JP5983485B2 - オルタネータおよびレクチファイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、バッテリに電力を充電するオルタネータ、および、このオルタネータに用いられるレクチファイヤに関する。
一般に、車両内では、機械的運動エネルギーを電気エネルギーに変換し車両内の制御系機器などの駆動電源として用いている。この種の発電機の一例が特許文献1に示されている。特許文献1に示す技術思想では、整流器の整流素子として従来ダイオードを使用していたが、これに代えてFET(半導体スイッチに相当)を用いており、相電流検出手段が所定値より大きな電流を検出すると、電気子巻線からの発電状態と判断してFETをオンしている。これにより、FET内では、寄生ダイオードのみによる整流動作からFETのオン状態での低い導通抵抗での整流動作に切り替えている。
特開2010−283921号公報
特許文献1の技術を適用するとFETのドレイン−ソース間には寄生ダイオードが存在する。このため、FETが過熱又は過電流などの異常を生じたときに、FETをオフしても寄生ダイオードに発電電流が流れる。この寄生ダイオードを通して発電電流が流れる方が消費電力は大きくなる。このため発熱による劣化が進む虞がある。
そこで、発電電流を抑制するため、例えばレクチファイヤからレギュレータに異常を通知しロータコイルの励磁電流を抑制する(所謂、協調制御)必要があるが、専用のダイアグ通信線を増やして対応しようとすると、既存のレギュレータを使用できないなどの不都合を生じる。FETに寄生ダイオードが追加された半導体スイッチを適用した課題を示したが、特に半導体スイッチを設けなくてもレクチファイヤ側で異常を生じれば同様の課題を生じる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、レギュレータとレクチファイヤ間でレクチファイヤの異常を伝達するための専用のダイアグ通信線を極力増やすことなく、レクチファイヤの異常時に電子制御装置にダイアグ通知できるようにしたオルタネータおよびレクチファイヤを提供することにある。
請求項1記載の発明によれば、レギュレータは、内部で異常が検出されると出力端子を通じてロータコイルの励磁電流を抑制制御する。レクチファイヤは、レギュレータの出力端子を通じて通電されるロータコイルの励磁電流に応じてステータコイルに生じる複数相の交流電圧について第1ダイオードを用いて整流しバッテリに充電する。
レクチファイヤの異常検出回路は、当該レクチファイヤ本体の異常を検出するが、異常検出回路により異常が検出された後にはレギュレータにその出力端子を通じて異常検出信号を送信する。レギュレータはレクチファイヤから異常検出信号が通知されるとこの異常検出信号に応じたダイアグ信号を電子制御装置に通知する。
したがって、レクチファイヤ側で異常が生じたとしても、当該レクチファイヤからレギュレータの出力端子を通じて異常を通知でき、さらにレギュレータから電子制御装置に通知できる。このため、別途レクチファイヤの異常を伝達するための専用のダイアグ通信線を極力増やすことなく、レクチファイヤ異常時に電子制御装置にダイアグ信号を伝達できる。請求項10記載の発明もほぼ同様の作用効果を奏する。
本発明の第1実施形態について、レクチファイヤの異常検出通知態様に係る電気的な接続関係を示す構成図 オルタネータの基本的な電気的構成図 オルタネータの動作の一例を示すタイミングチャート 過電流検出回路の構成例 過熱検出回路の構成例 発電起動から発電停止までの動作を示すタイミングチャート 動作を示すフローチャート 正常動作中の回生電流を表す説明図 本発明の第2実施形態について示す図2相当図 図1の一部相当図 本発明の第3実施形態について示す図1の一部相当図 本発明の第4実施形態について示す図1の一部相当図
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図1〜図8を参照しながら説明する。図2に示すように、オルタネータ1は、バッテリ2から電力供給されるレギュレータ3、ロータコイル4、ステータコイル5U,5V,5W、レクチファイヤ(整流部6a含む)6などを接続して構成されている。
オルタネータ1は、交流発電機として用いられ、ロータコイル4を回転子とした回転界磁形の電磁石同期発電機であり、U相、V相、W相の各ステータコイル5U,5V,5Wの電機子によって三相交流電力を取得する。レクチファイヤ6は整流部6aを備え、三相交流電力を整流することで直流電力に変換しバッテリ2に充電する。
なお、レクチファイヤ6の整流部6aはシリコンダイオードなどのダイオードを用いて整流するが、別の形態を図2に示すように、U相,V相,W相に例えばNチャネル型のMOSトランジスタ6uu,6vu,6wu,6ud,6vd,6wd、および、それらのトランジスタにそれぞれ逆並列接続された寄生ダイオード(ボディダイオード)Duu、Dvu,Dwu,Dud,Dvd,Dwd(第1ダイオード、第1寄生ダイオード)を用いる場合もある。以下では、レクチファイヤ6は、MOSトランジスタ6uu,6vu,6wu,6ud,6vd,6wdを用いて構成したものを例に挙げて説明する。
本実施形態においては、整流部6aはこれらのMOSトランジスタ6uu,6vu,6wu,6ud,6vd,6wd(寄生ダイオードDuu、Dvu,Dwu,Dud,Dvd,Dwd)を3相ブリッジ接続して構成している。
以下の説明では、「U相,V相,W相の各MOSトランジスタ6uu,6vu,6wu,6ud,6vd,6wd」の各トランジスタまたは一群のトランジスタの記載を単に「MOSトランジスタ6T」と記載して説明し、「寄生ダイオード(ボディダイオード)Duu、Dvu,Dwu,Dud,Dvd,Dwd」の各ダイオードまたは一群のトランジスタの記載を単に「寄生ダイオードDT」と記載して説明する。
オルタネータ1には、発電能力を調整するためのレギュレータ3が付加されている。このレギュレータ3は電子制御装置(ECU:Electronic Control Unit)Aと車内ネットワーク(例えばLIN(Local Interconnect Network))により接続されている。LINはマスタスレーブ方式で通信を行う規格であり、LINフレームはヘッダ(Breakフィールド、Synchフィールド、Protected IDフィールド)とレスポンス(データフィールド、チェックサム)を含んで構成される。
電子制御装置Aは、レギュレータ3との間でデータフィールド内に各種データを設定することで起動指示、停止指示などの各種制御を行う。またレギュレータ3は電子制御装置Aに情報を送信するときにはデータフィールド内にデータを設定して送信する。またレギュレータ3は電子制御装置Aと通信処理するときにデータフィールド内にフラグを立てることで異常を示すダイアグ信号を送信できる。なお、これらの電子制御装置A及びレギュレータ3間の通信形態はLINに限らず、他の接続形態(例えばオープンコレクタによるワイヤー接続)であっても良く、この通信もPWM信号などで通信する態様であっても良い。
レギュレータ3は、この電子制御装置Aから起動指示された後には車両内の電力の過不足に応じ発電量を増減する機能を備える。電子制御装置Aは例えばマイクロコンピュータを備え車両内の各種制御を行う装置である。発電量の増減方法は、レギュレータ3の出力端子3aに印加する電圧のデューティ比を増減することでロータコイル4の励磁電流を増減させて制御する。また、レギュレータ3内部の異常時、たとえば過電流、電源等の過電圧時には出力端子3aの電圧を低下させる保護機能を備えている。
図3はレクチファイヤの基本的な整流動作の説明を示している。レクチファイヤ6の整流部6aは、ステータコイル5U,5V,5Wの正弦波状の交流電圧をMOSトランジスタ6T、または、寄生ダイオードDTによってクランプしバッテリ2に充電する。ここで、図3の右欄に示すように、MOSトランジスタ6Tがオフ(制御なし)された状態においては、ボディダイオードの順方向電圧(例えば0.7V)電圧降下した状態でバッテリ2に充電される。
図3の左欄に示すように、MOSトランジスタ6Tがオン制御されたときには、MOSトランジスタ6Tのオン抵抗Ronおよびその充電電流の乗算値に対応した電圧降下(例えば1mΩ×200A=0.2V)で充電できる。したがって、MOSトランジスタ6Tをオン制御して充電を行うことで、電圧降下による損失を低減でき充電効率を良化できる。
図1はレギュレータと各ブロックとの接続構成を主として示す。レギュレータ3は、制御回路7、ゲート回路8、駆動トランジスタ9、異常検出回路10、還流ダイオード11、電圧検出回路12、インタフェース回路13を備え、出力端子3aを通じてロータコイル4に励磁電流を出力する。
制御回路7は、発電量に応じたデューティ比に調整されたPWM駆動信号を、ゲート回路8を介して駆動トランジスタ9の制御端子に出力する。駆動トランジスタ9は、Nチャネル型のパワーMOSトランジスタであり、そのソースは出力端子3aからロータコイル4を介してアースに接続されており、そのドレインはバッテリ2に接続されている。制御回路7は、駆動トランジスタ9のゲートにPWM信号を印加し、駆動トランジスタ9をオンオフさせる。
オン区間において、バッテリ2から駆動トランジスタ9を介してロータコイル4に励磁電流が供給されると当該励磁電流は上昇する。逆にオフ区間においては、バッテリ2からロータコイル4に通電する励磁電流の供給が停止される。このとき、ロータコイル4に発生した還流電流が還流ダイオード11を通じて還流され、ロータコイル4に対する駆動電流供給が継続する。
レギュレータ3内には異常検出回路10が構成されている。図4、図5は異常検出回路の構成例を示している。図4は過電流検出する異常検出回路の構成例、図5は過熱検出する異常検出回路の構成例を示している。
図4に示す過電流検出用の異常検出回路の構成例では、駆動トランジスタ9と並列にセンシングトランジスタ10aを設けており、駆動トランジスタ9の通電電流に比例したセンシング電流を検出することで駆動トランジスタ9の通電電流を推定する。コンパレータ10bは、センシングトランジスタ10aのセンス電流に応じた検出電圧を予め定められた比較対象電圧Vrと比較し、比較対象電圧Vrを下回ったか否かを判定することで過電流が流れたか否かを判定する。
過電流が検出されると、異常検出回路10は異常検出信号を制御回路7に出力し、制御回路7は異常時におけるゲート駆動信号(通常時に比較してデューティ比減少、ただしわずかに0%超)を駆動トランジスタ9の制御端子に出力する。また、異常検出回路10が異常検出信号を制御回路7に出力すると、制御回路7はインタフェース回路13を通じて外部の電子制御装置Aにダイアグ通知する。
図5に示す過熱検出用の異常検出回路の構成例では、駆動トランジスタ9に近接して複数直列接続されたダイオード群Dを配置し、このダイオード群Dの温度特性を利用して過熱検出を行う。
ダイオードの順方向電圧Vdは一般に−2mV/℃の温度特性があり、周辺温度が上昇すると順方向電圧Vdが低下する。ダイオードが複数直列接続されると、温度変化に応じた電圧変動勾配も大きくなる。したがって、周辺温度が標準温度から上昇すると、ダイオード群Dの順方向電圧Vdが低下するため、コンパレータ10cがこのダイオード群Dの電圧と予め定められた比較対象電圧Vr2とを比較し、比較対象電圧Vr2を下回ったか否かを判定することで過熱検出されたか否かを判定する。
過熱状態であることが判定されると、過電流検出と同様に、異常検出回路10は異常検出信号を制御回路7に出力し、制御回路7は異常時におけるゲート駆動信号を駆動トランジスタ9の制御端子に出力する。したがって、異常検出回路10が異常状態を検出すると、ロータコイル4の励磁電流が徐々に低下し発電量が低下する。また、異常検出回路10が異常検出信号を制御回路7に出力すると、制御回路7はインタフェース回路13を通じて外部の電子制御装置Aにダイアグ通知する。
図1に示すように、レギュレータ3内には電圧検出回路12が構成されている。この電圧検出回路12はバッテリ2の電圧を検出する。制御回路7は、電圧検出回路12の検出電圧が予め定められた所定電圧より高いか(過電圧)又は予め定められた所定電圧より低いか(低電圧)判定する。制御回路7はこの判定結果に応じて異常であるか否かを判定する。制御回路7はバッテリ2の電圧の異常を検出すると、インタフェース回路13を通じて電子制御装置Aにダイアグを通知する。
制御回路7は過電圧と判定するとPWM駆動信号のデューティ比を低く制御して発電量を抑制制御する。逆に、制御回路7は低電圧と判定したときにはPWM駆動信号のデューティ比を高く制御して発電量を増加制御する。
また、レギュレータ3の制御回路7は、ステータコイル5U、5V、5Wのうち一相(例えば5W)の端子に検出線(図示せず)を接続して当該コイルの印加信号を検出し異常の有無を判定する機能を備える。レギュレータ3の制御回路7は、この異常を検出したときには機械的な異常を示すダイアグを電子制御装置Aに送信する。また、レギュレータ3は電子制御装置Aとの間で例えばLIN通信するが、このLIN通信時に異常を生じると、この異常を示すダイアグを電子制御装置Aに通知する。
参照図面を図1に戻してレクチファイヤ6内の構成説明を行う。図1に示すように、レクチファイヤ6は、図2に示した整流部6aと共に、ショート用トランジスタ(スイッチ、インピーダンス変化手段、MOSトランジスタに相当)14、異常検出回路15、低電圧検出回路16、ゲート回路17、遅延ゲート18、SRフリップフロップ19などを備える。トランジスタ14は、例えばNチャネル型のMOSトランジスタにより構成される。異常検出回路15は、レクチファイヤ6を構成するMOSトランジスタの通電電流、発熱を検出し、過電流、過熱などの異常を検出する。
異常検出回路15が異常を検出する手段は、前述の異常検出回路10の異常検出(図4に示す過電流検出手段、図5に示す過熱検出手段)と同様の手段を適用できる。また異なる回路を用いても良い。異常検出回路15は、異常を検出すると異常検出信号「H」をゲート回路17、遅延ゲート18の反転入力に出力する。
低電圧検出回路16は、例えば基準電圧源およびコンパレータなどにより構成されるもので、駆動トランジスタ9および還流ダイオード11の共通接続ノードN1の電圧を検出し、PWM駆動信号のオフ(ほぼ0V)区間(予め定められた所定電圧より低い電圧、「最低電圧」に相当)を検出したときにゲート回路17に低電圧検出信号「H」を出力する。
ゲート回路17は、異常検出回路15の異常検出信号「H」、および低電圧検出回路16の低電圧検出信号「H」を検出すると、SRフリップフロップ19のセット端子にセット信号「H」を出力する。
SRフリップフロップ19は、ゲート回路17からセット信号「H」を受付けると、ショート用トランジスタ14をオンする。SRフリップフロップ19がショート用トランジスタ14をオンすることでレクチファイヤ6の入力インピーダンスを変化させると、レギュレータ3の出力電流となるロータコイル4の励磁電流がトランジスタ14側にも流れる。
したがって、レクチファイヤ6側で過熱、過電流などの異常が検出された後には、低電圧検出回路16がPWM信号の低電圧区間(「L」区間)を検出したときにショート用トランジスタ14がオンすることでロータコイル4の励磁電流がトランジスタ14側に流れる。
前記した構成の動作について図6〜図8を参照して説明する。図6は、正常発電中の動作、および、発電抑制中におけるレクチファイヤ保護動作を示している。図7は、レクチファイヤの動作を示すフローチャートである。図8は、正常発電中における電流の流れを示している。
図6に示すように、電子制御装置Aはレギュレータ3にインタフェース回路13を通じてレギュレータ3に起動指示する(図6の(1))。電子制御装置Aは、レギュレータ3に起動指示する他、当該レギュレータ3にインタフェース回路13を通じて発電量の制御指示を行う。電子制御装置Aは、この制御指示において、例えばバッテリ2の制御電圧、発電量の増加スピード、励磁電流の制御電流値、などを指示することで適切な発電形態を指示する。
レギュレータ3は、起動指示を受付けると起動し、制御回路7がゲート回路8を通じてPWM駆動信号を駆動トランジスタ9の制御端子に与える。駆動トランジスタ9がオンオフ駆動されると、励磁電流はオン区間で上昇しオフ区間で減少し、これに応じて発電量が制御され、定常状態が保たれる(図7のS1でNO)。
図8はレクチファイヤによる回生動作の説明を示している。前述したように、駆動トランジスタ9がオフすると、還流電流が還流ダイオード11からロータコイル4に流れるが、レクチファイヤ6のショート用トランジスタ14の寄生ダイオード(ボディダイオード)14aがグランドからノードN1(レギュレータ3の出力端子3a)側に順方向接続されているため、還流ダイオード11による還流電流と共にトランジスタ14の寄生ダイオード14aからも還流電流がロータコイル4に流れる。
この場合、ロータコイル4の励磁電流は、レギュレータ3内の還流ダイオード11とトランジスタ14の寄生ダイオード(ボディダイオード)14aとに分配される。レギュレータ3内の発熱は当該レギュレータ3内の電力消費量に依存し、これは還流ダイオード11の通電電流量にも依存する。したがって、ショート用トランジスタ14の寄生ダイオード14a側(図8の点線参照)に還流電流が分配されれば、レギュレータ3の発熱を抑制できる。
図6に示すようにPWM駆動信号のデューティ比が徐々に大きくなると発電量も徐々に増加し励磁電流はほぼ一定に制御される(図6の正常発電区間)。その後、何らかの影響で、レクチファイヤ6を構成するMOSトランジスタ6Tの通電電流、寄生ダイオードDTの通電電流が上昇し、レクチファイヤ6のパッケージが発熱すると、異常検出回路15は異常を検出し異常検出信号「H」を出力する(図6の(2)時点:図7のS1でYES)。
異常検出信号「H」が検出されても、駆動トランジスタ9がオンしておりノードN1の電圧がバッテリ2の標準電圧に近ければ、低電圧検出回路14はノードN1の電圧を0V(低電圧:望ましくは最低電圧)と検出することがない。したがって、この(2)時点において、低電圧検出回路14が低電圧検出信号「H」を出力することはなく、ゲート回路17は低電圧検出信号「H」を検出しない。このため、(2)時点では、ゲート回路17はセット信号「H」を出力しない。
その後、駆動トランジスタ9がオン状態からオフ状態に移行するとノードN1の電圧が低下する。低電圧検出回路14はノードN1の電圧が所定電圧より低下したことを検出することで駆動トランジスタ9がオフしたことを検出する(図7のS2でYES)。すると、ゲート回路17はSRフリップフロップ19にセット信号「H」を出力し、SRフリップフロップ19は、Q出力によりショート用トランジスタ14のゲートを駆動することでショート用トランジスタ14をオンする(図6の(3)時点:図7のS3)。
ショート用トランジスタ14がオンするとノードN1がグランドにほぼ導通接続されることになる。ショート用トランジスタ14がオンしたタイミングでは駆動トランジスタ9がオフしておりノードN1の電圧が所定電圧より低いため、ショート用トランジスタ14の通電電流を少なく維持できる。
その後、ゲート駆動信号「H」が駆動トランジスタ9のゲートに与えられると、駆動トランジスタ9がオンし、駆動トランジスタ9の通電電流が主にショート用トランジスタ14に流れる(図6の(4)時点:図1の点線参照)。
トランジスタ14のオン抵抗は数Ω以下であるため大電流が流れようとするが、レギュレータ3内の異常検出回路10はこの大電流に基づく信号を異常検出信号として検出することで異常検出処理を行う。異常検出回路10はこの異常検出に応じて制御回路7に異常出力を行う。制御回路7はゲート回路8を通じてPWM信号の後半をマスクしてデューティ数%程度のPWM信号を出力する(図6の駆動トランジスタ9のオン区間参照)。これにより、駆動トランジスタ9およびショート用トランジスタ14が共にオンする間は、デッドショート電流がショート用トランジスタ14側に主に流れる(図6の(4)以降のタイミング参照)。
ロータコイル4の励磁電流は次第に減少することになり発電を抑制できる。また、異常検出回路10が制御回路7に異常検出信号を出力すると、制御回路7はインタフェース回路13を通じて電子制御装置Aにダイアグを通知する(図6の(5)のタイミング参照)。レギュレータ3の制御回路7が電子制御装置Aにダイアグを通知すると、電子制御装置Aはこのダイアグを受付けた後、レギュレータ3に発電停止指令を出力する(図6の(6)のタイミング参照)。すると、レギュレータ3の制御回路7はPWM駆動信号の出力を停止(デューティ比=0%)することで、レクチファイヤ6は発電停止する(図7のS5でYES)。
この例では、オルタネータ1が発電停止する例を示したが、レクチファイヤ6の発熱、通電電流が何らかの影響で抑制されることもある。このような場合には、異常検出回路15がレクチファイヤ6内の異常を検出しなくなるが、このときレクチファイヤ6が正常に復帰する(図7のS4でYES)。遅延ゲート18により遅延時間が経過すると(図7のS6でYES)、SRフリップフロップ19はトランジスタ14をオフ制御する。トランジスタ14がオフすると、レクチファイヤ6は正常動作し再び通常発電を開始し、図7のS1に示す異常検出動作に戻る。これにより正常復帰できる。
<本実施形態の主な特徴のまとめ>
本実施形態によれば、異常検出回路15はレクチファイヤ6の異常を検出し、レクチファイヤ6は異常検出回路15により異常が検出された後、レクチファイヤ6がレギュレータ3の出力端子3aを通じて異常検出信号をレギュレータ3に送信する。このため、レクチファイヤ6側で異常が生じたとしても、当該レクチファイヤ6からレギュレータ3の出力端子3aを通じて異常を通知できる。このため、別途専用のダイアグ通信線を増加させることなく異常を通知できる。
さらに、レクチファイヤ6側で異常が生じたとしても、レギュレータ3を通じて電子制御装置Aに異常を通知できる。このため、レクチファイヤ6の異常時に電子制御装置Aにダイアグ通知できる。
特に、レクチファイヤ6は、異常検出回路15により異常が検出されると、ロータコイル4に並列接続されたトランジスタ14(スイッチ)をオン制御しロータコイル4の端子間を短絡することでレギュレータ3に異常検出処理を行わせる。すなわち、レクチファイヤ6側において異常が検出されたときには、あたかもレギュレータ3内で異常を生じているようにしてレギュレータ3内で異常検出処理を行わせている。
レギュレータ3は異常検出回路10に異常検出信号が与えられると、異常検出回路10が制御回路7に異常検出信号を送信するため、制御回路7がロータコイル4の励磁電流を抑制制御するためのPWM駆動信号を駆動トランジスタ9のゲートに与える。このため、発電を抑制できる。
また、レクチファイヤ6が、トランジスタ14をオンするタイミングについて、ロータコイル4の端子間の電圧(レギュレータ3の出力端子3aの電圧)がほぼ最低電圧(≒0V)となる区間内としているため、トランジスタ14のオンタイミングにおけるトランジスタ14の通電電流を少なくできる。
また、トランジスタ14が寄生ダイオード(ボディダイオード)14a付きのMOSトランジスタにより構成されているため、図8に示すように、通常動作においても、トランジスタ14の寄生ダイオード(ボディダイオード)14aの順方向電流経路がロータコイル4の還流電流経路になる。このため、ロータコイル4の通電電流をレギュレータ3側とレクチファイヤ6側に分配することができ、特にレギュレータ3側の発熱を抑制できる。
(第2の実施形態)
図9および図10は、本発明の第2の実施形態を示すもので、前述実施形態と異なるところは、U相,V相,W相の相毎のレクチファイヤ6U、6V、6Wに異常検出回路15がそれぞれ設けられ、これらの異常検出回路15の異常検出信号を他の相の異常受信回路21に例えばバス20で送信可能に構成しているところを特徴としている。ここでは、U相レクチファイヤを6U、V相レクチファイヤを6V、W相レクチファイヤを6Wと定義して説明する。前述実施形態と同一または類似の部分については同一または類似の符号を付して説明を省略し、以下、異なる部分について説明を行う。
図9は前述実施形態説明の図2に代わるオルタネータの電気的な基本構成図を示している。本実施形態では、U相のMOSトランジスタ6uu、6udが1パッケージに収納され、V相のMOSトランジスタ6vu、6vdが1パッケージに収納され、W相のMOSトランジスタ6wu、6wdが1パッケージに収納されている。すなわち、MOSトランジスタ6Tおよび寄生ダイオードDTによる複数の整流部が相毎にパッケージに収納されている。
図10は、U相,V相,W相の各相のレクチファイヤ6U,6V,6Wの要部の電気的構成を示している。この図10に示すように、各相のレクチファイヤ6U,6V,6Wは、それぞれ同様の電気的構成が内部に構成されており、各相のレクチファイヤ6U,6V,6Wにはそれぞれ異常検出回路15が設けられている。
これらの各相のうち一の相の異常検出回路15がバス20を通じて他の相の異常受信回路21に異常通知信号を送信し、異常受信回路21は当該異常通知信号を受信する。ある相の異常受信回路21は、他の相の異常検出回路15からバス20を通じて異常通知信号を受信すると、この異常状態を受付けて他の相が異常であることを認識できる。そして、異常受信回路21が他の相の異常状態を受付けると、自身の相のゲート回路17および遅延ゲート18にゲート(ORゲート)22を通じて異常検出信号「H」を出力する。
すると、各相のレクチファイヤ6U,6V,6Wは、駆動トランジスタ9がオフとなるタイミングで自身の相のトランジスタ14をオン制御する。
各相のトランジスタ14のオン抵抗は数Ω以下であるため大電流が流れようとするが、レギュレータ3内の異常検出回路10はこの大電流に基づく信号を異常検出信号として検出することで異常検出処理を行う。異常検出回路10はこの異常検出に応じて制御回路7に異常出力を行う。すると制御回路7は電子制御装置Aにダイアグを通知する。
他方、トランジスタ14がオンすると、前述実施形態で説明したデッドショート電流は、一の相および他の相のトランジスタ14を通じて分担されることになる。特に、全ての相でトランジスタ14がオンすれば全ての相のトランジスタ14を通じてデッドショート電流が流れる。したがって、各相レクチファイヤ6U,6V,6W内の各トランジスタ14のデッドショート電流量の負担を軽減できる。
<本実施形態の主な特徴のまとめ>
複数相のうち何れか一の相で異常検出回路15が異常を検出すると、他の相に一の相の異常を送信し、他の相では一の相の異常を受信すると異常状態であることを受付ける。これにより、他の相に一の相の異常状態を通知できる。また、各相の(一の相および他の相の)レクチファイヤ6U,6V,6Wは、それぞれトランジスタ14をオンすることで、ロータコイル4の端子間を短絡したときにトランジスタ14に流れるデッドショート電流を各相(一の相および他の相)で分担できる。これによりデッドショート電流量の負担を軽減できる。
(第3実施形態)
図11は、本発明の第3実施形態を示すもので、第2実施形態と異なるところは、一相のみにトランジスタ14が構成され、他の相のレクチファイヤには、トランジスタ14を構成することなく異常検出回路15および異常受信回路21を構成したところにある。前述実施形態と同一または類似の機能を有する部分については同一符号を付して説明を行う。
図11は、図1の一部または図10に代わる要部の電気的構成を示している。図11に示すように、U相のレクチファイヤ6Uは、第2実施形態のレクチファイヤ6Uと同様の構成を備える。他方、V相およびW相のレクチファイヤ6Vおよび6Wには、異常検出回路15、異常受信回路21が構成されているが、これらの回路を除く他の構成(トランジスタ14、低電圧検出回路16、ゲート回路17、遅延ゲート18、SRフリップフロップ19)は構成されていない。
この場合、V相のレクチファイヤ6Vの異常検出回路15、W相のレクチファイヤ6Wの異常検出回路15がそれぞれ、過電流、過熱等の異常検出処理を行うと、U相のレクチファイヤ6Uの異常受信回路21に異常検知信号を送信することで異常状態を通知する。U相のレクチファイヤ6Uの異常受信回路21は他の相の異常検出回路15からバス20を通じて異常通知信号を受信すると、この異常状態を受付けることで他の相が異常であることを認識できる。
すると、U相のレクチファイヤ6Uは、駆動トランジスタ9がオフとなるタイミングでU相のトランジスタ14をオン制御する。トランジスタ14のオン抵抗は数Ω以下であるため大電流が流れようとするが、レギュレータ3内の異常検出回路10はこの大電流に基づく信号を異常検出信号として検出することで異常検出処理を行う。異常検出回路10はこの異常検出に応じて制御回路7に異常出力を行う。すると、制御回路7は電子制御装置Aにダイアグ出力する。これにより、前述実施形態とほぼ同様の作用効果が得られると共に、他の相の異常状態を認識することができる。
(第4実施形態)
図12は、本発明の第4実施形態を示している。前述実施形態と同一又は類似機能を有する部分については同一符号を付して説明を省略し、以下、異なる部分について説明を行う。
図12は、図1に代わる要部の電気的構成を示している。前述実施形態と異なるところは、レギュレータ3側において、グランド側のローサイドに駆動トランジスタ9を構成しているところである。また、ロータコイル4をバッテリ2側のハイサイド側に直列接続している。また、レクチファイヤ6側には、ハイサイド側にショート用トランジスタ14を構成しロータコイル4に並列接続している。
このように構成した場合、レクチファイヤ6の異常検出回路15が異常を検出すると、ショート用トランジスタ14をオン制御することで、トランジスタ14にデッドショート電流を流すことができる。したがって、異常検出回路10は、駆動トランジスタ9がオンしたときにトランジスタ14に流れる過電流を異常検出信号として検出できる。
異常検出回路10はこの異常検出に応じて制御回路7に異常出力を行う。すると制御回路7は電子制御装置Aにダイアグ通知する。これにより、前述実施形態と同様の作用効果を奏する。また前述実施形態と同様に発電抑制できる。また、通常動作において、還流電流はハイサイド側の還流ダイオード11に流れると共にトランジスタ14の寄生ダイオード14aにも流れ、還流電流は分配されることになり前述実施形態と同様の作用効果が得られる。
(他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に示す変形または拡張が可能である。
トランジスタ9、14としてはMOSトランジスタに限らず、他のスイッチングデバイス(半導体スイッチ、機械式リレーなどの各種スイッチ)に変更しても良い。また、ショート用トランジスタ14は、特にロータコイル4の端子間を短絡させる必要はなく、ロータコイル4の端子間のインピーダンスを変化させる構成(例えば、低インピーダンス回路(数Ω程度)をロータコイル4に並列接続する等)を適用して構成しても良い。
第2、第3実施形態において整流部6aはU相、V相、W相のレクチファイヤ6U、6V、6Wにより複数パッケージに分離されている実施形態を示したが、1パッケージに収納されていても良い。
また、前述実施形態では、レクチファイヤ6側で異常を検出したときに故意にロータコイル4の端子間を短絡することに応じてあたかもレギュレータ3内で異常を生じているようにし、レギュレータ3内で異常検出処理を行わせているが、これに限定されるものではなく、レクチファイヤ6側からレギュレータ3側に出力端子3aを通じて異常検出信号を伝達できればどのような回路構成を採用しても良い。すなわち、レクチファイヤ6について、低電圧検出回路16、ANDゲート17、遅延ゲート18、SRフリップフロップ19を用いてトランジスタ14を駆動制御する構成を適用した実施形態を示したが、各種デジタル回路、デジタルアナログ混在回路、を用いて構成しても良い。
前述実施形態では、レギュレータ3が電子制御装置Aにダイアグ出力し、電子制御装置Aから発電停止指令を受け付けた後に発電停止する形態を示したが、レギュレータ3が自発的に駆動停止(駆動デューティ比0%)しても良い。
レクチファイヤ6は、3相構成を例に挙げて説明したが、相数は特に限定されるものではなく5,6など仕様、用途等に応じて実用上変更しても良い。レクチファイヤ6とレギュレータ3間の異常通信用の端子としては、ロータコイル4の駆動出力端子3aを使用した実施例で説明したが、レギュレータ3が備える他の出力端子を使用しても良い。
図面中、1はオルタネータ、2はバッテリ、3はレギュレータ、3aはレギュレータの出力端子、4はロータコイル、6はレクチファイヤ、6aは整流部、6UはU相のレクチファイヤ、6VはV相のレクチファイヤ、6WはW相のレクチファイヤ、6uu,6ud,6vu,6vd,6wu,6wdはMOSトランジスタ(半導体スイッチ)、9は駆動トランジスタ、11は還流ダイオード、14はショート用トランジスタ(インピーダンス変化手段、スイッチ、MOSトランジスタ)、14aは寄生ダイオード(第2寄生ダイオード)、Duu,Dud,Dvu,Dvd,Dwu,Dwdは寄生ダイオード(第1ダイオード、第1寄生ダイオード)、Aは電子制御装置を示す。

Claims (18)

  1. 内部異常が検出されると出力端子を通じてロータコイル(4)の励磁電流を抑制制御するレギュレータ(3)と、
    前記レギュレータ(3)の出力端子(3a)を通じて通電されるロータコイル(4)の励磁電流に応じてステータコイル(5U、5W、5V)に生じる複数相の交流電圧について第1ダイオード(Duu,Dud,Dvu,Dvd,Dwu,Dwd)を用いた整流部(6a)により整流してバッテリ(2)に充電するレクチファイヤ(6)であり、レクチファイヤ本体の異常を検出する異常検出回路(15)を備えたレクチファイヤ(6)と、を備え、
    前記レクチファイヤ(6)は、前記異常検出回路(15)により異常が検出された後には前記レギュレータ(3)の出力端子(3a)を通じて当該レギュレータ(3)に異常検出信号を通知し、
    前記レギュレータ(3)は、前記レクチファイヤ(6)から異常検出信号が通知されると、前記異常検出信号に応じたダイアグ信号を電子制御装置(A)に通知することを特徴とするオルタネータ。
  2. 請求項1記載のオルタネータにおいて、
    前記第1ダイオード(Duu,Dud,Dvu,Dvd,Dwu,Dwd)は、前記レクチファイヤを構成する半導体スイッチに寄生した第1寄生ダイオード(Duu,Dud,Dvu,Dvd,Dwu,Dwd)を含み、
    前記第1寄生ダイオードが寄生した半導体スイッチ(6uu,6ud,6vu,6vd,6wu,6wd)を用いて整流してバッテリ(2)に充電することを特徴とするオルタネータ。
  3. 請求項1または2記載のオルタネータにおいて、
    前記レクチファイヤ(6)は、前記ロータコイル(4)に接続されたインピーダンス変化手段(14)を備え、
    前記レクチファイヤ(6)は、前記異常検出回路(15)により異常が検出された後には前記インピーダンス変化手段(14)により前記ロータコイル(4)側のインピーダンスを変化させることで前記ロータコイル(4)の端子間のインピーダンスを変化させ、当該インピーダンス変化に応じた異常検出信号を前記レギュレータ(3)に送信して前記レギュレータ(3)に異常検出処理を行わせることを特徴とするオルタネータ。
  4. 請求項3記載のオルタネータにおいて、
    前記インピーダンス変化手段(14)は、前記ロータコイル(4)の端子間に接続されたスイッチ(14)を含み、当該ロータコイル(4)の端子間を短絡することで前記レギュレータ(3)に異常検出処理を行わせることを特徴とするオルタネータ。
  5. 請求項4記載のオルタネータにおいて、
    前記レクチファイヤ(6)は、前記スイッチ(14)のオンタイミングを、前記ロータコイル(4)の端子間の直流電圧が最低電圧となる区間内とすることを特徴とするオルタネータ。
  6. 請求項1〜の何れか一項に記載のオルタネータにおいて、
    前記レクチファイヤ(6)は、複数相の交流電圧を整流する複数の整流部(6U,6V,6W)を備えて前記バッテリ(2)に充電するものであり複数の整流部(6U,6V,6W)は複数のパッケージを用いて相毎にそれぞれ構成され、
    前記異常検出回路(15)は、前記複数のパッケージの過熱または/および過電流をそれぞれ検出することで相毎に異常を検出するように構成され、
    前記複数相のうち何れか一の相で前記異常検出回路(15)が異常を検出すると、他の相に当該一の相の異常を送信し、他の相では前記一の相の異常を受信することで異常状態を受け付けることを特徴とするオルタネータ。
  7. 請求項4または5記載のオルタネータにおいて、
    前記レクチファイヤ(6)は、複数相の交流電圧を整流する複数の整流部(6U,6V,6W)を備えて前記バッテリ(2)に充電するものであり複数の整流部(6U,6V,6W)は複数のパッケージを用いて相毎にそれぞれ構成され、
    前記異常検出回路(15)は、前記複数のパッケージの過熱または/および過電流をそれぞれ検出することで相毎に異常を検出するように構成され、
    前記複数相のうち何れか一の相で前記異常検出回路(15)が異常を検出すると、他の相に当該一の相の異常を送信し、他の相では前記一の相の異常を受信することで異常状態を受け付けることを特徴とするオルタネータ。
  8. 請求項7記載のオルタネータにおいて、
    前記他の相では前記一の相の異常を受信すると、前記レクチファイヤ(6)は前記スイッチ(14)をオンすることで前記ロータコイル(4)の端子間を短絡させることを特徴とするオルタネータ。
  9. 請求項1〜5の何れか一項に記載のオルタネータにおいて、
    前記レクチファイヤ(6)は、複数相の交流電圧を整流する整流部(6a)を備えて前記バッテリ(2)に充電するものであって、前記整流部(6a)は1パッケージに構成され、
    前記異常検出回路(15)は、前記1パッケージの過熱または/および過電流を検出することで異常を検出することを特徴とするオルタネータ
  10. 内部異常を検出可能なレギュレータ(3)からその出力端子(3a)を通じてロータコイル(4)に通電された励磁電流に応じてステータコイル(5U,5V,5W)に生じる複数相の交流電圧について、第1ダイオード(Duu,Dud,Dvu,Dvd,Dwu,Dwd)を用いた整流部(6a)により整流しバッテリ(2)に充電するレクチファイヤ(6)であって、
    レクチファイヤ本体内の異常を検出する異常検出回路(15)を備え、
    前記異常検出回路(15)により異常が検出された後には前記レギュレータ(3)の出力端子(3a)を通じて当該レギュレータ(3)に異常検出信号を送信し、前記レギュレータ(3)を通じて前記異常検出信号に応じたダイアグ信号を電子制御装置(A)に通知することを特徴とするレクチファイヤ。
  11. 請求項10記載のレクチファイヤにおいて、
    前記第1ダイオード(Duu,Dud,Dvu,Dvd,Dwu,Dwd)は、前記レクチファイヤ本体を構成する半導体スイッチに寄生した第1寄生ダイオード(Duu,Dud,Dvu,Dvd,Dwu,Dwd)を含み、
    前記レクチファイヤ本体(6)は、前記第1寄生ダイオード(Duu,Dud,Dvu,Dvd,Dwu,Dwd)が寄生した半導体スイッチ(6uu,6ud,6vu,6vd,6wu,6wd)を用いて整流してバッテリ(2)に充電することを特徴とするレクチファイヤ。
  12. 請求項10または11記載のレクチファイヤにおいて、
    前記ロータコイル(4)に接続されたインピーダンス変化手段(14)を備え
    前記異常検出回路(15)により異常が検出された後には前記インピーダンス変化手段(14)により前記ロータコイル(4)側のインピーダンスを変化させることで前記ロータコイル(4)の端子間のインピーダンスを変化させ、当該インピーダンス変化に応じた異常検出信号を前記レギュレータ(3)に送信して前記レギュレータ(3)に異常検出処理を行わせることを特徴とするレクチファイヤ。
  13. 請求項12記載のレクチファイヤにおいて、
    前記インピーダンス変化手段(14)は、前記ロータコイル(4)の端子間に接続されたスイッチ(14)を含み、当該ロータコイル(4)の端子間を短絡することで前記レギュレータ(3)に異常検出処理を行わせることを特徴とするレクチファイヤ。
  14. 請求項13記載のレクチファイヤにおいて、
    前記スイッチ(14)のオンタイミングを、前記ロータコイル(4)の端子間の直流電圧が最低電圧となる区間内とすることを特徴とするレクチファイヤ。
  15. 請求項10〜12の何れか一項に記載のレクチファイヤにおいて、
    複数相の交流電圧を整流する複数の整流部(6a)を備え前記バッテリ(2)に充電するものであって前記複数の整流部(6a)は複数のパッケージを用いて相毎にそれぞれ構成され、
    前記異常検出回路(15)は、前記複数のパッケージの過熱または/および過電流をそれぞれ検出することで相毎に異常を検出するように構成され、
    前記複数相のうち何れか一の相で前記異常検出回路(15)が異常を検出すると、他の相に当該一の相の異常を送信し、他の相では前記一の相の異常を受信することで異常状態を受け付けることを特徴とするレクチファイヤ。
  16. 請求項13または14記載のレクチファイヤにおいて、
    複数相の交流電圧を整流する複数の整流部(6a)を備え前記バッテリ(2)に充電するものであって前記複数の整流部(6a)は複数のパッケージを用いて相毎にそれぞれ構成され、
    前記異常検出回路(15)は、前記複数のパッケージの過熱または/および過電流をそれぞれ検出することで相毎に異常を検出するように構成され、
    前記複数相のうち何れか一の相で前記異常検出回路(15)が異常を検出すると、他の相に当該一の相の異常を送信し、他の相では前記一の相の異常を受信することで異常状態を受け付けることを特徴とするレクチファイヤ。
  17. 請求項16記載のレクチファイヤにおいて、
    前記他の相では前記一の相の異常を受信すると、前記スイッチ(14)をオンすることで前記ロータコイル(4)の端子間を短絡させることを特徴とするレクチファイヤ。
  18. 請求項10〜14の何れか一項に記載のレクチファイヤにおいて、
    複数相の交流電圧を整流する整流部(6a)を備えて前記バッテリ(2)に充電するものであって、前記整流部(6a)は1パッケージに構成され、
    前記異常検出回路(15)は、前記1パッケージの過熱または/および過電流を検出することで異常を検出することを特徴とするレクチファイヤ。
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