JP6064983B2 - 車両用シフト装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の変速レンジを切り替え操作するためのシフト装置に関する。
車両用シフト装置として、近年、シフトレバーのポジションを電気的に検出して変速を行う、いわゆるエレキシフタが知られている。エレキシフタは、機械式の変速機を持たない電気自動車またはハイブリッド自動車において使用されることが多かった。ところが、シフトレバーと変速機との機械的な接続が不要なエレキシフタは、そのデザイン自由度の高さから、機械式の変速機を備えた車両、例えばエンジン(内燃機関)のみを動力源とする従来型の自動車に対しても徐々に用いられつつある。
また、シフトレバーの操作ストロークに制約がないエレキシフタでは、コンパクト化や操作性の向上を図る観点から、モメンタリ式と呼ばれる機構が採用されることが多い。具体的に、モメンタリ式のエレキシフタでは、ホーム位置を起点にシフトレバーが所定の方向に傾動操作されると変速レンジが変更され、その後シフトレバーから手が放されると、変更後の変速レンジを維持したまま自動的にシフトレバーがホーム位置に復帰させられる。
モメンタリ式のエレキシフタは、上記のようにコンパクト化等の面でメリットがある反面、ドライバーや他の乗員がうっかりシフトレバーに触れてしまうことにより不意に変速レンジが変更されるおそれ(誤操作の可能性)があるというデメリットがある。
このようなデメリットを考慮して考案されたエレキシフタとして、下記特許文献1のものが知られている。この特許文献1のエレキシフタは、シフトレバーと、シフトレバーに設けられたボタンスイッチとを有している。そして、ボタンスイッチが押圧操作されるとニュートラルレンジが選択され、そのボタンスイッチの押圧操作が継続されたままシフトレバーが傾動操作されると走行レンジが選択されるように、変速パターンが設定されている。このように、特許文献1では、ボタンスイッチを押圧する操作とシフトレバーを傾動させる操作とが同時に行われない限り走行レンジが選択されないので、ドライバーの意図に反して走行レンジが選択されるような事態を防止することができる。
WO2011/090011号公報
しかしながら、上記特許文献1では、ボタンスイッチを押すだけでニュートラルレンジが選択されるので、例えば走行レンジが選択された状態で車両が走行しているときに、乗員の手が誤ってボタンスイッチに触れるなどすると、乗員の意に反して変速レンジが走行レンジからニュートラルレンジに切り替わることがある。特に、このようなニュートラルレンジへの切り替わりが、車両が登坂路を力行しているとき(アクセルペダルが踏み込まれた状態で登坂路を走行しているとき)に生じた場合には、駆動トルクの抜けに伴って車両が意に反して減速することになり、好ましくない。
そこで、ボタンスイッチを押すだけでは足りない複雑な操作をしなければニュートラルレンジに切り替わらないようなシフトパターンを採用することが考えられる。しかしながら、このようにすると、ニュートラルレンジを選択するときの操作の負担感が増し、当該操作をドライバーが煩わしいと感じるおそれがある。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、優れた操作性と高い安全性とを兼ね備えた車両用シフト装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためのものとして、本発明は、前進方向の走行レンジであるドライブレンジ、後退方向の走行レンジであるリバースレンジ、およびニュートラルレンジの間で車両の変速レンジを切り替え可能な車両用シフト装置であって、操作部材と、当該操作部材に設けられたスイッチ部と、上記操作部材を第1方向およびその反対側の第2方向に変位可能に支持するとともに、変位後の操作部材を所定のホーム位置に自動的に復帰させる本体部と、上記操作部材が上記第1方向に変位操作されるとドライブレンジが選択され、上記スイッチ部がOFFの状態で上記操作部材が上記第2方向に変位操作されるとニュートラルレンジが選択され、上記スイッチ部がONの状態で上記操作部材が上記第2方向に変位操作されるとリバースレンジが選択されるように、上記操作部材およびスイッチ部の操作に応じて車両の変速レンジを切り替え制御するレンジ制御部とを備え、上記本体部は、上記操作部材の第2方向への変位操作に必要な操作力を、上記スイッチ部がOFFのときはONのときに比べて大きくする可変機構を有する、ことを特徴とするものである(請求項1)。
本発明によれば、ニュートラルレンジを選択するときに必要な操作が、スイッチ部をOFFにしたまま操作部材を第2方向に変位操作するだけのシンプルな操作で済むので、ニュートラルレンジを容易に選択することができる。ただしこの場合に、操作部材の第2方向への必要操作力が小さ過ぎると、例えば乗員の手が誤って操作部材に触れるなどしたときに、操作部材が比較的大きく第2方向に変位してしまい、ドライバーの意に反して変速レンジがニュートラルレンジに切り替わるという事態が起こり得る。特に、このような不意なニュートラルレンジへの切り替わりが、車両が登坂路を力行しているとき(アクセルペダルが踏み込まれた状態で登坂路を走行しているとき)に起きると、駆動トルクの抜けに伴って車両が意に反して減速することになり、好ましくない。このような問題に対し、本発明では、スイッチ部がOFFのときは、ONのときに比べて操作部材の第2方向への必要操作力が大きくされるので、比較的大きな力で操作部材を第2方向に押さなければニュートラルレンジを選択することができない。これにより、ドライバーの意に反してニュートラルレンジに切り替わるような事態が起き難くなり、走行中の車両の安全性を向上させることができる。
一方、リバースレンジを選択したいときは、スイッチ部をONにした状態で操作部材を第2方向に変位させる必要がある。このように、車両を後退させるリバースレンジの選択時に、スイッチ部のON操作と操作部材の変位操作とが同時に要求されるので、ドライバーが意図せずリバースレンジを選択してしまう誤操作の発生を効果的に防止でき、安全性をより高めることができる。しかも、スイッチ部がONのときはOFFのときに比べて操作部材の第2方向への必要操作力が小さくされるので、リバースレンジを選択するときのドライバーの負担が過度に増えることがなく、シフト装置の操作性と安全性とを両立させることができる。
さらに、操作部材の変位方向が直線上の2方向(第1方向および第2方向)に設定されているため、シフト装置の構造を簡素化できるとともに、操作部材の変位方向に直交する方向のシフト装置の寸法を短縮することができる。
本発明において、好ましくは、上記スイッチ部がOFFのときに上記可変機構により設定される上記操作部材の第2方向への必要操作力をF1、上記スイッチ部がONのときに上記可変機構により設定される上記操作部材の第2方向への必要操作力をF2、上記操作部材の第1方向への必要操作力をF3とした場合に、F1>F2=F3の関係が成立する(請求項2)。
この構成によれば、ドライブレンジおよびリバースレンジの選択時に必要な操作部材の操作力が互いに等しくされ(F2=F3)、かつ、当該操作力に比べてニュートラルレンジ選択時に必要な操作部材の操作力(F1)が大きくされる。このため、ニュートラルレンジへの不意な切り替わりを防止しつつ、ドライブレンジおよびニュートラルレンジ選択時の操作性をバランスよく確保することができる。
例えば、狭い場所で車両を切り返すときのように、変速レンジがドライブレンジとリバースレンジとの間で頻繁に切り替えられるような状況において、仮にドライブレンジ選択時の操作部材の必要操作力がリバースレンジ選択時のそれと相違した場合には、この操作力の相違に起因してドライバーが違和感を覚えるおそれがある。これに対し、上記構成では、ドライブレンジを選択する時もリバースレンジを選択する時も操作部材の必要操作力が同一とされるので(F2=F3)、上記のような違和感を防止することができ、より自然な操作感の下で円滑にドライブレンジまたはリバースレンジを選択することが可能になる。
上記とは別の態様として、F1>F2>F3の関係が成立するように必要操作力を設定してもよい(請求項3)。
この構成によれば、操作部材の必要操作力が、ドライブレンジ選択時、リバースレンジ選択時、ニュートラルレンジ選択時の順に大きくなる。このように、ニュートラルレンジ選択時の必要操作力を最も大きくするとともに、リバースレンジ選択時の必要操作力をドライブレンジ選択時の必要操作力よりも大きくした場合には、ニュートラルレンジへの不意な切り替わりを防止しつつ、車両を後退させるリバースレンジの選択時にドライバーに対しより慎重な操作を促すことができ、安全性をより高めることができるという利点がある。
上記とは別の態様として、F1>F3>F2の関係が成立するように必要操作力を設定してもよい(請求項4)。
この構成によれば、操作部材の必要操作力が、リバースレンジ選択時、ドライブレンジ選択時、ニュートラルレンジ選択時の順に大きくなる。このように、ニュートラルレンジ選択時の必要操作力を最も大きくするとともに、リバースレンジ選択時の必要操作力をドライブレンジ選択時の必要操作力をよりも小さくした場合には、ニュートラルレンジへの不意な切り替わりを防止しつつ、スイッチ部のON操作と操作部材の変位操作とが同時に求められるリバースレンジ選択時の操作負担を軽減できるという利点がある。
本発明において、好ましくは、変位操作後の上記操作部材を上記ホーム位置に自動的に復帰させるための機構として、側面視円弧状の凹面を有した誘導部材と、上記操作部材から突設されるとともに上記凹面に弾性的に押し付けられる押付け部材とを含むディテント機構を備え、上記可変機構は、上記スイッチ部がOFFされるのに応じて上記誘導部材の少なくとも一部を上記押付け部材に近づけるように駆動するものである(請求項5)。
この構成によれば、操作部材をホーム位置に自動的に復帰させるためのディテント機構を利用して、当該ディテント機構の誘導部材をスイッチ部がOFFのときに駆動するという簡単な構成により、操作部材の第2方向への必要操作力を確実に増大させることができる。
上記構成において、より好ましくは、上記誘導部材は、上記操作部材の第1方向への変位時に上記押付け部材が摺動する範囲の凹面を形成する固定部と、上記操作部材の第2方向への変位時に上記押付け部材が摺動する範囲の凹面を形成するとともに上記固定部に対し揺動可能な可動部とを有し、上記可変機構は、上記スイッチ部のON/OFFに応じて異なる方向に駆動されるモータと、モータにより駆動される被動部とを有し、当該被動部は、上記スイッチ部がOFFされたときのモータの駆動に応じて上記可動部を上記押付け部材側に揺動変位させる(請求項6)。
このように、操作部材の第1方向への変位時に押付け部材が摺動する固定部に対し、操作部材の第2方向への変位時に押付け部材が摺動する可動部のみを揺動変位させるようにした場合には、操作部材の第1方向への必要操作力を変更することなく、第2方向への必要操作力のみを適正かつ確実に増大させることができる。また、スイッチ部のON/OFFに応じて異なる方向に駆動されるモータの回転を被動部に伝えるだけの簡単な構成で、可動部を押付け部材側に揺動変位させて上記必要操作力を増大させることができる。
以上説明したように、本発明によれば、優れた操作性と高い安全性とを兼ね備えた車両用シフト装置を提供することができる。
本発明の一実施形態にかかるシフト装置が適用された車両の車室前部を示す図である。 上記シフト装置の斜視図である。 上記シフト装置のメイン操作部を示す斜視図である。 上記メイン操作部の分解斜視図である。 上記メイン操作部の一部切欠き斜視図である。 上記メイン操作部の側面断面図である。 上記メイン操作部のシフトレバーの動きを説明するための図であり、(a)はシフトレバーが後方に傾動操作されたときの状態、(b)はシフトレバーが前方に傾動操作されたときの状態をそれぞれ示している。 上記シフトレバーを支持するディテント機構の構造を示す図であり、(a)は図4の一部を抜き出して示す分解斜視図、(b)は(a)に対応する側面図である。 上記ディテント機構の可動部が可変機構によって駆動される様子を示す図であり、(a)は可動部が下降位置にある状態を、(b)は可動部が上昇位置にある状態をそれぞれ示している。 上記可動部が上昇位置にあるときのシフトレバーの動きを説明するための図であり、(a)はシフトレバーがホーム位置にあるときの状態、(b)はシフトレバーが前方に傾動操作されたときの状態をそれぞれ示している。 上記シフト装置の制御系統を示すブロック図である。 車両の運転中に上記可変機構がどのように制御されるかを示すフローチャートである。 上記シフト装置のシフトパターンを示す表である。
(1)全体構成
図1は、本発明の一実施形態にかかるシフト装置1が適用された車両の車室前部を示す図である。本図に示すように、車室前部には、メータユニット3やステアリングハンドル4等が設けられるインストルメントパネル2と、インストルメントパネル2の車幅方向中央部から車両後方に向かって延びるセンターコンソール5とが設置されている。シフト装置1は、センターコンソール5の上面に設けられている。
当実施形態において、車両は、ガソリンエンジンまたはディーゼルエンジン等の内燃機関からなるエンジン(図示省略)と、エンジンの駆動力を減速しつつ車輪に伝達する自動変速機50(図11)とを備えている。自動変速機50は、遊星歯車機構を含み、当該歯車機構によって実現される複数の減速比の中から車速やエンジン負荷等に応じた適切な減速比を自動的に選択する有段式の変速機(AT)である。この自動変速機50の変速レンジには、駆動力の伝達が切断されるニュートラルレンジと、駆動力の伝達が切断された上に出力軸がロックされるパーキングレンジと、車両を前進させる方向に駆動力を伝達するドライブレンジ(前進走行レンジ)と、車両を後退させる方向に駆動力を伝達するリバースレンジ(後退走行レンジ)とが含まれる。シフト装置1は、これら複数の変速レンジの中から所望のレンジを選択するために操作される。
図2は、シフト装置1を拡大して示す斜視図である。この図2および先の図1に示すように、シフト装置1は、メイン操作部7と、パーキングスイッチ8と、インジケータ9とを備えている。なお、図2において、矢印Fは車両の前方を示し、矢印Lは車両の左方を示している(言い換えると、矢印Fの反対側が車両後方、矢印Lの反対側が右方である)。このことは、図2以降の他の図面でも同様である。
パーキングスイッチ8は、自動変速機50の変速レンジをパーキングレンジに切り替えるときに操作されるON/OFF式のボタンスイッチである。また、パーキングスイッチ8の上面には、パーキングレンジを表す「P」の文字盤が設けられ、パーキングレンジが選択されるとLED等の光源により「P」の文字が強調表示されるようになっている。
メイン操作部7は、自動変速機50の変速レンジをパーキングレンジ以外のレンジ(つまりドライブ、リバース、ニュートラルのいずれかのレンジ)に切り替えるときに操作されるものである。
インジケータ9は、現在選択されている変速レンジを表示するものである。詳しい図示は省略するが、インジケータ9には、リバースレンジを表す「R」、ニュートラルレンジを表す「N」、ドライブレンジを表す「D」の文字盤が、所定のパターンで配置されており、メイン操作部7の操作によりドライブ、リバース、ニュートラルのいずれかのレンジが選択されたときには、その選択中のレンジに対応した文字(R,N,Dのいずれか)が強調表示されるようになっている。
さらに、上記のようなインジケータ9による変速レンジの表示に加えて、当実施形態では、メータユニット3にも変速レンジが表示されるようになっている。すなわち、メータユニット3は、その所定箇所(例えばスピードメータとタコメータとの間)に液晶画面等からなる表示部を有しており、その表示部に、選択中の変速レンジに対応した文字(P,R,N,D)が表示されるようになっている。
次に、シフト装置1のメイン操作部7の具体的構造について、主に図3〜図7を用いて説明する。これらの図に示すように、メイン操作部7は、シフトレバー10と、プッシュスイッチ19と、本体部20と、変位量センサ28と、ディテント機構30とを備えている。
シフトレバー10は、請求項にいう「操作部材」に相当するものである。具体的に、当実施形態のシフトレバー10は、ドライバーにより把持されるシフトノブ11と、シフトノブ11から下方に延びる棒状のレバー部12と、レバー部12の下端に設けられた球体状の基部13と、基部13から下方に突出する円錐筒状の下方延長部14と、基部13から左右に延びる一対の支軸部15とを有している。
プッシュスイッチ19は、請求項にいう「スイッチ部」に相当するものであり、当実施形態ではON/OFF式のボタンスイッチとされている。プッシュスイッチ19は、シフトレバー10の上端部(シフトノブ11の上面)に設けられている。すなわち、シフトノブ11の上面に凹部が形成され、当該凹部内に、バネ等の付勢部材(図示省略)により上方に押圧された状態でプッシュスイッチ19が支持されている。このようなプッシュスイッチ19は、押圧操作を受けて下方に沈み込み、押圧操作の解除に伴い自動的に元の位置に戻される。シフトレバー10を操作するドライバーは、シフトノブ11を把持しながら、その手の親指等を用いてプッシュスイッチ19を押圧操作することが可能である。
プッシュスイッチ19には図外の接点が内蔵されており、プッシュスイッチ19が押圧操作されるのに伴い上記接点が閉じて所定の信号が発信されるようになっている。なお、以下では、プッシュスイッチ19が押圧操作された状態を「ON」、押圧操作が解除された状態を「OFF」として表す。
本体部20は、シフトレバー10を前後方向に傾動変位可能に支持するものである。本体部20は、少なくとも上面が開口した箱状の筐体22と、筐体22の上面を覆うように取り付けられるカバー部21とを有している。なお、図4の分解斜視図では、車幅方向にほぼ2等分するように切断した状態で筐体22を図示している。
カバー部21は、前後方向に延びる長孔からなるガイド溝21aを有しており、このガイド溝21aにシフトレバー10のレバー部12が挿通されている。ガイド溝21aは、シフトレバー10の変位方向を規定するとともに、シフトレバー10の可動範囲を規定する役割を果たしている。すなわち、シフトレバー10は、そのレバー部12がガイド溝21aの前縁に当接する位置からガイド溝21aの後縁に当接する位置までの範囲に限り、前後方向に傾動変位することが可能である。
筐体22の左右の側壁23には、シフトレバー10の左右の支軸部15を挿入するための支持孔23aがそれぞれ形成されている。シフトレバー10は、当該支持孔23aに支軸部15が挿入された状態で支持されており、支軸部15の軸心を中心に前後方向に傾動変位することが可能である。
変位量センサ28は、シフトレバー10の前後方向の変位量を検出するためのセンサである。変位量センサ28は、筐体22の外側面、より詳しくは、筐体22の左側壁23の外面における支持孔23aに対応する位置に取り付けられている。一方、シフトレバー10の左側の支軸部15は、左側壁23の支持孔23aを貫通して変位量センサ28まで到達するように設けられている。シフトレバー10が前後方向に傾動変位すると、その変位量に比例した角度だけ支軸部15が回転するとともに、その回転角度が変位量センサ28によって電気的に検出される。すなわち、当実施形態の変位量センサ28は、シフトレバー10の前後方向の変位量として、シフトレバー10の支軸部15の回転角度を検出する。
ディテント機構30は、傾動変位後のシフトレバー10を自動的に元の位置(後述するホーム位置)に戻すための機構である。ディテント機構30は、シフトレバー10の下方延長部14に設けられた押付け部材31と、筐体22の内部に設けられた誘導部材32とを有している。
押付け部材31は、その基端側の一部が下方延長部14の内部に収容され、かつ先端側の一部が下方延長部14から外部に露出するように設けられている。また、下方延長部14の内部には圧縮スプリング(図示省略)が設けられ、この圧縮スプリングが押付け部材31を常時下方に押圧している。これにより、押付け部材31は、圧縮スプリングを押し戻す上向きの力を受けて上昇し、その力が減少すると下降するというように、下方延長部14に対し進退自在に設けられている。
誘導部材32は、固定部32Aと、固定部32Aよりも後方に位置する別体の可動部32Bとを有した前後2分割構造とされている。固定部32Aは、筐体22の底壁24に固定されている。一方、可動部32Bは底壁24に固定されておらず、固定部32Aに対し上下方向に揺動可能に支持されている。
図8(a)は、誘導部材32(固定部32Aおよび可動部32B)を単独で抜き出して示す図4対応図であり、図8(b)はその側面図である。これらの図に示すように、固定部32Aは、その後端に、側面視でほぼ半円状の凸面となるように形成された支持面34を有するとともに、この支持面34の近傍に、固定部32Aを厚み方向に貫通する挿通孔34aを有している。一方、可動部32Bは、固定部32Aの支持面34に対応して側面視でほぼ半円状の凹面となるように形成された受け面35を有するとともに、この受け面35の側方(図8では受け面35の左側)に、受け面35よりも前方に突出する突出部36を有している。突出部36は、側面視でほぼ円形に形成されており、その中心部には軸部36aが突設されている。
可動部32Bは、その軸部36aが固定部32Aの挿通孔34aに挿入されることにより、固定部32Aに対し上下方向に揺動自在に(軸部36aを中心に回動可能に)取り付けられている。なお、このように可動部32Bが固定部32Aに対し揺動可能とされるのは、シフトレバー10を前方に傾動操作するときに必要な操作力を変更可能にするためであるが、その詳細については、後述する可変機構40等を説明する中で明らかにする。
図5および図6に示すように、固定部32Aおよび可動部32Bの各上面の一部は、下方に凹んだ湾曲形状をなしており、両者が滑らかにつながって側面視円弧状の凹面33が形成されている。なお、以下では、凹面33のうち固定部32Aに対応する部分(前側の半分)を指すときは凹面33aといい、可動部32Bに対応する部分(後側の半分)を指すときは凹面33bという。
誘導部材32の凹面33には、シフトレバー10の下端部から突設された押付け部材31の先端部が、上述した圧縮スプリングによる押圧力を受けて常時押し付けられている。そして、押付け部材31は、凹面33のうち下方への凹み量が最も大きい部分である中心部、つまり固定部32Aの凹面33aと可動部32Bの凹面33bとの境界部に当接しているときに、シフトレバー10の下方延長部14から最も進出する。一方で、押付け部材31の当接位置が凹面33の中心部から前方または後方に離れるほど、押付け部材31は圧縮スプリングの押圧力に抗して後退する(上方に押し戻される)。後退した押付け部材31は、圧縮スプリングにより凹面33に強く押し付けられ、その押し付け力が、押付け部材31を凹面33の中心部に戻そうとする力に変換される。このため、シフトレバー10に対し乗員の手による操作力(シフトレバー10を傾動させる力)が加えられていない状態では、図5および図6に示すように、シフトレバー10は、押付け部材31が凹面33の中心部に位置する状態に保持される。このように押付け部材31が凹面33の中心部に位置しているとき、シフトレバー10はほぼ鉛直方向に起立した姿勢となる。以下では、この状態(図5、図6の状態)におけるシフトレバー10の位置を「ホーム位置」と称する。
これに対し、図7(a)または(b)に示すように、上記ホーム位置にあるシフトレバー10が操作力を受けて前方または後方に傾動変位すると、押付け部材31の前後位置が凹面33の中心部から離れることにより、押付け部材31が上方に押し戻される。例えば、図7(a)のように、シフトレバー10が後方に傾動操作されると、押付け部材31が凹面33の前半分(固定部32Aの凹面33a)に沿って前方に移動しつつ上方に押し戻される。また、図7(b)のように、シフトレバー10が前方に傾動操作されると、押付け部材31が凹面33の後半分(可動部32Bの凹面33b)に沿って後方に移動しつつ上方に押し戻される。そして、これら図7(a)(b)いずれの場合でも、上記圧縮スプリングの押圧力が増大することにより、押付け部材31を凹面33の中心部に戻そうとする力が発生する。このため、前方または後方に傾動操作されたシフトレバー10は、その操作力が解除されるのに伴って、おのずと上記ホーム位置に復帰することになる。
以上のように、当実施形態では、側面視円弧状の凹面33を有する誘導部材32と、凹面33に弾性的に押し付けられる押付け部材31とにより、変位後のシフトレバー10をホーム位置に自動的に復帰させるディテント機構30が構成されている。言い換えると、このようなディテント機構30を備えた当実施形態のシフト装置1は、いわゆるモメンタリ式のシフト装置の部類に属する。
ここで、本体部20は、シフトレバー10の必要操作力を変更するための可変機構40をさらに有している。
可変機構40は、モータ41と、モータ41により回転駆動されるギヤ42と、ギヤ42と嵌合したカム43(請求項にいう被動部に相当)とを有している。
モータ41は、筐体22の下端部に形成されたギヤ収容部26の外側面に取り付けられている。すなわち、筐体22の後壁25の下端部に、斜め下方に突出するようにギヤ収容部26が形成され、このギヤ収容部26の左側壁の外面にモータ41が取り付けられている。
ギヤ42は、周面に多数の歯を有した側面視円形のギヤ本体42aと、ギヤ本体42aからモータ41側に(左方に)突設された軸部42bとを一体に有している。軸部42bは、ギヤ収容部26に形成された孔26aを通じてモータ41の出力軸と連携されている。ギヤ本体42aは、ギヤ収容部26の内部に収容され、軸部42bを中心に回転可能に支持されている。
カム43は、側面視でほぼ卵型に形成された本体部43aと、本体部43aから左右に突設された一対の軸部43bとを一体に有している。軸部43bは、ギヤ収容部26の上部に形成された孔26bに挿入されている。本体部43aは、誘導部材32の可動部32Bとギヤ42との間に配置され、軸部43bを中心に回転可能に支持されている。
図9(a)(b)は、カム43等の働きを詳しく説明するための側面図である。これらの図に示すように、カム43の本体部43aは、軸部43bの軸心を中心にした一定の半径を有するベース面部43a1と、ベース面部43a1の反対側に設けられ、中心から周面までの距離がベース面部43a1の半径よりも大きいリフター部43a2とを有している。ベース面部43a1の周面には、ギヤ本体42aの歯と噛み合う多数の歯が形成されている。このため、ギヤ42がモータ41により回転駆動されると、そのギヤ42の回転方向と逆方向にカム43が回転させられる。
図9(a)(b)に示す側面視において、ギヤ42を時計回りの方向Xに回転駆動することを正転駆動、ギヤ42を反時計回りの方向Yに回転駆動することを逆転駆動という。図9(a)の初期状態からギヤ42がX方向に正転駆動されると、これに伴いカム43がX方向と逆方向(反時計回り)に回転する。すると、図9(b)に示すように、カム43のリフター部43a2が上昇するとともに、このリフター部43a2によって誘導部材32の可動部32Bが上方に押し上げられる(可動部32Bが軸部36aを中心に上方に回動する)。このように、当実施形態では、ギヤ42の正転駆動に伴い、可動部32Bが固定部32Aに対し上方に揺動変位するようになっている。
可動部32Bが上方に揺動変位すると、可動部32Bの凹面33bは、後方側に向けてより急峻に立ち上がるような姿勢となり、凹面33bの後部の高さが初期状態よりも高くなる。このことは、シフトレバー10の前方への必要操作力が高くなることを意味する。すなわち、シフトレバー10がホーム位置から前方に傾動操作されると、図10(a)(b)に示すように、押付け部材31が凹面33bに沿って後方に移動するとともに、圧縮スプリングの押圧力に抗して上方に押し戻されるが、このとき、可動部32Bが上方に変位していれば、凹面33bの後部の高さが高くなる分、押付け部材31が後方に移動したときの押し戻し量がより大きくなる(図10(b)参照)。これにより、シフトレバー10をホーム位置に戻そうとする復元力がより大きくなるので、結果として、シフトレバー10の前方への必要操作力が増大する。なお、以下では、可動部32Bが上方に揺動変位したときの可動部32Bの位置(図9(b)、図10参照)を上昇位置といい、揺動変位する前の初期状態の可動部32Bの位置(図6、図7、図9(a)参照)を下降位置という。
可動部32Bが上昇位置にある図9(b)の状態から、ギヤ42がY方向に逆転駆動されると、これに伴いカム43がY方向と逆方向(時計回り)に回転する。すると、カム43のリフター部43a2が下降し、これに伴って可動部32Bが図9(a)に示す下降位置に戻されるとともに、シフトレバー10の前方への必要操作力が増大前の通常値に戻される。なお、当実施形態では、可動部32Bを下方に押圧する部材が存在しないので、カム43のリフター部43a2が下降したときに、可動部32Bは自重のみによって下方に変位することになる。このため、場合によっては、下降したリフター部43a2に対し可動部32Bが追随せず、可動部32Bが上昇位置に留まる可能性がある。しかしその場合でも、シフトレバー10が前方に傾動操作されれば、押付け部材31によって可動部32Bが下方に押されるので、可動部32Bは確実に下降位置まで復帰することができる。もちろん、シフトレバー10の傾動操作がなくても可動部32Bが下降位置に復帰できるようにするために、可動部32Bを下方に押圧するスプリング等の付勢手段を設けてもよい。
ここで、当実施形態における凹面33は、可動部32Bが下降位置にある状態において前後対称になるように形成されている。すなわち、凹面33の前側の半分を構成する固定部32Aの凹面33aと、凹面33の後側の半分を構成する可動部32Bの凹面33bとは、両凹面33a,33bの境界部(凹面33の中心部)を通る線を境に対称となるように形成されている。このため、可動部32Bが下降位置にあるとき、シフトレバー10の必要操作力は、前方に操作する場合も後方に操作する場合も同じ値になる。一方、可動部32Bが下降位置から上昇位置まで変位すると、これに伴いシフトレバー10の前方への必要操作力は増大するものの、後方への必要操作力は変化しない。このため、可動部32Bが上昇位置にあるときの前方への必要操作力は、後方への必要操作力に比べて大きくなる。
すなわち、可動部32Bが上昇位置にあるときのシフトレバー10の前方への必要操作力をF1、可動部32Bが下降位置にあるときのシフトレバー10の前方への必要操作力をF2、シフトレバー10の後方への必要操作力をF3とすると、当実施形態では、これら各操作力の関係がF1>F2=F3となるように設定されている。
(2)制御系統
図11は、当実施形態のシフト装置1に関する制御系統を示すブロック図である。本図に示されるコントローラ60は、周知のCPU、RAM、ROM等を含むマイクロコンピュータからなるもので、シフト装置1の操作状態に応じて自動変速機50の変速動作を制御する等の機能を有している。なお、図11ではコントローラ60が一体のブロックとして表されているが、コントローラ60は、例えば車体側と自動変速機50側とにそれぞれ分割して設けられた複数のマイクロコンピュータから構成されるものであってもよい。
コントローラ60は、上述したパーキングスイッチ8、変位量センサ28、プッシュスイッチ19、メータユニット3、インジケータ9、モータ41、および自動変速機50(より詳しくはその変速アクチュエータ50a)と電気的に接続されている。なお、自動変速機50の変速アクチュエータ50aとは、例えば、自動変速機50に内蔵されるクラッチやブレーキ等の摩擦締結要素の締結・解放を切り替えるソレノイドバルブ等のことである。
コントローラ60は、判定部60a、レンジ制御部60b、および操作力変更部60cを論理的に有している。
判定部60aは、パーキングスイッチ8、シフトレバー10、およびプッシュスイッチ19のそれぞれの操作状態を判定するものである。例えば、判定部60aは、パーキングスイッチ8に内蔵された接点からの信号に基づいて、パーキングスイッチ8がON/OFFいずれの状態にあるかを判定する。また、プッシュスイッチ19に内蔵された接点からの信号に基づいて、プッシュスイッチ19がON/OFFいずれの状態にあるかを判定する。さらに、変位量センサ28からの信号に基づいて、シフトレバー10が前後方向のいずれに傾動操作されたかを判定する。より具体的には、変位量センサ28から入力されるシフトレバー10の回転角度を表す信号に基づいて、前方への変位限界(ガイド溝21aの前縁に当接する位置)もしくはその近傍までシフトレバー10が変位した状態にあることが確認された場合に、シフトレバー10が前方に傾動操作されたと判定し、後方への変位限界(ガイド溝21aの後縁に当接する位置)もしくはその近傍までシフトレバー10が変位した状態にあることが確認された場合に、シフトレバー10が後方に傾動操作されたと判定する。
レンジ制御部60bは、判定部60aにより判定されるシフト装置1の操作状態に基づいて、自動変速機50の変速レンジの切り替え制御や、インジケータ9およびメータユニット3の表示制御等を実行するものである。
操作力変更部60cは、シフトレバー10の前方への必要操作力を増減させるために可変機構40を制御するものである。具体的に、操作力変更部60cは、プッシュスイッチ19のON/OFFに応じて可変機構40のモータ41を正転駆動または逆転駆動することにより、ディテント機構30の可動部32Bを揺動変位させて、シフトレバー10の前方への必要操作力を増減させる。
(3)操作力の増減に関する制御
次に、図12のフローチャートを用いて、上述した操作力変更部60cにより可変機構40がどのように制御されるかについて説明する。このフローチャートに示す制御がスタートすると、操作力変更部60cは、モータ41の出力軸の回転位置情報に基づいてディテント機構30の可動部32Bの位置を確認し、当該可動部32Bが図9(b)に示した上昇位置にあるか否かを判定する(ステップS1)。例えば、可動部32Bの上昇位置に対応する所定の位置(カム43のリフター部43a2が規定量上昇するような位置)までモータ41の出力軸が回転していることが上記回転位置情報に基づき確認された場合に、当該ステップS1での判定がYESとされる。
上記ステップS1の判定がYESの場合、操作力変更部60cは、プッシュスイッチ19が押圧操作されたか否か、つまり、プッシュスイッチ19の状態がOFFからONに切り替わったか否かを判定する(ステップS2)。
上記ステップS2でYESと判定されてプッシュスイッチ19が押圧操作されたことが確認された場合、操作力変更部60cは、可変機構40のモータ41を逆転駆動することにより、ディテント機構30の可動部32Bを下方に揺動変位させる(ステップS3)。これにより、可動部32Bが上昇位置(図9(b))から下降位置(図9(a))まで変位し、この下方変位に伴ってシフトレバー10の前方への必要操作力がF1からF2まで低下する。
次に、上記ステップS1での判定がNOであった場合、つまり、ディテント機構30の可動部32Bが下降位置にある(必要操作力が増大されていない)場合の制御について説明する。この場合、操作力変更部60cは、プッシュスイッチ19の押圧操作が解除されたか否か、つまり、プッシュスイッチ19の状態がONからOFFに切り替わったか否かを判定する(ステップS4)。
上記ステップS4でYESと判定されてプッシュスイッチ19の押圧操作が解除されたことが確認された場合、操作力変更部60cは、可変機構40のモータ41を正転駆動することにより、ディテント機構30の可動部32Bを上方に揺動変位させる(ステップS5)。これにより、可動部32Bが下降位置(図9(a))から上昇位置(図9(b))まで変位し、この上方変位に伴ってシフトレバー10の前方への必要操作力がF2からF1まで増大する。
以上のように、当実施形態では、プッシュスイッチ19が押圧操作されたON状態のときの方が、プッシュスイッチ19の押圧操作が解除されたOFF状態のときに比べて、シフトレバー10の前方への必要操作力が小さくなるように、プッシュスイッチ19のON/OFFに応じてモータ41が異なる方向に駆動されるようになっている。
(4)シフトパターン
次に、図13の表を用いて、自動変速機50の変速レンジがレンジ制御部60bによってどのようなパターンで制御されるのかについて説明する。
(パーキングレンジからのシフトパターン)
現在の変速レンジがパーキングレンジであるときに、プッシュスイッチ19が押圧操作されたONの状態でシフトレバー10が前方に傾動操作されると、変速レンジがリバースレンジに切り替えられる。一方、プッシュスイッチ19が押圧操作されていないOFFの状態でシフトレバー10が前方に傾動操作されたときは、変速レンジがニュートラルレンジに切り替えられる。
また、プッシュスイッチ19がOFFの状態でシフトレバー10が後方に傾動操作されたとき、および、プッシュスイッチ19がONの状態でシフトレバー10が後方に傾動操作されたときは、変速レンジがドライブレンジに切り替えられる。
以上をまとめると、現在の変速レンジがパーキングレンジであるときのシフトパターンは、図13において「現レンジ」=「P」の列にも示されるとおり、
・スイッチON&前方へのレバー操作 → リバースレンジ
・スイッチOFF&前方へのレバー操作 → ニュートラルレンジ
・後方へのレバー操作(スイッチON/OFF問わず) → ドライブレンジ
のようになる。
また、シフトレバー10の必要操作力については、ニュートラルレンジを選択するときの操作力が、それ以外のレンジを選択するときの操作力よりも大きくなる。すなわち、上記(3)で説明したとおり、シフトレバー10の前方への必要操作力を可変にするディテント機構30の可動部32Bは、プッシュスイッチ19がOFFであるときに上昇位置まで変位するので、プッシュスイッチ19がOFFの状態でシフトレバー10を前方に傾動操作する必要があるニュートラルレンジへの選択時に、シフトレバー10の必要操作力が増大する。このことは、後述するリバース、ニュートラル、ドライブの各レンジからのシフトパターンにおいても同様である。
(リバースレンジからのシフトパターン)
現在の変速レンジがリバースレンジであるときに、プッシュスイッチ19がONの状態でシフトレバー10が前方に傾動操作されると、変速レンジは切り替えられず、リバースレンジのまま維持される。一方、プッシュスイッチ19がOFFの状態でシフトレバー10が前方に傾動操作されたときは、変速レンジがニュートラルレンジに切り替えられる。
また、プッシュスイッチ19がOFFの状態でシフトレバー10が後方に傾動操作されたとき、および、プッシュスイッチ19がONの状態でシフトレバー10が後方に傾動操作されたときは、変速レンジがドライブレンジに切り替えられる。
以上をまとめると、現在の変速レンジがリバースレンジであるときのシフトパターンは、図13において「現レンジ」=「R」の列にも示されるとおり、
・スイッチON&前方へのレバー操作 → 現状維持(リバースレンジ)
・スイッチOFF&前方へのレバー操作 → ニュートラルレンジ
・後方へのレバー操作(スイッチON/OFF問わず) → ドライブレンジ
のようになる。
(ニュートラルレンジからのシフトパターン)
現在の変速レンジがニュートラルレンジであるときに、プッシュスイッチ19がONの状態でシフトレバー10が前方に傾動操作されると、変速レンジがリバースレンジに切り替えられる。一方、プッシュスイッチ19がOFFの状態でシフトレバー10が前方に傾動操作されたときは、変速レンジは切り替えられず、ニュートラルレンジのまま維持される。
また、プッシュスイッチ19がOFFの状態でシフトレバー10が後方に傾動操作されたとき、および、プッシュスイッチ19がONの状態でシフトレバー10が後方に傾動操作されたときは、変速レンジがドライブレンジに切り替えられる。
以上をまとめると、現在の変速レンジがニュートラルレンジであるときのシフトパターンは、図13において「現レンジ」=「N」の列にも示されるとおり、
・スイッチON&前方へのレバー操作 → リバースレンジ
・スイッチOFF&前方へのレバー操作 → 現状維持(ニュートラルレンジ)
・後方へのレバー操作(スイッチON/OFF問わず) → ドライブレンジ
のようになる。
(ドライブレンジからのシフトパターン)
現在の変速レンジがドライブレンジであるときに、プッシュスイッチ19がONの状態でシフトレバー10が前方に傾動操作されると、変速レンジがリバースレンジに切り替えられる。一方、プッシュスイッチ19がOFFの状態でシフトレバー10が前方に傾動操作されたときは、変速レンジがニュートラルレンジに切り替えられる。
また、プッシュスイッチ19がOFFの状態でシフトレバー10が後方に傾動操作されたとき、および、プッシュスイッチ19がONの状態でシフトレバー10が後方に傾動操作されたときは、変速レンジは切り替えられず、ドライブレンジのまま維持される。
以上をまとめると、現在の変速レンジがドライブレンジであるときのシフトパターンは、図13において「現レンジ」=「D」の列にも示されるとおり、
・スイッチON&前方へのレバー操作 → リバースレンジ
・スイッチOFF&前方へのレバー操作 → ニュートラルレンジ
・後方へのレバー操作(スイッチON/OFF問わず) → 現状維持(ドライブレンジ)
のようになる。
なお、上記のようなパーキング、リバース、ニュートラル、およびドライブの各レンジからのシフトパターンにおいて、ドライブレンジを選択するためにシフトレバー10を「後方」に傾動操作することは、請求項にいう「第1方向」への変位操作に相当し、ニュートラルレンジまたはリバースレンジを選択するためにシフトレバー10を「前方」に傾動操作することは、請求項にいう「第2方向」への変位操作に相当する。
(5)作用
以上説明したように、当実施形態では、プッシュスイッチ19がONまたはOFFの状態でシフトレバー10が後方に傾動操作されるとドライブレンジが、プッシュスイッチ19がOFFの状態でシフトレバー10が前方に傾動操作されるとニュートラルレンジが、プッシュスイッチ19がONの状態でシフトレバー10が前方に傾動操作されるとリバースレンジが選択されるシフト装置1において、プッシュスイッチ19がOFFのときのシフトレバー10の前方への必要操作力をONのときに比べて大きくする可変機構40が設けられているので、良好な操作性と高い安全性とを両立できるという利点がある。
すなわち、上記実施形態では、ニュートラルレンジを選択するときに必要な操作が、プッシュスイッチ19をOFFにしたままシフトレバー10を前方に傾動操作するだけのシンプルな操作で済むので、ニュートラルレンジを容易に選択することができる。ただしこの場合に、シフトレバー10の前方への必要操作力が小さ過ぎると、例えば乗員の手が誤ってシフトレバー10に触れるなどしたときに、シフトレバー10が比較的大きく前方に傾動変位してしまい、ドライバーの意に反して変速レンジがニュートラルレンジに切り替わるという事態が起こり得る。特に、このような不意なニュートラルレンジへの切り替わりが、車両が登坂路を力行しているとき(アクセルペダルが踏み込まれた状態で登坂路を走行しているとき)に起きると、駆動トルクの抜けに伴って車両が意に反して減速することになり、好ましくない。このような問題に対し、上記実施形態では、プッシュスイッチ19がOFFのときは、ONのときに比べてシフトレバー10の前方への必要操作力が大きくされるので、比較的大きな力でシフトレバー10を前方に押さなければニュートラルレンジを選択することができない。これにより、ドライバーの意に反してニュートラルレンジに切り替わるような事態が起き難くなり、走行中の車両の安全性を向上させることができる。
一方、リバースレンジを選択したいときは、プッシュスイッチ19をONにした状態でシフトレバー10を前方に傾動変位させる必要がある。このように、車両を後退させるリバースレンジの選択時に、スイッチのON操作とレバーの傾動操作とが同時に要求されるので、ドライバーが意図せずリバースレンジを選択してしまう誤操作の発生を効果的に防止でき、安全性をより高めることができる。しかも、プッシュスイッチ19がONのときはOFFのときに比べてシフトレバー10の前方への必要操作力が小さくされるので、リバースレンジを選択するときのドライバーの負担が過度に増えることがなく、シフト装置1の操作性と安全性とを両立させることができる。
さらに、シフトレバー10の変位方向が直線上の2方向(ここでは前方および後方)に設定されているため、シフト装置1の構造を簡素化できるとともに、シフト装置1の車幅方向の寸法を短縮することができる。
また、上記実施形態では、プッシュスイッチ19がOFFのときのシフトレバー10の前方への必要操作力をF1、プッシュスイッチ19がONのときのシフトレバー10の前方への必要操作力をF2、シフトレバー10の後方への必要操作力をF3としたとき、F1>F2=F3の関係が成立するようになっている。すなわち、ドライブレンジおよびリバースレンジの選択時に必要なシフトレバー10の操作力が互いに等しくされ(F2=F3)、かつ、当該操作力に比べてニュートラルレンジ選択時に必要なシフトレバー10の操作力(F1)が大きくされている。このような構成によれば、ニュートラルレンジへの不意な切り替わりを防止しつつ、ドライブレンジおよびニュートラルレンジ選択時の操作性をバランスよく確保できるという利点がある。
例えば、狭い場所で車両を切り返すときのように、変速レンジがドライブレンジとリバースレンジとの間で頻繁に切り替えられるような状況において、仮にドライブレンジ選択時のシフトレバー10の必要操作力がリバースレンジ選択時のそれと相違した場合には、この操作力の相違に起因してドライバーが違和感を覚えるおそれがある。これに対し、上記実施形態では、ドライブレンジを選択する時もリバースレンジを選択する時もシフトレバー10の必要操作力が同一とされるので(F2=F3)、上記のような違和感を防止することができ、より自然な操作感の下で円滑にドライブレンジまたはリバースレンジを選択することが可能になる。
また、上記実施形態では、ディテント機構30の誘導部材32が固定部32Aと可動部32Bとに分割されており、プッシュスイッチ19がOFFのときは、可変機構40によって可動部32Bが固定部32Aに対し上方に揺動変位させられる。このように、シフトレバー10の後方変位時に押付け部材31が摺動する固定部32Aに対し、シフトレバー10の前方変位時に押付け部材31が摺動する可動部32Bのみを上方に揺動変位させるようにした場合には、シフトレバー10の後方への必要操作力を変更することなく、シフトレバー10の前方への必要操作力のみを適正かつ確実に増大させることができるという利点がある。
また、上記実施形態において、可変機構40は、プッシュスイッチ19のON/OFFに応じて異なる方向に駆動されるモータ41と、プッシュスイッチ19がOFFのときのモータ41の駆動に応じて可動部32Bを上方に揺動変位させるカム43とを有している。このような構成によれば、モータ41の回転をカム43に伝えるだけの簡単な構成で、可動部32Bを上方に揺動変位させて上記必要操作力を増大させることができる。
(6)変形例
なお、上記実施形態では、プッシュスイッチ19がOFFのときのシフトレバー10の前方への必要操作力(ニュートラルレンジ選択時に必要なシフトレバー10の操作力)F1と、プッシュスイッチ19がONのときのシフトレバー10の前方への必要操作力(リバースレンジ選択時に必要なシフトレバー10の操作力)F2と、シフトレバー10の後方への必要操作力(ドライブレンジ選択時に必要なシフトレバー10の操作力)F3との大小関係を、F1>F2=F3となるように設定したが、少なくともF1>F2の関係が維持されていればよく、これ以外の関係に設定することも可能である。
例えば、シフトレバー10の必要操作力が、ドライブレンジ選択時、リバースレンジ選択時、ニュートラルレンジ選択時の順に大きくなるように、F1>F2>F3という大小関係に設定してもよい。このようにすれば、ニュートラルレンジへの不意な切り替わりを防止しつつ、車両を後退させるリバースレンジの選択時にドライバーに対しより慎重な操作を促すことができ、安全性をより高めることができる。
また、シフトレバー10の必要操作力が、リバースレンジ選択時、ドライブレンジ選択時、ニュートラルレンジ選択時の順に大きくなるように、F1>F3>F2という大小関係に設定してもよい。このようにすれば、ニュートラルレンジへの不意な切り替わりを防止しつつ、プッシュスイッチ19のON操作とシフトレバー10の傾動操作とが同時に求められるリバースレンジ選択時の操作負担を軽減することができる。
また、上記実施形態では、シフトレバー10が後方に傾動操作されたときは、そのときのプッシュスイッチ19の状態がON/OFFいずれであっても、ドライブレンジへの切り替えを許可するようにしたが、プッシュスイッチ19がONの状態でシフトレバー10が後方に傾動操作されたときに限りドライブレンジへの切り替えを許可するか、あるいは、プッシュスイッチ19がOFFの状態でシフトレバー10が後方に傾動操作されたときに限りドライブレンジへの切り替えを許可するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、請求項にいう「操作部材」として、前方および後方に傾動変位可能なシフトレバー10を採用したが、操作部材の具体例はこれに限られない。例えば、乗員が把持し易いようにデザインされた部品(例えばパソコン用のマウスに似た形状の部品)を前後方向にスライド可能に設け、このスライド可能なデザイン部品を上記操作部材として用いてもよい。
また、上記実施形態では、操作部材としてのシフトレバー10が前方および後方に傾動変位可能であったが、操作部材が変位可能な方向等はこれに限られない。操作部材は、少なくとも同一直線上の2方向(第1方向とその反対側の第2方向)に変位可能であればよく、操作部材の変位方向を具体的にどの方向(前後、左右、斜め)に設定するかは、求められる性能や法規等に応じて種々変更され得る。
また、上記実施形態のシフト装置1は、パーキング、リバース、ニュートラル、およびドライブの4種類のレンジの間で変速レンジを切り替えるものであったが、これら4種類のレンジ以外の別の変速レンジをさらに用意してもよい。例えば、前進時における自動変速機50のギヤ段を故意に切り替える操作が可能となるマニュアルレンジを用意し、パーキング、リバース、ニュートラル、およびドライブの各レンジを選択するときのいずれの操作とも異なる所定の操作がなされたときに、変速レンジをマニュアルレンジに切り替えるようにしてもよい。マニュアルレンジが選択されたときには、例えば、プッシュスイッチ19がOFFの状態でシフトレバー10が前方または後方に傾動操作されるのに伴い、自動変速機50のギヤ段を低下または増大させることが考えられる。
また、上記実施形態では、請求項にいう「スイッチ部」として、ON/OFF式のボタンスイッチからなるプッシュスイッチ19を採用したが、スイッチ部の具体例はこれに限られず、例えばトグルスイッチを採用してもよい。さらには、ドライバーの指から入力される圧力の大きさに基づいてスイッチ操作の有無を検出する感圧センサを「スイッチ部」として用いてもよい。
また、上記実施形態のシフト装置1は、エンジン(内燃機関)と車輪との間に介設された有段式の自動変速機50の変速レンジを切り替え操作するものであったが、本発明が適用可能な変速機は、有段式の自動変速機に限られず、例えば無段式の自動変速機(CVT)であってもよい。さらには、電気自動車に用いられる変速機のように、前進/後退を電気的に切り替えるものにも本発明を適用することができる。
1 シフト装置
10 シフトレバー(操作部材)
19 プッシュスイッチ(スイッチ部)
20 本体部
30 ディテント機構
31 押付け部材
32 誘導部材
32A 固定部
32B 可動部
33 (誘導部材の)凹面
33a (固定部の)凹面
33b (可動部の)凹面
40 可変機構
41 モータ
42 ギヤ
43 カム(被動部)
60b レンジ制御部

Claims (6)

  1. 前進方向の走行レンジであるドライブレンジ、後退方向の走行レンジであるリバースレンジ、およびニュートラルレンジの間で車両の変速レンジを切り替え可能な車両用シフト装置であって、
    操作部材と、
    当該操作部材に設けられたスイッチ部と、
    上記操作部材を第1方向およびその反対側の第2方向に変位可能に支持するとともに、変位後の操作部材を所定のホーム位置に自動的に復帰させる本体部と、
    上記操作部材が上記第1方向に変位操作されるとドライブレンジが選択され、上記スイッチ部がOFFの状態で上記操作部材が上記第2方向に変位操作されるとニュートラルレンジが選択され、上記スイッチ部がONの状態で上記操作部材が上記第2方向に変位操作されるとリバースレンジが選択されるように、上記操作部材およびスイッチ部の操作に応じて車両の変速レンジを切り替え制御するレンジ制御部とを備え、
    上記本体部は、上記操作部材の第2方向への変位操作に必要な操作力を、上記スイッチ部がOFFのときはONのときに比べて大きくする可変機構を有する、ことを特徴とする車両用シフト装置。
  2. 請求項1記載の車両用シフト装置において、
    上記スイッチ部がOFFのときに上記可変機構により設定される上記操作部材の第2方向への必要操作力をF1、上記スイッチ部がONのときに上記可変機構により設定される上記操作部材の第2方向への必要操作力をF2、上記操作部材の第1方向への必要操作力をF3とした場合に、F1>F2=F3の関係が成立する、ことを特徴とする車両用シフト装置。
  3. 請求項1記載の車両用シフト装置において、
    上記スイッチ部がOFFのときに上記可変機構により設定される上記操作部材の第2方向への必要操作力をF1、上記スイッチ部がONのときに上記可変機構により設定される上記操作部材の第2方向への必要操作力をF2、上記操作部材の第1方向への必要操作力をF3とした場合に、F1>F2>F3の関係が成立する、ことを特徴とする車両用シフト装置。
  4. 請求項1記載の車両用シフト装置において、
    上記スイッチ部がOFFのときに上記可変機構により設定される上記操作部材の第2方向への必要操作力をF1、上記スイッチ部がONのときに上記可変機構により設定される上記操作部材の第2方向への必要操作力をF2、上記操作部材の第1方向への必要操作力をF3とした場合に、F1>F3>F2の関係が成立する、ことを特徴とする車両用シフト装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用シフト装置において、
    変位操作後の上記操作部材を上記ホーム位置に自動的に復帰させるための機構として、側面視円弧状の凹面を有した誘導部材と、上記操作部材から突設されるとともに上記凹面に弾性的に押し付けられる押付け部材とを含むディテント機構を備え、
    上記可変機構は、上記スイッチ部がOFFされるのに応じて上記誘導部材の少なくとも一部を上記押付け部材に近づけるように駆動するものである、ことを特徴とする車両用シフト装置。
  6. 請求項5記載の車両用シフト装置において、
    上記誘導部材は、上記操作部材の第1方向への変位時に上記押付け部材が摺動する範囲の凹面を形成する固定部と、上記操作部材の第2方向への変位時に上記押付け部材が摺動する範囲の凹面を形成するとともに上記固定部に対し揺動可能な可動部とを有し、
    上記可変機構は、上記スイッチ部のON/OFFに応じて異なる方向に駆動されるモータと、モータにより駆動される被動部とを有し、当該被動部は、上記スイッチ部がOFFされたときのモータの駆動に応じて上記可動部を上記押付け部材側に揺動変位させる、ことを特徴とする車両用シフト装置。
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