JP5980307B2 - 摩擦クラッチの補正装置用の傾斜付きリング及びホルダ - Google Patents

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Description

本発明は、自動車の摩擦クラッチの、摩擦クラッチのカウンタプレートに対するプレッシャプレートの摩耗に基づく誤った間隔を補正することができる補正装置用の傾斜付きリング及びホルダに関する。
摩擦クラッチには、摩擦ライニングに発生した摩耗を補償するために、力制御された補正装置が設けられていてよい。この構成において、プレッシャプレート、例えば皿ばねを動かすための、摩擦クラッチのカウンタプレートに負荷を与える操作システムの摩耗に基づく不都合な圧着力の発生が検出され、この圧着力に基づいて補正が行われる。択一的には、クラッチディスクの摩擦ライニングの摩耗時に発生する、クラッチハウジングと操作システムとの間の誤った間隔を、検出する(「センシングする」)ことができ、誤った間隔に基づいて修正されることがある。この修正のために、カウンタプレートと操作システムとの間に配置された、傾斜システム又はねじ山といった補償手段が回動される。
独国特許出願公開第102009035225号明細書及び国際公開第2009/056092号から夫々、ストローク制御された補正装置を備えた摩擦クラッチが公知になっている。この補正装置においては、皿ばねとプレッシャプレートとを有する操作システムの間隔に基づいて軸線方向に移動する、センシング金属薄板の駆動ラッチが、ホルダによって支承されているスピンドルのピニオンに作用する。この構成において、スピンドルに取り付けられているスピンドルナットが、スピンドルの回動時に、プレッシャプレートと皿ばねとの間に配置されている傾斜システムの傾斜付きリングを、プレッシャプレートの対応傾斜部に対して相対的に回動させる。これにより、プレッシャプレートに対する操作システムの元々の間隔が、再び形成される。この構成において、プレッシャプレートに対するカウンタプレートのストローク中に、駆動ラッチはピニオンの歯の上を滑動し、かつ予め設定された摩耗の場合には、2つの歯の間の隙間に引っ掛かる。駆動ラッチは、摩擦クラッチの次の開放プロセスにおいて、ピニオンを形状結合式に連行して、ピニオンを回動させ、ひいてはスピンドルを回動させる。これによりスピンドルナットは、スピンドルに沿って運動し、傾斜付きリングを適切な角度量だけ回動させ、これによって摩擦クラッチは補正される。
摩擦クラッチの可動部分の意図しない相対運動により、不都合な状況において、補正装置による摩擦クラッチの不必要な補正が始動する、ということが起こることがある。
本発明の目的は、摩擦クラッチ用の補正装置の意図しない補正というリスクを少なくすることを可能にする措置を提供することである。
本発明によれば、摩擦クラッチのカウンタプレートとプレッシャプレートとの間の、摩耗に起因する誤った間隔を補正するための補正装置の傾斜システム用の傾斜付きリングが設けられており、誤った間隔を補正するために対応傾斜部上を滑動する滑り傾斜部と、プレッシャプレートからの傾斜付きリングの軸線方向の持上りを制限する、対応傾斜部に直接的又は間接的に結合されている保持ストッパに当接する、軸線方向において滑り傾斜部とは反対を向いている保持傾斜部とを備え、保持傾斜部の傾斜度は、滑り傾斜部の傾斜度に相当する。
傾斜付きリングの振動発生(Schwingungsanregung)時であっても、保持ストッパに衝突する保持傾斜部により、傾斜付きリングの対応傾斜部からの大幅な持上り若しくは対応傾斜部に結合されているプレッシャプレートからの大幅な持上りを回避することができる。これにより同時に、補正装置の内側での、傾斜付きリングの振動発生に起因する相対運動が回避されるので、可動型の傾斜付きリングによる補正装置の意図しない補正を回避することができる。特にこれにより、傾斜付きリングに支持されている、傾斜付きリングを回動させるためのピニオンを駆動する駆動ラッチの相対運動が回避される。これにより、摩擦クラッチ用の補正装置の意図しない補正に対するリスクを小さくすることが可能になる。保持傾斜部の傾斜度は、滑り傾斜部の傾斜度に対応することにより、傾斜付きリングが、保持ストッパにおいて引っ掛かることがないか、又は保持傾斜部と保持ストッパとの間隔が大きくなることが保証される。その代わりに、保持傾斜部と保持ストッパとの間隔は、摩擦クラッチの摩耗領域に亘って実質的に一定であることが保証される。滑り傾斜部及び保持傾斜部の操作は、互いにほぼ平行である。滑り傾斜部及び保持傾斜部は、軸線方向で上下に配置されていてよい。しかし、滑り傾斜部及び保持傾斜部が、軸線方向において側方に互いにずらされていてよいか、又はそれどころか種々異なる方向に、例えば周方向及び接線方向に方向付けられていてよい、ということも可能である。傾斜部及び対応傾斜部は、螺合部の部分であってもよいので、傾斜付きリングは螺合部の1つ又は複数のねじ山ピッチにおいて、対応傾斜部上を滑動することができる。対応傾斜部は、特にプレッシャプレートから単一構造で形成されている。補正装置のその他の構造的な構成は、本発明の部分として引き合いに出される、独国特許出願公開第102009035225号明細書又は国際公開第2009056092号に記載されているように構成されていてよい。
特に、保持傾斜部は、滑り傾斜部に対して特に接線方向に延びている介在部分として形成されている。この構成において、介在部分は、滑り傾斜部に対して別個の構成部分として形成されている。滑り傾斜部は、これによりほぼ環状のジオメトリを備えた構成部分により形成することができる一方で、介在部分は、例えば、ほぼ棒状のジオメトリ(幾何学形状)を備えた構成部分から形成することができる。傾斜付きリングの製造はこれにより簡略化されていて、かつ廉価である。介在部分は、例えば溶接、螺合又はリベット留めにより取外し可能か又は取外し不能に、滑り傾斜部を形成する傾斜付きリングの本体に取り付けられていてよい。介在部分は、特にピニオンに結合されている、傾斜付きリングを回動させるためのスピンドルに対してほぼ平行に配置されていてよいので、保持傾斜部は、スピンドルに対してほぼ平行に配置されている。これにより、保持ストッパは、スピンドルに対して隣り合って配置することができるので、特にピニオンに係合する駆動ラッチの領域において、傾斜付きリングの持上りを回避することができる。
好ましくは軸線方向に、滑り傾斜部とは反対を向いている、操作エレメント、特にレバーばねに衝突する操作ストッパ、及び/又は駆動ラッチを有する、補正を惹起するためのラッチ金属薄板に衝突するための軸線方向ストッパが設けられている。プレッシャプレートとカウンタプレートとの間のクラッチディスクの押圧により摩擦クラッチを閉鎖することができるように、傾斜付きリングを介して所定の力を対応傾斜部に加え、そしてこの対応傾斜部からプレッシャプレートに加えるために、操作ストッパを介して所定の力を導入することができる。操作エレメントは、例えば皿ばねとして構成されているレバーばねであってよい。このレバーばねは、所定の力を操作ストッパに伝達するために、特に周方向に延びているほぼ環状の旋回点を中心に弾性的に旋回することができる。傾斜付きリングに、駆動ラッチ用の軸線方向ストッパを配置することにより、駆動ラッチとピニオンとの間の軸線方向ストロークの調節は、操作エレメントの運動に依存しない。この構成において、傾斜付きリングに設けられている軸線方向ストッパは、耐用年数に亘っての不変の基準点である。この基準点から離れるようにして、プレッシャプレートは、補正プロセスの回数が増えるに伴い軸線方向に運動する。操作エレメントのリフト運動或いは持上り運動は、傾斜付きリングにおける軸線方向ストッパに対して影響を与えることはない。さらに、傾斜付きリング、ひいてはこの傾斜付きリングに不動に取り付けられているか又は傾斜付きリングから形成されている軸線方向ストッパも、振動に対して鈍感である。補正装置の誤った機能をもたらすことがある、軸線方向ストッパ、駆動ラッチ又は軸線方向ストッパの対応ストッパを形成する構成部材の故障又は損壊を避けるために、軸線方向ストッパは、特に軸線方向に弾性的に構成される。さらに、駆動ラッチは、軸線方向ストッパの到達後には、ピニオンと共にクラッチカバーに対して軸線方向に予負荷ばねの作用に抗して移動することができる。さらに予負荷ばねは、クラッチカバーの外側において片側で固定されていて、クラッチカバーに対して軸線方向に予負荷をかけている板ばねとして形成されていてよい。予負荷ばねにおいて、特に駆動ラッチ及びスペーサ金属薄板が固定されていて、これらは夫々、クラッチカバーを軸線方向に貫通する。傾斜付きリングに配置されている軸線方向ストッパは、好ましくは傾斜付きリングから直接的に形成されていてよく、例えば傾斜付きリングから形成されていてよいか又は一体成形されていてよい。択一的には軸線方向のストッパは、材料被覆、又は例えばリベット止め、ねじ止め又は溶接といった金属薄板部材といった適切な材料部品の固定により形成することができる。
さらに本発明は、摩擦クラッチの補正装置用のホルダに関し、このホルダは、スピンドルに螺嵌されているスピンドルナットを軸線方向に動かすために、ピニオンに結合されているスピンドルを支承するための第1の保持アームを有する。本発明によれば、この第1の保持アームは、補正装置の傾斜付きリングの、プレッシャプレートからの軸線方向の持上りを制限するために突出している保持ストッパを有する。この保持ストッパに衝突する保持傾斜部により、傾斜付きリングの振動が引き起こされた時であっても、対応傾斜部若しくはこの対応傾斜部に結合されたプレッシャプレートからの傾斜付きリングの大幅な持上りを回避することができる。これにより同時に、補正装置内における傾斜付きリングの振動発生に起因する相対運動は回避されるので、運動する傾斜付きリングによる、補正装置の意図しない補正を回避することができる。特にこれにより、傾斜付きリングに支持されている、傾斜付きリングを回動させるためにピニオンを駆動する駆動ラッチの相対運動が回避される。これにより、摩擦クラッチ用の、補正装置の意図しない補正に対するリスクを小さくすることが可能である。保持ストッパが第1の保持アームにより形成されていることにより、保持ストッパ用の別個の構成部材を設ける必要はないか、又は摩擦クラッチのプレッシャプレートのジオメトリを変更する必要はない。特に補正装置に必要な構成スペースは、実質、高められない。さらに、ホルダを打抜き加工すること及び保持ストッパをホルダの打抜き加工時に既に設けることが可能である。保持ストッパは、これにより特に第1の保持アームと一体に構成されていてよい。
特にスピンドルを支承するための、第1の保持アームに対して離間されている第2の保持アーム、及び第1の保持アームと第2の保持アームとの間で延在している、ホルダとプレッシャプレートとを取り付けるための取付け部材が設けられている。これによりホルダは、スピンドルを2つの個所において確実に支承することができる。特に第1の保持アーム、第2の保持アーム、取付け部材及び保持ストッパは、一体に構成されている。ホルダは、これにより特に打抜き加工及び非切削加工により、保持ストッパの形成のために甚大な付加コストを生じることなく製造することができる。
さらに本発明は、カウンタプレートと、プレッシャプレート及びカウンタプレートの間でクラッチディスクを押圧するためのプレッシャプレートとの間の摩耗に起因する誤った間隔を補正する、スピンドルに結合されているピニオンを備え、特に上述のように形成及び改良されていてよい、スピンドルを支承するホルダを備え、スピンドルに螺嵌されているスピンドルナットによって、対応傾斜部に対して相対的に回動可能な、摩耗に起因する誤った間隔を補正する、上述のように形成及び改良されていてよい傾斜付きリングを備え、この構成において保持傾斜部は、傾斜付きリングのプレッシャプレートからの軸線方向の持上りを制限するための、対応傾斜部に直接的に又は間接的に結合されている保持ストッパと協働し、ピニオンの周面に係合する、ピニオンを回動させる駆動ラッチを備える、自動車の摩擦クラッチ用の補正装置に関する。これにより、摩擦クラッチ用の補正装置の意図しない補正に対するリスクを少なくすることが可能である。
特に保持傾斜部と保持ストッパとの間に間隙が設けられている。この構成において、間隙は、ピニオンに係合する駆動ラッチのセンシング間隔より小さい。センシング間隔は、ピニオンの2つの歯の間に係止される駆動ラッチに基づいて、ピニオンの2つの歯の間でのさらなる係止を行うことができるように、軸線方向におけるピニオンに対する駆動ラッチの必要とする相対運動により定まる。この構成において、1つより多くの、軸線方向において互いにずらされている駆動ラッチが設けられていてよい、ということが特に可能である。これにより、例えば軸線方向に互いにずらされている2つの駆動ラッチの場合、センシング間隔を実質的に半分にすることができる。保持傾斜部と保持ストッパとの間の遊び若しくは間隙が、検出間隔より小さいことにより、遊びにより許容される、保持ストッパに対する保持傾斜部の軸線方向の相対運動時であっても、意図しない補正は回避されている。この構成において少なくとも1つの駆動ラッチは、ピニオンの1つの歯に沿ってのみ遊びの高さで滑動することができるが、ピニオンを回動させるために、他の歯中間室内に飛躍することはできない。
好ましくは、保持傾斜部を保持ストッパに接近させるための又は保持傾斜部を保持ストッパから押し離すための保持ばねが設けられている。これにより、傾斜付きリングを、摩擦クラッチの開放された位置において、保持ばねによって規定された位置に保持することができる。傾斜付きリングに作用することがある発生する振動は、保持ばねによって減衰することができる。傾斜付きリングの振動は、これにより少なくとも妨げることができる。特に、傾斜付きリングと対応傾斜部との間で発生している相対運動を減じることができる。
さらに本発明は、プレッシャプレートとカウンタプレートとの間のクラッチディスクを押圧するためのプレッシャプレートを少なくとも部分的にカバーするためのクラッチカバーを備え、プレッシャプレートとカウンタプレートとの間の摩耗に起因する誤った間隔を補正するための、傾斜付きリングに沿って滑動する対応傾斜部に対して周方向で傾斜付きリングを相対的に回動させる、上述のように形成されていてかつ改良されていてよい補正装置を備え、この補正装置は、ピニオンを回動させるための、ピニオンの周面に係合する駆動ラッチを備えた、クラッチカバーに支持されているラッチ金属薄板を有する、自動車用の摩擦クラッチ、特にデュアルクラッチに関する。補正装置により、摩擦クラッチ用の補正装置の意図しない補正に対するリスクを小さくすることが可能である。傾斜部及び対応傾斜部は、螺合部の部分であってもよいので、傾斜付きリングは、螺合部の1つ又は複数のねじ山ピッチにおいて対応傾斜部上を滑動することができる。
特に、保持ストッパはプレッシャプレートに結合されているか、又はプレッシャプレートにより形成されている。これにより、プレッシャプレートに対する保持ストッパの相対的な位置は固定されているので、保持ストッパに衝突可能な保持傾斜部を介して、プレッシャプレートに対する傾斜付きリングの軸線方向の相対的な位置は、選択して設けられていてよい。特に、プレッシャプレートからの傾斜付きリングの余りにも著しい持上りは回避される。好ましくは、対応傾斜部はプレッシャプレートにより一体に形成されているので、複数の製造公差の加算は回避されている。
摩擦クラッチの概略的な原理図である。 図1に示した摩擦クラッチ用の傾斜付きリングの概略的な原理図である。 図1に示した摩擦クラッチの実施の形態を概略的に示す斜視図である。 図3に示した摩擦クラッチの補正装置を概略的に示す斜視図である。 図4に示した補正装置のホルダを概略的に示す斜視図である。
以下に、本発明を有利な実施の形態に基づいて、添付の図面を参照して例示的に説明する。以下に記載する特徴は、夫々個別にまた組合せでも本発明の態様であってよい。
図1に示した摩擦クラッチ10は、プレッシャプレート14に結合されている補正装置12を有する。プレッシャプレート14は、このプレッシャプレート14とカウンタプレート16との間でクラッチディスク18を押圧するために、カウンタプレート16に押し付けることができる。このために皿ばねとして構成されているレバーばね20によって、操作力を傾斜付きリング22に加えることができる。この傾斜付きリング22は、プレッシャプレート14から形成されている対応傾斜部24を介して、プレッシャプレート14への操作力をさらに付与することができる。レバーばね20は、このために傾斜付きリング22から形成されている操作ストッパ26に当て付けられることができる。カウンタプレート16に対する、プレッシャプレート14の摩耗に起因した誤った間隔を補償するために、傾斜付きリング22を補正装置12によって、対応傾斜部24に対して相対的に周方向に回動させることができるので、カウンタプレート16に対するプレッシャプレート14の元々のストローク距離を再び形成することができる。摩擦クラッチ10が開放されていて、レバーばね20が傾斜付きリング22に当接していない場合、プレッシャプレート14は、クラッチカバー28に支持されている戻しばね30によって、カウンタプレート16及びクラッチディスク18から押し離すことができる。したがって上記位置において傾斜付きリング22が、プレッシャプレート14に対する軸線方向の相対運動を実質的に実施しないように、傾斜付きリング22は、軸線方向の相対運動を制限するためにプレッシャプレート14に接続されていて、これにより対応傾斜部24に結合されている保持ストッパ34に衝突することができる保持傾斜部32を有する。さらに、予負荷金属薄板38によってクラッチカバー28に対して予負荷をかけられている補正装置12の駆動ラッチ36は、傾斜付きリングの軸線方向ストッパ40において支持されていてよい。
図2に示すように、保持傾斜部32は、傾斜付きリング22の作動状態において、対応傾斜部24に沿って滑動する、傾斜付きリング22の滑り傾斜部44の傾斜度43と同じ傾斜度42を有する。これにより、傾斜付きリング22が、保持ストッパ34に対して相対的に周方向に回動する場合であっても、傾斜付きリング22は、保持ストッパ34において楔止めされないか、又は保持傾斜部32と保持ストッパ34との間隔が大きくなる、ということが保証されている。
図3,4に示すように、補正装置12は、スピンドル46に結合されているピニオン48を有することができる。このピニオン48ひいてはスピンドルを、十分に大きな摩耗がセンシングされた場合に回動させるために、ピニオン48に駆動ラッチ36が係合する。これによりスピンドル46に螺嵌されているスピンドルナット50が、スピンドル46の軸線方向において運動する。この実施の形態において、スピンドルナット50は、摩耗を補正するために傾斜付きリング22を連行する。保持傾斜部32及び/又は取付けストッパ26及び/又は傾斜付きリング22の軸線方向ストッパ40は、滑り傾斜部44を形成する、傾斜付きリング22の実質的に環形状の本体49に結合されている介在部分47により形成することができる。スピンドル46は、ホルダ51によって支承される。このホルダ51は、図示の実施の形態においては、第1の保持アーム52、第2の保持アーム54及び第1の保持アーム52を第2の保持アーム54に結合する取付け部分56から単一構造で成っている。保持アーム52,54はスピンドル46を支承する。取付け部分56を介して、ホルダ51は、傾斜付きリング22に対して半径方向内側でプレッシャプレート14に螺合することができる。付加的に、第1の保持アーム52は、単一構造で保持ストッパ34を形成する。図5に示すように、ホルダ51は比較的単純な幾何学形状を有することができるので、ホルダ51は、第1の保持アーム52に一体成形されている保持ストッパ34を含めて、専ら抜き加工及び非切削変形加工により、適切な金属薄板から製造することができる。
10 摩擦クラッチ
12 補正装置
14 プレッシャプレート
16 カウンタプレート
18 クラッチディスク
20 レバーばね
22 傾斜付きリング
24 対応傾斜部
26 操作ストッパ
28 クラッチカバー
30 戻しばね
32 保持傾斜部
34 保持ストッパ
36 駆動ラッチ
38 予負荷金属薄板
40 軸線方向のストッパ
42 保持傾斜部の傾斜度
43 滑り傾斜部の傾斜度
44 滑る傾斜部
46 スピンドル
47 介在部分
48 ピニオン
49 本体
50 スピンドルナット
51 ホルダ
52 第1の保持アーム
54 第2の保持アーム
56 取付け部分

Claims (10)

  1. 摩擦クラッチ(10)のカウンタプレート(16)とプレッシャプレート(14)との間の、摩耗に起因する誤った間隔を補正する補正装置(12)の傾斜システム用の傾斜付きリングであって、
    前記誤った間隔を補正するために、前記プレッシャプレート(14)に形成された対応傾斜部(24)上を滑動する滑り傾斜部(44)を備え、
    軸線方向において前記滑り傾斜部(44)とは反対を向いている保持傾斜部(32)を備え、該保持傾斜部(32)は、前記プレッシャプレート(14)に接続されている保持ストッパ(34)に軸線方向で当接し、該保持ストッパ(34)は、前記プレッシャプレート(14)からの前記傾斜付きリング(22)の軸線方向の持上りを制限し、
    前記保持傾斜部(32)及び前記滑り傾斜部(44)、一致する傾斜度(42,43)で、且つ互いに平行に延在していることを特徴とする、傾斜付きリング。
  2. 本体(49)と介在部分(47)とから成っている傾斜付きリングであって、
    前記保持傾斜部(32)は、前記滑り傾斜部(44)に対して接線方向で延在している介在部分(47)により形成されていて、
    前記滑り傾斜部(44)は、前記本体(49)により形成されていることを特徴とする、請求項1記載の傾斜付きリング。
  3. 軸線方向において前記滑り傾斜部(44)とは反対を向いて、操作エレメントとしてのレバーばね(20)に衝突する操作ストッパ(26)が設けられている、及び/又は、予負荷金属薄板(38)によって予負荷を掛けられて、前記補正装置(12)による補正を惹起する駆動ラッチ(36)を支持する軸線方向ストッパ(40)が設けられていることを特徴とする、請求項1又は2記載の傾斜付きリング。
  4. スピンドル(46)に螺嵌されているスピンドルナット(50)を軸線方向に運動させる、ピニオン(48)に結合されているスピンドル(46)を支承する第1の保持アーム(52)を備えた、摩擦クラッチ(10)の補正装置(12)用のホルダであって、
    前記第1の保持アーム(52)は、プレッシャプレート(14)からの前記補正装置(12)の傾斜付きリング(22)の軸線方向の持上りを制限するよう突出している保持ストッパ(34)を有することを特徴とする、ホルダ。
  5. 前記第1の保持アーム(52)に対して離間されていて、前記スピンドル(46)を支承する第2の保持アーム(54)が設けられており、
    前記第1の保持アーム(52)と前記第2の保持アーム(54)との間に延在し、前記ホルダ(51)を前記プレッシャプレート(14)に取り付ける取付け部分(56)が設けられていることを特徴とする、請求項4記載のホルダ。
  6. カウンタプレート(16)とプレッシャプレート(14)との間の摩耗に起因する誤った間隔を補正する、自動車の摩擦クラッチ(10)用の補正装置であって
    前記プレッシャプレート(14)及び前記カウンタプレート(16)の間で押圧されるクラッチディスク(18)を備え、
    スピンドル(46)に結合されているピニオン(48)を備え、
    前記スピンドル(46)を支承する、請求項4又は5記載のホルダ(51)を備え、
    記スピンドル(46)に螺嵌されているスピンドルナット(50)によって、前記プレッシャプレート(14)に形成された対応傾斜部(24)に対して相対的に回動可能な請求項1から3までのいずれか1項記載の傾斜付きリング(22)を備え、前記保持傾斜部(32)は、前記プレッシャプレート(14)に接続されていて、前記プレッシャプレート(14)からの前記傾斜付きリング(22)の軸線方向の持上りを制限する保持ストッパ(34)と協働し、
    前記ピニオン(48)の周面に係合する、前記ピニオン(48)を回動させる駆動ラッチ(36)を備えることを特徴とする、自動車の摩擦クラッチ(10)用の補正装置。
  7. 前記保持傾斜部(32)と前記保持ストッパ(34)との間に間隙が設けられていて、該間隙は、前記ピニオン(48)に係合する駆動ラッチ(36)の検出間隔よりも小さいことを特徴とする、請求項6記載の補正装置。
  8. 前記傾斜付きリング(22)を、摩擦クラッチの開放された位置において、規定された位置に保持するための保持ばねが設けられていることを特徴とする、請求項6又は7記載の補正装置。
  9. プレッシャプレート(14)とカウンタプレート(16)との間でクラッチディスク(18)を押圧するプレッシャプレート(14)を少なくとも部分的にカバーするクラッチカバー(28)を備え、
    前記プレッシャプレート(14)と前記カウンタプレート(16)との間の摩耗に起因する誤った間隔を補正するために、前記プレッシャプレート(14)に形成された対応傾斜部(24)に対して周方向で前記傾斜付きリング(22)を相対的に回動させる、請求項6からまでのいずれか1項記載の補正装置(12)を備え、
    該補正装置(12)は、前記ピニオン(48)の周面に係合する、前記ピニオン(48)を回動させる駆動ラッチ(36)と、前記クラッチカバー(28)に支持されていて、前記駆動ラッチ(36)に予負荷を掛ける予負荷金属薄板(38)と、を有することを特徴とする、自動車用の摩擦クラッチ。
  10. 前記保持ストッパ(34)は前記プレッシャプレート(14)に接続されているか、又は前記プレッシャプレート(14)により形成されていることを特徴とする、請求項9記載の摩擦クラッチ。
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