JP5983475B2 - 掘削工具 - Google Patents

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Description

本発明は、ケーシングパイプ内に挿入されたインナービットの先端部が、ケーシングパイプ先端から突出させられるとともに、このインナービットが、ケーシングパイプ先端に回転自在に配設されたリングビットと係合して一体回転可能とされ、これらインナービット及びリングビットにより地盤を掘削して掘削孔を形成しつつ、これと同時に該掘削孔内にケーシングパイプを挿入してゆく掘削工具に関するものである。
従来、この種の掘削工具として、円筒状をなすケーシングパイプと、前記ケーシングパイプ内にその軸線方向に沿って挿通されるとともに、前記軸線方向に沿う先端部が該ケーシングパイプの先端から突出されたインナービットと、円環状をなし、前記ケーシングパイプの先端部に該ケーシングパイプに対して前記軸線回りに回転自在に配設され、前記インナービットの先端部を囲繞するとともに、該インナービットに対しては前記軸線回り及び前記軸線方向の先端側から係合可能とされたリングビットと、を備えたものが知られている(例えば、下記特許文献1、2を参照)。
図6及び図7は、従来の掘削工具100を示しており、この掘削工具100では、ケーシングパイプ101内に挿入されたインナービット102の先端部が、ケーシングパイプ101先端から突出させられるとともに、このインナービット102が、ケーシングパイプ101先端に回転自在に配設されたリングビット103と係合して一体回転可能とされている。またリングビット103は、インナービット102に対して軸線O方向の先端側から係合可能とされている。
そして、インナービット102に対して軸線O方向の先端側(図6における下側)へ向けた推力及び打撃力、並びに軸線O回りの回転力が与えられることにより、インナービット102及びこれに係合するリングビット103によって地盤が掘削され掘削孔が形成されつつ、これと同時に該掘削孔内にケーシングパイプ101が挿入されて(引き込まれて)ゆく。
また、インナービット102は、インナービット102内を通り該インナービット102の先端部に開口する供給孔104と、インナービット102の外周面に形成されて軸線O方向に延びる排出溝105と、を備えている。また、供給孔104は、インナービット102の先端面に開口する先端ブロー孔106と、インナービット102の外周面に開口する外周ブロー孔107と、を備えている。先端ブロー孔106は、インナービット102の先端面に形成されて排出溝105に連通する先端溝108内に開口されており、外周ブロー孔107は、リングビット103の先端面に向けて開口されている。
そして掘削の際には、供給孔104を通してエア等の流体(噴出媒体)がインナービット102の先端面及びリングビット103の先端面に噴出される一方、排出溝105を通して流体及び掘削により生じた掘削屑(スライム)が工具基端側へ向けて排出されるようになっている。
特許第3968309号公報 特表2012−515866号公報
しかしながら、前述した従来の掘削工具100においては、下記の課題があった。
すなわち、掘削工具100により地盤を掘削して生じる掘削屑は、掘削装置から供給される流体によって排出されるが、軟弱な地質の地盤では、流体が掘削孔周辺の地盤内部へ浸入してしまい掘削屑が排出できなくなり、掘削屑が掘削孔内に堆積するなどして掘削が安定して行えないことがある。また、場合によっては掘削孔周辺の地盤内部へ浸入した流体が地盤を緩めてしまい、付近の構造物の基礎に影響を及ぼすことがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、インナービットの供給孔から噴出された流体及び掘削により生じた掘削屑を、該インナービットの排出溝内に効率よく回収できるとともに、該排出溝を通して工具基端側へ向けて安定して排出することができ、これにより、掘削作業を高効率かつ安定的に進めることができ、掘削孔周辺の地盤への影響も抑制できる掘削工具を提供することを目的としている。
このような課題を解決して、前記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提案している。
すなわち、本発明は、円筒状をなすケーシングパイプと、前記ケーシングパイプ内にその軸線方向に沿って挿通されるとともに、前記軸線方向に沿う先端部が該ケーシングパイプの先端から突出されたインナービットと、円環状をなし、前記ケーシングパイプの先端部に該ケーシングパイプに対して前記軸線回りに回転自在に配設され、前記インナービットの先端部を囲繞するとともに、該インナービットに対しては前記軸線回り及び前記軸線方向の先端側から係合可能とされたリングビットと、を備える掘削工具であって、前記インナービットは、前記インナービット内を通り該インナービットの先端部に開口する供給孔と、前記インナービットの外周面に形成されて前記軸線方向に延びる排出溝と、を備え、前記供給孔は、前記インナービットの先端部の先端面に開口する先端ブロー孔と、前記インナービットの先端部の外周面に開口する外周ブロー孔と、を備え、前記インナービットの外周面には、前記外周ブロー孔と前記排出溝とを連通する外周溝が形成され、前記インナービットの外周面において前記外周ブロー孔及び前記外周溝は、前記インナービットの先端面に開口することなく前記排出溝に連通しており、前記外周溝は、前記リングビットにより径方向外側から覆われているとともに、前記外周ブロー孔から前記排出溝に向けて、前記軸線回りに向かうに従い漸次前記軸線方向の基端側に向かって延びていることを特徴とする。
この掘削工具では、インナービットに対して軸線方向の先端側へ向けた推力及び打撃力、並びに軸線回りの回転力が与えられることにより、インナービット及びこれに係合するリングビットによって地盤が掘削され掘削孔が形成されつつ、これと同時に該掘削孔内にケーシングパイプが挿入されて(引き込まれて)ゆく。また掘削とともに、供給孔を通してエア等の流体(噴出媒体)がインナービットの先端面に噴出される一方、排出溝を通して流体及び掘削により生じた掘削屑(スライム)が工具基端側へ向けて排出される。
本発明の掘削工具によれば、供給孔の外周ブロー孔が、インナービットの外周面に形成された外周溝を通して排出溝に連通されており、この外周溝は、リングビットにより径方向外側から覆われているとともに、前記外周ブロー孔から排出溝に向けて、軸線回りに向かうに従い漸次軸線方向の基端側に向かって延びているので、下記の作用効果を奏する。
すなわち、外周溝内の流体は、外周ブロー孔から排出溝へ向かって軸線方向の基端側へ向けた流れを形成しつつ該排出溝内に流入されることから、排出溝内の流体及び掘削屑が、これに伴って工具基端側へ向けて流れやすくなる。
また外周溝が、その径方向外側からリングビットに覆われていることで、外周ブロー孔からこの外周溝内に噴出した流体が、地盤内部へ浸入するようなことが防止されつつ排出溝内へ向けて効率よく送られて、該排出溝内を流れる流体及び掘削屑の回収効率が向上する。
さらに、このように外周溝がリングビットに覆われていることにより、該外周溝内への掘削屑の浸入が抑制され、外周溝内が掘削屑で詰まるような事態が防止されているとともに、該外周溝内の流路が安定的に確保されて、この外周溝内を流れる流体の流速が安定して維持される。これにより、外周溝から流体が流入する排出溝においても、その内部を流れる流体及び掘削屑の流速が速められることになり、ベンチュリ効果によって排出溝内の圧力がインナービットの先端面周辺の圧力よりも低められ、該先端面周辺の流体及び掘削屑が、より低圧とされた排出溝内に引き込まれやすくなるとともに、この排出溝を通して工具基端側へと送られやすくなる。
このように、本発明によれば、インナービットの供給孔から噴出された流体及び掘削により生じた掘削屑を、該インナービットの排出溝内に効率よく回収できるとともに、該排出溝を通して工具基端側へ向けて安定して排出することができ、これにより、掘削作業を高効率かつ安定的に進めることができ、掘削孔周辺の地盤への影響も抑制できるのである。
また、本発明の掘削工具において、前記先端ブロー孔は、前記インナービットの先端面に形成されて前記排出溝に連通する先端溝内に開口され、前記外周ブロー孔は、前記外周溝内に開口されていることとしてもよい。
この場合、先端ブロー孔から噴出された流体が、インナービットの先端面周辺の掘削屑とともに、先端溝内を通して排出溝内に効率よく案内されて、これら流体及び掘削屑を回収する効率が高められる。また、外周ブロー孔が外周溝内に直接開口していることで、前述した作用効果がより顕著となる。
また、本発明の掘削工具において、前記先端溝は、前記先端ブロー孔から径方向外側へ向かうに従い漸次工具回転方向とは反対側に向かって延びていることとしてもよい。
この場合、先端溝は、先端ブロー孔から径方向外側に向かうに従い漸次工具回転方向とは反対側に向かって延びているので、この先端溝内を流れる流体及び掘削屑の流通が工具の回転によって阻害されにくくなっており、これらの流体及び掘削屑が、先端溝内から排出溝内へと安定して流れやすくなる。
また、本発明の掘削工具において、前記先端ブロー孔は、前記インナービットの先端面に複数開口しており、これら先端ブロー孔のうち少なくとも1つ以上は、前記軸線に平行となるように延在し、又は先端側へ向かうに従い漸次前記軸線に接近するように延在していることが望ましい。
この場合、先端ブロー孔から噴出された流体が、インナービットの先端面から外周側へ向けて逃げることを抑制でき、これにより、掘削孔周辺の地盤が緩むようなことを効果的に抑制できる。また、先端ブロー孔から噴出する流体が、インナービットの先端面全体に行き渡りやすくなって、掘削効率がより高められる。
また、先端ブロー孔がインナービットの先端面(例えば先端溝内)に開口する部分から、該インナービットの外周面の排出溝までの径方向に沿う距離を大きく確保しやすくなり、掘削屑を回収する効率が向上する。
また、本発明の掘削工具において、前記インナービットの先端面に対して、前記リングビットの先端面の前記軸線方向に沿う位置が同一、又は先端側へ向けて突出して配置されることとしてもよい。
この場合、リングビットに対してインナービットが先端側へ向けて突出されないことから、掘削孔周辺への流体の浸入がより効果的に防止される。すなわち、リングビットがインナービットの先端部全体を囲繞することから、流体及び掘削屑が該リングビットの径方向外側へ漏れ出るようなことが抑制されるとともに、これら流体及び掘削屑が、リングビットの径方向内側に位置する排出溝内へと効率よく回収されることになる。
また、本発明の掘削工具において、前記インナービットの先端面には、該先端面から突出するチップが複数配設されており、前記インナービットの先端面における外周縁部は、当該掘削工具の縦断面視で径方向外側に向かうに従い漸次前記軸線方向の基端側へ向かって延びるゲージ面とされており、前記インナービットの先端面における前記ゲージ面の径方向内側は、フェイス面とされており、複数の前記チップのうち、前記ゲージ面に配設されたチップの該ゲージ面からの突出量に対して、前記フェイス面に配設されたチップの該フェイス面からの突出量が大きくされていることとしてもよい。
この場合、インナービットの先端面のフェイス面において、隣り合うチップ同士の間に流体及び掘削屑を流通させる空隙が確保しやすくなり、該空隙を通して、これら流体及び掘削屑を排出溝へ向けて排出しやすくなる。
本発明の掘削工具によれば、インナービットの供給孔から噴出された流体及び掘削により生じた掘削屑を、該インナービットの排出溝内に効率よく回収できるとともに、該排出溝を通して工具基端側へ向けて安定して排出することができ、これにより、掘削作業を高効率かつ安定的に進めることができ、掘削孔周辺の地盤への影響も抑制できる。
本発明の一実施形態に係る掘削工具を示す側断面図(縦断面図)である。 図1の掘削工具を工具先端側から見た正面図である。 図1の掘削工具におけるインナービットの要部を示す斜視図である。 掘削工具の変形例を示す側断面図である。 掘削工具の変形例を説明する拡大図である。 従来の掘削工具を示す側断面図である。 図6の掘削工具を先端側から見た正面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る掘削工具1について、図面を参照して説明する。
本実施形態の掘削工具1は、二重管式ビットを有するものであり、不図示の掘削装置に連結されて地盤を掘削し掘削孔を形成しつつ、これと同時に該掘削孔内にケーシングパイプ2を挿入してゆくものである。
図1に示されるように、この掘削工具1は、ケーシングパイプ2と、インナービット3と、リングビット4と、を備えている。ケーシングパイプ2は、円筒状をなしている。インナービット3は、ケーシングパイプ2内にその軸線O方向に沿って挿通されるとともに、該インナービット3の軸線O方向に沿う先端部は、ケーシングパイプ2の先端から突出されている。リングビット4は、円環状をなし、ケーシングパイプ2の先端部に該ケーシングパイプ2に対して軸線O回りに回転自在に配設され、インナービット3の先端部を囲繞するとともに、該インナービット3に対しては軸線O回り及び軸線O方向の先端側から係合可能とされている。
ここで、ケーシングパイプ2、インナービット3及びリングビット4は、軸線Oを共通軸として互いに同軸に配設されている。本明細書においては、軸線O方向に沿うリングビット4側(図1における下側)を先端側、軸線O方向に沿うリングビット4とは反対側(図1における上側)を基端側という。また、軸線Oに直交する方向を径方向といい、軸線O回りに周回する方向を周方向という。尚、前記周方向のうち、掘削時にケーシングパイプ2に対してインナービット3が回転させられる方向を工具回転方向T(または工具回転方向Tの前方)といい、該工具回転方向Tとは反対側へ向かう方向を工具回転方向Tの後方という。
ケーシングパイプ2は、掘削孔の掘削長に応じて順次継ぎ足される長尺の円筒状(円管状)をなすパイプ本体5の先端に、短尺の円筒状(円環状)をなすケーシングトップ6が溶接等により同軸に取り付けられて構成されている。また、ケーシングパイプ2の径方向内側には、図示されないインナーロッド等の打撃力、推力、回転力を伝達する伝達部材が該ケーシングパイプ2の軸線Oと同軸に挿入され、該伝達部材も掘削孔の掘削長に応じて順次継ぎ足されるようになっている。また、伝達部材の最後端(基端側の端部)は、掘削時に該伝達部材に軸線O回りの回転力と軸線O方向先端側に向けての推力を与える掘削装置に連結されている。また、ケーシングパイプ2先端のケーシングトップ6のさらに先端には、短尺の円筒状をなすリングビット4が取り付けられ、前記伝達部材の先端には、軸線O方向先端側に向けての打撃力を与える図示されないハンマーを介して、インナービット3が取り付けられて該リングビット4の径方向内側に挿入されている。
ケーシングトップ6は、その基端側部分が、先端側部分に対して内径・外径ともに小径とされており、該ケーシングトップ6において最も基端側に位置して基端側を向く端面は、径方向外側に向かうに従い漸次基端側に向かって傾斜するテーパ面6aとされている。ケーシングトップ6は、その基端側部分をパイプ本体5における最先端部の径方向内側に嵌挿した状態で、先端側部分の基端を該パイプ本体5先端に突き合わせるようにして溶接されることにより、パイプ本体5に取り付けられている。
また、ケーシングトップ6の先端側部分は、その外径がパイプ本体5の外径と略等しくされ、内径はパイプ本体5の内径より僅かに大きくされている。また、ケーシングトップ6の先端部において軸線O方向先端側を向く面すなわち当該ケーシングトップ6の先端面6bと、ケーシングトップ6の内周面のうち先端側部分と基端側部分との間の段差部分において軸線O方向先端側を向く段差面6cとは、ともに軸線Oに垂直な円環状の平坦面とされている。また、ケーシングトップ6の先端部には、径方向内側に向けて突出するとともに周方向に沿って延びる凸条6dが形成されており、これにより、ケーシングトップ6の内周面における凸条6dと段差面6cとの間には、径方向外側に窪むとともに周方向に沿って延びる凹溝6eが形成されている。
ケーシングトップ6の先端側に取り付けられるリングビット4は、その基端部の外周面がケーシングトップ6の先端側部分の内周面に略嵌挿可能、あるいは緩挿可能な小さな外径とされ、先端部は径方向外側に拡径してその外径がケーシングトップ6やパイプ本体5の外径よりも大きくされている。具体的に、リングビット4の基端部には、径方向外側に向けて突出するとともに周方向に沿って延びる凸条4aが形成されており、該凸条4aがケーシングトップ6の凹溝6eに係合していることで、リングビット4は、ケーシングトップ6に対して先端側へ向けて抜け止めされつつ、周方向に回転可能とされている。
また、リングビット4の内周面は、ケーシングトップ6の基端側部分の内周面よりも一段小さな内径に形成されている。リングビット4において基端側を向く端面(基端面4b)には、径方向内側に向かうに従い漸次先端側へ向かって傾斜するテーパ面4cが形成されている。従って、本実施形態ではこのリングビット4の基端部の外周面(凸条4a)がケーシングパイプ2先端のケーシングトップ6における先端側部分の内周面(凹溝6e)と径方向に対向するように嵌挿されるとともに、このケーシングトップ6先端部の軸線O方向先端側を向く先端面6bと拡径したリングビット4先端部において基端側を向く段差面4d、およびリングビット4の基端面4bとケーシングトップ6の段差面6cとが、それぞれ軸線O方向に対向して取り付けられることになる。
また、リングビット4の先端面は、軸線Oに垂直で平坦な円環状面と、この円環状面の径方向内側・外側にそれぞれ連なり、径方向内側・外側に向かうに従い基端側に傾斜する2つのテーパ面と、から構成され、これらの円環状面および径方向内側・外側のテーパ面のそれぞれに、超硬合金等の硬質材料よりなるチップ7が複数配設されている。
またリングビット4の内周面には、軸線Oに平行に延びる複数条の凹溝4eが、周方向に間隔をあけて、かつリングビット4先端における径方向内側の前記テーパ面に植設されたチップ7と干渉しないように形成されている。これらの凹溝4eは、掘削時の工具回転方向Tの後方部分が図1の右側に示す凹溝4eのようにリングビット4先端の径方向内側の前記テーパ面からテーパ面4cに亘って貫通して形成される一方、工具回転方向Tの前方部分は、その基端側に図1の左側に示す凹溝4eのような壁部4fが形成されてテーパ面4cには開口しないようにされている。
インナービット3は、先端から基端側に向けて2段に拡径した後に段階的に縮径する多段円柱状をなしており、先端側の1段目の部分の外径はリングビット4の径方向内側に、また2段目の部分の外径はケーシングトップ6の基端側部分の径方向内側に、また3段目の最も大きな部分の外径はパイプ本体5の径方向内側に、それぞれ緩挿可能な大きさとされている。
また、インナービット3の前記1段目の部分の先端面の外周縁部、すなわち当該インナービット3の先端面の外周縁部と、1段目から2段目の間の段差部と、2段目から3段目の間の段差部とは、それぞれ径方向外側に向かうに従い基端側に向けて円錐状に広がるテーパ面とされており、このうち1段目と2段目の間のテーパ面3a、および2段目と3段目の間のテーパ面3bは、そのテーパ角がリングビット4のテーパ面4c、およびケーシングトップ6のテーパ面6aのテーパ角と等しくされていて、図1に示すようにこれらのテーパ面3a、3bがテーパ面4c、6aに当接した状態で、インナービット3の先端面に対して、リングビット4の先端面の軸線O方向に沿う位置が同一となるように配置されている。
具体的に、本実施形態では、図1及び図5において、インナービット3の先端面のうち、最も先端側に位置する部分(最先部分)である後述するフェイス面10の外周縁(尚、図1においてはフェイス面10の第1後退面11とゲージ面9との間に位置する円環状面)に対して、リングビット4の先端面のうち、前記最先部分である前記円環状面の軸線O方向に沿う位置が、同一である。
インナービット3の前記1段目の部分の外周には、前述のようにリングビット4の径方向内側に緩挿可能とされたその外径よりも径方向外側に突出する凸条3cが、軸線O方向に沿って延びているとともに、周方向に間隔をあけて複数形成されている。これら凸条3cの数は、前記凹溝4eと同数となっており、凸条3cは、インナービット3の先端面の外周縁部から軸線O方向に沿って前記テーパ面3aの手前部分(先端側に若干離間した部分)にかけて延設されている。
これらの凸条3cは、図1の右側に示されるように前記凹溝4eのテーパ面4cへの貫通部に基端側から緩挿可能とされ、かつこのように凹溝4eに緩挿して前述のようにテーパ面4c、6aとテーパ面3a、3bを当接させたところで、図1の左側に示されるように凹溝4eの前記壁部4fよりも先端側に間隔をあけて該凹溝4e内に収容可能とされている。
従って、凸条3cを凹溝4eに収容してリングビット4の径方向内側に挿入されたインナービット3は、テーパ面3aをテーパ面4cに当接させることによりリングビット4に対して軸線O方向の基端側から係合可能(先端側へ向けて抜け止め状態に係合可能)、かつ軸線O回りに回転させたときには凸条3cが凹溝4eの周方向を向くいずれかの側壁に当接することで、この軸線O回りにも係合可能とされてリングビット4と一体に回転させられる。
インナービット3の先端面には、該先端面から突出するチップ8が複数配設(植設)されている。インナービット3の先端面における外周縁部は、図1に示される当該掘削工具1の縦断面視で、径方向外側に向かうに従い漸次基端側へ向かって延びるゲージ面9とされている。また、図1及び図2に示されるように、インナービット3の先端面におけるゲージ面9の径方向内側の部位(先端面のうちゲージ面9以外の部位)は、フェイス面10とされており、該フェイス面10は、ゲージ面9から径方向内側に向かって段階的に後退させられている。具体的に、インナービット3のフェイス面10のうち、ゲージ面9の径方向内側に隣り合って基端側へ一段後退させられた部位が第1後退面11とされており、該第1後退面11の径方向内側に位置してこの第1後退面11よりも基端側へ一段後退させられ、かつ軸線O(径方向中央部)を含む部位が第2後退面12とされている。
図1に示される例では、フェイス面10のうち最も先端側に位置する外周縁に対して第1後退面11が基端側へ後退する後退量よりも、第1後退面11に対して第2後退面12が基端側へ後退する後退量が大きく設定されている。
本実施形態では、チップ8は、その先端部が半球状をなし、該先端部以外の部位が円柱状をなすように形成されたラウンド形ボタンチップである。また、複数のチップ8のうち、ゲージ面9に配設されたチップ8Aと、フェイス面10に配設されたチップ8Bとは、互いに同一形状とされている。
そして、インナービット3の先端面に突設された複数のチップ8のうち、ゲージ面9に配設されたチップ8Aの該ゲージ面9からの突出量H1に対して、フェイス面10に配設されたチップ8Bの該フェイス面10からの突出量H2が大きくされている。
尚、図1に示される例では、チップ8Bの先端の軸線O方向の位置が、チップ8Aの先端の軸線O方向の位置よりも先端側に配置されている。
また、図3において、フェイス面10には、チップ8Bの外周面を支持するように環状をなすチップ支持部が複数設けられており、これらのチップ支持部は、各チップ8Bの外周面に沿うようにフェイス面10から突設されている。
また図1に示されるように、フェイス面10が備える第1後退面11及び第2後退面12において、第1後退面11のチップ8Bが該第1後退面11から先端側へ向けて突出する突出量H2と、第2後退面12のチップ8Bが該第2後退面12から先端側へ向けて突出する突出量H2とは、互いに同一である。
従って、フェイス面10のうち第1後退面11に配設されたチップ8Bの先端における軸線O方向の位置は、第2後退面12に配設されたチップ8Bの先端における軸線O方向の位置よりも先端側に配置されている。
また図2において、第1後退面11に配設された複数のチップ8Bは、周方向に沿うように略円弧状に配列されており、またこのような列が径方向に間隔をあけて複数形成されている。具体的に、周方向に沿う列をなすチップ8B同士は、径方向に沿う位置を互いに僅かに異ならせつつ周方向に並べられており、前記列の工具回転方向Tの後方には、後述する先端溝18が配置されている。
図1において、インナービット3は、該インナービット3内を通りこのインナービット3の先端部に開口する供給孔13と、インナービット3の外周面に形成されて軸線O方向に延びる排出溝14と、を備えている。
また供給孔13は、インナービット3の先端部における先端面に開口する先端ブロー孔15と、インナービット3の先端部における外周面に開口する外周ブロー孔16と、これら先端ブロー孔15及び外周ブロー孔16の基端側に連通してこれらの孔15、16に向けて流体を流通させる連通孔17と、を備えている。
詳しくは、インナービット3において前記3段目より基端側の縮径した部分が、前記ハンマーへの取付部とされているとともに、インナービット3の内部には、その基端から軸線Oに沿って先端側に向けて、前記ハンマーから送られる圧縮空気(エア)等の流体を受け入れる連通孔17が形成されている。この連通孔17は、インナービット3の先端部で、径方向外側に向かうに従い先端側に延びる複数の外周ブロー孔16に分岐させられており、またこれら外周ブロー孔16の両端部間に位置する中間部位からは、インナービット3の先端面に向けて先端ブロー孔15がそれぞれ分岐している。
供給孔13は、連通孔17、外周ブロー孔16、先端ブロー孔15の順で、内径が小さくされている。
図2に示される正面視で、複数の外周ブロー孔16は、連通孔17から軸線Oを中心とした放射状をなすように分岐している。
図1及び図2において、先端ブロー孔15は、インナービット3の先端面に複数開口しており、これら先端ブロー孔15のうち少なくとも1つ以上は、軸線Oに平行となるように延在する先端ブロー孔15Aとされている。本実施形態では、インナービット3の先端部に形成された複数の先端ブロー孔15のうち、前記先端ブロー孔15Aが半数以上となっており、具体的には、4つの先端ブロー孔15のうち、2つが前記先端ブロー孔15Aである。また、これら先端ブロー孔15には、前記先端ブロー孔15A以外のものとして、先端側に向かうに従い漸次工具回転方向Tの後方に向かって延びる先端ブロー孔15Bが含まれる。尚、先端ブロー孔15Bは、先端側に向かうに従い漸次僅かに軸線Oから離間するように延在している。
また、インナービット3の外周には、軸線Oに平行に延びる複数条の掘削屑の排出溝14が、該インナービット3の先端から最大外径となる前記3段目にかけて形成されており、かつこれら排出溝14は、周方向には前記凸条3cと干渉しないように配置されている。排出溝14は、その径方向外側からケーシングパイプ2及びリングビット4に覆われており、該排出溝14の先端側の端部は、インナービット3の先端面に開口している。また、排出溝14の基端側には、前記伝達部材とケーシングパイプ2との間で流体及び掘削屑を基端側へ向けて流通させる排出路20が形成されている。
そして、図2及び図3において、インナービット3の外周面には、外周ブロー孔16と排出溝14とを連通する外周溝19が形成されている。
また、先端ブロー孔15は、インナービット3の先端面に形成されて排出溝14に連通する先端溝18内に開口され、外周ブロー孔16は、インナービット3の外周面に形成されて排出溝14に連通する外周溝19内に開口されている。
本実施形態では、先端ブロー孔15は、フェイス面10の第2後退面12に開口されており、先端溝18は、第2後退面12から排出溝14にかけて延びている。具体的に、図2に示される正面視で、先端溝18は、先端ブロー孔15から径方向外側へ向かうに従い漸次工具回転方向Tの後方に向かって延びている。そして、先端溝18における径方向内側の端部に先端ブロー孔15が開口され、径方向外側の端部は排出溝14に連なっている。また図示の例では、先端溝18の溝幅は、先端ブロー孔15の内径よりも大きくされている。先端溝18の溝幅方向に沿う断面形状は、略半円弧状となっている。
図1に示される縦断面視で、先端溝18は、先端ブロー孔15から排出溝14に向かうに従い漸次軸線O方向に沿う溝深さが大きくされており、該先端溝18の溝底における排出溝14との連結部分は、面取り状に切り欠かれている。また、図2に示される正面視で、先端溝18の溝幅は、先端ブロー孔15から前記連結部分にかけては略一定とされており、前記連結部分では径方向外側の排出溝14に向かうに従い漸次大きくされている。
図1に示されるように、外周溝19は、リングビット4により径方向外側から覆われている。また、図3に示されるように、外周溝19は、外周ブロー孔16から排出溝14に向けて、周方向に向かうに従い漸次基端側に向かって延びている。本実施形態では、外周溝19は、工具回転方向Tに向かうに従い漸次基端側へ向けて傾斜して延びている。そして、外周溝19における工具回転方向Tの後方の端部に外周ブロー孔16が開口され、工具回転方向Tの前方の端部は排出溝14に連なっている。また図示の例では、外周溝19の溝幅は、外周ブロー孔16の内径よりも小さくされている。外周溝19の溝幅方向に沿う断面形状は、略半円弧状となっている。
以上説明した本実施形態の掘削工具1では、インナービット3に対して軸線O方向の先端側へ向けた推力及び打撃力、並びに軸線O回りの回転力が与えられることにより、インナービット3及びこれに係合するリングビット4によって地盤が掘削され掘削孔が形成されつつ、これと同時に該掘削孔内にケーシングパイプ2が挿入されて(引き込まれて)ゆく。また掘削とともに、供給孔13を通してエア等の流体(噴出媒体)がインナービット3の先端面に噴出される一方、排出溝14を通して流体及び掘削により生じた掘削屑(スライム)が工具基端側へ向けて排出される。
本実施形態の掘削工具1によれば、供給孔13の外周ブロー孔16が、インナービット3の外周面に形成された外周溝19を通して排出溝14に連通されており、この外周溝19は、リングビット4により径方向外側から覆われているとともに、外周ブロー孔16から排出溝14に向けて、軸線O回りに向かうに従い漸次軸線O方向の基端側に向かって延びているので、下記の作用効果を奏する。
すなわち、外周溝19内の流体は、外周ブロー孔16から排出溝14へ向かって軸線O方向の基端側へ向けた流れを形成しつつ該排出溝14内に流入されることから、排出溝14内の流体及び掘削屑が、これに伴って工具基端側へ向けて流れやすくなる。
また外周溝19が、その径方向外側からリングビット4に覆われていることで、外周ブロー孔16からこの外周溝19内に噴出した流体が、地盤内部へ浸入するようなことが防止されつつ排出溝14内へ向けて効率よく送られて、該排出溝14内を流れる流体及び掘削屑の回収効率が向上する。
さらに、このように外周溝19がリングビット4に覆われていることにより、該外周溝19内への掘削屑の浸入が抑制され、外周溝19内が掘削屑で詰まるような事態が防止されているとともに、該外周溝19内の流路が安定的に確保されて、この外周溝19内を流れる流体の流速が安定して維持される。これにより、外周溝19から流体が流入する排出溝14においても、その内部を流れる流体及び掘削屑の流速が速められることになり、ベンチュリ効果によって排出溝14内の圧力がインナービット3の先端面に開口する先端溝18内(及びその周辺を含む)の圧力よりも低められ、該先端溝18内の流体及び掘削屑が、より低圧とされた排出溝14内に引き込まれやすくなるとともに、この排出溝14を通して工具基端側の排出路20へと送られやすくなる。
このように、本実施形態によれば、インナービット3の供給孔13から噴出された流体及び掘削により生じた掘削屑を、該インナービット3の排出溝14内に効率よく回収できるとともに、該排出溝14を通して工具基端側へ向けて安定して排出することができ、これにより、掘削作業を高効率かつ安定的に進めることができ、掘削孔周辺の地盤への影響も抑制できるのである。
また、先端ブロー孔15が、インナービット3の先端面に形成されて排出溝14に連通する先端溝18内に開口され、外周ブロー孔16が、インナービット3の外周面に形成されて排出溝14に連通する外周溝19内に開口されているので、下記の効果が得られる。
すなわち、先端ブロー孔15から噴出された流体が、インナービット3の先端面周辺の掘削屑とともに、先端溝18内を通して排出溝14内に効率よく案内されて、これら流体及び掘削屑を回収する効率が高められる。また、外周ブロー孔16が外周溝19内に直接開口していることで、前述した作用効果がより顕著となる。
また、インナービット3の先端面に開口する複数の先端ブロー孔15のうち、少なくとも1つ以上が、軸線Oに平行となるように延在する先端ブロー孔15Aとされているので、該先端ブロー孔15Aから噴出された流体が、インナービット3の先端面から外周側へ向けて逃げることを抑制でき、これにより、掘削孔周辺の地盤が緩むようなことを効果的に抑制できる。また、先端ブロー孔15Aから噴出する流体が、インナービット3の先端面全体に行き渡りやすくなって、掘削効率がより高められる。
また、先端ブロー孔15Aがインナービット3の先端面(本実施形態では先端溝18内)に開口する部分から、該インナービット3の外周面の排出溝14までの径方向に沿う距離を大きく確保しやすくなり、先端溝18内を通して掘削屑を回収する効率が向上する。
尚、本実施形態では前記先端ブロー孔15Aが、すべての先端ブロー孔15のうち半数以上とされているので、前述した効果がより顕著に得られやすくなっている。
また、インナービット3の先端面に対して、リングビット4の先端面の軸線O方向に沿う位置が同一となるように配置されており、具体的に本実施形態では、インナービット3の先端面における最先部分であるフェイス面10の外周縁に対して、リングビット4の先端面における最先部分である円環状面の軸線O方向に沿う位置が同一となっていて、つまりリングビット4に対してインナービット3が先端側へ向けて突出されないことから、掘削孔周辺への流体の浸入がより効果的に防止される。すなわち、リングビット4がインナービット3の先端部全体を囲繞することから、流体及び掘削屑が該リングビット4の径方向外側へ漏れ出るようなことが抑制されるとともに、これら流体及び掘削屑が、リングビット4の径方向内側に位置する排出溝14内へと効率よく回収されることになる。
また、インナービット3の先端面に突設された複数のチップ8のうち、ゲージ面9に配設されたチップ8Aの該ゲージ面9からの突出量H1に対して、フェイス面10に配設されたチップ8Bの該フェイス面10からの突出量H2が大きくされているので、フェイス面10において、隣り合うチップ8B同士の間に流体及び掘削屑を流通させる空隙が確保しやすくなり、該空隙を通して、これら流体及び掘削屑を先端溝18及び排出溝14へ向けて排出しやすくなる。
尚、本実施形態では、フェイス面10に環状をなすチップ支持部が突設されて各チップ8Bの外周面を支持しており、これにより、フェイス面10に対するチップ8Bの装着姿勢が安定させられ取り付け強度も高められつつ、前記突出量H2を確保することができるようになっている。また、このようにフェイス面10のチップ8Bの突出量H2を確保しつつ、チップ8A、8Bとして同一部材を用いることが可能であり、部品の種類を削減できる。
また本実施形態では、フェイス面10の外周縁から径方向中央部(軸線O付近)に向かって段階的に後退する第1後退面11と第2後退面12とが形成されており、これら第1後退面11及び第2後退面12においてチップ8B間などに空隙を確保しやすいことから、該フェイス面10における流体及び掘削屑の滞留が効果的に抑制されて、これら流体及び掘削屑の排出が安定して行われる。特に、フェイス面10の径方向中央部に位置する第2後退面12の後退量が大きく確保されていることで、前述した効果がより顕著に得られやすくなっている。
また、本実施形態とは異なり、第1後退面11に配設されたチップ8Bの先端における軸線O方向の位置と、第2後退面12に配設されたチップ8Bの先端における軸線O方向の位置とを略同一に設定してもよく、この場合、後退量の大きい第2後退面12におけるチップ8Bの掘削効率を低減させるようなことなく、前述の効果を得ることが可能になる。
また、フェイス面10における複数のチップ8Bが、周方向に沿うように配列されているとともに、このような列が径方向に間隔をあけて複数設けられているので、例えば図2に矢印Fで示されるような流体及び掘削屑の流れをつくりやすくなり、チップ8Bの配列に沿ってこれら流体及び掘削屑が先端溝18内へと誘導されやすくなって、排出効率が高められる。
また、先端溝18が、先端ブロー孔15から径方向外側へ向かうに従い漸次工具回転方向Tとは反対側(工具回転方向Tの後方)に向かって延びているので、下記の効果を奏する。
すなわち、先端溝18は、先端ブロー孔15から径方向外側に向かうに従い漸次工具回転方向Tの後方に向かって延びているので、この先端溝18内を流れる流体及び掘削屑の流通が工具の回転によって阻害されにくくなっており、これらの流体及び掘削屑が、先端溝18内から排出溝14内へと安定して流れやすくなる。
尚、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前述の実施形態では、図1において、インナービット3の先端面に対して、リングビット4の先端面の軸線O方向に沿う位置が同一となるように配置されているとしたが、これに限定されるものではない。
ここで、図4に示されるものは前述の実施形態で説明した掘削工具1の変形例であり、この変形例では、インナービット3の先端面に対して、リングビット4の先端面の軸線O方向に沿う位置が先端側へ突出して配置されている。具体的に、インナービット3の先端面のうち最先部分であるフェイス面10の外周縁に対して、リングビット4の先端面のうち最先部分である円環状面の軸線O方向に沿う位置が、先端側へ突出して配置されている。この変形例においても、前述した実施形態と同様にリングビット4がインナービット3の先端部全体を囲繞することから、掘削孔周辺への流体の浸入が抑制され、かつ、流体及び掘削屑がリングビット4の径方向内側に位置する排出溝14内へと効率よく回収されることになる。
尚、本明細書でいう「インナービット3の先端面に対して、リングビット4の先端面の軸線O方向に沿う位置が同一、又は先端側へ向けて突出して配置される」とは、リングビット4がインナービット3の先端部を実質的に囲繞していることにより、前述の効果が得られる状態にあることを表しており、必ずしもインナービット3の先端面における最先部分と、リングビット4の先端面における最先部分との相対的な位置関係のみを指すわけではない。
また前記「先端面」とは、例えば2つの面同士が交差する稜線部分をも含む概念である。すなわち、前述の実施形態では、リングビット4の先端面に、軸線Oに垂直な円環状面と、該円環状面の径方向内側・外側に2つのテーパ面とが形成されているとしたが、前記円環状面が形成されずに2つのテーパ面同士が交差してなる稜線部分が形成されている場合には、インナービット3の先端面に対して、リングビット4の先端面における前記稜線部分の軸線O方向に沿う位置が同一、又は先端側へ向けて突出して配置されることになる。
また、前述の実施形態では、インナービット3のフェイス面10において、第1後退面11に配設されたチップ8Bの先端における軸線O方向の位置が、第2後退面12に配設されたチップ8Bの先端における軸線O方向の位置よりも先端側に配置されているとしたが、これに限定されるものではなく、前述したように第1、第2後退面11、12のチップ8B同士の先端位置を互いに同一に設定したり、或いは、第1後退面11に配設されたチップ8Bの先端が、第2後退面12に配設されたチップ8Bの先端よりも基端側へ後退していてもよい。
また、フェイス面10に第1、第2後退面11、12が形成されているとしたが、これら第1、第2後退面11、12のいずれか又は両方が形成されていなくても構わない。すなわち、前述の実施形態では、フェイス面10がゲージ面9から径方向内側に向かって段階的に後退させられていると説明したが、これに限定されるものではなく、例えば一段のみ後退させられていたり、後退させられることなく全体が平滑な面とされていても構わない。
より詳しくは、図5の変形例に示されるように、フェイス面10に第1、第2後退面11、12を設けずに、該フェイス面10を平滑な面とし、このフェイス面10にバリスチック形(砲弾形)ボタンチップからなるチップ8C(8)を植設することで、突出量H2を確保することとしてもよい。すなわち、チップ8Cは、前述したチップ8A、8Bに比べてその先端部の長さ(チップ中心軸方向に沿う長さ)が長くなっていることから、該チップ8Cがフェイス面10から突出する突出量H2を確保しやすい。またこの構成によれば、フェイス面10にチップ支持部を設けることなくチップ8Cの装着姿勢を安定させることができ取り付け強度も確保されて、フェイス面10の作製が容易である。
また、供給孔13の連通孔17が、インナービット3の先端部で複数の外周ブロー孔16に分岐され、さらにこれらの外周ブロー孔16から先端ブロー孔15がそれぞれ分岐されているとしたが、これに限定されるものではない。すなわち、供給孔13は、インナービット3の先端面に開口する先端ブロー孔15と、インナービット3の外周面に開口する外周ブロー孔16と、を備えていればよく、例えば、先端ブロー孔15が連通孔17から直接分岐されていてもよい。
また、先端ブロー孔15Aが、軸線Oに平行となるように延在しているとしたが、これに限定されるものではない。すなわち、先端ブロー孔15Aは、先端側へ向かうに従い漸次軸線Oに接近するように延在していてもよい。この場合も、先端ブロー孔15Aから噴出された流体が、インナービット3の先端面から外周側へ向けて逃げることを抑制でき、これにより、掘削孔周辺の地盤が緩むようなことを効果的に抑制できる。また前記流体が、インナービット3の先端面全体に行き渡りやすくなって、掘削効率が高められる。また、先端ブロー孔15Aがインナービット3の先端面(先端溝18内)に開口する部分から、該インナービット3の外周面の排出溝14までの径方向に沿う距離を大きく確保しやすくなり、先端溝18内を通して掘削屑を回収する効率が向上する。
尚、前述の実施形態では、複数の先端ブロー孔15のうち、半数以上が前記先端ブロー孔15Aであると説明したが、該先端ブロー孔15Aは、少なくとも1つ以上設けられていれば前述の効果を奏する。ただし、前述した実施形態のように、先端ブロー孔15Aが全体の半数以上設けられた場合には、その効果がより顕著となることから好ましい。さらに、すべての先端ブロー孔15が、前記先端ブロー孔15Aとされることがより望ましい。
また、外周溝19が、外周ブロー孔16から排出溝14に向けて、工具回転方向T(の前方)に向かうに従い漸次基端側へ向けて傾斜して延びているとしたが、これに限定されるものではない。すなわち、外周溝19が、外周ブロー孔16から排出溝14に向けて、工具回転方向Tの後方に向かうに従い漸次基端側へ向けて傾斜して延びていてもよい。つまり図3において、外周溝19は、排出溝14に対して工具回転方向Tの後方に位置しているが、これに代えて、外周溝19が、排出溝14に対して工具回転方向Tの前方に配置されて該排出溝14に連通していてもよい。或いは、排出溝14を挟んだ両側(工具回転方向Tの前方及び後方)に、この排出溝14に連通する外周溝19が、それぞれ形成されていてもよい。
その他、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において、前述の実施形態、変形例及び尚書き等で説明した各構成(構成要素)を組み合わせてもよく、また、構成の付加、省略、置換、その他の変更が可能である。また本発明は、前述した実施形態によって限定されることはなく、特許請求の範囲によってのみ限定される。
1 掘削工具
2 ケーシングパイプ
3 インナービット
4 リングビット
8 インナービットの先端面のチップ
8A ゲージ面のチップ
8B、8C フェイス面のチップ
9 ゲージ面
10 フェイス面
13 供給孔
14 排出溝
15 先端ブロー孔
15A 先端ブロー孔
16 外周ブロー孔
18 先端溝
19 外周溝
H1 チップのゲージ面からの突出量
H2 チップのフェイス面からの突出量
O 軸線
T 工具回転方向

Claims (6)

  1. 円筒状をなすケーシングパイプと、
    前記ケーシングパイプ内にその軸線方向に沿って挿通されるとともに、前記軸線方向に沿う先端部が該ケーシングパイプの先端から突出されたインナービットと、
    円環状をなし、前記ケーシングパイプの先端部に該ケーシングパイプに対して前記軸線回りに回転自在に配設され、前記インナービットの先端部を囲繞するとともに、該インナービットに対しては前記軸線回り及び前記軸線方向の先端側から係合可能とされたリングビットと、を備える掘削工具であって、
    前記インナービットは、
    前記インナービット内を通り該インナービットの先端部に開口する供給孔と、
    前記インナービットの外周面に形成されて前記軸線方向に延びる排出溝と、を備え、
    前記供給孔は、
    前記インナービットの先端部の先端面に開口する先端ブロー孔と、
    前記インナービットの先端部の外周面に開口する外周ブロー孔と、を備え、
    前記インナービットの外周面には、前記外周ブロー孔と前記排出溝とを連通する外周溝が形成され、
    前記インナービットの外周面において前記外周ブロー孔及び前記外周溝は、前記インナービットの先端面に開口することなく前記排出溝に連通しており、
    前記外周溝は、前記リングビットにより径方向外側から覆われているとともに、前記外周ブロー孔から前記排出溝に向けて、前記軸線回りに向かうに従い漸次前記軸線方向の基端側に向かって延びていることを特徴とする掘削工具。
  2. 請求項1に記載の掘削工具であって、
    前記先端ブロー孔は、前記インナービットの先端面に形成されて前記排出溝に連通する先端溝内に開口され、
    前記外周ブロー孔は、前記外周溝内に開口されていることを特徴とする掘削工具。
  3. 請求項2に記載の掘削工具であって、
    前記先端溝は、前記先端ブロー孔から径方向外側へ向かうに従い漸次工具回転方向とは反対側に向かって延びていることを特徴とする掘削工具。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の掘削工具であって、
    前記先端ブロー孔は、前記インナービットの先端面に複数開口しており、これら先端ブロー孔のうち少なくとも1つ以上は、前記軸線に平行となるように延在し、又は先端側へ向かうに従い漸次前記軸線に接近するように延在していることを特徴とする掘削工具。
  5. 請求項1〜のいずれか一項に記載の掘削工具であって、
    前記インナービットの先端面に対して、前記リングビットの先端面の前記軸線方向に沿う位置が同一、又は先端側へ向けて突出して配置されることを特徴とする掘削工具。
  6. 請求項1〜のいずれか一項に記載の掘削工具であって、
    前記インナービットの先端面には、該先端面から突出するチップが複数配設されており、
    前記インナービットの先端面における外周縁部は、当該掘削工具の縦断面視で径方向外側に向かうに従い漸次前記軸線方向の基端側へ向かって延びるゲージ面とされており、
    前記インナービットの先端面における前記ゲージ面の径方向内側は、フェイス面とされており、
    複数の前記チップのうち、前記ゲージ面に配設されたチップの該ゲージ面からの突出量に対して、前記フェイス面に配設されたチップの該フェイス面からの突出量が大きくされていることを特徴とする掘削工具。
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