JP6056202B2 - 半導体装置、半導体装置の制御方法および半導体装置の評価方法 - Google Patents

半導体装置、半導体装置の制御方法および半導体装置の評価方法 Download PDF

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Description

この発明は、半導体装置、半導体装置の制御方法および半導体装置の評価方法に関する。
従来、電力変換装置などに使用されるパワー半導体装置として、エミッタ電位のダミーゲート電極を備えたトレンチゲート型IGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)が公知である。図6は、従来の半導体装置を示す断面図である。図6に示す従来の半導体装置には、n-ドリフト領域101となる半導体基板のおもて面側の表面層に、pベース領域102が設けられている。pベース領域102の内部には、n+エミッタ領域103が設けられている。
pベース領域102およびn+エミッタ領域103を貫通し、n-ドリフト領域101に達する複数のトレンチ(以下、ゲートトレンチとする)104が所定のピッチで設けられている。ゲートトレンチ104の内部には、ゲートトレンチ104の側壁および底面に沿ってゲート絶縁膜105が設けられている。また、ゲートトレンチ104の内部には、ゲート絶縁膜105の内側にゲート電極106が埋め込まれている。エミッタ電極107は、pベース領域102およびn+エミッタ領域103に接する。
隣り合うゲートトレンチ104の間には、pベース領域102を貫通してn-ドリフト領域101に達する複数のダミートレンチ114が所定のピッチで設けられている。すなわち、pベース領域102は、ダミートレンチ114により複数の領域に分離され、n+エミッタ領域103が設けられた領域102aと、n+エミッタ領域103が設けられていない領域102bとが形成されている。pベース領域102の、n+エミッタ領域103が設けられていない領域(以下、pフローティング(浮遊)領域とする)102bは、電気的にフローティング(浮遊)状態となっている。
ダミートレンチ114の内部には、ダミートレンチ114の側壁および底面に沿ってダミーゲート絶縁膜115が設けられている。また、ダミートレンチ114の内部には、ダミーゲート絶縁膜115の内側にダミーゲート電極116が埋め込まれている。ダミーゲート電極116は、エミッタ電極107に接続され、エミッタ電位となっている。半導体基板の裏面には、nバッファ領域109、pコレクタ領域110およびコレクタ電極111が設けられている。
このようにエミッタ電位のダミーゲート電極116を設けることにより、ゲート−コレクタ間の寄生容量(Qgc)が低減され、スイッチング動作が高速化される。また、駆動能力の低いゲートドライバでのゲート駆動も可能となる。また、pフローティング領域102bとゲートトレンチ104とが接していないため、ターンオン時にpフローティング領域102bの電位が変位した場合であっても、変位電流がゲート駆動回路に流れ込むことはない。したがって、ゲート抵抗によるコレクタ電流の時間変化率di/dtの制御性に優れている。
エミッタ電位のダミーゲート電極を備えたトレンチゲート型IGBTとして、第1の主面と第2の主面とを有する第1導電型の半導体基板と、前記第1の主面に形成された第2の導電型の第1不純物層と、前記第1不純物層から前記半導体基板にかけて形成された第1溝部と、前記第1溝部の内表面を覆うように形成されたゲート絶縁膜と、前記第1溝部を充填するように導電体によって形成されたゲート電極と、を有するゲートトレンチと、前記第1不純物層の表面近傍において、前記ゲートトレンチを挟むように形成された1対の第1導電型の不純物領域と、前記第1の主面を覆うように形成され、前記ゲートトレンチに対して絶縁膜を介在して、前記第1導電型の不純物領域と前記第1不純物層とに電気的に接続された第1主電極層と、前記第2の主面に形成された第2導電型の第2不純物層と、前記第2不純物層の表面に形成された第2主電極層と、を備え、前記ゲートトレンチは所定のピッチで複数設けられ、前記ゲートトレンチによって挟まれた位置には、前記第1不純物層から前記半導体基板にかけて形成された第2溝部、前記第2溝部の内表面を覆うように形成された絶縁膜および前記第2溝部を充填し、前記第1主電極層と電気的に接続された第2電極を有するエミッタトレンチを含む装置が提案されている(例えば、下記特許文献1参照。)。
また、ゲート電位のダミーゲート電極を備えたトレンチゲート型IGBTとして、次の装置が提案されている。半導体基板のおもて面には、p型半導体領域を貫通し、ドリフト領域まで達するトレンチおよびダミートレンチが設けられている。トレンチは、エミッタ領域および固定電位領域と接する。トレンチの内部には、ゲート絶縁膜を介してゲート電極が設けられている。ダミートレンチは、浮遊電位領域のみに接する。ダミートレンチの内部には、ダミーゲート絶縁膜を介してダミーゲート電極が設けられている。ダミーゲート電極は、抵抗を介して、浮遊電位領域に接続されている。抵抗は、ダミーゲート電極にかかる電圧が、ゲート電極にかかる周期時に変化する電圧の1周期内において閾値電圧以下となる大きさの電気抵抗を有する(例えば、下記特許文献2参照。)。
特許第4205128号公報 特開2011−176244号公報
しかしながら、図6に示すようにエミッタ電位のダミーゲート電極116をダミートレンチ114内に埋め込んだ構成では、次の問題が生じる。1つ目の問題として、ダミートレンチ114内に設けたダミーゲート絶縁膜115の膜質に問題があった場合でも、出荷試験においてスクリーニングすることができない点が挙げられる。ゲートトレンチ104のようにゲート電位のゲート電極106が埋め込まれている場合には、ゲート−エミッタ間に電圧が印加されることにより、pベース領域102とゲート電極106との間に電圧が加わるため、ゲートトレンチ104内のゲート絶縁膜105に所定の電圧が印加される。
したがって、ウェハ試験時にゲート絶縁膜105の漏れ電流を測定することにより、ゲート絶縁膜105の膜質不良を判別することができるため、ゲート絶縁膜105の膜質に問題があるデバイスを出荷前に取り除くことができる。それに対して、エミッタ電位のダミーゲート電極116が埋め込まれたダミートレンチ114では、ゲート−エミッタ間またはゲート−コレクタ間に電圧を印加したとしても、ダミーゲート絶縁膜115に電圧は印加されない。また、コレクタ−エミッタ間に電圧を印加したとしても、その電圧の大部分はシリコン半導体に印加され、ダミーゲート絶縁膜115には僅かにしか印加されない。このため、膜質不良が生じたダミーゲート絶縁膜115をスクリーニングするために十分な電圧はダミーゲート絶縁膜115に印加されない。したがって、半導体装置の信頼性が損なわれる。
2つ目の問題として、定常のオン状態において、エミッタ電位のダミーゲート電極116が埋め込まれたダミートレンチ114付近のキャリア濃度が低下する点が挙げられる。ダミートレンチ114付近のキャリア濃度が低下する理由は、ゲート電位のゲート電極106が埋め込まれたゲートトレンチ104と異なり、エミッタ電位のダミーゲート電極116が埋め込まれたダミートレンチ114ではシリコン半導体との界面にキャリア濃度を上げる機能を有する電子蓄積層が形成されないからである。キャリア濃度が低下することによりオン電圧が上昇し、損失が増大してしまうという問題が生じる。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、信頼性を向上させることができる半導体装置、半導体装置の制御方法および半導体装置の評価方法を提供することを目的とする。さらに、この発明は、オン電圧を低減させることができる半導体装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、本発明の目的を達成するため、この発明にかかる半導体装置は、第1導電型の半導体基板と、前記半導体基板の第1主面の表面層に形成された第2導電型の第1半導体領域と、前記第1半導体領域を貫通し前記半導体基板に達する複数のトレンチと、複数の前記トレンチのうちの第1トレンチに接するように前記第1半導体領域の内部に形成された第1導電型の第2半導体領域と、前記第1トレンチの内壁に沿って前記第1トレンチの内部に形成された第1絶縁膜と、前記第1絶縁膜の内側に形成された第1制御電極と、複数の前記トレンチのうち、前記第1トレンチを除く残りの第2トレンチの内壁に沿って前記第2トレンチの内部に設けられた第2絶縁膜と、前記第2絶縁膜の内側に形成され、前記第1制御電極と電気的に絶縁された第2制御電極と、前記第1半導体領域および前記第2半導体領域に接する第1主電極と、前記半導体基板の第2主面の表面層に形成された第2導電型の第3半導体領域と、前記第3半導体領域に接する第2主電極と、アノードに前記第2制御電極が接続され、かつカソードに前記第1主電極が接続された第1ダイオードと、前記第1制御電極と前記第2制御電極との間に接続された抵抗と、を備えることを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、カソードに前記第2制御電極が接続され、かつアノードに前記第1主電極が接続された第2ダイオードをさらに備えることを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記第1ダイオードは、複数のダイオードが直列接続されてなることを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記第2半導体領域は、前記第1半導体領域の内部の前記第1トレンチに接する部分にのみ形成されていることを特徴とする。
また、上述した課題を解決し、本発明の目的を達成するため、この発明にかかる半導体装置の制御方法は、第1導電型の半導体基板と、前記半導体基板の第1主面の表面層に形成された第2導電型の第1半導体領域と、前記第1半導体領域を貫通し前記半導体基板に達する複数のトレンチと、複数の前記トレンチのうちの第1トレンチに接するように前記第1半導体領域の内部に形成された第1導電型の第2半導体領域と、前記第1トレンチの内壁に沿って前記第1トレンチの内部に形成された第1絶縁膜と、前記第1絶縁膜の内側に形成された第1制御電極と、複数の前記トレンチのうち、前記第1トレンチを除く残りの第2トレンチの内壁に沿って前記第2トレンチの内部に設けられた第2絶縁膜と、前記第2絶縁膜の内側に形成された第2制御電極と、前記第1半導体領域および前記第2半導体領域に接する第1主電極と、前記半導体基板の第2主面の表面層に形成された第2導電型の第3半導体領域と、前記第3半導体領域に接する第2主電極と、を備えた半導体装置の制御方法であって、前記半導体装置が形成された半導体基板の検査時、または、前記半導体装置の動作時に、前記第1制御電極と電気的に絶縁された前記第2制御電極と、前記第1主電極と、の間に電圧を印加することを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体装置の制御方法は、上述した発明において、前記半導体基板の検査時には、前記第1制御電極と電気的に絶縁された前記第2制御電極の電位が前記第1主電極の電位よりも低くなるように、前記第2制御電極と前記第1主電極との間に電圧を印加することを特徴とする。
また、上述した課題を解決し、本発明の目的を達成するため、この発明にかかる半導体装置の評価方法は、第1導電型の半導体ウェハに、前記半導体ウェハの第1主面の表面層に形成された第2導電型の第1半導体領域と、前記半導体ウェハの第1主面から前記第1半導体領域を貫通する複数のトレンチと、複数の前記トレンチのうちの第1トレンチに接するように前記第1半導体領域の内部に形成された第1導電型の第2半導体領域と、前記第1トレンチの内壁に沿って前記第1トレンチの内部に形成された第1絶縁膜と、前記第1絶縁膜の内側に形成された第1制御電極と、複数の前記トレンチのうち、前記第1トレンチを除く残りの第2トレンチの内壁に沿って前記第2トレンチの内部に設けられた第2絶縁膜と、前記第2絶縁膜の内側に形成され、前記第1制御電極と電気的に絶縁された第2制御電極と、前記第1半導体領域および前記第2半導体領域に接する第1主電極と、前記半導体ウェハの第2主面の表面層に形成された第2導電型の第3半導体領域と、前記第3半導体領域に接する第2主電極と、を備えた半導体装置を形成する素子形成工程と、前記素子形成工程後、前記半導体ウェハに形成された前記第2制御電極と前記第1主電極との間に電圧を印加し、前記第2絶縁膜の耐圧を評価する評価工程と、を含むことを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体装置の評価方法は、上述した発明において、前記評価工程では、直流電源の負極に前記第2制御電極を接続し、かつ前記直流電源の正極に前記第1主電極を接続することにより、前記第2制御電極の電位が前記第1主電極の電位よりも低くなるように前記第2制御電極と前記第1主電極との間に電圧を印加することを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体装置の評価方法は、上述した発明において、前記評価工程では、直流電源の正極に前記第2制御電極を接続して前記第2制御電極に正電圧を印加し、かつ前記直流電源の負極に前記第1主電極を接続して前記第1主電極に負電圧を印加することを特徴とする。
上述した発明によれば、第1制御電極と第2制御電極とを電気的に絶縁し、かつ第2制御電極と第1主電極との間に電圧を加えることにより、第2トレンチに挟まれフローティング状態の第2導電型の第1半導体領域の電位をエミッタ電位と等しくすることができる。これにより、第2トレンチ内壁の第2絶縁膜に電圧を印加することができ、膜質不良が生じた第2絶縁膜を検知することができる。
また、上述した発明によれば、第1制御電極と第2制御電極とを電気的に絶縁し、半導体装置の定常オン状態において第2制御電極に正電圧を印加することにより、第2トレンチ周辺にドリフト領域となる半導体基板よりも低抵抗な電子蓄積層を形成することができる。これにより、n-ドリフト領域の基板おもて面側のキャリア濃度を上昇させることができ、オン電圧を低減することができる。
また、上述した発明によれば、第1,2ダイオードを介して第2制御電極と第1主電極とを電気的に接続し、かつ抵抗を介して第2制御電極と第1制御電極とを電気的に接続することにより、第2制御電極を常に正電位に保つことができる。
本発明にかかる半導体装置、半導体装置の制御方法および半導体装置の評価方法によれば、信頼性の高い半導体装置を提供することができるという効果を奏する。また、本発明にかかる半導体装置によれば、オン電圧が低い半導体装置を提供することができるという効果を奏する。
実施の形態1にかかる半導体装置の断面構造を示す断面図である。 ウェハ試験時における実施の形態1にかかる半導体装置を示す回路図である。 ウェハ試験時における実施の形態1にかかる半導体装置の別の一例を示す回路図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の電気的特性について示す特性図である。 実施の形態2にかかる半導体装置の断面構造を示す回路図である。 従来の半導体装置を示す断面図である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる半導体装置、半導体装置の制御方法および半導体装置の評価方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。本明細書および添付図面においては、nまたはpを冠記した層や領域では、それぞれ電子または正孔が多数キャリアであることを意味する。また、nやpに付す+および−は、それぞれそれが付されていない層や領域よりも高不純物濃度および低不純物濃度であることを意味する。なお、以下の実施の形態の説明および添付図面において、同様の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1にかかる半導体装置の断面構造を示す断面図である。実施の形態1にかかる半導体装置について、フィールドストップ(FS)型IGBTに適用した場合を一例として説明する。図1に示すように、実施の形態1にかかる半導体装置は、n-ドリフト領域1となる半導体基板のおもて面に、pベース領域(第1半導体領域)2、n+エミッタ領域(第2半導体領域)3、第1トレンチ(以下、ゲートトレンチとする)4、ゲート絶縁膜(第1絶縁膜)5およびゲート電極(第1制御電極)6からなるトレンチゲート型のMOS(金属−酸化膜−半導体からなる絶縁ゲート)構造を備える。
また、半導体基板のおもて面には、第2トレンチ(以下、ダミートレンチとする)14、ダミーゲート絶縁膜(第2絶縁膜)15およびダミーゲート電極(第2制御電極)16からなるダミートレンチゲート構造が設けられている。半導体基板の裏面の表面層には、pコレクタ領域(第3半導体領域)10が設けられている。n-ドリフト領域1とpコレクタ領域10との間には、nバッファ領域9が設けられている。コレクタ電極(第2主電極)11は、pコレクタ領域10に接する。
半導体基板のおもて面から裏面に達しない深さで設けられ、例えば等間隔に並ぶ複数のトレンチによってゲートトレンチ4およびダミートレンチ14が構成される。複数のトレンチは、トレンチが並ぶ方向(以下、短手方向とする)と直交する方向(図1では紙面奥行き方向、以下、長手方向とする)に延びるストライプ状の平面レイアウトを有する。各トレンチの内部には、それぞれ内壁に沿ってゲート酸化膜が設けられている。そして、また、各トレンチの内部には、ゲート酸化膜の内側にそれぞれリン(P)が高不純物濃度にドープされた低抵抗なポリシリコン(poly−Si)からなるゲート電極が形成されている。
これらのトレンチのうち、一部のトレンチの長手方向に平行な両側面に、n+エミッタ領域3が設けられている。n+エミッタ領域3は、ゲートトレンチ4の側壁に沿って設けられたゲート絶縁膜5に接する。n+エミッタ領域3が接するトレンチがゲートトレンチ4であり、このゲートトレンチ4の内部に埋め込まれたゲート電極6に、n+エミッタ領域3とpコレクタ領域10との間の電流の流れを制御する制御電圧が印加される。ゲート電極6は、ゲートトレンチ4の長手方向の端部においてゲートパッドGに接続されゲート電位となっている。
+エミッタ領域3は、n-ドリフト領域1よりも高不純物濃度であり、例えば砒素(As)がドープされることにより形成される。n+エミッタ領域3は、pベース領域2に囲まれている。pベース領域2は、例えばゲートトレンチ4よりも浅く設けられている。pベース領域2の、n+エミッタ領域3とn-ドリフト領域1とに挟まれた部分は、ゲートトレンチ4の側壁に沿って設けられたゲート絶縁膜5に接する。エミッタ電極(第1主電極)7は、エミッタパッドEに接続され、pベース領域2およびn+エミッタ領域3に接する。pベース領域2およびn+エミッタ領域3はともにエミッタ電位となっている。
複数のトレンチのうち、ゲートトレンチ4以外のトレンチがダミートレンチ14であり、ダミートレンチ14の内部に埋め込まれたゲート電極がダミーゲート電極16である。図示を省略するが隣り合うゲートトレンチ4の間には、複数のダミートレンチ14が設けられている。ダミーゲート電極16は、層間絶縁膜8によってゲート電極6と電気的に絶縁されている。ダミーゲート電極16は、ダミートレンチ14の長手方向の端部においてダミーゲートパッドDGに接続されている。
ダミーゲートパッドDGは、ウェハ検査時、例えば検査用パッドとして用いられる。ウェハ検査において、例えば膜質不良が生じたダミーゲート絶縁膜15のスクリーニングを行う。このスクリーニング方法については後述する。具体的には、ウェハ検査時、ダミーゲートパッドDGとエミッタパッドEとの間に直流電源(不図示)を設け、ダミーゲート電極16の電位が制御される。このとき、ダミーゲート電極16の電位はエミッタ電位に対して負(エミッタ電位よりも低い電位)となるように制御される。また、後述するp+フローティング領域12が負電位となるエミッタパッドEに接続されている場合、ダミーゲート電極16が正電位となり、エミッタ電極7が負電位となるように制御されてもよい。
一方、パッケージへの実装時、ダミーゲート電極16は、ダミーゲート電極16の電位を制御するドライバ回路(不図示)に接続される。そして、IGBTの定常オン状態において、ダミーゲート電極16が正電位となるように制御される。すなわち、IGBT動作時、ダミーゲート電極16のエミッタ電極7に対する電位が、ゲート電極6のエミッタ電極7に対する電位と同様の正号となるように制御される。
ダミートレンチ14の長手方向に平行な両側面には、フローティング電位を有するp+フローティング領域12が設けられている。すなわち、p+フローティング領域12は、隣り合うダミーゲート電極16間に設けられ、ダミーゲート電極16の長手方向に伸びるストライプ状の平面レイアウトを有する。ゲートトレンチ4に隣り合うダミートレンチ14においては、ダミートレンチ14の長手方向に平行なゲートトレンチ4側の側面にpベース領域2が接し、ダミートレンチ14の長手方向に平行な他方の側面にのみp+フローティング領域12が設けられている。すなわち、p+フローティング領域12は、ダミートレンチ14間に挟まれるように設けられている。ダミートレンチ14の側面に、n+エミッタ領域3は設けられていない。
+フローティング領域(第1半導体領域)12は、ダミートレンチ14の側壁に沿って設けられたダミーゲート絶縁膜15に接する。また、p+フローティング領域12は、pベース領域2よりも高い不純物濃度を有する。p+フローティング領域12は、ダミートレンチ14よりも深く、かつダミートレンチ14の底面を覆うように設けられていてもよい。また、p+フローティング領域12は、抵抗(不図示)を介してエミッタパッドEに電気的に接続されていてもよいし、完全なフローティング状態としてもよい。
+フローティング領域12とエミッタパッドEとの間に設けられる抵抗は、外付け単体素子であってもよいし、IGBTと同一の半導体基板内部に設けられた単一導電型のポリシリコンで構成されてもよい。また、p+フローティング領域12とエミッタパッドEとの間に設けられる抵抗は、例えばp+フローティング領域12の長手方向の端部において、p+フローティング領域12と接続されてもよい。
次に、膜質不良が生じたダミーゲート絶縁膜15をスクリーニングする第1の方法について説明する。図2は、ウェハ試験時における実施の形態1にかかる半導体装置を示す回路図である。まず、ウェハのチップとなる各領域にそれぞれ実施の形態1にかかる半導体装置の素子構造を形成するウェハプロセスを行う。このとき、ダミーゲート電極16は、検査用パッドとなるダミーゲートパッドDGに接続される。ダミーゲートパッドDGとエミッタパッドEとの間には直流電源21が接続される。
ウェハプロセスの後、ウェハ上に作り込まれた各半導体装置の電気的特性を評価するプロービングを行う。このプロービングを行う際に、ダミーゲート電極16の電位がエミッタ電位よりも低くなるように、ダミーゲート−エミッタ間に電圧を印加する。エミッタパッドEを直流電源21の正極(電位の高い方)に接続し、ダミーゲートパッドDGを直流電源21の負極(電位の低い方)に接続した状態を図2に示す。また、図2には、p+フローティング領域12が完全なフローティング状態である場合を示すが、p+フローティング領域12は抵抗(不図示)を介してエミッタパッドEに接続されていてもよい。
ダミーゲート電極16の電位をエミッタ電位に対して負にすることにより、n-ドリフト領域1のダミートレンチ14に接する部分にはダミートレンチ14に沿ってホール(正孔)の反転層が形成される。このため、pベース領域2とp+フローティング領域12とが電気的に接続され、p+フローティング領域12はエミッタ電位となる。これにより、ダミートレンチ14に接するエミッタ電位の半導体領域とダミーゲート電極16との間に電圧が加わり、ダミートレンチ14内壁のダミーゲート絶縁膜15に電圧が印加される。
ダミーゲート絶縁膜15の膜質が悪い場合、ダミーゲート絶縁膜15に電圧が印加されることによりダミーゲート絶縁膜15は絶縁破壊される。したがって、ダミーゲート−エミッタ間に正常な膜質のダミーゲート絶縁膜15であれば破壊されない程度の所定電圧を印加し、膜質の悪いダミーゲート絶縁膜15を故意に破壊させる。すなわち、ダミーゲート絶縁膜15の耐圧を評価することにより、膜質不良が生じたダミーゲート絶縁膜15を検知する。これにより、膜質の悪いダミーゲート絶縁膜15を含んだ不良素子を取り除くことができる。
次に、膜質不良が生じたダミーゲート絶縁膜15をスクリーニングする第2の方法について説明する。図3は、ウェハ試験時における実施の形態1にかかる半導体装置の別の一例を示す回路図である。p+フローティング領域12が完全なフローティング電位ではなく、エミッタパッドEに電気的に接続される場合には、プロービングを行う際に、ダミーゲート電極16が正電位となり、エミッタ電極7が負電位となるように、ダミーゲート−エミッタ間に電圧を印加する。エミッタパッドEを直流電源21の負極に接続し、ダミーゲートパッドDGを直流電源21の正極に接続した状態を図3に示す。
+フローティング領域12は、抵抗R1を介してエミッタパッドEに接続されている。この場合、ダミーゲート電極16に正電圧を印加したときに、ゲート漏れ電流程度の小電流が流れる程度であれば、p+フローティング領域12の電位がエミッタ電位と等しくなる。このため、プロービングを行う際に、スクリーニングの第1の方法のようにダミートレンチ14に沿ってホールの反転層が形成されなくても、ダミーゲート絶縁膜15に電圧が印加される。さらに、ダミーゲート電極16に正電圧を印加することにより、ダミートレンチ14に沿って電子反転層が形成される。
この電子反転層とpベース領域2との間のアバランシェ耐圧は数V程度と低く、電子反転層の電位がエミッタ電位であるpベース領域2に対して数V以上上がることはない。このため、ダミーゲート電極16に印加した正電圧の大部分がダミートレンチ14内のダミーゲート絶縁膜15に印加される。したがって、スクリーニングの第2の方法においても、スクリーニングの第1の方法と同様の効果が得られる。
また、IGBTの定常オン状態においてダミーゲート電極16を正電位にすることにより、上述したようにダミートレンチ14に沿って電子蓄積層が形成される。このため、パッケージに実装した実施の形態1にかかるIGBTにおいて、オン時にダミーゲート電極16が正電位となる構成とすることにより、ダミートレンチ14周辺からもn-ドリフト領域1へ電子が注入され易くなりキャリア濃度が上昇し、オン電圧が低減される。
次に、実施の形態1にかかる半導体装置のオン電圧について検証した。図4は、実施の形態1にかかる半導体装置の電気的特性について示す特性図である。まず、実施の形態1にしたがい、定格1200V耐圧のトレンチゲート型FS−IGBTを作製(製造)した。そして、実施の形態1にかかるFS−IGBTのゲート電極6とダミーゲート電極16とがそれぞれ別の端子(パッド)に接続されるようにパッケージに実装した。そして、ゲート電極6に15V程度の正電圧を印加すると同時に、ダミーゲート電極16にも15V程度の正電圧を印加した。
その結果、図4に示すように、ダミーゲート電極16の電位(以下、ダミーゲート電位とする)VDGが0Vのときのオン電圧Vonが2.0V程度であったのに対し、ダミーゲート電位VDGが約50Vのときのオン電圧Vonは1.87Vであることが確認された。したがって、IGBTの定常オン状態においてダミーゲート電極16に正電圧を印加することにより、オン電圧Vonが低減されることを確認することができた。オン電圧Vonが低減される理由は、次の通りである。
IGBTのオン時、ダミーゲート電極16に正電圧が印加されることにより、ゲートトレンチ4に沿って電子反転層(チャネル)が形成されると同時に、ダミートレンチ14に沿って電子蓄積層が形成される。これにより、電子反転層を経由してn-ドリフト領域1へ電子電流が流れ込むと同時に、n-ドリフト領域1よりも低抵抗な電子蓄積層を経由して流れる電子電流も存在する。したがって、ダミーゲート電極16を正電位にする(ダミーゲート電位VDGが高くなる)ことにより、電子蓄積層が広範囲にわたって形成され、電子蓄積層から注入される電子電流も増加する。この結果、n-ドリフト領域1の基板おもて面側のキャリア濃度が上昇し、オン電圧が低減される。
以上、説明したように、実施の形態1によれば、ゲート電極とダミーゲート電極とを電気的に絶縁し、かつダミーゲート電極とエミッタ電極との間に電圧を加えることにより、p+フローティング領域の電位をエミッタ電位と等しくすることができる。これにより、ダミートレンチ内壁のダミーゲート絶縁膜に電圧を印加することができ、膜質不良が生じたダミーゲート絶縁膜を検知することができる。
また、実施の形態1によれば、ゲート電極とダミーゲート電極とを電気的に絶縁し、IGBTの定常オン状態においてダミーゲート電極に正電圧を印加することにより、ダミートレンチ周辺にn-ドリフト領域よりも低抵抗な電子蓄積層を形成することができる。これにより、n-ドリフト領域の基板おもて面側のキャリア濃度を上昇させることができ、オン電圧を低減することができる。
(実施の形態2)
図5は、実施の形態2にかかる半導体装置の断面構造を示す回路図である。実施の形態2にかかる半導体装置が実施の形態1にかかる半導体装置と異なる点は、逆並列接続した第1,2ダイオード31,32とを介してダミーゲート電極16とエミッタパッドEとを接続し、かつ抵抗R2を介してダミーゲート電極16とゲートパッドGとを接続した点である。実施の形態2にかかる半導体装置に、ダミーゲートパッドは設けられていない。
図5に示すように、ダミーゲート電極16は、第1ダイオード31のアノードに接続されている。第1ダイオード31のカソードは、エミッタパッドEに接続されている。第1ダイオード31は、2つ以上のダイオードが直列接続された多段ダイオードであってもよいし、1つのダイオードで構成されてもよい。図5には、第1ダイオード31を多段ダイオードとした構成を示す。第1ダイオード31を設けることにより、ダミーゲート電極16はエミッタ電位に対して第1ダイオード31の段数分の順方向電圧だけ高い電位を保つことができる。
さらに、ダミーゲート電極16は、第1ダイオード31に逆並列接続された第2ダイオード32のカソードに接続されるのが好ましい。第2ダイオード32のアノードは、エミッタパッドEに接続されている。これにより、ダミーゲート電極16が負電位になることを回避することができる。ダミーゲート電極16が負電位に振れた場合、ダミートレンチ14に沿ってホールの反転層ができ、p+フローティング領域12とpベース領域2とが短絡される。p+フローティング領域12がpベース領域2と同様に機能し、n-ドリフト領域1からホールを排出するため、キャリア濃度が減少してオン電圧が上昇してしまうという問題がある。したがって、第2ダイオード32を設けることにより、このような問題を回避することができる。
また、ダミーゲート電極16は、抵抗R2を介してゲートパッドGに接続されている。これにより、ゲート電極6からダミーゲート電極16へ常にホールが供給される。したがって、ダミーゲート電極16の電位を常に正電位に保つことができる。
第1,2ダイオード31,32および抵抗R2は、複数の外付け単体素子を組み合わせた外部回路として構成されてもよいし、FS−IGBTが形成された同一の半導体基板に内部回路として構成されてもよい。第1,2ダイオード31,32および抵抗R2を半導体基板内部に構成する場合、例えば、単一導電型ポリシリコンで構成された抵抗R2と、pn接合を有するポリシリコンでそれぞれ構成された第1,2ダイオード31,32とを用いるのが好ましい。
以上、説明したように、実施の形態2によれば、第1,2ダイオードを介してダミーゲート電極とエミッタ電極とを電気的に接続し、かつ抵抗を介してダミーゲート電極とゲート電極とを電気的に接続することにより、ダミーゲート電極を常に正電位に保つことができる。したがって、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。また、ダミーゲート電極を常に正電位に保つことができるため、例えばダミーゲート電極の電位を制御するドライバ回路を備える必要がなくなる。
以上において本発明では、FS−IGBTを例に説明しているが、上述した実施の形態に限らず、ダミートレンチを設けたさまざまな構成の半導体装置に適用することが可能である。また、各実施の形態では第1導電型をn型とし、第2導電型をp型としたが、本発明は第1導電型をp型とし、第2導電型をn型としても同様に成り立つ。
以上のように、本発明にかかる半導体装置、半導体装置の制御方法および半導体装置の評価方法は、電力変換装置に使用されるパワー半導体装置に有用である。
1 n-ドリフト領域
2 pベース領域
3 n+エミッタ領域
4 ゲートトレンチ
5 ゲート絶縁膜
6 ゲート電極
7 エミッタ電極
8 層間絶縁膜
9 nバッファ領域
10 pコレクタ領域
11 コレクタ電極
12 p+フローティング領域
14 ダミートレンチ
15 ダミーゲート絶縁膜
16 ダミーゲート電極
DG ダミーゲートパッド
E エミッタパッド
G ゲートパッド

Claims (7)

  1. 第1導電型の半導体基板と、
    前記半導体基板の第1主面の表面層に形成された第2導電型の第1半導体領域と、
    前記第1半導体領域を貫通し前記半導体基板に達する複数のトレンチと、
    複数の前記トレンチのうちの第1トレンチに接するように前記第1半導体領域の内部に形成された第1導電型の第2半導体領域と、
    前記第1トレンチの内壁に沿って前記第1トレンチの内部に形成された第1絶縁膜と、
    前記第1絶縁膜の内側に形成された第1制御電極と、
    複数の前記トレンチのうち、前記第1トレンチを除く残りの第2トレンチの内壁に沿って前記第2トレンチの内部に設けられた第2絶縁膜と、
    前記第2絶縁膜の内側に形成され、前記第1制御電極と電気的に絶縁された第2制御電極と、
    前記第1半導体領域および前記第2半導体領域に接する第1主電極と、
    前記半導体基板の第2主面の表面層に形成された第2導電型の第3半導体領域と、
    前記第3半導体領域に接する第2主電極と、
    アノードに前記第2制御電極が接続され、かつカソードに前記第1主電極が接続された第1ダイオードと、
    前記第1制御電極と前記第2制御電極との間に接続された抵抗と、
    を備えることを特徴とする半導体装置。
  2. カソードに前記第2制御電極が接続され、かつアノードに前記第1主電極が接続された第2ダイオードをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1ダイオードは、複数のダイオードが直列接続されてなることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記第2半導体領域は、前記第1半導体領域の内部の前記第1トレンチに接する部分にのみ形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の半導体装置。
  5. 第1導電型の半導体基板と、前記半導体基板の第1主面の表面層に形成された第2導電型の第1半導体領域と、前記第1半導体領域を貫通し前記半導体基板に達する複数のトレンチと、複数の前記トレンチのうちの第1トレンチに接するように前記第1半導体領域の内部に形成された第1導電型の第2半導体領域と、前記第1トレンチの内壁に沿って前記第1トレンチの内部に形成された第1絶縁膜と、前記第1絶縁膜の内側に形成された第1制御電極と、複数の前記トレンチのうち、前記第1トレンチを除く残りの第2トレンチの内壁に沿って前記第2トレンチの内部に設けられた第2絶縁膜と、前記第2絶縁膜の内側に形成された第2制御電極と、前記第1半導体領域および前記第2半導体領域に接する第1主電極と、前記半導体基板の第2主面の表面層に形成された第2導電型の第3半導体領域と、前記第3半導体領域に接する第2主電極と、を備えた半導体装置の制御方法であって、
    記半導体装置の動作時に、前記第1制御電極と電気的に絶縁された前記第2制御電極と、前記第1主電極と、の間に電圧を印加し、
    前記半導体装置が形成された前記半導体基板の検査時には、前記第1制御電極と電気的に絶縁された前記第2制御電極の電位が前記第1主電極の電位よりも低くなるように、前記第2制御電極と前記第1主電極との間に電圧を印加することを特徴とする半導体装置の制御方法。
  6. 第1導電型の半導体ウェハに、前記半導体ウェハの第1主面の表面層に形成された第2導電型の第1半導体領域と、前記半導体ウェハの第1主面から前記第1半導体領域を貫通する複数のトレンチと、複数の前記トレンチのうちの第1トレンチに接するように前記第1半導体領域の内部に形成された第1導電型の第2半導体領域と、前記第1トレンチの内壁に沿って前記第1トレンチの内部に形成された第1絶縁膜と、前記第1絶縁膜の内側に形成された第1制御電極と、複数の前記トレンチのうち、前記第1トレンチを除く残りの第2トレンチの内壁に沿って前記第2トレンチの内部に設けられた第2絶縁膜と、前記第2絶縁膜の内側に形成され、前記第1制御電極と電気的に絶縁された第2制御電極と、前記第1半導体領域および前記第2半導体領域に接する第1主電極と、前記半導体ウェハの第2主面の表面層に形成された第2導電型の第3半導体領域と、前記第3半導体領域に接する第2主電極と、を備えた半導体装置を形成する素子形成工程と、
    前記素子形成工程後、前記半導体ウェハに形成された前記第2制御電極と前記第1主電極との間に電圧を印加し、前記第2絶縁膜の耐圧を評価する評価工程と、
    を含み、
    前記評価工程では、直流電源の負極に前記第2制御電極を接続し、かつ前記直流電源の正極に前記第1主電極を接続することにより、前記第2制御電極の電位が前記第1主電極の電位よりも低くなるように前記第2制御電極と前記第1主電極との間に電圧を印加することを特徴とする半導体装置の評価方法。
  7. 第1導電型の半導体ウェハに、前記半導体ウェハの第1主面の表面層に形成された第2導電型の第1半導体領域と、前記半導体ウェハの第1主面から前記第1半導体領域を貫通する複数のトレンチと、複数の前記トレンチのうちの第1トレンチに接するように前記第1半導体領域の内部に形成された第1導電型の第2半導体領域と、前記第1トレンチの内壁に沿って前記第1トレンチの内部に形成された第1絶縁膜と、前記第1絶縁膜の内側に形成された第1制御電極と、複数の前記トレンチのうち、前記第1トレンチを除く残りの第2トレンチの内壁に沿って前記第2トレンチの内部に設けられた第2絶縁膜と、前記第2絶縁膜の内側に形成され、前記第1制御電極と電気的に絶縁された第2制御電極と、前記第1半導体領域および前記第2半導体領域に接する第1主電極と、前記半導体ウェハの第2主面の表面層に形成された第2導電型の第3半導体領域と、前記第3半導体領域に接する第2主電極と、を備えた半導体装置を形成する素子形成工程と、
    前記素子形成工程後、前記半導体ウェハに形成された前記第2制御電極と前記第1主電極との間に電圧を印加し、前記第2絶縁膜の耐圧を評価する評価工程と、
    を含み、
    前記評価工程では、直流電源の正極に前記第2制御電極を接続して前記第2制御電極に正電圧を印加し、かつ前記直流電源の負極に前記第1主電極を接続して前記第1主電極に負電圧を印加することを特徴とする半導体装置の評価方法。
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