JP6029928B2 - 切断設備 - Google Patents

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Description

本発明は、被切断材を貯蔵する貯蔵領域と、複数の切断装置を有する切断領域と、目的の切断が終了した被切断材から製品と残材を仕分けする仕分領域と、を有し、複数の台車を介して被切断材を移送することで、切断装置の稼働率を向上させると共に切断作業の省人化をはかることができる切断設備に関するものである。
造船工場或いは橋梁を含む鉄構工場では、レーザ切断装置やプラズマ切断装置或いはガス切断装置を利用して鋼板を種々の形状に切断することで、目的の部品を製造している。また、シヤリング工場では、顧客からの注文に基づいて鋼板やステンレス鋼板を切断して製品を製造することが行われている。このような工場では、切断された部品や製品と残材を仕分けする作業が必須であるが、この仕分作業を行うのに時間が掛かり、その間切断装置が待機状態となることが多く、稼働率が低下するという問題が生じている。
切断機の稼働率を向上させるための技術として、特許文献1に記載された発明が知られている。この発明は、回動可能な分配機構を設けておき、この分配機構を中心として複数の切断機及び被切断材の搬入機構と搬出機構を放射状に配置して構成されている。そして、配置された複数の切断機が稼働しているときに、切断が終了した切断機から製品及び残材を搬出し、その後、引き続いて新たな被切断材を搬入し得るようにしたものである。
特許文献1に記載された発明では、製品が切断された被切断材を搬出機構に搬出した後、この搬出機構で切断された製品と残材を仕分けする。そして、搬出機構で製品と残材を仕分けしている間に、切断が終了した被切断材を搬出した切断機に対して新たな被切断材を搬入する。このため、製品と残材を仕分けしている間でも、新たな被切断材が搬入された切断機を稼働させることが可能となり、稼働率を向上させることができる。更に、1枚の被切断材に対する切断時間は一義的に決まるものではないものの、充分に長時間であり、1台の分配機構を設けることで、複数の切断機に対する被切断材の搬入と搬出を円滑に行うことができる。
また、特許文献1に記載された発明では、被切断材は加工テーブルに載置された状態で搬送されるので、目的の切断が終了したとき、製品と残材とが加工テーブルに載置された状態を保持している。このため、搬出機構に加工テーブルを搬出した後、切断された製品を確実に取り出すことができる。
特に、搬入機構の上方に設けたカメラによって加工テーブルを撮影し、この画像から被切断材の形状や位置の情報を採取することができる(例えば特許文献2参照)ので、被切断材に対し切断すべき製品を割り当てる作業や切断を開始する位置を特定する作業を容易に行うことができる。
特許文献2に記載された発明は、被切断材が配置された切断領域をCCDカメラによって撮像して画像を処理することで、被切断材を切断可能領域として認識すると共に、この切断可能領域に対し切断すべき図形(製品)を割り当て、その後切断機を駆動して切断するものである。
特開2003−071591号公報(特許第3954817号) 特開平05−123863号公報(特許第2548648号)
特許文献1に記載された発明では、切断機の稼働率を向上させることができる。しかし、加工テーブルに載置した被切断材を搬入機構に供給するまでの工程、及び切断終了後の被切断材を搬出機構によって搬出した後の工程に、機械化の余地がある。即ち、切断工場を24時間連続稼働させることで切断装置の稼働率の向上をはかることができ、且つ設備の稼働に伴う省人化をはかることができるような切断設備が求められているのが実情である。
また、ステンレス鋼板を切断する工場では、材料が高価なため、材料歩留まりを向上させることが求められている。このため、1枚の大板から目的の製品を切断した後、残材を直ちにスクラップとすることなく、この残材から小型の製品を切断し、この小型の製品を切断することで更に生じた残材からより小型の製品を切断することが行われている。しかし、特許文献1に記載された発明では、このような作業を行うことは想定されていないため、人手の介在が必要となる。
本発明の目的は、切断装置の稼働率を向上させると共に切断作業の省人化をはかることができる切断設備を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明に係る切断設備は、被切断材を収容する複数の収容棚と、前記収容棚に被切断材を供給し又は受け取る受取台車と、を有する被切断材の貯蔵領域と、被切断材を切断する複数の切断装置と、前記貯蔵領域の受取台車から受け取った被切断材を前記複数の切断装置から選択された切断装置に搬送する第1搬送台車と、前記切断装置で切断された被切断材を搬送する第2搬送台車と、を有する切断領域と、目的の切断が終了した被切断材から製品を仕分けする仕分部と、前記切断領域の第2搬送台車から切断された被切断材を受け入れて前記仕分部に供給する供給台車と、を有する製品の仕分領域と、を有し、前記貯蔵領域には、被切断材を収容するために上下方向に設けた複数の棚を有し且つ横方向に並列した複数の収容棚と、前記並列した複数の収容棚に臨んで敷設されたレールと、前記レールに走行可能に載置され且つ被切断材を保持して昇降させる昇降部材を有し選択された収容棚に対向した位置で停止して昇降部材に保持した被切断材を目的の棚に供給し又は目的の棚に収容されている被切断材を受け取って前記切断領域に配置された第1搬送台車に供給し又は該第1搬送台車から被切断材を受け取る受取台車と、が配置され、前記切断領域には、被切断材を切断するレーザ切断装置又はプラズマ切断装置或いはガス切断装置から選択され且つ並列した複数の切断装置と、前記並列した複数の切断装置に臨んで敷設されたレールと、前記並列した各切断装置と前記レールとの間に設けられたコンベアと、前記レールに走行可能に載置され前記貯蔵領域に配置された受取台車から被切断材を受け取って選択された切断装置まで搬送し又は前記受取台車に被切断材を供給する第1搬送台車と、前記レールに走行可能に載置され前記切断装置によって切断された被切断材を前記仕分領域に配置された供給台車に供給し又は該供給台車から供給された被切断材を前記第1搬送台車に供給する第2搬送台車と、が配置され、前記仕分領域には、切断が終了した被切断材から製品を仕分けする仕分部と、前記仕分部に臨んで敷設されたレールと、前記レールに走行可能に載置され前記切断領域に配置された第2搬送台車から供給された切断装置によって切断された被切断材を仕分部に供給し又は製品が仕分けされた被切断材を前記第2搬送台車に供給する供給台車と、が配置されているものである。
上記切断設備の切断領域には、前記第1搬送台車と前記第2搬送台車が共に走行し得る搬送台車走行範囲に複数の被切断材が前記搬送台車走行範囲内に搬送される際に、何れかの被切断材が他の被切断材の搬送を妨げることがないように、前記何れかの被切断材を一時的に載置して回避させるように構成された回避部材が配置されている。
また、上記切断設備に於いて、前記被切断材は、パレットに載置されていることが好ましい。
また、上記何れかの切断設備に於いて、前記貯蔵領域及び切断領域、仕分領域に加えて被切断材の認識領域を有しており、該被切断材の認識領域は、被切断材を上方から撮像するCCDカメラと、CCDカメラによって撮像した画像データから被切断材の形状と寸法を認識する解析装置と、を有することが好ましい。
本発明に係る切断設備では、貯蔵領域に配置された複数の収容棚に収容した被切断材から切断すべき被切断材を選択して受取台車によって受け取り、切断領域に配置された第1搬送台車に供給することができる。第1搬送台車は供給された被切断材を複数の切断装置の中から選択された切断装置に供給し、該切断装置で目的の切断を行うことができる。切断装置によって被切断材に対する切断を行っている間、前述の動作を繰り返すことで、他の切断装置に対して夫々被切断材を供給することができる。また、切断装置によって切断された被切断材を、第1搬送台車及び、又は第2搬送台車から仕分領域に配置された供給台車に供給することができる。そして、供給台車は被切断材を仕分部に供給し、該仕分部で製品を仕分けすることができる。
本発明に係る切断設備では、収容棚に収容された被切断材を切断し、切断された製品と残材とを仕分部まで搬送する作業を、人手を介することなく行うことができる。また、複数の切断装置の何れかによって切断された被切断材の搬出、及び新たな被切断材の供給を、他の切断装置の稼働状況の如何に関わらず行うことができる。このため、切断装置の稼働率を向上させることができ、且つ省人化を実現することができる。
また、切断領域に於ける搬送台車走行範囲に被切断材を一時退避させる回避部材が配置されており、複数の被切断材が前記搬送台車走行範囲内に搬送される際に、何れかの被切断材が他の被切断材の搬送を妨げることがないように、何れかの被切断材を一時的に載置して回避させることで、第1搬送台車と第2搬送台車を搬送台車走行範囲内で同時に走行させて被切断材を搬送することができる。このため、各搬送台車の稼働率を向上させることが可能となり、複数の被切断材を円滑に搬送することができる。
また、被切断材がパレットに載置されていることで、収容棚、切断装置、仕分部等に於ける保持や、供給及び受け取り、搬送を容易に行うことができる。
また、貯蔵領域及び切断領域、仕分領域に加えて、被切断材を上方から撮像するCCDカメラと、CCDカメラによって撮像した画像データから被切断材の形状と寸法を認識する解析装置を有する被切断材の認識領域を設けることで、収容棚に供給する以前の被切断材の形状と寸法を認識することができる。このため、新たに供給された大板からなる被切断材、或いは数度の切断が行われた残材からなる被切断材、等の非切断材の形状及び寸法を認識した後、収容棚に供給して収容することが可能となり、在庫管理の効率を向上することができる。
切断設備の全体の配置を説明する平面図である。 切断設備の全体の配置を説明する正面図である。 貯蔵領域に配置された収容棚の構成を説明する側面図である。 貯蔵領域に配置された受取台車の全体構成を説明する図である。 受取台車の要部の構成を説明する図である。 切断領域に配置されたレール及び搬送台車並びにパレット受渡部材の構成を説明する図である。 仕分領域に配置されたレール及び供給台車の構成を説明する図である。 被切断材の認識領域の構成を説明する図である。 切断設備全体の制御系を模式的に説明する図である。
以下、本実施例に係る切断設備の構成について図を用いて説明する。先ず、図1により切断設備の全体構成について説明する。
図に示す切断設備は、パレット2に載置された被切断材1を各段毎に収容する複数の収容棚11(11a〜11e)と、何れかの収容棚11に被切断材1を供給し又は受け取る受取台車12と、を有する被切断材の貯蔵領域Aと、被切断材1を切断する複数の切断装置21(21a〜21e)と、前記貯蔵領域Aの受取台車12から受け取った被切断材1を複数の切断装置21a〜21eから選択された切断装置21に搬送する第1搬送台車22と、切断装置21で切断された被切断材1を搬送する第2搬送台車23と、を有する切断領域Bと、目的の切断が終了した被切断材1から製品を仕分けする仕分部31と、切断領域Bの第2搬送台車23から切断された被切断材1を受け入れて仕分部31に供給する供給台車32と、を有する製品の仕分領域Cと、被切断材を上方から撮像するCCDカメラ41と、CCDカメラ41によって撮像した画像データから被切断材1の形状を認識する解析装置42と、を有する被切断材の認識領域Dと、を有して構成されている。
上記切断設備では、貯蔵領域Aの何れかの収容棚11の棚13にパレット2に載置された状態で収容された被切断材1を受取台車12によって受け取り、該受取台車12から切断領域Bの第1搬送台車22に供給する。第1搬送台車22は、供給された被切断材1を予め設定されている切断装置、例えば切断装置21bまで搬送すると共に供給する。切断装置21bで被切断材1に対する切断が終了すると、第1搬送台車22又は第2搬送台車23が切断が終了した被切断材1を受け取り、第2搬送台車23を介して仕分領域Cの供給台車32に供給する。供給台車32は供給された被切断材1を何れかの仕分部31に搬送し、該仕分部31では切断された被切断材1から製品を仕分ける。製品が仕分けされた残材は、供給台車32、第2搬送台車23及び第1搬送台車22を介して受取台車12に供給される。残材を受け取った受取台車12は該残材を認識領域Dに供給する。認識領域Dでは、供給された残材をCCDカメラ41によって撮影し、解析装置42で画像を解析して残材の形状と平面寸法を認識し、新たな被切断材1として登録する。この新たな被切断材1は、受取台車12を介して最初に収容されていた収容棚の棚に収容されて待機する。
切断設備を構成する切断装置21の切断可能な被切断材1の幅寸法や長さ寸法は限定するものではない。しかし、各切断装置21a〜21eの切断可能な幅寸法及び切断可能な長さ寸法は、同一であることが好ましい。これにより、パレット2の幅寸法及び長さ寸法や収容棚11の幅寸法及び長さ寸法、各台車12、22、23、32の寸法、等の寸法仕様を統一することが可能となる。この場合、切断装置21で実際に切断する被切断材1の幅寸法や長さ寸法は、パレット2の幅寸法及び長さ寸法の範囲内であれば、何ら問題を生じることなく作業を進行させることが可能である。
また、被切断材1の材質や厚さは限定するものではなく、切断すべき製品の条件に応じた厚さの鋼板やステンレス鋼板を対象とすることが可能である。
切断装置21としては、レーザ切断装置、プラズマ切断装置(水プラズマ切断装置、ドライプラズマ切断装置)、ガス切断装置等の切断装置を利用することが可能であり、切断すべき被切断材1の材質や厚さ等の条件を考慮して適宜選択することが好ましい。しかし、被切断材1がステンレス鋼板である場合、ガス切断装置を採用することは不可能であり、レーザ切断装置又はプラズマ切断装置の何れかが選択される。
切断領域Bには、後述するレール24に沿って走行し得るように構成された第1搬送台車22、第2搬送台車23が配置されている。夫々の搬送台車22、23は、被切断材1を保持して(被切断材1を載置したパレット2を保持して)独立して走行することで、切断装置21の何れかに供給すべき被切断材1、何れかの切断装置21に於ける切断が終了した被切断材1、仕分領域Cで製品の仕分けが終了した残材、を円滑に搬送し得るように構成されている。
第1搬送台車22、第2搬送台車23が同一のレール24上に載置されるため、これらの搬送台車22、23が共に走行し得る範囲は、レール24の両端に各搬送台車22、23を停止させたときの中間部分である。このため、前記範囲が第1搬送台車22、第2搬送台車23が共に走行することが可能な搬送台車走行範囲として設定される。
このように、搬送台車走行範囲では第1搬送台車22、第2搬送台車23が独立して走行するため、互いに衝突する虞が生じる。このため、2台の搬送台車22、23が衝突する以前に一方の搬送台車(例えば第1搬送台車22)が保持している被切断材1を一次的に搬送台車走行範囲内設けた回避部材に載置した後、他方の搬送台車(例えば第2搬送台車23)の走行方向と同方向に走行して退避し得るように構成されている。
上記の如く、搬送台車走行範囲内に回避部材を設けることで、一方の搬送台車22から他方の搬送台車23への被切断材1の受け渡しが容易となる。また、回避部材を複数配置しておくことで、第1搬送台車22、第2搬送台車23の稼働率を向上させることが可能となる。
回避部材は被切断材1(パレット2)を一時的に載置しておく機能を有するものであれば良く、構造を限定するものではない。このため、回避部材を他の機能を有する部材と共用し得るように構成することも可能である。
パレット2は、被切断材1を載置して貯蔵領域Aから切断領域B、仕分領域C、認識領域Dを移動し、切断装置21の何れかに供給されて被切断材1が切断される。被切断材1が切断される際に、パレット2の上面に溶融した母材や酸化物を含む溶融生成物が排出される。このため、パレット2は被切断材1の下面と点接触又は線接触して支持することで載置し得るように構成されている。そして、点接触部分又は線接触部分以外の部分は厚さ方向に貫通した隙間が形成され、この隙間から溶融生成物が落下し得るように構成されている。
次に、各領域の構成について説明する。先ず、貯蔵領域Aの構成について図1〜図5により説明する。
貯蔵領域Aは、複数の被切断材1を貯蔵して管理するものである。このため、貯蔵領域Aには、複数の収容棚11と、収容棚11に被切断材1を供給し或いは受け取る受取台車12とが配置されている。
本実施例に於いて、貯蔵領域Aには5台の収容棚11a〜11eが互いに隣接して配置されている。しかし、収容棚の設置数は限定するものではなく、切断設備の規模や、切断すべき被切断材1の材質の種類や板厚の種類等の条件に対応させて適宜設定することが好ましい。各収容棚11a〜11eには上下方向に夫々複数の棚13(本実施例では15段の棚13)が設けられており、各棚13毎に固有の番地が付与されている。
各棚13には図5に示すように夫々パレット2が収容されている。パレット2は被切断材1を載置した状態で貯蔵領域A〜認識領域Dを移動するものであり、この移動過程で切断装置によって切断され、CCDカメラ41によって撮影される。このため、パレット2は切断領域Bを構成する切断装置21の切断可能幅寸法と切断可能長さ寸法とに対応する寸法を有しており、更に、被切断材1を載置して各領域A〜Dを移動するのに充分な剛性を有して構成されている。
収容棚11に設けた各棚13はパレット2の寸法に対応した寸法を有している。また、各棚13にはパレット2の出し入れを円滑に行えるように、複数のローラー13aが配置されている。複数のローラー13aは、受取台車12とのパレット2の受け渡し構造に応じて、駆動装置によって駆動され、又は自由回転可能に構成されている。
例えば、受取台車12が駆動ローラーを有して構成される場合、ローラー13aも駆動ローラーであることが好ましい。また、ローラー13aが自由回転可能なローラーである場合、受取台車12にはパレット2を棚13に押し込み、又は引き出すための機構を設けることが必要となる。本実施例では、棚13に配置された複数のローラー13aは、図示しない駆動装置によって駆動される駆動ローラーとして構成されている。従って、棚13はローラーコンベアとして構成されている。
各収容棚11a〜11eにどのような被切断材1を収容するかは、限定するものではなく、切断設備が切断すべき材質や厚さ等の条件に対応させて適宜設定することが好ましい。例えば本実施例では、収容棚11a、11b、11eを薄板を収容する専用棚とし、収容棚11c、11dを厚板を収容する専用棚としている。しかし、必ずしもこのように構成する必要がないことは当然である。
各収容棚11a〜11eに設けた複数の棚13の上下の間隔寸法は、収容する板厚の如何に関わらず同一寸法であることが好ましい。このように、棚13の上下間隔を同一寸法とすることによって、各棚13に収容されたパレット2の受け取り、各棚13に対するパレット2の収容を行う際の受取台車12の操作を容易に行うことが可能である。
各収容棚11a〜11eの前面を横断して一対のレール14が敷設されており、該レール14に受取台車12が走行可能に配置されている。受取台車12は、パレット2の幅寸法及び長さ寸法よりも大きい間隔を持って配置された4本の脚を有する門型のガーター12aを有しており、該ガーター12aにはパレット2を載置して昇降する昇降部材12bが配置されている。
ガーター12aには、駆動モータと該駆動モータによって駆動される複数の車輪とからなる走行部材12cが配置されている。そして、走行部材12cを構成する駆動モータを所望の方向に駆動することによって、受取台車12をレール14に沿って所望の方向に走行させることが可能である。
昇降部材12bはレール14と平行に配置された複数のローラー12dを有しており、これらのローラー12dは駆動モータ12eによって所望の方向に駆動される。また、ガーター12aの上端部分には昇降駆動装置12fが配置されており、昇降部材12bは昇降駆動装置12fによって駆動されると共に、ガイド12gに案内されて昇降し得るように構成されている。
特に、昇降駆動装置12fは、昇降部材12bを収容棚11の最も下に位置する棚13から最も上に位置する棚13まで昇降させると共に各棚13に対向する位置で停止させるように構成されている。昇降部材12bを目的の棚13と対向させて停止させる機構は特に限定するものではなく、各棚13毎に設けたセンサーや駆動部材12fの回転を検出するロータリーエンコーダ等からの信号を利用することが可能である。
上記の如く構成された貯蔵領域Aでは、受取台車12を後述する搬送制御装置54(図9参照)によって制御することで、走行部材12cを駆動して収容棚11の何れかに対向させて停止させると共に、昇降部材12bを対向した例えば収容棚11cの何れかの棚13に対向させることが可能である。そして、昇降部材12bに設けた駆動モータ12eを駆動して、該昇降部材12に載置したパレット2を棚13に供給し、或いは棚13に収容されているパレット2を受け取ることが可能である。
次に切断領域Bの構成について図1、図2、図6により説明する。
切断領域Bは、貯蔵領域Aから供給された被切断材1に対する切断を行うものである。このため、切断領域Bには、複数の切断装置21(21a〜21e)が並列して設置されている。各切断装置21a〜21eの前面を横断する方向には一対のレール24が敷設されており、該レール24に第1搬送台車22と第2搬送台車23が走行可能に載置されている。また、一対のレール24の間で且つ各切断装置21a〜21eと対向する位置には、夫々パレット受渡部材25が配置されている。
本実施例に於いて、レール24は貯蔵領域Aのレール14に対し直交する方向に敷設されている。また、各切断装置21a〜21eはレール24に対し直交する方向に並列して設置されている。
各切断装置21a〜21eは、被切断材1の材質や板厚等の条件に応じてレーザ切断装置、プラズマ切断装置、ガス切断装置から選択される。本実施例では、切断装置21aとしてレーザ切断装置が、切断装置21b、21cとしてプラズマ切断装置(水プラズマ切断装置)が、切断装置21d、21eとしてプラズマ切断装置(ドライプラズマ切断装置)が夫々選択されて設置されている。尚、図1に於いて、切断装置21aと切断装置21bとの間には将来の増設を見込んで切断装置1台分の余裕が設けられている。
本実施例に於いて、各切断装置21a〜21eは一般的に利用されている数値制御(NC)式切断装置として構成されている。即ち、各切断装置21a〜21eは、一対のレール上を走行する門型のガーターと、該ガーター上を横行する横行キャリッジを有しており、横行キャリッジにレーザ切断トーチ、プラズマ切断トーチが搭載されている。そして、ガーターの走行方向と速度及び横行キャリッジの横行方向と速度、切断トーチの駆動を各切断装置21a〜21eに設けたNC装置27a〜27e(図9参照)によって制御することで、被切断材1から予め設定された製品を切断し得るように構成されている。
各切断装置21a〜21eのガーターの走行方向(レールの敷設方向)は、レール24の敷設方向に対し直交方向に設定されている。また、各切断装置21a〜21eのレールの間には、パレット2を支持すると共に移動させるローラーコンベア26が配置されている。特に、ローラーコンベア26のローラートップはレール24の踏面よりも僅かに高く構成されている。
複数の切断装置21a〜21eには第1搬送台車22又は第2搬送台車23によって被切断材1を載置したパレット2がローラーコンベア26を介して供給される。そして、パレット2が供給された後、該パレット2に載置された被切断材1に対し、予め設定された製品の切断を行うように構成されている。即ち、各切断装置21a〜21eは、パレット2の供給に伴って夫々独立して切断作業を進行させることが可能である。
前述したように、各切断装置21a〜21eの稼働状況によっては、各搬送台車22、23によって搬送されるパレット2と切断装置21に供給し或いは排出されるパレット2がレール24で衝突することがある。このような衝突を回避するために、第1搬送台車22及び第2搬送台車23が共に走行し得る範囲に回避部材が配置されている。
回避部材は、例えば貯蔵領域Aから切断領域Bに対して切断装置21a〜21eで切断すべき被切断材1を載置したパレット2が供給され、これらのパレット2を指定された切断装置21a〜21eの何れかに供給する際の作業効率を向上させるものである。即ち、各切断装置21a〜21eに対して次々にパレット2が供給されるような場合、第1搬送台車22と第2搬送台車23を稼働させて、貯蔵領域Aからのパレット2の受け取りと、切断装置21a〜21eに対する供給を協働させることで効率の良い作業を行うことが可能となる。
この場合、貯蔵領域Aからパレット2を受け取った第1搬送台車22は、このパレット2を回避部材に載置した状態で次のパレット2の受け取るために走行し、第2搬送台車23は回避部材に載置されているパレット2を保持して指定された切断装置21a〜21eの何れかまで走行して供給することが可能である。
本実施例では、回避部材として、後述するパレット受渡部材25を利用して共用している。そして、各搬送台車22、23はパレット2をレール24の踏面よりも上昇させて保持した状態で搬送し得るように構成され、パレット2はパレット受渡部材25によってレール24の踏面よりも下降した位置で保持されるように構成されている。
第1搬送台車22はレール24に於ける貯蔵領域A側(上流側)に載置され、第2搬送台車23は仕分領域C側(下流側)に配置されている。このため、第1搬送台車22はレール24の最下流まで走行することはできず、同様に第2搬送台車23はレール24の最上流まで走行することはできない。従って、レール24に於ける最上流と最下流に於ける各搬送台車22、23が停止する部分を除く範囲が第1搬送台車22と第2搬送台車23が共に走行し得る範囲であり、この範囲が搬送台車走行範囲として設定される。
本実施例に於いて、第1搬送台車22と第2搬送台車23は同一の寸法と構造を有しているため、代表して第1搬送台車22の構成について説明する。
第1搬送台車22は、前述した受取台車12と類似の構造で構成されている。即ち、第1搬送台車22は、パレット2の幅寸法及び長さ寸法よりも大きい間隔を持って配置された4本の脚を有する門型のガーター22aを有しており、該ガーター22aには、走行モータ22bによって駆動される複数の車輪22cが配置されている。そして、走行モータ22bを所望の方向に駆動することによって、第1搬送台車22をレール24に沿って所望の方向に走行させることが可能である。
また、ガーター22aにはパレット2を載置して昇降する昇降部材22dが配置されている。昇降部材22dは、レール24と平行な方向に且つガーター22aのレール24に沿った方向に全長にわたって配置された一対のブラケット22eを有している。このブラケット22eには、レール24と直交する回転軸を有しパレット2を載置する複数のローラー22fが配置されており、夫々のローラー22fは駆動モータ22gに直結されて所望の方向に駆動される。また、ガーター22aの上部には昇降駆動装置22hが配置されており、該昇降駆動装置22hを駆動することによって、ブラケット22eはガイド22iに案内されて昇降し得るように構成されている。更に、一対のブラケット22eは互いに離隔、接近し得るように構成されており、接近したときにローラー22fにパレット2を載置して支持し、離隔したときにパレット2の支持を解除し得るように構成されている。
パレット受渡部材25は、一対のレール24の間で且つ切断装置21a〜21e毎に対向する位置に配置されている。このパレット受渡部材25は、パレット2をレール24側から切断装置21のローラーコンベア26に向けて移送し、或いは切断装置21のローラーコンベア26から受け取って支持するものである。特に、第1搬送台車22、第2搬送台車23によって搬送されるパレット2との干渉を避けるために、支持したパレット2をレール24の踏面よりも低い位置まで下降させることが可能なように構成されている。このように、パレット受渡部材25はブラケット25aとローラー25cとによるローラーコンベアとしての機能を有しており、このローラーコンベアは各切断装置21a〜21eに設けたローラーコンベア26の延長線を構成している。
このため、パレット受渡部材25は、上部に配置されたブラケット25aと、ブラケット25aを昇降させる昇降装置25bと、ブラケット25aに設けられレール24の敷設方向と平行な回転軸を有する複数のローラー25cと、ブラケット25aに設けられローラー25cを所望の方向に回転させる駆動部材25dと、を有して構成されている。
昇降装置25bは、ブラケット25aを昇降させることが可能であれば良く、細部の構成を限定するものではない。本実施例では、パンタグラフ方式の昇降装置として構成されており、ブラケット25aを平行な状態で昇降させることが可能である。
上記の如く構成された切断領域Bに於いて、第1搬送台車22は、供給されたパレット2をローラー22fによって受け取ってレール24上を走行し、該パレット2を目的位置まで搬送する。第1搬送台車22が走行する際には、パレット2を支持した昇降部材22dを上昇させた状態を保持する。そして、目的の切断装置21a〜21e(例えば切断装置21b)に対向する位置に到着したとき、停止して昇降部材22dを下降させてパレット受渡部材25に供給することが可能である。
従って、第1搬送台車22を搬送制御装置54によって制御することで、走行モータ22bを駆動して切断装置21の何れかに対向させて停止させると共に、昇降部材22dを昇降させてパレット受渡部材25に供給し、或いはパレット受渡部材25からパレット2を受け取ることが可能である。
次に、仕分領域Cの構成について図1、図2、図7により説明する。
仕分領域Cは、予め設定された製品に対する切断が終了した被切断材から製品と残材に仕分けするための領域である。このため、仕分領域Cには、製品と残材を仕分するために複数の被切断材を配置し得る仕分部31と、仕分部31の全領域に臨んで敷設されたレール33と、レール33に走行可能に載置され予め設定された製品が切断された被切断材1を載置したパレット2を仕分部31に供給する供給台車32と、が配置されている。
仕分部31は、複数のパレット2を直列に又は並列に並べて支持し得るように構成されており、コンベアとしての機能は有していない。また、パレット2に載置された予め設定された製品が切断された被切断材1から製品と残材を仕分ける作業をどのようにするか、については限定するものではなく、人手による作業であって良い。この場合、仕分部31の上方にクレーンを設置しておき、該クレーンに磁石或いは吸着カップを取り付けて移動し得るように構成しておくことが好ましい。
本実施例に於いて、仕分部31は平行に敷設された一対のレール33の間に設けられており、該仕分部31はレール33の敷設方向に沿って4台のパレット2を設置し得るように構成されている。従って、同時に4枚の被切断材1の仕分けを行うことが可能である。
また、レール33は、切断領域Bのレール24に対し直交する方向に敷設されている。このため、切断設備の全体の配置は、切断領域Bのレール24に対し、貯蔵領域Aのレール14及び仕分領域のレール33が直交するH字状となり、工場の床面を合理的に利用することが可能である。
供給台車32は、実質的に第1搬送台車22と同じ構造の台車として構成されている。即ち、仕分領域Cのレール33が切断領域Bのレール24に対し直交方向に敷設されているため、供給台車32の走行方向は第1搬送台車の走行方向に対し直交する方向となり、これに伴って車輪32cの向きが異なるものの、他の構成は同じである。
供給台車32は、パレット2の幅寸法及び長さ寸法よりも大きい間隔を持って配置された4本の脚を有する門型のガーター32aを有しており、該ガーター32aには、走行モータ32bによって駆動される複数の車輪32cが配置されており、走行モータ32bを所望の方向に駆動することによって、供給台車32をレール33に沿って所望の方向に走行させることが可能である。
また、ガーター32aにはパレット2を載置して昇降する昇降部材32dが配置されている。昇降部材32dは、レール33と直交する方向に配置されたブラケット32eを有している。このブラケット32eにはレール33と平行な回転軸を有する複数のローラー32fが配置されており、夫々のローラー32fは駆動モータに直結されて所望の方向に駆動される。また、ガーター32aの上部には昇降駆動装置32gが配置されており、該昇降駆動装置32gを駆動することによって、ブラケット32eはガイド32hに案内されて昇降し得るように構成されている。更に、一対のブラケット32eは互いに離隔、接近し得るように構成されており、接近したときにローラー32fにパレット2を載置して支持し、離隔したときにパレット2の支持を解除し得るように構成されている。
上記の如く構成された仕分領域Cでは、切断領域Bで切断された被切断材1を載置したパレット2が第2搬送台車23から供給台車32に供給されると、該供給台車32はレール33に沿って走行し、仕分部31に於けるパレット2が配置されていないにパレット2を下降させて設置する。その後、人手により、又はクレーンを利用して製品を仕分けし、仕分けされた製品を図示しない保管スペースに保管することが可能である。
次に、認識領域Dの構成について図1、図2、図8により説明する。
認識領域Dは、パレット2に載置された大板或いは残材の被切断材1としての形状と寸法を認識する機能を有するものである。このため、認識領域Dは、大板又は残材を載置したパレット2の全体を撮影するCCDカメラ41と、CCDカメラ41によって撮影した画像データを解析する解析装置42(図9参照)と、CCDカメラ41による撮影範囲を中心として設けた一連のローラーコンベア43a〜43cと、上部にCCDカメラ41を配置したフレーム44と、を有して構成されている。
認識領域Dに配置するCCDカメラ41の数は特に限定するものではなく、被切断材1を載置したパレット2の全域を撮影することが可能な数であれば良い。このため、本実施例では、フレーム44の上部に2台のCCDカメラ41が設けられており、これらのCCDカメラ41によって一度の撮影でパレット2の全域を撮影し得るように構成されている。
ローラーコンベア43a〜43cは貯蔵領域Aに設けたレール14と平行に敷設されており、ローラーコンベア43aはフレーム44の外側に配置され、ローラーコンベア43bはフレーム44に設けたCCDカメラ41による撮影範囲に配置され、ローラーコンベア43cはフレーム44の外側であって切断領域Bのレール24の間に配置されている。
ローラーコンベア43a〜43cは、夫々独立して駆動されるように構成されている。従って、ローラーコンベア43aに被切断材1を載置したパレット2を供給し、この状態でローラーコンベア43a、43bを駆動することで、パレット2をローラーコンベア43bに移送することが可能である。そして、パレット2を停止させた状態でCCDカメラ41による撮影を行い、その後、ローラーコンベア43b、43cを駆動してパレット2をローラーコンベア43cに移送して切断領域Bに供給することが可能である。
このため、ローラーコンベア43cは、CCDカメラ41によって撮影されたパレット2が移送される際に、レール24の踏面を回避し得るように構成されている。レール24を回避する機構については限定するものではなく、例えば昇降部材45を設けておき、この昇降部材45によってローラーコンベア43cを昇降させるか、或いはレール24のローラーコンベア43cに対応する部分を昇降させるように構成しても良い。
CCDカメラ41によって被切断材1を載置したパレット2の全域を撮影した画像データは解析装置42によって解析される。画像データの解析は前述の特許文献1に記載された発明と同様な方法で行われる。また、解析後の被切断材1の形状と寸法に関するデータは、解析装置42に記憶しておいても良いが、本実施例では後述するデータファイル52に記憶させている。
次に、上記の如く構成された切断設備の制御系について図9により説明する。
図に於いて、51は切断設備全体を制御する制御装置である。52はデータファイルであり、各収容棚11a〜11eの各棚13に収容されている被切断材1の形状や幅、長さ、厚さ等の寸法及び材質を含む被切断材データや、受注データ等のデータを管理している。
53は被切断材1に図形を割り付けるための割付装置であり、データファイル52から読み出された被切断材1の被切断材データ及び製品の受注データを対応させて割り付け、割り付けた結果からNCデータを作成して出力する機能を有する。出力されたNCデータは、制御装置51を介して複数の切断装置21a〜21eの中から選択された例えば切断装置21bのNC装置27bに入力される。
54は搬送制御装置であり、貯蔵領域Aに配置された受取台車12、切断領域Bに配置された第1搬送台車22、第2搬送台車23、仕分領域Cに配置された供給台車32を制御するものである。
上記の如く構成された各領域A〜Dからなる切断設備の総合的な動作について説明する。
貯蔵領域Aの各収容棚11a〜11eの各棚13には、被切断材1を載置したパレット2或いは被切断材1を載置していないパレット2が収容されており、各棚13の番地及び各棚に収容されているパレット2の固有符号がデータファイル52に記憶されている。そして、各パレット2に載置されている被切断材1の被切断材データ、及び被切断材1を載置していないパレット2のデータも同様にデータファイル52に記憶されている。
被切断材1の被切断材データは、被切断材1が未使用の大板である場合、作業員が幅、長、厚寸法及び材質等を手動で入力することが可能である。しかし、大板であっても認識領域Dを利用して入力しても良い。即ち、認識領域Dのローラーコンベア43aにパレット2を供給すると共に該パレット2に大板を載置し、このパレット2をCCDカメラ41によって撮影して画像データを解析装置42で解析して形状及び寸法を認識する。同時に、作業員が被切断材1の板厚、材質を入力し、これらのデータを被切断材1の被切断材データとしてデータファイル52に記憶させる。
また、パレット2に載置されている被切断材が一度製品を切断した残材である場合、残材を載置したパレット2をローラーコンベア43aからローラーコンベア43bに供給してCCDカメラ41によって撮影し、画像データを解析装置42で解析して形状及び寸法を認識する。このとき、パレット2の固有符号によって既に被切断材1の板厚と材質はデータファイル52に記憶されているため、残材の形状と寸法を認識してデータファイル52に記憶させることで、残材であるにも関わらず新たな被切断材1として記憶される。
上記の如くして各収容棚11a〜11eの各棚13に収容されている被切断材1の被切断材データがデータファイル52に記憶される。
制御装置51では、受注された製品を切断する指示を行う。切断すべき製品が読み出されると、夫々の製品の厚さ及び材質が設定され、この板厚及び材質に対応する被切断材1の被切断材データが棚13の番地、パレット2の固有符号と共に読み出される。また、切断すべき製品の板厚及び材質に応じて、複数の切断装置21a〜21eの中から最適な切断装置、例えば切断装置21bが選択される。更に、割付装置53で最適な割り付けがなされてNCデータが作成され、このNCデータは選択された切断装置21bのNC装置27bに転送される。同時に、搬送制御装置54には、切断装置21bで切断すべき被切断材1を載置したパレット2の固有符号(棚13の番地)のデータが転送される。
上記の如くして各切断装置21a〜21eのNC装置27a〜27eにNCデータが転送されることで、作業順位が設定される。同時に、搬送制御装置54に各切断装置21a〜21eに供給すべき被切断材1を載置したパレット2の固有符号(棚13の番地)のデータが転送されることで、棚13から受け取るパレット2の初期の順序が設定される。
各切断装置21a〜21eが非稼働状態にあるとき、搬送制御装置54に予め設定されているパレット2の供給を求める信号が伝えられる。この信号に応じて、搬送制御装置54では何れかの切断装置例えば切断装置21bが必要としているパレット2を特定し、貯蔵領域Aの受取台車12の走行部材12c及び昇降部材12bを制御し、該昇降部材12bを目的の被切断材1を載置したパレット2が収容されている棚13に対向させて、該パレット2を受け取る。切断領域Bでは、第1搬送台車22をレール24の最も上流側である貯蔵領域Aに接近させた位置で待機させておく。その後、受取台車12を切断領域Bの第1搬送台車22と対向させてパレット2を該第1搬送台車22に移送する。
第1搬送台車22は受取台車12から受け取ったパレット2を、切断装置21bに対向する位置まで搬送し、パレット受渡部材25に供給する。その後、第1搬送台車22は貯蔵領域Aに接近する位置まで走行し、次に供給されるパレット2の受け取りの準備をする。第1搬送台車22が移動した後、パレット受渡部材25では、ローラー25cが駆動され、載置しているパレット2を切断装置21bのローラーコンベア26に供給する。
切断装置21bでは、ローラーコンベア26を停止させ、予め割付装置53で作成されNC装置27bに記憶されているNCデータに従ってパレット2に載置された被切断材1に対する切断を開始する。NCデータを実行することによって、被切断材1に対する一連の切断を行うことが可能である。
上記の如くして複数の切断装置21a〜21eに夫々に対応する被切断材1を載置したパレット2を供給することが可能である。そして、被切断材1の供給を受けた切断装置21a〜21eでは、予め設定された製品を切断することが可能である。
何れかの切断装置、例えば切断装置21bに於いて、被切断材1に対する予め設定された製品の切断が終了すると、該切断装置21bから被切断材1に対する切断が終了した旨の信号が制御装置51及び搬送制御装置54に伝えられる。この信号に基づいて制御装置51では切断装置21bに於ける一つの作業が終了したことを認識する。また、切断装置21bでは、製品の切断が終了した被切断材1を載置したパレット2はローラーコンベア26によってパレット受渡部材25に供給する。
切断装置21bからの信号に応じて、第2搬送台車23が切断装置21bに対向する位置まで走行し、パレット受渡部材25に載置されているパレット2を受け取ってレール24の下流側である仕分領域C側に走行し、該仕分領域Cの供給台車32にパレット2を供給する。
また、切断装置21bからの信号を受けた受取台車12と第1搬送台車22は、他の切断装置に対する被切断材1の搬送を行っていないときは直ちに、他の切断装置に対する被切断材1の搬送を行っているときはこの搬送が終了した後、前述したと同じ作業を行って切断装置21b次に切断すべき被切断材1が載置されたパレット2を棚13から受け取り、且つこのパレット2を切断装置21b供給する。
予め設定された製品が切断された被切断1を載置したパレット2が供給された供給台車32は、仕分部31に於ける空いている部位まで走行し、この位置にパレット2を設置する。その後、パレット2に載置された被切断材1から切断された製品の仕分けを行うことで、該パレット2には残材が載置されていることとなる。
パレット2からの製品の仕分けが終了した旨の信号を搬送制御装置54に伝えると、この信号に基づいて供給台車32が作動し、仕分けが終了したパレット2を受け取って切断領域Bの第2搬送台車23と対向する位置まで走行して停止し、パレット2を第2搬送台車23に供給する。
次いで、第2搬送台車23は上流側に走行し、第1搬送台車22にパレット2を供給する。更に、パレット2は第1搬送台車22から受取台車12に供給され、該受取台車12によって認識領域Dのローラーコンベア43aに載置される。その後、パレット2に載置された残材はCCDカメラ41によって撮影されると共に画像データが解析装置42によって解析されて形状と寸法が認識される。認識された形状と寸法のデータはパレット2の固有符号と共にデータファイル52に記憶される。
被切断材1としての残材を載置したパレット2は、ローラーコンベア43cによって切断領域Bのレール24の間に移送され、第1搬送台車22に受け取られる。その後、第1搬送台車22から受取台車12に供給され、受取台車12によってパレット2に設定されている固有符号に対応した棚13に収容される。
従って、複数の切断装置21a〜21eの切断を停止している時間を可及的に短くして稼働率を向上させることが可能である。
本発明の切断設備は、複数の切断装置の稼働率を向上させ、且つ省人化をはかることができるため、複数の切断装置を連続稼働させて鋼板やステンレス鋼板を含む被切断材を切断する工場に利用して有利である。
A 貯蔵領域
B 切断領域
C 仕分領域
D 認識領域
1 被切断材
2 パレット
11(11a〜11e) 収容棚
12 受取台車
12a ガーター
12b 昇降部材
12c 走行部材
12d ローラー
12e 駆動モータ
12f 昇降駆動装置
12g ガイド
13 棚
13a ローラー
14 レール
21(21a〜21e) 切断装置
22 第1搬送台車
22a ガーター
22b 走行モータ
22c 車輪
22d 昇降部材
22e ブラケット
22f ローラー
22g 駆動モータ
22h 昇降駆動装置
23 第2搬送台車
24 レール
25 パレット受渡部材
25a ブラケット
25b 昇降装置
25c ローラー
25d 駆動部材
26 ローラーコンベア
27a〜27e NC装置
31 仕分部
32 供給台車
32a ガーター
32b 走行モータ
32c 車輪
32d 昇降部材
32e ブラケット
32f ローラー
32g 昇降駆動装置
32h ガイド
33 レール
41 CCDカメラ
42 解析装置
43a〜43c ローラーコンベア
44 フレーム
45 昇降部材
51 制御装置
52 データファイル
53 割付装置
54 搬送制御装置

Claims (3)

  1. 被切断材を収容する複数の収容棚と、前記収容棚に被切断材を供給し又は受け取る受取台車と、を有する被切断材の貯蔵領域と、
    被切断材を切断する複数の切断装置と、前記貯蔵領域の受取台車から受け取った被切断材を前記複数の切断装置から選択された切断装置に搬送する第1搬送台車と、前記切断装置で切断された被切断材を搬送する第2搬送台車と、を有する切断領域と、
    目的の切断が終了した被切断材から製品を仕分けする仕分部と、前記切断領域の第2搬送台車から切断された被切断材を受け入れて前記仕分部に供給する供給台車と、を有する製品の仕分領域と、を有し、
    前記貯蔵領域には、被切断材を収容するために上下方向に設けた複数の棚を有し且つ横方向に並列した複数の収容棚と、前記並列した複数の収容棚に臨んで敷設されたレールと、前記レールに走行可能に載置され且つ被切断材を保持して昇降させる昇降部材を有し選択された収容棚に対向した位置で停止して昇降部材に保持した被切断材を目的の棚に供給し又は目的の棚に収容されている被切断材を受け取って前記切断領域に配置された第1搬送台車に供給し又は該第1搬送台車から被切断材を受け取る受取台車と、が配置され、
    前記切断領域には、被切断材を切断するレーザ切断装置又はプラズマ切断装置或いはガス切断装置から選択され且つ並列した複数の切断装置と、前記並列した複数の切断装置に臨んで敷設されたレールと、前記並列した各切断装置と前記レールとの間に設けられたコンベアと、前記レールに走行可能に載置され前記貯蔵領域に配置された受取台車から被切断材を受け取って選択された切断装置まで搬送し又は前記受取台車に被切断材を供給する第1搬送台車と、前記レールに走行可能に載置され前記切断装置によって切断された被切断材を前記仕分領域に配置された供給台車に供給し又は該供給台車から供給された被切断材を前記第1搬送台車に供給する第2搬送台車と、前記第1搬送台車と前記第2搬送台車が共に走行し得る搬送台車走行範囲に複数の被切断材が前記搬送台車走行範囲内に搬送される際に、何れかの被切断材が他の被切断材の搬送を妨げることがないように、前記何れかの被切断材を一時的に載置して回避させるように構成された回避部材と、が配置され、
    前記仕分領域には、切断が終了した被切断材から製品を仕分けする仕分部と、前記仕分部に臨んで敷設されたレールと、前記レールに走行可能に載置され前記切断領域に配置された第2搬送台車から供給された切断装置によって切断された被切断材を仕分部に供給し又は製品が仕分けされた被切断材を前記第2搬送台車に供給する供給台車と、が配置されている
    ことを特徴とする切断設備。
  2. 前記被切断材は、パレットに載置されていることを特徴とする請求項1に記載した切断設備。
  3. 前記貯蔵領域及び切断領域、仕分領域に加えて被切断材の認識領域を有しており、該被切断材の認識領域は、被切断材を上方から撮像するCCDカメラと、CCDカメラによって撮像した画像データから被切断材の形状と寸法を認識する解析装置と、を有することを特徴とする請求項1又は2に記載した切断設備。
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