JP5964141B2 - 空調制御システムおよび空調制御方法 - Google Patents

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Description

この発明は、空気調和機(以下、「空調機」とも称する)を制御する空調制御システムおよび空調制御方法に関する。
従来から、快適性指数(不快指数、PMV(Predicted Mean Vote)等)が環境目標値を満たすように、空調機の設定温度を自動制御する空調制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、この空調制御装置は、利用者がリモコン等から空調機の設定温度を変更した場合に、制御目標である環境目標値を更新することで、快適性を向上させている。
また、利用者の意思により選択されたお休み時の運転において、その運転中に利用者により設定温度が変更された場合に、その変更履歴を記憶し、次回以降もその変更に基づいて、お休み時のシフト値変更を行う空調機の制御方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2010−175229号公報 特開2008−170080号公報
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
特許文献1の技術では、空調制御装置によって自動設定された設定温度が、利用者にとって不快な温度となった場合には、利用者が自ら設定温度を変更する必要がある。そのため、必ずしも快適性が維持されているとはいえず、操作性も悪いという問題がある。
また、特許文献1の技術では、利用者が自ら設定温度を変更する場合には、急速に温度を変更するので、本来の快適な温度を超えて、大きく設定温度を変更することがある。そのため、一時的に冷えすぎまたは暖めすぎの状態となり、消費電力が増大するという問題もある。
また、特許文献2の技術では、利用者が自らの意思でお休み時の運転を選択する必要があるので、自動で設定温度が変更されることはなく、操作性が悪いという問題がある。
また、特許文献1または特許文献2の技術では、複数の利用者がいる場合に、相反する要求があったとき(例えば、26℃では寒いという利用者と、27℃では暑いという利用者とがいるとき)には、何れかの利用者が我慢する必要があるという問題がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、高い操作性で快適性を向上させつつ、消費電力を低減するとともに、複数の利用者の好みを反映することができる空調制御システムおよび空調制御方法を得ることを目的とする。
この発明に係る空調制御システムは、空調制御部と、空調制御部によって制御される空調機とからなる空調制御システムであって、空調制御部は、利用者による空調機に対する設定温度の変更履歴を、操作履歴データとして保存する操作履歴保存部と、空調制御部が空調機の制御に用いる室温情報の履歴を、温度履歴データとして保存する温度履歴保存部と、操作履歴データおよび温度履歴データに基づいて、前回設定温度が変更されてから、今回設定温度が変更されるまでの間において、今回設定温度が変更された時刻よりも前で、かつ室温が、設定温度を下げる場合には、今回設定温度が変更された時刻の1周期前の時刻における室温未満だった最後の時刻から、今回設定温度が変更された時刻まで、一方、設定温度を上げる場合には、今回設定温度が変更された時刻の1周期前の時刻における室温よりも高かった最後の時刻から、今回設定温度が変更された時刻までの平均時間を室温毎に集計し、集計処理テーブルを作成する集計処理部と、集計処理テーブルに基づいて、室温情報を監視し、室温が、設定温度を下げる場合には、今回設定温度が変更された時刻の1周期前の時刻における室温未満だった最後の時刻から、一方、設定温度を上げる場合には、今回設定温度が変更された時刻の1周期前の時刻における室温よりも高かった最後の時刻から、平均時間よりも短い時間で、空調機の設定温度を、快適性を向上する方向へ変更する制御処理部と、を備えたものである。
この発明に係る空調制御方法は、空調制御部と、空調制御部によって制御される空調機とからなる空調制御システムにおける空調制御方法であって、利用者による空調機に対する設定温度の変更履歴を、操作履歴データとして保存する操作履歴保存ステップと、空調制御部が空調機の制御に用いる室温情報の履歴を、温度履歴データとして保存する温度履歴保存ステップと、操作履歴データおよび温度履歴データに基づいて、前回設定温度が変更されてから、今回設定温度が変更されるまでの間において、今回設定温度が変更された時刻よりも前で、かつ室温が、設定温度を下げる場合には、今回設定温度が変更された時刻の1周期前の時刻における室温未満だった最後の時刻から、今回設定温度が変更された時刻まで、一方、設定温度を上げる場合には、今回設定温度が変更された時刻の1周期前の時刻における室温よりも高かった最後の時刻から、今回設定温度が変更された時刻までの平均時間を室温毎に集計し、集計処理テーブルを作成する集計処理ステップと、集計処理テーブルに基づいて、室温情報を監視し、室温が、設定温度を下げる場合には、今回設定温度が変更された時刻の1周期前の時刻における室温未満だった最後の時刻から、一方、設定温度を上げる場合には、今回設定温度が変更された時刻の1周期前の時刻における室温よりも高かった最後の時刻から、平均時間よりも短い時間で、空調機の設定温度を、快適性を向上する方向へ変更する制御処理ステップと、を備えたものである。
この発明に係る空調制御システムおよび空調制御方法によれば、利用者による空調機に対する設定温度の変更履歴を、操作履歴データとして保存する操作履歴保存部(ステップ)と、空調制御部が空調機の制御に用いる温度情報の履歴を、温度履歴データとして保存する温度履歴保存部(ステップ)と、操作履歴データおよび温度履歴データに基づいて、利用者によって設定温度が変更されるまでの平均時間を温度毎に集計し、集計処理テーブルを作成する集計処理部(ステップ)と、集計処理テーブルに基づいて、温度情報を監視し、利用者によって設定温度が変更されるまでの平均時間よりも短い時間で、空調機の設定温度を変更する制御処理部(ステップ)とを備えている。
そのため、高い操作性で快適性を向上させつつ、消費電力を低減するとともに、複数の利用者の好みを反映することができる。
この発明に係る空調制御システムおよび空調制御方法の概要を示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係る空調制御システムを示すブロック構成図である。 この発明の実施の形態1に係る空調制御システムの集計処理に用いられる履歴データを例示する説明図である。 この発明の実施の形態1に係る空調制御システムの集計処理部の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係る空調制御システムの集計処理テーブルを示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係る空調制御システムの集計処理部の動作を示す別のフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係る空調制御システムの制御処理部の動作を示す別のフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係る空調制御システムの経過時間テーブルを示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係る空調制御システムの制御処理に用いられる履歴データを例示する説明図である。 この発明の実施の形態1に係る空調制御システムの制御処理に用いられる集計処理テーブルを示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係る空調制御システムの制御処理に用いられる経過時間テーブルの変化を示す説明図である。 この発明の実施の形態2に係る空調制御システムの制御処理部の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2に係る空調制御システムの制御処理部における風量風向制御処理を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3に係る空調制御システムを示すブロック構成図である。 この発明の実施の形態3に係る空調制御システムの集計処理を示す説明図である。 この発明の実施の形態3に係る空調制御システムの制御処理を示す説明図である。
まず、この発明の概要について、図1を参照しながら説明する。
この発明に係る空調制御システムおよび空調制御方法は、利用者の空調機に対する操作履歴(設定温度の変更履歴)を基に、空調機の設定温度や風量、風向を自動で制御するものである。
一般に、空調機の利用者は、「寒すぎる」と感じた場合に空調機の設定温度を上げ、「暑すぎる」と感じた場合に設定温度を下げる。しかしながら、利用者は、「寒すぎる」または「暑すぎる」と感じたときにすぐに設定温度を変更するのではなく、ある程度の時間はそのままにし、不快に耐えられなくなった時点で、設定温度を変更する。
この発明では、この設定温度の変更までの時間を利用する。具体的には、吸気温度等を基に対象エリアの温度環境を監視し、利用者にとって不快な温度環境となった場合に、すぐに設定温度を変更するのではなく、時間遅延させた後に設定温度の変更を行う。これにより、自動制御による快適性の向上に加えて、複数の利用者毎の好みを時分割で折衷することができるとともに、消費電力を低減することができる。
図1は、例えば、実際のビルの夏季4週分の操作履歴(2011/8/22〜2011/9/16)から、設定温度が変更されるまでの時間の平均を、吸気温度別に集計した結果を示している。なお、ここでは、吸気温度と室温とを、互いに同義とする。
図1において、この例では、室温が27℃以上となってから平均110分後に利用者は設定温度の変更を行っている。すなわち、室温が27℃以上となってから、平均110分で暑すぎて耐えられなくなったといえる。
この発明では、設定温度の変更までの平均時間を基に室温を監視し、この例では、27℃以上の室温が110×d分(dは、1未満の値(例えば、0.9))以上続いた場合に、自動で1℃設定温度を下げる制御を行う。これにより、利用者が不快に耐えられなくなるよりも前に、自動的に設定温度を変更することで、快適性を向上させることができる。
また、逆に、室内が冷やされすぎている場合においても、同様の制御を行う。この例では、室温が26℃以下となってから、38×d分が経過した場合に、自動で設定温度を1℃上げる制御を行う。これにより、利用者によって過剰な温度設定がなされた場合であっても、不快とならない範囲で設定温度を制御することができる。
続いて、この発明の効果について、以下にまとめる。
まず、利用者が不快で耐えられなくなるよりも前に、自動的に設定温度を変更することにより、高い操作性で、快適性を向上させることができる。
また、利用者による操作に先んじて、±1℃の範囲で設定温度の自動制御を行うことにより、例えば暑すぎた場合に、設定温度を大幅に下げるといった過剰な設定温度の変更を防ぎ、消費電力を低減することができる。
また、この例では、27℃の設定温度では暑すぎるという利用者と、26℃の設定温度では寒すぎるという利用者とがいることが分かるが、この発明では、これら相反する要求に対して、室温が27℃の状態が110×d分続いたら設定温度を1℃下げ、次に室温が26℃の状態が38×d分続いたら設定温度を1℃上げて室温を27℃に上げるという制御を繰り返すことにより、複数の利用者の好みを時分割で反映することができる。
以下、この発明に係る空調制御システムおよび空調制御方法の好適な実施の形態につき図面を用いて説明するが、各図において同一、または相当する部分については、同一符号を付して説明する。
実施の形態1.
図2は、この発明の実施の形態1に係る空調制御システムを示すブロック構成図である。図2において、この空調制御システムは、空調制御部10と、空調機20とから構成されている。また、空調制御部10は、操作履歴保存部11、温度履歴保存部12、集計処理部13、制御処理部14および集計処理テーブル保存部16を有している。
この発明の実施の形態1に係る空調制御システムの動作は、大きく集計処理部13による集計処理と、制御処理部14による制御処理とに分かれる。集計処理は、空調制御部10が空調機20を制御するよりも前に行われる処理であり、制御処理は、空調制御部10が空調機20を制御している最中の処理である。
この発明の実施の形態1に係る空調制御システムでは、実際に空調制御部10が空調制御を行う前に、設定温度の変更までの平均時間を集計し、図1に示したような耐不快時間に係る集計処理テーブルを作成する必要がある。
集計処理は、例えば空調制御システムを稼働させる前2週間程度のデータに基づいて、集計処理テーブルを作成して集計処理テーブル保存部16に保存する。これは、季節(夏期か冬期か)と、空調機20がカバーするエリアに在室する利用者とがほぼ同一であれば、データの数が多いほどよく、例えば、前年の同一月のデータ等を用いてもよい。
制御処理は、集計処理で作成された集計処理テーブルを入力として、空調機20の動作中における室温を監視し、利用者が不快と感じる室温が一定時間以上続いた場合に、自動的に設定温度を変更する。
まず、集計処理部13による集計処理について詳細に説明する。
集計処理を行うためには、まず、空調制御システムを稼動させる前2週間程度のデータや、前年の同一月のデータ等の特定期間について、空調機20の設定温度の操作履歴と室温の温度履歴とを取得する必要がある。ここで、設定温度の操作履歴は、設定温度の変更の度に、操作履歴データとして、操作履歴保存部11に保存される。
室温としては、空調機20の吸い込み空気温度(吸気温度)やリモコンの温度センサで計測した温度等、空調制御部10が空調機20の制御に用いる温度情報を使用する。ここでは、吸気温度を使用する場合について説明する。また、吸気温度は、空調制御システムを稼動させる前に、温度履歴データとして、あらかじめ温度履歴保存部12に保存されているものとする。また、このときのデータのサンプリング周期をTとする。
集計処理では、操作履歴データおよび温度履歴データを入力として、設定温度が変更されるまでの平均時間を集計し、集計処理テーブルを作成する。また、集計処理は、さらに、暑すぎる場合の耐不快時間を算出する処理と、寒すぎる場合の耐不快時間を算出する処理とに分かれる。なお、操作履歴データおよび温度履歴データを総称する場合には、単に履歴データと記載する。
まず、図3に例示した履歴データについて、集計処理部13が暑すぎる場合の耐不快時間を算出する集計処理を、図4に示したフローチャートを参照しながら説明する。なお、図4に示した集計処理によって作成される集計処理テーブル(後述するUP方向を含む)を、図5に示す。
集計処理部13は、空調機20の操作履歴データおよび温度履歴データを取得する(ステップS1)。
続いて、集計処理部13は、時刻tcurに、履歴データの最初の時刻を代入する(ステップS2)。これにより、ループが開始される。
次に、集計処理部13は、時刻tcur以降で、最初に温度を下げた時刻(以下、「時刻tchange」と称する)を検索する(ステップS3)。図3の例では、まず操作履歴データ201の時刻「11時20分」がこれに相当する。
続いて、集計処理部13は、時刻tcur以降に、設定温度を下げた履歴がないか否かを判定する(ステップS4)。
ステップS4において、設定温度を下げた履歴がある(すなわち、No)と判定された場合には、集計処理部13は、時刻tchangeの直前の計測時刻の吸気温度(小数点以下切り捨て、以下、「温度Tempchange」と称する)を取得する(ステップS5)。図3の例では、操作履歴データ201の1周期(T)前の温度履歴データ202の温度「28.1℃」がこれに相当し、温度Tempchangeは、28℃となる。
次に、集計処理部13は、温度Tempchangeに達してから、利用者が不快に耐えきれず設定温度を変更するまでの時間(耐不快時間)を算出する(ステップS6、7)。
具体的には、集計処理部13は、時刻tchangeよりも前で、かつ最後に吸気温度が温度Tempchange未満だった時刻tbeginを、履歴データを前方向に走査することで取得する(ステップS6)。図3の例では、操作履歴データ201の時刻11時20分よりも前で、吸気温度が温度28℃未満だった温度履歴データ203の時刻「10時25分」が時刻tbeginに相当する。
続いて、集計処理部13は、耐不快時間を、(tchange−tbegin)で算出する(ステップS7)。図3の例では、10時25分から11時20分までで、55分ということになる。
次に、集計処理部13は、吸気温度Tempchangeと耐不快時間(tchange−tbegin)とを、一時記憶領域に保存する(ステップS8)。図3の例では、「28℃、55分」という情報が一時記憶領域に保存される。
続いて、集計処理部13は、時刻tcurに、時刻tchangeを代入する(ステップS9)。これにより、ループが終了する。すなわち、ステップS3〜9の処理は、ステップS4において、設定温度を下げた履歴がない(すなわち、Yes)と判定されるまで繰り返される。
図3の例では、操作履歴データ201に続いて、設定温度を下げた操作履歴データ204があるので、同様に、その直前の吸気温度(小数点以下切り捨てで、28℃)と、耐不快時間(操作履歴データ204よりも前で、かつ最後に吸気温度が28℃未満だった温度履歴データ206の時刻「14時50分」から、操作履歴データ204の時刻「15時30分」までの時間で40分)がさらに検出され、「28℃、40分」という情報が一時記憶領域に保存される。その後も、データの続く限り同様の処理が繰り返され、データが終了したところで、ループが終了する。
ステップS4において、設定温度を下げた履歴がない(すなわち、Yes)と判定された場合には、集計処理部13は、ステップS8で一次記憶領域に保存された設定温度が変更されるまでの時間を、吸気温度ごとに集計し、それぞれ平均値を算出する(ステップS10)。
ステップS10の結果は、図5の集計処理テーブルに示す形式で、保存される。すなわち、各吸気温度について、耐不快時間(tchange−tbegin)の平均値が算出され、変更時間の列に保存される。また、変更方向の列に「DOWN」と保存される。
また、図3に例示した履歴データについて、集計処理部13が寒すぎる場合の耐不快時間を算出する集計処理を、図6に示したフローチャートを参照しながら説明する。なお、図6に示した集計処理によって作成される集計処理テーブル(上記DOWN方向を含む)は、図5に示したとおりである。
ここで、図6に示した集計処理では、ステップS3に代えて、集計処理部13は、時刻tcur以降で、最初に温度を上げた時刻tchangeを検索する(ステップS3a)。
また、集計処理部13は、ステップS4に代えて、時刻tcur以降に、設定温度を上げた履歴がないか否かを判定する(ステップS4a)。
また、集計処理部13は、ステップS5に代えて、時刻tchangeの直前の計測時刻の吸気温度Tempchange(小数点以下切り上げ)を取得する(ステップS5a)。
また、集計処理部13は、ステップS6に代えて、時刻tchangeよりも前で、かつ最後に吸気温度が温度Tempchangeよりも高かった時刻tbeginを、履歴データを前方向に走査することで取得する(ステップS6a)。
なお、ステップS10の結果について、変更方向の列には「UP」と保存される。
また、このとき、同一の吸気温度に対して設定温度を下げた履歴と上げた履歴とが両方存在する場合が考えられる。この場合には、一意に制御を行うために、履歴データ上で回数が多い方のみを使用する。ここで、履歴データ上でそれぞれ回数が等しい場合に、当該吸気温度に達したときには、制御を行わないものとし、当該吸気温度の行を集計処理テーブルから削除する。
次に、制御処理部14による制御処理について、図7に示したフローチャートを参照しながら詳細に説明する。
制御処理は、図5の集計処理テーブルに示された、設定温度が変更されるまでの平均時間を入力として行われる。なお、制御処理に際して、図8に示される経過時間テーブルが使用される。この経過時間テーブルは、各吸気温度以上/以下となってから何分が経過したかが保存されたテーブルであり、制御対象の空調機20で計測可能なすべての吸気温度について、一意に行が存在するテーブルである。
まず、制御処理部14は、図8の経過時間テーブル上で、経過時間の列の値をすべて0分に初期化する(ステップS11)。
制御処理部14は、以下のステップS12〜23の処理を、周期T(分)で繰り返す(第1ループ)。
続いて、制御処理部14は、時刻現在の吸気温度を取得する(ステップS12)。このときの吸気温度を温度Tempnowとする。
次に、制御処理部14は、図5の集計処理テーブルの行を1つ取得する(ステップS13)。以下、この行の行番号を行i、吸気温度を温度Temp、平均耐不快時間を時間t、変更方向を方向dirとする。
続いて、制御処理部14は、図8の経過時間テーブルから、吸気温度がTempに等しい行を取得する(ステップS14)。以下、この行の行番号を行jとする。
次に、制御処理部14は、温度Tempnow、温度Tempおよび方向dirを比較する(ステップS15)。
ステップS15において、Tempnow≧Temp、かつdir=「DOWN」の場合、制御処理部14は、図8の経過時間テーブル上で、行jの経過時間の列の値を、周期T分だけ増加させる(ステップS16)。増加させた後の値を時間tとする。
続いて、制御処理部14は、t≧t×dであるか否かを判定する(ステップS17)。ここで、dは1未満のパラメータを示している。dを例えば0.9等の値とすることで、上述したように、利用者の操作に先んじて設定温度を変更することができる。
ステップS17において、t≧t×dである(すなわち、Yes)と判定された場合には、制御処理部14は、空調機20の設定温度を1℃下げて(ステップS18)、ステップS11に移行する。
一方、ステップS17において、t≧t×dでない(すなわち、No)と判定された場合には、ステップS23に移行する。
また、ステップS15において、Tempnow≦Temp、かつdir=「UP」の場合、制御処理部14は、図8の経過時間テーブル上で、行jの経過時間の列の値を、周期T分だけ増加させる(ステップS19)。増加させた後の値を時間tとする。
続いて、制御処理部14は、t≧t×dであるか否かを判定する(ステップS20)。
ステップS20において、t≧t×dである(すなわち、Yes)と判定された場合には、制御処理部14は、空調機20の設定温度を1℃上げて(ステップS21)、ステップS11に移行する。
一方、ステップS20において、t≧t×dでない(すなわち、No)と判定された場合には、ステップS23に移行する。
また、ステップS15において、上記以外の場合(例えば、ハンチング時)には、制御処理部14は、図8の経過時間テーブル上で、行jの経過時間の列の値を、0に更新する(ステップS22)。
制御処理部14は、ステップS13〜22の処理を、図5の集計処理テーブルに含まれるすべての行について繰り返す(第2ループ)(ステップS23)。
続いて、具体的な制御処理部14の動作として、図9に例示した操作履歴データおよび温度履歴データについて、図10に示した集計処理テーブルに基づいて、制御処理を行う場合について説明する。また、このときの経過時間テーブルの変化を、図11に示す。ここでは、パラメータd=0.8として計算を行う。
まず、10時00分に制御処理が開始された時点において、初期状態での経過時間テーブルはすべて0である。その後、吸気温度が28℃以上なので、経過時間テーブルの吸気温度28℃の行の経過時間が加算され始める(図9、11の901時点)。このとき、27℃、26℃、25℃の行については加算しない。これらの温度は、集計処理テーブルで、変更方向UPに指定されている、すなわち寒すぎる温度なので、下回った場合に経過時間を加算し、設定温度を上げるための基準として使用する。
続いて、10時20分になると、吸気温度が29℃以上となる。この場合は、28℃以上かつ29℃以上なので、経過時間テーブルの吸気温度28℃の行および29℃の行の両方について、経過時間が加算される(図9、11の902時点)。
その後、10時35分になると、経過時間テーブルの29℃の行の経過時間が20分となる(図9、11の903時点)。これにより、経過時間が、集計処理テーブルの29℃の行の平均耐不快時間20分×0.9=18分以上となるので、設定温度を1℃下げる制御が行われる。制御が行われると、経過時間テーブルの値を一度リセットされる。
制御後、10時40分になっても未だ28℃以上の温度が続くので、経過時間テーブルの28℃の行は、再度加算され始める(図9、11の904時点)。
続いて、11時30分になると、経過時間テーブルの28℃の行の経過時間が55分となる(図9、11の905時点)。これにより、経過時間が、集計処理テーブルの28℃の行の平均耐不快時間60分×0.9=54分以上となるので、設定温度を1℃下げる制御が行われる。制御が行われると、経過時間テーブルの値が一度すべて0にリセットされる(図9、11の906時点)。
その後は、経過時間が加算されないまま推移するが、12時00分になると、今度は吸気温度が27℃以下となるので、経過時間テーブルの吸気温度27℃の行の経過時間が加算され始める(図9、11の907時点)。
このまま、12時50になると、経過時間テーブルの27℃の行の経過時間が55分となり、平均耐不快時間60分×0.9=54分以上となるので、設定温度を1℃上げる制御が行われる(図9、11の908時点)。制御が行われると、経過時間テーブルの値が一度リセットされる(図9、11の909時点)。
この後、経過時間テーブルが0のまま推移するが、14時40分になると、吸気温度が28℃以上となるので、経過時間テーブルの吸気温度28℃の行の経過時間が加算され始める(図9、11の910時点)。
しかしながら、その後、吸気温度が再度28℃未満に戻るので、この場合は、28℃未満になった時点で、経過時間テーブルの28℃の行が0にリセットされる(図9、11の911時点)。
なお、上記の具体例では、夏場の冷房について説明しているが、同一のアルゴリズムで、冬場の暖房についても適用可能である。この場合は、夏期と冬期とで着衣量が異なることから、不快な温度も異なると考えられる。そのため、夏期と冬期とでは、それぞれ別の集計結果を作成して制御を行う。
また、特定の吸気温度において、利用者の設定温度変更の回数が、一定期間で一定回数に満たない場合(1週間で1回しかなされていない操作等)には、イレギュラーな操作であったと考えられるので、集計処理は行わずに無視する。
以上のように、実施の形態1によれば、利用者による空調機に対する設定温度の変更履歴を、操作履歴データとして保存する操作履歴保存部と、空調制御部が空調機の制御に用いる温度情報の履歴を、温度履歴データとして保存する温度履歴保存部と、操作履歴データおよび温度履歴データに基づいて、利用者によって設定温度が変更されるまでの平均時間を温度毎に集計し、集計処理テーブルを作成する集計処理部と、集計処理テーブルに基づいて、温度情報を監視し、利用者によって設定温度が変更されるまでの平均時間よりも短い時間で、空調機の設定温度を変更する制御処理部とを備えている。
そのため、高い操作性で快適性を向上させつつ、消費電力を低減するとともに、複数の利用者の好みを反映することができる。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2に係る空調制御システムでは、上述した実施の形態1の制御に加えて、設定温度の変更の前に、風量や風向の制御を試みる。ここで、空調機20は、風向を水平、斜め、直下の3段階に変更することができ、スイング動作の設定ができるものとする。また、空調機20は、風量を「強」/「弱」の2段階に変更できるものとする。
この発明の実施の形態2に係る空調制御システムの動作のうち、集計処理部13による集計処理は、上記実施の形態1に示したものと同様なので、以下、制御処理部14による制御処理について説明する。
制御処理部14による制御処理について、図12に示したフローチャートを参照しながら詳細に説明する。
制御処理は、図5の集計処理テーブルに示された、設定温度が変更されるまでの平均時間を入力として行われる。なお、制御処理に際して、実施の形態1と同様に、図8に示される経過時間テーブルが使用される。また、制御後に、風量、風向の設定を元に戻すために、利用者が手動で設定した(制御処理部14が設定したものでない)最後の風量、風向は、空調制御部10に保存されるものとする。
なお、この発明の実施の形態2に係る制御処理部14の動作は、実施の形態1のものとほぼ同様であり、冷房運転の場合は、図7のステップS18の前、暖房運転の場合は、図7のステップS21の前に、後述する図13のフローチャートに示す風量風向制御処理が挿入される。
まず、制御処理部14は、図8の経過時間テーブル上で、経過時間の列の値をすべて0分に初期化する(ステップS11)。
制御処理部14は、以下のステップS12〜23、31〜34の処理を、周期T(分)で繰り返す(第1ループ)。
続いて、制御処理部14は、時刻現在の吸気温度を取得する(ステップS12)。このときの吸気温度を温度Tempnowとする。
次に、制御処理部14は、図5の集計処理テーブルの行を1つ取得する(ステップS13)。以下、この行の行番号を行i、吸気温度を温度Temp、平均耐不快時間を時間t、変更方向を方向dirとする。
続いて、制御処理部14は、図8の経過時間テーブルから、吸気温度がTempに等しい行を取得する(ステップS14)。以下、この行の行番号を行jとする。
次に、制御処理部14は、温度Tempnow、温度Tempおよび方向dirを比較する(ステップS15)。
ステップS15において、Tempnow≧Temp、かつdir=「DOWN」の場合、制御処理部14は、図8の経過時間テーブル上で、行jの経過時間の列の値を、周期T分だけ増加させる(ステップS16)。増加させた後の値を時間tとする。
続いて、制御処理部14は、t≧t×d1であるか否かを判定する(ステップS31)。ここで、d1は1未満のパラメータを示している。d1を例えば0.9等の値とすることで、上述したように、利用者の操作に先んじて設定温度を変更することができる。
ステップS31において、t≧t×d1である(すなわち、Yes)と判定された場合であって、冷房運転である場合には、制御処理部14は、後述する風量風向制御処理を実行し(ステップS32)、ステップS18に移行する。
また、ステップS31において、t≧t×d1である(すなわち、Yes)と判定された場合であって、暖房運転である場合には、制御処理部14は、そのままステップS18に移行する。
一方、ステップS31において、t≧t×d1でない(すなわち、No)と判定された場合には、ステップS23に移行する。
ステップS18において、風量風向制御処理がt×d2経過で終了した場合、または風量風向制御処理を実行していない場合には、制御処理部14は、空調機20の設定温度を1℃下げて、ステップS11に移行する。なお、風量風向制御処理が、利用者による操作で終了した場合には、制御処理部14は、設定温度を変更せずにステップS11に移行する。ここで、d2は、パラメータである。
また、ステップS15において、Tempnow≦Temp、かつdir=「UP」の場合、制御処理部14は、図8の経過時間テーブル上で、行jの経過時間の列の値を、周期T分だけ増加させる(ステップS19)。増加させた後の値を時間tとする。
続いて、制御処理部14は、t≧t×d1であるか否かを判定する(ステップS33)。
ステップS33において、t≧t×d1である(すなわち、Yes)と判定された場合であって、暖房運転である場合には、制御処理部14は、後述する風量風向制御処理を実行し(ステップS34)、ステップS21に移行する。
また、ステップS33において、t≧t×d1である(すなわち、Yes)と判定された場合であって、冷房運転である場合には、制御処理部14は、そのままステップS18に移行する。
一方、ステップS33において、t≧t×d1でない(すなわち、No)と判定された場合には、ステップS23に移行する。
ステップS21において、風量風向制御処理がt×d2経過で終了した場合、または風量風向制御処理を実行していない場合には、制御処理部14は、空調機20の設定温度を1℃上げて、ステップS11に移行する。なお、風量風向制御処理が、利用者による操作で終了した場合には、制御処理部14は、設定温度を変更せずにステップS11に移行する。
また、ステップS15において、上記以外の場合(例えば、ハンチング時)には、制御処理部14は、図8の経過時間テーブル上で、行jの経過時間の列の値を、0に更新する(ステップS22)。
制御処理部14は、ステップS13〜22、31〜34の処理を、図5の集計処理テーブルに含まれるすべての行について繰り返す(第2ループ)(ステップS23)。
続いて、制御処理部14による風量風向制御処理について、図13に示したフローチャートを参照しながら説明する。なお、制御処理部14は、風量および風向の何れか一方のみを制御してもよい。
まず、制御処理部14は、制御後に風量、風向を元に戻すために、現在の風量、風向を保存する(ステップS41)。
続いて、制御処理部14は、風量を「強」に設定する(ステップS42)。
次に、制御処理部14は、風向を変更する(ステップS43)。ここでは、元の風向が水平の場合は、スイング動作に変更し、それ以外の場合は、風向を直下に変更する。
続いて、制御処理部14は、現在時刻を取得する(ステップS44)。このときの時刻を時刻tstartとする。
また、制御処理部14は、この時点から、一定時間が経過するか、利用者による操作が行われるまで、以下のステップS45〜47の処理を繰り返す。
次に、制御処理部14は、利用者によって設定が変更されたか否かを判定する(ステップS45)。
ステップS45において、設定が変更されていない(すなわち、No)と判定された場合には、制御処理部14は、現在時刻を取得する(ステップS46)。このときの時刻を時刻tnowとする。
続いて、制御処理部14は、ループ開始時点からt×d2以上経過したか(tnow−tstart≧t×d2であるか)否かを判定する(ステップS47)。
ステップS47において、t×d2以上経過していない(すなわち、No)と判定された場合には、ループしてステップS45に移行する。
一方、ステップS45において、設定が変更された(すなわち、Yes)と判定された場合、およびステップS47において、t×d2以上経過した(すなわち、Yes)と判定された場合には、制御処理部14は、風量、風向を保存した値に戻して(ステップ48)、図13の処理を終了する。
以上のように、実施の形態2によれば、制御処理部は、集計処理テーブルに基づいて、空調機の設定温度を変更する前に、空調機の風量を強くする制御、および空調機の風向を利用者に向ける制御の少なくとも一方を実行する。
そのため、設定温度を変更することなく、快適性の向上を図ることができるので、消費電力をさらに抑制することができる。
実施の形態3.
利用者によるリモコンからの操作履歴のみでは、特定の利用者による設定温度の変更のみが空調機20の制御に反映され、結果として、空調機20がカバーするエリアに在室する利用者全員の快適性が維持されない場合が考えられる。また、集計処理の精度を向上させるためにも、多くの操作履歴が得られることが望ましい。
そこで、この実施の形態3では、空調機20のリモコンの代わりに、Web操作システム等利用者が自らの端末から操作可能なシステムを使用することで、より多くの利用者の意見を収集し、制御に反映する。
図14は、この発明の実施の形態3に係る空調制御システムを示すブロック構成図である。図14において、空調制御部10は、操作受付部(Webサーバ)15を有し、空調機20のカバーするエリアには、複数の利用者端末30が配置されている。
操作受付部15により、利用者が個人の利用者端末30を通じて、空調機20を操作できるシステムが構成されている。ここで、操作履歴保存部11は、操作履歴データを保存する際に、利用者のIPアドレス等、利用者を識別できる情報を、操作履歴に紐付けて保存する。
図14に示した空調制御システムにおいて、集計処理部13は、集計処理により、操作履歴データおよび温度履歴データを入力として、設定温度が変更されるまでの平均時間を集計し、集計処理テーブルを作成する際に、利用者別に耐不快時間を算出する。しかしながら、利用者それぞれに対して集計処理テーブルを作成しようとすると、必要な量のデータを集めるために長時間の履歴データが必要となる。また、全く操作をしない利用者も存在すると考えられる。
そこで、この発明の実施の形態3に係る空調制御システムでは、利用者を年齢、性別、身長、体重等の、空調環境の好みに影響を与えそうな属性を基に分類する。例えば、図15に示されるように、利用者を性別と年代で分類し、それぞれの属性別に集計処理テーブルを作成する。
なお、属性情報については、利用者が設定して、あらかじめ利用者端末30に保存されているものとする。また、属性情報は、空調機20に対して操作を行う際に、操作履歴と併せて空調制御部10に通知されるものとする。
図14に示した空調制御システムにおいて、制御処理部14は、制御処理に際して、まず、利用者端末30のオンライン状態から、どの利用者が在室しているかを割り出す。また、制御処理部14は、割り出された在室者の属性情報から、集計処理で作成された属性別の集計処理テーブルを参照し、図16に示されるように、各テーブルの平均値をとる。制御処理部14は、この平均値テーブルを用いて、上記実施の形態1または実施の形態2の制御処理と同様の制御を行う。
なお、制御処理部14は、同じ吸気温度で、設定温度の上げ下げ(設定方向「UP」/「DOWN」)が異なる平均値テーブルがあった場合には、在室者の中で多数決をとり、多い方の平均値テーブルを使用する。また、制御処理部14は、完全に同一人数の場合には、その吸気温度については、制御を行わないものとし、当該吸気温度の行を平均値テーブルから削除して制御を行う。また、制御処理部14は、人の出入り等によって利用者端末30のオンライン状態が変化した場合には、その都度、平均値テーブルを更新する。
以上のように、実施の形態3によれば、操作履歴保存部は、複数の利用者による空調機に対する設定温度の変更履歴を、操作履歴データとして保存し、集計処理部は、複数の利用者を所定の属性に基づいて分類し、それぞれの属性別に集計処理テーブルを作成し、制御処理部は、空調機のカバーするエリアに存在する利用者を特定し、特定された利用者の属性情報に基づいて、属性別の集計処理テーブルから平均値テーブルを作成し、平均値テーブルを用いて、空調機の設定温度を変更する。
そのため、空調機のカバーするエリアに存在するすべての利用者について、快適性を向上させることができる。
10 空調制御部、11 操作履歴保存部、12 温度履歴保存部、13 集計処理部、14 制御処理部、15 操作受付部、16 集計処理テーブル保存部、20 空調機、30 利用者端末。

Claims (6)

  1. 空調制御部と、前記空調制御部によって制御される空調機とからなる空調制御システムであって、
    前記空調制御部は、
    利用者による前記空調機に対する設定温度の変更履歴を、操作履歴データとして保存する操作履歴保存部と、
    前記空調制御部が前記空調機の制御に用いる室温情報の履歴を、温度履歴データとして保存する温度履歴保存部と、
    前記操作履歴データおよび前記温度履歴データに基づいて、前回設定温度が変更されてから、今回設定温度が変更されるまでの間において、今回設定温度が変更された時刻よりも前で、かつ室温が、設定温度を下げる場合には、今回設定温度が変更された時刻の1周期前の時刻における室温未満だった最後の時刻から、今回設定温度が変更された時刻まで、一方、設定温度を上げる場合には、今回設定温度が変更された時刻の1周期前の時刻における室温よりも高かった最後の時刻から、今回設定温度が変更された時刻までの平均時間を室温毎に集計し、集計処理テーブルを作成する集計処理部と、
    前記集計処理テーブルに基づいて、前記室温情報を監視し、室温が、設定温度を下げる場合には、今回設定温度が変更された時刻の1周期前の時刻における室温未満だった最後の時刻から、一方、設定温度を上げる場合には、今回設定温度が変更された時刻の1周期前の時刻における室温よりも高かった最後の時刻から、前記平均時間よりも短い時間で、前記空調機の設定温度を、快適性を向上する方向へ変更する制御処理部と、
    を備えたことを特徴とする空調制御システム。
  2. 前記制御処理部は、前記集計処理テーブルに基づいて、前記空調機の設定温度を変更する前に、前記空調機の風量を強くする制御、および前記空調機の風向を前記利用者に向ける制御の少なくとも一方を実行する
    ことを特徴とする請求項1に記載の空調制御システム。
  3. 前記操作履歴保存部は、複数の前記利用者による前記空調機に対する設定温度の変更履歴を、操作履歴データとして保存し、
    前記集計処理部は、前記複数の利用者を所定の属性に基づいて分類し、それぞれの属性別に前記集計処理テーブルを作成し、
    前記制御処理部は、前記空調機のカバーするエリアに存在する利用者を特定し、特定された利用者の属性情報に基づいて、前記属性別の集計処理テーブルから平均値テーブルを作成し、前記平均値テーブルを用いて、前記空調機の設定温度を変更する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空調制御システム。
  4. 空調制御部と、前記空調制御部によって制御される空調機とからなる空調制御システムにおける空調制御方法であって、
    利用者による前記空調機に対する設定温度の変更履歴を、操作履歴データとして保存する操作履歴保存ステップと、
    前記空調制御部が前記空調機の制御に用いる室温情報の履歴を、温度履歴データとして保存する温度履歴保存ステップと、
    前記操作履歴データおよび前記温度履歴データに基づいて、前回設定温度が変更されてから、今回設定温度が変更されるまでの間において、今回設定温度が変更された時刻よりも前で、かつ室温が、設定温度を下げる場合には、今回設定温度が変更された時刻の1周期前の時刻における室温未満だった最後の時刻から、今回設定温度が変更された時刻まで、一方、設定温度を上げる場合には、今回設定温度が変更された時刻の1周期前の時刻における室温よりも高かった最後の時刻から、今回設定温度が変更された時刻までの平均時間を室温毎に集計し、集計処理テーブルを作成する集計処理ステップと、
    前記集計処理テーブルに基づいて、前記室温情報を監視し、室温が、設定温度を下げる場合には、今回設定温度が変更された時刻の1周期前の時刻における室温未満だった最後の時刻から、一方、設定温度を上げる場合には、今回設定温度が変更された時刻の1周期前の時刻における室温よりも高かった最後の時刻から、前記平均時間よりも短い時間で、前記空調機の設定温度を、快適性を向上する方向へ変更する制御処理ステップと、
    を備えたことを特徴とする空調制御方法。
  5. 前記制御処理ステップは、前記集計処理テーブルに基づいて、前記空調機の設定温度を変更する前に、前記空調機の風量を強くする制御、および前記空調機の風向を前記利用者に向ける制御の少なくとも一方を実行する制御ステップをさらに備えた
    ことを特徴とする請求項4に記載の空調制御方法。
  6. 前記操作履歴保存ステップは、複数の前記利用者による前記空調機に対する設定温度の変更履歴を、操作履歴データとして保存し、
    前記集計処理ステップは、前記複数の利用者を所定の属性に基づいて分類し、それぞれの属性別に前記集計処理テーブルを作成し、
    前記制御処理ステップは、前記空調機のカバーするエリアに存在する利用者を特定し、特定された利用者の属性情報に基づいて、前記属性別の集計処理テーブルから平均値テーブルを作成し、前記平均値テーブルを用いて、前記空調機の設定温度を変更する
    ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の空調制御方法。
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