JP5943477B2 - 車両用シフト装置 - Google Patents

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本発明は、車両のシフトレンジとして、少なくとも前進レンジと中立レンジと後進レンジとを有し、運転者によるスイッチ操作で各レンジが切り換え可能に設けられた車両用シフト装置に関する。
従来から、シフト装置のシフトレバーを操作することで、車両に搭載された自動変速機の変速位置を切り換えることが知られている。この種のシフト装置として、例えば、特許文献1には、基体の表面に配置された4つのプッシュスイッチを用いてシフト操作を行うことにより、変速機の接続状態を切り換えるシフト操作体が開示されている。
また、特許文献2には、操作レバーを倒伏位置にして自動変速モードとしたとき、複数の押しボタンスイッチからなる変速スイッチを適宜選択することで自動変速機の変速位置を切り換える変速操作装置が開示されている。
特開2002−248959号公報 特開2006−160098号公報
ところで、特許文献1に開示された4つのプッシュスイッチは、基体の平坦な表面に菱形の頂点をなすように四方向の位置にそれぞれ離間して配置されている。また、特許文献2に開示された複数の変速スイッチ(押しボタンスイッチ)は、操作レバーの上方側からリバース(R)、ニュートラル(N)、ドライブ(D)の順に直線状に隣接して配置されている。
ゲート溝と操作レバーとの位置関係によってシフト位置を選択する従来のシフト装置では、所望のシフト位置を選択するために、現在のシフト位置からゲート溝に沿って操作レバーを移動させる必要がある。このため、従来のシフト装置では、運転者が意図する車両の挙動と全く異なるシフト位置を誤って選択するおそれが低い。
一般的に、ゲート溝には、P(パーキング)、R(リバース)、N(ニュートラル)、D(ドライブ)の順序にシフト位置がゲート溝に沿って直線状に配列されているため、現在N位置にいてD位置を選択する場合、D位置と操作方向が逆方向となるR位置を誤って選択するおそれが低くなる。
しかしながら、特許文献1や特許文献2のように、各シフト位置が単独のプッシュスイッチ(押しボタンスイッチ)で構成されている場合、運転者が意図しないプッシュスイッチ(押しボタンスイッチ)を誤って操作(押圧)して快適性や操作性を損なうおそれがある。
特に、車両のシフト操作では、運転者が操作レバーのシフト位置(変位位置)を見ないで操作する、いわゆるブラインド操作を行うことも考えられる。そこで、このようなブラインド操作がなされた場合、特許文献1や特許文献2に開示されたプッシュスイッチ(押しボタンスイッチ)では、スイッチを押し間違えて運転者の意図するものと異なるシフト位置を選択して快適性や操作性を損なうおそれがある。
本発明は、前記の点に鑑みてなされたものであり、仮に、ブラインド操作を行った場合であっても、スイッチ操作が良好に行えるようにすることが可能な車両用シフト装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、運転者によって操作されるシフト操作手段と、前記シフト操作手段に設けられ、車両のシフト操作を複数のスイッチ操作で切り換え可能とするスイッチ操作手段とを有する車両用シフト装置であって、前記スイッチ操作手段は、所定のシフト位置を選択するスイッチ操作の際、予め定められた第1方向への操作を行い、前記第1方向への操作を行った状態で前記第1方向とは異なる方向である第2方向への操作を行うことで前記所定のシフト位置が選択されるように設けられた後進レンジに対応するRスイッチ操作部であり、前記所定のシフト位置と異なる他のシフト位置を選択する際、運転者によって操作される他のスイッチ操作手段である前進レンジに対応するDスイッチ操作部を備え、前記Rスイッチ操作部の前記第1方向は、前記Dスイッチ操作部における操作方向と同一方向であり、前記Rスイッチ操作部の前記第2方向は、前記Dスイッチ操作部における操作方向と異なる方向であり、前記Rスイッチ操作部の第2方向と前記Dスイッチ操作部の操作方向とは、互いの操作方向のなす角度(θ)が垂直以上の角度で交差することを特徴とする。
本発明によれば、所定のシフト位置をスイッチ操作で選択する際、第1方向への操作を行い、第1方向への操作を行った状態で第2方向への操作を行う必要がある。この結果、本発明では、運転者が、仮に、ブラインド操作を行った場合であっても、スイッチ操作により誤って所定のシフト位置を選択することが回避され、運転者の快適性や操作性を損なうようなことを抑制することができる。
本発明によれば、所定のシフト位置を選択するスイッチ操作手段の操作方向を、所定のシフト位置以外の他のシフト位置を選択する他のスイッチ操作手段の操作方向と異ならせることができるため、運転者の意図しない車両挙動となることを抑制することができる。
本発明によれば、所定のシフト位置を選択するスイッチ操作手段を操作する前は、どのスイッチ操作手段も同じ方向に操作可能となるように配置されており、運転者がスイッチ操作手段を視認したときに各スイッチ操作手段の位置を一目で確認することができるため、操作性を向上させることができる。
また、本発明によれば、運転者がスイッチ操作部の操作を行うためには、他のスイッチ操作部を操作するときの操作方向と略垂直、又は、それ以上の異なる角度に向けて操作を行う必要がある。このため、例えば、ブラインド操作時に、他のスイッチ操作部を操作するつもりで他のスイッチ操作部に対応した操作方向で運転者がスイッチ操作部に対して操作を行った場合であっても、スイッチ操作部が操作されることがなく、より操作性を向上させることができる。
車両のシフト操作において、後進レンジを選択した場合のみ車両は後進する。従って、少なくとも後進レンジに対応するRスイッチ操作部の操作方向が、他のレンジを選択する際のスイッチ操作部の操作方向と異なる方向となるように配置している。このようにすることで、運転者が、例えば、前進レンジ又は中立レンジを選択する意図があった場合、Nスイッチ操作部やDスイッチ操作部を操作するようにRスイッチ操作部を誤って操作しようとしても、Nスイッチ操作部やDスイッチ操作部と操作方向が異なるため、Rスイッチ操作部が操作されることを抑制することができる。
この結果、本発明によれば、運転者が、例えば、ブラインド操作等を行った場合であっても、操作方向の違いによりRスイッチ操作部かどうかを容易に認識することができるため、誤って後進レンジを選択してしまい意図しない車両挙動となることを抑制することができる。また、運転者に不快感を生じさせることもない。
さらにまた、本発明は、前記車両のセンタコンソールに固定されるケーシングと、上面にパネル面を有し前記ケーシングに装着されるカバー部材と、駐車レンジであるPレンジに対応するPスイッチ操作部と、中立レンジであるNレンジに対応するNスイッチ操作部と、を備え、前記パネル面の上下方向において、前記Pスイッチ操作部の操作面は、前記Nスイッチ操作部の操作面よりも低い位置で、車両前方に連続していることを特徴とする。
本発明によれば、例えば、ブラインド操作を行なった際、運転者は、Pスイッチ操作部の位置関係を容易に把握することができると共に、Pスイッチ操作部を簡便に操作することができる。
さらにまた、本発明は、前記Nスイッチ操作部の操作面の中心及び前記Dスイッチ操作部の操作面の中心が、前記パネル面の上下方向において、それぞれ略同一の高さからなり、前記Nスイッチ操作部の操作面は、車両前方側に向けて下って傾斜し、前記Dスイッチ操作部の操作面は、前記Nスイッチ操作部の操作面の傾斜角度より大きく、且つ、車両後方側に向けて下って傾斜していることを特徴とする。
本発明によれば、Nスイッチ操作部及びDスイッチ操作部の操作面の傾斜方向がそれぞれ異なることで、Nスイッチ操作部とDスイッチ操作部とを容易に区別することができ、操作の間違いを抑制することができる。また、比較的に使用頻度が高いDスイッチ操作部の操作面を運転者側に向けて傾斜させることで、Dスイッチ操作部の操作性を向上させることができる。
さらにまた、本発明は、前記所定のシフト位置を選択する際に操作される前記スイッチ操作手段が、前記第1方向から前記第2方向への回動操作を可能とする回動スイッチ機構によって構成されることを特徴とする。
本発明によれば、所定のシフト位置を意図して選択する操作を行う際、回動スイッチ機構とすることで、第1方向から第2方向への円滑な操作によって所定のシフト位置を安定して選択することが可能となる。
さらにまた、本発明は、前記回動スイッチ機構が、前記Pスイッチ操作部側に近接して配置される第1スイッチと、前記Nスイッチ操作部側に近接して配置される第2スイッチと、を備え、前記第1スイッチは、前記第2スイッチに固定された軸体と、前記軸体を回動軸として、略水平状態から前記第2スイッチ側へ回動可能に軸支される押圧片とを有することを特徴とする。
本発明では、仮に、ブラインド操作を行った場合であっても、スイッチ操作を良好に行えるようにすることが可能な車両用シフト装置を得ることができる。
本発明の第1実施形態に係るシフト装置が車両中央のセンタコンソールに配置された状態を示す斜視図である。 図1に示すシフト装置の平面図である。 図2のIII−III線に沿った端面図である。 各スイッチ操作部の操作方向を示す模式図である。 (a)〜(c)は、Rスイッチ操作部を構成する第1スイッチ及び第2スイッチの操作状態を示す説明図である。 Dスイッチ操作部の操作面を指で押圧する状態を示す説明図である。 (a)〜(c)は、図5に対応し、本発明の第2実施形態に係るシフト装置のRスイッチ操作部を構成する第1スイッチ及び第2スイッチの操作状態を示す説明図である。 本発明の第3実施形態に係るシフト装置の拡大斜視図である。 本発明の第4実施形態に係るシフト装置の平面図である。 (a)は、本発明の第5実施形態に係るシフト装置の一部透過斜視図、(b)は、第1スイッチの押圧片がガイド溝に沿って回動する状態を示す模式図である。 本発明の第6実施形態に係るシフト装置を構成する第1スイッチ及び第2スイッチの模式図である。 (a)は、本発明の第7実施形態に係るシフト装置を構成する第1スイッチ及び第2スイッチの模式図、(b)は、(a)のXII−XII線に沿った縦断面図である。 本発明の第8実施形態に係るシフト装置を構成する第1スイッチ及び第2スイッチの模式図である。 本発明の第9実施形態に係るシフト装置を構成する第1スイッチ及び第2スイッチの模式図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るシフト装置が車両のセンタコンソールに配置された状態を示す斜視図、図2は、図1に示すシフト装置の平面図、図3は、図2のIII−III線に沿った端面図である。なお、各図中における「前後」、「左右」、「上下」は、車両前後方向、車幅方向(左右方向)、車両上下方向をそれぞれ示している。
本発明の第1実施形態に係るシフト装置10は、車両12に搭載された図示しない自動変速機の走行レンジ(シフトレンジ)を変更する機能を有し、図1に示されるように、運転席と助手席との間の車両中央で車両前後方向に沿って延在するセンタコンソール14の上面に配置される。なお、本実施形態では、シフト装置10がセンタコンソール14に配置される場合をその一例として以下に説明しているが、これに限定されるものではなく、例えば、インストルメントパネルの略中央下部側等の運転者が操作しやすい部位に配置される。
このシフト装置10は、図2に示されるように、センタコンソール14(図1参照)に固定されるケーシング18と、前記ケーシング18に装着されるカバー部材20とを有する。カバー部材20の上面であるパネル面22には、車両12の前方から後方に向かってPスイッチ操作部24、Rスイッチ操作部(スイッチ操作手段)26、Nスイッチ操作部28、及び、Dスイッチ操作部30がそれぞれ直線状に順に配設される。なお、ケーシング18及びカバー部材20は、例えば、樹脂材料によって形成されるとよい。
Pスイッチ操作部24は、駐車レンジであるPレンジに対応するものであり、Rスイッチ操作部26は、後進レンジであるRレンジに対応するものであり、Nスイッチ操作部28は、中立レンジであるNレンジに対応するものであり、Dスイッチ操作部30は、前進レンジであるDレンジに対応するものである。
これらのPスイッチ操作部24、Rスイッチ操作部26、Nスイッチ操作部28、及び、Dスイッチ操作部30は、それぞれ異なる形状からなるプッシュボタン32を有する。各スイッチ操作部24、26、28、30は、図4に示されるように、運転者がこのプッシュボタン32を押圧したときだけスイッチがオンされるモーメンタリ動作スイッチとして構成される。押圧されたプッシュボタン32は、復帰ばね34のばね力によって原位置に復帰するように設けられている。
Pスイッチ操作部24、Nスイッチ操作部28、及び、Dスイッチ操作部30は、単一のスイッチで構成されている。これに対し、Rスイッチ操作部26は、第1スイッチ26aと第2スイッチ26bとからなる2つのスイッチによって構成されている。第1スイッチ26aと第2スイッチ26bとは、平面視して車両前後方向に沿って直列に配置される(図2参照)。第1スイッチ26aは、Pスイッチ操作部24側に近接して配置され、第2スイッチ26bは、Nスイッチ操作部28側に近接して配置される。
図3に示されるように、第1スイッチ26aは、第2スイッチ26bに固定されて第2スイッチ26bの上部前方側に位置する軸体27と、この軸体27を回動軸として略水平状態から第2スイッチ26bの縦壁31に当接する略鉛直状態へ所定角度だけ回動可能に軸支された押圧片29と、一端部が押圧片29の底面に係着され他端部が第2スイッチ26bの縦壁31に係着され、図示しない螺旋部分を介して軸体27に支持されるばね部材33とを有する。なお、第1スイッチ26a及び第2スイッチ26bの全体は、回動スイッチ機構として機能するものである。
第1スイッチ26aの押圧片29は、ばね部材33のばね力によって車両前方側に略水平に持ち上げられた状態に保持されている。押圧片29の上面には、運転者の指によって押圧される操作面35が設けられる。なお、本実施形態では、その一例としてばね部材33を捻りばねで構成しているが、これに限定されるものではなく、例えば、板ばねやコイルスプリング等を用いてもよい。
第2スイッチ26bは、後記する凹部40の底面40aに沿って第1スイッチ26aと一体的に略水平方向に摺動可能に設けられたスイッチ本体37と、スイッチ本体37を車両前方側に向かって押圧する復帰ばね34(図4参照)とを有する。
Rスイッチ操作部26は、第1スイッチ26aの押圧片29を上方向から下方向に向かって押圧する第1方向(図3中の矢印F1参照)と、押圧片29が軸体27を回動中心として第2スイッチ26b側に回動して縦壁31に当接したまま、第1スイッチ26a及び第2スイッチ26bを一体的に底面40aに沿って変位させる第2方向(図3中の矢印F2参照)との2つの操作方向を有する。
なお、図3中において、矢印Fは、Rスイッチ操作部26を除いた各スイッチ操作部24、28、30のプッシュボタン32を押圧する押圧力、矢印F1は、Rスイッチ操作部26の第1スイッチ26aを押圧する押圧力、矢印F2は、第1スイッチ26aが押圧された後、第1スイッチ26a及び第2スイッチ26bの両方を一体的に押圧する押圧力を、それぞれ示している。
図4は、各スイッチ操作部の操作方向を示す模式図、図5(a)〜(c)は、Rスイッチ操作部の第1スイッチ及び第2スイッチの操作状態を示す説明図、図6は、Dスイッチ操作部の操作面を指で押圧する状態を示す説明図である。
図3及び図4に示されるように、各スイッチ操作部24、26、28、30において、後進レンジを選択する際のRスイッチ操作部26の第1スイッチ26aの操作方向(第1方向)は、後進レンジ以外の他のレンジ(例えば、Pレンジ、Nレンジ、Dレンジ)を選択する際のスイッチ操作部24、28、30の操作方向と同一方向又は略同一方向となるように設定されている。一方、各スイッチ操作部24、26、28、30において、後進レンジを選択する際のRスイッチ操作部26の第2スイッチ26bの操作方向(第2方向)は、後進レンジ以外の他のレンジ(例えば、Pレンジ、Nレンジ、Dレンジ)を選択する際のスイッチ操作部24、28、30の操作方向と異なるように設定されている。
すなわち、Pスイッチ操作部24、Nスイッチ操作部28、及び、Dスイッチ操作部30は、運転者によって上方向から下方向に向かってプッシュボタン32を押圧するだけの操作方向(図3中の矢印F参照)となるように設定され、Rスイッチ操作部26の第1スイッチ26aの操作方向(図3中の矢印F1参照)も同様に、運転者によって上方向から下方向に向かって押圧片29が押圧される操作方向となるように設定されている(図5(a)、(b)参照)。
なお、図6中では、Dスイッチ操作部30のプッシュボタン32を押圧する状態をその一例として示しているが、図3中の矢印Fで示されるようにPスイッチ操作部24及びNスイッチ操作部28の操作方向もDスイッチ操作部30と略同一である。
換言すると、Rスイッチ操作部26の第2スイッチ26bは、上方向から下方向に向かってスイッチ本体37を押圧しても作動することがなく、第1スイッチ26aが押圧されたまま第1スイッチ26a及び第2スイッチ26bが車両前後方向の後側に向けて一体的に押圧(操作)されることで後進レンジが選択される(図5(c)参照)。これに対し、Rスイッチ操作部26を除いた他のスイッチ操作部(P、N、D)24、28、30は、車両上方から下方に向けてプッシュボタン32が押圧(操作)されることで、所望の各レンジ(Pレンジ、Nレンジ、Dレンジ)がそれぞれ選択される。
この場合、Rスイッチ操作部26の第2スイッチ26bの操作方向(図3中の矢印F2参照)と、このRスイッチ操作部26を除いた他のスイッチ操作部(P、N、D)24、28、30の操作方向(図3中の矢印F参照)とが略垂直方向となるように設定され、又は、互いの操作方向のなす角度が垂直以上の角度で交差するように設定されている。
具体的には、Rスイッチ操作部26の第2スイッチ26bの操作方向と、Pスイッチ操作部24及びNスイッチ操作部28の操作方向とは、略垂直方向となるように設定されている。また、Rスイッチ操作部26の第2スイッチ26bとDスイッチ操作部30とは、互いの操作方向のなす角度θ(図3参照)が垂直以上の角度で交差するように設定されている。
さらに、Rスイッチ操作部26の第2スイッチ26bの操作方向は、センタコンソール14から運転者側に向かう方向(運転者側に引き込む方向)となるのに対し、Rスイッチ操作部26を除いた他のスイッチ操作部24、28、30の操作方向は、車体下部側に向かってプッシュボタン32が押圧されることで、運転者から遠ざかる方向(運転者から離間する方向)となるように設定されている。
前記でRスイッチ操作部26の第2スイッチ26bの操作方向が、他のスイッチ操作部24、28、30の操作方向と異なるように設定されている点について説明したが、例えば、復帰ばね34(図4参照)のばね力を調整することで、第2スイッチ26bのスイッチ本体37への押圧力と、Pスイッチ操作部24、Nスイッチ操作部28及びDスイッチ操作部30のプッシュボタン32への押圧力とを異なるように設定して差別化してもよい。
図3に示されるように、パネル面22は、車両前方側のPスイッチ操作部24と車両後方側のNスイッチ操作部28との間で、表面から内側に向けて窪んで形成される凹部40を有する。Rスイッチ操作部26の第2スイッチ26bは、図4に示されるように、凹部40を構成する底面40aと表面22aとの間に形成された段部42に配置される。
段部42は、凹部40のNスイッチ操作部28側に設けられ、凹部40は、Pスイッチ操作部24からRスイッチ操作部26に向けて断面円弧状に傾斜する傾斜面36を有する。この傾斜面36は、Pスイッチ操作部24からRスイッチ操作部26に向かって表面22aからの深さが徐々に深くなるように形成される。
なお、Rスイッチ操作部26において、第1スイッチ26aの押圧片29とパネル面22(傾斜面36)との隙間(図3参照)、及び、第1スイッチ26aの押圧片29と第2スイッチ26bのスイッチ本体37との隙間は、運転者の指が入らない程度に狭めることで、第1スイッチ26aの押圧片29を機能させることがなく第2スイッチ29bが操作されることを抑制することができる。
図2に示されるように、Pスイッチ操作部24のプッシュボタン32の上面には、「P」の英文字が刻印され、Nスイッチ操作部28のプッシュボタン32の上面には、「N」の英文字が刻印され、Dスイッチ操作部30のプッシュボタン32の上面には、「D」の英文字が刻印されている。また、Rスイッチ操作部26の第1スイッチ26aの操作面35には、「R」の英文字と、その英文字Rの下側に車両後方に向かって頂点を有する三角形の図形とがそれぞれ刻印されている。なお、これらの英文字及び図形は、刻印に限定されるものではなく、例えば、プッシュボタン32及び第1スイッチ26aの上面にプリントしてもよいし、又は、英文字及び図形が記載されたシート体を貼着してもよいし、プッシュボタン32及び第1スイッチ26aに対してマーキングされていればよい。
図4に示されるように、各スイッチ操作部24、26、28、30は、変速機用制御装置であるSBW−ECU38と電気的に接続される。各スイッチ操作部24、26、28、30のプッシュボタン32等が押圧されることで、電気信号がSBW−ECU38に導入される。SBW−ECU38は、図示しない自動変速機に設けられたギヤトレーンの接続状態をギヤ比が異なる複数段の中で順次切り換える公知の自動変速制御を行う。ここで、SBWは、シフトバイワイヤ(shift by wire)の略である。
なお、SBW−ECU38には、ギヤトレーンの接続状態を切り換える図示しない油圧アクチュエータや、レンジ位置を検出する図示しないレンジ位置検出器や、シフト位置(現時点でプッシュボタン32が押圧されたスイッチ操作部)を表示する図示しないインジケータ等が電気的に接続されている。また、SBW−ECU38は、図示しないマイクロコンピュータを備え、予めメモリに記憶されているプログラムに沿ってマイクロコンピュータが図示しない油圧アクチュエータを制御する。
SBW−ECU38、図示しない自動変速機に設けられたギヤトレーン、ギヤトレーンの接続状態を切り換える図示しない油圧アクチュエータ、及び、レンジ位置を検出する図示しないレンジ位置検出器等は、全体としてシフト操作手段として機能するものである。
パネル面22の上下方向において、Pスイッチ操作部24の操作面24aは、Nスイッチ操作部28及びDスイッチ操作部30の操作面28a、30aよりも低い位置で、凹部40から車両前方に連続した位置に設定される(図3参照)。例えば、ブラインド操作を行った際、運転者は、凹部40を基準としてPスイッチ操作部24の位置関係を容易に把握することができると共に、傾斜面36を昇った車両前方位置に設けられたPスイッチ操作部24のプッシュボタン32を簡便に操作することができる。
また、Nスイッチ操作部28の操作面28aの中心及びDスイッチ操作部30の操作面30aの中心は、パネル面22の上下方向において、それぞれ略同一高さに設定されている。Nスイッチ操作部28の操作面28aは、車両前方側に向けて所定角度(前方に下る勾配)だけ下って傾斜するように設定され、Dスイッチ操作部30の操作面30aは、Nスイッチ操作面28の傾斜角度よりも大きな傾斜角度(前方に上る勾配)で反対の車両後方側に向けて(運転手側に向けて)下って傾斜するように設定されている(図3参照)。この場合、Dスイッチ操作部30の操作面30aを車両後方側に向けて傾斜させることで、Rスイッチ操作部26の第1スイッチ26aの操作面35と差別化を図ることができる。
運転者は、操作面28a、30aの傾斜方向がそれぞれ異なることで、Nスイッチ操作部28とDスイッチ操作部30とを容易に区別することができ、プッシュボタン32の押し間違いを抑制することができる。また、各スイッチ操作部24、26、28、30の中で比較的に使用頻度が高いDスイッチ操作部30の操作面30aを運転者側に向けて傾斜して配置することで、Dスイッチ操作部30のプッシュボタン32が比較的押圧し易くなり操作性を向上させることができる。
なお、Dスイッチ操作部30の操作面30aは、円形状に形成されているのに対し、Pスイッチ操作部24の操作面24a、Rスイッチ操作部26の第1スイッチ26aの操作面35及びNスイッチ操作部28の操作面28aは、それぞれ、矩形状に形成されている(図2参照)。
さらに、Dスイッチ操作部30の車両後方には、電動パーキングブレーキスイッチ48が設けられる(図2参照)。この電動パーキングブレーキスイッチ48は、周知のものからなり、例えば、図示しないブレーキペダルを踏みながらスイッチボタンを引き上げることでパーキングブレーキが作動し、一方、図示しないブレーキペダルを踏みながらスイッチボタンを押して元の状態に復帰させることでパーキングブレーキが解除される。
本実施形態に係るシフト装置10は、基本的に以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
本実施形態では、後進レンジであるRレンジ(所定のシフト位置)をスイッチ操作で選択する際、第1スイッチ26aの押圧片29を上方側から下方側に向かって押圧する第1方向(図3中の矢印F1方向)への操作を行い、第1方向への操作を行った状態で第1スイッチ26a及び第2スイッチ26bを一体的に第2方向(図3中の矢印F2方向)へ押圧する操作を行う必要がある。この結果、本実施形態では、運転者が、仮に、ブラインド操作を行った場合であっても、スイッチ操作により誤ってRレンジ(所定のシフト位置)を選択することが回避され、運転者の快適性や操作性を損なうようなことを抑制することができる。
また、本実施形態では、Rレンジ(所定のシフト位置)を選択するRスイッチ操作部26の第2スイッチ26bの操作方向(図3中の矢印F2方向)を、Rレンジ以外の他のレンジを選択する他のスイッチ操作部24、28、30の操作方向(図3中の矢印F方向)と異ならせることができるため、運転者の意図しない車両挙動となることを抑制することができる。
さらに、本実施形態では、Rレンジ(所定のシフト位置)を選択するRスイッチ操作部26を操作する前は、どのスイッチ操作部24、26、28、30も同じ方向に操作可能となるように配置されており、運転者がスイッチ操作部24、26、28、30を視認したときに各スイッチ操作部24、26、28、30の位置を一目で確認することができるため、操作性を向上させることができる。
さらにまた、本実施形態では、運転者がRスイッチ操作部26の第2スイッチ26bの操作を行うためには、他のスイッチ操作部24、28、30を操作するときの操作方向と略垂直、又は、それ以上の異なる角度に向けて操作を行う必要がある。このため、例えば、ブラインド操作時に、他のスイッチ操作部24、28、30を操作するつもりで他のスイッチ操作部24、28、30に対応した操作方向で運転者がRスイッチ操作部26の第2スイッチ26bに対して操作を行った場合であっても、第2スイッチ26bが操作されることがなく、より操作性を向上させることができる。
車両12のシフト操作において、後進レンジを選択した場合のみ車両12は後進する。従って、少なくとも後進レンジに対応するRスイッチ操作部26の操作方向が他のレンジを選択する際のスイッチ操作部24、28、30の操作方向と異なる方向となるように配置することで、運転者が、例えば、前進レンジ又は中立レンジを選択する意図があった場合、Nスイッチ操作部28やDスイッチ操作部30を操作するようにRスイッチ操作部26を誤って操作しようとしても、Nスイッチ操作部28やDスイッチ操作部30と操作方向が異なるため、Rスイッチ操作部26が操作されることを抑制することができる。
この結果、本実施形態では、運転者が、例えば、ブラインド操作等を行った場合であっても、操作方向の違いによりRスイッチ操作部26かどうかを容易に認識することができるため、誤って後進レンジを選択してしまい意図しない車両挙動となることを抑制することができる。また、運転者に不快感を生じさせることもない。
さらにまた、本実施形態では、Rレンジを意図して選択する操作を行う際、第1スイッチ26a及び第2スイッチ26bで構成される回動スイッチ機構を採用することで、第1方向から第2方向への円滑且つ連続的な操作によって後進レンジであるRレンジを安定して選択することが可能となる。
なお、本実施形態では、第1スイッチ26aを操作した状態のまま第1スイッチ26a及び第2スイッチ26bの両方を一体的に押圧操作するようにしているが、例えば、第1スイッチ26aと第2スイッチ26bとを同時に又は略同時に操作するようにしてもよい。また、第1スイッチ26aが回動して第2スイッチ26bの縦壁31に当接(接触)したことを図示しないセンサで検知したときにのみ、第2スイッチ26bの操作が可能となるようにしてもよい。
次に、本発明の第2実施形態に係るシフト装置10aについて説明する。
図7(a)〜(c)は、第1実施形態の図5に対応し、第2実施形態に係るシフト装置のRスイッチ操作部を構成する第1スイッチ及び第2スイッチの操作状態を示す説明図である。なお、以下に示す実施形態において、図1〜図6に示される第1実施形態と同一の構成要素には同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
第2実施形態に係るシフト装置10aでは、第1スイッチ26aと第2スイッチ26bからなる2つのスイッチで構成される点は共通であるが、第1スイッチ26aが、第2スイッチ26bの下部前方側に設けられた軸体27と、第2スイッチ26bから離間する自由端50が軸体27を回動支点として第2スイッチ26bの縦壁31に向かって回動可能に設けられた回動部材52と、一端部が回動部材52の内壁に係着され他端部が第2スイッチ26bのスイッチ本体37の底面に係着されるばね部材33とを備える点で前記実施形態と相違している。なお、回動部材52には、運転者の指による自由端50の操作を容易にするために湾曲面54が形成されている。
図5に示す第1実施形態では、第1スイッチ26aが上方側から下方側に向かって押圧される操作方向であるのに対し、図7(a)〜(c)に示す第2実施形態では、第1スイッチ26の回動部材52が予め傾斜面36に沿って前方側上方に傾斜した状態にあり、このような傾斜状態にある回動部材52の自由端50を上方に向かって引き上げる操作方向となる。
なお、第1スイッチ26aを構成する回動部材52が第2スイッチ26bの縦壁31に当接した後、この当接した状態を保持しながら第1スイッチ26a及び第2スイッチ26bが一体的に略水平方向に沿って押圧される点は、第1実施形態と同一である。
次に、本発明の第3実施形態に係るシフト装置10bについて説明する。
図8は、第3実施形態に係るシフト装置の拡大斜視図である。
第3実施形態に係るシフト装置10bでは、図1〜図6に示される第2スイッチ26bと同一に構成されている点は共通であるが、第1スイッチ26aがRスイッチ操作部26に対応する横方向でカバー部材20の右側面にプッシュボタンスイッチとして別個に設けられている点で異なっている。なお、図9中では、「R」の英文字及び三角形の図形が傾斜面36に描出されている。
第3実施形態では、運転者がプッシュボタンスイッチ(第1スイッチ26a)を矢印方向(第1方向)に押圧し、プッシュボタンスイッチ(第1スイッチ26a)の押圧状態を保持したまま、第2スイッチ26bを矢印方向(第2方向)に引き込むことでRレンジに設定される。なお、その他の構成及び作用効果は、第1実施形態と同一であるため、その詳細な説明を省略する。
次に、本発明の第4実施形態に係るシフト装置10cについて説明する。
図9は、第4実施形態に係るシフト装置の平面図である。
第4実施形態に係るシフト装置10cでは、Rスイッチ操作部26のみならず、Dスイッチ操作部30も第1スイッチ30aと第2スイッチ30bで構成されている点で異なっている。このため、前進レンジであるDレンジを所定のシフト位置とすることができる。
Dスイッチ操作部30を構成する第1スイッチ30aは、上方側から下方側に向かって押圧される点が図1〜図6に示す第1実施形態と同一であるが、第1スイッチ30aが車両後方側に配置され第2スイッチ30bが車両前方側に配置されて、図1〜図6に示す第1実施形態と前後が逆に配置されている。
この結果、Dスイッチ操作部30は、第1スイッチ30aが軸体27を回動軸として第2スイッチ30bに当接した後、第1スイッチ30a及び第2スイッチ30bが一体的に押圧される操作方向が第1実施形態と逆方向で車両前方側(矢印側)に向かって押圧される点で異なっている。
換言すると、Rスイッチ操作部26とDスイッチ操作部30において、第1スイッチ26a、30aの操作方向は同一方向であるが、第2スイッチ26b、30bの操作方向が相互に対向する反対方向となる点で両者の差別化が図られている。なお、その他の構成及び作用効果は、第1実施形態と同一であるため、その詳細な説明を省略する。
次に、本発明の第5実施形態に係るシフト装置10dについて説明する。
図10(a)は、第5実施形態に係るシフト装置の一部透過斜視図、図10(b)は、第1スイッチの押圧片がガイド溝に沿って回動する状態を示す模式図である。
第5実施形態に係るシフト装置10dでは、傾斜面36(図3参照)が形成されているカバー部材20の左右側面60a、60bにそれぞれガイド溝62を設けると共に、第1スイッチ26aの押圧片29の左右側壁64a、64bにガイド溝62に沿って摺動可能な突起66を設けている点で第1実施形態に係るシフト装置10と相違している。
第1スイッチ26aの押圧片29は、車幅方向で相互に対向し車両前後方向に沿って延在する左右側壁64a、64bを有する。左右側壁64a、64bには、それぞれ、車幅方向の外側に向かって突出する突起66が設けられている。また、カバー部材20は、傾斜面36を間にして(跨いで)相互に対向する左右側面60a、60bを有する。左右側面60a、60bには、側面視して車両後方側に向かって下るガイド溝62が設けられている。このガイド溝62は、略円弧状部62aと、略円弧状部62aに連続する略水平部62bとから構成される。なお、ガイド溝62の略円弧状部62aの最前部に接続される縦溝62cは、押圧片29の突起66をガイド溝62に組み付けるときの組付用溝である。
運転者によって押圧片29が上方向から下方向に向かって押圧され、軸体27を回動中心として押圧片29が第2スイッチ26b側に回動する際、押圧片29の左右側壁64a、64bに設けられた突起66がカバー部材20側のガイド溝62の略円弧状部62aに沿って矢印A1方向に摺動することで、第1スイッチ26aの押圧片29を円滑に回動操作することができる。第1スイッチ26aの押圧片29が第2スイッチ26bの縦壁31に当接した後、押圧片29の突起66がガイド溝62の略水平部62bに沿って矢印A2摺動することで、第1スイッチ26aと第2スイッチ26bとが一体的に車両後方に向かって変位する。
本実施形態では、仮に、例えば、第1スイッチ26aの押圧片29を下方向から上方向へ引っ張るような第1方向と逆方向の力が押圧片29に付与された場合であっても、押圧片29の突起66がガイド溝62で係止されているため、押圧片29が上方へ引き上げられることが回避されて押圧片29を保護することができる。
また、第1スイッチ26aよりも先に第2スイッチ26bが第2方向(底面40aに沿った車両後方向)に向かって操作された場合、押圧片29の突起66がガイド溝62内で係止されガイド溝62に沿って摺動しないように設けられている。この結果、本実施形態では、第1スイッチ26aを確実に第2スイッチ26bよりも最初に操作させることができる。
さらに、運転者が第1方向及び第2方向への操作を終了して第1スイッチ26aから手を離した際、ばね部材33のばね力によって押圧片29が車両前方側に略水平に持ち上げられた初期位置に復帰する。このとき、ガイド溝62の略円弧状部62aの前端側最上位置で突起66が係止されるため、押圧片29を初期位置で確実に保持することができる。
次に、本発明の第6実施形態に係るシフト装置10eについて説明する。
図11は、第6実施形態に係るシフト装置を構成する第1スイッチ及び第2スイッチの模式図である。
図1〜図6に示される第1実施形態に係るシフト装置10では、第1スイッチ26aの押圧片29が第2スイッチ26bのスイッチ本体37に軸体27を介して回動可能に軸支されているのに対し、第6実施形態に係るシフト装置10eでは、第1スイッチ26aの押圧片29ががカバー部材20の突条部70に対して回動可能に軸支されている点で相違している。
第6実施形態に係るシフト装置10eでは、第2スイッチ26bと対向するカバー部材20の凹部40の前面40bに、第2スイッチ26b側に向かって僅かに突出する突条部70が設けられる。この突条部70には、軸体27を介して押圧片29が図11中の矢印B方向に沿って回動可能に軸支される。
次に、本発明の第7実施形態に係るシフト装置10fについて説明する。
図12(a)は、第7実施形態に係るシフト装置を構成する第1スイッチ及び第2スイッチの模式図、図12(b)は、図12(a)のXII−XII線に沿った縦断面図である。
第7実施形態に係るシフト装置10fでは、第6実施形態に係るシフト装置10eと同様に、第1スイッチ26aを構成する押圧片29がカバー部材20側に軸支されている点で共通しているが、押圧片29が2つの左右カバー部72a、72bに分割されて略中央部から左右(矢印C1・C2方向)に観音開きにすることができる点で異なっている。
すなわち、第7実施形態に係るシフト装置10fでは、略中央部から左右に二分割された左カバー部72a及び右カバー部72bを有し、この左右カバー部72a、72bの左右端部74a、74bが凹部40の左右側壁76a、76bに回動可能に軸支されている。この場合、上方から下方に向かう押圧力によって、左右カバー部72a、72bを略中央部から左右下方向(矢印C1・C2方向)に観音開き(両開き)にすることができる。
第6実施形態及び第7実施形態に係るシフト装置10e、10fでは、第1スイッチ26aを構成する押圧片29、左右カバー部72a、72bがカバー部材20側に固定されることで、第1スイッチ26aの自由度を増大させて汎用性を向上させることができる。
次に、本発明の第8及び第9実施形態に係るシフト装置10g、10hについて説明する。
図13は、第8実施形態に係るシフト装置を構成する第1スイッチ及び第2スイッチの模式図、図14は、第9実施形態に係るシフト装置を構成する第1スイッチ及び第2スイッチの模式図である。
第8及び第9実施形態に係るシフト装置10g、10hでは、第1スイッチ26a自体が、カバー部材20側に対してスライド可能なスライド部材80と、このスライド部材80を初期位置に復帰させるばね部材82とによって構成されている点で異なっている。
第8実施形態に係るシフト装置10gでは、図13に示されるように、カバー部材20の凹部40の前面部84にスライド用窪み部86を傾斜して形成し、スライド用窪み部86内に配設されたばね部材82のばね力に抗してスライド部材80を矢印D方向(第1方向)に沿ってスライド可能に設けている。
第9実施形態に係るシフト装置10hでは、図14に示されるように、カバー部材20の凹部40の底面40aにスライド用窪み部88を鉛直下方向に向かって形成し、スライド用窪み部88内に配設されたばね部材82のばね力に抗してスライド部材80を鉛直下方向(矢印D方向、第1方向)に沿ってスライド可能に設けている。
第8実施形態及び第9実施形態に係るシフト装置10g、10hでは、第1スイッチ26a自体を、スライド部材80とそのスライド部材80の一部が挿入可能なスライド用窪み部88とによって構成することで、シフト装置10g、10hの視認性・操作性を好適に保持しながら、誤って後進レンジを選択してしまい意図しない車両挙動となることを抑制することができる。
10、10a〜10h シフト装置
12 車両
24 Pスイッチ操作部(他のスイッチ操作手段)
26 Rスイッチ操作部(スイッチ操作手段)
26a 第1スイッチ
26b 第2スイッチ
28 Nスイッチ操作部(他のスイッチ操作手段)
30 Dスイッチ操作部(スイッチ操作手段、他のスイッチ操作手段)

Claims (5)

  1. 運転者によって操作されるシフト操作手段と、前記シフト操作手段に設けられ、車両のシフト操作を複数のスイッチ操作で切り換え可能とするスイッチ操作手段とを有する車両用シフト装置であって、
    前記スイッチ操作手段は、所定のシフト位置を選択するスイッチ操作の際、予め定められた第1方向への操作を行い、前記第1方向への操作を行った状態で前記第1方向とは異なる方向である第2方向への操作を行うことで前記所定のシフト位置が選択されるように設けられた後進レンジに対応するRスイッチ操作部であり
    前記所定のシフト位置と異なる他のシフト位置を選択する際、運転者によって操作される他のスイッチ操作手段である前進レンジに対応するDスイッチ操作部を備え、
    前記Rスイッチ操作部の前記第1方向は、前記Dスイッチ操作部における操作方向と同一方向であり、
    前記Rスイッチ操作部の前記第2方向は、前記Dスイッチ操作部における操作方向と異なる方向であり
    記Rスイッチ操作部の第2方向と前記Dスイッチ操作部の操作方向とは、互いの操作方向のなす角度(θ)が垂直以上の角度で交差することを特徴とする車両用シフト装置。
  2. 請求項1記載の車両用シフト装置において、
    前記車両のセンタコンソールに固定されるケーシングと、
    上面にパネル面を有し前記ケーシングに装着されるカバー部材と、
    駐車レンジであるPレンジに対応するPスイッチ操作部と、
    中立レンジであるNレンジに対応するNスイッチ操作部と、
    を備え
    記パネル面の上下方向において、前記Pスイッチ操作部の操作面は、前記Nスイッチ操作部の操作面よりも低い位置で、車両前方に連続していることを特徴とする車両用シフト装置。
  3. 請求項2記載の車両用シフト装置において、
    前記Nスイッチ操作部の操作面の中心及び前記Dスイッチ操作部の操作面の中心は、前記パネル面の上下方向において、それぞれ略同一の高さからなり、
    前記Nスイッチ操作部の操作面は、車両前方側に向けて下って傾斜し、
    前記Dスイッチ操作部の操作面は、前記Nスイッチ操作部の操作面の傾斜角度より大きく、且つ、車両後方側に向けて下って傾斜していることを特徴とする車両用シフト装置。
  4. 請求項2又は請求項3記載の車両用シフト装置において、
    前記所定のシフト位置を選択する際に操作される前記スイッチ操作手段は、前記第1方向から前記第2方向への回動操作を可能とする回動スイッチ機構によって構成されることを特徴とする車両用シフト装置。
  5. 請求項4記載の車両用シフト装置において、
    前記回動スイッチ機構は、
    前記Pスイッチ操作部側に近接して配置される第1スイッチと、
    前記Nスイッチ操作部側に近接して配置される第2スイッチと、
    を備え、 前記第1スイッチは、前記第2スイッチに固定された軸体と、前記軸体を回動軸として、略水平状態から前記第2スイッチ側へ回動可能に軸支される押圧片とを有することを特徴とする車両用シフト装置。
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