JP6054537B2 - 車体構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等の車体構造に関する。
車体前後方向に延びるルーフサイドレールに対して車幅方向に延びるルーフアーチを接合する技術の従来例として特許文献1に記載のものが挙げられる。特許文献1には、ルーフアーチ(ルーフボウ)の組み付け作業性の向上を目的として、ルーフサイドレールに対し上方側からルーフアーチを載置して接合する技術が記載されている。
また、ルーフサイドレールに対してルーフアーチと共に上下方向に延びるピラーを接合する技術の従来例として特許文献2,3に記載のものが挙げられる。特許文献2には、ルーフアーチ(ルーフレール)と、ピラーおよびルーフサイドレールの各インナ部材(サイドインナ部材)とをガセットを介して接合する技術が記載されている。このガセットには落下防止部とずれ防止部とが形成されており、これらによって組み付け時において位置決めを容易にしているとともにガセットの落下を防止している。
特許文献3には、ガセットの前後端部に爪部を形成し、この一対の爪部の間にビードを形成した技術が記載されている。これにより、爪部が係止される開口部を前後方向にオフセットさせるとともに、ビードによって荷重伝達効率を向上させている。さらに、ピラーガーニッシュの上端の係止凸部をビードに係合することで、サイドカーテンエアバッグの展開時におけるピラーガーニッシュの外れを防止する技術が記載されている。
特開昭58−149866号公報 特開2009−298335号公報 特開2012−106706号公報
特許文献1の技術においては、ルーフアーチをルーフサイドレールに載置するためにルーフアーチの端部の断面を潰した構造としており、この潰れた部位によって接合部周りの強度・剛性が低下する。接合部周りの強度・剛性が低下すると、騒音や振動の抑制力が低下したり、車両の側面衝突やロールオーバー等が発生した際に室内空間の変形量が大きくなるおそれがある。
特許文献2の技術においては、次のような問題がある。
(1)補強するためのガセットを要する構造であるため、部品点数が増加し、重量が増加する。
(2)ルーフアーチとピラーとを直接連結する場合に比べて荷重伝達効率が悪くなり、その分、接合部周りの剛性・強度が低下する。
(3)剛性・強度を向上するためには、ルーフアーチやピラー、ガセット等の部材を厚板化するか補強部材を追加する必要があり、その場合、重量が増加する。
(4)落下防止部およびずれ防止部を係止するための開口部(同文献に記載の係止部および係合部)をルーフアーチおよびサイドインナ部材に形成する必要があるため、これらの開口部によって剛性・強度が低下する。特にガセットが配置される部位は、ルーフアーチとルーフサイドレールとピラーとが交差する部分であり、要求される剛性・強度が高いため、開口部による剛性・強度の低下を板厚化や補強部材の追加によって補う必要があり、その分、重量が増加する。
(5)特許文献2には図示されていないが、ルーフサイドレールおよびガセットの室内側には、サイドカーテンエアバッグおよび、サイドカーテンエアバッグの室内側を覆う内装部材であるルーフライニングやピラーガーニッシュが取り付けられる場合がある。この仕様の場合、ピラーガーニッシュの上端はルーフライニングに爪で係止される構造が多用される。しかし、この構造ではサイドカーテンエアバッグが展開したときにその衝撃でピラーガーニッシュが外れ、室内側に飛び出すおそれがあり、特許文献2に記載の技術ではこの問題に対処できない。
特許文献3の技術においては、ビードの形成により荷重伝達効率が向上するものの、ガセットを要する構造のために部品点数が増えて重量が増加するという前記(1)の問題や、ルーフアーチとピラーとを直接連結する構造に比べれば荷重伝達効率が悪くなりやすいという前記(2)の問題は依然残る。また、ピラーガーニッシュの係止凸部をビードに係合する技術に関しては次のような問題がある。係止凸部をビードに係合させる際にはピラーガーニッシュがピラーとぶつからないように、ピラーガーニッシュをピラーに対して斜めにした状態で、つまり係止凸部をビード内の延設空間に対して斜めの状態で挿入することになる。このとき、ビード内の空間が狭いと、係止凸部とガセットの車室外側のサイドレール部材とが干渉してしまい、組み付け作業性が低下するおそれがある。この干渉を防止するためには、挿入時の係止凸部を逃がすための逃げ用の開口部をサイドレール部材に設けることが考えられる。しかし、開口部を設けるとルーフサイドレールの剛性・強度が低下しやすくなってしまう。
本発明は、以上のような課題を解決するために創作されたものであり、ピラーとルーフアーチの接合部周りの剛性・強度の確保と、部品点数の削減等による車体重量の増加抑制との両立を図れる車体構造を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明は、車体前後方向に延びる左右一対のルーフサイドレールと、前記ルーフサイドレールの室内側面に上端が接合されて上下方向に延びるピラーと、前記ルーフサイドレールの室内側面に左右端部が接合されて車幅方向に延びるルーフアーチと、前記ピラーの室内側面を覆うピラーガーニッシュと、を備えた車体構造であって、前記ピラーは、上下方向に延びかつ車室内外方向に向けて突出されたピラービードを備え、前記ルーフアーチは、左右方向に延びかつ車室内外方向に向けて突出されたルーフビードを備え、前記ピラービードと前記ルーフビードとが車室内外方向に重なるように前記ピラーと前記ルーフアーチとが互いに接合され、前記ルーフアーチは、前記ピラーの室内側面に接合され、前記ルーフビードは、車室内側への突出量が前記ピラービードの車室内側への突出量よりも大きく設定され、前記ルーフビードが前記ピラービードの室内側面に重ねられることにより前記ルーフビードと前記ピラービードとの間に閉断面部が形成され、前記ピラーガーニッシュは、上端に、前記閉断面部内に挿入されることで係止される係止部を備えることを特徴とする。
この車体構造によれば、剛性・強度の高いビード同士が連続して形成されることでピラーからルーフアーチへの荷重伝達効率が高まる。ピラーとルーフアーチとを直に接合する構造のため、従来のガセットを要する構造に比べて荷重伝達効率に優れる。よって、ピラーおよびルーフアーチの重なり部の剛性・強度が高まり、騒音・振動性能および耐衝突性能を向上させることができる。そして、これらの性能を満足させたうえで、各部材の板厚を薄くしたり、ガセットや他の補強部材を廃することで、車体の重量を低減できる。
この車体構造によれば、ピラービードとルーフビードとを重ねて形成した閉断面部により、重なり部の剛性・強度を高めることができる。また、この閉断面部にピラーガーニッシュの係止部を係止することで、従来必須とされた開口部(特許文献2にあってはガセットの落下防止部を係止する開口部、特許文献3にあっては係止凸部を逃がすための逃げ用の開口部)を設ける必要がなくなるため、ピラーとルーフアーチとの重なり部の剛性・強度をより高めることができる。さらに、剛性・強度の高い閉断面部に係止部を係止するため、ピラーガーニッシュの係止力が高まることとなり、サイドカーテンエアバッグの展開時においてその衝撃を受けても外れ難くなる。
また、本発明は、前記ピラービードおよび前記ルーフビードは、車体前後方向に所定間隔を空けて複数設けられ、各ピラービードおよびルーフビードが車室内外方向に重なるように配置されることを特徴とする。
この車体構造によれば、ビードを形成する稜線が増えることになるので、ピラーおよびルーフアーチの重なり部の剛性・強度を一層高めることができる。
また、本発明は、前記ピラービードおよび前記ルーフビードを車体前後方向に挟むように、前記ピラーと前記ルーフアーチとを接合する接合部が設けられていることを特徴とする。
この車体構造によれば、ピラーとルーフアーチとの間の荷重伝達は両者の接合部を介して行われることから、この接合部を剛性・強度の高いピラービード,ルーフビードを挟んだ位置に設けることで、ピラーとルーフアーチの重なり部の剛性・強度をより高めることができる。
また、本発明は、前記接合部は、前記ルーフサイドレールと前記ピラーと前記ルーフアーチの3枚のスポット溶接部からなることを特徴とする。
この車体構造によれば、簡単な構造でルーフサイドレールとピラーとルーフアーチとの3部品の重なり部の剛性・強度を向上させることができる。
また、本発明は、前記ピラービードと前記ルーフビードと前記係止部とが、それぞれ車体前後方向に所定間隔を空けて複数設けられ、各ピラービードおよびルーフビードが車室内外方向に重ねられることにより複数の前記閉断面部が形成され、各閉断面部にそれぞれ前記係止部が係止されることを特徴とする。
この車体構造によれば、ビードを形成する稜線が増えることにより、ピラーおよびルーフアーチの重なり部の剛性・強度を高めることができる。そして、閉断面部および係止部が複数設けられることで、サイドカーテンエアバッグの展開時に各係止部に加わる荷重を分散させることができ、その分、各係止部の大きさを小型化できる。よって、閉断面部の大型化を抑えてピラービードおよびルーフビードのレイアウトの自由度を高めつつ、係止部との干渉を回避するための逃げ用の開口部を設けることがなくなり、その分、ピラーとルーフアーチの重なり部の剛性・強度を保つことができる。
本発明によれば、ピラーとルーフアーチの接合部周りの剛性・強度の確保と、部品点数の削減等による車体重量の増加抑制との両立を図れる。
本発明に係る車体構造を示す側面図であり、車体左側の部位を示す。 本発明に係る車体構造を室内側から見上げた状態の外観斜視図である。 図1におけるA−A断面図である。 本発明に係る車体構造を室内側から見上げた状態の外観斜視図であり、ピラーガーニッシュを組み付ける状態を示す。
図1および図2において、車体構造1は、車体前後方向に延びる左右一対のルーフサイドレール(図1では左側のルーフサイドレールのみ示している)2と、ルーフサイドレール2の室内側面(図1における紙面手前に臨む側面)に上端が接合されて上下方向に延びるピラー3と、ルーフサイドレール2の室内側面に左右端部が接合されて車幅方向に延びるルーフアーチ4と、を備える。この車体構造1は乗用車の他、トラックや作業車等に適用される。
乗用車の車体構造1においては、一般に、ルーフアーチ4は車体前後方向に間隔を空けて複数並設される。ピラー3は、例えば車体前後方向にフロントドア開口部5,リヤドア開口部6を画成するセンターピラーであり、複数のルーフアーチ4の内の一つと接合される。ルーフサイドレール2,ピラー3およびルーフアーチ4はそれぞれ鋼板のプレス品等により構成される。なお、ルーフサイドレール2およびピラー3は、それぞれ車室内外方向に2分割構成された内のインナ側の部材であり、ルーフサイドレール2とピラー3とルーフアーチ4の3部品が接合されてインナ骨格が形成され、このインナ骨格に対してアウタ側のアウタルーフサイドレールおよびアウタピラー(共に図示せず)が車室外側から接合される。
「ピラー3」
ピラー3は、その略平板状の基板部3aに、基板部3aの長手方向に沿ってつまり上下方向に延び、かつ車室内外方向に向けて突出されたピラービード7が形成されている。本実施形態では、ピラービード7は車体前後方向に所定間隔を空けて複数(実施例では2箇所であり、符号7A,7Bにて示す)設けられている。ピラービード7A,7Bは互いに略平行状に上下方向に延びている。なお、ピラー3の上端周りはルーフアーチ4の端部周りと接合されるべく、若干、左右方向車体中央寄りに曲げ形成されている。
図3に示されるように、本実施形態のピラービード7A,7Bは共に基板部3aから車室内側に向けて突出形成されている。ピラービード7A,7Bはそれぞれ、基板部3aから傾斜状に立ち上がる一対の側面部8と、基板部3aと略平行な平面をなし、基板部3aから突出寸法H1だけ離間した底面部9とを有して、略台形状の断面形状を呈する。なお、ピラービード7A,7Bの各突出寸法H1は互いに異なるように設定されてもよい。
「ルーフアーチ4」
ルーフアーチ4は、その略平板状の基板部4aに、基板部4aの長手方向に沿ってつまり左右方向に延び、かつ車室内外方向に向けて突出されたルーフビード10が形成されている。本実施形態では、ルーフビード10は車体前後方向に所定間隔(ピラービード7A,7Bの間隔と同ピッチ)を空けて複数(実施例では2箇所であり、符号10A,10Bにて示す)設けられている。ルーフビード10A,10Bは互いに略平行状に左右方向に延びている。ルーフアーチ4の端部周りはピラー3の上端周りと接合されるべく、若干、下方に曲げ形成されている。
図3に示されるように、本実施形態のルーフビード10A,10Bは共に基板部4aから車室内側に向けて突出形成されている。ルーフビード10A,10Bはそれぞれ、基板部4aから傾斜状に立ち上がる一対の側面部11と、基板部4aと略平行な平面をなし、基板部4aから突出寸法H2だけ離間した底面部12とを有して、略台形状の断面形状を呈する。突出寸法H2は突出寸法H1よりも大きく設定されている。
以上の構成からなるピラー3とルーフアーチ4とは、ピラービード7とルーフビード10とが車室内外方向に重なるように互いに接合される。その結果、車体前後方向に所定間隔を空けて設けられたピラービード7A,7Bとルーフビード10A,10Bとはそれぞれ車室内外方向に重なるように配置される。ルーフビード10の突出寸法H2がピラービード7の突出寸法H1よりも大きいことにより、ピラービード7とルーフビード10との間には閉断面部(閉断面空間)13が形成される。閉断面部13を構成するにあたっては、ピラービード7の側面部8とルーフビード10の側面部11とは図3に示すように互いに離間させてもよいし、或いは互いに接面させてもよい。
本実施形態では、車室内側からルーフアーチ4,ピラー3,ルーフサイドレール2の順で重ねられる。具体的には、図3に示されるように、ピラー3の基板部3aは、2つのピラービード7A,7Bの存在によって、ピラービード7A,7B間に位置する中央部と、ピラービード7A,7Bの各外側に位置する一対の縁部の計3箇所に分かれて形成される。同様に、ルーフアーチ4の基板部4aも、ルーフビード10A,10Bの存在によって、ルーフビード10A,10B間に位置する中央部と、ルーフビード10A,10Bの各外側に位置する一対の縁部の計3箇所に分かれて形成される。ピラー3とルーフアーチ4とは、それぞれ3箇所に分かれた基板部3a、基板部4a同士がいずれも接面した状態となってルーフサイドレール2に重ねられ、ピラー3,ルーフアーチ4およびルーフサイドレール2の3部品がスポット溶接により接合される。その3箇所のスポット溶接部を接合部と称し、符号14A〜14Cにて示す。
以上のように、ピラー3に上下方向に延びかつ車室内外方向に向けて突出されたピラービード7を形成するとともに、ルーフアーチ4に左右方向に延びかつ車室内外方向に向けて突出されたルーフビード10を形成し、ピラービード7とルーフビード10とが車室内外方向に重なるようにピラー3とルーフアーチ4とを互いに接合する構造とすれば、次のような効果が奏される。先ず、剛性・強度の高いビード同士が連続して形成されることでピラー3からルーフアーチ4への荷重伝達効率が高まることになる。勿論、ピラー3とルーフアーチ4とを直に接合する構造のため、この点に関しても従来のガセットを要する構造に比べて荷重伝達効率に優れる。よって、ピラー3およびルーフアーチ4の重なり部の剛性・強度が高まり、騒音・振動性能および耐衝突性能(主に耐側面衝突性能)を向上させることができる。さらには、これらの性能を満足させたうえで、各部材の板厚を薄くしたり、ガセットや他の補強部材を廃することで、車体の重量を低減できる。
また、ピラービード7およびルーフビード10を、車体前後方向に所定間隔を空けて複数設け、各ピラービード7A,7Bおよびルーフビード10A,10Bを車室内外方向に重なるように配置すれば、ビードを形成する稜線(折曲線)が増えることになるので、ピラー3およびルーフアーチ4の重なり部の剛性・強度を一層高めることができる。
さらに、ピラービード7およびルーフビード10を車体前後方向に挟むように、ピラー3とルーフアーチ4とを接合する接合部(ピラービード7Aおよびルーフビード10Aに対してはスポット溶接部14Aおよび14Bを指し、ピラービード7Bおよびルーフビード10Bに対してはスポット溶接部14Bおよび14Cを指す)を設ければ、次のような効果が奏される。ピラー3とルーフアーチ4との間の荷重伝達は両者の接合部を介して行われることから、この接合部を剛性・強度の高いピラービード7,ルーフビード10を挟んだ位置に設けることで、ピラー3とルーフアーチ4の重なり部の剛性・強度をより向上させることができる。
また、ピラー3とルーフアーチ4の接合部として、ルーフサイドレール2とピラー3とルーフアーチ4の3枚のスポット溶接部14A〜14Cから構成すれば、簡単な構造でルーフサイドレール2とピラー3とルーフアーチ4との3部品の重なり部の剛性・強度を向上させることができる。
「ピラーガーニッシュ15」
ルーフサイドレール2とピラー3とルーフアーチ4の3部品が接合されてなるインナ骨格には、図4に示すようにピラーガーニッシュ15が取り付けられる。ピラー3とピラーガーニッシュ15との間には例えばサイドカーテンエアバッグ(図示せず)が設けられる。ピラーガーニッシュ15は合成樹脂材等により成形された車室の内装部材であり、ピラー3の室内側面を覆うように取り付けられる。ピラーガーニッシュ15は、その上端に、ルーフアーチ4の端部から前記閉断面部13に挿入されることでピラー3に係止される係止部16が一体に形成されている。係止部16は、ピラービード7Aとルーフビード10Aとにより形成された閉断面部13に挿入される係止部16Aと、ピラービード7Bとルーフビード10Bとにより形成された閉断面部13に挿入される係止部16Bとから構成される。
以上のように、ピラー3の室内側面を覆うピラーガーニッシュ15を備えた車体構造において、前記したように、ルーフアーチ4をピラー3の室内側面に接合し、ルーフビード10の車室内側への突出量(突出寸法H2)をピラービード7の車室内側への突出量(突出寸法H1)よりも大きく設定してルーフビード10をピラービード7の室内側面に重ねることにより閉断面部13を形成し、ピラーガーニッシュ15を、その上端に、閉断面部13内に挿入されることで係止される係止部16を備える構成とすれば、次のような効果が奏される。
ピラービード7とルーフビード10とを重ねて形成した閉断面部13により、重なり部の剛性(特に捻り剛性)・強度を高めることができる。また、この閉断面部13にピラーガーニッシュ15の係止部16を係止することで、従来必須とされた開口部(特許文献2にあってはガセットの落下防止部を係止する開口部、特許文献3にあっては係止凸部を逃がすための逃げ用の開口部)を設ける必要がなくなるため、ピラー3とルーフアーチ4との重なり部の剛性・強度をより高めることができる。さらに、剛性・強度の高い閉断面部13に係止部16を係止するため、ピラーガーニッシュ15の係止力が高まることとなり、サイドカーテンエアバッグの展開時においてその衝撃を受けても外れ難くなる。
また、ピラービード7とルーフビード10と係止部16とが、それぞれ車体前後方向に所定間隔を空けて複数設けられ、各ピラービード7A,7Bおよびルーフビード10A,10Bが車室内外方向に重ねられることにより複数の閉断面部13が形成され、各閉断面部13にそれぞれ係止部16A,16Bが係止される構成とすれば、先ず、前記したようにビードを形成する稜線(折曲線)が増えることになるので、ピラー3およびルーフアーチ4の重なり部の剛性・強度を高めることができる。そして、閉断面部13および係止部16が複数設けられることで、サイドカーテンエアバッグの展開時に各係止部16A,16Bに加わる荷重を分散させることができ、その分、各係止部16A,16Bの大きさを小型化できる。よって、閉断面部13の面積の大型化を抑えてピラービード7およびルーフビード10のレイアウトの自由度を高めつつ、係止部16A,16Bとの干渉を回避するための逃げ用の開口部を設けることがなくなり、その分、ピラー3とルーフアーチ4の重なり部の剛性・強度を保つことができる。
以上、本発明の好適な実施形態を説明した。説明した形態ではピラー3をセンターピラーとしたが、リアピラーなど他のピラーに対しても適用可能である。また、ピラービード7,ルーフビード10を車室内側に突出させた形態について説明したが、車室外側に突出させてもよい。その他、本発明は図面に記載した構造に限定されずに様々な設計変更が可能である。
1 車体構造
2 ルーフサイドレール
3 ピラー
4 ルーフアーチ
7 ピラービード
10 ルーフビード
13 閉断面部
14A〜14C スポット溶接部(接合部)
15 ピラーガーニッシュ
16 係止部

Claims (5)

  1. 車体前後方向に延びる左右一対のルーフサイドレールと、
    前記ルーフサイドレールの室内側面に上端が接合されて上下方向に延びるピラーと、
    前記ルーフサイドレールの室内側面に左右端部が接合されて車幅方向に延びるルーフアーチと、
    前記ピラーの室内側面を覆うピラーガーニッシュと、
    を備えた車体構造であって、
    前記ピラーは、上下方向に延びかつ車室内外方向に向けて突出されたピラービードを備え、
    前記ルーフアーチは、左右方向に延びかつ車室内外方向に向けて突出されたルーフビードを備え、
    前記ピラービードと前記ルーフビードとが車室内外方向に重なるように前記ピラーと前記ルーフアーチとが互いに接合され
    前記ルーフアーチは、前記ピラーの室内側面に接合され、
    前記ルーフビードは、車室内側への突出量が前記ピラービードの車室内側への突出量よりも大きく設定され、
    前記ルーフビードが前記ピラービードの室内側面に重ねられることにより前記ルーフビードと前記ピラービードとの間に閉断面部が形成され、
    前記ピラーガーニッシュは、上端に、前記閉断面部内に挿入されることで係止される係止部を備えることを特徴とする車体構造。
  2. 前記ピラービードおよび前記ルーフビードは、車体前後方向に所定間隔を空けて複数設けられ、各ピラービードおよびルーフビードが車室内外方向に重なるように配置されることを特徴とする請求項1に記載の車体構造。
  3. 前記ピラービードおよび前記ルーフビードを車体前後方向に挟むように、前記ピラーと前記ルーフアーチとを接合する接合部が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車体構造。
  4. 前記接合部は、前記ルーフサイドレールと前記ピラーと前記ルーフアーチの3枚のスポット溶接部からなることを特徴とする請求項3に記載の車体構造。
  5. 前記ピラービードと前記ルーフビードと前記係止部とが、それぞれ車体前後方向に所定間隔を空けて複数設けられ、各ピラービードおよびルーフビードが車室内外方向に重ねられることにより複数の前記閉断面部が形成され、
    各閉断面部にそれぞれ前記係止部が係止されることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の車体構造。
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