JP6000178B2 - 車両用変速装置 - Google Patents

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Description

本発明は、駆動源からの動力が伝達されるメインシャフトと、該メインシャフトに相対回転不能に設けられる複数の駆動ギヤと、前記メインシャフトと平行な軸線を有するとともに駆動輪に連動、連結されるカウンタシャフトと、複数の前記駆動ギヤに個別に噛合して前記カウンタシャフトに相対回転可能に支持される複数の従動ギヤと、複数の前記従動ギヤがそれぞれ有する係止部に選択的に係合する係合部を有して前記カウンタシャフト内に相対回転不能かつ軸方向移動可能に挿入されるスライドシャフトと、該スライドシャフトを軸方向に駆動するように回動し得るシフトドラムと、正逆回転可能な変速用動力源ならびに該変速用動力源の作動に応じて回動するシフトスピンドルを有するとともに該シフトスピンドルの往復回動に応じて前記シフトドラムを1変速段だけ回動駆動する変速用アクチュエータとを備え、複数の前記従動ギヤがそれぞれ有する前記係止部に前記スライドシャフトの前記係合部を択一的に係合させる複数の変速領域と、複数の前記係止部のいずれに対しても前記係合部を非係合状態とするようにして複数の前記変速領域相互間に設定される中立領域とが前記スライドシャフトの軸方向移動範囲に設定される車両用変速装置に関する。
複数の駆動ギヤに常時噛合している従動ギヤの1つに、カウンタシャフトとは相対回転が不能であるスライドシャフトを軸方向に駆動して係合することで、メインシャフトおよびカウンタシャフト間に設けられる複数変速段のギヤ列の1つを択一的に確立するようにした車両用変速装置が、特許文献1で知られている。
特開2004−001618号公報
ところが、上記特許文献1で開示されたものでは、クランクシャフトおよびメインシャフト間にクラッチが設けられており、そのクラッチで動力伝達を遮断した状態でスライドシャフトを軸方向に移動させて複数の従動ギヤの1つにスライドシャフトを選択的に係合させるようにしているが、クラッチが必要である。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、クラッチを不要としつつ自動変速を可能とした車両用変速装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、駆動源からの動力が伝達されるメインシャフトと、該メインシャフトに相対回転不能に設けられる複数の駆動ギヤと、前記メインシャフトと平行な軸線を有するとともに駆動輪に連動、連結されるカウンタシャフトと、複数の前記駆動ギヤに個別に噛合して前記カウンタシャフトに相対回転可能に支持される複数の従動ギヤと、複数の前記従動ギヤがそれぞれ有する係止部に選択的に係合する係合部を有して前記カウンタシャフト内に相対回転不能かつ軸方向移動可能に挿入されるスライドシャフトと、該スライドシャフトを軸方向に駆動するように回動し得るシフトドラムと、正逆回転可能な変速用動力源ならびに該変速用動力源の作動に応じて回動するシフトスピンドルを有するとともに該シフトスピンドルの往復回動に応じて前記シフトドラムを1変速段だけ回動駆動する変速用アクチュエータとを備え、複数の前記従動ギヤがそれぞれ有する前記係止部に前記スライドシャフトの前記係合部を択一的に係合させる複数の変速領域と、複数の前記係止部のいずれに対しても前記係合部を非係合状態とするようにして複数の前記変速領域相互間に配置される中立領域とが前記スライドシャフトの軸方向移動範囲に設定される車両用変速装置において、前記シフトスピンドルの回動位置を検出するシフトスピンドル回動位置検出手段と、前記シフトドラムの回動位置を検出するシフトドラム回動位置検出手段と、車速検出手段と、前記駆動源の回転数を検出する回転数検出手段と、アクセル操作量検出手段と、それらの検出手段の検出値に応じて前記変速用動力源の作動を制御する制御装置とを含み、自動変速時に前記制御装置は、変速比を自動変速するにあたって、前記駆動源の回転数が所定時間連続して設定回転数からずれるのに応じて前記シフトスピンドルを基準位置から回動させるべく前記変速用動力源の作動を開始するととともに前記駆動源の負荷をカットする第1のステップと、前記スライドシャフトが中立領域に入るまで前記シフトドラムが回動したことを確認するのに応じて前記回転数検出手段および前記アクセル操作量検出手段の検出値に基づいて定めた目標回転数に前記駆動源の回転数を制御する第2のステップと、前記スライドシャフトが中立領域にある状態で前記シフトスピンドルの回動量が設定回動量に達したことを確認するのに応じて前記スライドシャフトを中立領域に保持したまま前記シフトスピンドルを前記基準位置に戻すように前記変速用動力源を作動させる第3のステップと、前記シフトスピンドルが前記基準位置に戻ったことを確認した後に前記駆動源の回転数が目標回転数である状態を確認するのに応じて複数の前記変速領域のうち切換え対象となる変速領域側に前記スライドシャフトを駆動すべく前記変速用動力源を作動させる第4のステップとを、この順で実行することを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記制御装置が、複数の前記係止部のうち切換え対象の係止部に前記係合部が当接する回動位置まで前記シフトドラムが回動したことを確認するのに応じて前記変速用動力源の作動速度を低下させて前記スライドシャフトの移動速度を低下させる第5のステップと、前記切換え対象の係止部に前記係合部が係合する回動位置まで前記シフトドラムが回動したことを確認するのに応じて前記駆動源の負荷を第1のステップを開始する前の負荷まで復帰させてその状態を保持する第6のステップとを、順次実行することを第2の特徴とする。
本発明は、第1または第2の特徴の構成に加えて、前記シフトスピンドルを基準位置に戻す側に付勢するばねを備えることを第3の特徴とする。
さらに本発明は、第1〜第3の特徴の構成のいずれかに加えて、前記制御装置は、その第1のステップで前記変速用動力源の作動の開始時から所定時間の間隔をあけて前記駆動源の負荷をカットすることを第4の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば、自動変速するにあたって、シフトスピンドルを基準位置から回動させるように変速用動力源の作動を開始するととともに駆動源の負荷をカットし、スライドシャフトが中立領域に移動するのに応じて目標回転数に駆動源の回転数を制御し、その後でスライドシャフトを中立領域に保持したままシフトスピンドルを基準位置に戻し、シフトスピンドルが基準位置に戻った状態で駆動源の回転数が目標回転数であるときに切換え対象の変速領域側にスライドシャフトを移動させるようにして、駆動源のトルク制御をしつつ中立領域でスライドシャフトを一旦停止させるようにして、駆動源およびメインシャフト間にクラッチが設けられていなくても滑らかな自動変速が可能となる。
また本発明の第2の特徴によれば、スライドシャフトが中立領域から移動するにあたっては切換え対象の係止部に係合部が当接する際にスライドシャフトの移動速度を低下させるようにして変速ショックを低減し、切換え対象の係止部に前記係合部が係合するのに応じて駆動源の負荷を復帰させるのでスムーズな自動切換えが可能となる。
本発明の第3の特徴によれば、シフトスピンドルは基準位置側に向けてばね付勢されるので、シフトスピンドルを基準位置に戻す際に、変速用動力源からの力に加えてばね付勢力もシフトスピンドルに作用し、シフトスピンドルを速やかに基準位置に戻すことができる。
さらに本発明の第4の特徴によれば、自動変速の開始時に変速用動力源の作動の開始時から所定時間の間隔をあけて駆動源の負荷をカットするので、車両の走行感を損なうことなく自動変速を行うことができる。
揺動式小型三輪車の側面図である。 図1の要部拡大図である。 図2の3ー3線断面図である。 図3の要部拡大図である。 図4の5ー5線断面図である。 図4の6矢示部拡大図である。 シフトドラムの外周の展開図である。 図4の8−8線断面図である。 変速用電動モータの作動を制御するための構成を示すブロック図である。 自動変速時の制御状態を示すタイミングチャートである。
本発明の実施の形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお以下の説明で、前後、左右および上下は、揺動式小型三輪車に乗車した運転者から見た方向を言うものとする。
先ず図1において、揺動式小型三輪車が備える車体Bの中央部には、前面にウインドスクリーン11を配置したルーフ付きのキャビン12が、底面を低床式のフロア13とするようにして形成されており、該キャビン12の前壁に操向ハンドル14が操向可能に支承され、車両運転者を座らせるための乗車用シート15が前記キャビン12内で操向ハンドル14の後方に配置されるようにして前記車体Bに設けられる。また前記車体Bの前部には、前記操向ハンドル14で操向される単一の前輪WFが懸架され、前記車体Bの後部には荷台16が設けられる。
左右一対である駆動輪としての左後輪WRLおよび右後輪WRRを駆動するパワーユニットPは前記荷台16の下方に配置されており、該パワーユニットPは、前記車体Bに対して左右に揺動することを可能として揺動連結機構17を介して前記車体Bに連結される。また前記パワーユニットPは、左後輪WRLおよび右後輪WRR間に配置されるものであり、前記車体Bの後部および前記パワーユニットP間に、左右一対のクッションユニット18…が設けられる。
図2および図3を併せて参照して、前記パワーユニットPは、正逆回転制御可能である駆動源としての電動モータ20と、該駆動モータ20の出力を変速する変速装置21と、前記左後輪WRLおよび右後輪WRRにそれぞれ連なる左右車軸23L,23R間に設けられる差動歯車機構22とを備える。
前記パワーユニットPのケース24は、相互間にモータ室29を形成して相互に結合される左カバー部材27および第1ケース部材25と、第1ケース部材25との間に動力伝達室30を形成するようにして前記左カバー部材27とは反対側から第1ケース部材25に結合される第2ケース部材26と、第2ケース部材26との間に変速室31を形成して第2ケース部材26に右側方から結合される右カバー部材28とで構成され、このケース24の上部にはパワードライブユニット32が配設される。
前記モータ室29には、前記両車軸23L,23Rと平行なモータ軸34を有する前記駆動モータ20が収容されるものであり、この駆動モータ20は、第1ケース部材25に固定されたステータ35内にロータ36が配置されて成り、一端部が前記左カバー部材27にボールベアリング37を介して回転自在に支承された前記モータ軸34が前記ロータ36を貫通して該ロータ36に固定され、第1ケース部材25を回転自在に貫通するモータ軸34の他端部は、第2ケース部材26にボールベアリング38を介して回転自在に支承される。また第1ケース部材25および前記モータ軸34間には、前記モータ室29側から順に環状のシール部材39およびボールベアリング40が介装される。
図4を併せて参照して、前記変速装置21は、前記モータ軸34に連動、連結されるメインシャフト41と、該メインシャフト41に相対回転不能に設けられる複数の駆動ギヤ43,44,45と、前記メインシャフト41と平行な軸線を有して円筒状に形成されるカウンタシャフト42と、複数の前記駆動ギヤ43〜45に個別に噛合するようにして前記カウンタシャフト42に相対回転可能に支承される複数の被動ギヤ46,47,48とを備える。この実施の形態では、第1速用駆動ギヤ43、第2速用駆動ギヤ44および第3速用駆動ギヤ45が、前記メインシャフト41に相対回転不能に設けられ、前記カウンタシャフト42には、第1速用駆動ギヤ43とともに第1速ギヤ列G1を構成するようにして第1速用駆動ギヤ43に噛合する第1速用従動ギヤ46と、第2速用駆動ギヤ44とともに第2速ギヤ列G2を構成するようにして第2速用駆動ギヤ44に噛合する第2速用従動ギヤ47と、第3速用駆動ギヤ45とともに第3速ギヤ列G3を構成するようにして第3速用駆動ギヤ45に噛合する第3速用従動ギヤ48とが相対回転可能に支承される。しかも第1〜第3速用駆動ギヤ43〜45および第1〜第3速用従動ギヤ46〜48は前記動力伝達室30に収容される。
前記メインシャフト41および前記カウンタシャフト42の両端部は、第1および第2ケース部材26にボールベアリング49,50;51,52を介して回転自在に支承されており、前記メインシャフト41の第2ケース部材26側の端部に固定される一次減速従動ギヤ53に、前記モータ軸34に一体に形成される一次減速駆動ギヤ54が噛合され、前記モータ軸34の回転動力は前記駆動ギヤ54および前記従動ギヤ53を介して前記メインシャフト41に伝達される。
前記差動歯車機構22は、前記変速室31に収容されるものであり、差動キャリア56と、左および右車軸23L,23Rに個別にかつ相対回転不能に連結されて前記差動キャリア56に収容される一対のサイドギヤ57,57と、左車軸23Lおよび右車軸23Rの軸線と直交する軸線を有するとともに両端部が前記差動キャリア56に支持されるピニオンシャフト58と、前記両サイドギヤ57,57に噛合して前記ピニオンシャフト58に固定されるとともに前記差動キャリア56に収容される一対のピニオン59,59とを備える。
前記差動キャリア56の左端部は、前記ケース24における第1ケース部材25に一体に設けられた軸受ハウジング25aにボールベアリング60を介して回転自在に支承され、前記差動キャリア56の右端部は、前記右カバー部材28に設けられた筒状の車軸ケース28aの内端部にボールベアリング61を介して回転自在に支承される。前記差動キャリア56の左端部に内端部が相対回転自在に支承される前記左車軸23Lは、第1ケース部材25の前記軸受ハウジング25aならびに前記左カバー部材27に設けられた軸受ハウジング27aを回転自在に貫通し、左後輪WRLのホイール66Lに左車軸23Lの外端部が連結され,前記軸受ハウジング25aおよび左車軸23L間には環状のシール部材62が介装され、前記軸受ハウジング27aおよび左車軸23L間にはボールベアリング63が介装される。
また前記差動キャリア56の右端部に内端部が相対回転可能に支承される右車軸23Rは、右カバー部材28の車軸ケース28aを貫通するものであり、この右車軸23Rの外端部に右後輪WRRのホイール66Rが連結される。しかも前記右車軸23Rおよび前記車軸ケース28a間には、環状のシール部材64およびボールベアリング65が、前記差動キャリア56の右端部および前記車軸ケース24の内端部間に介装されるボールベアリング61に外方から近接した位置に前記シール部材64を配置するようにして介装される。
図3に注目して、前記左後輪WRLのホイール66L内には、該左後輪WRLを制動するドラム式ブレーキBLが配置される。また前記右後輪WRRのホイール66R内には、該右後輪WRRを制動する制動装置であるドラム式ブレーキBRが配置されており、そのドラム式ブレーキBRの一部を構成するブレーキパネル67を支持するようにして前記右カバー部材28には、前記車軸ケース24の外方で前記右後輪WRR側に突出する突出部28bが一体に設けられ、この突出部28bの先端部は、前記ブレーキパネル67の外周に一体に連設される。
前記カウンタシャフト42からの回転動力は、前記動力伝達室30内で前記カウンタシャフト42に一体に形成される伝動駆動ギヤ68と、前記差動キャリア56と同軸に配置されて前記伝動駆動ギヤ68に噛合する伝動被動ギヤ69と、該伝動被動ギヤ69および前記差動キャリア56間に介装されるダンパばね70を介して前記差動歯車機構22の前記差動キャリア56に伝達される。
図5および図6を併せて参照して、円筒状の前記カウンタシャフト42のうち、前記伝動駆動ギヤ68と、前記カウンタシャフト42の一端部および第1ケース部材25間に介装されるボールベアリング50との間に配置される部分は、第1〜第3速用従動ギヤ46〜48を相対回転可能に支持するギヤ支持部42aとなるものであり、このギヤ支持部42aの周方向に等間隔をあけた4箇所には軸方向に延びるスリット71,71…が設けられる。一方、前記ギヤ支持部42a内には、前記カウンタシャフト42と同軸のスライドシャフト72が軸方向移動可能に挿入されており、ギヤ支持部42a内で前記スライドシャフト72の端部には、係合部である十字状のポール73が、前記スリット71,71…に挿入されるようにして固定される。
一方、第1〜第3速用従動ギヤ46〜48の内周には、前記ポール73に係合可能な4個の係止部46a…,47a…,48a…が前記ポール73を係合することを可能として周方向等間隔に設けられる。すなわち第1〜第3速用従動ギヤ46〜48に選択的に係合することを可能とした前記スライドシャフト72が前記カウンタシャフト42との相対回転を不能として前記ギヤ支持部42a内に軸方向移動可能に挿入される。
ところで第1速用従動ギヤ46の前記係止部46a…は、第1および第2速用従動ギヤ46,47の摺接部から軸方向内方に間隔をあけた位置で第1速用従動ギヤ46の内周に設けられ、第2速用従動ギヤ47の前記係止部47a…は、第1および第2速用従動ギヤ46,47の摺接部ならびに第2および第3速用従動ギヤ47,48の摺接部から軸方向内方に間隔をあけた位置で第2速用従動ギヤ47の内周に設けられ、第3速用従動ギヤ48の前記係止部48a…は、第2および第3速用従動ギヤ47,48の摺接部から軸方向内方に間隔をあけた位置で第3速用従動ギヤ48の内周に設けられ、前記ポール73の軸方向幅は、前記係止部46a…,47a…,48a…の軸方向幅に略対応している。したがって前記スライドシャフト72の軸方向移動範囲には、前記係止部46a…,47a…,48a…に前記係合部73を択一的に係合させる第1、第2および第3変速領域A1,A2,A3と、前記係止部46a…,47a…,48a…のいずれに対しても前記係合部73を非係合状態とするようにして第1、第2および第3変速領域A1,A2,A3相互間に設定される第1および第2中立領域N1,N2とが設定されることになる。
再び図4において、前記スライドシャフト72を駆動するシャフト駆動部材である円筒状のシフトドラム75が、前記スライドシャフト72を同軸に囲繞しつつ、前記動力伝達室30および前記変速室31に跨がって配置される。
前記シフトドラム75の一端部は、前記カウンタシャフト42内に挿入されるものであり、前記カウンタシャフト42の内周に設けられた環状段部42bに外輪を当接させることで前記ギア支持部42a側への移動が阻止されるようにして前記カウンタシャフト42内に嵌入されたボールベアリング76の内輪に当接し、前記シフトドラム75の他端部は、前記カウンタシャフト42から前記変速室31に突出する。また前記ボールベアリング76の内輪内周は、前記スライドシャフト72の軸方向移動を許容するようにして該スライドシャフト72の外周に接触する。
前記シフトドラム75の他端部に先端を摺接させる円筒状の規制突部28cが前記突出部28bに対応する部分で前記右カバー部材28に一体に設けられる。また前記変速室31側で前記シフトドラム75の他端部から突出する前記スライドシャフト72の端部は、前記規制突部28cから前記突出部28bの一部にかけて形成される有底の嵌合孔77に摺動可能に嵌合されており、前記嵌合孔77内で前記スライドシャフト72に設けられて軸方向に延びる長孔78に、前記規制突部28cに挿通、固定されるピン79が嵌入される。
前記スライドシャフト72には、前記カウンタシャフト42の軸線と直交する方向で前記スライドシャフト72から突出するガイドピン81が設けられており、前記シフトドラム75は、該シフトドラム75がその軸線まわりの回動するのに応じて前記スライドシャフト72を軸方向に変位させるようにして前記ガイドピン81の両端部を嵌合させるガイド孔82,82を有する。
図7において、前記シフトドラム75には、前記ガイドピン81の両端部を嵌合させる一対のガイド孔82,82が、前記シフトドラム75の軸線に関して対称となるように形成される。
前記シフトドラム75には、前記スライドシャフト72のポール73を第1変速領域A1の中央に位置させて第1速用従動ギヤ46の係止部46a…に係合させる第1速位置と、前記スライドシャフト72のポール73を第2変速領域A2の中央に位置させて第2速用従動ギヤ47の係止部47a…に係合させる第2速位置と、前記スライドシャフト72のポール73を第3変速領域A3の中央に位置させて第3速用従動ギヤ48の係止部48a…に係合させる第3速位置と、第1および第2速位置間の第1中立位置と、第2および第3速位置間の第2中立位置とが、前記スライドシャフト72のポール73を第1および第2中立領域N1,N2の中央に位置させるようにして前記シフトドラム75の軸方向に間隔をあけて設定される。
前記ガイド孔82は、第1速位置で前記シフトドラム75の周方向に延びる第1速ギヤ列確立部82aと、第2速位置で前記シフトドラム75の周方向に延びる第2速ギヤ列確立部82bと、第3速位置で前記シフトドラム75の周方向に延びる第3速ギヤ列確立部82cと、第1中立位置で前記シフトドラム75の周方向に延びる第1中立部82dと、第2中立位置で前記シフトドラム75の周方向に延びる第2中立部82eとを有する。
前記シフトドラム75は、変速アクチュエータ84で回動駆動されるものであり、この変速アクチュエータ84は、変速用駆動モータであるシフトモータ85と、該変速用駆動モータ85の作動に応じて揺動するシフトアーム86と、前記シフトモータ85および前記シフトアーム86間に設けられる減速ギヤ機構87と、前記シフトアーム86の揺動に応じて回動する変速駆動ギヤ88と、該変速駆動ギヤ88に噛合するようにして前記シフトドラム75の前記他端部の外周に一体に設けられる変速従動ギヤ89とを備える。
前記変速駆動ギヤ88は、第2ケース部材26および右カバー部材28に両端部がボールベアリング90,91を介して回転自在に支承される回転軸92に固定されており、この変速駆動ギヤ88には、回動部材93が固定される。また変速駆動ギヤ88は、前記回転軸92からの回転動力を増速して前記シフトドラム75に伝達すべく、前記変速従動ギヤ89よりも大径に形成される。
図8を併せて参照して、前記回動部材93の外周には、前記シフトドラム75で設定されている第1速位置〜第3速位置ならびに第1および第2中立位置に対応した位置決めノッチ94,94…が相互間にあけて設けられる。
前記ノッチ94,94…にはドラムストッパアーム95が選択的に係合されるものであり、このドラムストッパアーム95は、前記回転軸92の軸線と平行な軸線を有して第2ケース部材26に設けられる支軸96で基端部が回動可能に軸支されるアーム97と、前記各ノッチ94,94…の1つに係合するようにして前記アーム97の先端に軸支されるローラ98とから成る。前記アーム98の基端部および第2ケース部材26間にはねじりばね99が設けられており、前記アーム97は、ローラ98を各ノッチ94,94…の1つに係合させるべく、前記ねじりばね99が発揮するばね力により、前記回動部材93の回動中心に向けて付勢される。
また第2ケース部材26および右カバー部材28には前記回転軸92と平行な軸線を有するシフトスピンドル100がボールベアリング101,102を介して回転自在に支承されており、このシフトスピンドル100に、前記シフトアーム86の基端部が固定されており、シフトスピンドル100が回動するのに応じて前記シフトアーム86が揺動する。
また前記シフトアーム86の基端部には、前記シフトスピンドル100の半径方向に延びるアーム103が一体に連設されており、このアーム103には、該アーム103の長手方向と直交する方向に長い長孔104が設けられ、該長孔104の周方向中心およびシフトスピンドル100の軸線を結ぶ直線上に位置する突部105が前記アームの先端部に突設される。
一方、第2ケース部材26および右カバー部材28には、前記長孔104に挿通されるピン106の両端部が支持されており、前記突部105および前記ピン106を両側から挟む一対の挟み腕107a,107aを両端に有する挟みばね107が、シフトスピンドル100を囲繞するようにして前記シフトアーム86およびアーム103と、第2ケース部材26との間に配置される。これにより前記シフトアーム86および前記アーム103は、前記長孔104の周方向中心およびシフトスピンドル100の軸線を結ぶ直線上に前記突部105および前記ピン106が並ぶ基準位置に向けて付勢されることになる。
前記回動部材93はカップ状に形成されており、この回動部材93内に入り込むように配置されるとともに前記回転軸92に回動可能に支承されるシフタ108に設けられる係合ピン109が、前記シフトアーム86に設けられる長孔状の係合孔110に係合される。これによって前記シフトアーム86の揺動によって前記シフタ108が前記回転軸92の軸線まわりに回動する。
前記シフタ108および前記回動部材93間には、前記シフトアーム86の前記基準位置からの1回の往復揺動を前記回動部材103および前記変速駆動ギヤ88の所定角度の回動に変換する従来周知のポールラチェット機構110が設けられる。
前記シフトモータ85は、前記シフトスピンドル100と平行な回転軸線を有して前記右カバー部材28に取付けられる。
前記減速ギヤ機構87は、前記シフトモータ85のモータ軸85aに一体に設けられる駆動ギヤ112と、第2ケース部材26および右カバー部材28にボールベアリング113,114を介して回転自在に支承される第1中間軸115に一体に設けられて前記駆動ギヤ112に噛合する第1中間ギヤ116と、第1中間軸15との間にトルクリミッタ117を介在させて第1中間軸116に相対回転可能に支承される第2中間ギヤ118と、第2ケース部材26および右カバー部材28にボールベアリング119,120を介して回転自在に支承される第2中間軸121に一体に設けられて第2中間ギヤ118に噛合するセクタギヤ状の第3中間ギヤ122と、第2中間軸121に一体に設けられる第4中間ギヤ123と、第4中間ギヤ123に噛合するようにして前記シフトスピンドル100に固定される被動セクタギヤ124とを備える。
前記変速アクチュエータ83は、上述のように前記モータ軸85a、前記回転軸92、前記支軸96、前記シフトスピンドル100、第1中間軸115および第2中間軸121を有するのであるが、そのような複数の軸85a,92,96,100,115,121と、前記メインシャフト41とは、図2で明示するように、前記駆動モータ20の軸線に沿う方向で該駆動モータ20と重なる位置に配置される。
前記シフトアーム86および前記シフトスピンドル100の回動位置を検出するためのシフトスピンドル回動位置検出手段125が、前記シフトスピンドル100に同軸に連結されるようにして前記右カバー部材28に取付けられる。また前記シフトドラム75の回動位置を検出するためのシフトドラム回動位置検出手段126も図3で示すように右カバー部材28に取付けられ、このシフトドラム回動位置検出手段126の検出軸127に設けられたギヤ128は前記変速従動ギヤ89に噛合される。
図9において、前記駆動モータ20および前記シフトモータ85の作動は、制御装置130で制御されるものであり、この制御装置130は、前記駆動モータ20を制御する前記パワードライブユニット32と、該パワードライブユニット32との信号の授受を可能として前記シフトモータ85の作動を制御するシフトモータ制御ユニット131を備えており、車速検出手段132と、前記駆動モータ20の回転数を検出する回転数検出手段133と、アクセル操作量検出手段134と、自動・手動モード切換スイッチ135と、手動モードのときに運転者操作する変速指示手段136とが前記パワードライブユニット32に接続され、前記シフトスピンドル回動位置検出手段125および前記シフトドラム回動位置検出手段126が、前記パワードライブユニット32および前記シフトモータ制御ユニット131に接続される。
運転者が前記自動・手動モード切換スイッチ135で手動モードを選択したときには、前記変速指示手段136から入力される変速操作指令に応じるように前記シフトモータ制御ユニット131が前記シフトモータ85の作動を制御し、それによってシフトアーム86が揺動して第1〜第3速ギヤ列G1〜G3が択一的に確立されることになる。
また運転者が前記自動・手動モード切換スイッチ135で自動モードを選択したときに、前記制御装置130は、前記車速検出手段132、前記回転数検出手段133、前記アクセル操作量検出手段134、前記シフトスピンドル回動位置検出手段125および前記シフトドラム回動位置検出手段126の検出値に基づいて前記駆動モータ20および前記シフトモータ85の作動を第1〜第8のステップを実行するようにして制御するものであり、そのような自動変速時の作動制御について、駆動モータ20の回転数、シフトモータ85の通電電流、シフトスピンドル100の回動位置、駆動モータ20の要求トルク、シフトドラムの回動位置および変速位置の第1速から第2速への自動変速時の変化を示す図10を参照しながら説明する。
自動変時に前記制御装置130は、その第1のステップにおいて、車速が所定速度V以上の条件下であって前記駆動モータ20の回転数が所定時間T1連続して設定回転数NSからずれる(シフトアップ時は超える)のに応じて時刻t1で前記シフトスピンドル100を基準位置から回動させるべく前記シフトモータ85の作動を開始するととともに、そのシフトモータ85の作動開始から所定時間T2の間隔をあけて前記駆動モータ20の負荷をカットする。すなわち駆動モータ20がマップに基づくマップ制御の状態からゼロトルク制御へと移行し、駆動モータ20のトルクが低下することになる。
次の第2のステップでは、前記スライドシャフト72が中立領域(第1速から第2速へのシフト時は第1中立領域N1)に入るまで前記シフトドラム75が回動したことを該シフトドラム76が設定角度Dα1を超えて回動したことを検出するのに基づいて確認した時刻t2で、前記回転数検出手段133および前記アクセル操作量検出手段134の検出値に基づいて定めた目標回転数NOに前記駆動モータ20の回転数を合わせるように、ゼロトルク制御から回転数制御に移行する。
第3のステップでは、前記スライドシャフト72が中立領域にある状態で前記シフトスピンドル100の回動量が設定回動量Sαに達したことを確認した時刻t3で、前記スライドシャフト72を中立領域に保持したままシフトスピンドル100を前記基準位置に戻すようにシフトモータ85を作動させる。すなわち第1のステップで前記シフトスピンドル100を基準位置から回動させるべく前記シフトモータ85を正転させたときには、時刻t3では前記シフトモータ85を逆転させることになる。この際、前記シフトドラム100およびシフトアーム86は挟みばね107で基準位置側に付勢されているので、シフトモータ85の回転と、前記挟みばね107の付勢力とでシフトスピンドル100を速やかに基準位置に戻すことができる。
第4のステップでは、前記シフトスピンドル100が前記基準位置に戻ったことを確認した後に前記駆動モータ20の回転数が目標回転数である状態を確認するのに応じた時刻t4で切換え対象となる変速領域(第1速から第2速へのシフト時は第2変速領域A2)側に前記スライドシャフト72を駆動すべく前記シフトモータ85を作動させる。
第5のステップでは、複数の前記係止部46a〜48aのうち切換え対象の係止部(第1速から第2速へのシフト時は係止部47a…)に前記係合部73が当接する回動位置まで前記シフトドラム75が回動したことを、該シフトドラム76が設定角度Dα2を超えて回動したことを検出するのに基づいて確認した時刻t5で、前記シフトモータ85の作動速度を低下させて前記スライドシャフト72の移動速度を低下させる制御を開始する。この際、ブレーキおよびデューティ制御の少なくとも一方で前記シフトモータ85の作動速度を低下させる。
第6のステップでは、前記切換え対象の係止部に前記係合部73が係合する回動位置まで前記シフトドラム75が回動したことを、該シフトドラム76が設定角度Dα3を超えて回動したことを検出するのに基づいて確認した時刻t6で、前記駆動モータ20の負荷を第1のステップを開始する前の負荷まで復帰させてその状態を保持するトルク復帰制御に移行する。
第7のステップでは、前記シフトスピンドル100の回動量が設定回動量Sαに達したことを確認した時刻t7で、シフトスピンドル100を前記基準位置に戻すようにシフトモータ85を作動させる。
さらに第8のステップでは、前記時刻t7から所定時間T3が経過した時刻t8で駆動モータ20のトルク制御をトルク復帰制御からマップ制御に移行させる。
このような自動変速制御は、第2速から第3速へのシフトアップ時ならびにシフトダウン時にも基本的には同様である。
次にこの実施の形態の作用について説明すると、駆動モータ20からの動力が伝達されるメインシャフト41に相対回転不能に設けられる第1〜第3速駆動ギヤ43,44,45と、カウンタシャフト42が有する円筒状のギヤ支持部42aに相対回転可能に支持される第1〜第3速従動ギヤ46,47,48とが個別に噛合されており、第1〜第3速従動ギヤ46〜48に選択的に係合することを可能としたスライドシャフト72がカウンタシャフト42との相対回転を不能としてギヤ支持部42a内に軸方向移動可能に挿入されるのであるが、スライドシャフト72を軸方向に駆動するシフトドラム75が、前記スライドシャフト72を同軸に囲繞して配置されるので、スライドシャフト72の端部の側方にシャフト駆動部材を配置するスペースを確保する必要がなく、しかもスライドシャフト72およびシフトドラム75の組み付け方向が同一であるので、コンパクトかつ組み付けが容易な構造でスライドシャフト72を駆動することができる。
またカウンタシャフト42の軸線と直交する方向で前記スライドシャフト72から突出するガイドピン81が該スライドシャフト72に設けられ、軸線まわりの回動に応じて前記スライドシャフト72を軸方向に変位させるシフトドラム75に前記ガイドピン81を嵌合させるガイド孔82が設けられるので、シフトドラム75を配置するスペースをメインシャフト41およびカウンタシャフト42以外に確保する必要がなく、メインシャフト41、カウンタシャフト42およびシフトドラム75をコンパクトに纏めて配置することができる。
また運転者の変速操作に応じて揺動するとともに自動変速時にも揺動するシフトアーム86に応じて回動する変速駆動ギヤ87が、シフトドラム75の外周に設けられる変速従動ギヤ88に噛合するので、シフトアーム86の揺動を、相互に噛合した変速駆動ギヤ87および変速従動ギヤ88を介してシフトドラム75に伝達するようにして従来と同様のシフトドラム駆動機構を用いてシフトドラム75を回動することができる。
また前記駆動モータ20が支持されるケース24内に、第1〜第3速駆動ギヤ43〜45および第1〜第3速従動ギヤ46〜48を収容する動力伝達室30と、シフトアーム86、変速駆動ギヤ87および変速従動ギヤ88を収容する変速室31とが形成され、シフトドラム75が動力伝達室30および変速室31に跨がって配置されるので、動力伝達室30および変速室31を隔てつつケース24全体をコンパクトに構成することができる。
またシフトスピンドル100およびシフトアーム86の回動位置をシフトスピンドル回動位置検出手段125で検出し、シフトドラム75の回動位置をシフトドラム回動位置検出手段126で検出するようにしているので、変速作動および作動完了をシフトスピンドル回動位置検出手段125およびシフトドラム回動位置検出手段126でそれぞれ検出するようにして自動変速を行うことができる。
また駆動モータ20が、前記ケース24内で前記動力伝達室30に隣接して形成されるモータ室29に収容、固定され、メインシャフト41と、前記シフトドラム75を回動する変速アクチュエータ84が備える複数の軸85a,92,96,100,115,121とが、前記駆動モータ20の軸線に沿う方向から見て該駆動モータ20に重なる位置に配置されるので、駆動モータ20、メインシャフト41および変速アクチュエータ84をコンパクトに配置することができる。
またカウンタシャフト42からの動力が伝達される右後輪WRRが変速室31の右側の外側方に配置され、前記右後輪WRRを制動することを可能として右後輪WRRのホイール66R内に配置されるドラムブレーキBRの一部であるブレーキパネル67が、前記ケース24の右側カバー部材28から前記右後輪WRR側に突出する突出部28bの先端部に支持され、前記スライドシャフト72の前記変速室31側の端部を摺動可能に嵌合させる有底の嵌合孔77が前記突出部28bの一部に形成されるので、スライドシャフト72の変速室31側の端部を支持する部分を前記延出部28bとは別に設けることを不要としてケース24をコンパクトに構成することができる。
また第1〜第3従動ギヤ46〜48がそれぞれ有する係止部46a〜48aに選択的に係合するポール73がスライドシャフト72に設けられており、スライドシャフト72の軸方向移動範囲には、前記係止部46a〜48aに前記ポール73を択一的に係合させる第1〜第3変速領域A1〜A3と、前記係止部46a〜48aのいずれに対しても前記ポール73を非係合状態とするようにして第1〜第3変速領域A1〜A3相互間に配置される第1および第2中立領域N1,N2とが設定されており、前記駆動モータ20および前記シフトモータ85の作動を制御する制御装置130は、その自動変速での第1〜第4のステップではシフトスピンドル100を基準位置から回動させるようにシフトモータ85の作動を開始するととともに駆動モータ20の負荷をカットし、スライドシャフト72が中立領域に移動するのに応じて目標回転数に駆動モータ20の回転数を制御し、その後でスライドシャフト72を中立領域に保持したままシフトスピンドル100を基準位置に戻し、シフトスピンドル100が基準位置に戻った状態で駆動モータ20の回転数が目標回転数であるときに切換え対象の変速領域側にスライドシャフト72を移動させるようにしており、駆動モータ20のトルク制御をしつつ中立領域でスライドシャフト72を一旦停止させるようにして、駆動源である駆動モータ20およびメインシャフト41間にクラッチが設けられていなくても滑らかな自動変速が可能となる。
また前記制御装置130は、第4のステップに続く第5〜第6のステップで、スライドシャフト72が中立領域から移動するにあたって、係止部46a〜48aのうち切換え対象の係止部にポール73が当接する際にスライドシャフト72の移動速度を低下させるようにして変速ショックを低減し、切換え対象の係止部に前記ポール73が係合するのに応じて駆動モータ20の負荷を復帰させるのでスムーズな自動切換えが可能となる。
さらに第1のステップで前記シフトモータ85の作動の開始時から所定時間T2の間隔をあけて前記駆動モータ20の負荷をカットするようにしているので、車両の走行感を損なうことなく自動変速を行うことができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
20・・・駆動源である駆動モータ
21・・・変速装置
41・・・メインシャフト
42・・・カウンタシャフト
42a・・・ギヤ支持部
43,44,45・・・駆動ギヤ
46a,47a,48a・・・係止部
72・・・スライドシャフト
73・・・係合部であるポール
75・・・シフトドラム
84・・・変速用アクチュエータ
85・・・変速用動力源であるシフトモータ
100・・・シフトスピンドル
107・・・挟みばね
125・・・シフトスピンドル回動位置検出手段
126・・・シフトドラム回動位置検出手段
130・・・制御装置
132・・・車速検出手段
133・・・回転数検出手段
134・・・アクセル操作量検出手段
WRL・・・駆動輪である左後輪
WRR・・・駆動輪である右後輪

Claims (4)

  1. 駆動源(20)からの動力が伝達されるメインシャフト(41)と、該メインシャフト(41)に相対回転不能に設けられる複数の駆動ギヤ(43,44,45)と、前記メインシャフト(41)と平行な軸線を有するとともに駆動輪(WRL,WRR)に連動、連結されるカウンタシャフト(42)と、複数の前記駆動ギヤ(43〜45)に個別に噛合して前記カウンタシャフト(42)に相対回転可能に支持される複数の従動ギヤ(46,47,48)と、複数の前記従動ギヤ(46〜48)がそれぞれ有する係止部(46a,47a,48a)に選択的に係合する係合部(73)を有して前記カウンタシャフト(42)内に相対回転不能かつ軸方向移動可能に挿入されるスライドシャフト(72)と、該スライドシャフト(72)を軸方向に駆動するように回動し得るシフトドラム(75)と、正逆回転可能な変速用動力源(85)ならびに該変速用動力源(85)の作動に応じて回動するシフトスピンドル(100)を有するとともに該シフトスピンドル(100)の往復回動に応じて前記シフトドラム(75)を1変速段だけ回動駆動する変速用アクチュエータ(84)とを備え、複数の前記従動ギヤ(46〜48)がそれぞれ有する前記係止部(46a〜48a)に前記スライドシャフト(72)の前記係合部(73)を択一的に係合させる複数の変速領域と、複数の前記係止部(46a〜48a)のいずれに対しても前記係合部(73)を非係合状態とするようにして複数の前記変速領域相互間に配置される中立領域とが前記スライドシャフト(72)の軸方向移動範囲に設定される車両用変速装置において、前記シフトスピンドル(100)の回動位置を検出するシフトスピンドル回動位置検出手段(125)と、前記シフトドラム(75)の回動位置を検出するシフトドラム回動位置検出手段(126)と、車速検出手段(132)と、前記駆動源(20)の回転数を検出する回転数検出手段(133)と、アクセル操作量検出手段(134)と、それらの検出手段(125,126,132,133,134)の検出値に応じて前記駆動源(20)および前記変速用動力源(85)の作動を制御する制御装置(130)とを含み、自動変速時に前記制御装置(130)は、前記駆動源(20の回転数が所定時間連続して設定回転数からずれるのに応じて前記シフトスピンドル(100)を基準位置から回動させるべく前記変速用動力源(85)の作動を開始するととともに前記駆動源(20)の負荷をカットする第1のステップと、前記スライドシャフト(72)が中立領域に入るまで前記シフトドラム(75)が回動したことを確認するのに応じて前記回転数検出手段および前記アクセル操作量検出手段の検出値に基づいて定めた目標回転数に前記駆動源(20)の回転数を制御する第2のステップと、前記スライドシャフト(72)が中立領域にある状態で前記シフトスピンドル(100)の回動量が設定回動量に達したことを確認するのに応じて前記スライドシャフト(72)を中立領域に保持したまま前記シフトスピンドル(100)を前記基準位置に戻すように前記変速用動力源(85)を作動させる第3のステップと、前記シフトスピンドル(100)が前記基準位置に戻ったことを確認した後に前記駆動源(20)の回転数が目標回転数である状態を確認するのに応じて複数の前記変速領域のうち切換え対象となる変速領域側に前記スライドシャフト(72)を駆動すべく前記変速用動力源(85)を作動させる第4のステップとを、この順で実行することを特徴とする車両用変速装置。
  2. 前記制御装置(130)が、第4のステップを実行した後に、複数の前記係止部(46a〜48a)のうち切換え対象の係止部に前記係合部(73)が当接する回動位置まで前記シフトドラム(75)が回動したことを確認するのに応じて前記変速用動力源(85)の作動速度を低下させて前記スライドシャフト(72)の移動速度を低下させる第5のステップと、前記切換え対象の係止部に前記係合部(73)が係合する回動位置まで前記シフトドラム(75)が回動したことを確認するのに応じて前記駆動源(20)の負荷を第1のステップを開始する前の負荷まで復帰させてその状態を保持する第6のステップとを、順次実行することを特徴とする請求項1記載の車両用変速装置。
  3. 前記シフトスピンドル(100)を基準位置に戻す側に付勢するばね(107)を備えることを特徴とする請求項1記載の車両用変速装置。
  4. 前記制御装置(130)は、その第1のステップで前記変速用動力源(85)の作動の開始時から所定時間の間隔をあけて前記駆動源(20)の負荷をカットすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用変速装置。
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