JP6001388B2 - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents

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Description

本発明は、機関弁である吸気弁や排気弁のバルブリフト量などの特性を機関運転状態に応じて可変にできる内燃機関の可変動弁装置に関する。
この種の従来の内燃機関の可変動弁装置としては、以下の特許文献1に記載されたものが知られている。
概略を説明すれば、制御カムによって揺動位置が変化するホルダと、該ホルダに固定された支持軸を支点として揺動運動すると共に、吸気カムによって駆動されるサブカムが設けられている。該サブカムは、駆動カム面と休止カム面を有しており、該駆動カム面は第1ロッカアームを介して第1吸気弁を駆動し、該休止カム面は第2ロッカアームを介して第2吸気弁を駆動するようになっている。そして、該両ロッカアームを連結あるいは非連結状態にする連結切換機構と、を備えている。
そして、機関の高負荷域には、前記連結切換機構によって両ロッカアームが連結状態になって第1、第2吸気弁の両方がリフトの大きな前記駆動カム面により駆動されて開閉作動されて、吸気充填効率を高めて出力トルクを向上している。
一方、機関の低負荷域には、両ロッカアームを非連結状態にして、第1吸気弁がリフトの大きな前記駆動カム面により駆動され、第2吸気弁がリフトの小さな前記休止カム面により実質的に閉弁状態(微小リフト)になるようにし、これによって、第1、第2吸気弁のリフト差によって筒内での吸気スワール効果によって燃焼を改善し、燃費を低減するようになっている。
特開2009−103040号公報
しかしながら、前記従来の可変動弁装置にあっては、両ロッカアーム非連結状態において、制御カム位相を制御して前記ホルダの揺動位置を変化させた場合、第1、第2吸気弁のリフト特性が連動して関連変化してしまう。
なぜなら、両ロッカアームをそれぞれ駆動する駆動カム面と休止カム面とが同じサブカムに形成されているので、両カム面が同じ揺動作動特性で作動してしまうからである。
その結果、特許文献1の図9に示されているように、大リフト側の第1吸気弁の作動角(開弁期間)を変化させた場合、小リフト側の第2吸気弁の作動角も付随的に連動して関連変化してしまうのである。これにより、種々の不都合が生じてしまうのである。例えば、小リフト側の第2吸気弁の作動角が比較的小さくなってしまった場合には、閉弁期間中に、該第2吸気弁の傘部上面に溜まった燃料やコンタミを開弁期間中に排除する機能が低下し、燃焼の経時変化が生じる可能性がある。一方、小リフト側の第2吸気弁の作動角が比較的大きくなってしまった場合には、スワール機能が低下して燃焼が悪化し、また動弁系のフリクションが増加して燃費が悪化するおそれが生じてしまうのである。
本願請求項1の発明は、バルブスプリングのばね力によって閉弁方向へ付勢された第1排気弁及び第2排気弁と、クランクシャフトと同期回転する駆動軸に一体回転可能に設けられた第1駆動カムと及び第2駆動カムと、前記第1駆動カムの回転運動を揺動力に変換して伝達する伝達機構と、該伝達機構の揺動力が伝達されて揺動運動を行う揺動カムと、該揺動カムの揺動運動によって押圧されて前記第1排気弁を開作動させる第1スイングアームと、前記第2駆動カムの回転によって押圧されて前記第2排気弁を開作動させる第2スイングアームと、前記伝達機構の姿勢を変化させることによって、前記揺動カムの揺動量を変化させる制御機構と、前記第1スイングアームと第2スイングアームを連結または非連結とする連結切換機構を有し、
前記連結切換機構によって第1スイングアームと第2スイングアームの連結が解除された場合に、前記第1排気弁の開閉は吸気行程で行われると共に、前記第2排気弁の開閉は排気行程で行われることを特徴としている。
本発明によれば、第1スイングアームと第2スイングアームを連結切換機構によって連結が解除された場合には、両スイングアームは互いに影響を与えることないことから、一方の機関弁のリフト量特性が他方の機関弁のリフト量特性に関連して変化することがない。したがって、機関性能上の不具合を回避できる。
第1実施形態における可変動弁装置の要部を分解して示す斜視図である。 本実施形態における可変動弁装置の要部断面図である。 Aは本実施形態に供されるロッカアームの平面図、Bは側面図である。 最小作動角制御時の断面図を示し、Aは第1吸気弁の閉弁時における図2のA−A線断面図、Bは図2のB−B線断面図、Cはその時の第2吸気弁の閉弁状態での図2のC−C線断面図である。 最小作動角制御時の断面図を示し、Aは第1吸気弁の開弁時におけるピークリフト時の図2のA−A線断面図、Bは図2のB−B線断面図、Cはその時の第2吸気弁が開弁リフトしている状態での図2のC−C線断面図である。 中間作動角制御時の断面図を示し、Aは第1吸気弁の閉弁時における図2のA−A線断面図、Bは図2のB−B線断面図、Cはその時の第2吸気弁の閉弁状態での図2のC−C線断面図である。 中間作動角制御時の断面図を示し、Aは第1吸気弁の開弁時におけるピークリフト時の図2のA−A線断面図、Bは図2のB−B線断面図、Cは第1吸気弁の開弁リフト時に第2吸気弁も開弁リフトしている状態を示す図2のC−C線断面図である。 最大作動角制御時の断面図を示し、Aは第1吸気弁の閉弁時における図2のA−A線断面図、Bは図2のB−B線断面図、Cはその時の第2吸気弁の閉弁状態での図2のC−C線断面図である。 最大作動角制御時の断面図を示し、Aは第1吸気弁の開弁時におけるピークリフト時の図2のA−A線断面図、Bは図2のB−B線断面図、Cは第1吸気弁開弁時に第2吸気弁が閉弁している状態を示す図2のC−C線断面図である。 本実施形態の第1吸気弁と第2吸気弁のバルブリフト特性図である。 本実施形態の連結切換機構による両スイングアームの連結時と非連結時における第1吸気弁と第2吸気弁のバルブリフト特性図である。 本実施形態における機関回転数と負荷との関係で第1吸気弁と第2吸気弁のピークリフト量制御マップである。 本実施形態において、加速の際、両スイングアームの非連結状態から連結状態に変化する過程も含めた第1、第2吸気弁のピークリフト量の変化を示す特性図である。 第2実施形態の可変動弁装置の要部を分解して示す斜視図である。 本実施形態における可変動弁装置の要部断面図である。 本実施形態の両スイングアームが連結された状態で第2駆動カムのカムプロフィールによる第1、第2吸気弁の最大リフト量制御時の断面図を示し、Aは第1吸気弁の開弁時におけるピークリフト時の断面図、Bはその時の第1駆動カムの回転位置を示し、Cはその時の第2吸気弁が開弁リフトしている状態を示す断面図である。 本実施形態における両スイングアームが非連結状態にある場合の第1吸気弁と第2吸気弁のバルブリフト特性図である。 本実施形態の連結切換機構による両スイングアームの連結時と非連結時における第1吸気弁と第2吸気弁のバルブリフト特性図である。 第3実施形態における両スイングアームが連結された場合の第1、第2吸気弁の作動状態を示し、Aは第1吸気弁の最大リフト量制御状態を示す断面図、Bはその時の第1駆動カムの回転位置を示す断面図、Cはその時の第2吸気弁の閉弁状態を示す断面図である。 本実施形態における両スイングアームが非連結状態にある場合の第1吸気弁と第2吸気弁のバルブリフト特性図である。 本実施形態の連結切換機構による両スイングアームの連結時と非連結時における第1吸気弁と第2吸気弁のバルブリフト特性図である。 第4実施形態における両スイングアームが非連結状態にある場合の第1排気弁と第2排気弁のバルブリフト特性図である。 本実施形態の連結切換機構による両スイングアームの連結時と非連結時における第1排気弁と第2排気弁のバルブリフト特性図である。
以下、本発明に係る内燃機関の可変動弁装置の各実施形態を図面に基づいて詳述する。この実施形態では、可変動弁装置を多気筒内燃機関の吸気側あるいは排気側に適用したものを示している。
〔第1実施形態〕
この実施形態における可変動弁装置は、図1及び図2に示すように、シリンダヘッド1に図外のバルブガイドを介して摺動自在に設けられて、吸気ポートを開閉する一気筒当たり2つの機関弁である第1、第2吸気弁3a、3bと、機関前後方向に配置された内部中空状の駆動軸4と、各吸気弁3a、3bの上端部に配設それぞれ配置されたスイング機構6と、該スイング機構6を介して原則的には第1吸気弁3aを開閉作動させる単一の揺動カム7と、前記駆動軸4の外周に設けられた後述する第1駆動カム5と、該第1駆動カム5と前記揺動カム7との間を連係し、前記第1駆動カム5の回転力を揺動運動に変換して揺動カム7に揺動力として伝達する伝達機構8と、該伝達機構8の姿勢を可変にして第1吸気弁3aバルブリフト量及び作動角を機関運転状態に応じて連続的に可変制御する制御機構9と、を備えている。
なお、前記作動角とは、各吸気弁3a,3bが開弁している期間をいう。また、前記揺動カム7と伝達機構8及び制御機構9によって可変機構が構成され、この可変機構は各気筒に一つずつ設けられている。
前記第1,第2吸気弁3a、3bは、シリンダヘッド1の上端部内に収容されたほぼ円筒状のボアの底部とバルブステム上端部のスプリングリテーナとの間に弾装されたバルブスプリング10a、10bによって吸気ポートの各開口端を閉塞する方向に付勢されている。
前記駆動軸4は、両端部や軸方向の所定箇所が、シリンダヘッド1の上部に設けられて可変機構の両側部に配置された一気筒当たり2つの第1,第2軸受部11a、11bや両端部側の軸受部11cによって回転自在に軸支されている。また、駆動軸4は、内部に軸方向に油通路が形成されて、該油通路を通流した潤滑油を前記各軸受部11a〜11cなどに供給するようになっている。さらに、駆動軸4の外周の軸方向に所定位置に一気筒当たり1つの前記第1駆動カム5が固定されていると共に、該第1駆動カム5から軸方向へ離間した位置に一気筒当たり1つの第2駆動カム13が設けられている。
この駆動軸4は、一端部に設けられた図外のタイミングチェーンを介して機関のクランクシャフトから回転力が伝達されて、図1の時計方向(矢印方向)に回転するようになっている。
前記第1駆動カム5は、ほぼ円盤状に形成されたカム本体5aと、該カム本体5aの外側部に一体に設けられた筒状のボス部5bと、からなり、このボス部5bに径方向に穿設されたピン孔に挿通する固定用ピン12を介して前記駆動軸4に固定されている。また、この第1駆動カム5は、前記揺動カム7の一側部側に配置されていると共に、前記ボス部5bがカム本体5aを挟んで揺動カム7と反対側の位置に配置されている。前記カム本体5aは、外周面が偏心円のカムプロフィールに形成されて、軸心Xが駆動軸4の軸心Yから径方向へ所定量だけオフセットしている。
前記第2駆動カム13は、図1及び図4Cにも示すように、駆動軸4の外周面を円周方向に沿って切欠形成されたもので、断面小径円環状に形成された外周面13aがいわゆる卵型カムとして構成されて、全体外径が駆動軸4の外径よりも小さく形成されている。そして、この第2駆動カム13が駆動軸4と同期回転することによって、外周面13aのベースサークル部とカムノーズ部13bによって前記スイング機構6の後述する第2スイングアーム31を介して第2吸気弁3bを開閉作動するようになっている。
前記スイング機構6は、図1に示すように、第1フォロアである第1スイングアーム30と、該第1スイングアーム30の軸方向側部に隣接配置された第2フォロアである第2スイングアーム31の2つによって構成されている。これら両スイングアーム30,31は、それぞれ独立して設けられ、各基端部30a、31a側が同じ一本のロッカシャフト32に揺動自在に支持されていると共に、同じ方向に突出した各先端部30b、31bの下面に円形状の凹部が形成され、この各凹部内に嵌合した円盤状のシム33a、33bを介して前記第1、第2吸気弁3a、3bのステムエンド上面にそれぞれ当接している。
前記第1スイングアーム30は、前記揺動カム7の位置と機関の幅方向で同一の位置に配置され、前記ロッカシャフト32軸方向の幅範囲のほぼ中央位置に前記揺動カム7の後述するカム面に転接するローラ34が設けられていると共に、このローラ34の幅方向のほぼ中央部位が前記第1吸気弁3aのバルブステムの軸心Zと同心上になっている。なお、前記ローラ34は、第1スイングアーム30のほぼ中央に形成された凹溝内にローラ軸34aを介して回転自在に収容配置され、上端部が常時揺動カム7側に露出している。
前記第2スイングアーム31は、前記揺動カム7とは軸方向でオフセット配置されて、該揺動カム7からの揺動力が直接伝達されることはなく、また、先端部31bと嵌合したシム33bの球面状下面が第2吸気弁3bのステムエンドの上面に当接しており、後述する連結切換機構36によって前記第1スイングアーム30と連結された際は、前記バルブスプリング10bのばね力に抗して押圧して第2吸気弁3bを開弁させるようになっている。
また、この第2スイングアーム31は、幅方向のほぼ中央位置の上面にスリッパ凸部35が一体に設けられている。このスリッパ凸部35は、側面視ほぼ矩形状に形成されて、第2スイングアーム31が揺動した場合には、バルブスプリング10bのばね力によって上面のスリッパ面35aが前記第2駆動カム13の外周面13aに径方向から弾接し得るようになっている。
前記各シム33a、33bは、各吸気弁3,3に当接する各下面がほぼ球面状に形成されている。これによって、各スイングアーム30,31が揺動した場合に各吸気弁3,3のステムエンドの中心(図1、図2のZ線)付近を押圧することができるようになっている。
また、この各シム33a、33bは、厚さの異なるものを適宜選択して、特に、第1吸気弁3aの非リフト時(閉弁時)において第1吸気弁3aのステムエンドとシム33aとの間の隙間を零に近い僅かなクリアランスに調整されるようになっている。また、後述の連結切換機構36によって両スイングアーム30,31が連結された状態での閉弁時である非リフト時には、第2吸気弁3bのステムエンドとシム33bとの間の隙間も零に近い僅かなクリアランスに調整されるようになっている。
前記連結切換機構36は、図2に示すように、前記両スイングアーム30、31の各基端部30a、31aの内部に軸方向に沿って連続して形成された第2スイングアーム31側の連結孔である第1保持穴37a及び第1スイングアーム30側の連結孔である第2保持穴37bと、前記第1保持穴37a内に保持されて、先端部38a側が前記第2保持穴37b方向へ摺動係入可能な連結部材である連結ピン38と、前記第2保持穴37bの内部に弾持されて、前記連結ピン38を第1保持穴37a側へ付勢する付勢部材であるコイルばね39と、前記第1保持穴37aの後端部側に形成されて、前記連結ピン38をコイルばね39のばね力に抗して適宜第2保持穴37b方向へ油圧を作用させる受圧室40と、該受圧室40に油圧を給排する油圧回路41と、から構成されている。
前記油圧回路41は、前記受圧室40に油孔42aを介してロッカシャフト32の内部軸方向に形成された油通路42に作動油圧を給排する油圧給排通路43と、オイルパン45内の作動油を、供給通路46を介して前記油圧給排通路43に圧送するオイルポンプ44と、前記油圧給排通路43に対して前記供給通路46とドレン通路47とを切り換える電磁切換弁48と、該電磁切換弁48の切り換え作動を制御する電子コントローラ49(ECU)と、を備えている。
前記電子コントローラ49は、図外のクランク角センサやエアーフローメータ、機関水温センサなどの各種センサ類からの情報信号を入力して現在の機関運転状態を検出して前記電磁切換弁48に制御信号を出力するようになっている。
前記揺動カム7は、図1及び図2に示すように、ほぼ雨滴状を呈し、基端部側に前記駆動軸4の外周面に嵌挿される短尺円筒状のカムシャフト7aに一体に設けられて、該カムシャフト7aを介して揺動支軸としての前記駆動軸3の軸心Yを中心として揺動自在に支持されている。(図4)
また、揺動カム7は、基端部と先端側のカムノーズ部7bとの間の下面にはカム面7dが形成されている。このカム面7dは、基端部側の基円面と、該基円面からカムノーズ部7b側に円弧状に延びるランプ面と、該ランプ面からカムノーズ部7bの先端側に有する最大リフトの頂面に連なるリフト面とが形成されている。また、前記カム面7dは、第1スイングアーム30のローラ34の外周面に当接していると共に、揺動カム7の揺動位置に応じて前記ローラ34に対する当接位置が変位してリフト量を可変にするようになっている。
さらに、揺動カム7は、カム面7dにおける前記ローラとの当接点がリフト面側に移動して第1吸気弁3aを開作動させる揺動方向が前記駆動軸4の回転方向(矢印方向)と同一に設定されている。したがって、前記駆動軸4と揺動カム7との間の摩擦係数によって、揺動カム7がリフトする方向に連れ回りトルクが発生する。このため、揺動カム7の駆動効率が向上する。
さらに、前記揺動カム7は、前記カムシャフト7aを挟んだカムノーズ部7bと反対側の位置に連結部7cが一体に突設されており、この連結部7cには、後述するリンクロッド17の他端部と連結する固定用ピン12が挿通されるピン孔が両側面方向へ貫通形成されている。
前記伝達機構8は、図1〜図4に示すように、駆動軸4の上方に機関巾方向に沿って配置されたロッカアーム15と、該ロッカアーム15と駆動カム5とを連係するリンクアーム16と、ロッカアーム15と前記揺動カム7の連結部7cとを連係するリンクロッド17とによって機械的な多節リンク機構として構成されている。
前記ロッカアーム15は、図3A、Bに示すように、後述する制御偏心軸29に揺動自在に支持された一端側の筒状基部15aと、該筒状基部15aの外面から機関の内側へ二股状にほぼ並行に突設された第1、第2アーム部15b、15cとから構成されている。
前記筒状基部15aは、ほぼ内部に後述する制御偏心軸29の外周に微小隙間をもって嵌合支持される支持孔15dが貫通形成されている。
前記第1アーム部15bは、先端部の外側面に前記リンクアーム16の後述する突出端16bが回転自在に連係される軸部15eが一体に突設されている。
一方、前記第2アーム部15cは、先端部のブロック部15fにリフト調整機構21が設けられていると共に、該リフト調整機構21の後述する枢支ピン19に前記リンクロッド17の一端部17aが回転自在に連係している。また、前記ブロック部15fの両側部には、前記枢支ピン19が上下方向移動可能な長孔15hに横方向から貫通形成されている。
前記第1アーム部15bと第2アーム部15cは、互いに揺動方向へ異なった角度で設けられて上下に位置ずれ状態に配置され、第1アーム部15bの先端部が第2アーム部15cの先端部よりも僅かな傾斜角度をもって下方に傾斜している。
前記リンクアーム16は、図1及び図2に示すように、比較的大径な円環部16aと、該円環部16aの外周面所定位置に突設された前記突出端16bとを備え、円環部16aの中央位置には、駆動カム5のカム本体5aの外周面を回転自在に嵌合支持する嵌合孔16cが形成されている。
前記各リンクロッド17は、プレス成形によって横断面ほぼコ字形状に形成され、内側がコンパクト化を図るために、ほぼ円弧状に折曲形成されている。この各リンクロッド17は、一端部17aがピン孔に挿通された前記枢支ピン19を介して第2アーム部15cに連結され、他端部17bがピン孔に挿通した連結ピン18を介して前記揺動カム7の連結部7cに回転自在に連結されている。また、このリンクロッド17は、一気筒当たり一つだけ設けられていることから、構造が簡素化されると共に軽減化が図れる。
前記揺動カム7は、リンクロッド17によって連結部7cが引き上げられることによって揺動リフトするが、前記ローラ34からの入力を受けるカムノーズ部7bは揺動中心に対して連結部7cの逆側に配置されていることから、揺動カム7の倒れの発生が抑制できる。
前記リフト調整機構21は、図1及び図2に示すように、ロッカアーム15の第2アーム部15cのブロック部15fの前記長孔15hに配置された前記枢支ピン19と、前記ブロック部15fの下部内に前記長孔に向かって穿設された調整用雌ねじ孔に下方から螺着した調整ボルト22と、ブロック部15fの上部内に前記長孔に向かって穿設された固定用雌ねじ孔に上方から螺着したロック用ボルト23とを備えている。
そして、各構成部品の組み付け後に、前記調整ボルト22によって前記枢支ピン19の長孔15h内での上下位置を調整することによって各吸気弁3a、3bのリフト量を微調整し、該調整作業が終了した時点で前記ロック用ボルト23を締め付けることによって枢支ピン19の位置を固定するようになっている。
前記制御機構9は、駆動軸4の上方位置に平行に配置された制御軸24と、該制御軸24を回転駆動する図外のアクチュエータである電動アクチュエータとを備えている。
前記制御軸24は、図1、図2、図4に示すように、制御支軸24aと、該制御支軸24aの外周に一気筒毎に設けられて前記ロッカアーム15の揺動支点となる複数の制御偏心カム25とから構成されている。
前記制御支軸24aは、前記各ロッカアーム15に対応する位置に二面幅状の凹部24b、24cが形成されていると共に、該両凹部24b、24cの間には軸方向へ所定間隔をもって2つのボルト挿通孔26a、26bが径方向に沿って貫通形成されている。前記各凹部24b、24cは、制御支軸24aの軸方向に沿って延設されて、それぞれの底面が平坦面に形成されている。
前記制御偏心カム25は、前記一方の凹部24bに、他方の凹部24c側から前記ボルト挿通孔26a、26aに挿通した2本のボルト27,27を介して固定されるブラケット28と、該ブラケット28の先端側に固定された制御偏心軸29とから構成されている。
前記ブラケット28は、側面ほぼコ字形状に折曲形成されて前記一方の凹部24bの長手方向に沿って延設され、前記一方の凹部24bに嵌合保持される長方形状の基部28aと、該基部28aの長手方向の両端部に図2中、下方へ突設されたアーム状の固定片28b、28bと、から構成されている。
前記基部28aは、長手方向の両端部側に前記ボルト27,27の先端部が螺着する雌ねじ孔が形成されている一方、前記両固定片28b、28bは、各先端部側に前記制御偏心軸29を固定する固定用孔28c、28cが貫通形成されている。また、このブラケット28は、基部28aの外面が一方の凹部24bの底面に当接配置されていると共に、両固定片28b、28bの各外端縁が前記一方の凹部24bの対向内面に密接状態に当接しつつ嵌合保持されていることから、長手方向の位置決め精度が高くなる。
前記制御偏心軸29は、その外周面に前記ロッカアーム15の筒状基部15aの支持孔15dを介してロッカアーム15を揺動自在に支持していると共に、その軸方向の長さLが前記ブラケット28の両支持片28b、28bの各外面とほぼ同一に設定されて、両端部が前記各固定用孔28c、28c内に圧入などによって固定されている。制御偏心軸29の軸心Qが前記ロッカアーム15の揺動支点として構成されている。
そして、前記制御偏心軸29の長さL内に、前記駆動カム5のカム本体5aの外面から前記揺動カム7を含むリンクロッド17の外面までが配置された状態になっている。
また、制御偏心軸29の軸心Qは、図4A〜Cに示すように、ブラケット28の両支持片28b、28bの腕の長さによって前記制御支軸24aの軸心Pから比較的大きな偏心量αで偏心している。換言すれば、前記制御偏心軸29は、前記ブラケット28を介して前記制御支軸24aの軸心Pに対してクランク状に形成されていることから、その偏心量αを十分に大きく取ることができるのである。
前記電動アクチュエータは、シリンダヘッド1の後端部に固定された図外の電動モータと、該電動モータの回転駆動力を前記制御支軸24aに伝達する例えばボール螺子機構などの減速機とから構成されている。
前記電動モ−タは、比例型のDCモータによって構成され、機関の運転状態を検出する前記電子コントローラ49から出力される制御信号によって駆動されるようになっている。
この電子コントローラ49は、前述した機関回転数を検出するクランク角センサや、吸入空気量を検出するエアーフローメータ、機関の水温を検出する水温センサなどによって現在の機関運転状態を演算などにより検出している他に、前記制御軸24の回転位置を検出するポテンショメータ等からの情報信号を入力して、可変機構の作動位置を検出して前記電動モータをフィードバック制御するようになっている。このような電動アクチュエータによれば、電気を利用することから、機関の油温などに拘わらず迅速な切り換え応答性を期待できる。
そして、機関運転状態に応じて前記電動アクチュエータにより前記制御支軸24aの回転位置を制御することによって、前記第1吸気弁3aのバルブリフト量と作動角を最小作動角から最大作動角まで連続して制御するようになっているが、前記制御支軸24aの回転位置に応じて前記制御支軸24aの軸心Pやロッカアーム15の突出軸15eの軸心R及び枢支ピン19の軸心Sなどの位置関係を特定することによって中間作動角制御時におけるバルブリフト特性の開時期を進角側に変化させるようになっている。
〔本実施形態における可変動弁装置の作動〕
以下、前記本実施形態の可変動弁装置の作動を図4〜図9に基づいて説明する。ここで図4、図5は可変動弁装置により吸気弁が最小リフト量L1(最小作動角D1)に制御された状態であって、図4A〜Cは閉弁時、図5A〜Cは開弁時を示し、図6、図7は吸気弁が中間リフト量L2(中間作動角D2)に制御された状態であって、図6A〜Cは閉弁時、図7A〜Cは開弁時を示している。また、図8、図9は吸気弁が最大リフト量L3(最大作動角D3)に制御された状態であって、図8A〜Cは閉弁時、図9A〜Cは開弁時を示している。
まず、例えば、アイドリング運転の機関低回転時や低負荷時では、連結切換機構36によって各気筒における前記第1スイングアーム30に対して第2スイングアーム31が非連結になっている。すなわち、前記電子コントローラ49から電磁切換弁48に制御信号が出力されず、油圧給排通路43はドレン通路47と連通されて供給通路46との連通が遮断される。このため、受圧室40に油圧が供給されないことから、連結ピン38は、図2に示すように、コイルばね39のばね力によって全体が後退位置、つまり第1保持穴37a内に付勢保持されている。これによって、前記第1スイングアーム30と第2スイングアーム31とは非連結状態になっており、前記第2スイングアーム31は、第2駆動カムがリフトしている状態では、バルブスプリング10bのばね力によってシム33bが第1吸気弁3bのステムエンドに当接していると共に、スリッパ凸部35のスリッパ面35aが第2駆動カム13の外周面13aに当接している。
一方、電子コントローラ49から前記電動モータへの制御信号が出力されて、ボール螺子機構を介して制御支軸24aが図4A〜C及び図5A〜Cに示すように反時計方向θ1の位置に回転駆動される。したがって、制御偏心軸29は、同じくθ1の位置になり、軸心Qが駆動軸4から左上方向へ離間移動する。これにより、伝達機構8の全体が、駆動軸4を中心として反時計方向に傾動する。このため、揺動カム7も反時計方向へ回動して、第1スイングアーム30のローラ34への当接位置がカム面7dのベースサークル部寄りになる。
よって、図4Aに示す閉弁状態から駆動カム5の回転に伴いリンクアーム16を介してロッカアーム15を押し上げると、図5Aに示すように、リンクロッド17を介して揺動カム7の連結部7cを持ち上げて該揺動カム7を時計方向に回転させ、そのリフトが第1スイングアーム30のローラ34を介して第1吸気弁3aに伝達されて該第1吸気弁3aが開弁リフトするが、そのリフト量及び作動角は十分小さくなる。(リフト量L1、作動角D1)
一方、第2スイングアーム31は、スリッパ面35aが第2駆動カム13の外周面13aに常時当接しており、したがって、第2吸気弁3bは、図4Cに示すように、第2駆動カム13の回転位置がベースサークル領域で閉弁状態となり、図5Cに示すカムノーズ部13bが当接するリフト領域で開弁状態となって、図10に示す固定リフトカーブは、ピークリフト量がLN、作動角がDNになる。
この制御中における前記第1吸気弁3aのリフトカーブL1と、第2吸気弁3bの固定リフトカーブLNを図10に基づいて比較すると、第2吸気弁3bのピークリフト量LNは第1吸気弁3aの最小リフト量L1より小さく、作動角DNもD1より小さい。
ここで、第2吸気弁3aのピークリフト位相θNは、第1吸気弁3aのθ1から余りずれておらず、ほぼ等しい位相になっている。つまり、リフトカーブLNはリフトカーブL1に完全に含められてしまうのである。その結果、連結切換機構36によって第1、第2スイングアーム30,31が連結されて、両吸気弁3a、3bが同一リフト特性でリフトすることになった場合、確実にリフトカーブL1(第1駆動カム5)にしたがってリフトすることになる。
換言すれば、リフト作動の途中でリフトカーブLN(第2駆動カム13)に乗り変わることはないことから、騒音の発生を回避できる。
また、第2吸気弁3bのリフト量(LN)と作動角(DN)は、それぞれ第1吸気弁3aの制御範囲内の最小リフト量(L1)と最小作動角(D1)より相対的に小さいので、同一ガス交換(同一吸入空気量)のために必要な第1吸気弁3aの最小リフト量(L1)および最小作動角(D1)を相対的に大きく設定できる。この結果、第1吸気弁3aのリフト量および作動角の変換幅(L1〜L3、D1〜D3)を小さくでき、伝達機構9の姿勢変化を抑制できるので、機関への搭載性などを向上でき、また、伝達機構の無理な姿勢を回避し、機構の耐摩耗性を向上できる。
次に、車両の定常走行などで機関の中回転や部分負荷域に移行した場合は、連結切換機構36によって各気筒における前記第1スイングアーム30に対して第2スイングアーム31がいまだ非連結になっている。
一方、ここで、電子コントローラ49からの制御信号によって電動アクチュエータを介して制御軸24が、図6A〜C及び図7A〜Cに示すように、θ2の位置までさらに反時計方向へ回転して制御偏心軸29も同じくθ2の位置まで回動して、制御偏心カム25の軸心Q2は駆動軸4に最も接近する。
このため、ロッカアーム15とリンクアーム16などの伝達機構8全体が駆動軸4を中心に時計方向へ回動し、これによって、揺動カム7も相対的に時計方向(リフト方向)へ回動する。
図6に示す状態では、第1吸気弁3aは揺動カム7が跳ね上がっており、揺動カム7のベースサークル部がローラ34と接しているためリフトはしていない(閉弁状態)。第2吸気弁3bも第2駆動カム13のカムノーズ部13bが上方を向いており、スリッパ面35aと当接するのはベースサークル部であるため開弁リフトはしていない閉弁状態にある。
図7に示す状態では、揺動カム7のカムノーズ部7bが第1スイングアーム30から第1吸気弁3aに伝達されて開弁リフトする。よって、かかる機関の低中負荷ないし低中回転の領域では、第1吸気弁3aのバルブリフト量および作動角が、図10に示すように増加して中間リフトL2及び中間作動角D2になる。
一方、この瞬間に第2駆動カム13も、カムノーズ部13bがスリッパ面35aを押し下げて第2吸気弁3bを開弁リフトさせ、このリフト量が図10に示すようにLNになり、さらに駆動軸が回転し第1吸気弁3aがピークリフトとなる駆動軸角度では、リフト量がLN≡にやや低下するのである。換言すれば、第1吸気弁3aのピークリフト位相が第2吸気弁3bのピークリフト位相よりも僅かに遅角側になる。
続いて、機関高回転高負荷の運転域に移行した場合は、電子コントローラ49からの出力信号によって電磁切換弁48が油圧給排通路43と供給通路46を連通させ、油圧給排通路43とドレン通路47との連通を遮断する。このため、受圧室40に高圧油圧が供給されて、連結ピン38は、第1スイングアーム30の非リフト時に先端部38aが第2保持穴37bに係入する。
すなわち、この時点では第2スイングアーム31が非リフト状態になっていることから、第1スイングアーム30も非リフトの区間において第1保持穴37aと第2保持穴37bが合致する。したがって、この両者の非リフト区間で、連結ピン38が、コイルばね39のばね力に抗して図2に示す位置から右方向へ移動して先端部38aが第2保持穴37bに係入するのである。これによって、第1スイングアーム30と第2スイングアーム31が一体に連結されて、両スイングアーム30、31が同期してリフト、非リフト作動を繰り返す。
一方、ここで電子コントローラ49から前記電動モータへの制御信号が出力されて、ボール螺子機構を介して制御支軸24aが、図8A〜C及び図9A〜Cに示すように、反時計方向へさらに回転してθ3の位置に移動する。したがって、制御偏心軸29は、同じくθ3の位置になり、軸心Qが駆動軸4から右上方向へ離間移動する。これにより、伝達機構8の全体が、駆動軸4を中心として時計方向に傾動する。このため、揺動カム7も時計方向へ回動して、第1スイングアーム30のローラ34への当接位置がカム面7dのリフト部側寄りになる。
図8は閉弁状態である非リフト状態の姿勢を示すが、第1吸気弁3aは、図8Aに示すように、揺動カム7が跳ね上がっており、揺動カム7のベースサークル部がローラ34と接しているためリフトはしていない(閉弁状態)。第2吸気弁3bも第2駆動カム13のカムノーズ部13bが上方を向いており、スリッパ面35aと当接するのはベースサークル部であるためリフトはしていない(閉弁状態)。
図9はリフト状態を示し、第1吸気弁3aが開弁状態になっている姿勢を示す。すなわち、第1駆動カム5の偏心方向Y−Xが丁度リンクアーム15の軸間方向を向いた瞬間である。これにより第1吸気弁3aは、図10に示すように、リフト量が最大ピークリフトL3となり、作動角も最大作動角D3となる。
ここで、前述のように、連結切換機構36によって第1、第2スイングアーム30,31が連結状態になっており、該2つのスイングアーム30,31は一体で作動することから、第2吸気弁3bも第1吸気弁3aと同じリフトカーブとなる。つまり、図9Cに示すように、第2駆動カム13のカムノーズ部13bと第2スイングアーム31のスリッパ面35aとの間には大きな隙間Cが発生して、第2駆動カム13の外周面13aのカムノーズ部13bのリフトが第2スイングアーム31に伝達されず、第2吸気弁3bは第1スイングアーム30のスイング作動にしたがって第1吸気弁3aと同じく最大リフト量L3、最大作動角D3となる。
次に、機関の性能面からの本実施形態の効果を説明する。
図4、図5に示す最小リフト量L1(最小作動角D1)の制御状態では、図10において、第1吸気弁3aがリフトカーブL1、第2吸気弁3bがリフトカーブLNと対応する。これは、前述したように、アイドリングなど機関低回転域などに用いられ、リフト作動角Dを小さくしてポンピングロスを低減すると共に、フリクションを低減することで燃費低減を図ることができる。
さらに、第2吸気弁3bはできるだけ小リフト量小作動角とし、第1、第2吸気弁3a、3bの2弁リフト差を拡大してスワール効果を高め燃焼を改良することで一層の燃費低減を行うことができる。
ここで、第2吸気弁3bのリフトや作動角を小さくし過ぎると次のような問題が発生するおそれがある。つまり、第2吸気弁3bの閉弁時には傘部外周のバルブシート接触部付近にデポが付着し易く、吹き返される混合気やEGRガスからの成分が閉弁時に同部位に付着してデポとして成長するのである。
本実施形態では、第2吸気弁3bが開弁すると、傘部外周を流速の速いガスが流れてデポを分離除去させる効果を有する。
前記第2吸気弁3bの作動角が大きいほど、またリフト量が大きいほどその効果は高くなるが、第2吸気弁3bの作動角やリフトが大きすぎると、今度は第1、第2吸気弁3a、3bの2弁間のリフト差によるスワール効果が弱まってしまう。
したがって、デポ要求を満足させられる最小の作動角リフトとすることが求められる。本実施形態では、第2駆動カム13によるリフトカーブLNを、デポ要求を満足しスワール効果も十分得られるような所定の1種類の固定リフトカーブに設定している。しかも、この第2吸気弁3bのリフトカーブLNは、第1吸気弁3aの作動角やリフトが変化しても変わらない。つまり、これらによらず、安定的にデポ要求を満足しスワールを高める効果を維持できるのである。
例えば、図6、図7に示す両スイングアーム30,31が非連結状態にある中間リフト量L2(中間作動角D2)制御の場合でも、第1吸気弁3bは、第2吸気弁3aのリフトカーブLNとほぼ同じリフトカーブなので、同様にデポ要求を満足しスワールを高める効果を維持できるのである。
この場合は、アイドリング運転より負荷(ないし回転数)の高い部分負荷領域において、スワールによる燃焼改善に基づき、燃費を低減できるのである。
一方、トルク要求が高い運転条件の場合は、図外のスロットルバルブ開度を高める共に、図8及び図9に示したように、連結切換機構36によって両スイングアーム30,31を連結する。この結果、第1、第2吸気弁3a、3bの2弁とも、最大リフト量L3(最大作動角D3)に制御され、吸入空気量を増加させて、トルク(出力)を高めることができるのである。このような、トルクが高い領域では吸入空気量が増加するので、燃焼は改善されることからスワールの必要性はなくなる。
図11の右側のリフト特性図に示すように、連結切換機構36によって第1、第2スイングアーム30,31が連結されているときは、第1、第2吸気弁3a、3bの2弁とも同一リフトカーブとなり、リフトカーブL1の作動角D1(リフト量L1)からリフトカーブL3の作動角D3(リフト量L3)まで変化する。機関回転数が高いほど作動角を拡大し最大出力を高め、機関回転数が低いほど作動角を縮小し極低回転トルクを高めることも可能である。
図12に第1、第2吸気弁3a、3bのピークリフト量の制御マップの一例を示す。
機関回転−機関トルク(負荷)マップ上のKラインよりもトルクが低い場合は、連結切換機構36によって第1、第2スイングアーム30,31を非連結とし、第1、第2吸気弁3a、3bの2弁間リフト差をつけて、スワールにより燃焼を改良し燃費を改善する。
―方、Kラインよりもトルクが高い場合は、連結切換機構36によって第1、第2スイングアーム30,31を連結して第1、第2吸気弁3a、3bの2弁とも大きなリフト量でリフトさせることでトルクを高める。
このKラインは、図12に示すように、機関回転(X軸)上昇とともにKラインのトルク(Y軸)は減少するように設定されている。これは、高回転になるほど高トルクで走行する頻度が高まるので、低いトルクのうちから予め連結切換機構36によって両スイングアーム30,31を連結しておくのである。こうすることで、連結切換機構36の連結一非連結の切換え作動をする回数を減少させると共に、切換えに必要な時間遅れが発生する頻度を低下させる。これによって、滑らかな卜ルク上昇を実現させると共に、連結切換機構36が連結一非連結の切換え作動によるトルクショックが発生する頻度も低下させることができるのである。
さらに、補足すると、前記Kラインを超えた時点で、第2吸気弁3bのリフト量を極小リフトLNから第1吸気弁3aと同じ大リフトに変化させてしまうと、突然トルクアップし、前述のトルクショックが発生してしまう。そこで、図13に示すような過渡リフト制御を行う。
この図13はアイドルからの加速(図12)を示しており、実線は第1吸気弁3aのピークリフト量変化特性、破線は第2吸気弁3bのピークリフト量変化特性を示している。第2吸気弁3bは極小固定リフトLNとなっている一方、第1吸気弁3aは小リフトL1となっているが、機関の回転上昇、負荷上昇とともにリフト増加していき、中間リフトL2になったKラインに達する。そこで、連結切換機構36によって両スイングアーム30,31を連結すると、第2吸気弁3bのリフトが極小のLNからL2に急増してしまい、空気量も急増し、もって突然トルクアップし、トルクショックが発生してしまうおそれがある。
そこで、図13に示すように、連結切換機構36によって両スイングアーム30,31を連結すると同時に、制御軸24を一方向へ回転させて両吸気弁3a、3bのバルブリフト量をL1.5までを変化させてしまう。
この2つの吸気弁3a、3b2ともバルブリフト量がL1.5になっており、第1吸気弁3aがバルブリフト量L2でかつ第2吸気弁3bのバルブリフト量LNであった場合とほぼ同一トルクとなるようなリフトであるため、上述のトルク段差によるトルクショックが低減・抑制されるのである。
なお、本実施形態では、第1、第2吸気弁3a、3bに適用した例を示したが、第1、第2排気弁側に適用することも可能である。
すなわち、第2排気弁も閉弁時には傘部外周のバルブシート接触部付近に燃焼ガスによるデポが付着し易いが、第2排気弁を極小リフトLNに固定することで、デポの除去を行うことができる。また、第1排気弁のリフト量特性を変化させた場合であっても、このLNは変化しないので、確実なデポの除去機能を確保できるのである。
また、この第2排気弁を極小リフトLN固定は、第1排気弁から主に燃焼ガスを排出することになるので、排気行程おいて筒内ガス流動が高まり、次燃焼サイクルにおいて燃焼安定性を高め、もって燃費も低減できる。さらに、後流の排気マニホルドや触媒への排気ガス流に乱れを生じることにより、触媒の転化性能を高め排気エミッションを低減できるメリットも得られる。
〔第2実施形態〕
図14〜17は本発明の第2実施形態を示し、前記第1駆動カム5と第2駆動カム50が駆動軸4にそれぞれ一体に形成されていると共に、揺動カム7が、カムシャフト7aを含めた基端部側で分割形成されている。
すなわち、前記第1駆動カム5は、駆動軸4の鍛造、鋳造などによる成形時に一体に形成されている一方、第2駆動カム50も該駆動軸4の成形時に一体に形成されている。この第2駆動カム50は、第1実施形態の第2駆動カム13に対して大きな卵形のカムに形成されている。
そして、前述のように、駆動軸4に第1、第2駆動カム5、50を一体成形すると、複数の揺動カム7を駆動軸4に組み付ける際に、前記各駆動カム5、50の存在によって駆動軸4の端部から順次挿通して組み付けることができなくなる。
そこで、本実施形態では、図14に示すように、前記揺動カム7の基端部側をカム面7d側のカム本体とブラケット部材7eとに分割形成されていると共に、前記カム本体に対してブラケット部材7eを、互いに対向した半割状の軸受溝を前記駆動軸4の径方向外側から嵌合しつつ2本のボルト14、14によって連結されている。
前述のように、前記第1、第2駆動カム5、50が駆動軸4に一体に設けられていることから、第1、第2駆動カム5、50の支持剛性が高くなってリフト挙動を安定化できると共に、第1実施形態のような固定用ピン12が不要になって部品点数の削減と製造作業コストの低減化が図れる。
また、前記揺動カム7は、図14に示すように、カムシャフト7aの軸方向の駆動カム5側の一端部が延長形成され、該延長部7fの先端縁が第1駆動カム5の一側面に近接配置されている。このように延長部7fを設けることにより、揺動中における揺動カム7の軸方向の倒れを抑制できると共に、スリーブ2の廃止によって部品点数の削減が図れる。
リンクアーム17は、駆動軸4に軸方向に沿って側方から挿入配置されている。
また、第2スイングアーム31の長手方向のほぼ中央位置には、第2ローラ軸51aによって第2ローラ51が回転自在に支持されている。したがって、前記第2駆動カム50の外周面50aは、スリッパ面ではなく、第2ローラ51に転接している。これは、第2駆動カム50をハイリフト化したため、摩擦損失増加を抑制する意味もある。
したがって、本実施形態では、例えば、機関の所定回転域において前記連結切換機構36によって第1、第2スイングアーム30,31が連結されていない非連結状態では、第1吸気弁3aは、揺動カム7のカム面7dが第1ローラ34に転接して開弁リフトされることからこのリフト量Lと作動角Dは、図17のL1〜L3のリフトカーブ特性となる。一方、第2吸気弁3bは、常時第2駆動カム50のカムプロフィールにしたがって固定的な開弁リフトとなり、そのリフト量と作動角は図17のリフト量LN、作動角DNのリフトカーブ特性になる。
その後、機関高回転域などにおいて、連結切換機構36によって第1、第2スイングアーム30,31が連結されると、各吸気弁3a、3bの開弁リフトは、図16A〜Cに示すように、リフトの大きな第2駆動カム50のカムプロフィールに支配されることから、揺動カム7のカム面7dと第1ローラ34との間に隙間C1が形成されて、第1吸気弁3aは第2吸気弁3bと共に第2駆動カム50のリフト量にしたがって開弁リフトする。
すなわち、図17に示すように、第2吸気弁3bのリフト量LN、作動角DNが第1吸気弁3aの最大リフト量L3、最大作動角D3より大きくなる。したがって、連結切換機構36によって第1、第2スイングアーム30,31が連結された場合には、第1吸気弁3aと第2吸気弁3bの両方が第2駆動カム50によるリフトカーブLNにて駆動される。
図18は第1、第2吸気弁3a、3bのリフト特性を纏めたもので、この図から分かるように、第2吸気弁3bは、常に大きなリフト量LNと大きな作動角DNで作動している。したがって、図外のスロットルバルブを開くだけで、トルクを立ち上げることができるのでトルクの立ち上がり応答性が高くなる。
因みに、前記第1実施形態では、第1吸気弁3aが小作動角L1、第2吸気弁3bが極小作動角LNで運転時に、急加速をしたい場合、トルクを増加させるために、作動角を増加したり、両スイングアーム30,31を連結する必要があり、その分、トルク発生に時間がかかるのである。
ここで、連結切換機構36が解除された場合の第2吸気弁3bのリフト量LNは、前記第1吸気弁3aの制御範囲内の最大リフト量L3より大きく、また作動角DNも第1吸気弁3aの制御範囲内最大作動角L3より大きい作動角となる特性となっている。
したがって、連結切換機構36によって第1、第2スイングアーム30,31が連結されている場合において、両吸気弁3a、3bが開弁リフト中に部分的に第1駆動カム5により駆動される(乗り変わる)ことを回避できるので騒音を低減できる。
また、第2吸気弁3bのリフト量LNと作動角DNが、第1吸気弁3aの制御範囲内の最大リフト量L3と最大作動角D3より相対的に大きいので、同一ガス交換のために必要な第1吸気弁3aの最大リフト量L3および最大作動角D3を相対的に小さく設定できる。その結果、第1吸気弁3aのリフト量および作動角の変換幅(L1〜L3、D1〜D3)を小さくでき、前記伝達機構8の姿勢変化を抑制でき、機関への搭載性などを向上でき、また伝達機構が無理な姿勢になるのを抑制し、機構の耐摩耗性などを向上できる効果なども得られる。
なお、本実施形態は、吸気弁側に適用した例を示したが、排気弁側に適用することも可能である。その場合は、一方の排気弁のリフト量と作動角を可変とし、他方の排気弁のリフト量と作動角を各々それらより大きい固定リフトカーブとすることで、同様の騒音低減効果、変換幅低減効果などが同様に得られる。
〔第3実施形態〕
図19は第3実施形態を示し、可変動弁装置の基本構造は第2実施形態と同じであるが、前記第1吸気弁3aが排気行程中に開閉作動する構成におり、第2吸気弁3bは通常の吸気行程で開閉作動するようになっている。すなわち、第1駆動カムは、駆動軸に相対的に進角した位相で固定され、逆に、第2駆動カムは相対的に遅角した位相で固定されている。
この図19では第1吸気弁3aがリフトカーブL3に制御され、該第1吸気弁3aのピークリフトがL3になった瞬間の姿勢を示す。一方、第2吸気弁3bは、図19Cに示すように、第2駆動カム50がηだけ反時計方向に大きく位相遅角して駆動軸に固定されているので、この瞬間は零リフトとなっている。
一方、駆動軸4がηだけ位相回転すると、第2吸気弁3bは第2駆動カム50によりピークリフトLNを示す。したがって、リフト特性は、図20及び図21の左側に示すように、第1吸気弁3aのリフトカーブL3が終了した後、第2吸気弁3bの固定リフトカーブLNが開始される。
ここで、第1吸気弁3aのリフトカーブL3は、図20及び図21の破線で示す一気筒当たり2つの排気弁のリフトカーブの内側に含まれるように設定してもよい。その場合、各排気弁の開弁リフトが開始してから第1吸気弁3aの開弁リフトが開始され、各排気弁の開弁リフトが終了する前に第1吸気弁3aのリフトが終了するようになっているので、排気ガス(EGRガス)が高圧で吸気側に吹き返し吸気音を発生するのを抑制できる。
なお、第1吸気弁3aの最小リフトカーブL1は、開弁リフトせずに零リフトになるように設定されている。これは、図19において、制御軸24を時計方向に大きく位相変換するか、あるいは、揺動カム7のカム山を第1実施形態のものよりも低く設定することによって容易に実現できる。
次に、連結切換機構36が第1、第2スイングアーム30,31を連結した場合は、図21の右側に示すように、第1、第2吸気弁3a、3bの両方が排気行程中にサブリフトし、吸気行程になると、第1、第2吸気弁3a、3bの両方が固定リフトカーブLNでメインリフトする。
このように、両吸気弁3a、3bとも開弁リフトするので、吸気充填効率を高め、トルクを増加することができる。特に、最大限トルクを高めたい場合には、前記サブリフトをリフトカーブL1、すなわち、零リフトとし全く開閉しないようにすると、筒内に導入されるEGR量が最小となり、その分、新気の充填効率が高まってトルクが最大限に向上する。そこまで、トルク要求がない場合は、サブリフトをつけて適度のEGRを導入することで燃費の低減化が図れる。
第3実施形態における、連結切換機構36が非連結の場合での機関性能効果を纏めると以下のようになる。すなわち、排気行程においてサブリフト作動する第1吸気弁3aの作動角やリフトを可変制御することで吸気ポート側に排出するEGRガス量を調整することが可能になる。さらに、このEGRガスは、一方の第1吸気弁3aのみから排出し他方の第2吸気弁3bからは排出されないため、筒内に排気行程中のスワールが発生する。
また、次の吸気行程でメインリフトする第2吸気弁3bのリフト特性は固定であるため、サブリフト特性が可変制御された場合でも安定した吸気作動が得られる上に、このメインリフトは第2吸気弁3bのみで行われるので、吸気行程中のスワールも発生する。
以上のような、EGRガス量調整、排気行程スワール、吸気行程スワール、吸気作動安定などより、燃費や排気といった機関性能を高められる。
また、これらにより、筒内に導入するEGRガス量の許容値を高められるという意味で、一層、燃費や排気を高められるのである。
一方、第3実施形態における連結切換機構36が連結の場合での機関性能効果としては、前述のように、両吸気弁3a、3bとも開弁リフトするので、吸気充填効率を高め、トルクを増加することができることなどである。
〔第4実施形態〕
図22、図23は第4実施形態を示し、可変動弁装置の基本構造は第3実施形態と同じであるが、異なるところは、第1、第2機関弁を吸気弁ではなく排気弁に適用したものである。つまり、第3実施形態の第1吸気弁3aが第1排気弁と3aして適用され、第2吸気弁3bが第2排気弁3bとして適用されたものであって、第2駆動カム50がηだけ位相が遅角にずれるのではなく、この実施形態では第2駆動カムのηが逆に進角側にずれている。
この結果、図23に示すように、先に排気行程において固定リフトカーブLNで第2排気弁3bのメインリフト作動が行われ、次に、吸気行程で第1排気弁3aのサブリフト作動が行われる。
なお、図外の第1、第2吸気弁の開弁リフトのリフト量は、図22、図23の破線で示すように両方とも大きな固定リフトカーブL1となっている。
第1排気弁3aの最大のサブリフトカーブL3であっても、2つの吸気弁のリフトカーブL1の中に含まれるようにしてもよい。この場合、吸気弁が開いてから排気弁が開き、吸気弁が閉じる前に排気弁が閉じるので、排気ガス(EGRガス)が高圧で筒内に進入し、筒内を過熱しノッキングを誘発するのを抑制できる。
第1排気弁3aの最小リフトカーブL1は零リフト(開弁リフトせず)に設定されている。
次に、連結切換機構36が第1、第2スイングアーム30,31を連結した場合は、図23の右側に示すように、2つの排気弁3a、3bが吸気行程中にサブリフトし、その後、燃焼した後の排気行程になると、2つの排気弁3a、3bが固定リフトカーブLNでメインリフトする。排気行程で2つの排気弁3a、3bがとも開弁リフトするので、排気効率を高め、卜ルクを増加することができる。
特に、最大限トルクを高めたい場合には、サブリフトをリフトカーブL1すなわち零リフトとし全く開閉しないようにすると、吸気行程中に筒内に導入されるEGR量が最小となり、その分、新気の充填効率が高まるのでトルクを最大限向上させることができる。そこまで、トルク要求がない場合は、サブリフトをつけて適度のEGRを導入することで燃費の低減化が図れる。
第4実施形態における、連結切換機構36が非連結の場合での機関性能効果を纏めると、以下のようになる。すなわち、まず、吸気行程においてサブリフト作動する第1排気弁3aの作動角やリフトを可変制御することで排気ポート側から筒内に流入するEGRガス量を調整可能となる。さらに、このEGRガスは一方の第1排気弁3aのみから流入し他方の第2排気弁3bからは流入しないため筒内に吸気行程スワールが発生する。
また、燃焼を終えた次の排気行程でメインリフトする第2排気弁3bのリフト特性は固定であるため、サブリフト特性が可変制御された場合でも安定した排気作動が得られる上に、このメインリフトは一方の第2排気弁3bのみで行われるので、排気行程中のスワールも発生し、次の吸気行程にもそのスワールが残っており、前述の吸気行程中のスワールを高めることができる。
以上のような、EGRガス量調整、排気行程スワール、吸気行程スワール、排気作動安定などより、燃費や排気といった機関性能を高められる。
また、これらにより、筒内に導入するEGRガス量の許容値を高められるという意味で、さらに燃費や排気を高められるのである。
一方、第4実施形態における連結切換機構36が連結の場合での機関性能効果としては、前述のように、排気行程で2つの排気弁3a、3bとも開弁リフトするので、排気効率を高め、トルクを増加することができることなどである。
前記各実施形態では、一対のフォロアを、ロッカシャフト32を中心に揺動可能な一対のスウィングアーム30,31とし、その間に連結切換機構36を設けたが、別のタイプであっても構わない。例えば、直動型の円筒状のバルブリフタを一対設け、これらを介して一対の機関弁をそれぞれ駆動するようにしても良い。
前記各バルブリフタの円筒側面の一部に平面部を形成し、この各平面部同士を当接させ、その間に連結切換機構を設けても良い。
また、連結切換機構36として、連結ピンにより連結するものに限らず、特開平8−210113に示すようなプロップ(レバー)式の連結切換機構であってもよい。また、連結ピンの駆動は、油圧によるものに限らず、特開2012−2095に示すような電磁ソレノイドによる駆動などとしても良い。
さらに、第1機関弁のリフト量を連続的に可変駆動する可変機構は、実施形態に示したような、偏心カムを駆動カムとするものに限らず、特開2007−321653に示すような、卵型カムを駆動カムとするものであっても構わない。
すなわち、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の構成に変更することが可能である。また、駆動軸の先端の図外のチェーンスプロケットに、特開2009−74414に示すような、位相可変型の可変機構を併設することも可能である。その場合は、吸気バルブタイミングと排気バルブタイミングの相関を変更できるので、さらなる性能効果が期待できる。
前記実施形態から把握される前記請求項以外の発明の技術的思想について以下に説明する。
〔請求項a〕請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
前記第1、第2機関弁は吸気弁であり、
前記連結切換機構により第1、第2スイングアームの連結が解除された場合の前記第2吸気弁のリフト特性を、前記第1吸気弁の制御範囲内の最小リフト量及び最小作動角より小さな所定のリフト量と作動角となるように設定したことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
〔請求項b〕請求項aに記載の内燃機関の可変動弁装置であって、
前記第1駆動カムは、前記クランクシャフトと同期回転する駆動軸に一体回転可能に設けられ、
前記第2駆動カムの外径は、前記駆動軸の外径よりも小さく形成されていることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
〔請求項c〕請求項aに記載の内燃機関の可変動弁装置であって、
前記第1スイングアームは、前記揺動カムに転接するローラを有することを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
この発明によれば、前記揺動カムは、第1スイングアームの当接箇所での摩擦方向が変わることから、摩耗が発生し易いことから、ローラを用いることによって、摩耗の発生を抑制することが可能になる。
〔請求項d〕請求項aに記載の内燃機関の可変動弁装置であって、
前記第2スイングアームには、前記第2駆動カムと当接する当接面が設けられていることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
この発明によれば、回転する第2駆動カムは摩擦方向が一定であるため、第2スイングアームの当接箇所の摩耗がしにくいことから、ローラを用いなくとも単なる当接面で構成することができる。これによって、ローラを設ける場合に比較してコストの低減化が図れる。
〔請求項e〕請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
前記連結切換機構は、
前記第1スイングアームと第2スイングアームにそれぞれ設けられた連結孔と、
前記両連結孔内を移動可能に設けられた連結部材と、
前記連結孔に設けられて、前記連結部材を一方向へ付勢するばね部材と、
前記連結部材を前記ばね部材のばね力に抗して移動させる油圧を前記連通孔内に供給する油圧供給通路と、
を備えたことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
〔請求項f〕請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
前記連結切換機構によって連結が解除された場合の前記第2機関弁の特性を、前記第1機関弁の制御範囲内の最大リフト量より大きな所定リフト量でかつ最大作動角よりも大きな所定の作動角となる特性であることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
〔請求項g〕請求項fに記載の内燃機関の可変動弁装置において、
前記揺動カムが当接する第1スイングアームの当接箇所と、前記第2駆動カムが当接する第2スイングアームの当接箇所には、ローラが回転自在に設けられていることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
この発明によれば、固定リフトが大リフト量であることからローラによる転接によって安定した揺動が可能になる。
〔請求項h〕請求項gに記載の内燃機関の可変動弁装置において、
前記第2駆動カムは前記クランクシャフトと同期回転する駆動軸と一体回転可能に設けられ、前記揺動カムは前記駆動軸を挟んで2分割可能な2つの部材から形成されていることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
この発明によれば、例えば第2駆動カムを駆動軸に一体に設けた場合でも、揺動カムを組み付けることができるので、組付作業性が向上する。
〔請求項i〕請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
前記一対の機関弁は吸気弁であって、
前記連結切換機構が解除された場合の前記第1吸気弁の開閉は排気行程で行われると共に、前記第2吸気弁の開閉は吸気行程で行われることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
この発明によれば、排気行程で片側一方の吸気弁の開弁作動させることによってEGRの吸入を得ることができる。これによって燃費の向上が図れると共に、片側一方のみのリフトであることから、EGRスワールも生成できる。
〔請求項j〕請求項iに記載の内燃機関の可変動弁装置において、
前記連結切換機構が解除された場合の前記第1機関弁の開期間が、前記第2機関弁の開期間とオーバーラップしないことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
この発明によれば、連結時に駆動カムが途中で乗り換わる可能性がないので、安定した動作が実現できる。
〔請求項k〕請求項jに記載の内燃機関の可変動弁装置において、
前記第1吸気弁の作動角とバルブリフト量が最大に制御された場合であっても、排気弁の作動角及びバルブリフト量よりも小さいことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
この発明によれば、排気弁のバルブリフト量の範囲内で吸気弁が開閉することから、該吸気弁側の吸気ポートに過度の排気ガスが送り込まれることを抑制できる。この結果、エアクリーナなどに排気ガスが当たって異音が発生するなどの不具合が抑制できる。
〔請求項l〕請求項jに記載の内燃機関の可変動弁装置において、
前記連結切換機構によって連結された場合の前記揺動カムから前記第1スイングアームへ伝達される揺動量はほぼ零に制御されていることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
連結時は排気行程で開かないようにすることで、新気の割合を増加させ、トルクの必要な高回転域などでトルクを出すことが可能になる。
〔請求項m〕請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
前記第1、第2機関弁は排気弁であって、
前記連結切換機構によって連結が解除された場合の前記第1排気弁の開閉は吸気行程で行われると共に、前記第2排気弁の開閉は排気行程で行われることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
吸気行程での片弁リフトによってEGRガスの吸入を得ることができるので、燃費が向上すると共に、片弁のみのリフトであるからEGRガスによるスワールも生成できる。
〔請求項n〕請求項mに記載の内燃機関の可変動弁装置において、
前記連結切換機構によって連結が解除された場合の前記第1機関弁の開期間が、前記第2機関弁の開期間とオーバーラップしないことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
この発明によれば、連結時に駆動カムが途中で切り換わることがないので、安定した動作が実現できる。
〔請求項o〕請求項nに記載の内燃機関の可変動弁装置において、
前記第1排気弁の開期間及びバルブリフト量が最大に制御された場合であっても、吸気弁の開期間とバルブリフト量よりも小さいことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
〔請求項p〕請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
前記連結切換機構の連結及び非連結に切り換えは前記第1機関弁と第2機関弁の閉時期であるカムベースサークル時に行うことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
この発明によれば、両機関弁の閉弁時は両スイングアームの動作が停止していることから、この時期に行うと安定して連結、非連結を行える。
〔請求項q〕請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置であって、
前記第1機関弁のバルブリフト量は、機関低回転には小さく制御されていると共に、高回転時には大きくなるように制御されていることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
〔請求項r〕請求項qに記載の内燃機関の可変動弁装置において、
前記連結切換機構の連結、非連結条件は、機関回転数に応じて決定されることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
この発明によれば、機関回転数に応じて連結、非連結を切り換えることによって出力を調整することができる。
1…シリンダヘッド
3a…第1吸気弁(第1機関弁)
3b…第2吸気弁(第2機関弁)
4…駆動軸
5…第1駆動カム
6…スイング機構
7…揺動カム
8…伝達機構
9…制御機構
10a・10b…バルブスプリング
13…第2駆動カム
13a…外周面
13b…カムノーズ部
15…ロッカアーム
16…リンクアーム
17…リンクロッド
24…制御軸
30…第1スイングアーム(第1フォロア)
31…第2スイングアーム(第2フォロア)
32…ロッカシャフト
34…第1ローラ
34a…第1ローラ軸
35…スリッパ凸部
35a…スリッパ面
36…連結切換機構
37a・37b…第1,第2保持穴
38…プランジャ
39…コイルばね
40…受圧室
41…油圧回路
42…油通路
43…油圧給排通路
44…オイルポンプ
46…供給通路
47…ドレン通路
48…電磁切換弁
49…電子コントローラ
50…第2駆動カム
50a…外周面
50b…カムノーズ部
51…第2ローラ
X…駆動カムの軸心
Y…駆動軸の軸心

Claims (4)

  1. バルブスプリングのばね力によって閉弁方向へ付勢された第1排気弁及び第2排気弁と、
    クランクシャフトと同期回転する駆動軸に一体回転可能に設けられた第1駆動カムと及び第2駆動カムと、
    前記第1駆動カムの回転運動を揺動力に変換して伝達する伝達機構と、
    該伝達機構の揺動力が伝達されて揺動運動を行う揺動カムと、
    該揺動カムの揺動運動によって押圧されて前記第1排気弁を開作動させる第1スイングアームと、
    前記第2駆動カムの回転によって押圧されて前記第2排気弁を開作動させる第2スイングアームと、
    前記伝達機構の姿勢を変化させることによって、前記揺動カムの揺動量を変化させる制御機構と、
    前記第1スイングアームと第2スイングアームを連結または非連結とする連結切換機構を有し、
    前記連結切換機構によって第1スイングアームと第2スイングアームの連結が解除された場合に、前記第1排気弁の開閉は吸気行程で行われると共に、前記第2排気弁の開閉は排気行程で行われることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    前記連結切換機構によって前記第1スイングアームと第2スイングアームの連結が解除された場合に、前記第1排気弁の開期間が前記第2排気弁の開期間とオーバーラップしないことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  3. 請求項2に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    前記第1排気弁の開期間及びバルブリフト量が最大に制御された場合であっても、吸気弁の開期間とバルブリフト量よりも小さいことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  4. クランクシャフトの回転力によって回転駆動する第1駆動カム及び第2駆動カムと、
    バルブスプリングによって閉弁方向へ付勢された第1排気弁及び第2排気弁と、
    前記第1駆動カムの回転運動を揺動運動に変換して伝達する伝達機構と、
    該伝達機構の揺動力が伝達されて揺動運動を行う揺動カムと、
    前記伝達機構の姿勢を変化させることによって前記揺動カムの揺動量を変化させる制御機構と、
    前記揺動カムが当接して前記第1排気弁を開閉作動させる第1フォロアと、
    前記第2駆動カムが当接して前記第2排気弁の開閉作動を行う第2フォロアと、
    前記第1フォロアと第2フォロアの開閉量と開閉タイミングを連動させるか、または連動解除する切換機構とを有し、
    前記切換機構によって連動が解除された場合の前記第1排気弁の開閉は吸気行程で行われると共に、前記第2排気弁の開閉は排気行程で行われることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
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