JP5988909B2 - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置および画像処理方法に関し、詳しくは、色材を実質的に含まないいわゆるクリアインクを用いて記録画像におけるブロンズ現象を抑制する技術に関するものである。
ブロンズ現象を抑制する技術として、特許文献1に記載されるような、各色インクの使用比率を制御してブロンズを低減するものが知られている。詳しくは、記録すべき画像の明度、インクの使用比率からブロンズ現象発生の有無を判定し、判定結果に応じてインクの使用比率を変更することにより、ブロンズ現象を抑制するものである。
一般に、記録物を観察する際に観察者は、光源から記録物に照射した光が反射した光を観察する。その観察される色は観察角度によって異なる。図1は、記録物を異なる2つの角度から観察した場合の2種類の反射光の違いを説明するための図である。図1において、A方向で観察される反射光は、光源に対して正反射方向から観察した場合の正反射光であり、記録物に移りこんだ光源像が観察される。一方、B方向で観察される反射光は、記録物の内部を通過して反射した反射光、つまり拡散光であり、色材によって再現された色が観察される。そして、A方向から記録物を観察した場合には、光源の色と異なる色に光源が映りこんでいるように認識されることがある。これがブロンズ現象として知覚される。
このような記録物の観察において、上述した特許文献1に記載されている方法は次のような問題がある。図1に示す2種類の観察光の色味が異なる場合には観察者に違和感を与える。一般に、シアンインクで記録を行う場合には、2種類の観察光の色味が比較的大きく異なるとともに正反射光による知覚はシアンと異なる赤色となる。この場合に、例えば、3原色の1つであるシアンの高い彩度の色を再現しようとする場合、別の色のインクで置き換えることが困難である。このため、特許文献1に記載の各色インクの使用比率を変えるという技術を適用できない。
上記のような観察光の色味が異なることに関して、ブロンズ現象を抑制しつつ正反射光の色味に違いを低減することができる技術として、色材を含まないクリアインクを用いるものが知られている。図2(a)〜(d)は、クリアインクを画像形成後の記録物に付与することによってブロンズ現象を抑制する原理を説明する図である。図2(a)は、色材インク層表面で光が正反射する様子を示している。なお、説明を簡易にするために、色材インク層を透過し記録媒体表面で反射する光は省略している。これに対し、図2(b)は色材インク層の上に均一にクリアインク層を形成した場合を示している。クリアインク層1001の表面で反射する光1003と、クリアインク層1001を透過した後にシアン色材インク層1002の表面で反射しクリアインク層2001から出射する光1004が存在する。光1004の光路長は、クリアインク層1001を透過する分、光1003より長くなる。この光路長差に基づく光の位相のずれによって、特定の波長がその強度を強めあったり弱めあったりするいわゆる光の干渉が発生し、ブロンズの色味が異なるものとなる。これを利用し、クリアインクの付与量を変えることにより、色材インク層に対するクリアインクの被覆率や、クリアインク層の厚みを変化させることができる(図2(c)(d)参照)。これにより、光の干渉状態を変化させ、ブロンズの色味を制御することができる。
特開2001−138555号公報
しかしながら、クリアインクの付与量を変えることにより、光の干渉状態やブロンズの色相を制御することはある程度可能であるとしても、ブロンズ現象にまつわる、ブロンズの色味や光の干渉状態での色つきといった問題を解決できないことがある。
すなわち、光の干渉状態やブロンズの色味は、一般に色材インクで形成した色をさらに強調したり滲ませたりすることによって生じる。このことが、色域上で同じ色として特定される色が、観察者が実際には異なる色として感じさせる原因となっている。この結果、例えば、従来のように色域に対応させた測色値だけに基づいて画像データの生成を行い、これに基づいて画像を記録すると、観察者は、期待している色と異なった不自然な色として認識してしまうことがある。この場合に、複数の記録モードの間で、クリアインクおよびインクの付与量や、単位領域の記録を完成する記録ヘッドの走査回数が異なると、クリアインクが上述したブロンズの色味や光の干渉状態での色つきを抑制する程度や機能の仕方に差が生じる。その結果、モード間で、実際に観察者が感じる画像の色の違いとなって現れる。
本発明は、複数の記録モード間で、ブロンズ現象にまつわる、ブロンズの色味や光の干渉状態での色つきの違いを抑制することが可能な画像処理装置および画像処理方法を提供することを目的とする。
そのために本発明では、色材を含む色材インクと色材を含まないクリアインクを用いて記録媒体上の所定領域に対する複数回の相対走査により画像を記録する記録部で用いる記録データを生成する手段であって、画像データに基づいて、前記所定領域に対する最後の走査で前記クリアインクを付与するとともに前記色材インクを付与する第1記録モードと、前記所定領域に対する最後の走査で前記色材インクを付与せずに前記クリアインクを付与する第2記録モード、のための記録データをそれぞれ生成する記録データ生成手段に提供する画像データの処理を行う画像処理装置であって、標準RGB色空間の所定の色域が前記記録部で再現できるデバイス色空間の色域に変換されるよう画像データの変換を行う色域変換手段、を具え、前記色域変換手段は、前記第1記録モードを実行するときに、前記色域変換手段によって前記所定の色域における所定の色を変換したときの前記デバイス色空間における第1の色と、前記第2記録モードを実行するときに、前記色域変換手段によって前記所定の色域における前記所定の色を変換したときの前記デバイス色空間における第2の色が、前記記録部で再現されたときに、前記第1の色と前記第2の色がそれぞれの再現された2つの色の色相の差が前記第1の色と前記第2の色の色相の差より小さくなるように、前記所定の色を、前記第1記録モードを実行する場合には前記第1の色に、前記第2記録モードを実行する場合には前記第2の色にそれぞれ変換し、前記第1記録モードは、前記色材インクと前記クリアインクが記録ヘッドの同じ走査で付与されるモードであり、前記第2記録モードは、前記色材インクと前記クリアインクが記録ヘッドの同じ走査で付与され、前記色材インクと前記クリアインクを付与する走査より後の走査で前記色材インクが付与されずに前記クリアインクが付与されることを特徴とする。
以上の構成によれば、複数の記録モード間で、ブロンズ現象にまつわる、ブロンズの色味や光の干渉状態での色つきの違いを抑制することが可能となる。
記録物を異なる2つの角度から観察した場合の2種類の反射光の違いを説明するための図である。 (a)〜(d)は、クリアインクを画像形成後の記録物に付与することによってブロンズ現象を抑制する原理を説明する図である。 ブロンズの測定システムを模式的に示す図である。 ブロンズについて、記録面上の2つの色を上記測定方法によって測定した結果を、a平面上にプロットした図である。 本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置の構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置とそのホスト装置であるパーソナルコンピュータ(PC)によって構成される記録システムにおける画像処理構成を示すブロック図である。 N値に応じたドットパターンに展開を行うためのドット配置パターンを示す図である。 本実施形態のマスクパターンとの比較のための一般的なマスクパターンを説明する図である。 図8に示すマスクパターンを用いたマルチパス記録を説明する図である。 マスク処理部909で用いる本実施形態に係るマスクパターンを説明する図である。 マスク処理部910で用いる本実施形態に係るマスクパターンを説明する図である。 マスク処理部909で用いられる図10に示すマスクパターンがマルチパス記録でどのように用いられるかを説明する図である。 マスク処理部910で用いられる図11に示すマスクパターンがマルチパス記録でどのように用いられるかを説明する図である。マルチパス記録の様子を示す概要図である。 本実施形態の記録ヘッドにおける9色のインクとクリアインクをそれぞれ吐出するノズル列を主に示す図である。 (a)および(b)は、色処理部902で用いる、それぞれ「標準」モードおよび「きれい」モードに対応した色分解テーブルを示す図である。 (a)〜(c)は、ブロンズ現象と光の乱反射の様子を示す模式図である。 本発明の第1実施形態に係る色域変換を説明する図である。 図17に示す色域変換における実際の色相角を説明する図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
(ブロンズの評価方法)
本発明の実施形態を説明する前に、ブロンズ現象の評価方法について説明する。ブロンズ現象は、例えば、村上色彩技術研究所の三次元変角分光測色システム(GCMS−4)を用いて測定することができる。記録画像に対して45°方向からの光を照射し、逆方向の45°の位置で受光することによって正反射光の分光強度を測定する。そして、測定された分光強度から正反射光の彩度を算出する。正反射光の色付きが少ないほど正反射光の彩度の測定値は小さくになる。
図3は、測定システムを模式的に示す図である。図3において、B0001は評価対象となる記録媒体B0003を照明する照明器を示す。B0002は評価対象となる記録媒体B0003からの反射光を検出する光検出器を示す。光検出器B0002は、記録媒体B0003の法線方向に対して、照明器と反対側に同一角度θ傾いた箇所、すなわち、正反射方向に位置する。B0004は評価対象となるパッチが記録された記録媒体B0003を固定する固定台を示す。B0005は光検出器B0002が測定する被測定部を示す。B0006は外部からの光を遮蔽するための遮光部材を示している。
光検出器B0002によって測定される記録媒体B0003からの正反射光の分光強度は、
Figure 0005988909
で表すことができ、この分光強度から正反射光の三刺激値XxYxZx、を算出する。さらに、光検出器B0002で検出された評価対象となる記録媒体B0003の正反射の三刺激値と、照明B0001の三刺激値とから、JIS Z 8729に基づいて、記録媒体B0003の正反射のL値を算出する。
図4は、記録面上の2つの色を上記測定方法によって測定した結果であるL値を、a平面上に表した図である。図4に示す(1)は、ブロンズが見た目に目立つ色の測定結果であるL値(以下、ブロンズ色ともいう。正反射の値)をプロットしたもので、(2)はブロンズが比較的目立たない色のブロンズ色をプロットしたものをそれぞれ表している。C(1)、C(2)は、これらのブロンズ色のL値から彩度C=√(a^2+b^2)を計算した結果を示すもので、この値が大きいと、ブロンズ色の彩度が大きくブロンズとして目立ちやすいということを示している。また、図4において、θ1、θ2は、ブロンズ色のLから色相角θ=tan−1(a/b)を計算したものである。このように、通常の色を測定する際の拡散光のLと同様に、ブロンズ値をa平面上で、そのブロンズ色の色相や彩度を求めることで、ブロンズの定量化を行うことができる。
(装置構成)
図5は、本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置の構成を示す斜視図である。本実施形態の記録装置は、給紙トレイ12より記録媒体を挿入後、矢印Bで示す方向に間欠的に搬送して画像などを記録し、排紙トレイより排紙する。
キャリッジ5に搭載された記録ヘッド1は、矢印A1およびA2の方向にガイドレール4に沿って移動しながら記録ヘッドに設けられたノズルからインクを吐出し、記録媒体S2上に画像を記録することができる。記録ヘッド1は、例えば、それぞれ異なった色のインクに対応した複数のノズル群を有している。例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ライトシアン(LC)、ライトマゼンタ(LM)、レッド(R)、フォトブラック(PBk)、グレー(Gy)、マットブラック(MBk)の色材インクとクリアインク(CL;色材を実質的に含まないインク)の計10色を吐出するためのノズル群である。クリアインクを含むこれら各色のインクは、インクタンク(不図示)に貯留され、それらのインクタンクから記録ヘッド1に供給される。また、記録ヘッド1の吐出量は各色とも全て略同一の4plである。また、本実施形態では、インクタンクと記録ヘッド1とは一体となりヘッドカートリッジ6を構成し、ヘッドカートリッジ6がキャリッジ5に搭載される。
キャリッジモータ11の駆動力をタイミングベルト17によってキャリッジ5に伝えることにより、キャリッジ5を矢印A1およびA2方向(主走査方向)にガイド軸3とガイドレール4に沿って往復移動させる。このキャリッジ移動の際に、キャリッジ5の位置はキャリッジ5に設けられたエンコーダセンサ21によりキャリッジの移動方向に沿って備えられたリニアスケール19を読み取ることによって検出される。そして、この検出される信号に応じたタイミングで記録ヘッドのノズルからインクを吐出して記録媒体に記録が行われる。この記録ヘッドの走査ごとに、給紙トレイ12より供給された記録媒体S2は所定量搬送される。すなわち、記録媒体S2は、搬送ローラ16とピンチローラ15とによって挟持されるとともに、搬送ローラ16が搬送モータ13の駆動力によってリニアホイール20を介して駆動されることにより、副走査方向である矢印B方向に所定量搬送される。記録ヘッドの移動範囲の端に設けられるホームポジションには、ヘッドキャップ10と回復ユニット14が設けられ、必要に応じて間欠的に記録ヘッド1の回復処理を行う。
上記説明した動作を繰り返すことにより、記録媒体の1枚分の記録が終了すると、記録媒体は排紙され、1枚分の記録が完了する。この際、クリアインクCLを用いる記録モードでは、図14等にて後述されるように、記録ヘッドの10色のインクのノズル列の配列に応じて、例えば、矢印A1およびA2で示す双方向の走査で記録を行う。また、図10などにて後述されるマルチパス記録によって、色材インクによる記録された領域に対して後からクリアインクCLを吐出する。そして、これら色材インクによる記録に対して、その前、後に吐出するそれぞれのクリアインクCLの量を制御することにより、ブロンズ現象を低減することが可能となる。
(インク構成)
本実施形態のインクジェット記録装置で使用される、顔料インクを構成する各成分について説明する。
(水性媒体)
本発明で使用するインクには、水及び水溶性有機溶剤を含有する水性媒体を用いることが好ましい。インク中の水溶性有機溶剤の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として3.0質量%以上50.0質量%以下とすることが好ましい。又、インク中の水の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として50.0質量%以上95.0質量%以下とすることが好ましい。
水溶性有機溶剤は、具体的には、例えば、以下のものを用いることができる。メタノール、エタノール、プロパノール、プロパンジオール、ブタノール、ブタンジオール、ペンタノール、ペンタンジオール、ヘキサノール、ヘキサンジオール、等の炭素数1〜6のアルキルアルコール類。ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類。アセトン、ジアセトンアルコール等のケトン又はケトアルコール類。テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類。ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等の平均分子量200、300、400、600、及び1,000等のポリアルキレングリコール類。エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール等の炭素数2〜6のアルキレン基を持つアルキレングリコール類。ポリエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート等の低級アルキルエーテルアセテート。グリセリン。エチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、ジエチレングリコールメチル(又はエチル)エーテル、トリエチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類。N−メチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等。又、水は、脱イオン水(イオン交換水)を用いることが好ましい。
(顔料)
顔料は、カーボンブラックや有機顔料を用いることが好ましい。インク中の顔料の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として0.1質量%以上15.0質量%以下とすることが好ましい。
ブラックインクは、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラックを顔料として用いることが好ましい。具体的には、例えば、以下の市販品等を用いることができる。レイヴァン:7000、5750、5250、5000ULTRA、3500、2000、1500、1250、1200、1190ULTRA−II、1170、1255(以上、コロンビア製)。ブラックパールズL、リーガル:330R、400R、660R、モウグルL、モナク:700、800、880、900、1000、1100、1300、1400、2000、ヴァルカンXC−72R(以上、キャボット製)。カラーブラック:FW1、FW2、FW2V、FW18、FW200、S150、S160、S170、プリンテックス:35、U、V、140U、140V、スペシャルブラック:6、5、4A、4(以上、デグッサ製)。No.25、No.33、No.40、No.47、No.52、No.900、No.2300、MCF−88、MA600、MA7、MA8、MA100(以上、三菱化学製)。又、本発明のために新たに調製したカーボンブラックを用いることもできる。勿論、本発明はこれらに限定されるものではなく、従来のカーボンブラックを何れも用いることができる。又、カーボンブラックに限定されず、マグネタイト、フェライト等の磁性体微粒子や、チタンブラック等を顔料として用いてもよい。
有機顔料は、具体的には、例えば、以下のものを用いることができる。トルイジンレッド、トルイジンマルーン、ハンザイエロー、ベンジジンイエロー、ピラゾロンレッド等の水不溶性アゾ顔料。リトールレッド、ヘリオボルドー、ピグメントスカーレット、パーマネントレッド2B等の水溶性アゾ顔料。アリザリン、インダントロン、チオインジゴマルーン等の建染染料からの誘導体。フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン等のフタロシアニン系顔料。キナクリドンレッド、キナクリドンマゼンタ等のキナクリドン系顔料。ペリレンレッド、ペリレンスカーレット等のペリレン系顔料。イソインドリノンイエロー、イソインドリノンオレンジ等のイソインドリノン系顔料。ベンズイミダゾロンイエロー、ベンズイミダゾロンオレンジ、ベンズイミダゾロンレッド等のイミダゾロン系顔料。ピランスロンレッド、ピランスロンオレンジ等のピランスロン系顔料。インジゴ系顔料、縮合アゾ系顔料、チオインジゴ系顔料、ジケトピロロピロール系顔料。フラバンスロンイエロー、アシルアミドイエロー、キノフタロンイエロー、ニッケルアゾイエロー、銅アゾメチンイエロー、ペリノンオレンジ、アンスロンオレンジ、ジアンスラキノニルレッド、ジオキサジンバイオレット等。勿論、本発明はこれらに限定されるものではない。
又、有機顔料をカラーインデックス(C.I.)ナンバーで示すと、例えば、以下のものを用いることができる。C.I.ピグメントイエロー:12、13、14、17、20、24、74、83、86、93、97、109、110、117、120、125、128、137、138、147、148、150、151、153、154、166、168、180、185等。C.I.ピグメントオレンジ:16、36、43、51、55、59、61、71等。C.I.ピグメントレッド:9、48、49、52、53、57、97、122、123、149、168、175、176、177、180、192等。同、215、216、217、220、223、224、226、227、228、238、240、254、255、272等。C.I.ピグメントバイオレット:19、23、29、30、37、40、50等。C.I.ピグメントブルー:15、15:1、15:3、15:4、15:6、22、60、64等。C.I.ピグメントグリーン:7、36等。C.I.ピグメントブラウン:23、25、26等。勿論、本発明はこれらに限定されるものではない。
(分散剤)
上記したような顔料を水性媒体に分散するための分散剤は、水溶性を有する樹脂であれば何れのものも用いることができる。中でも特に、分散剤の重量平均分子量が1,000以上30,000以下、更には3,000以上15,000以下のものが好ましい。インク中の分散剤の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として0.1質量%以上5.0質量%以下とすることが好ましい。
分散剤は、具体的には、例えば、以下のものを用いることができる。スチレン、ビニルナフタレン、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸の脂肪族アルコールエステル、アクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、フマール酸、酢酸ビニル、ビニルピロリドン、アクリルアミド、又はこれらの誘導体等を単量体とするポリマー。尚、ポリマーを構成する単量体のうち1つ以上は親水性単量体であることが好ましく、ブロック共重合体、ランダム共重合体、グラフト共重合体、又はこれらの塩等を用いても良い。又は、ロジン、シェラック、デンプン等の天然樹脂を用いることもできる。これらの樹脂は、塩基を溶解した水溶液に可溶である、即ち、アルカリ可溶型であることが好ましい。
(界面活性剤)
インクセットを構成するインクの表面張力を調整するためには、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、及び両性界面活性剤等の界面活性剤を用いることが好ましい。具体的には、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェノール類、アセチレングリコール化合物、アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物等を用いることができる。
(その他の成分)
インクセットを構成するインクは、前記した成分の他に、保湿性維持のために、尿素、尿素誘導体、トリメチロールプロパン、及びトリメチロールエタン等の保湿性固形分を含有してもよい。インク中の保湿性固形分の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として0.1質量%以上20.0質量%以下、更には3.0質量%以上10.0質量%以下とすることが好ましい。又、インクセットを構成するインクは、前記した成分以外にも必要に応じて、pH調整剤、防錆剤、防腐剤、防黴剤、酸化防止剤、還元防止剤、及び蒸発促進剤等の種々の添加剤を含有してもよい。
次に、本実施形態で用いるインクをより具体的に説明する。本発明はその要旨を超えない限り、下記実施形態によって限定されるものではない。尚、文中「部」、及び「%」とあるのは、特に断りのない限り質量基準である。
(樹脂水溶液Aの調製)
酸価:288mgKOH/g、重量平均分子量10,000、モノマー組成 スチレン/n−ブチルアクリレート/アクリル酸=23/37/37のランダム共重合体を水酸化カリウムで1当量に中和した。その後、樹脂濃度が10.0%となるように水で調整して、樹脂水溶液Aを得た。
(樹脂水溶液Bの調製)
樹脂水溶液Aで用いた、酸価200mgKOH/g、重量平均分子量10,000のスチレン/アクリル酸のランダム共重合体に替えて、酸価:288mgKOH/g、重量平均分子量10,000、モノマー組成 スチレン/n−ブチルアクリレート/アクリル酸=23/37/37のランダム共重合体を用いた以外は樹脂水溶液Aの調製同様にして樹脂水溶液Bを調製した。
(顔料分散液1〜4の調製)
以下に示す手順により、顔料分散液1〜4を調製した。
<C.I.ピグメントレッド122を含む顔料分散液1の調製>
顔料(C.I.ピグメントレッド122)10部、樹脂水溶液A20部、イオン交換水70部を混合し、バッチ式縦型サンドミルを用いて3時間分散する。その後、遠心分離処理によって粗大粒子を除去した。更に、ポアサイズ3.0μmのセルロースアセテートフィルター(アドバンテック製)にて加圧ろ過し、顔料濃度が10質量%である顔料分散液1を得る。
<C.I.ピグメントブルー15:3を含む顔料分散液2の調製>
顔料(C.I.ピグメントブルー15:3)10部、樹脂水溶液A20部、イオン交換水70部を混合し、バッチ式縦型サンドミルを用いて5時間分散する。その後、遠心分離処理によって粗大粒子を除去した。更に、ポアサイズ3.0μmのセルロースアセテートフィルター(アドバンテック製)にて加圧ろ過し、顔料濃度が10質量%である顔料分散液2を得る。
<C.I.ピグメントイエロー74を含む顔料分散液3の調製>
顔料(C.I.ピグメントイエロー74)10部、樹脂水溶液A20部、イオン交換水70部を混合し、バッチ式縦型サンドミルを用いて1時間分散する。その後、遠心分離処理によって粗大粒子を除去した。更に、ポアサイズ3.0μmのセルロースアセテートフィルター(アドバンテック製)にて加圧ろ過し、顔料濃度が10質量%である顔料分散液3を得る。
<C.I.ピグメントブラック7を含む顔料分散液4の調製>
カーボンブラック顔料(C.I.ピグメントブラック7)10部、樹脂水溶液A20部、イオン交換水70部を混合し、バッチ式縦型サンドミルを用いて3時間分散する。尚、分散する際の周速は、顔料分散液1を調製する際の2倍とした。その後、遠心分離処理によって粗大粒子を除去する。更に、ポアサイズ3.0μmのセルロースアセテートフィルター(アドバンテック製)にて加圧ろ過し、顔料濃度が10質量%である顔料分散液4を得る。
(インクの調製)
表1に示した各成分を混合し、十分攪拌した後、ポアサイズ0.8μmのセルロースアセテートフィルター(アドバンテック製)にて加圧ろ過を行い、色材インク1〜7とクリアインクを調製する。
尚、クリアインクCLの組成は上記に限らない。クリアインクCLは紙面に残存する顔料色材を被覆しブロンズを抑制するためのインクである。図2を用いて説明したように、クリアインクCLの付与量を変えることによって、色材インク層に対するクリアインクの被覆率やクリアインク層の厚みを変化させることができる。このクリアインク層により、光の干渉状態を変化させ、ブロンズの色味を制御することができる。従って、クリアインクCLは、光の屈折率を制御する効果が得られるものであれば、樹脂の種類や樹脂添加量が異なってもよい。
また、表面形状を制御することにより光沢を制御することができるクリアインクとして、表面張力が低いインクを採用してもよい。ここでこの条件に合う一般的なインクモデルとしては、記録媒体への浸透性の高い高浸透性インクが挙げられる。その場合の表面張力は、おおよそ30(mN/m)以上37(mN/m)以下である。また追記するならば30(mN/m)を下回る数値でも、ミストなどプリンタ本体を汚す影響が無ければ採用しても問題はない。表面張力は、インクの温度を25℃に調整した後、自動表面張力計CBVP−Z(協和界面科学製)を用いて測定したて測定している。
Figure 0005988909
(第1実施形態)
図6は、本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置とそのホスト装置であるパーソナルコンピュータ(PC)によって構成される記録システムにおける画像処理構成を示すブロック図である。なお、図6に示す記録システムが実行する画像処理は、PCおよび記録部としてのプリンタそれぞれの制御、処理のための各要素によって構成するものである。なお、本発明の適用はこの形態に限られないことはもちろんである。例えば、図6に示す合成部までの画像処理部がPCにおいて構成されてもよく、あるいは色処理部以降の画像処理構成がプリンタにおいて構成されてもよい。本明細書では、これらの画像処理部ないし画像処理構成を画像処理装置と称する。
PC上のアプリケーション901で処理される画像データは、RGB各8ビット、計24ビットの画像データとして、同じくPCの色処理部902に入力される。色処理部902は、先ず、図17にて後述される、上記画像データの標準RGB色空間の色域から本実施形態のプリンタで再現可能なデバイス色空間の色域への変換(ガマットマッピング)902Aを行う。詳しくは、選択されている記録モードに対応したプロファイル(テーブル)を用いて色域変換を行う。色処理部902は、次に、この色域変換で得られたRGB画像データに対して、図15(a)および(b)にて後述される色変換テーブルを用いて色分解902Bを行う。すなわち、RGBの画像データを、インクジェット記録装置で使用する色材インク色のC、M、Y、LC、LM、R、PBk、GY、MBk、の信号および、クリアインク用の第1の信号CL1と第2の信号CL2からなる画像データ(インク付与量データ)に変換する。クリアインクの信号CL1は、図10、図11にて後述されるように、同じ領域に対して、色材インクと同じ走査でクリアインクを吐出して記録するための画像データ(第1使用量データ)を構成する。また、信号CL2は、上記同じ領域の記録において、色材インクによる記録がなされた走査よりも後の走査でクリアインクを吐出するための画像データ(第2使用量データ)を構成する。
ハーフトーン処理部903は、入力された各色材インクおよびクリアインクそれぞれの12ビット、4096値の多値信号に対して、誤差拡散等の擬似中間調処理(ハーフトーニング処理)を行って、4096値よりも少ないN値のデータに変換する。このN値は、具体的には3〜16値程度の各色2〜4ビットの多値である。なお、本実施形態では多値データを得るハーフトーニングの例を示しているが、これに限るものではなく、2値データを得るハーフトーニングでもよい。
PCからのハーフトーニング処理されたN値の画像データは、インクジェット記録装置(プリンタ)に転送されてプリントバッファ905に格納される。ドットパターン展開部907は、プリントバッファ905に格納されたN値のデータを読み出し、このN値に応じたドットパターンに展開を行う。図7は、ドットパターンを示す図である。図7に示す例は、N=4の場合のドットパターンを示しており、4値の画像データが示すレベル0、1、2および3それぞれに対応して、3画素×1画素のドットパターンが定められている。各パターンにおいて、黒で塗りつぶされた画素がドットをON、白の画素がドットをOFFとする2値データを示している。すなわち、このドットパターン展開によって、走査方向において3倍の解像度の2値データが得られる。クリアインクの画像データCL1およびCL2についても同様、それぞれの信号値(画素値)に応じてそれぞれのドットパターン展開が行われ、それぞれの2値データが得られる。
次に、マスク処理部909、910は、ドットパターン展開部907で得られた各インクの2値データを、同一の記録領域に対する複数回の記録ヘッドの走査に対応するデータに分割する。この処理は、間引きパターン(以下、マスクパターンとも言う)を用いて処理を行う。マスク処理部909は、色材インクC、M、Y、LC、LM、R、PBk、MBk、GYのデータとクリアインクのデータCL1に対するマスク処理を行い、マスク処理部910は、クリアインクのデータCL2に対するマスク処理を行い、それぞれ記録データを生成する。
図8は、本実施形態のマスクパターンとの比較のための一般的なマスクパターンを説明する図である。図8に示すマスクパターンは、12回の走査で同一の単位領域の記録を完成させる、12パスのマルチパス記録用マスクパターンである。このマスクパターンは、各パスのONをする画素を黒ドットで、OFFをする画素を白ドットで表しており、ドット配置がランダムに定められたものである(このランダム配置は、図8では全体としてグレーで示されている)。縦横の画素サイズは768画素(pixel)×768画素で、縦方向は記録ヘッドのノズル列方向、横方向は記録ヘッドが走査する主走査方向にそれぞれ対応している。また、縦方向の画素サイズ768は記録ヘッドのノズル数768ノズルと対応している。図8の破線で示すように、縦方向768画素を12で分割した縦方向幅64画素の分割マスク領域(1パス〜12パス)が、上記12回の走査で記録を完成する単位領域に対応している。この単位領域に対して、1パス〜12パスのマスクパターンによって間引きされた記録データに基づいて、使用するノズルを異ならせて順次記録が行われる。そして、これら1パス〜12パスのマスクパターンは相互に補完関係にある。本例の1パス〜12パスのマスクパターンはほぼ同じデューティー、すなわち約8.3%のデューティーである。
図9は、図8に示すマスクパターンを用いたマルチパス記録を説明する図である。図において、1201〜1212は、記録ヘッド(図では簡略化のため1色の記録ヘッドのみ示している)または記録用紙に対する相対位置を示し、また、1213〜1225は、記録ヘッドのノズル列に対応付けられた1つのマスクパターンを示している。なお、これらマスクパターンは、参照符号が異なるが、同じ1つのマスクパターンを示しており、記録ヘッドの上記相対移動(相対走査)に伴って対応するマスクパターンの位置も異なることを示している。すなわち、図9は、12パスのマルチパス記録を行う際に、記録用紙が順次搬送されるのに伴い、記録用紙上の、記録を完成する単位領域1225に対して、マスクパターンの分割マスク領域および分割ノズル群がどのように対応付けられるかを示している。なお、実際は記録用紙が搬送されてその位置を移動するのを、図では、記録ヘッドおよびマスクパターンが記録用紙に対して相対的に移動するように表している。
図9に示すように、N+1パス目の走査で、記録ヘッド(の位置)1201の走査が行なわれる。このとき、ノズル列のノズルを12分割して得られるノズル群の最も下のノズル群で、マスクパターン1213の最も下のマスク領域によって生成された記録データに基づき、単位領域1225の記録を行う。次に、記録用紙を図の矢印B方向に上記単位領域の幅分搬送する。そして、次のN+2パス目の走査で、記録ヘッド(の位置)1202の走査が行なわれ、ノズル群の最も下から2番目のノズル群で、マスクパターン1214の最も下から2番目のマスク領域によって生成された記録データに基づき、単位領域(所定領域)1225の記録を行う。このとき、隣接する最も下のノズル群で、隣接する最も下のマスク領域によって生成された記録データに基づき、単位領域1225に隣接する別の単位領域の記録も行われる。同様にして、記録用紙の搬送および記録ヘッドの走査を行ない、N+12パス目の走査で、記録ヘッド(の位置)1212の走査が行なわれ、ノズル群の最も下から12番目(つまり最も上)のノズル群で、マスクパターン1224の最も下から12番目のマスク領域によって生成された記録データに基づき、単位領域1225の記録を行い、単位領域1225の記録を完成させる。
図10は、色材インクのデータおよびクリアインクのデータCL1に対するマスク処理を行うマスク処理部909で用いる本実施形態に係るマスクパターンを説明する図である。図8に示した一般的なマスクパターンと異なる点は、1パス目〜8パス目にあたる分割マスク領域のみONのドット(およびOFFのドット)が存在し、9パス目〜12パス目に当たる分割マスク領域にはONドットがないことである。すなわち、このマスクを用いるときは、1パス目〜8パス目の8パスで単位領域に対する色材インクによる画像の記録を完成する。
一方、図11は、クリアインクのデータCL2に対するマスク処理を行うマスク処理部910で用いる本実施形態に係るマスクパターンを説明する図である。図11に示すように、図10に示した、色材インクとクリアインクデータCL1に用いるマスクパターンとは異なり、9パス目〜12パス目にあたる分割マスク領域のみONドットが存在し、1パス目〜8パス目に対応する分割マスク領域にはONドットが存在しないマスクパターンである。
図12および図13は、マスク処理部909で用いられる図10に示すマスクパターンと、マスク処理部910で用いられる図11に示すマスクパターンが、マルチパス記録でどのように用いられるかをそれぞれ説明する図である。これらの図は、図9と同様の図である。
図12における1301〜1312および図13における1401〜1412は、記録ヘッド(図9と同様、1色の記録ヘッドのみを示す)を示している。また、図12における1313〜1324および図13における1421〜1424は、図9と同様、記録ヘッドのノズル列に対応付けられた1つのマスクパターンを示している。
図12に示すように、N+1パス目〜N+8パス目の走査で、図10に示した分割マスク領域(1パス〜8パス)が用いられ、それによって生成した記録データに基づき、単位領域1325の記録が行われる。この8パスの記録が終了すると、次に、図13に示すように、N+9パス目〜N+12パス目の走査で、図11に示した分割マスク領域(9パス〜12パス)が用いられ、それによって生成した記録データに基づき、単位領域1425(領域1325と同じ領域)の記録が行われる。
この結果、単位領域(1325、1425)に対して、先ず、クリアインクデータCL1と色材インクデータに基づく8パスの記録が行われる。このクリアインクデータCL1と色材インクデータに基づく8パスの記録の後、クリアインクデータCL2に基づいて、別の走査である4パスの記録が行われる。
再び図6を参照すると、以上説明した、マスク処理部909および910のそれぞれのマスクパターンを用いた、クリアインクおよび色材インクの各走査の2値データ生成が行われると、合成部911は、そのうちのクリアインクのデータCL1とCL2の合成を行う。この合成は、図10および図11に示すマスクパターンを合わせたマスクパターンが、12の分割マスク領域相互でONドットの配置が互いに排他的になっているため、各データの論理和をとる。合成部911で合成されたクリアインクデータは、クリアインク用の記録ヘッド(ノズル列)913に送られ、それに基づき記録ヘッドが駆動されクリアインクが吐出される。
図14は、本実施形態の記録ヘッドにおける9色のインクと1つのクリアインクをそれぞれ吐出するノズル列を主に示す図である。同図に示すように、図10に示したマスクパターンに対応した、記録ヘッド1602のノズルの使用範囲1603が下側の512ノズル分であり、図11に示したマスクパターンに対応したノズルの使用範囲1604が上側のクリアインクの256ノズル分である。この構成において、記録媒体が図14に示す矢印Bの方向へ搬送されることから、ノズル使用範囲1603による記録が先の走査で行なわれ、ノズル使用範囲1604による記録が後の走査で行なわれる。
また、記録動作では双方向の走査で記録が行なわれることから、図14において左から右へ向う方向の走査および右から左へ向う方向の走査で記録が行なわれることにより、それぞれの走査では、同じ領域に対してクリアインクが色材インクよりそれぞれ先および後に吐出される。
なお、図6に示すアプリケーション901において、ユーザは、複数の記録モードから1つの記録モードを設定することができ、以下では、「標準」モード(第1記録モード)と、「きれい」モード(第2記録モード)を選択する場合における本発明の実施形態を説明する。それぞれの記録モードの設定に応じて、色処理部902は、上述したように、異なる色域変換902Aを行うとともに、その色域変換された画像データに基づいて色分解902Bを行い、各インク色の使用量およびクリアインクCL1(第1のクリアインク)とクリアインクCL2(第2のクリアインク)それぞれ使用量を設定する。尚、クリアインクCL1及びクリアインクCL2は前述したクリアインクの組成を有するものである。クリアインクCL1とクリアインクCL2は、全く同じ組成を有するインクであってもよく、異なる組成であってもよい。
図15(a)および(b)は、色分解902Bで用いる「標準」モードおよび「きれい」モードの色分解テーブルを示す図である。具体的には、これらの図は、各色材インクおよび各クリアインクそれぞれの使用量(デューティー)を、画像データのRGB値が(255、255、255)となる白点から、(0、0、255)となる青(ブルー)点を通り、(0、0、0)となる黒点までの白―ブルー黒を示す33の色について示している。図の横軸において、点16は(0、0、255)の色、すなわちブルーの最大彩度のプライマリー色に対応する。また、点32は、黒に対応している。図の縦軸は、インクの使用量(付与量)を%(デューティー)として示している。なお、本実施形態においては、記録媒体において600dpi単位の格子状の1区画に4plのインク滴を8個付与する量を100%と定義している。図15(a)および(b)において、クリアインクCL1は、マルチパス記録に関して上述したように、同じ領域に対して、色材インクと同じ走査でクリアインクを吐出して記録するためのインクであり、以下では、混在クリアインクとも言う。また、クリアインクCL2は、上記同じ領域の記録において、色材インクによる記録がなされた後に、別の走査で吐出されるクリアインクであり、以下では、後がけクリアインクとも言う。
「標準」モードでは、色材インクを付与する1〜8パスの間に、混在クリアインクCL1としてクリアインクを付与し、9〜12パスでは色材インクも後がけクリアインクCL2も付与しない。すなわち、「標準」モードの9〜12パス目は何も付与せず、所謂8パス記録となる。従って、記録媒体上の各領域に対する記録ヘッドの走査は8回でよく、9〜12パス目の走査を行わなくてもよい。一方、「きれい」モードは、色材を付与する1〜8パスの間に混在クリアインクCL1としてクリアインクを付与し、9〜12パスの間に色材インクを付与せずに後がけクリアインクCL2としてクリアインクを付与する。
図15(a)は、「標準」モードの色分解テーブルを示しており、混在クリアインクCL1について、白の点からブルーの点までの範囲の中央付近までほぼ一律30%の使用量とする。さらに、その中央付近から点16のブルーのプライマリー色に向かって使用量を減らして行く。これにより、ブルーのプライマリー色ではその色に相応しいブロンズ抑制効果を得ることができる。また、「標準」モードの白からブルーのプライマリー色までの連続階調においてブロンズや干渉色等の光沢系の不自然さが生じないグラデーションを形成することができる。さらに、ブルーのプライマリーから黒までは濃度を高くするために黒インクの使用量が増えていく。このとき、シアンインクおよびマゼンタインク以外に使用するインクの種類が増え、この黒インクとの複合色が原因となって、混在クリアインクCL1ではバランスが取れなくなる。このため混在クリアインクの量を急激に下げることにより、ブロンズ現象や干渉色の程度をなるべく抑える。横軸の点20から点28までは混在クリアインクCL1の量が0としている。これは、点20から点28までの範囲とそれ以外の範囲との関係でブロンズや干渉色等の光沢系の連続性を保つためである。また、この点20から点28までの範囲では、シアンインクとマゼンタインクの双方を多量に使うので、混在クリアインクの機能を最大限に発揮できないからである。
一方、図15(b)は、「きれい」モードの色分解テーブルを示しており、図15(a)と同様の図である。図15(a)に示す「標準」モードの色分解テーブルと異なる点は、混在クリアインクCL1の他に後がけクリアインクCL2を使用する点である。図15(b)に示すように、白の点からブルーの点にかけて混在クリアインクCL1の使用量を少しずつ減らし、点16のブルーのプライマリー色では使用量を0とする。これは、混在クリアインクCL1が、明度の高い領域におけるブロンズや干渉色抑制に効果的だからである。一方、後がけクリアインクCL2は、点4あたりから使用し始めブルーのプライマリー色では使用量をおよそ13%とする。混在クリアインクCL1は、ここから混在クリアインクCL1の効果とのバランスを考慮しその使用量が0になるが、後がけクリアインクCL2は、この範囲で効果的であるのでそのまま黒の点までおよそ15%を使用し続ける。
以上のようなクリアインク使用量の設定を行うことにより、色材インクデータとクリアインクが同一パス内で付与される「標準」モードでは、特定の色(ブルー領域)を除いて、それほど大きく違和感を与えることなくブロンズ現象を抑制できる。ただ、上述のインク使用量で表現しているブルー領域では、CL1を使わないよりは良い結果であるがブロンズ現象や干渉色が根絶できずこの領域は紫色に見えることがある。
一方で「きれい」モードでは、クリアインクが色材インクによる記録が完了してから付与されることからブロンズ現象をより高いレベルで抑制することができる。また、光沢性を向上させ光の乱反射を抑制し結果的に色再現範囲を大きくさせる効果を得ることもできるのである。
図16(a)〜(c)は、光の乱反射とブロンズ現象との関係を説明する図である。クリアインクの量が0%、つまりシアンインクだけを用いて記録した場合には、図16(a)に示すように、インクの最表層が一様であるためインク表面で光の乱反射は少ない。これに対して、色材インクと同じ走査で付与されるデータCL1によるクリアインクの量を増やしていくことによって、図16(b)、(c)に示すように、徐々にインクの最表層の凹凸が増し、最表層での光の乱反射が大きくなる。このように、光の乱反射が大きくなるようにクリアインクを付与すると、その分正反射光成分が減少するため、正反射光に色づきが生じて発生するブロンズ現象が弱まって行く。一方、色材インクが付与される走査より後の走査でクリアインクを付与する場合、上述したように、光沢性を向上させ光の乱反射を抑制し結果的に色再現範囲を大きくすることができる。
以上説明した「標準」モードの記録画像と「きれい」モードの記録画像との間では、クリアインクおよびインクの付与量や記録を完成する単位領域に対する記録ヘッドの走査回数が異なり、クリアインクがブロンズの色味や光の干渉状態での色つきを抑制する程度や機能の仕方に差が生じる。その結果、モード間で、実際に観察者が感じる画像の色の違いとなって現れる。すなわち、ブロンズ現象によって、「標準」モードによって再現される色域と「きれい」モードによって再現される色域とにずれを生じ、その結果、例えば、ブロンズ現象や干渉色の差が大きいブルーの色の差異を観察者に視認させるほどの違いがもたらされる。そして、この視認する色の違は、システムの使用者が、「標準」モードを選択して速度重視の作業性を求め、「きれい」モードを選択して仕上げモードとする、という一般的な使い方をするときにモード間で画像の色が一致しないという不具合をもたらすことになる。
ブロンズ現象は、特にシアンインクに起因する反射光が不自然にマゼンタ色となることが知られている。前述したようにブルー領域はシアンインクとマゼンタインクと両方を使うことによって画像を形成する。さらに、別のプリンタシステムでは、それぞれのインクの顔料濃度を薄めた淡インクをシステムとして搭載しているのが一般的である。これらフォトシアンインク、フォトマゼンタインクは通常の濃度であるシアンインクとマゼンタインクと比較するとブロンズや干渉色の違いが濃インクと比較して差としてある。つまり、ブルー領域はこれら4インクとそのほかのインクによる複合色で画像形成され、他の色領域に比べてブロンズ現象や干渉色を抑制するのに困難な領域である。本実施形態のように、クリアインクを記録モードによって使い分けてブロンズ現象抑制や干渉色抑制を行うが、ブルー領域に使われているクリアインクと色材インクのすべての量の複合色で完全にブロンズ現象や干渉色をゼロにはできず、特に、クリアインクの後がけがない「標準」モードでは、ブロンズ現象や干渉色による色域のずれを抑えきることはできない。
図17は、本発明の第1実施形態に係る色域変換を説明する図である。具体的には、同図は、色処理部902(図6)の色域変換902Aによる変換の内容であって、標準RGB色再現域の色がそれぞれの記録モードの色再現域の色にマッピングされる様子を示している。
図17に示すように、本実施形態の色域変換では、「きれい」モードが選択されたときは、標準RGB色域のブルーのプライマリー色「Blue」は、ほぼその色相を変えずに「きれい」モードによる色域のプライマリー色「Blue−f」に写像される。すなわち、本実施形態の「きれい」モードによって再現される色域では、ブルーのプライマリー色「Blue−f」は、標準RGB色域のブルーのプライマリー色「Blue」とほぼ同じ色相で再現される。このため、色域変換では、上記のとおりほぼ色相を維持した写像を行う。
一方、「標準」モードが選択されたときは、標準RGB色域のブルーのプライマリー色「Blue」は、その色相よりも図において時計まわりの方向に移動した点(色)で、「標準」モードによる色域内の色に写像され、その色を「標準」モードによる色域のプライマリー色「Blue−s」とする。すなわち、本発明を適用しない色変換、つまりプライマリー色「Blue」をそれと同じ色相の色に変換する色変換を行うと、「標準」モードによる色域では、ブロンズ抑制のためのクリアインクを図15(a)に示すように用いた結果、プライマリー色「Blue」は、観察者が図17において一点鎖線で示す点(色)のように視認される色となる。つまり、標準RGB色域のブルーのプライマリー色「Blue」の色相よりも図において反時計周りの方向にずれた色として視認される。そして、この色域のずれが、「きれい」モードと「標準」モードとの間で、視認する色の違いと感じられることになる。これに対し、本実施形態では、上述したように、標準RGB色域のブルーのプライマリー色「Blue」を、時計周りの方向に移動した点(色)に写像し、その色を「標準」モードによる色域のプライマリー色「Blue−s」とする。この結果、観察者がこの色を観察するときは、反時計周りの方向にずれた色で、「きれい」モードによる色域のプライマリー色「Blue−f」の色相と同じ色相の色として視認され、「きれい」モードと「標準」モードとの間の、視認する色の違いが抑制される。
なお、上述した時計周りの方向に移動した点(色)は、プリントとその測色および実際の観察を行うことにより、モード間で視認する色の違いが少ない点(色)を選択することによって定める。
以上説明した現象は、クリアインクを用いない場合はさらに顕著に現れ、仮に「標準」モードが、クリアインクを用いないモードとすると、さらに色相が時計まわり方向に移動する色域変換をすることにより、モード間の色の一致性を高めることができる。代表的な一例として、ブルー領域の色相は、L座標系のRGB標準色空間において色相角280度〜305度の色相である。これはモニターで標準的に使われる標準RGB色空間の近傍である。この例において、「標準」モードは、「きれい」モードに比べて最大で10度ほど時計回りに測色される、すなわち色相角が小さくなるように色域変換を行うことにより、モード間で観察者の視認する色がほぼ一致することになる。
また、上記説明は、最大彩度のブルーに対する色相角度に関するものであるが、本実施形態は、その他連続的に表れる色についてもその色相回転分、連続的に追随して写像されるようにする。すなわち、図17に示すように、全体的に「標準」モードの色再現域が、「きれい」モードの色再現域に対し、ブルーの領域が時計回りに測色されるように色域変換を行う。
ここでさらに具体的に図18を用い、実際の色相角について記載しておく。総じてブルー領域はブロンズを起こしやすいシアンインクを大量に使い、さらに視覚特性がマゼンタに転びやすい現象と相まって、カラーマッチングを困難にしている。図18で図示するθ1は、「きれい」モードのブルー色相角、θ2は「標準」モードのブルー色相角、θBR1は「ブルー領域の視覚特性+ブロンズ分」の差角である。一般的にはブルー領域以外ではおおよそ標準RGBの色を等色相角にマッピングすることで同じ色として印刷物が得られる。しかしながら、前述のブロンズ現象分と視覚特性によるモード間の色の不一致を鑑賞者が感じてしまう。特にクリアインクを用いる場合と用いない場合とではブロンズ現象は著しく大きくなり、鑑賞者の不一致感を支配するまでになる。したがって、ブロンズを感じている鑑賞者はPBR1 ポイントで色を感じ、それを印刷時に補正をかけることで標準モードは色を再現する必要が有る。このときの色相角がθ2となるのである。
なお、以上説明した例は、「きれい」モードの色域のずれがない場合の例であるが、この例に限られないことはもちろんである。すなわち、「きれい」モードの色域のずれがあって、観察者が、そのプライマリー色「Blue−f」の色相が標準RGB色域のブルーのプライマリー色「Blue」の色相と異なるように感じる場合には、上述した「標準」モードの場合と同様の色域変換を行うことができる。この場合でも、「きれい」モードのプライマリー色「Blue−f」の色相と「標準」モードのプライマリー色「Blue−s」の色相は異なっており、本発明の適用した色域変換を行うことによって、観察者は、同じ色相として視認することができる。
尚、本実施形態の「きれい」モードでは色材インクとクリアインクを用いて8パスの記録を行った後に、色材インクを用いずにクリアインクを用いて4パスの記録を行ったが、パス数はこれに限るものではない。色材インクを付与する走査よりも後に、少なくとも1回の色材インクを付与せずにクリアインクを付与する走査があればよい。
(第2実施形態)
本発明の第1実施形態は、顔料特性として特にブロンズ現象が現れ易いシアンインクによる色をクリアインクで制御する例に関するものであるが、本発明の適用はこの例に限られないことはもちろんである。例えば、安定性の高い高発色な顔料インクが他のインク色で他の色に見えるブロンズ現象が生じる場合には、複数の記録モード間で同じように本発明を適用することができることは明らかである。
(第3実施形態)
上述の第1実施形態では、クリアインクの後がけを行わない「標準」モードとクリアインクの後がけを行う「きれい」モードとで、プライマリー色のブルーがL座標系において異なる色相角となるように色域変換を行う形態について説明した。
本実施形態は、第1実施形態とはインクの付与方法が異なる。まず、第1記録モードでは1〜8パス目でクリアインクを付与せずにカラーインクを付与し、第2記録モードでは1〜8パス目でクリアインクとカラーインクの両方を付与する。すなわち、第1記録モードはクリアインクを付与せずにカラーインクだけを付与するモードであり、第2記録モードはカラーインクとクリアインクを混在させて付与するモードである。
ここで、クリアインクを付与しない第1記録モードは、クリアインクを付与する第2記録モードよりもブロンズ現象や干渉色の差が生じやすく、特にブルー色において目立ちやすい。すなわち、L座標系のRGB標準色空間において、プライマリー色のブルーが同じ色相角の色として視認されるためには、第1記録モードのブルー色を第2記録モードのブルー色よりも、予め赤味を抑えた色とする必要がある。従って、本実施形態では、第1記録モードにおけるプライマリー色のブルーを、第2記録モードにおけるプライマリー色のブルーよりも、L座標系において色相角が時計まわり方向に移動した角度の色として測色されるようにインク付与量を決定する。このような方法により、プライマリー色のブルーがクリアインクの付与方法が異なる2つのモードで記録された場合に、視認される色差を抑制することができる。
また、第1記録モードにおいて1〜8パス目でクリアインクを付与せずにカラーインクを付与し、第2記録モードにおいて1〜8パス目でクリアインクを付与せずにカラーインクを付与し、9〜12パス目でカラーインクを付与せずにクリアインクを付与してもよい。この場合も、第1記録モードのプライマリー色のブルーを、第2記録モードのプライマリー色のブルーよりもL座標系において色相角が時計まわり方向に移動した角度の色として測色されるようにインク付与量を決定する。これにより、プライマリー色がモード間で異なる色として視認される現象を抑制することができる。
また、第1の実施形態では、図5に示す、記録媒体に対して記録ヘッドを走査することにより記録媒体に画像を記録するシリアルプリンタを用いて説明したが、本発明はこれに限るものではない。記録ヘッドに対して記録媒体を搬送することにより画像を記録するフルマルチプリンタであっても、本発明を適用可能である。例えば、記録媒体の搬送方向と交差する方向にノズルが配列した記録ヘッドを、インク色毎に複数個備えたプリンタにおいて、記録媒体の搬送方向において最も下流側にクリアインクを付与する記録ヘッドを配置する。そして、クリアインクを付与しない第1記録モードにおけるプライマリー色のブルーの色相角を、クリアインクを付与する第2記録モードにおけるプライマリー色のブルーの色相角よりもL座標系において時計まわり方向に移動させた角度とする。このような構成により、第1記録モードで記録されたプライマリー色のブルーを観察者が視認した色と、第2記録モードで記録されたプライマリー色のブルーを観察者が視認した色の差を抑制することができる。
1 記録ヘッド
902 色処理部
902A 色域変換
902B 色分解
909、910 マスク処理部
911 合成部
912 色材インクヘッド用
913 クリアインクヘッド用

Claims (18)

  1. 色材を含む色材インクと色材を含まないクリアインクを用いて記録媒体上の所定領域に対する複数回の相対走査により画像を記録する記録部で用いる記録データを生成する手段であって、画像データに基づいて、前記所定領域に対する最後の走査で前記クリアインクを付与するとともに前記色材インクを付与する第1記録モードと、前記所定領域に対する最後の走査で前記色材インクを付与せずに前記クリアインクを付与する第2記録モード、のための記録データをそれぞれ生成する記録データ生成手段に提供する画像データの処理を行う画像処理装置であって、
    標準RGB色空間の所定の色域が前記記録部で再現できるデバイス色空間の色域に変換されるよう画像データの変換を行う色域変換手段、
    を具え、
    前記色域変換手段は、前記第1記録モードを実行するときに、前記色域変換手段によって前記所定の色域における所定の色を変換したときの前記デバイス色空間における第1の色と、前記第2記録モードを実行するときに、前記色域変換手段によって前記所定の色域における前記所定の色を変換したときの前記デバイス色空間における第2の色が、前記記録部で再現されたときに、前記第1の色と前記第2の色がそれぞれの再現された2つの色の色相の差が前記第1の色と前記第2の色の色相の差より小さくなるように、前記所定の色を、前記第1記録モードを実行する場合には前記第1の色に、前記第2記録モードを実行する場合には前記第2の色にそれぞれ変換し、
    前記第1記録モードは、前記色材インクと前記クリアインクが記録ヘッドの同じ走査で付与されるモードであり、前記第2記録モードは、前記色材インクと前記クリアインクが記録ヘッドの同じ走査で付与され、前記色材インクと前記クリアインクを付与する走査より後の走査で前記色材インクが付与されずに前記クリアインクが付与されることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記所定の色はブルーであり、L***座標系のRGB標準色空間において色相角280度〜305度の色相であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記所定の色は、前記所定の色域における最大彩度を示すブルーであることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記色域変換手段は、標準RGB色空間において画像データの変換を行い、
    前記最大彩度を示すブルーは、R=0,G=0で、かつBがその最大の階調値である色であることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 色材を含む色材インクと色材を含まないクリアインクを用いて記録媒体上の所定領域に対する複数回の相対走査により画像を記録する記録部で用いる記録データを生成する手段であって、画像データに基づいて、前記所定領域に対する最後の走査で前記クリアインクを付与するとともに前記色材インクを付与する第1記録モードと、前記所定領域に対する最後の走査で前記色材インクを付与せずに前記クリアインクを付与する第2記録モード、のための記録データをそれぞれ生成する記録データ生成手段に提供する画像データの処理を行う画像処理装置であって、
    所定の色域が前記記録部で再現できる色域に変換されるよう画像データの変換を行う色域変換手段、
    を具え、
    前記色域変換手段は、前記第1記録モードを実行するときに、前記所定の色域における所定の色を変換したときの色の色相が、前記第2記録モードを実行するときに、前記所定の色域における前記所定の色を変換したときの色の色相と異なるよう変換を行い、
    前記所定の色はブルーであり、L***座標系のRGB標準色空間において色相角280度〜305度の色相であり、
    前記第1記録モードを実行する場合に前記色域変換手段により変換される前記ブルーが示す色相角は、前記第2記録モードを実行する場合に前記色域変換手段により変換される前記ブルーが示す色相角よりも小さいことを特徴とする画像処理装置。
  6. 前記記録部を、さらに具えたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 色材を含む色材インクと色材を含まないクリアインクを用いて記録媒体上の所定領域に対する複数回の相対走査により画像を記録する記録部で用いる記録データを生成するための画像処理方法であって、
    標準RGB色空間の所定の色域が前記記録部で再現できるデバイス色空間の色域に変換されるよう画像データの変換を行う色域変換工程と、
    画像データに基づいて、前記所定領域に対する最後の走査で前記クリアインクを付与するとともに前記色材インクを付与する第1記録モードと、前記所定領域に対する最後の走査で前記色材インクを付与せずに前記クリアインクを付与する第2記録モード、のための記録データをそれぞれ生成する記録データ生成工程と、
    を有し、
    前記色域変換工程では、前記第1記録モードを実行するときに、前記色域変換工程によって前記所定の色域における所定の色を変換したときの前記デバイス色空間における第1の色と、前記第2記録モードを実行するときに、前記色域変換工程によって前記所定の色域における前記所定の色を変換したときの前記デバイス色空間における第2の色が、前記記録部で再現されたときに、前記第1の色と前記第2の色がそれぞれの再現された2つの色の色相の差が前記第1の色と前記第2の色の色相の差より小さくなるように、前記所定の色を、前記第1記録モードを実行する場合には前記第1の色に、前記第2記録モードを実行する場合には前記第2の色にそれぞれ変換し、
    前記第1記録モードは、前記色材インクと前記クリアインクが記録ヘッドの同じ走査で付与されるモードであり、前記第2記録モードは、前記色材インクと前記クリアインクが記録ヘッドの同じ走査で付与され、前記色材インクと前記クリアインクを付与する走査より後の走査で前記色材インクが付与されずに前記クリアインクが付与されることを特徴とする画像処理方法。
  8. 前記所定の色はブルーであり、L***座標系のRGB標準色空間において色相角280度〜305度の色相であることを特徴とする請求項7に記載の画像処理方法。
  9. 前記所定の色は、前記所定の色域における最大彩度を示すブルーであることを特徴とする請求項7に記載の画像処理方法。
  10. 前記色域変換工程では、標準RGB色空間において画像データの変換を行い、
    前記最大彩度を示すブルーは、R=0,G=0、かつBがその最大の階調値である色であることを特徴とする請求項9に記載の画像処理方法。
  11. 色材を含む色材インクと色材を含まないクリアインクを用いて記録媒体上の所定領域に対する複数回の相対走査により画像を記録する記録部で用いる記録データを生成するための画像処理方法であって、
    所定の色域が前記記録部で再現できる色域に変換されるよう画像データの変換を行う色域変換工程と、
    画像データに基づいて、前記所定領域に対する最後の走査で前記クリアインクを付与するとともに前記色材インクを付与する第1記録モードと、前記所定領域に対する最後の走査で前記色材インクを付与せずに前記クリアインクを付与する第2記録モード、のための記録データをそれぞれ生成する記録データ生成工程と、
    を有し、
    前記色域変換工程では、前記第1記録モードを実行するときに、前記所定の色域における所定の色を変換したときの色の色相が、前記第2記録モードを実行するときに、前記所定の色域における前記所定の色を変換したときの色の色相と異なるよう変換を行い、
    前記所定の色はブルーであり、L***座標系のRGB標準色空間において色相角280度〜305度の色相であり、
    前記第1記録モードを実行する場合に前記色域変換工程で変換される前記ブルーが示す色相角は、前記第2記録モードを実行する場合に前記色域変換工程で変換される前記ブルーが示す色相角よりも小さいことを特徴とする画像処理方法。
  12. 前記所定の色は、前記所定の色域における最大彩度を示すブルーであることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  13. 前記所定の色は、前記所定の色域における最大彩度を示すブルーであることを特徴とする請求項11に記載の画像処理方法。
  14. 前記色域変換手段は、前記第1記録モードを実行するときに、前記所定の色域における所定の色を変換したときの前記第1の色と、前記第2記録モードを実行するときに、前記所定の色域における前記所定の色を変換したときの前記第2の色が、前記記録部で再現されたときに、それぞれ再現された前記2つの色の色相が同じ色相となるように変換を行うことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  15. 前記色域変換工程では、前記第1記録モードを実行するときに、前記所定の色域における所定の色を変換したときの前記第1の色と、前記第2記録モードを実行するときに、前記所定の色域における前記所定の色を変換したときの前記第2の色が、前記記録部で再現されたときに、それぞれ再現された前記2つの色の色相が同じ色相となるように変換を行うことを特徴とする請求項7ないし10のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  16. 前記色域変換手段は、標準RGB色空間において画像データの変換を行い、
    前記最大彩度を示すブルーは、R=0,G=0で、かつBがその最大の階調値である色であることを特徴とする請求項12に記載の画像処理装置
  17. 前記色域変換工程では、標準RGB色空間において画像データの変換を行い、
    前記最大彩度を示すブルーは、R=0,G=0で、かつBがその最大の階調値である色であることを特徴とする請求項13に記載の画像処理方法
  18. 前記記録部によって前記記録データに基づいて記録を行う記録工程を、さらに有したことを特徴とする請求項11に記載の画像処理方法
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