JP6043583B2 - 焦点位置検出装置、検査装置、焦点位置検出方法および検査方法 - Google Patents

焦点位置検出装置、検査装置、焦点位置検出方法および検査方法 Download PDF

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Description

本発明は、焦点位置検出装置、検査装置、焦点位置検出方法および検査方法に関する。
大規模集積回路(Large Scale Integration;LSI)の高集積化および大容量化に伴い、半導体素子に要求される回路寸法は微細化の一途を辿っている。
半導体素子は、回路パターンが形成された原画パターン(マスクまたはレチクルを指す。以下では、マスクと総称する。)を用い、いわゆるステッパまたはスキャナと呼ばれる縮小投影露光装置でウェハ上にパターンを露光転写して回路形成することにより製造される。
多大な製造コストのかかるLSIの製造にとって、歩留まりの向上は欠かせない。一方、最先端のデバイスでは、十数nmの線幅のパターン形成が要求される状況となってきている。ここで、歩留まりを低下させる大きな要因として、マスクパターンの形状欠陥が挙げられる。具体的には、パターンエッジの凹凸(エッジラフネス)、パターンの線幅異常、パターンの位置ずれによる隣接パターンとの空隙異常などである。
半導体ウェハ上に形成されるLSIパターン寸法の微細化に伴い、マスクパターンの形状欠陥も微細化している。また、マスクの寸法精度を高めることで、プロセス諸条件の変動を吸収しようとしてきたこともあり、マスク検査においては、極めて小さなパターンの欠陥を検出することが必要になっている。このため、LSI製造に使用される転写用マスクのパターンを検査する装置に対して高い精度が要求されている。特許文献1には、マスク上における微細な欠陥を検出することのできる検査装置が開示されている。
一方、微細パターンを形成する技術として、ナノインプリントリソグラフィ(Nanoimprint Lithography;NIL)が注目されている。この技術は、ウェハ上のレジストに、ナノスケールの微細構造を有するモールド(型)を圧力印加することで、レジストに微細なパターンを形成するものである。
ナノインプリント技術では、生産性を上げるために、原版となるマスターパターンを用いて、複製のパターン(以下、ドータパターンと称す。)を複数作製し、ドータパターンを異なるナノインプリント装置に装着して使用する。ドータパターンは、マスターパターンに正確に対応するように製造される必要があり、検査工程においては、マスターパターンおよびドータパターンの双方に対して高い精度での検査が要求される。
ここで、マスクは、一般に、回路寸法の4倍の寸法を持って形成される。かかるマスクを用い、縮小投影露光装置でウェハ上のレジストにパターンを縮小露光した後、現像することによって、半導体の回路パターンが形成される。これに対し、ナノインプリントリソグラフィにおけるマスターパターンやドータパターンは、回路寸法と等倍の寸法で形成される。このため、これらのパターンにおける形状欠陥は、マスクのパターンにおけるそれよりも、ウェハ上に転写されるパターンへの影響度が大きい。したがって、マスターパターンやドータパターンを検査するにあたっては、マスクのパターンを検査する場合よりも高い精度が必要になる。
特許第4236825号公報
検査装置において、光源から出射された光は、光学系を介して試料に照射される。試料はテーブル上に載置されており、テーブルが移動することによって、照射された光が試料上を走査する。試料を透過または反射した光は、レンズを介して画像センサ上に結像する。そして、画像センサで撮像された光学画像を基に、試料の欠陥検査が行われる。
しかしながら、マスターパターンやドータパターンなどでは、検査装置における光学系の解像度よりも、パターン寸法の方が小さくなってきている。このため、焦点位置を正確に検出することが難しい。例えば、光てこ式を用いた焦点位置検出方法では、光源からの光を対物レンズで試料に照射し、その反射光を位置センサ上に結像する。これにより、コントラストが最大となる焦点位置からの変位量を求めて、試料と対物レンズとの距離が適切となるよう制御している。しかし、試料上のパターンの線幅が光源の波長以下になると、パターンで発生した回折光が位置センサ上に結像して、正確な変位量を求めることができなくなる。
また、試料の検査領域の四隅に基準面を設けて焦点位置を測定し、これらの基準面を基に検査領域内での焦点位置を合わせることも考えられる。しかしながら、検査工程で気圧や温度が変化すると、試料に照射される光の焦点位置が変わり、基準面における高さデータが変動する。例えば、気圧が変化すると、空気の屈折率が変化するので、物体の結像面、すなわち、焦点位置が変化する。したがって、この方法によっても、焦点位置を常に正確なものとするのは困難である。
本発明は、こうした点に鑑みてなされたものである。すなわち、本発明は、光学系の解像度以下の周期の繰り返しパターンを有する試料の焦点位置を検出することのできる焦点位置検出装置および焦点位置検出方法を提供することにある。
また、本発明は、光学系の解像度以下の周期の繰り返しパターンにおける欠陥を検出することのできる検査装置および検査方法を提供することにある。
本発明の他の目的および利点は、以下の記載から明らかとなるであろう。
本発明の第1の態様は、所定の波長の光を出射する光源と、
前記光源の光を試料へ照射する第1のレンズと、
前記第1のレンズを経て前記試料を透過または反射した光を結像する第2のレンズと、
前記第2のレンズで結像された光から前記試料に形成されたパターンの光学画像を得る画像センサと、
前記第1のレンズと前記試料との距離を一定の間隔でステップ的に可変する駆動部と、
前記駆動部により前記第1のレンズと前記試料との距離が変化するごとに、前記画像センサから前記試料の光学画像を取得し、当該取得された光学画像の各々について濃淡のばらつきを示す階調値の標準偏差を求め、当該階調値の標準偏差が最大となるときの前記試料の像面の焦点位置から所定のオフセット量ずらした位置を検査に最適な焦点位置として検出する焦点位置検出部とを有し、
前記試料として、前記光源の波長と前記第2のレンズの開口数によって定まる解像限界以下の周期の繰り返しパターンを有する試料を対象とすることを特徴とする焦点位置検出装置に関する。
本発明の第2の態様は、所定の波長の光を出射する光源と、
前記光源の光を試料へ照射する第1のレンズと、
前記第1のレンズを経て前記試料を透過または反射した光を結像する第2のレンズと、
前記第2のレンズで結像された光から前記試料に形成されたパターンの光学画像を得る
第1の画像センサと、
前記第2のレンズと前記第1の画像センサの間に配置され、前記第2のレンズを透過し
た光を分割する光路分割部と、
前記光路分割部により分割された光から、前記パターンの前ピンと後ピンの各像情報を
得る第2の画像センサと、
前記第1のレンズと前記試料との距離を一定の間隔でステップ的に可変する駆動部と、
前記駆動部により前記第1のレンズと前記試料との距離が変化するごとに、前記第2の画像センサにより前記パターンの前ピン側と後ピン側の各像情報を取得して、当該各像情報の各々について濃淡のばらつきを示す階調値の標準偏差を求め、当該前ピン側における階調値の標準偏差と後ピン側における階調値の標準偏差が同じになるときの前記第1の画像センサにおける前記試料の像面の基準の焦点位置から所定のオフセット量ずらした位置を検査に最適な焦点位置として検出する焦点位置検出部とを有し、
前記試料として、前記光源の波長と前記第2のレンズの開口数によって定まる解像限界以下の周期の繰り返しパターンを有する試料を対象とすることを特徴とする焦点位置検出装置に関する。
本発明の第1の態様および第2の態様は、前記駆動部として、前記試料が載置されるテーブルと、前記焦点位置検出部で検出された最適な焦点位置に基づいて、前記テーブルの高さを調節する制御部とを有することが好ましい。
本発明の第3の態様は、所定の波長の光を出射する光源と、
前記光源の光を試料へ照射する第1のレンズと、
前記第1のレンズを経て前記試料を透過または反射した光を結像する第2のレンズと、
前記第2のレンズで結像された光から前記試料に形成されたパターンの光学画像を得る画像センサと、
前記第1のレンズと前記試料との距離を一定の間隔でステップ的に可変する駆動部と、
前記駆動部により前記第1のレンズと前記試料との距離が変化するごとに、前記画像センサから前記試料の光学画像を取得し、当該取得された光学画像の各々について濃淡のばらつきを示す階調値の標準偏差を求め、当該階調値の標準偏差が最大となるときの前記試料の像面の焦点位置から所定のオフセット量ずらした位置を検査に最適な焦点位置として検出する焦点位置検出部と、
前記最適な焦点位置で得られた光学画像について、所定の単位領域毎の平均階調値および前記単位領域における階調値のばらつきの少なくとも一方を求める画像処理部と、
前記平均階調値および前記階調値のばらつきの少なくとも一方に基づいて、前記試料の欠陥検出を行う欠陥検出部とを有し、
前記試料として、前記光源の波長と前記第2のレンズの開口数によって定まる解像限界以下の周期の繰り返しパターンを有する試料を対象とすることを特徴とする検査装置に関する。
本発明の第4の態様は、所定の波長の光を出射する光源と、
前記光源の光を試料へ照射する第1のレンズと、
前記第1のレンズを経て前記試料を透過または反射した光を結像する第2のレンズと、
前記第2のレンズで結像された光から前記試料に形成されたパターンの光学画像を得る第1の画像センサと、
前記第2のレンズと前記第1の画像センサの間に配置され、前記第2のレンズを透過した光を分割する光路分割部と、
前記光路分割部により分割された光から、前記パターンの前ピンと後ピンの各像情報を得る第2の画像センサと、
前記第1のレンズと前記試料との距離を一定の間隔でステップ的に可変する駆動部と、
前記駆動部により前記第1のレンズと前記試料との距離が変化するごとに、前記第2の画像センサにより前記パターンの前ピン側と後ピン側の各像情報を取得して、当該各像情報の各々について濃淡のばらつきを示す階調値の標準偏差を求め、当該前ピン側における階調値の標準偏差と後ピン側における階調値の標準偏差が同じになるときの前記第1の画像センサにおける前記試料の像面の基準の焦点位置から所定のオフセット量ずらした位置を検査に最適な焦点位置として検出する焦点位置検出部と、
前記最適な焦点位置で得られた光学画像について、所定の単位領域毎の平均階調値および前記単位領域における階調値のばらつきの少なくとも一方を求める画像処理部と、
前記平均階調値および前記階調値のばらつきの少なくとも一方に基づいて、前記試料の欠陥検出を行う欠陥検出部とを有し、
前記試料として、前記光源の波長と前記第2のレンズの開口数によって定まる解像限界以下の周期の繰り返しパターンを有する試料を対象とすることを特徴とする検査装置に関する。
本発明の第3の態様および第4の態様は、前記駆動部として、前記試料が載置されるテーブルと、前記焦点位置検出部で検出された最適な焦点位置に基づいて、前記テーブルの高さを調節する制御部とを有することが好ましい。
本発明の第5の態様は、所定の波長の光を第1のレンズを介して試料に照射し、前記試料を透過または反射した光を第2のレンズを介して画像センサに結像して、前記試料に形成されたパターンの光学画像を得る行為を、前記第1のレンズと前記試料の距離を一定の間隔でステップ的に可変するごとに変えて、前記パターンの光学画像を複数得る工程と、
前記取得された光学画像の各々について濃淡のばらつきを示す階調値の標準偏差を求め、当該階調値の標準偏差が最大となるときの前記試料の像面の焦点位置から所定のオフセット量ずらした位置を検査に最適な焦点位置として検出する工程と、
前記最適な焦点位置に基づいて、前記試料を載置するテーブルの高さを調整する工程とを有し、
前記試料として、前記光源の波長と前記第2のレンズの開口数によって定まる解像限界以下の周期の繰り返しパターンを有する試料を対象とすることを特徴とする焦点位置検出方法に関する
本発明の第6の態様は、所定の波長の光を第1のレンズを介して試料に照射し、前記試料を透過または反射した光を第2のレンズを介して第1の画像センサに結像して、前記試料に形成されたパターンの光学画像を得る工程と、
前記第2のレンズを透過した光の一部を取り出し、第2の画像センサに入射させて前記パターンの前ピンと後ピンの各像情報を得る行為を、前記第1のレンズと前記試料の距離を一定の間隔でステップ的に可変するごとに行って、前記得られた各像情報の各々について濃淡のばらつきを示す階調値の標準偏差を求め、当該前ピン側における階調値の標準偏差と後ピン側における階調値の標準偏差が同じになるときの前記第1の画像センサにおける前記試料の像面の基準の焦点位置から所定のオフセット量ずらした位置を検査に最適な焦点位置として検出する工程と、
前記最適な焦点位置に基づいて、前記試料を載置するテーブルの高さを調整する工程とを有し、
前記試料として、前記光源の波長と前記第2のレンズの開口数によって定まる解像限界以下の周期の繰り返しパターンを有する試料を対象とすることを特徴とする焦点位置検出方法に関する
本発明の第7の態様は、所定の波長の光を第1のレンズを介して試料に照射し、前記試料を透過または反射した光を第2のレンズを介して画像センサに結像して、前記試料に形成されたパターンの光学画像を得る行為を、前記第1のレンズと前記試料の距離を一定の間隔でステップ的に可変するごとに行って、前記得られた各像情報の各々について濃淡のばらつきを示す階調値の標準偏差を求め、当該前ピン側における階調値の標準偏差と後ピン側における階調値の標準偏差が同じになるときの前記第1の画像センサにおける前記試料の像面の基準の焦点位置から所定のオフセット量ずらした位置を検査に最適な焦点位置として検出する工程と、
前記最適な焦点位置に基づいて、前記試料を載置するテーブルの高さを調整する工程と、
前記最適な焦点位置で得られた光学画像について、所定の単位領域毎の平均階調値および前記単位領域における階調値のばらつきの少なくとも一方を求める工程と、
前記平均階調値および前記階調値のばらつきの少なくとも一方に基づいて、前記試料の欠陥検出を行う工程とを有し、
前記試料として、前記光源の波長と前記第2のレンズの開口数によって定まる解像限界以下の周期の繰り返しパターンを有する試料を対象とすることを特徴とする検査方法に関する
本発明の第8の態様は、所定の波長の光を第1のレンズを介して試料に照射し、前記試料を透過または反射した光を第2のレンズを介して第1の画像センサに結像して、前記試料に形成されたパターンの光学画像を得る工程と、
前記第2のレンズを透過した光の一部を取り出し、第2の画像センサに入射させて前記パターンの前ピンと後ピンの各像情報を得る行為を、前記第1のレンズと前記試料の距離の距離一定の間隔でステップ的に可変するごとに行って、前記得られた各像情報の各々について濃淡のばらつきを示す階調値の標準偏差を求め、当該前ピン側における階調値の標準偏差と後ピン側における階調値の標準偏差が同じになるときの前記第1の画像センサにおける前記試料の像面の基準の焦点位置から所定のオフセット量ずらした位置を検査に最適な焦点位置として検出する工程と、
前記最適な焦点位置に基づいて、前記試料を載置するテーブルの高さを調整する工程と、
前記最適な焦点位置で得られた光学画像について、所定の単位領域毎の平均階調値および前記単位領域における階調値のばらつきの少なくとも一方を求める工程と、
前記平均階調値および前記階調値のばらつきの少なくとも一方に基づいて、前記試料の欠陥検出を行う工程とを有し、
前記試料として、前記光源の波長と前記第2のレンズの開口数によって定まる解像限界以下の周期の繰り返しパターンを有する試料を対象とする検査方法に関する
本発明の第1の態様および第2の態様によれば、光学系の解像度以下の周期の繰り返しパターンを有する試料の焦点位置を検出することのできる焦点位置検出装置が提供される。
本発明の第3の態様および第4の態様によれば、光学系の解像度以下の周期の繰り返しパターンにおける欠陥を検出することのできる検査装置が提供される。
本発明の第5の態様および第6の態様によれば、光学系の解像度以下の周期の繰り返しパターンを有する試料の焦点位置を検出することのできる焦点位置検出方法が提供される。
本発明の第7の態様および第8の態様によれば、光学系の解像度以下の周期の繰り返しパターンにおける欠陥を検出することのできる検査方法が提供される。
実施の形態1における焦点位置検出装置の構成を示す図である。 試料に形成されたパターンの光学画像を取得する手順を説明する図である。 試料の高さを変動させて光学画像を取得する様子を示す図である。 光学系の解像度以下の周期の繰り返しパターンについて、試料と光学系との焦点位置を変えて撮像した光学画像の例である。 図4に示す各光学画像から得られた階調値の標準偏差と、焦点位置との関係を示したものである。 実施の形態2における焦点位置検出装置の構成を示す図である。 実施の形態2において、前ピンの像情報と後ピンの像情報とを比較した図である。 実施の形態2において、前ピン側の階調値の標準偏差と後ピン側の階調値の標準偏差との差分を焦点位置に対してプロットした図の一例である。 実施の形態2において、前ピン側と後ピン側の各諧調値の標準偏差の差分を焦点位置に対してプロットした図の一例である。 実施の形態3における検査装置の構成を示す図である。
線幅が100nm以下の密パターンを結像しようとする場合、DUV(Deep Ultraviolet radiation:遠紫外)光を用いた光学系では、理論限界のレンズ(開口数NA=1)を用いたとしても、パターンを解像することはできない。したがって、このパターンに対する光学系の適切な焦点位置、すなわち、パターンのコントラストが最大となるときの対物レンズと試料との距離を検出することは難しい。
ところで、ウェハ上に形成されるパターンの多くは、ライン・アンド・スペースパターンなどの繰り返しパターン、すなわち、周期性を持って繰り返される規則的なパターンである。例えば、ナノインプリントリソグラフィで使用されるマスターパターンやドータパターンにも、こうした繰り返しパターンが形成される。
かかる繰り返しパターンにおいて、例えば、その一部でエッジラフネスが大きくなっていたり、パターンの一部が欠けていたり、あるいは、線幅の一部が狭くなっていたりすると、規則性に乱れが生じて光学画像の出力値が変化するようになる。また、欠陥に至らないエッジラフネスなどであっても、光学画像の出力値に変動をもたらす。さらに、電子ビームショットにより描画されたラインパターンにおいて、ショット間のずれによりパターンに歪みが生じた場合なども、同様の出力値の変動を生じる。ここで、出力値とは、照明光学系によって試料に照射された後に試料を透過または反射した光を、結像光学系によって画像センサに結像して光学画像とする工程において、画像センサで光電変換された電気的な画像信号の出力値を言う。
こうした出力値の変動は、同じパターンであれば、それが光学画像のどの位置で生じたものであるかによらず同じ傾向を示す。そこで、同じパターンの光学画像を光学系の条件を変えて複数取得し、これらの光学画像における出力値のばらつきを比較する。ばらつきが最も大きくなるときの条件を見出すことで、光学系の解像度以下の周期の繰り返しパターンにおける適切な焦点位置を検出することが可能である。具体的には、ばらつきが最大となる焦点位置を基準の焦点位置として、この基準の焦点位置を基に最適な焦点位置を設定する。尚、出力値のばらつきは、例えば、階調値の分散または標準偏差などで表される。以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態における焦点位置検出装置の構成を示す図である。
図1において、試料1は、垂直方向に移動可能なZテーブル2の上に載置されている。Zテーブル2は、XYテーブル3によって水平方向にも移動可能である。試料1には、ライン・アンド・スペースパターンやホールパターンなどの繰り返しパターン、すなわち、周期性を持って繰り返される規則的なパターンが形成されている。試料1としては、例えば、ナノインプリント技術で用いられるマスターパターンやドータパターンなどが挙げられる。
試料1は、Zテーブル2に設けられた支持部材(図示せず)により、3点で支持されることが好ましい。試料1を4点で支持する場合には、支持部材に対して高精度の高さ調整が必要となる。また、高さ調整が不十分であると、試料1が変形するおそれがある。これに対して、3点支持によれば、試料1の変形を最小限に抑えながら、試料1を支持することができる。支持部材は、例えば、頭面が球状のボールポイントを用いて構成される。また、例えば、3つの支持部材のうちの2つの支持部材は、試料1の四隅のうちの対角でない、隣接する二隅で試料1に接する。3つの支持部材のうちの残る1つの支持部材は、他の2つの支持部材が配置されていない二隅の間の領域に配置される。
図1に示すように、試料1の上方には、光学系4が配置されている。
光学系4において、光源5は、試料1に対して、その光学画像を取得するための光を照射する。試料1に形成されたメインパターンの線幅は、100nm以下とすることができ、光源5としては、DUV(Deep Ultraviolet radiation:遠紫外)光を照射するものを用いることができる。
光源5から出射された光は、レンズ6を透過し、ミラー7で向きを変えられた後、レンズ8を透過し、レンズ(対物レンズ)9によって試料1の上に集光される。尚、レンズ9は、本実施の形態に対応する本発明の態様における第1のレンズに対応する。
試料1で反射した光は、ハーフミラー10で向きを変えられる。その後、レンズ(結像レンズ)11は、この光を画像センサ12に結像する。これにより、試料1のパターンの光学画像が生成される。尚、レンズ11は、本実施の形態に対応する本発明の態様における第2のレンズに対応する。
光学系4の解像限界、すなわち、光源5からの光の波長(λ)と、レンズ11の開口数(NA)とによって定まる解像限界(R=λ/2NA)は、試料1に形成されたパターンを解像しない値である。
尚、本実施の形態においては、画像センサを試料1の下方に配置し、試料1を透過した光をこの画像センサに結像させてもよい。
図2は、試料1に形成されたパターンの光学画像を取得する手順を説明する図である。
図2に示すように、試料1上の評価領域は、短冊状の複数のフレーム20,20,20,20,・・・に仮想的に分割されている。そして、各フレーム20,20,20,20,・・・が連続的に走査されるように、図1のXYテーブル3の動作が、図示されない駆動装置によって制御される。具体的には、XYテーブル3がX方向に移動しながら、試料1の光学画像が取得される。そして、画像センサ12に、図2に示されるような走査幅Wの画像が連続的に入力される。すなわち、第1のフレーム20における画像を取得した後、第2のフレーム20における画像を取得する。この場合、XYテーブル3が第1のフレーム20における画像の取得時とは逆方向に移動しながら光学画像を取得し、走査幅Wの画像が画像センサ12に連続的に入力される。第3のフレーム20における画像を取得する場合には、第2のフレーム20における画像を取得する方向とは逆方向、すなわち、第1のフレーム20における画像を取得した方向に、XYテーブル3が移動する。尚、図2の斜線部分は、上記のようにして光学画像の取得が済んだ領域を模式的に表したものである。
図1の画像センサ12に結像したパターンの像は、画像センサ12によって光電変換され、さらにセンサ回路(図示せず)によってA/D(アナログデジタル)変換される。画像センサ12としては、例えば、撮像素子としてのCCDカメラを一列に並べたラインセンサが用いられる。ラインセンサの例としては、TDI(Time Delay Integration)センサが挙げられる。XYテーブル3がX軸方向に連続的に移動しながら、TDIセンサによって試料1のパターンが撮像される。
本実施の形態の焦点位置検出方法においては、試料1と光学系4との焦点位置を変えて、少なくとも2つの光学画像を取得する。具体的には、図3に示すように、試料1の高さを変動させて光学画像を取得する。図1において、試料1は、垂直方向に移動可能なZテーブル2の上に載置されているので、垂直方向におけるZテーブル2の位置を変えることで、試料1からレンズ9までの距離が変わり、試料1と光学系4との焦点位置が変わる。例えば、Zテーブル2が所定位置にある状態で第1の光学画像を取得し、次いで、Zテーブル2の位置を移動させて第2の光学画像を取得する。
尚、レンズ11と画像センサ12との距離を変えることによっても、試料1と光学系4との焦点位置を変えることができる。但し、この距離が設計段階で決められた値で固定されている場合、上記のように、レンズ9と試料1との距離のみで考えることができる。
画像センサ12上に結像したパターンの像は、画像センサ12によって光電変換され、さらにセンサデータ入力回路13によってA/D(アナログデジタル)変換される。その後、このデータは、センサデータ入力回路13から焦点位置検出回路14へ送られる。焦点位置検出回路14は、本実施の形態に対応する本発明の態様における焦点位置検出部に対応する。
焦点位置検出回路14では、複数の光学画像における出力値のばらつきを比較して、試料1と光学系4との最適な焦点位置を検出する。
例えば、上記の通り、Zテーブル2の高さによって、試料1とレンズ9との距離を変えて、複数の光学画像を取得する。次いで、これらの光学画像について、画素毎に階調値を与え、各光学画像における階調値の分散または標準偏差を求める。次に、焦点位置と分散または標準偏差との関係を取得し、分散または標準偏差の値が最も大きくなる焦点位置を求める。得られた焦点位置が、最適な焦点位置、すなわち、試料1のコントラストが最大となる焦点位置である。
図4は、光学系の解像度以下の周期の繰り返しパターンについて、試料と光学系との焦点位置を変えて撮像した光学画像の例である。尚、図中の焦点位置は、相対的な数値であり、実際の光学画像は、焦点位置を例えば0.1μmずつずらして取得される。各光学画像に見られる濃淡のばらつき(階調値のばらつき)は、繰り返しパターンの線幅やエッジラフネスの変動などに起因して生じる。
図5は、図4に示す各光学画像から得られた階調値の標準偏差と、焦点位置との関係を示したものである。図4において、濃淡のばらつきの変化は、焦点位置が0と1の間で大きい。したがって、図5においても、階調値の標準偏差は、焦点位置0と1で大きな値を示す。そして、階調値の標準偏差が最大となる焦点位置0が、光学画像のコントラストが最大となるところ、つまり、最適な焦点位置となる。尚、欠陥検査では、意図的に光学画像のコントラストが最大になる最適な焦点位置に対して一定のオフセットをかけて検査する方が、欠陥検査のS/Nが改善する場合がある。この場合、光学画像のコントラストが最大になる最適な焦点位置を求め、次に、オフセット分補正した検査で最適な焦点位置を設定する。
図1において、焦点位置検出回路14で検出された焦点位置に関する情報は、制御回路15へ送られる。制御回路15は、送られた情報を基にZテーブル駆動装置16を制御し、試料1が光学系4に対して最適な焦点位置に位置するよう、Zテーブル2の高さを調節する。
このように、本実施の形態によれば、光学条件を変えて複数の光学画像を取得して、それらの出力値のばらつきを比較し、ばらつきが最も大きくなる光学条件を見出すことで、気圧や温度変化によらずに適切な焦点位置を検出することができる。その後は、光学画像の階調値の分布を調べることで、光学系の解像度以下の周期の繰り返しパターンの欠陥を検出することが可能である。すなわち、パターンの一部でエッジラフネスが大きくなっていたり、パターンの一部が欠けていたり、あるいは、線幅の一部が狭くなっていたりすると、規則性に乱れが生じて階調値が変化するようになるので、これらを欠陥として検出することができる。
実施の形態2.
図6は、本実施の形態における焦点位置検出装置の構成を示す図である。
図6において、試料101は、垂直方向に移動可能なZテーブル102の上に載置されている。Zテーブル102は、XYテーブル103によって水平方向にも移動可能である。試料101には、ライン・アンド・スペースパターンやホールパターンなどの繰り返しパターン、すなわち、周期性を持って繰り返される規則的なパターンが形成されている。試料101としては、例えば、ナノインプリント技術で用いられるマスターパターンやドータパターンなどが挙げられる。
試料101は、Zテーブル102に設けられた支持部材(図示せず)により、3点で支持されることが好ましい。試料101を4点で支持する場合には、支持部材に対して高精度の高さ調整が必要となる。また、高さ調整が不十分であると、試料101が変形するおそれがある。これに対して、3点支持によれば、試料101の変形を最小限に抑えながら、試料101を支持することができる。支持部材は、例えば、頭面が球状のボールポイントを用いて構成される。また、例えば、3つの支持部材のうちの2つの支持部材は、試料101の四隅のうちの対角でない、隣接する二隅で試料101に接する。3つの支持部材のうちの残る1つの支持部材は、他の2つの支持部材が配置されていない二隅の間の領域に配置される。
図6に示すように、試料101の上方には、光学系104が配置されている。光学系104において、光源105は、試料101に対して、その光学画像を取得するための光を照射する。試料101に形成されたメインパターンの線幅は、100nm以下とすることができ、光源105としては、DUV(Deep Ultraviolet radiation:遠紫外)光を照射するものを用いることができる。
光源105から出射された光は、レンズ106を透過し、ミラー107で向きを変えられた後、レンズ108を透過し、レンズ(対物レンズ)109によって試料101の上に集光される。尚、レンズ109は、本実施の形態に対応する本発明の態様における第1のレンズに対応する。
試料101で反射した光は、ハーフミラー110で向きを変えられる。その後、この光は、レンズ(結像レンズ)120を透過した後、その一部がハーフミラー121を透過して、画像センサ(第1の画像センサ)122に結像する。これにより、試料101のパターンの光学画像が生成される。尚、光学系104の解像限界、すなわち、光源105からの光の波長(λ)と、レンズ120の開口数(NA)とによって定まる解像限界(R=λ/2NA)は、試料101に形成されたパターンを解像しない値である。また、レンズ120は、本実施の形態に対応する本発明の態様における第2のレンズに対応する。
具体的には、画像センサ122に結像したパターンの像は、画像センサ122によって光電変換され、さらにセンサ回路(図示せず)によってA/D(アナログデジタル)変換される。画像センサ122としては、例えば、撮像素子としてのCCDカメラを一列に並べたラインセンサが用いられる。ラインセンサの例としては、TDI(Time Delay Integration)センサが挙げられる。XYテーブル103がX軸方向に連続的に移動しながら、TDIセンサによって試料101のパターンが撮像される。尚、光学画像の取得手順は、実施の形態1で図2を用いて説明したのと同様である。
一方、レンズ120を透過した光の一部は、光路分割部としてのハーフミラー121によって分割され、画像センサ122とは異なる方向に取り出される。すなわち、レンズ120を透過した光の一部は、ハーフミラー121を透過して画像センサ122に入射するが、他の一部は、ハーフミラー121で反射される。その後、ハーフミラー123とミラー124によって、さらに2つの光路に分けられる。詳しくは、ハーフミラー121で反射された光の一部はハーフミラー123を透過する。一方、ハーフミラー121で反射された光の他の一部は、ミラー124によって反射される。ハーフミラー123を透過した光と、ミラー124によって反射された光とは、いずれも同じ方向に出射される。これらの光の光路上には、焦点位置検出用の画像センサ(第2の画像センサ)125が配置されている。
画像センサ125は、画像センサ125に入射する光について、2つの像情報を検出する。1つは、結像面に対して焦点が手前にある場合(前ピン)の像情報であり、他の1つは、結像面に対して焦点が後にある場合(後ピン)の像情報である。図6において、後ピンの像情報は、ハーフミラー123を透過した光から得られる。一方、前ピンの像情報は、ミラー124で反射した光から得られる。これらの光が画像センサ上に結像することはない。
図7は、前ピンの像情報と、後ピンの像情報とを比較したものである。図6において、ハーフミラー123を透過した光は、画像センサ125の後側に焦点がある。そして、この光の焦点位置を変えて複数の光学画像を取得し、これらの階調値の標準偏差を比較すると、図7の点線で示すようになる。これに対して、図6のミラー124で反射された光は、画像センサ125の前側に合焦点がある。この光の焦点位置を変えて複数の光学画像を取得し、これらの階調値の標準偏差を比較すると、図7の実線で示すようになる。尚、各光の焦点位置は、Zテーブル102の高さを調節することで変えられる。また、各光学画像は、例えば、焦点位置を0.1μmずつずらして取得される。
図7の各像情報における階調値の標準偏差は、試料101上に形成された繰り返しパターンの線幅やエッジラフネスの変動などに起因して生じる。光学系104と試料101との焦点位置が、画像センサ125の前側にあるとき、階調値の標準偏差は前ピン側で大きくなる。一方、焦点位置が画像センサ125の後側にあると、階調値の標準偏差は後ピン側で大きくなる。そして、前ピン側における階調値の標準偏差と、後ピン側における階調値の標準偏差とが同じとなるとき、換言すると、前ピン側の焦点位置と、後ピン側の焦点位置とが、画像センサ125に対して逆方向に同じ距離ずれた位置にあるとき、光学系104と試料101との焦点位置は、画像センサ122上にある。これが最適な焦点位置であり、コントラストは最大となる。
図8は、前ピン側の階調値の標準偏差と後ピン側の階調値の標準偏差との差分をプロットしたグラフである。差分が0になる焦点位置が合焦点である。
このように、本実施の形態では、光学系と試料との焦点位置を変えて、前ピン側と後ピン側のそれぞれにおいて、複数の光学画像を取得する。得られた光学画像データは、図6の画像センサ125からセンサデータ入力回路126へ送られる。画像センサ125によって光電変換されたパターン像は、さらにセンサデータ入力回路126によってA/D(アナログデジタル)変換される。その後、このデータは、センサデータ入力回路126から焦点位置検出回路127へ送られる。焦点位置検出回路127は、本実施の形態に対応する本発明の態様における焦点位置検出部に対応する。
焦点位置検出回路127では、前ピン側と後ピン側の各光学画像における出力値のばらつきが求められ、さらに、これらの値の差分から適切な焦点位置が求められる。尚、上述したように、出力値は、例えば階調値で表現され、ばらつきは、例えば分散または標準偏差で表現される。また、差分が0になる焦点位置が適切な焦点位置である。
図9は、図6の画像センサ125で得られた光学画像から、前ピン側と後ピン側の各諧調値の標準偏差の差分を求め、焦点位置に対してプロットした図の一例である。尚、図中の焦点位置は、相対的な数値であり、実際の光学画像は、焦点位置を例えば0.1μmずつずらして取得される。図9において、差分が0になる焦点位置0が、光学画像のコントラストが最大となるところであり、つまり、最適な焦点位置となる。
図6に示すように、焦点位置検出回路127で検出された焦点位置に関する情報は、制御回路128へ送られる。制御回路128は、送られた情報を基にZテーブル駆動装置129を制御し、試料101が光学系104に対して最適な焦点位置に位置するよう、Zテーブル102の高さを調節する。
以上述べたように、本実施の形態によれば、焦点位置を変えて前ピン側と後ピン側でそれぞれ複数の光学画像を取得して、それらの出力値のばらつきの差分を求め、差分が0になる焦点位置を見出すことで、気圧や温度変化によらずに最適な焦点位置を検出することができる。その後は、光学画像の階調値の分布を調べることで、光学系の解像度以下の周期の繰り返しパターンの欠陥を検出することが可能である。すなわち、パターンの一部でエッジラフネスが大きくなっていたり、パターンの一部が欠けていたり、あるいは、線幅の一部が狭くなっていたりすると、規則性に乱れが生じて階調値が変化するようになるので、これらを欠陥として検出することができる。
実施の形態3.
図10は、本実施の形態における検査装置100の構成を示す図である。この図に示すように、検査装置100は、光学画像取得部Aと制御部Bを有する。尚、図10において、図1と同じ符号を付した部分は、同じものであることを示している。
光学画像取得部Aは、光源5と、レンズ6,8,9,11’と、ミラー7と、画像センサ12と、センサデータ入力回路13とによって構成される光学系を有する。また、光学画像取得部Aは、垂直方向に移動可能なZテーブル2と、水平方向(X方向、Y方向)に移動可能なXYテーブル3と、レーザ測長システム122と、オートローダ130とを有する。尚、XYテーブル3は、回転方向(θ方向)にも移動可能な構造とすることができる。
検査対象となる試料1は、Zテーブル2の上に載置される。Zテーブル2は、XYテーブル3の上に設けられており、XYテーブル3とともに水平方向にも移動可能である。ここで、試料1には、ライン・アンド・スペースパターンなどの繰り返しパターン、すなわち、周期性を持って繰り返される規則的なパターンが形成されている。試料1としては、例えば、ナノインプリント技術で用いられるテンプレートが挙げられる。
尚、試料1は、Zテーブル2に設けられた支持部材により、3点で支持されることが好ましい。試料1を4点で支持する場合には、支持部材に対して高精度の高さ調整が必要となる。また、高さ調整が不十分であると、試料1が変形するおそれがある。これに対して、3点支持によれば、試料1の変形を最小限に抑えながら、試料1を支持することができる。支持部材は、例えば、頭面が球状のボールポイントを用いて構成される。また、例えば、3つの支持部材のうちの2つの支持部材は、試料1の四隅のうちの対角でない、隣接する二隅で試料1に接する。3つの支持部材のうちの残る1つの支持部材は、他の2つの支持部材が配置されていない二隅の間の領域に配置される。
光源5は、試料1に対して、その光学画像を取得するための光を照射する。光源5から出射される光の波長は、パターンピッチの2倍以上である。検査装置100は、線幅が100nm以下の超微細パターンの評価に好適であり、光源5としては、DUV(Deep Ultraviolet radiation:遠紫外)光を照射するものを用いることが好ましい。DUV光によれば、光学系を比較的簡単に構成することができ、また、微細なパターンを、EB(Electron Beam:電子ビーム)を用いる場合よりも高いスループットで検査することができる。
光源5から出射された光は、レンズ6を透過し、ミラー7で向きを変えられた後、レンズ8を透過し、レンズ(対物レンズ)9によって試料1の上に集光される。尚、レンズ9は、本実施の形態に対応する本発明の態様における第1のレンズに対応する。
試料1を透過した光は、下方に配置されたレンズ(結像レンズ)11’によって画像センサ12に結像する。これにより、試料1のパターンの光学画像が生成される。光学画像の取得手順は、実施の形態1で図2を用いて説明したのと同様とすることができる。また、レンズ11’は、本実施の形態に対応する本発明の態様における第2のレンズに対応する。
検査装置100における光学系の解像限界、すなわち、光源5からの光の波長(λ)と、レンズ11’の開口数(NA)とによって定まる解像限界(R=λ/2NA)は、試料1に形成されたパターンを解像しない値である。
尚、本実施の形態においては、実施の形態1に示すように、画像センサを試料1の上方に配置し、試料1で反射した光をこの画像センサに結像させてもよい。
次に、図10の制御部Bを説明する。
制御部Bでは、検査装置100全体の制御を司る制御計算機110が、データ伝送路となるバス120を介して、位置回路107、画像処理回路108、焦点位置検出回路14、展開回路131、参照回路132、比較回路133、欠陥検出回路134、オートローダ制御回路113、Zテーブル制御回路15’、XYテーブル制御回路114、記憶装置の一例となる磁気ディスク装置109、磁気テープ装置115、フレキシブルディスク装置116、ディスプレイ117、パターンモニタ118およびプリンタ119に接続されている。尚、画像処理回路108は本発明の画像処理部に対応し、焦点位置検出回路14は本発明の焦点位置検出部に対応し、欠陥検出回路134は本発明の欠陥検出部に対応する。
Zテーブル2は、Zテーブル制御回路15’によって制御されたモータ16’によって駆動される。Zテーブル制御回路15’は、図1の制御回路15に対応し、モータ16’は、図1のZテーブル駆動装置16に対応する。また、XYテーブル3は、XYテーブル制御回路114によって制御されたモータ17によって駆動される。尚、上記の各モータには、例えば、リニアモータを用いることができる。
上述したように、図10の光学画像取得部Aは、試料1の光学画像を取得する。光学画像の具体的な取得方法の一例は、次の通りである。
試料1は、垂直方向に移動可能なZテーブル2の上に載置される。Zテーブル2は、XYテーブル3によって水平方向にも移動可能である。XYテーブル3の移動位置は、レーザ測長システム122により測定されて位置回路107に送られる。また、XYテーブル3上の試料1は、オートローダ制御回路113により駆動されるオートローダ130から自動的に搬送され、検査終了後には自動的に排出される。
光源5は、試料1に対して、検査用の光を照射する。光源5から出射された光は、レンズ6を透過し、ミラー7で向きを変えられた後、レンズ8,9によって試料1の上に集光される。尚、レンズ9と試料1との距離は、Zテーブル2を垂直方向に移動させることによって調整される。
光源5から照射されて試料1を透過した光は、レンズ11’を介して、画像センサ12に光学像として結像する。レンズ11’と画像センサ12との距離は、検査装置100の設計段階で決められる。
試料1の検査領域における光学画像の取得手順は、図2を用いて説明した通りである。画像センサ12上に結像したパターンの像は光電変換され、さらにセンサデータ入力回路13によってA/D(アナログデジタル)変換される。本実施の形態の画像センサ12としては、例えば、撮像素子としてのCCDカメラを一列に並べたラインセンサが用いられる。ラインセンサの例としては、TDI(Time Delay Integration)センサが挙げられる。XYテーブル3がX軸方向に連続的に移動しながら、TDIセンサによって試料1のパターンが撮像される。
試料1と光学系との適切な焦点位置は、実施の形態1と同様にして決定される。
まず、試料1とレンズ9との距離を変えて、少なくとも2つの光学画像を取得する。
具体的には、図10において、試料1は、垂直方向に移動可能なZテーブル2の上に載置されているので、垂直方向におけるZテーブル2の位置を変えることで、試料1とレンズ9との距離を変えることができる。例えば、Zテーブル2が所定位置にある状態で第1の光学画像を取得し、次いで、Zテーブル2の位置を移動させて第2の光学画像を取得する。
画像センサ12上に結像したパターンの像は、画像センサ12によって光電変換され、さらにセンサデータ入力回路13によってA/D(アナログデジタル)変換される。その後、このデータは、センサデータ入力回路13から焦点位置検出回路14へ送られる。
焦点位置検出回路14では、複数の光学画像における出力値のばらつきを比較して、試料1とレンズ9との最適な距離、すなわち、最適な焦点位置を検出する。
例えば、上記の通り、Zテーブル2の高さを調節して焦点位置を変え、複数の光学画像を取得する。次いで、これらの光学画像について、画素毎に階調値を与え、各光学画像における階調値の分散または標準偏差を求める。次いで、焦点位置と分散または標準偏差との関係を取得し、分散または標準偏差の値が最も大きくなる焦点位置を求める。得られた焦点位置が、最適な焦点位置となる。
焦点位置検出回路14で検出された焦点位置に関する情報(例えば、現在の焦点位置から合焦点位置までの変位量など。)は、Zテーブル制御回路15’へ送られる。Zテーブル制御回路15’は、送られた情報を基にモータ16’を制御し、試料1がレンズ9に対して最適な位置に位置するよう、Zテーブル2の高さを調節する。
一方、センサデータ入力回路13からの光学画像データは、画像処理回路108へ送られる。
画像処理回路108では、最適な焦点位置で得られた光学画像における画素データが画素毎の階調値で表される。例えば、256段階の階調値を有するグレースケールより、0階調から255階調のいずれかの値が、各画素に与えられる。試料1の検査領域は、所定の単位領域に分割され、各単位領域の平均階調値および単位領域における階調値のばらつきの少なくとも一方が求められる。所定の単位領域は、例えば、1mm×1mmの領域とすることができる。
画像処理回路108で得られた階調値に関する情報は、欠陥検出回路134へ送られる。欠陥検出回路134は、平均階調値および階調値のばらつきの少なくとも一方に基づいて、試料1の欠陥検出を行う。
例えば、平均階調値は、パターンの線幅の平均値に関連付けられる。また、各単位領域における階調値のばらつきは、パターンエッジの凹凸(ラフネス)に関連付けられる。例えば、所定のパターンについて、寸法SEMで測定した線幅の値と、その光学像の階調値とを求めることにより、線幅と階調値の関係式を立てる。ユーザは、この関係式を用いて、平均階調値を、単位領域における線幅の平均値に換算することができる。また、平均階調値が一定であっても、各単位領域における階調値のばらつき、すなわち、階調値の標準偏差が大きい場合は、パターンエッジの凹凸(ラフネス)が大きいと考えることができる。平均階調値から取得される線幅の平均値の分布を表すマップ、および、各単位領域における階調値のばらつきから取得されるパターンエッジの凹凸(ラフネス)の分布を表すマップの少なくとも一方を作成すると、試料1におけるパターンの均一性の程度を把握して欠陥を検出することが可能である。
尚、マップは、例えば、図10の磁気ディスク装置109に保存される。マップから、線幅変動があることや、パターンエッジの凹凸にばらつきが大きいことが分かれば、磁気ディスク装置109に保存されたデータを、試料1のパターンを形成する際のフォトリソグラフィの条件にフィードバックすることができる。例えば、線幅変動があるときには、上記データに基づいて、レジストの露光条件やエッチング条件などを最適化することにより、ウェハ上の線幅変動を小さくすることが可能である。
また、図10の検査装置100では、ダイ−トゥ−データベース(die to database)方式による検査が可能である。この方式は、設計パターンデータをベースに参照画像を生成して、パターンを撮像して得られた光学画像と比較する手法である。
図10において、磁気ディスク装置109には、データベース方式の基準データとなる設計パターンデータが格納されており、検査の進行に合わせて読み出されて展開回路131に送られる。展開回路131では、設計パターンデータがイメージデータ(設計画素データ)に変換される。その後、このイメージデータは、参照回路132に送られて参照画像の生成に用いられる。生成された参照画像は、比較回路133へ送られる。
検査対象である試料1に、光学系の解像度より大きい寸法のパターンが設けられている場合、そのパターンの光学画像は、センサデータ入力回路13から比較回路133へ送られる。比較回路133では、センサデータ入力回路13から送られた光学画像と、参照回路132で生成した参照画像とが、適切な比較判定アルゴリズムを用いて比較され、誤差が所定の値を超えた場合にその箇所は欠陥と判定される。欠陥の座標と、欠陥判定の根拠となった光学画像および参照画像とは、磁気ディスク装置109に保存される。
欠陥判定は、次の2種類の方法により行うことができる。1つは、参照画像における輪郭線の位置と、光学画像における輪郭線の位置との間に、所定の閾値寸法を超える差が認められる場合に欠陥と判定する方法である。他の1つは、参照画像におけるパターンの線幅と、光学画像におけるパターンの線幅との比率が所定の閾値を超える場合に欠陥と判定する方法である。この方法では、参照画像におけるパターン間の距離と、光学画像におけるパターン間の距離との比率を対象としてもよい。
上記の欠陥判定は、光学系の解像度以下の周期の繰り返しパターンについても同様に行うことが可能である。例えば、画像処理回路108で得られた平均階調値のばらつきや階調値のばらつきのデータを比較回路133へ送り、比較回路133において、参照画像における階調値と比較してもよい。あるいは、パターンの線幅の平均値やパターンエッジの凹凸のデータを、画像処理回路108から比較回路133へ送り、参照画像の線幅などと比較してもよい。比較の結果、参照画像との間に所定の閾値を超える差が認められる場合、その光学画像には欠陥があると判定できる。
例えば、繰り返しパターンの一部でエッジラフネスが大きくなっていたり、パターンの一部が欠けていたり、あるいは、線幅の一部が狭くなっていたりすると、パターンの規則性に乱れが生じて、光学画像の階調値が変化するようになるので、欠陥を検出できる。一方、欠陥に至らないエッジラフネスなどであっても、光学画像の階調値に変動をもたらす。したがって、階調値の変動に所定の閾値を設けることで、欠陥と欠陥でないものとを区別することができる。
尚、本実施の形態の検査装置や検査方法は、上述のダイ−トゥ−データベース方式に限られず、ダイ−トゥ−ダイ方式によってもよい。その場合の基準画像は、検査対象とは異なる光学画像になる。
また、上記では、試料と光学系との適切な焦点位置を、実施の形態1と同様にして決定する例について述べたが、実施の形態2と同様にして決定してもよい。その場合、図10でレンズ11’を透過した光はミラーで分岐され、その一部が(画像センサ12とは別に設けられる)焦点位置検出用の画像センサに入射する。そして、この画像センサからの情報が焦点位置検出回路14へ送られることになる。
また、本実施の形態の検査装置は、検査機能に加えてレビュー機能を有することも可能である。ここで、レビューとは、オペレータによって、検出された欠陥が実用上問題となるものであるかどうかを判断する動作である。
例えば、図10の比較回路133で欠陥と判定された箇所の座標と、欠陥判定の根拠となった光学画像および参照画像とがレビュー装置(図示せず)に送られる。オペレータは、欠陥判定の根拠となった参照画像と、欠陥が含まれる光学画像とを見比べてレビューする。具体的には、図10に示す光学系(光源5、レンズ6,8,9,11’、ミラー7、画像センサ12、センサデータ入力回路13)を使って、試料1の欠陥箇所の画像を表示する。また同時に欠陥判定の判断条件や、判定根拠になった光学画像と参照画像などは、図10に示す制御計算機110の画面を利用して表示される。レビューによって判別された欠陥情報は、図10の磁気ディスク装置109に保存される。
尚、レビューによって1つでも修正すべき欠陥が確認されると、試料1は、欠陥情報リストとともに、検査装置100の外部装置である修正装置(図示せず)に送られる。修正方法は、欠陥のタイプが凸系の欠陥か凹系の欠陥かによって異なるので、欠陥情報リストには、凹凸の区別を含む欠陥の種別と欠陥の座標が添付される。
上記例では、繰り返しパターンとしてライン・アンド・スペースパターンを挙げたが、本実施の形態はこれに限られるものではない。本実施の形態は、ホールパターンなどの繰り返しパターンにも適用可能である。
例えば、試料上に、光学系の解像度以下の周期で繰り返されるホールパターンが形成されている場合、エッジラフネスや欠けによる形状欠陥があると、パターンの規則性に乱れが生じて、形状欠陥がある箇所の階調値が、周囲の階調値とは異なる値を示すようになる。一方、形状欠陥がなく、規則的なパターンが繰り返される場合、光学画像の階調値は均一なものとなる。また、かかる階調値の変化は、パターンのホール径異常や、パターンの位置ずれによる隣接パターンとの空隙異常による形状欠陥にも見られる。
したがって、試料の検査領域を所定の単位領域に分割し、各単位領域における階調値のばらつきを調べることで、エッジラフネスやパターン欠けによる形状欠陥を検出することもできる。尚、所定の単位領域は、例えば、1mm×1mmの領域とすることができる。
また、各単位領域の平均階調値を比較することで、パターンのホール径異常や、パターンの位置ずれによる隣接パターンとの空隙異常による形状欠陥を検出することもできる。ホールの各径および空隙が均一であると、各単位領域の平均階調値は一様な値となる。一方、例えば、一部のホール径が小さくなっていると、ホール径異常が起きている単位領域の平均階調値と、ホール径が正常である単位領域の平均階調値との間に差異が生じる。また、パターンが位置ずれを起こしてパターン間の距離に変動が生じた場合にも、その単位領域の平均階調値と、他の単位領域の平均階調値との間で差異が生じる。
図10の検査装置100において、ホールパターンを有する試料1を検査する場合、パターンの光学画像は、センサデータ入力回路13から画像処理回路108へ送られる。画像処理回路108では、光学画像における画素データが画素毎の階調値で表される。具体的には、256段階の階調値を有するグレースケールより、0階調から255階調のいずれかの値が、各画素に与えられる。また、試料1の検査領域は、所定の単位領域に分割され、各単位領域の平均階調値および単位領域における階調値のばらつきの少なくとも一方が求められる。
画像処理回路108で得られた階調値に関する情報は、欠陥検出回路134へ送られる。欠陥検出回路134は、平均階調値および階調値のばらつきの少なくとも一方に基づいて、試料1の欠陥検出を行う。
平均階調値は、パターンのホール径の平均値に関連付けられ、各単位領域における階調値のばらつきは、パターンエッジの凹凸に関連付けられる。例えば、所定のパターンについて、寸法SEMで測定したホール径の値と、その光学像の階調値とを求めることにより、ホール径と階調値の関係式を立てる。ユーザは、この関係式を用いて、画像処理回路108で得られた平均階調値を、欠陥検出回路134でホール径の平均値に換算することができる。また、平均階調値が一定でも、各単位領域における階調値のばらつき、すなわち、階調値の標準偏差が大きい場合、パターンエッジの凹凸(ラフネス)が大きいと考えることができる。
尚、画像処理回路108で得られた平均階調値のばらつきや階調値のばらつきのデータを、比較回路133へ送ることも可能である。その場合、これらのデータは、比較回路133で参照画像における階調値と比較される。あるいは、平均階調値や階調値のばらつきから換算されたパターンのホール径の平均値やパターンエッジの凹凸のデータが、画像処理回路108から比較回路133へ送られて、同様に平均階調値や階調値のばらつきから換算された参照画像のホール径などと比較されてもよい。比較の結果、参照画像との間に所定の閾値を超える差が認められる場合、その光学画像には欠陥があると判定できる。
以上述べたように、本実施の形態の検査装置によれば、光学系の解像度以下の周期で繰り返されるパターンが形成された試料であっても、複数の光学画像における出力値のばらつきを比較することにより、気圧や温度変化によらずに、試料と光学系との最適な焦点位置を検出することができる。
また、本実施の形態の検査装置では、DUV(Deep Ultraviolet radiation:遠紫外)光を出射する光源を用いることができる。これにより、EB(Electron Beam:電子ビーム)を光源に用いた場合に問題となるスループットの低下を引き起こさずに検査することができる。
また、本実施の形態の検査装置によれば、評価する領域を所定の単位領域に分割し、各単位領域の平均階調値を比較することで、観察光学系の解像限界より小さい周期の繰り返しパターンにおける線幅や空隙異常などを検出することができる。また、各単位領域における階調値のばらつきを調べることで、パターンエッジの凹凸やパターン欠けも検出することができる。
尚、本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することができる。
また、上記各実施の形態では、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要としない部分についての記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができることは言うまでもない。その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更し得る全ての焦点位置検出装置、焦点位置検出方法、検査装置および検査方法は、本発明の範囲に包含される。
1,101 試料
2,102 Zテーブル
3,103 XYテーブル
4,104 光学系
5,105 光源
6,8,9,11,11’,106,108,109,120 レンズ
7,107,124 ミラー
10,110,123,121 ハーフミラー
12,122,125 画像センサ
13,126 センサデータ入力回路
14,127 焦点位置検出回路
15,128 制御回路
15’ Zテーブル制御回路
16,129 Zテーブル駆動装置
16’,17 モータ
20,20,20,20 フレーム
100 検査装置
107 位置回路
108 画像処理回路
109 磁気ディスク装置
110 制御計算機
113 オートローダ制御回路
114 XYテーブル制御回路
115 磁気テープ装置
116 フレキシブルディスク装置
117 ディスプレイ
118 パターンモニタ
119 プリンタ
120 バス
122 レーザ測長システム
130 オートローダ
131 展開回路
132 参照回路
133 比較回路
134 欠陥検出回路

Claims (10)

  1. 所定の波長の光を出射する光源と、
    前記光源の光を試料へ照射する第1のレンズと、
    前記第1のレンズを経て前記試料を透過または反射した光を結像する第2のレンズと、
    前記第2のレンズで結像された光から前記試料に形成されたパターンの光学画像を得る画像センサと、
    前記第1のレンズと前記試料との距離を一定の間隔でステップ的に可変する駆動部と、
    前記駆動部により前記第1のレンズと前記試料との距離が変化するごとに、前記画像センサから前記試料の光学画像を取得し、当該取得された光学画像の各々について濃淡のばらつきを示す階調値の標準偏差を求め、当該階調値の標準偏差が最大となるときの前記試料の像面の焦点位置から所定のオフセット量ずらした位置を検査に最適な焦点位置として検出する焦点位置検出部と
    を有し、
    前記試料として、前記光源の波長と前記第2のレンズの開口数によって定まる解像限界以下の周期の繰り返しパターンを有する試料を対象とすることを特徴とする焦点位置検出装置。
  2. 所定の波長の光を出射する光源と、
    前記光源の光を試料へ照射する第1のレンズと、
    前記第1のレンズを経て前記試料を透過または反射した光を結像する第2のレンズと、
    前記第2のレンズで結像された光から前記試料に形成されたパターンの光学画像を得る第1の画像センサと、
    前記第2のレンズと前記第1の画像センサの間に配置され、前記第2のレンズを透過した光を分割する光路分割部と、
    前記光路分割部により分割された光から、前記パターンの前ピンと後ピンの各像情報を得る第2の画像センサと、
    前記第1のレンズと前記試料との距離を一定の間隔でステップ的に可変する駆動部と、
    前記駆動部により前記第1のレンズと前記試料との距離が変化するごとに、前記第2の画像センサにより前記パターンの前ピン側と後ピン側の各像情報を取得して、当該各像情報の各々について濃淡のばらつきを示す階調値の標準偏差を求め、当該前ピン側における階調値の標準偏差と後ピン側における階調値の標準偏差が同じになるときの前記第1の画像センサにおける前記試料の像面の基準の焦点位置から所定のオフセット量ずらした位置を検査に最適な焦点位置として検出する焦点位置検出部と
    を有し、
    前記試料として、前記光源の波長と前記第2のレンズの開口数によって定まる解像限界以下の周期の繰り返しパターンを有する試料を対象とすることを特徴とする焦点位置検出装置。
  3. 前記駆動部は、
    前記試料が載置されるテーブルと、
    前記焦点位置検出部で検出された最適な焦点位置に基づいて、前記テーブルの高さを調節する制御部と
    を有することを特徴とする請求項1または2に記載の焦点位置検出装置。
  4. 所定の波長の光を出射する光源と、
    前記光源の光を試料へ照射する第1のレンズと、
    前記第1のレンズを経て前記試料を透過または反射した光を結像する第2のレンズと、
    前記第2のレンズで結像された光から前記試料に形成されたパターンの光学画像を得る画像センサと、
    前記第1のレンズと前記試料との距離を一定の間隔でステップ的に可変する駆動部と、
    前記駆動部により前記第1のレンズと前記試料との距離が変化するごとに、前記画像センサから前記試料の光学画像を取得し、当該取得された光学画像の各々について濃淡のばらつきを示す階調値の標準偏差を求め、当該階調値の標準偏差が最大となるときの前記試料の像面の焦点位置から所定のオフセット量ずらした位置を検査に最適な焦点位置として検出する焦点位置検出部と、
    前記最適な焦点位置で得られた光学画像について、所定の単位領域毎の平均階調値および前記単位領域における階調値のばらつきの少なくとも一方を求める画像処理部と、
    前記平均階調値および前記階調値のばらつきの少なくとも一方に基づいて、前記試料の欠陥検出を行う欠陥検出部と
    を有し、
    前記試料として、前記光源の波長と前記第2のレンズの開口数によって定まる解像限界以下の周期の繰り返しパターンを有する試料を対象とすることを特徴とする検査装置。
  5. 所定の波長の光を出射する光源と、
    前記光源の光を試料へ照射する第1のレンズと、
    前記第1のレンズを経て前記試料を透過または反射した光を結像する第2のレンズと、
    前記第2のレンズで結像された光から前記試料に形成されたパターンの光学画像を得る第1の画像センサと、
    前記第2のレンズと前記第1の画像センサの間に配置され、前記第2のレンズを透過した光を分割する光路分割部と、
    前記光路分割部により分割された光から、前記パターンの前ピンと後ピンの各像情報を得る第2の画像センサと、
    前記第1のレンズと前記試料との距離を一定の間隔でステップ的に可変する駆動部と、
    前記駆動部により前記第1のレンズと前記試料との距離が変化するごとに、前記第2の画像センサにより前記パターンの前ピン側と後ピン側の各像情報を取得して、当該各像情報の各々について濃淡のばらつきを示す階調値の標準偏差を求め、当該前ピン側における階調値の標準偏差と後ピン側における階調値の標準偏差が同じになるときの前記第1の画像センサにおける前記試料の像面の基準の焦点位置から所定のオフセット量ずらした位置を検査に最適な焦点位置として検出する焦点位置検出部と、
    前記最適な焦点位置で得られた光学画像について、所定の単位領域毎の平均階調値および前記単位領域における階調値のばらつきの少なくとも一方を求める画像処理部と、
    前記平均階調値および前記階調値のばらつきの少なくとも一方に基づいて、前記試料の欠陥検出を行う欠陥検出部と
    を有し、
    前記試料として、前記光源の波長と前記第2のレンズの開口数によって定まる解像限界以下の周期の繰り返しパターンを有する試料を対象とすることを特徴とする検査装置。
  6. 前記駆動部は、
    前記試料が載置されるテーブルと、
    前記焦点位置検出部で検出された最適な焦点位置に基づいて、前記テーブルの高さを調節する制御部と
    を有することを特徴とする請求項4または5に記載の検査装置。
  7. 所定の波長の光を第1のレンズを介して試料に照射し、前記試料を透過または反射した光を第2のレンズを介して画像センサに結像して、前記試料に形成されたパターンの光学画像を得る行為を、前記第1のレンズと前記試料の距離を一定の間隔でステップ的に可変するごとに行って、前記パターンの光学画像を複数得る工程と、
    前記取得された光学画像の各々について濃淡のばらつきを示す階調値の標準偏差を求め、当該階調値の標準偏差が最大となるときの前記試料の像面の焦点位置から所定のオフセット量ずらした位置を検査に最適な焦点位置として検出する工程と、
    前記最適な焦点位置に基づいて、前記試料を載置するテーブルの高さを調整する工程と
    を有し、
    前記試料として、前記光源の波長と前記第2のレンズの開口数によって定まる解像限界以下の周期の繰り返しパターンを有する試料を対象とすることを特徴とする焦点位置検出方法。
  8. 所定の波長の光を第1のレンズを介して試料に照射し、前記試料を透過または反射した光を第2のレンズを介して第1の画像センサに結像して、前記試料に形成されたパターンの光学画像を得る工程と、
    前記第2のレンズを透過した光の一部を取り出し、第2の画像センサに入射させて前記パターンの前ピンと後ピンの各像情報を得る行為を、前記第1のレンズと前記試料の距離を一定の間隔でステップ的に可変するごとに行って、前記得られた各像情報の各々について濃淡のばらつきを示す階調値の標準偏差を求め、当該前ピン側における階調値の標準偏差と後ピン側における階調値の標準偏差が同じになるときの前記第1の画像センサにおける前記試料の像面の基準の焦点位置から所定のオフセット量ずらした位置を検査に最適な焦点位置として検出する工程と、
    前記最適な焦点位置に基づいて、前記試料を載置するテーブルの高さを調整する工程と
    を有し、
    前記試料として、前記光源の波長と前記第2のレンズの開口数によって定まる解像限界以下の周期の繰り返しパターンを有する試料を対象とすることを特徴とする焦点位置検出方法。
  9. 所定の波長の光を第1のレンズを介して試料に照射し、前記試料を透過または反射した光を第2のレンズを介して画像センサに結像して、前記試料に形成されたパターンの光学画像を得る行為を、前記第1のレンズと前記試料の距離を一定の間隔でステップ的に可変するごとに行って、前記パターンの光学画像を複数得る工程と、
    前記取得された光学画像の各々について濃淡のばらつきを示す階調値の標準偏差を求め、当該階調値の標準偏差が最大となるときの前記試料の像面の焦点位置から所定のオフセット量ずらした位置を検査に最適な焦点位置として検出する工程と、
    前記最適な焦点位置に基づいて、前記試料を載置するテーブルの高さを調整する工程と、
    前記最適な焦点位置で得られた光学画像について、所定の単位領域毎の平均階調値および前記単位領域における階調値のばらつきの少なくとも一方を求める工程と、
    前記平均階調値および前記階調値のばらつきの少なくとも一方に基づいて、前記試料の欠陥検出を行う工程と
    を有し、
    前記試料として、前記光源の波長と前記第2のレンズの開口数によって定まる解像限界以下の周期の繰り返しパターンを有する試料を対象とすることを特徴とする検査方法。
  10. 所定の波長の光を第1のレンズを介して試料に照射し、前記試料を透過または反射した光を第2のレンズを介して第1の画像センサに結像して、前記試料に形成されたパターンの光学画像を得る工程と、
    前記第2のレンズを透過した光の一部を取り出し、第2の画像センサに入射させて前記パターンの前ピンと後ピンの各像情報を得る行為を、前記第1のレンズと前記試料の距離一定の間隔でステップ的に可変するごとに行って、前記得られた各像情報の各々について濃淡のばらつきを示す階調値の標準偏差を求め、当該前ピン側における階調値の標準偏差と後ピン側における階調値の標準偏差が同じになるときの前記第1の画像センサにおける前記試料の像面の基準の焦点位置から所定のオフセット量ずらした位置を検査に最適な焦点位置として検出する工程と、
    前記最適な焦点位置に基づいて、前記試料を載置するテーブルの高さを調整する工程と、
    前記最適な焦点位置で得られた光学画像について、所定の単位領域毎の平均階調値および前記単位領域における階調値のばらつきの少なくとも一方を求める工程と、
    前記平均階調値および前記階調値のばらつきの少なくとも一方に基づいて、前記試料の欠陥検出を行う工程と
    を有し、
    前記試料として、前記光源の波長と前記第2のレンズの開口数によって定まる解像限界以下の周期の繰り返しパターンを有する試料を対象とすることを特徴とする検査方法。
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