JP6064656B2 - センサ用磁気抵抗素子、およびセンサ回路 - Google Patents

センサ用磁気抵抗素子、およびセンサ回路 Download PDF

Info

Publication number
JP6064656B2
JP6064656B2 JP2013029151A JP2013029151A JP6064656B2 JP 6064656 B2 JP6064656 B2 JP 6064656B2 JP 2013029151 A JP2013029151 A JP 2013029151A JP 2013029151 A JP2013029151 A JP 2013029151A JP 6064656 B2 JP6064656 B2 JP 6064656B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
free layer
layer
magnetic field
pinned
sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013029151A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014157985A (ja
Inventor
喬干 古市
喬干 古市
敏史 矢野
敏史 矢野
一彦 加納
加納  一彦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2013029151A priority Critical patent/JP6064656B2/ja
Publication of JP2014157985A publication Critical patent/JP2014157985A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6064656B2 publication Critical patent/JP6064656B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Magnetic Variables (AREA)
  • Magnetic Heads (AREA)
  • Thin Magnetic Films (AREA)
  • Hall/Mr Elements (AREA)

Description

本発明は、センサ用磁気抵抗素子、およびセンサ回路に関するものである。
従来、外部磁場を検出するために用いられているTMR素子(トンネル磁気抵抗素子)がある。図10に示すように、TMR素子1の基本的な構造としては、外部磁場によって磁化方向が変化するフリー層2と、磁化方向が外部磁場によらず1方向に固定されたピン層3と、フリー層2とピン層3の間に挿入されてフリー層2とピン層3の間のスピン状態により流れる電流が変化するトンネル層4から構成される。
TMR素子1では、外部磁場の変化がフリー層2の磁化状態の変化を引き起こす。これにより、トンネル層4に流れる電流の値、すなわちTMR素子の抵抗値を観測することで外部磁場を計測することが出来る。
一般的なTMR素子1では、フリー層2にはその面内方向に異方性を持った軟磁性膜が用いられており、数mT程度で出力は飽和する(図10参照)。このようにフリー層2にその外部から異方性が付加されておらず、自由に磁化方向を持つことが出来る構造をNATMR(Non−anisotropic TMR)と呼ぶ。すなわち、NATMR素子では磁化方向は判別できるが、磁場の大きさの判定は弱磁場領域(数mT程度)に限られる。
そこで、広い範囲の磁場を検出するために、フリー層2の磁化方向を検出磁場の方向とは異なる方向に設定し、検出磁場の方向には向き難くしたTMR素子1が提案されている(非特許文献1参照)。
このようにフリー層2が1方向に異方性を持つTMR素子1をATMR(Anisotropic TMR)素子と呼ぶ。図11に示すように、垂直磁化膜2dを用いたATMR素子1Aは、フリー層2の磁化方向をフリー層2に対して垂直方向に設定することで、磁化方向を面内方向に向き難くするものである。垂直磁化膜2dは、その面内方向に直交する垂直方向に磁化安定化方向が設定されている垂直磁化膜である。結果として、このような垂直磁化膜2dを用いることにより、広い磁場範囲での磁場強度の検出が可能になる。
IEEE TRANSACTIONS ON MAGNETICS,41,707(2005)
現在、上述した垂直磁化膜については、スピンRAMに適用すべく、盛んに研究が行われている。
図12(a)にNATMRの構造を示し、図12(b)にスピンRAMの構造を示す。図12(a)(b)中の矢印は磁化方向を示す。
図12(b)のスピンRAMのフリー層2aやピン層3aには、垂直磁化膜が用いられている。このようにスピンRAMに適用されている垂直磁化膜は、熱安定性を確保するために異方性エネルギーを大きくする必要があり、一般的には、1×10^7[erg/cc]程度の異方性エネルギーが必要とされている。しかし、このような垂直磁化膜を用いて磁気センサを構成すると、磁場検出範囲は広くなるが感度が低下するため、感度と磁場検出範囲が両立しない(図13参照)。したがって、磁気センサに適した磁気抵抗素子を構成するためには、磁気センサに適した垂直磁化膜を用いる必要がある。
本発明は上記点に鑑みて、フリー層の磁化安定化方向がフリー層に対して垂直方向である磁気抵抗素子において、磁気センサに適したセンサ用磁気抵抗素子を提供することを第1の目的とし、センサ用磁気抵抗素子を用いたセンサ回路を提供することを第2の目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、磁化方向が固定されているピン層(13)と、
外部磁場によって磁化方向が追従して変化するフリー層(15)と、
ピン層と前記フリー層との間に挟まれてピン層の磁化方向とフリー層の磁化方向との間の角度によって抵抗値が変化する中間層(14)とが積層され、
フリー層の磁化安定化方向が前記フリー層に対して垂直方向であり、
フリー層の面内方向の異方性磁界が50[mT]〜75[mT]の範囲に設定されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、フリー層の面内方向の異方性磁界を所定範囲に設定することにより、磁気センサに適したセンサ用磁気抵抗素子を構成することができる。したがって、フリー層の磁化安定化方向がフリー層に対して垂直方向であって、かつ磁気センサに適したセンサ用磁気抵抗素子を提供することができる。
請求項15に記載の発明は、請求項1ないし14のいずれか1つに記載のセンサ用磁気抵抗素子を2つ以上備え、
前記2つ以上のセンサ用磁気抵抗素子は、ハーフブリッジ回路を構成していることを特徴とするセンサ回路である。
これにより、2つ以上のセンサ用磁気抵抗素子を用いたセンサ回路を提供することができる。
請求項16に記載の発明は、請求項1ないし14のいずれか1つに記載のセンサ用磁気抵抗素子を4つ以上備え、
前記4つ以上のセンサ用磁気抵抗素子は、フルブリッジ回路を構成していることを特徴とするセンサ回路である。
これにより、4つ以上のセンサ用磁気抵抗素子を用いたセンサ回路を提供することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態における磁気センサの断面構成を示す図である。 第1実施形態における磁気センサの性能指数を示すグラフである。 第1実施形態における磁気センサの磁界強度と磁化との関係を示す図である。 本発明の第2実施形態における磁気センサの断面構成を示す図である。 本発明の第3実施形態における磁気センサの断面構成を示す図である。 本発明の第4実施形態における磁気センサの断面構成を示す図である。 本発明の第5実施形態における磁気センサの断面構成を示す図である。 本発明の第6実施形態におけるハーフブリッジ回路の回路構成を示す図である。 本発明の第7実施形態におけるフルブリッジ回路の回路構成を示す図である。 磁気センサの説明図である。 磁気センサの説明図である。 NATMRおよびスピンRAMの構造図である。 比較例におけるセンサ用磁気抵抗素子およびスピンRAMの感度と磁場検出範囲との関係を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1は本発明のセンサ用磁気抵抗素子が適用される磁気センサ10の第1実施形態を示す。
磁気センサ10は、図1に示すように、基板11、下地層12、ピン層13、中間層14、フリー層15、キャップ層16から構成されている。基板11は、例えばシリコンウエハ等からなる薄板部材である。下地層12は、SiO2、SiN等の電気絶縁材料からなるもので、基板11の一面に沿って薄膜状に形成されている。
ピン層13は、強磁性体材から構成されて磁化方向が固定されている磁化固定層である。本実施形態のピン層13の磁化方向は、基板11の面内方向(図1中矢印A1参照)に設定されている。基板11の面内方向とは、基板11が広がる方向のことである。ピン層13は、下地層12に対して基板11と反対側に配置されている。ピン層13は、下地層12に沿って薄膜状に形成されている。
中間層14は、電気絶縁性膜から構成されて、ピン層13に対して基板11と反対側からピン層13を覆うように形成されている非磁性中間層である。中間層14は、ピン層13に沿って薄膜状に形成されている。
フリー層15は、ピン層13に沿って薄膜状に形成されている。フリー層15は、外部磁場によって磁化方向が追従して変化する強磁性層である。フリー層15の磁化安定化方向(図1中B1矢印参照)は、基板11(つまり、フリー層15)に対して垂直方向に設定されている。磁化安定化方向は、その磁化し易い特定の結晶方向(つまり、磁化容易軸の方向)のことである。
フリー層15は、FM/NM(FM;Ferro−magnetic、NM;Non−magnetic)の積層膜から構成されている。FM/NMの積層膜は、強磁性膜15aと非磁性膜15bとが基板11に対して積層されて構成されている積層構造体である。本実施形態のFM/NMの積層膜としては、基板11(すなわち、フリー層15)に対して垂直方向の垂直磁気異方性を持つ積層構造体が用いられている。
強磁性膜15aは、Fe(鉄)、Co(コバルト)、Ni(ニッケル)などの強磁性金属から構成されている。具体的には、強磁性膜15aとしては、Fe、Co、Niのうちいずれか1つの金属から構成してもよい。或いは、Fe、Co、Niのうちいずれか2つ以上の金属からなる合金によって強磁性膜15aを構成してもよい。
非磁性膜15bは、Pt(プラチナ)、Pd(パラジウム)などの非磁性金属(すなわち、常磁性を有する金属)からなる。本実施形態の非磁性膜15bとしてはRu、Rh、Pd、Ag、Os、Ir、Pt、Auのうちいずれか1つの金属から構成してもよい。或いは、Ru、Rh、Pd、Ag、Os、Ir、Pt、Auのうち少なくとも2つ以上の金属からなる合金によって非磁性膜15bを構成してもよい。
本実施形態のピン層13、中間層14、およびフリー層15は、これらの層13、14、15が積層されるTMR素子(Tunneling Magneto Resistance)を構成している。
また、キャップ層16は、SiO2、SiN等の電気絶縁材料からなるもので、フリー層15に沿って薄膜状に形成されている。
次に、本実施形態の磁気センサ10の特性について説明する。
まず、磁気センサ10のフリー層15を垂直磁化膜で構成する場合において、垂直磁化膜の面内方向の異方性磁界(図3参照)と性能指数の関係は図2中の性能指数1、2、3、4のグラフで表される。
ここで、性能指数とは、磁気センサ10で求められる検出範囲に対する感度を表す指標である。
図2中の性能指数1のグラフは、Hcnt=62.5(mT)とした下記の数式(1)で表される。性能指数2のグラフは、Hcnt=87.5(mT)とした数式(1)で表される。性能指数3のグラフは、Hcnt=300(mT)とした数式(1)で表される。性能指数4のグラフは、Hcnt=750(mT)とした数式(1)で表される。
PI=−S×(Hk−Hcnt)^2/Hcnt^2+100・・・(数式1)
Sは感度(mV/V・mT)、Hkは垂直磁化膜の面内方向の異方性磁界である。Hcntは、中心磁界であって、図2中の性能指数1のグラフのうち性能指数が100となる異方性磁界の値を示している。
性能指数1〜4のグラフは、それぞれ、異方性磁界に対する性能指数の勾配が大きいほど、磁場検出範囲は狭くなり、感度が向上する。つまり、性能指数1〜4のグラフは、それぞれ、前記勾配が小さいほど、磁場検出範囲は広くなり、感度が低下する。
ここでは、経験から性能指数1、2、3、4のグラフにおいて性能指数が20以上である範囲を磁気センサ10に適用可能とした。
性能指数1のグラフは、性能指数2〜4のグラフに比べて、前記勾配が大きく、異方性磁界に対して性能指数が急峻に変化するグラフである。つまり、性能指数1のグラフは、性能指数2〜4のグラフに比べて、急峻な山型のグラフになっている。
そこで、本実施形態では、図2の性能指数1のグラフのうち性能指数が20以上である範囲としてHk=50[mT]〜75[mT]を選択し、Hk=50〜75[mT]である垂直磁化膜をフリー層15として用いる。このことにより、適用できる磁場検出範囲は狭くなるものの感度が向上するため、地磁気など弱い磁場検出に適していることになる。
このように構成される本実施形態において、フリー層15を電源Vccに接続して、ピン層13をグランドに接続した状態で、磁気センサ10の中間層14の抵抗値は、地磁気などの外部磁界の方向に対応する値になる。そこで、中間層14を介するフリー層15およびピン層13の間の抵抗値を検出することにより、外部磁界の方向を計測することができる。
以上説明した本実施形態によれば、磁気センサ10は、基板11と、基板11に沿って形成されて磁化方向が基板11の面内方向に固定されているピン層13と、基板11の一面11aに沿って形成されて外部磁場によって磁化方向が追従して変化するフリー層15と、ピン層13とフリー層15との間に挟まれてピン層13の磁化方向とフリー層15の磁化方向との間の角度によって抵抗値が変化する中間層14とが積層されている。フリー層の磁化安定化方向がフリー層に対して垂直方向である。フリー層15の面内方向の異方性磁界が50[mT]〜75[mT]であることを特徴とする。
これにより、磁気センサ10において、適用できる磁場検出範囲は狭くなるものの磁気検出の感度が向上するため、地磁気など弱い磁場を検出に適したTMR素子を構成することができる。したがって、地磁気など弱い磁場の検出に適した磁気センサ10を提供することができる。
上記第1の実施形態では、面内方向の異方性磁界が50[mT]〜75[mT]である垂直磁化膜をフリー層15としてTMR素子を構成した例について説明したが、これに代えて、次の(1)、(2)、(3)、(4)のようにしてもよい。
(1)図2の性能指数2のグラフのうち性能指数が20以上である範囲としてHk=75[mT]〜100[mT]を選択し、面内方向の異方性磁界(Hk)が75[mT]〜100[mT]である垂直磁化膜をフリー層15としてTMR素子を構成する。ここで、図2中の性能指数2のグラフのうち異方性磁界(Hk)が75[mT]〜100[mT]である範囲では、前記勾配が性能指数1のグラフに比べて小さい。これにより、磁場の検出範囲が広くなるため、例えば、特許公報3605880の明細書に記載のごとく、フェライト磁石を用いて回転角度を検出する非接触型の回転角度センサの適用に適したTMR素子を構成することができる。したがって、回転角度の検出に適した磁気センサ10を提供することができる。
(2)図2の性能指数3のグラフのうち性能指数が20以上である範囲としてHk=100[mT]〜500[mT]を選択し、面内方向の異方性磁界(Hk)が100[mT]〜500[mT]である垂直磁化膜をフリー層15としてTMR素子を構成する。これにより、強磁場の検出が可能であるため、例えば、特許公報4415784号公報に記載のごとく、大電流の検知に適したTMR素子を構成することができる。したがって、大電流の検知に適した磁気センサ10を提供することができる。
(3)図2の性能指数4のグラフのうち性能指数が20以上である範囲としてHk=500[mT]〜1000[mT]を選択し、面内方向の異方性磁界(Hk)が500[mT]〜1000[mT]である垂直磁化膜をフリー層15として用いてTMR素子を構成する。
ここで、図2中の性能指数4のグラフのうち異方性磁界(Hk)が500[mT]〜1000[mT]である範囲では、異方性磁界に対する性能指数の勾配が性能指数1、2、3のグラフに比べて小さい。これにより、広い磁場範囲での検出が可能となる。このため、強磁場を発生する強磁場を発生するコイルの磁場を広い磁場範囲に亘って検出することに適したTMR素子を構成することができる。したがって、強磁場発生コイルの磁場検出に適した磁気センサ10を提供することができる。
以上により、面内方向の異方性磁界を、50[mT]〜75[mT]、75[mT]〜100[mT]、100[mT]〜500[mT]、500[mT]〜1000[mT]の各領域にすることにより、異方性磁界の領域毎に磁気センサに適したTMR素子を構成することができる。これにより、異方性磁界の領域毎にセンサ特性が高い磁気センサ10を構成することができる。
上記第1の実施形態では、FM/NMの積層膜によってフリー層15を構成した例について説明したが、これに限らず、次の(1)、(2)のようにしてもよい。
(1)垂直磁気異方性を持つFM−NMの合金によってフリー層15を構成する。FM−NMの合金とは、Fe(鉄)、Co(コバルト)、Ni(ニッケル)のうち少なくとも1つの強磁性金属と、Ru(ルテニウム)、Rh(ロジウム)、Pd(パラジウム)、Ag(銀)、Os(オーステニウム)、Ir(イリジウム)、Pt(プラチナ)、Au(金)のうち少なくとも1つの非磁性金属とを溶かし合わせた合金である。
(2)垂直磁気異方性を持つFM−FMの合金によってフリー層15を構成する。FM−FMの合金とは、Fe(鉄)、Co(コバルト)、Ni(ニッケル)のうち異なる2つ以上の強磁性金属を溶かし合わせた合金のことである。
(第2実施形態)
上記第1の実施形態では、フリー層15よりもピン層13を基板11側に形成した例について説明したが、これに代えて、図4に示すように、フリー層15をピン層13よりも基板11側に形成してもよい。図4において、図1と同一符号は、同一のものを示し、その説明を省略する。
(第3実施形態)
上記第1の実施形態では、垂直磁気異方性を持つFM/NMの積層膜をフリー層15として用いてTMR素子を構成した例について説明したが、これに代えて、本第3実施形態では、次のように、TMR素子を構成する。
図5に本発明の本実施形態に係る磁気センサ10を示す。図5において、図1と同一符号は、同一のものを示す。
本実施形態の磁気センサ10のフリー層15は、第1、第2のフリー層15c、15dから構成されている。第1、第2のフリー層15c、15dは、中間層14とキャップ層16との間に積層されている。
第1のフリー層15cは、基板11(つまり、フリー層15)の面内方向に対して垂直方向の磁気異方性を有する垂直磁気異方性膜である。第1のフリー層15cは、上記第1実施形態のフリー層15と同様に、FM/NMの積層膜から構成されている。FM/NMの積層膜は、強磁性膜と非磁性膜とが基板11に対して垂直方向に積層されて構成されている積層構造体である。強磁性膜としては、Fe、Co、Niのうちいずれか1つの金属から構成してもよい。或いは、Fe、Co、Niのうちいずれか2つ以上の金属からなる合金によって強磁性膜を構成してもよい。非磁性膜としては、Ru、Rh、Pd、Ag、Os、Ir、Pt、Auのうちいずれか1つの金属から構成してもよい。或いは、Ru、Rh、Pd、Ag、Os、Ir、Pt、Auのうち少なくとも2つ以上の金属からなる合金によって非磁性膜を構成してもよい。
第2のフリー層15dは、高スピン分極率層を構成するものであって、基板11(すなわち、第2のフリー層15d)に対する面内方向の磁気異方性を有する面内磁気異方性膜である。第2のフリー層15cは、Fe(鉄)、Co(コバルト)、Ni(ニッケル)のうちいずれか1つの強磁性金属から構成してもよい。或いは、Fe、Co、Niのうちいずれか2つ以上の強磁性金属からなる合金によって第2のフリー層15dを構成してもよい。
このように構成される第1、第2のフリー層15c、15dが互いに強磁性結合されている。
以上説明した本実施形態によれば、フリー層15は、第1、第2のフリー層15c、15dから構成されている。第1のフリー層15cは、垂直磁気異方性膜である。第2のフリー層15dは、面内磁気異方性膜である。第1、第2のフリー層15c、15dが互いに強磁性結合されている。これにより、第2のフリー層15dの磁化方向が第1のフリー層15c垂直磁気異方性の影響を受ける。したがって、外部磁界により、第2のフリー層15dの磁化方向が面内方向に向き難くなる。このため、広い範囲の外部磁界を検出することができる。
上記第3の実施形態では、FM/NMの積層膜によって面内方向の磁気異方性を有する第1のフリー層15cを構成した例について説明したが、これに限らず、次の(1)、(2)のようにしてもよい。
(1)面内方向の磁気異方性を持つFM−NMの合金によって第1のフリー層15cを構成する。FM−NMの合金とは、Fe(鉄)、Co(コバルト)、Ni(ニッケル)のうち少なくとも1つの強磁性金属と、Ru(ルテニウム)、Rh(ロジウム)、Pd(パラジウム)、Ag(銀)、Os(オーステニウム)、Ir(イリジウム)、Pt(プラチナ)、Au(金)のうち少なくとも1つの非磁性金属とを溶かし合わせた合金である。
(2)面内方向の磁気異方性を持つFM−FMの合金によって第1のフリー層15cを構成する。FM−FMの合金とは、Fe(鉄)、Co(コバルト)、Ni(ニッケル)のうち異なる2つ以上の強磁性金属を溶かし合わせた合金のことである。
(第4実施形態)
上記第3の実施形態では、フリー層15よりもピン層13を基板11側に形成した例について説明したが、これに代えて、図6に示すように、フリー層15をピン層13よりも基板11側に形成してもよい。この場合、第2のフリー層15dよりも第1のフリー層15cを基板11側に形成してもよい。図6において、図1と同一符号は、同一のものを示し、その説明を省略する。
(第5実施形態)
上記第1の実施形態では、ピン層13の磁化方向を基板11の面内方向に設定した例について説明したが、これに代えて、本実施形態では、図7に示すように、ピン層13の磁化方向を基板11の面内方向に対する垂直方向に設定する。
図7は、本発明の第5実施形態の磁気センサ10を示す。
本実施形態の磁気センサ10では、ピン13層の磁化方向(図中矢印A2参照)と、フリー層15の磁化方向(図中矢印B2参照)とをそれぞれ垂直方向に設定されている。このため、面内磁気異方性の影響を受けずに検出が出来るため、精度よく磁場の検出が可能となる。
この場合、ピン層13の面直方向の異方性磁界を、フリー層15の面直方向の異方性磁界よりも十分大きくすることが必要になる。
ピン層13の面直方向の異方性磁界は、ピン層13(すなわち、基板11)に対して直交する方向の異方性磁界のことである。フリー層15の面直方向の異方性磁界は、フリー層15(すなわち、基板11)に対して直交する方向の異方性磁界のことである。
(第6実施形態)
本第6実施形態では、2つの磁気センサ10を用いてハーフブリッジ回路を構成する例について説明する。
図8は、本発明の第6実施形態のハーフブリッジ回路20を示す。
ハーフブリッジ回路20は、センサ回路を構成する磁気センサ10a、10bを備える。磁気センサ10a、10bは、それぞれ、上記第1実施形態の磁気センサ10と同様に構成されている。磁気センサ10aのピン層13の磁化方向(矢印A1参照)は、面内方向のうち一方向(図8中右側)に設定されている。磁気センサ10bのピン層13の磁化方向(矢印A1参照)は、面内方向のうち他方向(図8中左側)に設定されている。つまり、磁気センサ10aのピン層13の磁化方向と、磁気センサ10bのピン層13の磁化方向とは、面内方向において互いに逆の方向に設定されている。
磁気センサ10a、10bは、電源Vccとグランドとの間で直列接続されている。
具体的には、磁気センサ10aのフリー層15が電源Vccに接続されて、磁気センサ10aのピン層13と磁気センサ10bのフリー層15とが接続されている。磁気センサ10bのピン層13にグランドに接続されている。
磁気センサ10a、10bの間の共通接続端子から、外部磁場の印加角度θを示す角度電圧Vaを出力することができる。角度電圧Vaと外部磁場の印加角度θとの関係がCOS関数(すなわち、V=COSθ)となる。
以上説明した本実施形態によれば、ハーフブリッジ回路20は、電源Vccとグランドとの間で直列接続されている磁気センサ10a、10bから構成されている。このため、磁気センサ10a、10bの間の共通接続端子から、外部磁場の印加角度θを示す角度電圧Vaを出力することができる。したがって、角度電圧Vaにおいて、磁気センサ10a、10bのそれぞれの抵抗値のバラツキを排除することができる。このことにより、上記第1実施形態のTMR素子を2つ用いて構成したセンサ回路を提供することができる。
(第7実施形態)
本第7実施形態では、4つの磁気センサ10を用いてフルブリッジ回路を構成する例について説明する。
図9は、本発明の第7実施形態のフルブリッジ回路30を示す。
フルブリッジ回路30は、センサ回路を構成する磁気センサ10a、10b、10c、10dを備える。磁気センサ10a、10b、10c、10dは、それぞれ、上記第1実施形態の磁気センサ10と同様に構成されている。
磁気センサ10a、10dのピン層13の磁化方向(矢印A1参照)は、面内方向のうち一方向(図9中右側)に設定されている。磁気センサ10b、10cのピン層13の磁化方向矢印A1参照は、面内方向ののうち他方向(図9中左側)に設定されている。
つまり、磁気センサ10aのピン層13の磁化方向と、磁気センサ10bのピン層13の磁化方向とは、面内方向において互いに逆の方向に設定されている。磁気センサ10cのピン層13の磁化方向と、磁気センサ10dのピン層13の磁化方向とは、面内方向において互いに逆の方向に設定されている。
磁気センサ10a、10bが電源Vccとグランドとの間で直列接続されている。磁気センサ10aが磁気センサ10bに対して電源Vcc側に配置されている。磁気センサ10a、10bは、ハーフブリッジ回路20Aを構成する。
具体的には、磁気センサ10aのフリー層15が電源Vccに接続されて、磁気センサ10aのピン層13と磁気センサ10bのフリー層15とが接続されている。磁気センサ10bのピン層13にグランドに接続されている。
磁気センサ10c、10dが電源Vccとグランドとの間で直列接続されている。磁気センサ10cが磁気センサ10dに対して電源Vcc側に配置されている。磁気センサ10c、10dは、ハーフブリッジ回路20Aを構成する。
具体的には、磁気センサ10cのフリー層15が電源Vccに接続されて、磁気センサ10dのピン層13と磁気センサ10bのフリー層15とが接続されている。磁気センサ10dのピン層13にグランドに接続されている。
以上のように構成されているフルブリッジ回路30において、ハーフブリッジ回路20Aの共通接続端子から出力される角度電圧Vaと、ハーフブリッジ回路20Bの共通接続端子から出力される角度電圧Vbとの差分ΔV(=Va−Vb)と印加角度θとの関係はSIN関数(すなわち、ΔVy=2SINθ)となる。したがって、差分ΔVにおいて、磁気センサ10a、10b、10c、10dのそれぞれの抵抗値のバラツキを排除することができる。このことにより、上記第1実施形態のTMR素子を4つ用いて構成したセンサ回路を提供することができる。
(他の実施形態)
上記第1〜第7実施形態では、センサ用磁気抵抗素子としてTMR素子を構成した例について説明したが、これに代えて、中間層14としての導電性膜を有するGMR素子(Giant Magneto Resistance)をセンサ用磁気抵抗素子として構成してもよい。
上記第6実施形態では、上記第1実施形態の磁気センサ10を用いてハーフブリッジ回路(センサ回路)を構成した例について説明したが、これに代えて、上記第2〜5の実施形態のうちいずれかの実施形態の磁気センサ10を用いてハーフブリッジ回路を構成してもよい。
上記第7実施形態では、上記第1実施形態の磁気センサ10を用いてフルブリッジ回路(センサ回路)を構成した例について説明したが、これに代えて、上記第2〜5の実施形態のうちいずれかの実施形態の磁気センサ10を用いてフルブリッジ回路を構成してもよい。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記第1〜第7の実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記第1〜第7の実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記第1〜第7の実施形態において、実施形態の構成要素の個数、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。
10 磁気センサ
11 基板
12 下地層
13 ピン層
14 中間層
15 フリー層
15c 第1のフリー層
15d 第2のフリー層
16 キャップ層
20 ハーフブリッジ回路(センサ回路)
30 フルブリッジ回路(センサ回路)

Claims (15)

  1. 磁化方向が固定されているピン層(13)と、
    外部磁場によって磁化方向が追従して変化するフリー層(15)と、
    前記ピン層と前記フリー層との間に挟まれて前記ピン層の磁化方向と前記フリー層の磁化方向との間の角度によって抵抗値が変化する中間層(14)とが積層され、
    前記フリー層の磁化安定化方向が前記フリー層に対して垂直方向であり、
    前記フリー層の面内方向の異方性磁界が50[mT]〜75[mT]の範囲に設定されていることを特徴とするセンサ用磁気抵抗素子。
  2. 磁化方向が固定されているピン層(13)と、
    外部磁場によって磁化方向が追従して変化するフリー層(15)と、
    前記ピン層と前記フリー層との間に挟まれて前記ピン層の磁化方向と前記フリー層の磁化方向との間の角度によって抵抗値が変化する中間層(14)とが積層され、
    前記フリー層の磁化安定化方向が前記フリー層に対して垂直方向であり、
    前記フリー層の面内方向の異方性磁界が75[mT]〜100[mT]の範囲に設定されていることを特徴とするセンサ用磁気抵抗素子。
  3. 磁化方向が固定されているピン層(13)と、
    外部磁場によって磁化方向が追従して変化するフリー層(15)と、
    前記ピン層と前記フリー層との間に挟まれて前記ピン層の磁化方向と前記フリー層の磁化方向との間の角度によって抵抗値が変化する中間層(14)とが積層され、
    前記フリー層の磁化安定化方向が前記フリー層に対して垂直方向であり、
    前記フリー層の面内方向の異方性磁界が100[mT]〜500[mT]の範囲に設定されていることを特徴とするセンサ用磁気抵抗素子。
  4. 磁化方向が固定されているピン層(13)と、
    外部磁場によって磁化方向が追従して変化するフリー層(15)と、
    前記ピン層と前記フリー層との間に挟まれて前記ピン層の磁化方向と前記フリー層の磁化方向との間の角度によって抵抗値が変化する中間層(14)とが積層され、
    前記フリー層の磁化安定化方向が前記フリー層に対して垂直方向であり、
    前記フリー層の面内方向の異方性磁界が500[mT]〜1000[mT]の範囲に設定されていることを特徴とするセンサ用磁気抵抗素子。
  5. 前記フリー層は、
    強磁性膜と非磁性膜とが積層されている積層構造体、
    Fe、Co、Niのうち1以上の金属とRu、Rh、Pd、Ag、Os、Ir、Pt、Auのうち1以上の金属とからなる合金、
    および、Fe、Co、Niのうち2つ以上の金属からなる合金、のうちいずれか1つから構成されており、
    前記強磁性膜は、Fe、Co、Niのうちいずれか1つの金属、或いはFe、Co、Niのうち2つ以上からなる合金によって構成されており、
    前記非磁性膜は、Ru、Rh、Pd、Ag、Os、Ir、Pt、Auのうちいずれか1つの金属、或いはRu、Rh、Pd、Ag、Os、Ir、Pt、Auのうち2つ以上の金属からなる合金によって構成されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載のセンサ用磁気抵抗素子。
  6. 前記フリー層は、薄膜状に形成されてその面内方向に対して垂直方向の磁気異方性を有する第1のフリー層(15c)と、薄膜状に形成されてその面内方向の磁気異方性を有する第2のフリー層(15d)とが積層されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載のセンサ用磁気抵抗素子。
  7. 前記第1のフリー層は、
    強磁性膜と非磁性膜とが積層されている積層構造体、
    Fe、Co、Niのうち1以上の金属とRu、Rh、Pd、Ag、Os、Ir、Pt、Auのうち1以上の金属とからなる合金、
    および、Fe、Co、Niのうち2つ以上の金属からなる合金、のうちいずれか1つから構成されており、
    前記強磁性膜は、Fe、Co、Niのうちいずれか1つの金属、或いはFe、Co、Niのうち2つ以上からなる合金によって構成されており、
    前記非磁性膜は、Ru、Rh、Pd、Ag、Os、Ir、Pt、Auのうちいずれか一つの金属、或いはRu、Rh、Pd、Ag、Os、Ir、Pt、Auのうち2つ以上の金属からなる合金によって構成されていることを特徴とする請求項に記載のセンサ用磁気抵抗素子。
  8. 前記第2のフリー層は、Fe、Co、Niのうちいずれか1つの金属、或いはFe、Co、Niのうち2つ以上の金属からなる合金であることを特徴とする請求項6または7に記載のセンサ用磁気抵抗素子。
  9. 前記ピン層、前記フリー層、および前記中間層が基板(11)に対して積層されており、
    前記ピン層が前記フリー層よりも前記基板側に配置されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載のセンサ用磁気抵抗素子。
  10. 前記ピン層、前記フリー層、および前記中間層が基板(11)に対して積層されており、
    前記フリー層が前記ピン層よりも前記基板側に配置されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載のセンサ用磁気抵抗素子。
  11. 前記ピン層および前記フリー層の磁化安定化方向は、前記フリー層に対して垂直方向であり、
    前記ピン層の面直方向の異方性磁界は、前記フリー層の面直方向の異方性磁界よりも大きいことを特徴とする請求項1ないし1のいずれか1つに記載のセンサ用磁気抵抗素子。
  12. 前記ピン層、前記フリー層、および前記中間層は、前記中間層としての電気絶縁性膜を有するTMR素子を構成していることを特徴とする請求項1ないし1のいずれか1つに記載のセンサ用磁気抵抗素子。
  13. 前記ピン層、前記フリー層、および前記中間層は、前記中間層としての導電性膜を有するGMR素子を構成していることを特徴とする請求項1ないし1のいずれか1つに記載のセンサ用磁気抵抗素子。
  14. 請求項1ないし1のいずれか1つに記載のセンサ用磁気抵抗素子を2つ以上備え、
    前記2つ以上のセンサ用磁気抵抗素子は、ハーフブリッジ回路を構成していることを特徴とするセンサ回路。
  15. 請求項1ないし1のいずれか1つに記載のセンサ用磁気抵抗素子を4つ以上備え、
    前記4つ以上のセンサ用磁気抵抗素子は、フルブリッジ回路を構成していることを特徴とするセンサ回路。
JP2013029151A 2013-02-18 2013-02-18 センサ用磁気抵抗素子、およびセンサ回路 Expired - Fee Related JP6064656B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013029151A JP6064656B2 (ja) 2013-02-18 2013-02-18 センサ用磁気抵抗素子、およびセンサ回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013029151A JP6064656B2 (ja) 2013-02-18 2013-02-18 センサ用磁気抵抗素子、およびセンサ回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014157985A JP2014157985A (ja) 2014-08-28
JP6064656B2 true JP6064656B2 (ja) 2017-01-25

Family

ID=51578670

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013029151A Expired - Fee Related JP6064656B2 (ja) 2013-02-18 2013-02-18 センサ用磁気抵抗素子、およびセンサ回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6064656B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6702034B2 (ja) * 2016-07-04 2020-05-27 株式会社デンソー 磁気センサ
JP2018046061A (ja) * 2016-09-12 2018-03-22 株式会社デンソー 磁気抵抗素子、磁気検出装置、及び磁気抵抗素子の製造方法
EP3667346B1 (en) * 2018-12-11 2022-06-08 Crocus Technology S.A. Magnetic angular sensor device for sensing high magnetic fields with low angular error
EP3667347B1 (en) * 2018-12-13 2021-09-08 Crocus Technology S.A. Magnetoresistive-based sensing circuit for two-dimensional sensing of high magnetic fields

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011027633A (ja) * 2009-07-28 2011-02-10 Tdk Corp 磁気センサおよびその製造方法
JP5655391B2 (ja) * 2010-06-23 2015-01-21 ソニー株式会社 記憶素子及び記憶装置
US8399941B2 (en) * 2010-11-05 2013-03-19 Grandis, Inc. Magnetic junction elements having an easy cone anisotropy and a magnetic memory using such magnetic junction elements
JP5832363B2 (ja) * 2012-04-25 2015-12-16 三菱電機株式会社 磁気抵抗効果素子、磁界検出器、電流検出器、磁気抵抗効果素子の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014157985A (ja) 2014-08-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10989769B2 (en) Magneto-resistive structured device having spontaneously generated in-plane closed flux magnetization pattern
JP4105147B2 (ja) 電流センサ
JP6403326B2 (ja) 電流センサ
JP5250108B2 (ja) 磁気平衡式電流センサ
CN104297548B (zh) 电流传感器
JP6107942B2 (ja) 磁気電流センサおよび電流測定方法
JP5338711B2 (ja) 磁気センサー、磁気検出装置、及び磁気ヘッド
WO2020208907A1 (ja) 磁気抵抗素子および磁気センサ
JP2014512003A (ja) シングルチッププッシュプルブリッジ型磁界センサ
JP5899012B2 (ja) 磁気センサ
JPWO2015033464A1 (ja) 磁気センサ素子
JP2016176911A (ja) 磁気センサ
JP6299069B2 (ja) 磁気センサ装置
WO2021036867A1 (zh) 一种基于电隔离隧道磁阻敏感元件的氢气传感器
JP2017072375A (ja) 磁気センサ
KR20150102052A (ko) 자기 센서 장치, 자기 감응 방법 및 그 제조 방법
JP6842741B2 (ja) 磁気センサ
JP6064656B2 (ja) センサ用磁気抵抗素子、およびセンサ回路
JP5802565B2 (ja) 磁気センサ
JP2014089088A (ja) 磁気抵抗効果素子
JP2006029899A (ja) スピンバルブ型巨大磁気抵抗効果素子を持った方位計
JP2019138807A (ja) 磁気センサおよび電流センサ
JP6525314B2 (ja) 磁界検出装置
JP2015133377A (ja) 磁気検出素子および回転検出装置
JP5540326B2 (ja) 電流センサ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150417

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160426

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160622

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161205

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6064656

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees