JP5987753B2 - 歩行者用エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、フードパネルの後端近傍に配置されて、膨張完了時に、フードパネルの後方に配置されるカウルの上面から、左右のフロントピラーの前面にかけてを覆うエアバッグを備える構成の歩行者用エアバッグ装置に関する。
従来、カウルの上面側を覆うように左右方向に略沿った略棒状の横膨張部と、横膨張部の両端から後方に延びるように構成されてフロントピラーの前面側を覆う2つの縦膨張部を有したエアバッグを備える歩行者用エアバッグ装置としては、インフレーターから吐出される膨張用ガスの流れの上流側部位である横膨張部の前縁側の部位を除いた領域を、縦膨張部の先端側から下面側に巻くようなロール折りにより折り畳み、横膨張部における上流側部位の領域で、このロール折り部位の周囲をくるむようにして、エアバッグを折り畳んだ構成のものがあった(例えば、特許文献1参照)。
この従来の歩行者用エアバッグ装置では、折り畳んだエアバッグをケース内に収納させた状態で、上流側部位が、膨張完了時に上面側に配置される上側壁部と下面側に配置される下側壁部とを離隔させるようにして、間に、ロール折り部位を配置させつつ、ロール折り部位の上側と後側とを覆うように、配置される構成であり、膨張初期に、この横膨張部の上流側部位が内部に膨張用ガスを流入させて膨張し、同時に、ロール折り部位をケースの突出用開口から押し出す構成であった。
特開2006−69291公報
しかしながら、この従来の歩行者用エアバッグ装置では、横膨張部が、上流側部位を除いた部位を、全てロール折りにより折り畳んでいることから、エアバッグの膨張初期に、上流側部位がインフレーターからの膨張用ガスを内部に流入させて、膨張し、収納部位からロール折り部位を押し出した際に、このロール折り部位が、収納部位の後側に配置されるカウルの部位に突出して配置されるワイパに干渉して、迅速に展開できない虞れがあった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、迅速かつ安定してエアバッグを膨張させることが可能な歩行者用エアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明に係る歩行者用エアバッグ装置は、車両のフードパネルの後端近傍であって、左右のフロントピラーの間となる左右の中央側に配置される収納部位内に収納されるもので、折り畳まれたエアバッグと、エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、を備え、
エアバッグが、膨張時に、収納部位から突出して、膨張完了時に、フードパネルの後方に配置されるフロントウィンドシールドの下部の左右方向に略沿った略棒状として構成される横膨張部と、横膨張部の両端から後方に延びるように構成されて左右のフロントピラーの前面側を覆う2つの縦膨張部と、を備える構成とされ、
インフレーターが、横膨張部における前端近傍と接続される構成の歩行者用エアバッグ装置であって、
エアバッグが、
外形形状を略同一として、膨張完了時に下面側に配置される下側壁部と、上面側に配置される上側壁部と、を有して袋状に構成され、
下側壁部と上側壁部とを重ねるように平らに展開した状態から、前後方向の幅寸法を縮めるような前後縮小折りと、左右方向の幅寸法を縮めるような左右縮小折りと、を経て、収納部位内に収納可能に折り畳まれ、
横膨張部が、膨張完了時の前縁側における左右の中央側の部位を、インフレーターから吐出される膨張用ガスの流れの上流側部位として構成され、
前後縮小折りにおいて、横膨張部が、後縁側部位を、膨張完了時の後端側から下側壁部側に巻くようなロール折りし、上流側部位と後縁側部位との間の部位を、左右方向に略沿った折目をつけた蛇腹折りして、ロール折りしたロール折り部位の前側に蛇腹折り部位を配置させるとともに、上流側部位を、左右方向に略沿った折目を付けて折り返しつつ、ロール折り部位と蛇腹折り部位との下側を覆う位置に配置させるように、折り畳まれていることを特徴とする。
本発明の歩行者用エアバッグ装置では、インフレーターから吐出される膨張用ガスが、まず、横膨張部の上流側部位内に流入することとなり、この上流側部位は、ロール折り部位と蛇腹折り部位との下側を覆う位置に配置させるように収納部位内に収納されていることから、エアバッグの膨張初期に、まず、上流側部位が、内部に膨張用ガスを流入させて膨張して、ロール折り部位と蛇腹折り部位とを、収納部位から大きく突出させるように押し出すこととなる。そして、本発明の歩行者用エアバッグ装置では、横膨張部の後縁側部位が、膨張完了時の後端側から下側壁部側に巻くようにロール折りされ、上流側部位と後縁側部位との間の部位が、左右方向に略沿った折目をつけて蛇腹折りされて、蛇腹折り部位が、ロール折り部位の前側(ロール折り部位と上流側部位との間)に配置されていることから、上流側部位により、収納部位から押し出された後、蛇腹折り部位が、折りを解消するように展開して、ロール折り部位をさらに後上方に押し出すこととなるため、カウルから上方に突出するように配置されるワイパが、収納部位の後方に近接して配置される構成であっても、ロール折り部位を、このワイパを乗り越えるように突出させることができ、ワイパと干渉することを抑制できる。そのため、ロール折り部位を、ワイパとの干渉を抑えて、円滑に折りを解消するように展開膨張させることができる。
したがって、本発明の歩行者用エアバッグ装置では、迅速かつ安定してエアバッグを膨張させることができる。
また、本発明の歩行者用エアバッグ装置では、横膨張部が、前後の中間部位を、蛇腹折りにより折り畳まれていることから、収納部位から突出した後に、折りを解消するように迅速に展開されることとなり、左右方向に沿って長尺状とされる横膨張部を、左右の略全域にわたって、ねじれることなく、迅速に折りを解消するように展開させることができる。そのため、横膨張部の左右の両端側に配置される縦膨張部近傍の部位に、ねじれが生じることを抑制でき、縦膨張部も迅速に展開膨張させることができる。
本発明の一実施形態である歩行者用エアバッグ装置を搭載させた車両の平面図である。 実施形態の歩行者用エアバッグ装置を搭載させた車両において、フードパネルの後端右縁側の部分拡大平面図である。 実施形態の歩行者用エアバッグ装置を搭載させた車両において、アクチュエータの部位を示す概略縦断面図であり、図2のIII−III部位に対応する。 実施形態の歩行者用エアバッグ装置の車両前後方向に沿った概略縦断面図であり、図1のIV−IV部位に対応する。 実施形態の歩行者用エアバッグ装置の車両前後方向に沿った概略縦断面図であり、図1のV−V部位に対応する。 実施形態の歩行者用エアバッグ装置に使用するエアバッグを平らに展開した状態の平面図である。 図6のエアバッグを単体で膨張させた状態の断面図であり、図6のVII−VII部位に対応する。 図6のエアバッグを構成する基材を並べた平面図である。 図6のエアバッグの折り畳み工程を説明する概略図である。 図6のエアバッグの折り畳み工程を説明する概略図であり、図9の後の工程を示す。 実施形態の歩行者用エアバッグ装置を搭載させた車両においてアクチュエータの作動時を示す縦断面図である。 実施形態の歩行者用エアバッグ装置において、エアバッグの膨張過程を説明する縦断面図である。 実施形態の歩行者用エアバッグ装置において、エアバッグの膨張過程を説明する縦断面図であり、図13の後の過程を示す。 実施形態の歩行者用エアバッグ装置において、エアバッグが膨張を完了させた状態を示す縦断面図である。 実施形態の歩行者用エアバッグ装置において、エアバッグが膨張を完了させた状態を示す部分拡大平面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。実施形態の歩行者用エアバッグ装置(以下「エアバッグ装置」と省略する)Mは、図1に示すように、車両Vのフードパネル10の後端10c側において、左右のフロントピラー5L,5Rの間となる左右の中央側となる位置に、配置されている。なお、本明細書では、特に断らない限り、前後、上下、及び、左右の方向は、それぞれ、車両Vの前後、上下、及び、左右の方向と一致させて、説明する。
実施形態の場合、車両Vのフロントバンパ6(図1参照)には、歩行者との衝突を検知可能な図示しないセンサが、配設されており、センサからの信号を入力させている図示しない作動回路が、センサからの信号に基づいて車両Vの歩行者との衝突を検知した際に、エアバッグ装置Mのインフレーター32を作動させるように構成されている。また、実施形態の車両Vには、フードパネル10の後端10c近傍の左縁10d,右縁10e側に、フードパネル10の後端10c側を上昇させるアクチュエータ21が、配設されている。このアクチュエータ21は、作動回路により車両Vの歩行者との衝突検知時に、インフレーター32の作動と略同時に、作動されて、フードパネル10の後端10cを押し上げ、フードパネル10の後端10cとカウル7との間にエアバッグ突出用の隙間OSを形成することとなる(図12のA参照)。
フードパネル10は、図1に示すように、車両VにおけるエンジンルームERの上方を覆うように配設されるもので、左右方向の両縁側における後端近傍に配置されるヒンジ部12により、車両Vのボディ1側に対して、前開きで開閉可能に連結されている。フードパネル10は、実施形態の場合、アルミニウム(アルミニウム合金)等の板材からなり、図3〜5に示すように、上面側のアウタパネル10aと、下面側に位置してアウタパネル10aより強度を向上させたインナパネル10bと、から構成されている。フードパネル10は、後述するフロントウィンドシールド4の湾曲形状に合わせて、図1に示すように、後端10cを、左右の中央を前方に位置させ、左右両端側を後方に位置させるように、左右方向に対して湾曲させて構成されている。フードパネル10の後方には、図3〜5に示すように、ボディ1側の剛性の高いカウルパネル7aと、カウルパネル7aの上方の合成樹脂製のカウルルーバ7bと、からなるカウル7が、配設されている。カウルルーバ7bは、後端側をフロントウィンドシールド4の下部4a側に連ならせるように、配設されている。このカウル7も、フードパネル10の後端10cの湾曲形状に合わせて、左右の中央を前方に位置させ、左右両端側を後方に位置させるように、左右方向に対して湾曲して構成されている。また、カウル7の部位には、図1に示すように、2つのワイパ8,8が、配設されている。これらのワイパ8は、図4の二点鎖線に示すように、ケース26の後側に近接した位置において、カウルルーバ7bから上方に突出するように、配設されている。フロントウィンドシールド4は、下縁を、左右の中央を前方に位置させ、左右両端側を後方に位置させるように、左右方向に対して湾曲して構成されている。フロントウィンドシールド4の左右の外方には、図1に示すように、フロントピラー5L,5Rが、配設されている。フードパネル10は、アクチュエータ21の作動時に、後端10cを押し上げられることとなるが(図11参照)、この後端10cの上昇移動時には、フードパネル10の前端10f側は、前端10fに配置されている通常閉塞用の図示しないフードロックストライカを係止するラッチ機構により、ボディ側から外れることはない。
ヒンジ部12は、フードパネル10の後端10c側における左縁10dと右縁10eとに配設され(図1,2参照)、それぞれ、ボディ1側の部材であるフードリッジリインホース2に連結される取付フランジ3に固定されるヒンジベース13と、フードパネル10側に固定されるヒンジアーム15と、を備えて構成されている(図2,3参照)。各ヒンジアーム15は、図3に示すように、板金製のアングル材を下向きに突出させるように略半円弧状に湾曲させた形状として構成され、ヒンジベース13側の元部端15aが、支持軸14を利用してヒンジベース13に対して回動可能に連結されている。また、各ヒンジアーム15は、図2,3に示すように、元部端15aから離れる先端15b側に、先端15bからフードパネル10の下面に略沿うように延びる連結板部16を備える構成とされ、この連結板部16が、フードパネル10の後端10cにおける下面側に、溶接等を利用して結合されている。また、ヒンジアーム15の先端15b付近には、図3に示すように、下縁を略円形状に切り欠くように構成される切欠凹部15cが、形成されており、この切欠凹部15cの周囲の部位が、アクチュエータ21の作動時においてピストンロッド23がフードパネル10の後端10cを押し上げた際に、塑性変形する塑性変形部15dとされて、フードパネル10の後端10cの上昇を許容することとなる(図11参照)。各支持軸14は、図2,3に示すように、それらの軸方向を、車両Vの左右方向に沿わせるように、配置されている。そして、フードパネル10を開く際には、フードパネル10の前端10f側(図1参照)を前開きで上昇させれば、各支持軸14を回転中心として、フードパネル10を前開きで開くことができる(図3の二点鎖線参照)。
アクチュエータ21は、図1,2に示すように、エアバッグ装置M(ケース26)の左右両側となる位置に配置されるもので、詳細には、フードリッジリインホース2に連結された取付フランジ2aに対してボルト20止めされる断面略U字形状の取付ブラケット19により保持されて、フードパネル10の後端10c側における左縁10d,右縁10eの下方となるヒンジ部12の下方に配設されている(図2,3参照)。具体的には、各アクチュエータ21は、駆動源として、図示しないガス発生器を使用しており、シリンダ22と、シリンダ22から上方へ突出するように配設されるピストンロッド23と、を備えている。このアクチュエータ21では、シリンダ22の下端側に内蔵される図示しないガス発生器を作動させて発生する作動ガスにより、シリンダ22内に収納されるピストンロッド23の図示しないピストンを押し上げて、ピストンロッド23を上昇移動させる構成である。そして、アクチュエータ21の作動時に、上昇移動するピストンロッド23の上端23aが、フードパネル10の後端10cの下面側に配設されるヒンジアーム15の先端15b側に設けられる連結板部16の下面に当接することとなり、この上昇移動するピストンロッド23の上端23aによって、図11に示すように、フードパネル10の後端10cが上方に押し上げられて、カウル7とフードパネル10の後端10cとの間に、膨張するエアバッグ38を突出させるための隙間OSが形成されることとなる(図12〜14参照)。
エアバッグ装置Mは、図1,4,5に示すように、エアバッグ38と、エアバッグ38に膨張用ガスを供給するインフレーター32と、エアバッグ38とインフレーター32とを収納する収納部位としてのケース26と、折り畳まれたエアバッグ38を覆うエアバッグカバー30と、を備える構成である。
収納部位としてのケース26は、実施形態の場合、板金製として、図4,5に示すように、軸方向を前後方向に略沿って配置させるとともに車両後方側を開口させて構成される略四角筒状の周壁部27と、周壁部27の前端側を塞ぐ底壁部28と、を備えた略箱形状とされて、後端側の突出用開口26aから、膨張するエアバッグ38を突出させる構成である。実施形態の場合、ケース26は、フードパネル10の後端10c側において、ブラケット(図符号省略)を使用してフードパネル10の下面側に直接連結されている。このケース26は、フードパネル10の後端10c側において、左右のフロントピラー5L,5Rの間となる左右の中央側となる位置に、左右方向に略沿った長尺状として配置されるもので、実施形態の場合、ケース26は、図1に示すように、フードパネル10の後端10cの湾曲形状に合わせて、左右の中央を前方に位置させ、左右両端側を後方に位置させるように、左右方向に対して湾曲して構成されている。実施形態の場合、ケース26は、左右両端側をフロントピラー5L,5Rの下部の内側近傍に配置させるように、構成されている(図1,2参照)。
エアバッグカバー30は、合成樹脂製として、図4,5に示すように、ケース26の突出用開口26aを覆うように、配設されるもので、エアバッグ38の展開膨張時に、エアバッグ38に押されて開き可能とされる扉部30aを備える構成とされている。
インフレーター32は、図1,4に示すように、軸方向を左右方向に略沿って配置されて外形形状を略円柱状としたシリンダタイプとして、左右方向の一端側(実施形態の場合、右側)に、膨張用ガスを吐出可能な図示しないガス吐出口を配設させて構成されるもので、図示しないリード線を介して、作動回路と電気的に接続されている。このインフレーター32は、図4に示すように、外周側を覆うように配置されるリテーナ33を、ケース26の底壁部28にボルト34止めすることにより、底壁部28に取り付けられている。また、インフレーター32は、図示しないガス吐出口を有した右端側を、クランプ35を使用して、エアバッグ38の後述するガス流入口部45に、連結されている(図6の二点鎖線参照)。
エアバッグ38は、図6〜8に示すように、内部に膨張用ガスを流入させて膨張する袋状のバッグ本体39と、バッグ本体39における後述する横膨張部40内に配置されるテザー47と、バッグ本体39をケース26に取り付ける連結片部52と、バッグ本体39内に配置されるインナチューブ53と、を備える構成とされている。
バッグ本体39は、図1の二点鎖線及び図6に示すように、膨張完了時の形状を、正面から見て、左右に幅広として略U字形状に形成されるもので、膨張完了時にフロントウィンドシールド4の下部4aに沿うように左右方向に略沿って配置される横膨張部40と、横膨張部40の両端から後方に延びるように構成されてフロントピラー5L,5Rの前面側を覆う2つの縦膨張部44,44と、横膨張部40の前縁40a側における左右の略中央から突出するように形成されてインフレーター32と接続されるガス流入口部45と、を備えて構成されている。実施形態の場合、バッグ本体39は、図8に示すように、外形形状を略同一として、膨張完了時に下面側に配置される下側壁部39aと、上面側に配置される上側壁部39bと、の周縁相互を、ガス流入口部45の先端45a側を除いた全周にわたって、縫合糸を用いて縫着(結合)させることにより周縁結合部51を形成し、袋状とされている(図6,7参照)。
横膨張部40は、詳細には、膨張完了時に、カウル7からフロントウィンドシールド4の下部4a側にかけての領域の上面側を、ワイパ8,8も含めて覆うように、構成されるもので、膨張完了形状を、フードパネル10の後端10cの湾曲形状に合わせて、左右の中央を前方に位置させ、左右両端側を後方に位置させるように、左右方向に対して湾曲した棒状として、構成されている。実施形態の場合、横膨張部40は、内部にテザー47を配置させて、前側部位41と後側部位42とに、前後で2分割されている。テザー47は、後述するごとく、横膨張部40の前後の略中央において、横膨張部40の湾曲形状に略沿って湾曲して、配置されるもので、前側部位41と後側部位42とは、それぞれ、前後の幅寸法を左右の全域にわたって略一致させるようにして、横膨張部40の左右の全域にわたって、配置されている。
縦膨張部44,44は、平らに展開した状態の幅寸法(左右の幅寸法)を、平らに展開した状態の横膨張部40の幅寸法(前後の幅寸法)より、わずかに小さく設定されるもので、膨張完了時に、フロントピラー5L,5Rの前面を覆い可能に、構成されている。詳細には、各縦膨張部44は、長さ寸法を、フロントピラー5L,5Rの前面を略全域にわたって覆い可能な寸法に、設定されている。
ガス流入口部45は、横膨張部40の前縁40a側から前方に突出するように、形成されるもので、先端45a側を、インフレーター32を接続可能に開口させて構成されている。即ち、実施形態のエアバッグ38では、インフレーター32を、横膨張部40における前端近傍に配置させ、インフレーター32から吐出される膨張用ガスGは、ガス流入口部45を経て、まず、横膨張部40の前側部位41内に流入することとなる。すなわち、実施形態のエアバッグ38では、横膨張部40における前縁40a側である前側部位41において、ガス流入口部45近傍となる左右の中央側の部位が、インフレーター32から吐出される膨張用ガスGの流れの上流側部位40bを、構成している。詳細には、実施形態のエアバッグ38では、上流側部位40bは、平らに展開した状態のエアバッグ38の横膨張部40において、左右縮小折りする際につけられる前後方向に沿った折目VL1,VL2と、エアバッグ38の外周縁を縫着させている周縁結合部51の前側部位51a(横膨張部40の前縁40aを構成する部位)と、の交点を結ぶ左右方向に沿った直線SL1(図6参照)より前側の領域から、構成される。
また、実施形態の場合、ガス流入口部45は、元部側を、横膨張部40における前側部位41の左右の略中央に連通させ、先端45aを左方に向けるように、前後方向に対して傾斜して配置される略筒状として、構成されている。そして、実施形態のエアバッグ38では、ガス流入口部45と前側部位41におけるガス流入口部45付近の部位とを保護するために、バッグ本体39の内部に、バッグ本体39と別体のインナチューブ53が、配置されている(図6参照)。インナチューブ53は、ガス流入口部45から前側部位41の左右の中央付近にかけての内周側を覆うように、相互に連通されてガス流入口部45の内周側を覆う部位と前側部位41内の左右の中央側に配置される部位とを備えるもので、前側部位41内に配置される部位が、左右両側を開口させた略筒状として、構成されている。
テザー47は、バッグ本体39における横膨張部40の領域内において、前後の略中央となる位置に、左右方向に沿った略全域にわたって連続的に配置される帯状として、上縁側と下縁側とを、それぞれ、バッグ本体39における上側壁部39bと下側壁部39aとに、縫合部位50を形成するように縫合糸を用いて縫着させて、連結されている。このテザー47は、横膨張部40の膨張完了時の厚さを規制して、膨張完了時の横膨張部40により、カウル7からフロントウィンドシールド4の下部4aにかけての上面側を前後で広く覆うことができるように、配置されている。詳細には、テザー47は、横膨張部40の左右の縁部との間に僅かな隙間43,43(図6参照)を有するようにして、横膨張部40に沿うように、左右の中央を前方に位置させ左右両端側を後方に位置させるように湾曲して、横膨張部40内に配置されている。この隙間43は、横膨張部40における前側部位41内に流入した余剰の膨張用ガスを逃がすためのものであり、膨張初期の縦膨張部44の支持を阻害しない範囲で、開口されている。また、実施形態の場合、テザー47は、上下で2分割されて、2枚のテザー用基布49,49から、構成されている(図8参照)。
テザー47において、バッグ本体39の膨張完了時に、縦膨張部44,44よりも左右の内方に配置される部位には、前側部位41と後側部位42とを連通させる複数の連通穴部48が、形成されている。実施形態の場合、連通穴部48は、バッグ本体39を、左右方向の幅寸法を縮めるように折り畳んでケース26内に収納させる際に、バッグ本体39に形成される折目VL1,VL2(図6参照)よりも左右の内方となる領域であって、かつ、インナチューブ53の配置される左右の中央付近を除いた領域に、配置されている。詳細には、各連通穴部48は、略円形に開口して形成されるとともに、テザー47を構成する各テザー用基布の左右にそれぞれ7個ずつの、計28個、形成されるもので(図8参照)、連通穴部48は、開口面積の総和を、膨張完了時の縦膨張部44における横膨張部40との連結部位付近(元部44b側の部位付近)の断面積と略一致させるように、構成されている。また、実施形態の場合、連通穴部48において、左右の内方に配置される2個ずつが、インナチューブ53と前後で重なる位置に、配置されている。
バッグ本体39をケース26に取り付ける連結片部52は、横膨張部40の前縁40aから前方に延びるように形成されるもので、実施形態の場合、ガス流入口部45の左右両側となる2箇所に、配置されている。この連結片部52,52は、図5に示すように、ケース26の底壁部28にボルト56止めされるもので、ボルト56を挿通可能な挿通孔52aを備えている。具体的には、各連結片部52は、縦膨張部44よりも左右の内方となる位置であって、ケース26内への収納時に、底壁部28の左右両端近傍に配置されるように、構成されている。そして、バッグ本体39は、この連結片部52の左右の外方となる位置で左右方向の幅寸法を縮められるような前後方向に沿った折目VL1,VL2(図6参照)をつけて折り畳まれることとなる。
また、実施形態のバッグ本体39では、横膨張部40の前側部位41における左右の中央側の領域には、上側壁部39b及び下側壁部39aの外周側に、それぞれ、上側壁部39b,下側壁部39aと重ねられるようにして、補強布54が、配置されている(図6,7参照)。詳細には、補強布54は、連結片部52,52間の部位において、横膨張部40の上流側部位40bを含めた前側部位41からガス流入口部45の上面側と下面側とを略全域にわたって覆うように配置されるもので、前縁側と後縁側とを、バッグ本体39の外周縁を構成する周縁結合部51やテザー47の上縁側及び下縁側を上側壁部39b,下側壁部39aに縫着させる縫合部位50の部位で、それぞれ、共縫いされて、上側壁部39b,下側壁部39aに連結されている。
実施形態では、バッグ本体39、テザー47、インナチューブ53、連結片部52、及び、補強布54は、ポリエステル糸やポリアミド糸等の織布にガス漏れ防止用のコーティング剤を塗布させたコート布から、形成されている。
次に、実施形態のエアバッグ装置Mの車両Vへの搭載について説明する。まず、エアバッグ38をケース26内に収納可能に折り畳む。実施形態では、図9,10に示すように、上側壁部39bを下側壁部39aに重ねて平らに展開した状態のエアバッグ38を、前後方向側の幅寸法を縮めるように前後縮小折りし、その後、左右方向側の幅寸法を縮めるように左右縮小折りして、折り畳んでいる。具体的には、まず、図9のA,Bに示すように、縦膨張部44と横膨張部40における後縁側部位40cとを、膨張完了時の後端側となる縦膨張部44の先端44a側から、下側壁部39a側に向かって巻くようにロール折りして、ロール折り部位58を形成する(図9のB参照)。横膨張部40における後縁側部位40cは、実施形態の場合、具体的には、図6に示すように、平らに展開した状態のエアバッグ38において、左右縮小折りする際につけられる前後方向に沿った折目VL1,VL2と、テザー47の上縁側,下縁側をバッグ本体39における上側壁部39b,下側壁部39aに縫着させる縫合部位50と、の交点を結ぶ左右方向に沿った直線SL2(図6参照)より後側の領域から、構成されるもので、エアバッグ38は、この直線SL2より後側の領域を、ロール折りされている。
その後、図9のB及び図10のAに示すように、横膨張部40において、後縁側部位40cと上流側部位40bとの間の部位(前後の中間部位)を、左右方向に沿った2本の折目HL1,HL2をつけて蛇腹折りして、蛇腹折り部位59を形成し、この蛇腹折り部位59をロール折り部位58の前側に配置させる。次いで、図10のA,Bに示すように、横膨張部40における上流側部位40bを、左右方向に略沿った折目HL3,HL4を付けて折り返しつつ、ロール折り部位58と蛇腹折り部位59との下側を覆う位置に配置させるようにして、下敷き部位60を形成し、前後縮小折りを完了する。
その後、前後縮小折りバッグ61を、ケース26内に収納可能に、縦膨張部44,44の左右の内縁近傍となる位置で(連結片部52,52の左右の外方に近接した位置で)、前後方向に沿った折目VL1,VL2を付けて(図10のB参照)、左右両側の端部61a,61b側を左右の内方に向けるように折り返して、左右縮小折りを完了し(図10のC参照)、ケース26内に収納可能な折り完了体62を、形成する。実施形態のエアバッグ38では、この折り完了体62の状態において、テザー47に形成される連通穴部48が、左右縮小折りにより折り返される部位を除いて、左右の略全域にわたって、配置されることとなる。
エアバッグ38の折り畳み完了後には、折り完了体62の周囲を、折り崩れ防止用の破断可能な図示しないラッピング材により、くるんでおく。このとき、ガス流入口部45の先端45aと連結片部52とは、ラッピング材から露出させておく。そして、リテーナ33に保持させた状態のインフレーター32を、クランプ35を用いてガス流入口部45の先端45aと接続させ、また、連結片部52の挿通孔52aにボルト56を挿通させておく。次いで、各ボルト34,56をケース26の底壁部28から突出させるようにして、インフレーター32とエアバッグ38とをケース26内に収納させ、底壁部28から突出している各ボルト34,56に、ナット(図符号省略)を締結させれば、エアバッグ38とインフレーター32とをケース26に収納保持させることができる。
その後、エアバッグカバー30を取り付けた状態のケース26を、ブラケット(図符号省略)を用いてフードパネル10に取り付け、インフレーター32を図示しない作動回路に電気的に接続させれば、エアバッグ装置Mを車両Vに搭載することができる。
そして、実施形態のエアバッグ装置Mでは、図示しない作動回路が、フロントバンパ6に配置される図示しないセンサからの信号に基づいて、車両Vの歩行者との衝突を検知した際に、アクチュエータ21が、ピストンロッド23によりフードパネル10の後端10cを押し上げるように作動されて(図11参照)、フードパネル10の後端10cとカウル7との間に、エアバッグ突出用の隙間OSが形成されることとなる(図12,13参照)。略同時に、インフレーター32が作動されて、内部に膨張用ガスを流入させてエアバッグ38が膨張することとなり、膨張するエアバッグ38が、エアバッグカバー30の扉部30aを押し開き、扉部30aを開いて形成されるケース26の突出用開口26aから後斜め上方に向かって突出しつつ、カウル7の上面とフロントピラー5L,5Rの前面と、を覆うように、膨張を完了させることとなる(図1の二点鎖線及び図14,15参照)。
そして、実施形態のエアバッグ装置Mでは、インフレーター32から吐出される膨張用ガスGが、まず、横膨張部40の上流側部位40b内に流入することとなり、この上流側部位40bは、作動前の状態で、下敷き部位60として、ロール折り部位58と蛇腹折り部位59との下側を覆う位置に配置させるように収納部位としてのケース26内に収納されていることから、エアバッグ38の膨張初期に、まず、上流側部位40bが、内部に膨張用ガスを流入させて膨張して、図12のBに示すように、ロール折り部位58と蛇腹折り部位59とを、ケース26の後側に配置されている突出用開口26aから大きく後上方に向かって突出させるように押し出すこととなる。そして、実施形態のエアバッグ装置では、横膨張部40の後縁側部位40cが、膨張完了時の後端側から下側壁部39a側に巻くようにロール折りされ、上流側部位40bと後縁側部位40cとの間の部位が、左右方向に略沿った折目をつけて蛇腹折りされて、蛇腹折り部位59が、ロール折り部位58の前側(ロール折り部位58と上流側部位と40bの間)に配置されていることから、上流側部位40bにより、ケース26から押し出された後、図13のAに示すように、蛇腹折り部位59が、折りを解消するように展開して、ロール折り部位58をさらに後上方に押し出すこととなるため、カウル7から上方に突出するように配置されるワイパ8,8が、ケース26の後方に近接して配置される構成であっても、ロール折り部位58を、これらのワイパ8を乗り越えるように突出させることができ、ワイパ8と干渉することを抑制できる。そのため、図13のBに示すように、ロール折り部位58を、ワイパ8との干渉を抑えて、円滑に折りを解消するように展開膨張させることができる。
したがって、実施形態のエアバッグ装置Mでは、迅速かつ安定してエアバッグ38を膨張させることができる。
また、実施形態のエアバッグ装置Mでは、横膨張部40が、テザー47により左右の略全域にわたって前側部位41と後側部位42とに区画され、テザー47において縦膨張部44,44より内方となる位置に形成される連通穴部48により、前側部位41と後側部位42とを連通させている構成である。そのため、ガス流入口部45を経てエアバッグ38内に流入する膨張用ガスGは、まず、横膨張部40の前側部位41を左右の略全域にわたって膨張させた後に、テザー47に形成される連通穴部48を経て、後側部位42内に流入することとなり、その後、後側部位42を左右両側に流れて、縦膨張部44内に流入することとなる(図6及び図15の二点鎖線参照)。そのため、縦膨張部44,44内に膨張用ガスが流入する際には、先に膨張している横膨張部40の前側部位41が、左右両端を含めて略棒状の剛体として、横膨張部40の後側部位42と各縦膨張部44との連結部位付近を補強するような態様となって、前側部位41によりこの連結部位付近を支持させることができて、縦膨張部44,44が左右に大きくぶれることを防止でき、展開する縦膨張部44,44を左右に大きくぶれることを抑制して、迅速かつ安定してフロントピラー5L,5Rの前面を覆うように配置させることができる。
さらに、実施形態のエアバッグ装置Mでは、横膨張部40が、前後の中間部位(上流側部位40bと後縁側部位40cとの間の部位)を、蛇腹折りにより折り畳まれていることから、ケース26から突出した後に、折りを解消するように迅速に展開されることとなる。また、実施形態のエアバッグ装置Mでは、最初に内部に膨張用ガスを流入させて膨張する上流側部位40bは、左右縮小折り時の折目VL1,VL2間の部位から構成されることから、左右方向側において長尺状のケース26内に折り畳まれて収納される構成としていても、左右の略全域にわたって迅速に膨張する上流側部位40bにより、蛇腹折り部位59及びロール折り部位58を、左右の略全域にわたって迅速にケース26の突出用開口26aから突出させることができる。さらに、実施形態のエアバッグ装置Mでは、横膨張部40が、後側部位42の後縁近傍における左右の中央側の領域を除いた領域(前側部位41の全域と後側部位42の左右両端側の一部)を、下敷き部位60と蛇腹折り部位59とを構成するように、左右方向に沿った折目HL1,HL2,HL3,HL4をつけて折り畳まれていることから、エアバッグ38の膨張初期に、左右の略全域にわたって迅速に展開させることができ、前側部位41が、左右方向に略沿った棒状に迅速に膨張し、その後、縦膨張部44がロール折りを解くように展開することとなる。そのため、横膨張部40が左右方向に略沿った長尺状とし、かつ、左右方向に対して湾曲している構成であっても、横膨張部40が、中間部位や、左右の両端側に配置される縦膨張部44,44近傍の部位にねじれを生じさせることを抑制でき、左右の両端側に配置される縦膨張部44も、円滑に折りを解消するように展開させることができる。
そして、各縦膨張部44は、先端44a側から下側壁部39a側に巻くようなロール折りにより折り畳まれていることから、フロントピラー5L,5Rの前面に沿ってロールを解くように展開することとなり、展開膨張時に、フロントピラー5L,5Rから大きく浮き上がることを抑制して、迅速にフロントピラー5L,5Rの前面を覆うように、膨張させることができる。
なお、実施形態では、ケース26(収納部位)が、周壁部27を前後方向に略沿って配置させて、後端側に、エアバッグを突出させるための突出用開口26aを配置させている構成であるが、ケースとして、上下方向に対して傾斜して配置されて後上端側に突出用開口を配置させた構成のものや、あるいは、周壁部を上下方向に略沿って配置させて上端側に突出用開口を配置させた構成のものを、使用してもよい。
また、実施形態では、フードパネル10の後端10cを上方に押し上げるアクチュエータ21を備えるタイプの車両Vに搭載されるエアバッグ装置Mを例にとり説明しているが、アクチュエータを備えず、膨張するエアバッグ自体によって、フードパネルの後端を押し上げる構成の歩行者用エアバッグ装置にも、本発明は適用可能である。また、実施形態のエアバッグ装置Mは、フードパネル10自体の下面側に取り付けられて、アクチュエータ21の作動時にフードパネル10の後端10cとともに上昇移動することから、カウル7の上面からワイパ8が大きく上方に突出している構成であっても、エアバッグ38を、ワイパ8を円滑に乗り越えて迅速に膨張させることができる。勿論、エアバッグ装置の配置位置は実施形態に限られるものではなく、例えば、フードパネルの後端近傍であるカウルの部位に取り付けられるエアバッグ装置に、本発明を適用してもよい。
5L,5R…フロントピラー、7…カウル、8…ワイパ、10…フードパネル、10c…後端、26…ケース(収納部位)、30…エアバッグカバー、32…インフレーター、38…エアバッグ、40…横膨張部、40b…上流側部位、40c…後縁側部位、44…縦膨張部、45…ガス流入口部、58…ロール折り部位、59…蛇腹折り部位、60…下敷き部位、61…前後縮小折りバッグ、G…膨張用ガス、V…車両、M…歩行者用エアバッグ装置。

Claims (2)

  1. 車両のフードパネルの後端近傍であって、左右のフロントピラーの間となる左右の中央側に配置される収納部位内に収納されるものでエアバッグを折り畳んで形成される折り完了体と、該エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、を備え、
    前記エアバッグが、膨張時に、前記収納部位から突出して、膨張完了時に、前記フードパネルの後方に配置されるフロントウィンドシールドの下部の左右方向に略沿った略棒状として構成される横膨張部と、該横膨張部の両端から後方に延びるように構成されて左右の前記フロントピラーの前面側を覆う2つの縦膨張部と、を備える構成とされ、
    前記インフレーターが、前記横膨張部における前端近傍と接続される構成の歩行者用エアバッグ装置であって、
    前記エアバッグが、外形形状を略同一として、膨張完了時に下面側に配置される下側壁部と、上面側に配置される上側壁部と、を有して袋状に構成され、
    前記折り完了体が、前記下側壁部と前記上側壁部とを重ねるように平らに展開した状態から、前後方向の幅寸法と左右方向の幅寸法とを縮められた折畳形状に形成され
    前記横膨張部が、膨張完了時の前縁側における左右の中央側の部位を、前記インフレーターから吐出される膨張用ガスの流れの上流側部位として構成され、
    前記折り完了体において、前記横膨張部が、
    後縁側部位を、膨張完了時の後端側から前記下側壁部側に巻くようにして形成されるロール折り部位と
    前記上流側部位と前記後縁側部位との間の部位を、左右方向に略沿った折目をつけた蛇腹折りして、前記ロール折り部位の前側に配置される蛇腹折り部位と、
    前記上流側部位を、左右方向に略沿った折目を付けて折り返しつつ、前記ロール折り部位と前記蛇腹折り部位との下側を覆う位置に配置される下敷き部位と、
    を、備えてなる構成とされ
    該下敷き部位が、前記エアバッグの膨張初期に、前記ロール折り部位と前記蛇腹折り部位とを、前記収納部位から後方に向かって突出させるように、構成されていることを特徴とする歩行者用エアバッグ装置。
  2. 車両のフードパネルの後端近傍であって、左右のフロントピラーの間となる左右の中央側に配置される収納部位内に収納されるものでエアバッグを折り畳んで形成される折り完了体と、該エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、を備え、
    前記エアバッグが、膨張時に、前記収納部位から突出して、膨張完了時に、前記フードパネルの後方に配置されるフロントウィンドシールドの下部の左右方向に略沿った略棒状として構成される横膨張部と、該横膨張部の両端から後方に延びるように構成されて左右の前記フロントピラーの前面側を覆う2つの縦膨張部と、を備える構成とされ、
    前記インフレーターが、前記横膨張部における前端近傍と接続される構成の歩行者用エアバッグ装置であって、
    前記エアバッグが、外形形状を略同一として、膨張完了時に下面側に配置される下側壁部と、上面側に配置される上側壁部と、を有して袋状に構成され、
    前記折り完了体が、前記下側壁部と前記上側壁部とを重ねるように平らに展開した状態から、前後方向の幅寸法と左右方向の幅寸法とを縮められた折畳形状に形成され
    前記横膨張部が、膨張完了時の前縁側における左右の中央側の部位を、前記インフレーターから吐出される膨張用ガスの流れの上流側部位として構成されるとともに、該上流側部位と、前記上流側部位の後側に配置される後縁側部位と、を、左右の略全域にわたって区画させて構成され
    前記折り完了体において、前記横膨張部が、
    後縁側部位を、膨張完了時の後端側から前記下側壁部側に巻くようにして形成されるロール折り部位と
    前記上流側部位と前記後縁側部位との間の部位を、左右方向に略沿った折目をつけた蛇腹折りして、前記ロール折り部位の前側に配置される蛇腹折り部位と、
    前記上流側部位を、左右方向に略沿った折目を付けて折り返しつつ、前記ロール折り部位と前記蛇腹折り部位との下側を覆う位置に配置される下敷き部位と、
    を、備えてなる構成とされていることを特徴とする歩行者用エアバッグ装置。
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