JP6038768B2 - アクチュエータ - Google Patents

アクチュエータ Download PDF

Info

Publication number
JP6038768B2
JP6038768B2 JP2013261721A JP2013261721A JP6038768B2 JP 6038768 B2 JP6038768 B2 JP 6038768B2 JP 2013261721 A JP2013261721 A JP 2013261721A JP 2013261721 A JP2013261721 A JP 2013261721A JP 6038768 B2 JP6038768 B2 JP 6038768B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base member
gear
heat sink
motor
bearing plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013261721A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015119566A (ja
Inventor
野呂 康則
康則 野呂
丸山 毅
毅 丸山
晃正 星野
晃正 星野
根布谷 秀人
秀人 根布谷
耕平 丸山
耕平 丸山
尚人 千
尚人 千
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Mitsuba Corp
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Mitsuba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd, Mitsuba Corp filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2013261721A priority Critical patent/JP6038768B2/ja
Publication of JP2015119566A publication Critical patent/JP2015119566A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6038768B2 publication Critical patent/JP6038768B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Motor Or Generator Cooling System (AREA)

Description

この発明は、例えば、車両に搭載されるアクセルペダル装置に適用されるアクチュエータに関するものである。
従来から、車両のアクセルペダル(ペダルアーム)の踏力に抗するようにアクセルペダルに反力を付与することによって、アクセルペダルの踏み込み量を制御し、走行時の危険回避や危険告知を行うアクセルペダル装置が知られている。
アクセルペダル装置の中には、アクセルペダルと、アクセルペダルを回動可能に支持する樹脂製のハウジングと、所定条件下でアクセルペダルを休止位置に向けて押し戻すように制御するアクティブ制御機構とを備えたものがある。アクティブ制御機構は、駆動源、戻しレバー、制御回路基板等で構成されており、ハウジングの内側に固定されている。これにより、アクセルペダル装置全体の小型化を図っている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−6544号公報
ところで、アクセルペダル装置が配置される箇所は、外気温の影響やエンジン等の温度の影響を受けて周囲温度の変化が大きい。このような状況下においては、ハウジングは、熱による膨張、収縮を繰り返す。とりわけ、樹脂製のハウジングは、線膨張係数が大きいので、熱による膨張、収縮の差が大きくなる。また、ハウジングにはアクセルペダルが回動可能に支持されているので、アクセルペダルにかかる踏力によってハウジングが撓むおそれがある。このように、熱や外力によってハウジングが変形すると、ハウジングに固定されている制御回路基板に応力がかかり、制御回路基板に不具合が生じるおそれがあるという課題がある。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、小型化しつつ、熱や外力の影響を受けにくいアクチュエータを提供するものである。
上記の課題を解決するために、本発明に係るアクチュエータは、モータと、前記モータの回転軸の回転数を減速させて出力する減速機構と、前記モータおよび前記減速機構が取り付けられるベース部材と、前記モータの駆動制御を行うモータ制御基板と、前記モータ制御基板での発熱を放熱するためのヒートシンクと、前記ベース部材に取り付けられ、少なくとも前記ヒートシンクおよび前記モータ制御基板を覆う基板カバーと、を備え、前記ベース部材に前記ヒートシンクを取り付け、前記ヒートシンクに前記モータ制御基板を取り付け、前記ヒートシンクにガイド部を形成する一方、前記基板カバーに、前記ガイド部に係合する被ガイド部を形成し、前記ガイド部と前記被ガイド部とが係合することによって、前記基板カバーが、前記ベース部材の基板カバー取付位置に案内されることを特徴とする。
このように、モータ制御基板は、ヒートシンクを介してベース部材に取り付けられるので、例えば、ベース部材が、熱膨張または熱収縮することによって変形したり、外力によって変形したりした場合であっても、この変形による影響をモータ制御基板が受けてしまうことを抑制できる。また、ヒートシンクによって、モータ制御基板での発熱を効率よく放熱させることができる。このため、モータ、減速機構およびモータ制御基板を一体化して小型化を図りつつ、熱や外力の影響を受けにくいアクチュエータを提供できる。
さらに、基板カバーを設けることによって、モータ制御基板への被水や塵埃の浸入を防止できる。また、ヒートシンクにガイド部を形成する一方、基板カバーに被ガイド部を形成することにより、ベース部材の基板カバー取付位置に基板カバーを容易に配置できる。このため、組み立て作業性を向上できる。
本発明に係るアクチュエータにおいて、前記ヒートシンクは、前記ベース部材の厚さ方向に沿って立設され前記モータ制御基板が取り付けられるヒートシンクベース部と、前記ヒートシンクベース部における前記厚さ方向と直交する幅方向両側のうち、少なくとも一方から延出するフランジ部と、を備え、前記フランジ部を前記ガイド部として構成し、前記基板カバーは、前記フランジ部が挿入されるガイド溝を備え、前記ガイド溝を前記被ガイド部として構成したことを特徴とする。
このように構成することで、ガイド部および被ガイド部を簡素な構造とすることができ、アクチュエータの製造コストを低減できる。
本発明に係るアクチュエータは、前記ベース部材には、前記モータが取り付けられている箇所よりも重力方向下側に前記ヒートシンクおよび前記モータ制御基板が配置されていることを特徴とする。
ここで、モータから発せられた熱は上昇する。つまり、モータの取付位置よりもモータ制御基板の位置を重力方向下側に配置することにより、モータで発生した熱がモータ制御基板側に移動するのを防止できる。これにより、モータ制御基板のモータによる熱害を防止できる。
本発明に係るアクチュエータは、前記ベース部材に取り付けられ、前記減速機構を覆うギヤカバーを備え、前記減速機構は、複数のギヤと、前記複数のギヤを支持する複数のギヤ軸と、により構成され、前記ベース部材の前記モータが配置されている面とは反対側の面に配置され、前記複数のギヤ軸の一端は、前記ギヤカバーに回転自在に支持され、前記複数のギヤ軸の他端のうち、少なくとも1つの前記ギヤ軸の他端は、前記ギヤカバーおよび前記ベース部材の何れかに設けられた軸受プレートに支持され、残りの前記ギヤ軸の他端は、前記ベース部材に回転自在に支持されていることを特徴とする。
ここで、ベース部材に全てのギヤ軸の他端を回転自在に支持させると、ベース部材が大きい分、各ギヤ軸の軸間寸法を高精度に設定することが難しい。また、ベース部材の製作精度を高めようとすると、ベース部材の製造コストが増大する。
しかしながら、ベース部材とは別に軸受プレートを設けることによって、ベース部材よりも小型な軸受プレートは製作精度を高めやすく、ギヤ軸の軸間寸法を高精度に設定することが可能になる。また、ベース部材も、軸受プレートに支持されているギヤ軸とは別の他のギヤ軸の軸間寸法だけ高精度に設定すればよいので、軸間寸法の精度を高め易く製造コストも低減できる。
本発明に係るアクチュエータは、前記軸受プレートは、前記ベース部材と当接した状態で取り付けられる軸受プレート本体と、前記軸受プレート本体の側面に設けられ、かつ前記ベース部材から離間した位置に設けられる補軸受プレートと、により構成されており、前記軸受プレート本体と、前記補軸受プレートとのそれぞれに、前記ギヤ軸の他端が回転自在に支持されており、前記ベース部材と前記補軸受プレートとの離間距離は、前記複数のギヤの少なくとも1つが、前記ベース部材と前記補軸受プレートとの間に介在可能な距離に設定されていることを特徴とする。
このように、ベース部材と補軸受プレートとの間にギヤを介在させることにより、このギヤを支持しているギヤ軸と、補軸受プレートに回転自在に支持されているギヤ軸との軸間距離を短く設定することができる。このため、アクチュエータを小型化できると共に、各ギヤ軸のレイアウト性を向上させることができる。
本発明によれば、モータ制御基板は、ヒートシンクを介してベース部材に取り付けられるので、例えば、ベース部材が、熱膨張または熱収縮することによって変形したり、外力によって変形したりした場合であっても、この変形による影響をモータ制御基板が受けてしまうことを抑制できる。また、ヒートシンクによって、モータ制御基板での発熱を効率よく放熱させることができる。このため、モータ、減速機構およびモータ制御基板を一体化して小型化を図りつつ、熱や外力の影響を受けにくいアクチュエータを提供できる。
本発明の実施形態におけるアクセルペダル装置の斜視図である。 本発明の実施形態における基板カバーを取り外した状態のアクチュエータの斜視図である。 本発明の実施形態におけるアクチュエータの縦断面図である。 本発明の実施形態における基板カバー内のモータおよび制御部の組付け状態をベース部側からみた平面図である。 本発明の実施形態における基板カバーを取り外した状態のアクチュエータの側面図である。 本発明の実施形態におけるヒートシンクを前方からみた斜視図である。 本発明の実施形態におけるヒートシンクを後方からみた斜視図である。 本発明の実施形態における基板カバーの斜視図である。 本発明の実施形態における軸受プレートの斜視図である。
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、アクセルペダル装置100の斜視図である。なお、以下の説明において、前後上下等の向きは、特に記載がなければ不図示の車体の向きと同一とする。すなわち、以下の説明では、車両進行方向前方を単に前方と称し、車両進行方向後方を単に後方と称し、重力方向上側を単に上側と称し、重力方向下側を単に下側と称して説明する。
(アクセルペダル装置)
図1に示すように、アクセルペダル装置100は、車体(不図示)の運転席の足元に配置されるものであって、アクセルペダル101と、アクセルペダル101の前方に配置され、アクセルペダル101の操作状況を監視するペダル監視装置102と、アクセルペダル101の前方に配置され、ペダル監視装置102の監視結果に基づいて、アクセルペダル101の踏力に抗するようにアクセルペダル101に反力を付与するアクチュエータ1と、を備えている。
ペダル監視装置102は、装置BOX103と、装置BOX103とアクセルペダル101とを連結するペダル側アーム104と、を備えている。
ペダル側アーム104の一端は、アクセルペダル101の踏面101aの裏側に、回動自在に連結されている。一方、ペダル側アーム104の他端は、装置BOX103に回動自在に連結されている。
装置BOX103は、ペダル側アーム104の倒れ込み量に基づいてアクセルペダル101の踏みこみ量を算出し、この算出結果を信号として車体に搭載された不図示のECU(Engine Control Unit)に出力する。ECUは、装置BOX103からの出力信号に基づいて、アクチュエータ1に制御信号を出力する。
(アクチュエータ)
図2は、アクチュエータ1の斜視図であって、基板カバー5を取り外した状態を示す。図3は、アクチュエータ1の縦断面図である。
図1〜図3に示すように、アクチュエータ1は、板状のベース部材2と、ベース部材2の一面2a側に取り付けられるモータ3および制御部4と、ベース部2の一面2a側に取り付けられ、モータ3および制御部4を覆う基板カバー5と、ベース部材2の他面2b側に取り付けられる減速機構6と、ベース部材2の他面2b側に取り付けられ、減速機構6を覆うギヤカバー7と、を備えている。
(モータ)
モータ3は、ベース部2の一面2aのうち、制御部4よりも上側に配置されており、有底筒状のヨーク8を有している。ヨーク8の内部に、不図示のステータおよびロータ11が収納されている。ヨーク8の開口部周縁には、ベース部2にヨーク8を固定するためのフランジ部9が設けられている。このフランジ部9をベース部2の一面2aに当接させた状態で、ベース部2に、フランジ部9がボルト10によって締結固定される。
また、ロータ11の回転軸12の一端(図3における左側端)には、減速機構6に噛合うピニオンギヤ13が圧入固定されている。
(制御部)
図4は、基板カバー5内のモータ3および制御部4の組付け状態をベース部2側からみた平面図、図5は、基板カバー5を取り外した状態のアクチュエータ1の側面図である。
図2、図4、図5に示すように、制御部4は、ベース部2の一面2aのうち、下側に配置されており、モータ3の駆動制御を行うモータ制御基板14と、モータ制御基板14が取り付けられ、このモータ制御基板14での発熱を放熱するためのヒートシンク20と、を有している。
モータ制御基板14は、不図示のECUからの出力信号に基づいて、モータ3の駆動制御を行うものであって、いわゆるガラスエポキシ基板により構成されている。モータ制御基板14は、その前面14aおよび後面14bがベース部材2の厚さ方向に沿うように、かつ上下方向に沿うように配置されている。
モータ制御基板14の前面14aには、複数の素子15、コネクタ16、および電源端子17が実装されている。コネクタ16には、複数のコネクタ端子16aが、モータ制御基板14の面方向に沿って、かつベース部材2とは反対側に向かって突設されている。コネクタ16には、不図示の外部電源(バッテリ)から延びるリード線やペダル監視装置102から延びるリード線(何れも不図示)が接続される。これにより、モータ制御基板14に、外部電源の電力が供給されたり、ペダル監視装置102から出力された信号が入力されたりする。
電源端子17には、リード線18の一端が接続されている。リード線18の他端は、モータ3に接続されており、これにより、外部電源から供給された電力がモータ制御基板14を介してモータ3に供給される。
また、モータ制御基板14には、上下方向の両端で、かつベース部材2寄りに、それぞれ位置決め用切欠き部19が形成されている。この位置決め用切欠き部19は、モータ制御基板14と、ヒートシンク20との位置決めに用いられる。
図6は、ヒートシンク20を前方からみた斜視図、図7は、ヒートシンク20を後方からみた斜視図である。
図2、図6、図7に示すように、ヒートシンク20は、モータ制御基板14の後面14b側に配置されている。ヒートシンク20は、板状に形成されたヒートシンクベース部21を有している。このヒートシンクベース部21は、ベース部材2の厚さ方向に沿うように、かつ上下方向に沿うように配置されている。ヒートシンクベース部21の上下方向両側辺には、それぞれフランジ部26a,26bが延出形成されている。
なお、以下の説明では、ヒートシンクベース部21およびフランジ部26a,26bの前面を、総称してヒートシンク20の前面20aといい、ヒートシンクベース部21およびフランジ部26a,26bの後面を、総称してヒートシンク20の後面20bという。
ヒートシンク20の前面20aには、上寄りに、面方向と直交する方向からみてベース部材2の幅方向に長くなるように長方形状に形成された凸条部22が突出形成されている。この凸条部22には、熱伝達シート23(図4参照)を介してモータ制御基板14の後面14bが当接するようになっている。
また、ヒートシンク20の前面20aには、外周部に略円柱状のボルト座24が3か所にほぼ等間隔に突出形成されている。このボルト座24には、雌ネジ部24aが刻設されている。そして、ボルト座24上にモータ制御基板14を載置し、モータ制御基板14側からボルト25をボルト座24に螺入することにより、ヒートシンク20にモータ制御基板14が締結固定されるようになっている。
さらに、ヒートシンク20の前面20aには、上下方向の両側辺(フランジ部26a,26bの側辺)で、かつベース部材2寄りに、それぞれ位置決め突起27が突出形成されている。この位置決め突起27は、フランジ部26a,26bから立ち上がる台座27aと、台座27aの先端から突出する突起本体27bとが一体成形されたものである。
そして、台座27aにモータ制御基板14の後面14bが載置され、モータ制御基板14の位置決め用切欠き部19に突起本体27bが嵌り込むようになっている。すなわち、これら位置決め用切欠き部19および位置決め突起27によってヒートシンク20とモータ制御基板14との相対位置が決定する。
また、フランジ部26a,26bには、位置決め突起27よりもベース部材2側に、それぞれ切欠き部28が形成されている。この切欠き部28によって、ヒートシンク20のベース部材2側端部が、後述するベース部材2の凹部85に挿入される。
一方、ヒートシンク20の後面20bには、前面20aに形成されている凸条部22に対応する位置に、凹部29が形成されている。この凹部29も、面方向と直交する方向からみてベース部材2の幅方向に長くなるように長方形状に形成されている。凹部29の底面には、凹部29の形状に対応するように壁部30が立設されている。これら凹部29、壁部30により、凸条部22に対応する位置の放熱面積が増大し、モータ制御基板14の放熱性が向上する。
この他に、ヒートシンク20の後面20bには、ヒートシンクベース部21とフランジ部26a,26bとの接続部に溝部31が形成されている。
また、ヒートシンク20のベース部材2側には、取付ベース32が一体成形されている。この取付ベース32は、ヒートシンク20をベース部材2に取り付けるためのものであって、上下方向両側に、ボルト33(図2参照)が挿通される貫通孔34が形成されている。
さらに、取付ベース32よりもベース部材2側に向かってヒートシンクベース部21が延出形成されている。この延出された箇所における前面20a側に、3つのボルト座24のうちの1つが突出形成されている。
(基板カバー)
図8は、基板カバー5の斜視図である。
図2、図8に示すように、基板カバー5は、モータ3や制御部4への被水や塵埃の浸入を防止するためのものであって、一面が開口するように箱状に形成された基板カバー本体35と、基板カバー本体35の開口部35aの周縁に一体成形された外フランジ部36とにより構成されている。
基板カバー本体35は、モータ3を覆うモータカバー部37と、モータカバー部37の下側に一体成形された制御部カバー部38とにより構成されている。
モータカバー部37は、モータ3のヨーク8の形状に対応するように、略有底筒状に形成されている。そして、モータカバー部37にヨーク8が内嵌されるようになっている。
制御部カバー部38は、制御部4全体を周囲から覆うように、略四角箱状に形成されており、制御部カバー部38とモータカバー部37は、連通している。
また、基板カバー5の底部5aには、モータ制御基板14に実装されているコネクタ16に対応する箇所に、コネクタカバー部39が突出形成されている。コネクタカバー部39は、コネクタ16の形状に対応するように四角筒状に形成されている。そして、コネクタカバー部39にコネクタ16が嵌り込むようになっている。
さらに、基板カバー5の下側内側面5bには、ヒートシンク20の下側のフランジ部26aに対応する位置に、ガイド溝41が形成されている。また、基板カバー5の後側内側面5cには、ヒートシンク20の上側のフランジ部26bに対応する位置に、基板カバー5内に向かって突出する壁部42が一体成形されている。この壁部42の制御部カバー部38側の側面(下側の側面)で、かつガイド溝41と対向する位置に、ガイド溝43が形成されている。これらガイド溝41,43には、各フランジ部26a,26bが挿入され、各フランジ部26a,26bと基板カバー5とが係合するようになっている。
基板カバー5の外フランジ部36は、ベース部材2に当接するようになっており、これにより、ベース部材2と基板カバー5との間のシール性が確保される。
また、外フランジ部36には、上端の幅方向略中央と、下端の角部と、上下方向の略中央で、かつ前側に、それぞれボルト座44が一体成形されている。これらボルト座44は、ベース部材2に基板カバー5をボルト45(図1参照)によって締結固定するためのものであって、それぞれボルト45を挿通可能な貫通孔44aが形成されている。
(減速機構)
図3に示すように、減速機構6は、モータ3の回転軸12の回転速度を減速させると共に、トルクを増大させて出力するものであって、第1ギヤ部51、第2ギヤ部52および第3ギヤ部53の3つのギヤ部51,52,53を備えている。これギヤ部51,52,53は、上から第1ギヤ部51、第2ギヤ部52、第3ギヤ部53の順番で配置されている。
第1ギヤ部51は、第1ギヤ軸54を有している。第1ギヤ軸54の軸方向略中央には、第1小径ギヤ55が圧入固定されている。第1小径ギヤ55のベース部材2側には、略筒状の第1スリーブ55aが一体成形されている。この第1スリーブ55aに、第1大径ギヤ56が圧入固定されている。
第1大径ギヤ56は、第1小径ギヤ55よりも大径に形成されており、モータ3の回転軸12に圧入固定されているピニオンギヤ13に噛合されている。
第2ギヤ部52は、第2ギヤ軸57を有している。第2ギヤ軸57の軸方向略中央には、第2小径ギヤ58が圧入固定されている。第2小径ギヤ58のベース部材2側には、略筒状の第2スリーブ58aが一体成形されている。この第2スリーブ58aに、第2大径ギヤ59が圧入固定されている。
第2大径ギヤ59は、第2小径ギヤ58よりも大径に形成されており、第1小径ギヤ55に噛合されている。また、第2大径ギヤ59のベース部材2側の端面59aには、中央の大部分に後述の軸受プレート90の補軸受プレート92を受け入れ可能な凹部59bが形成されている。
第3ギヤ部53は、第3ギヤ軸61を有している。第3ギヤ軸61は、軸方向略中央が大径軸61a、この大径軸61aの軸方向両端が段差により縮径形成された小径軸61b,61cとなるように段付き軸に構成されている。大径軸61aには、ワンウェイクラッチ62が外嵌固定されている。ワンウェイクラッチ62の外周面には、トルクリミッタ63を介して第3ギヤ64が外嵌固定されている。第3ギヤ64には、第2小径ギヤ58が噛合されている。
また、大径軸61aの軸方向両端側には、それぞれリング状の押えプレート65が設けられている。さらに、各小径軸61b,61cにおける各押えプレート65の軸方向外側に対応する箇所には、それぞれ止め輪66が装着されている。これら押えプレート65および止め輪66によって、ワンウェイクラッチ62、トルクリミッタ63および第3ギヤ64の軸方向への移動が規制されている。
また、2つの小径軸61b,61cのうち、ベース部材2とは反対側の小径軸61bには、先端にフランジ付スリーブ67が外嵌されている。フランジ付スリーブ67は、フランジ部67aを小径軸61bの先端側に向けた形で取り付けられている。
小径軸61bの先端には、フランジ付スリーブ67を介して突出する雄ネジ部68が一体成形されている。この雄ネジ部68に、アクチュエータ側アーム70がナット71により締結固定されている。
図1、図2に示すように、アクチュエータ側アーム70は、アクチュエータ1からアクセルペダル101の踏面101aの裏側近傍に至るまで屈曲しながら延出するように形成されている。そして、アクチュエータ側アーム70の先端には、アクセルペダル101の踏面101aの裏側に向かって突出するピン72が設けられている。
ここで、図1、図3に示すように、小径軸61bに取り付けられているフランジ付スリーブ67には、このフランジ付スリーブ67の周囲を囲繞するようにトーションスプリング73が設けられている。このトーションスプリング73の一端73aは、ギヤカバー7に係合されている一方、他端73bは、アクチュエータ側アーム70に係合されている。そして、トーションスプリング73により、アクチュエータ側アーム70は、常時アクセルペダル101の踏面101aの裏側に向かってピン72が付勢された状態になっている。
図3、図5に示すように、減速機構6は、ギヤカバー7に覆われている。ギヤカバー7は、ベース部材2側に開口部7aを有するように略箱状に形成されたものであって、ピニオンギヤ13を覆うピニオンギヤカバー部74と、第1ギヤ部51を覆う第1ギヤカバー部75と、第2ギヤ部52を覆う第2ギヤカバー部76と、第3ギヤ部53を覆う第3ギヤカバー部77とにより構成されている。
ギヤカバー7の開口部7aの周縁には、外フランジ部7bが形成されており、この外フランジ部7bが、ボルト80によってベース部材2に締結固定されている。
第1ギヤカバー部75は、底部75aがピニオンギヤカバー部74の底部74aよりもベース部材2とは反対側に向かって突出するように形成されている。第1ギヤカバー部75の底部75aには、第1ギヤ軸54の一端(図3における左側端)を回転自在に支持するためのカバー側第1軸受部78が一体成形されている。
第2ギヤカバー部76は、底部76aが第1ギヤカバー部75の底部75aよりもベース部材2とは反対側に向かって突出するように形成されている。第2ギヤカバー部76の底部76aには、第2ギヤ軸57の一端を回転自在に支持するためのカバー側第2軸受部79が一体成形されている。
ここで、第1ギヤ軸54と第2ギヤ軸57の軸長は、ほぼ同一に設定されている。このため、第2ギヤカバー部76の底部76aが、第1ギヤカバー部75の底部75aよりもベース部材2とは反対側に向かって突出するように形成されている分、第2ギヤ部52の位置は、第1ギヤ部51の位置よりもベース部材2とは反対側にオフセットされた位置になっている。
第3ギヤカバー部77の底部77aには開口部77bが形成されており、この開口部77bを介して第3ギヤ軸61の小径軸61bの先端が突出されている。第3ギヤカバー部77には、小径軸61bの根元(小径軸61bにおける大径軸61a側の端部)に対応する位置に、玉軸受81が設けられている。この玉軸受81によって、第3ギヤ軸61の一端側が回転自在に支持されている。
(ベース部材)
図3、図5に示すように、ベース部材2の一面2aにおける上側には、モータ3を受け入れ可能な凹部82が形成されている。この凹部82にモータ3の一部が収納されるようにして、ベース部材2にモータ3がボルト84によって締結固定されている。また、凹部82の底部82aには、貫通孔83が形成されている。この貫通孔83を介して、回転軸12に圧入固定されたピニオンギヤ13が減速機構6側に突出されている。
さらに、ベース部材2の一面2a(図3における右側の面)における下側には、ヒートシンク20のヒートシンクベース部21を受け入れ可能な凹部85が形成されている。ベース部材2の一面2aには、凹部85の周囲に、ヒートシンク20の取付ベース32をベース部材2に締結固定するための不図示の雌ネジ部が刻設されている。
取付ベース32の貫通孔34(図7参照)に挿通されたボルト33(図2参照)は、ベース部材2の不図示の雌ネジ部に螺入される。これにより、ベース部材2にヒートシンク20の取付ベース32が締結固定される。そして、ベース部材2に取付ベース32を締結固定した状態で、ベース部材2の凹部85にヒートシンクベース部21の端部が挿入される。
ベース部材2の他面2b(図3における左側の面)には、第1ギヤ軸54に対応する箇所に、この第1ギヤ軸54の他端(図3における右側端)を回転自在に支持するためのベース側第1軸受部86が形成されている。
ここで、第2ギヤ軸57の他端、および第3ギヤ軸61の他端(小径軸61cの先端)は、ベース部材2に回転自在に支持されておらず、ベース部材2に取り付けられている軸受プレート90にそれぞれ回転自在に支持されている。
図9は、軸受プレート90の斜視図である。
図3、図9に示すように、軸受プレート90は、第3ギヤ軸61の他端を回転自在に支持する略円環状の軸受プレート本体91と、軸受プレート本体91の側部に一体成形され、第2ギヤ軸57の他端を回転自在に支持する補軸受プレート92とにより構成されている。
軸受プレート本体91には、第3ギヤ軸61の他端を回転自在に支持するための玉軸受97が内嵌固定されている。また、軸受プレート本体91の外周部には、第3ギヤ部53側向かって突出する壁部93が一体成形されている。壁部93は、軸受プレート本体91の外周部に沿うように、かつ補軸受プレート92側に開口部93aが形成されるように軸方向からみて略C字状になるように形成されている。
さらに、軸受プレート本体91には、補軸受プレート92側(上側)に向かって突出するように凸部94が一体成形されている。この凸部94の第2ギヤ部52側の端面に、補軸受プレート92が一体成形されている。
補軸受プレート92の径方向中央には、第2ギヤ軸57の他端を回転自在に支持するための軸受孔95が形成されている。
このように構成された軸受プレート90は、ベース部材2の第3ギヤ軸61に対応する箇所に軸受プレート本体91が位置し、かつベース部材2の第2ギヤ軸57に対応する箇所に補軸受プレート92が位置するように配置されている。さらに、軸受プレート90は、軸受プレート本体91の壁部93が第3ギヤ部53側に向くように、ベース部材2上に載置される。ベース部材2には、軸受プレート90の位置決めを行うための不図示のガイドが形成されている。
ここで、ベース部材2に軸受プレート90を載置した状態において、ベース部材2の他面2bと補軸受プレート92との間の離間距離L1は、第1ギヤ部51の第1大径ギヤ56が、ベース部材2の他面2bと補軸受プレート92との間に介在可能な距離に設定されている。そして、ベース部材2の他面2bと補軸受プレート92との間に、第1大径ギヤ56の一部が介在した状態になっている。
また、第2大径ギヤ59に形成されている凹部59bに、補軸受プレート92が収納された状態になっている。さらに、軸受プレート本体91の壁部93に開口部93aが形成されているので、壁部93と第2大径ギヤ59とが干渉しないようになっている。
(アクセルペダル装置の動作)
次に、図1、図3に基づいて、アクセルペダル装置100の動作について説明する。
図1、図3に示すように、運転者がアクセルペダル101の踏面101aを踏み込むと、アクセルペダル101は、基部101bを中心に旋回する。そして、アクセルペダル101の先端が下方に向かって移動する。これに伴って、アクセルペダル101との相対角度を変化させながら、ペダル側アーム104の一端が下方に向かって旋回移動する。装置BOX103では、ペダル側アーム104の旋回移動量に基づいて、アクセル開度が算出される。算出されたアクセル開度は、信号として車体に設けられた不図示のECUに出力される。
ECUは、受信されたアクセル開度の信号に基づいて、エンジン等の走行動力源の駆動制御を行う。なお、ECUには、走行状況に応じた走行速度閾値が記憶されている。ECUは、走行状況と、各走行状況に応じた走行速度閾値と比較し、この比較結果に基づいてアクセルペダル装置100のアクチュエータ1の駆動制御を行う。
ここで、走行状況とは、例えば、以下のような状況がある。以下のような状況の場合において、実際の走行速度が対応する走行状況に応じた走行速度閾値よりも速い場合、アクチュエータ1によって、アクセルペダルに、踏力に抗する反力が付与される。
(1)車両がカーブを走行している場合
(2)車両の前方の所定距離内に物体(他の車両や人など)の存在が認められる場合
なお、走行状況は、上述の2通りに限られるものではなく、さまざまな走行状況を挙げることができるが、ここでは走行状況の一例として2通りだけ挙げた。
アクチュエータ1は、アクセルペダルに踏力に抗する反力を付与しない通常状態では、モータ3が停止している。そして、アクチュエータ1のアクチュエータ側アーム70に設けられているピン72(図2参照)は、トーションスプリング73によって常時アクセルペダル101における踏面101aの裏側に接触した状態になっている。
この状態で、運転者がアクセルペダル101の踏面101aを踏み込み、アクセルペダル101の先端が下方に向かって移動すると、これに伴ってアクチュエータ側アーム70の先端も、トーションスプリング73のバネ力に抗して下方に向かって旋回移動する。
ここで、アクチュエータ側アーム70が取り付けられている第3ギヤ軸61と、第2小径ギヤ58に噛合されている第3ギヤ64との間には、ワンウェイクラッチ62が設けられている。ワンウェイクラッチ62は、アクチュエータ側アーム70の先端が上方に向かって旋回移動するに伴って第3ギヤ軸61が回転した場合、この第3ギヤ軸61が第3ギヤ64に対して空転するように構成されている。
また、ワンウェイクラッチ62を設けることによって、アクセルペダル101の踏面101aを踏み込んだ状態からアクセルペダル101を戻した際に減速機構6の負荷を受けることが無いので、アクチュエータ側アーム70をアクセルペダル101側に向かって押え付けるためのトーションスプリング73のバネ力をできる限り弱く設定することができる。このため、さらにアクセルペダル101を踏み戻す際の負荷を小さくできる。
アクチュエータ1によって、アクセルペダル101に、踏力に抗する反力を付与する場合、モータ3が駆動する。モータ3が駆動することにより、ピニオンギヤ13、第1ギヤ部51、第2ギヤ部52、第3ギヤ部53を介してアクチュエータ側アーム70に動力が伝達され、アクチュエータ側アーム70の先端が上方に向かって旋回移動する。これにより、アクセルペダルに、踏力に抗する反力が付与される。この結果が、運転者への適切なアクセル開度を知らせるための警告(走行時の危険回避や危険告知)になったり、実際に走行速度が減速されて燃費の向上等が図られたりする。
ここで、アクチュエータ1の第3ギヤ部53において、ワンウェイクラッチ62と第3ギヤ64との間には、トルクリミッタ63が設けられている。このため、アクチュエータ1が故障してモータ3がロックしたとしても、アクセルペダル101に所定以上の反力が付与されると、トルクリミッタ63が作用し、アクセルペダル101を踏み込むことができる。
(制御部および基板カバーの組付け作業)
次に、制御部4および基板カバー5の組付け作業について説明する。
制御部4は、ヒートシンク20にモータ制御基板14を組み付け、この後、ベース部材2にヒートシンク20を組み付けることにより、組付けを完了させる。このように、モータ制御基板14は、ヒートシンク20を介してベース部材2に固定される。
なお、ベース部材2に予めヒートシンク20を組み付けた後、このヒートシンク20にモータ制御基板14を組み付けるようにしてもよい。
ベース部材2に制御部4およびモータ3を組み付けた後、これら制御部4およびモータ3の上から基板カバー5を組み付ける。基板カバー5を組み付けるには、まず、基板カバー本体35の開口部35aをベース部材2側に向け、基板カバー5に形成されているガイド溝41,43にヒートシンク20のフランジ部26a,26bを挿入するように、基板カバー5をベース部材2側へと移動させる。
このとき、ヒートシンク20のフランジ部26a,26bとガイド溝41,43とにより、ベース部材2の一面2aの所定の位置(基板カバー取付位置)に、基板カバー5の外フランジ部36がスムーズに案内される。
また、基板カバー5を組み付ける最中において、ヒートシンク20のフランジ部26a,26bとガイド溝41,43とにより、ベース部材2に対する基板カバー5の移動が、基板カバー5の挿入方向(組付け方向)のみに規制される。このため、基板カバー5のコネクタカバー部39に、モータ制御基板14のコネクタ16が片当たりすることなく、スムーズに挿入される。
なお、基板カバー5のモータカバー部37には、モータ3のヨーク8が内嵌されるので、モータカバー部37にヨーク8の一部が挿入された時点で、これらモータカバー部37、およびヨーク8も、ベース部材2に対する基板カバー5の移動を規制するように機能する。このため、ベース部材2への基板カバー5の組み付け作業を、よりスムーズに行うことができる。以上により、制御部4および基板カバー5の組付け作業が完了する。
(効果)
このように、ヒートシンク20に組み付けられているモータ制御基板14は、ベース部材2に制御部4および基板カバー5を組付けた状態において、ヒートシンク20のみに接触している。このため、例えば、ベース部材2や基板カバー5が、熱膨張または熱収縮することによって変形したり、外力によって変形したりした場合であっても、この変形による影響をモータ制御基板14が受けてしまうことを抑制できる。また、ヒートシンク20によって、モータ制御基板14での発熱を効率よく放熱させることができる。よって、モータ3、減速機構6およびモータ制御基板14を一体化して小型化を図りつつ、熱や外力の影響を受けにくいアクチュエータ1を提供できる。
また、ヒートシンク20にフランジ部26a,26bを形成すると共に、基板カバー5にフランジ部26a,26bと係合するガイド溝41,43を形成した。このため、ベース部材2に基板カバー5を組み付ける際、フランジ部26a,26bとガイド溝41,43とにより、ベース部材2の一面2aの所定の位置に、基板カバー5の外フランジ部36をスムーズに案内することができる。よって、簡素な構造でベース部材2への基板カバー5の組み立て作業性を向上できる。
さらに、基板カバー5を組み付けた後も、ヒートシンク20のフランジ部26a,26bと基板カバー5のガイド溝41,43は、係合したままの状態になるので、ヒートシンク20の固定強度を高めることができ、ヒートシンク20のガタツキを防止できる。このため、長期の使用期間にわたり、アクチュエータ1の信頼性を確保できる。
さらに、アクチュエータ1の取り付け姿勢は、制御部4の上側にモータ3が位置した姿勢になっている。ここで、モータ3から発せられた熱は上昇する。つまり、モータ3の取付位置よりも制御部4のモータ制御基板14の取付位置を下側に設定することにより、モータ3で発生した熱がモータ制御基板14側に移動するのを防止できる。これにより、モータ制御基板14のモータ3による熱害を防止できる。
また、減速機構6を構成する各ギヤ部51,52,53の各ギヤ軸54,57,61の他端のうち、第1ギヤ軸54の他端をベース部材2に回転自在に支持させ、第2ギヤ軸57および第3ギヤ軸61の他端を、それぞれベース部材2とは別体の軸受プレート90に回転自在に支持させている。
ここで、例えば、ベース部材2を樹脂等で成形する場合、部材が大きくなるほど製作精度の高精度可が難しくなる。つまり、各ギヤ軸54,57,61の他端を全てベース部材2に回転自在に支持させようとすると、この分、各ギヤ軸54,57,61間の寸法精度を高めにくくなる。
しかしながら、各ギヤ軸54,67,61のうち、第2ギヤ軸57および第3ギヤ軸61の他端をベース部材2よりも小型な軸受プレート90に回転自在に支持させることにより、第2ギヤ軸57と第3ギヤ軸61との間の寸法精度を高精度に設定することができる。これに加え、第1ギヤ軸54と第2ギヤ軸57との間の寸法精度も高め易くなる。この結果、製造コストを低減できると共に、不良品の発生率を低減できる。
また、第2ギヤ部52の位置は、第1ギヤ部51の位置よりもベース部材2とは反対側にオフセットされた位置になっている。そして、軸受プレート90の補軸受プレート92は、この補軸受プレート92とベース部材2の他面2bとの間に、第1大径ギヤ56を介在可能なように形成されている。このため、第1ギヤ軸54と第2ギヤ軸57との間の距離を短く設定することができ、減速機構6を小型化できる。さらに、減速機構6を小型化できる分、各ギヤ部51,52,53のレイアウト性を向上させることができる。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、上述の実施形態では、アクチュエータ1をアクセルペダル装置100に適用した場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、さまざまな装置にアクチュエータ1を適用することができる。
また、上述の実施形態では、減速機構6は、3つのギヤ部51,52,53を備えている場合について説明した。しかしながら、ギヤ部の個数は、3つに限られるものではない。
さらに、3つのギヤ軸54,57,61の他端のうち、第1ギヤ軸54の他端をベース部材2に回転自在に支持させ、第2ギヤ軸57および第3ギヤ軸61の他端を、それぞれベース部材2とは別体の軸受プレート90に回転自在に支持させた場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、少なくとも1つのギヤ軸(54,57,61)の他端が、ベース部材2とは別体のもの(軸受プレート)に回転自在に支持されているように構成すればよい。
また、上述の実施形態では、ヒートシンク20に2つのフランジ部26a,26bを形成すると共に、基板カバー5にフランジ部26a,26bと係合する2つのガイド溝41,43を形成した場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、ヒートシンク20に少なくとも1つのフランジ部を形成すると共に、基板カバー5に、少なくとも1つのフランジ部に係合可能なガイド溝を形成すればよい。
少なくとも1つのフランジ部とガイド溝とが形成されていれば、これらフランジ部およびガイド溝と、モータカバー部37とモータ3のヨーク8との嵌合構造とを併用し、ベース部材2に対する基板カバー5の位置決めを行うことが可能になる。
また、上述の実施形態では、第1ギヤ軸54に、第1小径ギヤ55が圧入固定され、第1ギヤ軸54の両端が、カバー側第1軸受部78とベース側第1軸受部86とに回転自在に支持される構成について説明した。また、第2ギヤ軸57に、第2小径ギヤ52が圧入固定され、第2ギヤ軸57の両端が、カバー側第2軸受部79と軸受プレート90とに回転自在に支持されている構成について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、カバー側第1軸受部78に第1ギヤ軸54を圧入固定し、第1ギヤ軸54に第1小径ギヤ55を回転自在に軸支させる構成としてもよい。また、カバー側第2軸受部79に第2ギヤ軸57を圧入固定し、第2ギヤ軸57に第2小径ギヤ52を回転自在に軸支させる構成としてもよい。これにより、ギヤカバー7に第1ギヤ軸54と第2ギヤ軸52とを圧入固定した後で、第1ギヤ部51、第2ギヤ部52を組み立てることができるため、組付け作業が容易となる。
1…アクチュエータ
2…ベース部材
2a…一面
2b…他面
3…モータ
4…制御部
5…基板カバー
6…減速機構
7…ギヤカバー
12…回転軸
14…モータ制御基板
20…ヒートシンク
21…ヒートシンクベース部
26a,26b…フランジ部
41,43…ガイド溝
51…第1ギヤ部(ギヤ)
52…第2ギヤ部(ギヤ)
53…第3ギヤ部(ギヤ)
54…第1ギヤ軸(ギヤ軸)
57…第2ギヤ軸(ギヤ軸)
61…第3ギヤ軸(ギヤ軸)
90…軸受プレート
91…軸受プレート本体
92…補軸受プレート
100…アクセルペダル装置
L1…離間距離

Claims (5)

  1. モータと、
    前記モータの回転軸の回転数を減速させて出力する減速機構と、
    前記モータおよび前記減速機構が取り付けられるベース部材と、
    前記モータの駆動制御を行うモータ制御基板と、
    前記モータ制御基板での発熱を放熱するためのヒートシンクと、
    前記ベース部材に取り付けられ、少なくとも前記ヒートシンクおよび前記モータ制御基板を覆う基板カバーと、を備え、
    前記ベース部材に前記ヒートシンクを取り付け、
    前記ヒートシンクに前記モータ制御基板を取り付け
    前記ヒートシンクにガイド部を形成する一方、前記基板カバーに、前記ガイド部に係合する被ガイド部を形成し、
    前記ガイド部と前記被ガイド部とが係合することによって、前記基板カバーが、前記ベース部材の基板カバー取付位置に案内されることを特徴とするアクチュエータ。
  2. 前記ヒートシンクは、
    前記ベース部材の厚さ方向に沿って立設され前記モータ制御基板が取り付けられるヒートシンクベース部と、
    前記ヒートシンクベース部における前記厚さ方向と直交する幅方向両側のうち、少なくとも一方から延出するフランジ部と、を備え、
    前記フランジ部を前記ガイド部として構成し、
    前記基板カバーは、前記フランジ部が挿入されるガイド溝を備え、前記ガイド溝を前記被ガイド部として構成したことを特徴とする請求項に記載のアクチュエータ。
  3. 前記ベース部材には、前記モータが取り付けられている箇所よりも重力方向下側に前記ヒートシンクおよび前記モータ制御基板が配置されていることを特徴とする請求項1または請求項に記載のアクチュエータ。
  4. 前記ベース部材に取り付けられ、前記減速機構を覆うギヤカバーを備え、
    前記減速機構は、
    複数のギヤと、
    前記複数のギヤを支持する複数のギヤ軸と、により構成され、
    前記ベース部材の前記モータが配置されている面とは反対側の面に配置され、
    前記複数のギヤ軸の一端は、前記ギヤカバーに回転自在に支持され、
    前記複数のギヤ軸の他端のうち、少なくとも1つの前記ギヤ軸の他端は、前記ギヤカバーおよび前記ベース部材の何れかに設けられた軸受プレートに支持され、残りの前記ギヤ軸の他端は、前記ベース部材に回転自在に支持されていることを特徴とする請求項1〜請求項の何れか1項に記載のアクチュエータ。
  5. 前記軸受プレートは、
    前記ベース部材と当接した状態で取り付けられる軸受プレート本体と、
    前記軸受プレート本体の側面に設けられ、かつ前記ベース部材から離間した位置に設けられる補軸受プレートと、により構成されており、
    前記軸受プレート本体と、前記補軸受プレートとのそれぞれに、前記ギヤ軸の他端が回転自在に支持されており、
    前記ベース部材と前記補軸受プレートとの離間距離は、前記複数のギヤの少なくとも1つが、前記ベース部材と前記補軸受プレートとの間に介在可能な距離に設定されていることを特徴とする請求項に記載のアクチュエータ。
JP2013261721A 2013-12-18 2013-12-18 アクチュエータ Active JP6038768B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013261721A JP6038768B2 (ja) 2013-12-18 2013-12-18 アクチュエータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013261721A JP6038768B2 (ja) 2013-12-18 2013-12-18 アクチュエータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015119566A JP2015119566A (ja) 2015-06-25
JP6038768B2 true JP6038768B2 (ja) 2016-12-07

Family

ID=53531845

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013261721A Active JP6038768B2 (ja) 2013-12-18 2013-12-18 アクチュエータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6038768B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024070640A1 (ja) * 2022-09-30 2024-04-04 株式会社デンソー アクチュエータ

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6670705B2 (ja) * 2016-08-02 2020-03-25 株式会社ミツバ 反力発生装置
JP7329243B2 (ja) * 2019-12-23 2023-08-18 Jinsoホールディングス株式会社 アクセル操作報知装置
JP2023062569A (ja) * 2021-10-21 2023-05-08 株式会社デンソー 反力付与装置
JP2023062554A (ja) * 2021-10-21 2023-05-08 株式会社デンソー 反力付与装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0326782Y2 (ja) * 1985-12-11 1991-06-10
JP3957451B2 (ja) * 2000-09-21 2007-08-15 自動車電機工業株式会社 アクチュエータ
JP2005176420A (ja) * 2003-12-08 2005-06-30 Mitsuba Corp 減速機構付き電動モータ
JP2008253049A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Mitsuba Corp 電動モータ
JP4877265B2 (ja) * 2008-04-09 2012-02-15 三菱電機株式会社 電動式パワーステアリング装置及びその製造方法
JP5484191B2 (ja) * 2010-05-20 2014-05-07 日本電産サンキョー株式会社 ギヤードモータの調整方法およびギヤードモータ
JP2013243337A (ja) * 2012-04-25 2013-12-05 Jtekt Corp 制御装置および同装置を備えるモータユニット

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024070640A1 (ja) * 2022-09-30 2024-04-04 株式会社デンソー アクチュエータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015119566A (ja) 2015-06-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6038768B2 (ja) アクチュエータ
KR101019341B1 (ko) 전동 파워 스티어링장치 및 그 조립방법
US10826355B2 (en) Electric drive device and electric power steering device
WO2016125700A1 (ja) 電動駆動装置及び電動パワーステアリング装置
KR101837888B1 (ko) 전동 구동 장치 및 전동 파워 스티어링 장치
WO2016125701A1 (ja) 電動駆動装置及び電動パワーステアリング装置
WO2007007880A1 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2010221891A (ja) パワーステアリング装置
JP2014029193A (ja) ディスクブレーキ
KR20190061074A (ko) 전동 구동 장치 및 전동 파워 스티어링 장치
US20150204433A1 (en) Motor actuator
EP2574522A2 (en) Electric power steering system
JP4709839B2 (ja) 伝動機構・駆動機構ユニット
US20220009544A1 (en) Electrically-operated drive device and electrically-operated power steering device
JP7180523B2 (ja) 回転式アクチュエータ
JP7180517B2 (ja) 回転式アクチュエータ
JP2017147857A (ja) コントローラ付モータおよび減速機付モータ
JP6416647B2 (ja) 電動駆動装置及び電動パワーステアリング装置
WO2023068337A1 (ja) 反力付与装置
JP2010143427A (ja) アクセルペダル装置
JP6636363B2 (ja) 取付部材の取付構造および電子制御装置の取付構造
WO2024070631A1 (ja) 反力付与装置
WO2024070629A1 (ja) アクセル装置
WO2024070627A1 (ja) 反力付与装置
WO2024070632A1 (ja) 反力付与装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150918

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160630

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160719

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160913

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161004

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161102

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6038768

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350