JP6026696B1 - ルーズリーフ綴具 - Google Patents

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Abstract

【課題】所要の強度を確保しつつ、基板の狭幅化を可能にすることのできるルーズリーフ綴具を提供する。【解決手段】この発明のルーズリーフ綴具1は、一方の基板2aが、基板2a、2bの表面F側で基板本体6aから他方の基板2bに向けて突出して、基板2a、2bの回動変位による閉鎖位置で前記他方の基板2b上に覆い被さる表面側フランジ6bを有するとともに、前記他方の基板2bが、基板2a、2bの裏面B側で基板本体7aから前記一方の基板2aに向けて突出して、基板2a、2bの回動変位による閉鎖位置で前記一方の基板2a上に覆い被さる裏面側フランジ7bを有する。【選択図】図1

Description

この発明は、複数対の半リング部分が形成された二枚の基板と、少なくとも一方の基板に両端部で固定されて一体に設けられた両端固定シャフトと、他方の基板に一体に設けられ、両端固定シャフトを把持するシャフト把持部とを具え、シャフト把持部に把持させた両端固定シャフトの周りでの各基板の回動変位により、複数対の半リング部分を閉鎖位置と開放位置との間で移動可能とし、用紙その他の紙葉を綴じ込むことのできるルーズリーフ綴具に関するものであり、特には、所要の強度を確保しつつ、基板の狭幅化を可能にし、使用者の利便性向上に寄与することのできる技術を提案するものである。
この種のルーズリーフ綴具に関連する技術としては従来、特許文献1、2に記載されたもの等がある。
特許文献1、2に記載されたルーズリーフ綴具はいずれも、表面側に延びる複数対の半リング部分がそれぞれ形成された二枚の基板を具えるものであり、少なくとも一方の基板の裏面に両端固定シャフトを一体に設けるとともに、他方の基板の裏面に、両端固定シャフトを把持するシャフト把持部を一体に設けることによって、シャフト把持部で把持させた両端固定シャフトの周りでの二枚の基板の回動変位を可能とし、それにより、半リング部分の開閉動作を実現したものである。
そして、特許文献1、2に記載されたルーズリーフ綴具によれば、基板に一体に設けた両端固定シャフトおよびシャフト把持部により、金属製等の軸部材を用いることなしに、半リング部分の開閉動作を実現できるので、部材点数を有効に減らして、製造能率を向上させるとともに、製造コストを小さく抑えることができるという効果を奏することができる。
また、上述したような両端が固定されたシャフトを有するものではないが、特許文献3には、「複数の綴杆部と、前記綴杆部を連結する軸受部と、前記綴杆部を連結して前記綴杆部を構成する綴杆を開閉させるときの中心となる軸部とを備える綴具であって、前記綴杆部を構成する綴杆は、一対の綴杆が向き合うように、前記綴杆部を連結する軸受部及び軸部の各々にその長手方向に適宜な間隔をおいて、軸受部及び軸部の外側部ないし上側部から突設され、前記軸受部は、綴杆ののびる方向と直交する方向にのびる長さと綴杆ののびる方向に連続する太さとを有し、綴杆の基部に連設され且つ複数の綴杆を連結するように複数の綴杆に架設されるとともに、軸部を装填するための円弧状の軸受凹部を長手方向にのびるように形成され、前記軸部は、綴杆ののびる方向に直交する方向にのびる長さと綴杆ののびる方向に連続する太さとを有し、長手方向に連続する輪郭の一部が円弧状で、綴杆の基部と連設され且つ複数の綴杆を連設するように複数の綴杆に架設され、該円弧状の領域において、前記開口部から軸受部の内面が円弧状で長手方向にのびる軸受凹部に揺動自在に嵌合され、軸部は、前記綴杆の先端を合わせて閉鎖するとき及び綴杆の先端を離間させるときに回転中心となり、長手方向に綴杆部が移動することをできるように構成された、綴具」が提案されている。特許文献4にも、これと近似する「綴具」が開示されている。
特許第5657822号公報 特許第5792405号公報 特許第5525581号公報 特許第5117531号公報
ところで、上述したようなルーズリーフ綴具を使用するに当っては、たとえば表紙、裏表紙、ルーズリーフ用紙その他の紙葉に設けられる貫通孔に半リング部分を通し、対をなす半リング部分を閉じることにより、紙葉をルーズリーフ綴具に綴じ込むことができる。
そして、使用者は、そのようにして綴じ込んだ紙葉を半リング部分に沿って180°にわたって捲り、綴じ込んだ紙葉の間に基板が挟み込まれた状態、たとえば、表紙の表面と裏表紙の表面とが互いに接触し、それらの表紙と裏表紙との間に基板が挟み込まれた状態で、用紙に文字等を書き込むことがある。
この場合、基板の表面側から視たルーズリーフ綴具の正面視で、基板の長手方向に直交する方向の基板の幅が比較的広いものであると、その基板の広い幅に起因して、基板を間に挟み込んだ紙葉(たとえば表紙と裏表紙)が浮き上がり、その間に大きな隙間が形成されることから、基板に近接する用紙部分への書き込みが困難になるという問題があった。それ故に、使用者の利便性向上の観点からは、基板の幅をできる限り狭くすることが望ましいといえる。
この一方で、先述したルーズリーフ綴具は、両端固定シャフトやシャフト把持部といった基板の回動変位を実現するための構造を具えるので、基板の幅を単純に低減した場合は、基板の長手方向に沿う相対変位や回動変位等が繰り返し行われる種々の使用に耐え得るほどの基板の強度が確保し得なくなるという他の問題があった。
この発明は、従来のルーズリーフ綴具が抱えるこのような問題を解決することを課題とするものであり、それの目的とするところは、所要の強度を確保しつつ、基板の狭幅化を可能にすることのできるルーズリーフ綴具を提供することにある。
この発明のルーズリーフ綴具は、互いに平行な向きで隣り合わせに配置した二枚の基板と、それらの基板のそれぞれに一体に形成されて、該基板の表面側に延びる複数対の半リング部分と、少なくとも一方の基板に両端部で固定されて一体に設けられた一本以上の両端固定シャフトと、他方の基板に一体に設けられ、前記両端固定シャフトを把持する一個以上のシャフト把持部とを具えてなり、各基板が、シャフト把持部に把持させた両端固定シャフトの周りで回動変位することにより、複数対の半リング部分を、対をなす該半リング部分のそれぞれの先端部が互いに近接してリング形状を形成する閉鎖位置と、対をなす該半リング部分のそれぞれの先端部が互いに離隔する開放位置との間で移動可能としたものであって、一方の基板が、基板の表面側で基板本体から他方の基板に向けて突出して、基板の回動変位による前記閉鎖位置で前記他方の基板上に覆い被さる表面側フランジを有するとともに、前記他方の基板が、基板の裏面側で基板本体から前記一方の基板に向けて突出して、基板の回動変位による前記閉鎖位置で前記一方の基板上に覆い被さる裏面側フランジを有するものである。
この発明のルーズリーフ綴具では、前記表面側フランジを有する前記一方の基板および、前記裏面側フランジを有する前記他方の基板のそれぞれがともに、基板の横断面視でL字状をなす横断面形状を有することが好ましい。
また、この発明のルーズリーフ綴具は、正面視で、半リング部分の前記閉鎖位置で互いに整合する二枚の前記基板の、長手方向に直交する方向の全幅を、最も幅の広い部分で3mm未満とすることが好ましい。
そしてまた、この発明のルーズリーフ綴具は、二枚の基板の長手方向に沿う相対変位により、対をなす半リング部分の先端部が互いに整合する整合位置である前記閉鎖位置と、当該先端部が前記長手方向に互いにずれる不整合位置との間で半リング部分が移動可能で、かつ、基板の前記回動変位により、半リング部分が前記不整合位置から前記開放位置に移動可能に構成されたものであることが好適である。
ここでは、基板に、半リング部分の前記整合位置で二枚の基板の変位を拘束する一個以上のロック機構を設けることが好ましい。
またここでは、少なくとも一方の基板の基板本体に、基板の長手方向に延びるシャフト形成孔を設け、該基板の表面側フランジもしくは裏面側フランジを設けた端部とは逆側の端部と、前記シャフト形成孔との間に、当該基板本体の一部をなすとともに両端部で該基板本体に一体に固定された前記両端固定シャフトを形成し、他方の基板の基板本体に、前記一方の基板側に向けて側方に突出して形成され、前記不整合位置および前記整合位置でシャフト形成孔に入り込んで該シャフト形成孔内を摺動し、前記表面側フランジもしくは裏面側フランジとの間で両端固定シャフトを挟み込んで把持して前記シャフト把持部の一部をなす軸受け突起部を設けることが好ましい。
この場合においては、前記整合位置で前記軸受け突起部の少なくとも一部が位置する前記シャフト形成孔の端部に、該シャフト形成孔の内面から盛り上がって形成されて、前記整合位置にてシャフト形成孔の前記内面に対向する内面との間で前記軸受け突起部の少なくとも一部を挟み込む孔内***部を設け、前記孔内***部を、半リング部分の整合位置で二枚の基板の変位を拘束するロック機構とすることがより好ましい。

また、この発明のルーズリーフ綴具では、前記一方の基板の表面側フランジと前記他方の基板の基板本体の、前記閉鎖位置で互いに対向する内面のそれぞれ、並びに/あるいは、前記他方の基板の裏面側フランジと前記一方の基板の基板本体の、前記閉鎖位置で互いに対向する内面のそれぞれに、半リング部分が整合位置と不整合位置との間を移動する基板の相対変位に際して互いに乗り越えて、半リング部分の閉鎖位置で相互に係合する一対以上の係合凸部を設け、前記係合凸部を、半リング部分の整合位置で二枚の基板の変位を拘束するロック機構とすることが好ましい。
また、この発明のルーズリーフ綴具では、前記一方の基板の表面側フランジと前記他方の基板の基板本体の、前記閉鎖位置で互いに対向する内面、並びに/あるいは、前記他方の基板の裏面側フランジと前記一方の基板の基板本体の、前記閉鎖位置で互いに対向する内面の一方に、該内面から突出する突出部分を設けるとともに、前記内面の他方に、半リング部分の整合位置で突出部分が引っ掛かって係合して、半リング部分の閉鎖位置での基板の回動変位を拘束する引掛け壁部を設け、前記突出部分および引掛け壁部を、半リング部分の整合位置で二枚の基板の変位を拘束するロック機構とすることが好ましい。


また、この発明のルーズリーフ綴具では、各基板の長手方向の少なくとも一端部に、半リング部分が前記不整合位置から前記整合位置に移動するに伴い互いに引っ掛かって係合して、半リング部分の閉鎖位置での基板の回動変位を拘束する端部ロック機構を設けることが好ましい。
以上に述べたロック機構はすべて設けることが特に好適である。
なお、この発明のルーズリーフ綴具は、全体が樹脂材料で形成されてなること、つまり、この発明のルーズリーフ綴具には、樹脂材料以外の、金属材料その他の材料からなる部分ないし部材が存在しないことが好ましい。
また、この発明のルーズリーフ綴具は、前記一方の基板、半リング部分ならびに両端固定シャフト及び/又はシャフト把持部を有する一方の綴具構成部材と、前記他方の基板、半リング部分ならびにシャフト把持部及び/又は両端固定シャフトを有する他方の綴具構成部材とを組み合せて構成されてなり、前記一方の綴具構成部材と前記他方の綴具構成部材とが異なる形状を有することが好ましい。
この発明のルーズリーフ綴具によれば、一方の基板が、基板の回動変位による閉鎖位置で他方の基板上に覆い被さる表面側フランジを有し、かつ、他方の基板が、基板の回動変位による閉鎖位置で一方の基板上に覆い被さる裏面側フランジを有するものとしたことにより、基板の回動変位を実現するための構造を具えてなお、所要の十分な強度を確保することができるので、基板の幅を従来のものに比して狭くすることができる。
その結果として、半リング部分の良好な開閉動作を可能にしつつ、使用に際して基板を間に挟み込んだ紙葉の浮き上がりを防止して、使用者の利便性の向上に寄与することができる。
この発明の一の実施形態のルーズリーフ綴具を、半リング部分が閉鎖位置にある状態で示す斜視図である。 図1のルーズリーフ綴具を構成する一方の綴具構成部材を示す正面図および側面図である。 図1のルーズリーフ綴具を構成する他方の綴具構成部材を示す正面図および側面図である。 図1のルーズリーフ綴具の正面図および側面図である。 図1のルーズリーフ綴具を、半リング部分が不整合位置および開放位置にある各状態で示す斜視図である。 図4のVI‐VI線に沿う、基板の拡大横断面図である。 図2に示す一方の綴具構成部材の部分拡大側面図である。 図3に示す他方の綴具構成部材の部分拡大側面図である。 図1のルーズリーフ綴具に設けた軸部ロック機構を、半リング部分が不整合位置および整合位置にある各状態で示す部分拡大側面図である。 図9のa−a線およびb−b線のそれぞれに沿う断面図である。 図1のルーズリーフ綴具に設けたプレートロック機構を、半リング部分が不整合位置および整合位置にある各状態で示す部分拡大側面図である。 他の実施形態のルーズリーフ綴具を構成する一方の綴具構成部材を示す正面図および側面図である。 他の実施形態のルーズリーフ綴具を構成する他方の綴具構成部材を示す正面図および側面図である。
以下に図面に示すところに基き、この発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1に示す実施形態のルーズリーフ綴具1は、図2及び3のそれぞれに示すような一方の綴具構成部材1aおよび他方の綴具構成部材1bを組み合せてなるものであり、綴具構成部材1a、1bはそれぞれ、主として、一方向に延びる二枚の基板2a、2bと、その基板2a、2bの側面に一体に形成されて、その側面から表面F側に向けてほぼ半円環状に延びる半リング部分3a、3bとを具える。
そして、一方の綴具構成部材1aおよび他方の綴具構成部材1bからルーズリーフ綴具1を組み立てた状態では、図4に示すように、二枚の基板2a、2bは、互いに平行に延びる姿勢で隣り合って位置し、また、それぞれの基板2a、2bに形成された半リング部分3a、3bは、それらを閉じた閉鎖位置で実質的にリング形状を形成する対をなすもの同士で隣接して配置されることになる。なお、図示の実施形態では八対の半リング部分3a、3bを設けているが、半リング部分の個数は仕様ないし規格に応じて適宜変更することができる。
さらに、このルーズリーフ綴具1は、少なくとも一方の基板2aに両端部4a、4bが該基板2aに固定されて一体に設けられた回転軸としての一本以上の両端固定シャフト4と、他方の基板2bに一体に設けられた軸受けとしてのシャフト把持部5とを有し、それにより、シャフト把持部5に把持させた両端固定シャフト4の周りでの基板2a、2bの回動変位を実現したものである。この基板2a、2bの回動変位により、閉鎖位置の半リング部分3a、3bにより形成されるリング形状を開くため、図5に示すように、半リング部分3a、3bを開放位置に移動させることができる。この実施形態における両端固定シャフト4およびシャフト把持部5の詳細については後述する。
このようなルーズリーフ綴具1では、それに綴じ込んだ表紙、裏表紙、用紙その他の複数枚の紙葉とともに使用する際に、使用者は、紙葉のそれぞれを各半リング部分3a、3bに沿って互いに反対側に向けて180°にわたって移動させて、基板2a、2b側で表紙と裏表紙の各表面が互いに接触するとともに、表紙と裏表紙の間に基板2a、2bを挟み込んだ状態で、用紙に書き込むことがある。
このような使用に際し、基板の長手方向に直交する向きの幅が広いルーズリーフ綴具では、広幅の基板が、それを挟む表紙と裏表紙を浮き上がらせて、それらの表紙と裏表紙の間に大きな隙間を形成することから、基板近傍の用紙部分への書き込みが困難になる。
それ故に、使用者の利便性の観点からは、基板の幅は可能な限り狭いことが好ましいが、基板の幅を単純に狭くすると、上述したような両端固定シャフトおよびシャフト把持部を設けたルーズリーフ綴具では、半リング部分の開閉動作をもたらす基板の回動変位に耐え得るほどの基板の所要の強度を確保し得なくなる。
このような問題に対処するため、この実施形態では、一方の基板2aが、基板2a、2bの高さ方向(基板の表面Fから裏面Bに向かう方向)に細長いほぼ矩形横断面を有する基板本体6aと、基板2a、2bの表面F側で基板本体6aから他方の基板2bに向けて突出して、閉鎖位置で他方の基板2b上に覆い被さる平板状の表面側フランジ6bとを有し、また、他方の基板2bが、基板2a、2bの高さ方向に細長いほぼ矩形横断面を有する基板本体7aと、基板2a、2bの裏面B側で基板本体7aから一方の基板2aに向けて突出して、閉鎖位置で一方の基板2a上に覆い被さる平板状の裏面側フランジ7bとを有するものとする。
このことによれば、各基板2a、2bの表面側フランジ6bおよび裏面側フランジ7bが、基板2a、2bの剛性を高めるべく機能するので、両端固定シャフト4およびシャフト把持部5を設けたルーズリーフ綴具1でも、その使用時の基板2a、2bの回動変位等に対して必要な強度を確保することができて、基板2a、2bの幅が狭いものとしてなお、半リング部分3a、3bの良好な開閉動作を実現することができる。
図示の実施形態では、基板2aの基板本体6aの表面F側の一端部に表面側フランジ6bを設け、また基板2bの基板本体7aの裏面B側の一端部に裏面側フランジ7bを設けたことにより、図6に横断面図で示すように、基板2a、2bは、それぞれ基板2a、2bの横断面視でL字状をなす断面形状を有し、二枚の基板2a、2bの全体としては、L字状の基板2aと倒立L字状の基板2bを基板本体6a、7aならびに表面側フランジ6bおよび裏面側フランジ7bの内面で相互に接触させて整合させてなる高さ方向に細長い長方形状を有する。この場合、さらに強度を高めることができる。但し、基板2a、2bの貫通孔ないし突起等を設けた部分では、当然のことながら正確なL字状とならない。基板2a、2bの長手方向の全体にわたってL字状断面であることまでは要せず、長手方向の少なくとも一部でL字状断面であればよい。
なお、基板2a、2bは、少なくとも表面側フランジ6bおよび裏面側フランジ7bを有するものであれば強度向上の効果が得られるので、図示は省略するが、表面側フランジ6bや裏面側フランジ7bとは逆方向に延びるフランジをさらに有するものとして、基板をT字状等の他の形状とすることもできる。
上述したルーズリーフ綴具1では、表面側フランジ6bおよび裏面側フランジ7bによる剛性向上により、正面視にて、閉鎖位置で互いに整合する基板2a、2bの長手方向に直交する向きに測定した二枚の基板2a、2bの全幅Wfを、最も幅の広い部分で、たとえば3mm未満、好ましくは2mm以下に低減することが可能になる。
ところで、図示の実施形態では、一方の基板2aに四本の両端固定シャフト4を設けているが、当該両端固定シャフト4は、図7に拡大側面図で示すように、基板本体6aに、基板2aの高さ方向(図7では上下方向)のほぼ中央域で、基板本体6aに貫通して基板2aの長手方向に所定の長さで延びるシャフト形成孔8を設けたことにより形成されるものである。すなわち、シャフト形成孔8が、基板2aの表面側フランジ6bを設けた一端部とは逆側の他端部(図7では下端部)に開口せずに基板本体6a内で終端するものとしたことにより、シャフト形成孔8と前記他端部との間に、基板本体6aの一部をなすとともに両端部4a、4bで基板本体6aに一体に固定された棒状の両端固定シャフト4が形成されている。
また、他方の基板2bに設けられた四個のシャフト把持部5は、図8に拡大側面図で示すように、半リング部分3a、3bの閉鎖位置で他方の基板2aの基板本体6aに接触する基板本体7aの内面に、基板2bの高さ方向の中央域よりやや表面F側で、該内面から突出して基板2bの長手方向に所定の長さで延びる直方体ブロック状の軸受け突起部9を設けることにより形成されている。この軸受け突起部9は、基板本体7aの一端部に設けた裏面側フランジ7bと協同してシャフト把持部5を構成するものであり、裏面側フランジ7bとの間に、一方の基板2aの両端固定シャフト4を挟み込んで把持するとともに、半リング部分3a、3bが開放位置から閉鎖位置へ至る途中で、一方の基板2aの上記のシャフト形成孔8内に入り込むものである。
なお、両端固定シャフトの本数は、図示しないが一本〜三本又は五本以上とすることも可能であり、それに対応させてシャフト把持部の個数も変更することができる。
上記のシャフト形成孔8を、軸受け突起部9に比して長手方向の延在長さが長くなるように形成した場合は、シャフト形成孔8内に入り込んだ軸受け突起部9がシャフト形成孔8内で長手方向に沿って摺動することができるようになるので、二枚の基板2a、2bの長手方向に沿う相対変位が可能になる。
そして、二枚の基板2a、2bの長手方向に沿う相対変位は、半リング部分3a、3bを、対をなす半リング部分3a、3bの先端部が互いに整合する閉鎖位置(整合位置)と、先端部が前記長手方向に互いにずれる不整合位置との間で移動可能にするので、半リング部分3a、3bは、図1に示す閉鎖位置から、二枚の基板2a、2bの長手方向に沿う相対変位に伴い、図5(a)に示す不整合位置に移動させた後、二枚の基板2a、2bの回動変位に基き、図5(b)に示す開放位置に移動させることで、閉じた状態を開いた状態とすることができる。これとは逆に、半リング部分3a、3bが開いた状態を閉じた状態にするには、半リング部分3a、3bを開放位置から不整合位置、その後に整合位置に移動させることにより行うことができる。
この場合においては、以下に説明するような、半リング部分3a、3bの整合位置で二枚の基板2a、2bの変位を拘束するロック機構の少なくとも一個を設けることが好適である。
この種のロック機構のうちの一個として、図示の実施形態では、両端固定シャフト4およびシャフト把持部5の配設箇所で基板2a、2bの変位を拘束する軸部ロック機構を設けている。
軸部ロック機構は、図7に示すところから解かるように、半リング部分3a、3bを不整合位置から整合位置に移動させた際に軸受け突起部9の少なくとも一部が位置するシャフト形成孔8の端部(図7では右側の端部)に、シャフト形成孔8の内面から盛り上がらせて形成した孔内***部10で構成されるものである。
孔内***部10を形成することにより、半リング部分3a、3bが不整合位置から整合位置に移動した際に、図9(a)および(b)に示すように、軸受け突起部9の少なくとも一部が孔内***部10で挟み込まれるので、半リング部分3a、3bの整合位置での基板2a、2bの意図しない回動変位等を拘束することができる。
ここでは、シャフト形成孔8の孔内***部10の形成箇所では、その高さ方向の寸法を軸受け突起部9の同様の寸法よりも若干小さくし、孔内***部10の存在しない箇所では、同様の寸法を軸受け突起部9のそれよりも若干大きくしている。なお、孔内***部10に挟み込まれない軸受け突起部9の端部には、孔内***部10を設けたシャフト形成孔8の内面側にやや突出する凸部を設けている。
孔内***部10の形状は、半リング部分3a、3bの整合位置で軸受け突起部9の少なくとも一部を挟み込むことのできるものであれば特に問わないが、図示の実施形態では、半リング部分3a、3bの不整合位置から整合位置への移動に際し、孔内***部10に挟み込まれるときの軸受け突起部9の引っ掛かりを防止する目的等で、孔内***部10の存在しない箇所から孔内***部10の形成箇所への遷移領域の形状を、シャフト形成孔8の高さ方向の寸法を漸減させる傾斜面10aとしている。
孔内***部10は、図7ではシャフト形成孔8の上側の内面のみに設けているが、シャフト形成孔8の下側の内面のみ、または、上側の内面および下側の内面の両方に設けることも可能である。
なおここでは、シャフト把持部5を構成する軸受け突起部9と裏面側フランジ7bの一部は、図10(a)および(b)に断面図で示すように、基板2a、2bの幅方向に両端固定シャフト4側(同図では右側)に向かうに従って、それらの間の間隔が次第に狭くなるよう厚みが漸増する形状を有するものとしている。
そして、両端固定シャフト4の横断面形状は真円形ではなく、孔内***部10に挟み込まれない部分では、図10(a)に示すように、上記のシャフト把持部5内で回動できるように、シャフト把持部5の外側(同図では右側)に向けて凸となる曲面を有する異形の円形、いわゆるカム形状とし、そして、孔内***部10に挟み込まれ得る箇所では、軸受け突起部9の突出端の、裏面側フランジ7bとの間の隙間(同図では間隔が最小になる最も右側の隙間)であるシャフト把持部5の外側開口部に整合して嵌合する平面を有する多角形状をなす。
シャフト把持部5と両端固定シャフト4のこのような構成により、半リング部分3a、3bの開放位置で分解しないように綴具構成部材1a、1bの相互を強固に連結しつつ、不整合位置でのシャフト把持部5内での両端固定シャフト4のより円滑な回動、および、整合位置での変位の確実な拘束を実現することができる。
他のロック機構として、図示の実施形態では、表面側フランジ6b及び/又は裏面側フランジ7bに設けられて、基板2a、2bの長手方向の相対変位を拘束するプレートロック機構を設けている。
より詳細には、このプレートロック機構として、たとえば、この実施形態のルーズリーフ綴具1では、図7及び8に示すように、一方の基板2aの基板本体6aと他方の基板2bの裏面側フランジ7bとの、閉鎖位置で互いに対向する内面のそれぞれに、それらの内面から突出する一対以上の係合凸部11a、11bのそれぞれを設ける。
対をなす係合凸部11a、11bは、綴具構成部材1a、1bを組み立ててなるルーズリーフ綴具1においては、図11(a)に示す半リング部分3a、3bの不整合位置から、図11(b)に示す半リング部分3a、3bの整合位置に至る基板2a、2bの相対変位の途中で互いに乗り越えて、半リング部分3a、3bの閉鎖位置で相互に係合する。
それにより、使用者が意図的に基板2a、2bを長手方向に相対変位させない限り、半リング部分3a、3bの閉鎖位置での基板2a、2bの長手方向の相対変位が拘束されることになる。
係合凸部11a、11bの形状はいずれも、図11の側面視で半円形等の円弧状とすることが、相互に乗り越える際の意図しない引っ掛かりを防止できる点で好ましいが、乗り越えによる係合解除のし易さ等を考慮して適宜変更することができる。係合凸部11a、11bの形状は、たとえば半球形とすることができる。
なお、図示の例では、一方の基板2aの基板本体6aの係合凸部11aは、その基板本体6aの内面を部分的に窪ませた箇所に設けている。また、他方の基板2bの裏面側フランジ7bに設けた係合凸部11bの背後の基板本体7aには、図8に示すように、基板2bの長手方向に延びるほぼ半長円形の貫通孔を設けており、この貫通孔により、この部分にたわみを生じさせ、係合凸部11bの摩耗を抑制することができる。
対をなす係合凸部11a、11bは、上述したような一方の基板2aの基板本体6aと他方の基板2bの裏面側フランジ7bとの対向内面に加えて、又は、これに代えて、一方の基板2aの表面側フランジ6aと他方の基板2bの基板本体7aの対向内面に設けることもできるが、金型を用いた製造の容易性等の点では、図示の実施形態のように設けることが最も好ましい。
さらにこのルーズリーフ綴具1では、基板2a、2bの回動変位を拘束するフレームロック機構として、一方の基板2aの表面側フランジ6bと他方の基板2bの基板本体7aの、閉鎖位置で互いに対向する内面のうちのいずれか一方の内面に、図7に示すように、その内面から突出する突出部分12aを設けるとともに、他方の内面に、図3(a)および図5(b)に示すところから解かるように、半リング部分3a、3bの整合位置で突出部分12aが引っ掛かって係合する引掛け壁部12bを設ける。この実施形態では、一方の基板2aの表面側フランジ6bの内面に突出部分12aを設け、他方の基板2bの基板本体7aの内面に引掛け壁部12bを設けている。
なおここでは、他方の基板2bの基板本体7aの内面に、その内面から窪むL字溝12cを設けることにより、そのL字溝12cに隣接する一方の基板2a側の側縁部分に、L字溝12cの一部の溝壁面により形成される引掛け壁部12bを設けているも、少なくとも引掛け壁部12bが存在すれば、かかるL字溝12cの配設は必ずしも必要ではない。
このフレームロック機構では、突出部分12aは、半リング部分3a、3bが開放位置から不整合位置に移動した際に、L字溝12cの側方開口部からL字溝12c内に入り込むとともに、半リング部分3a、3bが不整合位置から整合位置へと移動した際に、L字溝12c内を摺動してそれに隣接する引掛け壁部12bに引っ掛かって係合するので、半リング部分3a、3bの閉鎖位置で基板2a、2bの回動変位が拘束される。
このような突出部分12aおよび引掛け壁部12bは、一方の基板2aの表面側フランジ6bと他方の基板2bの基板本体7aとの対向内面、および/または、一方の基板2aの基板本体6aと他方の基板2bの裏面側フランジ7bとの対向内面に設けることができる。但し、他のロック機構との相互作用や、製造時の金型からの型抜き等を考慮すれば、図示の実施形態のように設けることが特に好ましい。
またさらに他のロック機構として、このルーズリーフ綴具1では、基板2a、2bの長手方向の少なくとも一端部、図示の実施形態では両端部のそれぞれに、半リング部分3a、3bが前記不整合位置から前記整合位置に移動するに伴い互いに引っ掛かって係合して、半リング部分3a、3bの閉鎖位置での基板2a、2bの回動変位を拘束する端部ロック機構を設ける。
この端部ロック機構について詳説すれば、図5の右側に位置するルーズリーフ綴具1の一端部では、他方の基板2bの端部の外側の両角部を窪ませて、それらの間に長手方向に突出する突出端部13bを設けるとともに、一方の基板2aに設けた摘み部分14aの近傍の端部に、半リング部分3a、3bの整合位置で突出端部13bを受け入れる受容凹部15aを設ける。図5の左側に位置するルーズリーフ綴具1の他端部では、一端部とは逆に、一方の基板2aに同様の形態の突出端部13aを設けるとともに、他方の基板2bの摘み部分14bの近傍の端部に同様の形態の受容凹部15bを設けている。
端部ロック機構を構成する突出端部13a、13bおよび受容凹部15a、15bによれば、半リング部分3a、3bが不整合位置から整合位置に移動するときに、一端部では突出端部13bが受容凹部15aに入り込み、他端部では突出端部13aが受容凹部15bに入り込むことにより、半リング部分3a、3bの閉鎖位置で、各端部のこれらの部分が整合し、特に端部での意図しない回動変位を防止することができる。
以上に述べた軸部ロック機構、プレートロック機構、フレームロック機構および端部ロック機構は、図示のように全て設けることが、半リング部分3a、3bの確実な開閉動作等を実現できる点で特に好ましい。
このような全てのロック機構を設けたルーズリーフ綴具1の半リング部分3a、3bの開閉動作を詳細に説明すれば次のとおりである。
図1に示すように半リング部分3a、3bが閉鎖位置にあるときは、軸部ロック機構では、シャフト形成孔8内で孔内***部10の間に軸受け突起部9の少なくとも一部を挟み込み、また、プレートロック機構は、対をなす係合凸部11a、11bが相互に係合し、また、フレームロック機構は、突出部分12aが引掛け壁部12bに係合し、また、端部ロック機構は、突出端部13b、13aが受容凹部15a、15b内に入り込むことにより、それぞれ基板2a、2bの長手方向に沿う相対変位および回動変位を拘束するロック状態となっている。
ここで、基板2a、2bを長手方向に沿って反対側に相対変位させると、軸部ロック機構では、軸受け突起部9の少なくとも一部が孔内***部10の間からずれて、軸受け突起部9が、シャフト形成孔8内の孔内***部10の存在しない箇所に移動し、また、プレートロック機構では、対をなす係合凸部11a、11bが互いに乗り越えて、それらの係合が外れ、さらに、端部ロック機構は、突出端部13b、13aが受容凹部15a、15b内から外側に移動する。これにより、軸部ロック機構、プレートロック機構および端部ロック機構のロック状態が解除されることになる。
この際に、フレームロック機構では、突出部分12aがL字溝12c内を摺動して、引掛け壁部12bとの係合位置からずれるとともに、半リング部分3a、3bは、図5(a)に示すように不整合位置へと移動する。
そしてその後、シャフト把持部5が把持する両端固定シャフト4の周りで、基板2a、2bを回動変位させることにより、フレームロック機構の突出部分12aが、L字溝12cの側方開口部からL字溝12cの外側に解放され、半リング部分3a、3bを、図5(b)に示す開放位置へ移動させることができる。
半リング部分3a、3bを開放位置から閉鎖位置へ移動させるには、上述したところと逆に動かし、ロック解除状態にある各ロック機構をロック状態とする。
ところで、上述したルーズリーフ綴具1は、一端部で一方の基板2aに摘み部分14aを一体に設けるとともに、他端部で他方の基板2bに摘み部分14bを設けて、各基板2a、2bが摘み部分14a、14bのそれぞれを有するものとしている。
この場合、半リング部分3a、3bが閉鎖位置にあるときに、使用者は、両手のそれぞれで各摘み部分14a、14bを把持し、それぞれを長手方向の反対側に引くことにより、ロック機構によるロックの解除を伴いながら、半リング部分3a、3bを不整合位置に移動させることができる。その後、各摘み部分14a、14bを、シャフト把持部5に把持された両端固定シャフトの周りで反対側に捩ることにより、基板2a、2bが回動変位して半リング部分3a、3bを開放位置に移動させることができる。
一方、図12及び13のそれぞれに示す各綴具構成部材21a、21bにより構成される他の実施形態のルーズリーフ綴具では、一端部および他端部の各端部で一方の基板22aのみに摘み部分34a、34bを設けたものである。かかる他の実施形態では、使用者は、一方の手で一方の摘み部分34a又は34bを把持するとともに、他方の手でたとえば他方の基板22bの半リング部分34b等を把持して、一方の基板22aに対して他方の基板22bを長手方向に相対的に変位させることにより、半リング部分23a、23bを整合位置と不整合位置との間で移動させることができる。
なお、図12及び13に示す他の実施形態のルーズリーフ綴具においても、基板22a、22b、半リング部分23a、23b、両端固定シャフト24、シャフト把持部25、各ロック機構を、先に述べた実施形態のものと実質的に同様の構成とすることができるので、これらについての重複する説明は省略する。但し、他の実施形態のルーズリーフ綴具では、その構造上、端部ロック機構を両端部に配置することが難しい。
以上に述べたルーズリーフ綴具では、いずれも樹脂材料からなる一方の綴具構成部材1a、21aと他方の綴具構成部材1b、21bのみで構成されるものして、綴具全体が樹脂材料で形成されたものであることが好適である。言い換えれば、この発明のルーズリーフ綴具は、樹脂材料以外の材料からなる部材、たとえば金属材料の開閉補助用コイルスプリング等を含まないことが好ましい。
これにより、部品点数および材料費を低減でき、また容易な組立が実現可能になる他、コイルスプリングの誤飲事故等のおそれを取り除くとともに、廃棄時の分別が不要となる。
また、この発明のルーズリーフ綴具では、上述した実施形態のように、一方の綴具構成部材1a、21aと他方の綴具構成部材1b、21bとを相互に異なる形状とすることが好ましい。これにより、基板の全幅がより狭いものとすることが可能になる。なお、一方の綴具構成部材1a、21aと他方の綴具構成部材1b、21bとを相互に異なる形状としても、多数個取りの金型を用いた射出成形により同じショットで成形すれば、量産性に大きな影響は生じない。
なお、上述したルーズリーフ綴具では、半リング部分3a、3b、23a、23bの先端部16a、16b、36a、36bは、先端側に向かうに従って次第に先細りの楔状になるように、半リング部分3a、3b、23a、23bの幅方向の半分を除去するとともに、それと対をなすものでは、これとは逆半分を同様の楔状に除去した形状としている。さらにここでは、半分を除去した側の楔状の先端部16a、16b、36a、36bの側面の内側に、対をなすものの先端部16a、16b、36a、36bの裏側に設けた先端凹部17、37に整合する受け板18、38を設けている。
このような形状の先端部16a、16b、36a、36bは、閉鎖位置にて相互の引っ掛かりなしで整合してリング形状を形成する。
1 ルーズリーフ綴具
1a、1b、21a、21b 綴具構成部材
2a、2b、22a、22b 基板
3a、3b、23a、23b 半リング部分
4、24 両端固定シャフト
4a、4b 両端固定シャフトの端部
5、25 シャフト把持部
6a、7a、26a、27a 基板本体
6b、26b 表面側フランジ
7b、27b 裏面側フランジ
8 シャフト形成孔
9 軸受け突起部
10 孔内***部
10a 傾斜面
11a、11b 係合凸部
12a 突出部分
12b 引掛け壁部
12c L字溝
13a、13b 突出端部
14a、14b、34a、34b 摘み部分
15a、15b 受容凹部
16a、16b、36a、36b 半リング部分の先端部
17、37 先端凹部
18、38 受け板
F 表面
B 裏面
Wf 二枚の基板の全幅

Claims (12)

  1. 互いに平行な向きで隣り合わせに配置した二枚の基板と、それらの基板のそれぞれに一体に形成されて、該基板の表面側に延びる複数対の半リング部分と、少なくとも一方の基板に両端部で固定されて一体に設けられた一本以上の両端固定シャフトと、他方の基板に一体に設けられ、前記両端固定シャフトを把持する一個以上のシャフト把持部とを具えてなり、各基板が、シャフト把持部に把持させた両端固定シャフトの周りで回動変位することにより、複数対の半リング部分を、対をなす該半リング部分のそれぞれの先端部が互いに近接してリング形状を形成する閉鎖位置と、対をなす該半リング部分のそれぞれの先端部が互いに離隔する開放位置との間で移動可能としたルーズリーフ綴具であって、
    一方の基板が、基板の表面側で基板本体から他方の基板に向けて突出して、基板の回動変位による前記閉鎖位置で前記他方の基板上に覆い被さる表面側フランジを有するとともに、前記他方の基板が、基板の裏面側で基板本体から前記一方の基板に向けて突出して、基板の回動変位による前記閉鎖位置で前記一方の基板上に覆い被さる裏面側フランジを有するルーズリーフ綴具。
  2. 前記表面側フランジを有する前記一方の基板および、前記裏面側フランジを有する前記他方の基板のそれぞれがともに、基板の横断面視でL字状をなす横断面形状を有する請求項1に記載のルーズリーフ綴具。
  3. 正面視で、半リング部分の前記閉鎖位置で互いに整合する二枚の前記基板の、長手方向に直交する方向の全幅を、最も幅の広い部分で3mm未満としてなる請求項1又は2に記載のルーズリーフ綴具。
  4. 二枚の基板の長手方向に沿う相対変位により、対をなす半リング部分の先端部が互いに整合する整合位置である前記閉鎖位置と、当該先端部が前記長手方向に互いにずれる不整合位置との間で半リング部分が移動可能で、かつ、基板の前記回動変位により、半リング部分が前記不整合位置から前記開放位置に移動可能に構成されてなる請求項1〜3のいずれか一項に記載のルーズリーフ綴具。
  5. 基板に、半リング部分の前記整合位置で二枚の基板の変位を拘束する一個以上のロック機構を設けてなる請求項4に記載のルーズリーフ綴具。
  6. 少なくとも一方の基板の基板本体に、基板の長手方向に延びるシャフト形成孔を設け、該基板の表面側フランジもしくは裏面側フランジを設けた端部とは逆側の端部と、前記シャフト形成孔との間に、当該基板本体の一部をなすとともに両端部で該基板本体に一体に固定された前記両端固定シャフトを形成し、
    他方の基板の基板本体に、前記一方の基板側に向けて側方に突出して形成され、前記不整合位置および前記整合位置でシャフト形成孔に入り込んで該シャフト形成孔内を摺動し、前記表面側フランジもしくは裏面側フランジとの間で両端固定シャフトを挟み込んで把持して前記シャフト把持部の一部をなす軸受け突起部を設けてなる請求項4又は5に記載のルーズリーフ綴具。
  7. 前記整合位置で前記軸受け突起部の少なくとも一部が位置する前記シャフト形成孔の端部に、該シャフト形成孔の内面から盛り上がって形成されて、前記整合位置にてシャフト形成孔の前記内面に対向する内面との間で前記軸受け突起部の少なくとも一部を挟み込む孔内***部を設け、前記孔内***部を、半リング部分の整合位置で二枚の基板の変位を拘束するロック機構としてなる請求項6に記載のルーズリーフ綴具。
  8. 前記一方の基板の表面側フランジと前記他方の基板の基板本体の、前記閉鎖位置で互いに対向する内面のそれぞれ、並びに/あるいは、前記他方の基板の裏面側フランジと前記一方の基板の基板本体の、前記閉鎖位置で互いに対向する内面のそれぞれに、半リング部分が整合位置と不整合位置との間を移動する基板の相対変位に際して互いに乗り越えて、半リング部分の閉鎖位置で相互に係合する一対以上の係合凸部を設け、
    前記係合凸部を、半リング部分の整合位置で二枚の基板の変位を拘束するロック機構としてなる請求項4〜7のいずれか一項に記載のルーズリーフ綴具。
  9. 前記一方の基板の表面側フランジと前記他方の基板の基板本体の、前記閉鎖位置で互いに対向する内面、並びに/あるいは、前記他方の基板の裏面側フランジと前記一方の基板の基板本体の、前記閉鎖位置で互いに対向する内面の一方に、該内面から突出する突出部分を設けるとともに、前記内面の他方に、半リング部分の整合位置で突出部分が引っ掛かって係合して、半リング部分の閉鎖位置での基板の回動変位を拘束する引掛け壁部を設け、
    前記突出部分および引掛け壁部を、半リング部分の整合位置で二枚の基板の変位を拘束するロック機構としてなる請求項4〜8のいずれか一項に記載のルーズリーフ綴具。
  10. 各基板の長手方向の少なくとも一端部に、半リング部分が前記不整合位置から前記整合位置に移動するに伴い互いに引っ掛かって係合して、半リング部分の閉鎖位置での基板の回動変位を拘束する端部ロック機構を設けてなる請求項4〜9のいずれか一項に記載のルーズリーフ綴具。
  11. 全体が樹脂材料で形成されてなる請求項1〜10のいずれか一項に記載のルーズリーフ綴具。
  12. 前記一方の基板、半リング部分ならびに両端固定シャフト及び/又はシャフト把持部を有する一方の綴具構成部材と、前記他方の基板、半リング部分ならびにシャフト把持部及び/又は両端固定シャフトを有する他方の綴具構成部材とを組み合せて構成されてなり、前記一方の綴具構成部材と前記他方の綴具構成部材とが異なる形状を有する請求項1〜11のいずれか一項に記載のルーズリーフ綴具。
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