JP6000870B2 - 乗り物用シート - Google Patents

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Description

本発明は、シートパッド(シート外形をなして乗員を弾性的に支持する部材)が可動である乗り物用シートに関する。
この種の乗り物用シートでは、乗員が長時間同じ姿勢である場合、シートに接する部分の血流が滞るなどして疲れや痛み等を感じることがある。
このため乗員が適宜姿勢を変える等して対応するのであるが、このとき例えばシートパッド(乗員を弾性的に支持する部材)が乗員の動きに追従するなどして、乗員の姿勢変位をサポートできることが望ましい。
例えば特許文献1に開示の乗り物用シートでは、座布団(シートパッドに相当)が、ガイドレールを介して、車室床面に対してシート幅方向に相対移動可能である。ここでガイドレールはシート幅方向に延びる棒部材である。また座布団の下部には、垂下部材(略U字状の平板材)が突設されており、ガイドレールを挿入可能である。
特許文献1の技術では、一対のガイドレールを、起立部材(棒材)を介して車室床面側に固定しつつ、シート左右に並列配置する。そして一対のガイドレール上に座布団を配置しつつ、各ガイドレールを垂下部材に相対移動可能に嵌装する。こうすることで乗員の姿勢変位に応じて、座布団全体が、一対のガイドレールに沿ってシート幅方向に相対移動可能となる。
特許第4095583号明細書
ところで公知技術では、座布団(シートパッド)全体がシート幅方向に相対移動する構成である。このため例えば車両走行時において、シートパッドとともに乗員が過度に移動する等して、着座姿勢が大きく乱れることがあった(サポート性能にやや欠けるシート構成であった)。
本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、シートパッドを性能よく可動とすることで、座圧の変化により血流を促進させて疲労や痛み等を軽減することにある。
上記課題を解決するための手段として、第1発明の乗り物用シートは、シートクッションやシートバックなどのシート構成部材を備える。そしてシート構成部材が、シート骨格をなすシートフレームと、シート外形をなして乗員を弾性的に支持可能なシートパッドとを有する。
本発明では、シートパッドを可動(シートフレームに対して相対移動可能)として乗員を姿勢変位させ且つ姿勢をサポートする。この種のシート構成では、シートパッドを性能よく(例えばサポート性よく)可動とすることで、座圧の変化により血流を促進させて疲労や痛み等を軽減できることが望ましい。
そこで本発明では、シートパッドが、着座状態時の乗員に接触可能な可動部位と、可動部位の周囲に配置する固定部位とを有する。そしてシートフレーム上にシートパッドを配設するに際して、流体が封入されて押圧にて変形可能なバッグ部材をシートフレームと可動部位の間に配設する。こうして可動部位を、シートフレームに対してバッグ部材を変形させつつ相対移動可能に配置するとともに、固定部位を、シートフレームに固定する構成とした。
本発明では、乗員の姿勢を変位させ、且つシートパッドのサポート性能を固定部位にて好適に維持しつつ、可動部位を、バッグ部材の変形にて可動とすることができる。
また発明の乗り物用シートはシート構成部材が、シートパッドを被覆するシートカバーを有するとともに、シートカバーの一部を、可動部位と固定部位の間に引込み状に取付ける構成である。
そこで本発明では、シートカバーの一部の取付け箇所を、シートフレームとバッグ部材の接する箇所よりも着座側に設けることとした。こうすることでバッグ部材が、シートカバーに極力干渉することなく変形可能となる。
発明の乗り物用シートは、第1発明の乗り物用シートにおいて、シートバックが、リクライニング機構を介してシートクッションに起倒可能に連結される。
そこで本発明では、バッグ部材が、シート構成部材の端部側からリクライニング機構側に向かうにつれて流体の収納容量が連続的に又は段階的に大きくなる構成とした。こうすることで可動部位を、リクライニング機構側(乗員に接し易い部位)にて比較的大きく相対移動させることができる。また可動部位が、シート構成部材の端部側にて比較的小さく相対移動する(サポート性に優れる構成となる)。
発明の乗り物用シートは、第1発明又は第2発明の乗り物用シートにおいて、シートクッションが、シート幅方向一側に配置の第一バッグ部材と、一側とは異なるシート幅方向他側に配置の第二バッグ部材とを有する。またシートバックが、シート幅方向一側に配置の第三バッグ部材と、一側とは異なるシート幅方向他側に配置の第四バッグ部材とを有する。
そこで本発明では、第一バッグ部材と、第三バッグ部材と第四バッグ部材のいずれか一方を連通して流体の行き来を可能とする。また第二バッグ部材と、一方とは異なる第三バッグ部材と第四バッグ部材のいずれか他方を連通して流体の行き来を可能とした。
本発明では、シートクッションのシートパッドと、シートバッグのシートパッドを連動して相対移動させることができる。
本発明に係る第1発明によれば、シートパッドを性能よく可動とすることで、座圧の変化により血流を促進させて疲労や痛み等を軽減することができる。また第発明によれば、シートパッドをより性能よく可動とすることができる。また第発明によれば、シートパッドを更に性能よく可動とすることができる。そして第3発明によれば、複数のシートパッドを性能よく可動とすることができる。
乗り物用シートの斜視図である。 シートクッションの分解斜視図である。 シートクッション一部の断面図であり、移動前のシートパッドを図示する。 シートクッション一部の断面図であり、移動後のシートパッドを図示する。 実施例1における変形例のバッグ部材の側面図である。 実施例2の乗り物用シートの一部透視斜視図である。 (a)は、実施例2における変形例1の乗り物用シートの一部透視斜視図であり、(b)は、(a)のVII−VII線を通る位置の断面図である。 (a)は、実施例2における変形例2の乗り物用シートの一部透視斜視図であり、(b)は、(a)のVIII−VIII線を通る位置の断面図である。 (a)は、実施例2における変形例3の乗り物用シートの一部透視斜視図であり、(b)は、(a)のIX−IX線を通る位置の断面図である。 (a)は、実施例2における変形例4の乗り物用シートの一部透視斜視図であり、(b)は、(a)のXb−Xb線を通る位置の断面図であり、(c)は、(a)のXc−Xc線を通る位置の断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図1〜図10を参照して説明する。また各図には、適宜、乗り物用シート前方に符号F、乗り物用シート後方に符号B、乗り物用シート上方に符号UP、乗り物用シート下方に符号DWを付す。
図1の乗り物用シート2は、シート構成部材(シートクッション4,シートバック6,ヘッドレスト8)と、リクライニング機構RMを有する。
シート構成部材は、各々、シート骨格をなすシートフレーム(4F,6F,8F)と、シート外形をなすシートパッド(4P,6P,8P)と、シートパッドを被覆するシートカバー(4S,6S,8S)を有する。
またリクライニング機構RMは、シートクッション4に対してシートバック6を起倒可能に連結する機構であり、起倒時の回転中心となるリクライニング軸Rを有する。
<実施例1>
本実施例のシートクッション4は、基本構成(4F,4P,4S)と、着座部4aと、土手部4bと、バッグ部材40を有する(図1〜図3を参照、各部材の詳細は後述)。
ここで着座部4aは、乗員の着座可能な平坦部位(上面視で略長方形)であり、シートクッション4中央に形成できる。本実施例では、着座部4aの中央又は後部位置において、着座状態時の乗員臀部が接することとなる(図1及び図3を参照)。また一対の土手部4bは、シートクッション4両側の凸部位であり、車両のコーナリング時などに乗員の側方を支持できる。
そして本実施例では、シートパッド4Pを、シートフレーム4F上に配置しつつ、シートカバー4Sで被覆する。このときシートパッド4Pを可動(シートフレーム4Fに対して相対移動可能)として乗員の姿勢変位をサポートする。この種のシート構成では、シートパッド4Pを性能よく(例えばサポート性よく)可動とすることで、座圧の変化により血流を促進させて疲労や痛み等を軽減できることが望ましい。
そこで本実施例では、乗員の姿勢を変位させるため、後述の構成にて、シートパッド4Pを性能よく可動とすることとした。以下、各構成について詳述する。
[シートフレーム]
シートフレーム4Fは、略長方形状(上方視)の枠体であり、前方フレーム12と、一対の側方フレーム14と、後方フレーム16と、後述のクッションパン18を有する(図2〜図4を参照)。
前方フレーム12は、略逆L字状(断面視)の平板部材であり、シートクッション4の前部骨格を構成する。また一対の側方フレーム14は、それぞれシートクッション4の側部骨格を構成する平板部材であり、シート側方において互いに対面状に配置する。そして後方フレーム16は、シートフレーム4F後部を補強する棒材(円筒状)であり、一対の側方フレーム14の間に橋渡し状に配設できる。
またクッションパン18は、シートパッド4P(後述)を支持する平板材であり、シートフレーム4F内(前方フレーム12と後方フレーム16の間)に配置できる。
本実施例のクッションパン18は、中央が平坦な略逆台形状(断面視)をなし、第一傾斜面18aと、第二傾斜面18bと、複数のビス孔Hと、配置凹部18cを有する。
第一傾斜面18aは、前方フレーム12からシート後方に向けて次第に下方傾斜する傾斜面である。また第二傾斜面18bは、後方フレーム16からシート前方に向けて次第に下方傾斜する傾斜面である。また複数のビス孔Hは、各傾斜面18a,18bの孔部であり、シート前後に離間して(後述のバッグ部材40の前後端に対面可能に)配置する。
そして配置凹部18cは、バッグ部材40の底面形状(一部又は全部)に倣った形状の凹部位であり、クッションパン18の中央に設けることができる。
[シートパッド(固定部位・可動部位)]
シートパッド4Pは、乗員を弾性的に支持可能な部材であり、固定部位30と、可動部位34と、一対のスリット部32を有する(図2〜図4を参照)。
ここでシートパッド4Pの材質は特に限定しないが、例えばポリウレタンフォームなどの発泡樹脂で形成できる。
固定部位30は、略U字状の部位(比較的大型)であり、前部位30a(着座部4aの前部をなす部位)と、一対の側部位30b(土手部4bをなす部位)と、第一ワイヤW1を有する。第一ワイヤW1は、側部位30b内に埋設された棒材であり、シート前後方向に向けて(後述のスリット部32に沿って)配置する。そして第一ワイヤW1を、側部位30bに適宜の間隔で設けた孔部(符号省略)から後述の可動部位34側に露出させる(図3を参照)。
また可動部位34は、略矩形状の部位(比較的小型)であり、中央部位34a(着座部4aの中央をなす部位)と、後部位34b(着座部4aの後部をなす部位)を有する。中央部位34aと後部位34bは、シート幅方向に延びる凹み部(符号省略)にて区分けされる。
そして一対のスリット部32は、それぞれシートパッド4Pを厚み方向に貫通する切れ目であり、着座部4aと土手部4bの間に形成される。本実施例のスリット部32は、シートパッド4P途中からシート後方に向けて延長しつつ、シートパッド4P後端に開口する。
本実施例では、シートパッド4Pを、固定部位30と可動部位34を部分的に連結した一つなぎの部材とすることができる(図2を参照)。
このとき可動部位34(中央部位34a)の前部側を固定部位30に連結しつつ、シート幅方向に延びる凹み部(符号省略)にて区分けする。また可動部位34(中央部位34a及び後部位34b)の後部側を、一対のスリット部32にて固定部位30から分割させる。こうすることで可動部位34の後部側が、固定部位30との連結箇所(前部側)を基点として、シート幅方向に揺動(シートフレームに対して相対移動可能)とされる。
[シートカバー]
シートカバー4Sは、シートパッド4Pを被覆可能な袋状部材であり、複数の表皮ピース(21〜24等)と、後述の係止構造を有する(図2及び図3を参照)。
ここでシートカバー4Sの材質は特に限定しないが、天然繊維又は合成繊維製の布帛(織物,編物,不織布)、皮革(天然皮革,合成皮革)、上記繊維からなるネット材及びこれらの複合材を例示できる。
本実施例のシートカバー4Sは、複数の表皮ピース(第一ピース21〜第四ピース24など)を縫合することで形成できる(図2及び図3を参照)。ここで第一ピース21は、固定部位30(前部位30a)を被覆する表皮ピースであり、第二ピース22は、固定部位30(側部位30b)を被覆する表皮ピースである。また第三ピース23は、可動部位34(中央部位34a)を被覆する表皮ピースであり、第四ピース24は、可動部位34(後部位34b)を被覆する表皮ピースである。
そして本実施例では、隣り合う表皮ピース同士(例えば第二ピース22と第四ピース24)を中表状に重ね合わせつつ、両ピースの端部を縫合して引込端部25を形成する(図3を参照)。例えば第二ピース22と第四ピース24の引込端部25(シートカバー4Sの一部)は、シート内方に突出しつつスリット部32に沿って前後方向に延びる線状となる。
そして本実施例では、引込端部25を、係止構造を介してシートパッド4P側に取付けることができる(取付け箇所は後述)。
ここで係止構造の構成は特に限定しないが、ホグリング止め構造を例示できる(図3を参照)。ホグリング止め構造は、固定部位30側の第一ワイヤW1と、引込端部25側の第二ワイヤW2と、略C字状のリング材CRと、布材26を有する。布材26は、引込端部25に沿って配置可能な帯状部材である。
本実施例では、布材26を内折しつつ、引込端部25に共縫いするなどして取付ける。つぎに布材26の内部に第二ワイヤW2を挿入してシート前後方向に延設する。そして後述するように引込端部25をスリット部32内に引込みつつ、第一ワイヤW1と第二ワイヤW2をリング材CRに通したのち、リング材CRを閉め状態とする。こうすることで引込端部25(シートカバー4Sの一部)をスリット部32内に引込み状に係止(ホグリング止め)できる。
[バッグ部材]
バッグ部材40は、流体(エアやガス等の気体,液体,ゲル,ゾル)を封入可能な部材であり、押圧による流体の移動にて変形可能な可撓性を有する(図2〜図4を参照)。
本実施例のバッグ部材40は、略矩形状(側面視)の袋状部材であり、一対の取付け部42を有する。一対の取付け部42は、バッグ部材40の前部及び後部から突出する部位(上方視で略三角形状)であり、一枚物で形成されて流体が封入不可の部位である。そして各取付け部42には、ビス孔H(貫通孔)が設けられており、それぞれクッションパン18のビス孔Hに対面可能である。
[シートクッションの組付け作業]
図2及び図3を参照して、シートパッド4Pを、シートフレーム4F上にバッグ部材40を介して配置しつつ、シートカバー4Sにて被覆する。
本実施例では、クッションパン18の中央(配置凹部18c)にバッグ部材40を配置しつつ、バッグ部材40の前後端(各取付け部42)を、ビス材BMを介してクッションパン18に取付ける。つぎにシートパッド4Pをシートフレーム4F上に配置するに際して、可動部位34をバッグ部材40上に配置しつつ、固定部位30を、可動部位34の周囲に配置する。
そしてシートカバー4Sでシートパッド4Pを被覆しつつ、シートカバー4Sの周端SEを、図示しない係止部材を介してシートフレーム4Fに取付ける(図3を参照)。また引込端部25(シートカバー4Sの一部)をスリット部32内に引込みつつ、側部位30bにホグリング止めする。このとき引込端部25の取付け箇所PA(第一ワイヤW1の配設位置)を、シートフレーム4Fとバッグ部材40の接する箇所PBよりも着座側に設けることとした。こうすることでバッグ部材40が、シートカバー4S(引込端部25)に極力干渉することなく変形することができる。なお本実施例のように取付け箇所PAを、バッグ部材40よりも着座側に配置することで、バッグ部材40を更にスムーズに変形させることができる。
こうして可動部位34を、シートフレーム4Fに対してバッグ部材40を変形させつつ相対移動可能に配置させることができる。また固定部位30を、可動部位34の相対移動に追従しないように、シートフレーム4Fに固定することができる。
[シートッドの相対移動]
図3及び図4を参照して、シートパッド4Pを、シートフレーム4Fに対して相対移動させて、乗員の姿勢変位をサポートする。
本実施例では、可動部位34が、バッグ部材40を変形させつつシートフレーム4F上を相対移動可能である。例えば乗員の姿勢変位に応じて、バッグ部材40の一部が押圧されて収縮するとともに、バッグ部材40のシート幅方向の端部側が膨張する。このバッグ部材40の部分的な膨張変形にて、シートパッド4Pをシート幅方向の一側へ押し出すなどしてその相対移動を助長することができる。こうして可動部位34が、乗員の姿勢変位に追従することにより、乗員の姿勢変位を好適にサポートすることができる。そして本実施例では、固定部位30が、シートフレーム4Fに固定されて可動部位34の相対移動に追従しない構成である。このため例えば車両走行時において、固定部位30にて、乗員の過度の移動を制限できる(サポート性能に優れるシート構成となる)。
ところで典型的な着座状態時においては、リクライニング機構RM側に乗員臀部が配置するとともに、シートクッション4前部(端部側)に乗員脚部が配置する。
そこで本実施例では、可動部位34の前部(固定部位30との連結箇所)を基点として、可動部位34の後部側が、シート幅方向に相対移動可能(揺動可能)である(図2を参照)。このため本実施例の構成によれば、可動部位34の揺動にて、乗員が、脚部を起点として腰や臀部をスムーズに揺り動かすことができる(安定感よく姿勢変位を行うことができる)。また乗員脚部の相対移動を極力抑えることで、脚元の変化が少なくペダル操作が安定するなどして、乗員の運転制御の妨げに極力ならない構成とすることができる。
以上説明したとおり本実施例によれば、シートパッド4Pのサポート性能を固定部位30にて好適に維持しつつ、可動部位34を、バッグ部材40の変形にて可動とすることができる。
また本実施例では、引込端部25(シートカバーの一部)の取付け箇所PAを、シートフレーム4Fとバッグ部材40の接する箇所PBよりも着座側に設けることとした。こうすることでバッグ部材40が、シートカバー4Sに極力干渉することなく変形可能となる。
また本実施例では、可動部位34を、リクライニング機構RM側(乗員に接し易い部位)にて比較的大きく相対移動させることができる。また可動部位34が、シートクッション4の前部側(端部側)にて比較的小さく相対移動する(サポート性に優れる構成となる)。
そして本実施例の固定部位30と可動部位34の配置位置によると、乗員の骨盤を、腰椎付近を中心として回転(ロール)させることができ、これにより座圧の変化により血流を促進させて疲労や痛みを軽減できる。
このため本実施例によれば、シートパッド4Pを性能よく可動とすることで、座圧の変化により血流を促進させて疲労や痛み等を軽減することができる。
[変形例]
本変形例のバッグ部材41(側面視)は、前端の厚み寸法がT1、後端の厚み寸法がT2(T2>T1)である(図5を参照)。そして図1を参照して、本実施例のバッグ部材41は、シートクッション4の前部(端部)側からリクライニング機構RM側にむかうにつれて流体の収納容量が連続的に大きくなる(変位量が大きくなる)。
このため本変形例では、可動部位34を、リクライニング機構RM側(乗員に接し易い部位)にて更に大きく相対移動させることができる。また可動部位34が、シートクッション4の前部側にて更に小さく相対移動する(サポート性に優れる構成となる)。
<実施例2>
本実施例の乗り物用シート2Aは、実施例1の乗り物用シート2とほぼ同一の基本構成を備えるため、共通の構造は対応する符号を付す等して詳細な説明を省略する。
本実施例では、シートクッション4が、シート幅方向一側に配置の第一バッグ部材40Aと、一側とは異なるシート幅方向他側に配置の第二バッグ部材40Bとを有する(図6を参照)。またシートバック6が、シート幅方向一側に配置の第三バッグ部材40Cと、一側とは異なるシート幅方向他側に配置の第四バッグ部材40Dとを有する。
そこで本実施例では、第一バッグ部材40Aと第四バッグ部材40Dを、第一連通管51を介して連通して流体の行き来を可能とする。また第二バッグ部材40Bと第三バッグ部材40Cを、第二連通管52を介して連通して流体の行き来を可能とする。
本実施例では、例えばシートクッション4の一側を押圧することで、第一バッグ部材40Aが収縮するとともに、第二バッグ部材40Bが相対的に膨張状態となる。このため第二バッグ部材40Bにて、シートクッション4のシートパッド4Pが、シートクッション4の一側に移動する。さらに本実施例では、第一バッグ部材40Aの流体が、第一連通管51を介して第四バッグ部材40Dに流入する。このため第四バッグ部材40Dが膨張することで、シートバック6のシートパッド6Pが、シートバック6の一側に移動する(シートパッド4Pと連動する)こととなる。
また同様にシートクッション4の他側を押圧することで、両シートパッド4P,6Pを連動して相対移動させることができる。
このように本実施例では、シートクッション4のシートパッド4Pと、シートバック6のシートパッド6Pを連動して同一方向に相対移動させることができる。
[変形例1]
本変形例では、第一バッグ部材40Aと第三バッグ部材40Cを、第一連通管51を介して連通して流体の行き来を可能とする(図7を参照)。また第二バッグ部材40Bと第四バッグ部材40Dを、第二連通管52を介して連通して流体の行き来を可能とする。
このとき第三バッグ部材40Cと第四バッグ部材40Dを、それぞれシートバック6上部に配設しつつ、乗員の肩甲骨の外側に配置させることが望ましい。こうすることで例えば車両の旋回時において、第三バッグ部材40Cと第四バッグ部材40Dのいずれかにて乗員の肩甲骨を好適に支持することができる(図7(b)では、二点破線で乗員を図示する)。例えば右旋回時において、第二バッグ部材40Bが収縮する(低圧となる)とともに第四バッグ部材40Dが膨張する(高圧となる)ことで、乗員の左骨盤と左肩甲骨の支持剛性を高めることができる(車両旋回外側のサポート性が高まる構成である)。
ここで本変形例(以下の変形例2〜4)では、シートクッション4のシートパッド4Pだけを相対移動させて、シートバック6のシートパッド6Pを相対移動させない構成(サポート性向上を主目的とする構成)とすることができる。
なお本変形例(以下の変形例2〜4)では、上述の各バッグ部材にて、シートクッション4のシートパッド4Pと、シートバック6のシートパッド6Pを連動して互いに異なる方向等に相対移動させることもできる。
[変形例2]
本変形例では、変形例1と同一の各バッグ部材(40A〜40D)の構成と、第五バッグ部材40Eと、第六バッグ部材40Fを配置する(図8を参照)。
本変形例では、シートバック6の一側に第五バッグ部材40Eを配設するとともに、シートバック6の他側に第六バッグ部材40Fを配置する。このとき第五バッグ部材40Eと第六バッグ部材40Fを、それぞれ乗員の肩甲骨の内側に配置させる(図8(b)では、二点破線で乗員を図示する)。そして第五バッグ部材40Eと第二バッグ部材40Bを連通するとともに、第六バッグ部材40Fと第一バッグ部材40Aを連通する。
本変形例では、例えば車両の右旋回時において、第四バッグ部材40Dが膨張して旋回外側の肩甲骨外側をサポートする。また第六バッグ部材40Fの収縮により、シートバック6の直列バネが減少する構成として、対応するシートバック6部分(旋回外側の肩甲骨後方側)の剛性を高めることができる。
[変形例3]
本変形例では、変形例2と同一の配置関係で、各バッグ部材(40A〜40D)を配置する(図9を参照)。
そして第五バッグ部材40Eと第三バッグ部材40Cを連通するとともに、これら両バッグ部材40C,40Eを、第一連通管51を枝分かれ状として第一バッグ部材40Aに連通する。また第六バッグ部材40Fと第四バッグ部材40Dを連通するとともに、これら両バッグ部材40D,40Fを、第二連通管52を枝分かれ状として第二バッグ部材40Bに連通する。
本変形例では、例えば車両の右旋回時において、第四バッグ部材40Dと第六バッグ部材40Fがともに膨張することにより、旋回外側の肩甲骨外側及び肩甲骨後方側の剛性を高めることができる(図9(b)では、二点破線で乗員を図示する)。
[変形例4]
本変形例では、シートクッション4に変形例1と同一配置で第一バッグ部材40Aと第二バッグ部材40Bを配置する(図10を参照)。またシートバック6に、第三バッグ部材40C〜第六バッグ部材40Fを配置する。
本変形例では、シートバック6の一側上部に第三バッグ部材40Cを配置し、一側下部に、第五バッグ部材40Eを配設する。またシートバック6の他側上部に第四バッグ部材40Dを配置し、他側下部に、第六バッグ部材40Fを配置する。そして第一連通管51にて、第二バッグ部材40Bと第五バッグ部材40Eを連通するとともに、第四連通管54にて、第五バッグ部材40Eと第四バッグ部材40Dを連通する。また第二連通管52にて、第一バッグ部材40Aと第六バッグ部材40Fを連通するとともに、第三連通管53にて、第六バッグ部材40Fと第三バッグ部材40Cを連通する。
本変形例では、例えば車両の右旋回時において、第二バッグ部材40Bが収縮して直列バネが減少することにより、シートバック6の剛性を上げることができる。また第五バッグ部材40Eが膨張して旋回内側から乗員腰椎をサポートする(図10(b)(c)では、二点破線で乗員を図示する)。そして第四バッグ部材40Dが膨張して旋回外側の肩甲骨外側をサポートする。このように本変形例によれば、乗員を三点支持することで、乗員の腰椎が曲がるような姿勢とすることができる(サポート性に優れる構成である)。
本実施形態の乗り物用シートは、上述した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。
(1)本実施形態では、固定部位30と可動部位34の構成(形状、寸法、配設位置、配設数など)を例示したが、同部位の構成を限定する趣旨ではない。例えば本実施例では、可動部位34が、着座部4aの中央及び後部形状を構成する例を説明した。可動部位は、着座部の少なくとも一部を構成することができ、また着座部全体を構成することもできる。また複数又は単数の可動部位を設けることもできる。また可動部位を、シート幅方向とシート前後方向の少なくとも一方向に相対移動可能とすることができる。そして可動部位の構成に応じて、固定部位の構成を適宜変更することができる。
また可動部位を、土手部に対応する位置に設けることもできる。
(2)また本実施形態では、固定部位30と可動部位34を一つなぎとする(一体物とする)例を説明したが、可動部位と固定部位を別体とすることもできる。
(3)また本実施形態では、バッグ部材40の構成(形状,寸法,配設位置、取付け方法)を例示したが、同部材の構成を限定する趣旨ではない。例えば変形例では、バッグ部材の厚み寸法を連続的に大きくしたが、段階的に(例えば段差状に)大きくすることもできる。
(4)また本実施形態では、引込端部25を、固定部位30に取付ける例を説明したが、可動部位に取付けることもできる。またシート構成に応じて、シートカバーの一部を、スリット部に非取付け状態とすることもできる。
(5)また実施例2では、第一バッグ部材40Aと第四バッグ部材40D(第二バッグ部材40Bと第三バッグ部材40C)を連通する例を説明したが、シート構成に応じて、これらバッグ部材の連通関係を適宜変更できる。
(6)また実施例1では、シートクッション4を例に説明したが、本実施例の構成は、シートバック等の各種シート構成部材に適用できる。また本実施例の構成は、車両や航空機や電車などの乗り物用シート全般に適用できる。
2 乗り物用シート
4 シートクッション
6 シートバック
8 ヘッドレスト
4S シートカバー
4P シートパッド
4F シートフレーム
4a 着座部
4b 土手部
25 引込端部
30 固定部位
32 スリット部
34 可動部位
40 バッグ部材
42 取付け部
RM リクライニング機構
W1 第一ワイヤ
W2 第二ワイヤ

Claims (3)

  1. シートクッションやシートバックなどのシート構成部材を備えるとともに、前記シート構成部材が、シート骨格をなすシートフレームと、シート外形をなして乗員を弾性的に支持可能なシートパッドとを有する乗り物用シートにおいて、
    前記シートパッドが、着座状態時の前記乗員に接触可能な可動部位と、前記可動部位の周囲に配置する固定部位とを有し、
    前記シートフレーム上に前記シートパッドを配設するに際して、流体が封入されて押圧にて変形可能なバッグ部材を前記シートフレームと前記可動部位の間に配設して、前記可動部位を、前記シートフレームに対して前記バッグ部材を変形させつつ相対移動可能に配置するとともに、前記固定部位を、前記シートフレームに固定する構成とし、
    前記シート構成部材が、前記シートパッドを被覆するシートカバーを有するとともに、
    前記シートカバーの一部を、前記可動部位と前記固定部位の間に引込み状に取付ける構成とし、
    前記シートカバーの一部の取付け箇所を、前記シートフレームと前記バッグ部材の接する箇所よりも着座側に設けた乗り物用シート。
  2. 前記シートバックが、リクライニング機構を介して前記シートクッションに起倒可能に連結されるとともに、
    前記バッグ部材が、前記シート構成部材の端部側から前記リクライニング機構側に向かうにつれて流体の収納容量が連続的に又は段階的に大きくなる請求項1に記載の乗り物用シート。
  3. 前記シートクッションが、シート幅方向一側に配置の第一バッグ部材と、前記一側とは異なるシート幅方向他側に配置の第二バッグ部材とを有し、
    前記シートバックが、シート幅方向一側に配置の第三バッグ部材と、前記一側とは異なるシート幅方向他側に配置の第四バッグ部材とを有し、
    前記第一バッグ部材と、前記第三バッグ部材と前記第四バッグ部材のいずれか一方を連通して流体の行き来を可能とするとともに、
    前記第二バッグ部材と、前記一方とは異なる前記第三バッグ部材と前記第四バッグ部材のいずれか他方を連通して流体の行き来を可能とした請求項1又は2に記載の乗り物用シート。
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