JP5949150B2 - 蒸発燃料パージ装置 - Google Patents

蒸発燃料パージ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5949150B2
JP5949150B2 JP2012117898A JP2012117898A JP5949150B2 JP 5949150 B2 JP5949150 B2 JP 5949150B2 JP 2012117898 A JP2012117898 A JP 2012117898A JP 2012117898 A JP2012117898 A JP 2012117898A JP 5949150 B2 JP5949150 B2 JP 5949150B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
flow path
main
intake
supercharger
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012117898A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013245568A (ja
Inventor
千晶 鈴木
千晶 鈴木
哲規 井野口
哲規 井野口
伸二 杉原
伸二 杉原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Hamanakodenso Co Ltd
Original Assignee
Denso Corp
Hamanakodenso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp, Hamanakodenso Co Ltd filed Critical Denso Corp
Priority to JP2012117898A priority Critical patent/JP5949150B2/ja
Publication of JP2013245568A publication Critical patent/JP2013245568A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5949150B2 publication Critical patent/JP5949150B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Supplying Secondary Fuel Or The Like To Fuel, Air Or Fuel-Air Mixtures (AREA)

Description

本発明は、過給機を備えるエンジンに蒸発燃料をパージする蒸発燃料パージ装置に関するものである。
従来の蒸発燃料パージ装置として、例えば特許文献1に示されるものが知られている。特許文献1の蒸発燃料パージ装置(特許文献1では蒸発燃料処理装置)は、過給機を備えるエンジンに蒸発燃料を供給するものとして設けられている。過給機が作動していない場合であると、吸気マニホールド内はピストンの吸入作用によって負圧となり、メインパージ制御弁が開かれることで、燃料タンク内で蒸発してキャニスタ内に吸着された蒸発燃料が吸気マニホールド内に吸引されるようになっている。
また、過給機が作動して吸気マニホールド内が正圧となる場合であると、過給機の下流側にて圧縮空気が蓄圧タンクに蓄えられ、この蓄圧タンクから圧縮空気がエジェクタに送られる。そして、蒸発燃料はエジェクタの吸引作用によって吸引されて、メインパージ制御弁が開かれることで、吸気マニホールド内に供給されるようになっている。
このように、引用文献1の蒸発燃料パージ装置は、過給機を備えるエンジンに対して、過給機の作動に伴って吸気マニホールド内が正圧になっても、過給機の上流側への蒸発燃料の供給を可能としている。
特開2008−38808号公報
しかしながら、蒸発燃料パージ装置を吸気マニホールドへ直接搭載しようとした場合には、メインパージ制御弁とエジェクタとを一体的に設ける必要が生ずる。ここで、メインパージ制御弁を通る蒸発燃料の主流路の方向に対して、エジェクタの主流流れ方向が同一方向であると、エジェクタと過給機との配管接続を行うためには、エジェクタと吸気マニホールドとの距離を大きくとる必要があり、蒸発燃料パージ装置として、搭載性の悪いものとなってしまう。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、過給機を備えるエンジンに蒸発燃料を供給するものにおいて、制御弁とエジェクタとを一体的に設けた場合であっても、吸気マニホールドに対して搭載性に優れる蒸発燃料パージ装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の発明では、燃料タンク(60)内で発生する蒸発燃料を、過給機(40)を備えるエンジンにパージする蒸発燃料パージ装置において、
本体部(110)の内部にクランク状に形成されて、燃料タンク(60)側からエンジンの吸入部(10)側へ蒸発燃料を流通させる主流路(130)と、
本体部の内部でクランク状の主流路(130)において向きが変わる領域に配設されて、主流路(130)を開閉する電磁弁であるバルブ(150)と、
主流路(130)のバルブ(150)よりも下流側から分岐された分岐流路(160)と、
過給機(40)の下流側の吸気の一部を流入させ、吸気の一部を過給機(40)の上流側に流出させると共に、吸気の流れによって吸引機能を発揮する吸引部(182)に分岐流路(160)が接続されたエジェクタ(180)とが一体的に形成されており、
エジェクタ(180)における吸気の流れ方向は、主流路(130)の主方向に対して、交差する方向に配置されたことを特徴としている。
この発明においては、過給機(40)が作動していない場合にバルブ(150)が開かれると、吸入部(10)内の負圧によって蒸発燃料は、燃料タンク(60)から主流路(130)、バルブ(150)を流れ、吸入部(10)内に吸引される。
また、過給機(40)が作動している場合であると、吸入部(10)内は正圧となって上記のような蒸発燃料の吸引が困難となるが、ここでは、エジェクタ(180)内を吸気が流通するようになっており、バルブ(150)が開かれると、エジェクタ(180)の吸引部(182)の吸引作用により、蒸発燃料は、燃料タンク(60)から主流路(130)、バルブ(150)、分岐流路(160)を通り、吸引部(182)からエジェクタ(180)に吸引され、エジェクタ(180)内を流通する吸気と共に過給機(40)の上流側に供給される。
このように、本蒸発燃料パージ装置(100)は、過給機(40)を備えるエンジンであっても、蒸発燃料を吸入部(10)あるいは、過給機(40)の上流側に供給することができる。
本蒸発燃料パージ装置(100)においては、主流路(130)、バルブ(150)、分岐流路(160)、およびエジェクタ(180)が一体的に形成されている。また、エジェクタ(180)における吸気の流れ方向が、主流路(130)の主方向に対して、交差する方向に配置されていることから、この蒸発燃料パージ装置(100)をエンジンの吸入部(10)へ直接、搭載する場合には、エジェクタ(180)の吸気流れ方向の端部が吸入部(10)と近接することなく、離れた位置に設けることができるので、エジェクタ(180)と過給機(40)とを容易に接続することが可能となる。よって、吸入部(10)に対して搭載性に優れる蒸発燃料パージ装置(100)とすることができる。
尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
エンジン吸気系、蒸発燃料パージ系、および蒸発燃料パージ装置を示す全体概略図である。 蒸発燃料パージ装置の外観を示す斜視図である。 蒸発燃料パージ装置の内部構造を示す立体断面図である。 エジェクタを示す断面図である。 図2のV方向から見た矢視図である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態にかかる蒸発燃料パージ装置100について、図1〜図5を用いて説明する。蒸発燃料パージ装置100は、燃料タンク60内で発生する蒸発燃料が、給油時等に大気中に放出されるのを防止するために、蒸発燃料をエンジンの吸気系1に導入(パージ)するものである。エンジンの吸気系1に導入された蒸発燃料は、図示しないインジェクタ等からエンジンに供給される燃焼用燃料と混合されて、エンジンのシリンダ内で燃焼されるようになっている。蒸発燃料パージ装置100は、エンジンの吸気系1と、蒸発燃料パージ系2とに接続されている。
図1に示すように、エンジンの吸気系1は、内燃機関であるエンジンの吸気マニホールド10に吸気管20が接続され、更に、吸気管20にフィルタ30、過給機40、インタークーラ50、スロットルバルブ11等が設けられて形成されている。吸気マニホールド10は本発明の吸入部に対応する。
フィルタ30は、吸気管20の最上流部に配設されており、吸気中の塵や埃等を捕捉するようになっている。過給機40は、吸気の充填効率を高めるための吸気用圧縮機であり、フィルタ30よりも下流側に配設されている。過給機40は、エンジンの排気エネルギーによってタービンが作動されて、タービンに連動するコンプレッサによってフィルタ30を通過した吸気を加圧するようになっている。インタークーラ50は、冷却用の熱交換器であり、過給機40の下流側に配設されている。インタークーラ50は、過給機40によって加圧された吸気と例えば外気との間で熱交換し、吸気を冷却(空冷)するようになっている。スロットルバルブ11は、吸気量調節弁であり、アクセルペダルと連動して吸気マニホールド10の入口部における開度を調節して、吸気マニホールド10内に流入される吸気量を調節するようになっている。吸気は、上記各機器30、40、50、11を通過して吸気マニホールド10内に流入し、インジェクタ等から噴射される燃焼用燃料と所定の空燃比となるように混合されて、シリンダ内で燃焼される。
吸気管20における過給機40の下流側、即ち、過給機40とインタークーラ50との間、またはインタークーラ50とスロットルバルブ11との間となる部位は、蒸発燃料パージ装置100の吸気流入パイプ191と接続されている。また、吸気管20における過給機40の上流側、即ち、フィルタ30と過給機40との間となる部位は、蒸発燃料パージ装置100の吸気流出パイプ192と接続されている。
蒸発燃料パージ系2は、燃料タンク60、配管61、キャニスタ70、配管71、および蒸発燃料パージ装置100が順に接続されて形成されている。蒸発燃料パージ装置100は、本体部110に一体的に形成された取付け部101を介して吸気マニホールド10に直接的に取付け(ダイレクトマウント)されている。
燃料タンク60は、ガソリン等の燃料を貯留する容器である。燃料タンク60は、配管61によってキャニスタ70の流入部70aに接続されている。キャニスタ70は、内部に活性炭等の吸着材が封入された容器であり、燃料タンク60内で発生する蒸発燃料を、配管61を介して流入部70aから取り入れ、吸着材に一時的に吸着するようになっている。キャニスタ70には、外部の新鮮な空気を吸入するための吸入部70bが設けられており、吸入された新鮮な空気によって吸着材に吸着した蒸発燃料は、容易に離脱されるようになっている。キャニスタ70に吸入部70bが形成されることで、キャニスタ70内には大気圧が作用するようになっている。
そして、キャニスタ70には、吸着材から離脱された蒸発燃料が流出される流出部70cが設けられている。流出部70cには配管71の一端側が接続され、他端側は蒸発燃料パージ装置100の燃料流入パイプ121に接続されている。そして、蒸発燃料パージ装置100の燃料流出パイプ122が、吸気マニホールド10の流入部に接続されている。燃料流出パイプ122の軸心方向は、吸気マニホールド10内における吸気の流れ方向に対して、交差する方向、例えば直交する方向となっている。
蒸発燃料パージ装置100は、図2、図3に示すように、本体部110から突出する燃料流入パイプ121、燃料流出パイプ122と、本体部110の内部に設けられる主流路130、フィルタ140、バルブ150、分岐流路160、第1逆止弁171、第2逆止弁172と、吸気流入パイプ191、吸気流出パイプ192を備えるエジェクタ180とを備えている。蒸発燃料パージ装置100の上記各部材は、一体的に形成されている。
燃料流入パイプ121は、キャニスタ70から流出される蒸発燃料を本体部110の内部(以下、詳細説明する主流路130、分岐流路160、エジェクタ180)に流入させる燃料流入流路であり、本体部110の一端側に設けられている。
また、燃料流出パイプ122は、本体部110内の主流路130を流通した蒸発燃料を外部に流出させる燃料流出流路であり、本体部110の他端側に設けられている。燃料流出パイプ122の軸心方向は、燃料流入パイプ121の軸心方向と同一となっているが、両軸心の位置はずれている。つまり、燃料流出パイプ122は、燃料流入パイプ121に対して平行と成るように配置されている。
主流路130は、本体部110内にて燃料流入パイプ121と燃料流出パイプ122とを繋ぎ、蒸発燃料を流通させる流路として形成されている。主流路130は、燃料流入パイプ121の長手方向に沿って延びる第1流路131と、第1流路131に対して交差する方向に延びる第2流路132と、第2流路132から更に第1流路131と同方向となって燃料流出パイプ122に向けて延びる第3流路133とから形成されている。主流路130は、第1〜第3流路131〜133によって、実際にはクランク状に形成されているが、主流路130における主たる流れの方向(本発明における主方向)は、燃料流入パイプ121側(燃料タンク60側)から燃料流出パイプ122側(吸気マニホールド10側)に向かう第1流路131、および第3流路133の方向(図2中の軸線A)となっている。
フィルタ140は、蒸発燃料中の塵や埃等を捕捉するものであり、第2流路132の途中部位に配設されている。フィルタ140は、例えば微細な網目状を成すメッシュ部材から形成されている。
バルブ150は、主流路130を開閉する開閉手段であり、主流路130の途中部位に配設されている。ここでは、バルブ150は、フィルタ140の下流側で、第2流路132から第3流路133に移り変わる領域に設けられている。バルブ150は、弁体151と電磁コイル152と図示しないスプリングとを備えた電磁弁が使用されている。バルブ150は、図示しない制御部によって、コネクタ153を介して電磁コイル152に通電されたときの電磁力と、スプリングの弾性力とのバランスによって、主流路130を開閉するようになっている。
バルブ150は、通常は主流路130を閉じた状態を維持しており、制御部によって電磁コイル152に通電されると、電磁力がスプリングの弾性力に打ち勝って、主流路130を開いた状態にするようになっている。尚、制御部は、通電のオン時間とオフ時間とによって形成される1周期の時間に対するオン時間の比率、即ちデューティ比を調節して電磁コイル152に通電することで、主流路130を流通する蒸発燃料の流量を調節できるようになっている。
分岐流路160は、主流路130のバルブ150よりも下流側、つまり第3流路133の途中部位から分岐する流路である。分岐流路160は、第3流路133に対して交差する方向に延びており、その下流側は、後述するエジェクタ180の吸引部182に接続されている。
第1逆止弁171は、主流路130において、分岐流路160が分岐する分岐点よりも下流側に配設された弁である。具体的には、第1逆止弁171は、分岐流路160が分岐する分岐点と、燃料流出パイプ122との間(第3流路133)に配設されている。第1逆止弁171は、主流路130において、燃料流入パイプ121から燃料流出パイプ122への蒸発燃料の本来の流通を許容すると共に、燃料流出パイプ122から燃料流入パイプ121への蒸発燃料の逆流を阻止するようになっている。第1逆止弁171は、例えば茸状を成して、蒸発燃料の本来の流通に伴って流路を開き、蒸発燃料の逆流に伴って流路を閉じる弁体が使用されている。
第2逆止弁172は、分岐流路160に配設された弁である。第2逆止弁172は、分岐流路160において、燃料流入パイプ121から分岐流路160、吸引部182、更には吸気流出パイプ192への蒸発燃料の本来の流通を許容すると共に、吸引部182側(吸気流入パイプ191、あるいは吸気流出パイプ192側)からエンジンの吸入部10側への吸気の逆流を阻止するようになっている。第2逆止弁172は、上記第1逆止弁171と同様に、例えば茸状を成して、蒸発燃料の本来の流通に伴って流路を開き、蒸発燃料の逆流に伴って流路を閉じる弁体が使用されている。
エジェクタ180は、蒸発燃料用の流体ポンプであり、過給機40の下流側から加圧された吸気の一部を内部に流入させて、吸気の一部を過給機40の上流側に流出させると共に、吸気の一部が内部を流通する際に形成される負圧によって蒸発燃料を吸引するようになっている。図4に示すように、エジェクタ180は、ノズル部181、吸引部182、およびディフューザ部183を備えている。
ノズル部181は、流入する吸気に対して絞り部を形成する流路であり、一端側が吸気流入パイプ191と接続されており、他端側(先端側)が吸気流出パイプ192に向けて延びている。ノズル部181の内径は、先端に向けて徐々に小さくなるように形成されている。ノズル部181は、絞り効果によって吸気流入パイプ191から流入された吸気の流速を高めるようになっている。よって、ノズル部181の先端側において、高速となって吸気が流出される領域は負圧となる。
吸引部182は、ノズル部181に対して交差する方向に延びる流路であり、ノズル部181の先端側に連通するように接続されている。吸引部182は、分岐流路160(第2逆止弁172の下流側)と接続されており、ノズル部181の負圧によって、分岐流路160における蒸発燃料を吸引するようになっている。
ディフューザ部183は、ノズル部181および吸引部182の下流側で内径を徐々に拡大して吸気流出パイプ192側に延びる流路であり、一端側がノズル部181、および吸引部182と連通するように接続されており、拡大された他端側が吸気流出パイプ192に接続されている。ディフューザ部183は、内部を流通する吸気および蒸発燃料の流速を低下させつつ、圧力を上昇させるようになっている。
吸気流入パイプ191は、過給機40によって加圧された吸気の一部をエジェクタ180)に流入させる吸気流入流路である。また、吸気流出パイプ192は、エジェクタ180内を流通した吸気を外部に流出させる吸気流出流路である。
上記のエジェクタ180は本体部110に対して、エジェクタ180内を流通する吸気の流れ方向(図2中の軸線B)が、本体部110内の主流路130における主たる流れの方向(図2中の軸線A)に対して、交差する方向、例えば直交する方向となるように配置されている。よって、エジェクタ180の吸気流入パイプ191、吸気流出パイプ192の軸心方向は、本体部110の燃料流入パイプ121、燃料流出パイプ122の軸心方向に対して交差する方向(例えば直交する方向)となっている。
また、図5に示すように、エジェクタ180は、本体部110から燃料流出パイプ122が突出する突出面111の位置に対して、燃料流出パイプ122の突出方向とは反対側に位置するように配置されている。つまり、エジェクタ180は、突出面111を超えて燃料流出パイプ122側となる領域には配置されないようになっている。
次に、上記構成に基づく蒸発燃料パージ装置100の作動について説明する。蒸発燃料パージ装置100は、過給機40が作動されないときの「通常パージ」と、過給機40が作動されたときの「過給時パージ」とを行う。
1.通常パージ
車両の走行時において、過給機40が作動していない場合に、図示しない制御部によってバルブ150が開かれると、ピストンの吸入作用によって発生する吸気マニホールド10内の負圧と、キャニスタ70にかかる大気圧との差によって、キャニスタ70内に吸着された蒸発燃料は、燃料流入パイプ121、主流路130(第1流路131、第2流路132)、バルブ150、主流路130(第3流路133)、第1逆止弁171(開状態)、主流路130(第3流路133)、および燃料流出パイプ122を流れ、吸気マニホールド10内に吸引される(図1中の破線矢印)。
そして、吸気マニホールド10内に吸引された蒸発燃料は、インジェクタ等からエンジンに供給される本来の燃焼用燃料と混合されて、エンジンのシリンダ内で燃焼される。
尚、エンジンのシリンダ内においては、燃焼用燃料と吸気との混合割合である空燃比が予め定めた所定の空燃比となるように制御される。制御部は、バルブ150の開閉時間をデューティ制御することで、蒸発燃料をパージしても、所定の空燃比が維持されるように、蒸発燃料のパージ量を調節するようになっている。
ここで、分岐流路160には、第2逆止弁172を設けるようにしている。よって、過給機40の下流側から吸気流入パイプ191を通って、あるいは過給機40の上流側から吸気流出パイプ192を通って、吸引部182側から吸気マニホールド10側へ吸気が流れようとしても、第2逆止弁172が閉じられるので、吸気の逆流が阻止されることになる。
2.過給時パージ
車両の走行時において、過給機40が作動している場合には、吸気マニホールド10内は加圧された吸気によって正圧となるので、上記のような蒸発燃料の吸引が困難となる。過給時パージにおいては、過給機40によって過給された吸気の一部が、吸気流入パイプ191からエジェクタ180内を流通して、吸気流出パイプ192から過給機40の上流側に戻る(図1中の実線矢印)。
このとき、制御部によってバルブ150が開かれると、エジェクタ180の吸引部182の吸引作用により、キャニスタ70内に吸着された蒸発燃料は、燃料流入パイプ121、主流路130(第1流路131、第2流路132)、バルブ150、主流路130(第3流路133)、分岐流路160、第2逆止弁172(開状態)を通り、吸引部182からエジェクタ180に吸引され、エジェクタ180内を流通する吸気と共に吸気流出パイプ192から過給機40の上流側に供給される(図1中の破線矢印)。
そして、過給機40の上流側に供給された吸気と蒸発燃料は、吸気管20を介して吸気マニホールド10内に至り、インジェクタ等からエンジンに供給される本来の燃焼用燃料と混合されて、エンジンのシリンダ内で燃焼される。
この場合も、制御部は、バルブ150の開閉時間をデューティ制御することで、吸気管20に蒸発燃料をパージしても、所定の空燃比が維持されるように、蒸発燃料のパージ量を調節するようになっている。
ここで、主流路130には、第1逆止弁171を設けるようにしている。よって、過給機40によって正圧となる吸気マニホールド10側から主流路130を通って、燃料タンク60側に蒸発燃料が逆流しようとしても、第1逆止弁171が閉じられるので、蒸発燃料の逆流が阻止されることになる。
このように、本蒸発燃料パージ装置100においては、過給機40を備えるエンジンであっても、蒸発燃料を吸気マニホールド10あるいは、過給機40の上流側に供給することができる。
そして、本実施形態では、蒸発燃料パージ装置100においては、主流路130、バルブ150、分岐流路160、およびエジェクタ180が一体的に形成されている。また、エジェクタ180における吸気の流れ方向が、主流路130の主方向に対して、交差する方向に配置されていることから、この蒸発燃料パージ装置100をエンジンの吸気マニホールド10へ直接、搭載する場合には、エジェクタ180の吸気流れ方向の端部が吸気マニホールド10と近接することなく、離れた位置に設けることができるので、エジェクタ180と過給機40とを容易に接続することが可能となる。よって、吸気マニホールド10に対して搭載性に優れる蒸発燃料パージ装置100とすることができる。
また、エジェクタ180は、本体部110の突出面111に対して、燃料流出パイプ122が突出する方向とは反対側に配置されるようにしている。これにより、エジェクタ180は、突出面111よりも吸気マニホールド10側に配置されることがなく、エジェクタ180と吸気マニホールド10との距離を適切に確保することができる。
(その他の実施形態)
上記第1実施形態では、エジェクタ180は本体部110に対して、エジェクタ180内を流通する吸気の流れ方向(図2中の軸線B)が、本体部110内の主流路130における主たる流れの方向(図2中の軸線A)に対して、交差する方向、例えば直交する方向となるように配置されるようにしたが、これに限らず、軸線Aと軸線Bとが交差する角度は、実用上は90度±30度の範囲に設定することができる。
また、エジェクタ180における吸気の流入、流出方向は、上記第1実施形態に対して、ノズル部181、ディフューザ部183、吸気流入パイプ191、および吸気流出パイプ192の配置を変更することで、逆方向となるようにしても良い。
10 吸気マニホールド(エンジンの吸入部)
40 過給機
60 燃料タンク
100 蒸発燃料パージ装置
110 本体部
111 突出面
122 燃料流出パイプ(燃料流出流路)
130 主流路
150 バルブ
160 分岐流路
180 エジェクタ
182 吸引部

Claims (3)

  1. 燃料タンク(60)内で発生する蒸発燃料を、過給機(40)を備えるエンジンにパージする蒸発燃料パージ装置において、
    本体部(110)の内部にクランク状に形成されて、前記燃料タンク(60)側から前記エンジンの吸入部(10)側へ前記蒸発燃料を流通させる主流路(130)と、
    前記本体部の内部で前記クランク状の前記主流路(130)において向きが変わる領域に配設されて、前記主流路(130)を開閉する電磁弁としてのバルブ(150)と、
    前記主流路(130)の前記バルブ(150)よりも下流側から分岐された分岐流路(160)と、
    前記過給機(40)の下流側の吸気の一部を流入させ、前記吸気の一部を前記過給機(40)の上流側に流出させると共に、前記吸気の流れによって吸引機能を発揮する吸引部(182)に前記分岐流路(160)が接続されたエジェクタ(180)とが一体的に形成されており、
    前記エジェクタ(180)における前記吸気の流れ方向は、前記主流路(130)の主方向に対して、交差する方向に配置されたことを特徴とする蒸発燃料パージ装置。
  2. 前記吸気の流れ方向と、前記主方向とが交差する角度は、90度±30度であることを特徴とする請求項1に記載の蒸発燃料パージ装置。
  3. 前記主流路(130)を形成する本体部(110)から突出して、前記蒸発燃料を流出させる燃料流出流路(122)を備え、
    前記エジェクタ(180)は、前記燃料流出流路(122)が突出する前記本体部(110)の突出面(111)に対して、前記燃料流出流路(122)が突出する方向とは反対側に配置されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の蒸発燃料パージ装置。
JP2012117898A 2012-05-23 2012-05-23 蒸発燃料パージ装置 Expired - Fee Related JP5949150B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012117898A JP5949150B2 (ja) 2012-05-23 2012-05-23 蒸発燃料パージ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012117898A JP5949150B2 (ja) 2012-05-23 2012-05-23 蒸発燃料パージ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013245568A JP2013245568A (ja) 2013-12-09
JP5949150B2 true JP5949150B2 (ja) 2016-07-06

Family

ID=49845560

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012117898A Expired - Fee Related JP5949150B2 (ja) 2012-05-23 2012-05-23 蒸発燃料パージ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5949150B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6094514B2 (ja) * 2014-03-13 2017-03-15 マツダ株式会社 過給機付きエンジンの蒸発燃料処理装置
JP6319036B2 (ja) * 2014-10-17 2018-05-09 浜名湖電装株式会社 燃料蒸発ガスパージシステム
US9651003B2 (en) * 2015-01-09 2017-05-16 Ford Global Technologies, Llc System and method for improving canister purging
KR101886091B1 (ko) * 2016-08-24 2018-09-06 현대자동차 주식회사 연료 증기 퍼지 시스템
KR101896324B1 (ko) * 2016-09-19 2018-09-07 현대자동차 주식회사 연료 증기 퍼지 장치 및 방법
KR101902542B1 (ko) 2016-12-29 2018-09-28 주식회사 현대케피코 연료증발가스 재순환장치용 이젝터
JP6869150B2 (ja) 2017-09-13 2021-05-12 日立Astemo株式会社 過給機付内燃機関の蒸発燃料処理装置
JP7038154B2 (ja) * 2020-02-26 2022-03-17 本田技研工業株式会社 蒸発燃料処理装置及び流体処理装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4243734B2 (ja) * 2002-06-28 2009-03-25 株式会社日立製作所 負圧供給装置
JP2007332855A (ja) * 2006-06-14 2007-12-27 Fuji Heavy Ind Ltd 燃料蒸気処理装置
US8770176B2 (en) * 2011-07-18 2014-07-08 Eaton Corporation Fluid control valve assembly

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013245568A (ja) 2013-12-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5786502B2 (ja) 蒸発燃料パージ装置
JP5949150B2 (ja) 蒸発燃料パージ装置
JP6549011B2 (ja) 蒸発燃料処理装置
JP2014240622A (ja) 蒸発燃料パージ装置
US9874137B2 (en) System and method for canister purging
JP6112046B2 (ja) 過給機付きエンジンの蒸発燃料処理装置
KR101886091B1 (ko) 연료 증기 퍼지 시스템
JP2015121225A (ja) 高性能な真空ベンチュリポンプ
JP6813349B2 (ja) 内燃機関の蒸発燃料処理装置
US10557442B2 (en) Purge ejector assembly for an engine
JP5983365B2 (ja) 蒸発燃料パージ装置
JP5927979B2 (ja) 蒸発燃料パージ装置
JP2007332855A (ja) 燃料蒸気処理装置
JP6225480B2 (ja) 蒸発燃料パージ装置
JP2014240621A (ja) 蒸発燃料パージ装置
WO2018173537A1 (ja) エンジン
JP2017044285A (ja) 逆止弁装置及び蒸発燃料供給システム
JP2013174142A (ja) 蒸発燃料用エジェクタ
JP4393810B2 (ja) 蒸発燃料処理装置
WO2020017218A1 (ja) エンジンの蒸発燃料処理装置
JP2009162183A (ja) 内燃機関の蒸発燃料処理装置
US11060485B2 (en) Control valve assembly
JP2019190397A (ja) パージ制御弁
CN116517733A (zh) 新型机舱内燃油脱附管路***
JP2018141437A (ja) エンジンの蒸発燃料処理装置およびエンジン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150114

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151105

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151117

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160510

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160523

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5949150

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees