JP6069223B2 - プレス成形品 - Google Patents

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Description

本発明は、プレス成形品に関する。
高張力鋼板(High Tensile Strength Steel)は、地球温暖化防止のための燃費向上と衝突事故時の安全性向上とを図るため、自動車車体の構成部品の素材として多く用いられる。自動車車体の構成部品のうち、サイドシル、サイドメンバーまたはバンパーレインフォースといった強度部品は、3点曲げ荷重(Three-point Bending load)に対する圧潰荷重が高いことを要求される。これらの強度部品は、他の部品との干渉防止や他の部品の配置空間の確保のため、長尺であってかつ複雑な形状を有することが多い。
鋼板の成形性は鋼板の強度の上昇に伴って低下する。例えば、プレス成形により製造されるハット型の横断面を有する長尺のプレス成形品(例えばサイドシルインナーパネル)に高張力鋼板を使用すると、その強度のゆえにスプリングバックが発生し易くなる。スプリングバックがプレス成形品に発生すると、その後の製造工程(例えば溶接工程)において不具合や歩留りの低下が発生する。このため、高張力鋼板を素材とするプレス成形品におけるスプリングバックの抑制が強く求められる。
図17は、一般的な曲げ成形によるプレス成形装置1の一例を模式的に示す説明図である。図18は、プレス成形品7の肩部7cに発生するスプリングバックを説明するための図である。
図17及び図18に示すように、プレス成形装置1は、通常、パンチ2と、ダイ3と、ダイ3に加圧部材4を介して出入り自在に埋め込まれて設置された上パッド5とを備える。なお、パッドは、図17に示すプレス成形装置1のようにダイ3に上パッド5として設置されるのではなく、パンチ2に下パッドとして設置されることもある。
鋼板6は、プレス成形装置1により、ハット型の横断面を有するプレス成形品7に曲げ成形される。曲げ成形は、図17に示すように成形前に上パッド5が、プレス成形品7における底部7aに成形される部分に当接し、この部分を拘束した状態でダイ3が下降することによって行われる。プレス成形品7の底部7aは、パンチ2のパンチ上面2aに沿って成形される。プレス成形品7の壁部7bは、パンチ2のパンチ側面2bに沿って成形される。さらに、プレス成形品7における、底部7a及び壁部7bに連続する曲面状の肩部7cは、パンチ2のパンチ肩部2cに沿って成形される。
鋼板6が曲げられると、引張応力が鋼板6の表面に発生するとともに圧縮応力が鋼板6の裏面に発生する。したがって、プレス成形品7の肩部7cはパンチ肩部2cに沿って曲げられたことで、引張応力が表面に、圧縮応力が裏面に発生する。発生した引張応力及び圧縮応力は、プレス成形品7がプレス成形装置1から離型されると、解放される。これにより、スプリングバックがプレス成形品7の肩部7cに発生し、プレス成形品7の形状は図18中に円弧状矢印で示すように壁部7bが外に広がって型の形状と相違してしまう。
プレス成形装置における下パッドによりプレス成形品の角度変化量(スプリングバック量)を抑制する方法が特許文献1〜4に開示される。
自動車車体の強度部品の一部を高周波誘導加熱(high frequency induction heating)により焼入れて硬化、強化することによって自動車の衝突性能を向上する方法が特許文献5および6に開示される。また、ハット型の強度部品の肩部を肉盛溶接(overlaying)により強化することによって強度部品の曲げ変形性能を向上する方法が特許文献7に開示される。
特開2000−042635号公報 特許第3572950号明細書 実開昭63−133821号公報 実開平3−057423号公報 特開平10−17933号公報 特許第4208044号明細書 特開2004−276031号公報
以上の文献には、3点曲げ荷重に対して高い圧潰荷重を有する衝撃吸収部材の素材となる安価なプレス成形品は開示されていない。
特許文献1に開示されるプレス成形装置により、高張力鋼板6を素材としてプレス成形した場合のプレス成形品7の形状例を模式的に図19に示す。図19に示すように、プレス成形時の高張力鋼板はパッド2のパンチ上面2aに沿って成形される。この際に、プレス成形品7の底部7aが大きな曲率を有して屈曲して成形され底部7aの平坦度が低下するため、プレス成形品7は所望の形状に成形されない。このため、高張力鋼板6をプレス成形するプレス成形装置1のパンチ2やダイ3を製作する際には、パンチ2やダイ3の形状を、プレス成形品7を所望の形状に成形できる最適な形状に仕上げる必要があり、対象とする高張力鋼板6にプレス成形を実際に行って得られたプレス成形品7の形状に基づいて、パンチ2やダイ3の形状の微修正(型調整)を繰り返す試行錯誤を行わなければならない。これにより、パンチ2やダイ3の型調整に必要な工数及びコストが増加するため、高張力鋼板6を素材とするプレス成形品7は低コストで提供され得ない。
さらに、プレス成形品の量産時において、高張力鋼板の各成形素材の強度の管理が不十分である場合、量産された多数のプレス成形品の各々の寸法が、成形素材それぞれの強度のばらつきに影響されてばらつく。このため、特許文献1〜4により開示された方法は、寸法精度が良好な高強度のプレス成形品を量産できない。
したがって、特許文献1〜4により開示された方法は、被成形材が高張力鋼板である場合(特に、近年の自動車車体の強度部品の素材として用いられ始めた、引張強度が980MPa以上の高張力鋼板の場合、さらに引張強度が1180MPa以上の超高張力鋼板である場合)には、スプリングバックの発生が満足できる程度に抑制されない。
特許文献5および6により開示された方法では、自動車車体の強度部品の一部は高周波誘導加熱により焼入れられる。このため、焼入れ後の強度部品の寸法精度は、強度部品に対する入熱量の不可避的な増加が原因で低下するとともに、強度部品の製造コストは、高周波誘導加熱による焼入れが原因で上昇する。
さらに、特許文献7により開示された方法では、プレス成形後に肉盛溶接を行う必要があるため、強度部品の寸法精度の低下、及び製造コストの上昇は避けられない。
本発明の目的は、従来の技術が有するこれらの課題を解決し、例えば高周波誘導加熱による焼入れや肉盛溶接といった後処理を必要とせずに、プレス成形を行うだけで安価に製造でき、3点曲げ荷重に対する高い圧潰荷重を有する衝撃吸収部材の素材となるプレス成形品、例えば引張強度が980MPa以上のプレス成形品を提供することである。
本発明者らは、「一の方向へ向けて延びて存在する被加工材である高張力鋼板の一方の表面に当接する第1のパッドをダイ移動方向へ出入り自在に支持するダイと、高張力鋼板の他方の表面に当接する第2のパッドを型締め方向へ出入り自在に収納するパンチとを備え、高張力鋼板を第1のパッド及び第2のパッドの双方により上下から挟んで拘束するプレス成形装置(以下、「2パッド付きプレス成形装置」という)」を用いて、一の方向と直交する垂直面内における、パンチ肩部のパンチ上面R止まりと、第2のパッドとの間の、パンチ上面と平行な方向への距離W、さらには第2のパッドのストローク量CStを種々変更しながら、高張力鋼板の曲げ成形あるいは絞り成形を行うことにより、プレス成形品のスプリングバックへの影響を詳細に検討した。
その結果、本発明者らは、2パッド付きプレス成形装置を用いて、高張力鋼板の成形終了まで高張力鋼板を第1のパッドと第2のパッドとによって挟んで拘束しながら高張力鋼板を成形する際に、パンチ上面のうちでパンチ肩部のパンチ上面R止まりと第2のパッドとの間の部分が成形中の鋼板に接触しない時間を設けることによって鋼板に部分的に撓みを生じさせながら成形した後に、成形下死点において肩部及び壁部の成形を行うことによって、肩部におけるスプリングバックを満足できる程度に抑制できるとともに、底部の平坦度も良好で寸法精度が良好な高強度のプレス成形品を製造できることを知見した。
本発明者らは、このようにして製造されるプレス成形品について検討した結果、
(A)このプレス成形品が、肩部近傍の底部に、従来のプレス成形品にはなかった新規な加工硬化分布、具体的には、下記加工硬化分布を有すること、及び
(B)このプレス成形品は、この新規な加工硬化分布を有するため、3点曲げ荷重に対する高い圧潰荷重を有する衝撃吸収部材の安価な素材として、好適であること
を知見して、本発明を完成した。
本発明は、略溝型、略ハット型又はこれらを組み合わせた型の横断面を有するとともに一の方向に延びて存在する本体を備え、この横断面が、底部と、一端のR止まりを介して底部に連続する肩部とを有する鋼板のプレス成形品において、横断面における、R止まりから底部が延びて存在する方向へ位置する領域であって、鋼板の表面から該鋼板の板厚に0.2を乗じて得られる深さの位置までの範囲の平均硬度Hv1を有する第1の領域と、底部の一部であって第1の領域に連続する領域であって、前記鋼板の表面から、該鋼板の板厚に0.2を乗じて得られる深さの位置までの範囲の平均硬度Hv2を有する第2の領域とが、Hv1>1.05×Hv2の関係を満足する加工硬化分布を有することを特徴とするプレス成形品である。
本発明における「R止まり」とは、曲線と直線とが連続する場合における曲線の終端位置(曲線と直線の境界の位置)を意味する。
一般的に、ビッカース硬度試験などの硬度測定値は、試料自体や測定方法に起因する大きな誤差を有することが知られる。しかし、本発明者らは、硬度測定を複数回、例えば10回以上行ってこれら測定値の平均を求めることによって、信頼性の高い硬度測定結果を得られることを知見した。
本発明に係るプレス成形品における第1の領域前記R止まりから前記底部が延びて存在する方向へ2〜15mmの長さを有する領域であることが望ましい。
本発明に係るプレス成形品は、例えば下記のプレス成形装置を用いて製造される。
[プレス成形装置]
一の方向へ延びて存在する被加工材である鋼板の一方の表面に当接する第1のパッドをダイ移動方向へ出入り自在に支持するダイと、鋼板の他方の表面に当接する第2のパッドを型締め方向へ出入り自在に収納するパンチとを備え、パンチのパンチ上面に沿って成形される底部と、パンチのパンチ側面に沿って成形される壁部と、パンチのパンチ肩部に沿って成形されるとともに底部及び壁部に連続する曲線状の肩部とを有する横断面を備えるプレス成形品を製造するプレス成形装置である。
このプレス成形装置では、第2のパッドを支持する第2の加圧部材が発生する加圧力は、第1のパッドを支持する第1の加圧部材が発生する加圧力よりも大きい。さらに、一の方向と直交する垂直面内における、パンチ肩部のパンチ上面R止まりと、第2のパッドとは、パンチ上面と平行な方向へ所定の距離(例えば2〜15mm)離れて存在する。
本発明に係るプレス成形品は、例えば下記の製造方法により製造される。
[製造方法]
上記のプレス成形装置を用いて鋼板にプレス成形を行って、パンチのパンチ上面に沿って成形される底部と、パンチのパンチ側面に沿って成形される壁部と、パンチのパンチ肩部に沿って成形されるとともに底部及び壁部に連続する曲線状の肩部とを有する横断面を備えるプレス成形品を製造する方法であって、第1〜4の工程をこの順で全て備える。
第1の工程:第1のパッドと第2のパッドとが鋼板を挟んで拘束する。第1のパッド及び第2のパッドによる鋼板の拘束は鋼板の成形終了まで続けて行われる。
第2の工程:鋼板に成形が、ダイとパンチとを接近させることによって、開始される。
第3の工程:パンチ上面のうちでパンチ肩部のパンチ上面R止まりと第2のパッドとの間の部分が成形中の鋼板に接触しない時間を設けて、鋼板の成形を続ける。
第4の工程:肩部及び壁部の成形が第3の工程の後に成形下死点での成形により、行われる。
第2の加圧部材による第2の加圧力F2は、上記一の方向の単位幅当たり0.4kN/mm以上であることが望ましく、第1の加圧部材による第1の加圧力F1は、上記一の方向の単位幅当たり0.2kN/mm以上であることが望ましい。
さらに、第2のパッドの、型締め方向へのストロークCStは、0.5〜10mmであることが望ましい。ストロークCStが0.5mm未満であると、スプリングバックが充分に満足できる程度に抑制されないおそれがあり、一方、ストロークCStが10mmを超えると、成形中の鋼板のたわみが過大となり、過剰なたわみがプレス成形品に残存するおそれがある。
これらのプレス成形装置及び製造方法は、被成形材である鋼板の強度が例えば980MPa以上、さらには1180MPa以上の場合であっても、スプリングバックを充分に満足できる程度に抑制する。これらのプレス成形装置及び製造方法は、底部の平坦度も含めて、プレス成形品を所望の形状に確実に成形する。したがって、これらのプレス成形装置及び製造方法は、パンチやダイの形状の微修正(型調整)に要する工数や時間を大幅に削減できる。
本発明に係るプレス成形品は、肩部近傍の底部に、これまでのプレス成形品には存在しないとともにプレス加工により形成される上記の加工硬化分布を有するので、3点曲げ荷重に対する高い圧潰荷重を有する衝撃吸収部材の安価な素材として好適に用いられる。
本発明に係るプレス成形品は、素材である鋼板が例えば引張強度が980MPa以上の高張力鋼板である場合であっても、肩部におけるスプリングが充分に抑制されるとともに底部の平坦度が良好である。
このため、本発明に係るプレス成形品は、自動車の安全性の向上、および車体軽量化による燃費向上に大きく貢献する。
曲げ成形を対象としたプレス成形装置の構成を模式的に示す説明図である。 図1Aの部分拡大図である。 絞り成形を対象としたプレス成形装置の構成を模式的に示す説明図である。 曲げ成形を対象としたカム機構付きのプレス成形装置の構成を模式的に示す説明図である。 第3の工程における鋼板の成形状況を模式的に示す説明図である。 第4の工程における鋼板の成形状況を模式的に示す説明図である。 従来のプレス成形の成形下死点における、プレス成形品の肩部の最大主応力分布を、CAE解析により求めた結果を模式的に示す説明図である。 プレス成形(CSt=3.5mm)の成形下死点における、プレス成形品の肩部の最大主応力分布を、CAE解析により求めた結果を模式的に示す説明図である。 本発明に係るプレス成形品を2工程で成形する状況を模式的に示す説明図である。 本発明に係るプレス成形品の別の製造方法を示す説明図である。 本発明に係るプレス成形品の断面形状例を示す説明図である。 本発明に係るプレス成形品の形状例を示す説明図である。 本発明に係るプレス成形品の横断面の一部を示す説明図である。 実施例で検証するプレス成形品の断面形状を示す説明図である。 プレス成形品のスプリングバックの評価方法を示す説明図である。 肩部のたわみの評価方法を示す説明図である。 第2のパッドのストローク量CStと開き量Whとの関係を示すグラフである。 鋼板の引張強度と開き量Whとの関係を示すグラフである。 W=10mm条件で製造したプレス成形品の底部、肩部及びその近傍の第1の領域、第2の領域を示す説明図である。 本発明例のプレス成形品、従来例のプレス成形品それぞれの加工硬化分布を示すグラフである。 一般的なプレス成形装置の構造例を模式的に示す説明図である。 プレス成形品の肩部に発生するスプリングバックを示す説明図である。 特許文献1により開示されたプレス成形装置により高張力鋼板から成形されたプレス成形品の形状例を模式的に示す説明図である。
以降の説明では、被加工材である鋼板が引張強度980MPa以上の高張力鋼板である場合を例にとる。
1.プレス成形装置
図1Aは、曲げ成形を対象としたプレス成形装置10の構成を模式的に示す説明図であり、図1Bは、図1Aの部分拡大図である。図2は、絞り成形を対象としたプレス成形装置10−1の構成を模式的に示す説明図である。
本発明のプレス成形装置は、図1A及び図1Bに示すような曲げ成形のみならず、図2に示すような絞り成形にも適用される。プレス成形装置10、10−1の相違は、絞り成形を行うためのブランクホルダ9の有無のみであるため、以降の説明では、プレス成形装置10を用いて説明することとし、プレス成形装置10−1に関しては、図2において、プレス成形装置10と同一の要素に図1の符号と同一の符号を付することによって重複する説明を省略する。
プレス成形装置10は、ダイ11及びパンチ12を備える。プレス成形装置10は、一の方向(図1Aの紙面に直交する方向)へ向けて延びて存在する長尺の鋼板13にプレス成形を行う。
ダイ11は、第1のパッド14を、ダイ11の移動方向へ出入り自在に支持する。第1のパッド14は、第1のパッド14に装着された第1の加圧部材15(プレス成形装置10では巻きばねを用いるが、これに限られない)により支持される。第1の加圧部材15は、第1のパッド14を加圧力(ばね力)F1で鋼板13に押し付ける。これにより、第1のパッド14は、鋼板13の一方の表面13aに当接する。
パンチ12は、第2のパッド16を、パンチ12に凹状に形成された収納部17に、型締め方向(ダイ11の移動方向と同じ方向)へ出入り自在に収納する。第2のパッド16は、収納部17の底部に装着された第2の加圧部材18(プレス成形装置10では巻きばねを用いる)により支持される。第2の加圧部材18は、第2のパッド16を加圧力(ばね力)F2で鋼板13に押し付ける。これにより、第2のパッド16は、鋼板13の他方の表面13bに当接する。
図1Bに示すように、鋼板13の延在方向である一の方向と直交する垂直面内における、パンチ肩部12cのパンチ上面R止まり19と、第2のパッド16との間の、パンチ上面12aと平行な方向への距離Wは、2mm以上15mm以下であることが望ましい。
距離Wが15mm超であると、プレス成形品20の底部の形状不良が発生するおそれがあるとともに、図4を参照して後述するように、鋼板13の長さが余った部分13a(以下、「長さ余り部分」という)の長さLが長くなって第2のパッド16の必要なストロークCStを大きく設定せざるを得なくなるおそれがある。一方、距離Wが2mm未満であると、パンチ12のパンチ肩部12bの強度が不足し、パンチ12が成形下死点での加圧によって破損するおそれがある。このため、距離Wは2mm以上15mm以下であることが望ましい。各実験値から距離Wの下限値は、3mmであることがさらに望ましく、5mmであることがよりいっそう望ましい。距離Wの上限値は、13mmであることがさらに望ましく、10mmであることがよりいっそう望ましい。
第1のパッド14の加圧力F1が高過ぎると成形中に第2のパッド16が下方へストロークしてしまい、形状凍結効果を得られないことがある。このため、第2のパッド16を支持する第2の加圧部材18が発生する加圧力F2は、第1のパッド14を支持する第1の加圧部材15が発生する加圧力F1よりも大きい必要がある。すなわち、F2−F1>0である。(F2−F1)/F1>1.2であることが望ましく、(F2−F1)/F1>2であることがさらに望ましい。
第2の加圧力F2は、一の方向の単位幅当たり0.4kN/mm以上であることが望ましく、第1の加圧力F1は、上記一の方向の単位幅当たり0.2kN/mm以上であることが望ましい。さらに、第2のパッド16の、型締め方向へのストロークCStは、0.5〜10mmであることが望ましい。ストロークCStが0.5mm未満であると、スプリングバックが充分に満足できる程度に抑制されなくなるおそれがあり、一方、ストロークCStが10mmを超えると、成形中の鋼板13のたわみが過大となり、たわみがプレス成形品に過剰に残存するおそれがある。
図1Aに示すように、鋼板13は、ダイ11及びパンチ12によって、底部20aと、壁部20bと、底部20a及び壁部20bに連続する肩部20cとを有する横断面を備えるプレス成形品20にプレス成形される。
底部20aは、パンチ12のパンチ上面12aに沿って成形される。壁部20bは、パンチ12のパンチ側面12bに沿って成形される。さらに、肩部20cは、パンチ12のパンチ肩部12cに沿って成形される。
図3は、曲げ成形のためのカム機構付きのプレス成形装置10−2の構成を模式的に示す説明図である。図3においても、プレス成形装置10と同一の要素に図1の符号と同一の符号を付することによって重複する説明を省略する。
図3に示すように、カム機構21がダイ11及びパンチ12に組み込まれることにより、成形下死点に向かって可動ダイス22が移動すると矢印が示すように側壁部が斜方よりパンチ12に接近する。これにより、肩部20cのスプリングバックが抑制されることに加えて、壁部20bの反りが抑制される。可動ダイス22を斜方向へ駆動する機構は、カム機構21に限定されるものではなく、例えばプレス成形装置のメインスライドとは別にプレス成形装置に組み込まれた斜方向駆動用の油圧シリンダとすることもできる。
プレス成形装置10、10−1、10−2は、油圧式プレス機、機械式プレス機又は機械サーボ式プレス機のいずれでもあってもよい。動作精度が高いサーボプレス機を用いることが、クッションストロークを高精度に行うことができるために望ましい。
以上、第1の加圧部材15および第2の加圧部材18として巻きバネを用いる場合を例に説明した。しかし、第1の加圧部材15、第2の加圧部材18は、巻きバネ等のスプリングに限定されるものではなく、例えばガス封入式油圧シリンダ等の反力発生機構を用いてもよいが、初期反力を発生する反力発生機構であることが望ましい。
油圧源や空圧源と接続したシリンダやモータ駆動による電動シリンダ等が、第2のパッド16を支持する第2の加圧部材18として用いられることにより、第2のパッド16を独立して作動させることができる。
2.プレス成形品の製造方法
以上説明したプレス成形装置10を用いて鋼板13にプレス成形を行う方法を説明する。この製造方法により、上述した底部20a、壁部20b及び肩部20cを有する横断面を備えるプレス成形品20が製造される。この製造方法は、下記第1〜4の工程を備え、基本的に第1工程から順に実行される。
第1の工程では、第1のパッド14と第2のパッド16とが鋼板13を挟んで拘束する。この拘束は鋼板13の成形終了まで維持される。より具体的には、プレス成形品20の底部20aに成形される部分が、第1のパッド14と第2のパッド16とによって成形終了まで拘束される。これにより、鋼板13が高張力鋼板の場合も、底部20aの平坦度の低下が防止される。
第2の工程では、ダイ11を下降させてダイ11とパンチ12とで鋼板13を挟み込むようにすることによって、鋼板13の成形を開始する。
図4Aは、第3の工程における鋼板13の成形状況を模式的に示す説明図であり、図4Bは、第4の工程における鋼板13の成形状況を模式的に示す説明図である。
第3の工程では、第2の工程に引き続きダイ11を下降させ、第2のパッド16の第2の加圧材18のストロークがなくなるまで押し込まれる。このとき、図4Aに示すように、パンチ上面12aのうちパンチ肩部12aのパンチ上面R止まり19と、第2のパッド16との間の部分23が成形中の鋼板13に接触しない状態となる。
本発明の第2のパッド16を支持する第2の加圧部材18が発生する加圧力F2は、第1のパッド14を支持する第1の加圧部材15が発生する加圧力F1よりも大きい。第2のパッド16は、第2の工程によりダイ11が下降を開始して鋼板13の成形が開始された以降も、パンチ12の上面12aから上方へ突き出た状態を続ける。このため、パンチ上面12aのうちでパンチ肩部12cのパンチ上面R止まり19と、第2のパッド16との間の部分23が、第3の工程における鋼板13の成形時にも、鋼板13に接触しない。
この際、パンチ上面12aのうちで上述した部分23の近傍に存在する鋼板13は、部分的に撓んで存在する。すなわち、第3の工程において、成形中に第2のパッド16が適当なストローク量CStを有することにより、長さ余り部分13dが、プレス成形品20の肩部20cに成形される部分の近傍に発生する。
長さ余り部分13dの長さLは、R上線長(有曲率線素)であって、L≒√(CSt+W)−Wとして求められる。
第4の工程では、第2のパッド16のストロークがない状態で圧力がかけられる。これにより、図4Bに示すように、プレス成形品20が成形下死点で成形され、肩部20c及び壁部20bが成形される。第4の工程では、長さ余り部分13dが押し出されることによりスプリングバックが相殺される。
このようにして、プレス成形品20が製造される。
図5Aは、高張力鋼板(板厚1.4mm、980MPa級)を用いて従来のプレス成形を行った場合の成形下死点におけるプレス成形品20の肩部20cの最大主応力分布を、CAE解析により求めた結果を模式的に示す説明図である。図5Bは、同じ高張力鋼板を用いて本発明の製造方法により、CSt=3.5mmでプレス成形した場合の成形下死点におけるプレス成形品20の肩部20cの最大主応力分布を、CAE解析により求めた結果を模式的に示す説明図である。なお、図5A及び図5Bにおいて丸印で囲まれた記号+は引張応力を示し、丸印で囲まれた記号−は圧縮応力を示す。
図5Aに示すように、従来のプレス成形の成形下死点では、パンチ肩部12cに成形される部分20cは、鋼板13の裏面側に圧縮応力を有するとともに表面側に引張応力を有する。このため、離型後のプレス成形品20の肩部20cが断面外側へ向けて大きく開くスプリングバックが発生し、大きなスプリングバックがプレス成形品20の断面全体において発生する。
これに対し、図5Bに示すように、本発明の製造方法においては、第4の工程で第3の工程において生じた長さLの長さ余り部分13dが成形下死点で押し潰されるため、パンチ12のパンチ肩部12cに成形される長さ余り部分が壁部20b側へ向けて押し出される。そして、パンチ肩部12cに成形される部分のうちの長さ余り部分13dは、壁部20bへ押し出されて曲げ及び曲げ戻し変形を受ける。この時に、引張応力及び圧縮応力が鋼板13の表側及び裏側において互い違いに発生する。このため、離型後のプレス成形品20の肩部20cが、応力のバランスによって断面内側にスプリングバックする。断面内側へのスプリングバックは、肩部20cを外側に開くスプリングバックと相殺される。このため、適正なスプリングバックがプレス成形品20の断面全体において発生する。
本発明の製造方法では、第4の工程で図5Bに示すように、成形下死点での鋼板13の応力がスプリングバックの変化の方向に関して相殺された状態、つまり釣り合った状態となる。したがって、鋼板13の引張強度が変動しても、応力が釣り合った状態は維持される。このため、プレス成形品20の量産時において、鋼板13からなる各成形素材の強度の管理が不十分なため各鋼板13の引張強度が一定しない場合であっても、スプリングバック量が一定に抑制されたプレス成形品20を量産することが可能となる。
ここで、第4の工程において、成形下死点付近に到達する前に第2のパッド16が下降してしまうことを確実に防止するために、第2のパッド16を支持する第2の加圧部材18である巻きばねのばね力(初期圧)F2は、十分に高いことが有効であり、例えばプレス成形品20の長手方向単位幅当たり0.4kN/mm以上であることが望ましい。
また、第4の工程において、第1のパッド14による鋼板13の拘束が弱いと、プレス成形品20の底部20aに成形される部分の鋼板13が浮き上がるので、第1のパッド14の加圧力(初期圧)は、十分に高いことが有効であり、例えば、プレス成形品20の長手方向単位幅当たり0.2kN/mm以上であることが望ましい。
図6Aは、プレス成形品20を2段階で成形する方法を模式的に示す説明図である。
図4、5を参照して、鋼板13を一連の工程で成形する方法を説明したが、これとは異なり図6Aに示すように、鋼板13を、浅絞り工程で浅く絞り成形した後に、曲げ工程で曲げ成形するという2段階で成形することにより、プレス成形品20を製造してもよい。
図7A〜図7Hは、いずれも、プレス成形品20の断面形状例を示す説明図である。
プレス成形品20は、図7Aに示すハット型断面、図7Bに示す斜壁ハット型断面、図7Eに示す底部形状付きハット型断面、又は図7Fに示す縦壁部段付きハット型断面といった略ハット型断面を有していてもよい。プレス成形品20は、図7Cに示す溝型断面や図7Dに示す斜壁溝型断面といった略溝型断面を有していてもよい。さらに、プレス成形品20は、図7Gに示す左右の壁部の高さが異なるハット型の断面や図7Hに示す略ハット型断面と略溝型断面を組み合わせた横断面を有していてもよい。
すなわち、プレス成形品20は、図7B、図7Dに示すように、縦壁部に傾斜が設けられていてもよく、また、図7Gや図7Hに示すように左右の壁部の高さが異なっていてもよい。
図8は、プレス成形品20−1の形状例を示す説明図である。
プレス成形品20−1は、強度部品の長手方向(断面直交方向)について上下方向又は左右方向の一方又は双方の方向への曲率を有してもよい。
図6Bは、プレス成形品20の別の製造方法を示す説明図であり、2段階での成形の方法を模式的に示す説明図である。
図6Bに示すように、プレス成形品20は、以上説明した製造方法でなくとも、上記の製造工程を単に2段階に分割しても製造可能である。
以上、本発明の製造方法により素材である鋼板が例えば引張強度が980MPa以上の高張力鋼板である場合であっても、肩部におけるスプリングが充分に抑制されるとともに底部の平坦度が良好となるプレス成形品を得ることが可能となる。また、以下に説明するように、本発明の製造方法により製造されるプレス成形品は、さらに肩部近傍の底部に、これまでのプレス成形品には存在しない加工硬化分布を有し、3点曲げ荷重に対する高い圧潰荷重を有することとなる。
3.本発明に係るプレス成形品20
図9は、プレス成形品20の本体24の横断面の一部を示す説明図である。
図9に示すように、プレス成形品20は、鋼板13に上記の製造方法のプレス成形を行って得られる。プレス成形品20は本体24を有する。本体24は、略溝型、略ハット型又はこれらを組み合わせた型の横断面を有する。本体24は、一の方向(図9の紙面に略直交する方向)へ向けて延びて存在する。
本体24の横断面は、底部24aと、肩部24cと、壁部24bとを有する。肩部24cは、一端のR止まり25を介して底部24aへ連続するとともに、もう一端のR止まり26を介して壁部24bへ連続する。
本体24は、第1の領域27及び第2の領域28を有する。第1の領域27は、図9に示す横断面において、一端のR止まり25から、底部24aが延びる方向へ所定の距離W(mm)離れた位置までの領域である。また、第2の領域28は、底部24aの一部であって第1の領域27に連続する領域である。
図9に示す距離W(mm)は、図1Bにおける、鋼板13が延びて存在する方向である一の方向と直交する垂直面内における、パンチ肩部12cのパンチ上面R止まり19と、第2のパッド16との間の、パンチ上面12aと平行な方向への距離Wと同じである。このため、距離Wは2mm以上15mm以下であることが望ましい。
第1の領域27及び第2の領域28は、本体24のプレス成形によって導入された、Hv1>1.05×Hv2の関係を満足する加工硬化分布を有する。Hv1は、第1の領域27における、鋼板13の表面から、鋼板13の板厚tに0.2を乗じて得られる深さ(0.2t)の位置までの範囲の平均硬度である。Hv2は、第2の領域28における、鋼板13の表面から、鋼板13の板厚tに0.2を乗じて得られる深さ(0.2t)の位置までの範囲の平均硬度である。
すなわち、第1の領域27における上記深さの範囲での平均硬度Hv1は、第2の領域28における上記深さの範囲での平均硬度Hv2よりも、5%超高い。
平均硬度Hv1、Hv2は、例えばビッカース硬度であればよく、例えばJIS Z2244により規定される測定法により測定した10点以上の平均値を用いる。平均硬度Hv1の10点以上の測定位置は、第1の領域27内において周方向へ略等間隔となるように選択すればよい。平均硬度Hv2の10点以上の測定位置は、第1の領域27と第2の領域28の境界から3mm以上離れた位置から内側(肩部24cと逆側)の5mmの区間内に略等間隔となるように選択するのがよい。底部24aがより平坦な形状を有する場合には上記3mm以上離れた位置から内側の10mmの区間内に略等間隔となるように選択するのがよい。第1の領域27と第2の領域28の境界から3mm以上離れた位置とする理由は、第1の領域27と第2の領域28の境界に近接する領域28の一部の硬度は、加工途中の加工硬化の影響により、上昇しているおそれがあるからである。
第1の領域27及び第2の領域28がこの加工硬化分布を有するため、プレス成形品20を素材として用いる衝撃吸収部材は、3点曲げ荷重に対する高い圧潰荷重を有する。この理由を説明する。ここで、3点曲げ荷重とは、例えば図8に示すようなプレス加工品の場合長尺方向に対し、両端が固定され、中央部側面から荷重を付加するような場合を考えるが、これに限らず本技術分野で知られたいずれの3点曲げ荷重も含む。
一般的に、略溝型又は略ハット型の横断面を有する部材が底部から負荷される衝撃荷重によって3点曲げ荷重を負荷される場合、曲げ変形時における横断面の変形を少なくしながら座屈することが、高い曲げ変形抵抗を得られるために有効であることが知られる。部材の横断面が変形、すなわち底部及びこれに連続する二つの壁部が崩壊し始めると、応力が部材長手方向へ発生しなくなるためである。したがって、部材の長手方向への塑性変形量を増加させること、換言すると部材を長手方向へ突っ張らせることが、3点曲げ荷重に対する高い圧潰荷重を発揮させるために有効である。逆に、底部及び二つの壁部が3点曲げ荷重による変形時に早期に崩壊すると、部材が長手方向へ突っ張らなくなるので、高い圧潰荷重を得られなくなる。
周知のように、底部及び壁部を接続する肩部及びその近傍の強度、すなわち硬度を高めることが、底部及びこれに連続する二つの壁部が3点曲げ荷重による変形での早期の崩壊を防止することとなり、これにより部材を長手方向へ突っ張らせるために有効となる。
上述したように、プレス成形品20は、プレス成形によって、本体24の肩部24cに隣接する第1の領域27の平均硬度Hv1が第2の領域28の平均硬度Hv2に対してHv1>1.05×Hv2の関係を満足する加工硬化分布を有する。このため、プレス成形品20を素材として構成される衝撃吸収部材は、底部24a及び壁部24bが3点曲げ荷重による変形時に早期に崩壊することを防止でき、本体24がその長手方向へ突っ張ることができるため、3点曲げ荷重に対する高い圧潰荷重を有する。
このような観点から、第1の領域27及び第2の領域28が、Hv1≧1.07×Hv2の関係を満足することが望ましく、Hv1≧1.10×Hv2の関係を満足することがさらに望ましい。
本発明を、実施例を参照しながら、より具体的に説明する。
本実施例では、図3に示すプレス成形装置10−2を用いて本発明に係るプレス成形品20に対するプレス成形の効果を検証した。プレス成形装置10−2のパンチ12の幅は80mmとし、高さは60mmとし、プレス成形装置10−2の奥行きは80mmとした。
図10は、本実施例で検証するプレス成形品20の本体24の断面形状を示す説明図である。
肩部24cの内面の、パンチ肩相当部における曲率半径R1は5mmとした。本体24のフランジ部の、ダイス肩相当部における曲率半径R2は3.6mmとした。本体24の内法L1、高さHは、それぞれ80mm、50mmとした。
そして、以下に列記する試験条件でプレス成形を行った。
(試験条件)
(a)プレス設備:2500kN油圧プレス機
(b)被加工材:980MPa級高張力鋼板13(板厚1.4mm、ストロークCStの確認のため)、及び、590MPa、780MPa、980MPa、1180MPa級高張力鋼板(板厚1.4mm、鋼板強度のバラツキ低減効果の確認のため)
(c)ブランク形状:70×200mmの矩形
(d)成形速度:10mm/sec
(e)長さW:5、10、15、20mmの4水準(15mmが標準条件)
(f)第2のパッド16の加圧力:200kN
(g)第1のパッド14の加圧力:40kN
(h)下死点圧:700kN
(i)潤滑:鋼板13に一般防錆油を塗布することで確保
得られた本体24におけるスプリングバック、および肩部24cのたわみが、以下に示す評価方法によって測定及び評価された。
(スプリングバック)
図11は、本体24のスプリングバックの評価方法を示す説明図である。
図11に示すように、スプリングバックは、本体24の底部24aから壁部24bが延びて存在する方向へ30mm離れた位置における開き量Wh(mm)を測定することによって、評価された。
(肩部24cのたわみ)
図12は、肩部24cのたわみの評価方法を示す説明図である。
図12に示すように、肩部24cのたわみは、底部24aとR止まり25との、壁部24bが延びて存在する方向への距離であるたわみ量U(mm)を測定することにより、評価した。
図13は、第2のパッド16のストローク量CStと開き量Whとの関係の測定結果を示すグラフである。図13のグラフは、板厚1.4mmの980MPa級の高張力鋼板13についての測定結果を示す。図13のグラフでは、開き量Whが大きいほどスプリングバックが強いことが示される。
図13のグラフに示すように、距離Wが10mmである条件でストローク量CStを変更した試験の結果より、適正な開き量Whがストローク量CStの変更によって得られることがわかる。
図14は、鋼板13の引張強度TSと開き量Whとの関係の測定結果を示すグラフである。図14のグラフにおける黒丸印は、図17に示す従来のプレス成形装置1により成形した結果を示し、白丸印は、図3に示すプレス成形装置10−2により成形した結果を示す。図14のグラフにおいても、開き量Whが大きいほどスプリングバックが強いことが示される。図14のグラフに示す結果は、第2のパッド16のストローク量CStが、図13のグラフに丸付き矢印により示す、980MPa級の高張力鋼板13の適正値(3.5mm)として、引張強度が590〜1180MPaまでの高張力鋼板13を成形した結果である。
図14のグラフにおける黒丸印と白丸印とを対比することにより、鋼板13の引張強度が変化してもほぼ適正な開き量Whが、図3に示すプレス成形装置10−2により成形することによって、維持されることがわかる。
さらに、図3に示すプレス成形装置10−2を用い、長さWを5、10、15、20mmと4水準で変更して、引張強度980MPa級の高張力鋼板13をプレス成形して製造されたプレス成形品における肩部20cのたわみ量を調べた結果を、表1にまとめて示す。
Figure 0006069223
表1に示すように、長さWが15mmを超えて20mmになると、肩部20cのたわみ量が一般的な部品精度公差である±0.5mmを上回った。
図15は、長さWが10mmの条件で製造した本体24(鋼板13の板厚1.4mm、980MPa級高張力鋼板)の底部24a、肩部24c及びその近傍の第1の領域27、第2の領域28を示す説明図である。
図15に示すように、底部24aにおける第1の領域27、第2の領域28、肩部24c及び壁部24bのビッカース硬度を断面周方向へ1mmピッチで測定することにより、加工硬化分布を求めた。ビッカース硬度の測定は、JIS Z2244により規定される測定法により行った。各測定位置29は、本体24の加工硬化が主に曲げ曲げ戻し変形によるものであるため、表層付近、すなわち鋼板13の外表面から板厚方向へ200μmの深さの位置とした。
従来例として、図17に示すプレス成形装置1を用いたこと以外は、図15に示すプレス成形品20の本体24の条件と同じ条件でプレス成形品を製造した。従来例のこのプレス成形品の加工硬化分布が、上述した方法により測定された。
図16は、本発明例のプレス成形品、従来例のプレス成形品それぞれの加工硬化分布の測定結果を示すグラフである。図16のグラフにおける白四角印は、従来例のプレス成形品の測定結果を示し、黒丸印は本発明例の測定結果を示す。
本発明例のプレス成形品20の加工硬化分布は、上述した製造方法によって得られる。具体的には、パンチ12のパンチ上面12aから突き出た第2のパッド16と第1のパッド14との間で鋼板13を拘束した状態で鋼板13を成形することによって、第3の工程での成形中に、長さ余り部分13dが第2のパッド16とパンチ上面R止まり19との間の鋼板13に生じる。この長さ余り部分13dは成形下死点で押厚されて平坦化される。長さ余り部分13dの形成及び消失過程において、曲げ曲げ戻し変形が長さ余り部分13dに与えられる。図16のグラフにおける黒丸印により示す加工硬化分布が、この曲げ曲げ戻し変形により、プレス成形品20の本体24の第1の領域27の表面に、導入される。
本発明例のプレス成形品20の本体24は、図16にグラフにおいて黒丸印で示すように、第1の領域27における、鋼板13の表面から200μmの深さ位置までの範囲の平均硬度Hv1が、第2の領域28における、鋼板13の表面から200μmの深さ位置までの範囲の平均硬度Hv2に対して、Hv1≒1.07×Hv2の関係を満足する加工硬化分布を有する。
これに対し、比較例のプレス成形品の本体24は、図16にグラフにおいて白四角印で示すように、第1の領域27における、鋼板13の表面から200μmの深さ位置までの範囲の平均硬度Hv1が、第2の領域28における、鋼板13の表面から200μmの深さ位置までの範囲の平均硬度Hv2に対して、Hv1≒0.99×Hv2の関係を満足する加工硬化分布を有する。
このように、本発明例のプレス成形品20の本体24は、肩部24cの近傍の第1の領域27に、従来例のプレス成形品には存在しないとともにプレス加工に由来する新規な加工硬化分布を有する。このため、3点曲げ荷重に対して高い圧潰荷重を有する衝撃吸収部材が、本発明例のプレス成形品20を素材として衝撃吸収部材を構成することによって、低コストで提供される。

Claims (2)

  1. 略溝型、略ハット型又はこれらを組み合わせた型の横断面を有するとともに一の方向に延びて存在する本体を備え、前記横断面は、底部と、一端のR止まりを介して前記底部に連続する肩部とを有する鋼板のプレス成形品において、
    前記横断面における、前記R止まりから前記底部が延びて存在する方向へ位置する領域であって、前記鋼板の表面から該鋼板の板厚に0.2を乗じて得られる深さの位置までの範囲の平均硬度Hv1を有する第1の領域と、
    前記底部の一部であって前記第1の領域に連続する領域であって、前記鋼板の表面から、該鋼板の板厚に0.2を乗じて得られる深さの位置までの範囲の平均硬度Hv2を有する第2の領域とが、
    Hv1>1.05×Hv2の関係を満足する加工硬化分布を有すること
    を特徴とするプレス成形品。
  2. 前記第1の領域は、前記R止まりから前記底部が延びて存在する方向へ2〜15mmの長さを有する領域であることを特徴とする請求項1に記載されたプレス成形品。
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