用に供されるシートにも広く適用することができるものである。また、本発明の構成は、乗物用シートのシートバックにも適用することができるものである。
また、本発明のパッド支持ワイヤの第1のワイヤや第2のワイヤがシートパッドを支える部位は、特定の部位に限定されず、様々な部位に設定することができる。また、第1のワイヤは、シートフレームの枠間に両端が固定された状態として設けられる構成であればよく、シートフレームに直接的に固定されているもののほか、シートフレームに何らかの介在物を介して固定されているものであってもよい。なお、上記実施例で示したように、第1のワイヤの一端が固定される構造物が可動式の構成(リヤパイプ3F3が軸回転する構成)となっている場合には、その動きを逃がすように第1のワイヤの一端を上記構造物に連結してもよいが、第1のワイヤの一端が固定される構造物が固定式のものである場合には、第1のワイヤの一端を上記構造物に一体的に結合するようにしてもよい。また、第2のワイヤが配設される向きは、第1のワイヤと共にシートパッドを裏面側から支えるように第1のワイヤと交わった状態に延びて配設される向きであればよく、直交方向のほか、斜めに交わる方向であってもよい。
また、第2のワイヤの第2の固定部が固定される「シートフレームと一体の構造部」は、上記実施例で示したように、第1のワイヤを2本配設して、そのうちの1本を「シートフレームと一体の構造部」としてもよいが、実施例2で示した構成のように、シートフレーム自体(実施例2では各サイドフレーム3F1とした。)、もしくはシートフレームに結合した何らか介在物であってもよい。また、第1のワイヤや第2のワイヤが配設される向きは、シートパッドを裏面側から支える面の面内方向に延びる向きとされていれば良く、例えば第1のワイヤはシートクッションにおけるシート幅方向、シートバックにおけるシート高さ方向であってもよく、特定方向に限定されるものではない。また、第1のワイヤは、必ずしも、シートフレームの対向する枠間に架橋される向きに配設されている必要はなく、隣り合う枠間に架橋されるように設けられるものであってもよい。
また、延長部の曲がり部位は、シートパッドを裏面側から支える面の面内方向に曲げられた形に形成されるものであればよく、上記実施例で示したような角張った形に折り曲げられるもののほか、全体または一部が湾曲した形や波打ち状の形に曲げられて形成されるものであってもよい。
1 シート(乗物用シート)
2 シートバック
3 シートクッション
3F クッションフレーム(シートフレーム)
3F1 サイドフレーム
3F2 フロントパネル
3F2a 前板部
3F2b 天板部
3F2c 傾斜部
3F3 リヤパイプ
3P クッションパッド(シートパッド)
3Pa 前部
3Pb 尻支え部
3Pc 後部
3Pd サイドサポート部
3Pe 硬質層
3C クッションカバー
4 リフター機構
5 スライドレール
10 パッド支持ワイヤ(パッド支持ワイヤ)
11 前後ワイヤ(第1のワイヤ又はシートフレームと一体の構造部)
11A 前端部
11B1 第1の屈曲部
11B2 第2の屈曲部
11B3 第3の屈曲部
11B4 第4の屈曲部
11C 後端引掛け部
12 中央ワイヤ(第2のワイヤ)
12A 前側の固定部(第1の固定部又は第2の固定部)
12B 延長部
12B1 曲がり部位
12C 後側の固定部
12D 端部
13 架橋ワイヤ
20 プロテクタ
Ae 隙間

Claims (2)

  1. 着座乗員の荷重を支える枠状のシートフレームと、該シートフレーム上にセットされて着座乗員の荷重を和らげて受け止めるシートパッドと、前記シートフレームの枠内に架橋されて前記シートパッドの一部を裏面側から支えるパッド支持ワイヤと、を有する乗物用シートであって、
    前記パッド支持ワイヤは、前記シートフレームの枠間に両端が固定された状態として架橋された第1のワイヤと、該第1のワイヤと共に前記シートパッドを裏面側から支えるように前記第1のワイヤと交わった状態に延びて配設された第2のワイヤと、を有し、
    前記第2のワイヤは、前記第1のワイヤに固定された第1の固定部と、該第1の固定部とは別の位置で前記シートフレームと一体の構造部に固定された第2の固定部と、前記第1の固定部から前記第2の固定部へ向かう方向とは反対側に延びて前記第1のワイヤと交差した状態を成す延長部と、を有し、
    前記延長部は、その延びた位置で前記シートパッドを裏面側から支える面の面内方向に曲げられた曲がり部位を有し、該曲がり部位の曲げられた先の部位が更に前記第1のワイヤに形成された裏面側に折り曲げられた形の屈曲部を前記第1の固定部との間で挟むように前記第1のワイヤに交わる形に曲げ返されて該第1のワイヤに固定された構成とされ、かつ、前記第2のワイヤが、前記延長部の延びた先の端部を一端とする両端が互いの間に隙間を空けた状態として合わされた開いた囲い形状に形成された構成とされていることを特徴とする乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    前記第1のワイヤが、前記シートフレームの枠間に横並び状に2本設けられており、
    前記第2のワイヤが、前記2本の第1のワイヤ間に架橋されて当該各第1のワイヤに固定されており、かつ、前記各第1のワイヤとの固定部から当該固定部間の外側へ延びる各延長部を有し、当該各延長部が互いに合わされるように前記面内方向に曲げ返されてそれぞれが通る前記各第1のワイヤに固定されていることにより、前記第2のワイヤ全体が環状の形を成して前記シートパッドを裏面側から支えるように構成されていることを特徴とする乗物用シート。
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