JP5990945B2 - ガスバリア積層フィルム - Google Patents

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Description

本発明は、対象物をガスから保護する際に適用して好適なガスバリア積層フィルムに関する。
ガスバリアフィルムは、対象物を空気中の湿気、酸素、炭酸ガスなどのガスから保護して品質・性能の劣化を抑制する役割を有しており、食品・医薬品などの包装材料をはじめ、太陽電池バックシートや電子ペーパー、有機ELなどのエレクトロニクス分野でのガラスやアルミ箔などの代替としての採用も検討されている。
現在、ガスバリアフィルムの主な種類は、エチレンビニルアルコール共重合樹脂などの単体フィルム、共押出多層ナイロン(Ny)フィルム、塩化ビニリデン(PVDC)コートやポリビニルアルコール(PVA)コートのウェットコートフィルムなどがある。しかしながら、これらの種類のフィルムは、ガスバリア性が高いものでも水蒸気透過度3g/m/day程度であり、より高度なガスバリア性を要求される包装材や電子部材としての利用は難しい。従って、より高度なバリア性を要求される場合は、アルミニウムなどの金属箔を積層せざるを得なかった。
しかしながら、金属箔を積層したフィルムを用いた包装材では、内容物が見えない、内容物検査に金属探知機を使用できない、などの問題があった。
これらの問題を克服するために、例えば、特許文献1では、高分子樹脂基材上に、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ケイ素などの無機化合物を蒸着した透明なガスバリア性フィルムについて提案がなされている。
さらに、蒸着層の樹脂基材への密着性を向上させるために、樹脂基材と蒸着層の間に、プライマー層を設けた構造のものが多く提案されている。これらのプライマー層の材料には、アクリル系の樹脂を用いることが多く、特に、アクリルポリオールとイソシアネート化合物との反応混合物あるいはそれにシランカップリング剤が添加されたものをプライマー層として用いることによりボイル殺菌やレトルト殺菌後も物性の劣化がなく、デラミネーション等の発生がない高い耐ボイル性、耐レトルト性を有するガスバリア性フィルムを実現している(例えば、特許文献2〜4)。
特公昭63−28017号公報 特開2004−106443号公報 特開2007−69456号公報 特開2002−36419号公報
しかしながら、これらのフィルムは、ディスプレイ関連部材の耐久試験として一般的な60℃/90%RH 500時間や太陽電池モジュールの耐久試験として一般的な85℃/85%RH 1000時間(JIS C8917、C8938、C8990、C8991)といった、高温高湿試験後にも密着性を保持することが難しく、高い耐久性が要求される用途への利用は難しい。
この問題を解決するため、本発明は、高温高湿試験後も密着性を保持する、耐久性に優れた透明なガスバリアフィルムを提供することを目的とする。
本発明は上記課題を達成するためになされたものであり、請求項1記載の発明は、樹脂基材の少なくとも片面にプライマー層と蒸着膜層が順に積層されたガスバリア積層フィルムであって、前記プライマー層は、ポリオールとイソシアネート系化合物との混合物を含み、JIS K7121の規定に従って測定された前記混合物の補外ガラス転移開始温度が、前記樹脂基材の補外ガラス転移開始温度+5℃以上30℃以下の範囲にあり、前記蒸着膜層が、少なくとも珪素酸化物を含有していることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載のガスバリア積層フィルムにおいて、前記樹脂基材はポリエチレンテレフタレートを含み、前記プライマー層を形成するポリオールとイソシアネート系化合物との混合物の前記規定に従って測定された補外ガラス転移開始温度が、80℃以上100℃以下であることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載のガスバリア積層フィルムにおいて、前記プライマー層の膜厚が30nm以上200nm以下であることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のガスバリア積層フィルムにおいて、前記プライマー層は、ヒドロキシエチルメタクリレートとメチルメタクリレートとを共重合した水酸基価130mgKOH/g以上200mgKOH/g以下のアクリルポリオールと、一般式(O=C=N−(CH−N=C=O)n …(1)で表されるヘキサメチレンジイソシアネートのヌレート体(但しn=3以上5以下)との混合物を含むことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のガスバリア性積層フィルムにおいて、前記蒸着膜層が、さらにアルミニウム、亜鉛、錫、鉄、マンガンから選択されるいずれかの金属またはその金属酸化物を含有したものであることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のガスバリア積層フィルムにおいて、前記蒸着膜層の表面に、水溶性高分子とアルコキシシランまたはその加水分解生成物とを含有するコーティング液からなる薄膜の乾燥被膜であるガスバリア性被覆層が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、樹脂基材の補外ガラス転移開始温度+5℃以上30℃以下の補外ガラス転移開始温度を有するポリオールとイソシアネート系化合物との混合物により構成されるプライマー層と珪素酸化物を含有した蒸着膜層とを組み合わせることにより、60℃/90%RH 500時間や85℃/85%RH 1000時間といった、高温高湿試験後にも密着性を保持する、湿熱耐性に優れた高耐久性を有する透明なガスバリアフィルムを提供することができる。
本発明の実施形態に係るガスバリア積層フィルムの一構成例を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るガスバリア積層フィルムの他の構成例を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るガスバリア積層フィルムの両面ラミネート構成の一例を示す断面図である。
以下図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
以下、本発明のガスバリア積層フィルムの実施形態を図面に沿って説明する。
図1に示すように、本発明の実施形態に係るガスバリア積層フィルム10は、樹脂基材11とプライマー層12と蒸着膜層13とからなり、樹脂基材11の片面に、プライマー層12と蒸着膜層13とを順次積層した構成としている。本発明の実施形態に係るガスバリア積層フィルムは、より高い水蒸気バリア性を達成するために、樹脂基材11の両面にプライマー層12と蒸着膜層13とを順次積層した構成であってもよい。
樹脂基材11としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)などのポリエステルフィルム、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィンフィルム、ポリエーテルスルフォン(PES)、ポリスチレンフィルム、ポリアミドフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリアクリルニトリルフィルム、ポリイミドフィルム、ポリ乳酸などの生分解性プラスチックフィルムなどがある。樹脂基材11の厚みは、特に制限を設けないが、実用上6μm以上200μm以下程度がよく、好ましくは12μm以上125μm以下、さらに好ましくは12μm以上25μm以下がよい。
また、樹脂基材11の他の層を積層する側の表面には、密着性を高めるため、コロナ処理、プラズマ処理、フレーム処理などの物理的処理や、酸やアルカリによる薬液処理などの化学的処理を施してもよい。
プライマー層12は、樹脂基材11上に設けられ、樹脂基材11と蒸着膜層13との密着性を高め、ボイル殺菌やレトルト殺菌などの各種殺菌処理や、長期屋外設置による蒸着層の剥離発生を防止するために設けられる。
プライマー層12は、ポリオールとイソシアネート系化合物との混合物を用いて形成されることにより、樹脂基材11と蒸着膜層13との密着性を高めることができる。
ポリオールとは、分子内に複数の水酸基を有する化合物の総称であり、イソシアネート系化合物のイソシアネート基と反応するものである。主なポリオールとして、主鎖にエーテル結合を有するポリエーテルポリオール、主鎖にエステル結合を有するポリエステルポリオール、(メタ)アクリル酸誘導体モノマーを重合させて得られる高分子化合物、又は(メタ)アクリル酸誘導体モノマーとその他のモノマーとを共重合させて得られる高分子化合物であるアクリルポリオールなどが挙げられる。
ポリエーテルポリオールには、主にアルキレンオキサイドを多価アルコールやポリアミンを開始剤として付加重合したポリオキシアルキレンポリオール、テトラヒドロフランのカチオン重合によって得られるポリオキシテトラメチレングリコールなどが挙げられる。
ポリエステルポリオールには、主に二塩基酸とグリコール類から得られる宿重合系ポリエステルポリオールとε−カプロラクトンの開環重合によって得られるポリカプロラクトンポリオールがある。宿重合系ポリエステルポリオールに使用される二塩基酸としては、アジピン酸、テレフタル酸、イソフタル酸などが挙げられ、グリコール類としてはエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、3−メチル−1,5−ペンタジオールなどが挙げられる。
アクリルポリオールは、(メタ)アクリル酸誘導体モノマー同士、あるいは(メタ)アクリル酸誘導体モノマーとその他のモノマーをラジカル重合により共重合した高分子化合物のうち、末端にヒドロキシル基を有するものである。末端にヒドロキシル基を有する(メタ)アクリル酸誘導体モノマーとしては、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートなどがある。
末端にヒドロキシル基を有する(メタ)アクリル酸誘導体モノマーと共重合可能なモノマーとしては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレートなどの末端にアルキル基を有するモノマー、(メタ)アクリル酸などの末端にカルボキシル基を有する(メタ)アクリル酸誘導体モノマー、ベンジル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレートなどの末端に芳香環や環状構造を有する(メタ)アクリル酸誘導体モノマーがある。(メタ)アクリル酸誘導体モノマー以外では、スチレンモノマー、シクロヘキシルマレイミドモノマー、フェニルマレイミドモノマーなどがある。
ポリオールの分子量は特に規定しないが、具体的には、3000以上200000以下、好ましくは5000以上100000以下、さらに好ましくは5000以上40000以下である。
イソシアネート系化合物とは、その分子中に2個以上のイソシアネート基を有するものである。例えば、モノマー系イソシアネートとして、トリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)などの芳香族系イソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、ビスイソシアネートメチルシクロヘキサン(H6XDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(H12MDI)などの脂肪族系イソシアネート、キシレンジイソシアネート(XDI)、テトラメチルキシリレンジイソシアネート(TMXDI)などの芳香脂肪族系イソシアネートなどがある。また、これらのモノマー系イソシアネートの重合体あるいは誘導体も使用可能である。例えば、3〜5量体のヌレート型、1,1,1−トリメチロールプロパンなどと反応させたアダクト型、ビウレットと反応させたビウレット型などがある。
イソシアネート系化合物は、上記のイソシアネート系化合物あるいはその重合体、誘導体から任意に選択してよく、1種類あるいは2種類以上組み合わせて用いることができる。
また、上記ポリオール及びイソシアネート系化合物に加えて、用途に応じて添加剤を加えることもできる。例えば、硬化反応を促進させる触媒、紫外線吸収剤(UVA)やヒンダードアミン系光安定剤(HALS)などの光安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤、可塑剤、シランカップリング剤などがある。
このとき、プライマー層12を形成するポリオールとイソシアネート系化合物(及び添加剤)との反応混合物のJIS K7121の規定に従って測定された補外ガラス転移開始温度が樹脂基材11の補外ガラス転移開始温度+5℃以上30℃以下の範囲になるようにポリオールとイソシアネート系化合物を選定すると、ディスプレイ関連部材の耐久試験として一般的な60℃/90%RH 500時間や太陽電池モジュールの耐久試験として一般的な85℃/85%RH 1000時間(JIS C8917、C8938、C8990、C8991)といった、高温高湿試験後も樹脂基材11と蒸着膜層13との密着性を保持し、高耐久性を有するガスバリア積層フィルムとなる。ポリオールとイソシアネート系化合物との反応混合物の補外ガラス転移開始温度が樹脂基材11の補外ガラス転移開始温度+5℃よりも低い、あるいは、樹脂基材11の補外ガラス転移開始温度+30℃よりも高いと、高温高湿下において軟化する樹脂基材11の動きにプライマー層12が追従することができずに、密着性を保持できなくなる。
樹脂基材11がPETの場合は、プライマー層12を形成するポリオールとイソシアネート系化合物(及び添加剤)との混合物のJIS K7121の規定に従って測定された補外ガラス転移開始温度が80℃以上100℃以下となるように、ポリオール及びイソシアネート系化合物及び添加剤を選定するのが望ましく、好ましくは85℃以上95℃以下である。補外ガラス転移開始温度が80℃より低いと、高温高湿下においてプライマー層12が軟化してしまい、樹脂基材11であるPET(補外ガラス転移開始温度約70℃)との密着性を保持できず、100℃よりも高いと、プライマー層12の膜質が硬すぎるために、高温高湿下においてPETの動きにプライマー層12が追従できず、密着性を保持できない問題がある。
プライマー層12に、ヒドロキシエチルメタクリレートとメチルメタクリレートとを共重合した水酸基価130mgKOH/g以上200mgKOH/g以下のアクリルポリオールと、一般式(O=C=N−(CH−N=C=O)n …(1)で表されるヘキサメチレンジイソシアネートのヌレート体(但しn=3以上5以下)との混合物を使用することが望ましい。
水酸基価とは、ポリオール中の水酸基量の指標であり、ポリオール1g中の水酸基をアセチル化するために必要な水酸化カリウムのmg数を示す。
上記混合物の水酸基価が130mgKOH/gよりも小さいと、補外ガラス転移開始温度が高くなりすぎてしまい、200mgKOH/gよりも大きいと、補外ガラス転移開始温度が低くなりすぎてしまうため、高温高湿下で樹脂基材11との密着性を保持できない問題がある。上記一般式(1)で示されるヘキサメチレンジイソシアネートのヌレート体と前記アクリルポリオールとの複合体は、樹脂基材11との密着性が良好なプライマー層12を形成可能である。
プライマー層12は、上記のポリオールと上記のイソシアネート系化合物との混合物と溶媒とからなる溶液を樹脂基材11上に塗工し、反応硬化させることにより形成される。用いられる溶媒としては、上記ポリオール及びイソシアネート系化合物を溶解する溶媒であればよく、例えば、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、ジオキソラン、テトラヒドロフラン、シクロヘキサノン、アセトンなどが挙げられ、これらの溶媒を1種類あるいは2種類以上組み合わせて用いることができる。
プライマー層12の形成方法としては、通常のコーティング方法を用いることができる。例えば、ディッピング法、ロールコート、グラビアコート、リバースコート、エアナイフコート、コンマコート、ダイコート、スクリーン印刷法、スプレーコート、グラビアオフセット法等の周知の方法を用いることができる。乾燥方法は、熱風乾燥、熱ロール乾燥、高周波照射、赤外線照射、UV照射など熱をかける方法を1種類あるいは2種類以上組み合わせて用いることができる。
プライマー層12の膜厚は、30nm以上200nm以下が望ましく、好ましくは100nm以上200nm以下である。これよりも厚みが薄いと、樹脂基材11と蒸着膜層13との密着性が不十分となり、300nmよりも厚いと内部応力の影響が大きくなり、蒸着膜層13がきれいに積層されず、バリア性の発現が不十分となる問題がある。
蒸着膜層13は、プライマー層12上に設けられ、フィルム全体にガスバリア性を付与するために設けられる。蒸着膜層13は、少なくとも珪素酸化物を含有している。また、さらに高いバリア性を必要とする場合、蒸着膜層13は、アルミニウム、亜鉛、錫、鉄、マンガンから選択されるいずれかの金属またはその金属酸化物を含有していることが好ましい。
蒸着膜層13の材料には、金属珪素と二酸化珪素とを含有した蒸着材料を用いる。金属珪素と二酸化珪素とを含有した蒸着材料を蒸着させることで、フィルム全体に高いガスバリア性を付与することができる。さらに、金属珪素と二酸化珪素に、アルミニウム、亜鉛、錫、鉄、マンガンから選択されるいずれかの金属またはその金属酸化物を混合した蒸着材料を蒸着させることで、膜密度の高い蒸着膜層13が形成され、高い水蒸気バリア性を発現するとともに、ポリオールとイソシアネート系化合物との混合物によって形成された樹脂基材11の補外ガラス転移開始温度+5℃以上30以下の補外ガラス転移開始温度を有するプライマー層12との相乗効果により、高いガスバリア性と、高い耐久性を合わせ持つガスバリア性フィルムとなる。
金属珪素と二酸化珪素は、元素比O/Siが1以上1.8以下になるように混合することか望ましく、好ましくは1.2以上1.7以下である。また、アルミニウム、亜鉛、錫、鉄、マンガンから選択されるいずれかの金属またはその金属酸化物は、金属珪素と二酸化珪素の混合材料に対して1重量%以上50重量%以下混合することが望ましく、好ましくは1重量%以上40重量%以下、さらに好ましくは5重量%以上30重量%以下である。
蒸着膜層13の形成方法としては、真空蒸着法、スパッタリング法、プラズマ気相成長法などの公知の方法を適宜用いてよいが、真空蒸着法が望ましい。また、蒸着膜層13の透明性を上げるために、蒸着材料を蒸着させる際に、蒸発した粒子と雰囲気中に導入した酸素ガスなどと反応させて蒸着させる反応蒸着をさせてもよい。酸素ガスやアルゴンガスとの反応蒸着を行うことにより、蒸着材料中の金属成分が酸化され、蒸着膜層13の透明性を向上させることができる。ガスを導入する際は、成膜室の圧力が2×10−1Pa以下にすることが望ましい。成膜室の圧力が2×10−1Paよりも大きくなってしまうと、蒸着膜層13がきれいに積層されず、水蒸気バリア性が低下してしまう。
蒸着膜層13の膜厚は、0.005μm以上0.3μm以下が好ましく、さらに好ましくは0.03μm以上0.05μm以下である。0.005μmを小さいと十分なバリア性が発現せず、また0.3μmを超えると脆く、クラックが発生しやすくなり、バリア性が発現しない問題が生じる。
本発明のガスバリア積層フィルムは、図2に示すガスバリア積層フィルム20のように、図1のガスバリア積層フィルム10の蒸着膜層13の上に、水溶性高分子とアルコキシシランまたはその加水分解生成物とを含有するコーティング液からなる薄膜の乾燥被膜であるガスバリア性被覆層21が設けられていてもよい。
ガスバリア性被覆層21は、硬く脆い蒸着膜層13を保護し、擦れや屈曲によるクラックの発生を防止するために設けられ、水溶性高分子とアルコキシシランまたはその加水分解生成物を含有した成分からなる。水溶性高分子とアルコキシシランまたはその加水分解生成物とを含有するコーティング液を蒸着膜層13の上に塗工し、乾燥させることにより形成される。
ガスバリア性被覆層21の形成方法としては、プライマー層12と同様に通常のコーティング方法を用いることができる。例えばディッピング法、ロールコート、グラビアコート、リバースコート、エアナイフコート、コンマコート、ダイコート、スクリーン印刷法、スプレーコート、グラビアオフセット法等の周知の方法を用いることができる。乾燥方法は、熱風乾燥、熱ロール乾燥、高周波照射、赤外線照射、UV照射など熱をかける方法を1種類あるいは2種類以上組み合わせて用いることができる。
水溶性高分子としては、ポリビニルアルコール樹脂(PVA)、エチレン−ビニルアルコール共重合樹脂(EVOH)、ポリビニルピロリドン樹脂(PVP)などを用いることができ、これらを単独あるいは複数組み合わせて用いてもよい。
アルコキシシランとしては、テトラエトキシシラン、テトラメトキシシラン、テトラプロポキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリメトキシシランなどを用いることができる。また、アルコキシシランの加水分解生成物としては、メタノールなどのアルコールにアルコキシシランを溶解し、その溶液に塩酸などの酸の水溶液を添加し、加水分解反応させることにより調製したものが挙げられる。
また、蒸着膜層13との密着性を上げるために、シランカップリング剤を添加してもよい。シランカップリング剤としては、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシランなどのエポキシ基を有するもの、3−アミノプロピルトリメトキシシランなどのアミノ基を有するもの、3−メルカプトプロピルトリメトキシシランなどのメルカプト基を有するもの、3−イソシアネートプロピルトリエトキシシランなどのイソシアネート基を有するものなどが挙げられ、これらのシランカップリング剤を1種類あるいは2種類以上組み合わせて用いることができる。
本発明のガスバリア積層フィルムは、図3に示すガスバリア積層フィルム30のように、図2のガスバリア積層フィルム20の両面に、接着剤層31を介してラミネート樹脂層32を設けることで、より実用性の高い積層フィルムを提供できる。ラミネート樹脂層32は、ヒートシール性のあるシーラントフィルムを積層することで、袋状包装体などを形成する際の接着部に利用される。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸エステル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体及びそれらの金属架橋物等の樹脂が用いられる。厚さは目的に応じて決められるが、一般的には15μm以上200μm以下の範囲である。なお、接着剤層31を介してラミネート樹脂層32は、図2のガスバリア積層フィルム20の片面にのみ設けてもよい。
また、ポリエチレンテレフタレートフィルムやポリエチレンナフタレートフィルムを本発明のガスバリア積層フィルムの片面または両面に積層することで、液晶表示素子や、太陽電池、電磁波シールド、タッチパネルで使用する透明伝導シートなどの封止材として用いることもできる。
以下、本発明を実施例及び比較例を用いて詳細に説明するが、本発明はこの形態に限定されるものではない。
(実施例1〜11、比較例1〜13)
ガスバリア積層フィルムの作製及び評価、プライマー層を形成する混合物の補外ガラス転移開始温度の測定は以下の方法に従って行った。
<ガスバリア積層フィルムの作製>
(1)プライマー層溶液の調液工程
ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)、ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)、ヒドロキシブチルアクリレート(HBA)、メチルメタクリレート(MMA)、メチルアクリレート(MA)、エチルメタクリレート(EMA)、n−ブチルメタクリレート(nBMA)、t−ブチルメタクリレート(tBMA)、シクロヘキシルメタクリレート(CHMA)、ベンジルメタクリレート(BzMA)、メタクリル酸(MAA)、3−メタクリロキシトリメトキシシラン(KBM−503)、スチレン(St)をモノマーとして共重合して得られたアクリルポリオール(重量平均分子量1×10)の固形分濃度5%に調整したメチルエチルケトン溶液と、固形分濃度5%に調整したイソシアネート系化合物のメチルエチルケトン溶液、及び添加剤を所定の配合比に従って混合した。イソシアネート系化合物として、HDIヌレートはスミジュールN3300(住化バイエルウレタン)、TDIアダクトはコロネートL(日本ポリウレタン)、XDIアダクトはタケネートD−110N(三井化学)、IPDIアダクトはタケネートD−140N(三井化学)を使用した。また、添加剤として、ヒンダードアミン系光安定剤(HALS)はチヌビン292(チバ・ジャパン)、シランカップリング剤は3−イソシアネートプロピルトリエトキシシランKBE−9007(信越シリコーン)を使用した。なお、ポリオールの成分、水酸基価、及びイソシアネート系化合物の種類、重量配合比、添加剤内容を表1に示す。
Figure 0005990945
(2)プライマー層溶液の塗工工程
樹脂基材に、片面がコロナ処理された厚さ12μmの二軸延伸PETフィルム(東レフィルム加工、P60)を使用し、コロナ処理面にグラビアコート機を用い上記プライマー層溶液を塗工、乾燥後の厚みが0.20μmのプライマー層を積層した。
(3)蒸着膜層の積層工程
元素比O/Siが1.5になるように金属珪素粉末及び二酸化珪素粉末を混合した材料(A)、及び元素比O/Siが1.5になるように金属珪素粉末及び二酸化珪素粉末を混合した材料に、金属錫粉末を20重量%混合した蒸着材料(B)を作製し、真空蒸着機を使用して、プライマー層の上に厚さ0.05μmの蒸着膜層を積層し、目的のガスバリア積層フィルムを作製した。
(4)ガスバリア性被覆層溶液の調液工程
テトラエトキシシランを0.02mol/Lの塩酸で加水分解した溶液をけん化度99%、重合度2400のPVAの5%水溶液にSiO/PVA=60/40となる割合で加え、ガスバリア性被覆層溶液とした。
(5)ガスバリア性被覆層溶液の塗工工程
無機酸化物蒸着層の上に、グラビアコート機を用い、上記ガスバリア性被覆層溶液を塗工、乾燥後の厚みが0.40μmのガスバリア性皮膜層を積層した。
(6)ガスバリア性積層フィルムへのラミネート樹脂層積層工程
ガスバリア性被覆層が積層されたガスバリア性積層フィルムの両面に、5g/mのポリウレタン系接着剤を介して厚さ50μmの耐加水分解PET(東レフィルム加工、X10S)をドライラミネート法により積層した。
<ガスバリア積層フィルムの評価>
(1)水蒸気透過度の測定
実施例1〜11及び比較例1〜13の樹脂基材/プライマー層/蒸着膜層構成のガスバリア積層フィルムについて、モダンコントロール社製の水蒸気透過度計(MOCON PERMATRAN−W 3/31)により、40℃−90%RH雰囲気下での水蒸気透過度(g/m/day)を測定した。
(2)高温高湿試験の実施
ドライラミネートを行ったガスバリア性積層フィルムを85℃/85%RH環境下に3000時間置いた。
(3)密着強度の測定
高温高湿試験実施前後のサンプルについて、ドライラミネートを行ったガスバリア性積層フィルムから10mm巾に切り出した試験片について、テンシロン型万能試験機を使用し、JIS K6854の試験方法であるT時剥離試験及び180度剥離試験を行って、ラミネート強度(N/10mm巾)を測定し、両方の剥離試験において共に1N/10mm巾以上の強度を有しているものを合格とした。
<補外ガラス転移開始温度の測定>
補外ガラス転移温度の測定は、熱流速示差走査熱量測定(DSC)により行った。
(1)DSC測定サンプルの作製
樹脂基材は約3mm四方にカットしたものを複数枚重ねたものを測定サンプルとした。プライマー層を形成する混合物の測定サンプルは、固形分濃度20%に調整したポリオールのメチルエチルケトン溶液と、固形分濃度20%に調整したイソシアネート系化合物のメチルエチルケトン溶液を表1に従った割合で混合した溶液を底面積約16cm−1のポリプロピレン製容器に5g入れ、100℃に設定したオーブン内で60分乾燥させた。次に、60℃の条件下に一晩置き測定サンプルとした。
(2)補外ガラス転移開始温度の測定
DSCの測定は、JIS K7121に従って行い、補外ガラス転移点を決定した。
<ガスバリア積層フィルムの評価結果>
評価結果を表2に示す。樹脂基材として使用したPETの補外ガラス転移開始温度は72℃だった。実施例1〜11は、プライマー層を形成する混合物の補外ガラス転移開始温度が82〜96℃であり、樹脂基材の補外ガラス転移開始温度+5℃以上30℃以下の範囲にあり、かつ、80℃以上100℃以下であった。また、太陽電池モジュールの耐久試験として一般的な85℃/85%RH 1000時間(JIS C8917、C8938、C8990、C8991)よりも過酷な試験条件である、85℃/85%RH 3000時間の高温高湿試験後も、密着性を保持し、耐久性が良好であった。また、蒸着材料に金属錫を使用することで、水蒸気バリア性を向上させることができた。(実施例6)
それに対し、補外ガラス転移開始温度が80℃未満のプライマー層及び100℃よりも大きなプライマー層の場合は、高温高湿試験後に密着性を保持できず耐久性が不十分な結果となった。(比較例1〜13)
Figure 0005990945
本発明のガスバリアフィルム積層体は、食品、日用品、医薬品などの包装分野、及び電子機器関連部材などの分野において、特に高耐久性が必要とされる場合に好適に利用が期待される。
10、20、30…ガスバリア積層フィルム、11…樹脂基材、12…プライマー層、13…蒸着膜層、21…ガスバリア性被覆層、31…接着剤層、32…ラミネート樹脂層。

Claims (6)

  1. 樹脂基材の少なくとも片面にプライマー層と蒸着膜層が順に積層されたガスバリア積層フィルムであって、
    前記プライマー層は、ポリオールとイソシアネート系化合物との混合物を含み、JIS K7121の規定に従って測定された前記混合物の補外ガラス転移開始温度が、前記樹脂基材の補外ガラス転移開始温度+5℃以上30℃以下の範囲にあり、前記蒸着膜層が、少なくとも珪素酸化物を含有していることを特徴とするガスバリア積層フィルム。
  2. 前記樹脂基材はポリエチレンテレフタレートを含み、前記プライマー層を形成するポリオールとイソシアネート系化合物との混合物の前記規定に従って測定された補外ガラス転移開始温度が、80℃以上100℃以下であることを特徴とする請求項1に記載のガスバリア性積層フィルム。
  3. 前記プライマー層の膜厚は30nm以上200nm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載のガスバリア積層フィルム。
  4. 前記プライマー層は、ヒドロキシエチルメタクリレートとメチルメタクリレートとを共重合した水酸基価130mgKOH/g以上200mgKOH/g以下のアクリルポリオールと、
    一般式(O=C=N−(CH−N=C=O) …(1)で表されるヘキサメチレンジイソシアネートのヌレート体(但しn=3以上5以下)との混合物を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のガスバリア積層フィルム。
  5. 前記蒸着膜層は、さらにアルミニウム、亜鉛、錫、鉄、マンガンから選択されるいずれかの金属またはその金属酸化物を含有したものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のガスバリア性積層フィルム。
  6. 前記蒸着膜層の表面に、水溶性高分子とアルコキシシランまたはその加水分解生成物とを含有するコーティング液からなる薄膜の乾燥被膜であるガスバリア性被覆層が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のガスバリア積層フィルム。
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