JP2008261270A - 作業機械の冷却風排気構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業機械の冷却風排気構造に関し、騒音を確実に低減することができるとともに、冷却風の排気効率を確実に向上させることができるようにする。
【解決手段】エンジン1,油圧機器2及び複数の冷却装置3をその内部空間に収容するとともに、その内部空間が複数の冷却装置3に通風される冷却風の流路として機能するエンジンルームERと、エンジンルームERの一方の側壁4に開口された吸気口31と、エンジンルームERの他方の側壁5に開口された排気口32と、エンジンルームERの内部空間における、吸気口31を最上流とし排気口32を最下流とする冷却風流路上のエンジン1と吸気口31との間に配設された第一ファン10と、エンジンルームERの内部空間における、冷却風流路上のエンジン1と排気口32との間に配設された第二ファン20とを備え、第二ファン20を貫流ファンで構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、油圧ショベル等の作業機械の冷却装置を冷却するための冷却風の排気構造に関するものである。
図4に示すように、油圧ショベル等の作業機械の上部旋回体の後部には、一般に、エンジン100と、ラジエータやオイルクーラ等の冷却装置からなるクーリングパッケージ101と、冷却ファン102とが、機体側方に正面を向けて、機体幅方向に重なり合って並んで配置されている。そして、冷却ファン102は、クーリングパッケージ101の前方に開口された吸気口103から外気を冷却風として吸気し、クーリングパッケージ101は、冷却風の通風により冷却されるようになっている。
クーリングパッケージ101を通過した後の冷却風は、冷却ファン102の正面から背面に抜けた後、エンジン100の周囲を旋回しながら、エンジンルームERの天上面や底面に開口された排気口104から排気される。
このとき、エンジン騒音に配慮して、一般に、排気口104の開口面積は吸気口103の開口面積に比べて極端に小さく形成されている。
また、エンジンルームER内は、冷却風の流路として機能するが、エンジン100の形状によっては、エンジン100が冷却風流路の障害となることがある。
さらに、冷却ファン102から吐き出された冷却風の流れは、例えば特許文献1の背景技術に記載されているように、冷却ファン102に対し軸方向の成分はほとんどなく、遠心・旋回成分の流れが主であることが確認されており、排気口104の位置が冷却ファン102に対してファン軸方向に離れていると、排気口104から冷却風がスムーズに排出され難い。
したがって、エンジンルームER内の冷却風の流れは滞りがちな傾向があり、そのため、冷却ファン102の冷却風流路下流側(以下、単に、冷却風流路下流を下流、冷却風流路上流を上流ともいう)の圧力損失が上昇し、排気効率が低下するという課題がある。また、排気効率が低下すると、エンジンルームER内に熱がこもり、エンジン100の冷却効率にも影響を及ぼすという課題がある。
これに対し、特許文献2には、図5に示すように、吸気口113の近傍に第1の冷却ファン112aを配置することに加えて、排気口114の直上流に第2の冷却ファン112bを配置する構成が開示されている。なお、図5中、符号110はエンジン,符号111は冷却装置を示す。
特許文献2のような技術によれば、第2の冷却ファン112bによってエンジンルームER内の排気が促進されて、排気効率を向上させるとともに、エンジン110の冷却効率を向上させることができる。
特開2005−125952号広報 特開2004−270526号公報
しかしながら、特許文献2記載の技術では、第2の冷却ファン112bとして、プロペラファンが使用されている。
したがって、プロペラファンの風切り音等の騒音が排気口114から直に外部に漏れてしまい、エンジン騒音に配慮して、排気口114の開口面積を小さくしたとしても、新たな騒音問題が生じてしまう。
また、プロペラファンであると、その下流側の冷却風の流れが旋回流になるので、冷却装置111の冷却と冷却風のスムーズな排気のために、冷却装置111の背面の排気口114に加え、ファン旋回方向の新たな排気口も開口することが望まれ、排気口の総開口面積を小さくし難い。
本発明はこのような課題に鑑み案出されたもので、騒音を確実に低減することができるとともに、冷却風の排気効率を確実に向上させることができるようにした、作業機械の冷却風排気構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の本発明の作業機械の冷却風排気構造は、エンジンと、油圧機器と、該エンジン及び該油圧機器を冷却するための複数の冷却装置とをその内部空間に収容するとともに、その内部空間が該複数の冷却装置に通風される冷却風の流路として機能するエンジンルームと、該エンジンルームの内部空間に該冷却風を吸気すべく、該エンジンルームの一方の側壁に開口された吸気口と、該エンジンルームの内部空間から該冷却風を排出すべく、該エンジンルームの他方の側壁に開口された排気口と、該エンジンルームの内部空間における、該吸気口を最上流とし該排気口を最下流とする冷却風流路上の該エンジンと該吸気口との間に配設された第一ファンと、該エンジンルームの内部空間における、該冷却風流路上の該エンジンと該排気口との間に配設された第二ファンとを備え、該第二ファンは貫流ファンであることを特徴としている。なお、該第一ファンは、軸流ファン,斜軸流ファン及び遠心ファンのうちの何れかであることが好ましい。
請求項2記載の本発明の作業機械の冷却風排気構造は、請求項1記載の作業機械の冷却風排気構造において、該複数の冷却装置は、該エンジンルームの内部空間において、該エンジンよりも該冷却風流路上流側と該冷却風流路下流側とに分散して配設されていることを特徴としている。
請求項3記載の本発明の作業機械の冷却風排気構造は、請求項2記載の作業機械の冷却風排気構造において、該複数の冷却装置は、該油圧機器を冷却するためのオイルクーラを含み、該オイルクーラは、該エンジンルームの内部空間において、該エンジンよりも該冷却風流路下流側に配設されていることを特徴としている。
請求項4記載の本発明の作業機械の冷却風排気構造は、請求項2又は3記載の作業機械の冷却風排気構造において、該冷却風流路上の該第二ファンと該排気口との間に、該複数の冷却装置のうち少なくとも一つの冷却装置が配設されていることを特徴としている。
請求項1記載の本発明の作業機械の冷却風排気構造によれば、エンジンルームの内部空間の冷却風流路上に、第一ファンと第二ファンとの2つのファンを、第一ファンがエンジンと吸気口との間、且つ、第二ファンがエンジンと排気口との間に位置するように配設するので、第一ファンと第二ファンとが協働して冷却風の流れを形成し、排気効率を向上させることができる。
そして、排気効率が向上するので、排気口の開口面積を最小限に抑えることができ、騒音を低減することができる。
また、貫流ファンである第二ファンをエンジンと排気口との間といった排気口近傍に位置させるので、排気口からのファン騒音の漏れを低減することができるとともに、エンジン騒音の漏れを低減することができる。つまり、貫流ファン自体の音が静かであり、且つ、貫流ファンのハウジング形状はラビリンス構造(風路が真直ぐでない構造)であって、エンジン音等が直進できないので、排気口から漏れる騒音を低減することができる。さらに、エンジンよりも下流側の冷却風の流れを整流し、排気抵抗を低減することができる。
請求項2記載の本発明の作業機械の冷却風排気構造によれば、複数の冷却装置がエンジンよりも上流側と下流側とに分散して配設されているので、全ての冷却装置を流路に対して重合させてエンジンよりも上流側に配置した場合に比べて、各冷却装置の全面に対して冷却風を効率良く導入することができる。また、分散して配設されているので、冷却装置の流路方向の厚みによる圧力損失が低減し、排気効率を向上させることができる。
請求項3記載の本発明の作業機械の冷却風排気構造によれば、オイルクーラをエンジンよりも下流側に配設するので、一般にエンジンルームの下流側部分の前方に配置される作動油タンクとオイルクーラとを接続する油圧路の長さを短くすることができる。
請求項4記載の本発明の作業機械の冷却風排気構造によれば、第二ファンと排気口との間に冷却装置を配設するので、冷却装置が防音壁として機能し、排気口から漏れる騒音をより低減することができる。
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。
[第1実施形態]
図1を参照して、本発明の第1実施形態を説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る作業機械の冷却風排気構造を示す、機体前方から見た模式的な断面図である。
<構成>
ここでは、作業機械の代表的な例である油圧ショベルについて説明する。
油圧ショベルは、下部走行体と、下部走行体上に旋回自在に結合された上部旋回体(機体)と、上部旋回体から前方へ延出するように取り付けられた作業装置とから構成されている。上部旋回体は、その後端部に、作業装置との重量バランスをとるためのカウンタウエイトが配設されている。そして、カウンタウエイトの前方には、図1に示すように、油圧ショベルの動力源であるエンジン1と、エンジン1によって駆動され作動油を吐出する油圧ポンプ2と、エンジン冷却水を冷却するラジエータや作動油を冷却するオイルクーラ等の複数の冷却装置からなるクーリングパッケージ3と、エンジン1によって駆動されクーリングパッケージ3に冷却風を導入する第一ファン10と、電動モータによって駆動され、冷却風の排気を促進する複数の第二ファン20とが収容されたエンジンルームERが配設されている。
第一ファン10には、一般的な軸流ファンを使用し、第二ファン20には、一般的な貫流ファンを使用する。第二ファン20のハウジングの形状は、ラビリンス構造で音が直進できないようになっている。
エンジンルームERは、その一方の側壁4に、冷却風を吸気するための吸気口31が開口されているとともに、その他方の側壁5に、冷却風を排気するための排気口32が開口されている。そして、エンジンルームER内は、吸気口31から排気口32に向かって流れる(すなわち、機体幅方向の一方から他方に向かって流れる)冷却風の流路(冷却風流路)として機能するようになっている。
エンジン1,油圧ポンプ2,クーリングパッケージ3,第一ファン10及び第二ファン20はそれぞれ、冷却風流路上流側(吸気口31が開口された機体側方)に正面を向けて、冷却風流路上流側からクーリングパッケージ3,第一ファン10,エンジン1,油圧ポンプ2及び第二ファン20の順に、冷却風流路方向(機体幅方向)に重なり合って並んで配置されている。
エンジンルームERの天井部は、内側の天井壁(天井面)をなす第一エンジンデッキ41と、第一エンジンデッキ41から膨出して外側の天井壁をなす第二エンジンデッキ(エンジンフード)42とからなる2重構造(ダブルデッキ構造)になっている。
第一エンジンデッキ41と第二エンジンデッキ42との間には、適宜の大きさの空間が形成され、この空間は、冷却風が流れるダクト(冷却風流路)Dとして機能するようになっている。
第一エンジンデッキ41の第一ファン10の外周に位置する部分には、適宜の大きさの流入口43が開口されている。詳しくは、流入口43は、第一エンジンデッキ41において、第一冷却ファン10の翼端から冷却風流路下流側に少しずれた位置に形成されている。
ここで、第一ファン10に吸い込まれた冷却風は、第一ファン10のファン軸中心から径方向に遠ざかるほど風速が速く、かつ、遠心力で径方向に広がるように第一ファン10から吐き出されることが分かっている。
したがって、流入口43は、第一ファン10からの比較的高速で風量の大きな冷却風の吐き出し方向に対応して、第一エンジンデッキ41に開口されている。
また、第1エンジンデッキ41のダクトDの最下流部に相当する部分には、適宜の大きさの流出口44が開口されている。
第二ファン20は、エンジンルームER内において、ダクトDの流出口44よりも少し下流側の位置に、上下方向に一列に複数個並んで配置されている。そして、第二ファン20は、冷却風流路に直交する水平方向(機体前後方向)に延在して配置されている。
さらに、各第二ファン20の吸込口は、その吸込方向がエンジン1下流側における冷却風の流れ方向に一致するように、その位置を決定されているとともに、各第二ファン20の吐出口は、その吐出方向が排気口32の在る位置に向かうように、その位置を決定されている。
詳しくは、例えば、上下方向に並んだ複数の第二ファン20のうち、上側の第二ファン20は、ダクトDの流出口44に近い。この流出口44近辺では、冷却風は上方から斜め下方に向かうような流れを形成されている。上側の各第二ファン20の吸込口は、このような流れに従うように配置されている。一方、下側の第二ファン20近辺では冷却風は第一ファン10のファン軸方向に沿う流れを形成されているので、下側の各第二ファン20の吸込口は、このような流れに従うように配置されている。
<作用・効果>
本発明の第1実施形態にかかる作業機械の冷却風排気構造は上述のように構成されているので、以下のような作用・効果がある。
冷却風は、第一ファン10の回転によって、吸気口31から吸気され、エンジンルームER内に入り、クーリングパッケージ3の内部を通過したのち、第一ファン10に軸方向に吸い込まれる。
第一ファン10に吸い込まれた冷却風は、ファン軸中心から径方向に遠ざかるほど風速が速く、かつ、遠心力で径方向に広がるように第一ファン10から吐き出される。
ダクトDの流入口43は、第一ファン10の吐出方向に対応する位置に開口しているので、冷却風の大部分が流入口43を介してエンジンルームERからダクトDへ流れ、残りの冷却風は、エンジンルームER内をエンジン1周りに旋回しながら下流へ進む。
このとき、大部分の冷却風はダクトDを通ってスムーズに下流に流れるので、圧力損失がなく、排気効率を向上させることができる。また、エンジンルームER内で下流へと進む冷却風の流量は少ないので、エンジン1が障壁となって排気効率が低下することを抑制することができる。
ダクトDを通って再びエンジンルームER内に戻ってきた冷却風と、エンジンルームER内においてエンジン1よりも下流側まで進んだ冷却風とは、第二ファン20によって第二ファン20の径方向から吸い込まれ径方向に吐き出された後、排気口32から排気される。
したがって、第一ファン10と第二ファン20とが協働して冷却風の流れを形成するので、排気効率を向上させることができる。さらに、第二ファン20は第一ファン10によって形成された冷却風の流れに従って配置されているので、第二ファン20が冷却風の排気流れをアシストする機能を果たし、より排気効率を向上させることができる。
そして、排気効率が向上したので、排気口32の開口面積を最小限に抑えることができ、排気口32から漏れる騒音を低減することができる。
また、排気効率が向上したので、全体の排気圧損が下がり、第一ファン10及び第二ファン20の冷却風量が増加し、クーリングパッケージ3の冷却効率をより向上させることができ、よりコンパクトなクーリングパッケージ3の設計が可能になる。また、第一ファン10及び第二ファン20の冷却風量が増加するので、従来よりもファン回転数やファン径を下げ、ファン騒音の低減が可能になる。
また、第二ファン20には貫流ファンを用いるので、排気口32の近傍に第二ファン20を配置しても、ファン騒音を抑制することができるとともに、エンジン騒音を抑制することができる。つまり、貫流ファン自体が静かであるとともに、貫流ファンのハウジング形状がラビリング構造であるので、エンジンルーム内の音は直進できず、エンジン騒音等を抑制することができる。そして、第二ファン20よりも下流側の冷却風の流れが整流され、排気口32からスムーズに排気され、排気抵抗を低減し、排気効率を向上させることができる。
また、排気効率が向上するので、エンジンルームER内にエンジン1等の熱がこもることを防止することができる。
さらに、エンジンルームERの天井部はダブルデッキ構造になっているので、第一エンジンデッキ41と第二エンジンデッキ42とを透過して鉛直方向に伝播する騒音をより低減することができる。
[第2実施形態]
次に、図2及び図3を参照して、本発明の第2実施形態を説明する。
図2及び図3は、本発明の第2実施形態に係る作業機械の冷却風排気構造を示す図であって、図2はその模式的な断面図、図3は図2のA矢視側面図である。なお、第1実施形態のものと同じ部材等は、第1実施形態の説明と同一の符号で説明する。
<構成>
本実施形態では、第1実施形態と異なり、複数の冷却装置が冷却風流路上に分散されて配置されている。
本実施形態では、図2に示すように、第1実施形態と同様に、カウンタウエイトの前方に、エンジン1と、油圧ポンプ2と、複数の冷却装置3a〜3cと、第一ファン10と、電動モータによって駆動される複数の第二ファン20′とが収容されたエンジンルームERが配設されている。第一ファン10には、一般的な軸流ファンが使用され、第二ファン20′には、一般的な貫流ファンが使用されている。
そして、複数の冷却装置3a〜3cとしては、エンジン冷却水を冷却するラジエータ3aと、作動油を冷却するオイルクーラ3bと、キャブ内に配設されるエアコンのためのコンデンサ3cとが備えられているが、第1実施形態と異なり、これらの冷却装置3a〜3cは、エンジン1を挟んで、冷却風流路上に分散して配置されている。
詳しくは、ラジエータ3aは、エンジン1よりも上流側且つ吸気口31と第一ファン10との間に配置されている。オイルクーラ3bとコンデンサ3cとは、エンジン1よりも下流側且つ排気口32′と第二ファン20′との間に、上下方向に並んで配置されている。
つまり、冷却風流路上流側から、ラジエータ3a,第一ファン10,エンジン1,油圧ポンプ2,第二ファン20′,オイルクーラ3b及びコンデンサ3cの順に、冷却風流路方向(機体幅方向)に重なり合って並んで配置されている。
また、複数個の第二ファン20′は、図3に示すように、オイルクーラ3b及びコンデンサ3cの上下方向位置と一致するように、オイルクーラ3b及びコンデンサ3cの正面に拡がって配設されている。ここでは、一例として、オイルクーラ3bの正面に3個の第二ファン20′が、コンデンサ3cの正面に2個の第二ファン20′が配設されている。そして、各第二ファン20′は、機体前後方向(オイルクーラ3b及びコンデンサ3cの幅方向)に延在して配設されている。
さらに、各第二ファン20′の吸込口は、その吸込方向がエンジン1下流側における冷却風の流れ方向に一致するように、その位置を決定されているとともに、各第二ファン20′の吐出口は、その吐出方向がオイルクーラ3b及びコンデンサ3cの正面に向かうように、その位置を決定されている。
なお、特に図示しないが、エンジンルームERの下流側部分の機体前方であって油圧ポンプ2近傍には、作動油タンクが配設されている。
<作用・効果>
本発明の第2実施形態にかかる作業機械の冷却風排気構造は上述のように構成されているので、第1実施形態で奏した上述の効果に加え、以下のような作用・効果がある。
つまり、複数の冷却装置3a〜3cをエンジン1の上流側と下流側とに分散して配置するので、冷却装置3a〜3cを全てエンジン1の上流側に配置した場合と比べて、エンジン1の上流側の冷却装置3aによる圧力損失が低減し、排気効率を向上させるとともに冷却風量を増加させることができる。
また、エンジン1の下流側の第二ファン20′の背面に冷却装置3b,3cを配置するので、排気口32′から漏れる第二ファン20′に係る騒音やエンジン騒音等に対して、冷却装置3b,3cが防音壁として機能し、排気口32′から漏れる騒音をさらに低減することができる。
したがって、冷却装置3b,3cの全面に効率良く冷却風を当てるために、排気口32′の開口面積を大きく形成した場合であっても、排気口32′から漏れる騒音が大きな問題にならないという利点がある。
また、冷却装置3a〜3cのうち、オイルクーラ3bをエンジン1の下流側に配置するので、エンジンルームERの下流側部分の機体前方に位置する作動油タンクとオイルクーラ3bとを結ぶ油圧路を短くすることができる。
[その他]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
例えば、上記第1実施形態及び第2実施形態において、第一ファン10はエンジン1により駆動されるように構成したが、第一ファン10の駆動源はこれに限らず、例えば、電動モータにより駆動されるように構成しても良い。
また、上記第1実施形態及び第2実施形態において、第一ファン10として軸流ファンを使用したが、第一ファン10は、軸流ファン,斜軸流ファン及び遠心ファン(プロペラファン)のうちの何れかであれば好ましい。
また、上記第1実施形態及び第2実施形態において、エンジンルームERの天井部をダブルデッキ構造で構成したが、エンジンルームERの天井部の構成はこれに限らず、単に1重の天井壁で天井部を構成しても良い。この場合においても、エンジンルームERの下流側の部分での冷却風の流れに従うように、第二ファン20,20′を配置することが好ましい。
また、上記第1実施形態及び第2実施形態において、排気口32,32′は、エンジンルームERの他方の側壁5に限って形成されているが、例えば、エンジンルームERの底壁にも排気口を形成しても良い。エンジンルームERの底部から排出される冷却風は地面に向かって排出されるので、この新たな排気口から漏れる騒音は地面に吸収され、騒音は増加しない。ただし、第2実施形態のように、エンジン1の下流側にも冷却装置3b,3cを配置した場合には、エンジンルームERの他方の側壁5に限って排気口32′を形成した方が、冷却装置3b,3cに効率良く冷却風を導入することができて好ましい。
また、上記第2実施形態では、ラジエータ3aとオイルクーラ3bとコンデンサ3cとからなる複数の冷却装置のうち、エンジン1の上流側にラジエータ3aを配置し、エンジン1の下流側にオイルクーラ3bとコンデンサ3cとを配置するように分散したが、分散の仕方はこれに限るものではない。例えば、エンジン1の上流側にラジエータ3a及びコンデンサ3cを配置し、エンジン1の下流側にオイルクーラ3bを配置しても良いし、エンジン1の上流側にラジエータ3a及びオイルクーラ3bを配置し、エンジン1の下流側にコンデンサ3cを配置しても良い。
また、複数の冷却装置は、ラジエータ3aとオイルクーラ3bとコンデンサ3cとに限るものではなく、例えば、ラジエータ3aとオイルクーラ3bとであっても良いし、ラジエータ3aとオイルクーラ3bとアフタクーラとであっても良いし、ラジエータ3aとオイルクーラ3bとコンデンサ3cとアフタクーラとであっても良い。ただし、このとき、できるだけオイルクーラ3bが作動油タンクの近傍に位置するように、適宜分散して配置すると良い。
また、上記実施形態では、本発明の作業機械の冷却風排気構造を油圧ショベルに適用した場合について説明したが、本発明の作業機械の冷却風排気構造は、ブルドーザやクレーン等の他の作業機械にも適用することが可能である。
本発明の第1実施形態に係る作業機械の冷却風排気構造を示す模式的な断面図である。 本発明の第2実施形態に係る作業機械の冷却風排気構造を示す模式的な断面図である。 本発明の第2実施形態に係る作業機械の冷却風排気構造を示す図であって、図2のA矢視側面図である。 本発明の従来技術に係る作業機械の冷却風排気構造を示す模式的な断面図である。 特許文献2記載の従来技術に係る作業機械の冷却風排気構造を示す模式的な断面図である。
符号の説明
1 エンジン
2 油圧ポンプ
3 クーリングパッケージ
3a ラジエータ
3b オイルクーラ
3c コンデンサ
4 一方の側壁
5 他方の側壁
10,10′ 第一ファン
20,20′ 第二ファン
31 吸気口
32 排気口
41 第一エンジンデッキ
42 第二エンジンデッキ
43 流入口
44 流出口
100,110 エンジン
101 クーリングパッケージ
102 冷却ファン
103,113 吸気口
104,114 排気口
111 冷却装置
112a 第1の冷却ファン
112b 第2の冷却ファン
D ダクト(冷却風流路)
ER エンジンルーム(冷却風流路)

Claims (4)

  1. エンジンと、油圧機器と、該エンジン及び該油圧機器を冷却するための複数の冷却装置とをその内部空間に収容するとともに、その内部空間が該複数の冷却装置に通風される冷却風の流路として機能するエンジンルームと、
    該エンジンルームの内部空間に該冷却風を吸気すべく、該エンジンルームの一方の側壁に開口された吸気口と、
    該エンジンルームの内部空間から該冷却風を排出すべく、該エンジンルームの他方の側壁に開口された排気口と、
    該エンジンルームの内部空間における、該吸気口を最上流とし該排気口を最下流とする冷却風流路上の該エンジンと該吸気口との間に配設された第一ファンと、
    該エンジンルームの内部空間における、該冷却風流路上の該エンジンと該排気口との間に配設された第二ファンとを備え、
    該第二ファンは、貫流ファンである
    ことを特徴とする、作業機械の冷却風排気構造。
  2. 該複数の冷却装置は、該エンジンルームの内部空間において、該エンジンよりも該冷却風流路上流側と該冷却風流路下流側とに分散して配設されている
    ことを特徴とする、請求項1記載の作業機械の冷却風排気構造。
  3. 該複数の冷却装置は、該油圧機器を冷却するためのオイルクーラを含み、
    該オイルクーラは、該エンジンルームの内部空間において、該エンジンよりも該冷却風流路下流側に配設されている
    ことを特徴とする、請求項2記載の作業機械の冷却風排気構造。
  4. 該冷却風流路上の該第二ファンと該排気口との間に、該複数の冷却装置のうち少なくとも一つの冷却装置が配設されている
    ことを特徴とする、請求項2又は3記載の作業機械の冷却風排気構造。
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