JP5972970B2 - 車両用の駆動システム - Google Patents

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Description

本発明は、回転軸を中心として回転可能な駆動機構を有する駆動ユニットと、揺動マスキャリヤ及びこの揺動マスキャリヤにおける揺動マスカップリング装置によって揺動マスキャリヤに対して基本的相対位置から揺動可能に支持された揺動マス装置を有する少なくとも1つの遠心力マス振り子ユニットとを有し、基本的相対位置から揺動マス装置を揺動させた際に、揺動マス装置のその回転軸に対する半径方向間隔が変化する、車両用の駆動システムに関する。
独国特許出願公開第10 2008 057 647号明細書(特許文献1)から、内燃機関として形成された駆動ユニットとトランスミッションとを有する駆動システムが公知である。内燃機関とトランスミッションとの間のトルクフロー内に、ハイドロダイナミックトルクコンバータが配設され、そのハウジングは、従ってポンプホイールは、内燃機関によって回転のために駆動可能であり、そのタービンホイールは、出力機構として有効な出力ハブと連結されている。この出力ハブは、更にまた、トランスミッション入力軸へのトルクをカバーする。
ハイドロダイナミックトルクコンバータのロックアップクラッチと出力ハブとの間のトルクフロー内に、シリアルに有効な2つの捩り振動ダンパを有する捩り振動減衰装置が位置する。捩り振動ダンパのそれぞれは、1次側と、それぞれのダンパ要素装置の復帰作用に抗して付属する1次側に対して揺動可能な2次側とを有する。トルクフロー内でロックアップクラッチの後に続く第1の捩り振動ダンパの2次側と、2次側と共にトルクを出力ハブに更に導く第2の捩り振動ダンパの1次側は、捩り振動減衰装置中間マスの重要な部分を構成し、捩り振動減衰装置中間マスには、タービンホイールも結合されている。従って、タービンホイールは、両捩り振動ダンパの第2の捩り振動ダンパを介して出力ハブに連結されている。
捩り振動減衰装置中間マスには、更に、遠心力マス振り子装置が連結されている。遠心力マス振り子装置の揺動マスキャリヤは、捩り振動ダンパの第2の捩り振動ダンパの1次側のカバーディスク要素と一体的に形成されている、もしくはこのカバーディスク要素によって提供される。揺動マス装置は、複数のマス部分を有し、これらマス部分は、揺動マスカップリング装置のボルト状もしくはロール状に形成されたカップリング要素を介して揺動マスキャリヤと連結されている。この場合、カップリング要素は、揺動マス部分及び/又は揺動マスキャリヤ内のガイド軌道に沿って移動可能である。揺動マス部分内のガイド軌道は、半径方向内側に位置する頂点領域を備えるが、揺動マスキャリヤ内のガイド軌道は、半径方向外側に位置する頂点領域を備える。これは、結果として、遠心力の作用下で、揺動マス部分が、半径方向にハイドロダイナミックトルクコンバータの回転軸から最も離れて位置する位置決め部に配設されることを伴う。例えば回転不等もしくは振動励起によって惹起される回転加速が生じた場合、揺動マス部分は、カップリング要素がそれぞれの頂点領域から出発してガイド軌道に沿って移動することによって、この基本的相対位置から、揺動マスキャリヤに対して揺動させられる。この場合、揺動マス部分は、ガイド軌道の湾曲させた形成に依存して、半径方向内側に向かって移動し、位置エネルギーを受け取る。
一方では、揺動マス部分のマスもしくはマス慣性モーメントの選択により、他方では、ガイド軌道の湾曲により、このような遠心力マス振り子ユニットを、できるだけ十分に除去すべき、即ち吸収すべき所定の励起次数に調整することが可能になる。回転数の変化と共に、従って遠心力の変化と共に、このような遠心力マス振り子ユニットの固有振動周波数も変化するので、所定の励起次数への調整は、本質的に受けたままとなるので、励起次数は、全回転数領域にわたって吸収し得る。
独国特許出願公開第10 2008 057 647号明細書
本発明の課題は、運転状態で生じる振動励起の改善された消去を達成し得る車両用の駆動システムを提供することにある。
本発明の第1の構成によれば、この課題は、回転軸を中心として回転可能な駆動機構を有する駆動ユニットと、揺動マスキャリヤ及びこの揺動マスキャリヤにおける揺動マスカップリング装置によって揺動マスキャリヤに対して基本的相対位置から揺動可能に支持された揺動マス装置を有する少なくとも1つの遠心力マス振り子ユニットとを有し、基本的相対位置から揺動マス装置を揺動させた際に、揺動マス装置のその回転軸に対する半径方向間隔が変化する、車両用の駆動システムにおいて、駆動システムが、更に、互いにシリアルに有効な2つの捩り振動ダンパを有する捩り振動減衰装置を有し、捩り振動ダンパの第1の捩り振動ダンパの2次側と、捩り振動ダンパの第2の捩り振動ダンパの1次側が、少なくとも、捩り振動減衰装置中間マスの一部を構成し、遠心力マス振り子ユニットが捩り振動減衰装置中間マスに連結され、遠心力マス振り子ユニットが、所定の偏差の分だけ遠心力マス振り子ユニットによって減衰させるべき励起次数以下にある吸収次数に調整されていること、によって解決される。
本発明は、特に、遠心力マス振り子装置が捩り振動減衰装置中間マスに連結されている場合に、吸収次数−この吸収次数に遠心力マス振り子ユニットは調整されている−を、減衰させるべき本来の励起次数以下にすることを意図して、励起する減衰させるべき次数に対する、振動を励起すべきシステムの、意図的に導入される少なくとも極僅かな変調が、全回転数スペクトルにわたって有利な吸収特性を生じさせるとのことを認知した。遠心力マス振り子ユニットをこのように連結した場合、励起次数に対する吸収次数の下方への偏差は、一般的に問題なく、適切に導入されるこの変調によって、揺動マス装置の過度な振動励起、即ち振動過剰上昇を回避し得る。特に、これにより、遠心力マス振り子ユニットが、励起する振動を増幅的に有効にできないことが得られる。
この場合、例えば、偏差は、0.001〜0.1、特に0.01〜0.05の範囲内にあるようにすることができる。
本発明の別の構成によれば、課題は、回転軸を中心として回転可能な駆動機構を有する駆動ユニットと、揺動マスキャリヤ及びこの揺動マスキャリヤにおける揺動マスカップリング装置によって揺動マスキャリヤに対して基本的相対位置から揺動可能に支持された揺動マス装置を有する少なくとも1つの遠心力マス振り子ユニットとを有し、基本的相対位置から揺動マス装置を揺動させた際に、揺動マス装置のその回転軸に対する半径方向間隔が変化する、車両用の駆動システムにおいて、駆動システムが、更に、1次側と、出力機構、特に出力ハブと共に回転可能で、ダンパ要素装置の復帰作用に抗して1次側に対して回転可能な2次側とを有する捩り振動減衰装置を有し、遠心力マス振り子ユニットが捩り振動減衰装置の2次側及び/又は出力機構に連結され、遠心力マス振り子ユニットが、所定の偏差の分だけ遠心力マス振り子ユニットによって減衰させるべき励起次数以上にある吸収次数に調整されていること、によって解決される。
遠心力マス振り子ユニットが捩り振動減衰装置の出口領域に連結されている場合、それ自身減衰させるべき励起次数からの吸収次数の上方への偏差による適切な変調が、有利な、振動過剰上昇を回避する吸収特性のために寄与することがわかった。
この場合、例えば、捩り振動減衰装置は、クラッチ装置の摩擦面編成と、出力機構、即ち例えば出力ハブとの間のトルク伝達経路内に位置するようにすることができる。
本発明による駆動システムが、更に、流体を充填した又は充填可能なハウジング装置と、このハウジング装置と共に回転可能なポンプホイールと、出力機構と連結されたタービンホイールとを有するハイドロダイナミックカップリング装置、例えばハイドロダイナミックトルクコンバータを有し、捩り振動減衰装置が、ロックアップクラッチとして形成されたクラッチ装置と出力機構との間に配設されている場合、遠心力マス振り子ユニットの前記の適切な変調が、特に有利であることがわかった。
本発明の別の構成によれば、課題は、回転軸を中心として回転可能な駆動機構を有する駆動ユニットと、揺動マスキャリヤ及びこの揺動マスキャリヤにおける揺動マスカップリング装置によって揺動マスキャリヤに対して基本的相対位置から揺動可能に支持された揺動マス装置を有する少なくとも1つの遠心力マス振り子ユニットとを有し、基本的相対位置から揺動マス装置を揺動させた際に、揺動マス装置のその回転軸に対する半径方向間隔が変化する、車両用の駆動システムにおいて、遠心力マス振り子ユニットが駆動機構に連結され、所定の偏差の分だけ遠心力マス振り子ユニットによって減衰させるべき励起次数以上にある吸収次数に調整されていること、によって解決される。
駆動機構への遠心力マス振り子ユニットの作用時でも、それ自身減衰させるべき励起次数以上への吸収次数の揺動による適切な変調は、達成可能な吸収特性及び振動過剰上昇の回避に関して特に有利である。この場合、例えば、遠心力マス振り子ユニットは、フライホイール装置と共に又はフライホイール装置を介して駆動機構に連結されているようにすることができる。
この場合、フライホイール装置は、例えば高剛性のフライホイールとして、例えば乾式摩擦クラッチのために形成することができるので、フライホイール装置を介する連結時でも、遠心力マス振り子ユニットは、フライホイール内で、駆動機構に直接的に作用する。選択的に、フライホイール装置は、駆動機構と共に回転軸を中心として回転可能な1次側と、ダンパ要素装置の復帰作用に抗して1次側に対して回転軸を中心として回転可能な2次側とを有し、遠心力マス振り子ユニットは、フライホイール装置の2次側に連結されていることも、考えられる。即ち、この場合、フライホイール装置は、同様に摩擦クラッチのための入口領域も構成し得るいわゆるツインマスフライホイールとして有効にすることができる。
本発明の別の構成によれば、課題は、回転軸を中心として回転可能な駆動機構を有する駆動ユニットと、揺動マスキャリヤ及びこの揺動マスキャリヤにおける揺動マスカップリング装置によって揺動マスキャリヤに対して基本的相対位置から揺動可能に支持された揺動マス装置を有する少なくとも1つの遠心力マス振り子ユニットとを有し、基本的相対位置から揺動マス装置を揺動させた際に、揺動マス装置のその回転軸に対する半径方向間隔が変化する、車両用の駆動システムにおいて、駆動システムが、更に、駆動機構によって回転のために駆動可能な少なくとも1つの入力軸を有するトランスミッション装置を有し、遠心力マス振り子ユニットが、トルクフロー内で少なくとも1つの入力軸の後に続くトランスミッションコンポーネントに連結され、所定の偏差の分だけ遠心力マス振り子ユニットによって減衰させるべき励起次数以上にある吸収次数に調整されていること、によって解決される。
本発明による形成では、クラッチ装置は、トルクフロー内で、即ち最初に続くようにトランスミッション装置の入力軸に連結されるので、特に駆動ユニットの領域内の振動励起時に、入力軸の剛性、即ち捩り剛性は、別の振動システムとして協同利用することができるもしくは考慮すべきであり、励起次数からの吸収次数の適切に導入される上方への偏差を十分考慮して、非常に有利な吸収特性を得ることができる。
励起次数に対する吸収次数の上方への偏差の導入時、偏差が、0.01〜0.2、特に0.02〜0.1の範囲内にある場合が有利である。
振動システムの適切に導入される変調を有する本発明による形成は、特に、駆動ユニットが内燃機関を有する場合に、有利に適用可能である。内燃機関、特に直列多気筒エンジン内では、本質的に均等な−クランクシャフトの回転に関する−角度間隔で、振動を励起する事象の連続が発生されるが、この事象は、相応の周期性で、後続の駆動系内で拡散し、次に、本発明により設けられたもしくは設定された遠心力マス振り子ユニットによって減衰させることができる。
この場合、例えば、Oが励起次数でAが内燃機関の気筒数として、O=A×0.5との式に従って、励起次数が算定されるようにすることができる。
即ち、この場合、特に4サイクル内燃機関の場合、各気筒内で、点火、即ち振動を励起する事象が、クランクシャフトが2回転する毎に生じる。これは、通常のように励起周波数が内燃機関の回転数に関連付けられた場合、回転毎に存在する振動を励起する事象は、その数が、存在する気筒数の半分の数に一致することを意味する。例えば4気筒4サイクル直列内燃機関が、3000rpmの回転数で回転する場合、これは、50rpsの回転数に相当する。次数が、一般的にクランクシャフトの回転数に関連付けされているので、1次は、この状態で、即ち50/sの周波数に相当する。しかしながら回転ごとに2回の振動を励起する事象、即ち2回の点火が行なわれるので、駆動系内には、100/sの励起周波数が拡散し、従って、これは、−内燃機関もしくはそのクランクシャフトの回転数に関連して−2次に相当する。相応に、6気筒4サイクル直列内燃機関の場合は、3次が、−回転数に関連して−問題となるが、それは、回転毎に6気筒の3つが点火し、従って回転毎に3回の振動を励起する事象が存在するからである。
本発明を、以下で添付した図に関連させて詳細に説明する。
軸方向に見た遠心力マス振り子ユニット 第1の形態の駆動システムの原理図 第2の形態の駆動システムの原理図 第3の形態の駆動システムの原理図 第4の形態の駆動システムの原理図 第5の形態の駆動システムの原理図 図2に図示した駆動システムの構成の部分図
図1は、軸方向に見た、即ち回転軸Aの方向に見た、一般に回転数適応式のアブソーバと呼ばれる遠心力マス振り子ユニット10を示す。この遠心力マス振り子ユニットは、例えばリングディスク状に形成された揺動マスキャリヤ12と、回転軸Aを中心として周方向に連続する複数の揺動マス部分16を有する揺動マス装置14とを有する。更にまた揺動マス部分は、例えば2部材から構成することができ、揺動マスキャリヤ12の軸方向両側に、それぞれ、それぞれの揺動マス部分16の一部を位置させることができる。
一般に18で指示した揺動マスカップリング装置は、各揺動マス部分16に付設されて、例えば、互いに周方向に間隔を置いて配設された、ロール状に形成された2つのカップリング要素20を有する。これらカップリング要素20のそれぞれに付設されて、揺動マス部分16には、半径方向内側に位置する頂点領域24を有するガイド軌道22が設けられている。相応に、揺動マスキャリヤ12には、例えば図1の右下に破線で図示したように、ガイド軌道26が、各カップリング要素20に付設されて設けられ、これらガイド軌道26は、半径方向外側に位置する頂点領域28を備える。カップリング要素20は、転動運動及び/又は滑動運動を行ないつつ、ガイド軌道22,26に沿って移動する。遠心力の作用時に、揺動マス部分16は、図1に図示した位置決め状態にあり、この位置決め状態で、カップリング要素は、これらにそれぞれ付設された両ガイド軌道22,26内でそれぞれの頂点領域24,28に位置決めされている。
揺動マスキャリヤ12の回転加速が生じた場合、これと不動に連結されてない、揺動マス装置14の揺動マス部分16が、周方向に加速される。これは、カップリング要素20が付属のガイド軌道22,26に沿って移動し、これにより頂点領域24,28外に移動することを生じさせる。その結果、揺動マス部分16は、半径方向内方に回転軸Aの方向に向かって移動する。この場合、揺動マス部分は、位置エネルギーを受け取るので、揺動マス部分は、遠心力自身の作用下で振動を励起される。
種々の揺動パラメータの選択により、遠心力マス振り子ユニット10の振動特性もしくは固有振動特性を励起する振動次数に調整することが可能である。これには、特に、揺動マス部分16のマスと、回転軸Aに対する揺動マス部分の間隔、即ち回転加速時の揺動マス部分の質量慣性モーメントと、ガイド軌道22,26の湾曲が影響を受け易い。
図1には、単に、このような遠心力マス振り子ユニット10の例が図示されていることを指摘しておく。遠心力マス振り子ユニットは、種々の構成で異なるように形成することができる。回転加速が生じた時に揺動マス装置14もしくはその揺動マス部分16が、遠心力の作用に抗して半径方向内方に移動し、これにより振動を励起されることが、重要である。
図2では、例えば自動車のための駆動システムが、一般に30で指示されている。駆動システム30は、例えば内燃機関として形成された又は内燃機関を有する駆動ユニット32を有する。更に、駆動システム30は、例えばオートマチックトランスミッションとして形成されたトランスミッション装置34を有する。駆動機構として有効な駆動軸36、即ち例えば内燃機関のクランクシャフトと、トランスミッション装置34のトランスミッション入力軸38との間のトルク伝達経路内に、ここではハイドロダイナミックトルクコンバータとして形成されたハイドロダイナミックカップリング装置40が位置する。ハイドロダイナミックカップリング装置は、原理的に図示したハウジング装置42を有し、このハウジング装置は、回転軸Aを中心として駆動軸36と共に回転させるために駆動軸36に連結されている。ポンプホイール44は、ハウジング装置42と共に回転軸Aを中心として回転可能である。更に、ハウジング装置42の一般に流体を充填した又は充填可能な内室46内に、タービンホイール48とガイドホイール50が設けられている。図示した実施例では、タービンホイール48が、出力機構として有効な出力ハブ52に連結され、この出力ハブは、例えば歯切り部の係合によって、共に回転させるためにトランスミッション入力軸38と結合されている。
ポンプホイール44、タービンホイール48及びガイドホイール50により、一般に54で指示したハイドロダイナミック回路が提供され、このハイドロダイナミック回路は、駆動ユニット32によって発生されたトルクを増幅し、相応に増幅させてトランスミッション入力軸38に伝達することができる。
更に、ハイドロダイナミックカップリング装置40は、ロックアップクラッチとして形成されたもしくは有効なクラッチ装置56を有し、このクラッチ装置は、ハイドロダイナミック回路54に対して平行にもしくはハイドロダイナミック回路54を迂回してハウジング装置42と出力ハブ52との間の直接的なトルク伝達経路を生成させ得るように、運転状態に依存して係合もしくは係脱することができる。更に、このトルク伝達経路内には、一般に58で指示した捩り振動減衰装置が位置する。この捩り振動減衰装置は、図示した例では、シリアルに有効な2つの捩り振動ダンパ60,62を有する。トルクフロー内で最初にロックアップクラッチ56の後に続く捩り振動ダンパ60の1次側64は、ロックアップクラッチ56の出口領域に連結され、例えば複数の圧縮コイルばね等を有する図示してないダンパ要素装置を介して、トルク伝達のために捩り振動ダンパ60の2次側66と連結されている。このダンパ要素装置の復帰作用に抗して、1次側64と2次側66は、互いに例えば回転軸Aを中心として回転する。
第1の捩り振動ダンパの2次側は、トルクフロー内で次に続く第2の捩り振動ダンパ62の1次側68と連結される及び/又は場合によってはこの1次側と一体的に形成され、この1次側と共に捩り振動減衰装置中間マス70を構成する。第2の捩り振動ダンパ62の2次側72は、例えば複数の圧縮コイルばね等を有する図示してないダンパ要素装置を介して、トルク伝達のために、1次側68と連結され、この1次側に対して回転軸Aを中心として回転可能である。2次側72は、タービンホイール48と同様に、出力ハブ52と連結されている。即ち、この捩り振動減衰装置58の場合、第1の捩り振動ダンパ60の1次側64が、入口領域自信を構成し、第2の捩り振動ダンパ62の2次側72が、出口領域自信を提供する。
捩り振動減衰装置中間マス70には、例えば図1に関連させて説明したような遠心力マス振り子ユニット10が連結されている。この場合、揺動マスキャリヤ12自身は、捩り振動減衰装置中間マス70の一体的な構成要素を提供するか、その部品と結合することができる。
遠心力マス振り子ユニット10の捩り振動減衰装置中間マス70への連結により、遠心力マス振り子ユニット10が、例えば駆動ユニット32内で発生される振動励起時に捩り振動減衰装置中間マス70を振動させるような周波数で振動を励起されることが得られる。この場合、本発明によれば、遠心力マス振り子ユニット10の吸収次数の設定は、吸収次数が、極僅か、減衰させるべき励起次数、即ち4気筒4サイクル内燃機関における駆動軸36の回転数に関する2次以下にあるように選択される。遠心力マス振り子ユニット10が調整される吸収次数と、それ自身減衰させるべき励起次数との間の偏差は、0.001〜0.1、特に0.01〜0.05の範囲内にあるので、例えば吸収次数−この吸収次数に遠心力マス振り子ユニットは調整されている−は、1.95〜1.99の間にあり得る。
特にハイドロダイナミックカップリング装置40内の捩り振動吸収装置中間マス70への遠心力マス振り子ユニット10の結合時に、それ自身減衰させるべき励起次数に対する吸収次数の下方への極僅かな変調によって、揺動マス装置14のそれにもかかわらず十分な振動励起により、励起する振動を更に増幅し得る振動過剰上昇の発生が回避され、これにより、全回転数領域にわたって確実に十分な吸収機能性を提供することができる。
図7は、図2に関連させて原理的に説明をしたような、ハイドロダイナミックコンバータの形態で形成された駆動システム30を部分的に示す。回転軸Aを中心として共に回転させるためにハウジング装置42と連結された複数のディスク状の摩擦要素と、摩擦要素キャリヤ100と共に回転するように連結された複数の摩擦要素とを有するクラッチ装置もしくはロックアップクラッチ56が認められる。部分的にしか図示してないクラッチピストン102は、係合状態を生成するためにこれら摩擦要素を互いに押し付けることができる。
摩擦要素キャリヤ100は、半径方向外側の第1の捩り振動ダンパ60の、中心ディスク要素として形成された1次側64と、リベット留め等によって不動に結合されている。互いに軸方向に間隔を置いて位置する2つのカバーディスク要素104,106は、その外側の領域内で、2次側66を構成する。その間で、例えば複数の圧縮コイルばねを有するダンパ要素装置108が作用する。
半径方向内側の領域内で、カバーディスク要素104,106は、半径方向内側の第2の捩り振動ダンパ62の1次側68を構成する。2次側72は、中心ディスク要素を有するように形成され、この中心ディスク要素は、例えばリベット留めによって出力ハブ52と不動に結合されている。カバーディスク要素104,106と、2次側72を提供する中心ディスク要素との間で、例えばまた複数の圧縮コイルばねを有するダンパ要素装置110が作用する。
本質的にカバーディスク要素104,106を有する捩り振動減衰装置中間マス70には、例えばリベット留めによって揺動マスキャリヤ12が結合されている。この揺動マスキャリヤは、その半径方向外側の領域を、ハウジング状に形成され、即ち、半径方向外側では軸方向両側に形成され、半径方向内側では部分的に形成された揺動マス部分16を有する。ロール状に形成されたカップリング要素20は、一方では揺動マス部分16内のそれぞれのガイド軌道22に沿って、他方では揺動マスキャリヤ12内のガイド軌道26に沿って移動可能である。
タービンホイール48は、そのタービンホイールシェル112により、半径方向内側で、リベット留めによって、例えば2次側72を提供する中心ディスク要素と共に出力ハブ52に固定されている。
図3は、選択的に形成された駆動システムを示すが、この駆動システムの場合は、構成もしくは機能性に関して既に説明したコンポーネントに相当するコンポーネントが、添え字“a”を付した同じ符号で指示されている。
図3に図示した実施形態の場合、ハイドロダイナミックカップリング装置40aは、本質的に、その入口領域を提供する1次側64aと、その出口領域を提供する2次側72aと、その間で作用するダンパ要素装置とを有する1つの捩り振動ダンパしか有しない捩り振動減衰装置58aを有するように構成されている。遠心力マス振り子ユニット10aは、その揺動マスキャリヤ12により、2次側72a、即ち捩り振動減衰装置58aの出口領域に連結され、これにより、本質的に直接的に出力ハブ52aにも結合されている。
このような形成では、本発明によれば、吸収次数−この吸収次数に遠心力マス振り子ユニットが設定されている−が、それ自身減衰させるべき励起次数に対して上方へ移動されているので、例えば、それ自身減衰させるべき励起次数に対して、0.01〜0.2、特に0.02〜0.1の範囲内にある偏差が得られる。これにより、問題のない、振動を増幅する作用を回避する方向への移動が導入されていることがわかった。
駆動システムの別の実施例は、図4に示されている。ここでは、構成もしくは機能性に関して既に説明したコンポーネントに相当するコンポーネントが、添え字“b”を付した同じ符号で指示されている。この駆動システム30bは、駆動ユニット32bとトランスミッション装置34bとの間のトルク伝達のために、クラッチ装置74bを有し、このクラッチ装置は、例えば乾式摩擦クラッチとして、場合によってはデュアルクラッチ又は多板クラッチとして形成することができる。このクラッチ装置74bの入口領域は、共に回転させるために例えばねじ留めによって駆動軸36bと結合可能なフライホイール76bを有することができる。フライホイール76bと共に、遠心力マス振り子ユニット10bの揺動マスキャリヤ12bも駆動軸36bに連結され、これにより、共に回転させるためにこの駆動軸と結合されている。
駆動システム36bのこのような形成では、吸収次数−この吸収次数に遠心力マス振り子ユニット10bが調整されている−が、それ自身減衰させるべき励起次数に対して、また上方へ、例えば前記偏差範囲内で移動されている。
選択的な構成を有する別の駆動システムが、図5に示されている。ここでは、構成もしくは機能性に関して既に説明したコンポーネントに相当するコンポーネントが、添え字“c”を付した同じ符号で指示されている。
この構成では、駆動軸36cとクラッチ装置74cとの間のトルク伝達経路内に、中間マスフライホイール78cの形態の捩り振動減衰装置が設けられている。その入口領域を提供する1次側80cは、駆動軸36cに連結されているが、その出口領域を提供する2次側82cは、クラッチ装置74cにもしくはその入口領域を提供するフライホイール76cに連結されている。
遠心力マス振り子ユニット10cは、その揺動マスキャリヤ12cにより、2次側82cにもしくはクラッチ装置74cの入口領域に連結されている、即ち中間マスフライホイール78cに対して2次側に位置する。
この形成もしくは遠心力マス振り子ユニット10cの駆動システム30cへの編入でも、吸収次数−この吸収次数に遠心力マス振り子ユニット10が調整されている−の移動は、減衰させるべき励起次数に対して上方に、例えばまた0.01〜0.2、特に0.02〜0.1の範囲内で、振動増幅効果を回避するために上方に移動されている。
選択的に形成された別の駆動システムは、図6に図示されている。ここでは、構成もしくは機能性に関して既に説明したコンポーネントに相当するコンポーネントが、添え字“d”を付した同じ符号で指示されている。
駆動システム30dは、駆動ユニット32dと、オートマチックトランスミッションとして形成されたトランスミッション装置34dとを有する。図6には、例えば歯切り部の係合によって又はそれ以外の方法でトランスミッション入力軸38dと回転不能な、回転可能に支持された複数のプラネットギヤ88dを有するプラネットギヤキャリヤ86dと、プラネットギヤと半径方向外側で噛合い係合したリングギヤ90dと、プラネットギヤと半径方向内側で噛合い係合したサンギヤ92dとを有する、トランスミッション入力軸38dの後に続く第1の遊星歯車装置段84dが模範的に図示されている。駆動軸36dとトランスミッション入力軸38dとの間のトルク伝達経路内に、例えば、ハイドロダイナミックトルクコンバータとして形成されたハイドロダイナミックカップリング装置40dが位置し得る。
遠心力マス振り子ユニット10dは、その揺動マスキャリヤ12dにより、図示した例では、プラネットギヤキャリヤ86dに、即ち、トルクフロー内でトランスミッション入力軸38dの後に続くトランスミッション装置34dのコンポーネントもしくは成分に連結されている。これは、駆動軸36dとトランスミッション装置34dとの間のトルク伝達時に、トランスミッション入力軸38dの捩り剛性を、別の振動システムとみなすこともしくは別の振動システムとして利用することができ、遠心力マス振り子ユニット10dが、トルクフロー内で初めて、この剛性により有効になることを意味する。
遠心力マス振り子ユニット10dのこの設定もしくは統合が行われる場合でも、本発明によれば、吸収次数は、それ自身減衰させるべき励起次数に対して上方に移動され、例えばまた0.01〜0.2、特に0.02〜0.1の範囲内にある。この場合、当然、トランスミッション装置34dの内部構造の形態に応じて、遠心力マス振り子ユニット10dは、後続の別の遊星歯車装置段の他の成分、例えばリングギヤ90d、又はコンポーネントに連結することもできる。
本発明の既に説明した形成を、種々の構成で、特に構造的な構成でも、種々のシステム構成要素の構成時に変更し得ることは、当然である。また、本発明の範囲内で、駆動システムが、1つより多くの遠心力マス振り子ユニットを備え得ることも、当然である。従って、図6に図示した形成例の場合、ハイドロダイナミックカップリング装置40dは、図2もしくは3に図示したように構成することも可能である。複数の遠心力マス振り子ユニットが設けられている場合、これら遠心力マス振り子ユニットは、全てを、既に説明した意味で、所定の偏差によって、それ自身減衰させるべき励起次数に対して上方もしくは下方に調整することができる。しかしながらまた、基本的には、個々の遠心力マス振り子ユニット又は複数の遠心力マス振り子ユニットの1つだけを、本発明により設けられる移動部を有するように形成してもよい。
10 遠心力マス振り子ユニット
12 揺動マスキャリヤ
14 揺動マス装置
16 揺動マス部分
18 揺動マスカップリング装置
20 カップリング要素
22 ガイド軌道
24 頂点領域
26 ガイド軌道
28 頂点領域
30 駆動システム
32 駆動ユニット
34 トランスミッション装置
36 駆動軸
38 トランスミッション入力軸
40 ハイドロダイナミックカップリング装置
42 ハウジング装置
44 ポンプホイール
46 内室
48 タービンホイール
50 ガイドホイール
52 出力ハブ
54 ハイドロダイナミック回路
56 クラッチ装置
58 捩り振動減衰装置
60 第1の捩り振動ダンパ
62 第2の捩り振動ダンパ
64 第1の捩り振動ダンパの1次側
66 第1の捩り振動ダンパの2次側
68 第2の捩り振動ダンパの1次側
70 捩り振動減衰装置中間マス
72 第2の捩り振動ダンパの2次側
100 摩擦要素キャリヤ
102 クラッチピストン
104 カバーディスク要素
106 カバーディスク要素
108 ダンパ要素装置
110 ダンパ要素装置
112 タービンホイールシェル
A 回転軸

Claims (11)

  1. 回転軸(A)を中心として回転可能な駆動機構(36)を有する駆動ユニット(32)と、揺動マスキャリヤ(12)及びこの揺動マスキャリヤ(12)における揺動マスカップリング装置(18)によって揺動マスキャリヤ(12)に対して基本的相対位置から揺動可能に支持された揺動マス装置(14)を有する少なくとも1つの遠心力マス振り子ユニット(10)とを有し、基本的相対位置から揺動マス装置(14)を揺動させた際に、揺動マス装置(14)のその回転軸(A)に対する半径方向間隔が変化する、車両用の駆動システムにおいて、
    駆動システムが、更に、互いにシリアルに有効な2つの捩り振動ダンパ(60,62)を有する捩り振動減衰装置(58)を有し、捩り振動ダンパ(60,62)の第1の捩り振動ダンパ(60)の2次側(66)と、捩り振動ダンパ(60,62)の第2の捩り振動ダンパ(62)の1次側(68)が、少なくとも、捩り振動減衰装置中間マス(70)の一部を構成し、遠心力マス振り子ユニット(10)が捩り振動減衰装置中間マス(70)に連結され、遠心力マス振り子ユニット(10)が、所定の偏差の分だけ遠心力マス振り子ユニット(10)によって減衰させるべき励起次数以下にある吸収次数に調整されていること、を特徴とする駆動システム。
  2. 偏差が、0.001〜0.1範囲内にあること、を特徴とする請求項1に記載の駆動システム。
  3. 捩り振動減衰装置(58;58a)が、クラッチ装置の摩擦面編成(56;56a)と、出力機構(52;52a)との間のトルク伝達経路内に位置すること、を特徴とする請求項1又は2に記載の駆動システム。
  4. 駆動システムが、流体を充填した又は充填可能なハウジング装置(42;42a)と、このハウジング装置(42;42a)と共に回転可能なポンプホイール(44;44a)と、出力機構(52;52a)と連結されたタービンホイール(48;48a)とを有するハイドロダイナミックカップリング装置(40;40a)有し、捩り振動減衰装置(58;58a)が、ロックアップクラッチとして形成されたクラッチ装置(56;56a)と出力機構(52;52a)との間に配設されていること、を特徴とする請求項に記載の駆動システム。
  5. 回転軸(A)を中心として回転可能な駆動機構(36b;36c)を有する駆動ユニット(32b;32c)と、揺動マスキャリヤ(12b;12c)及びこの揺動マスキャリヤ(12b;12c)における揺動マスカップリング装置(18b;18c)によって揺動マスキャリヤ(12b;12c)に対して基本的相対位置から揺動可能に支持された揺動マス装置(14b;14c)を有する少なくとも1つの遠心力マス振り子ユニット(10b;10c)とを有し、基本的相対位置から揺動マス装置(14b;14c)を揺動させた際に、揺動マス装置(14b;14c)のその回転軸(A)に対する半径方向間隔が変化する、車両用の駆動システムにおいて、
    遠心力マス振り子ユニット(10b;10c)が駆動機構(36b;36c)に連結され、所定の偏差の分だけ遠心力マス振り子ユニット(10b;10c)によって減衰させるべき励起次数以上にある吸収次数に調整されていること、を特徴とする駆動システム。
  6. 遠心力マス振り子ユニット(10b;10c)が、フライホイール装置(76b;78c)と共に又はフライホイール装置(76b;78c)を介して駆動機構(36b;36c)に連結されていること、を特徴とする請求項に記載の駆動システム。
  7. フライホイール装置(78c)が、駆動機構(36c)と共に回転軸(A)を中心として回転可能な1次側(80c)と、ダンパ要素装置の復帰作用に抗して1次側(80c)に対して回転軸(A)を中心として回転可能な2次側(82c)とを有し、遠心力マス振り子ユニット(10c)が、フライホイール装置(78c)の2次側(82c)に連結されていること、を特徴とする請求項に記載の駆動システム。
  8. 回転軸(A)を中心として回転可能な駆動機構(36d)を有する駆動ユニット(32d)と、揺動マスキャリヤ(12d)及びこの揺動マスキャリヤ(12d)における揺動マスカップリング装置(18d)によって揺動マスキャリヤ(12d)に対して基本的相対位置から揺動可能に支持された揺動マス装置(14d)を有する少なくとも1つの遠心力マス振り子ユニット(10d)とを有し、基本的相対位置から揺動マス装置(14d)を揺動させた際に、揺動マス装置(14d)のその回転軸(A)に対する半径方向間隔が変化する、車両用の駆動システムにおいて、
    駆動システムが、更に、駆動機構(36d)によって回転駆動可能な少なくとも1つの入力軸(38d)を有するトランスミッション装置(34d)を有し、遠心力マス振り子ユニット(10d)が、トルクフロー内で少なくとも1つの入力軸(38d)の後に続くトランスミッションコンポーネント(86d)に連結され、所定の偏差の分だけ遠心力マス振り子ユニット(10a)によって減衰させるべき励起次数以上にある吸収次数に調整されていること、を特徴とする駆動システム。
  9. 偏差が、0.01〜0.2範囲内にあること、を特徴とする請求項のいずれか1項記載の駆動システム。
  10. 駆動ユニット(32;32a;32b;32c;32d)が内燃機関を有すること、を特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の駆動システム。
  11. Oが励起次数でAが内燃機関の気筒数として、O=A×0.5との式に従って、励起次数が算定されること、を特徴とする請求項10に記載の駆動システム。
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