JP5973211B2 - 鞍乗型車両 - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車や四輪バギー車等の鞍乗型車両に関し、特に、車輪に作用する制動力を自動的に調節するための液圧制御ユニットを備えた鞍乗型車両に関する。
自動二輪車等の鞍乗型車両には、アンチロックブレーキシステム(以下、「ABS」と称する)、前後輪連動ブレーキシステム(以下、「CBS」と称する)又はその両方を装備したものがある。このような鞍乗型車両は、車輪に作用する制動力を自動的に調節するための液圧制御ユニットを備えている。
液圧制御ユニットは、車両の保安上重要な装置である。また、液圧制御ユニットは、複数の油圧機器及び電子機器を単一のケーシングに内蔵して成るので、重量物である。そこで従来、左右の主フレーム間の空間であって側面視でシリンダ、クランクケース及び燃料タンクで囲まれた空間に、液圧制御ユニットが配置されることがある(例えば、特許文献1参照)。これにより、液圧制御ユニットの保護や重量マスの集中が図られる。
特開2007−55297号公報
特許文献1に開示された配置によれば、液圧制御ユニットが側面視で主フレームで覆われる。液圧制御ユニットを狭隘で奥まった空間に配置しなければならないので、液圧制御ユニットを車体に取り付けるときの作業性が非常に悪い。
また、液圧制御ユニットは、複数の配管を介し、前車輪キャリパ、後車輪キャリパ、前車輪マスタシリンダ及び後車輪マスタシリンダに接続される。液圧制御ユニットが狭隘で奥まった空間に配置されていると、主フレームとの干渉を防ぐようにこれら配管を取り回すことが困難となる。
そこで本発明は、液圧制御ユニットの保護及び車両重量マスの集中を図りつつ、液圧制御ユニットを車体に取り付けるときの作業性を向上することを目的としている。
本発明は上記目的を達成すべくなされたものである。本発明に係る鞍乗型車両は、前車輪及び後車輪と、前後方向において前記前車輪と前記後車輪との間に配置された車体フレームと、前記車体フレーム上に設置された燃料タンクと、前記前車輪及び前記後車輪を制動する液圧式のブレーキシステムと、を備え、前記ブレーキシステムが、前記前車輪及び前記後車輪に作用する制動力を自動的に調節するための液圧制御ユニットを有し、前記燃料タンクが、底面の車幅方向中央部分を上方に窪ませてなる凹部を有し、前記液圧制御ユニットは、少なくともその一部が前記車体フレームから上方に突出するように前記車体フレームに取り付けられ、前記燃料タンクの前記凹部内に収められる。
前記構成によれば、液圧制御ユニットの一部が車体フレームから上方に突出するので、液圧制御ユニットを車体フレームの上方から車体フレームに向かって移動させれば、狭隘で奥まった空間に手を差し入れることなく、液圧制御ユニットを車体フレームに取り付けることができる。したがって、液圧制御ユニットを車体に取り付けるときの作業性が向上する。液圧制御ユニットの少なくとも一部が車体フレームから上方に突出する一方、液圧制御ユニットは車体フレーム上に載置される燃料タンクの凹部内に収められる。したがって、液圧制御ユニットを車体フレームに取り付けた後に燃料タンクを車体フレーム上に載置すれば、液圧制御ユニットの側方を燃料タンクで覆うことができ、液圧制御ユニットを好適に保護することができる。更に、液圧制御ユニットが燃料タンクと近接するので、車両重量マスを集中することもできる。
前記車体フレームが、前記前車輪を転向可能に支持するヘッドパイプと、前記ヘッドパイプから後方に延びる左右一対のサイドフレームと、を有し、前記左右一対のサイドフレームが、前記ヘッドパイプから後方に延びる左右一対のフロントフレーム部と、前記フロントフレーム部の後端を下方に向けるように折り曲げる左右一対の折曲げ部と、を有し、前記液圧制御ユニットが、前記左右一対の折曲げ部に取り付けられてもよい。
前記構成によれば、折曲げ部の後方が比較的大きく開放される。よって、液圧制御ユニットを車体フレームに取り付けるときに、折曲げ部の後方のスペースを活用することができる。したがって、液圧制御ユニットを車体に取り付けるときの作業性が更に向上する。
前記液圧制御ユニットは、その少なくとも一部が前記折曲げ部から後方に突出するように前記左右一対の折曲げ部に取り付けられてもよい。
前記構成によれば、液圧制御ユニットを折曲げ部の上方及び後方から車体フレームに向かって移動させれば、狭隘で奥まった空間に手を差し入れることなく、液圧制御ユニットを折曲げ部に取り付けることができる。したがって、液圧制御ユニットを車体に取り付けるときの作業性が更に向上する。
前記車体フレームが、前記左右一対の折曲げ部同士を左右方向に繋ぐクロスメンバを有し、前記クロスメンバが、前記液圧制御ユニットよりも前に配置されてもよい。
前記構成によれば、左右一対のサイドフレームが折曲げ部を有していても、クロスメンバによって液圧制御ユニットの支持剛性を高めることができる。クロスメンバは、液圧制御ユニットよりも前に配置されるので、液圧制御ユニットを折曲げ部に取り付けようとするときに、クロスメンバが邪魔にならない。
前記左右一対の前記フロントフレーム部に懸架されたエンジンと、前記エンジンに吸気を供給する吸気装置と、を備え、前記吸気装置が、前記エンジンよりも後方且つ前記左右一対の折曲げ部よりも下方に配置されてもよい。
前記構成によれば、吸気装置を燃料タンクから離すことができ、燃料タンクに液圧制御ユニットを収容するための凹部を無理なく設けることができる。また、液圧制御ユニットをエンジンと前後方向に近接して配置することができ、車両重量マスを好適に集中することができる。
前記燃料タンク内の燃料を前記吸気装置に供給する燃料供給配管を更に備え、前記燃料供給配管は、前記液圧制御ユニットよりも後方で上下方向に延び、前記燃料供給配管の上流端部が、前記液圧制御ユニットよりも後側で前記燃料タンクの底面に接続されてもよい。
前記構成によれば、燃料供給配管が液圧制御ユニットと干渉するのを避けることができ、また、燃料供給配管の配管長が長くなるのを抑えることができる。
前記液圧制御ユニットを前記車体フレームに取り付けるためのユニットブラケットを更に備え、前記ユニットブラケットは、前記液圧制御ユニットの底部が載置されるユニット載置部と、前記ユニット載置部と一体的に設けられて前記ユニット載置部よりも上方に位置するフランジ部と、を有し、前記フランジ部が前記車体フレームに固定され、前記ユニット載置部の少なくとも一部が車幅方向から見て前記車体フレームで覆われてもよい。
前記構成によれば、狭隘で奥まった空間に手を差し入れなくても、液圧制御ユニットを車体フレームで覆うことができる。このため、作業性を損うことなく、液圧制御ユニットを良好に保護することができる。
前記フランジ部は、前記車体フレームに締結するための締結具が挿し通される挿通穴を有し、前記挿通穴が上下方向に向くように配置されてもよい。
前記構成によれば、液圧制御ユニットを車体フレームの上方から車体フレームに向かって移動させた後、締結具を挿通穴に上方から挿し込むという一連の作業を通じて、液圧制御ユニットを車体フレームに取り付けることができる。したがって、液圧制御ユニットを車体に取り付けるときの作業性が向上する。
前記ブレーキシステムが、前記前車輪を制動するための前車輪制動装置と、前記前車輪制動装置を前記液圧制御ユニットに接続する前車輪ブレーキ系統と、を有し、前記前車輪ブレーキ系統が、前記液圧制御ユニットから前記車体フレームの側面部分又は上面部分に沿って前方に延びていてもよい。
前記構成によれば、液圧制御ユニットを車体フレームの上方から車体フレームに向かって移動させるときに、前車輪ブレーキ系統が車体フレームの上面部分に干渉するおそれが低減する。このため、前車輪ブレーキ系統が液圧制御ユニットに接続された状態であっても、液圧制御ユニットを車体フレームに容易に取り付けることができ、液圧制御ユニットを車体フレームに取り付けるときの作業性が更に向上する。
前記車体フレームに接続されると共に前記後車輪を揺動可能に支持する左右一対のピボットブラケットを備え、前記ブレーキシステムが、前記後車輪を制動するための後車輪制動装置と、前記後車輪制動装置を前記液圧制御ユニットに接続する後車輪ブレーキ系統と、を有し、前記後車輪ブレーキ系統が、前記液圧制御ユニットから前記車体フレームの前面部分に沿って後方に延び、前記左右一対のピボットブラケットの間を通り抜けていてもよい。
前記構成によれば、後車輪ブレーキ系統をピボットブラケットで好適に保護することができる。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、液圧制御ユニットの保護及び車両重量マスの集中を図りつつ、液圧制御ユニットを車体に取り付けるときの作業性を向上することができる。
本発明の実施形態に係る鞍乗型車両の一例として示す自動二輪車の左側面図である。 図1に示す自動二輪車に搭載されたブレーキシステムの概要構成を示す模式図である。 図1に示す燃料タンクと液圧制御ユニットとの配置関係を示す右側面図である。 図3のIV−IV線に沿って切断して示す断面図である。 図3から燃料タンクの図示を省略して示す右側面図である。 図5に示すピボットブラケットを前及び左から見て示す斜視図である。 図5に示す液圧制御ユニットを車体フレームから取り外した状態で示す液圧制御ユニット周辺の分解斜視図である。 図5に示す液圧制御ユニットを車体フレームに取り付けた状態で示す液圧制御ユニット周辺の斜視図である。 図7に示すユニットブラケットの斜視図である。 図7に示す液圧制御ユニットをユニットブラケットに組み付ける途中段階を左側から見て示す部分断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。同一の又は対応する要素には全ての図を通じて同一の参照符号を付し、重複する詳細な説明を省略する。以降の説明における方向の概念は、本発明の実施形態に係る鞍乗型車両の一例として示す自動二輪車に騎乗した運転者から見た方向を基準とする。
(自動二輪車の全体構成)
図1は、本発明の実施形態に係る鞍乗型車両の一例として示す自動二輪車1の左側面図である。図1に示すように、自動二輪車1は、従動輪である前車輪2と、駆動輪である後車輪3と、前後方向において前車輪2及び後車輪3との間に配置される車体フレーム4とを備えている。車体フレーム4は、その前端部を成すヘッドパイプ5と、ヘッドパイプ5から後方に延びる左右一対のサイドフレーム6とを有している。前車輪2は、前車輪2から後傾しながら上方に延びるフロントフォーク7及びステアリングシャフト(不図示)を介し、ヘッドパイプ5に転向可能に支持されている。ステアリングシャフトは、上端部にてブラケット8を介してハンドル9と接続されている。
左右一対のサイドフレーム6は、ヘッドパイプ5から略後方に延びる左右一対のフロントフレーム部10と、左右一対のフロントフレーム部10の後端それぞれを下方に向けるように折り曲げる左右一対の折曲げ部11と、左右一対の折曲げ部11それぞれから後傾しながら下方に延びる左右一対のリアフレーム部12とを有している。左右一対のリアフレーム部12は、後端部にて左右一対のピボットブラケット13にそれぞれ接続されている。後車輪3は、後車輪3から前方に延びるスイングアーム14を介し、左右一対のピボットブラケット13に揺動可能に支持されている。
自動二輪車1は、後車輪3を回転駆動する走行駆動源として、エンジン15を備えている。本実施形態に係るエンジン15は、左側面視でL型のエンジン本体15aを有している。すなわち、クランク軸線が左右方向に延び、また、シリンダ軸線がクランク軸線から僅かに前傾しながら上方に延びている。エンジン本体15aの上端部はフロントフレーム部10の前端部に懸架され、これによりエンジン15が車体フレーム4に支持される。このようにエンジン15を車体フレーム4に支持しているので、フロントフレーム部10の下方、リアフレーム部12の前方且つピボットブラケット13の前方に形成された比較的広い空間を活用して、エンジン15を配置可能になる。
エンジン本体15aの上部(例えば、シリンダヘッド)の後面には、エンジン15に吸気を供給する吸気装置16が接続されている。吸気装置16は、エアクリーナボックス17及びスロットルボディ18を有している。エアクリーナボックス17は、外気を取り入れ、取り入れたエアを浄化する。スロットルボディ18は、エアクリーナボックス17から流出するエアをエンジン15に導く吸気通路(不図示)を有している。また、スロットルボディ18には、吸気通路を開閉するスロットル弁(不図示)が内蔵されている。
吸気装置16は、エンジン15の後方に配置されている。スロットルボディ18は、エンジン本体15aの上部の後面から後方に延び、エンジン本体15aの下部(例えば、クランクケース及びその後部に一体化された変速機ケース)よりも上方に配置される。スロットルボディ18の後端部は、左右一対のリアフレーム部12の間に位置する。エアクリーナボックス17は、スロットルボディ18の後端部に接続され、スロットルボディ18の後端部から後方に延びている。エアクリーナボックス17は、ピボットブラケット13の上端部に支持され、また、折曲げ部11よりも後方且つ下方に、リアフレーム部12よりも後方に配置されている。
左右のサイドフレーム6上には、エンジン15の燃料を溜める燃料タンク19が設置されており、燃料タンク19はエンジン15の上方を覆っている。燃料タンク19の底面後部からは、燃料タンク19内の燃料を吸気装置16に供給するための燃料供給配管20が延びている。本実施形態では、燃料を噴射するインジェクタ(不図示)がスロットルボディ18に取り付けられ、燃料供給配管20の下流端部がスロットルボディ18に接続されている。燃料タンク19の後部は、折曲げ部11よりも後方に突出しており、燃料供給配管20が、折曲げ部11よりも後方で上下方向に延びている。
なお、燃料タンク19の後方には、運転者用シート21と同乗者用シート22とが前後方向に並ぶようにして配置される。車体フレーム4は、左右一対の折曲げ部11それぞれから後方に略水平に延びる左右一対のシートフレーム23(図3参照)を有しており、燃料タンク19の後部及びシート21,22は、このシートフレーム23上に支持される。また、自動二輪車1は、いわゆるフルカウル式であり、車体フレーム4の側方、エンジン15の側方、燃料タンク19の後部側方を覆うカウル24を備えている。
自動二輪車1は、運転者が制動要求を入力するための制動操作子として、前車輪2の制動操作を行うためのブレーキレバー26(図2参照)と、後車輪3の制動操作を行うためのブレーキペダル27(図2参照)とを備えている。これにより、前車輪2の制動と後車輪3の制動とを独立して手動操作することができる。なお、ブレーキレバー26は、ハンドル9の右端部に取り付けられ、ブレーキペダル27は、右ピボットブラケット13の下端部付近に取り付けられる。更に、自動二輪車1は、ブレーキレバー26が操作されると前車輪2を制動して、ブレーキペダル27が操作されると後車輪3を制動する液圧式(油圧式)のブレーキシステムを備えている。
(ブレーキシステム)
図2は、図1に示す自動二輪車1に搭載されたブレーキシステム30の概要構成を示す模式図である。図2に示すように、ブレーキシステム30は、ブレーキレバー26により操作されて前車輪2を制動する前車輪制動装置31と、ブレーキペダル27により操作されて後車輪3を制動する後車輪制動装置32とを有する。なお、本実施形態に係る前車輪制動装置31及び後車輪制動装置32は両方とも、制動対象の車輪に対して1枚のブレーキディスクを備えたシングルディスク式であるが、デュアルディスク式であってもよい。
前車輪制動装置31は、ブレーキレバー26により駆動される前車輪マスタシリンダ41と、前車輪2に取り付けられたブレーキディスク43を制動する前車輪キャリパ42とを有している。後車輪制動装置32は、ブレーキペダル27により駆動される後車輪マスタシリンダ44と、後車輪3に取り付けられたブレーキディスク46を制動する後車輪キャリパ45とを有している。
ブレーキシステム30は、更に、前車輪制動装置31及び後車輪制動装置32に共用される液圧制御ユニット33と、液圧制御ユニット33を前車輪制動装置31に接続する前車輪ブレーキ系統34と、液圧制御ユニット33を後車輪制動装置32に接続する後車輪ブレーキ系統35とを有している。前車輪ブレーキ系統34は、前車輪マスタシリンダ41を液圧制御ユニット33に接続する第1前車輪配管47と、液圧制御ユニット33を前車輪キャリパ42に接続する第2前車輪配管48とを有している。後車輪ブレーキ系統35は、後車輪マスタシリンダ44を液圧制御ユニット33に接続する第1後車輪配管49と、液圧制御ユニット33を後車輪キャリパ45に接続する第2後車輪配管50とを有している。液圧制御ユニット33は前車輪制動装置31及び後車輪制動装置32に共用されるので、前車輪用制動装置31が前車輪ブレーキ系統34及び液圧制御ユニット33を含み、後車輪用制動装置32が後車輪ブレーキ系統35及び液圧制御ユニット33を含んでいると考えることもできる。
上記構成のブレーキシステム30によれば、ブレーキレバー26が操作されると、前車輪マスタシリンダ41が駆動されてブレーキ圧が上昇し、ブレーキ圧が第1前車輪配管47、液圧制御ユニット33及び第2前車輪配管48を介して前車輪キャリパ42に伝わる。それにより前車輪キャリパ42が駆動され、ブレーキディスク43と共に前車輪2が制動される。前車輪制動装置31はこれを基本動作とし、後車輪制動装置32における基本動作もこれと同様である。
本実施形態に係る液圧制御ユニット33は、前車輪キャリパ42及び後車輪キャリパ45に供給されるブレーキ圧を制御する油圧モジュレータであり、ブレーキ圧の制御を通じて前車輪2及び後車輪3に作用する制動力を自動的に調節する。これにより、上記構成のブレーキシステム30において、アンチロックブレーキ制御及び/又は前後輪連動ブレーキ制御等のブレーキ制御を実行することができ、自動二輪車1がABS及び/又はCBSを装備することができる。アンチロックブレーキ制御及び前後輪連動ブレーキ制御は公知であるので、詳細説明を割愛する。
液圧制御ユニット33は、アルミニウム合金等の金属材から製作された堅牢なケーシング51内に、電磁弁52、電動式の油圧ポンプ53及びブレーキ電子制御ユニット(ECU)54等を内蔵して成る。ブレーキECU54は、電磁弁52及び油圧ポンプ53を制御し、それにより前記ブレーキ制御を実行する。ブレーキECU54は、前記ブレーキ制御の実行中にブレーキ圧を検知及び制御するため、前液圧センサ55及び後液圧センサ56と接続される。また、ブレーキECU54は、車輪2,3がロック状態か否かを検知するため、前車輪速センサ57及び後車輪速センサ58と接続される。
このように、液圧制御ユニット33には複数の油圧配管、複数の電気配線が接続される。このため、ケーシング51は、第1前車輪配管47の端部を結合する第1前車輪用ポート61、第2前車輪配管48の端部を結合する第2前車輪用ポート62、第1後車輪配管49の端部を結合する第1後車輪用ポート63、第2後車輪配管50の端部を結合する第2後車輪用ポート64、及び、電気配線を結合する電気コネクタ65を有している。電気配線には、センサ55〜58からの信号を供給する信号線のほか、バッテリ等電源からの駆動電力を供給する電源線や、他の車両コントローラと通信するための通信線が含まれていてもよい。
(液圧制御ユニットと他装置との配置関係)
次に、液圧制御ユニット33と、エンジン15、吸気装置16、燃料タンク19、燃料供給配管20及びカウル24等のブレーキシステム30以外の装置との配置関係について説明する。図3は、車体フレーム4、燃料タンク19及びブレーキシステム30の配置を示す右側面図である。図4は、図3のIV−IV線に沿って切断して示す断面図である。
図3に示すように、液圧制御ユニット33は、少なくともその一部が車体フレーム4から上方に突出するようにして車体フレーム4に取り付けられている。このため、燃料タンク19が取り付けられていない状態で、液圧制御ユニット33を車体フレーム4の上方から車体フレーム4に向かって移動させれば、狭隘で奥まった空間に手を差し入れなくても、液圧制御ユニット33を車体フレーム4に取り付けることができる。なお、液圧制御ユニット33を車体フレーム4に取り付けるための構造及び方法については、後述する。
図3及び図4に示すように、燃料タンク19は、底面の車幅方向中央部分を上方に窪ませてなる凹部19aを有しており、液圧制御ユニット33は、燃料タンク19の凹部19a内に配置されている。液圧制御ユニット33を車体フレーム4に取り付けた後に燃料タンク19を車体フレーム4の上方から車体フレーム4に向かって移動させれば、燃料タンク19を車体フレーム4上に設置することができる。このとき、仮に液圧制御ユニット33が車体フレーム4から上方に突出していても、燃料タンク19の凹部19aを区画する下垂れ部19bで当該突出部分が取り囲まれ、液圧制御ユニット33を凹部19内に収めることができる。したがって、液圧制御ユニット33を好適に保護することができ、例えば自動二輪車1が転倒しても、液圧制御ユニット33が故障するのを防ぐことができる。また、重量物である液圧制御ユニット33及び燃料タンク19を互いに近接させることができる。したがって、車両重量マスを集中することができる。このように本実施形態に係る自動二輪車1においては、液圧制御ユニット33の保護及び車両重量マスの集中を図りつつ、液圧制御ユニット33を車体フレーム4に取り付けるときの作業性を向上することができる。
図1に戻り、液圧制御ユニット33は、折曲げ部11に取り付けられており、液圧制御ユニット33の一部が、この折曲げ部11から上方に突出している。一方、前述したとおり、フロントフレーム部10は折曲げ部11から前方に延び、エンジン15はフロントフレーム部10に懸架される。エンジン15は、フロントフレーム部10の下方、折曲げ部11の下方及び前方、リアフレーム部12の前方に形成された空間に配置され、エンジン15の上側は、燃料タンク19で覆われる。このように、重量物であるエンジン15が、燃料タンク19と上下方向に近接し、また、液圧制御ユニット33と上下方向及び前後方向に近接する。これにより、エンジン15、燃料タンク19及び液圧制御ユニット33が、前後方向において前車輪2と後車輪3との中間部分に集約配置される。このため、車両重量マスを効果的に集中することができる。
前述したとおり、吸気装置16は、エンジン15の上部後面から後方に延びており、エンジン15よりも後方且つ折曲げ部11よりも下方に配置される。このようにして、吸気装置16は、燃料タンク19から下方に離れて配置されている。よって、燃料タンク19に液圧制御ユニット33を収容するための凹部19aを設けるにあたって、吸気装置16が邪魔にはならない。なお、本実施形態に係るエンジン15は、左側面視でL型であるので、このような吸気装置16のレイアウトを、例えばV型エンジンよりも簡単に実現することができる。
前述したとおり、燃料タンク19の後部は、折曲げ部11よりも後方に突出し、折曲げ部11から後方に延びるシートフレーム23上に支持される。燃料供給配管20の上流端部は、液圧制御ユニット33よりも後側で、燃料タンク19の底面に接続される。燃料供給配管20は、折曲げ部11よりも後方で、すなわち液圧制御ユニット33から後方に離れた箇所で、上下方向に延びている。このように、液圧制御ユニット33を燃料タンク19で保護しながらも、燃料供給配管20が液圧制御ユニット33と干渉するのを避けることができる。しかも、吸気装置16は、エンジン15の上面後部から後方に延びているので、燃料供給配管20を複雑に屈曲させなくても、燃料タンク19を吸気装置16と接続することができる。よって、液圧制御ユニット33の保護と、液圧制御ユニット33と燃料供給配管20との干渉回避と、燃料供給配管20の配管長の短縮とを同時に達成することができる。
前述したとおり、自動二輪車1はフルカウル式であり、カウル24が、車体フレーム4の側方、エンジン15の側方、燃料タンク19後部の側方を覆っている。液圧制御ユニット33の側方も、車体フレーム4及び燃料タンク19後部と共にカウル24で覆われる。したがって、液圧制御ユニット33をカウル24によっても保護することができる。
(ブレーキ系統の取回し)
次に、前車輪用ブレーキ系統34及び後車輪用ブレーキ系統35の取回しについて説明する。図5は、図3から燃料タンク19の図示を省略して示す右側面図である。図6は、ピボットブラケット13を前及び左から見て示す斜視図である。
図5に示すように、第1前車輪配管47は、液圧制御ユニット33から延びる金属管71と、前車輪マスタシリンダ41へと延びるゴム管72と、金属管71をゴム管72に接続する前フィッティング部材70とを有している。第2前車輪配管48は、液圧制御ユニット33から延びる金属管73と、前車輪キャリパ42へと延びるゴム管74と、金属管73をゴム管74と接続する前フィッティング部材70とを有している。このように本実施形態では、第1前車輪配管47と第2前車輪配管48とが、フィッティングを共用している。
第1後車輪配管49は、液圧制御ユニット33から延びる金属管75と、後車輪マスタシリンダ44へと延びるゴム管76と、金属管76をゴム管76と接続する第1後フィッティング部材77とを有している。第2後車輪配管50は、液圧制御ユニット33から延びる金属管78と、後車輪キャリパ45へと延びるゴム管79と、金属管78をゴム管79と接続する第2後フィッティング部材80を有している。
液圧制御ユニット33は、前述したとおり折曲げ部11に取り付けられる。前フィッティング部材70は、フロントフレーム部10の前端部に固定され、ヘッドパイプ5と近接して配置される。金属管71,73は、剛性部品であるフロントフレーム部10に沿って液圧制御ユニット33から前方へと延び、前フィッティング部材70に接続される。このように、ブレーキ液が流れる配管の一部に金属管71、73を適用しているので、配管長を極力安定させることができ、これによりブレーキ応答性も安定する。
車体フレーム4は、ヘッドパイプ5から左右一対のサイドフレーム6の間で後方に延びるセンターフレーム81と、左右の折曲げ部11同士を左右方向に繋ぐクロスメンバ82とを有し、センターフレーム81は、後端部にてクロスメンバ82の左右方向中央部に接続されている(図7及び図8も参照)。金属管71,73は、センターフレーム81の右側面部分及び右フロントフレーム部10の上面部分に沿って配置されている。このため、金属管71,73を車体フレーム4の上側又は右側から車体フレーム4に向かって移動させれば、金属管71,73を車体フレーム4に設置することができる。特に本実施形態では、後述のとおり、金属管71,73を予め液圧制御ユニット33に結合し、金属管71,73及び液圧制御ユニット33が丸ごと車体フレーム4に取り付けられる。金属管71,73が前記のように取り回されるので、少なくとも一部が車体フレーム4から上方に突出している液圧制御ユニット33を金属管71,73と共に、車体フレーム4に簡単に取り付けることができる。よって、液圧制御ユニット33を車体フレーム4に取り付けるときの作業性が非常に高くなる。
ゴム管72は、前フィッティング部材70から上方へと延び、ハンドル9に取り付けられた前車輪マスタシリンダ41に接続されている。ゴム管73は、前フィッティング部材70からフロントフォーク7に沿って下方へと延び、前車輪2に取り付けられた前車輪キャリパ42に接続されている。このように操舵系の周辺にのみゴム管72,74を適用しているので、金属管71,73の配管長を極力長くしつつ、前車輪2を円滑に転向させることもできる。
一方、第1後フィッティング部材77及び第2後フィッティング部材80は、左右一対のピボットブラケット13の間に配置される。金属管75,78は、右リアフレーム部12の前面部分に沿って液圧制御ユニット33から後傾しながら下方へと延びている。金属管75,78は、下端部において後方に向かって屈曲し、左右一対のピボットブラケット13の間に前から進入している。
図6に示すように、ピボットブラケット13は、上下方向に長尺であり、上下方向に離れて配置された3本のビーム86〜88で互いに連結されており、これにより剛性が向上する。センタービーム87は、スイングアーム14の前端部と揺動可能に連結されている。金属管75,78は、アッパービーム86とセンタービーム87との間を潜り抜け、これらビームよりも後方に配置された第1後フィッティング部材77及び第2後フィッティング部材80にそれぞれ接続されている。なお、金属管75,78は、アッパービーム81から下方に離れた位置で、アッパービーム86とセンタービーム87との間を潜り抜けている。
図5に戻り、ゴム管76は、第1後フィッティング部材77から後方に延び、スイングアーム14の右側部に取り付けられた後車輪マスタシリンダ44に接続されている。ゴム管79は、第2後フィッティング部材80からスイングアーム14に沿って後方に延び、後車輪3に取り付けられた後車輪キャリパ43に接続されている。
後車輪ブレーキ系統35も、前車輪ブレーキ系統34と同様、ブレーキ液が流れる配管の一部に金属管75、78を適用している。このため、配管長が極力安定してブレーキ応答性が安定する。また、ピボットブラケット13よりも後方ではゴム管76,79を適用しているので、金属管75,78の配管長を極力長くしつつ、後車輪3を円滑に揺動させることができる。第1後車輪配管34も第2後車輪配管35も左右一対のピボットブラケット13を通り抜けているので、ピボットブラケット13を用いて後車輪ブレーキ系統35を保護することができる。特に、フィッティング部材77,80をピボットブラケット13で保護することができるので、後車輪ブレーキ系統35の保安性が高くなる。
(液圧制御ユニットの車体フレームへの取付け)
図7は、液圧制御ユニット33を車体フレーム4から取り外した状態で示す液圧制御ユニット33周辺の分解斜視図である。図8は、液圧制御ユニット33を車体フレーム4に取り付けた状態で示す液圧制御ユニット33周辺の斜視図である。図9は、図7に示すユニットブラケット90の斜視図である。図10は、液圧制御ユニット33をユニットブラケット90に組み付ける途中段階を左側から見て示す部分断面図である。
液圧制御ユニット33を車体フレーム4に取り付けるときの手順を簡単に説明すると、まず、液圧制御ユニット30をユニットブラケット90に組み付け、液圧制御ユニット30に金属管71,73,75,78を結合する。これにより、液圧制御ユニット30、ユニットブラケット90及び金属管71,73,75,78を含んだ組立体が構成される。次に、ユニットブラケット90を車体フレーム4に固定する。これにより、液圧制御ユニット33を含んだ組立体が車体フレーム4に取り付けられる。以下、上記手順を追って、液圧制御ユニット33を車体フレーム4に取り付けるための構造及び方法について説明する。
―ユニットブラケットと液圧制御ユニットの組付け―
図9を参照すると、ユニットブラケット90は、鋼又はアルミニウム合金等の板金材にプレス加工を施すことによって製作される。ユニットブラケット90は、液圧制御ユニット33の底部が載置されるユニット載置部91と、液圧制御ユニット33の前部を支持するユニット支持部92とを有している。ユニット載置部91は、前方に張り出した前張出し部91bを有し、ユニット支持部92は、前張出し部91bの前縁から上方に延びている。ユニットブラケット90は、更に、ユニット載置部91の左縁及び右縁からそれぞれ上方に延びる左右一対の段差壁93,94と、左段差壁93の上縁及び右段差壁94の上縁それぞれから車幅方向外側に延びる左右一対のフランジ部95,96とを有している。左右のフランジ部95,96は、ユニット載置部91と略平行に延在しており、ユニット載置部91と一体的に設けられていると共にユニット載置部91よりも上方に位置している。フランジ部95,96は、車体フレーム4の折曲げ部11(より具体的には、図7及び図8に示すブラケット取付部116,117)に締結される。
ユニット載置部91及びユニット支持部92は、貫通穴91a,92aを有している。フランジ部95,96は、締結具の一例としてのボルト121,122(図7及び図8参照)を挿し通すための挿通穴95a,96aを有している。貫通穴91a及び挿通穴95a,96aは上下方向に向けられ、貫通穴92aは前後方向に向けられている。ユニット載置部の貫通穴91aは、前張出し部91bよりも後方に配置され、左右方向に見たときには段差壁93,94と重なる位置に配置されている。
図10を参照すると、貫通穴91a,92aには、ゴム等の弾性を有した材料から形成された円筒状のリングダンパ101,102が嵌め込まれ、リングダンパ101,102の内周側には、円筒状のカラー103,104が嵌め込まれる。リングダンパ101,102は、その外周面の軸線方向中央部に周方向に延びる溝101a,102aを有し、この溝101a,102aが貫通穴91a,92aを区画する内縁に嵌め込まれる。リングダンパ101,102の軸長は、ユニット載置部91の板厚及びユニット支持部92の板厚それぞれよりも大きい。このため、リングダンパ101の軸線方向両端部がユニット載置部91の両側に突出し、リングダンパ102の軸線方向両端部がユニット支持部92の両側に突出する。
そして、液圧制御ユニット33のケーシング51の底部をリングダンパ101に接触させ、ケーシング51の前部をリングダンパ102に接触させる。次に、カラー103の下側開口からボルト105が挿し込まれ、ボルト105がケーシング51の底部に螺合される。また、カラー104の前側開口からボルト106が挿し込まれ、ボルト106がケーシング51の前部に螺合される。なお、ボルト105とカラー103との間にワッシャ107を介在させ、ボルト106とカラー104との間にワッシャ108を介在させてもよい。
これにより、液圧制御ユニット33がユニットブラケット90に取り付けられる。ケーシング51がリングダンパ101,102を介してユニットブラケット90に取り付けられるので、ユニットブラケット90に車体フレーム4から振動が伝わっても、その振動をリングダンパ101,102で減衰することができ、液圧制御ユニット33が振動するのを抑えることができる。
ユニット載置部91に前張出し部91bを設け、ケーシング51の前部及び底部をユニットブラケット90に取り付けているので、ケーシング51の後部をユニットブラケット90から露出させることができる。一方、貫通穴91aは、ユニット載置部91において前張出し部91bよりも前方に設けられ、そのため、ボルト105をケーシング51の底部のうち前後方向中央部分に螺合することができる。よって、ケーシング51の後部が露出していても、ケーシング51をしっかりとユニットブラケット90に固定することができる。なお、ケーシング51の後部には、電気コネクタ65が設けられている。この後部がユニットブラケット90から露出するので、電気配線の結線作業を簡単に行うことができる。
―金属管と液圧制御ユニットの組付け―
図7及び図8を参照すると、このようにケーシング51をユニットブラケット90に取り付けた後、金属管71,73,75,79をポート61,62,63,64それぞれに結合する。ポート61,63は、ケーシング51の右側面に設けられ、ポート62,64は、ケーシング51の上面に設けられている。
前車輪ブレーキ系統35に関し、第1前車輪配管47の金属管71は、ポート61から右に突出してから屈曲し、上傾しながら前方に延びる。金属管72はポート62から上に突出してから屈曲し、下傾しながら前方に延びて金属管71に接近する。2つの金属管71,73は上下に並んだ状態で単一の配管固定部材111を貫通し、その後、上下に並んだ状態を維持して前方に延びる(図5も参照)。配管固定部材111は、金属管71,73を貫通させる部分から右方に逃げた位置で、上下方向に延びる挿通穴111aを有している。
後車輪ブレーキ系統36に関し、第1後車輪配管49の金属管75は、ポート63から右に突出してから屈曲し、後傾しながら下方に延びる。第2後車輪配管50の金属管78は、ポート64から上に突出してから屈曲し、後傾しながら右方且つ下方に延びて金属管75に接近する。2つの金属管75,78は、屈曲して右方に延び、単一の配管固定部材112を貫通し、その後接近した状態を維持して下方へ延びる(図5も参照)。配管固定部材112は下面に開口するネジ穴(不図示)を有している。なお、前述のとおり、金属管75,78は、ピボットブラケット13に向かっているが、その途中部分でも単一の配管固定部材113(図5参照)を貫通する。
―組立体の車体フレームへの取付け―
以上のようにして構成された組立体を車体フレーム4に取り付けるにあたって、車体フレーム4には、組立体を取り付けるための取付部116〜119が設けられている。左右一対のブラケット取付部116,117は、左右の折曲げ部11それぞれに設けられ、対応する折曲げ部11から車幅方向中央側に突出している。左右のブラケット取付部116,117は、上下方向に延びるネジ穴116a,117aを有している。左右のブラケット取付部116,117は、クロスメンバ82よりも後方に配置され且つシートフレーム23よりも上方に配置されている。前配管取付部118は、センターフレーム81に設けられ、センターフレーム81から右側に突出している。前配管取付部118は、上下方向に延びるネジ穴119aを有している。後配管取付部119は、右シートフレーム23に設けられ、右シートフレーム81から左側に突出している。後配管取付部119は、上下方向に延びる挿通穴119aを有している。
図5を参照すると、組立体を車体フレーム4に取り付けるにあたり、まず、組立体を、図5に示している姿勢(取付け完了状態の姿勢)よりも、若干上寄り且つ前寄りに位置させる。又は、組立体を、図5に示している姿勢よりも、液圧制御ユニット33を中心にして右側面視で若干反時計回りに回転させておく。すなわち、金属管75,78をリアフレーム部12から若干前寄りに離し、金属管75,78の後端部をピボットブラケット13よりも前に位置させる。次に、組立体を後に移動させ又は組立体を右側面視で時計回りに回転させ、金属管75,78の後端部を左右のピボットブラケット13の間に進入させる。
次に、組立体を下に移動させつつ更に後に移動させる。又は、組立体を右側面視で時計回りに回転させる。これにより、配管固定部材113を、リアフレーム部12(又はこれに取り付けられたブラケット)に当接させる。また、図7に示すケーシング51の底部を左右のブラケット取付部116,117の間を通過させ、左右のフランジ部95,96を左右のブラケット取付部116,117それぞれに上から当接させ、また、配管固定部材111,112を配管取付部118,119にそれぞれ上から当接させる。すると、図5に示すように、金属管71,73がセンターフレーム81の右側面部分及び右フロントフレーム部10の上面部分に沿って配置され、金属管75,78が右リアフレーム部12の前面部分に沿って配置され、液圧制御ユニット33の一部が車体フレーム4よりも上方に突出した状態に配置される。
次に、ボルト121,122を、フランジ部95,96の挿通穴95a,96aそれぞれに上から挿し込み、ネジ穴116a,116bに螺合させる。これにより、液圧制御ユニット33が、ユニットブラケット90及びブラケット取付部116,117を介し、車体フレーム4に固定される。また、ボルト123を、配管固定部材111の挿通穴111aに上から挿し込み、ネジ穴118aに螺合させる。これにより、金属管71,73が、配管固定部材111及び配管取付部118を介し、車体フレーム4に固定される。また、不図示のボルトをブラケット取付部119の下から挿し込み、配管固定部材112のネジ穴(不図示)に螺合させる。更に、不図示のボルトを配管固定部材113(図5参照)に挿し込む。これにより、金属管75,78が、配管固定部材112,113を介して車体フレーム4に固定される。
本実施形態によれば、液圧制御ユニット33の一部が車体フレーム4から上方に突出する。このため、手を狭隘で奥まった空間に差し入れなくても、広く開放されたスペースを利用して組立体を車体フレーム4に取り付けることができる。液圧制御ユニット33は、車体フレーム4のうち左右の折曲げ部11に取り付けられる。折曲げ部11の上方及び後方は広く開放されているので、液圧制御ユニット33を車体フレーム4に取り付けるときに、折曲げ部11の後方のスペースを活用することができる。したがって、液圧制御ユニット33を車体フレーム4に取り付けるときの作業性が非常に高い。
しかも、液圧制御ユニット33の一部が、左右の折曲げ部11から後方に突出するように取り付けられる。このため、組立体を車体フレーム4に取り付けるときに液圧制御ユニット33の後部を掴めば、手を狭隘で奥まった空間に差し入れなくても液圧制御ユニット33を車体フレーム4に取り付けることができる。なお、このケーシング51の後部には電気コネクタ65が設けられている。このため、組立体を車体フレーム4に取り付けた後、結線作業を簡単に行うことができる。
車体フレーム4は、左右の折曲げ部11同士を左右方向に繋ぐクロスメンバ81を有している。このため、液圧制御ユニット33の支持剛性を高めることができる。このクロスメンバ81は、ブラケット取付部116,117よりも前に配置されているので、組立体を車体フレーム4に取り付けるときに、クロスメンバ81が邪魔になることもない。
図4に示すように、液圧制御ユニット33は、ユニットブラケット90のユニット載置部91に載置されている一方、ユニットブラケット90は、ユニット載置部91よりも上方に位置するフランジ部95,96をブラケット取付部116,117の上に当接させた状態でブラケット取付部117,118に締結される。このため、ユニット載置部91は、ブラケット取付部116,117よりも下方に位置し、液圧制御ユニット33の一部が、左右の折曲げ部11の間に配置される。このため、作業性を損なうことなく、液圧制御ユニット33を良好に保護することができる。ボルト121,122を広く開放された上から挿し込むことができるので、締結作業も簡単である。
そして、金属管とゴム管のフィッティング作業も簡便に行うことができる。図5に示すように、金属管71,73の前端部は、右フロントフレーム部10の上面部分に上下方向に並ぶ。このため、車体の右側から容易にアクセスすることができる。図6に示すように、金属管75,78の後端部は、左右のピボットブラケット13の間に位置する。金属管75,78の後端部は、アッパービーム86及びセンタービーム87の間であってこれらビーム86,87よりも後方に位置するので、ピボットブラケット13の後側から容易にアクセスすることができる。特に、金属管75,78の後端部がセンタービーム87よりも上方に位置するので、スイングアーム14がフィッティング作業の邪魔にならない。
なお、金属管75,78は、図6に示す姿勢(取付け完了状態の姿勢)において、アッパービーム86から下に離れている。このため、組立体を車体フレーム4に取り付ける初期段階での姿勢が、前述したように取付け完了状態の姿勢に対して若干上寄りに位置していても、金属管75,78を左右のピボットブラケット13の間に容易に進入させることができる。
これまで本発明に係る実施形態について説明したが、上記構成は単なる一例に過ぎず、適宜変更可能である。上記実施形態では、本発明に係る鞍乗型車両の一例として自動二輪車を例示したが、四輪バギー車や自動三輪車など、1以上の前車輪及び1以上の後車輪を有するその他の鞍乗型車両にも好適に本発明を適用することができる。
本発明は、液圧制御ユニットの保護及び車両重量マスの集中を図りつつ、液圧制御ユニットを車体に取り付けるときの作業性を向上することができるとの作用効果を奏し、ABS及び/又はCBSを装備し、前車輪及び後車輪に作用する制動力を自動的に調節するための液圧制御ユニットを備えた鞍乗型車両に適用すると有益である。
1 自動二輪車(鞍乗型車両)
2 前車輪
3 後車輪
4 車体フレーム
5 ヘッドパイプ
6 サイドフレーム
10 フロントフレーム部
11 折曲げ部
12 リアフレーム部
13 ピボットブラケット
15 エンジン
16 吸気装置
19 燃料タンク
20 燃料供給配管
30 ブレーキシステム
31 前車輪制動装置
32 後車輪制動装置
33 液圧制御ユニット
34 前車輪ブレーキ系統
35 後車輪ブレーキ系統
47 第1前車輪配管
48 第2前車輪配管
49 第1後車輪配管
50 第2後車輪配管
71,73,75,78 金属管
72,74,76,79 ゴム管
70,77,80 フィッティング部材
81 センターフレーム
82 クロスメンバ
90 ユニットブラケット
91 ユニット載置部
92 ユニット支持部
95,96 フランジ部
116,117 ブラケット取付部
121,122 ボルト(締結具)

Claims (9)

  1. 前車輪及び後車輪と、
    前後方向において前記前車輪と前記後車輪との間に配置された車体フレームと、
    前記車体フレーム上に設置された燃料タンクと、
    前記前車輪及び前記後車輪を制動する液圧式のブレーキシステムと、を備え、
    前記ブレーキシステムが、前記前車輪及び前記後車輪に作用する制動力を自動的に調節するための液圧制御ユニットを有し、
    前記燃料タンクが、底面の車幅方向中央部分を上方に窪ませてなる凹部を有し、
    前記液圧制御ユニットは、その一部が前記車体フレームから上方に突出する状態で前記液圧制御ユニットの下面が側面視で前記車体フレームの上面より下方に位置するように前記車体フレームに取り付けられ、前記燃料タンクの前記凹部内に収められる、鞍乗型車両。
  2. 前車輪及び後車輪と、
    前後方向において前記前車輪と前記後車輪との間に配置された車体フレームと、
    前記車体フレーム上に設置された燃料タンクと、
    前記前車輪及び前記後車輪を制動する液圧式のブレーキシステムと、を備え、
    前記ブレーキシステムが、前記前車輪及び前記後車輪に作用する制動力を自動的に調節するための液圧制御ユニットを有し、
    前記燃料タンクが、底面の車幅方向中央部分を上方に窪ませてなる凹部を有し、
    前記液圧制御ユニットは、少なくともその一部が前記車体フレームから上方に突出するように前記車体フレームに取り付けられ、前記燃料タンクの前記凹部内に収められ、
    前記車体フレームが、前記前車輪を転向可能に支持するヘッドパイプと、前記ヘッドパイプから後方に延びる左右一対のサイドフレームと、を有し、
    前記左右一対のサイドフレームが、前記ヘッドパイプから後方に延びる左右一対のフロントフレーム部と、前記フロントフレーム部の後端を下方に向けるように折り曲げる左右一対の折曲げ部と、を有し、
    前記液圧制御ユニットが、前記左右一対の折曲げ部に取り付けられる、鞍乗型車両。
  3. 前記液圧制御ユニットは、その少なくとも一部が前記折曲げ部から後方に突出するように前記左右一対の折曲げ部に取り付けられる、請求項2に記載の鞍乗型車両。
  4. 前記車体フレームが、前記左右一対の折曲げ部同士を左右方向に繋ぐクロスメンバを有し、前記クロスメンバが、前記液圧制御ユニットよりも前に配置される、請求項3に記載の鞍乗型車両。
  5. 前記左右一対の前記フロントフレーム部に懸架されたエンジンと、
    前記エンジンに吸気を供給する吸気装置と、を備え、
    前記吸気装置が、前記エンジンよりも後方且つ前記左右一対の折曲げ部よりも下方に配置される、請求項2乃至4のいずれか1項に記載の鞍乗型車両。
  6. 前記燃料タンク内の燃料を前記吸気装置に供給する燃料供給配管を更に備え、
    前記燃料供給配管は、前記液圧制御ユニットよりも後方で上下方向に延び、前記燃料供給配管の上流端部が、前記液圧制御ユニットよりも後側で前記燃料タンクの底面に接続される、請求項5に記載の鞍乗型車両。
  7. 前車輪及び後車輪と、
    前後方向において前記前車輪と前記後車輪との間に配置された車体フレームと、
    前記車体フレーム上に設置された燃料タンクと、
    前記前車輪及び前記後車輪を制動する液圧式のブレーキシステムと、
    前記車体フレームに接続されると共に前記後車輪を揺動可能に支持する左右一対のピボットブラケットと、を備え、
    前記ブレーキシステムが、前記前車輪及び前記後車輪に作用する制動力を自動的に調節するための液圧制御ユニットを有し、
    前記燃料タンクが、底面の車幅方向中央部分を上方に窪ませてなる凹部を有し、
    前記液圧制御ユニットは、少なくともその一部が前記車体フレームから上方に突出するように前記車体フレームに取り付けられ、前記燃料タンクの前記凹部内に収められ、
    前記ブレーキシステムが、前記後車輪を制動するための後車輪制動装置と、前記後車輪制動装置を前記液圧制御ユニットに接続する後車輪ブレーキ系統と、を有し、
    前記後車輪ブレーキ系統が、前記液圧制御ユニットから前記車体フレームの前面部分に沿って後方に延び、前記左右一対のピボットブラケットの間を通り抜ける、鞍乗型車両。
  8. 前記車体フレームが、前記前車輪を転向可能に支持するヘッドパイプと、前記ヘッドパイプから後方に延びる左右一対のサイドフレームと、を有し、
    前記液圧制御ユニットは、前記サイドフレームにより側方から覆われる、請求項1に記載の鞍乗型車両。
  9. 前車輪及び後車輪と、
    前後方向において前記前車輪と前記後車輪との間に配置された車体フレームと、
    前記車体フレーム上に設置された燃料タンクと、
    前記前車輪及び前記後車輪を制動する液圧式のブレーキシステムと、を備え、
    前記ブレーキシステムが、前記前車輪及び前記後車輪に作用する制動力を自動的に調節するための液圧制御ユニットを有し、
    前記燃料タンクが、底面の車幅方向中央部分を上方に窪ませてなる凹部を有し、
    前記液圧制御ユニットは、その下面が側面視で前記車体フレームの上面より下方に位置するように前記車体フレームに取り付けられ、
    前記液圧制御ユニットから上方に延びる金属配管の頂点が、前記燃料タンクの前記凹部内に収められる、鞍乗型車両。
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