JP2006008083A - 助手席用エアバッグ - Google Patents

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力 石井
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Abstract

【課題】膨張初期において、乗員側壁部を上下に広く展開させることが可能な助手席用エアバッグの提供。
【解決手段】 エアバッグ本体15内に、ガス流入口21の上方側を覆うように配設されて、ガス流入口21から流入した膨張用ガスを整流可能に、前後方向の両端を開口させた略筒状の整流布36が、配設される助手席用エアバッグ14。予備折り形状が、周壁部18を折り畳んで、乗員側壁部16の略全域が平らに展開された状態で、上方側から周壁部18の下部側に重ねて平らにした形状とされて、周壁部18における乗員側壁部16の上縁との連結部位の近傍部位が、左右方向に沿う谷折りの折目CHを付けて折り込まれている。折目CHが、ガス流入口21の後縁20bより、後方側に配置されている。整流布36が、予備折り完了時において、後端36aを、折目CH近傍の前方側に位置させるように、配設されている。
【選択図】図11

Description

本発明は、助手席前方のインストルメントパネル(以下、「インパネ」と略す)の上面側に配置されるトップマウントタイプの助手席用エアバッグ装置のエアバッグに関する。
従来、助手席用エアバッグでは、エアバッグは、エアバッグ本体と、エアバッグ本体に形成されるガス流入口の上方側を覆うようにエアバッグ本体内に配設される整流布と、を備える構成であった(例えば、特許文献1参照)。エアバッグ本体は、展開膨張完了時の形状として、乗員側で略鉛直方向に沿って配置される乗員側壁部と、乗員側壁部の外周縁から車両前方側に略円錐状に狭まる周壁部と、を備える形状とされ、展開膨張完了時の周壁部の下部側における前部側に、略水平方向に沿う開口面として、ガス流入口を配置させる構成であった。そして、従来の助手席用エアバッグでは、エアバッグの展開膨張時に、乗員側壁部を迅速に略鉛直方向に沿うように配置させることが可能なように、折り畳まれた周壁部の下部側に乗員側壁部を上方側から重ねて平らな形状となるように予備折りした後、横折りと縦折りとを行なって折り畳んだエアバッグを収納させていた。
特開2002−255004公報
通常、助手席用エアバッグ装置では、乗員を的確に保護する見地から、エアバッグの膨張初期において、乗員側壁部を上下に広く展開させた状態で、エアバッグ本体を膨張させることが望ましい。そして、通常、エアバッグの膨張初期におけるエアバッグの突出方向は、エアバッグ内への膨張用ガスの流入方向の影響を大きく受けることとなるが、従来の助手席用エアバッグでは、エアバッグの展開膨張時に、乗員側壁部を迅速に略鉛直方向に沿うように配置させることが可能なように、エアバッグが予備折りされているものの、エアバッグの膨張初期におけるエアバッグ本体内への膨張用ガスの流入方向の制御に関し、整流布と乗員側壁部との関連については、考慮されていなかった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、膨張初期において、乗員側壁部を上下に広く展開させることが可能な助手席用エアバッグを提供することを目的とする。
本発明に係る助手席用エアバッグは、車両の助手席前方におけるインパネの上面側に折り畳まれて収納され、膨張用ガスの流入時に、上方へ突出するとともに、インパネ上面とインパネ上方のウィンドシールドとの間を塞ぐように、車両の後方側へ展開膨張する構成とされ、
展開膨張完了時の形状として、乗員側で略鉛直方向に沿って配置される乗員側壁部と、乗員側壁部の外周縁から車両前方側に略円錐状に狭まる周壁部と、を備える形状とするとともに、展開膨張完了時の周壁部の下部側における前部側に、略水平方向に沿う開口面としてガス流入口を配置させて構成されるエアバッグ本体と、
エアバッグ本体内において、ガス流入口の上方側を覆うように配設されるとともに、ガス流入口から流入した膨張用ガスを整流可能に、前後方向の両端を開口させた略筒状の整流布と、
を備える構成とされ、
予備折りした後に、左右方向に沿う折目を付ける横折りと、前後方向に沿う折目を付ける縦折りと、を行なって、折り畳まれて収納される構成とされ、
予備折り完了時の予備折り形状が、
周壁部を折り畳んで、乗員側壁部の略全域が平らに展開された状態で、上方側から周壁部の下部側に重ねて平らにした形状とされるとともに、
周壁部における乗員側壁部の上縁との連結部位の近傍部位が、左右方向に沿う谷折りの折目を付けて折り込まれ、
折目を、ガス流入口の後縁より、後方側に位置させた形状とされている助手席用エアバッグであって、
整流布が、
エアバッグの展開膨張時に、エアバッグ本体内において、前後両端の開口の少なくとも上部側を、インパネ上面よりも上方に突出させるように、配設されるとともに、
予備折り完了時において、後端を、前記折目近傍の前方側に位置させるように、配設され、
エアバッグが、予備折り完了後における横折り時に、予備折りエアバッグにおけるガス流入口の後方側となる部位を、後端側をガス流入口側に接近させるように、左右方向に沿う折目を付けて、周壁部側に巻くロール折りにより、折り畳まれていることを特徴とする。
本発明の助手席用エアバッグでは、ガス流入口から膨張用ガスが流入されると、インパネ上面より上方に突出させるように、整流布が膨らみ、そして、整流布の前後両端に設けられた開口から、エアバッグ本体内に、膨張用ガスが流入され、エアバッグ本体が膨張を完了させることとなる。
そして、整流布が膨らんで整流布の後端開口から膨張用ガスがエアバッグ本体内に流入される際には、膨張用ガスが、ガス流入口の後方側部位のロール折りの巻きを解消して、周壁部における乗員側壁部の上縁との連結部位の近傍部位を折り込んで形成される谷折りの折目近傍の前方側から、インパネ上面に沿う後方側に向けて、エアバッグ本体内に流入する。この時、予備折り時の折目より前方側に位置した乗員側壁部の上縁側の部位(これを上縁側部位とする)が、ガス流入口の後方側部位のロール折りの巻きの解消に伴って、折目の後方側で、膨張用ガスを流入可能に開口させる。また、予備折り時の折目より後方側に位置したエアバッグ本体における乗員側壁部の下縁側の部位(これを下縁側部位とする)は、ロール折りを解消していないことから、膨張用ガスは、この下縁側部位に流入し難く、上縁側部位に流入し、さらに、上縁側部位には、整流布の前端開口側からエアバッグ本体側に流入する膨張用ガスも合流することから、上縁側部位側の乗員側壁部を略鉛直面に沿わせて立たせるように、上縁側部位が膨張することとなる。
そしてさらに、整流布の後端開口からエアバッグ本体内に膨張用ガスが流入すれば、上縁側部位側の乗員側壁部を、略鉛直面に沿うように立たせる状態で、後方移動させつつ、ロール折りされていた下縁側部位を、巻きを順次解きつつ、膨張させる。
そして、整流布の前端開口からも膨張用ガスがエアバッグ本体内に流入することから、上縁側部位もさらに膨張し、上縁側部位側の乗員側壁部が、下縁側部位側の乗員側壁部と連なって、後方移動することとなり、その結果、本発明の助手席用エアバッグでは、エアバッグの膨張初期において、乗員側壁部が、略鉛直方向に沿って、上下に広く展開して、後方移動することとなる。
従って、本発明の助手席用エアバッグでは、膨張初期において、乗員側壁部を上下に広く展開させることができて、接近している乗員が前進してきても、上下に広く展開している乗員側壁部によって、的確に保護することができる。
なお、整流布の前後方向の長さを短くして、整流布の後端が、折目の前方側であって、ガス流入口の後縁と折目との中間に配設される構成のエアバッグでは、ロール折りを解消して、整流布の後端開口から膨張用ガスがエアバッグ本体内に流入する際、ロール折りの折りの解消が既述の折目の部位に到達する前に、エアバッグ本体の周壁部における折目の前方側部位が膨張し、さらに、ロール折りの折りの解消が、既述の折目の部位に到達すれば、上縁側部位が膨張することとなって、乗員側部位の上縁側部位ばかりが大きく膨張し、すなわち、エアバッグが上方に向かって大きく展開することとなって、エアバッグの膨張初期において、乗員側壁部を上下に広く展開させにくかった。
また、逆に、整流布の前後方向の長さ寸法を長くして、整流布の後端が折目の後方側に配設される構成のエアバッグでは、エアバッグの膨張初期において、整流布の後端側の開口から流出された膨張用ガスが、下方ではなく、水平方向に沿ってエアバッグ本体内に流入することとなり、エアバッグの膨張初期において、乗員側壁部を上下に広く展開させにくかった。
さらに、本発明の助手席用エアバッグでは、予備折り時の周壁部における乗員側壁部の上縁近傍の谷折りの折目を、ガス流入口より後方側に配置させ、かつ、ガス流入口を覆った整流布の後端を、予備折り時の周壁部における乗員側壁部の上縁近傍の谷折りの折目近傍の前方側に位置させて、エアバッグの膨張初期に乗員側壁部を上下に広く展開させる構成であり、このような予備折りの構成は、ガス流入口から、周壁部の下部側に上方から重ねる乗員側壁部の上縁側の位置が、長い場合に、容易に達成できる構成である。すなわち、膨張完了時の略円錐状の周壁部が前後方向に長ければ、ガス流入口から、後方側に離れた位置に、周壁部の下部側に上方から重ねる乗員側壁部の上縁を、配置させることができ、このような膨張完了時の略円錐状の周壁部が前後方向に長いエアバッグは、ガス流入口から乗員側壁部までの距離が長いエアバッグであって、ガス流入口付近に折り畳んで収納して、展開膨張完了時、収納部位から後方に離れた位置に乗員側壁部を配置させるようなエアバッグ、換言すれば、収納位置から後方に離れた位置に助手席の乗員が位置するような車両に搭載する助手席用エアバッグに、本発明は好適となる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、実施形態の助手席用エアバッグ20は、図1に示すように、インパネ1の上面2側の内部に配置されるトップマウントタイプの助手席用エアバッグ装置Mに使用されるものである。この助手席用エアバッグ装置Mは、折り畳まれたエアバッグ14と、エアバッグ14に膨張用ガスを供給するインフレーター7と、エアバッグ14及びインフレーター7を収納保持するケース6と、エアバッグ14をケース6に取り付けるためのリテーナ10と、折り畳まれたエアバッグ14を覆うエアバッグカバー9と、を備えて構成されている。
なお、本明細書での上下、前後、及び、左右の方向は、特に断らない限り、車両の直進状態における上下、前後、及び、左右の方向に、一致するものである。
エアバッグカバー9は、合成樹脂製のインパネ1と一体的に形成されて、エアバッグ14の展開膨張時に、前後2枚の扉部9a・9bをエアバッグ14に押されて開くように構成されている。また、エアバッグカバー9の扉部9a・9bの周囲には、ケース6に連結される連結壁部9cが、形成されている。
インフレーター7は、複数のガス吐出口7bを有した略円柱状の本体部7aと、インフレーター7をケース6に取り付けるためのフランジ部7cと、を備えて構成されている。
ケース6は、上端側に長方形状の開口を有した板金製の略直方体形状に形成され、インフレーター7を下方から挿入させて取り付ける略長方形板状の底壁部6aと、底壁部6aの外周縁から上方に延びてエアバッグカバー9の連結壁部9cを係止する周壁部6bと、を備えて構成されている。ケース6には、底壁部6aの部位に、車両のボディ側に連結される図示しないブラケットが、配設されている。
なお、エアバッグ14とインフレーター7とは、エアバッグ14内に配設される円環状のリテーナ10の複数のボルト10aが、エアバッグ14、インフレーター7のフランジ部7c、及び、ケース底壁部6a、を貫通して、ナット11止めされることにより、ケース6に取り付けられている。
エアバッグ14は、エアバッグ本体15と、エアバッグ本体15内に配設される整流布36と、から構成されている。エアバッグ本体15は、図2・3に示すように、展開膨張完了時の形状として、乗員側で略鉛直方向に沿って配設される乗員側壁部16と、乗員側壁部16の外周縁から車両前方側に略円錐状に狭まる周壁部18と、を備える形状としている。展開膨張完了時の周壁部18における下部側となる下部側周壁19の前部側には、膨張用ガスGを流入させるように、円形に開口されて、周縁をケース6に取り付けるガス流入口21が、配設されている。ガス流入口21の周縁20には、リテーナ10のボルト10aを挿通させて、流入口周縁20を、ケース6の底壁部6aに取り付けるための複数の取付孔22が、形成されている。また、流入口周縁20には、略長方形状とされるとともに流入口に対応した開口(図符号省略)を備えた補強布44が、配設されている。さらに、周壁部18の左右の側面部位には、それぞれ、余剰の膨張用ガスを排気するベントホール34が、配設されている。なお、エアバッグ本体15は、膨張完了時におけるガス流入口21から乗員側壁部16までの距離が、長く設定されている。
エアバッグ14が、リテーナ10によってケース底壁部6aに保持され、ケース6が車両のボディ側に取り付けられて、エアバッグ装置Mが車両に搭載された際には、ガス流入口21の開口面は、周縁20の前縁20a側が後縁20b側より若干高くなって、流入口周縁20とともに、略水平方向に沿うように、配置されることとなる(図1参照)。
整流布36は、図2・3に示すように、エアバッグ本体15内において、ガス流入口21の上方側を覆うように配設されるとともに、ガス流入口21から流入した膨張用ガスGを前後方向に整流可能に、前後方向の両端を開口させた略筒状とされている。すなわち、実施形態のエアバッグ14では、ガス流入口21から流入した膨張用ガスGは、整流布36の前後の開口37A・37Bから、エアバッグ本体15内に流入することとなる。整流布36は、図1・14・15に示すように、エアバッグ14の展開膨張時において、前後両端の開口37A・37Bを、インパネ1の上面2よりも上方に突出させるように、配設されている。実施形態の場合、整流布36は、ガス流入口21の前後左右の寸法より大きな形状として、かつ、エアバッグ本体15の展開膨張時に、ガス流入口21の中央付近と対向する前後方向の断面形状を、ガス流入口21から離れる上方へ膨らむ円弧状の曲線状としている。また、整流布36は、前後方向の長さ寸法L1(図4参照)を、エアバッグ本体15を予備折りした際に、図7・11に示すごとく、後端36aを後述する折目CH近傍の前方側に位置させるように、設定されている。
エアバッグ14は、図4に示すように、ポリエステルやポリアミド等の糸から織成された第1・2基布39・40・整流布素材41・補強布44から、構成されている。エアバッグ本体15は、第1・2基布39・40の周縁を縫合して製造されており、第1基布39は、略正六角形状の布材を二つ(上側部39aと下側部39e)連結させた形状として、中央付近の左右両縁を凹ませた略瓢箪形に形成され、第2基布40は、略正六角形状に近似した略円形状に形成されている。これらの基布39・40は、平面的な縫合作業によって立体的なエアバッグ本体15を縫製できるように、設定されている。
なお、第2基布40は、エアバッグ本体15における乗員側壁部16の略全域を構成し、第1基布39は、エアバッグ本体15における周壁部18の略全域を構成することとなる。さらに、第1基布39の上側部39aは、周壁部18の上部側となる上部側周壁29の略全域を構成し、第1基布39の下側部39eは、周壁部18の下部側となる下部側周壁19の略全域を構成することとなる。また、第1基布39の所定位置には、ガス流入口21、取付孔22、及び、ベントホール34、が、それぞれ、形成されている。
整流布36を構成する整流布素材41は、周縁を第1基布39に縫着されるとともに、ガス流入口21に対応した開口42aと取付孔22に対応した孔42bとを備える略長方形状の連結部42と、連結部42の左右両側から延びて、連結部42から離れた側の縁部43a・43a相互を縫着される延設部43・43と、を備えて構成されている。
次に、実施形態のエアバッグ14の製造について述べると、まず、図5のAに示すように、第1基布39におけるエアバッグ本体15の内周面側となるガス流入口21の周縁20に、縫合糸Sを利用して、補強布44と整流布素材41の連結部42とを縫合する。次いで、図5のBに示すように、整流布素材41における延設部43・43の縁部43a・43a相互を、縫合糸Sを利用して円弧状に縫合し、整流布36を所定形状に形成する。
その後、第1基布39におけるガス流入口21の近傍の左右両縁において、図5のB・Cに示すように、上側部39aと下側部39eとの間で左右に延びる第1基準線X1で折り返し、縫合糸Sを利用して、基準線X1近傍の上側・下側部39a・39eの一方の直線状の片縁部39b・39f相互を縫合するとともに、他方の直線状の片縁部39c・39g相互を縫合する。
次いで、図5のC・Dに示すように、上側部39aの左右方向に膨出した位置の左右方向に延びる第2基準線X2で折り曲げて、上側・下側部39a・39eの縫合していない残部周縁39d・39hを相互に離隔するように広げる。これらの残部周縁39d・39hを広げた外形形状は、第2基布40の外形形状と同形状としている。
そして、第2基布40を第1基布39に重ね、図5のEに示すように、縫合糸Sを利用して、重ねた周縁相互を縫合すれば、エアバッグ14を袋状に形成することができる。さらに、各部位を縫合した縫い代が、エアバッグ14の外周面側に露出しないように、エアバッグ14を袋状に形成した後には、ガス流入口21を利用して、エアバッグ14を裏返す。なお、ガス流入口21を利用して裏返す作業が困難な場合には、整流布素材41の各延設部43・43の縁部43a・43a相互を縫合する作業を、エアバッグ14を裏返した後に、延設部43をガス流入口21から引き出して、行なうようにしてもよい。
上記のようにして製造したエアバッグ14の車両への搭載を説明すると、まず、各取付孔33からボルト10aを突出させるように、内部にリテーナ10を配設させた状態で、エアバッグ14を折り畳み、さらに、折り崩れしないように、折り畳んだエアバッグ14を破断可能なラッピングシート13(図1参照)でくるんでおく。具体的には、エアバッグ14は、予備折り工程を経た後、横折り工程と縦折り工程とを経て、折り畳む。
予備折り工程では、図6〜8に示すような予備折りエアバッグ46を形成することとなる。この予備折りでは、乗員側壁部16を、ガス流入口21の後方側に位置させるとともに、周壁部18における下部側周壁部19に、上方側から重ねて平らにした形状としている。さらに、実施形態の場合には、周壁部18側を折り畳んで、乗員側壁部16の左縁16c付近と右縁16d付近との一部を除いて、乗員側壁部16の略全域が、平らに展開されるように、予備折りしている。
周壁部18の予備折りは、実施形態の場合、図6〜11に示すように、周壁部18におけるガス流入口21の左右の部位23・24と、周壁部18における乗員側壁部上縁11aとの連結部位の近傍部位30と、が、谷折りの折目CL・CR・CHを付けて、折り畳まれている。すなわち、ガス流入口21の左方側部位23と右方側部位24との折り畳みは、それぞれ、平らに展開された乗員側壁部16の左右の縁16c・16dまでの略中間部位23a・24aを、ガス流入口21に接近させる(折目CL・CR相互を接近させる)とともにガス流入口21周縁の乗員側壁部16側に配置させて、左方側・右方側部位23・24が、前後方向に沿う谷折りの折目CL・CRを付けて、折り込まれるようにして、行なっている。また、周壁部18における乗員側壁部上縁16a側の近傍部位30の折り畳みは、上部側周壁29における前後方向の谷折りの折目CL・CRの前端側の突出頂部31から乗員側壁部上縁16aにかけての略中間部位29aを、ガス流入口21に接近させるとともに、ガス流入口21周縁の乗員側壁部16側に配置させて、上縁近傍部位30が、左右方向に沿う谷折りの折目CHを付けて、折り込まれるようにして、行なっている。この折目CHは、図7・8・11に示すように、ガス流入口21の後縁20bより、後方側に配置されている。
このような予備折りは、周壁部18におけるガス流入口21の前縁20a側における左右方向の中央付近から乗員側壁部上縁16aにおける左右方向の中央付近までの中間部位であって、ガス流入口21側となる部位(突出頂部31となる)と、乗員側壁部下縁16b近傍における左右方向の中央付近の部位16eと、を把持して、把持箇所31・16e相互を離すように、前後方向に引っ張ることにより、行なえる。
なお、周壁部18におけるガス流入口21の前方側部位25から突出頂部31までの部位32では、実施形態の場合、ガス流入口21の周縁20を、乗員側壁部16と平行として平らにするために、ガス流入口21側に接近させるように、谷折りしている。
また、実施形態の予備折りエアバッグ46では、エアバッグ本体15内に配設される整流布36が、後端36aを、折目CH近傍の前方側に位置させるように、配設されている(図7・11参照)。
そして、このように予備折りした後には、図12・13に示すように、予備折りエアバッグ46におけるガス流入口21の後方側部位50と前方側部位51とについて、左右方向に沿う折目を付けて、端部50a・51aをガス流入口21に接近させるように、横折りを行なう。実施形態の場合、後方側部位50は、図12・13のAに示すごとく、後端50aを下部側周壁19側に巻いて、乗員側壁部16側の上に載せるように、ロール折りして、折り畳まれている。そして、前方側部位51は、図13のA・Bに示すごとく、前端51aをガス流入口21に接近させて、後方側部位50を折り畳んだロール折り部位54の上に載せるように折り返して、折り畳まれている。
横折りを行なった後には、横折り工程後のエアバッグ14におけるガス流入口21の左方側部位52と右方側部位53とについて、図13のB・Cに示すように、前後方向に沿う折目を付けて、端部52a・53aをガス流入口21に接近させるように、縦折りを行なう。実施形態の場合、左方側・右方側部位52・53は、端部52a・53a側を下部側周壁19側に巻いて、乗員側壁部16の側に載せるロール折りして、折り畳まれている。
横折り工程を経てエアバッグ14の折り畳みが完了したならば、既述したごとく、折り崩れしないように、折り畳んだエアバッグ14を、破断可能なラッピングシート13でくるんでおく。ちなみに、このラッピングシート13は、適宜省略してもよい。
そして、各ボルト10aをケース底壁部6aに挿通させつつ、折り畳んだエアバッグ14を、ケース6の底壁部6aに載置させる。次いで、インフレーター7の本体部7aを、底壁部6aの下方から、ケース6内に挿入させるとともに、底壁部6aから下方に突出している各ボルト10aを、インフレーター7のフランジ部7cに挿通させる。その後、インフレーター7のフランジ部7cから突出した各ボルト10aに、ナット11を締結させれば、ケース6の底壁部6aに対して、折り畳んだエアバッグ14とインフレーター7とを取り付けることができる。
その後、車両に搭載されたインパネ1におけるエアバッグカバー9の連結壁部9cに、ケース6の周壁部6bを係止させ、ケース6の図示しない所定のブラケットをボディ側の部位に固定させれば、助手席用エアバッグ装置Mを車両に搭載することができる。
エアバッグ装置Mの車両への搭載後、車両の前面衝突時、インフレーター7の各ガス吐出口7bから膨張用ガスGが吐出されれば、エアバッグ14が、膨張して、ラッピングシート13を破断するとともに、エアバッグカバー9の扉部9a・9bを図1の二点鎖線に示すように押して開かせることとなる。そして、エアバッグ14は、エアバッグカバー9における扉部9a・9bの開いた開口から、上方へ突出するとともに、車両の後方側へ展開膨張して、図1の二点鎖線、及び、図15のBに示すごとく、膨張を完了させることとなる。
そして、実施形態の助手席用エアバッグ14では、ガス流入口21から膨張用ガスGが流入されると、インパネ上面2より上方に突出させるように、整流布36が膨らみ、そして、整流布36の前後両端に設けられた開口37A・37Bから、エアバッグ本体15内に、膨張用ガスGF・GBが流入され、エアバッグ本体15が膨張を完了させることとなる。
実施形態のエアバッグ14では、整流布36が膨らんで整流布36の後端開口37Bから膨張用ガスGBがエアバッグ本体15内に流入される際には、図14のAに示すごとく、膨張用ガスGBが、ガス流入口21の後方側部位50のロール折り部位54の巻きを解消して、周壁部18に形成される折目CH近傍の前方側から、インパネ上面2に沿う後方側に向けて、エアバッグ本体15内に流入する。この時、予備折り時の折目CHより前方側に位置した乗員側壁部16の上縁側の部位47が、ロール折り部位54の巻きの解消に伴って、折目CHの後方側で、膨張用ガスGBを流入可能に開口させる(図14のA参照)。また、予備折り時の折目CHより後方側に位置したエアバッグ本体15における乗員側壁部16の下縁側の部位48は、ロール折りを解消していないことから、膨張用ガスGBは、この下縁側部位48に流入し難く、上縁側部位47に流入し、さらに、上縁側部位47には、整流布36の前端開口37A側からエアバッグ本体15側に流入する膨張用ガスGFも合流することから、図14のBに示すごとく、上縁側部位47側の乗員側壁部16fを略鉛直面に沿わせて立たせるように、上縁側部位47が膨張することとなる。
そしてさらに、整流布36の後端開口37Bからエアバッグ本体15内に膨張用ガスGBが流入すれば、上縁側部位47側の乗員側壁部16fを、略鉛直面に沿うように立たせる状態で、後方移動させつつ、ロール折りされていた下縁側部位48を、巻きを順次解きつつ、膨張させる。
そして、整流布36の前端開口37Aからも膨張用ガスGFがエアバッグ本体15内に流入することから、上縁側部位47もさらに膨張し、図15のAに示すごとく、上縁側部位47側の乗員側壁部16fが、下縁側部位48側の乗員側壁部16gと連なって、後方移動することとなり、その結果、実施形態の助手席用エアバッグ14では、エアバッグ14の膨張初期において、乗員側壁部16が、略鉛直方向に沿って、上下に広く展開して、後方移動することとなる。
従って、実施形態の助手席用エアバッグでは、膨張初期において、乗員側壁部16を上下に広く展開させることができて、接近している乗員が前進してきても、上下に広く展開している乗員側壁部16によって、的確に保護することができる。
本発明の一実施形態である助手席用エアバッグが使用された助手席用エアバッグ装置の車両搭載状態を示す概略縦断面図である。 実施形態のエアバッグを単体で膨張させた状態の車両前方側から見た斜視図である。 実施形態のエアバッグを単体で膨張させた状態の車両前後方向の断面図である。 実施形態のエアバッグを構成する部材を示す平面図である。 実施形態のエアバッグの製造工程を示す図である。 実施形態のエアバッグを予備折りする際の折目を示す斜視図である。 実施形態のエアバッグの予備折りした後を示すもので、ガス流入口側から見た図である。 実施形態のエアバッグを予備折りした後を示すもので、乗員側壁部側から見た図である。 図7のIX−IX部位の端面図である。 図7のX−X部位の端面図である。 図7のXI−XI部位の端面図である。 実施形態のエアバッグの予備折り後の折り畳み工程を示す図である。 実施形態のエアバッグの折り畳み工程を示す図であり、図12の後の工程を示す。 実施形態のエアバッグの使用状態を説明する図であり、エアバッグの展開膨張を車両の側方から見た状態を示す。 実施形態のエアバッグの展開膨張を車両の側方から見た状態の図であり、図14の後の状態を示す。
符号の説明
1…インストルメントパネル(インパネ)、
2…上面、
14…助手席用エアバッグ、
15…エアバッグ本体、
16…乗員側壁部、
18…周壁部、
19…下部側周壁、
21…ガス流入口、
36…整流布、
36a…後端、
37(37A・37B)…開口、
46…予備折りエアバッグ、
47…上縁側部位、
48…後縁側部位、
50…後方側部位、
54…ロール折り部位、
CH…折目、
G(GF・GB)…膨張用ガス、
M…助手席用エアバッグ装置。

Claims (1)

  1. 車両の助手席前方におけるインストルメントパネルの上面側に折り畳まれて収納され、膨張用ガスの流入時に、上方へ突出するとともに、前記インストルメントパネル上面と前記インストルメントパネル上方のウィンドシールドとの間を塞ぐように、車両の後方側へ展開膨張する構成とされ、
    展開膨張完了時の形状として、乗員側で略鉛直方向に沿って配置される乗員側壁部と、該乗員側壁部の外周縁から車両前方側に略円錐状に狭まる周壁部と、を備える形状とするとともに、展開膨張完了時の前記周壁部の下部側における前部側に、略水平方向に沿う開口面としてガス流入口を配置させて構成されるエアバッグ本体と、
    該エアバッグ本体内において、前記ガス流入口の上方側を覆うように配設されるとともに、前記ガス流入口から流入した膨張用ガスを整流可能に、前後方向の両端を開口させた略筒状の整流布と、
    を備える構成とされ、
    予備折りした後に、左右方向に沿う折目を付ける横折りと、前後方向に沿う折目を付ける縦折りと、を行なって、折り畳まれて収納される構成とされ、
    予備折り完了時の予備折り形状が、
    前記周壁部を折り畳んで、前記乗員側壁部の略全域が平らに展開された状態で、上方側から前記周壁部の下部側に重ねて平らにした形状とされるとともに、
    前記周壁部における前記乗員側壁部の上縁との連結部位の近傍部位が、左右方向に沿う谷折りの折目を付けて折り込まれ、
    該折目を、前記ガス流入口の後縁より、後方側に位置させた形状とされている助手席用エアバッグであって、
    前記整流布が、
    前記エアバッグの展開膨張時に、前記エアバッグ本体内において、前後両端の開口の少なくとも上部側を、前記インストルメントパネル上面よりも上方に突出させるように、配設されるとともに、
    予備折り完了時において、後端を、前記折目近傍の前方側に位置させるように、配設され、
    前記エアバッグが、予備折り完了後における横折り時に、予備折りエアバッグにおける前記ガス流入口の後方側となる部位を、後端側を前記ガス流入口側に接近させるように、左右方向に沿う折目を付けて、前記周壁部側に巻くロール折りにより、折り畳まれていることを特徴とする助手席用エアバッグ。
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