JP5993391B2 - 変速機及びその制御方法 - Google Patents

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本発明は、車両に搭載される変速機の制御に関する。
ベルト無段変速機等のCVTは、変速比を無段階に変速させることができる変速機であるが、使用する変速比を予め幾つか設定しておき、CVTが搭載された車両の車速が上昇するにつれてCVTの目標変速比をLow側に設定された変速比からHigh側に設定された変速比に順に変更すようにすれば、従来のステップATに近い変速(以下、ATライク変速という。)を実現することができる(特許文献1)。
このようなATライク変速によれば、エンジン等の動力源の回転速度の上昇と車速の上昇が連動するので、運転者の感覚に合致させることができる。また、発進時、加速時にはCVTの入力回転速度が上限に達するまでLow側の変速比が維持されるので、車両の駆動力を確保し、発進性能、加速性能を向上させることができる。
特開平5−332426号公報
ATライク変速において従来のステップATと同程度の変速速度でアップシフトしようとすると、CVTの実変速比が目標変速比を越えてHigh側まで変化するアンダーシュートが発生する。図8に示す参考例では、時刻t31に目標変速比が1速変速比(ステップATの1速に対応する変速比、以下同じ)から2速変速比に変更され、時刻t32以降、アンダーシュートが発生している。
これは、アップシフト時は、CVTのプライマリ回転速度が下がることによりイナーシャトルクが発生し、このイナーシャトルクによってエンジン等の動力源の回転速度を下げることになるところ、変速速度が速いとイナーシャの変化も急になるので動力源の回転速度が大幅に下がり、これを受けてCVTのプライマリ回転速度が目標変速比に対応する回転速度からさらに下がるからである。
アンダーシュートが発生すると、実変速比を目標変速比まで戻すために実変速比をLow側に変化させる、すなわちダウンシフトが行われるが(図8の時刻t33以降)、ダウンシフトを行うと動力源の吹け上がりとバンプフィール(減速G)が起こり、運転者に違和感を与える原因となる。
本発明は、このような技術的課題に鑑みてなされたもので、ATライク変速時にアンダーシュートが発生した場合の動力源の吹け上がりとバンプフィールを抑制することを目的とする。
本発明のある態様によれば、車両に搭載され、動力源の出力回転を変速して駆動輪に出力するバリエータと、車速が増大するにつれて目標変速比を前回値よりもHigh側に離れた値に変更し、実変速比が前記目標変速比となるように前記バリエータを制御するアップシフト制御手段と、を備え、前記アップシフト制御手段は、前記実変速比が前記目標変速比を越えてHigh側に変化するアンダーシュートが発生した場合は、前記目標変速比を、前記実変速比の変化方向がHigh側からLow側に転じた時点の前記実変速比に更新する、ことを特徴とする変速機が提供される。
また、本発明の別の態様によれば、これに対応する変速機の制御方法が提供される。
これらの態様によれば、アンダーシュートが発生しても、実変速比を当初の目標変速比に近づけるためのダウンシフトが行われないので、ダウンシフトに起因する動力源の吹け上がりとバンプフィール(減速G)を抑え、これらが運転者に与える違和感を抑えることができる。
本発明の実施形態に係る変速機を搭載した車両の概略構成図である。 アップシフト制御の内容を示したフローチャートである。 ATライク変速が行われる様子を示した図である。 アンダーシュート発生時の目標変速比更新・補正制御の内容を示したフローチャートである。 補正量を演算するためのテーブルである。 本実施形態の作用効果を説明するためのタイムチャートである。 本実施形態の作用効果を説明するためのタイムチャートである。 アンダーシュート発生時の様子を示したタイムチャートである。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。なお、以下の説明において、「変速比」は、変速機の入力回転速度を変速機の出力回転速度で割って得られる値である。
図1は本発明の実施形態に係るバリエータ20を搭載した車両の概略構成を示している。この車両は動力源としてエンジン1を備える。エンジン1の出力回転は、トルクコンバータ2、第1ギヤ列3、変速機4、第2ギヤ列5、差動装置6を介して駆動輪7へと伝達される。第2ギヤ列5には駐車時に変速機4の出力軸を機械的に回転不能にロックするパーキング機構8が設けられている。
エンジン1は、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン等の内燃機関であり、エンジンコントローラ50によって回転速度及びトルクが制御される。
トルクコンバータ2は、ロックアップクラッチ2aを備える。ロックアップクラッチ2aが締結されると、トルクコンバータ2における滑りがなくなり、トルクコンバータ2の伝達効率を向上させることができる。
また、車両には、エンジン1の動力の一部を利用して駆動されるオイルポンプ10と、オイルポンプ10からの油圧を調整して変速機4の各部位に供給する油圧制御回路11と、油圧制御回路11を制御する変速機コントローラ12とが設けられている。
変速機4は、バリエータ20と、バリエータ20に対して直列に設けられる副変速機構30とを備えた変速機である。「直列に設けられる」とはエンジン1から駆動輪7に至るまでの動力伝達経路においてバリエータ20と副変速機構30とが直列に設けられるという意味である。
バリエータ20は、プライマリプーリ21と、セカンダリプーリ22と、プーリ21、22の間に掛け回されるベルト23とを備える。プーリ21、22は、それぞれ固定円錐板と、この固定円錐板に対してシーブ面を対向させた状態で配置され固定円錐板との間にV溝を形成する可動円錐板と、この可動円錐板の背面に設けられて可動円錐板を軸方向に変位させる油圧シリンダとを備える。
プーリ21、22に供給される油圧(プライマリ圧及びセカンダリ圧)を調整すると、プーリ21、22がベルト23を挟持する力が変化してバリエータ20のトルク容量(伝達可能な最大トルク)が変化し、また、V溝の幅が変化してベルト23と各プーリ21、22との接触半径が変化し、バリエータ20の変速比が無段階に変化する。
副変速機構30は前進2段・後進1段の変速機である。副変速機構30は、2つの遊星歯車のキャリアを連結したラビニョウ型遊星歯車機構31と、ラビニョウ型遊星歯車機構31を構成する複数の回転要素に接続され、それらの連係状態を変更する複数の摩擦要素(Lowブレーキ32、Highクラッチ33、Revブレーキ34)とを備える。摩擦要素32〜34への供給油圧を調整し、摩擦要素32〜34の締結状態を変更することによって、副変速機構30の変速段が変更される。
変速機コントローラ12は、CPUと、RAM・ROMからなる記憶装置と、入力インターフェースと、出力インターフェースと、これらを相互に接続するバスとから構成される。
変速機コントローラ12には、入力インターフェースを介して、アクセルペダルの操作量を表すアクセル開度APOを検出するアクセル開度センサ41の出力信号、プライマリプーリ21の回転速度(プライマリ回転速度)を検出する回転速度センサ42の出力信号、車速VSPを検出する車速センサ43の出力信号、セカンダリ圧を検出する油圧センサ44の出力信号、セレクトレバーの位置を検出するインヒビタスイッチ45の出力信号、セカンダリプーリ22の回転速度(セカンダリ回転速度)を検出する回転速度センサ46の出力信号などが入力される。
変速機コントローラ12の記憶装置には、変速機4の変速制御プログラム、この変速制御プログラムで用いる変速マップが格納されている。変速機コントローラ12は、記憶装置に格納されている変速制御プログラムを読み出して実行し、入力インターフェースを介して入力される各種信号に対して各種演算処理を施して変速機4の各部位に供給する油圧の指示値を設定し、設定した指示値を出力インターフェースを介して油圧制御回路11に出力する。変速機コントローラ12が演算処理で使用する各種値、その演算結果は記憶装置に適宜格納される。
油圧制御回路11は複数の流路、複数の油圧制御弁で構成される。油圧制御回路11は、変速機コントローラ12からの指示値に基づき、複数の油圧制御弁を制御して油圧の供給経路を切り換えるとともにオイルポンプ10で発生した油圧を元圧として指示値に応じた油圧を生成し、これを変速機4の各部位に供給する。これにより、バリエータ20の変速、副変速機構30の変速段の変更、各摩擦要素32〜34の容量制御、ロックアップクラッチ2aの締結・解放が行われる。
バリエータ20は、上記の通り、変速比を無段階に変更することができる変速機構であるが、本実施形態においては、変速機コントローラ12は、従来のステップATの変速段(例えば、1速〜5速)に対応する変速比を使用する変速比として予め設定しておき、所定のアップシフト条件が成立したら目標変速比をその時点の目標変速比よりもHigh側(小側)に離れた変速比に順次変更することで、従来のステップATに近い変速(ATライク変速)を実現させる。
図2は、変速機コントローラ12によるアップシフト制御の内容を示したフローチャートである。
アップシフト制御においては、変速機コントローラ12は、アップシフト条件が成立しているか判断し(S11)、アップシフト条件が成立したと判断した場合にはバリエータ20の目標変速比をその時点の目標変速比よりもHigh側に離れた変速比に変更し、バリエータ20の実変速比が目標変速比になるようバリエータ20を制御する(S12)。なお、ATライク変速によるバリエータ20のアップシフト中は、副変速機構30の変速を禁止する。
アップシフト条件は、例えば、実プライマリ回転速度がアクセル開度APO等に応じて設定されるアップシフト回転速度を超えた場合や、運転者がセレクトレバー等でアップシフト操作をした場合に成立したと判断される。
図3は、ATライク変速が行われる様子を示しており、この例では、実プライマリ回転速度がアップシフト回転速度に到達すると目標変速比がHigh側の変速比に順次変更(アップシフト)されている。
ATライク変速によれば、従来のステップAT同様に、エンジン1の回転速度の上昇と車速の上昇とが連動するので、運転者の感覚に合致させることができる。また、発進時、加速時には実プライマリ回転速度がアップシフト回転速度に達するまでLow側の変速比が維持されるので、車両の駆動力を確保し、発進性能、加速性能を向上させることができる。
しかしながら、ATライク変速において従来のステップATと同程度の変速速度でアップシフトしようとすると、バリエータ20の実変速比が目標変速比を越えてHigh側まで変化するアンダーシュートが発生する(図8参照)。そして、アンダーシュート発生時に実変速比を目標変速比に近づけるためのダウンシフトが行われると、エンジン1の吹け上がりとバンプフィール(減速G)が起こり、運転者に違和感を与える原因となるので好ましくない。
そこで、変速機コントローラ12は、図4に示す目標変速比更新・補正制御を行い、アンダーシュートが発生した後のエンジン1の吹け上がりとバンプフィール(減速G)が抑制されるようにする。
これによると、まず、S21では、変速機コントローラ12は、目標変速比更新・補正制御の制御条件が成立しているか判断する。目標変速比更新・補正制御の制御条件は、例えば、ATライク変速によるアップシフト実行から所定時間内で、かつ、アクセル開度APOの時間変化率が所定値未満(アクセル開度が略一定)の場合に成立したと判断される。目標変速比更新・補正制御の制御条件が成立していると判断された場合は処理がS22に進み、成立していない場合は処理が終了する。
S22では、変速機コントローラ12は、アンダーシュート量を演算する。アンダーシュート量は、実セカンダリ回転速度に目標変速比を掛けて得られる目標プライマリ回転速度から実プライマリ回転速度を減じることで演算することができる。
S23では、変速機コントローラ12は、実プライマリ回転速度の時間変化率を演算する。
S24では、変速機コントローラ12は、実変速比の変化方向がHigh側からLow側に転じたか判断する。この判断は、実プライマリ回転速度の時間変化率が所定の微小値よりも小さくなったかに基づき判定することができる。実変速比の変化方向がHigh側からLow側に転じたと判断された場合は処理がS25に進む。
S25では、変速機コントローラ12は、S22で演算したアンダーシュート量が第1閾値よりも大きいか判断する。アンダーシュート量が第1閾値よりも大きい場合は処理がS26に進む。アンダーシュート量が第1閾値よりも小さい場合は、目標変速比更新・補正制御を行う必要性が低いので、処理を終了する。
S26では、変速機コントローラ12は、実変速比の変化方向がHigh側からLow側に転じた時点の実変速比、すなわち、アンダーシュートによって実変速比が目標変速比よりもHigh側に変化し、最もHigh側に変化した時点の実変速比を更新目標変速比に設定する。
S27では、変速機コントローラ12は、目標変速比をS26で設定した更新目標変速比に更新する。
S28では、変速機コントローラ12は、S22で演算したアンダーシュート量が第1閾値よりも大きい第2閾値よりも大きいか判断する。アンダーシュート量が第2閾値よりも小さい場合は、目標変速比がS27で設定された値に維持されるが、第2閾値よりも大きい場合は処理がS29以降に進み、目標変速比がS27で設定された値からさらにLow側に補正された値に設定される。
具体的には、変速機コントローラ12は、S29で、目標変速比の補正が必要であることを示す補正フラグをONにし、S30で、図5に示すマップを参照して、補正量を演算する。補正量は車速VSP、アクセル開度APOの基づき演算され、車速VSPが低いほど、また、アクセル開度APOが大きいほど大きな値が設定される。そして、変速機コントローラ12は、S26で設定された更新目標変速比にS30で演算された補正量を加算して、補正後の目標変速比を演算する(S31)。
これは、アンダーシュート量が第2閾値よりも大きい場合は、実変速比が目標変速比よりも大幅にHigh側になっており、十分な加速性能を得るためには実変速比をLow側に近づけるのが好ましく、車速VSPが低いほど、また、アクセル開度APOが大きいほど運転者の加速要求が大きく、変速比をよりLow側にするのが好ましいことに対応させたものである。
また、アンダーシュート量が第2閾値よりも大きい場合に目標変速比がS27で更新された値に維持されたままだと、次のアップシフトでの実変速比と目標変速比との差が小さくなり、実プライマリ回転速度がアップシフト回転速度に到達して次のアップシフトを行っても短時間のうちに実プライマリ回転速度がアップシフト回転速度に再度到達し、さらなるアップシフトが行われて運転者に違和感(シフトビジー感)を与える原因となるからである。
一方、S24で、実変速比の変化方向がHigh側からLow側に転じたと判断されなかった場合は処理がS32に進む。
S32では、変速機コントローラ12は、目標変速比更新・補正制御の終了判定を行う。具体的には、アップシフト条件が成立した場合(S11でYES)、又は、アクセル開度APOの時間変化率が所定値を超えてアクセルペダルが踏み増しされたと判断された場合に、変速機コントローラ12は目標変速比更新・補正制御を終了すると判定し、補正フラグをOFFにして処理を終了する(S34)。
そうでない場合は処理がS33に進み、変速機コントローラ12は補正フラグがONか判断する。そして、補正フラグがONの場合は処理がS30に進み、目標変速比の補正がさらに行われ、前回実行時から車速VSPが増大している場合には、図5に示すマップによってより大きな補正量が設定され、目標変速比がさらにLow側に補正される。
これに対し、補正フラグがOFFの場合は、そのまま処理が終了し、目標変速比はS27で設定された値に維持される。
続いて、上記目標変速比更新・補正制御を行うことによる作用効果について説明する。
図6は、1速変速比(ステップATの1速に対応する変速比)で加速中に、実プライマリ回転速度がアップシフト回転速度に到達し、アップシフトが実行される時の様子を示している。
時刻t11で、実プライマリ回転速度がアップシフト回転速度に到達すると、バリエータ20の目標変速比が1速変速比から1速変速比よりもHigh側の2速変速比に変更され、バリエータ20のアップシフトが行われる。
実プライマリ回転速度は、実セカンダリ回転速度に目標変速比を掛けて得られる目標プライマリ回転速度に向けて変化するが、時刻t12で目標プライマリ回転速度に達した後もイナーシャの影響で実プライマリ回転速度は下がり続け、実変速比が目標変速比を越えてHigh側になるアンダーシュートが発生する。
しかしながら、時刻t13で、実変速比の変化方向がHigh側からLow側に転じると、目標変速比がその時点の実変速比(更新目標変速比)に更新され、アンダーシュート量が第2閾値よりも小さければ、時刻t13以降も目標変速比はその値に維持される。
したがって、上記目標変速比更新・補正制御によれば、アンダーシュートが発生しても、実変速比を当初の目標変速比(この例では2速変速比)に近づけるためのダウンシフトは行われないので、ダウンシフトに起因するエンジン1の吹け上がりとバンプフィール(減速G)を抑え、これらが運転者に与える違和感を抑えることができる(請求項1、4に対応する効果)。
図7も図6と同様に1速変速比(ステップATの1速に対応する変速比)で加速中に、実プライマリ回転速度がアップシフト回転速度に到達し、アップシフトが実行される時の様子を示しているが、アンダーシュート量が第2閾値よりも大きくなる場合を示している。
時刻t21で、バリエータ20のアップシフトが行われ、時刻t22でアンダーシュートが発生している。
時刻t23で、実変速比の変化方向がHigh側からLow側に転じると、目標変速比がその時点の実変速比(更新目標変速比)に更新され、目標変速比は、その後、車速VSPが増大するにつれてLow側に補正される。
アンダーシュート量が第2閾値よりも大きい場合に、実変速比の変化方向がHigh側からLow側に転じた時点の実変速比に目標変速比を維持すると、実変速比がHigh側に留まることになるので、十分な加速性能を得ることができない。また、次のアップシフトとさらに次のアップシフトとの間隔が短くなるという問題が生じうる。
しかしながら、このように目標変速比を車速VSPが増大するにつれてLow側に補正するようにすれば、これらの問題を防止することができる(請求項2、3に対応する効果)。
また、目標変速比がLow側に補正されたとしても、実変速比を当初の目標変速比まで戻す場合のダウンシフトと比較すればダウンシフトは緩やかであり、ダウンシフトに起因するエンジン1の吹け上がりとバンプフィール(減速G)は十分に抑えることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一つを示したものに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
例えば、上記実施形態では、アンダーシュート量が第2閾値よりも小さい場合は目標変速比を実変速比の変化方向がHigh側からLow側に転じた時点の実変速比に維持するようにし、第2閾値よりも大きい場合はこの値を車速が増大するにつれてLow側に補正するようにしているが、簡略化して、アンダーシュート量に関係なくいずれか一方の処理を行うようにしてもよい。
また、上記目標変速比更新・補正制御は、アップシフト前後の目標変速比変化量が大きくアンダーシュート量が大きくなる1速変速比から2速変速比にアップシフトする場合に限定して実行するようにしてもよい。
また、上記実施形態は、バリエータ20の出力側に副変速機構30が配置されているが、副変速機構30は必須ではない。
また、上記実施形態は、バリエータ20はベルト無段変速機であるが、ATライク変速でアップシフトを行った場合にアンダーシュートが発生する無段変速機であればよく、バリエータ20はベルト無段変速機に限定されない。
1 エンジン(動力源)
4 変速機
12 変速機コントローラ(アップシフト制御手段)
20 バリエータ

Claims (4)

  1. 車両に搭載され、動力源の出力回転を変速して駆動輪に出力するバリエータと、
    車速が増大するにつれて目標変速比を前回値よりもHigh側に離れた値に変更し、実変速比が前記目標変速比となるように前記バリエータを制御するアップシフト制御手段と、
    を備え、
    前記アップシフト制御手段は、前記実変速比が前記目標変速比を越えてHigh側に変化するアンダーシュートが発生した場合は、前記目標変速比を、前記実変速比の変化方向がHigh側からLow側に転じた時点の前記実変速比に更新する、
    ことを特徴とする変速機。
  2. 請求項1に記載の変速機であって、
    前記アップシフト制御手段は、車速が増大するにつれ、更新後の前記目標変速比をLow側に補正する、
    ことを特徴とする変速機。
  3. 請求項2に記載の変速機であって、
    前記アップシフト制御手段は、前記実変速比の変化方向がHigh側からLow側に転じた時点の前記実変速比と前記目標変速比との偏差が所定値よりも大きい場合に、車速が増大するにつれ、更新後の前記目標変速比をLow側に補正する、
    ことを特徴とする変速機。
  4. 車両に搭載され、動力源の出力回転を変速して駆動輪に出力するバリエータを備えた変速機の制御方法であって、
    車速が増大するにつれて目標変速比を前回値よりもHigh側に離れた値に変更し、実変速比が前記目標変速比となるように前記バリエータを制御し、
    前記実変速比が前記目標変速比を越えてHigh側に変化するアンダーシュートが発生した場合は、前記目標変速比を、前記実変速比の変化方向がHigh側からLow側に転じた時点の前記実変速比に更新する、
    ことを特徴とする変速機の制御方法。
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