JP6062348B2 - フォーカルプレンシャッタ及びカメラ - Google Patents

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Description

本発明は、露光用の開口部を開閉する先羽根及び後羽根を有するフォーカルプレンシャッタに関し、特に、デジタル一眼カメラ、ミラーレスカメラ等のカメラの電子ファインダを用いて撮影前の被写体像を観察できるように先羽根を開放し得るフォーカルプレンシャッタ及びそれを用いたカメラに関する。
従来のフォーカルプレンシャッタとしては、露光用の開口部を有する略矩形の地板、地板の開口部を開閉するべく地板に対して移動自在に支持された先羽根及び後羽根、先羽根を駆動する先羽根駆動部材(先羽根に連結されると共に先羽根のガタ寄せバネの付勢力を介して第2駆動部材に追従するように付勢された第1駆動部材(従駆動部材)及びシャッタ動作時に第1駆動部材を押して駆動力を及ぼす第2駆動部材(主駆動部材))、後羽根を駆動する後羽根駆動部材、先羽根駆動部材(第2駆動部材)及び後羽根駆動部材をシャッタ動作(露光動作)前のセット位置にセット(チャージ)するセット動作(チャージ動作)を行うセット部材、撮影前の待機時に開口部を開放するべく(ノーマルオープンとするべく)先羽根駆動部材の第1駆動部材(従駆動部材)をシャッタ動作完了位置(先羽根が開口部を全開した位置)に停止させて抑止する抑止手段(規制機構)等を備え、セット動作(チャージ動作)の際に、抑止手段により先羽根駆動部材(第1駆動部材)の移動を止めて開口部を開放した状態とし、電子ファインダを用いて撮影前の被写体像を観察できるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、このフォーカルプレンシャッタにおいて、先羽根駆動部材を構成する第1駆動部材と第2駆動部材との関係は、先羽根に連結された第1駆動部材は、セット部材によりセット動作(チャージ動作)が直接行われる第2駆動部材に対して、先羽根をガタ寄せするガタ寄せバネの付勢力により追従するように構成されている。
したがって、抑止手段が非作動の状態(第1駆動部材を抑止しない状態)で、第2駆動部材がセット部材によりセット位置にセット(チャージ)される際に、第1駆動部材はガタ寄せバネの付勢力だけで第2駆動部材に追従してセット位置に移動するため、連写等の際にチャージ速度を速く(チャージ時間を短縮)すると、先羽根の重さ等により第1駆動部材が第2駆動部材に追従せず、再露光を招く虞があり、それ故にチャージ速度を速める(チャージ時間を短縮する)ことができないという問題があった。
特開2011−137986号公報
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、電子ファインダを用いて撮影前の被写体像を観察できるように先羽根の駆動部材が二つの駆動部材により構成されるカメラ用のフォーカルプレンシャッタにおいて、構造の簡素化、装置の小型化等を図りつつ、セット部材によるチャージ速度を速くしても、所望の露光動作が得られ、連続撮影(連写)のコマ速(コマ数)を高めて、高速での連続撮影が可能なフォーカルプレンシャッタ及びそれを用いたカメラを提供することにある。
本発明のフォーカルプレンシャッタは、露光用の開口部を有する地板と、開口部を開閉するべく地板に移動自在に設けられた先羽根と、開口部を開閉するべく地板に移動自在に設けられた後羽根と、先羽根を駆動するべく付勢された先羽根駆動部材と、後羽根を駆動するべく付勢された後羽根駆動部材と、先羽根駆動部材及び後羽根駆動部材を付勢力に抗してシャッタ動作前のセット位置にセットし得るセット部材を備え、先羽根駆動部材は、セット部材が係合して付勢力に抗しつつシャッタ動作前のセット位置にセットされる主駆動部材と先羽根に連結されると共にセット位置にセットされる主駆動部材に追従するように付勢された従駆動部材を含み、セット部材によるセット動作時に所定条件下で従駆動部材の追従を規制するべく作動する規制機構をさらに備えた、フォーカルプレンシャッタであって、上記規制機構が非作動の状態において、主駆動部材がセット位置に移動する際に従駆動部材の追従を補助する補助機構を設けた、ことを特徴としている。
この構成によれば、規制機構が作動する(電子ファインダにて撮影前の被写体像を観察し得る)モードの場合、シャッタ動作(露光動作)が完了した(先羽根が開口部を開放しかつ後羽根が開口部を閉鎖した)状態から、セット部材がセット動作(チャージ動作)を開始すると、先羽根駆動部材の従駆動部材は規制機構によりそのままの(先羽根が開口部を開放した)状態に停止させられ、先羽根駆動部材の主駆動部材及び後羽根駆動部材がそれぞれの付勢力に抗してセット位置にセットされ、主駆動部材及び後羽根駆動部材が電磁石等によりセット位置に保持された後にセット部材が(戻しバネ等の)付勢力により休止位置に戻されて機械的な規制が解除され、又、規制機構の規制が解除されて従駆動部材が(先羽根のガタ寄せバネ等の)付勢バネの付勢力により主駆動部材に追従したセット位置に移動した後、電磁石等の通電オフにより、(主駆動部材が従駆動部材を押すようにして)先羽根駆動部材及び後羽根駆動部材が付勢力により移動して先羽根及び後羽根がそれぞれ所望のタイミングで走行してシャッタ動作(露光動作)を行う。
また、規制機構が作動しない(電子ファインダにて撮影前の被写体像を観察しない)モードの場合、シャッタ動作(露光動作)が完了した(先羽根が開口部を開放しかつ後羽根が開口部を閉鎖した)状態から、セット部材がセット動作(チャージ動作)を開始すると、(先羽根駆動部材の)主駆動部材及び後羽根駆動部材がそれぞれの付勢力に抗してセット位置にセットされると共に(先羽根駆動部材の)従駆動部材が(先羽根のガタ寄せバネ等の)付勢力に加えて補助機構により補助されて主駆動部材に追従してセット位置にセットされ、主駆動部材及び後羽根駆動部材が電磁石等によりセット位置に保持された後にセット部材が(戻しバネ等の)付勢力により休止位置に戻されて機械的な規制が解除されると、電磁石等の通電オフにより、(主駆動部材が従駆動部材を押すようにして)先羽根駆動部材及び後羽根駆動部材が付勢力により移動して先羽根及び後羽根がそれぞれ所望のタイミングで走行してシャッタ動作(露光動作)を行う。
ここでは、規制機構が非作動の状態において、主駆動部材がセット位置に移動する際に従駆動部材の追従を補助する補助機構を設けたことにより、セット動作の際に従駆動部材は主駆動部材に確実に追従してセット位置にセットされるため、セット部材によるチャージ速度を速くしても、所望の露光動作が得られ、連続撮影(連写)のコマ速(コマ数)を高めて、高速での連続撮影が可能となる。
上記構成において、補助機構は、セット位置に向けて移動する主駆動部材に対して従駆動部材を押圧又は引寄せて付勢すると共に規制機構が作動した状態において主駆動部材に対する従駆動部材の相対的な移動を許容するように弾性変形し得る付勢部材を含む、構成を採用することができる。
この構成によれば、補助機構として、弾性変形し得る付勢部材(例えば、従駆動部材を主駆動部材に向けて押圧するコイルバネや板バネ等、あるいは、従駆動部材を主駆動部材に向けて引寄せる引張りバネ等)を含むため、構造の簡素化、装置の小型化等を達成しつつ、従駆動部材を主駆動部材に追従させる補助力を及ぼすことができる。
上記構成において、付勢部材は、従駆動部材に設けられた当接部に当接し得ると共に所定以上の抵抗力に対して弾性変形して撓むように主駆動部材に設けられた板バネである、構成を採用することができる。
この構成によれば、付勢部材として板バネを採用することで、主駆動部材がセット位置に移動する際に、主駆動部材に設けられた板バネが従駆動部材に設けられた当接部を押圧して従駆動部材の追従を補助するため、従駆動部材は主駆動部材に確実に追従するでき、一方、(規制機構が作動して従駆動部材の移動を規制する場合の)所定以上の抵抗力に対して、板バネが弾性変形して当接部を押圧する状態から外れるため、主駆動部材のみをセット位置に移動させて従駆動部材を規制しつつ停止させることができる。
上記構成において、主駆動部材及び従駆動部材は、同一の軸線回りに回動するように重ねて配置され、板バネは、軸線に垂直な面内において撓むように形成され、当接部は、板バネの先端領域と当接し得るように軸線と平行に伸長して形成されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、主駆動部材と従駆動部材が同一の軸線回りに回動するように重ねて配置された状態において、主駆動部材が軸線に垂直な面内において移動することで、板バネの先端領域が当接部に当接すると共に弾性変形する(撓む)ように形成されているため、簡略な構造にて、従駆動部材(の当接部)の押圧動作と弾性変形による当接の解除動作(相対的な移動を許容する動作)を行わせることができる。
上記構成において、板バネの先端領域は、当接部に向けて凸状に湾曲して形成され、当接部は、軸線と平行に伸長する円柱状に形成されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、板バネの凸状に湾曲した先端領域が円柱状の当接部に当接するように形成されているため、(規制機構が作動して従駆動部材の移動を規制する場合の)所定以上の抵抗力が作用するとき、板バネの先端領域が弾性変形して当接部から確実に外れて押圧を解除し、主駆動部材のみをセット位置に移動させて従駆動部材を規制位置に留めることができる。
本発明のカメラは、上記に記載のいずれかの構成をなすフォーカルプレンシャッタを備えた、ことを特徴としている。
この構成によれば、構造の簡素化、装置の小型化等を達成しつつ、セット部材によるチャージ速度を速くしても、所望の露光動作が得られ、連続撮影(連写)のコマ速(コマ数)を高めて、高速での連続撮影が可能なカメラを得ることができる。
上記構成をなすフォーカルプレンシャッタによれば、電子ファインダを用いて撮影前の被写体像を観察できるように先羽根の駆動部材が二つの駆動部材により構成されるカメラ用のフォーカルプレンシャッタにおいて、構造の簡素化、装置の小型化等を達成しつつ、セット部材によるチャージ速度を速くしても、所望の露光動作が得られ、連続撮影(連写)のコマ速(コマ数)を高めて、高速での連続撮影が可能なフォーカルプレンシャッタ及びカメラを提供することができる。
本発明に係るフォーカルプレンシャッタの一実施形態を示す外観斜視図である。 図1に示すフォーカルプレンシャッタの一部を拡大した部分拡大斜視図である。 図1に示すフォーカルプレンシャッタにおいて、先羽根駆動部材及び後羽根駆動部材、セット部材、先羽根及び後羽根、規制機構、補助機構を示すものであり、先羽根駆動部材(及び先羽根)及び後羽根駆動部材(及び後羽根)がシャッタ動作(露光動作)を完了した状態、すなわち、先羽根が開口部を開放しかつ後羽根が開口部を閉鎖した状態を示す部分正面図である。 図3に示す状態において、先羽根駆動部材(主駆動部材及び従駆動部材)、後羽根駆動部材、及びセット部材の状態を示す部分正面図である。 図1に示すフォーカルプレンシャッタにおいて、先羽根駆動部材及び後羽根駆動部材、セット部材、先羽根及び後羽根、規制機構、補助機構を示すものであり、規制機構が非作動の状態において、先羽根駆動部材(及び先羽根)と後羽根駆動部材(及び後羽根)がセット部材によりセット位置に向けてセット(チャージ)される途中の状態を示す部分正面図である。 図1に示すフォーカルプレンシャッタにおいて、先羽根駆動部材及び後羽根駆動部材、セット部材、先羽根及び後羽根、規制機構、補助機構を示すものであり、規制機構が非作動の状態において、先羽根駆動部材(及び先羽根)と後羽根駆動部材(及び後羽根)がセット部材によりセット位置にセット(チャージ)された状態を示す部分正面図である。 図6に示すセット完了の状態において、先羽根駆動部材(主駆動部材及び従駆動部材)、後羽根駆動部材、及びセット部材の状態を示す部分正面図である。 図1に示すフォーカルプレンシャッタにおいて、先羽根駆動部材及び後羽根駆動部材、セット部材、先羽根及び後羽根、規制機構、補助機構を示すものであり、規制機構が非作動の状態において、セット部材が休止位置に戻されたシャッタ動作開始前(露光動作開始前)の状態を示す部分正面図である。 図1に示すフォーカルプレンシャッタにおいて、先羽根駆動部材及び後羽根駆動部材、セット部材、先羽根及び後羽根、規制機構、補助機構を示すものであり、規制機構が作動した状態(従駆動部材が規制機構により規制されて停止させられた状態)において、先羽根駆動部材の主駆動部材(及び先羽根)と後羽根駆動部材(及び後羽根)がセット部材によりセット位置に向けてセット(チャージ)される途中の状態を示す部分正面図である。 図1に示すフォーカルプレンシャッタにおいて、先羽根駆動部材及び後羽根駆動部材、セット部材、先羽根及び後羽根、規制機構、補助機構を示すものであり、規制機構が作動した状態(従駆動部材が規制機構により規制されて停止させられた状態)において、先羽根駆動部材(及び先羽根)と後羽根駆動部材(及び後羽根)がセット部材によりセット位置にセット(チャージ)された状態(先羽根が開口部を開放しかつ後羽根が開口部を開放した状態)を示す部分正面図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
この実施形態に係るフォーカルプレンシャッタは、図1ないし図4に示すように、地板10、地板10に対して所定の間隔をおいて平行に配置された支持板20、地板10に移動自在に設けられた先羽根30及び後羽根40、先羽根30を駆動するべく付勢された先羽根駆動部材50(主駆動部材51及び従駆動部材55)、後羽根40を駆動するべく付勢された後羽根駆動部材60、先羽根駆動部材50及び後羽根駆動部材60を付勢力に抗しつつシャッタ動作前のセット位置にセット(チャージ)し得るセット部材70、セット部材70によるセット動作時(チャージ動作時)に所定条件下で主駆動部材51に対する従駆動部材55の追従を規制するべく作動する規制機構80、規制機構80が非作動の状態において主駆動部材51がセット位置に移動する際に従駆動部材55の追従を補助する補助機構M(主駆動部材51に設けられた板バネ52(セットばね)、従駆動部材55に設けられた当接部56)、セット位置において主駆動部材51及び後羽根駆動部材60(の被吸着部51c,60c)に対して磁気的吸引力を及ぼすべくそれぞれに対応して設けられた二つの電磁石90等を備えている。
尚、地板10には、先羽根駆動部材50、後羽根駆動部材60、セット部材70等が配置される側と反対側において、先羽根30を収容する羽根室を画定する中間板(不図示)及び後羽根40を収容する羽根室を画定する裏板(不図示)が所定の間隔をおいて固定されている。
地板10は、図1及び図3に示すように、樹脂材料等を用いて略矩形の平板状に形成されており、露光用の開口部10a、円弧状の長孔10b及び長孔10c、先羽根30を回動自在に支持するべく羽根室側に立設された支軸10d,10e、後羽根40を回動自在に支持するべく羽根室側に立設された支軸10f,10g、先羽根駆動部材50を回動自在に支持するべく羽根室側と反対側に立設された支軸10h、後羽根駆動部材60を回動自在に支持するべく羽根室側と反対側に立設された支軸10i、セット部材70を回動自在に支持するべく羽根室側と反対側に立設された支軸10j、支持板20を固定するべく羽根室側と反対側に立設された複数の固定部10k等を備えている。
支持板20は、図1ないし図3に示すように、金属板等を用いて平板部分及び屈曲部分を含むように形成されており、支軸10h,10i,10jの一端側が連結される連結部20a,20b,20c、ラチェット爪20d、二つの電磁石90を保持する保持部20e、ネジにより地板10の固定部10kに固定する複数の固定部20f等を備えている。
先羽根30は、地板10に沿って移動するものであり、図3及び図6に示すように、3枚の羽根本体31,32,33、羽根本体31,32,33を連結する2つのアーム34,35により構成されている。
アーム34は、支軸10dにより回動自在に支持されると共に、その一部が先羽根駆動部材50に含まれる従駆動部材55の駆動ピン55aに連結されている。
アーム35は、支軸10eにより回動自在に支持されている。
そして、先羽根30は、(アーム34又は35と地板10との間に設けられた)捩りコイルバネ又は引っ張りバネ等のガタ寄せバネ(不図示)により反時計回りに回転付勢されており、アーム34が、図3、図9、図10に示すように、先羽根駆動部材50により下方に向けて(時計回りに)駆動されることにより3枚の羽根本体31,32,33が重なり合って開口部10aを開放し、一方、図6及び図8に示すように、先羽根駆動部材50により上方に向けて(反時計回りに)駆動されることにより3枚の羽根本体31,32,33が展開して開口部10aを閉鎖するようになっている。
後羽根40は、地板10に沿って移動するものであり、図3及び図6に示すように、3枚の羽根本体41,42,43、羽根本体41,42,43を連結する2つのアーム44,45により構成されている。
アーム44は、支軸10fにより回動自在に支持されると共に、その一部が後羽根駆動部材60の駆動ピン60aに連結されている。
アーム45は、支軸10gにより回動自在に支持されている。
そして、後羽根40は、(アーム44又は45と地板10との間に設けられた)捩りコイルバネ又は引っ張りバネ等のガタ寄せバネ(不図示)により反時計回りに回転付勢されており、アーム44が、図6及び図8に示すように、後羽根駆動部材60により上方に向けて(反時計回りに)駆動されることにより3枚の羽根本体41,42,43が重なり合って開口部10aを開放し、一方、図3に示すように、後羽根駆動部材60により下方に向けて(時計回りに)駆動されることにより3枚の羽根本体41,42,43が展開して開口部10aを閉鎖するようになっている。
先羽根駆動部材50は、図3に示すように、時計回りに回転付勢されると共にセット部材70により(反時計回りに回転した)セット位置にセットされる主駆動部材51、セット位置に向かう(反時計回りに回転する)主駆動部材51に追従するように付勢された(従駆動部材55の駆動ピン55aがアーム34に連結されていることにより、先羽根30をガタ寄せするガタ寄せバネの付勢力を介して反時計回りに付勢された)従駆動部材55により構成されている。
主駆動部材51は、図3及び図4に示すように、従駆動部材55と係合する係合部51a、セット部材70が係合して反時計回りに回転力が及ぼされる係合部51b、電磁石90により吸着される被吸着部51c等を備え、又、規制機構の一部をなす付勢部材としての板バネ52を備えており、地板10に対して支軸10h回りに回動自在に支持されると共に、付勢バネ53(先羽根用駆動ばね)により時計回りに回転付勢されている。
板バネ52は、金属製のバネ鋼板等を用いて、図2及び図3に示すように、従駆動部材55の当接部56に当接し得ると共に(従駆動部材55が規制機構80により移動しないように規制された状態における)所定以上の抵抗力に対して支軸10hにより画定される軸線S1に垂直な面内において弾性変形して撓むように片持ち梁状に形成されている。
また、板バネ52の先端領域は、従駆動部材55の当接部56に向けて凸状に湾曲して形成されている。
すなわち、板バネ52は、図5及び図6に示すように、主駆動部材51がセット位置に移動する際に、従駆動部材55に設けられた当接部56を押圧して、主駆動部材51に対して従駆動部材55が確実に追従するように補助し、一方、規制機構80が作動して従駆動部材55の移動を規制する場合の所定以上の抵抗力に対して、図9及び図10に示すように、弾性変形して当接部56を押圧する状態から外れるため、従駆動部材55の規制による停止状態を維持しつつ、主駆動部材51のみがセット位置に移動するのを許容するようになっている。
付勢バネ53は、捩りコイルバネであり、図1及び図3に示すように、支軸10hの周りに配置されており、一端部(不図示)が主駆動レバー51の一部に掛止され、他端部(不図示)が支軸10h回りに回転可能に配置されて支持板20(のラチェット爪20d)により位置決めされる調整車(ラチェット筒)53aに掛止されて、主駆動レバー51を図3中の時計回りに回転付勢する付勢力を及ぼすように形成されている。
ここで、付勢バネ53の(時計回りの回転)付勢力は、先羽根30をガタ寄せするガタ寄せバネの(反時計回りの回転)付勢力よりも大きく設定されている。
従駆動部材55は、図1及び図3に示すように、アーム34が連結される駆動ピン55a、主駆動レバー51の係合部51aと離脱可能に係合する係合部55b、規制機構80に含まれる規制部81aが離脱可能に係合して規制する係合部55c等を備え、又、規制機構の一部をなす当接部56を備えており、地板10に対して支軸10h回りに回動自在に支持されると共に、先羽根30をガタ寄せするガタ寄せバネにより反時計回りに回転付勢され、反時計回りに回転する主駆動部材51に追従するようになっている。
駆動ピン55aは、地板10の長孔10bに挿入されると共に、時計回りに回転した回転端において長孔10bに固定されたゴム等の緩衝部材に当接して停止するようになっている。
当接部56は、金属製の材料等を用いて、図2及び図3に示すように、軸線S1と平行に伸長する円柱状に形成されており、板バネ52の先端領域と当接し得ると共に(従駆動部材55が規制機構80により移動しないように規制された状態における)所定以上の抵抗力に対して、板バネ52を軸線S1に垂直な面内において弾性変形させて撓ませ相対的に移動させるように堅固に形成されている。
すなわち、当接部56は、図5及び図6に示すように、主駆動部材51がセット位置に移動する際に、板バネ52により押圧されて、主駆動部材51に対して従駆動部材55が確実に追従するように補助し、一方、規制機構80が作動して従駆動部材55の移動を規制する場合の所定以上の抵抗力に対して、図9及び図10に示すように、板バネ52を弾性変形させて当接状態から逸脱させ、従駆動部材55と一緒に規制位置に停止したまま、主駆動部材51のみをセット位置に移動させるようになっている。
上記構成をなす板バネ52及び当接部56により、規制機構80が非作動の状態において、主駆動部材51がセット位置に移動する際に従駆動部材55の追従を補助する補助機構Mが構成されている。
このように、規制機構80が非作動の状態において、主駆動部材51がセット位置に移動する際に従駆動部材55の追従を補助する補助機構80を設けたことにより、セット動作の際に従駆動部材55は主駆動部材51に確実に追従してセット位置にセットされるため、セット部材70によるチャージ速度を速くしても、所望の露光動作が得られ、連続撮影(連写)のコマ速(コマ数)を高めて、高速での連続撮影が可能となる。
ここでは、補助機構Mとして、セット位置に向けて移動する主駆動部材51に対して従駆動部材55を押圧すると共に規制機構80が作動した状態において主駆動部材51に対する従駆動部材55の相対的な移動を許容するように弾性変形し得る付勢部材(板バネ52)を含むため、構造の簡素化、装置の小型化等を達成しつつ、従駆動部材55を主駆動部材51に追従させる補助力を及ぼすことができる。
また、付勢部材として、従駆動部材55に設けられた当接部56に当接し得ると共に所定以上の抵抗力に対して弾性変形して撓むように主駆動部材51に設けられた板バネ52を採用し、主駆動部材51及び従駆動部材55が同一の軸線S1回りに回動するように重ねて配置された構成において、主駆動部材51が軸線S1に垂直な面内において移動することで、板バネ52の先端領域が当接部56に当接すると共に弾性変形する(撓む)ように形成されているため、簡略な構造にて、従駆動部材55の(当接部56の)押圧動作と弾性変形による当接状態の解除動作(相対的な移動を許容する動作)を行わせることができる。
さらには、板バネ52の先端領域が当接部56に向けて凸状に湾曲して形成され、当接部56が軸線S1と平行に伸長する円柱状に形成されているため、規制機構80が作動して従駆動部材55の移動を規制する場合の所定以上の抵抗力が作用するとき、板バネ52の先端領域が円滑に弾性変形して当接部56から確実に外れて押圧を解除し、主駆動部材51のみをセット位置に移動させて従駆動部材55を規制位置に留めることができる。
後羽根駆動部材60は、図3に示すように、アーム44が連結される駆動ピン60a、セット部材70が係合して反時計回りに回転力が及ぼされる係合部60b、電磁石90により吸着される被吸着部60c等を備えており、支軸10iにより回動自在に支持されると共に、付勢バネ63(後羽根用駆動ばね)により時計回りに回転付勢されている。
駆動ピン60aは、地板10の長孔10cに挿入されると共に、時計回りに回転した回転端において長孔10cに固定されたゴム等の緩衝部材に当接して停止するようになっている。
付勢バネ63は、捩りコイルバネであり、図1及び図3に示すように、支軸10iの周りに配置されており、一端部(不図示)が後羽根駆動部材60の一部に掛止され、他端部(不図示)が支軸10i回りに回転可能に配置されて支持板20(のラチェット爪20d)により位置決めされる調整車(ラチェット筒)63aに掛止されて、後羽根駆動部材60を図3中の時計回りに回転付勢する付勢力を及ぼすように形成されている。
ここで、付勢バネ63の(時計回りの回転)付勢力は、後羽根40をガタ寄せするガタ寄せバネの(反時計回りの回転)付勢力よりも大きく設定されている。
セット部材70は、図3、図4、図7に示すように、地板10の支軸10jにより回動自在に支持されており、先羽根駆動部材50に含まれる主駆動部材51の係合部51bに係合し得る係合部70a、後羽根駆動部材60の係合部60bに係合し得る係合部70b等を備えており、支軸10jにより回動自在に支持されると共に、付勢バネ(戻しバネ)73により反時計回りに回転付勢されている。
そして、セット部材70は、駆動機構(不図示)が及ぼす駆動力により、付勢バネ73の付勢力に抗して図3(又は図4)及び図8に示す休止位置(露光動作完了の状態、露光動作開始前の状態)から時計回りに回転すると、係合部70aが係合部51bに回転力を及ぼしかつ係合部70bが係合部60bに回転力を及ぼして、図6に示すように、主駆動部材51及び後羽根駆動部材60をそれぞれの付勢バネ(53,63)の回転付勢力に抗しつつ反時計回りに回転させて、シャッタ動作前のセット位置にセットするセット動作を行い、一方、セット位置において主駆動部材51及び後羽根駆動部材60(の被吸着部51c,60c)が電磁石90により吸着保持された状態で、付勢バネ73の付勢力により反時計回りに回転して休止位置に戻ると、図8に示すように、係合部70aが係合部51bから離脱しかつ係合部70bが係合部60bから離脱して、先羽根駆動部材50(主駆動部材51、従駆動部材55)及び後羽根駆動部材60の時計回りの回転を許容するようになっている。
規制機構80は、図3及び図9に示すように、地板10に対して所定の角度範囲を回動自在に支持された規制部81aを有するロータ81、磁路を形成する略U字状のヨーク82、励磁用のコイル83等を備えた電磁アクチュエータである。
そして、コイル83が一方向に通電されると、ロータ81が、図3に示す非作動の状態(規制部81aが係合部55cから外れた状態)から図9に示す作動状態に時計回りに回転して、規制部81aが係合部55cに係合し、従駆動部材55が反時計回りに回転するのを規制して、シャッタ動作完了の位置(先羽根30が開口部10aを全開した状態)に停止させ、一方、コイル83が逆向きに通電されると、ロータ81が図9に示す位置から図3に示す位置に反時計回りに回転して規制を解除し、従駆動部材55が反時計回りに回転するのを許容するようになっている。
電磁石90は、図1及び図3に示すように、支持板20の保持部20eに保持されており、所定の長さの鉄芯部材91、鉄芯部材91の周りおいてボビンに巻回された励磁用のコイル(不図示)等により構成されている。
そして、コイルへの通電により、鉄芯部材91を通る磁力線を発生させて、対向する被吸着部51c,60cに対して磁気的吸引力を及ぼすようになっている。
次に、このフォーカルプレンシャッタの動作について、図3ないし図10を参照しつつ説明する。
先ず、シャッタ動作完了後(露光動作完了後)の休止状態においては、図3及び図4に示すように、セット部材70は付勢バネ73の付勢力により反時計回りに回転して休止位置に位置し、先羽根駆動部材50は時計回りに回転して停止し(主駆動レバー51は付勢バネ53の回転付勢力により時計回りに回転し、従駆動部材55はガタ寄せバネの付勢力に抗して主駆動部材61に押されて主駆動部材51と一緒に時計回りに回転して停止し)、先羽根30は開口部10aを開放した位置に位置し、又、後羽根駆動部材60は付勢バネ63の回転付勢力により時計回りに回転して停止し、後羽根40は開口部10aを閉鎖した位置に位置している。
また、この状態において、補助機構(板バネ52、当接部56)は、図3及び図4に示すように、板バネ52が弾性変形していない状態にあると共に当接部56から離脱した状態にある。
さらに、規制機構80は、図3に示すように、ロータ81が反時計回りに回転して規制部81aが従駆動部材55の係合部55cから離脱した非作動の状態にある。
ここで、規制機構80が作動しない(電子ファインダにて撮影前の被写体像を観察しない)モードの場合、図3に示すシャッタ動作(露光動作)が完了した(先羽根30が開口部10aを開放しかつ後羽根40が開口部10aを閉鎖した)状態から、露光動作前のセット動作の指令により、シャッタ動作の準備指令が発せられると、セット部材70が付勢バネ73の付勢力に抗しつつ時計回りに回転してセット動作を開始する。
そして、図5に示すように、セット部材70の時計回りの回転により、係合部70aが係合部51bに係合して主駆動部材51を付勢バネ53の付勢力に抗して反時計回りに回転させると、主駆動部材51に設けられた板バネ52の先端領域が従駆動部材55の当接部56に当接して従駆動部材55の追従を補助し、従駆動部材55は先羽根30をガタ寄せするガタ寄せバネの付勢力に加えて板バネ52の押圧力により主駆動部材51に確実に追従して反時計回りに回転し、又、僅かに遅れたタイミングで係合部70bが係合部60bに係合して後羽根駆動部材60を付勢バネ63の付勢力に抗して反時計回りに回転させて、図6及び図7に示すように、セット部材70によるセット位置へのセット動作が完了する。このセット完了の状態において、先羽根30が展開して開口部10aを閉鎖し、後羽根40が重なり合って開口部10aを開放した状態となる。
続いて、レリーズ等の信号により、シャッタ動作(露光動作)の指令が発せられると、電磁石90が通電され、鉄芯部材91が被吸着部51c,60cを磁気的吸引力により吸着し、時計回りに回転付勢する付勢バネ(53,63)の付勢力に抗して、主駆動部材51及び後羽根駆動部材60をセット位置に確実に保持して位置決めする。
続いて、図8に示すように、セット部材70が付勢バネ73の付勢力により反時計回りに回転して休止位置に戻り(先羽根駆動部材50及び後羽根駆動部材60の)機械的な規制が解除される。
その後、二つの電磁石90の通電がそれぞれ異なる所望のタイミングで断たれると、先ず、先羽根駆動部材50が付勢バネ53の付勢力により時計回りに回転して(主駆動部材51が付勢バネ53の付勢力により時計回りに回転し、かつ、従駆動部材55が主駆動部材51に押されて時計回りに回転して)先羽根30が走行し、所定の時間間隔をおいて、後羽根駆動部材60が付勢バネ63の付勢力により時計回りに回転して後羽根40が走行し、図3に示すように、先羽根30が開口部10aを開放しかつ後羽根40が開口部10aを閉鎖する。
以上により、先羽根30及び後羽根40により、開口部10aの開閉動作が行われて、シャッタ動作(露光動作)が完了する。連続撮影を行う場合には、セット部材70によるチャージ速度(セット速度)を速くして、上記のシーケンスが連続的に行われる。
ここでは、規制機構80が非作動の状態において、主駆動部材51がセット位置に移動する際に従駆動部材55の追従を補助する補助機構M(板バネ52、当接部56)を設けたことにより、セット動作の際に従駆動部材55は主駆動部材51に確実に追従してセット位置にセットされるため、セット部材70によるチャージ速度を速くしても、所望の露光動作が得られ、連続撮影(連写)のコマ速(コマ数)を高めて、高速での連続撮影が可能となる。
一方、規制機構80が作動する(電子ファインダにて撮影前の被写体像を観察し得る)モードの場合は、図3に示すようにシャッタ動作(露光動作)が完了した(先羽根30が開口部10aを開放しかつ後羽根40が開口部10aを閉鎖した)状態において、規制機構80が作動する(ロータ81が時計回りに回転する)と、規制部81aが従駆動部材55の係合部55cに係合して反時計回りの回転を規制する。
続いて、露光動作前のセット動作の指令により、シャッタ動作の準備指令が発せられると、セット部材70が付勢バネ73の付勢力に抗しつつ時計回りに回転してセット動作を開始する。
そして、図9に示すように、セット部材70の時計回りの回転により、係合部70aが係合部51bに係合して主駆動部材51を付勢バネ53の付勢力に抗して反時計回りに回転させると共に係合部70bが係合部60bに係合して後羽根駆動部材60を付勢バネ63の付勢力に抗して反時計回りに回転させる。
この際に、主駆動部材51に設けられた板バネ52の先端領域が従駆動部材55の当接部56に当接して従駆動部材55の当接部56に当接するが、従駆動部材55は規制機構80により移動しないように規制されているため所定以上の抵抗力が作用して、板バネ52はその先端領域が当接部56から外れるように弾性変形して撓み、従駆動部材55は規制機構80によりそのままの(先羽根30が開口部10aを開放した)状態に停止させられる。
そして、主駆動部材51及び後羽根駆動部材60がそれぞれ付勢バネ53,63の付勢力に抗してセット位置にセットされてセット部材70によるセット動作が完了する。このセット完了の状態において、図10に示すように、先羽根30が重なって開口部10aを開放し、後羽根40が重なり合って開口部10aを開放した状態となる。
この状態において、電子ファインダを用いて、撮影前の被写体像を確認することができる。
続いて、レリーズ等の信号により、シャッタ動作(露光動作)の指令が発せられると、規制機構80のロータ81が反時計回りに回転して規制部81aが係合部55cから離脱して規制を解除し(規制機構80が非作動の状態となり)、従駆動部材55が先羽根30のガタ寄せを行うガタ寄せバネの付勢力により反時計回りに回転して、図6に示すように、主駆動部材51に追従した状態となると共に先羽根30が展開して開口部10aを閉鎖した状態となり、又、電磁石90が通電され、鉄芯部材91が被吸着部51c,60cを磁気的吸引力により吸着し、時計回りに回転付勢する付勢バネ(53,63)の付勢力に抗して、主駆動部材51及び後羽根駆動部材60をセット位置に確実に保持して位置決めする。
続いて、図8に示すように、セット部材70が付勢バネ73の付勢力により反時計回りに回転して休止位置に戻り(先羽根駆動部材50及び後羽根駆動部材60の)機械的な規制が解除される。
その後、二つの電磁石90の通電がそれぞれ異なる所望のタイミングで断たれると、先ず、先羽根駆動部材50が付勢バネ53の付勢力により時計回りに回転して(主駆動部材51が付勢バネ53の付勢力により時計回りに回転し、かつ、従駆動部材55が主駆動部材51に押されて時計回りに回転して)先羽根30が走行し、所定の時間間隔をおいて、後羽根駆動部材60が付勢バネ63の付勢力により時計回りに回転して後羽根40が走行し、図3に示すように、先羽根30が開口部10aを開放しかつ後羽根40が開口部10aを閉鎖する。
以上により、先羽根30及び後羽根40により、開口部10aの開閉動作が行われて、シャッタ動作(露光動作)が完了する。
上記実施形態においては、補助機構Mとして、主駆動部材51に設けられた付勢部材としての板バネ52及び従駆動部材55に設けられた当接部56を採用した場合を示したが、これに限定されるものではなく、規制機構80が非作動の状態において主駆動部材51がセット位置に移動する際に従駆動部材55の追従を補助するものであれば、その他の形態をなす補助機構を採用することができる。
また、補助機構Mに含まれる付勢部材として、主駆動部材51に設けられた板バネ52を採用した場合を示したが、これに限定されるものではなく、セット位置に向けて移動する主駆動部材51に対して従駆動部材55を押圧又は引寄せて付勢する共に規制機構80が作動した状態において主駆動部材51に対する従駆動部材55の相対的な移動を許容するように弾性変形し得るものであれば、従駆動部材55を主駆動部材51に追従するように反時計回りに回転付勢する捩りコイルバネ、あるいは、主駆動部材51と従駆動部材55との間に張設された引張りバネ等を採用することもできる。
上記実施形態においては、規制機構として、ロータ81、ヨーク82、コイル83を備えた電磁アクチュエータからなる規制機構80を採用した場合を示したが、これに限定されるものではなく、その他の形態をなす規制機構を備えた構成において、本発明を採用してもよい。
以上述べたように、本発明のフォーカルプレンシャッタは、電子ファインダを用いて撮影前の被写体像を観察できるように先羽根の駆動部材が二つの駆動部材により構成されるカメラ用のフォーカルプレンシャッタにおいて、構造の簡素化、装置の小型化等を達成しつつ、セット部材によるチャージ速度を速くしても、所望の露光動作が得られ、連続撮影(連写)のコマ速(コマ数)を高めて、高速での連続撮影を可能にするため、デジタル一眼カメラ、ミラーレスカメラ等のカメラに適用できるのは勿論のこと、その他の露光用の開口部を備えた光学機器に対しても有用である。
10 地板
10a 開口部
10h 支軸
S1 軸線
20 支持板
30 先羽根
40 後羽根
50 先羽根駆動部材
51 主駆動部材
M 補助機構
52 板バネ(補助機構)
53 付勢バネ
55 従駆動部材
56 当接部(補助機構)
60 後羽根駆動部材
63 付勢バネ
70 セット部材
80 規制機構
90 電磁石

Claims (6)

  1. 露光用の開口部を有する地板と、
    前記開口部を開閉するべく前記地板に移動自在に設けられた先羽根と、
    前記開口部を開閉するべく前記地板に移動自在に設けられた後羽根と、
    前記先羽根を駆動する先羽根駆動部材と、
    前記先羽根駆動部材を付勢する先羽根用駆動ばねと、
    前記後羽根を駆動する後羽根駆動部材と、
    前記後羽根駆動部材を付勢する後羽根用駆動ばねと、
    前記先羽根駆動部材及び後羽根駆動部材を、前記先羽根用駆動ばねおよび後羽根用駆動ばねの付勢力に抗してシャッタ動作前のセット位置にセットし得るセット部材を備え、
    前記先羽根駆動部材は、前記セット部材が係合して前記先羽根用駆動ばねの付勢力に抗しつつシャッタ動作前のセット位置にセットされる主駆動部材と、前記先羽根に連結される従駆動部材を含み、
    前記セット位置にセットされる前記主駆動部材に追従するよう前記従駆動部材を付勢するセットばねと、
    前記セット部材によるセット動作時に所定条件下で前記従駆動部材の追従を規制するべく作動する規制機構をさらに備えた、フォーカルプレンシャッタであって、
    前記規制機構が非作動の状態において、前記主駆動部材が前記セット位置に移動する際に前記従駆動部材の追従を補助する補助機構を設けた、
    ことを特徴とするフォーカルプレンシャッタ。
  2. 前記補助機構は、前記セット位置に向けて移動する前記主駆動部材に対して前記従駆動部材を押圧又は引寄せて付勢する共に前記規制機構が作動した状態において前記主駆動部材に対する前記従駆動部材の相対的な移動を許容するように弾性変形し得る付勢部材を含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載のフォーカルプレンシャッタ。
  3. 前記付勢部材は、前記従駆動部材に設けられた当接部に当接し得ると共に所定以上の抵抗力に対して弾性変形して撓むように前記主駆動部材に設けられた板バネである、
    ことを特徴とする請求項2に記載のフォーカルプレンシャッタ。
  4. 前記主駆動部材及び従駆動部材は、同一の軸線回りに回動するように重ねて配置され、
    前記板バネは、前記軸線に垂直な面内において撓むように形成され、
    前記当接部は、前記板バネの先端領域と当接し得るように前記軸線と平行に伸長して形成されている、
    ことを特徴とする請求項3に記載のフォーカルプレンシャッタ。
  5. 前記板バネの先端領域は、前記当接部に向けて凸状に湾曲して形成され、
    前記当接部は、前記軸線と平行に伸長する円柱状に形成されている、
    ことを特徴とする請求項4に記載のフォーカルプレンシャッタ。
  6. 請求項1ないし5いずれか一つに記載のフォーカルプレンシャッタを備えた、
    ことを特徴とするカメラ。

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