JP6023442B2 - 動力伝達装置 - Google Patents

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Description

本発明は、流体継手を備えた動力伝達装置に関する。
モータと減速機とを連結した動力伝達装置は、さまざまな用途で使用されている。
一般に、この種の動力伝達装置においては、冷却用のファンが、モータの反負荷側に配置されるが、モータに取付けられたファンだけでは、該ファンから離れた位置にある減速機まで十分に冷却するのが困難なことがある。
特許文献1では、特に熱負荷が高い環境で使用される動力伝達装置において、減速機を効率的に冷却するために、該減速機の入力軸にファンを取付けた構成を開示している。この構成によれば、減速機のケーシングを、該入力軸に取付けたファンによって良好に冷却することができる。
特開2005−308070号公報
しかしながら、このような動力伝達装置において、モータと減速機とを、流体継手を介して連結した場合に、減速機の入力軸に取付けたファンがうまく機能しないことがあるという問題が見出された。
本発明は、このような問題を解消するためになされたものであって、モータと減速機とを流体継手を介して連結した動力伝達装置において、減速機を効率的に冷却することをその課題としている。
本発明は、モータと減速機が流体継手を介して連結された動力伝達装置において、前記減速機の入力軸に設けられた減速機冷却用のファンと、前記ファンを覆うファンフードと、前記流体継手を覆う保護カバーと、を備え、該保護カバーには、前記ファン用の第1空気吸入口が設けられ、かつ該第1空気吸入口から吸入された空気を前記ファンに誘導する誘導手段が設けられ、前記保護カバーは、前記誘導手段として、前記ファンおよび前記ファンフードを含むファン側空間と前記流体継手を含む継手側空間とを仕切る仕切板を備え、前記第1空気吸入口は、前記ファン側空間に開口し前記継手側空間には開口せず、前記仕切板は、前記ファンフードから軸方向に離れた位置に配置され、前記減速機の入力軸または前記流体継手の出力軸を通す貫通孔を有する構成とすることにより、上記課題を解決したものである。
発明者の検証によれば、流体継手を介してモータと減速機とを連結した場合に減速機の入力軸に取付けたファンがうまく機能しなかったのは、流体継手が回転することによって該流体継手自体が独自の空気流を発生し、この空気流と減速機に取付けられたファンの空気流とが、保護カバー内で干渉したことが原因と推察された。
本発明では、保護カバーには、減速機冷却用のファンのための空気吸入口が設けられるとともに、さらに、この空気吸入口から吸入された空気をファンに誘導する誘導手段が設けられる。これにより、ファンは、誘導手段によってファンにまで誘導される独自の流路を経てきた空気を、減速機側に確実に供給することができる。
本発明によれば、モータと減速機とを流体継手を介して連結した動力伝達装置において、減速機を効率的に冷却することができる。
本発明の実施形態の一例に係る動力伝達装置の全体を示す正面図 上記動力伝達装置の減速機のファンの近傍を示す部分拡大断面図 図2の矢視III方向から見た側面図 上記動力伝達装置の保護カバーを示す正面図 同じく保護カバーの斜視図 同じく保護カバーの他の方向から見た斜視図
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態の一例に係る動力伝達装置の全体を示す正面図である。図1では、保護カバーの側面(図1での正面)が取り除かれており、保護カバー内の状態が視認できるようにしてある。
この実施形態に係る動力伝達装置GMは、モータMと減速機Gとが流体継手Fを介して連結されている。
モータMは、3相の誘導モータである。モータMの反負荷側には、ファンフード14で覆われたモータファン(図示略)が備えられている。モータMのケーシング16の負荷側のケースカバー16Aには、保護カバー18とのインロー部16Bが形成されている。
減速機Gは、3段型の直交減速機が採用されている。尤も、本発明においては、減速機の段数は特に限定されず、例えば、2段型や4段型の減速機であってもよい。また、減速機構も、特に限定されず、例えば平行軸減速機構や遊星歯車減速機構であってもよい。
図2、図3を合わせて参照して、減速機Gのケーシング22は、ケーシング本体22Aと、該ケーシング本体22AからモータM側に突出して形成された軸受ハウジング22Bから主に構成されている。この軸受ハウジング22B内には、減速機Gの入力軸24を回転自在に支持する図示せぬ軸受が収容されている。
動力伝達装置GMの減速機Gの入力軸24には、ファン26がキー25を介して組み付けられている。ファン26には、ファンフード27が付設されている。ファンフード27は、入力軸24の軸方向モータ側の側面において、径方向中央に貫通孔27Aを備え、該貫通孔27Aの外周に空気流通孔27Bが同心円上に多数形成されている。
ファン26は、貫通孔27Aおよび空気流通孔27Bを介してファンフード27内に供給された空気をブレード27Cの回転によって径方向外側に移動させ、ファンフード27の内周面27Dに沿ってさらに減速機G側に移動させることで、入力軸24の回転方向に依らず常に冷却風を減速機G側に排出することが可能である。
前述したように、モータMと減速機Gは、流体継手Fを介して連結されているが、この実施形態の動力伝達装置GMの用途によって、異物を噛み込んでしまうことがある。モータ側と減速機側とをリジッドに連結する継手は、こうした異物を噛み込んだときに装置全体を停止させてしまう虞があり、過負荷となってしまうことが心配される。流体継手Fは、こうした異物の噛み込み時の過負荷の回避のほか、始動時や急停止時の衝撃が緩和される等の利点がある継手である。
流体継手F自体は、公知のものであり、オイルで満たされたケーシング28の中に図示せぬポンプインペラ(入力側羽根車)とランナ(出力側羽根車)とが対峙しており、入力側のポンプインペラの回転がオイルを流動させ、それが出力側のランナを回転させる構成とされている。なお、本発明における流体継手には、いわゆる狭義の流体継手(fluid coupling)のほか、ステータを備えたトルクコンバータ(torque converter)の概念を含む。
流体継手Fのケーシング28の外周には、該流体継手F自体に生じた熱を発散させるために、多数のフィン30が設けられている。しかしながら、このフィン30は、回転することによって空気流を生じさせる。より具体的には、この実施形態に係る流体継手Fは、基本的に、軸方向両側から流体継手Fに向けて集まってくる空気流X1、Y1を発生させる。また、この実施形態の流体継手Fの軸方向モータM側への空気流X1と減速機G側への空気流Y1とでは、フィン30の形成態様からモータM側への空気流X1の方が強いため、(何らかの手当てをしないと)保護カバー18内全体を減速機G側からモータM側に移動する空気流Xが発生する。したがって、流体継手Fと減速機冷却用のファン26が、(何らの手当てをしないまま)保護カバー18内に隣接して収容されていると、流体継手Fによって引き起こされた空気流X1(あるいはX)が、ファン26の機能を阻害し、減速機Gが十分に冷却されない虞がある。
そこで、この実施形態では、減速機冷却用のファン26が本来の機能を果たせるように、次のように構成している。
以下、ファン26の周辺の構成について詳細に説明する。
図4は、保護カバーの正面図、図5、図6は、同斜視図である。なお、図5、図6は、後述する仕切板44の取り付け金具46のみが示されており、仕切板44自体は、図示はされていない。
保護カバー18は、ほぼ直方体の箱状に形成されている。便宜上、該直方体の各面について、保護カバー18の上部および下部に水平に延在されている面を、上面18Aおよび下面18B、該上面18Aと下面18Bを連結するように鉛直に立設されている面を、(モータM側から減速機Gを見たときを基準として)左側面18Cおよび右側面18D、モータMのケーシング16と固定される(軸と直角でモータMと対向する)面をモータ連結面18E、減速機Gのケーシング22と固定される(軸と直角で減速機Gと対向する)面を減速機連結面18Fと称することとする。なお、図5および図6では、保護カバー18の内部が見えるように、該保護カバー18の上面18Aの天板は、大きく開口した記載としてある。実際には、後述するように、保護カバー18の上面18Aには、この図5、図6で描写されている開口よりも小さな開口の空気排出口75が、継手側空間P2の側のみに形成されている。
保護カバー18のモータ連結面18Eには、モータMのケーシング16のインロー部16Bと係合する貫通孔18E1が形成されている。モータ連結面18EとモータMは、該インロー部16Bおよび貫通孔18E1を介して互いの軸心を合わせた上でボルト(ボルト孔のみ図示)32により連結されている。
また、保護カバー18の減速機連結面18Fには、減速機Gのケーシング22のインロー部(図示略)と係合する貫通孔18F1が形成されている。減速機連結面18Fと減速機Gは、該インロー部および貫通孔18F1を介して互いの軸心を合わせた上で、軸受ハウジング22Bの外周において減速機Gのケーシング本体22Aとボルト(ボルト孔のみ図示)34により連結されている。
これにより、流体継手Fの周辺は、保護カバー18によってほぼ閉じられた空間Poとされている。流体継手Fは、保護カバー18内の軸方向中央より若干モータ寄りに位置している。
なお、軸受ハウジング22Bは、その一部が保護カバー18の減速機連結面18Fを超えて、該保護カバー18内に臨んでいる。ファン26は、該軸受ハウジング22Bよりもさらに流体継手F側にあるため、見方を変えるならば、保護カバー18は、ファン26よりもさらに減速機G側(ファン26の下流側)にまで延在された上で、減速機連結面18Fによって閉じられていることになる。
ここで、この保護カバー18には、ファン26に送る空気を取り入れるための(ファン26用の)空気吸入口40、41が形成(開口)されている。具体的には、空気吸入口40、41は、保護カバー18の左側面18Cおよび右側面18Dに配置・開口されている。空気吸入口40、41は、四隅を丸めた長方形の形状とされ、該長方形の軸方向流体継手F側の辺S1が、ファンフード27の軸方向側面27Eより軸方向反減速機G側に距離L1だけ離れるような(距離L1が確保されるような)態様で開口している。
また、保護カバー18には、空気吸入口40、41から吸入された空気をファン26に誘導する誘導手段42が設けられている。具体的には、保護カバー18は、該誘導手段42として、ファン26および空気吸入口40、41を含むファン側空間P1と、流体継手Fを含む継手側空間P2とを、別空間として仕切る仕切板44を備えている。
仕切板44は、ファンフード27の軸方向側面27Eから距離L2だけ離れた位置に配置されている。距離L2は、ファン26の直径d1の1/3以上確保されている。これは、仕切板44がこれ以上ファン26に近づくと、必然的に空気吸入口40、41の位置が軸方向においてファン26に近づくことになり、空気吸入口40、41から吸入された空気がファンフード27の外周面27Fに多く当たるようになってしまうためである(空気吸入口40、41から吸入された空気がファンフード27の外周面27Fに当たってファンフード27内に円滑に空気が入れなくなると、結果としてファン26による冷却風の発生効率が低くなってしまう)。
なお、仕切板44は、取り付け金具46にボルト(ボルト孔のみ図示)48によって取り付けられる。仕切板44の径方向中央には、減速機Gの入力軸(流体継手Fの出力軸)24を通すための貫通孔44Aが形成されている。
保護カバー18の減速機連結面18Fは、減速機Gのケーシング22のケーシング本体22Aの外形よりも径方向に大きい拡大部18F2を有している。本実施形態では、この拡大部18F2にファン26の冷却風を減速機G側に排出するための空気排出口51〜54を開口・配置している。空気排出口51〜54は、具体的には、細長い長方形状とされ、減速機Gのケーシング22の軸受ハウジング22Bの外周に対応する位置に仮想正方形の辺に沿うようにして4個設けられている。
なお、この減速機Gのケーシング22の軸受ハウジング22Bの外周に対応する位置は、減速機Gのケーシング本体22Aの大部分の外形面より径方向に若干窪んだ(径方向の寸法が小さい)形状とされている。したがって、減速機Gのケーシング本体22Aは、該空気排出口51〜54を塞いでいない。また、ファンフード27は、(減速機Gのケーシング本体22Aではなく)保護カバー18の減速機連結面18Fに取り付けられており、かつ、空気排出口51〜54の全てを覆っている。
保護カバー18の該空気排出口51〜54の径方向外側位置には、L型アングルで構成されるフード61〜64が、それぞれ1個(計4個)、減速機Gのケーシング本体22Aに沿って延在するように取付けられている。この実施形態では、フード61〜64は、延在寸法L3の分だけ減速機連結面18Fから突出している。なお、空気排出口51〜54の内面側には、誤って人の手が入るのを防止するために網51A〜54Aがそれぞれ取付けられている(図5、図6参照)。なお、図示はされていないが、このような網は、他の吸入口や排出口にも設置されている。
一方、この実施形態では、流体継手Fが含まれる継手側空間P2にも、空気の流れを促進するために、該継手側空間P2用の空気吸入口71、72および空気排出口75、76を備えるようにしている。具体的には、保護カバー18の左側面18Cおよび右側面18Dの流体継手FよりもモータM寄りに、空気吸入口71、72がそれぞれ1個ずつ設けられている。空気吸入口71、72は、ファン側空間P1の空気吸入口40、41よりも若干幅広の(四隅の丸められた)長方形とされている。また、空気排出口75、76は、保護カバー18の上面18Aおよび下面18Bにおける流体継手Fの軸方向位置とほぼ同じ位置(鉛直方向上下位置:流体継手Fのほぼ真上および真下位置)に開口されている。空気排出口75、76は、継手側空間P2にのみ開口しており、ファン側空間P1は、天板および底板で塞がれている。具体的には、この空気排出口75、76は、この実施形態では、図1に示されるように、流体継手Fの本体部分(フィン30の形成されている部分)の軸方向幅L4よりも大きな軸方向開口幅L5を備えている(L4<L5)。また、空気排出口75、76の軸と直角の方向の開口幅は、(保護カバー18の左右の側面18C、18Dの近くまで開口させることにより)できるだけ大きな寸法が確保されている。結果として、空気排出口75、76は、空気吸入口71、72よりも更に開口面積の大きな(四隅の丸められた)長方形の形状とされている。
さらに、本実施形態の場合、継手側空間P2の空気吸入口71、72よりも仕切り板44寄り(本実施形態では、さらに流体継手Fよりも仕切り板44寄り)に、補助空気吸入口81、82が、保護カバー18の左側面18C、右側面18Dに1個ずつ別途開口が形成されている。補助空気吸入口81、82も、四隅を丸めた長方形の形状をしている。
次に、この実施形態の動力伝達装置GMの作用を説明する。
この流体継手Fの保護カバー18は、流体継手Fのケーシング28が回転することから、基本的には安全上の観点で流体継手Fを覆うために設けられているものであり、この作用は、本実施形態でも失われていない。
一方、モータMが回転し、流体継手Fを介して該モータMの回転が減速機Gの入力軸24に伝達されてくると、該入力軸24に取付けられているファン26が入力軸24とともに回転し、ファン26による空気流が発生する。ファン26は、仕切板44によって(流体継手Fが存在する継手側空間P2とは異なる)ファン側空間P1に配置されており、このファン側空間P1には空気吸入口40、41が形成されている。このため、該ファン26の回転によって空気吸入口40、41から保護カバー18外の空気がファン側空間P1に吸入されてくる。
吸入されてきた空気は、(仕切板44の存在により)継手側空間P2の影響を受けることなく、ファンフード27の貫通孔27Aおよび空気流通孔27Bを介して該ファンフード27内に誘導される。本実施形態では、特に、仕切板44を、ファン26の径の1/3以上が確保された距離L2だけ、該ファンフード27の軸方向側面27Eから軸方向に離れた位置に配置するようにしたため、吸入されてきた空気を効率的にファンフード27内に取り込むことができる。
ファンフード27内に取り込まれた空気は、ブレード27Cによって冷却風として径方向外側に押し出され、それからファンフード27の内周面27Dに沿って減速機G側に向きを変えて減速機連結面18Fに形成された4つの空気排出口51〜54から排出され、減速機Gを冷却する。このため、入力軸24の回転方向が変わっても、ファン26の冷却風は、常に減速機連結面18Fに形成された4つの空気排出口51〜54から、減速機G側に向けて排出される。
また、ファンフード27が、(減速機Gのケーシング本体22Aではなく)保護カバー18の減速機連結面18Fに取り付けられており、しかも、空気排出口51〜54の全てを覆っているため、減速機G側から該空気排出口51〜54を介して保護カバー18内に空気が吸い込まれてくることはない。結局、減速機Gの側面では、必ず空気排出口51〜54から減速機負荷側へと空気が流れることになり、空気の流れは安定している。
この構成に係る冷却系は、減速機Gの中で最も熱負荷の高い軸受ハウジング22Bの近傍を空気が動いて行くため、該軸受ハウジング22Bを特に効果的に冷却できるという点で合理的である。
一方、この実施形態では、継手側空間P2においても、空気吸入口71、72と空気排出口75、76があるため、該継手側空間P2内を空気が通り抜けることができ、流体継手Fのフィン30から発生される熱を有効に保護カバー18外に発散させることができる。とりわけ、本実施形態では、空気排出口75、76を、保護カバー18の上面18Aおよび下面18Bの流体継手Fとほぼ同じ軸方向位置(ほぼ真上および真下)に開口するようにしている。そのため、流体継手Fによって発生される空気流(すなわち、流体継手Fに対して軸方向に集まってくる傾向がある空気流を、空気吸入口71、72と空気排出口75、76を介して効率的に保護カバー18内に取り込み、かつ保護カバー18外に排出することができる。
さらには、本実施形態においては、継手側空間P2内の仕切板44寄りに補助吸入口81、82が開口・形成されている。仕切板44には、減速機Gの入力軸(あるいは流体継手Fの出力軸)24を通すための貫通孔44Aが形成されているため、流体継手Fが回転すると、この貫通孔44Aを介してファン側空間P1内から空気が継手側空間P2に引き込まれることが考えられるが、補助空気吸入口81、82から空気が継手側空間P2内に吸入されるので、この仕切板44の貫通孔44Aを介した空気の引き込みが緩和される。
これらの相乗作用により、空気吸入口40、41を介してファン側空間P1内に吸入されてきた空気は、ほぼ全量がファン26に誘導され、減速機Gの冷却に寄与する冷却風として活用される。
なお、先の実施形態のフード61〜64に関し、該フードに代えて別の形状のフードを取付けたり、あるいはフード61〜64に更に追加して、他のフードを取付けたりするのは無論自由であり、本発明の効果をより高める手段としてときに効果的である。すなわち、フードの取り付け位置および形状を適宜に設定することにより、より冷却の必要な部位に、より効果的に冷却風を導くことができる。
フードの変形例としては、例えば、先の実施形態で取付けられていたフードの延在寸法L1をより長くしたり、あるいは、4個のフード61〜64を連結して1個の矩形・筒状のフード(図示略)としたりすることも考えられる。あるいは、保護カバー18自体の上下面18A、18B、および左右両側面18C、18Dを、減速機連結面18Fよりも、さらに減速機G側に延在させることによって、保護カバー(18)自体にフードの機能を持たせるようにしてもよい。もちろん、継手側空間の空気吸入口や空気排出口にフードを付けるようにしてもよい。
また、本発明においては、ファン側空間P1および継手側空間P2とも、空気吸入口40、41、71、72や空気排出口51〜54、75、76の具体的な形成位置や開口の大きさ、数、形状等は、上記実施形態の例に限定されない。実際、これらの空気吸入口や空気排出口の具体的な形成位置や開口の大きさ、数、形状等は、保護カバー内で現に生じている差圧(空気の圧力差)や空気の流れに応じて適宜に設定してよい。補助空気吸入口については、もし、仕切板(誘導手段)から引き込まれる空気が殆どないならば、形成自体を省略してもよい。
また、上記実施形態においては、誘導手段の具体的な構成として、構成が簡単な仕切板を配置する構成を採用していたが、本発明においては、誘導手段の構成も、必ずしも仕切板によるものである必要はなく、例えば、じゃばら形式のいわゆる「ダクト」を、ファン用の空気吸入口から直接ファンフードの貫通孔や空気流通孔に導入するような構成としてもよい。
GM…動力伝達装置
M…モータ
G…減速機
F…流体継手
18…保護カバー
40、41、71、72…空気吸入口
44…仕切板
51〜54、75、76…空気排出口

Claims (6)

  1. モータと減速機が流体継手を介して連結された動力伝達装置において、
    前記減速機の入力軸に設けられた減速機冷却用のファンと、
    前記ファンを覆うファンフードと、
    前記流体継手を覆う保護カバーと、を備え、
    該保護カバーには、前記ファン用の第1空気吸入口が設けられ、かつ該第1空気吸入口から吸入された空気を前記ファンに誘導する誘導手段が設けられ、
    前記保護カバーは、前記誘導手段として、前記ファンおよび前記ファンフードを含むファン側空間と前記流体継手を含む継手側空間とを仕切る仕切板を備え
    前記第1空気吸入口は、前記ファン側空間に開口し前記継手側空間には開口せず、
    前記仕切板は、前記ファンフードから軸方向に離れた位置に配置され、前記減速機の入力軸または前記流体継手の出力軸を通す貫通孔を有する
    ことを特徴とする動力伝達装置。
  2. 請求項1において、
    前記保護カバーは、前記継手側空間に開口し前記ファン側空間には開口しない第2空気吸入口および第2空気排出口を備えた
    ことを特徴とする動力伝達装置。
  3. 請求項において、
    前記第2空気排出口は、前記保護カバーの鉛直方向上下位置に開口されている
    ことを特徴とする動力伝達装置。
  4. 請求項2または3において、
    前記保護カバーは、前記第2空気吸入口よりも前記仕切板寄りにおいて前記継手側空間に開口し前記ファン側空間には開口しない補助用の第3空気吸入口を備えた
    ことを特徴とする動力伝達装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかにおいて、
    前記仕切板は、前記保護カバーの鉛直方向の上面側から下面側に亘って設けられている
    ことを特徴とする動力伝達装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかにおいて、
    前記保護カバーは、前記減速機と対向し該減速機の入力軸と直角な減速機連結面を有し、
    前記減速機連結面は、前記減速機のケーシングの外形よりも径方向に大きい拡大部と、該拡大部に開口する第1空気排出口と、を有する
    ことを特徴とする動力伝達装置。
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