JP5982835B2 - 検出装置、検出方法、および検出プログラム - Google Patents

検出装置、検出方法、および検出プログラム Download PDF

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Description

この発明は検出装置、検出方法、および検出プログラムに関し、特に、患者の動作を検出する検出装置、検出方法、および検出プログラムに関する。
施設内の、たとえばベッド上の患者や廊下を歩行中の患者の転倒を検知する方法が様々提案されている。たとえば、特開2002−232870号公報(以下、特許文献1)には、被介護者の画像データから被介護者の転倒を検知する検知装置が開示されている。
特許文献1に開示されている検知装置は、被介護者を撮影して得られた画像データから被介護者の動作ベクトルを算出し、被介護者の転倒を示す所定のしきい値Tとを比較することで被介護者が転倒したか否かを判定するものである。そのため、被介護者の転倒を迅速に通報することができる。
特開2002−232870号公報
ところで、動作ベクトルは画像データのフレーム間の差分、つまり、オプティカルフローを計算することで得られる。そのため、被介護者を撮影した画像データが周囲の環境や明るさによるノイズの影響を受けると、患者の動きが正確に動作ベクトルで表わされなくなる。その結果、動作ベクトルを用いて患者の転倒などの動作を検出すると、検出精度が低下する、という問題がある。
また、1つの動作のために患者の各部が様々な動きをする場合がある。たとえば、ベッドから起き上がる動作をする場合、肩は上方向に移動するものの、手はベッドから身体を離す動きを支持するために下方向に移動することがある。このように、1つの動作でも各部が様々な方向に移動する場合があるため、動作ベクトルは一定方向にだけではなく、様々な方向に検出されることになる。そのため、このような動作ベクトルを用いて患者の転倒などの動作を検出すると、検出精度が低下する、という問題がある。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、簡易な処理で精度よく患者の動作を検出することができる検出装置、検出方法、および検出プログラムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、検出装置は被写体の動作を検出する検出装置であって、被写体を連続して撮影することで得られた2以上の撮影画像を入力するための入力手段と、撮影画像を解析することで、被写体の動作を検出する処理を行なうための処理手段と、処理手段で検出された被写体の動作に関連した情報を出力するための出力手段と備える。処理手段は、連続して得られた第1の撮影画像と第2の撮影画像とのそれぞれから特徴点を抽出するための抽出手段と、対応した第1の撮影画像の特徴点と第2の撮影画像の特徴点とを比較することで対応した特徴点ごとの移動方向を検出し、対応した特徴点ごとに移動方向を分類して、移動方向ごとの特徴点の数から移動方向と反対方向とされる移動方向の特徴点の数を差し引くことで得られる移動方向ごとの特徴点の数に基づいて被写体の動作を検出するための検出手段と、出手段で検出された被写体の動作に基づいて、当該動作に関連した情報を出力するか否かを判定するための判定手段とをさらに含む。
好ましくは、抽出手段は、第1の撮影画像と第2の撮影画像との対応する点のそれぞれの輝度を比較し、その差が予め記憶しているしきい値以上である点を特徴点として抽出する。
好ましくは、検出手段は、対応した、第1の撮影画像から抽出された特徴点と、第2の撮影画像から抽出された特徴点との移動距離が予め記憶しているしきい値以上である特徴点について、当該特徴点の移動方向を、予め規定された移動方向の区分に分類する。
好ましくは、検出手段は、分類された移動方向ごとの特徴点の数の最も多い移動方向を、被写体の移動方向として検出する。
好ましくは、検出手段は、分類された移動方向ごとの特徴点の数を、当該移動方向のベクトルの長さとして、移動方向ごとのベクトルの和を算出して、算出されたベクトルの和で表わされた方向を被写体の移動方向として検出する。
好ましくは、検出手段は、第1の撮影画像および第2の撮影画像のそれぞれを予め規定された領域に分割し、領域ごとに移動方向ごとの特徴点の数から移動方向と反対方向とされる移動方向の特徴点の数を差し引くことで得られる移動方向ごとの特徴点の数に基づいて当該領域での移動方向を特定し、移動方向ごとの領域数に基づいて被写体の移動方向として検出する。
より好ましくは、検出手段は、分類された移動方向ごとの領域の数の最も多い移動方向を、被写体の移動方向として検出する。
本発明の他の局面に従うと、検出方法は検出装置で撮影画像から被写体の動作を検出する方法であって、被写体を連続して撮影することで得られた2以上の撮影画像を入力するステップと、連続して得られた第1の撮影画像と第2の撮影画像とのそれぞれから特徴点を抽出するステップと、対応した第1の撮影画像の特徴点と第2の撮影画像の特徴点とを比較することで対応した特徴点ごとの移動方向を検出するステップと、対応した特徴点ごとに移動方向を分類して、移動方向ごとの特徴点の数から移動方向と反対方向とされる移動方向の特徴点の数を差し引くことで得られる移動方向ごとの特徴点の数に基づいて被写体の動作を検出するステップとを備える。
本発明のさらに他の局面に従うと、検出プログラムは、検出装置に、撮影画像から被写体の動作を検出する処理を実行させるプログラムであって、被写体を連続して撮影することで得られた2以上の撮影画像を入力するステップと、連続して得られた第1の撮影画像と第2の撮影画像とのそれぞれから特徴点を抽出するステップと、対応した第1の撮影画像の特徴点と第2の撮影画像の特徴点とを比較することで対応した特徴点ごとの移動方向を検出するステップと、対応した特徴点ごとに移動方向を分類して、移動方向ごとの特徴点の数から移動方向と反対方向とされる移動方向の特徴点の数を差し引くことで得られる移動方向ごとの特徴点の数に基づいて被写体の動作を検出するステップとを検出装置に実行させる。
この発明によると、簡易な処理で精度よく患者の動作を検出することができる。
実施の形態にかかる安全看護システムの構成の具体例を示す図である。 安全看護システムに含まれるカメラの取付け位置の一例を説明するための図である。 安全看護システムに含まれる検出装置の構成の具体例を示すブロック図である。 検出装置での検出方法を表わした図である。 検出装置の機能構成の具体例を示すブロック図である。 検出装置での動作の流れを表わしたフローチャートである。 発明者らの測定で得られた、移動点ごとの移動方向の分類結果と、移動方向の区分とを表わした図である。 検出方法の変形例を説明するための図である。
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。
<システム構成>
図1は、本実施の形態にかかる安全看護システム1の構成の具体例を示す図である。
図1を参照して、安全看護システム1は、カメラ151と、カメラ151に接続された検出装置100とを含む。
図2は、カメラ151の取付け位置の一例を説明するための図である。図2を参照して安全看護システム1のカメラ151は、一例として、ベッド20の上の患者10を頭部方向から撮像可能な位置に配置される。
なお、カメラ151は、ベッド20の上面の側端23を含めて撮像可能な位置に配置されるのであれば、患者10の頭部方向から撮像可能な位置に限定されず、患者10の足部方向から撮像可能な位置に配置されてもよい。
また、カメラ151は、ベッド20の上面の長手方向端24を含めて撮像可能な位置に配置されることが好ましい。
また、患者10は、病院等で医師および看護師などの看護者に看護を受ける被看護者、および、介護施設等で介護者に介護を受ける被介護者などの他人によって見守りが必要な人を含む。
<装置構成>
図3は、検出装置100の構成の具体例を示すブロック図である。
図3を参照して、検出装置100は、制御部110と、記憶部120と、操作部130と、表示部140と、画像入力部150と、音声出力部160と、通信部190とを含む。
制御部110は、CPU(Central Processing Unit)およびその補助回路を含み、検出装置100の各部を制御する。すなわち、記憶部120に記憶されたプログラムおよびデータに従って所定の処理を実行することで、操作部130、画像入力部150、および、通信部190から入力されたデータを処理し、処理したデータを、記憶部120に記憶させたり、音声出力部160で音声として出力させたり、通信部190から出力させたりする。
記憶部120は、制御部110でプログラムを実行するために必要な作業領域として用いられるRAM(Random Access Memory)と、制御部110で実行するための基本的なプログラムを記憶するためのROM(Read Only Memory)とを含む。また、記憶部120の記憶領域を補助するための補助記憶装置の記憶媒体として、磁気ディスク(HD(Hard Disk)、FD(Flexible Disk))、光ディスク(CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)、BD(Blu-ray Disc))、光磁気ディスク(MO(Magneto-Optical disk))、または、半導体メモリ(メモリカード、SSD(Solid State Drive))などが用いられてもよい。
操作部130は、キーボードおよびマウスで構成され、ユーザによる操作を示す操作信号を制御部110に送信する。また、操作部130は、キーボードおよびマウスに替えて、または、加えて、タッチパネルなどの他の操作デバイスで構成されるようにしてもよい。
表示部140は、ディスプレイ(たとえば、LCD(Liquid Crystal Display))およびを含む。表示部140は、制御部110によって制御されて、所定の映像をディスプレイに表示させる。
音声出力部160は、スピーカを含む。音声出力部160は、制御部110によって制御されて、所定の音声をスピーカから出力させる。
画像入力部150は、カメラ151から入力された撮影画像を、制御部110に受け渡したり、制御部110によって制御されて、記憶部120に記憶させたり、表示部140に画像として表示させたりする。
通信部190は、制御部110からの情報を他の装置に送信するとともに、他の装置から送信されてきた情報を受信して制御部110に受渡す。他の装置としては、たとえば、図示しない生体情報モニタやデータ蓄積用のサーバなどが該当する。
なお、図3の例では、操作部130、表示部140、画像入力部150、および音声出力部160が、いずれも検出装置100の本体に直接接続されている例が示されているが、これらは遠隔に設置されて、通信部190を介して接続されるものであってもよい。
たとえば、検出装置100はカメラ151の近傍に設置され、すなわち、ベッド20の備えられた病室に設置され、操作部130、表示部140、画像入力部150、および音声出力部160がナースステーションに設置され、通信部190を介して通信する形態であってもよい。
また、他の形態として、カメラ151のみがベッド20の備えられた病室に設置され、操作部130、表示部140、画像入力部150、および音声出力部160を含んだ検出装置100本体がナースステーション等の病室と隔離した場所に設置されて、カメラ151からの画像情報が通信部190を介して検出装置100に入力される形態であってもよい。
<動作概要>
安全看護システム1は、被介護者である、ベッド上の患者を図2のようにして連続してカメラ151で撮影し、その撮影画像を検出装置100で解析することで、当該患者の検出対象の動作があったことを検出する。
図4は、検出装置100での検出方法を表わした図である。
図4を参照して、検出装置100は、カメラ151から、連続して撮影された複数の撮影画像の入力を受け付ける(#1)。
入力された撮影画像の、時系列に並んだ前の撮影画像を比較することで、前の撮影画像から動きのある点である特徴点を抽出する(#2)。具体的には、これら2つの撮影画像それぞれの輝度を比較し、その差が規定されたしきい値以上である点を特徴点として抽出する。
入力された撮影画像から抽出された特徴点と、時系列に並んだ前の撮影画像の特徴点とをマッチングすることで、特徴点ごとの移動方向を特定する(#3)。具体的には、2つの撮影画像中の対応する特徴点間の距離を算出して、その距離が規定されたしきい値以上である点を移動点として特定し、その移動方向を特定する。「移動点」とは、移動した部分を表わした撮影画像上の点、と言える。
特徴点ごとの移動方向に基づいて被介護者の動きを判定する(#4)。
検出装置100は、判定結果に応じて表示部140や音声出力部160などで警告を出力する。
<機能構成>
図5は、上述の動作を実現するための、検出装置100の機能構成の具体例を示すブロック図である。図5の各機能は、制御部110に含まれる図示しないCPUが記憶部120に記憶されたプログラムを読み出して実行することで主にCPUに形成されるものであるが、少なくとも一部が、図3に示された装置構成によって実現されてもよい。
図5を参照して、検出装置100は、画像入力部150からの撮影画像の入力を受け付けるための入力部101と、入力された撮影画像や、後述する処理途中のデータを一時的に記憶するための一時記憶部102と、入力された撮影画像とその直前に入力された撮影画像との対応する点のそれぞれの輝度を比較し、その差が予め記憶しているしきい値以上である入力された撮影画像上の点を特徴点として抽出するための第1抽出部103と、入力された撮影画像から抽出された特徴点とその直前に入力された撮影画像から抽出された特徴点とをマッチングし、その位置の差が予め記憶しているしきい値以上である入力された撮影画像上の特徴点を移動点として抽出するための第2抽出部104と、抽出された移動点ごとにその直前に入力された撮影画像から抽出された特徴点からの移動方向を特定し、予め記憶している移動方向の区分に分対するための分類部105と、移動方向が反対方向となる対の区分に分類された移動点の数を相殺することで、全体としての移動方向を検出するための検出部106と、検出された移動方向が予め記憶している警告対象の移動方向に相当するか否かを判定することで、被介護者が警告対象の動作を行なったか否かを判定するための判定部107と、その判定結果に応じてたとえば音声出力部160などから警告を出力する処理を行なうための出力部108とを含む。
<動作フロー>
図6は、検出装置100での動作の流れを表わしたフローチャートである。図6のフローチャートに示される動作は、検出装置100の制御部110に含まれる、図示しないCPUが、記憶部120に記憶されているプログラムを読み出して実行し、図5に示される各部を機能させることで実現される。
図6を参照して、ステップS101でCPUは、画像入力部150からの撮影画像の入力を受け付け、ステップS103でその画像から特徴点を抽出する。ステップS103では、上記ステップS101で入力された撮影画像(t)と、前回の処理で入力された撮影画像(t−1)との、対応する点のそれぞれの輝度の差分を算出する。そして、その差分と、予め記憶しているしきい値とを比較し、しきい値以上の差分が算出された撮影画像(t)上の点を、特徴点として抽出する。
次に、ステップS105でCPUは、上記ステップS103で抽出された撮影画像(t)から特徴点の中から移動点を抽出する。ステップS105では、上記ステップS103で撮影画像(t)から抽出された特徴点と、前回の処理で撮影画像(t−1)から抽出された特徴点とをマッチングする。そして、その位置の差と予め記憶しているしきい値とを比較し、しきい値以上の位置の差のある撮影画像(t)上の点を、移動点として抽出する。
ステップS107でCPUは、上記ステップS107で撮影画像(t)から抽出された各移動点について、撮影画像(t−1)の特徴点からの移動方向に基づいて、移動方向を分類する。ここでは、たとえば、「上」、「下」、「右」、「左」の4方向、などの区分を予め設定しておき、各移動点の移動方向を各区分の方向の範囲と比較することで、これら区分のうちのいずれの区分に相当するかを分類する。
そして、ステップS109で、区分ごとの移動点の数に応じて、当該被介護者の全体としての移動方向を検出する。ここでは、上述の例では「上」と「下」、「右」と「左」、となる、移動方向が反対方向となる対の区分のそれぞれに分類された移動点の数を相殺する。つまり、「上」に分類された移動点の数と、「下」に分類された移動点の数とを相殺することで、「上」または「下」の移動方向を検出する。同様に、「右」に分類された移動点の数と、「左」に分類された移動点の数とを相殺することで、「右」または「左」の移動方向を検出する。
CPUは、予め、警告対象の移動方向を記憶している。たとえば、被介護者がベッド上の患者である場合、警告対象の移動方向として、当該患者が起き上がる際の身体の移動方向を警告対象の移動方向として記憶しておくことで、当該患者の起き上がり動作を検出する。CPUは、上記ステップS109で検出された移動方向が、記憶している警告対象の移動方向に一致、または所定範囲内であるである場合に(ステップS111でYES)、ステップS113で警告を出力する。そして、一連の動作を終了する。
なお、カメラ151からの撮影画像は連続して入力されるものであるため、図6に示された一連の動作は、カメラ151からの撮影画像が入力されるたびに繰り返されることになる。
<実施の形態の効果>
以上の動作が行なわれることで、被介護者の移動方向が、各部それぞれの移動方向を全体の移動方向に反映させて検出される。そのため、たとえば、ベッドから起き上がる動作をする場合、肩は上方向に移動するものの、手はベッドから身体を離す動きを支持するために下方向に移動する、などの、各部が様々な方向に移動する場合であっても、個々の移動方向から全体の移動方向をとらえるため、簡単な処理で高精度に被介護者の全体としての移動方向を検出することができる。
さらに、検出装置100では、撮影画像の輝度に基づいて特徴点を抽出し、特徴点を比較することで移動方向を検出する。つまり、検出装置100は撮影画像そのものを検出結果として用いるものではないため、被介護者となる患者のプライバシーを損なうことなく移動方向を検出することができる。
このように、高精度で被介護者の移動方向を検出することで、たとえばベッドからの転落や廊下での転倒など、回避すべき動作の前兆となる動作の移動方向を警告対象の移動方向としておくことで、これら動作の前兆の動作を検出することができ、このような動作の発生を抑えることができる。すなわち、ベッドからの転倒に対しては、その前兆として、被介護者である患者がベッドから起き上がる動作の移動方向を警告対象の移動方向としておく。それによって、被介護者のベッドからの起き上がりを検出することができ、その段階で警告に応じて対処することで、それに続くベッドからの転倒を回避することが可能となる。
<測定例>
なお、発明者らは、実際に安全看護システム1を用いて被介護者の移動方向を検出する測定を行なっている。
図7(A)は、発明者らの測定で得られた、移動点ごとの移動方向の分類結果を表わした図である。この測定では、ベッド上に伏臥した状態から起き上がる途上の被介護者の頭上から足に向かう方向に(被介護者の背中を撮影する方向に)カメラ151を設置して連続して撮影を行ない、撮影画像(t−1)と撮影画像(t)とを得た。
撮影画像(t)から得られた移動点は261点あり、これらを、図7(B)に示される、「右」、「右下」、「左下」、「左」、「左上」、「右上」、の6区分に分類した。その結果、撮影画像(t)からは「右」に分類された移動点が全体の21.1%、「右上」に分類された移動点が全体の22.2%、および「左上」に分類された移動点が全体の21.1%、を占めた。その他、「左」に分類された移動点が全体の13.4%、「左下」に分類された移動点が全体の10.0%、および「右下」に分類された移動点が全体の12.3%であった。
従来の、撮影画像のフレーム間の差分を算出することで得られる動作ベクトルを用いて動作方向を検出する方法を用いるとすると、図7の例では、「右」、「右上」、および「左上」に分類された移動点が同割合程度で大きいことから、どの方向の移動が最も大きいのか不明となる。
これに対して、検出装置100では、反対方向の移動方向の移動点の数を相殺することで、その方向の移動方向を検出する。すなわち、図7の例では、「右」と「左」との割合を相殺することで「右」が19.6%、「右上」と「左下」との割合を相殺することで「右上」が57.4%、および「左上」と「右下」との割合を相殺することで「左上」が22.8%となった。つまり、「右上」が最も割合が高いことが、簡単な処理によって検出された。これにより、図7の矢印で表わされたように、全体として右上方向に移動していることが検出された。
[変形例1]
上の例では、たとえば図7に示されたように、移動方向の区分ごとの移動点の数を、画像全体で反対方向の移動方向の移動点の数と相殺するものとしている。
しかしながら、たとえば図8に示されたように、入力された画像を予め規定された領域に区切り、区切られた小領域ごとに、その領域中の移動方向の区分ごとの移動点の数を反対方向の移動方向の移動点の数と相殺して当該領域での移動方向を特定し、次に、移動方向の区分ごとの移動点の数を画像全体で反対方向の移動方向の移動点の数と相殺するようにしてもよい。
または、この場合、区切られた小領域ごとに、当該領域中で移動方向の区分ごとの移動点の数が最も大きい移動方向を当該領域の移動方向とし、次に、移動方向の区分ごとの小領域の数を画像全体で反対方向の移動方向の小領域の数と相殺するようにしてもよい。
このようにすることで、たとえば着衣のしわやシーツのしわやカーテンなど、被介護者以外の動きによる移動点で得られた移動方向が画像全体に与える影響を抑えることができ、より検出精度を高めることができる。
[変形例2]
なお、上の例では、反対方向の移動方向の移動点の数と相殺した後、最も移動点の多い移動方向を全体の移動方向とするものとしている。図7の例では、「右上」に区分された移動点の割合が最も高いことから、全体として右上方向に移動している、と検出されている。
他の例として、反対方向の移動方向の移動点の数と相殺した後の、区分ごとの移動点の数に応じて各区分の方向に対応したベクトルを特定し、これらベクトルの和で得られる方向を全体の移動方向としてもよい。図7の例の場合、たとえば、「右」ベクトルの長さを19.6、「右上」ベクトルの長さを57.4、および「左上」ベクトルの長さを22.8として、これら3方向のベクトルの和で得られるベクトルの方向を全体の移動方向としてもよい。
このようにすることで、より全体の移動方向を高精度で検出することができる。
[変形例3]
上の例では、撮影間隔がある程度短い、または、被介護者の移動が撮影間隔に対して十分に遅いことが前提となっており、撮影画像(t−1)中に、撮影画像(t)中の対象部分に対応した部分が、概ね撮影画像(t)と同じような位置にあるとされている。
しかしながら、撮影間隔が長い、または被介護者の移動が撮影間隔に対して速いなどの場合、撮影画像(t)中の対象部分に対応した部分が撮影画像(t−1)中にない場合や、大きく位置が変化してとらえにくい場合もある。
このような場合、検出装置100は、上記ステップS103を行なって撮影画像(t)中の特徴点を抽出した後、当該特徴点の撮影画像における分布範囲を算出する。そして、撮影画像(t−1)における分布範囲と比較することで、分布範囲の変化方向を被介護者の全体の移動方向として検出することができる。
これは、たとえば、被介護者である患者がベッドから起き上がる動作を例にとると、その頭上に設置されたカメラ151による撮影画像において、まずは頭頂部が撮影された後に、頭部全体、頭部から肩まで、上半身、と、撮影画像において特徴点が下方から画像全体に広がる。その場合、特徴点の撮影画像における分布範囲は上方向に移動することが検出されるため、被介護者全体の移動方向として上方向を検出することができる。
このようにすることでも、全体の移動方向を簡単な処理で高精度に検出することができる。
さらに、上述の検出処理を検出装置100に実行させるためのプログラムとして提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
なお、本発明にかかるプログラムは、コンピュータのオペレーティングシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
また、本発明にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 安全看護システム、10 患者、20 ベッド、23 側端、24 長手方向端、100 検出装置、101 入力部、102 一時記憶部、103 第1抽出部、104 第2抽出部、105 分類部、106 検出部、107 判定部、108 出力部、110 制御部、120 記憶部、130 操作部、140 表示部、150 画像入力部、151 カメラ、160 音声出力部、190 通信部。

Claims (10)

  1. 被写体の動作を検出する検出装置であって、
    前記被写体を連続して撮影することで得られた2以上の撮影画像を入力するための入力手段と、
    前記撮影画像を解析することで、前記被写体の動作を検出する処理を行なうための処理手段と、
    前記処理手段で検出された前記被写体の動作に関連した情報を出力するための出力手段と備え、
    前記処理手段は、
    連続して得られた第1の撮影画像と第2の撮影画像とのそれぞれから、前の撮影画像から動きのある点である特徴点を抽出するための抽出手段と、
    対応した前記第1の撮影画像の特徴点と前記第2の撮影画像の特徴点とを比較することで前記対応した特徴点ごとの移動方向を検出し、前記対応した特徴点ごとに移動方向を分類して、前記移動方向ごとの特徴点の数から前記移動方向と反対方向とされる移動方向の特徴点の数を差し引くことで得られる前記移動方向ごとの特徴点の数に基づいて前記被写体の動作を検出するための検出手段と、
    前記検出手段で検出された前記被写体の動作に基づいて、当該動作に関連した情報を出力するか否かを判定するための判定手段とをさらに含む、検出装置。
  2. 前記抽出手段は、前記第1の撮影画像と前記第2の撮影画像との対応する点のそれぞれの輝度を比較し、その差が予め記憶しているしきい値以上である点を前記動きのある点である特徴点として抽出する、請求項1に記載の検出装置。
  3. 前記検出手段は、対応した、前記第1の撮影画像から抽出された特徴点と、前記第2の撮影画像から抽出された特徴点との移動距離が予め記憶しているしきい値以上である特徴点について、当該特徴点の移動方向を、予め規定された移動方向の区分に分類する、請求項1または2に記載の検出装置。
  4. 前記検出手段は、分類された移動方向ごとの特徴点の数の最も多い移動方向を、前記被写体の移動方向として検出する、請求項1〜3のいずれかに記載の検出装置。
  5. 前記検出手段は、分類された移動方向ごとの特徴点の数を、当該移動方向のベクトルの長さとして、移動方向ごとのベクトルの和を算出して、算出されたベクトルの和で表わされた方向を前記被写体の移動方向として検出する、請求項1〜3のいずれかに記載の検出装置。
  6. 前記検出手段は、前記第1の撮影画像および前記第2の撮影画像のそれぞれを予め規定された領域に分割し、前記領域ごとに前記移動方向ごとの特徴点の数から前記移動方向と反対方向とされる移動方向の特徴点の数を差し引くことで得られる前記移動方向ごとの特徴点の数に基づいて当該領域での移動方向を特定し、移動方向ごとの領域数に基づいて前記被写体の移動方向として検出する、請求項1〜5のいずれかに記載の検出装置。
  7. 前記検出手段は、分類された移動方向ごとの前記領域の数の最も多い移動方向を、前記被写体の移動方向として検出する、請求項6に記載の検出装置。
  8. 検出装置で撮影画像から被写体の動作を検出する方法であって、
    前記被写体を連続して撮影することで得られた2以上の撮影画像を入力するステップと、
    連続して得られた第1の撮影画像と第2の撮影画像とのそれぞれから、前の撮影画像から動きのある点である特徴点を抽出するステップと、
    対応した前記第1の撮影画像の特徴点と前記第2の撮影画像の特徴点とを比較することで前記対応した特徴点ごとの移動方向を検出するステップと、
    前記対応した特徴点ごとに移動方向を分類して、前記移動方向ごとの特徴点の数から前記移動方向と反対方向とされる移動方向の特徴点の数を差し引くことで得られる前記移動方向ごとの特徴点の数に基づいて前記被写体の動作を検出するステップとを備える、検出方法。
  9. 前記抽出するステップでは、前記第1の撮影画像と前記第2の撮影画像との対応する点のそれぞれの輝度を比較し、その差が予め記憶しているしきい値以上である点を前記動きのある点である特徴点として抽出する、請求項8に記載の検出方法。
  10. プロセッサを備える検出装置に、請求項8または9に記載の検出方法を実行させる検出プログラム。
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