JP5964630B2 - 熱処理装置 - Google Patents

熱処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5964630B2
JP5964630B2 JP2012070624A JP2012070624A JP5964630B2 JP 5964630 B2 JP5964630 B2 JP 5964630B2 JP 2012070624 A JP2012070624 A JP 2012070624A JP 2012070624 A JP2012070624 A JP 2012070624A JP 5964630 B2 JP5964630 B2 JP 5964630B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor wafer
chamber
heat treatment
substrate
support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012070624A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013206896A (ja
Inventor
英夫 西原
英夫 西原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Screen Holdings Co Ltd
Original Assignee
Screen Holdings Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Screen Holdings Co Ltd filed Critical Screen Holdings Co Ltd
Priority to JP2012070624A priority Critical patent/JP5964630B2/ja
Priority to US13/792,419 priority patent/US9330949B2/en
Publication of JP2013206896A publication Critical patent/JP2013206896A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5964630B2 publication Critical patent/JP5964630B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Description

本発明は、半導体ウェハーや液晶表示装置用ガラス基板等の薄板状の精密電子基板(以下、単に「基板」と称する)にフラッシュ光を照射することによって該基板を加熱する熱処理装置に関する。
半導体デバイスの製造プロセスにおいて、不純物導入は半導体ウェハー内にpn接合を形成するための必須の工程である。現在、不純物導入は、イオン打ち込み法とその後のアニール法によってなされるのが一般的である。イオン打ち込み法は、ボロン(B)、ヒ素(As)、リン(P)といった不純物の元素をイオン化させて高加速電圧で半導体ウェハーに衝突させて物理的に不純物注入を行う技術である。注入された不純物はアニール処理によって活性化される。この際に、アニール時間が数秒程度以上であると、打ち込まれた不純物が熱によって深く拡散し、その結果接合深さが要求よりも深くなり過ぎて良好なデバイス形成に支障が生じるおそれがある。
そこで、極めて短時間で半導体ウェハーを加熱するアニール技術として、近年フラッシュランプアニール(FLA)が注目されている。フラッシュランプアニールは、キセノンフラッシュランプ(以下、単に「フラッシュランプ」とするときにはキセノンフラッシュランプを意味する)を使用して半導体ウェハーの表面にフラッシュ光を照射することにより、不純物が注入された半導体ウェハーの表面のみを極めて短時間(数ミリ秒以下)に昇温させる熱処理技術である。
キセノンフラッシュランプの放射分光分布は紫外域から近赤外域であり、従来のハロゲンランプよりも波長が短く、シリコンの半導体ウェハーの基礎吸収帯とほぼ一致している。よって、キセノンフラッシュランプから半導体ウェハーにフラッシュ光を照射したときには、透過光が少なく半導体ウェハーを急速に昇温することが可能である。また、数ミリ秒以下の極めて短時間のフラッシュ光照射であれば、半導体ウェハーの表面近傍のみを選択的に昇温できることも判明している。このため、キセノンフラッシュランプによる極短時間の昇温であれば、不純物を深く拡散させることなく、不純物活性化のみを実行することができるのである。
このようなキセノンフラッシュランプを使用した熱処理装置として、特許文献1には、半導体ウェハーの表面側にフラッシュランプを配置するとともに裏面側にハロゲンランプを配置し、それらの組み合わせによって所望の熱処理を行うものが開示されている。特許文献1に開示の熱処理装置においては、サセプタに保持された半導体ウェハーをハロゲンランプによってある程度の温度にまで予備加熱し、その後フラッシュランプからのフラッシュ光照射によって所望の処理温度にまで昇温している。
特開2009−164451号公報
特許文献1に開示される熱処理装置では、フラッシュ光照射時に半導体ウェハーを保持する石英プレートが設けられている。その石英プレートには、放射温度計によって半導体ウェハーの温度を測定するための開口部が形成されている。このような開口部の直上では予備加熱時の半導体ウェハーの温度が他の領域よりも低くなる。また、ハロゲンランプによる予備加熱時には、半導体ウェハーの周縁部にも温度低下が生じやすい。これらの結果としてフラッシュ光照射時の半導体ウェハーの面内分布も不均一になるという問題が生じていた。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、基板を均一に加熱することができる熱処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、基板にフラッシュ光を照射することによって該基板を加熱する熱処理装置において、基板を収容するチャンバーと、前記チャンバー内にて基板を保持する保持手段と、前記保持手段に保持された基板の一方面にフラッシュ光を照射するフラッシュランプと、前記保持手段に保持された基板の他方面に光照射を行うハロゲンランプと、前記ハロゲンランプからの光照射によって加熱される基板の温度を測定する温度測定手段と、を備え、前記保持手段は、基板の外周端側から支持する複数の支持部材を含み、前記複数の支持部材は、炭化ケイ素、窒化アルミニウム、炭化ケイ素で被覆されたグラファイト、または、窒化ケイ素にて形成され、前記複数の支持部材のそれぞれは、基板の外方から中心に向かって斜め下方に傾斜する第1支持体と、前記第1支持体の先端から水平方向に沿って延びるように設けられ、基板の下面に当接する第2支持体と、を有し、前記第2支持体は、基板の下面に点接触する突起を備えることを特徴とする。
また、請求項の発明は、請求項1の発明に係る熱処理装置において、前記第2支持体に載置され、基板の周囲を非接触にて取り囲む環状部材をさらに備え、前記環状部材は炭化ケイ素、窒化アルミニウム、炭化ケイ素で被覆されたグラファイト、または、窒化ケイ素にて形成されることを特徴とする。
また、請求項の発明は、請求項1または請求項2の発明に係る熱処理装置において、前記複数の支持部材は、基板の直径よりも大きな内径を有する石英リングに固設されることを特徴とする。
また、請求項の発明は、請求項の発明に係る熱処理装置において、前記石英リングは前記チャンバーに固定設置されることを特徴とする。
また、請求項の発明は、請求項1から請求項のいずれかの発明に係る熱処理装置において、前記チャンバー内を50Pa以上500Pa以下の気圧に維持する圧力維持手段をさらに備えることを特徴とする。
また、請求項の発明は、請求項の発明に係る熱処理装置において、前記圧力維持手段は、前記チャンバー内の雰囲気を排気する排気手段と、前記チャンバー内に不活性ガスを供給するガス供給手段と、を含み、前記チャンバー内から排気を行いつつ、前記チャンバー内に不活性ガスを供給して前記チャンバー内を50Pa以上500Paの気圧に維持することを特徴とする。
請求項1から請求項の発明によれば、保持手段が基板の外周端側から支持する複数の支持部材を含み、複数の支持部材が、炭化ケイ素、窒化アルミニウム、炭化ケイ素で被覆されたグラファイト、または、窒化ケイ素にて形成されるため、支持部材によって基板の温度分布が乱れるのを最小限に抑制することができ、基板を均一に加熱することができる。また、基板の下方が開放されるため、温度測定手段による基板の温度測定が容易となる。
特に、請求項の発明によれば、基板の周囲を非接触にて取り囲む環状部材を備えるため、基板の周縁部の温度低下を防止して基板をより均一に加熱することができる。
特に、請求項の発明によれば、チャンバー内を50Pa以上500Pa以下の気圧に維持する圧力維持手段を備えるため、チャンバー内には熱対流が発生せず、対流に起因した特に基板外縁部の温度低下を防止して基板をより均一に加熱することができる。
本発明に係る熱処理装置の構成を示す縦断面図である。 保持部の全体外観を示す斜視図である。 第1実施形態の支持部材の外観斜視図である。 第1実施形態にて半導体ウェハーが保持部によって保持された状態を模式的に示す図である。 移載機構の平面図である。 移載機構の側面図である。 複数のハロゲンランプの配置を示す平面図である。 図1の熱処理装置における半導体ウェハーの処理手順を示すフローチャートである。 第2実施形態の支持部材の外観斜視図である。 第2実施形態にて半導体ウェハーが保持部によって保持された状態を模式的に示す図である。 第3実施形態の支持部材および均熱リングの斜視図である。 支持部材の他の例を示す斜視図である。 支持部材の他の例を示す斜視図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明に係る熱処理装置1の構成を示す縦断面図である。本実施形態の熱処理装置1は、基板としてφ300mmの円板形状の半導体ウェハーWに対してフラッシュ光照射を行うことによってその半導体ウェハーWを加熱するフラッシュランプアニール装置である。熱処理装置1に搬入される前の半導体ウェハーWには不純物が注入されており、熱処理装置1による加熱処理によって注入された不純物の活性化処理が実行される。なお、図1および以降の各図においては、理解容易のため、必要に応じて各部の寸法や数を誇張または簡略化して描いている。
熱処理装置1は、半導体ウェハーWを収容するチャンバー6と、複数のフラッシュランプFLを内蔵するフラッシュ加熱部5と、複数のハロゲンランプHLを内蔵するハロゲン加熱部4と、シャッター機構2と、を備える。チャンバー6の上側にフラッシュ加熱部5が設けられるとともに、下側にハロゲン加熱部4が設けられている。また、熱処理装置1は、チャンバー6の内部に、半導体ウェハーWを水平姿勢に保持する保持部7と、保持部7と装置外部との間で半導体ウェハーWの受け渡しを行う移載機構10と、を備える。さらに、熱処理装置1は、シャッター機構2、ハロゲン加熱部4、フラッシュ加熱部5およびチャンバー6に設けられた各動作機構を制御して半導体ウェハーWの熱処理を実行させる制御部3を備える。
チャンバー6は、筒状のチャンバー側部61の上下に石英製のチャンバー窓を装着して構成されている。チャンバー側部61は上下が開口された概略筒形状を有しており、上側開口には上側チャンバー窓63が装着されて閉塞され、下側開口には下側チャンバー窓64が装着されて閉塞されている。チャンバー6の天井部を構成する上側チャンバー窓63は、石英により形成された円板形状部材であり、フラッシュ加熱部5から出射されたフラッシュ光をチャンバー6内に透過する石英窓として機能する。また、チャンバー6の床部を構成する下側チャンバー窓64も、石英により形成された円板形状部材であり、ハロゲン加熱部4からの光をチャンバー6内に透過する石英窓として機能する。
また、チャンバー側部61の内側の壁面の上部には反射リング68が装着され、下部には反射リング69が装着されている。反射リング68,69は、ともに円環状に形成されている。上側の反射リング68は、チャンバー側部61の上側から嵌め込むことによって装着される。一方、下側の反射リング69は、チャンバー側部61の下側から嵌め込んで図示省略のビスで留めることによって装着される。すなわち、反射リング68,69は、ともに着脱自在にチャンバー側部61に装着されるものである。チャンバー6の内側空間、すなわち上側チャンバー窓63、下側チャンバー窓64、チャンバー側部61および反射リング68,69によって囲まれる空間が熱処理空間65として規定される。
チャンバー側部61に反射リング68,69が装着されることによって、チャンバー6の内壁面に凹部62が形成される。すなわち、チャンバー側部61の内壁面のうち反射リング68,69が装着されていない中央部分と、反射リング68の下端面と、反射リング69の上端面とで囲まれた凹部62が形成される。凹部62は、チャンバー6の内壁面に水平方向に沿って円環状に形成され、半導体ウェハーWを保持する保持部7を囲繞する。
チャンバー側部61および反射リング68,69は、強度と耐熱性に優れた金属材料(例えば、ステンレススチール)にて形成されている。また、反射リング68,69の内周面は電解ニッケルメッキによって鏡面とされている。
また、チャンバー側部61には、チャンバー6に対して半導体ウェハーWの搬入および搬出を行うための搬送開口部(炉口)66が形設されている。搬送開口部66は、ゲートバルブ185によって開閉可能とされている。搬送開口部66は凹部62の外周面に連通接続されている。このため、ゲートバルブ185が搬送開口部66を開放しているときには、搬送開口部66から凹部62を通過して熱処理空間65への半導体ウェハーWの搬入および熱処理空間65からの半導体ウェハーWの搬出を行うことができる。また、ゲートバルブ185が搬送開口部66を閉鎖するとチャンバー6内の熱処理空間65が密閉空間とされる。
上側チャンバー窓63および下側チャンバー窓64のそれぞれとチャンバー側部61との間には図示省略のOリングが挟み込まれている。また、ゲートバルブ185が搬送開口部66を閉鎖したときには、それらの間にもOリングが挟み込まれる。このため、ゲートバルブ185が搬送開口部66を閉鎖すると、チャンバー6内の熱処理空間65は装置外部に対してシールされることとなり、熱処理空間65を大気圧以上に加圧したり真空雰囲気にまで減圧することが可能となる。
また、チャンバー6の内壁上部には熱処理空間65に不活性ガス(本実施形態では窒素ガス(N))を供給するガス供給孔81が形設されている。ガス供給孔81は、凹部62よりも上側位置に形設されており、反射リング68に設けられていても良い。ガス供給孔81はチャンバー6の側壁内部に円環状に形成された緩衝空間82を介してガス供給管83に連通接続されている。ガス供給管83は窒素ガス供給源85に接続されている。また、ガス供給管83の経路途中にはバルブ84が介挿されている。バルブ84が開放されると、窒素ガス供給源85から緩衝空間82に窒素ガスが送給される。緩衝空間82に流入した窒素ガスは、ガス供給孔81よりも流体抵抗の小さい緩衝空間82内を拡がるように流れてガス供給孔81から熱処理空間65内へと供給される。
一方、チャンバー6の内壁下部には熱処理空間65内の気体を排気するガス排気孔86が形設されている。ガス排気孔86は、凹部62よりも下側位置に形設されており、反射リング69に設けられていても良い。ガス排気孔86はチャンバー6の側壁内部に円環状に形成された緩衝空間87を介してガス排気管88に連通接続されている。ガス排気管88は排気部190に接続されている。排気部190は、例えばドライポンプとスロットルバルブとを備える。また、ガス排気管88の経路途中にはバルブ89が介挿されている。バルブ89を開放しつつ、排気部190のドライポンプを作動させると、熱処理空間65の気体がガス排気孔86から緩衝空間87を経てガス排気管88へと排出される。その排気流量は、排気部190のスロットルバルブによって調整される。なお、ガス供給孔81およびガス排気孔86は、チャンバー6の周方向に沿って複数設けられていても良いし、スリット状のものであっても良い。
また、搬送開口部66の先端にも熱処理空間65内の気体を排出するガス排気管191が接続されている。ガス排気管191はバルブ192を介して排気部190に接続されている。バルブ192を開放することによって、搬送開口部66を介してチャンバー6内の気体が排気される。
図2は、保持部7の全体外観を示す斜視図である。保持部7は、基台リング71、支持リング72、および、複数の支持部材75を備える。支持リング72は、石英にて形成された円環形状の板状部材であり、その内径は半導体ウェハーWの直径(φ300mm)よりも大きい。基台リング71は、石英にて形成され、支持リング72と同一形状を有する円環状部材である。基台リング71と支持リング72とは複数(本実施形態では3つ)の連結部材73によって連結されている。連結部材73としては、例えば石英の角柱を用いることができる。基台リング71と支持リング72とは、それらの中心軸が一致するように互いに相対向して連結される。
支持リング72の内周には複数の支持部材75が固設されている。支持リング72に設ける支持部材75の個数は3個以上12個以下である。第1実施形態では、3個の支持部材75が支持リング72の内周に沿って120°間隔で設けられている。図3は、支持部材75の外観斜視図である。第1実施形態の支持部材75は、炭化ケイ素(SiC)にて形成された円柱形状の部材である。支持部材75には、焼結SiCを用いることができる。
図4は、半導体ウェハーWが保持部7によって保持された状態を模式的に示す図である。基台リング71は凹部62の底面に固定して取り付けられることによって、チャンバー6の壁面に固設される(図1参照)。基台リング71をチャンバー6に固設する手法としては、例えばピンによって基台リング71を凹部62の底面に固定すれば良い。基台リング71がチャンバー6に固定して取り付けられることにより、支持リング72および3個の支持部材75を含む保持部7の全体がチャンバー6に固定設置されることとなる。
複数の支持部材75のそれぞれは、円柱の軸線方向が保持対象となる半導体ウェハーWの外方から中心に向かって斜め下方に傾斜するように支持リング72に設けられる。複数の支持部材75のそれぞれが水平面に対してなす角度αは15°以上30°以下である。すなわち、各支持部材75は水平面に対して15°以上30°以下傾斜して設けられる。図4に示すように、支持リング72に設けられた3個の支持部材75の周面によって半導体ウェハーWの外周端が3点支持されることとなる。すなわち、傾斜して設けられた3個の支持部材75のそれぞれが半導体ウェハーWの外周端に当接し、3個の支持部材75が半導体ウェハーWを外周端側から水平姿勢(法線が鉛直方向と一致する姿勢)に3点支持するのである。3個の支持部材75によって支持される半導体ウェハーWの高さ位置は、支持リング72よりも若干低い。
また、チャンバー6には放射温度計120が設けられている。放射温度計120は、3個の支持部材75によって支持される半導体ウェハーWの下面から放射される放射光(赤外光)を受光してウェハー温度を測定することができる。半導体ウェハーWは3個の支持部材75によって外周端側から支持され、円環形状の基台リング71の内側は開放されているため、放射温度計120は半導体ウェハーWの下面から放射される放射光を確実に受光することができる。
図5は、移載機構10の平面図である。また、図6は、移載機構10の側面図である。移載機構10は、2本の移載アーム11を備える。移載アーム11は、概ね円環状の凹部62に沿うような円弧形状とされている。それぞれの移載アーム11には2本のリフトピン12が立設されている。各移載アーム11は水平移動機構13によって回動可能とされている。水平移動機構13は、一対の移載アーム11を保持部7に対して半導体ウェハーWの移載を行う移載動作位置(図5の実線位置)と保持部7に保持された半導体ウェハーWと平面視で重ならない退避位置(図5の二点鎖線位置)との間で水平移動させる。水平移動機構13としては、個別のモータによって各移載アーム11をそれぞれ回動させるものであっても良いし、リンク機構を用いて1個のモータによって一対の移載アーム11を連動させて回動させるものであっても良い。
また、一対の移載アーム11は、昇降機構14によって水平移動機構13とともに昇降移動される。昇降機構14が一対の移載アーム11を移載動作位置にて上昇させると、計4本のリフトピン12が保持部7の内側空間を通過し、リフトピン12の上端が支持リング72の上面よりも上方に到達する。一方、昇降機構14が一対の移載アーム11を移載動作位置にて下降させてリフトピン12を基台リング71よりも下方に移動させ、水平移動機構13が一対の移載アーム11を開くように移動させると各移載アーム11が退避位置に移動する。なお、移載機構10の駆動部(水平移動機構13および昇降機構14)が設けられている部位の近傍にも図示省略の排気機構が設けられており、移載機構10の駆動部周辺の雰囲気がチャンバー6の外部に排出されるように構成されている。
図1に戻り、チャンバー6の上方に設けられたフラッシュ加熱部5は、筐体51の内側に、複数本(本実施形態では30本)のキセノンフラッシュランプFLからなる光源と、その光源の上方を覆うように設けられたリフレクタ52と、を備えて構成される。また、フラッシュ加熱部5の筐体51の底部にはランプ光放射窓53が装着されている。フラッシュ加熱部5の床部を構成するランプ光放射窓53は、石英により形成された板状の石英窓である。フラッシュ加熱部5がチャンバー6の上方に設置されることにより、ランプ光放射窓53が上側チャンバー窓63と相対向することとなる。フラッシュランプFLはチャンバー6の上方からランプ光放射窓53および上側チャンバー窓63を介して熱処理空間65にフラッシュ光を照射する。
複数のフラッシュランプFLは、それぞれが長尺の円筒形状を有する棒状ランプであり、それぞれの長手方向が保持部7に保持される半導体ウェハーWの主面に沿って(つまり水平方向に沿って)互いに平行となるように平面状に配列されている。よって、フラッシュランプFLの配列によって形成される平面も水平面である。
キセノンフラッシュランプFLは、その内部にキセノンガスが封入されその両端部にコンデンサーに接続された陽極および陰極が配設された棒状のガラス管(放電管)と、該ガラス管の外周面上に付設されたトリガー電極とを備える。キセノンガスは電気的には絶縁体であることから、コンデンサーに電荷が蓄積されていたとしても通常の状態ではガラス管内に電気は流れない。しかしながら、トリガー電極に高電圧を印加して絶縁を破壊した場合には、コンデンサーに蓄えられた電気がガラス管内に瞬時に流れ、そのときのキセノンの原子あるいは分子の励起によって光が放出される。このようなキセノンフラッシュランプFLにおいては、予めコンデンサーに蓄えられていた静電エネルギーが0.1ミリセカンドないし100ミリセカンドという極めて短い光パルスに変換されることから、ハロゲンランプHLの如き連続点灯の光源に比べて極めて強い光を照射し得るという特徴を有する。
また、リフレクタ52は、複数のフラッシュランプFLの上方にそれら全体を覆うように設けられている。リフレクタ52の基本的な機能は、複数のフラッシュランプFLから出射されたフラッシュ光を熱処理空間65の側に反射するというものである。リフレクタ52はアルミニウム合金板にて形成されており、その表面(フラッシュランプFLに臨む側の面)はブラスト処理により粗面化加工が施されている。
チャンバー6の下方に設けられたハロゲン加熱部4の内部には複数本(本実施形態では40本)のハロゲンランプHLが内蔵されている。複数のハロゲンランプHLはチャンバー6の下方から下側チャンバー窓64を介して熱処理空間65への光照射を行う。図7は、複数のハロゲンランプHLの配置を示す平面図である。本実施形態では、上下2段に各20本ずつのハロゲンランプHLが配設されている。各ハロゲンランプHLは、長尺の円筒形状を有する棒状ランプである。上段、下段ともに20本のハロゲンランプHLは、それぞれの長手方向が保持部7に保持される半導体ウェハーWの主面に沿って(つまり水平方向に沿って)互いに平行となるように配列されている。よって、上段、下段ともにハロゲンランプHLの配列によって形成される平面は水平面である。
また、図7に示すように、上段、下段ともに保持部7に保持される半導体ウェハーWの中央部に対向する領域よりも周縁部に対向する領域におけるハロゲンランプHLの配設密度が高くなっている。すなわち、上下段ともに、ランプ配列の中央部よりも端部側の方がハロゲンランプHLの配設ピッチが短い。このため、ハロゲン加熱部4からの光照射による加熱時に温度低下が生じやすい半導体ウェハーWの周縁部により多い光量の照射を行うことができる。
また、上段のハロゲンランプHLからなるランプ群と下段のハロゲンランプHLからなるランプ群とが格子状に交差するように配列されている。すなわち、上段の各ハロゲンランプHLの長手方向と下段の各ハロゲンランプHLの長手方向とが直交するように計40本のハロゲンランプHLが配設されている。
ハロゲンランプHLは、ガラス管内部に配設されたフィラメントに通電することでフィラメントを白熱化させて発光させるフィラメント方式の光源である。ガラス管の内部には、窒素やアルゴン等の不活性ガスにハロゲン元素(ヨウ素、臭素等)を微量導入した気体が封入されている。ハロゲン元素を導入することによって、フィラメントの折損を抑制しつつフィラメントの温度を高温に設定することが可能となる。したがって、ハロゲンランプHLは、通常の白熱電球に比べて寿命が長くかつ強い光を連続的に照射できるという特性を有する。また、ハロゲンランプHLは棒状ランプであるため長寿命であり、ハロゲンランプHLを水平方向に沿わせて配置することにより上方の半導体ウェハーWへの放射効率が優れたものとなる。
また、図1に示すように、熱処理装置1は、ハロゲン加熱部4およびチャンバー6の側方にシャッター機構2を備える。シャッター機構2は、シャッター板21およびスライド駆動機構22を備える。シャッター板21は、ハロゲン光に対して不透明な板であり、例えばチタン(Ti)にて形成されている。スライド駆動機構22は、シャッター板21を水平方向に沿ってスライド移動させ、ハロゲン加熱部4と熱処理空間65との間の遮光位置にシャッター板21を挿脱する。スライド駆動機構22がシャッター板21を前進させると、チャンバー6とハロゲン加熱部4との間の遮光位置(図1の二点鎖線位置)にシャッター板21が挿入され、下側チャンバー窓64と複数のハロゲンランプHLとが遮断される。これによって、複数のハロゲンランプHLから熱処理空間65へと向かう光は遮光される。逆に、スライド駆動機構22がシャッター板21を後退させると、チャンバー6とハロゲン加熱部4との間の遮光位置からシャッター板21が退出して下側チャンバー窓64の下方が開放される。
また、制御部3は、熱処理装置1に設けられた上記の種々の動作機構を制御する。制御部3のハードウェアとしての構成は一般的なコンピュータと同様である。すなわち、制御部3は、各種演算処理を行うCPU、基本プログラムを記憶する読み出し専用のメモリであるROM、各種情報を記憶する読み書き自在のメモリであるRAMおよび制御用ソフトウェアやデータなどを記憶しておく磁気ディスクを備えている。制御部3のCPUが所定の処理プログラムを実行することによって熱処理装置1における処理が進行する。
上記の構成以外にも熱処理装置1は、半導体ウェハーWの熱処理時にハロゲンランプHLおよびフラッシュランプFLから発生する熱エネルギーによるハロゲン加熱部4、フラッシュ加熱部5およびチャンバー6の過剰な温度上昇を防止するため、様々な冷却用の構造を備えている。例えば、チャンバー6の壁体には水冷管(図示省略)が設けられている。また、ハロゲン加熱部4およびフラッシュ加熱部5は、内部に気体流を形成して排熱する空冷構造とされている。また、上側チャンバー窓63とランプ光放射窓53との間隙にも空気が供給され、フラッシュ加熱部5および上側チャンバー窓63を冷却する。
次に、熱処理装置1における半導体ウェハーWの処理手順について説明する。ここで処理対象となる半導体ウェハーWはイオン注入法により不純物(イオン)が添加されたシリコンの半導体基板である。その不純物の活性化が熱処理装置1によるフラッシュ光照射加熱処理(アニール)により実行される。図8は、熱処理装置1における半導体ウェハーWの処理手順を示すフローチャートである。以下に示す半導体ウェハーWの処理手順は、制御部3が熱処理装置1の各動作機構を制御することによって進行する。
まず、ゲートバルブ185が開いて搬送開口部66が開放され、装置外部の搬送ロボットにより搬送開口部66を介してイオン注入後の半導体ウェハーWがチャンバー6内の熱処理空間65に搬入される(ステップS1)。ウェハー搬入のために搬送開口部66を開放するときには、給気のためのバルブ84を開いてガス供給孔81から熱処理空間65に窒素ガス等の不活性ガスを供給し、パーティクルを含む外気が熱処理空間65に流入するのを防止するようにしても良い。
搬送ロボットによって搬入された半導体ウェハーWは保持部7の直上位置まで進出して停止する。そして、移載機構10の一対の移載アーム11が退避位置から移載動作位置に水平移動して上昇することにより、リフトピン12が保持部7の内側空間を通過して半導体ウェハーWを受け取る。
半導体ウェハーWがリフトピン12に載置された後、搬送ロボットが熱処理空間65から退出し、ゲートバルブ185によって搬送開口部66が閉鎖される。そして、一対の移載アーム11が下降することにより、半導体ウェハーWは移載機構10から保持部7の3個の支持部材75に渡される(ステップS2)。図4に示すように、3個の支持部材75は、受け取った半導体ウェハーWを外周端で水平姿勢に3点支持する。半導体ウェハーWは、パターン形成がなされて不純物が注入された表面を上面として保持部7に保持される。保持部7の下方にまで下降した一対の移載アーム11は水平移動機構13によって退避位置に退避する。
搬送開口部66が閉鎖されて半導体ウェハーWが保持部7に保持された後、チャンバー6内を減圧する(ステップS3)。ゲートバルブ185によって搬送開口部66が閉鎖されることにより、熱処理空間65が密閉空間とされている。この状態で、排気部190のドライポンプを作動させつつバルブ89を開放すると、熱処理空間65の気体がガス排気孔86から排気され、チャンバー6内が100Pa未満の低真空状態にまで減圧される。
続いて、排気部190による排気を行いつつ、チャンバー6内に不活性ガスを供給する(ステップS4)。本実施形態ではバルブ84を開放し、排気部190による排気によって低真空状態とされているチャンバー6内にガス供給孔81から窒素ガスを供給する。このときに、チャンバー6内の熱処理空間65に対して一定流量で窒素ガスを供給しつつ、排気部190のスロットルバルブの開閉度によって排気流量を調整することにより、チャンバー6内を50Pa以上500Pa以下の低真空状態に維持する。本実施形態においては、チャンバー6内を約100Paに維持する。
チャンバー6内が所定の目標気圧(100Pa)に到達して安定した後、ハロゲン加熱部4の40本のハロゲンランプHLが一斉に点灯して予備加熱(アシスト加熱)が開始される(ステップS5)。ハロゲンランプHLから出射されたハロゲン光は、石英にて形成された下側チャンバー窓64を透過して半導体ウェハーWの裏面(表面とは反対側のパターン形成がなされていない主面)から照射される。ハロゲンランプHLからの光照射を受けることによって半導体ウェハーWが予備加熱されて温度が上昇する。なお、移載機構10の移載アーム11は退避位置に退避され、さらに移載アーム11およびリフトピン12も透明な石英にて形成されているため、それらがハロゲンランプHLによる加熱の障害となることは無い。
ハロゲンランプHLによる予備加熱を行うときには、半導体ウェハーWの温度が温度センサによって測定されている。この温度センサとしては、例えば放射温度計120(図4参照)を用いることができる。本実施形態においては、保持部7によって保持される半導体ウェハーWの下方が広く開放されているため、放射温度計120は半導体ウェハーWの下面から放射される放射光を確実に受光して正確な温度測定を行うことができる。また、温度センサとしては、熱電対を使用した接触式温度計を用いるようにしても良い。温度センサによって測定された半導体ウェハーWの温度は制御部3に伝達される。
制御部3は、ハロゲンランプHLからの光照射によって昇温する半導体ウェハーWの温度が所定の予備加熱温度T1に到達したか否かを監視しつつ、ハロゲンランプHLの出力を制御する。すなわち、制御部3は、温度センサによる測定値に基づいて、半導体ウェハーWの温度が予備加熱温度T1となるようにハロゲンランプHLの出力をフィードバック制御している。予備加熱温度T1は、半導体ウェハーWに添加された不純物が熱により拡散する恐れのない、200℃ないし800℃程度、好ましくは350℃ないし600℃程度とされる(本実施の形態では600℃)。
半導体ウェハーWの温度が予備加熱温度T1に到達した後、制御部3は半導体ウェハーWをその予備加熱温度T1に暫時維持する。具体的には、温度センサによって測定される半導体ウェハーWの温度が予備加熱温度T1に到達した時点にて制御部3がハロゲンランプHLの出力を制御して半導体ウェハーWの温度をほぼ予備加熱温度T1に維持している。
次に、半導体ウェハーWの温度が予備加熱温度T1に到達して所定時間が経過した時点で、フラッシュ加熱部5のフラッシュランプFLから半導体ウェハーWの表面にフラッシュ光が照射される(ステップS6)。このとき、フラッシュランプFLから放射されるフラッシュ光の一部は直接にチャンバー6内へと向かい、他の一部は一旦リフレクタ52により反射されてからチャンバー6内へと向かい、これらのフラッシュ光の照射により半導体ウェハーWのフラッシュ加熱が行われる。第1実施形態においては、保持部7の3個の支持部材75によって半導体ウェハーWを3点支持した状態にてフラッシュランプFLからフラッシュ光が照射される。
フラッシュ加熱は、フラッシュランプFLからのフラッシュ光(閃光)照射により行われるため、半導体ウェハーWの表面温度を短時間で上昇することができる。すなわち、フラッシュランプFLから照射されるフラッシュ光は、予め蓄えられていた静電エネルギーが極めて短い光パルスに変換された、照射時間が0.1ミリセカンド以上100ミリセカンド以下程度の極めて短く強い閃光である。そして、フラッシュランプFLからのフラッシュ光照射によりフラッシュ加熱される半導体ウェハーWの表面温度は、瞬間的に1000℃以上の処理温度T2まで上昇し、半導体ウェハーWに注入された不純物が活性化された後、表面温度が急速に下降する。このように、熱処理装置1では、半導体ウェハーWの表面温度を極めて短時間で昇降することができるため、半導体ウェハーWに注入された不純物の熱による拡散を抑制しつつ不純物の活性化を行うことができる。また、100Paの低真空状態で半導体ウェハーWの表面を処理温度T2にまで加熱しているため、当該表面の分子レベルでの酸化も防止することができる。なお、不純物の活性化に必要な時間はその熱拡散に必要な時間に比較して極めて短いため、0.1ミリセカンドないし100ミリセカンド程度の拡散が生じない短時間であっても活性化は完了する。
フラッシュ加熱処理が終了した後、所定時間経過後にハロゲンランプHLが消灯する(ステップS7)。また、ハロゲンランプHLが消灯するのと同時に、シャッター機構2がシャッター板21をハロゲン加熱部4とチャンバー6との間の遮光位置に挿入する(ステップS8)。ハロゲンランプHLが消灯しても、すぐにフィラメントや管壁の温度が低下するものではなく、暫時高温のフィラメントおよび管壁から輻射熱が放射され続け、これが半導体ウェハーWの降温を妨げる。シャッター板21が挿入されることによって、消灯直後のハロゲンランプHLから熱処理空間65に放射される輻射熱が遮断されることとなり、半導体ウェハーWの降温速度を高めることができる。なお、降温中の半導体ウェハーWの温度も放射温度計120によって測定され、その測定結果は制御部3に伝達される。また、半導体ウェハーWの降温と併せて、バルブ89を閉止して排気を停止するとともに、熱処理空間65への窒素ガス供給を継続し、チャンバー6内を復圧する(ステップS9)。
制御部3は、放射温度計120によって測定される半導体ウェハーWの温度が所定温度まで降温したか否かを監視する。そして、半導体ウェハーWの温度が所定以下にまで降温した後、移載機構10の一対の移載アーム11が再び退避位置から移載動作位置に水平移動して上昇することにより、リフトピン12が保持部7の内側空間を通過して熱処理後の半導体ウェハーWを3個の支持部材75から受け取る。続いて、ゲートバルブ185により閉鎖されていた搬送開口部66が開放され、リフトピン12上に載置された半導体ウェハーWが装置外部の搬送ロボットにより搬出され、熱処理装置1における半導体ウェハーWの加熱処理が完了する(ステップS10)。
第1実施形態においては、炭化ケイ素にて形成された円柱形状の3個の支持部材75によって半導体ウェハーWの外周端を支持した状態にてハロゲンランプHLからハロゲン光を照射して半導体ウェハーWの予備加熱を行っている。半導体ウェハーWと直接に接触する支持部材75は、石英よりもハロゲン光をよく吸収する炭化ケイ素である。従って、予備加熱時には、半導体ウェハーWとともに3個の支持部材75も昇温することとなり、支持部材75への熱伝導に起因した半導体ウェハーWの局所的な温度低下を防止することができる。
また、傾斜して設けられた3個の支持部材75は半導体ウェハーWの外周端を点接触にて支持しており、保持部7と半導体ウェハーWとの接触は最小限なものとされている。このため、支持部材75によって半導体ウェハーWの温度分布が乱れるのを最小限に抑制することができ、半導体ウェハーWを均一に加熱することができる。
また、支持部材75は保持対象となる半導体ウェハーWの外方から中心に向かって斜め下方に傾斜するように設けられている。このため、熱処理時における半導体ウェハーWの横滑りを防止することができる。
また、第1実施形態においては、チャンバー6内の熱処理空間65を50Pa以上500Pa以下の低真空状態に維持しつつ半導体ウェハーWの熱処理を行っているため、半導体ウェハーWの上面に対流が発生しない。このため、対流によって比較的低温の雰囲気ガスが半導体ウェハーWの周縁部に当たることに起因した温度低下を防止することができ、半導体ウェハーWをより均一に加熱することができる。
また、3個の支持部材75は半導体ウェハーWを外周端側から支持し、円環形状の基台リング71の内側は開放されているため、放射温度計120は半導体ウェハーWの下面から放射される放射光を確実に受光して正確な温度測定を行うことができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態の熱処理装置の全体構成は第1実施形態と同様である。また、第2実施形態における半導体ウェハーWの処理手順も第1実施形態と同じである。第2実施形態が第1実施形態と相違するのは、保持部7の支持部材75の形状である。
図9は、第2実施形態の支持部材175の外観斜視図である。第2実施形態の支持部材175は、斜め下方に傾斜する第1支持体176の先端に水平方向に延びる第2支持体177を設けて構成される。第1支持体176および第2支持体177はともに、炭化ケイ素にて形成された短冊状の四角柱形状の部材である。
図10は、第2実施形態にて半導体ウェハーWが保持部7によって保持された状態を模式的に示す図である。第1実施形態と同様に、石英の支持リング72は連結部材73を介して基台リング71と連結されている。基台リング71が凹部62の底面に固定して取り付けられることによって、保持部7の全体がチャンバー6に固定設置されることとなる。
また、第1実施形態と同様に、支持リング72の内周に複数の支持部材175が固設されている。支持リング72に設ける支持部材175の個数は3個以上12個以下である。第2実施形態では、3個の支持部材175が支持リング72の内周に沿って120°間隔で設けられている。複数の支持部材175のそれぞれについて、第1支持体176は四角柱の軸線方向が保持対象となる半導体ウェハーWの外方から中心に向かって斜め下方に傾斜するように支持リング72に設けられる。第1支持体176は水平面に対して15°以上30°以下傾斜して設けられる。また、第2支持体177は四角柱の軸線方向が第1支持体176の先端から水平方向に沿って延びるように設けられている。
図10に示すように、第2実施形態においては、3個の支持部材175の第2支持体177が半導体ウェハーWの周縁部下面に当接することによって半導体ウェハーWを支持している。すなわち、水平方向に沿って延びる第2支持体177のそれぞれが半導体ウェハーWの周縁部下面に当接して半導体ウェハーWを外周端側から水平姿勢に支持するのである。第2支持体177は、φ300mmの半導体ウェハーWの外周端から100mm程度中心側にまで延びていても良い。3個の支持部材175によって支持される半導体ウェハーWの高さ位置は、支持リング72よりも若干低い。
また、第1実施形態と同様に、半導体ウェハーWは3個の支持部材175によって外周端側から支持され、円環形状の基台リング71の内側は開放されているため、放射温度計120は半導体ウェハーWの下面から放射される放射光を確実に受光して正確な温度測定を行うことができる。
第2実施形態においても、炭化ケイ素にて形成された3個の支持部材175によって半導体ウェハーWを外周端側から支持した状態にてハロゲンランプHLからハロゲン光を照射して半導体ウェハーWの予備加熱を行う。このため、支持部材175に起因した半導体ウェハーWの局所的な温度低下を防止して半導体ウェハーWを均一に加熱することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態の熱処理装置の全体構成は第1実施形態と同様である。また、第3実施形態における半導体ウェハーWの処理手順も第1実施形態と同じである。第3実施形態では、保持部7に半導体ウェハーWの周囲を取り囲む均熱リングを備えている。
図11は、第3実施形態の支持部材および均熱リングの斜視図である。第3実施形態の支持部材175は、第2実施形態と同様のものである。第2実施形態と同様に、3個の支持部材175が支持リング72(図11では図示省略)の内周に固設されている。第3実施形態においては、3個の支持部材175の第2支持体177の上面に均熱リング278が設けられている。均熱リング278は、円環形状の板状部材であり、その内径は半導体ウェハーWの直径よりも若干大きい。均熱リング278は炭化ケイ素にて形成されている。
図11に示すように、第3実施形態においても、水平方向に沿って延びる第2支持体177のそれぞれが半導体ウェハーWの周縁部下面に当接して半導体ウェハーWを外周端側から水平姿勢に支持する。そして、第2支持体177に支持された半導体ウェハーWの周囲は均熱リング278によって非接触にて取り囲まれる。第2支持体177に支持された半導体ウェハーWの高さ位置は均熱リング278とほぼ同じである。
第3実施形態においても、炭化ケイ素にて形成された3個の支持部材175によって半導体ウェハーWを外周端側から支持した状態にてハロゲンランプHLからハロゲン光を照射して半導体ウェハーWの予備加熱を行う。このため、支持部材175に起因した半導体ウェハーWの局所的な温度低下を防止して半導体ウェハーWを均一に加熱することができる。
さらに、第3実施形態においては、支持部材175と同じく炭化ケイ素にて形成された均熱リング278によって半導体ウェハーWの周囲を非接触で取り囲んでいる。均熱リング278はハロゲンランプHLからのハロゲン光を吸収して支持部材175と同程度に昇温する。その昇温した均熱リング278にて半導体ウェハーWの周囲を取り囲むことにより、チャンバー6内に熱対流が発生したとしても、その対流が半導体ウェハーWの周縁部に当たるのを防いで当該周縁部の温度低下を防止することができる。その結果、半導体ウェハーWをより均一に加熱することができる。
<変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、この発明はその趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、第1実施形態の支持部材75は円柱形状であったが、図12に示すような形状であっても良い。図12(a)の支持部材75は四角柱形状を有する。図12(b)の支持部材75は短冊状の四角柱形状を有する。いずれであっても、支持部材75は、四角柱の軸線方向が保持対象となる半導体ウェハーWの外方から中心に向かって斜め下方に傾斜するように支持リング72に設けられる。支持部材75が水平面に対してなす角度は15°以上30°以下である。そして、傾斜して設けられた支持部材75が半導体ウェハーWの外周端に当接して半導体ウェハーWを支持する。
また、図12(c)の支持部材75は、図12(b)の短冊状四角柱の先端に突起79を設けたものである。上記と同様に、支持部材75は、四角柱の軸線方向が保持対象となる半導体ウェハーWの外方から中心に向かって斜め下方に傾斜するように支持リング72に設けられる。図12(c)の支持部材75は、突起79が半導体ウェハーWの周縁部下面に当接して半導体ウェハーWを支持する。
また、第2実施形態の支持部材175は図13に示すような形状であっても良い。図13の支持部材175は、第2実施形態と同様の支持部材175の先端、すなわち第2支持体177の先端に突起179を設けたものである。図13の支持部材175は、突起179が半導体ウェハーWの周縁部下面に当接することによって半導体ウェハーWを支持する。
図12および図13のいずれの支持部材75,175も半導体ウェハーWを外周端側から支持するものである。このような支持部材75,175によって半導体ウェハーWを外周端側から支持した状態にてハロゲンランプHLからハロゲン光を照射することにより、半導体ウェハーWの局所的な温度低下を防止して半導体ウェハーWを均一に加熱することができる。また、突起79,179によって半導体ウェハーWを支持することにより、半導体ウェハーWの局所的な温度低下をより確実に防止することができる。さらに、短冊状の四角柱形状の支持リング75は、厚さ方向の強度に優れる。
また、第1実施形態の支持部材75および第2実施形態の支持部材175は炭化ケイ素にて形成されていたが、これに限定されるものではなく、窒化アルミニウム(AlN)、炭化ケイ素で被覆されたグラファイト、または、窒化ケイ素(SiN)にて形成するようにしても良い。窒化アルミニウムとしては、白色または黒色のものを用いることができる。炭化ケイ素で被覆されたグラファイトは、CVD−SiCコーティングによって作成することができる。これらはいずれも石英よりもハロゲン光をよく吸収する。従って、ハロゲンランプHLからハロゲン光が照射されたときには支持部材75,175も半導体ウェハーWとともに昇温し、半導体ウェハーWの局所的な温度低下を防止することができる。
また、第3実施形態の均熱リング278の材質も炭化ケイ素に限定されるものではなく、黒色の窒化アルミニウム、炭化ケイ素で被覆されたグラファイト、または、窒化ケイ素にて形成するようにしても良い。
また、支持部材75,175によって支持される半導体ウェハーWの高さ位置は、支持リング72と同じであっても良い。もっとも、上記各実施形態のように、支持部材75,175によって支持される半導体ウェハーWの高さ位置が支持リング72よりも若干低い方が放射温度計120は半導体ウェハーWの下面から放射される放射光をより確実に受光することができる。
また、上記各実施形態においては、支持リング72と基台リング71とを連結部材73によって連結するようにしていたが、基台リング71は必ずしも必要ではない。すなわち、連結部材73を直接チャンバー6の内壁に固定することによって、支持リング72を含む保持部7をチャンバー6に固定設置するようにしても良い。
また、排気部190による排気を行いつつガス供給孔81からチャンバー6内に供給する不活性ガスは、窒素ガスに限定されるものではなく、アルゴンガス(Ar)やヘリウムガス(He)であっても良い。
また、上記各実施形態においては、パターン形成がなされて不純物が注入された表面を上面として半導体ウェハーWを保持していたが、これを逆向き、つまり表面を下面として半導体ウェハーWを保持部7に保持するようにしても良い。この場合、パターン形成のなされていない半導体ウェハーWの裏面にフラッシュ光が照射されることとなる(バックサイドアニール)。
また、上記各実施形態においては、フラッシュ加熱部5に30本のフラッシュランプFLを備えるようにしていたが、これに限定されるものではなく、フラッシュランプFLの本数は任意の数とすることができる。また、フラッシュランプFLはキセノンフラッシュランプに限定されるものではなく、クリプトンフラッシュランプであっても良い。また、ハロゲン加熱部4に備えるハロゲンランプHLの本数も40本に限定されるものではなく、任意の数とすることができる。
また、本発明に係る熱処理装置によって処理対象となる基板は半導体ウェハーに限定されるものではなく、液晶表示装置などのフラットパネルディスプレイに用いるガラス基板や太陽電池用の基板であっても良い。また、本発明に係る技術は、金属とシリコンとの接合、或いはポリシリコンの結晶化に適用するようにしても良い。
また、本発明に係る技術は、レーザ光照射によって半導体ウェハーWを加熱するレーザアニール装置にも適用することができる。
1 熱処理装置
2 シャッター機構
3 制御部
4 ハロゲン加熱部
5 フラッシュ加熱部
6 チャンバー
7 保持部
10 移載機構
65 熱処理空間
71 基台リング
72 支持リング
73 連結部材
75,175 支持部材
79,179 突起
120 放射温度計
176 第1支持体
177 第2支持体
278 均熱リング
FL フラッシュランプ
HL ハロゲンランプ
W 半導体ウェハー

Claims (6)

  1. 基板にフラッシュ光を照射することによって該基板を加熱する熱処理装置であって、
    基板を収容するチャンバーと、
    前記チャンバー内にて基板を保持する保持手段と、
    前記保持手段に保持された基板の一方面にフラッシュ光を照射するフラッシュランプと、
    前記保持手段に保持された基板の他方面に光照射を行うハロゲンランプと、
    前記ハロゲンランプからの光照射によって加熱される基板の温度を測定する温度測定手段と、
    を備え、
    前記保持手段は、基板の外周端側から支持する複数の支持部材を含み、
    前記複数の支持部材は、炭化ケイ素、窒化アルミニウム、炭化ケイ素で被覆されたグラファイト、または、窒化ケイ素にて形成され
    前記複数の支持部材のそれぞれは、
    基板の外方から中心に向かって斜め下方に傾斜する第1支持体と、
    前記第1支持体の先端から水平方向に沿って延びるように設けられ、基板の下面に当接する第2支持体と、を有し、
    前記第2支持体は、基板の下面に点接触する突起を備えることを特徴とする熱処理装置。
  2. 請求項1記載の熱処理装置において、
    前記第2支持体に載置され、基板の周囲を非接触にて取り囲む環状部材をさらに備え、
    前記環状部材は炭化ケイ素、窒化アルミニウム、炭化ケイ素で被覆されたグラファイト、または、窒化ケイ素にて形成されることを特徴とする熱処理装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の熱処理装置において、
    前記複数の支持部材は、基板の直径よりも大きな内径を有する石英リングに固設されることを特徴とする熱処理装置。
  4. 請求項3記載の熱処理装置において、
    前記石英リングは前記チャンバーに固定設置されることを特徴とする熱処理装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の熱処理装置において、
    前記チャンバー内を50Pa以上500Pa以下の気圧に維持する圧力維持手段をさらに備えることを特徴とする熱処理装置。
  6. 請求項5記載の熱処理装置において、
    前記圧力維持手段は、
    前記チャンバー内の雰囲気を排気する排気手段と、
    前記チャンバー内に不活性ガスを供給するガス供給手段と、
    を含み、前記チャンバー内から排気を行いつつ、前記チャンバー内に不活性ガスを供給して前記チャンバー内を50Pa以上500Paの気圧に維持することを特徴とする熱処理装置。
JP2012070624A 2012-03-27 2012-03-27 熱処理装置 Active JP5964630B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012070624A JP5964630B2 (ja) 2012-03-27 2012-03-27 熱処理装置
US13/792,419 US9330949B2 (en) 2012-03-27 2013-03-11 Heat treatment apparatus for heating substrate by irradiating substrate with flash of light

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012070624A JP5964630B2 (ja) 2012-03-27 2012-03-27 熱処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013206896A JP2013206896A (ja) 2013-10-07
JP5964630B2 true JP5964630B2 (ja) 2016-08-03

Family

ID=49525737

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012070624A Active JP5964630B2 (ja) 2012-03-27 2012-03-27 熱処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5964630B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6226712B2 (ja) * 2013-11-21 2017-11-08 光洋サーモシステム株式会社 基板支持構造
JP6369297B2 (ja) * 2014-11-12 2018-08-08 株式会社Sumco 半導体ウェーハの支持方法及びその支持装置
JP6665032B2 (ja) * 2015-08-26 2020-03-13 株式会社Screenホールディングス 熱処理方法および熱処理装置
JP6652886B2 (ja) * 2015-08-26 2020-02-26 株式会社Screenホールディングス 熱処理方法および熱処理装置
JP6770915B2 (ja) * 2017-03-08 2020-10-21 株式会社Screenホールディングス 熱処理装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59112938U (ja) * 1983-01-20 1984-07-30 日本電信電話株式会社 板状試料均一加熱用治具
JPS63257217A (ja) * 1987-04-15 1988-10-25 Hitachi Ltd 熱処理用治具
JP3140227B2 (ja) * 1992-11-27 2001-03-05 沖電気工業株式会社 ウエハ熱処理方法およびこれに用いるガードリング構造
JP2003142421A (ja) * 2001-10-31 2003-05-16 Applied Materials Inc 半導体製造装置
JP3781014B2 (ja) * 2003-03-31 2006-05-31 株式会社Sumco シリコンウェーハ熱処理治具およびシリコンウェーハ熱処理方法
JP2005340488A (ja) * 2004-05-27 2005-12-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子デバイスの製造装置
JP2006019625A (ja) * 2004-07-05 2006-01-19 Renesas Technology Corp 熱処理装置
JP5077018B2 (ja) * 2008-03-31 2012-11-21 東京エレクトロン株式会社 熱処理装置
JP5362251B2 (ja) * 2008-04-16 2013-12-11 大日本スクリーン製造株式会社 熱処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013206896A (ja) 2013-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6084479B2 (ja) 熱処理方法、熱処理装置およびサセプター
US10249519B2 (en) Light-irradiation heat treatment apparatus
JP2017017277A (ja) 熱処理装置および熱処理方法
JP5977038B2 (ja) 熱処理装置
JP2009164451A (ja) 熱処理装置
JP2010225645A (ja) 熱処理装置
JP2009231661A (ja) 熱処理装置
JP5977162B2 (ja) 熱処理装置
JP2017041468A (ja) 熱処理方法および熱処理装置
JP6622617B2 (ja) 熱処理装置
JP2016225429A (ja) 熱処理装置
TWI652739B (zh) 熱處理裝置
JP5964630B2 (ja) 熱処理装置
JP6647892B2 (ja) 熱処理用サセプタおよび熱処理装置
JP6138610B2 (ja) 熱処理装置
JP6438330B2 (ja) 熱処理装置
JP5562529B2 (ja) 熱処理装置
JP6438331B2 (ja) 熱処理装置
JP6814572B2 (ja) 熱処理装置
JP6469479B2 (ja) 基板温度調整方法
JP6438326B2 (ja) 熱処理装置
JP6637321B2 (ja) 熱処理用サセプタおよび熱処理装置
TW201843741A (zh) 棒狀燈及熱處理裝置
JP2012191110A (ja) 熱処理装置
JP6026124B2 (ja) 熱処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140825

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150924

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151027

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160614

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160630

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5964630

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250