JP6024271B2 - 偏光子保護用アクリル系フィルム、偏光板および液晶表示装置 - Google Patents
偏光子保護用アクリル系フィルム、偏光板および液晶表示装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6024271B2 JP6024271B2 JP2012175930A JP2012175930A JP6024271B2 JP 6024271 B2 JP6024271 B2 JP 6024271B2 JP 2012175930 A JP2012175930 A JP 2012175930A JP 2012175930 A JP2012175930 A JP 2012175930A JP 6024271 B2 JP6024271 B2 JP 6024271B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- polarizer
- mass
- polyvinyl alcohol
- film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Polarising Elements (AREA)
- Liquid Crystal (AREA)
- Adhesive Tapes (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Description
しかしながら、アクリル系フィルムは、トリアセチルセルロースフィルムと比較して親水性接着剤との接着性に劣り、偏光子との接着性が十分でなかった。そのため、アクリル系フィルムを偏光子保護フィルムとして使用する偏光板をディスプレイ基材として長期間使用した場合、偏光子保護フィルム/偏光子間に浮きや剥がれが生じ、偏光子内の水分量の変化により偏光特性が低下し、白抜けなど視認性が悪化することがあった。
本発明者等は、上記の知見に基づいて更なる研究を重ねた結果、水酸基との反応性が高い架橋剤を採用することにより、アクリル系フィルムと偏光子や接着剤等のポリビニルアルコール系樹脂層とをより一層強固に接着させることが可能であることを見出した。本発明者等は、これらの知見に基づき、更なる検討・考察を重ね、本発明を発明するに至った。
項1.
偏光子との易接着層を有する偏光子保護用アクリル系フィルムであって、前記易接着層が、ポリエステル系樹脂(A)とポリビニルアルコール系樹脂(B)と架橋剤(C)を含有し、前記架橋剤(C)がイソシアネート化合物又はメラミン化合物であり、前記ポリエステル系樹脂(A)の酸価が20KOHmg/g以下であり、前記ポリビニルアルコール系樹脂(B)のけん化度が60〜85モル%であり、前記易接着層中、ポリエステル系樹脂(A)、ポリビニルアルコール系樹脂(B)および架橋剤(C)の質量比が以下の式を満足することを特徴とする偏光子保護用アクリル系フィルム。
0.8≦(A)/(B)≦5
10≦((A)+(B))/(C)≦30
項2.
前記ポリエステル系樹脂(A)が5−スルホイソフタル酸成分をジカルボン酸成分中1〜15モル%含有する、項1に記載の偏光子保護用アクリル系フィルム。
項3.
偏光子の両面に偏光子保護フィルムを有する偏光板であって、少なくとも一方の偏光子保護フィルムが項1または2に記載の偏光子保護用アクリル系フィルムである偏光板。
項4.
偏光子の両面に偏光子保護フィルムを有する偏光板であって、少なくとも一方の偏光子保護フィルムが項1または2に記載の偏光子保護用アクリル系フィルムであり、もう一方の偏光子保護フィルムが、3000〜30000nmのリタデーションを有する配向ポリエステルフィルムである、偏光板。
項5.
項3又は4記載の偏光板を有する液晶表示装置。
本願においてアクリル系樹脂とは、アクリル系モノマーを主原料として得られる重合体、並びに、それらを変成及び/又は反応させた樹脂の総称である。
本発明のアクリル系フィルムは、偏光子及びその片面又は両面に設けられる水系接着剤等のポリビニルアルコール系樹脂層との接着性を向上させるために、その少なくとも片面に、酸価が20KOHmg/g以下であるポリエステル系樹脂(A)、けん化度が60〜85モル%であるポリビニルアルコール系樹脂(B)、及び、架橋剤(C)を含有する樹脂組成物から成形される易接着層が積層されている。易接着層はアクリル系フィルムの両面に設けてもよく、アクリル系フィルムの片面のみに設け、他方の面には異種の樹脂被覆層を設けても良い。
以下、易接着層の各組成について詳説する。
本発明の易接着層に用いるポリエステル系樹脂(A)は、ジカルボン酸成分とジオール成分とが重縮合してなる共重合体であり、ジカルボン酸成分およびジオール成分としては前述の材料を用いることができる。
ポリビニルアルコール系樹脂は、特に限定されないが、例えば、ポリ酢酸ビニルをけん化して得られたポリビニルアルコール;その誘導体;更に酢酸ビニルと共重合性を有する単量体との共重合体のけん化物;ポリビニルアルコールをアセタール化、ウレタン化、エーテル化、グラフト化、リン酸エステル化等した変性ポリビニルアルコール;などが挙げられる。前記単量体としては、(無水)マレイン酸、フマール酸、クロトン酸、イタコン酸、(メタ)アクリル酸等の不飽和カルボン酸及びそのエステル類;エチレン、プロピレン等のα−オレフィン、(メタ)アリルスルホン酸(ソーダ)、スルホン酸ソーダ(モノアルキルマレート)、ジスルホン酸ソーダアルキルマレート、N−メチロールアクリルアミド、アクリルアミドアルキルスルホン酸アルカリ塩、N−ビニルピロリドン、N−ビニルピロリドン誘導体等が挙げられる。これらポリビニルアルコール系樹脂は1種のみ用いても良いし2種以上を併用しても良い。
架橋剤(C)としては、水酸基と架橋性を有するものであれば特に限定されないが、メラミン系、イソシアネート系、カルボジイミド系、オキサゾリン系、エポキシ系等の化合物が挙げられる。塗布液の経時安定性の点からメラミン系、イソシアネート系、カルボジイミド系、オキサゾリン系の化合物が好ましい。さらに、架橋剤はポリビニルアルコール系樹脂(B)の水酸基と好適に架橋反応をするメラミン系化合物もしくはイソシアネート系化合物ものが好ましい。これは、カルボジイミド系架橋剤はカルボキシル基と反応するのに対し、メラミン系化合物もしくはイソシアネート系化合物は水酸基と反応するため、官能基として水酸基を有するポリビニルアルコール系樹脂(B)とより好適に架橋構造を形成するためであると考えられる。なかでも、ポリビニルアルコール系樹脂の水酸基と好適に架橋反応を形成するとともに、透明性に優れているという観点から、イソシアネート系化合物を用いることが特に好ましい。また、架橋反応を促進させるため、触媒等を必要に応じて適宜使用しても良い。
本発明の易接着層中には、本発明の効果を阻害しない範囲において公知の添加剤、例えば界面活性剤、酸化防止剤、触媒、耐熱安定剤、耐候安定剤、紫外線吸収剤、有機の易滑剤、顔料、染料、有機または無機の粒子、帯電防止剤、核剤等を添加しても良い。
本発明にかかるアクリル系樹脂を含有するフィルムを製造する方法ついて説明するが、本発明はこれに限定されない。つまり、本発明にかかるアクリル系樹脂を成形してフィルムを製造できる方法であれば、従来公知のあらゆる方法を用いることができる。
本発明の偏光板は、偏光子の両面に偏光子保護フィルムを有してなる偏光板であって、すくなくとも一方の面の偏光子保護フィルムが前記偏光子保護用アクリル系フィルムであることが好ましい。他方の偏光子保護フィルムは、本発明の偏光子保護用易接着性アクリル系フィルムであっても良いし、トリアセチルセルロースフィルムやノルボルネン系フィルムに代表されるような複屈折が無いフィルムを用いることも好ましい。
また、他方の偏光子保護フィルムに、3000〜30000nmのリタデーションを有する配向ポリエステルフィルムを用いることも好ましい態様である。このような偏光板と、バックライト光源として白色LEDを用いた液晶表示装置は、虹斑の発生が抑制され、液晶表示装置の薄型化を可能にする。
JIS K7121に準拠し、示差走査熱量計(セイコーインスツルメンツ製、DSC6200)を使用して、樹脂サンプル10mgを25〜300℃の温度範囲にわたって20℃/minで昇温させ、DSC曲線から得られた補外ガラス転移開始温度をガラス転移温度とした。
樹脂0.03gをテトラヒドロフラン 10ml に溶かし、GPC−LALLS装置低角度光散乱光度計 LS−8000(東ソー株式会社製、テトラヒドロフラン溶媒、リファレンス:ポリスチレン)を用い、カラム温度30℃、流量1ml/分、カラム(昭和電工社製shodex KF−802、804、806)を用い、数平均分子量を測定した。
樹脂を重クロロホルムに溶解し、ヴァリアン社製核磁気共鳴分析計(NMR)ジェミニ−200を用いて、1H−NMR分析を行ってその積分比より各組成のモル%比を決定した。
1g(固形分)の試料を30mlのクロロホルムまたはジメチルホルムアミドに溶解し、フェノールフタレインを指示薬として0.1Nの水酸化カリウムエタノール溶液で滴定して、試料1g当たりのカルボキシル基を中和するのに必要なKOHの量(mg)を求めた。
JIS−K6726に準じて水酸化ナトリウムを用いて、ポリビニルアルコール樹脂の残存酢酸基(モル%)を定量し、その値をけん化度(モル%)とした。同サンプルについて3度測定し、その平均値をけん化度(モル%)とした。
偏光子保護用アクリル系フィルムの易接着層表面に、固形分濃度5質量%に調整したポリビニルアルコール水溶液(クラレ製 PVA117)を、乾燥後のポリビニルアルコール樹脂層の厚みが、2μmになるようにワイヤーバーで塗布し、70℃で5分間乾燥した。ポリビニルアルコール水溶液には、判定が容易となるよう赤色染料を加えたものを使用した。作成した評価対象フィルムを、両面テープを貼り付けた厚さ5mmのガラス板に、評価対象の積層フィルムのポリビニルアルコール樹脂層が形成された面の反対面を上記両面テープに貼り付けた。次いで、ポリビニルアルコール樹脂層を貫通して、基材フィルムに達する100個の升目状の切り傷を、隙間間隔2mmのカッターガイドを用いて付けた。次いで、粘着テープ(ニチバン社製セロテープ(登録商標) CT−24;24mm幅)を升目状の切り傷面に貼り付けた。貼り付け時に界面に残った空気を消しゴムで押して、完全に密着させた後、粘着テープを勢いよく垂直に引き剥がす作業を1回、5回、10回実施した。ポリビニルアルコール樹脂層が剥がれていない升目の個数を数え、PVA接着性とした。即ち、PVA層が全く剥がれていない場合を、PVA接着率100とし、PVA層が全て剥がれた場合は、PVA接着率0とした。なお、1個の升目内で部分的に剥がれているものも、剥がれた個数に含めた。
攪拌機、温度計、および部分還流式冷却器を具備するステンレススチール製オートクレーブに、ジメチルテレフタレート194.2質量部、ジメチルイソフタレート184.5質量部、ジメチルー5−ナトリウムスルホイソフタレート14.8質量部、ジエチレングリコール233.5質量部、エチレングリコール136.6質量部、およびテトラーnーブチルチタネート0.2質量部を仕込み、160℃から220℃の温度で4時間かけてエステル交換反応を行なった。次いで255℃まで昇温し、反応系を徐々に減圧した後、30Paの減圧下で1時間30分反応させ、共重合ポリエステル樹脂(A−1)を得た。得られた共重合ポリエステル樹脂(A−1)は、淡黄色透明であった。共重合ポリエステル樹脂(A−1)の還元粘度を測定したところ,0.70dl/gであった。DSCによるガラス転移温度は40℃であった。
攪拌機、温度計と還流装置を備えた反応器に、ポリエステル樹脂(A−1)30質量部、エチレングリコールn−ブチルエーテル15質量部を入れ、110℃で加熱、攪拌し樹脂を溶解した。樹脂が完全に溶解した後、水55質量部をポリエステル溶液に攪拌しつつ徐々に添加した。添加後、液を攪拌しつつ室温まで冷却して、固形分30質量%の乳白色のポリエステル水分散体(Aw−1)を作製した。同様にポリエステル樹脂(A−1)の代わりにポリエステル樹脂(A−2)〜(A−5)を使用して、水分散体を作製し、それぞれポリエステル水分散体(Aw−2)〜(Aw−5)とした。
攪拌機と温度計を備えた容器に、水90質量部を入れ、攪拌しながら重合度500のポリビニルアルコール樹脂(クラレ製)(B−1)10質量部を徐々に添加した。添加後、液を攪拌しながら、95℃まで加熱し、樹脂を溶解させた。溶解後、攪拌しながら室温まで冷却して、固形分10質量%のポリビニルアルコール水溶液(Bw−1)を作成した。同様に、ポリビニルアルコール樹脂(B−1)の代わりにポリビニルアルコール樹脂(B−2)〜(B−7)を使用し水溶液を作成し、それぞれ(Bw−2)〜(Bw−7)とした。ポリビニルアルコール樹脂(B−1)〜(B−7)のけん化度を表2に示す。
攪拌機、温度計、還流冷却管を備えたフラスコにヘキサメチレンジイソシアネートを原料としたイソシアヌレート構造を有するポリイソシアネート化合物(旭化成ケミカルズ製、デュラネートTPA)100質量部、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート55質量部、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル(平均分子量750)30質量部を仕込み、窒素雰囲気下、70℃で4時間保持した。その後、反応液温度を50℃に下げ、メチルエチルケトオキシム47質量部を滴下した。反応液の赤外スペクトルを測定し、イソシアネート基の吸収が消失したことを確認し、固形分75質量%のブロックポリイソシアネート水分散液(C−1)を得た。
(1)塗布液の調整
下記の塗剤を混合し、ポリエステル系樹脂(A)/ポリビニルアルコール系樹脂(B)の質量比が70/30になる塗布液を作成した。ポリエステル水分散体は、酸価が2KOHmg/gであるポリエステル樹脂が分散した水分散体(Aw−1)を使用し、ポリビニルアルコール水溶液は、けん化度が74モル%であるポリビニルアルコールが溶解した水溶液(Bw−4)を使用した。
水 40.61質量%
イソプロパノール 30.00質量%
ポリエステル水分散体(Aw−1) 11.67質量%
ポリビニルアルコール水溶液(Bw−4) 15.00質量%
ブロックイソシアネート系架橋剤(C−1) 0.67質量%
粒子 1.25質量%
(平均粒径100nmのシリカゾル、固形分濃度40質量%)
触媒
(有機スズ系化合物 固形分濃度14質量%) 0.3質量%
界面活性剤 0.5質量%
(シリコン系、固形分濃度10質量%)
ポリメタクリル酸メチル樹脂100部に対し、TINUVIN1577(チバスペシャリティーケミカルズ社製)を1部とアデカスタブLA−31(旭電化工業社製)を1部を混合して得られた樹脂Aと、ポリメタクリル酸メチル樹脂のみから得られた樹脂B1および樹脂B2とを、Tダイに連結された3台の押出機に、樹脂Aの片側に樹脂B1が、もう片側に樹脂B2が直接接するように、それぞれ供給し、溶融混錬後、3層化されるように単軸押出機にてダイス温度250℃でTダイから押出し、冷却ロールで水冷して引取り、厚み40μm(各層の厚みは、樹脂A層:30μm、樹脂B1層:5μm、樹脂B2層:5μm)のフィルムを得た。
易接着層のポリエステル水分散体を酸価が4KOHmg/gのポリエステル樹脂が分散した水分散体(Aw−2)に変更した以外は、実施例1と同様にして、偏光子保護用アクリル系フィルムを得た。
易接着層のポリエステル水分散体を酸価が6KOHmg/gのポリエステル樹脂が分散した水分散体(Aw−3)に変更した以外は、実施例1と同様にして、偏光子保護用アクリル系フィルムを得た。
易接着層のポリビニルアルコール水溶液を、ポリビニルアルコールのけん化度が79モル%であるポリビニルアルコール水溶液(Bw−3)に変更した以外は、実施例1と同様にして、偏光子保護用アクリル系フィルムを得た。
易接着層のポリビニルアルコールのけん化度が83モル%であるポリビニルアルコール水溶液(Bw−2)に変更した以外は、実施例1と同様にして、偏光子保護アクリル系フィルムを得た。
易接着層を下記の塗剤を混合しポリエステル系樹脂(A)/ポリビニルアルコール系樹脂(B)の質量比が60/40になるように変更した以外は、実施例1と同様にして、偏光子保護用アクリル系フィルムを得た。
水 37.28質量%
イソプロパノール 30.00質量%
ポリエステル水分散体(Aw−1) 10.00質量%
ポリビニルアルコール水溶液(Bw−4) 20.00質量%
ブロックイソシアネート系架橋剤(C−1) 0.67質量%
粒子 1.25質量%
(平均粒径100nmのシリカゾル、固形分濃度40質量%)
触媒
(有機スズ系化合物 固形分濃度14質量%) 0.3質量%
界面活性剤 0.5質量%
(シリコン系、固形分濃度10質量%)
易接着層を下記の塗剤を混合しポリエステル系樹脂(A)/ポリビニルアルコール系樹脂(B)の質量比が80/20になるように変更した以外は、実施例1と同様にして、偏光子保護用アクリル系フィルムを得た。
水 43.95質量%
イソプロパノール 30.00質量%
ポリエステル水分散体(Aw−1) 13.33質量%
ポリビニルアルコール水溶液(Bw−4) 10.00質量%
ブロックイソシアネート系架橋剤(C−1) 0.67質量%
粒子 1.25質量%
(平均粒径100nmのシリカゾル、固形分濃度40質量%)
触媒
(有機スズ系化合物 固形分濃度14質量%) 0.3質量%
界面活性剤 0.5質量%
(シリコン系、固形分濃度10質量%)
易接着層を下記の塗剤を混合しポリエステル系樹脂(A)/ポリビニルアルコール系樹脂(B)の質量比が50/50になるように変更した以外は、実施例1と同様にして、偏光子保護用アクリル系フィルムを得た。
水 33.95質量%
イソプロパノール 30.00質量%
ポリエステル水分散体(Aw−1) 8.33質量%
ポリビニルアルコール水溶液(Bw−4) 25.00質量%
ブロックイソシアネート系架橋剤(C−1) 0.67質量%
粒子 1.25質量%
(平均粒径100nmのシリカゾル、固形分濃度40質量%)
触媒
(有機スズ系化合物 固形分濃度14質量%) 0.3質量%
界面活性剤 0.5質量%
(シリコン系、固形分濃度10質量%)
易接着層の塗布液組成を下記の通り変更した以外は、実施例1と同様にして、偏光子保護用アクリル系フィルムを得た。
水 40.87質量%
イソプロパノール 30.00質量%
ポリエステル水分散体(Aw−1) 11.67質量%
ポリビニルアルコール水溶液(Bw−4) 15.00質量%
メラミン系架橋剤(C−2) 0.71質量%
(ニカラックMX−042 三和ケミカル製 固形分濃度70%)
粒子 1.25質量%
(平均粒径100nmのシリカゾル、固形分濃度40質量%)
界面活性剤 0.5質量%
(シリコン系、固形分濃度10質量%)
易接着層のポリビニルアルコール水溶液を、ポリビニルアルコールのけん化度が70モル%であるポリビニルアルコールが溶解した水溶液(Bw−5)に変更した以外は、実施例1と同様にして、偏光子保護用アクリル系フィルムを得た。
易接着層のポリビニルアルコール水溶液を、ポリビニルアルコールのけん化度が67モル%であるポリビニルアルコールが溶解した水溶液(Bw−6)に変更した以外は、実施例1と同様にして、偏光子保護用アクリル系フィルムを得た。
易接着層の塗布液組成を下記の通り変更した以外は、実施例1と同様にして、偏光子保護用アクリル系フィルムを得た。
水 40.33質量%
イソプロパノール 30.00質量%
ポリエステル水分散体(Aw−1) 11.67質量%
ポリビニルアルコール水溶液(Bw−2) 15.00質量%
オキサゾリン系架橋剤(C−3) 1.25質量%
(エポクロスWS−500、日本触媒製、固形分濃度40質量%)
粒子 1.25質量%
(平均粒径100nmのシリカゾル、固形分濃度40質量%)
界面活性剤 0.5質量%
(シリコン系、固形分濃度10質量%)
易接着層のポリエステル水分散体を酸価が10KOHmg/gのポリエステル樹脂が分散した水分散体(Aw−5)に変更した以外は、実施例1と同様にして、偏光子保護用アクリル系フィルムを得た。
下記の塗剤を混合しポリエステル系樹脂(A)/ポリビニルアルコール系樹脂(B)の質量比が100/0になるように変更した以外は、実施例1と同様にして、偏光子保護用アクリル系フィルムを得た。
水 50.62質量%
イソプロパノール 30.00質量%
ポリエステル水分散体(Aw−1) 16.66質量%
ブロックイソシアネート系架橋剤(C−1) 0.67質量%
粒子 1.25質量%
(平均粒径100nmのシリカゾル、固形分濃度40質量%)
触媒
(有機スズ系化合物 固形分濃度14質量%) 0.3質量%
界面活性剤 0.5質量%
(シリコン系、固形分濃度10質量%)
下記の塗剤を混合しポリエステル系樹脂(A)/ポリビニルアルコール系樹脂(B)の質量比が0/100になるように変更した以外は、実施例1と同様にして、偏光子保護用アクリル系フィルムを得た。
水 17.28質量%
イソプロパノール 30.00質量%
ポリビニルアルコール水溶液(Bw−4) 50.00質量%
ブロックイソシアネート系架橋剤(C−1) 0.67質量%
粒子 1.25質量%
(平均粒径100nmのシリカゾル、固形分濃度40質量%)
触媒
(有機スズ系化合物 固形分濃度14質量%) 0.3質量%
界面活性剤 0.5質量%
(シリコン系、固形分濃度10質量%)
ポリエステル水分散体を酸価が25KOHmg/gのポリエステル樹脂が分散した水分散体(Aw−4)に変更した以外は、実施例1と同様にして、偏光子保護用アクリル系フィルムを得た。
ポリビニルアルコール水溶液を、けん化度が88モル%であるポリビニルアルコールが溶解した水溶液(Bw−1)に変更した以外は、実施例1と同様にして、偏光子保護用アクリル系フィルムを得た。
ポリビニルアルコール水溶液を、けん化度が40モル%であるポリビニルアルコールが溶解した水溶液(Bw−7)に変更した以外は、実施例1と同様にして、偏光子保護用アクリル系フィルムを得た。
下記の塗剤を混合し架橋剤を混合しないように変更した以外は、実施例1と同様にして、偏光子保護用アクリル系フィルムを得た。
水 41.58質量%
イソプロパノール 30.00質量%
ポリエステル水分散体(Aw−1) 11.67質量%
ポリビニルアルコール水溶液(Bw−4) 15.00質量%
粒子 1.25質量%
(平均粒径100nmのシリカゾル、固形分濃度40質量%)
界面活性剤 0.5質量%
(シリコン系、固形分濃度10質量%)
偏光子保護用フィルムとしてTACフィルム(富士フイルム(株)社製、厚み80μm、けん化処理済)を用い、前記接着性試験を行なった結果を示す。
Claims (5)
- 偏光子との易接着層を有する偏光子保護用アクリル系フィルムであって、
前記易接着層が、ポリエステル系樹脂(A)とポリビニルアルコール系樹脂(B)と架橋剤(C)を含有し、
前記架橋剤(C)がイソシアネート化合物又はメラミン化合物であり、
前記ポリエステル系樹脂(A)の酸価が20KOHmg/g以下であり、
前記ポリビニルアルコール系樹脂(B)のけん化度が60〜85モル%であり、
前記易接着層中、ポリエステル系樹脂(A)、ポリビニルアルコール系樹脂(B)および架橋剤(C)の質量比が以下の式を満足することを特徴とする偏光子保護用アクリル系フィルム。
0.8≦(A)/(B)≦5
10≦((A)+(B))/(C)≦30 - 前記ポリエステル系樹脂(A)が5−スルホイソフタル酸成分をジカルボン酸成分中1〜15モル%含有する、請求項1に記載の偏光子保護用アクリル系フィルム。
- 偏光子の両面に偏光子保護フィルムを有する偏光板であって、
少なくとも一方の偏光子保護フィルムが請求項1または2に記載の偏光子保護用アクリル系フィルムである偏光板。 - 偏光子の両面に偏光子保護フィルムを有する偏光板であって、
少なくとも一方の偏光子保護フィルムが請求項1または2に記載の偏光子保護用アクリル系フィルムであり、
もう一方の偏光子保護フィルムが、3000〜30000nmのリタデーションを有する配向ポリエステルフィルムである、偏光板。 - 請求項3又は4記載の偏光板を有する画像表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012175930A JP6024271B2 (ja) | 2012-08-08 | 2012-08-08 | 偏光子保護用アクリル系フィルム、偏光板および液晶表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012175930A JP6024271B2 (ja) | 2012-08-08 | 2012-08-08 | 偏光子保護用アクリル系フィルム、偏光板および液晶表示装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014035411A JP2014035411A (ja) | 2014-02-24 |
JP6024271B2 true JP6024271B2 (ja) | 2016-11-16 |
Family
ID=50284435
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012175930A Active JP6024271B2 (ja) | 2012-08-08 | 2012-08-08 | 偏光子保護用アクリル系フィルム、偏光板および液晶表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6024271B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20180129654A (ko) * | 2017-05-25 | 2018-12-05 | 스미또모 가가꾸 가부시키가이샤 | 접착제 조성물 및 편광판 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101408712B1 (ko) * | 2013-05-14 | 2014-06-17 | 주식회사 엘지화학 | 편광판 |
KR101956788B1 (ko) * | 2015-09-24 | 2019-03-11 | 주식회사 엘지화학 | 편광판의 제조방법 및 이를 이용한 편광판 |
WO2021014922A1 (ja) * | 2019-07-23 | 2021-01-28 | 東洋紡株式会社 | 易接着性ポリエステルフィルム |
Family Cites Families (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005266464A (ja) * | 2004-03-19 | 2005-09-29 | Teijin Ltd | 偏光子保護フィルム、偏光板および液晶表示素子 |
JP4491733B2 (ja) * | 2005-02-01 | 2010-06-30 | 東洋紡績株式会社 | ハードコートフィルム |
JP4801419B2 (ja) * | 2005-11-04 | 2011-10-26 | 日東電工株式会社 | 偏光板 |
US20090316084A1 (en) * | 2005-12-12 | 2009-12-24 | Takatoshi Yajima | Method of Producing Polarizing Plate, Polarizing Plate, and Liquid Crystal Display |
WO2007139138A1 (ja) * | 2006-06-01 | 2007-12-06 | Teijin Limited | 偏光板およびその製造方法 |
JP4976259B2 (ja) * | 2007-10-25 | 2012-07-18 | 帝人デュポンフィルム株式会社 | 偏光フィルム製造工程で支持体として用いられる支持体用フィルム |
JP2009139526A (ja) * | 2007-12-05 | 2009-06-25 | Nitto Denko Corp | 偏光板、及び液晶表示装置 |
JP2010224345A (ja) * | 2009-03-25 | 2010-10-07 | Nippon Zeon Co Ltd | 偏光板の製造方法 |
JP5451215B2 (ja) * | 2009-06-29 | 2014-03-26 | 帝人デュポンフィルム株式会社 | 偏光子支持基材用フィルム |
JP5476075B2 (ja) * | 2009-09-23 | 2014-04-23 | 三菱樹脂株式会社 | 積層ポリエステルフィルム |
JP4780245B2 (ja) * | 2009-12-07 | 2011-09-28 | 東洋紡績株式会社 | 易接着性熱可塑性樹脂フィルム |
JP5544884B2 (ja) * | 2010-01-06 | 2014-07-09 | 東洋紡株式会社 | 易接着性熱可塑性樹脂フィルム |
JP2011195692A (ja) * | 2010-03-19 | 2011-10-06 | Unitika Ltd | ポリエステル樹脂水性分散体、およびその製造方法、ならびにそれから得られるポリエステル樹脂被膜 |
JP4962661B2 (ja) * | 2010-06-22 | 2012-06-27 | 東洋紡績株式会社 | 液晶表示装置、偏光板および偏光子保護フィルム |
JP5449071B2 (ja) * | 2010-07-23 | 2014-03-19 | 三菱樹脂株式会社 | 積層ポリエステルフィルム |
JP5109094B2 (ja) * | 2011-02-02 | 2012-12-26 | 東洋紡株式会社 | 偏光子保護用易接着性ポリエステルフィルム |
-
2012
- 2012-08-08 JP JP2012175930A patent/JP6024271B2/ja active Active
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20180129654A (ko) * | 2017-05-25 | 2018-12-05 | 스미또모 가가꾸 가부시키가이샤 | 접착제 조성물 및 편광판 |
KR102522332B1 (ko) * | 2017-05-25 | 2023-04-14 | 스미또모 가가꾸 가부시키가이샤 | 접착제 조성물 및 편광판 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014035411A (ja) | 2014-02-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5472464B2 (ja) | 液晶表示装置、偏光板および偏光子保護フィルム | |
JP5109094B2 (ja) | 偏光子保護用易接着性ポリエステルフィルム | |
JP5354733B2 (ja) | 偏光子保護フィルムおよび偏光子保護フィルムを用いた偏光板および画像表示装置 | |
JP5850135B2 (ja) | 偏光子保護用ポリエステルフィルム、偏光板および液晶表示装置 | |
JP5850297B2 (ja) | 偏光子保護用易接着性ポリエステルフィルム | |
KR20100113085A (ko) | 편광판 및 편광판을 사용한 화상 표시 장치 | |
JP6035964B2 (ja) | 液晶表示装置、偏光板及び偏光子保護フィルム | |
JP2006284882A (ja) | 偏光子保護フィルム、偏光板、および画像表示装置 | |
JP6024271B2 (ja) | 偏光子保護用アクリル系フィルム、偏光板および液晶表示装置 | |
JP7194672B2 (ja) | 接着力および耐久性に優れた光学フィルム、およびこれを含む偏光板 | |
JP6597930B1 (ja) | 易接着性ポリエステルフィルム | |
JP6111551B2 (ja) | 液晶表示装置、偏光板及び偏光子保護フィルム | |
JP5821458B2 (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
KR20160034831A (ko) | 내수성 및 내용제성이 우수한 광학 필름, 및 이를 포함하는 편광판 | |
JP2019531498A5 (ja) | ||
JP2018158987A (ja) | 易接着剤組成物およびそれを備える偏光子保護フィルム、偏光フィルムならびに画像表示装置 | |
JP2009025762A (ja) | 光学フィルム、偏光板、および画像表示装置 | |
JP6142481B2 (ja) | 偏光子保護用ポリエステルフィルム | |
JP6191099B2 (ja) | 偏光板 | |
JP6160038B2 (ja) | 偏光子保護用ポリエステルフィルム | |
JP2012230397A (ja) | 光学フィルム、偏光板、および画像表示装置 | |
JP2018159784A (ja) | 偏光子保護フィルム、偏光フィルムおよび画像表示装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150707 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160302 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160308 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160428 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160913 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160926 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6024271 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |