JP5994655B2 - 画像形成装置及びプログラム - Google Patents

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本発明は、画像形成装置及びプログラムに関する。
特許文献1には、記録材上に画像を形成する画像形成装置であって、像担持体と、前記像担持体に静電潜像を形成する手段と、静電潜像を現像位置でトナーと前記トナーと逆の帯電極性の外添剤とを含有する現像剤を用いて現像する現像手段と、前記像担持体をクリーニングするクリーニングブレードと、前記現像手段に印加するバイアスを制御するバイアス制御手段と、を備え、前記バイアス制御手段は、複数ページ分の静電潜像が前記現像位置を通過する際の静電潜像間の間隔領域の長さに関連する情報に応じて、前記静電潜像間の間隔領域が前記現像位置を通過する際の前記現像手段に印加するバイアスを設定することを特徴とする画像形成装置が開示されている。
特開2004−004685号公報
本発明の目的は、感光体の摩耗段差を軽減することができる画像形成装置及びプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る画像形成装置は、帯電されかつ回転する像保持体の表面を露光して予め定められた電位の静電潜像を形成する潜像形成手段と、脂肪酸金属塩粒子を含む外部添加剤が外添されたトナーを含む現像剤に現像電位を印加することにより前記静電潜像を現像して前記像保持体上にトナー像を形成する現像手段と、前記トナー像が転写された後に前記像保持体に接触して像保持体を清掃する清掃手段と、前記像保持体の表面を前記回転方向と交差する方向に複数の領域に分割し、前記回転方向に沿った予め定められた範囲において前記複数の領域毎の画像情報の積算値が予め定められた閾値以下となる領域以外の領域を目標領域とし、前記像保持体上の前記予め定められた範囲以降の非画像形成領域の前記目標領域に対応する部分以外の部分に静電潜像を形成するように前記潜像形成手段を制御し、かつ前記現像電位が前記予め定められた電位に近似した電位となるようにして前記非画像形成領域の静電潜像の形成のない部分に脂肪酸金属塩粒子が供給され、その後前記現像電位を元の電位に戻すように前記現像手段を制御する制御手段と、を備えている。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記制御手段は、前記目標領域として前記積算値が前記予め定められた閾値より大きい閾値以上となる領域を目標領域とし、前記像保持体上の前記予め定められた範囲以降の非画像形成領域の前記目標領域に対応する部分以外の部分に静電潜像を形成するように前記潜像形成手段を制御するものである。
また、請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に係る発明において、前記制御手段は、前記像保持体上の前記非画像形成領域の前記目標領域に対応する部分以外の部分に前記静電潜像を現像してトナー像を形成し、前記目標領域に脂肪酸金属塩粒子が供給されるように前記現像手段を制御するものである。
また、請求項4に係る発明は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に係る発明において、前記制御手段は、前記画像情報と前記非画像形成領域の前記目標領域に対応する部分以外の部分に形成する静電潜像を示す画像情報とを合成して合成画像情報とし、該合成画像情報に基づいて静電潜像が形成されるように前記潜像形成手段を制御するとともに、前記非画像形成領域の前記目標領域に脂肪酸金属塩粒子が供給されるように前記現像手段を制御するものである。
また、請求項5に係る発明は、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に係る発明において、前記予め定められた範囲を画像情報に基づく画像形成に伴う前記像保持体の回転数で規定するものである。
さらに、請求項6に係る発明は、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に係る発明において、前記予め定められた範囲を画像情報に基づき画像形成される記録媒体の数量で規定するものである。
一方、上記目的を達成するために、請求項7に係るプログラムは、帯電されかつ回転する像保持体の表面を露光して予め定められた電位の静電潜像を形成する潜像形成手段と、 脂肪酸金属塩粒子を含む外部添加剤が外添されたトナーを含む現像剤に現像電位を印加することにより前記静電潜像を現像して前記像保持体上にトナー像を形成する現像手段と、前記トナー像が転写された後に前記像保持体に接触して像保持体を清掃する清掃手段と、を備えた画像形成装置を制御するためのプログラムであって、コンピュータを、前記像保持体の表面を前記回転方向と交差する方向に複数の領域に分割し、前記回転方向に沿った予め定められた範囲において前記複数の領域毎の画像情報の積算値が予め定められた閾値以下となる領域以外の領域を目標領域とし、前記像保持体上の前記予め定められた範囲以降の非画像形成領域の前記目標領域に対応する部分以外の部分に静電潜像を形成するように前記潜像形成手段を制御し、かつ前記現像電位が前記予め定められた電位に近似した電位となるようにして前記非画像形成領域の静電潜像の形成のない部分に脂肪酸金属塩粒子が供給され、その後前記現像電位を元の電位に戻すように前記現像手段を制御する制御手段と、として機能させるものである。
請求項1、請求項2、及び請求項7に記載の発明によれば、感光体の摩耗段差が軽減される。
請求項3に記載の発明によれば、本発明を適用しない場合に比較して、脂肪酸金属塩粒子の供給量が制御される。
請求項4に記載の発明によれば、本発明を適用しない場合に比較して、より簡易に感光体の摩耗段差が軽減される。
請求項5及び請求項6に記載の発明によれば、本発明を適用しない場合に比較して、さらに簡易に感光体の摩耗段差が軽減される。
実施の形態に係る画像形成装置の構成の一例を示す概略側面図である。 実施の形態に係る画像形成装置の制御系の構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態に係る画像形成部の制御系の構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態に係るZnSt供給データ作成処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態に係るZnSt供給データ作成処理を説明するための模式図である。 感光体表面のZnSt粒子の量を説明するための説明図である。 感光体の軸方向の位置と積算画像量との関係を説明するための説明図である。 実施の形態に係るZnSt供給画像を説明するための説明図、およびZnSt供給処理を示すフローチャートである。 実施例に係る画像形成用のテストパターンを示す模式図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。
<画像形成装置>
まず、画像形成装置の主要構成について説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る画像形成装置の構成の一例を示す概略側面図である。図1に示すように、本実施の形態に係る画像形成装置10には、例えば、電子写真感光体(以下「感光体」と称する)12が設けられている。感光体12は、円柱状とされ、モータ等の駆動部27にギア等の駆動力伝搬部材(不図示)を介して連結されており、当該駆動部27により、黒点で示す回転軸の周りに回転駆動される。図1に示す例では、矢印A方向に回転駆動される。
感光体12の周辺には、例えば、帯電装置15、潜像形成装置16、現像装置18、転写装置31、清掃装置22、及び除電装置24が、感光体12の回転方向に沿って順に配設されている。そして、本実施の形態に係る画像形成装置10には、定着装置26も配設されている。以下、画像形成装置10の各部の詳細について説明する。
(感光体)
感光体12は、例えば、導電性基体と、この導電性基体上に形成された下引き層と、この下引き層の上に形成された感光層と、を含んで構成されている。この感光層は、電荷発生層と電荷輸送層との2層構造であってもよい。また、感光層は、最表面に保護層を設けた構成であってもよい。下引き層は、結着樹脂と、金属酸化物粒子と、電子受容性化合物と、を含んで構成されている。
(帯電装置)
帯電装置15は、感光体12の表面を帯電する。帯電装置15は、例えば、感光体12表面に接触または非接触で設けられ、感光体12の表面を帯電する帯電部材14、及び帯電部材14に帯電電圧を印加する電源28を含んで構成されている。電源28は、帯電部材14に電気的に接続されている。
帯電装置15の帯電部材14としては、例えば、導電性の帯電ローラ、帯電ブラシ、帯電フィルム、帯電ゴムブレード、帯電チューブ等を用いた接触方式の帯電器が挙げられる。また、帯電部材14としては、例えば、非接触方式のローラ帯電器、コロナ放電を利用したスコロトロン帯電器やコロトロン帯電器等のそれ自体公知の帯電器等も挙げられる。
帯電装置15(電源28を含む)は、例えば、画像形成装置10に設けられた制御部36に電気的に接続されており、制御部36により駆動制御されて、帯電部材14に帯電電圧を印加する。電源28から帯電電圧を印加された帯電部材14は、印加された帯電電圧に応じた帯電電位に、感光体12を帯電させる。このため、電源28から印加される帯電電圧が調整されることで、感光体12は、異なる帯電電位に帯電される。
帯電電位の極性は特に限定されるものではないが、本実施の形態では、一例として、負電位とされている(以下、この電位を「暗電位」という場合がある。)。
(潜像形成装置)
潜像形成装置16は、帯電された感光体12の表面に静電潜像を形成する。具体的には、例えば、潜像形成装置16は、画像形成装置10に設けられた制御部36に電気的に接続されており、制御部36により駆動制御されて、帯電部材14により帯電された感光体12の表面に、形成対象となる画像を示す画像情報に基づいて変調された光Lを照射して、感光体12上に画像情報により示される画像に応じた静電潜像を形成する。
潜像形成装置16としては、例えば、半導体レーザ光、LED光、液晶シャッタ光等の光を像様に露光する光源を持つ光学系機器等が挙げられる。
当該露光によって、感光体12の表面上の露光された部分の電位(露光電位)は、露光されない部分の電位(暗電位)より高電位とされる。
(現像装置)
現像装置18は、例えば、潜像形成装置16による光Lの照射位置より感光体12の回転方向下流側に設けられている。現像装置18内には、現像剤を収容する収容部が設けられている。本実施の形態では、この収容部には、脂肪酸金属塩粒子が外添されたトナーを含む現像剤が収容されている。トナーは、例えば、現像装置18内で帯電された状態で収容されている。トナーの帯電極性は特に限定されるものではないが、本実施の形態では、一例として、負極性とされている。なお、現像剤については後述する。
現像装置18は、例えば、トナーを含む現像剤により、感光体12の表面に形成された静電潜像を現像する現像部材18Aと、現像部材18Aに現像電圧を印加する電源32と、を含んで構成されている。この現像部材18Aは、例えば、電源32に電気的に接続されている。
現像装置18の現像部材18Aとしては、現像剤の種類に応じて選択されるが、例えば、磁石が内蔵された現像スリーブを有する現像ロールが挙げられる。
現像装置18(電源32を含む)は、例えば、画像形成装置10に設けられた制御部36に電気的に接続されており、制御部36により駆動制御されて、現像部材18Aに現像電圧を印加する。そして、現像電位を印加された現像部材18Aは、例えば、現像装置18内に収容された現像剤を表面に保持して、現像剤に含まれるトナーを現像装置18内から感光体12表面へと供給する。
感光体12上に供給されたトナーは、例えば、感光体12上の静電潜像に静電力により付着する。詳細には、例えば、感光体12と現像部材18Aとの向かい合う領域における電位差、すなわち、該領域における感光体12の表面の電位と現像部材18Aの現像電位との電位差によって、現像剤に含まれるトナーが感光体12の静電潜像の形成された領域に供給される。なお、現像剤にキャリアが含まれている場合には、該キャリアは現像部材18Aに保持されたまま現像装置18内に戻る。
例えば、感光体12上の静電潜像は、現像部材18Aから供給されたトナーによって現像されて、感光体12上には、静電潜像に応じたトナー像が形成される。
(転写装置)
転写装置31は、例えば、現像部材18Aの配設位置より感光体12の回転方向下流側に設けられている。転写装置31は、例えば、感光体12の表面に形成されたトナー像を記録媒体30A(例えば、記録紙)へ転写する転写部材20と、転写部材20に転写電圧を印加する電源30と、を含んで構成されている。転写部材20は、例えば、円柱状とされており、感光体12との間で記録媒体30Aを挟んで搬送する。転写部材20は、例えば、電源30に電気的に接続されている。
転写部材20としては、例えば、ベルト、ローラ、フィルム、ゴムブレード等を用いた接触型転写帯電器、コロナ放電を利用したスコロトロン転写帯電器やコロトロン転写帯電器等のそれ自体公知の非接触型転写帯電器が挙げられる。
転写装置31(電源30を含む)は、例えば、画像形成装置10に設けられた制御部36に電気的に接続されており、制御部36により駆動制御されて、転写部材20に転写電圧を印加する。転写電圧を印加された転写部材20は、該転写電圧に応じた転写電位になる。
転写部材20の電源30から転写部材20に、感光体12上に形成されたトナー像を構成するトナーとは逆極性の転写電圧が印加されると、例えば、感光体12と転写部材20との向かい合う領域(図1中、転写領域32A参照)には、感光体12上のトナー像を構成する各トナーを静電力により感光体12から転写部材20側へと移動させる電界が形成される。
記録媒体30Aは、例えば、図示を省略する収容部に収容されており、この収容部から図示を省略する複数の搬送部材によって搬送経路34に沿って搬送され、感光体12と転写部材20との向かい合う領域である転写領域32Aに到る。図1中に示す例では、矢印B方向に搬送される。転写領域32Aに到った記録媒体30Aは、例えば、転写部材20に転写電圧が印加されることにより該領域に形成された電界によって、感光体12上のトナー像が転写される。すなわち、例えば、感光体12表面から記録媒体30Aへのトナーの移動により、記録媒体30A上にトナー像が転写される。
(清掃装置)
清掃装置22は、転写領域32Aより感光体12の回転方向下流側に設けられている。清掃装置22は、トナー像を記録媒体30Aに転写した後に、感光体12に付着している付着物を除去する。清掃装置22は、感光体12上の残留トナーや紙粉等の付着物を除去する。本実施の形態では、清掃装置22は、感光体12に予め定めた線圧で接触する板状部材(以下、「清掃ブレード」という。)22Aを有している。清掃ブレード22Aは、例えば、線圧10g/cm以上150g/cm以下で感光体12に接触する。
(除電装置)
除電装置24は、例えば、清掃装置22より感光体12の回転方向下流側に設けられている。除電装置24は、トナー像を転写した後、感光体12の表面を露光して除電する。具体的には、例えば、除電装置24は、画像形成装置10に設けられた制御部36に電気的に接続されており、制御部36により駆動制御されて、感光体12の全表面(具体的には例えば画像形成領域の全面)を露光して除電する。
除電装置24としては、例えば、白色光を照射するタングステンランプ、赤色光を照射する発光ダイオード(LED)等の光源を有する装置が挙げられる。
(定着装置)
定着装置26は、例えば、転写領域32Aより記録媒体30Aの搬送経路34の搬送方向下流側に設けられている。定着装置26は、記録媒体30A上に転写されたトナー像を定着する。具体的には、例えば、定着装置26は、画像形成装置10に設けられた制御部36に電気的に接続されており、制御部36により駆動制御されて、記録媒体30A上に転写されたトナー像を熱または熱及び圧力によって記録媒体30Aに定着する。
定着装置26としては、それ自体公知の定着器、例えば熱ローラ定着器、オーブン定着器等が挙げられる。
ここで、搬送経路34に沿って搬送されて感光体12と転写部材20との向かい合う領域(転写領域32A)を通過することによりトナー像を転写された記録媒体30Aは、例えば、図示を省略する搬送部材によってさらに搬送経路34に沿って定着装置26の設置位置に到り、記録媒体30A上のトナー像の定着が行われる。
トナー像の定着によって画像形成された記録媒体30Aは、図示を省略する複数の搬送部材によって画像形成装置10の外部へと排出される。なお、感光体12は、除電装置24による除電後、再度、帯電装置15によって帯電電位に帯電される。
(画像形成動作)
ここで、画像形成装置10の画像形成動作について説明する。
まず、感光体12の表面が帯電装置15により帯電される。潜像形成装置16は、帯電された感光体12の表面を画像情報に基づいて露光する。これにより、感光体12上に画像情報に応じた静電潜像が形成される。現像装置18では、トナーを含む現像剤により、感光体12の表面に形成された静電潜像が現像される。これにより、感光体12の表面に、トナー像が形成される。転写装置31では、感光体12の表面に形成されたトナー像が記録媒体30Aへ転写される。記録媒体30Aに転写されたトナー像は、定着装置26により定着される。一方、トナー像を転写した後の感光体12の表面が、清掃装置22により清掃され、除電装置24により除電される。
<画像形成装置の制御系>
次に、画像形成装置の制御系について説明する。
図2は図1に示す画像形成装置の制御系の構成の一例を示すブロック図である。また、図3は図2に示す画像形成部の制御系の構成を示すブロック図である。図2に示すように、本実施の形態に係る画像形成装置10は、制御部36の外に、操作表示部40、画像処理部42、画像メモリ44、画像形成部46、記憶部48、及び通信部50を備えている。
制御部36は、装置全体の制御及び各種演算を行うコンピュータとして構成されている。具体的には、制御部36は、CPU(中央処理装置; Central Processing Unit)36A、各種プログラムを記憶したROM(Read Only Memory)36B、プログラムの実行時にワークエリアとして使用されるRAM(Random Access Memory)36C、各種情報を記憶する不揮発性メモリ36D、及び入出力インターフェース(I/O)36Eを備えている。CPU36A、ROM36B、RAM36C、不揮発性メモリ36D、及びI/O36Eの各々は、バス36Fを介して接続されている。
操作表示部40、画像処理部42、画像メモリ44、画像形成部46、記憶部48、及び通信部50の各部は、制御部36のI/O36Eに接続されている。制御部36は、操作表示部40、画像処理部42、画像メモリ44、画像形成部46、記憶部48、及び通信部50の各部との間で情報の授受を行って、各部を制御する。
操作表示部40は、スタートボタンやテンキー等の各種ボタン、警告画面や設定画面等の各種画面を表示するためのタッチパネルディスプレイなどを含んで構成されている。操作表示部40は、上記構成により、利用者からの操作を受け付けると共に、利用者に対し各種情報を表示する。
画像処理部42は、外部装置52から通信部50を介して取得した画像情報に対し、予め定めた画像処理を行って、画像形成部46に出力するための画像情報を生成する。例えば、ページ記述言語で記述されたPDLデータを展開処理して、RGB各色に展開処理されたラスタデータ(RGBデータ)に変換し、RGBデータを色変換処理して、画像形成装置で再現される色で表現されたYMCKデータ等を生成する。更に、スクリーン処理やガンマ補正処理等を行ってもよい。
画像メモリ44は、外部装置52から取得した画像情報、画像処理部42で生成された画像情報等、画像形成装置10で取得された各種の画像情報を記憶する。本実施の形態では、画像メモリ44は、少なくとも、画像処理部42で画像処理された後の画像情報、即ち、画像形成部46に出力するための画像情報を記憶している。なお、以下では、説明を簡単にするために、画像形成部46に出力するための画像情報を「K色(黒色)単色」のラスタデータとして説明する。
画像形成部46は、画像形成装置10の主要部を構成している。図3に示すように、画像形成部46の制御系は、感光体12の駆動部27、帯電装置15(電源28を含む)、潜像形成装置16、現像装置18(電源32を含む)、転写装置31(電源30を含む)、除電装置24、及び定着装置26を有している。駆動部27、帯電装置15、潜像形成装置16、現像装置18、転写装置31、除電装置24、及び定着装置26の各々は、制御部36と接続されている。制御部36は、これら各部との間で情報の授受を行って各部を制御する。
記憶部48は、ハードディスク等の記憶装置を備えている。記憶部48には、ログデータ等の各種データ、各種プログラム等が記憶される。通信部50は、有線または無線の通信回線を介して外部装置52と通信を行うためのインターフェースである。例えば、通信部50は、外部装置から、画像形成指示や電子文書の画像情報と共に、画像形成情報を取得する。画像形成情報には、ページ、部数、カラーモード等の属性を表すパラメータが含まれる。
本実施の形態では、後述するZnSt供給データ作成処理プログラム(以下、単に「処理プログラム」という場合がある。)が、ROM36Bに予め記憶されている場合について説明する。予め記憶された処理プログラムは、CPU36Aにより読み出され、RAM36Cをワークエリアとして実行される。また、本実施の形態では、不揮発性メモリ36Dには、後述する積算画像量の閾値等の各種の設定値が予め記憶されている場合について説明する。なお、処理プログラムや設定値は、記憶部48等の他の記憶装置に記憶されていてもよいし、通信部50を介して外部から取得されてもよい。また、CD−ROM等の各種記憶媒体を介して取得されてもよい。
なお、制御部36には、各種ドライブが接続されていてもよい。各種ドライブは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、USBメモリなどのコンピュータ読み取り可能な可搬性の記録媒体からデータを読み込んだり、該記録媒体に対してデータを書き込んだりする装置である。各種ドライブを備える場合には、可搬性の記録媒体に上記処理プログラムを記録しておいて、これを対応するドライブで読み込んで実行してもよい。
(現像剤)
本実施の形態に係る現像剤は、脂肪酸金属塩粒子を含む外部添加剤が外添されたトナーを含む現像剤である。なお、現像剤は、トナー単独の一成分現像剤であってもよいし、トナーとキャリアとを含む二成分現像剤であってもよい。
具体的には、トナーは、例えば、トナー粒子と、脂肪酸金属塩粒子を含む外部添加剤と、を含んで構成される。
トナー粒子としては、例えば、結着樹脂、必要に応じて、着色剤、離型剤、及びその他の添加剤を含み、体積平均粒子径3μm以上9μm以下の周知のトナー粒子が挙げられる。
外部添加剤は、脂肪酸金属塩粒子の他、無機粒子を含んでもよい。
脂肪酸金属塩粒子は、脂肪酸と金属とからなる塩の粒子である。
脂肪酸としては、例えば、炭素数10以上25以下の脂肪酸が挙げられる。金属としては、例えばマグネシウム、カルシウム、アルミニウム、バリウム、亜鉛が挙げられ、特に、亜鉛が好適である。
脂肪酸金属塩粒子としては、例えば、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸カリウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸リチウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸銅、ステアリン酸鉛、ステアリン酸ニッケル、ステアリン酸ストロンチウム、ステアリン酸コバルト、ステアリン酸ナトリウム、オレイン酸亜鉛、オレイン酸マンガン、オレイン酸鉄、オレイン酸アルミニウム、オレイン酸銅、オレイン酸マグネシウム、オレイン酸カルシウム、パルミチン酸亜鉛、パルミチン酸コバルト、パルミチン酸銅、パルミチン酸マグネシウム、パルミチン酸アルミニウム、パルミチン酸カルシウム、ラウリン酸亜鉛、ラウリン酸マンガン、ラウリン酸カルシウム、ラウリン酸鉄、ラウリン酸マグネシウム、ラウリン酸アルミニウム、リノール酸亜鉛、リノール酸コバルト、リノール酸カルシウム、リシノール酸亜鉛、リシノール酸アルミニウムなどの各粒子が挙げられる。
これらの中でも、脂肪酸金属塩粒子としては、ステアリン酸亜鉛、ラウリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウムの各粒子が好ましく、ステアリン酸亜鉛粒子がより好ましい。
脂肪酸金属塩粒子の体積平均粒径は、例えば、0.1μm以上10μm以下であることがよく、好ましくは0.3μm以上6μm以下、より好ましくは4μm以上6μm以下である。
脂肪酸金属塩粒子の外添量は、例えば、トナー粒子100質量部に対して、0.02質量部以上5質量部以下がよく、0.05質量部以上0.5質量部以下が好ましい。
一方、無機粒子としては、例えば、SiO、TiO、Al、CuO、ZnO、SnO、CeO、Fe、MgO、BaO、CaO、KO、NaO、ZrO、CaO・SiO、KO・(TiO)n、Al・2SiO、CaCO、MgCO、BaSO、MgSO等の粒子が挙げられる。これらの中でも、SiOの粒子(シリカ粒子)がよい。
無機粒子の体積平均粒径は、例えば、80nm以上180nm以下であることがよく、好ましくは100nm以上180nm以下である。
無機粒子の表面は、疎水化処理が施されていることがよい。疎水化処理は、例えば疎水化処理剤に無機粒子を浸漬する等して行う。疎水化処理剤は特に制限されないが、例えば、シラン系カップリング剤、シリコーンオイル、チタネート系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤等が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
疎水化処理剤の量としては、通常、例えば、無機粒子100質量部に対して、1質量部以上10質量部である。
無機粒子の外添量は、例えば、トナー粒子に対して、0.01質量%以上5質量%以下が好ましく、0.01質量%以上2.0質量%以下がより好ましい。
なお、各外部添加剤の体積平均粒径(D50v)は、LSコールター(コールター社製、粒度測定装置)を用いて測定される。測定された粒子の粒度分布を、分割された粒度範囲(チャンネル)に対し、個々の粒子の体積について小径側から累積分布を描き、累積50%となる粒径を、体積平均粒径(D50v)と定義する。
<感光体における摩耗段差の発生について>
清掃ブレード22Aとの摩擦等による感光体12の摩耗を軽減させるために、ステアリン酸亜鉛粒子をはじめとする脂肪酸金属塩粒子を、トナーの外部添加剤として外添することが知られている。これは、脂肪酸金属塩粒子が感光体12の表面上に均一に塗布されることにより、感光体層が保護されるため摩耗を軽減する作用があるためと考えられる。以下では、脂肪酸金属塩粒子としてステアリン酸亜鉛粒子を例示して説明する。また、ステアリン酸亜鉛を「ZnSt」と表記する場合がある。
ここで、ZnStをZnSt粒子としてトナーに外添したとしても、画像形成装置10の画像形成過程において、感光体12の表面上におけるZnSt粒子の分布に偏りが生ずるという問題がある。すなわち、ZnSt粒子は主に非画像形成領域(感光体12の表面において画像が形成されない領域)において豊富に存在するようになる半面、画像形成領域(感光体12の表面において画像が形成される領域)ではZnSt粒子の量が不足するようになる。これは、ZnSt粒子が正帯電的性質を有していることに起因し、感光体12上にトナーを現像する時に選択的にZnSt粒子が非画像部に飛翔してしまうためであると考えられる。
従って、画像形成装置10において、同一または類視した画像構成の画像が長時間にわたって連続して形成されると、画像形成領域と非画像形成領域において摩耗量が異なってくることになり、感光体12の表面において摩耗段差を生ずる。摩耗量が異なると、例えば潜像形成装置16により潜像形成した場合の露光電位にばらつきを生じ、濃度ムラなどの不具合が発生する場合がある。
一方、ZnSt粒子の供給形態としては、画像形成装置に専用の供給装置を設け、感光体の表面に一様に塗布等して供給する形態が知られている。しかしながら、このような形態では感光体上の適切な位置に適量だけ供給することができず、従って、有効に摩耗段差を軽減することは困難である。また、例えば、ZnSt粒子の過剰供給により、異物の付着であるフィルミングが発生してしまうこともある。
さらに、過剰に供給されたZnSt粒子が清掃ブレード22Aをすり抜け、接触方式の帯電器(帯電ロール)を汚染する場合もある。汚染された帯電ロールでは放電不良が発生するため、感光体12の表面に電位ムラが生じ、その結果画像の劣化が発生する場合がある。
<ZnSt供給データ作成処理>
本実施の形態に係るZnSt供給データ作成処理について説明する前に、本実施の形態の考え方について説明する。
上述した感光体12の表面上の摩耗段差は、画像形成装置10における画像形成が進むにつれ、非画像形成領域ではZnSt粒子が豊富に存在する状態、画像形成領域ではZnSt粒子が不足した状態となることに起因している。従って、本実施の形態では、画像形成時において、感光体12が予め定められた回転数だけ回転した場合に、感光体12の回転方向に予め定められた長さ以上連続する非画像形成領域が存在するか否かを検知することにより、感光体12上のZnSt粒子が不足する箇所をその位置を特定して予測し、当該位置、すなわち連続する非画像形成領域に隣接する画像形成領域にZnSt粒子を供給している。
具体的には、画像形成装置10に入力される画像情報に基づき、感光体12で形成される画像を感光体12の軸方向(長手方向)に複数に分割したブロックごとに該ブロックに対応する画像情報の階調値を積算して積算画像量を求めることにより、感光体12の軸方向の位置を特定して感光体12上の摩耗段差の発生を予測する。そして、当該予測される位置に、ZnSt供給画像を形成してZnSt粒子を供給することにより、当該位置において感光体12表面の摩耗が進まないようにして、感光体12の表面上の摩耗段差を軽減するようにしている。
積算画像量は、画像情報が表す画像の画素ごとの濃度値をブロックごとに積算した値である。K色単色(白黒画像)の場合は、画素ごとの濃度値は「0(白)」及び「1(黒)」の二値で表される。「1(黒)」の画素が、トナーが載るオン画素である。従って、画像情報が表す画像の画素ごとの濃度値の積算値は、画像情報が表す画像の積算画素数(トナーが載るオン画素の積算値)と同じになる。本実施の形態では、積算画像量が「積算画素数」である場合について説明する。
次に、図4を参照して、ZnSt供給データ作成処理を実行する際の、本実施の形態に係る画像形成装置10の作用について説明する。図4は、この際に、例えば、ROM36Bから読み出され、CPU36Aにより実行されるZnSt供給データ作成処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。なお、ここでは、非画像形成領域を検知する場合について説明する。ZnSt供給データ作成処理プログラムは、例えば、通信部50を介して外部装置から、単位処理(いわゆるジョブ)に係る印刷指示等を受け取ると開始される。また、処理中に取得された情報は、ワークエリアであるRAM36Cに記憶されて必要に応じ使用される。
図4に示すように、まず、ステップS400で、1単位処理(1ジョブ)分の画像情報(ここでは、画像処理部42によって画像処理された画像情報であり、以下、「処理対象画像情報」と称する。)を画像メモリ44から読み出すことにより取得する。
次に、ステップS402でこの時点までに処理対象画像情報とされた処理対象画像情報について不揮発性メモリ36Dに格納されていた積算情報の履歴を読み出す。なお、本実施の形態に係る積算情報は、積算画像量GMと感光体12の回転数Nを含む情報である。
上述したように、画像情報の積算は、処理対象画像情報を用いて画像形成を行う際に感光体12に形成される画像(以下、「感光体形成画像」と称する。)を、感光体12の軸方向に分割したブロックごとに行う。従って、当該分割数をMとすると、積算画像量GMの値は、GM1,GM2,・・・,GMMとM個存在する。最初に画像形成装置10を使用する場合、または、この時点までに積算画像量GMがリセットされていた場合には各GMの値は0である。回転数Nは、この時点までの感光体12の累積回転数であり、最初に画像形成装置10を使用する場合、または、この時点までにリセットされていた場合にはNの値は0である。
次に、ステップS404で、処理対象画像情報の積算情報を求める。すなわち、処理対象画像情報に基づき、ブロックごとの積算画像量GMを算出し、また、処理対象画像情報を実行するのに要する感光体12の総回転数を算出する。
次に、ステップS406で、新たに算出した積算画像量をステップS402で読み出したこの時点までの積算画像量GMに加えて積算画像量GMを更新する。また、新たに算出した回転数をこの時点までの回転数Nに加えて回転数Nを更新する。更新した積算画像量GM及び回転数Nは、積算情報として不揮発性メモリ36Dに格納する。今回が初めての処理の場合は更新することなく、不揮発性メモリ36Dに格納する。
次に、ステップS408では、非画像形成領域が連続していることを示す連続形成条件1を満たすブロックがあるか否かを判定する。連続形成条件1を満たすブロックは複数存在する場合もあり、その場合には、以降のステップS410ないしステップS414の処理を該複数のブロックの各々について実行する。連続形成条件1の詳細については後述する。
ステップS408で否定判定となった場合には、ZnSt供給データ作成処理プログラムを終了する一方、肯定判定となった場合には次のステップS410に進む。
ステップ410では、連続形成条件1が満たされた直後の画像形成を行わない非画像形成領域(例えば、連続する記録媒体30Aの間)の、ステップS408で連続形成条件1を満たすと判定されたブロックに対応する位置に、ZnSt供給画像を形成するための画像情報を生成する。
次に、ステップS412で、ステップS410で生成されたZnSt供給画像の画像情報を、処理対象画像情報と合成する。ここで、ZnSt供給画像の画像情報を処理対象画像情報と合成するとは、ZnSt供給画像の画像情報を処理対象画像情報の一部とすることをいう。
次に、ステップS414で積算情報をリセット(GM=0、N=0とする)した後、本ZnSt供給データ作成処理プログラムを終了する。なお、積算情報GMのリセットは、ブロック単位、すなわちGM1、GM2、・・・、GMMの単位で行う。
以上の処理により、ZnSt粒子を供給する必要があるか否か判断され、必要があるとされた場合には、ZnSt供給画像を形成すべき位置が処理対象画像情報として合成される。引き続き実行される処理対象画像情報に係る画像形成処理では、このZnSt供給データが合成された処理対象画像情報に基づいて画像形成を行うことにより、適切な位置に適量のZnSt粒子が供給される。
次に、図5ないし図8を参照して、ZnSt供給データ作成処理の内容を具体的に説明する。
図5(a)に示すように、1ページ分の画像PGは、トナーが載る画像部Pgと、トナーが載らない非画像部Pngとで構成されている。図5(b)は、画像形成過程における感光体12の表面に形成される画像(感光体形成画像)の6回転分の展開図である。図5(b)に示すように、感光体12の表面には、潜像及びトナー像が形成される画像形成領域Rgと、潜像及びトナー像が形成されない非画像形成領域Rngとが存在する。図5(b)では、Rg、Rngの各々に、1回転目から番号を、Rg1、Rng1のように付している。また、図5(b)では、k回転目の感光体12の1回転により形成される画像に対応する画像情報をGk(1≦k≦L、Lは単位処理の画像形成処理を実行するのに要する感光体12の総回転数)で示している。
図5(b)に示されたZB1は、非画像形成領域Rng3に形成された、後述するZnSt供給画像を示している。
先述したように、本実施の形態では、感光体12の軸方向をM個のブロックに分割し、各ブロックごとに積算画像量GMを求める。図5(b)はM=5とした場合の形態について示しており、各ブロックをB1ないしB5で表している。各ブロックごとの積算画像量GMは、ブロックの番号を付しGMi(1≦i≦M)と表記することにする。また、以下で、各ブロックを区別しない場合には、単に「積算画像量GM」と表記する場合がある。 なお、積算画像量を計算するための感光体12の軸方向の分割数は5に限られるものではなく、ZnSt粒子の供給位置の精度や計算時間等を考慮して適切な数としてよい。
図5(b)に示すように同一または類似の画像が連続して形成されると、上述したように感光体12上のZnSt粒子の分布に偏りが生ずる。
図6は、このZnSt粒子の分布の偏りを概念的に示した図であり、横軸は感光体12の軸方向の位置、すなわちブロックB1ないしB5を、縦軸はZnSt粒子量(任意スケールa.u.)を示している。
図5(b)の画像形成においては、ブロックB1およびB5が非画像形成領域、ブロックB2、B3、およびB4が画像形成領域となっているので、ZnSt粒子の量はブロックB1およびB5で多く、ブロックB2、B3、B4で少ない状態となっている。この状態がそのまま継続すると、ブロックB2、B3、B4で感光体12の摩耗が進み、ブロックB1およびB5との間で摩耗段差を生じやすくなる。
そこで、本実施の形態では、感光体12が予め定められた回転数だけ回転した時の、連続する同一または類似の積算画像量があらかじめ定められた閾値の条件を満たした場合に、ZnSt粒子の供給の必要ありと判断する。このときの積算画像量の閾値の条件を「連続形成条件」と称することにする。
本実施の形態では、この連続形成条件を、感光体の回転数Nmin及び連続する非画像形成領域を検知するための積算画像量の閾値GMminにより規定している。GMminの単位は画素数である。
すなわち、連続形成条件は、次のようになる。
(条件1)非画像形成領域の連続形成条件:感光体12がNminだけ回転した時のGMが、GM<GMminを満たすこと
そして、条件1の場合には、ZnSt粒子を供給する目標領域を検知された領域以外の領域とする。
ここで、Nmin及びGMminの具体的な値としては、例えば、Nmin=80(回転)、GMmin=2とする。
図7(a)は、非画像形成領域を検知する場合において、感光体12がNmin回だけ回転した時の、積算画像量GM1ないしGM5の概念図を示している。図7(a)の横軸は感光体12の軸方向の位置、すなわちブロックB1ないしB5を、縦軸は積算画像量GMを示している。
本実施の形態では、個々の単位処理の画像形成の実行において回転数Nおよび積算画像量GMを算出しそれらを累積していく。従って、単位処理のZnSt供給データ作成処理プログラムにおいては、今回の回転数N及び積算画像量GMを求めるとともに、この時点までの画像形成処理における回転数N及び積算画像量GMに加算して、回転数Nおよび積算画像量GMの値を更新していく。
図7(a)においては、非画像形成領域B1及び非画像形成領域B5で、上記連続形成条件1が満たされていることがわかる。従って、上記規則により、ブロックB1およびB5以外の領域、すなわちブロックB2ないしB4(画像形成領域)をZnSt粒子を供給する目標領域とする。本実施の形態では、ZnSt粒子の供給が必要な位置にZnSt供給画像を形成して、ZnSt粒子を供給する。また、本実施の形態では、上記連続形成条件1が検知された直後の非画像形成領域RngにZnSt供給画像を形成するようにしている。しかしながら、ZnSt供給画像を形成する位置はこれに限定されるものではなく、例えば、上記連続形成条件1が検知された位置以前の非画像形成領域Rngに形成してもよいし、単位処理の先頭における非画像形成領域Rngに形成するようにしてもよい。
図8(a)は、ZnSt供給画像ZB1を模式的に表した図である。本実施の形態では、潜像形成装置16による露光工程において、ZnSt粒子を供給すべき目標領域を非露光部NEとし、それ以外の領域を露光部EとしたZnSt供給画像ZB1を形成する。図8(a)に示すZB1では、ブロックB1およびB5が露光部E、ブロックB2ないしB4が非露光部NEとなる。本実施の形態では、一例として、非露光部NEの電位は露光部Eの電位より低電位とされる。なお、「非露光部」は領域として存在するわけではないが、露光部となる可能性がある領域を示すものとして、以下ではこのように表記するものとする。
以上のように形成したZnSt供給画像ZB1によりZnStを供給する供給処理のフローチャートを図8(b)に示す。この供給処理は、CPU36Aによって、単位処理の画像形成時に実行される。
まず、ステップS800でZnSt供給画像ZB1の到来待ちにあり、到来したことを検知すると、次のステップS802で、ZnSt供給画像ZB1は通常の現像電位で現像され、ZnSt供給画像ZB1にトナーが供給される。次のステップS804では、ZnSt供給画像ZB1が終了するまでトナーが供給され、終了したこと検知すると本供給処理を終了する。
上記のようにZnSt供給画像ZB1を形成すると、現像装置18による現像工程において、露光部EにZnSt粒子が外添されたトナーが供給される。すると、正帯電しやすいZnSt粒子は、露光部Eより相対的に電位の低い非露光部NEに移動しやすいので、露光部EであるブロックB1およびB5にトナーとともに供給されたZnSt粒子の一部が、非露光部NEであるブロックB2ないしB4に移動する。すなわち、非画像形成領域Rngの電位を低くした部分に、トナーから分離したZnSt粒子が供給されるように現像装置18が制御される。
ブロックB2ないしB4においては、感光体12の表面の摩耗が進み、ブロックB1およびブロックB5との関係で摩耗段差が発生すると予測されていたが、以上の処理によりブロックB2ないしB4にZnSt粒子が供給されるので、感光体12の表面の摩耗段差が軽減される。
さらに本実施の形態では、ZnSt粒子が必要な領域に適量供給されるので、感光体12の表面上で過剰供給になることがなく、帯電ロールの汚染も防止される。その結果、感光体12の表面における電位ムラの発生が抑制される。
ここで、ZnSt粒子の供給量の調整は、ZnSt供給画像ZB1の面積および形成する画像の濃度により行ってもよい。画像の濃度を示す尺度として面積階調率(以下、「Cin」と表記する。)を用いることとすると、ZB1を、例えばCin100%の画像700mmとする。ZB1の幅は、例えば、軸方向のブロックの幅とされる。この場合、ZB1の幅はブロック数によるので、ブロック数を多くし幅を細くした方が望ましい。本実施の形態では錯綜を回避するためにブロック数が5である場合を例示して説明しているが、ブロック数は少なくとも5以上であることが望ましい。
なお、面積階調率(Cin)とは、オンドット(黒)とオフドット(白)の面積の比率を変えて擬似的にグレーに見せる方式において、一定領域の全画素に対応する面積に対してオンドット(黒)が占める面積の比率をいう。
<連続する画像形成領域を検知する場合>
上記実施の形態では、連続する非画像形成領域を検知する方式を用いる形態を例示して説明したが、本発明はこれに限定されず、連続する画像形成領域を検知するようにしてもよい。この場合の連続形成条件は以下のようになる。
(条件2)画像形成領域の連続形成条件:感光体12がNmaxだけ回転した時のGMが、GM>GMmaxを満たすこと
そして、条件2の場合には、ZnStを供給する目標領域を検知された領域とする。
ここで、Nmax及びGMmaxの具体的な値としては、例えば、Nmax=160(回転)、GMmax=100とする。
この場合のZnSt供給データ作成処理プログラムのフローチャートは、図4のステップS408で、画像形成領域の連続形成条件2で連続形成条件を満たすブロックがあるか否か判定すればよい。
なお、NminとNmaxは必ずしも異なる必要はなく、同じ値であってもよい。
図7(b)は、上記条件2を検知する場合の、感光体12がNmax回だけ回転した時の、積算画像量GM1ないしGM5の概念図を示している。
条件2を検知する場合は、図7(b)において、ブロックB2およびB4が検知されるので、上記規則により、ブロックB2およびB4がZnSt粒子供給の目標領域とされる。従って、ZnSt供給画像は、該ブロックB2およびB4を非露光部NEとし、それ以外のブロックを露光部EとしてZnSt供給画像を形成する。このように、条件2を検知しても、条件1を検知した場合と同様の結果が得られる。
なお、上記実施の形態においては、単位処理の画像情報に基づいて予めZnSt供給画像を形成する位置をZnSt供給データとして求め、このZnSt供給データを単位処理の画像情報と合成し、画像形成を実行しつつZnSt粒子を供給する形態を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、単位処理の画像形成を実行しつつ感光体12の回転数Nおよび積算画像量GMを算出し、連続形成条件の検知した場合にZnSt供給画像の形成データを生成し、ZnSt粒子を供給するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、積算画像量に基づき非画像形成領域あるいは画像形成領域を判断する条件として回転数を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、画像形成した記録紙の累積枚数や感光体12の回転方向の累積周囲長等を用いてもよい。
また、上記実施の形態では、感光体12上の露光部Eにトナーを供給する形態を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、現像工程において非露光部NEに正に帯電したZnSt粒子を供給してもよい。この場合には、例えば、現像電位を露光電位近くまで上げ、現像電位と非露光部NEの電位(暗電位)との電位差により正に帯電したZnSt粒子を供給する。この場合、ZnSt粒子の供給量は、現像電位によって制御される。本供給形態では、ZnSt粒子が、供給したい領域に直接的に供給される。
この場合において、ZnSt供給画像によりZnSt粒子を供給する供給処理のフローチャートを図8(c)に示す。この供給処理は、CPU36Aによって、単位処理の画像形成時に実行される。
まず、ステップS806でZnSt供給画像の到来待ちにあり、到来したことを検知すると、次のステップS808で、現像電位を予め定められた電位に設定する。本実施の形態においては、該予め定められた電位は、露光電位に近い値まで上昇させた電位である。 次にステップS810でZnSt供給画像が終了したことを検知すると、次のステップS812で現像電位を元の電位(通常の現像電位)に戻して本供給処理を終了する。
さらに、上記各実施の形態で説明した画像形成装置及びプログラムの構成は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内においてその構成を変更してもよい。例えば、例示したフローチャートにおいて、一部のステップを省略してもよく、他のステップを追加してもよい。また、必要に応じて各ステップの順序を入れ替えてもよい。
以下、本実施の形態の画像形成装置を実施例によって具体的に説明するが、これらの実施例によって限定されるものではない。また、以下において特に指定のない場合「部」は「質量部」を表し、「%」は「質量%」を表す。
[現像剤の作製]
(現像剤1の作製)
−トナー粒子の作製−
−ポリエステル樹脂粒子分散液の調製−
・エチレングリコール〔和光純薬工業(株)製〕 37部
・ネオペンチルグリコール〔和光純薬工業(株)製〕 65部
・1,9 ノナンジオール〔和光純薬工業(株)製〕 32部
・テレフタル酸〔和光純薬工業(株)製〕 96部
上記モノマーをフラスコに仕込み、1時間をかけて温度200℃まで上げ、反応系内が攪拌されていることを確認したのち、ジブチル錫オキサイドを1.2部投入した。更に、生成する水を留去しながら同温度から6時間をかけて240℃まで温度を上げ、240℃で更に4時間脱水縮合反応を継続し、酸価が9.4mgKOH/g、重量平均分子量13,000、ガラス転移温度62℃であるポリエステル樹脂Aを得た。
次いで、ポリエステル樹脂Aを溶融状態のまま、キャビトロンCD1010((株)ユーロテック製)に毎分100部の速度で移送した。別途準備した水性媒体タンクに試薬アンモニア水をイオン交換水で希釈した0.37%濃度の希アンモニア水を入れ、熱交換器で120℃に加熱しながら毎分0.1リットルの速度で上記ポリエステル樹脂溶融体と共に上記キャビトロンに移送した。回転子の回転速度が60Hz、圧力が5kg/cmの条件でキャビトロンを運転し、体積平均粒径160nm、固形分30%、ガラス転移温度62℃、重量平均分子量Mwが13,000の樹脂粒子が分散されたポリエステル樹脂粒子分散液を得た。
−着色剤粒子分散液の調製−
・シアン顔料〔C.I.PigmentBlue15:3、大日精化工業(株)製〕 10部
・アニオン性界面活性剤〔ネオゲンSC、第一工業製薬(株)製〕 2部
・イオン交換水 80部
上記の成分を混合し、高圧衝撃式分散機アルティマイザー〔HJP30006、(株)スギノマシン製〕により1時間分散し、体積平均粒径180nm、固形分20%の着色剤粒子分散液を得た。
−離型剤粒子分散液の調製−
・カルナバワックス〔RC−160、溶融温度84℃、東亜化成(株)製〕 50部
・アニオン性界面活性剤〔ネオゲンSC、第一工業製薬製〕 2部
・イオン交換水 200部
上記成分を120℃に加熱して、IKA社製、ウルトラタラックスT50で混合・分散した後、圧力吐出型ホモジナイザーで分散処理し、体積平均粒径が200nm、固形分20%の離型剤粒子分散液を得た。
−トナー粒子の作製−
・ポリエステル樹脂粒子分散液 200部
・着色剤粒子分散液 25部
・離型剤粒子分散液: 30部
・ポリ塩化アルミニウム 0.4部
・イオン交換水 100部
上記の成分をステンレス製フラスコに投入し、IKA社製のウルトラタラックスを用い混合、分散した後、加熱用オイルバスでフラスコを攪拌しながら48℃まで加熱した。48℃で30分保持した後、ここに上記と同じポリエステル樹脂粒子分散液を70部追加した。
その後、濃度0.5mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液を用いて系内のpHを8.0に調整した後、ステンレス製フラスコを密閉し、攪拌軸のシールを磁力シールして攪拌を継続しながら90℃まで加熱して3時間保持した。反応終了後、降温速度を2℃/分で冷却し、濾過、イオン交換水で洗浄した後、ヌッチェ式吸引濾過により固液分離を行った。これをさらに30℃のイオン交換水3Lを用いて再分散し、15分間300rpmで攪拌・洗浄した。この洗浄操作をさらに6回繰り返し、濾液のpHが7.54、電気伝導度6.5μS/cmとなったところで、ヌッチェ式吸引濾過によりNo.5A ろ紙を用いて固液分離を行った。次いで真空乾燥を12時間継続してトナー粒子を得た。
トナー粒子1の体積平均粒径D50vをコールターカウンターで測定したところ5.8μmであり、SF1は130であった。
−トナー1の作製−
トナー粒子100部に、外添剤として、ステアリン酸亜鉛粒子(日本油脂社製:体積平均粒径(D50v)5.5μm)0.5部、及びシリカ粒子(体積平均粒径(D50v)120nm)2部添加し、ヘンシェルミキサーにて2000rpmで3分間混合し、各トナー1を得た。
−現像剤1の作製−
得られた各トナーとキャリアとを、トナー:キャリア=5:95(質量比)の割合でVブレンダーに入れ、20分間撹拌し、各現像剤を得た。
なお、キャリアは次のように作製されたものを用いた。
・フェライト粒子(体積平均粒子径:50μm) 100部
・トルエン 14部
・スチレン−メチルメタクリレート共重合体 2部
(成分比:90/10、Mw=80000)
・カーボンブラック(R330:キャボット社製) 0.2部
まず、フェライト粒子を除く上記成分を10分間スターラーで撹拌させて、分散した被覆液を調製し、次に、この被覆液とフェライト粒子とを真空脱気型ニーダーに入れて、60℃において30分撹拌した後、さらに加温しながら減圧して脱気し、乾燥させることによりキャリアを得た。
(現像剤2の作製)
表1に従って、外添剤としてのステアリン酸亜鉛粒子の外添量(ZnSt粒子外添量)を変更した以外は、現像剤1と同様にして、現像剤2を作製した。
[実施例1〜5、比較例1〜3]
画像形成装置としての富士ゼロックス社製「700 Digital Color Press」を用いた。そして、現像剤としては表1に従った現像剤を用いた。この画像形成装置は、図1に示す画像形成装置と同じ構成を備え、更に、制御部36がZnSt供給データ作成処理プログラムを実行するように改造されている。
上記の画像形成装置により、10℃、15%RHの環境条件下で、予め定められた条件の到来とともにZnSt粒子を供給しつつ、図9に示すテストパターンを50000サイクル記録紙に逐次形成し、画像形成領域(表1では「画像部」と表記)の摩耗量、非画像形成領域(表1では「非画像部」と表記)の摩耗量、摩耗量差、および書き込み密度100%の場合における画像濃度差(以下、「濃度差」という。表1では、「ΔSAD」と表記。)を評価した。ZnSt粒子の供給は、感光体上へのZnSt供給画像の形成により行なった。評価結果を表1に示す。
但し、比較例1〜2では、ZnSt粒子の供給は行わなかった。
比較例3では、ZnSt粒子の供給は行わず、固形状ZnStを画像形成前の初期にブラシ塗布により、塗布量0.05mg・cmで感光体の表面全体に供給した。
(テストパターン)
本実施例では、図9に示す2種の画像形成用のテストパターンを用いた。図9(a)は、非画像形成領域および隣接する画像形成領域を形成するためのテストパターンTP1であり、非画像形成領域には全く画像が形成されない。図9(b)は、同様に非画像形成領域および隣接する画像形成領域を形成するためのテストパターンTP2であるが、TP1の非画像形成領域に相当する部分において、非画像形成領域と画像形成領域が交互に形成されるテストパターンである。
(非画像形成領域閾値)
画像形成過程において、ZnSt粒子を供給するタイミングは、非画像形成領域が予め定められた長さだけ継続したことを示す非画像形成領域の閾値(表1では、「非画像部閾値」と表記)を越えた時点とする。
TP1に対する非画像形成領域閾値は、感光体12上における非画像形成領域の長さ(感光体12の周囲長の積算値)である。実施例1ないし実施例4、および比較例3でTP1を用いており、その閾値は10500mmである。
また、TP2に対する画像形成領域閾値は実施例5で用いられており、その値は2100000mmである。TP2に対する閾値は、TP1と同様の検出条件とするために、TP1の閾値を2倍し(非画像形成領域と画像形成領域が交互に到来するから)、Cin100%の100を掛けている。
(ZnSt粒子の供給)
ZnSt供給データ作成処理プログラムにより、図8(a)に示すZnSt供給画像を形成して行った。ZnSt粒子の供給量は、Cinと供給画像の長さにより規定した。供給方法は、画像形成領域にトナーを供給する方法とした。
−感光体の摩耗量の評価−
50000サイクル走行後の感光体の画像形成領域および非画像形成領域の摩耗量を測定した。それぞれ感光体の軸方向に3点、回転方向に20点測定を行い、その平均値を画像形成領域の摩耗量および非画像形成領域の摩耗量とした。また、両者の差をとって、摩耗量差とした。感光体の膜厚の測定は、渦電流式膜厚測定装置(フィッシャー・インストルメンツ社製)を用いて行った。
―濃度差の評価―
50000サイクル走行させた後、Cin30%のハーフトーン画像の形成を行い、TP1の画像形成領域および非画像形成領域に相当する箇所の濃度を5点測定し、その濃度差を算出して評価した。濃度測定装置は、X−rite938(X−rite社製)を用いた。濃度差の評価基準は以下のとおりである。
○:濃度差<0.005 ・・・問題なし
△:0.005≦濃度差<0.01 ・・・やや濃度差は見られるが実使用上問題なし
×:濃度差≧0.01 ・・・実使用上問題あり
表1の結果から、本実施例では、連続する非画像形成領域および画像形成領域が存在する場合であっても、感光体表面の摩耗量差が抑制されていることがわかる。また、ZnSt粒子の供給量は、Cin100%、700mm程度にすると、摩耗量差、および濃度差において良好であることがわかる(実施例1ないし実施例4)。さらに、非画像形成領域および画像形成領域が混在する領域を検出した場合でも、摩耗量差および濃度差で良好な結果になっていることがわかる(実施例5)。
一方、ZnSt粒子の供給がない場合には、摩耗量差および濃度差とも大きな値を示しており、これはZnSt粒子の外添量に依存しないことがわかる(比較例1および比較例2)。また、ZnSt粒子をブラシで一様に塗布した場合であっても、摩耗量差および濃度差とも大きな値を示すことがわかる(比較例3)。これは、一様に塗布しただけでは摩耗量差を解消することができないためと考えられる。
10 画像形成装置
12 感光体
14 帯電部材
15 帯電装置
16 潜像形成装置
18 現像装置
18A 現像部材
20 転写部材
22 清掃装置
22A 清掃ブレード
24 除電装置
26 定着装置
27 駆動部
28 電源
30 電源
30A 記録媒体
31 転写装置
32 電源
32A 転写領域
34 搬送経路
36 制御部
36A CPU
36B ROM
36C RAM
36D 不揮発性メモリ
36E I/O
36F バス
40 操作表示部
42 画像処理部
44 画像メモリ
46 画像形成部
48 記憶部
50 通信部
52 外部装置
B1〜B5 ブロック
G1〜G6 画像情報
PG ページ画像
Pg 画像部
Png 非画像部
Rg 画像形成領域
Rng 非画像形成領域
TP1、TP2 テストパターン

Claims (7)

  1. 帯電されかつ回転する像保持体の表面を露光して予め定められた電位の静電潜像を形成する潜像形成手段と、
    脂肪酸金属塩粒子を含む外部添加剤が外添されたトナーを含む現像剤に現像電位を印加することにより前記静電潜像を現像して前記像保持体上にトナー像を形成する現像手段と、
    前記トナー像が転写された後に前記像保持体に接触して像保持体を清掃する清掃手段と、
    前記像保持体の表面を前記回転方向と交差する方向に複数の領域に分割し、前記回転方向に沿った予め定められた範囲において前記複数の領域毎の画像情報の積算値が予め定められた閾値以下となる領域以外の領域を目標領域とし、前記像保持体上の前記予め定められた範囲以降の非画像形成領域の前記目標領域に対応する部分以外の部分に静電潜像を形成するように前記潜像形成手段を制御し、かつ前記現像電位が前記予め定められた電位に近似した電位となるようにして前記非画像形成領域の静電潜像の形成のない部分に脂肪酸金属塩粒子が供給され、その後前記現像電位を元の電位に戻すように前記現像手段を制御する制御手段と、
    を備えた画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記目標領域として前記積算値が前記予め定められた閾値より大きい閾値以上となる領域を目標領域とし、前記像保持体上の前記予め定められた範囲以降の非画像形成領域の前記目標領域に対応する部分以外の部分に静電潜像を形成するように前記潜像形成手段を制御する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記像保持体上の前記非画像形成領域の前記目標領域に対応する部分以外の部分に前記静電潜像を現像してトナー像を形成し、前記目標領域に脂肪酸金属塩粒子が供給されるように前記現像手段を制御する請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記画像情報と前記非画像形成領域の前記目標領域に対応する部分以外の部分に形成する静電潜像を示す画像情報とを合成して合成画像情報とし、該合成画像情報に基づいて静電潜像が形成されるように前記潜像形成手段を制御するとともに、前記非画像形成領域の前記目標領域に脂肪酸金属塩粒子が供給されるように前記現像手段を制御する請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記予め定められた範囲を画像情報に基づく画像形成に伴う前記像保持体の回転数で規定する、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記予め定められた範囲を画像情報に基づき画像形成される記録媒体の数量で規定する、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 帯電されかつ回転する像保持体の表面を露光して予め定められた電位の静電潜像を形成する潜像形成手段と、
    脂肪酸金属塩粒子を含む外部添加剤が外添されたトナーを含む現像剤に現像電位を印加することにより前記静電潜像を現像して前記像保持体上にトナー像を形成する現像手段と、
    前記トナー像が転写された後に前記像保持体に接触して像保持体を清掃する清掃手段と、
    を備えた画像形成装置を制御するためのプログラムであって、
    コンピュータを、
    前記像保持体の表面を前記回転方向と交差する方向に複数の領域に分割し、前記回転方向に沿った予め定められた範囲において前記複数の領域毎の画像情報の積算値が予め定められた閾値以下となる領域以外の領域を目標領域とし、前記像保持体上の前記予め定められた範囲以降の非画像形成領域の前記目標領域に対応する部分以外の部分に静電潜像を形成するように前記潜像形成手段を制御し、かつ前記現像電位が前記予め定められた電位に近似した電位となるようにして前記非画像形成領域の静電潜像の形成のない部分に脂肪酸金属塩粒子が供給され、その後前記現像電位を元の電位に戻すように前記現像手段を制御する制御手段と、
    として機能させるプログラム。
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