JP6040911B2 - コネクタ - Google Patents

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    • H01R13/4362Insertion of locking piece perpendicular to direction of contact insertion comprising a temporary and a final locking position

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Description

本発明は、コネクタに関する。
例えば、リテーナを備えたコネクタとして、下記特許文献に記載のものが知られている。このコネクタは、複数の端子を後方から収容するハウジングと、このハウジングの側面に設けられたリテーナ挿入孔から挿入されるリテーナとを備えて構成されている。
リテーナは、ハウジング内に設けられたランスと共に端子を二重に係止する構成とされており、リテーナの挿入方向手前側に設けられた操作部を操作することにより端子が抜き差し可能な仮係止位置と、端子をランスと共に二重に係止する本係止位置との間を変位可能とされている。また、リテーナは、リテーナの挿入方向奥側に設けられた弾性変位可能な係止部がハウジングに設けられた被係止部と係止することでリテーナが仮係止位置または本係止位置に保持されるようになっている。
特開平10−50381号公報
ところで、上記のハウジング内に従来の端子よりも大型の大端子を混在させて収容し、リテーナにおいて何れの端子も係止するように構成すると、ランスによって各端子を係止する位置が前後方向に不揃いとなる。また、大端子を係止する大ランスは従来の端子よりもサイズが大きくなるため、大ランスを設ける位置がリテーナの通過経路と重なってしまい、ハウジングに大ランスを設けることができなくなってしまう。このため、リテーナを切り欠くことにより逃がし部を設け、リテーナの挿入後に、逃がし部に大ランスを嵌め込むことで、リテーナと干渉することを防ぎつつ、ハウジングに大ランスを組み付けることが検討されている。
しかしながら、逃がし部が係止部と操作部との間に位置する場合、リテーナにおける係止部と操作部との間の剛性が低下してしまい、操作部からの力が係止部に十分に伝わらず、仮係止位置と本係止位置との間でリテーナを正しく変位させることができなくなる虞がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ランスおよびリテーナによって大きさの異なる複数種類の端子を係止可能にしつつ、仮係止位置と本係止位置との間でリテーナを正しく変位させることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として本発明は、大きさの異なる複数種類の端子を後方から収容する端子収容部を有するハウジングと、前記ハウジングの側面から前記端子の収容方向と交差する方向に挿入して、前記端子を後方に抜け止めするリテーナとを備えたコネクタであって、前記リテーナは、同リテーナの挿入方向手前側に設けられた操作部を操作することで前記端子を挿抜可能な仮係止位置と、前記端子を抜け止めする本係止位置との間を変位可能に設けられ、同リテーナの挿入方向奥側に設けられた係止部が前記ハウジングに設けられた被係止部と係止することで、同リテーナが前記仮係止位置と前記本係止位置とに保持されるようになっており、前記複数種類の端子のうち小型の第一端子は、前記端子収容部に設けられた第一ランスに係止され、前記複数種類の端子のうち、前記第一端子よりも大きい第二端子は、前記リテーナにおいて前記操作部と前記係止部との間を切り欠いた逃がし部内に嵌まり込んで前記端子収容部に組み付けられる第二ランスに係止されるようになっており、前記逃がし部には、前記リテーナを操作する際に、前記逃がし部が変形することを防ぐ補強部が設けられており、前記係止部および前記逃がし部は、前記リテーナの外周面に設けられており、前記補強部は、前記リテーナの外周面と面一状になるように前記リテーナの挿入方向に真っ直ぐ延びて形成されているところに特徴を有する。
このような構成のコネクタによると、各端子をランスによって係止する位置が前後に不揃いとなって、第二ランスがリテーナの通過経路と重なったとしても、逃がし部内に第二ランスが嵌まり込むことで、大きさの異なる全ての端子をランスおよびリテーナによって係止することができる。また、逃がし部に補強部を設けることで、逃がし部が変形することを防ぎ、操作部に与えられる力を係止部にしっかりと伝えることができる。これにより、仮係止位置と本係止位置との間でリテーナを正しく変位させることができる。
また、係止部と補強部とがリテーナの挿入方向に一直線上に並ぶことになるから、補強部が逃がし部の中央部分に設けられる場合に比べて、操作部に与えられる力をより確実に係止部に伝えることができる。
本発明の実施の態様として、以下の構成が好ましい。
前記補強部は、前記逃がし部の前記操作部側の端部と前記逃がし部の前記係止部側の端部とを前記リテーナの挿入方向に連結している構成としてもよい。
このような構成によると、逃がし部が変形することを防ぎつつ、操作部に与えられる力を、補強部を通して係止部にしっかりと伝えることができるから、仮係止位置と本係止位置との間でリテーナを正しく変位させることができる。
前記端子収容部には、同端子収容部に外嵌されるゴムリングを抜け止めするフロントホルダが装着されるようになっており、前記第二ランスは、前記フロントホルダに一体に形成されている構成としてもよい。
このような構成によると、ゴムリングを抜け止めするフロントホルダに第二ランスが一体に形成されているから、コネクタの構成部品が増加することを防ぐことができる。
前記フロントホルダは、前記第二端子の前部を収容する前側端子収容部を備えており、前記第二ランスは、前記前側端子収容部内に設けられた状態で、前記逃がし部内に嵌まり込むようになっており、前記リテーナは、本係止位置から仮係止位置に至った際に、前記逃がし部と前記前側端子収容部とが前記端子の収容方向と交差する方向に当接することで、前記リテーナを前記ハウジングから抜け止めする構成としてもよい。
このような構成によると、第二ランスが設けられた前側端子収容部と逃がし部とが当接することで、フロントホルダに別途抜け止め部を設けることなく、ハウジングからリテーナが脱落することを防ぐことができ、フロントホルダが複雑になることを防ぐことができる。
本発明によれば、ランスおよびリテーナによって大きさの異なる複数種類の端子を係止可能にしつつ、仮係止位置と本係止位置との間でリテーナを正しく変位させることができる。
コネクタの正面図 同側面図 図2のC−C線断面図 図1のA−A線断面図 リテーナが本係止位置に保持された状態を示すコネクタの断面図であって、図1のB−B線断面図 リテーナが仮係止位置に保持された状態を示すコネクタの断面図であって、図1のB−B線の断面に相当する断面図 フロントホルダを装着する前の状態を示すハウジングの正面図 図7のD−D線の断面に相当するコネクタの断面図 リテーナが本係止位置に配された状態を示すコネクタの断面図であって、図7のE−E線の断面に相当する断面図 リテーナが仮係止位置に配された状態を示すコネクタの断面図であって、図7のE−E線の断面に相当する断面図 リテーナの正面図 同平面図 フロントホルダの平面図 同背面図
<実施形態>
本発明の一実施形態について図1乃至図14を参照して説明する。
本実施形態は、複数種類の端子20を収容してなるハイブリッド型のコネクタ10を例示しており、図1および図4に示すように、小型の小端子(「第一端子」に相当する)20Sと中型の中端子(「第二端子」に相当する)20Mと図示しない大型の大端子との複数種類の端子20と、これらの端子20が収容される左右方向に横長なハウジング30と、ハウジング30の側面から挿抜可能に設けられたリテーナ60とを備えて構成されている。なお、以下の説明において、上下方向とは、図1の上下方向を基準とする。また、前後方向とは図4を基準として、図示左側を前側、図示右側を後側として説明する。
各端子20は、導電性を有する金属板材をプレス加工するなどして形成されており、図4に示すように、相手側コネクタに設けられた雄端子(図示せず)が挿入されて接続される筒状の接続部21と、電線Wの端末に接続される電線接続部22とを前後方向に繋げた形態とされており、電線接続部22の後端部は、電線Wの絶縁被覆に嵌着されたゴム栓G1と共に絶縁被覆に圧着されている。
ハウジング30は、図3乃至図6に示すように、各端子20を収容する複数のキャビティ34が設けられた端子収容部31と、端子収容部31の外面を全周に亘って囲むように形成されたフード部32と、端子収容部31に前方から装着される別体のフロントホルダ50とを備えて構成されており、端子収容部31とフード部32との間に相手側コネクタの相手側フード部(図示せず)が嵌合されるようになっている。
フード部32は、図1に示すように、正面視略矩形状に開口した形態をなしており、フード部32の上側に配された天井壁および下側に配された底壁の内部には、左右方向にスライド可能なスライドレバー35が収容されている。スライドレバー35には図示しないカム溝が設けられており、このカム溝と相手側コネクタに設けられた図示しないカムピンとを係合させ、スライドレバー35をスライド操作することにより、カムピンとカム溝とのカム作用によって相手側コネクタとハウジング30とが引き寄せられて嵌合されるようになっている。
また、フード部32には、一側方(図2の図示手前側)に開口するリテーナ挿入孔36が設けられており、このリテーナ挿入孔36からリテーナ60が挿抜可能とされている。
端子収容部31は、図5乃至図7に示すように、左右方向に横長な形態をなしており、端子収容部31の後端部は、図4乃至図6に示すように、ゴムリングG2が外嵌されるシールタワー部37とされている。ゴムリングG2は、端子収容部31とフード部32との間に相手側フード部が嵌合されると、シールタワー部37の外周面と相手側フード部の内周面とに密着し、端子収容部31と相手側フード部との間をシールするようになっている。
シールタワー部37の内部には、大端子(図示せず)を収容する複数の大キャビティ34Lと、中端子20Mを収容する複数の中キャビティ34Mと、小端子20Sを収容する複数の小キャビティ34Sとが混在して形成されている。大キャビティ34Lは、図7に示すように、シールタワー部37の左右方向両端部に上下二段に設けられており、小キャビティ34Sは、左右両端部に配された大キャビティ34Lの間に上下三段の構成で左右方向に複数並んで設けられている。上段に配された小キャビティ34Sの数は、中段及び下段に配された小キャビティ34Sの数に比べてやや少ない構成とされており、上段の小キャビティ34Sの左右方向両側に中キャビティ34Mが左右方向に二つ並んだ形態でそれぞれ設けられている。
シールタワー部37における大中小の各キャビティ34は、図4に示すように、前後方向に貫通して形成されており、後方から各端子20が挿入されるようになっている。各キャビティ34の後端部は丸孔状をなしており、図4に示すように、各端子20がそれぞれのキャビティ34内に収容されると、電線Wに嵌着されたゴム栓G1がキャビティ34の後側内周面に密着し、電線Wと端子収容部31との間がシールされるようになっている。
シールタワー部37の左右方向両端部には、前方に向かって突出する側方タワー部41がそれぞれ設けられており、側方タワー部41の間には、シールタワー部37から前方に向かって突出する中央タワー部42が設けられている。
中央タワー部42および側方タワー部41には、図5および図6に示すように、フード部32のリテーナ挿入孔36から挿入されるリテーナ60を収容するリテーナ収容孔43が設けられている。
リテーナ収容孔43は、リテーナ挿入孔36が設けられた一側(図5および図6の図示右側)の側方タワー部41から中央タワー部42を通ってリテーナ挿入孔36が設けられていない他側(図5および図6の図示左側)の側方タワー部41にまで亘って左右方向に延びて設けられている。また、リテーナ収容孔43は、シールタワー部37の前端面がリテーナ収容孔43の後側内面となるように中央タワー部42および側方タワー部41の根元に設けられており、リテーナ60の後面とシールタワー部37の前端面とを摺動させつつ、リテーナ60が端子20の収容方向と交差するように一側から他側に向かってリテーナ収容孔43に収容される構成となっている。
リテーナ60は、リテーナ収容孔43内において各端子20を挿抜可能とする仮係止位置(図6および図10参照)と、各端子20を係止する本係止位置(図5および図9参照)との間を左右方向にスライド変位可能に設けられている。また、リテーナ60は、図11に示すように、端子係止部64を有する端子挿入孔62が複数設けられた平板状のリテーナ本体61を備えており、リテーナ本体61の一側部(図11および図12の図示右側)には操作部63が設けられ、リテーナ本体61の他側部(図11および図12の図示左側)には、他側の側方タワー部41内に進入して大端子における接続部の後端部を係止する大端子係止部64Lが設けられている。
操作部63は、リテーナ本体61の側縁から僅かに前方に突出した形態をなしており、この操作部63を押圧することによりリテーナ60をリテーナ収容孔43に挿入して仮係止位置から本係止位置に移動させ、操作部63を押圧方向と反対側に操作することによりリテーナ60をリテーナ収容孔43から引き抜いて本係止位置から仮係止位置に移動させるようになっている。
また、リテーナ本体61の上下面には、図9および図10に示すように、リテーナ収容孔43内に突出する前後一対の被係止部44と係止可能な前後一対の係止片(「係止部」に相当する)65がそれぞれ設けられている。係止片65は、図9乃至図12に示すように、リテーナ本体61の上下面におけるリテーナ60の挿入方向奥端部に設けられており、前後一対の係止片65は互いに近づく方向に弾性変位可能とされている。各係止片65には、被係止部44と係止することでリテーナ60を仮係止位置に保持する仮係止爪66と、被係止部44と係止することでリテーナ60を本係止位置に保持する本係止爪67とが設けられている。
そして、操作部63が押圧されて係止片65が弾性変位することにより本係止爪67が被係止部44を乗り越え、本係止爪67と被係止部44とが左右方向に係止することでリテーナ60が本係止位置に保持される。
また、操作部63が引っ張られて係止片65が弾性変位することにより本係止爪67が被係止部44を乗り越え、仮係止爪66と被係止部44とが左右方向に係止することでリテーナ60が仮係止位置に保持されるようになっている。
複数の端子挿入孔62のうち、リテーナ本体61の中央部に配された端子挿入孔62は、シールタワー部37の小キャビティ34Sと連通する小端子挿入孔62Sとされ、各小端子挿入孔62Sは、上下三段の構成で左右方向に複数設けられている。小端子挿入孔62Sの下面には、小端子係止部64Sが設けられており、リテーナ60が本係止位置に配されると、小端子20Sにおける接続部21の後端部が小端子係止部64Sに係止されるようになっている。
複数の端子挿入孔62のうち、リテーナ本体61の小端子挿入孔62Sと操作部63との間に配された上下二段の端子挿入孔62は、シールタワー部37に設けられた大キャビティ34Lと連通する大型の大端子挿入孔62Lとされている。大端子挿入孔62Lの上面には、大端子係止部64Lが設けられており、リテーナ60が本係止位置に配されると、大端子における接続部の後端部が大端子係止部64Lに係止されるようになっている。
リテーナ本体61の上段の小端子挿入孔62Sと大端子挿入孔62Lとの間には、図5および図6に示すように、後述するフロントホルダ50の前側端子収容部55が前方から嵌まり込むことで前側端子収容部55とリテーナ本体61とが干渉することを回避する逃がし部68が設けられている。
この逃がし部68は、図4に示すように、リテーナ本体61の前端面からリテーナ本体61の板厚方向である後方に向かって切り欠かれると共に、リテーナ本体61の上端面から下方に向かって切り欠かれた形態とされている。したがって、逃がし部68は、図11に示すように、リテーナ本体61の上端に開口する正面視略U字状に形成されている。
逃がし部68の上端部には、図9、図10および図12に示すように、逃がし部68の上端開口の後側半分を塞ぐ補強部69が設けられている。補強部69は、図11に示すように、リテーナ本体61の上端面と面一となるように逃がし部68の上端開口における左右方向両端部を左右方向に連結している。
すなわち、リテーナ本体61において係止片65と操作部63との間に逃がし部68が設けられることで、操作部63を操作してリテーナ60を移動させる際に、逃がし部68が左右方向に潰れるようにリテーナ本体61の変形が懸念される。ところが、本実施形態によると、逃がし部68の上端開口を補強部69によって左右方向(リテーナの挿入方向)に連結して逃がし部68が潰れることを防いでいるから、仮係止位置と本係止位置との間においてリテーナ本体61を正しく左右方向に移動させることができる。
逃がし部68の底面には、中端子20Mにおける接続部21の後端部を係止する中端子係止部64Mが設けられており、リテーナ60が本係止位置に配されると、中端子係止部64Mによって中端子20Mにおける接続部21の後端部が係止されるようになっている。
つまり、端子収容部31内に大中小の各端子20を混在させて収容しつつ、各端子20の接続部21の後端部をリテーナ本体61の端子係止部64によって係止できるようになっている。
側方タワー部41は、図1に示すように、正面視略矩形の角筒状をなし、上下方向に縦長な形態とされている。側方タワー部41内には、図3に示すように、シールタワー部37の大キャビティ34Lと前後方向に連通する大キャビティ34Lが上下二段に設けられている。側方タワー部41における大キャビティ34Lの上面には、片持ち状をなす上下方向に弾性変位可能な大ランス38が設けられており、大キャビティ34L内に大端子が挿入されると、大端子の接続部が大ランス38に係止され、大端子が後方に抜け止めされるようになっている。
中央タワー部42は、上半分が幅狭な幅狭部45とされ、下半分が幅狭部45よりも幅広な幅広部46とされている。中央タワー部42内部には、シールタワー部37の小キャビティ34Sと前後方向に対応する小キャビティ34Sが上下三段の構成で左右方向に複数設けられており、三段の小キャビティ34Sうち、上段の小キャビティ34Sが幅狭部45内に配され、中段および下段の小キャビティ34Sが幅広部46内に配されている。
また、幅狭部45の小キャビティ34Sと幅広部46の小キャビティ34Sとの間には、左右方向に横長な嵌合凹部42Aが設けられており、この嵌合凹部42Aには、相手側コネクタに設けられた平板状の相手側嵌合部が嵌合されるようになっている。
中央タワー部42とシールタワー部37とから構成される小キャビティ34Sには、図4に示すように、小端子20Sの前端部よりも後側の部分がそれぞれ収容されるようになっており、中央タワー部42における小キャビティ34Sの下面には、斜め前上方に向かって延びる片持ち状をなす小ランス(「第一ランス」に相当する)40が設けられている。小ランス40は、上下方向に弾性変位可能とされており、小キャビティ34S内に小端子20Sが挿入されると、小端子20Sの接続部21に設けられたランス係止部21Aに小ランス40が係止し、小端子20Sを後方に抜け止めするようになっている。
端子収容部31における幅狭部45の左右方向両側の領域は、図5および図7に示すように、フロントホルダ50が前方から組み付けられる配置空間Sとされている。
フロントホルダ50は、図1、図3乃至図6、図8に示すように、端子収容部31を全周に亘って取り囲む囲部51と、中央タワー部42の前端面に組み付けられる前壁部52と、端子収容部31の配置空間Sに配される前側端子収容部55とを備えて構成されている。
囲部51は、図14に示すように、背面視略矩形の角筒状をなしており、フロントホルダ50が端子収容部31に装着されると、図3乃至図6、図8に示すように、囲部51が端子収容部31を全周に亘って取り囲み、囲部51がシールタワー部37のゴムリングG2を抜け止めするようになっている。また、囲部51において上下に対向する上下一対の対向壁54には、図1および図13に示すように、前端縁から後方に向かって延びる複数のスリット54Aが設けられている。
また、上側の対向壁54には、図8および図14に示すように、幅狭部45の上面における左右方向両側に設けられた被ロック部49と係止するロック部53が設けられ、下側の対向壁54には、幅広部46の下面における左右方向両側に設けられた被ロック部49と係止するロック部53が設けられている。
各ロック部53は、図8に示すように、対向壁54の内面から前方に向かうほど内側に向かって傾斜する乗り上げ面53Aを有し、乗り上げ面53Aの前端部から対向壁54と直交するように対向壁54に向かって延びる係止面53Bを有する形態とされている。一方、各被ロック部49は、後方に向かうほど外方に向かって傾斜する傾斜面49Aを有し、傾斜面49Aの後端縁から中央タワー部42に沿うように僅かに後方に延びて、その後端縁から中央タワー部42に向かって鉛直方向に延びる被係止面49Bを有する形態とされている。
そして、フロントホルダ50を端子収容部31に組み付ける際には、ロック部53の乗り上げ面53Aが被ロック部49の傾斜面49Aに前方から当接して乗り上げ、端子収容部31に対してフロントホルダ50が正規の装着位置に至ると、ロック部53が被ロック部49を乗り越える。そして、図8に示すように、ロック部53の係止面53Bと被ロック部49の被係止面49Bとが前後方向に係止することで、フロントホルダ50が端子収容部31から脱落しないように装着される。
前壁部52は、図4および図8に示すように、上下一対の対向壁54の前端縁を上下方向に繋ぐように平板状に形成されており、図1および図14に示すように、正面および背面から視ると、上半分が下半分よりも幅狭な中央タワー部42の形状とほぼ同じ形態とされている。また、前壁部52の左右方向両側には、側方タワー部41を挿通させるタワー挿通孔52Aが前壁部52の左右の側面と囲部51とによって形成されている。
前壁部52の中央には、前後方向に貫通する左右方向に横長な貫通孔52Bが設けられている。貫通孔52Bは、フロントホルダ50が端子収容部31に装着され、前壁部52が中央タワー部42の前端面に組み付けられると、図4に示すように、貫通孔52Bの左右方向略中央部が中央タワー部42の嵌合凹部42Aと連通する。相手側コネクタの相手側嵌合部は、貫通孔52Bを通して中央タワー部42の嵌合凹部42Aに嵌合されるようになっている。
前壁部52の内部には、図4、図5、図6および図14に示すように、小端子20Sの前端部が収容される小キャビティ34Sが形成されている。小キャビティ34Sは、貫通孔52Bを境に上下三段の構成で、中央タワー部42の小キャビティ34Sと連通するように形成されており、フロントホルダ50が端子収容部31に組み付けられて、前壁部52が中央タワー部42の前端面に組み付けられると、前壁部52と中央タワー部42とシールタワー部37とによって小キャビティ34S全体が構成されるようになっている。
前壁部52における上段の小キャビティ34Sの左右方向両側には、図1および図14に示すように、前側端子収容部55が配されている。前側端子収容部55は、前後方向に貫通した角筒状に形成されており、図5、図6、図9および図10に示すように、フロントホルダ50が端子収容部31に装着されると配置空間S内に配される。前側端子収容部55のうち、リテーナ60の挿入方向手前側に位置する一側(図5、図6、図9および図10の図示右側)の前側端子収容部55は、配置空間Sからやや後方に突出した状態で配置空間S内に配されるようになっており、配置空間Sから後方に突出した前側端子収容部55の後端部は、リテーナ本体61の逃がし部68内に前方から嵌まり込み、前側端子収容部55の後端面が逃がし部68の補強部69の前端面に近接して配される構成となっている。
また、前側端子収容部55のうち、リテーナ60の挿入方向奥側の他側(図5、図6、図9および図10の図示左側)の前側端子収容部55は、配置空間S内に配されると、前側端子収容部55の後端面がシールタワー部37の前端面に近接して配される構成となっている。
つまり、図9および図10に示すように、一側の前側端子収容部55の後端部がリテーナ本体61の逃がし部68内に前方から嵌まり込んでいるから、操作部63を操作してリテーナ60を本係止位置から仮係止位置に勢いよく変位させる場合においても、前側端子収容部55の後端部が逃がし部68の内面とリテーナ60の抜け方向である左右方向に当接し、リテーナ60が勢い余ってハウジング30から外れてしまうことを防止することができるようになっている。
前側端子収容部55の内部には、図4乃至図6に示すように、シールタワー部37の中キャビティ34Mと前後方向に対応する中キャビティ34Mが左右方向に二つ並んで設けられており、前側端子収容部55の中キャビティ34M内には、中端子20Mの接続部21が収容されるようになっている。そして、前側端子収容部55が配置空間S内に配されると、シールタワー部37と前側端子収容部55とにより中キャビティ34M全体が構成されるようになっている。
前側端子収容部55の中キャビティ34Mの上面には、上下方向に弾性変位可能な中ランス(「第二ランス」に相当する)56が設けられている。
中ランス56は、中キャビティ34Mの後端上面から下方に真っ直ぐ突出した後、その下端部から前方に延びて、前端部が斜め下に向かって延出された形態をなしている。つまり、中ランス56は、付け根部分から斜め前下方に向かって延びるランスに比べて、前後方向の長さを短くしつつ、上下方向への弾性変位量を確保した構成となっている。そして、フロントホルダ50が端子収容部31に装着されると、一側の前側端子収容部55が逃がし部68内に嵌まり込み、前側端子収容部55内に設けられた中ランス56がリテーナ本体61の通過経路上に配置されるようになっている。また、中ランス56は、中キャビティ34M内に中端子20Mが挿入されると、中端子20Mの接続部21に設けられたランスホール21Bに嵌まり込み、中端子20Mを後方に抜け止めするようになっている。
前側端子収容部55における幅狭部45側の外側面55Aには、図3、図8および図14に示すように、幅狭部45の左右の外側面45Aに設けられた変形防止凹部47に凹凸嵌合される変形防止リブ57がそれぞれ突設されている。
変形防止リブ57は、ロック部53と上下に並ぶようにロック部53の下方に配されており、前壁部52からロック部53よりも後方まで真っ直ぐ延びた形態とされている。
一方、幅狭部45の変形防止凹部47は、図3、図7および図8に示すように、左右方向に凹んだ形態で幅狭部45の前端からリテーナ収容孔43まで真っ直ぐ延びた形態とされており、幅狭部45内の小キャビティ34Sと上下方向に並ばず、かつ被ロック部49と上下に並ぶように被ロック部49の下方に配されている。つまり、ロック部53および被ロック部49と変形防止リブ57と変形防止凹部47とは、上下方向に並んだ状態となっている。
変形防止リブ57と変形防止凹部47とは、幅狭部45の被ロック部49に囲部51のロック部53が乗り上げる前に嵌合が開始されるようになっており、ロック部53が被ロック部49に乗り上げた際に、変形防止リブ57と変形防止凹部47の内面とが上下方向(ロック部53が乗り上げる方向)に当接するように設定されている。
詳細には、ロック部53が被ロック部49に乗り上げると、ロック部53と変形防止リブ57とが被ロック部49を上下方向から挟んだ状態となり、被ロック部49が設けられた幅狭部45の上端部は、変形防止リブ57により下方から支持された状態となる。
つまり、端子収容部31内に、キャビティ34や嵌合凹部42Aが設けられ、対向壁54にスリット54Aが設けられていると、ロック部53が被ロック部49に乗り上げた際に、端子収容部31がキャビティ34や嵌合凹部42A内に過度に内倒れしたり、対向壁54が外側に過度に開いたりして、端子収容部や対向壁が塑性変形することが懸念される。
しかしながら、本実施形態によると、ロック部53が被ロック部49に乗り上げた際に、ロック部53と変形防止リブ57とが被ロック部49を上下方向から挟んだ状態となり、上側の対向壁54が変形防止リブ57から離れるように過度撓みすることを防ぐことができる。また、被ロック部49が設けられた幅狭部45の上端部は、変形防止リブ57により下方から支持された状態となり、被ロック部49が設けられた幅狭部45の上端部が下方に過度撓みすることを防ぐことができる。これにより、対向壁54や幅狭部45が過度撓みして塑性変形することを抑制することができ、ロック部53と被ロック部49との係止代が減少することを抑制することができるようになっている。
また、変形防止リブ57は、前壁部52から前側端子収容部55に沿うようにして前壁部52と前側端子収容部55とに連なって形成されているから、変形防止リブを補強する補強部を別途設けることなく、変形防止リブ57を補強することができる。これにより、補強された変形防止リブ57によって、被ロック部49をロック部53と挟み付けることができると共に、被ロック部49が設けられた幅狭部45の上端部をしっかりと支持することができるようになっている。
本実施形態のコネクタ10は、以上のような構成であって、続いて、コネクタ10の組付手順を説明すると共に、その作用効果を説明する。
まず、端子収容部31のシールタワー部37の外周面にゴムリングG2を外嵌させる。
次に、ハウジング30のリテーナ挿入孔36を通して中央タワー部42および側方タワー部41のリテーナ収容孔43にリテーナ60を挿入する。そして、リテーナ収容孔43内の被係止部44とリテーナ60における係止片65の仮係止爪66とを左右方向に係止させる。これにより、図10に示すように、リテーナ60が仮係止位置に保持される。
続いて、タワー挿通孔52Aに側方タワー部41を挿通させると共に、前壁部52を中央タワー部42の前端面に組み付けるようにして端子収容部31にフロントホルダ50を装着することにより、図4、図5および図6に示すように、ゴムリングG2を抜け止めする。
この装着過程では、まず、側方タワー部41がタワー挿通孔52A内に進入し、続けて、フロントホルダ50における前側端子収容部55の変形防止リブ57が中央タワー部42の変形防止凹部47内に嵌合し始める。さらにフロントホルダ50を端子収容部31に対して近づけると、ロック部53の乗り上げ面53Aが被ロック部49の傾斜面49Aに前方から当接して乗り上げる。すると、変形防止リブ57と変形防止凹部47の内面とが上下方向(ロック部53が乗り上げる方向)に当接し、ロック部53と変形防止リブ57とにより被ロック部49を上下方向から挟んだ状態となると共に、被ロック部49が設けられた幅狭部45の上端部が変形防止リブ57により下方から支持された状態となる。
すなわち、例えば、ロック部や被ロック部の下方に互いに凹凸嵌合する変形防止リブおよび変形防止凹部が設けられていない場合には、被ロック部の内側に位置する端子収容部がキャビティや嵌合凹部に向かって過度に内倒れしたり、囲部における上側の対向壁が外側に向かって過度に開いたりして端子収容部や対向壁が塑性変形することが懸念される。
ところが、本実施形態によると、まず、変形防止リブ57が変形防止凹部47内に嵌合し始め、その後に、ロック部53が被ロック部49に乗り上げて、変形防止リブ57と変形防止凹部47の内面とが上下方向(ロック部53が乗り上げる方向)に当接する。そして、ロック部53と変形防止リブ57とにより被ロック部49を上下方向から挟んだ状態となると共に、被ロック部49が設けられた幅狭部45の上端部が変形防止リブ57により下方から支持された状態となる。
すなわち、ロック部53が被ロック部49に乗り上がり始めた時点から、ロック部53と変形防止リブ57とが被ロック部49を上下方向から挟んだ状態となることで、囲部51における上側の対向壁54が変形防止リブ57から離れるように過度撓みすることを防ぐことができる。また、被ロック部49が設けられた幅狭部45の上端部が変形防止リブ57により下方から支持された状態となることで、被ロック部49が設けられた幅狭部45の上端部が下方に過度撓みすることが抑制される。これにより、対向壁54や幅狭部45が過度撓みして塑性変形することを抑制することができ、ロック部53と被ロック部49との係止代が減少することを抑制することができる。
そして、端子収容部31に対してフロントホルダ50が正規の位置に至ると、ロック部53が被ロック部49を乗り越え、図8に示すように、ロック部53の係止面53Bと被ロック部49の被係止面49Bとが前後方向に係止することで、フロントホルダ50が端子収容部31から脱落しないように装着される。
また、端子収容部31にフロントホルダ50を装着する過程では、前側端子収容部55が配置空間S内に配置される。また、前側端子収容部55が配置空間S内に配置されると、図10に示すように、リテーナ60におけるリテーナ本体61の逃がし部68内に一側の前側端子収容部55の後端部が嵌まり込み、リテーナ本体61の通過経路上に一側の前側端子収容部55と中ランス56が配置される。
これにより、シールタワー部37と中央タワー部42と前壁部52とにより小キャビティ34Sが構成され、シールタワー部37と前側端子収容部55とにより中キャビティ34Mが構成される。
ところで、端子収容部内に大きさの異なる複数種類の端子を混在させて収容し、同一のリテーナにおいて各端子を係止しようとすると、各端子のランスの位置が前後方向に不揃いとなり、ランスを設ける位置がリテーナの通過経路と重なる場合には、ハウジングにランスを設けることができなくなってしまう。
ところが、本実施形態によると、中ランス56をリテーナ60の挿入後に、リテーナ本体61の逃がし部68内に嵌まり込むように形成したから、リテーナ60の通過経路上に中ランス56を配置する設定が可能となっている。つまり、端子収容部31内に大きさの異なる複数種類の端子20を混在させて収容しつつ、同一のリテーナ60において各端子20を係止することにより、各端子20のランス38、40、56の位置が前後方向に不揃いとなって、中ランス56の位置がリテーナ60の通過経路と重なってしまう場合においても、各キャビティ34にランス38、40、56を設けることができる。
各キャビティ34が構成されたところで、各キャビティ34に後方から対応する各端子20を挿入し、各端子20がそれぞれの対応するランス38、40、56によって係止される。
次に、リテーナ60を仮係止位置から本係止位置に移動させ、リテーナ本体61の各端子係止部により各端子20を各ランス38、40、56と共に二重に係止する。
ここで、リテーナ60を仮係止位置から本係止位置に移動させるには、リテーナ本体61の操作部63を押圧し、操作部63を押圧した力が係止片65にしっかりと伝えられることで係止片65の本係止爪67がリテーナ収容孔43の被係止部44を乗り越え、図9に示すように、被係止部44と本係止爪67とが左右方向に係止する。
ところで、例えば、リテーナ本体の逃がし部の上端開口が少しも塞がれることなく上方に向かって開口している場合には、リテーナの操作部を押圧すると逃がし部が左右方向に狭くなるようにして変形してしまい、操作部からの力が係止片にしっかりと伝わらなくなる虞がある。操作部からの力が係止片にしっかりと伝わらなくなると、操作部を所定の位置まで押圧しても本係止爪が被係止部を乗り越え辛くなり、仮係止位置と本係止位置との間をリテーナ60が正しく移動できなくなってしまう。
しかしながら、本実施形態によると、図12に示すように、逃がし部68の上端開口の後側半分を塞ぐようにして補強部69が設けられているから、操作部63を押圧操作した際に、逃がし部68が潰れるようにリテーナ本体61が変形することを防ぎ、リテーナ60を本係止位置に確実に移動させることができる。
また、補強部69は、図11に示すように、リテーナ本体61の上端面と面一となるように設けられており、係止片65と補強部69とがリテーナ60の挿入方向に一直線上に並ぶから、例えば、補強部が逃がし部の上下方向略中央部などに設けられる場合に比べて、操作部63に与えられる力をより確実に係止片65に伝えることができる。
最後に、フード部32内にスライドレバー35を収容し、コネクタ10の組み付け作業が完了する。
以上のように、本実施形態のコネクタ10によると、大きさの異なる複数種類の端子20を端子収容部31内に混在させて収容しつつ、同一のリテーナ60において各端子20を係止することで、端子収容部31内の各端子20の各ランス38、40、56の位置が前後方向に不揃いとなっているけれども、リテーナ本体61の逃がし部68内に中ランス56が設けられた前側端子収容部55を嵌め込むように構成することで、中ランス56がリテーナ60の通過経路上に配置される設定となっている。これにより、中ランス56を設ける位置がリテーナ60の通過経路と重なってしまう場合においても、各キャビティ34にランス38、40、56を設けることができる。
また、中ランス56が設けられた前側端子収容部55が、ゴムリングG2を抜け止めするフロントホルダ50に一体に設けられているから、コネクタ10の構成部品が増加することを防ぐことができる。
また、中ランス56が前方から嵌まり込む逃がし部68の上端開口の後側半分を塞ぐようにして補強部69が設けられているから、操作部63からの力を係止片65にしっかりと伝えることで、リテーナ60を本係止位置に確実に移動させることができる。
さらに、補強部69は、リテーナ60の挿入方向に係止片65と一直線上に並んでいるから、例えば、補強部が逃がし部の上下方向略中央部などに設けられる場合に比べて、操作部63に与えられる力をより確実に係止片65に伝えることができるようになっている。
また、操作部63を操作して、リテーナ60を本係止位置から仮係止位置へ移動させる場合にも、リテーナ60の引き抜く力を操作部63から係止片65にしっかりと伝えることができる。
ところで、リテーナ60を本係止位置から仮係止位置へ移動させる際に、操作部63を勢いよく操作すると、係止片65の本係止爪67が被係止部44を乗り越えた勢いで、リテーナ60がリテーナ収容孔43およびリテーナ挿入孔36から引き抜かれて、ハウジング30から脱落することが懸念される。
ところが、本実施形態によると、リテーナ60を本係止位置から仮係止位置へ移動させる際に、リテーナ60が仮係止位置に至ると、前側端子収容部55と逃がし部68の内面とが左右方向(端子20の収容方向と交差する方向)に当接する。これにより、リテーナ60がリテーナ収容孔43およびリテーナ挿入孔36から引き抜かれて、ハウジング30から脱落することを防ぐことができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、スライド可能なスライドレバー35を備えたコネクタ10に構成したが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、回動型のレバーを備えていてもよく、レバーを備えていなくともよい。
(2)上記実施形態では、補強部69をリテーナ本体61の上端面と面一となるように構成したが、参考例として、例えば、リテーナ本体の上端面よりも下方に補強部を設けてもよい。
(3)上記実施形態では、大中小の3種類の端子20が混在する構成としたが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、大きさの異なる2種類の端子や4種類以上の端子が混在する構成にしてもよい。

10:コネクタ
20:端子
20M:中端子(第二端子)
20S:小端子(第一端子)
30:ハウジング
31:端子収容部
40:小ランス(第一ランス)
44:被係止部
50:フロントホルダ
55:前側端子収容部
56:中ランス(第二ランス)
60:リテーナ
63:操作部
65:係止片(係止部)
68:逃がし部
69:補強部
G2:ゴムリング

Claims (4)

  1. 大きさの異なる複数種類の端子を後方から収容する端子収容部を有するハウジングと、前記ハウジングの側面から前記端子の収容方向と交差する方向に挿入して、前記端子を後方に抜け止めするリテーナとを備えたコネクタであって、
    前記リテーナは、同リテーナの挿入方向手前側に設けられた操作部を操作することで前記端子を挿抜可能な仮係止位置と、前記端子を抜け止めする本係止位置との間を変位可能に設けられ、同リテーナの挿入方向奥側に設けられた係止部が前記ハウジングに設けられた被係止部と係止することで、同リテーナが前記仮係止位置と前記本係止位置とに保持されるようになっており、
    前記複数種類の端子のうち小型の第一端子は、前記端子収容部に設けられた第一ランスに係止され、前記複数種類の端子のうち、前記第一端子よりも大きい第二端子は、前記リテーナにおいて前記操作部と前記係止部との間を切り欠いた逃がし部内に嵌まり込んで前記端子収容部に組み付けられる第二ランスに係止されるようになっており、
    前記逃がし部には、前記リテーナを操作する際に、前記逃がし部が変形することを防ぐ補強部が設けられており、
    前記係止部および前記逃がし部は、前記リテーナの外周面に設けられており、
    前記補強部は、前記リテーナの外周面と面一状になるように前記リテーナの挿入方向に真っ直ぐ延びて形成されているコネクタ。
  2. 前記補強部は、前記逃がし部の前記操作部側の端部と前記逃がし部の前記係止部側の端部とを前記リテーナの挿入方向に連結している請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記端子収容部には、同端子収容部に外嵌されるゴムリングを抜け止めするフロントホルダが装着されるようになっており、
    前記第二ランスは、前記フロントホルダに一体に形成されている請求項1または請求項に記載のコネクタ。
  4. 前記フロントホルダは、前記第二端子の前部を収容する前側端子収容部を備えており、
    前記第二ランスは、前記前側端子収容部内に設けられた状態で、前記逃がし部内に嵌まり込むようになっており、
    前記リテーナは、本係止位置から仮係止位置に至った際に、前記逃がし部と前記前側端子収容部とが前記端子の収容方向と交差する方向に当接することで、前記リテーナを前記ハウジングから抜け止めする請求項記載のコネクタ。
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