JP5942226B2 - 通信システム、それに用いられる送信器と受信器、及び通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、送信器から無線送信される信号を受信器により受信する通信システム、それに用いられる送信器と受信器、及び通信方法に関する。
一般的な無線通信は、送信器と受信器が互いに異なるクロックで動作しているため、非同期通信となる。そのため、受信器は、送信器からのベースバンド信号をいずれのタイミングで受信しても対応可能なように、受信したベースバンド信号を1シンボルにつき複数のタイミングでサンプリングするオーバサンプリングをし、シンボルを検出できるタイミングを抽出する。この抽出処理は、シンボル同期処理と称される。また、通信の基本単位であるフレームを認識するのに、フレーム中のヘッダ又はデータ等の始まりを識別する必要がある。この識別処理は、フレーム同期処理と称される。
従来のシンボル同期確立の手法としては、ゼロクロス検出方法が広く知られている。このゼロクロス検出方法においては、ベースバンド信号の先頭に、1と0とを交互に繰り返すプリアンブル(101010…と続く信号)が配置されている。受信器において、このベースバンド信号はオーバサンプリングされ、プリアンブルの符号反転タイミング、すなわち、ゼロクロスのタイミングが読み取られる。そして、その読み取られたゼロクロスのタイミングに基づいて、シンボルの正確な検出が可能なサンプリングタイミングが求められ、そのサンプリングタイミングがシンボル同期タイミングに設定される。例えば、ゼロクロスと次のゼロクロスの中間に最も近いサンプリングタイミングがシンボル同期タイミングに設定される。
次に、シンボル同期の取れたベースバンド信号について、従来のフレーム同期を確立する手法を図37に示す。元々、シンボル同期確立処理において、ベースバンド信号をオーバサンプリングして得た値、すなわち、ベースバンド信号のサンプル値は量子化されているとする。従来のフレーム同期を確立する手法では、シンボル同期タイミングに設定されたサンプリングタイミングのサンプル値列について、上記のように量子化された値が、2値化閾値を基準に弁別され、2値に置き換えられる(S101)。そして、そのサンプル値列と、同じく2値である既知のユニークワードとの相関値が算出される(S102)。そして、その算出された相関値が予め設定された相関閾値以上であれば(S103でYes)、上記サンプル値列とユニークワードとが一致したと判断され、それらが一致したタイミングがフレーム同期タイミングに設定される。そのようにしてフレーム同期が確立される(S104)。
ところで、無線通信システムにおいては、マルチパスフェージングに起因する受信信号のシンボル間干渉が課題の一つとして挙げられる。この干渉は、図38に示されるように、送信信号が、複数の異なる経路(マルチパス)を経て各々異なる遅延時間を持って受信アンテナに到来し、それらが受信アンテナで足し合わされることに因る。マルチパス環境では、送信アンテナから直接到来する直接波と障害物で反射された間接波とが受信アンテナに入力されたり、直接波が無く複数の経路を経た複数の間接波のみが受信アンテナに伝わったりする。
このような現象が生じた場合、受信信号波形が歪んでしまうことがある。受信信号波形は、信号の伝送速度が速いほど、歪み易い傾向にある。その理由について、図39を用いて説明する。同図に示されるように、信号の伝送速度が速いと、信号のシンボル長が短くなることから、シンボル長に対する上記遅延時間の相対的な比率は高くなる。そのため、例えば、異なる経路を経た2つ信号があり、一方の信号に対し、他方の信号がマルチパスフェージングに因り遅延し、信号のシンボル長が遅延時間に近い場合、一方の信号の1番目のシンボルと、他方の信号の0番目のシンボルとの重なり部分が長くなる。その結果、シンボル長に対する受信信号波形の歪みが相対的に大きくなってしまう。同図では、2つの信号だけを取り上げたが、実際には、遅延量の異なる多数のマルチパルス信号が足し合わされるので、上記の歪みはさらに大きくなり得る。このように歪みが大きくなると、上記のシンボル同期確立処理において、本来のゼロクロスのタイミングを検出できず、従って、安定したシンボル同期が得られないという問題が生じ、その結果、上述したフレーム同期確立処理の同期精度にも影響が及ぶことがある。
そこで、マルチパスフェージングの影響を解消する代表的な方策としては、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)等のマルチキャリア伝送技術(例えば、特許文献1を参照)がある。これは、伝送する情報を分割して複数のキャリア(サブキャリア)で並列に送信し各キャリアの伝送速度を落とすことにより、通信速度を維持しつつもマルチパスフェージングの影響を低減することを可能にした技術である。この技術では、各キャリアの伝送速度を遅くすることによりシンボル長が長くされ、図40に示されるように、マルチパスフェージングに起因するシンボルあたりの遅延がシンボル長よりも相対的に十分に短くされる。従って、マルチパスフェージングの影響を受けたとしても、シンボル長に対する受信信号波形の歪みが相対的に小さくなり、従って、シンボル同期が確立し易くなり、結果として、フレーム同期も安定して確立することができる。
特開2010−103900号公報
しかしながら、マルチキャリア伝送では、フーリエ逆変換及びフーリエ変換により周波数軸と時間軸とを変換して処理する複雑な構成が必要になる。そのため、マルチキャリア伝送技術を用いた通信システムでは、コストが高くなってしまい、また、回路規模が増大して回路の小型化が難しい、という欠点もある。
そこで、マルチキャリアの技術を用いずに、シングルキャリアによってマルチパスフェージングに因る波形歪みの影響を低減する方法として、伝送速度を低くする技法があるが、この技法では通信速度が遅くなってしまう。そのため、プリアンブルのみの伝送速度を、通信対象であるデータの伝送速度よりも低くする技法が考えられる。しかしながら、この技法では、プリアンブルから、データのシンボルを正確に検出可能なサンプリングタイミングを求めることは困難である。従って、正確なシンボル同期は難しく、フレーム同期の精度は低下してしまう。
本発明は、この問題を解決するためになされたものである。本発明は、マルチパスフェージング環境下においても、低コストでかつ小規模の回路により同期を高精度に確立できる通信システム、それに用いられる送信器と受信器、及び通信方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の通信システムは、
送信対象のデータよりも伝送速度が低い第1の同期用ビット列を生成する低速ビット列生成部と
前記データと伝送速度が同じ第2の同期用ビット列を生成するビット列生成部と
前記第1の同期用ビット列、前記第2の同期用ビット列、及び前記データをフレーム化して変調することによりベースバンド信号を生成し、前記ベースバンド信号をアップコンバートしてRF信号に変換し、前記RF信号を無線送信する無線送信部と、
を有する送信器と、
前記無線送信部により無線送信されたRF信号を受信しダウンコンバートすることによりベースバンド信号を抽出する無線受信部と
前記無線受信部により抽出されたベースバンド信号を、前記データの1シンボルを複数のサンプリングタイミングでサンプリングし、かつM(M:2以上の整数)ビットで量子化するオーバサンプリング部と、
前記オーバサンプリング部により量子化されたベースバンド信号を検波する検波部と
前記検波部により検波されたベースバンド信号中の前記第1の同期用ビット列を検出し、その検出結果に基づいて、前記ベースバンド信号中の前記第2の同期用ビット列が存在する範囲を予測する低速ビット列検出部と
前記低速ビット列検出部による予測範囲内の前記ベースバンド信号のサンプル値列について、検波されたサンプル値を2値に置き換えることなく、そのままの値で用いて、前記サンプル値列と予め記憶している既知の前記第2の同期用ビット列との相関値を前記サンプリングタイミング毎に算出し、その算出された相関値に基づいてシンボル同期とフレーム同期とを確立する同期確立部と、
を有する受信器と、
を備えことを特徴とする。
前記同期確立部は、前記複数のサンプリングタイミングの前記相関値をそれぞれ算出する複数の相関値算出部を有し、前記複数の相関値算出部は、前記相関値の算出処理を並列的に実行することが好ましい。
前記無線送信部は、前記第2の同期用ビット列を、前記サンプリングタイミングの数以上の回数、連続して送信し、前記同期確立部は、前記予測範囲内で、前記相関値を算出するサンプリングタイミングを、前記第2の同期用ビット列の長さ毎に順に切り替えるタイミング設定部を有することが好ましい。
前記同期確立部は、前記サンプリングタイミング毎に前記相関値が最大値となり前記予測範囲内の最大値候補となるタイミングを検出し、それらのタイミング間隔を計測するタイミング間隔検出部をさらに有し、前記タイミング間隔検出部により計測されたタイミング間隔が規定範囲内でない場合、本来とは異なるタイミングで前記相関値が最大となったサンプリングタイミングの該最大値を前記予測範囲内の最大値候補から除外し、残った前記最大値候補の中で最も大きい最大値候補のサンプリングタイミングをシンボル同期タイミングに設定し、その最大値が得られたタイミングをフレーム同期タイミングに設定することが好ましい。
前記サンプリングタイミングの数をnとし、n=m×p(m、p:2以上の整数)とした場合、前記無線送信部は、前記第2の同期用ビット列を、m以上の回数、連続して送信し、前記同期確立部は、前記予測範囲内でp個のサンプリングタイミングの前記相関値をそれぞれ算出し該相関値の算出処理を並列的に実行するp個の相関値算出部と、前記p個の相関値算出部により前記相関値が算出されるサンプリングタイミングを、前記予測範囲内で前記第2の同期用ビット列の長さ毎に順に切り替えるタイミング設定部を有することが好ましい。
前記同期確立部は、前記相関値が前記予測範囲内で最大となったサンプリングタイミングをシンボル同期タイミングに設定し、該相関値が前記予測範囲内で最大となったタイミングをフレーム同期タイミングに設定することが好ましい。
前記同期確立部は、前記相関値が相関閾値以上であれば、その相関値のサンプリングタイミングをシンボル同期タイミングに設定し、該相関値が相関閾値以上となったタイミングをフレーム同期タイミングに設定することが好ましい。
前記同期確立部は、前記相関値が相関閾値以上であり、かつ前記予測範囲内で最大となったサンプリングタイミングをシンボル同期タイミングに設定し、該相関値が相関閾値以上であって前記予測範囲内で最大となったタイミングをフレーム同期タイミングに設定することが好ましい。
前記同期確立部は、前記相関値の算出処理において、前記サンプル値列と前記第2の同期用ビット列とについて、時系列順で互いに同じ順番のサンプル値とビットの値とを乗算し、それらの乗算結果を、1つのレジスタを用いて累積加算することが好ましい。
本発明の通信方法は、
送信対象のデータよりも伝送速度が低い第1の同期用ビット列を生成する低速ビット列生成ステップと、
前記データと伝送速度が同じ第2の同期用ビット列を生成するビット列生成ステップと、
前記第1の同期用ビット列、前記第2の同期用ビット列、及び前記データをフレーム化して変調することによりベースバンド信号を生成し、前記ベースバンド信号をアップコンバートしてRF信号に変換し、前記RF信号を無線送信する無線送信ステップと、
を有する送信ステップと、
前記無線送信ステップにより無線送信されたRF信号を受信してダウンコンバートすることによりベースバンド信号を抽出する無線受信ステップと、
前記無線受信ステップにより抽出されたベースバンド信号を前記データの1シンボルを複数のサンプリングタイミングでサンプリングし、かつM(M:2以上の整数)ビットで量子化するオーバサンプリングステップと、
前記オーバサンプリングステップにより量子化されたベースバンド信号を検波する検波ステップと、
前記検波ステップにより検波されたベースバンド信号中の前記第1の同期用ビット列を検出し、その検出結果に基づいて、前記ベースバンド信号中の前記第2の同期用ビット列が存在する範囲を予測する低速ビット列検出ステップと、
前記低速ビット列検出ステップによる予測範囲内の前記ベースバンド信号のサンプル値列について、検波されたサンプル値を2値に置き換えることなく、そのままの値で用いて、前記サンプル値列と予め記憶している既知の前記第2の同期用ビット列との相関値を前記サンプリングタイミング毎に算出し、その算出された相関値に基づいてシンボル同期とフレーム同期とを確立する同期確立ステップと、
を有する受信ステップと、
を含むことを特徴とする。
本発明によれば、マルチパスフェージングによるシンボル間干渉の影響を受け難い第1の同期用ビット列に基づいて第2の同期用ビット列の存在する範囲が予測されるので、第2の同期用ビット列の検出の正確さが増す。従って、その予測範囲内の信号に基づいて同期を確立しようとすることで同期確立精度を向上できる。また、同期確立精度の向上に必要な処理は、OFDM方式等のマルチキャリア技術と比べて簡単で済み、その結果、回路規模を小さくすることができ、また、回路の低コスト化を図ることができる。しかも、予測範囲内の信号のサンプル値列について、サンプル値はそのままの値で用いられ、相関値が算出される。従って、マルチパスフェージングの影響により受信信号波形が歪んだとしても、従来のようにサンプル値を2値化してから相関値を算出する場合と比べ2値化時の丸め込みによる相関値の誤差が無くなる。そのため、その相関値に基づいてなされる同期確立の精度をさらに向上することができる。
本発明の一実施形態に係る通信システムのブロック図。 上記通信システムのベースバンド信号のフレーム構成図。 上記通信システムの受信器によるユニークワード及びデータへのサンプリングタイミングを示す図。 上記受信器による低速ユニークワード及びユニークワードへのサンプリングタイミングを示す図。 上記受信器の低速ユニークワード検出回路のブロック図。 上記受信器の同期確立回路のブロック図。 上記低速ユニークワード検出回路の相関値算出方法を示す図。 上記同期確立回路の相関値算出方法を示す図。 上記通信システムの送信器におけるベースバンド信号の送信処理のフローチャート。 上記受信器におけるベースバンド信号の受信処理のフローチャート。 上記同期確立回路におけるベースバンド信号への同期確立処理のフローチャート。 上記受信器における受信信号に対する相関値の変動を示す図。 (a)乃至(d)は上記同期確立回路の相関値算出手法について説明するための図。 (a)乃至(d)は上記同期確立回路の相関値算出手法について説明するための別の図。 上記実施形態の第1の変形例に係る通信システムの受信器における受信信号に対する相関値の変動を示す図。 本変形例の比較例に係る通信システムの受信器における受信信号に対する相関値の変動を示す図。 上記実施形態の第2の変形例に係る通信システムの同期確立回路のブロック図。 上記同期確立回路における複数のサンプリングタイミングの相関値算出処理の概念図。 上記同期確立回路におけるベースバンド信号への同期確立処理のフローチャート。 上記実施形態の第3の変形例に係る通信システムのベースバンド信号のフレーム構成図。 上記通信システムの同期確立回路のブロック図。 上記同期確立回路におけるベースバンド信号への同期確立処理のフローチャート。 上記同期確立回路における相関値算出対象のサンプリングタイミングを順次切り替えたときにサンプリングタイミング毎に相関値が正しいタイミングで最大となった場合のタイミング間隔を示す図。 上記同期確立回路における相関値算出対象のサンプリングタイミングを順次切り替えたときに相関値が誤ったタイミングで最大となった場合のタイミング間隔を示す図。 上記実施形態の第4の変形例に係る通信システムの同期確立回路のブロック図。 上記同期確立回路におけるベースバンド信号への同期確立処理のフローチャート。 上記実施形態の第5の変形例に係る通信システムの同期確立回路のブロック図。 上記通信システムのベースバンド信号のフレーム構成図。 上記実施形態の第6の変形例に係る通信システムの同期確立回路のブロック図。 上記同期確立回路におけるベースバンド信号への同期確立処理のフローチャート。 上記同期確立回路により同期が確立される場合の相関値変動を示す図。 上記同期確立回路により同期が確立されない場合の相関値変動を示す図。 上記実施形態の第7の変形例に係る通信システムの同期確立回路のブロック図。 上記同期確立回路におけるベースバンド信号への同期確立処理のフローチャート。 上記同期確立回路により同期が確立される場合の相関値変動を示す図。 上記実施形態の第8の変形例の通信システムにおける相関値算出方法を説明するための図。 従来のフレーム同期処理のフローチャート。 マルチパスフェージングが通信に与える影響について説明するための図。 伝送速度の速い信号がマルチパスに起因して遅延したときの受信器による受信信号を示す図。 伝送速度の遅い信号がマルチパスに起因して遅延したときの受信器による受信信号を示す図。
図1は、本発明の一実施形態に係る通信システムの構成を示す。その通信システム1は、無線方式で通信する送信器2と受信器3とにより構成される。送信器2は、送信対象のデータを変調してシンボル列を生成し、そのシンボル列で構成されるベースバンド信号をアップコンバートしてRF信号に変換し、そのRF信号を無線送信する。ベースバンド信号は、所定データ長のフレーム単位で伝送される。フレームのデータ長は、複数パターンあってもよい。受信器3は、送信器2から送信されたRF信号を受信し、その受信されたRF信号をダウンコンバートすることによりベースバンド信号を取得し、その取得したベースバンド信号を検波し、データを読み取る。
ところで、送信器2と受信器3との間の通信は無線式であることから、当初、受信器3は、送信器2から信号が送信されるタイミングを知得できておらず、非同期の状態にある。そのため、受信器3においてベースバンド信号からデータを読み取るためには、ベースバンド信号を検波するだけでなく、送信器2と受信器3との間でシンボル同期及びフレーム同期を確立する必要がある。
そこで、本実施形態では、図2に示されるように、フレームF1の先頭に同期確立用の低速ユニークワードU1(第1の同期用ビット列)及びユニークワードU2(第2の同期用ビット列)が付加されている。低速ユニークワードU1は、伝送速度がデータD1よりも低くなるように設定され、ユニークワードU2は、伝送速度がデータD1と略同じとなるように設定されている。低速ユニークワードU1は、ユニークワードU2と比べると、伝送速度が低く、シンボル長が長い。送信器2は、低速ユニークワードU1、ユニークワードU2及び送信対象のデータD1をフレーム化して変調し、ベースバンド信号とする。低速ユニークワードU1及びユニークワードU2は、図示のように0と1とを交互に繰り返す信号に限定されない。受信器3は、ベースバンド信号を検波し、その検波したベースバンド信号中の低速ユニークワードU1を検出し、その検出結果に基づいて、ベースバンド信号中のユニークワードU2が存在する範囲を予測する。そして、受信器3は、その予測した範囲内に存在するベースバンド信号と予め記憶している既知のユニークワードU2との相関値に基づいてシンボル同期とフレーム同期とを確立する。以下、単に同期と称する場合は、シンボル同期及びフレーム同期を総じて指すものとする。以下、図1の説明に戻るが、適宜、図2を再び参照する。
送信器2は、低速ユニークワードU1を生成する低速ユニークワード生成回路21(低速ビット列生成部)と、ユニークワードU2を生成するユニークワード生成回路22(ビット列生成部)と、送信回路23(無線送信部)とを有する。低速ユニークワード生成回路21は、低速ユニークワードU1の伝送速度をデータD1の伝送速度の1/k(k:1よりも大きい数)に設定する。この設定により、低速ユニークワードU1のシンボル周波数はデータD1のシンボル周波数の1/k倍とされ、低速ユニークワードU1のシンボル長はデータD1のシンボル長のk倍とされる。シンボル周波数は、1秒間に伝送されるシンボルの数のことである。すなわち、伝送速度が低く設定されることにより、シンボル周波数が低くなり、一方、伝送速度が高く設定されることにより、シンボル周波数が高くなる。ユニークワード生成回路22は、ユニークワードU2の伝送速度をデータD1の伝送速度と略同じに設定するので、ユニークワードU2とデータD1との間でシンボル周波数及びシンボル長は互いに等しくなる。送信回路23は、低速ユニークワードU1、ユニークワードU2及びデータD1をフレーム化し、それらを変調することによりベースバンド信号を生成する。また、送信回路23は、そのベースバンド信号をアップコンバートしてRF信号に変換し、そのRF信号をアンテナ24から受信器3に無線送信する。
受信器3は、送信回路23により無線送信されたRF信号を受信アンテナ30を介して受信してダウンコンバートし、ベースバンド信号を取得する受信回路31(無線受信部)を備える。また、受信器3は、受信回路31により取得されたベースバンド信号をAD変換するADコンバータ32(サンプリング部)を備える。さらに、受信器3は、ADコンバータ32を通過したベースバンド信号への同期を確立する同期回路33と、同期回路33により同期が確立されたベースバンド信号を処理する信号処理回路34とを備える。
ADコンバータ32は、ベースバンド信号をAD変換する際、ユニークワードU2及びデータD1のシンボル周波数よりも高いサンプリング周波数で、ベースバンド信号をオーバサンプリングする。そして、ADコンバータ32は、そのオーバサンプリングにより得られるベースバンド信号のサンプル値を、M(M:2以上の整数)ビットで量子化する。
ここで、ADコンバータ32のサンプリング処理について図3を参照して説明する。図3には、サンプリング対象がユニークワードU2である場合と、サンプリング対象がデータD1である場合を示す。これら2つの場合のサンプリング処理は共通する。ADコンバータ32は、ユニークワードU2及びデータD1の各々の1シンボルSbを複数のタイミングでサンプリング可能な複数のサンプリングタイミングでもって、ベースバンド信号B1全体をサンプリングする。詳しくは、ADコンバータ32は、ベースバンド信号B1の信号値を、1シンボルSbにつき、例えば4つのサンプリングタイミング(0)〜(3)でサンプリングする(4倍サンプリング)。それらのサンプリングタイミング(0)〜(3)は時間的に等間隔にずれており、4倍サンプリングの場合、その間隔はシンボルSbの周期の1/4であり、すなわち、ベースバンド信号B1がシンボルSbの周波数の4倍の周波数でサンプリングされる。1シンボルSbに対するサンプリングタイミングの数は、上記4つに限定されず、複数であればよい。本実施形態では、サンプリングタイミング(0)〜(3)の中から、シンボルSbの値を正確に捉え得るサンプリングタイミングが検出され、そのサンプリングタイミングがシンボル同期タイミングに設定され、それにより、シンボル同期が確立される。
図4に示されるように、低速ユニークワードU1のシンボル長T1はデータD1及びユニークワードU2のシンボル長T2のk倍である。従って、上述した4倍サンプリング処理により、低速ユニークワードU1は、1シンボルにつき4×k個のサンプリングタイミングでサンプリングされる。なお、低速ユニークワードU1及びユニークワードU2は、図示されたビット数に限定されない。以下、図1の説明に戻る。
同期回路33は、受信回路31により受信されたベースバンド信号を検波する検波回路35(検波部)と、検波回路35により検波されたベースバンド信号中の低速ユニークワードU1を検出する低速ユニークワード検出回路36(低速ビット列検出部)とを有する。検波回路35は、ADコンバータ32により量子化されたベースバンド信号のサンプル値列を遅延検波等により検波(復号)する。低速ユニークワード検出回路36は、低速ユニークワードU1の検出結果に基づいて、ベースバンド信号におけるユニークワードU2が存在する範囲を予測する。また、同期回路33は、低速ユニークワード検出回路36により予測された範囲内に存在するベースバンド信号と予め記憶している既知のユニークワードU2との相関値を算出する同期確立回路37(同期確立部)を有する。同期確立回路37は、その算出された相関値に基づいてシンボル同期及びフレーム同期を確立する。
図5は、低速ユニークワード検出回路36の構成を示す。低速ユニークワード検出回路36は、ビット列抽出回路(以下、抽出回路という)36a、記憶回路36b、相関値算出回路(以下、算出回路という)36c、閾値設定回路36d、比較回路36e及び予測回路36fを有する。
抽出回路36aは、検波回路35により検波されたサンプル値列から、4×k個のサンプリングタイミングのサンプル値列をサンプリングタイミング毎に抽出する。その抽出されるサンプル値列のサンプル値の数は、低速ユニークワードU1のビット数と同じ数に設定されている。記憶回路36bは、既知の低速ユニークワードU1のビット列を予め記憶している。
算出回路36cは、抽出回路36aにより抽出されたサンプル値列と、記憶回路36bに予め記憶されている低速ユニークワードU1のビット列との相関値をサンプリングタイミング毎に算出する。算出回路36cは、抽出回路36aにより抽出されたサンプル値列と、記憶回路36bに記憶されている低速ユニークワードU1とにおいて、時系列順で同じ順番のサンプル値とビット値とを乗算し、それらの乗算結果の総和を算出し相関値とする。このとき、実際の演算においては、サンプル値列と低速ユニークワードU1との乗算に相当する信号処理が実行される。算出回路36cにより算出される相関値は、抽出回路36aにより抽出されるサンプル値列が低速ユニークワードU1のビット列に近づくほど、高くなる。記憶回路36bに予め記憶されている低速ユニークワードU1の各ビットの値は、0又は1の2値で構成される理想値である。この2値の0と1とは、それぞれ、算出回路36cにおける所定の信号処理にて、絶対値が同じで正負の符号が異なる2値、例えば−1と+1と同じ扱いになるように変換される。この変換処理のなされた値がビットの値として算出回路36cによる相関値算出処理に用いられる。
閾値設定回路36dは、不図示の操作部又はインタフェース部からの入力に基づき、相関値の閾値を予め設定している。その設定された閾値(以下、第1設定閾値という)は、取り得る最大の相関値(理想相関値)の絶対値に1以下の係数、例えば0.7を乗じた値となるように信号処理で制御される。第1設定閾値をそのような値とする理由は、受信信号波形が歪んで相関値が小さくなったとしても、第1設定閾値は、低速ユニークワードU1の相関値とノイズの相関値との区別が可能なレベルであれば、理想相関値と完全に一致していなくてもよいからである。比較回路36eは、算出回路36cにより算出された相関値と第1設定閾値とをサンプリングタイミング毎に比較し、その算出された相関値が第1設定閾値以上であるか否かを判断する。比較回路36eにより、相関値が第1設定閾値以上であると判断されたとき、予測回路36fは、低速ユニークワードU1が検出されたと認識し、ベースバンド信号中のユニークワードU2が存在する範囲を予測する。
図6は、同期確立回路37の構成を示す。同期確立回路37は、ビット列抽出回路(以下、抽出回路という)37a、記憶回路37b、相関値算出回路(以下、算出回路という)37c、最大値抽出回路(以下、抽出回路という)37d、同期検出回路37e及び同期設定回路37fを有する。
抽出回路37aは、予測回路36fによる予測範囲内のベースバンド信号のサンプル値列から、各サンプリングタイミング(0)〜(3)のサンプル値列をサンプリングタイミング毎に抽出する。その抽出されるサンプル値列のサンプル値数は、ユニークワードU2のビット数と同じである。記憶回路37bは、既知のユニークワードU2を予め記憶している。
ところで、抽出回路37aにより抽出される各サンプリングタイミング(0)〜(3)のサンプル値列は、サンプリングタイミング毎に、ユニークワードU2を1シンボルにつき1回サンプリングして得たサンプル値列である。算出回路37cは、それらのサンプル値列と、記憶回路37bに予め記憶されているユニークワードU2のビット列との相関値をサンプリングタイミング毎に算出する。この算出処理において、算出回路37cは、上記サンプル値列とユニークワードU2とにおいて、時系列順で同じ順番のサンプル値とビット値とを乗算し、それらの乗算結果の総和を算出して相関値とする。このとき、実際の演算においては、上記サンプル値列とユニークワードU2との乗算に相当する信号処理が実行される。算出回路37cにより算出される相関値は、上記サンプル値列がユニークワードU2に近いほど、高くなる。記憶回路37bに予め記憶されているユニークワードU2の各ビットの値は、0又は1の2値で構成される理想値である。この2値の0と1とは、それぞれ、算出回路37cにおける所定の信号処理にて、絶対値が同じで正負の符号が異なる2値、例えば−1と+1と同じ扱いになるように変換される。この変換処理のなされた値がビットの値として算出回路37cによる相関値算出処理に用いられる。
抽出回路37dは、算出回路37cにより算出された相関値のうち、予測回路36fによる予測範囲内で最大となった相関値を抽出する。同期検出回路37eは、抽出回路37dにより抽出された相関値のサンプリングタイミングをシンボル同期タイミングとして検出する。また、同期検出回路37eは、相関値が上記予測範囲内で最大となったタイミングをフレーム同期タイミングとして検出する。
同期設定回路37fは、同期検出回路37eによりシンボル同期タイミングとして検出されたサンプリングタイミングを、検波回路35により検波されたベースバンド信号のシンボル同期タイミングに設定する。また、同期設定回路37fは、同期検出回路37eによりフレーム同期タイミングとして検出されたタイミングを、検波回路35により検波されたベースバンド信号のフレーム同期タイミングに設定する。このようにして、同期設定回路37fは、算出回路37cにより算出された相関値に基づいてシンボル同期タイミング及びフレーム同期タイミングを設定し、同期を確立する。
同期設定回路37fは、同期確立後、シンボル同期タイミングの検波後の各サンプル値を、検波後のベースバンド信号の各シンボル値として抜き出し、出力する。例えば、サンプリングタイミング(0)〜(3)のうち、サンプリングタイミング(1)がシンボル同期タイミングに設定された場合、同期設定回路37fは、サンプリングタイミング(1)でサンプリングされる各サンプル値を、シンボル値として出力する。従って、同期設定回路37fから出力される信号は、検波後のベースバンド信号をシンボル周波数の1倍の周波数でサンプリングしたサンプル値列(ベースバンド信号を1倍サンプリングしたサンプル値列)となる。同期設定回路37fは、他のサンプリングタイミングのサンプル値列、すなわち、上記の例におけるサンプリングタイミング(0)、(2)、(3)のサンプル値列については出力しない。従って、同期設定回路37fの出力に対する後段の処理は、1つのサンプリングタイミングに対してのみでよくなり、処理負荷が軽減される。
図7は、算出回路36cによる相関値の算出手法を示す。算出回路36cは、抽出回路36aにより抽出されたサンプル値列について、Mビットで量子化されているサンプル値を−1又は1の2値に置き換え、サンプル値列と低速ユニークワードU1との相関値を算出する。この算出処理においては、検波後のサンプル値を2値化により硬判定した結果が用いられる。本実施形態においては、上記算出処理で、回路規模縮小化のため硬判定を実施しているが、検波後のサンプル値を2値化せずにそのままの値で用いる軟判定であってもよい。低速ユニークワードU1は、図示のビット数に限定されない。
図8は、算出回路37cによる相関値の算出手法を示す。算出回路37cは、抽出回路37aにより抽出されたサンプル値列について、Mビットで量子化されているサンプル値を−1又は1の2値に置き換えることなく、そのままの値で用いて、サンプル値列とユニークワードU2のビット列との相関値を算出する。この算出処理では、検波後のサンプル値を軟判定することにより量子化された検波後のサンプル値がそのまま用いられることから、そのサンプル値が2値のいずれであるかについての確かさがそのまま用いられる。ユニークワードU2は、図示のビット数に限定されない。
次に、通信システム1における通信処理について、図1及び図2に加えて、図9及び図10を参照して説明する。図9は、送信器2の各回路の連携による信号の送信ステップを示し、図10は、受信器3の各回路の連携による受信ステップを示す。
図9に示されるように、低速ユニークワード生成回路21は、低速ユニークワードU1を生成し(S11;低速ビット列生成ステップ)、ユニークワード生成回路22は、ユニークワードU2を生成する(S12;ビット列生成部)。その後、送信回路23は、低速ユニークワードU1、ユニークワードU2及びデータD1をフレーム化し、変調してベースバンド信号を生成する(S13;無線送信ステップ)。そして、送信回路23は、ベースバンド信号をアップコンバートしてRF信号に変換し、そのRF信号を無線送信する(S14;無線送信ステップ)。その無線送信の際、低速ユニークワードU1、ユニークワードU2及びデータD1は、この順に送信される。
図10に示されるように、受信回路31は、RF信号を受信し、その受信したRF信号をダウンコンバートして、ベースバンド信号を取得し(S21;無線受信ステップ)、ADコンバータ32は、その取得されたベースバンド信号をAD変換する(S22)。検波回路35は、そのAD変換後のベースバンド信号を検波する(S23;検波ステップ)。そして、低速ユニークワード検出回路36が、S23で検波されたベースバンド信号中の低速ユニークワードU1を検出したとする(S24でYes)。そのとき、低速ユニークワード検出回路36は、その検出結果に基づいて、ベースバンド信号におけるユニークワードU2が存在する範囲を予測する(S25;低速ビット列検出ステップ)。同期確立回路37は、S25による予測範囲内に存在するベースバンド信号とユニークワードU2のビット列との相関値を算出し、その算出された相関値に基づいてシンボル同期及びフレーム同期を確立する(S26;同期確立ステップ)。
次に、同期確立回路37の各回路の連携による同期確立処理について、図2、図3、図5及び図6に加えて、図11を参照して説明する。図11は、その同期確立処理の手順を示す。ここで、ユニークワードU2のビット数をNとする。
抽出回路37aは、予測回路36fによる予測範囲内のベースバンド信号のサンプル値列から、各サンプリングタイミング(0)〜(3)につき、Nビットのサンプル値列を順次抽出する(S31)。算出回路37cは、S31で抽出されたサンプル値列と、記憶回路37bに予め記憶されているユニークワードU2のビット列との相関値を算出する(S32)。相関値の算出はサンプリングタイミング毎に実行される。
抽出回路37dは、S32で算出された相関値のうち、上記予測範囲内で最大となった相関値を抽出する(S33)。同期検出回路37eは、S33で抽出された相関値のサンプリングタイミングをシンボル同期タイミングとして検出する。また、同期検出回路37eは、相関値が上記予測範囲内で最大となったタイミングをフレーム同期タイミングとして検出する(S34)。同期設定回路37fは、検波回路35による検波後のサンプル値列に対して、S34で検出されたシンボル同期タイミング及びフレーム同期タイミングを設定し、同期を確立する(S35;同期確立ステップ)。
本実施形態において、低速ユニークワードU1は、ユニークワードU2及びデータD1と比べて、伝送速度が遅く、シンボル長が長くなる。そのため、低速ユニークワードU1の受信信号波形がマルチパスフェージングに起因して歪んでしまったとしても、シンボル長に対する受信信号波形の歪みをユニークワードU2よりも相対的に小さくすることができる。従って、マルチパスフェージングによる低速ユニークワードU1への影響を少なくすることができる。その結果として、低速ユニークワードU1を正確に検出することができ、その検出に基づいて、ユニークワードU2が存在する範囲を予測することで、ユニークワードU2の検出の正確さが増す。従って、その予測範囲内のベースバンド信号と既知のユニークワードU2との相関値を基に同期を確立しようとすることで、図12に示すように予測範囲A1外で相関値が予測範囲A1内の最大値Cmaxと同じになっても、そのタイミングでの誤同期を防止できる。そのため、誤同期の確率を低減することができ、同期確立精度を向上させることができる。また、図12では、フレームF1受信中の誤同期が防止される例を示したが、その例と同様に、フレームF1を受信していないときの雑音等に起因する誤同期も防止できる。また、同期確立精度の向上に必要な処理は、OFDM方式等のマルチキャリア技術と比べて簡単で済み、その結果、回路規模を小さくすることができ、また、回路の低コスト化を図ることができる。なお、予測範囲A1は、ユニークワードU2全体が存在し得る範囲であるが、実際に相関値が最大となるは、ユニークワードU2を全て受信し終えたタイミングとなる。そのため、上記図12では、予測範囲A1を、ユニークワードU2の最後のシンボル付近に示す。
また、サンプリングタイミング(0)〜(3)のうち、いずれかのサンプリングタイミングの相関値が予測範囲A1内で最大になれば、そのサンプリングタイミングがシンボル同期タイミングに設定される。そして、その相関値が最大になったタイミングがフレーム同期タイミングに設定される。従って、シンボル同期もフレーム同期も同時に確立することができ、それらの同期確立に必要な時間を短縮することができ、処理を高速化することができる。また、シンボル同期を確立するのに、ベースバンド信号の先頭に、1と0とを交互に繰り返す信号を配置してゼロクロスを検出する必要がなくなる。従って、1と0とを交互に繰り返す信号が不要になると共に、ゼロクロス検出回路を設けなくて済む。また、ノイズの影響により相関値が減少した場合であっても、同期を確立することができる。
また、検波後のベースバンド信号のサンプル値列において、サンプル値はMビットで量子化されており、算出回路37cにより、2値化されずにそのままの値で用いられ、相関値が算出される。従って、マルチパスフェージングに起因して受信ベースバンド信号波形が歪んだとしても、量子化されたサンプル値を2値に変換してから相関値を算出する場合と比べ、2値化時の丸め込みによる相関値の誤差が無くなる。従って、相関値に基づいてなされる同期確立の精度向上を図ることができる。また、同期確立の精度向上に必要な処理は、OFDM方式等のマルチキャリア技術と比べて簡単で済み、従って、回路規模を小さくすることができ、また、回路の低コスト化を図ることができる。
算出回路37cの算出手法による効果をさらに説明する。その算出手法の比較対象として、サンプル値を、閾値を0として1又は−1の2値に置き換え、いわゆる硬判定をしてから算出した相関値の例を2つ、図13(a)(b)に示す。これらの例において、ユニークワードU2のビット列は1、−1、1の3ビット構成とする。ユニークワードU2の各ビットの値及びビット数はこれに限定されない。以下、サンプル値を2値に置き換えて相関値を算出する方法を2値化算出手法と呼ぶこととする。
図13(a)は、抽出されたサンプル値列が、受信信号中のユニークワードU2のサンプル値列であって、例えば0.8、−0.3、−0.1である場合を示す。この例において、サンプル値−0.1は、理想値が1であり、理想値と比べて符号が反転しているが、閾値との差は0.1だけである。しかしながら、サンプル値−0.1は、0を閾値とした−1又は1への2値化により−1に丸め込まれて、閾値との差は1と見なされる。その結果、抽出されたサンプル値列の相関値は1.0になる。
一方、図13(b)は、抽出されたサンプル値列が、受信信号中のユニークワードU2ではない他の信号のサンプル値列であって、例えば0.8、−0.3、−0.7である場合を示す。この場合の相関値も1.0になる。
これらの結果に示されるように、2値化算出手法では、ユニークワードU2を受信したときの相関値と、他の信号を受信したときの相関値との差が小さくなることがあり、上記の例が示す通り、時には0になる。従って、受信信号においてユニークワードU2と他の信号とを識別し難いことがあり、誤同期の生じる虞がある。
これに対して、算出回路37cの算出手法では、図13(a)(b)と同じ条件であっても、図13(c)(d)に示されるように、相関値は、それぞれ、1.0、0.4となり、それぞれの場合の相関値の差が0.6になる。この結果に表されるように、本実施形態の演算手法では、ユニークワードU2を受信したときの相関値と、他の信号を受信したときの相関値との差が大きくなる。そのため、受信信号においてユニークワードU2と他の信号とを識別し易くなり、同期精度が高くなる。
ところで、2値化算出手法においては、図14(a)(b)に示されるように、サンプル値が例えば0.8、−0.3、0.1であっても、又は0.9、−0.9、0.9であっても、相関値は3.0になり、同じになる。相関値の第1設定閾値を例えば2.0とした場合、図14(a)(b)のサンプリングタイミングでは共に相関値が第1設定閾値以上となることから、いずれのサンプリングタイミングが良いかを判断できない。後者のサンプリングタイミングのサンプル値列の方がユニークワードU2に近いので、そのサンプル値列が抽出されたタイミングを同期タイミングに設定する方がより適切である。しかしながら、両者のサンプル値列の相関値が等しいので、それは難しい。
一方、本実施形態の演算手法においては、図14(c)(d)に示されるように、上記2例の場合の相関値はそれぞれ、1.2、2.7になり、いずれのサンプリングタイミングを選択すれば良いかを判断することができる。このように、本実施形態の演算手法では、サンプル値列に応じて、細かく相関値が算出されるので、その相関値に基づいて、より適切なタイミングを同期タイミングとして設定でき、従って、同期精度がさらに高くなる。
なお、上記の図14(a)(c)はそれぞれ、図13(a)(c)において−0.1のサンプル値が、代わりに、0.1であって、より理想値1に近かった場合を示している。図14(a)に示されるように、2値化算出手法の場合、サンプル値が0.2だけしか理想値に近づいていないにも係らず、相関値は、2.0(=3.0−1.0)も増える。一方、図14(c)に示されるように、本実施形態の演算手法の場合には、相関値が1.2になり、相関値の増加分は0.2(=1.2−1.0)にとどまる。
この2例を比べて分かるように、2値化算出手法では、サンプル値が閾値付近で少し変わるだけで、相関値が大幅に上昇することがあり、そのため、それほど適切でないタイミングが同期タイミングに設定されてしまい、同期精度が低下する虞がある。一方、本実施形態の演算手法では、サンプル値に応じて適正に相関値が算出されることから、より適切なタイミングを同期タイミングに設定することができ、同期精度がさらに向上する。
次に、上記実施形態の各変形例について図面を参照して説明する。上記実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、その構成について説明する際は、適宜、図1乃至図6を再び参照する。以下、上記実施形態と相違する構成及び処理についてのみ説明する。
(第1の変形例)
図15は、第1の変形例に係る通信システムの受信器3による受信信号、及びその受信信号とユニークワードU2のビット列との相関値を示す。本変形例において、ユニークワードU2は、疑似ランダム信号、例えば15ビットのM系列により構成される。M系列のビット数はこれに限定されない。送信器2の送信回路23は、ユニークワードU2であるM系列を連続して繰り返し送信し、例えば3回続けて送信する。連続送信されるM系列は互いに同じ信号である。受信器3の受信回路31は、M系列を連続して3回受信する。受信器3の記憶回路37bは、送信回路23から送信されるM系列と同一のM系列全体又はその一部をユニークワードU2として予め記憶しており、算出回路37cは、そのM系列と、受信回路31による受信信号のサンプル値列との相関値を算出する。
M系列は、1と0の2値で構成されており、0の数が1の数よりも1つだけ多い。この2値の0と1とは、それぞれ、算出回路37cにおける所定の信号処理にて、絶対値が同じで正負の符号が異なる2値、例えば−1と+1と同じ扱いになるように変換される。その変換後のM系列の各ビットの総和を求めると、その総和は−1になる。そして、M系列と、そのM系列を巡回シフトさせたM系列とについては、互いに同じ順のビット同士を乗算すると、その乗算により得られるビット列が、元のM系列をさらに巡回シフトさせたものと同じになるという特性がある。そのため、そのビット列の各ビットの総和も−1になる。
予測回路36fは、低速ユニークワードU1の検出時に、ベースバンド信号中の2つ目のM系列が存在する範囲を予測する。ここで、その予測範囲をA2とする。その予測範囲A2内のベースバンド信号の受信中、ベースバンド信号内のM系列が理想的な値のままであれば、2つ目のM系列の受信時に、ベースバンド信号とユニークワードU2とが一致し、M系列の上記特性により、相関値は15になる。一方、その受信時の前後では、相関値は、M系列とそのM系列を巡回シフトさせたものとをビット毎に乗算して得たビット列の各ビットの総和になることから、その相関値は−1になる。なお、予測範囲A2は、2つ目のM系列全体が存在し得る範囲であるが、実際に相関値が最大となるのは、そのM系列を全て受信し終えたタイミングであるので、上記図15では、予測範囲A2を、2つ目のM系列の最後のシンボル付近に示す。
ここで、本変形例の比較例を図16に示す。図16に示されるように、送信器がM系列を1回だけ送信し、その前後にはその他の信号を送信した場合、受信器によるM系列の受信タイミングA3での相関値は15になる。しかしながら、その受信時の前後では相関値が乱れ、M系列の受信時以外でも相関値が大きくなってしまう可能性がある。
このような例と比べて、本変形例では、受信器3がユニークワードU2(M系列)を受信したときの相関値と、その他の信号を受信したときの相関値(一致度)との差が確実に大きくなる。特に、受信器3が3つのユニークワードU2を連続して受信する場合に、2つ目のユニークワードU2を受信したときの相関値と、その前後の他の信号を受信したときの相関値との差が確実に大きくなる。従って、マルチパスフェージング又は雑音等に起因してその差が多少小さくなったとしても、ユニークワードU2の存在を予測する範囲を例えば2つ目のユニークワードU2が存在し得る範囲に限定することで、ユニークワードU2と他の信号とを確実に判別できる。そのため、同期精度の向上を図ることができる。
(第2の変形例)
図17は、第2の変形例に係る通信システム1の同期確立回路37の構成を示す。その同期確立回路37は、例えば4つのタイミング別相関値算出回路(以下、算出回路という)37gを有する。それらの算出回路37gは、予測回路36f(上記図5を参照)による予測範囲内で、複数のサンプリングタイミング、詳しくはサンプリングタイミング(0)〜(3)の相関値をそれぞれ算出し、それらの相関値の算出処理を並列的に実行する。
算出回路37gは、それぞれ、サンプリングタイミング(0)〜(3)に対応付けられ、上記の抽出回路37a、記憶回路37b及び算出回路37cにより構成される。抽出回路37aは、レジスタ37hを有する。抽出回路37aは、それぞれ、予測回路36fによる予測範囲内から、サンプリングタイミング(0)〜(3)のうち、算出回路37gに対応付けられたサンプリングタイミングのサンプル値列だけを抽出し、レジスタ37hに格納する。記憶回路37bは、図示のように、各算出回路37gにそれぞれ設けられていてもよいし、1つの記憶回路37bをそれらの算出回路37gで共用されていてもよい。算出回路37cは、それぞれ、レジスタ37hに格納されたサンプル値列と、記憶回路37bに予め記憶されているユニークワードU2のビット列との相関値を算出する。
本変形例における同期確立処理について図18及び図19を参照して説明する。図18は、その同期確立処理の一部を成す相関値算出処理を示す。同図では、各サンプリングタイミング(0)〜(3)に対応付けられた算出回路37gのレジスタ37hを、それぞれ、レジスタ(0)〜(3)として表記する。図19は、上記同期確立処理全体の手順を示す。その同期確立処理は、上記図11に示した同期確立処理において、S31、S32の処理をS41、S42の処理に変更したものである。
本変形例における同期確立処理では、4つの抽出回路37aが、予測回路36fによる予測範囲内から、各サンプリングタイミング(0)〜(3)のNビットのサンプル値列をサンプリングタイミング毎に並列的に順次抽出する。それらの抽出回路37aは、抽出した各サンプリングタイミング(0)〜(3)のサンプル値列をそれぞれレジスタ(0)〜(3)に格納する(図18の(a)、図19のS41)。4つの算出回路37cは、それら格納されたサンプリングタイミング(0)〜(3)のサンプル値と、記憶回路37bに記憶されているユニークワードU2のビット列との相関値をサンプリングタイミング毎に並列的に算出する(図18の(b)、図19のS42)。
本変形例においては、相関値算出処理がサンプリングタイミング毎に独立してなされるので、処理のアルゴリズムをシンプル化することができ、開発が容易になる。また、相関値算出処理がサンプリングタイミング毎に並列的になされるので、ユニークワードU2は1つで済み、また、全サンプリングタイミングの相関値算出に要する時間を短縮することができ、処理全体の高速化を図ることができる。
(第3の変形例)
図20は、第3の変形例の通信システム1におけるベースバンド信号のフレーム構成を示す。後述するが、本変形例では、受信器3の同期確立回路37が1ユニークワードU2の長さ毎に、相関値を算出するサンプリングタイミングを切り替える。そこで、同期確立回路37が全てのサンプリングタイミング(0)〜(3)の相関値を算出できるようにするため、送信器2の送信回路23は、1フレームF1にサンプリングタイミング(0)〜(3)の数以上、ユニークワードU2を挿入する。1シンボルSbあたりのサンプリングタイミングの数をn(n:2以上の整数、本変形例では4)とすると、n個以上のユニークワードU2が1フレームF1に挿入される。送信器2は、それらのユニークワードU2を連続して送信する。
本変形例でも、ユニークワードU2が上記第1の変形例と同様にM系列により構成され、M系列の特性を利用して同期精度の向上を図るため、n個のユニークワードU2の前後に1つずつユニークワードU2が追加される。その結果、送信回路23は、1フレームF1で、計(n+2)個(本変形例では6個)のユニークワードU2を連続して送信する。
図21は、本変形例における同期確立回路37の構成を示す。その同期確立回路37は、上記図6に示した構成に、タイミング設定回路(以下、設定回路という)37i(タイミング設定部)を追加したものである。本変形例では、予測回路36f(上記図5を参照)が、低速ユニークワードU1の検出時に、ベースバンド信号の中で、上記6つのユニークワードU2のうち、2つ目から5つ目のユニークワードU2が存在する範囲を予測する。設定回路37iは、予測回路36fによる予測範囲A2(上記図20を参照)の中で、サンプリングタイミング(0)〜(3)のうち、抽出回路37aによりサンプル値を抽出するサンプリングタイミングを、1ユニークワードU2の長さ毎に順に切り替える。この長さは、1ユニークワードU2の送信に掛かる期間である。また、設定回路37iは、算出回路37cにより相関値を算出するサンプリングタイミングを上記長さ毎に切り替える。
図22は、本変形例における同期確立処理の手順を示す。その同期確立処理は、上記図11に示した同期確立処理において、S31、S32の処理をS51〜S56の処理に変更したものである。
設定回路37iは、サンプリングタイミングを変数iとし、i=0に設定する(S51)。抽出回路37aは、予測回路36fによる予測範囲A2の中で、サンプリングタイミング(i)のNビットのサンプル値列を、1シンボルSb分ずつ順次シフトして抽出する(S52)。算出回路37cは、その抽出したサンプリングタイミング(i)のサンプル値列と、記憶回路37bに予め記憶されたユニークワードU2のビット列との相関値を算出する(S53)。S52でのシフト量が1ユニークワードU2の長さに相当し(S54でYes)、かつ、変数iが2以下、すなわち(n−2)以下であれば(S55でYes)、設定回路37iは、変数iをインクリメントし(S56)、処理はS52に戻る。変数iが3、すなわち(n−1)になれば(S55でNo)、S33の処理に進む。
本変形例においては、サンプリングタイミング(0)〜(3)と同じ数だけ受信するユニークワードU2から、それぞれ、異なるサンプリングタイミング(0)〜(3)のサンプル値列を抽出することができる。従って、抽出されたサンプル値列から同期確立に必要な相関値を算出する算出回路37cは、サンプリングタイミングの数だけ設ける必要はなく、1つで済む。そのため、回路規模を小さくすることができ、また、製造コストの低減を図ることができる。
(第4の変形例)
図23に示すように、上記第3の変形例において、相関値算出対象のサンプリングタイミングを順次切り替えたとき、サンプリングタイミング(0)〜(3)の全てについて相関値が略正しいタイミングで最大になったとする。その場合、サンプリング(0)〜(3)における相関値が最大になるタイミングの間隔をそれぞれT、T、Tとすると、T≒T≒Tとなる。
一方、図24に示すように、例えばサンプリングタイミング(1)について相関値が誤ったタイミングで最大になった場合、T≠T≠Tとなる。ここで、仮にその相関値が予測回路36fによる予測範囲内でも最大であったとする。その場合、その相関値に基づいて誤ったタイミングで同期が確立されてしまう。第4の変形例は、そのような誤同期を防止可能な構成とされている。
図25は、第4の変形例に係る通信システム1の同期確立回路37の構成を示す。その同期確立回路37は、上記図21に示した第3の変形例の構成に、タイミング間隔検出回路(以下、検出回路という)37j(タイミング間隔検出部)を追加した構成を有する。その検出回路37jは、各サンプリングタイミング(0)〜(3)について(サンプリングタイミング毎に)、相関値が最大値となり予測回路36fによる予測範囲内の最大値候補となるタイミングを検出し、それらのタイミング間隔を計測する。
ここで、検出回路37jにより計測されたタイミング間隔が規定範囲内になかったとする。その場合、同期検出回路37eは、各サンプリングタイミング(0)〜(3)のうち、本来とは異なるタイミングで相関値が最大となったサンプリングタイミングの最大の相関値を上記予測範囲内の最大値候補から除外する。上記規定範囲には、タイミング間隔の上限値と下限値とが設定されている。ここで、除外対象の最大値の一検出例を説明する。例えば、上記図24に示す場合、T、Tが規定範囲に収まらず、Tが規定範囲に収まり、(T+T)/2≒Tとなる。そのため、Tの終点となってTの始点となるタイミングで得られた最大値、すなわち、サンプリングタイミング(1)の最大の相関値が除外対象に該当することを検出できる。除外対象の最大値は、上記検出方法に限定されず、タイミング間隔に基づいて検出できる。
抽出回路37dは、残った最大値候補の中で最も大きい最大値候補を上記予測範囲内での最大値として抽出する。同期検出回路37eは、抽出回路37dにより抽出された最大値のサンプリングタイミングをシンボル同期タイミングとして検出し、その最大値が得られたタイミングをフレーム同期タイミングとして検出する。
図26は、本変形例における同期確立処理の手順を示す。その同期確立処理は、上記図22に示した第3の変形例の同期確立処理において、S53とS55の処理の間にS61の処理を追加し、S55とS33の処理の間にS62〜S64の処理を追加したものである。S53の処理後、検出回路37jは、各サンプリングタイミング(0)〜(3)で相関値が最大値となり予測回路36fによる予測範囲内の最大値候補となったタイミングを検出し(S61)、それらのタイミング間隔を計測する(S62)。S62で計測されたタイミング間隔が規定範囲内でない場合(S63でYes)、抽出回路37dは、本来とは異なるタイミングで相関値が最大値となったサンプリングタイミング(0)〜(3)の最大値を上記予測範囲内の最大値候補から除外する。この最大値は、この最大値が得られたタイミングと他の最大値候補が得られたタイミングとの間隔が規定範囲外の最大値である(S64)。その後、S33の処理で、抽出回路37dは、残った最大値候補の中で最も大きい最大値候補を上記予測範囲内での最大値として抽出する。
本変形例において、相関値を算出するサンプリングタイミングを順次切り替えたとき、サンプリングタイミング(0)〜(3)のいずれかについて相関値が本来とは異なる誤ったタイミングで最大になったとする。そのような場合であっても、そのサンプリングタイミングがシンボル同期タイミングに設定される可能性を低くすることができ、その相関値が最大となったタイミングがフレーム同期タイミングに設定される確率を低減することができる。従って、誤同期の発生を抑制することができる。
(第5の変形例)
第5の変形例に係る通信システム1は、上記第2の変形例と上記第3の変形例とを組み合わせたような構成である。ここで、サンプリングタイミングの数n=m×p(m、p:2以上の整数)とする。
図27は、本変形例における同期確立回路37の構成を示す。その同期確立回路37は、上記第2の変形例の算出回路37g(上記図17参照)と同様に構成された算出回路37gをp(本変形例では2)個と、上記第3の変形例の設定回路37i(上記図21を参照)と同様に構成された設定回路37iとを有する。p個の算出回路37gは、それぞれ、予測回路36f(上記図5を参照)による予測範囲内でp個のサンプリングタイミングの相関値を算出し、その相関値の算出処理を並列的に実行する。設定回路37iは、p個の相関値算出部により相関値が算出されるサンプリングタイミングを、上記予測範囲内でユニークワードU2の長さ毎に順に切り替える。
図28は、本変形例におけるベースバンド信号のフレーム構成を示す。本変形例では、上記の切替えが実行されることから、全てのサンプリングタイミング(0)〜(3)の相関値を算出できるようにするため、送信器2の送信回路23は、1フレームF1にm(本変形例では2)個以上、ユニークワードU2を挿入する。送信回路23は、1フレームF1につき、ユニークワードU2を、m以上の回数、連続して送信する。
本変形例では、ユニークワードU2が上記第1の変形例と同様にM系列により構成され、M系列の特性を利用して同期精度の向上を図るため、上記m個のユニークワードU2の前後に1つずつユニークワードU2が付加される。その結果、送信回路23は、1フレームF1で、計(m+2;本変形例では4)のユニークワードU2を連続して送信する。予測回路36fは、低速ユニークワードU1の検出時に、ベースバンド信号の中で、上記4つのユニークワードU2のうち、2つ目から(m+1;本変形例では3)個目のユニークワードU2が存在する範囲を予測する。
2つの算出回路37gのうち、一方の算出回路37gには、サンプリングタイミング(0)(2)が対応付けられ、他方の算出回路37gには、サンプリングタイミング(1)(3)が対応付けられている。算出回路37gの抽出回路37aは、それぞれ、算出回路37gに対応付けられた2つのサンプリングタイミングのうち、一方のサンプリングタイミングのサンプル値列だけを抽出し、レジスタ37hに格納する。算出回路37cは、それぞれ、レジスタ37hに格納されたサンプル値列と、記憶回路37bに予め記憶されているユニークワードU2のビット列との相関値を算出する。設定回路37iは、予測回路36fによる予測範囲A2の中で、抽出回路37aがサンプル値を抽出するサンプリングタイミングを、算出回路37gに対応付けられたサンプリングタイミングの中で、1ユニークワードU2の長さ毎に順に切り替える。そのようにして、設定回路37iは、算出回路37cにより相関値が算出されるサンプリングタイミングを上記長さ毎に切り替える。
本変形例においては、上記第2の変形例による処理高速化の効果と、上記第3の変形例による小型化及び低コスト化の効果とを併せて得ることができる。
(第6の変形例)
図29は、第6の変形例に係る通信システムの同期確立回路37の構成を示す。その構成は、図6に示した構成において、抽出回路37dを閾値設定回路37k及び比較回路37lに変更した構成である。
閾値設定回路37kは、不図示の操作部又はインタフェース部からの入力に基づき、相関値の閾値を予め設定している。その設定された閾値(以下、第2設定閾値という)は、取り得る最大の相関値(理想相関値)の絶対値に1以下の係数、例えば0.7を乗じた値となるように信号処理で制御される。第2設定閾値をそのような値とする理由は、受信信号波形が歪んで相関値が小さくなったとしても、第2設定閾値は、ユニークワードU2の相関値とノイズの相関値との区別が可能なレベルであれば、理想相関値と完全に一致していなくてもよいからである。
比較回路37lは、予測回路36f(上記図5を参照)による予測範囲内で、第2設定閾値と、算出回路37cにより算出された各サンプリングタイミング(0)〜(3)の相関値とをサンプリングタイミング毎に比較する。比較回路37lは、それら算出された相関値が第2設定閾値以上であるか否かを判断する。
ここで、算出回路37cにより算出された各サンプリングタイミング(0)〜(3)の相関値のいずれかが、比較回路37lにより、第2設定閾値以上であると判断されたとする。そのとき、同期検出回路37eは、その相関値のサンプリングタイミングをシンボル同期タイミングとして検出し、その相関値が第2設定閾値以上と判断されたタイミングをフレーム同期タイミングとして検出する。
図30は、本変形例における同期確立処理の手順を示す。その同期確立処理は、図11に示した同期確立処理において、S33の処理をS71、S72の処理に変更したものである。比較回路37lは、予測回路36fによる予測範囲内で、S32の処理により算出された相関値と第2設定閾値とを比較し、その算出された相関値が第2設定閾値以上であるか否かをサンプリングタイミング毎に判断する(S71)。S32の処理により算出された相関値が第2設定閾値以上と判断されたとき(S72でYes)、S34の処理で、同期検出回路37eは、その相関値のサンプリングタイミングをシンボル同期タイミングとする。また、同期検出回路37eは、その相関値が第2設定閾値以上と判断されたタイミングをフレーム同期タイミングとして検出する。S32の処理により算出された相関値が第2設定閾値未満と判断されたときには(S72でNo)、S31の処理に戻る。
本変形例においては、図31に示されるように、算出された相関値が第2設定閾値Cth以上になるとき、同期が確立される。一方、図32に示されるように、受信レベルが低くなり、算出された相関値が第2設定閾値Cthよりも低く、誤同期が多少なりとも懸念される場合には、同期が確立されない。従って、誤同期を防止することができる。
(第7の変形例)
図33は、第7の変形例に係る通信システムの同期確立回路37の構成を示す。その同期確立回路37は、上記図29に示した第6の変形例の構成に、上記の抽出回路37dと、相関値抽出回路37mとを追加したものである。相関値抽出回路37mは、算出回路37cにより算出されたサンプリングタイミング(0)〜(3)の相関値の中から、比較回路37lにより第2設定閾値以上と判定された相関値を抽出する。抽出回路37dは、相関値抽出回路37mにより抽出された相関値の中から、予測回路36f(上記図5を参照)による予測範囲内で最大の相関値を抽出する。
図34は、本変形例における同期確立処理の手順を示す。その同期確立処理は、上記図30に示した第6の変形例の同期確立処理において、S72の処理の後にS33の処理を戻し、それらの間にS81の処理を追加したものである。この同期確立処理において、相関値抽出回路37mは、サンプリングタイミング(0)〜(3)の相関値のうち、S72の処理で第2設定閾値以上と判定された相関値を抽出してメモリに一時的に記憶する(S81)。S33の処理で、抽出回路37dは、S81の処理により抽出された相関値のうち、予測回路36fによる予測範囲内で最大の相関値を抽出する。その後、S34の処理で、同期検出回路37eは、その抽出された最大の相関値のサンプリングタイミングをシンボル同期タイミングとして検出する。また、同期検出回路37eは、その相関値が第2設定閾値以上と判断され、かつ上記予測範囲内で最大となったタイミングをフレーム同期タイミングとして検出する。
本変形例では、図35に示すように、雑音又はマルチパスフェージング等に起因して相関値が予測範囲A1内で、かつ正規のタイミング以外で第2設定閾値Cthを超えたとしても(破線丸印)、その相関値が予測範囲A1内で最大でなければ、同期が確立されない。一方、相関値が正規のタイミングで第2設定閾値Cth以上になり、かつ予測範囲A1内で最大になったとき(実線丸印)、同期が確立される。従って、同期確立の精度を向上させることができる。
(第8の変形例)
図36は、第8の変形例の通信システムにおける算出回路37cの相関値算出方法を示す。上記実施形態と同様に、算出回路37cは、検波回路35により検波されたサンプル値列とユニークワードU2とについて、時系列順で互いに同じ順番のサンプル値とビットの値とを乗算し、それらの乗算結果の総和を算出して相関値とする。ただし、算出回路37cは、その相関値の算出処理において、サンプル値とビットの値との乗算結果を、1つのレジスタを用いて累積加算する。具体的には、算出回路37cは、1番目同士の値の乗算結果を1つのレジスタに格納し、2番目同士の値の乗算結果については、それを、上記レジスタに格納された1番目の乗算結果に加算して、その加算結果を上記レジスタに格納する。算出回路37cは、このように、順に乗算結果を加算し、その加算結果を上記レジスタに格納する。ユニークワードU2は、図示されたビット数に限定されない。
通常であれば、サンプル値列とユニークワードU2のビット列との相関値算出に用いられるレジスタがユニークワードU2のビット数以上必要になるが、本変形例においては、ユニークワードU2のビット数に関係なく、そのレジスタが1つで済む。そのため、算出回路37cの回路規模を縮小でき、また、低コスト化を図ることができる。
なお、本発明は、上記実施形態及び各変形例の構成に限定されるものでなく、使用目的に応じ、様々な変形が可能である。例えば、上記各変形例のうちのいずれかの特徴的な構成を他のいずれかの構成と組み合わせてもよい。また、ADコンバータ32と同期回路33との間に、ベースバンド信号の成分だけを通過させ、ノイズ成分を除去するフィルタが設けられていても構わない。
1 通信システム
2 送信器
21 低速ビット列生成回路(低速ビット列生成部)
22 ビット列生成回路(ビット列生成部)
23 送信回路(無線送信部)
3 受信器
31 受信回路(無線受信部)
32 ADコンバータ(オーバサンプリング部)
35 検波回路(検波部)
36 低速ビット列検出回路(低速ビット列検出部)
37 同期確立回路(同期確立部)
37g タイミング別相関値算出回路(相関値算出部)
37i タイミング設定回路(タイミング設定部)
37j タイミング間隔検出回路(タイミング間隔検出部)
A1、A2 予測範囲
B1 ベースバンド信号
F1 フレーム
D1 データ
U1 低速ユニークワード(第1の同期用ビット列)
U2 ユニークワード(第2の同期用ビット列)

Claims (10)

  1. 送信対象のデータよりも伝送速度が低い第1の同期用ビット列を生成する低速ビット列生成部と
    前記データと伝送速度が同じ第2の同期用ビット列を生成するビット列生成部と
    前記第1の同期用ビット列、前記第2の同期用ビット列、及び前記データフレーム化して変調することによりベースバンド信号を生成し、前記ベースバンド信号をアップコンバートしてRF信号に変換し、前記RF信号を無線送信する無線送信部と、
    を有する送信器と、
    前記無線送信部により無線送信されたRF信号を受信しダウンコンバートすることによりベースバンド信号を抽出する無線受信部と
    前記無線受信部により抽出されたベースバンド信号を、前記データの1シンボルを複数のサンプリングタイミングでサンプリングし、かつM(M:2以上の整数)ビットで量子化するオーバサンプリング部と、
    前記オーバサンプリング部により量子化されたベースバンド信号を検波する検波部と
    前記検波部により検波されたベースバンド信号中の前記第1の同期用ビット列を検出し、その検出結果に基づいて、前記ベースバンド信号中の前記第2の同期用ビット列が存在する範囲を予測する低速ビット列検出部と
    前記低速ビット列検出部による予測範囲内の前記ベースバンド信号のサンプル値列について、検波されたサンプル値を2値に置き換えることなく、そのままの値で用いて、前記サンプル値列と予め記憶している既知の前記第2の同期用ビット列との相関値を前記サンプリングタイミング毎に算出し、その算出された相関値に基づいてシンボル同期とフレーム同期とを確立する同期確立部と、
    を有する受信器と、
    を備えことを特徴とする通信システム。
  2. 前記同期確立部は、前記複数のサンプリングタイミングの前記相関値をそれぞれ算出する複数の相関値算出部を有し、
    前記複数の相関値算出部は、前記相関値の算出処理を並列的に実行することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記無線送信部は、前記第2の同期用ビット列を、前記サンプリングタイミングの数以上の回数、連続して送信し、
    前記同期確立部は、前記予測範囲内で、前記相関値を算出するサンプリングタイミングを、前記第2の同期用ビット列の長さ毎に順に切り替えるタイミング設定部を有することを特徴とする請求項に記載の通信システム。
  4. 前記同期確立部は、前記サンプリングタイミング毎に前記相関値が最大値となり前記予測範囲内の最大値候補となるタイミングを検出し、それらのタイミング間隔を計測するタイミング間隔検出部をさらに有し、
    前記タイミング間隔検出部により計測されたタイミング間隔が規定範囲内でない場合、本来とは異なるタイミングで前記相関値が最大となったサンプリングタイミングの該最大値を前記予測範囲内の最大値候補から除外し、残った前記最大値候補の中で最も大きい最大値候補のサンプリングタイミングをシンボル同期タイミングに設定し、その最大値が得られたタイミングをフレーム同期タイミングに設定することを特徴とする請求項に記載の通信システム。
  5. 前記サンプリングタイミングの数をnとし、n=m×p(m、p:2以上の整数)とした場合、
    前記無線送信部は、前記第2の同期用ビット列を、m以上の回数、連続して送信し、
    前記同期確立部は、前記予測範囲内でp個のサンプリングタイミングの前記相関値をそれぞれ算出し該相関値の算出処理を並列的に実行するp個の相関値算出部と、前記p個の相関値算出部により前記相関値が算出されるサンプリングタイミングを、前記予測範囲内で前記第2の同期用ビット列の長さ毎に順に切り替えるタイミング設定部を有することを特徴とする請求項に記載の通信システム。
  6. 前記同期確立部は、前記相関値が前記予測範囲内で最大となったサンプリングタイミングをシンボル同期タイミングに設定し、該相関値が前記予測範囲内で最大となったタイミングをフレーム同期タイミングに設定することを特徴とする請求項1乃至請求項3及び請求項5のいずれか一項に記載の通信システム。
  7. 前記同期確立部は、前記相関値が相関閾値以上であれば、その相関値のサンプリングタイミングをシンボル同期タイミングに設定し、該相関値が相関閾値以上となったタイミングをフレーム同期タイミングに設定することを特徴とする請求項乃至請求項のいずれか一項に記載の通信システム。
  8. 前記同期確立部は、前記相関値が相関閾値以上であり、かつ前記予測範囲内で最大となったサンプリングタイミングをシンボル同期タイミングに設定し、該相関値が相関閾値以上であって前記予測範囲内で最大となったタイミングをフレーム同期タイミングに設定することを特徴とする請求項乃至請求項のいずれか一項に記載の通信システム。
  9. 前記同期確立部は、前記相関値の算出処理において、前記サンプル値列と前記第2の同期用ビット列とについて、時系列順で互いに同じ順番のサンプル値とビットの値とを乗算し、それらの乗算結果を、1つのレジスタを用いて累積加算することを特徴とする請求項乃至請求項のいずれか一項に記載の通信システム。
  10. 送信対象のデータよりも伝送速度が低い第1の同期用ビット列を生成する低速ビット列生成ステップと、
    前記データと伝送速度が同じ第2の同期用ビット列を生成するビット列生成ステップと、
    前記第1の同期用ビット列、前記第2の同期用ビット列、及び前記データをフレーム化して変調することによりベースバンド信号を生成し、前記ベースバンド信号をアップコンバートしてRF信号に変換し、前記RF信号を無線送信する無線送信ステップと、
    を有する送信ステップと、
    前記無線送信ステップにより無線送信されたRF信号を受信してダウンコンバートすることによりベースバンド信号を抽出する無線受信ステップと、
    前記無線受信ステップにより抽出されたベースバンド信号を前記データの1シンボルを複数のサンプリングタイミングでサンプリングし、かつM(M:2以上の整数)ビットで量子化するオーバサンプリングステップと、
    前記オーバサンプリングステップにより量子化されたベースバンド信号を検波する検波ステップと、
    前記検波ステップにより検波されたベースバンド信号中の前記第1の同期用ビット列を検出し、その検出結果に基づいて、前記ベースバンド信号中の前記第2の同期用ビット列が存在する範囲を予測する低速ビット列検出ステップと、
    前記低速ビット列検出ステップによる予測範囲内の前記ベースバンド信号のサンプル値列について、検波されたサンプル値を2値に置き換えることなく、そのままの値で用いて、前記サンプル値列と予め記憶している既知の前記第2の同期用ビット列との相関値を前記サンプリングタイミング毎に算出し、その算出された相関値に基づいてシンボル同期とフレーム同期とを確立する同期確立ステップと、
    を有する受信ステップと、
    を含むことを特徴とする通信方法。
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