JP5987672B2 - 植物病害防除剤及びそれを用いた植物病害の防除方法 - Google Patents

植物病害防除剤及びそれを用いた植物病害の防除方法 Download PDF

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Description

本発明は、種々の作物や土壌条件に共通に適用でき、環境全域において、長期に亘って安全性が確保される植物病害防除剤及びそれを用いた植物病害の防除方法に関するものである。
病害は、病害感受性の植物に病原菌などが接触して増殖することで発病する。すなわち、1)病原菌等の存在、2)病原菌等の植物への接触、3)増殖の3つの過程を経て発病する。したがって、これらの3つの要因のいずれかのうち少なくとも1つを抑制すれば、病害の発生を抑制、防除することができる。
病害を抑制防除する方法としては、従来、耕種的防除法を基礎にした化学的防除法や生物的防除法などが知られている。耕種的防除法としては、病害抵抗性品種の利用、健全苗の使用、土壌pHの矯正、輪作、作期の調整、排水管理、有機物の施用などを挙げることができる。また、化学的防除法としては、種苗消毒、防除剤の葉茎散布などを挙げることができる。生物的防除法としては、拮抗微生物の利用や弱毒ウイルスの使用などを挙げることができる。
耕種的防除法は、病気の発症や症状の軽減にはつながるが、植物の生育を正常に維持することが確実に可能な方法ではない。耕種的防除法を補完するための方法として、殺菌性を有する化学的薬剤処理が有効ではあるが、その薬剤の人畜や環境に対する安全性を確保することは容易ではなく、安全性の証明に多大な労力と費用が費やされている。また、植物が本来有する病害抵抗性を誘導する薬剤も利用されているが、それが自然界に存在しない化学物質である場合においては、上記の殺菌性薬剤と同様に人畜や環境に対する安全性を確保するために多大な労力と費用が生じる。
病害には、土壌感染性や空気感染性など様々な種類が存在する。例えば、土壌感染性の病害(以下、土壌病害ということがある。)では、土壌中に生息し、植物病原性を有する細菌や糸状菌が、作物の根部から感染し、植物体内を移動、増殖することにより、作物は正常な生育を阻害され、重篤な場合は萎凋、枯死に至ることが知られている。土壌は、造岩鉱物が風化した鉱物質な無機物、動植物遺体の分解生成物腐植からなる有機物及び微生物主体の生物体からなる。そのため、病害を引き起こす植物病原菌を防除しようとして殺菌効果があるとされる合成有機化合物を土壌に施しても、土壌微生物に分解されたり、土壌粘土鉱物や土壌有機物に吸着固定されたりして、効果は半減してしまう。
また、土壌病害防除法のうち、ガスや蒸気圧の高い液体で土壌燻蒸する化学的防除法は、有効成分の揮発性と毒性から、処理土壌をシートで被覆する必要があり、手間と被覆資材費が負担になると同時に人的、環境的安全性には優れない。また、その他、化学的防除法を代替補完するものとして、いろいろな方法が開発されている。例えば、太陽熱、水蒸気消毒、還元消毒(特許文献1)などの物理的防除、上記抵抗性品種や抵抗性台木の利用、輪作の導入、などによる耕種的防除、および拮抗微生物の利用、弱毒ウイルスによる生物的防除などを挙げることができる。
さらに、植物病原性を有する細菌や糸状菌は、上記のように土壌からだけでなく、作物の葉面などから感染するものも存在する。例えば、トマト灰色カビ病は、糸状菌の一種であり、分生子が空気中に飛翔して葉面など作物表面に付着することで感染する。
特許第4436426号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法は、種々の作物や土壌条件に共通に適用できるものではなく、個々に開発していかねばならない煩わしさがある。
さらに、作物や土壌に処理される薬剤は、日射、降雨、気温変動など自然の作用の中に施されるものであり、作物に吸収・残留したり、土壌に吸着・残留したり、空気中へ揮散したり、水の浸透に伴って地下水や河川水に移行したりする。したがって、環境全域において、長期に亘る綿密な検証によって安全性が確保されなければならない。
さらにまた、上記のような土壌病害だけでなく幅広い植物病害に対して有効な植物病害防除剤や植物病害の防除方法が求められていた。
そこで、本発明は、種々の作物や幅広い植物病害に共通に適用でき、環境全域において、長期に亘って安全性が確保される植物病害防除剤及びそれを用いた植物病害の防除方法を提供することを目的とする。
以上の目的を達成するため、本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、酸化マグネシウムを機能化し、適用場面を選択して使用することにより、種々の作物や土壌条件に共通に適用でき、環境全域において、長期に亘って安全性が確保されることを見出した。すなわち、本発明は、水酸化マグネシウムを400〜1000℃で焼成することにより得られる酸化マグネシウムを含むことを特徴とする植物病害防除剤に関する。また、本発明は、ラジカル種を生成する酸化マグネシウムを含むことを特徴とする植物病害防除剤、及び上記植物病害防除剤を用いることを特徴とする植物病害の防除方法に関する。
以上のように、本発明によれば、種々の作物や幅広い植物病害に共通に適用でき、環境全域において、長期に亘って安全性が確保される植物病害防除剤及びそれを用いた植物病害の防除方法を提供することができる。
すなわち、本発明によれば、自由度の高い処理法(土壌混和、培土混和、葉面処理、根部浸漬、株元灌注)で、防除が容易ではない植物病害を、環境に極めて安全な方法で克服できる。
本発明に係る植物病害防除剤は、酸化マグネシウムを含むことを特徴とする。酸化マグネシウムは、水溶解度が小さいため、植物病害防除効果を持続させることができる。また、土壌に混和された酸化マグネシウムは、マグネシウム成分として作物の生育に必須の中量要素養分であり、かつ、水溶解度の小さい無機化合物であるので、土壌系外へ移動し難く環境動態的には極めて安全な化合物である。
本発明で使用する酸化マグネシウムは、水酸化マグネシウムを400〜1000℃で5〜90分間、好ましくは10〜60分間、通常の空気中で焼成することにより得られることが好ましく、その他の焼成条件は特に限定されない。
酸化マグネシウムの合成法については数多く知られており(「触媒,vol.46(1)、p.36−、(2004)」を参照)、例えば、水酸化マグネシウムの焼成による合成が知られている。また、水酸化マグネシウム以外に、炭酸マグネシウムも同じように使用できる。しかし、炭酸マグネシウムの焼成により生成する酸化マグネシウムは、結晶方位関係が複雑で、また温室効果ガスとして問題になる炭酸ガスが生成するなどの欠点を有している。その他については、次の理由により植物病害防除剤としての用途においては劣る。1)酸化マグネシウム以外の組成成分が、副生物として酸化マグネシウム中に混在する割合が高くなり、期待する酸化マグネシウムの機能が低下する。2)本発明の機能の主因である酸化マグネシウムの酸素欠損構造の形成が低い。3)原料そのものおよび合成法が安価ではない。
ここで、本発明において原料となる水酸化マグネシウムとしては、Mg(OH)を主成分として80%以上含有する水酸化マグネシウム含有化合物を用いてもよい。その水酸化マグネシウム含有化合物には、SiO、Al、CaO、Fe又はB(全て酸化物として表示)がそれぞれ2%以下含まれていてもよく、粒度は1mm以下が好ましいが、その他は特に限定されない。
このような水酸化マグネシウムより得られる酸化マグネシウムは、優れた植物病害防除効果を示す。それは、水酸化マグネシウムを400〜1000℃で焼成することにより得られる酸化マグネシウムが、活性酸素種(O など)などのラジカル種の生成を触媒することによる。生成した活性酸素種が、直接的あるいは間接的に植物病害に作用することにより、優れた植物病害防除効果を示すものと考えられる。なお、以下、本発明で使用する焼成した酸化マグネシウムのことを「仮焼酸化マグネシウム」ということがある。
上記のうち、間接的な病害防除としては、植物が本来有する病害に対する抵抗性を仮焼酸化マグネシウムが誘導するメカニズムが考えられる。以下、このメカニズムについて詳細に説明する。
植物は、病害の感染により病害抵抗性が誘導されるが、この作用にはラジカル種が関与していると考えられる。例えば、病原菌のエリシターが植物細胞表面のレセプターに結合すると、NADPHオキシダーゼの活性化などを経て、サリチル酸やジャスモン酸などがシグナル伝達物質となり、病害抵抗性遺伝子の発現を誘導する。ラジカル種は、このようなカスケードにおいて抵抗性遺伝子の発現を誘導するための因子の一つであると考えられている。
なお、抵抗性遺伝子としては、様々なものが知られているが、一例として、酸性キチナーゼ、酸性グルカナーゼ、塩基性キチナーゼ、塩基性グルカナーゼ、フェニルアラニンアンモニアリアーゼ−4などを挙げることができる。これらの抵抗性遺伝子の発現量は、遺伝子特異的プライマーを用いたリアルタイムRT−PCRの手法で定量することができる。
仮焼酸化マグネシウムは、固体塩基触媒として化合物を脱プロトンする作用があり、活性酸素種などラジカル種を生成する。上述したようにラジカル種は抵抗性遺伝子の発現を誘導するため、仮焼酸化マグネシウムを施用することで抵抗性遺伝子の発現を誘導して病害を抑制防除すると推測される。なお、仮焼酸化マグネシウムの脱プロトン作用は、仮焼酸化マグネシウムの塩基度と塩基強度が高いほど強いと考えられるため、仮焼酸化マグネシウムとしては、高い塩基度と塩基強度を示すものが好ましい。塩基度と塩基強度の高い酸化マグネシウムほど、脱プロトン作用が強く、ラジカル種を多く発生させることができ、結果として植物の病害抵抗性遺伝子の発現を高度に誘導すると考えられる。
また、仮焼酸化マグネシウムの脱プロトン作用は、粒子表面の結晶面(111)の積分強度とBET法による比表面積が主要な指標となる。結晶面(111)は固体塩基触媒の特徴的な結晶面であり、配位度の低い表面酸素原子の存在を示している。この結晶面(111)の積分強度が高いと、配位度の低い表面酸素原子の存在率が高くなり、塩基強度が高く、脱プロトン作用が強いと考えられる。また、BET比表面積の値が大きいほど、結晶表面積が大きくなるため、脱プロトン作用が強いと考えられる。BET比表面積としては、具体的には100〜400m/gであることが好ましい。また、酸化マグネシウムのX線回折における全ピークに対する結晶面(111)の積分強度で示される相対積分強度は、5%以上が好ましい。なお、仮焼酸化マグネシウムの塩基度とラジカル種発生についての詳細は、「触媒,vol.46(1)、p.36−、(2004)」を参照することができる。
また、本発明は、さらに、腐植酸を含むことが好ましい。ここでいう腐植酸は、亜炭や泥炭の硝酸分解物の中和塩、またはバーク堆肥として製造される市販製品の主成分となる腐植酸塩を指す。腐植酸を含む本発明に係る植物病害防除剤は、さらに優れた植物病害防除効果を示す。この理由は、腐植酸中の多価フェノールモエティーが仮焼酸化マグネシウムよりアルカリ自動酸化を受けること、および腐植酸中のフェノール性水酸基が固体塩基触媒である仮焼酸化マグネシウムの作用により脱プロトン化されることでラジカル種の発生を促進するためと推測される。このため、仮焼酸化マグネシウムと腐植酸を併用することで、仮焼酸化マグネシウムを単独使用した場合と比較して抵抗性遺伝子がより高度に発現して病害の抑制防除効果が高まると考えられる。本発明に係る植物病害防除剤において、腐植酸含有量は、仮焼酸化マグネシウム100質量部に対し、20〜200質量部であることが好ましく、5〜40質量部がより好ましい。また、腐植酸は、液体状のものであってもよい。
また、本発明においては、粉立ちを防ぐ目的で珪砂を添加する等、本発明の効果を妨げない範囲において適宜添加剤を含めることができる。
本発明に係る植物病害の防除方法は、前記植物病害防除剤を用いる植物病害の防除方法である。本発明に係る植物病害の防除方法において、対象となる植物病害は、土壌病害だけでなく幅広い病害を挙げることができ、例えば下記表1に示すような病害が該当する。
Figure 0005987672
植物病害防除剤の施用方法としては、植物病害防除剤を、土壌作土層に混和するか、育苗培土に混和することが好ましい。植物病害防除剤を播種あるいは定植前に土壌作土層に混和する場合の施用量としては、10a当り10〜250kgが好ましく、30〜130kgがさらに好ましい。多量の施用の場合には、土壌pHが好ましくない域になることがある。植物病害防除剤を10a当り10〜250kgの施用量で土壌作土層に混和した場合、10〜80%の発病抑制効果が期待できる。
また、植物病害防除剤の施用方法として、植物病害防除剤を、播種前の育苗培土に0.01〜0.5重量%混和し、病原菌に汚染された本圃に移植した場合にも発病抑制効果が期待でき、20〜70%の発病抑制率を示す。
さらに、植物病害防除剤を葉面処理した場合にも発病抑制効果が期待できる。植物病害防除剤の葉面処理の方法としては、植物病害防除剤の水懸濁液を茎葉に塗布することや、前記水懸濁液に茎葉を浸漬することなどが含まれる。例えば、植物病害防除剤の0.01〜2.0%、好ましくは0.01〜1.0%水懸濁液(W/V)を、培土で育苗した幼苗に散布器などで茎葉部が適当に濡れるよう十分量茎葉散布し、病原菌に汚染された本圃に移植した場合にも30〜80%の発病抑制率を示す。
また、植物病害防除剤を根部浸漬する施用方法も有効である。根部浸漬する施用方法としては、例えば、0.01〜1.0%仮焼酸化マグネシウムの水懸濁液に苗の根部を1〜60秒間浸漬する方法を挙げることができる。
さらにまた、植物病害防除剤を株元灌注する施用方法も有効である。株元灌注する施用方法としては、例えば、0.01〜1.0%仮焼酸化マグネシウムの水懸濁液を根圏土壌に対して、土壌1kgあたり0.03〜0.3Lとなるように株周辺に注入する方法を挙げることができる。
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明するが、これらは本発明の目的を限定するものではない。
<実験例1:土壌混和でのトマト青枯病に対する効果>
(実施例1)
植物病害防除剤として、下記表2に示す化学組成の水酸化マグネシウム(UD−650:宇部マテリアルズ(株)製)を外熱式ロータリーキルンで800℃、10分間焼成することにより得られる仮焼酸化マグネシウム(以下、MgO−1と記す。)を使用した。MgO−1は、下記表3に示す化学組成であった。
Figure 0005987672
Figure 0005987672
コンテナ(0.4m×0.6m×深さ0.25m)に充填した洪積砂壌土の全面全層に、土壌病害菌としてYPGS培地で28℃、72時間振とう培養して調製した青枯病菌(Ralstonia solanacearum)を灌注接種した後、MgO−1の粉末を120kg/10a施用して表層部15cmに混和し、トマト(品種;桃太郎8)を6株定植した。コンテナは、室温(昼間27℃、夜間20℃)で管理した。その後、所定期間毎に目視観察し、下記式(1)により発病率を算出した。なお、試験は2反復で行った。
Figure 0005987672
(実施例2)
MgO−1粉末を240kg/10a施用した以外は実施例1と同様にして、実施例2に係る試験区を設け、実施例1と同様に発病率を算出した。
(比較例1)
対照として、MgO−1粉末の代わりに、苦土石灰(くみあい炭酸苦土石灰:薬仙石灰(株)製)を150kg/10a施用した比較例1に係る対照区を設け、実施例1と同様に発病率を算出した。
実施例1、2及び比較例1の結果を表4に示す。表4より、MgO−1の施用によって発病が抑制されたことが分かる。
Figure 0005987672
<実験例2:土壌混和での腐植酸添加によるトマト青枯病に対する効果>
次に、MgO−1粉末に腐植酸を加えたときの、トマト青枯病に対する添加効果を試験した。
(実施例3)
トマト品種を麗夏にしたこと以外は実施例1と同様にして実施例3に係る試験区を設け、実施例1と同様に発病率を算出した。
(実施例4)
さらに腐植酸(くみあいアヅミン:デンカアヅミン(株)製)を80kg/10a用いたこと以外は実施例3と同様にして、実施例4に係る試験区を設け、実施例3と同様に発病率を算出した。
(比較例2)
対照として、実施例4のMgO−1粉末120kg/10aの代わりに、比較例1で施用した苦土石灰を150kg/10a施用した比較例2に係る対照区を設け、実施例3と同様に発病率を算出した。
実施例3、4及び比較例2の結果を表5に示す。表5より、MgO−1の施用、さらに腐植酸の添加によって発病が抑制されたことが分かる。
Figure 0005987672
<実験例3:土壌混和でのミズナ根こぶ病に対する効果>
(実施例5)
植物病害防除剤として、上記表2に示す化学組成の水酸化マグネシウム(UD−650:宇部マテリアルズ(株)製)を外熱式ロータリーキルンで750℃、15分間焼成することにより得られる仮焼酸化マグネシウム(以下、MgO−2と記す。)を使用した。MgO−2は、下記表6に示す化学組成であった。
Figure 0005987672
根こぶ病菌に汚染されている砂質の畑土壌1区(1m×2m)3反復で、MgO−2の粉末を60kg/10a施用して混和した後、ミズナを播種し55日間栽培し、収穫して根こぶの形成を目視観察し、発病率及び発病度を算出した。発病率は、上記式(1)により算出し、発病度は、根こぶの形成状態をA(無形成)〜D(最も強く形成)の4段階に分け、下記式(2)により算出した。また、下記式(3)により防除価を算出した。
Figure 0005987672
Figure 0005987672
(比較例3)
対照として、MgO−2粉末60kg/10aの代わりに、比較例1で施用した苦土石灰を75kg/10a施用した比較例3に係る対照区を設け、実施例5と同様に発病率及び発病度を算出した。
実施例5及び比較例3の結果を表7に示す。表7より、MgO−2の施用によって発病が抑制されたことが分かる。
Figure 0005987672
<実験例4:土壌混和でのキャベツ根こぶ病に対する効果>
(実施例6)
定植1週間前に、MgO−2粉末120kg/10aを土壌混和し、播種後20日苗のキャベツ(品種;初秋)を定植し、78日間栽培した後、収穫して根こぶの形成を目視観察し、上記式(1)及び式(2)により発病率及び発病度を算出した。また、上記式(3)により防除価を算出した。MgO−2は、実験例3と同様のものを試供し、土壌混和は、根こぶ病菌に汚染されている砂質の畑土壌で1区(1m×2m)3反復実施した。
(比較例4)
植物病害防除剤として、市販根こぶ病防除剤(ネビジン粉剤:クミアイ化学工業(株)製)を20kg/10a施用した以外は、実施例6と同様にして比較例4に係る試験区を設け、実施例6と同様に発病率、発病度及び防除価を算出した。
(比較例5)
対照として、MgO−2粉末120kg/10aの代わりに、比較例1で施用した苦土石灰を75kg/10a施用した比較例5に係る対照区を設け、実施例6と同様に発病率及び発病度を算出した。
実施例6及び比較例4、5の結果を表8に示す。表8より、MgO−2の施用によって発病が抑制されたことが分かる。
Figure 0005987672
<実験例5:培土混和でのトマト青枯病に対する効果>
(実施例7)
鉢上げ用育苗培土(ヤンマーナプラ養土:パリプロ(株)製)に、MgO−1を0.2%添加し、トマト(品種;桃太郎8)を播種し、20日間育苗した。この苗を移植苗として6株定植した。その他は実施例1と同様にして青枯病防除試験を実施し、実施例1と同様に発病率を算出した。
(比較例6、7)
対照として、市販品のMgO(UC−95S:宇部マテリアルズ(株)製)を用いた比較例6、及び植物病害防除剤を無施用の比較例7に係る対照区を設け、実施例7と同様に発病率を算出した。
実施例7及び比較例6、7の結果を表9に示す。表9より、MgO−1の施用によって発病が抑制されたことが分かる。
Figure 0005987672
<実験例6:培土混和でのトマト萎凋病に対する効果>
(実施例8)
3葉期のトマト(品種;福寿2号)苗を、MgO−2を0.1%添加した培土(パーライトとバーミュライトの混合物)に定植し、3日後にトマト萎凋病(Fusarium oxysporum f.sp. lycopersiciFox.37)の胞子懸濁液(1×10個/ml)を根部に灌注し、2週間25℃の人工照明下で栽培した。観察による発病株から下記式(4)により萎凋葉率(%)を求めた。
Figure 0005987672
(比較例8、9)
対照として、市販品のMgO(UC−95S:宇部マテリアルズ(株)製)を用いた比較例8、及び植物病害防除剤を無施用の比較例9に係る対照区を設け、実施例8と同様に萎凋葉率(%)を求めた。
実施例8及び比較例8、9の結果を表10に示す。表10より、MgO−2の施用によって発病が抑制されたことが分かる。
Figure 0005987672
<実験例7:葉面処理でのトマト青枯病に対する効果>
(実施例9)
5〜6葉期のトマト(品種;桃太郎8)苗の茎葉部に、MgO−1の1.0%水懸濁液(W/V)を8ml/株塗布し、翌日に実施例1と同様の青枯病菌を土壌に接種した。その他は実施例1と同様の条件にしたがって試験を実施し、観察による発病株から実施例1と同様に発病率を求めた。
(比較例10、11)
対照として、市販品のMgO(UC−95S:宇部マテリアルズ(株)製)を用いた比較例10、及び植物病害防除剤を無施用の比較例11に係る対照区を設け、実施例9と同様に発病率(%)を求めた。
実施例9及び比較例10、11の結果を表11に示す。表11より、MgO−1の施用によって発病が抑制されたことが分かる。
Figure 0005987672
<実験例8:葉面処理でのトマト萎凋病に対する効果>
(実施例10)
3葉期のトマト(品種;福寿2号)苗の第2葉を、MgO−2の1.0%水懸濁液(W/V)に数分間浸漬し、3日後にトマト萎凋病(Fusarium oxysporum f.sp. lycopersiciFox.37)の胞子懸濁液(1×10個/ml)を根部に灌注し、2週間25℃の人工照明下、培土(パーライトとバーミュライトの混合物)で栽培した。観察による発病株から上記式(4)により萎凋葉率(%)を求めた。
(比較例12、13)
対照として、市販品のMgO(UC−95S:宇部マテリアルズ(株)製)を用いた比較例12、及び植物病害防除剤を無施用の比較例13に係る対照区を設け、実施例10と同様に萎凋葉率(%)を求めた。
実施例10及び比較例12、13の結果を表12に示す。表12より、MgO−2の施用によって発病が抑制されたことが分かる。
Figure 0005987672
<実験例9:仮焼酸化マグネシウムの根部処理で発現するトマトの抵抗性遺伝子の測定>
(実施例11)
植物病害防除剤として、上記表2に示す化学組成の水酸化マグネシウム(UD−650:宇部マテリアルズ(株)製)を外熱式ロータリーキルンで750℃、20分間焼成することにより得られる仮焼酸化マグネシウム(以下、MgO−3と記す。)を使用した。MgO−3は、下記表13に示す物理化学的性質であった。全ピークに対する結晶面(111)の積分強度で示される相対積分強度の測定は、粉末X線回折装置(Rigaku製RINT−2500HF)を用いて測定し、解析ソフト(Jade)にてピーク面積を計算することにより求めた。BET比表面積は、全自動ガス吸着量測定装置(Quantachrome製Autosorb−1MP)を用いてBET多点法により測定した。なお、参考として、MgO−1、MgO−2及び市販品MgO(UC−95S:宇部マテリアルズ(株)製)の物理化学的性質も示した。
Figure 0005987672
表13の結果から、MgO−3は市販品MgOと比較して、結晶面(111)の相対積分強度が高く、BET比表面積も大きいことが分かる。このことから、MgO−3は、固体塩基触媒としての結晶面(111)に特徴的な、配位度の低い表面酸素原子の存在率が高く、このため高い塩基度を示すと考えられる。そして、このように高い塩基度を示すことから、MgO−3はラジカル種の発生を促進し、その結果、後述するように植物の抵抗性遺伝子の発現を誘導して植物の病害の発生を抑制防除すると考えられる。
トマト種子(品種;大型福寿)をシャーレ内に蒔き、25℃、1週間で発芽させた。この発芽苗を、MgO−3粉末を0.25%(W/W)添加した育苗培土(パーライトとバーミュライとの混合物)に定植し、ガラス温室内(温度25℃)で4週間栽培した(実施例11)。また、対照として、仮焼酸化マグネシウムを無添加で上記のトマト苗を栽培した(比較例14)。
実施例11と比較例14で得られた苗を、それぞれ茎と葉に分け、液体窒素で凍結してRNAを抽出し、遺伝子特異的プライマーを用いた定量的リアルタイムRT−PCRを行い、抵抗性遺伝子の発現量を測定した。抵抗性遺伝子としては、酸性キチナーゼ(酸性CHI:NCBI Z15141)、酸性グルカナーゼ(酸性Glu:NCBI M80604)、塩基性キチナーゼ(塩基性CHI:NCBI Z15140)、塩基性グルカナーゼ(塩基性Glu:NCBI M80608)、フェニルアラニンアンモニアリアーゼ−4(PAL−4:TIGR TC153699)を標的とした。遺伝子特異的プライマーとして「Primer Express」(Applied Biosystems)を用い、95℃、15秒および58℃、60秒を40サイクルタイムの条件でRT−PCRを行った。抵抗性遺伝子の発現量は、対照(比較例14)の値を1として相対値で示した。また、抵抗性遺伝子測定の内部標準にはアクチンを用いた。その結果を表14に示す。
Figure 0005987672
表14の結果から明らかなように、実施例11では、茎と葉のいずれにおいても上記の5種類の抵抗性遺伝子の発現が認められた。特に、茎部においては、酸性キチナーゼとフェニルアラニンアンモニアリアーゼ−4が強く発現していた。以上より、MgO−3が抵抗性遺伝子の発現を高度に誘導することが分かり、その結果、病害の発病に対する抑制防除に寄与するものと考えられる。
<実験例10:仮焼酸化マグネシウムの茎葉処理で発現するトマトの抵抗性遺伝子の測定>
(実施例12)
実施例11と同様の条件でトマト(品種;桃太郎)を育苗し、3葉期の苗の第2葉をMgO−3の1%水懸濁液(W/V)に数秒間浸漬した。処理から3日後に、茎葉を取得し、実施例11と同様に抵抗性遺伝子の発現量を測定した(実施例12)。標的とした抵抗性遺伝子は、酸性キチナーゼ(酸性CHI)、酸性グルカナーゼ(酸性Glu)の2種類である。なお、対照には、MgO−3を市販品MgO(UC−95S:宇部マテリアルズ(株)製)に代えた水懸濁液(比較例15)と、MgOを含まないpH11に調整した水を用いた(比較例16)。抵抗性遺伝子の発現量は、対照(比較例16)の値を1として相対値で示した。その結果を表15に示す。
Figure 0005987672
表15の結果から明らかなように、実施例12では、葉において上記の2種類の抵抗性遺伝子の発現が認められた。このことから、茎葉処理においてもMgO−3が抵抗性遺伝子の発現を高度に誘導することが分かり、その結果、病害の発病に対する抑制防除に寄与するものと考えられる。
<実験例11:茎葉散布によるトマト灰色カビ病に対する発病抑制効果;ポット栽培>
(実施例13)
実施例12と同様の条件でトマト(品種;桃太郎)を育苗し、3葉期の苗の第2葉をMgO−3の1%水懸濁液(W/V)に数秒間浸漬した。処理から3日後に、トマトの根を灰色カビ病菌(Fusarium oxysporum f.sp. lycopersiciFox.37)の胞子液(1×10個/ml)に数秒間浸漬して接種を行ったあと、育苗培土上(バーミキュライト)に植えつけた。接種から17日後に目視によって病徴の観察を行い、発病度を調べた(実施例13)。なお、対照として、上記のMgO−3水懸濁液に代えて、pH11に調整した水を使用した(比較例17)。その結果を表16に示す。なお、発病度は以下の基準で定めた。
<発病度>
0:病徴なし。
1:胚軸のわずかな肥大・湾曲が認められた。
2:胚軸内維管束に褐変が1つか2つ認められた。
3:少なくとも2つの褐変、成長不全(茎の強い湾曲と不均整な成長)が認められた。
4:すべての維管束が褐変、株全体の枯死、株が小さく萎凋症状が見られた。
Figure 0005987672
表16の結果から明らかなように、MgO−3を茎葉散布した実施例13では、発病度が低く抑えられることが分かった。
<実験例12:茎葉散布によるトマト灰色カビ病に対する発病抑制効果;圃場試験>
(実施例14)
ハウス加温の試験圃場(洪積砂壌土)において、1区1.2m×0.9mの面積に、トマト(台木;Bバリア、穂木;桃太郎)の苗を定植し、トマト灰色カビ病の罹病葉をぶら下げて感染源とし、空気感染により苗に感染させた。4ヶ月の栽培期間中、MgO−3の1000倍水懸濁液を4回散布し、目視により発病状態を調べた(実施例14)。対照区は、4回散布のうち、1〜2回目はトリフミン水和剤、3回目はベルクート水和剤、4回目はアミスターフロアブルを慣行使用した(比較例18)。また、MgO−3も薬剤もいずれも施用しない無処理区を設けた(比較例19)。その結果を表17に示す。なお、表中の各指標は以下の方法で定めた。
発病葉率:3段目花房の上10枚の発病率から算出した。
発病度:調査葉の発病指数基準から算出した。
防除価:(1−(試験区発病度/無処理区発病度))×100
Figure 0005987672
表17の結果から明らかなように、MgO−3を茎葉散布した実施例14では、トマト灰色カビ病を空気感染により接種した場合であっても発病度が低く抑えられることが分かった。また、実施例13、14から、MgO−3を茎葉散布した場合、62%までの発病抑制効果が得られることが分かった。
<実験例13:茎葉散布での腐植酸によるトマト青枯病に対する効果;ポット試験>
(実施例15)
実施例7と同様に育成したトマトの茎葉に、1%MgO−1および0.1%腐植酸液(モフミン液体:(株)アートレイ販売)になるように調製した液を散布した。対照として、1%MgO−1懸濁液(実施例16)、0.1%腐植酸液(モフミン液体:(株)アートレイ販売)(比較例20)、および無散布(比較例21)の試験区を設けた。このポットを6株ずつ、水道水を満たした1リットル容のコンテナに置き、散布4日後に実施例1と同様に調製した青枯病菌を、10cfu/mlになるように添加した。その後、ガラス温室(昼間27℃、夜間20℃)で管理し、所定期間毎に目視観察し、上記式(1)により発病率を算出した。その結果を表18に示す。
Figure 0005987672
表18の結果から明らかなように、無処理(比較例21)に比べ、MgO−1だけ(実施例16)でも発病が抑制されるが、0.1%モフミン液体を加えるとさらに効果は増大した(実施例15)。モフミン液体だけ(比較例20)でもわずかに発病抑制効果を認めた。

Claims (12)

  1. BET比表面積が100〜400m /gの範囲内である酸化マグネシウムを含むことを特徴とする植物病害防除剤。
  2. 腐植酸を含むことを特徴とする請求項1記載の植物病害防除剤。
  3. 前記腐植酸の含有量が、酸化マグネシウム100質量部に対し、20〜200質量部であることを特徴とする請求項2記載の植物病害防除剤。
  4. 前記腐植酸が、亜炭又は泥炭の硝酸分解物の中和塩、若しくはバーク堆肥に含まれる腐植酸塩であることを特徴とする請求項2又は3記載の植物病害防除剤。
  5. 前記酸化マグネシウムの水懸濁液であることを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の植物病害防除剤。
  6. BET比表面積が100〜400m /gの範囲内であり、ラジカル種を生成する酸化マグネシウムを含むことを特徴とする植物病害防除剤。
  7. 請求項1乃至6いずれか記載の植物病害防除剤を用いることを特徴とする植物病害の防除方法。
  8. 前記植物病害防除剤を土壌作土層に混和することを特徴とする請求項7記載の植物病害の防除方法。
  9. 前記植物病害防除剤を育苗培土に混和することを特徴とする請求項7記載の植物病害の防除方法。
  10. 前記植物病害防除剤を葉面処理することを特徴とする請求項7記載の植物病害の防除方法。
  11. 前記植物病害防除剤を根部浸漬することを特徴とする請求項7記載の植物病害の防除方法。
  12. 前記植物病害防除剤を株元灌注することを特徴とする請求項7記載の植物病害の防除方法。
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