JP5963227B2 - 無段変速機 - Google Patents

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Description

本発明は、駆動軸の軸線上に入力軸、前後進切換機構、第1変速機構および第2変速機構を同軸に配置し、駆動源の駆動力を前記駆動軸から前記入力軸、前記前後進切換機構、前記第1変速機構および前記第2変速機構を介してディファレンシャルギヤに伝達する無段変速機に関する。
ダブルキャビティ型のトロイダル型無段変速機構が出力する駆動力を出力軸に直接伝達する直結モードと、トロイダル型無段変速機構が出力する駆動力とトロイダル型無段変速機構に入力する駆動力とを遊星歯車機構で混合して出力軸に伝達する動力循環モードとを、二つのクラッチの係合および係合解除により切り換え可能な無段変速機が、下記特許文献1により公知である。
またエンジン、前後進切換機構およびシングルキャビティ型のトロイダル型無段変速機構を同一軸線上に直列に配置し、トロイダル型無段変速機構のエンジンと反対側の端部から出力される駆動力を前記軸線と直交する方向に配置された伝達軸を介してディファレンシャルギヤに伝達する無段変速機が、下記特許文献2により公知である。
日本特開平11−223257号公報 日本特開平09−126292号公報
ところで上記特許文献1に記載されたものは、トロイダル型無段変速機構の軸線と平行な軸線上に遊星歯車機構や二つのクラッチが配置されているため、軸数が増加して無段変速機の径方向寸法が大型化するだけでなく、動力循環モードにおいてトロイダル型無段変速機構の変速比を一方向に変化させる過程で、車両の走行方向が前進から停止を経て後進に連続的に変化するため、変速比の僅かなずれによって車両の前進と後進とが切り換わってしまい、運転者の予期せぬ方向に車両が移動する異走が発生する可能性があった。
また上記特許文献2に記載されたものは、前後進切換機構およびトロイダル型無段変速機構の軸線の端部に中間軸が配置されているため、中間軸を配置するスペースの分だけ無段変速機の軸方向寸法が大型化するだけでなく、遊星歯車機構よりなる減速機構を持たないため、中間軸上のギヤ列で減速比が稼ごうとすると無段変速機の径方向寸法が著しく大型化する可能性があった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、小型でありながら大きな減速比を得ることが可能な無段変速機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によれば、駆動軸の軸線上に入力軸、前後進切換機構、第1変速機構および第2変速機構を同軸に配置し、駆動源の駆動力を前記駆動軸から前記入力軸、前記前後進切換機構、前記第1変速機構および前記第2変速機構を介してディファレンシャルギヤに伝達する無段変速機であって、前記前後進切換機構は、前記駆動軸に接続された第1要素と、前記第1要素に接続されて第1係合装置によりミッションケースに結合可能な第2要素と、前記入力軸に接続されて第2係合装置により前記第1要素に結合可能な第3要素とを含む第1遊星歯車機構を備え、前記第1変速機構は、前記入力軸と一体回転して前記第3要素に接続された入力ディスクと、前記入力軸の外周に相対回転自在に支持された出力ディスクと、前記入力ディスクおよび前記出力ディスク間に挟持されたパワーローラとを備え、前記パワーローラを揺動させて前記入力ディスクおよび前記出力ディスクとの接触点を変化させることで変速比を変更可能なトロイダル型無段変速機構からなり、前記第2変速機構は、前記出力ディスクに接続された第4要素と、前記第4要素に接続されるとともに出力ギヤを介して前記ディファレンシャルギヤに接続された第5要素と、前記第5要素および前記ミッションケースに接続された第6要素とを含む第2遊星歯車機構を備え、前記出力ディスクに対して前記第2変速機構は前記駆動源に近い側に配置され、前記出力ディスクに対して前記入力ディスクは前記駆動源から遠い側に配置され、前記出力ギヤは、その内周に配置したベアリングを介して前記ミッションケースに支持されることを第の特徴とする無段変速機が提案される。
また本発明によれば、前記第1の特徴に加えて、キャリヤである前記第5要素に支持された二段ピニオンは大径ピニオンおよび小径ピニオンを一体に備え、前記大径ピニオンはサンギヤである前記第4要素に噛合し、前記小径ピニオンはリングギヤである前記第6要素に噛合することを第の特徴とする無段変速機が提案される。
また本発明によれば、前記第の特徴に加えて、前記二段ピニオンの前記小径ピニオンは前記大径ピニオンに対して前記駆動源から遠い側に配置され、前記小径ピニオンが噛合する前記リングギヤは前記ディファレンシャルギヤを支持する前記ミッションケースの前記駆動源から遠い側と一体に形成されることを第の特徴とする無段変速機が提案される。
尚、実施の形態のトロイダル型無段変速機構12は本発明の第1変速機構に対応し、実施の形態の減速機構13は本発明の第2変速機構に対応し、実施の形態の前進クラッチ21は本発明の第2係合装置に対応し、実施の形態の後進ブレーキ22は実施の形態の第1係合装置に対応し、実施の形態のサンギヤ23は本発明の第1要素に対応し、実施の形態のリングギヤ24は本発明の第3要素に対応し、実施の形態のキャリヤ25は本発明の第2要素に対応し、実施の形態のサンギヤ49は本発明の第4要素に対応し、実施の形態のリングギヤ50は本発明の第6要素に対応し、実施の形態のキャリヤ51は本発明の第5要素に対応し、実施の形態のボールベアリング56は本発明のベアリングに対応する。
本発明の第1の特徴によれば、無段変速機は、駆動軸の軸線上に入力軸、前後進切換機構、第1変速機構および第2変速機構を同軸に配置し、駆動源の駆動力を駆動軸から入力軸、前後進切換機構、第1変速機構および第2変速機構を介してディファレンシャルギヤに伝達する。前後進切換機構は、第1要素、第2要素、第3要素、第1係合装置および第2係合装置を含む第1遊星歯車機構を備え、第1変速機構は、入力ディスク、出力ディスクおよびパワーローラを備えるトロイダル型無段変速機構からなり、第2変速機構は、第4要素、第5要素および第6要素を含む第2遊星歯車機構を備える。
ディファレンシャルギヤ以外の要素が駆動軸の軸線上に配置されるため、無段変速機の径方向寸法を小型化することができるだけでなく、第2遊星歯車機構を備える減速機構によって無段変速機の減速比を大きく稼ぐことができる。しかもトロイダル型無段変速機構の出力ディスクに対して第2変速機構は駆動源に近い側に配置され、トロイダル型無段変速機構の出力ディスクに対して入力ディスクは駆動源から遠い側に配置されるので、出力ディスクおよび第2変速機構が隣接して配置されることになる。その結果、出力ディスクから入力ディスクの径方向外側を通って第2変速機構に駆動力を伝達する駆動力伝達経路が不要になり、部品点数を削減するとともに無段変速機の径方向寸法を一層小型化することができる。
た、出力ギヤは、その内周に配置したベアリングを介してミッションケースに支持されるので、出力ギヤの外周をベアリングを介してミッションケースに支持する場合に比べて、ベアリングを含む出力ギヤの径方向寸法を小型化することができる。
また本発明の第の特徴によれば、キャリヤである第5要素に支持された二段ピニオンは大径ピニオンおよび小径ピニオンを備え、大径ピニオンはサンギヤである第4要素に噛合し、小径ピニオンはリングギヤである第6要素に噛合するので、第2変速機構の径方向寸法を大型化することなく減速比を稼ぐことができる。
また本発明の第の特徴によれば、二段ピニオンの小径ピニオンは大径ピニオンに対して駆動源から遠い側に配置されるので、小径ピニオンが噛合するリングギヤをディファレンシャルギヤの駆動源から遠い側を支持するミッションケースと一体に形成する際に、大径ピニオンがミッションケースと干渉するのを防止してリングギヤを容易に配置することができる。
図1はトロイダル型変速機構のスケルトン図である。(第1の実施の形態) 図2は図1の要部詳細図である。(第1の実施の形態) 図3は図2の3部拡大図である。(第1の実施の形態) 図4はトロイダル型変速機構の比較例のスケルトン図である。(第1の実施の形態)
11 前後進切換機構
12 トロイダル型無段変速機構(第1変速機構)
13 減速機構(第2変速機構)
14 ディファレンシャルギヤ
18 駆動軸
19 入力軸
20 第1遊星歯車機構
21 前進クラッチ(第2係合装置)
22 後進ブレーキ(第1係合装置)
23 サンギヤ(第1要素)
24 リングギヤ(第3要素)
25 キャリヤ(第2要素)
27 ミッションケース
40 入力ディスク
41 出力ディスク
44 パワーローラ
49 サンギヤ(第4要素)
50 リングギヤ(第6要素)
51 キャリヤ(第5要素)
52 二段ピニオン
52a 大径ピニオン
52b 小径ピニオン
53 第2遊星歯車機構
55 出力ギヤ
56 ボールベアリング(ベアリング)
以下、図1〜図4に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
第1の実施の形態
図1〜図3に示すように、自動車用の無段変速機Tは、前後進切換機構11と、トロイダル型無段変速機構12と、減速機構13と、ディファレンシャルギヤ14とを備えており、エンジンEのクランクシャフト15の回転を無段階に変速して左右の車軸16,16に伝達する。
前後進切換機構11は、エンジンEのクランクシャフト15にダンパー17を介して接続された駆動軸18と、トロイダル型無段変速機構12の入力軸19とを接続するもので、第1遊星歯車機構20と、前進クラッチ21と、後進ブレーキ22とを備える。第1遊星歯車機構20は、サンギヤ23、リングギヤ24およびキャリヤ25の三つの要素を備えるもので、キャリヤ25に支持した複数のピニオン26…がサンギヤ23およびリングギヤ24に同時に噛合する。サンギヤ23は、ミッションケース27にボールベアリング28を介して支持された駆動軸18に固定されたクラッチハブ29と一体に設けられる。リングギヤ24は、ミッションケース27および駆動軸18にボールベアリング30,31を介して支持されたクラッチドラム32と一体に設けられる。キャリヤ25は、ミッションケース27にボールベアリング33を介して支持される。
前進クラッチ21は、前記クラッチハブ29と、前記クラッチドラム32と、それらを接続する複数の摩擦係合板34…と、油圧で作動して摩擦係合板34…を相互に係合させるクラッチピストン35とを備える。前進クラッチ21が係合すると、駆動軸18が入力軸19に直結され、入力軸19は駆動軸18と一体で回転する。
後進ブレーキ22は、第1遊星歯車機構20のキャリヤ25とミッションケース27とを接続する複数の摩擦係合板36…と、油圧で作動して摩擦係合板36…を相互に係合させるブレーキピストン37とを備える。後進ブレーキ22が係合すると、駆動軸18の回転が第1遊星歯車機構20で減速され、かつ逆回転になって入力軸19に伝達される。
シングルキャビティ型のトロイダル型無段変速機構12は、入力ディスク40と、出力ディスク41と、トラニオン軸43,43まわりに揺動可能に支持されて入力ディスク40および出力ディスク41に当接する一対のパワーローラ44,44とを備える。トロイダル型無段変速機構12の入力軸19は、エンジンEから遠い側の軸端に設けた第1フランジ部19aがミッションケース27にボールベアリング45を介して支持される。入力ディスク40は入力軸19に軸方向摺動可能かつ相対回転不能に支持されており、入力ディスク40の背面と入力軸19の第1フランジ部19aとの間にピストン46が配置される。油室47に油圧を供給してピストン46を駆動すると、ピストン46に押圧された入力ディスク40が出力ディスク41に向けて付勢され、入力ディスク40および出力ディスク41間にパワーローラ44,44がスリップ不能に挟持される。
出力ディスク41は入力軸19に相対回転可能かつ軸方向摺動可能に支持されており、出力ディスク41の背面と入力軸19の第2フランジ部19bとの間にスラストボール48…が配置される。これにより、ピストン46の押圧力で図中右側に付勢された出力ディスク41は、入力軸19に対して軸方向に位置決めされる。
減速機構13は、サンギヤ49、リングギヤ50およびキャリヤ51の三つの要素と、キャリヤ51に回転自在に支持された複数の二段ピニオン52…とからなる第2遊星歯車機構53を備える。サンギヤ49と一体に形成された連結部42はトロイダル型無段変速機構12の出力ディスク41に結合され、リングギヤ50はミッションケース27と一体に形成され、キャリヤ51はサンギヤ49にボールベアリング54を介して支持される。そして各二段ピニオン52の大径ピニオン52aはサンギヤ49に噛合し、各二段ピニオン52の小径ピニオン52bはリングギヤ50に噛合する。よって、サンギヤ49の回転はキャリヤ51の二段ピニオン52…により大きく減速された状態でリングギヤ50に伝達される。
第2遊星歯車機構53の径方向外側において、第2遊星歯車機構53のキャリヤ51と一体に結合された環状の出力ギヤ55の内周面が、ミッションケース27に一対のボールベアリング56,56を介して支持される。出力ギヤ55は、ミッションケース27に一対のローラベアリング57を介して支持したデフケース58に固定したファイナルドリブンギヤ59に噛合する。
ディファレンシャルギヤ14は、デフケース58に固定したピニオンシャフト60に回転自在に支持した一対のディファレンシャルピニオン61,61と、一対の車軸16,16の相互に対向する軸端に固定されてディファレンシャルピニオン61,61に噛合する一対のディファレンシャルサイドギヤ62とを備える。
次に、上記構成を備えた本発明の実施の形態の作用を説明する。
図1において、前後進切換機構11の前進クラッチ21を係合して後進ブレーキ22を係合解除すると、エンジンEの駆動力がクランクシャフト15→ダンパー17→駆動軸18→前進クラッチ21→入力軸19→入力ディスク40→パワーローラ44,44→出力ディスク41→連結部42→サンギヤ49→二段ピニオン52→キャリヤ51→出力ギヤ55→ファイナルドリブンギヤ59→ディファレンシャルギヤ14→車軸16,16の経路で伝達され、車両は前進走行する。一方、前後進切換機構11の前進クラッチ21を係合解除して後進ブレーキ22を係合すると、後進ブレーキ22で第1遊星歯車機構20のキャリヤ25がミッションケース27に拘束されるため、エンジンEの駆動力がクランクシャフト15→ダンパー17→駆動軸18→サンギヤ23→ピニオン26→リングギヤ24の経路で逆回転となり、かつ第1遊星歯車機構20で減速されて入力軸19に伝達され、車両は後進走行する。
車両の走行中にトロイダル型無段変速機構12の一対のパワーローラ44,44をトラニオン軸43,43まわりに図1の矢印a方向に揺動させると、パワーローラ44,44および入力ディスク40の接触点が入力軸19に対して半径方向外側に移動するとともに、パワーローラ44,44および出力ディスク41の接触点が入力軸19に対して半径方向内側に移動するため、入力ディスク40の回転が増速して出力ディスク41に伝達され、トロイダル型変速機構Tの変速比が連続的に減少する。一方、パワーローラ44,44を図1の矢印b方向に揺動させると、パワーローラ44,44および入力ディスク40の接触点が入力軸19に対して半径方向内側に移動するとともに、パワーローラ44,44および出力ディスク41の接触点が入力軸19に対して半径方向外側に移動するため、入力ディスク40の回転が減速して出力ディスク41に伝達され、トロイダル型変速機構Tの変速比が連続的に増加する。
図4は無段変速機Tの比較例を示すもので、図1の実施の形態では、入力ディスク40がエンジンEから遠い側に配置され、出力ディスク41がエンジンEに近い側に配置されているのに対し、比較例では入力ディスク40および出力ディスク41の位置関係が入れ代わり、入力ディスク40がエンジンEに近い側に配置され、出力ディスク41がエンジンEから遠い側に配置されている。その結果、比較例では、出力ディスク41および連結部42にそれぞれ第1ギヤaおよび第4ギヤbを設け、入力軸19と平行に配置した中間軸cの両端に前記第1ギヤaに噛合する第2ギヤdと、前記第4ギヤbに噛合する第3ギヤeとを設け、出力ディスク41の駆動力を入力ディスク40の径方向外側を通して減速機構13に伝達する必要がある。その結果、第1ギヤa、第4ギヤb、中間軸c、第2ギヤdおよび第3ギヤeの分だけ部品点数が増加するだけでなく、入力軸19と平行に配置された中間軸cにより無段変速機Tの径方向寸法が大型化する問題がある。
一方、本実施の形態では出力ディスク41と減速機構13の入力部材である連結部42とが隣接するため、それらを直結して駆動力を伝達することが可能となり、比較例の第1ギヤa、第4ギヤb、中間軸c、第2ギヤdおよび第3ギヤeが不要になって部品点数の削減および無段変速機Tの径方向寸法の小型化が可能となる。
またディファレンシャルギヤ14に駆動力を出力する出力ギヤ55は、その内周に配置したボールベアリング56,56を介してミッションケース27に支持されるので、仮に出力ギヤ55の外周をボールベアリング56,56を介してミッションケース27に支持する場合に比べて、ボールベアリング56,56を含む出力ギヤ55の径方向寸法を小型化することができる。
また減速機構13のキャリヤ51に支持された二段ピニオン52は大径ピニオン52aおよび小径ピニオン52bを備え、大径ピニオン52aはサンギヤ49に噛合し、小径ピニオン52bはリングギヤ50に噛合するので、通常の段を持たないピニオンを用いる場合に比べて、減速機構13の径方向寸法を大型化することなく減速比を稼ぐことができる。
しかも二段ピニオン52の小径ピニオン52bは大径ピニオン52aに対してエンジンEから遠い側に配置されるので、小径ピニオン52bが噛合するリングギヤ50をディファレンシャルギヤ14を支持するミッションケース27のエンジンEから遠い側と一体に形成することが可能となり(図2および図3参照)、無段変速機Tの小型化が可能となる。仮に、二段ピニオン52の小径ピニオン52bおよび大径ピニオン52aの位置関係が逆であるとすると、小径ピニオン52bに噛合するリングギヤ50をミッションケース27と一体に形成しようとした場合に、大径ピニオン52aと干渉するためにミッションケース27を小径ピニオン52b側に延ばすことができず、ミッションケース27にリングギヤ50を一体に形成することが難しくなる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、本発明の駆動源は実施の形態のエンジンEに限定されず、モータ・ジェネレータ等の他種の駆動源であっても良い。
また本発明の第1要素、第2要素および第3要素はそれぞれ実施の形態のサンギヤ23、キャリヤ25およびリングギヤ24に対応するが、その対応関係は任意である。
また本発明の第4要素、第5要素および第6要素はそれぞれ実施の形態のサンギヤ49、キャリヤ51およびリングギヤ50に対応するが、その対応関係は任意である。
また出力ギヤ55を支持するベアリングは実施の形態のボールベアリング56に限定されず、他種のベアリングであっても良い。

Claims (3)

  1. 駆動軸(18)の軸線上に入力軸(19)、前後進切換機構(11)、第1変速機構(12)および第2変速機構(13)を同軸に配置し、駆動源(E)の駆動力を前記駆動軸(18)から前記入力軸(19)、前記前後進切換機構(11)、前記第1変速機構(12)および前記第2変速機構(13)を介してディファレンシャルギヤ(14)に伝達する無段変速機であって、
    前記前後進切換機構(11)は、前記駆動軸(18)に接続された第1要素(23)と、前記第1要素(23)に接続されて第1係合装置(22)によりミッションケース(27)に結合可能な第2要素(25)と、前記入力軸(19)に接続されて第2係合装置(21)により前記第1要素(23)に結合可能な第3要素(24)とを含む第1遊星歯車機構(20)を備え、
    前記第1変速機構(12)は、前記入力軸(19)と一体回転して前記第3要素(24)に接続された入力ディスク(40)と、前記入力軸(19)の外周に相対回転自在に支持された出力ディスク(41)と、前記入力ディスク(40)および前記出力ディスク(41)間に挟持されたパワーローラ(44)とを備え、前記パワーローラ(44)を揺動させて前記入力ディスク(40)および前記出力ディスク(41)との接触点を変化させることで変速比を変更可能なトロイダル型無段変速機構(12)からなり、
    前記第2変速機構(13)は、前記出力ディスク(41)に接続された第4要素(49)と、前記第4要素(49)に接続されるとともに出力ギヤ(55)を介して前記ディファレンシャルギヤ(14)に接続された第5要素(51)と、前記第5要素(51)および前記ミッションケース(27)に接続された第6要素(50)とを含む第2遊星歯車機構(53)を備え、
    前記出力ディスク(41)に対して前記第2変速機構(13)は前記駆動源(E)に近い側に配置され、前記出力ディスク(41)に対して前記入力ディスク(40)は前記駆動源(E)から遠い側に配置され
    前記出力ギヤ(55)は、その内周に配置したベアリング(56)を介して前記ミッションケース(27)に支持されることを特徴とする無段変速機。
  2. キャリヤ(51)である前記第5要素に支持された二段ピニオン(52)は大径ピニオン(52a)および小径ピニオン(52b)を一体に備え、前記大径ピニオン(52a)はサンギヤ(49)である前記第4要素に噛合し、前記小径ピニオン(52b)はリングギヤ(50)である前記第6要素に噛合することを特徴とする、請求項1に記載の無段変速機。
  3. 前記二段ピニオン(52)の前記小径ピニオン(52b)は前記大径ピニオン(52a)に対して前記駆動源(E)から遠い側に配置され、前記小径ピニオン(52b)が噛合する前記リングギヤ(50)は前記ディファレンシャルギヤ(14)の前記駆動源(E)から遠い側を支持する前記ミッションケース(27)と一体に形成されることを特徴とする、請求項に記載の無段変速機。
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