JP5982266B2 - ソレノイド装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の電磁コイルと、複数のプランジャとを有するソレノイド装置に関する。
従来から、通電により磁束を発生する電磁コイルと、複数のプランジャと、軟磁性体からなる固定コアとを有するソレノイド装置が知られている(下記特許文献1参照)。
このソレノイド装置は、電磁コイルへ通電することにより磁力を発生させ、プランジャを固定コアに吸引するよう構成されている。また、プランジャと固定コアとの間には、ばね部材が配置されている。電磁コイルへの通電を停止すると磁力が低下し、ばね部材の弾性力によってプランジャが固定コアから離隔する。このようにして、プランジャを進退動作させている。ソレノイド装置は、プランジャの進退動作によって、例えばスイッチを開閉したり、バルブを開閉したりするのに用いられる。
ソレノイド装置には、各プランジャを所定の順序で個別に固定コアに吸引するモード(個別吸引モード)と、複数のプランジャを同時に固定コアに吸引するモード(同時吸引モード)との、2つの使用モードを有するものがある。個別吸引モードは、例えば、個々のスイッチを順番にオンし、回路に電流が流れるか否かを確認することにより、オフしたスイッチが溶着しているか否かを検査する場合等に用いられる。また、同時吸引モードは、例えば、複数のスイッチを同時にオンすることにより、スイッチを介して電気機器に電力を供給する場合等に用いられる。
この2つの使用モードを実行できるようにするため、上記ソレノイド装置は、複数個の電磁コイルを備えている。そして、個々の電磁コイルの中心に個々のプランジャを配置してある。個別吸引モードにおいては、各電磁コイルを所定の順序で個別に通電することにより、各プランジャを別々に吸引する。また、同時吸引モードにおいては、複数の電磁コイルへ同時に通電することにより、各プランジャを同時に吸引する。
特開2005−222871号公報
しかしながら、上記ソレノイド装置は、同時吸引モードにおいて、複数の電磁コイルに同時に通電する必要があるため、電磁コイルの消費電力が大きいという問題がある。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、個々のプランジャを個別に固定コアに吸引でき、かつ、複数のプランジャを同時に吸引する際には、電磁コイルの消費電力を小さくすることができるソレノイド装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、通電により磁束を発生する第1電磁コイル及び第2電磁コイルと、
該第1電磁コイルへの通電に伴って進退する第1プランジャと、
上記第2電磁コイルへの通電に伴って進退する第2プランジャと、
上記第1プランジャの進退方向において該第1プランジャに対向する位置に配された第1固定コアと、
上記第2プランジャの進退方向において該第2プランジャに対向する位置に配された第2固定コアと、
上記第1プランジャと上記第2プランジャとを連結する第1連結ヨークと、
上記第1プランジャと上記第2固定コアとを連結する第2連結ヨークと
上記第1電磁コイルの磁束が流れる第1磁気回路構成ヨークとを備え、
上記進退方向における上記第1固定コアを設けた側にて、上記第1磁気回路構成ヨークと上記第2連結ヨークとは離隔しており、
上記第2連結ヨークの、上記第2固定コアに接続した側とは反対側の端部は、上記第1プランジャに近接しており、
上記第1電磁コイルと上記第2電磁コイルとの2つの電磁コイルのうち上記第1電磁コイルのみ通電した状態において、該第1電磁コイルの磁束が上記第1磁気回路構成ヨークと上記第1プランジャと上記第1固定コアとを含む第1磁気回路を流れることによって生じる磁力により、上記第2プランジャを上記第2固定コアに吸引することなく上記第1プランジャを上記第1固定コアに吸引し、
上記2つの電磁コイルへの通電をいずれも停止した両非通電状態から、該2つの電磁コイルのうち上記第2電磁コイルのみ通電したときにおいては、該第2電磁コイルの磁束が上記第2プランジャと上記第2固定コアとを含む第2磁気回路を流れることによって生じる磁力により、上記第1プランジャを上記第1固定コアに吸引することなく上記第2プランジャを上記第2固定コアに吸引し、
上記2つの電磁コイルの双方に通電した両通電状態においては、該2つの電磁コイルの磁束が上記第1磁気回路と上記第2磁気回路とを流れることによって生じる磁力により、上記第1プランジャを上記第1固定コアに吸引すると共に、上記第2プランジャを上記第2固定コアに吸引し、上記第2電磁コイルの磁束の一部が上記第1連結ヨークと上記第1プランジャと上記第2連結ヨークと上記第2固定コアと上記第2プランジャとを含み上記第1磁気回路構成ヨークを含まない第3磁気回路を流れ、
上記両通電状態から、上記第2電磁コイルへの通電を維持したまま上記第1電磁コイルへの通電を停止したときは、上記第2電磁コイルの磁束が上記第2磁気回路と上記第3磁気回路とを流れることによって生じる磁力により、上記第2プランジャを上記第2固定コアに吸引しつつ、上記第1プランジャを、上記第1固定コアに吸引された位置である吸引位置に保持するよう構成されていることを特徴とするソレノイド装置にある(請求項1)。
上記ソレノイド装置は、上記両通電状態にしたときに、第2電磁コイルの磁束が上記第3磁気回路に流れるよう構成されている。そして、この両通電状態から、第2電磁コイルへの通電を維持したまま第1電磁コイルへの通電を停止したときは、第2電磁コイルの磁束が上記第2磁気回路と上記第3磁気回路とを流れることにより生じる磁力によって、第2プランジャを第2固定コアに吸引しつつ、第1プランジャを上記吸引位置に保持するよう構成されている。そのため、第1電磁コイルに通電しなくても、第2電磁コイルへの通電のみによって、2本のプランジャを同時に吸引することができる。したがって、電磁コイルの消費電力を低減することが可能になる。
また、上記ソレノイド装置においては、上記2つの電磁コイルのうち上記第1電磁コイルのみ通電すると、2本のプランジャのうち第1プランジャのみが固定コア(第1固定コア)に吸引される。また、上記両非通電状態から、2つの電磁コイルのうち第2電磁コイルのみ通電した状態にすると、第2電磁コイルの磁束は第3磁気回路を流れず、2本のプランジャのうち第2プランジャのみが固定コア(第2固定コア)に吸引される。そのため、第1プランジャと第2プランジャとを別々に、固定コアに吸引させることができる。
以上のごとく、本発明によれば、個々のプランジャを個別に固定コアに吸引でき、かつ、複数のプランジャを同時に吸引する際には、電磁コイルの消費電力を小さくすることができるソレノイド装置を提供することができる。
実施例1における、ソレノイド装置を用いた電磁継電器の断面図。 実施例1における、電磁継電器の動作順序を説明するための図。 図2に続く図。 図3に続く図。 図4に続く図。 実施例1における、電磁継電器を用いた回路の例。 実施例1における、ソレノイド装置の斜視図。 実施例2における、ソレノイド装置の斜視図。 実施例3における、電磁継電器の断面図。 実施例3における、2個の電磁コイルに通電した状態での、電磁継電器の断面図。 実施例4における、ソレノイド装置を用いた電磁継電器の断面図。 実施例4における、電磁継電器の動作順序を説明するための図。 図12に続く図。 図13に続く図。 図14に続く図。 図15に続く図。 図16に続く図。 実施例4における、電磁継電器を用いた回路の例。 実施例5における、ソレノイド装置の斜視図。
上記ソレノイド装置は、例えば電磁継電器に用いることができる。例えば、電磁継電器に2個のスイッチを設け、一方のスイッチを第1プランジャによって開閉し、他方のスイッチを第2プランジャによって開閉するよう構成できる。
また、上記第1プランジャは、プランジャ本体部と、該プランジャ本体部に磁気的に連結した接離部とを備え、上記吸引位置においては、上記接離部が上記第1連結ヨーク又は上記第2連結ヨークに接近して、これらの間隔が相対的に狭くなり、上記第1プランジャが上記第1固定コアに吸引されない非吸引位置においては、上記接離部が上記第1連結ヨーク又は上記第2連結ヨークから離隔して、これらの間隔が上記吸引位置よりも広くなるよう構成されていることが好ましい(請求項2)。
この場合には、両通電状態にしたときに、第1プランジャが吸引位置まで吸引され、上記接離部が、第1連結ヨーク又は第2連結ヨークに接近する。そのため、これらの間の磁気抵抗が小さくなり、第2電磁コイルの磁束が流れやすくなる。すなわち、第2電磁コイルの磁束が第3磁気回路を流れやすくなる。したがって、両通電状態にしてから、第2電磁コイルへの通電を維持したまま第1電磁コイルを通電停止したときには、第3磁気回路に磁束が流れることによって生じる磁力により、第1プランジャを吸引位置に容易に保持することができる。
また、上記両非通電状態にしたときには、第1プランジャは上記非吸引位置に移動して、接離部が、第1連結ヨーク又は第2連結ヨークから離隔する。そのため、これらの間の磁気抵抗が大きくなる。したがって、この両非通電状態から、2個の電磁コイルのうち第2電磁コイルにのみ通電する状態に切り替えた場合に、第3磁気回路に磁束が流れにくくなり、第1プランジャを吸引することなく、第2プランジャのみを第2固定コアに吸引させることができる。
なお、接離部が「磁気的に連結した」とは、接離部とプランジャとが、これらの間を磁束が流れることが可能な状態で接続されている状態を意味する。例えば、接離部とプランジャとを、軟磁性体によって一体的に形成したり、これらを別々の部品として形成して、プランジャに接離部を接触させつつ固定したりすることにより、接離部がプランジャ本体部に「磁気的に連結した」状態にすることができる。
また、上記接離部は上記プランジャ本体部よりも拡径しており、上記第1連結ヨーク又は上記第2連結ヨークには、上記プランジャ本体部を挿通した貫通孔が形成され、上記第1プランジャが上記吸引位置に移動したときに、上記接離部が上記貫通孔の周辺部に接触するよう構成されていることが好ましい(請求項3)。
この場合には、第1プランジャが吸引位置に移動したときに、接離部を、貫通孔の周り全てに接触させることができ、接離部と第1連結ヨーク又は第2連結ヨークとの接触面積を増やすことができる。そのため、第2電磁コイルの磁束が第3磁気回路に流れた場合に、接離部に強い磁力が生じ、第1プランジャを吸引位置に確実に保持することができる。
また、上記貫通孔の内周面と上記プランジャ本体部との間に、所定の隙間が形成されていることが好ましい(請求項4)。
この場合には、上記隙間が形成されているため、上記両通電状態にしたときに、磁束が、貫通孔の内周面からプランジャ本体部へ通過しにくくなる。そのため、第3磁気回路の磁束が接離部へ流れやすくなり、強い磁力で接離部を吸引することができる。また、上記構成にすると、プランジャ本体部が、磁力によって貫通孔の内周面に強く引き付けられることを抑制できる。そのため、第1プランジャの進退動作をスムーズに行うことが可能になる。
また、通電により磁束を発生する第3電磁コイルと、該第3電磁コイルへの通電に伴って進退する第3プランジャと、該第3プランジャの進退方向において該第3プランジャに対向する位置に配された第3固定コアと、上記第3電磁コイルの磁束が通過し上記第3プランジャが摺接する第3プランジャ用ヨークとを備え、上記第3プランジャは、上記第1電磁コイル又は上記第2電磁コイルへの通電によって生じた磁束の影響を受けず、上記第3電磁コイルへの通電によって生じた磁束の影響のみを受けて進退動作し、上記第1プランジャ及び上記第2プランジャは、上記第3電磁コイルの磁束の影響を受けて進退動作しないよう構成され、上記第3プランジャ用ヨークは、上記第1連結ヨーク又は上記第2連結ヨークと一体化していることが好ましい(請求項5)。
この場合には、第3プランジャ用ヨークが第1連結ヨーク又は第2連結ヨークと一体化しているため、部品点数を低減できる。そのため、ソレノイド装置の製造コストを低減することができる。
(実施例1)
上記ソレノイド装置に係る実施例について、図1〜図7を用いて説明する。図1に示すごとく、本例のソレノイド装置1は、第1電磁コイル2aと、第2電磁コイル2bと、第1プランジャ3aと、第2プランジャ3bと、第1固定コア5aと、第2固定コア5bと、第1連結ヨーク41と、第2連結ヨーク42とを備える。図2、図3に示すごとく、第1電磁コイル2aと第2電磁コイル2bは、通電により磁束Φを発生する。図2に示すごとく、第1プランジャ3aは、第1電磁コイル2aへの通電に伴って進退する。また、図3に示すごとく、第2プランジャ3bは、第2電磁コイル2bへの通電に伴って進退する。第1固定コア5aは、第1プランジャ3aの進退方向(Z方向)において、第1プランジャ3aに対向する位置に配されている。第2固定コア5bは、第2プランジャ3bの進退方向(Z方向)において、第2プランジャ3bに対向する位置に配されている。第1連結ヨーク41は、第1プランジャ3aと第2プランジャ3bとを連結している。第2連結ヨーク42は、第1プランジャと第2固定コア5bとを連結している。
図2に示すごとく、第1電磁コイル2aと第2電磁コイル2bとの2つの電磁コイル2(2a,2b)のうち第1電磁コイル2aのみ通電した状態(第1通電状態)において、第1電磁コイル2aの磁束Φが第1磁気回路C1を流れることによって生じる磁力により、第2プランジャ3bを第2固定コア5bに吸引することなく第1プランジャ3aを第1固定コア5aに吸引する。第1磁気回路C1は、第1プランジャ3a第1固定コア5aとを含む磁気回路である。
また、2つの電磁コイル2a,2bへの通電をいずれも停止した両非通電状態(図1参照)から、該2つの電磁コイル2a,2bのうち第2電磁コイル2bのみ通電する状態(第2通電状態:図3参照)にしたときには、第2電磁コイル2bの磁束Φが第2磁気回路C2を流れることによって生じる磁力により、第1プランジャ3aを第1固定コア5aに吸引することなく第2プランジャ3bを第2固定コア5bに吸引する。第2磁気回路C2は、第2プランジャ3bと第2固定コア5bとを含む磁気回路である。
図4に示すごとく、2つの電磁コイル2a,2bの双方に通電した両通電状態においては、2つの電磁コイル2a,2bの磁束Φが第1磁気回路C1と第2磁気回路C2とを流れることによって生じる磁力により、第1プランジャ3aを第1固定コア5aに吸引すると共に、第2プランジャ3bを第2固定コア5bに吸引する。また、第2電磁コイル2bの磁束Φの一部が第1連結ヨーク41と第1プランジャ3aと第2連結ヨーク42と第2固定コア5bと第2プランジャ3bとを含む第3磁気回路を流れる。
上記両通電状態から、図5に示すごとく、第2電磁コイル2bへの通電を維持したまま第1電磁コイル2aへの通電を停止したときは、第2電磁コイル2bの磁束Φが第2磁気回路C2と第3磁気回路C3とを流れることによって生じる磁力により、第2プランジャ3bを第2固定コア5bに吸引しつつ、第1プランジャ3aを、第1固定コア5aに吸引された位置である吸引位置に保持するよう構成されている。
本例のソレノイド装置1は、電磁継電器10に使用されている。電磁継電器10には、2つのスイッチ19(19a,19b)が形成されている。図1に示すごとく、個々のスイッチ19は、固定接点13と、可動接点14と、固定接点13を支持する金属製の固定接点支持部15と、可動接点14を支持する金属製の可動接点支持部16とからなる。可動接点支持部16には接点側ばね部材12が取り付けられている。この接点側ばね部材12は、可動接点支持部16を固定接点支持部15側へ押圧している。
また、プランジャ3と固定コア5との間には、コア側ばね部材11が設けられている。コア側ばね部材11は、プランジャ3を可動接点支持部16側へ押圧している。
図2に示すごとく、第1プランジャ3aが第1固定コア5aに吸引されると、接点側ばね部材12の押圧力により、可動接点支持部16が固定接点支持部15側へ押圧される。これにより、第1スイッチ19aがオン状態となる。
また、図1に示すごとく、第1電磁コイル2aへの通電を停止すると、磁束Φが消滅し、コア側ばね部材11aの押圧力により、第1プランジャ3aが可動接点支持部16側へ押圧される。そして、第1プランジャ3に取り付けた絶縁部300が可動接点支持部16に当接し、接点側ばね部材12の押圧力に抗して、可動接点支持部16を固定接点支持部15から離隔させる。これにより、第1スイッチ19aがオフ状態となる。なお、第2スイッチ19bも同様に、第2電磁コイル2bへの通電または通電停止を切り替えることにより、オン状態またはオフ状態を切り替えるようになっている。
本例の電磁継電器10は、図6に示す回路に用いられる。同図に示すごとく、本例では、直流電源6と電子機器63とを繋ぐ電源入力線66に電磁継電器10を設けてある。電源入力線66は、直流電源6の正電極と電子機器63とを繋ぐ正側配線64と、直流電源6の負電極と電子機器63とを繋ぐ負側配線65とからなる。正側配線64と負側配線65との間には、平滑コンデンサ61を接続してある。
負側配線65には第1スイッチ19aが設けられ、正側配線64には第2スイッチ19bが設けられている。また、また、電源入力線66には、電流センサ69が取り付けられている。この電流センサ69は制御回路部60に接続している。また、制御回路部60によって、スイッチ19a,19bのオンオフを制御している。
本例の電磁継電器10は、電子機器63を起動する前に、スイッチ19a,19bが溶着しているか否かを確認できるようになっている。すなわち、まず、制御回路部60によって、第1電磁コイル2aのみ通電し、第1スイッチ19aをオンにする(図2参照)。このとき、電流センサ69によって電流が検知されなければ、第2スイッチ19bは溶着していないと判断する。その後、第1スイッチ19aをオフし、第2電磁コイル2bのみ通電して、第2スイッチ19bをオンする(図3参照)。そして、電流センサ69によって電流が検知されなければ、第1スイッチ19aは溶着していないと判断する。これら2個のスイッチ19a,19bが両方とも溶着していないことを確認した後、2個のスイッチ19a,19bをオンする(図4、図5参照)。これにより、2個のスイッチ19を通じて、電子機器63に電力を供給する。
一方、図1に示すごとく、第1連結ヨーク41にはプランジャ挿通孔410及び貫通孔412が形成されている。プランジャ挿通孔410には、第2プランジャ3bを挿通してある。貫通孔412には、第1プランジャ3aが配されている。また、第2連結ヨーク42にはプランジャ挿通孔420が形成されている。このプランジャ挿通孔420には、第1プランジャ3aを挿通してある。プランジャ3(3a,3b)が進退動作すると、プランジャ3a,3bはプランジャ挿通孔420,410の内周面に摺接する。
図1に示すごとく、第1プランジャ3aは、プランジャ本体部30と、該プランジャ本体部30に磁気的に連結した接離部31とを備える。接離部31は、プランジャ本体部30よりも拡径している。貫通孔412の内周面と、プランジャ本体部30との間には隙間dが形成されている。接離部31の外径は、貫通孔412の内径よりも大きい。
図4に示すごとく、第1プランジャ3aを第1固定コア5aに吸引した吸引位置においては、接離部31が第1連結ヨーク41に接近して、Z方向におけるこれらの間隔が相対的に狭くなる。本例では、吸引位置において、接離部31が貫通孔412の周辺部427に接触する。また、図3に示すごとく、第1プランジャ3aが第1固定コア5aに吸引されない非吸引位置においては、接離部31が第1連結ヨーク41から離隔して、Z方向におけるこれらの間隔が吸引位置よりも広くなる。
図1、図7に示すごとく、第2連結ヨーク42には、コア接続ヨーク43が連結している。コア接続ヨーク43は、第1固定コア5aに接続した第1コア接続部431と、該第1コア接続部431と第2連結ヨーク42を繋ぐ第1連結部432とを有する。
第2連結ヨーク42のうち第2固定コア5bに接続した部分である第2コア接続部425と、第1コア接続部431との間には、これらの間に磁束Φが流れることを抑制する切欠部491が形成されている。
また、第1連結ヨーク41と第2連結ヨーク42とは、第2連結部442によって接続されている。
上記第1連結部432は、2本のプランジャ3a,3bの配列方向(X方向)における、第2連結ヨーク42および第1コア接続部431の、第2電磁コイル2bから遠い側の端部422,433を連結している。第2連結部442は、X方向における、第1連結ヨーク41と第2連結ヨーク42の、第1電磁コイル2aから遠い側の端部411,421を接続している。
第1連結ヨーク41、第2連結ヨーク42、コア接続ヨーク43、第2連結部442は、板状に形成されている。図1に示すごとく、第2連結ヨーク42は、第1固定コア5a側に突出した突出壁部419を有する。この突出壁部419の内側が、上述したプランジャ挿通孔420になっている。また、第1連結ヨーク41は、第2固定コア5b側に突出した突出壁部429を備える。この突出壁部429の内側が、上述したプランジャ挿通孔410になっている。
図2に示すごとく、2つの電磁コイル2のうち、第1電磁コイル2aのみ通電すると、磁束Φが発生し、この磁束Φは第1磁気回路C1を流れる。第1磁気回路C1は、第1プランジャ3a、第2連結ヨーク42、コア接続ヨーク43、第1固定コア5aからなる。
なお、第1コア接続部431と第2コア接続部425との間には、切欠部491が形成されているため、これらの間には磁束Φが流れにくい。そのため、2個の電磁コイル2のうち第1電磁コイル2aのみを通電したときに、磁束Φは、第1固定コア5a、第1プランジャ3a、第1連結ヨーク41、第2プランジャ3b、第2固定コア5b、第2コア接続部425、第1コア接続部431からなる磁気回路を流れにくくなる。したがって、第1電磁コイル2aの磁束Φによって第2プランジャ3bが第2固定コア5bに吸引されにくい。
また、両非通電状態(図1参照)から、図3に示すごとく、第2電磁コイル2bのみ通電した状態に切り替えると、第2電磁コイル2bの磁束Φは第2磁気回路C2を流れる。これによって生じる磁力により、第2プランジャ3bが第2固定コア5bに吸引される。第2磁気回路C2は、第2プランジャ3b、第1連結ヨーク41、第2連結部442、第2連結ヨーク42、第2固定コア5bからなる。
なお、図1に示すごとく、ソレノイド装置1を両非通電状態にして、第1プランジャ3aが非吸引位置にあるときは、接離部31が第1連結ヨーク41から離隔し、これらの間の磁気抵抗が大きくなる。そのため、この両非通電状態から、図3に示すごとく、第2電磁コイル2bのみ通電した状態に切り替えても、磁束Φは第3磁気回路C3を流れにくく、接離部31が第1連結ヨーク41に吸引されない。したがって、2本のプランジャ3のうち第2プランジャ3bのみが吸引される。
また、図4に示すごとく、両通電状態にした場合には、第1電磁コイル2aの磁束Φが第1磁気回路C1を流れ、これによって生じた磁力により、第1プランジャ3aが第1固定コア5aに吸引されると共に、第2電磁コイル2bの磁束Φが第2磁気回路C2を流れ、これによって生じた磁力により、第2プランジャ3bが第2固定コア5bに吸引される。また、第1プランジャ3aが第1固定コア5aに吸引されると、接離部31が第1連結ヨーク41に接近し、これらの間の磁気抵抗が小さくなる。そのため、第2電磁コイル2bの磁束Φが第3磁気回路C3を流れやすくなる。
本例の作用効果について説明する。本例のソレノイド装置1は、両通電状態(図4参照)にしたときに、第2電磁コイル2bの磁束Φが第3磁気回路C3に流れる。そして、この両通電状態から、第2電磁コイル2bへの通電を維持したまま第1電磁コイル2aへの通電を停止したとき(図5参照)は、第2電磁コイル2bの磁束Φが第2磁気回路C2と第3磁気回路C3とを流れることにより生じる磁力によって、第2プランジャ3bを第2固定コア5bに吸引しつつ、第1プランジャ3aを吸引位置に保持する。したがって、第1電磁コイル2aに通電しなくても、第2電磁コイル2bへの通電のみによって、2本のプランジャ3a,3bを同時に吸引でき、スイッチ19a,19bをオンにして、電子機器63(図6参照)に電力を供給できる。本例ではこのように、電子機器63への電力供給時には、第1電磁コイル2aに通電する必要がないため、電磁コイル2による消費電力を低減することができる。
また、本例のソレノイド装置1は、第1通電状態(図2参照)にすると、2本のプランジャ3のうち第1プランジャ3aのみが固定コア5に吸引される。また、両非通電状態(図1参照)から第2通電状態(図3参照)にすると、第2電磁コイル2bの磁束Φは第3磁気回路C3に流れないため、2本のプランジャ3のうち第2プランジャ3bのみが固定コア5に吸引される。そのため、第1プランジャ3aと第2プランジャ3bを別々に、固定コア5に吸引させることができる。これにより、スイッチ19a,19bが溶着しているか否かの確認をすることが可能になる。
また、図1、図7に示すごとく、本例の接離部31はプランジャ本体部30よりも拡径している。第1プランジャ3aが吸引位置に移動したときに、接離部31は貫通孔412の周辺部427に接触する。
したがって、第1プランジャ3aが吸引位置に移動したときに、接離部31を、貫通孔412の周り全てに接触させることができる。そのため、接離部31と第1連結ヨーク41との接触面積を増やすことができる。したがって、図4に示すごとく、第2電磁コイル2bの磁束Φが第3磁気回路C3に流れた場合に、接離部31に強い磁力が生じる。これにより、第1プランジャ3aを吸引位置に確実に保持することが可能になる。
また、本例では図4に示すごとく、貫通孔412の内周面とプランジャ本体部30との間に隙間dが形成されている。
したがって、両通電状態にしたときに、第2電磁コイル2bの磁束Φが、貫通孔412の内周面とプランジャ本体部30との間を通過しにくくなる。そのため、第2電磁コイル2bの磁束Φが周辺部427と接離部31との間を流れやすくなり、強い磁力で接離部31を吸引することができる。また、上記構成にすると、プランジャ本体部30が、磁力によって貫通孔412の内周面に強く引き付けられることを抑制できる。そのため、第1プランジャ3aの進退動作をスムーズに行うことができる。
また、図3に示すごとく、本例のプランジャ3は、該プランジャ3の径方向に突出した鍔部38を有する。そして、電磁コイル2への通電により発生した磁束Φが鍔部38を流れるよう構成されている。
このようにすると、磁束Φが鍔部38を流れるため、プランジャ3に流れる磁束Φの量を多くすることができる。そのため、電磁コイル2へ通電した際に、プランジャ3に発生する磁力をより強くすることができ、プランジャ3を強い磁力で吸引することが可能になる。
以上のごとく、本例によれば、個々のプランジャを個別に固定コアに吸引でき、かつ、複数のプランジャを同時に吸引する際には、電磁コイルの消費電力を小さくすることができるソレノイド装置を提供することができる。
(実施例2)
本例は、ヨーク4の形状を変更した例である。図8に示すごとく、本例のソレノイド装置1は、第1連結部432と第2連結部442とを、それぞれ2枚備える。2枚の第1連結部432a,432bは、X方向とZ方向との双方に直交する方向(Y方向)において第1電磁コイル2aを挟む位置に形成されている。また、2枚の第2連結部442a,442bは、Y方向において、第2電磁コイル2bを挟む位置に形成されている。
本例の作用効果について説明する。本例では、第1連結部432と第2連結部442とをそれぞれ2枚備えるため、電磁コイル2から発生し第1連結部432又は第2連結部442を流れる磁束Φの量を増やすことができる。そのため、プランジャ3の吸引力を強くすることができる。また、ヨーク4の形状を簡素化でき、組付性を向上することができる。
その他は、実施例1と同様である。また、本例に関する図面に用いた符号のうち、実施例1において用いた符合と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成等を表す。
(実施例3)
本例は、第2プランジャ3bの進退方向を逆にした例である。図9、図10に示すごとく、本例では、第2電磁コイル2bと、第2プランジャ3bと、第2固定コア5bと、第2スイッチ19bとを、第1電磁コイル2a等に対してZ方向に反対向きに配置した。第1電磁コイル2aを通電すると、第1プランジャ3aはケース18の底壁181に近づく方向に移動し、第2プランジャ3bは、第2電磁コイル2bに通電すると、底壁181から遠ざかる方向に移動する。
本例のソレノイド装置1は、実施例1と同様に、第1連結ヨーク41と、第2連結ヨーク42とを備える。第1連結ヨーク41はコア接続ヨーク43に連結している。第1連結ヨーク41と第2連結ヨーク42とは、第2連結部442によって接続されている。
第1プランジャ3aは、実施例1と同様に、プランジャ本体部30と、接離部31とを備える。本例では、第1プランジャ3aが吸引位置(図10参照)に移動したときには、接離部31が第2連結ヨーク42接近して、これらの間隔が相対的に狭くなる。また、第1プランジャ3aが非吸引位置(図9参照)に移動したときには、接離部31が第2連結ヨーク42から離隔して、これらの間隔が相対的に広くなる。
上記構成にすると、電磁継電器10を、例えば車両内のように振動が生じやすい場所でも使用することができる。すなわち、電磁コイル2a,2bへの通電によって、各プランジャ3a,3bを同一方向に吸引する場合は、振動が生じてプランジャ3a,3bが同時に同一方向に移動したときに、2個のスイッチ19a,19bが同時にオンしてしまう可能性が考えられる。そのため、意図しない時に電子機器63(図6参照)に電力が供給される可能性が考えられる。しかしながら、2本のプランジャ3a,3bを、電磁コイル2によって互いに異なる方向に吸引するよう構成すれば、振動が生じて2本のプランジャ3a,3bが同一方向に移動したときでも、2個のスイッチ19a,19bのうち一方のスイッチ19はオフさせることができる。そのため、この場合に、電子機器63に電力が供給されることを防止できる。
なお、本例では、第2プランジャ3bを、第1プランジャ3aに対して180°異なる方向に進退するよう構成したが、この角度は任意でよく、例えば90°異なるようにしてもよい。
その他は、実施例1と同様である。また、本例に関する図面に用いた符号のうち、実施例1において用いた符合と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成等を表す。
(実施例4)
本例は、電磁コイル2と、プランジャ3と、固定コア5と、スイッチ19の数を変更した例である。図11に示すごとく、本例の電磁継電器10は、電磁コイル2と、プランジャ3と、固定コア5と、スイッチ19をそれぞれ3個備える。本例における第1電磁コイル2a、第2電磁コイル2b、第1プランジャ3a、第2プランジャ3b、第1固定コア5a、第2固定コア5b、第1スイッチ19a、第2スイッチ19bは、実施例1と同様の構造を有する。本例ではこれらの他に、第3電磁コイル2c、第3プランジャ3c、第3固定コア5c、第3スイッチ19cを備える。第3プランジャ3cは、第3電磁コイル2cへの通電に伴って、Z方向に進退動作する。第3固定コア5cは、Z方向において、第3プランジャ3cに対向する位置に配されている。第3スイッチ19cは、第3プランジャ3cが第3固定コア5cに吸引されたときにオンとなり(図12参照)、第3プランジャ3cが吸引されないときはオフになる(図11参照)。
本例のソレノイド装置1は図11、図12に示すごとく、第3電磁コイル2cの磁束Φが通過し第3プランジャ3cが摺接する第3プランジャ用ヨーク49を備える。第3プランジャ用ヨーク49には、第3プランジャ用挿通孔428が形成されている。この第3プランジャ用挿通孔428に第3プランジャ3cを挿通してある。また、第3プランジャ用ヨーク49には、第2コア接続ヨーク45が連結している。第2コア接続ヨーク45は、第3固定コア5cに接続した第3コア接続部451と、該第3コア接続部451と第3プランジャ用ヨーク49とを繋ぐ第3連結部452とを有する。第3コア接続部451と、第1コア接続部431との間には、これらの間に磁束Φが流れることを抑制する第2切欠部492が形成されている。また、第3プランジャ用ヨーク49と第2連結ヨーク42とは、一枚のヨーク材から構成されており、一体化している。
図11〜図14に示すごとく、本例の第3プランジャ3cは、第1電磁コイル2a又は第2電磁コイル2bへの通電によって生じた磁束Φの影響を受けず、第3電磁コイル2cへの通電によって生じた磁束Φの影響のみを受けて進退動作する。また、第1プランジャ3a及び第2プランジャ3bは、第3電磁コイル2cの磁束Φの影響を受けて進退動作しないよう構成されている。
すなわち、3個の電磁コイル2(2a〜2c)のうち、第3電磁コイル2cのみ通電すると(図12参照)、第3電磁コイル2cの磁束Φは第4磁気回路C4を流れ、これによって生じた磁力によって、3つのプランジャ3のうち第3プランジャ3cのみが固定コア5(第3固定コア5c)に吸引される。これに伴って、第3スイッチ19cがオンになる。第4磁気回路C4は、第3プランジャ3c、第3プランジャ用ヨーク49、第2コア接続ヨーク45、第3固定コア5cからなる。
また、3個の電磁コイル2のうち第1電磁コイル2aのみ通電すると(図13参照)、実施例1と同様に、第2プランジャ3bは吸引されず、第1プランジャ3aのみが吸引される。これに伴って、第1スイッチ19aがオンになる。この際、第3プランジャ3cは吸引されない。
また、3個の電磁コイル2のいずれも通電しない状態(図11参照)から、第2電磁コイル2bのみ通電した状態に切り替えると(図14参照)、実施例1と同様に、第1プランジャ3aは吸引されず、第2プランジャ3bのみが吸引される。これに伴って、第2スイッチ19bがオンになる。この際、第3プランジャ3cは吸引されない。
また、本例では、3つの電磁コイル2のうち第1電磁コイル2aと第3電磁コイル2cのみ通電すると(図15参照)、第2プランジャ3bを吸引することなく、第1プランジャ3aと第3プランジャ3cを吸引する。これにより、第1スイッチ19aと第3スイッチ19cがオンになる。
また、本例では図16に示すごとく、3個の電磁コイル2を全て通電すると、3本のプランジャ3が全て吸引される。これにより、3個のスイッチ19a〜19cが全てオンになる。第3電磁コイル2cの磁束Φは第4磁気回路C4を流れ、第1電磁コイル2cの磁束Φは第1磁気回路C1を流れる。また、第2電磁コイル2bの磁束Φは、第2磁気回路C2と第3磁気回路C3とを流れる。
この後、図17に示すごとく、第1電磁コイル2aと第3電磁コイル2cの通電を停止すると、第2電磁コイル2bの磁束Φが第2磁気回路C2と第3磁気回路C3とを流れることにより生じる磁力によって、第2プランジャ3bを吸引しつつ、第1プランジャ3aを吸引位置に保持する。第3プランジャ3cは吸引解除される。
次に、本例の電磁継電器10を用いた回路の説明をする。図18に示すごとく、本例では、直流電源6と電子機器63とを、正側配線64および負側配線65によって接続している。負側配線65には第1スイッチ19aを設け、正側配線64には第2スイッチ19bを設けてある。正側配線64と負側配線65との間には、平滑コンデンサ61が接続している。また、第3スイッチ19cとプリチャージ抵抗62とを直列接続した直列体67が、第2スイッチ19bに並列接続されている。
本例では、電子機器63に電力を供給する前に、各スイッチ19が溶着しているか否かを確認する。まず、第3スイッチ19cのみをオンし(図12参照)、電流センサ69が電流を検知するか否かを確認する。電流を検知した場合は、第1スイッチ19aが溶着していると判断する。続いて、第1スイッチ19aのみをオンし(図13参照)、電流センサ69が電流を検知するか否かを確認する。電流を検知した場合は、第2スイッチ19b又は第3スイッチ19cが溶着していると判断する。その後、同様に、第2スイッチ19bのみをオンし(図13参照)、電流センサ69が電流を検知するか否かを確認する。
全てのスイッチ19が溶着していないと判断した場合は、電子機器63への電力供給を開始する。まず、第3電磁コイル2cと第1電磁コイル2aに通電して、第3スイッチ19cと第1スイッチ19aをオンにする(図15参照)。これにより、プリチャージ抵抗62を介して電流を流し、平滑コンデンサ61をプリチャージする。プリチャージ抵抗62を介して電流を流すことにより、突入電流が流れることを抑制し、スイッチ19の溶着を防止している。また、平滑コンデンサ61の充電が完了した後は、さらに第2電磁コイル2bに通電して、第2スイッチ19bをオンする(図16参照)。その後、第3電磁コイル2cと第1電磁コイル2aへの通電を停止し(図17参照)、第2電磁コイル2bにのみ通電することによって、第1スイッチ19aと第2スイッチ19bの2つのスイッチ19をオンし続ける。これにより、電子機器63に電力を供給する。本例では、第1電磁コイル2aに通電することなく、第2電磁コイル2bへの通電のみによって、2個のスイッチ19a,19bをオンすることができ、電子機器63に電力を供給することができる。そのため、電磁コイル2による消費電力を低減することができる。
また、本例では、図11に示すごとく、第3プランジャ用ヨーク49が第2連結ヨーク42と一体化している。そのため、部品点数を低減することができる。これにより、ソレノイド装置1の製造コストを低減することが可能になる。
その他は、実施例1と同様である。また、本例に関する図面に用いた符号のうち、実施例1において用いた符合と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成等を表す。
なお、本例では、第3プランジャ用ヨーク49を第2連結ヨーク42と一体化させたが、第3プランジャ用ヨーク49を第1連結ヨーク41と一体化させてもよい。この場合にも、部品点数を低減でき、ソレノイド装置1の製造コストを低減することができる。
(実施例5)
本例は、ヨーク4の形状を変更した例である。図19に示すごとく、本例のソレノイド装置1は、第1連結部432と、第2連結部442と、第3連結部452とを、それぞれ2枚備える。2枚の第1連結部432a,432bは、第1電磁コイル2aをY方向から挟む位置に設けられている。2枚の第1連結部432a,432bは、それぞれ、第2連結ヨーク42と第1コア接続部431とを連結している。また、2枚の第2連結部442a,442bは、第2電磁コイル2bをY方向から挟む位置に設けられている。2枚の第2連結部442a,442bは、それぞれ、第1連結ヨーク41と第2連結ヨーク42とを連結している。また、2枚の第3連結部452a,452bは、第3電磁コイル2cをY方向から挟む位置に設けられている。2枚の第3連結部452a,452bは、それぞれ、第3プランジャ用ヨーク49と第3コア接続部451とを連結している。
本例の作用効果について説明する。本例のヨーク4は、第1連結部432と、第2連結部442と、第3連結部452とをそれぞれ2枚備えるため、電磁コイル2から発生し第1連結部432、又は第2連結部442、又は第3連結部452を流れる磁束Φの量を、それぞれ増やすことができる。そのため、プランジャ3の吸引力を強くすることができる。
その他は、実施例1と同様である。また、本例に関する図面に用いた符号のうち、実施例1において用いた符合と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成等を表す。
1 ソレノイド装置
2a 第1電磁コイル
2b 第2電磁コイル
3a 第1プランジャ
3b 第2プランジャ
41 第1連結ヨーク
42 第2連結ヨーク
5a 第1固定コア
5b 第2固定コア
C1 第1磁気回路
C2 第2磁気回路

Claims (5)

  1. 通電により磁束を発生する第1電磁コイル(2a)及び第2電磁コイル(2b)と、
    該第1電磁コイル(2a)への通電に伴って進退する第1プランジャ(3a)と、
    上記第2電磁コイル(2b)への通電に伴って進退する第2プランジャ(3b)と、
    上記第1プランジャ(3a)の進退方向において該第1プランジャ(3a)に対向する位置に配された第1固定コア(5a)と、
    上記第2プランジャ(3b)の進退方向において該第2プランジャ(3b)に対向する位置に配された第2固定コア(5b)と、
    上記第1プランジャ(3a)と上記第2プランジャ(3b)とを連結する第1連結ヨーク(41)と、
    上記第1プランジャ(3a)と上記第2固定コア(5b)とを連結する第2連結ヨーク(42)と
    上記第1電磁コイル(2a)の磁束が流れる第1磁気回路構成ヨーク(43)とを備え、
    上記進退方向における上記第1固定コア(5a)を設けた側にて、上記第1磁気回路構成ヨーク(43)と上記第2連結ヨーク(42)とは離隔しており、
    上記第2連結ヨーク(42)の、上記第2固定コア(5b)に接続した側とは反対側の端部は、上記第1プランジャ(3a)に近接しており、
    上記第1電磁コイル(2a)と上記第2電磁コイル(2b)との2つの電磁コイル(2)のうち上記第1電磁コイル(2a)のみ通電した状態において、該第1電磁コイル(2a)の磁束が上記第1磁気回路構成ヨーク(43)と上記第1プランジャ(3a)と上記第1固定コア(5a)とを含む第1磁気回路(C1)を流れることによって生じる磁力により、上記第2プランジャ(3b)を上記第2固定コア(5b)に吸引することなく上記第1プランジャ(3a)を上記第1固定コア(5a)に吸引し、
    上記2つの電磁コイル(2)への通電をいずれも停止した両非通電状態から、該2つの電磁コイル(2)のうち上記第2電磁コイル(2b)のみ通電したときにおいては、該第2電磁コイル(2b)の磁束が上記第2プランジャ(3b)と上記第2固定コア(5b)とを含む第2磁気回路(C2)を流れることによって生じる磁力により、上記第1プランジャ(3a)を上記第1固定コア(5a)に吸引することなく上記第2プランジャ(3b)を上記第2固定コア(5b)に吸引し、
    上記2つの電磁コイル(2)の双方に通電した両通電状態においては、該2つの電磁コイル(2)の磁束が上記第1磁気回路(C1)と上記第2磁気回路(C2)とを流れることによって生じる磁力により、上記第1プランジャ(3a)を上記第1固定コア(5a)に吸引すると共に、上記第2プランジャ(3b)を上記第2固定コア(5b)に吸引し、上記第2電磁コイル(2b)の磁束の一部が上記第1連結ヨーク(41)と上記第1プランジャ(3a)と上記第2連結ヨーク(42)と上記第2固定コア(5b)と上記第2プランジャ(3b)とを含み上記第1磁気回路構成ヨーク(43)を含まない第3磁気回路(C3)を流れ、
    上記両通電状態から、上記第2電磁コイル(2b)への通電を維持したまま上記第1電磁コイル(2a)への通電を停止したときは、上記第2電磁コイル(2b)の磁束が上記第2磁気回路(C2)と上記第3磁気回路(C3)とを流れることによって生じる磁力により、上記第2プランジャ(3b)を上記第2固定コア(5b)に吸引しつつ、上記第1プランジャ(3a)を、上記第1固定コア(5a)に吸引された位置である吸引位置に保持するよう構成されていることを特徴とするソレノイド装置(1)。
  2. 請求項1に記載のソレノイド装置(1)において、上記第1プランジャ(3a)は、プランジャ本体部(30)と、該プランジャ本体部(30)に磁気的に連結した接離部(31)とを備え、上記吸引位置においては、上記接離部(31)が上記第1連結ヨーク(41)又は上記第2連結ヨーク(42)に接近して、これらの間隔が相対的に狭くなり、上記第1プランジャ(3a)が上記第1固定コア(5a)に吸引されない非吸引位置においては、上記接離部(31)が上記第1連結ヨーク(41)又は上記第2連結ヨーク(42)から離隔して、これらの間隔が上記吸引位置よりも広くなるよう構成されていることを特徴とするソレノイド装置(1)。
  3. 請求項2に記載のソレノイド装置(1)において、上記接離部(31)は上記プランジャ本体部(30)よりも拡径しており、上記第1連結ヨーク(41)又は上記第2連結ヨーク(42)には、上記プランジャ本体部(30)を挿通した貫通孔(412)が形成され、上記第1プランジャ(3a)が上記吸引位置に移動したときに、上記接離部(31)が上記貫通孔(412)の周辺部(427)に接触するよう構成されていることを特徴とするソレノイド装置(1)。
  4. 請求項3に記載のソレノイド装置(1)において、上記貫通孔(412)の内周面と上記プランジャ本体部(30)との間に、所定の隙間(d)が形成されていることを特徴とするソレノイド装置(1)。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のソレノイド装置(1)において、通電により磁束を発生する第3電磁コイル(2c)と、該第3電磁コイル(2c)への通電に伴って進退する第3プランジャ(3c)と、該第3プランジャ(3c)の進退方向において該第3プランジャ(3c)に対向する位置に配された第3固定コア(5c)と、上記第3電磁コイル(2c)の磁束が通過し上記第3プランジャ(3c)が摺接する第3プランジャ用ヨーク(49)とを備え、上記第3プランジャ(3c)は、上記第1電磁コイル(2a)又は上記第2電磁コイル(2b)への通電によって生じた磁束の影響を受けず、上記第3電磁コイル(c)への通電によって生じた磁束の影響のみを受けて進退動作し、上記第1プランジャ(3a)及び上記第2プランジャ(3b)は、上記第3電磁コイル(2c)の磁束の影響を受けて進退動作しないよう構成され、上記第3プランジャ用ヨーク(49)は、上記第1連結ヨーク(41)又は上記第2連結ヨーク(42)と一体化していることを特徴とするソレノイド装置(1)。
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