JP5151144B2 - Ofdm受信機及びデータ判定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、OFDM信号を受信して復調するOFDM受信機に係わり、特に、地上波デジタル放送のためのOFDM受信機においてDBPSK信号を復調する復調回路およびフレーム同期を検出する回路に係わる。
近年、デジタル信号を伝送する方式として、直交周波数分割多重方式(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)が提案されている。OFDM方式では、周波数領域で互いに直交する複数のキャリアを利用してデータが伝送される。このため、OFDM送信機は、逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transformation )を利用して伝送信号を変調し、OFDM受信機は、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transformation )を利用して伝送信号を復調する。OFDM方式は、周波数利用効率が高いことから、地上波デジタル放送への適用が広く検討されている。なお、日本の地上波デジタル放送の規格であるISDB−T(Integrated Services Digital Broadcasting-Terrestrial)においてもOFDMが採用されている。また、欧州のDVB−TあるいはDVB−HでもOFDMが採用されている。
地上波デジタル放送では、データと共に制御情報が伝送される。データはデータキャリアにより伝送され、制御情報はTMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)キャリアにより伝送される。ここで、この制御情報は、フレーム同期を検出するための情報およびデータ信号を復調するための情報等を含んでいる。したがって、TMCCキャリアにより伝送されるTMCCデータを正しく判定することは重要である。
図15は、従来のデータ判定方法を説明する図である。なお、TMCC信号は、DBPSK(Differential Binary Phase Shift Keying)信号である。DBPSKでは、連続する2つのシンボル間の位相差(「ゼロ」または「π」)を用いて1ビットのデジタル信号が伝送される。また、地上波デジタル放送のOFDM信号は、信頼性を高めるために、同一の情報を並列に伝送する複数のTMCC信号を含んでいる。
図15において、FFT回路101は、OFDM信号を周波数領域信号に変換する。これにより、データ信号およびTMCC信号等が得られる。位相差計算回路102は、順次、FFT回路101により得られたTMCC信号のシンボル間位相差を計算する。BPSK復調器103は、位相差計算回路102により得られた位相差情報に基づいてシンボル毎に1ビットのデジタルデータを生成する。ここで、位相差計算回路102およびBPSK復調器103は、各TMCC信号について上記処理を行う。したがって、1シンボル時間毎に複数の1ビットデータが得られる。そして、多数決判定回路104は、複数の1ビットデータに対して多数決判定を行い、尤もらしい1ビットデータを出力する。これによりTMCCデータが再生される。例えば、図16に示す例では、12個のTMCC信号が並列に伝送されるシステムにおいて、8個のTMCC信号から「0」が検出され、4個のTMCC信号から「1」が検出されている。よって、この場合、送信データは「0」であると判定される。
このように、高い信頼性を必要とするTMCC信号は、多数決判定を利用して復調されていた。なお、TMCC信号を復調する技術は、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載の復調回路では、閾値よりも大きな受信レベルのTMCC信号のみを使用して上述の多数決判定が行われる。
地上波デジタル放送の受信機は、TMCCデータの中に含まれている同期データを利用してフレーム同期を確立する。そして、同期タイミングを基準として復調処理を実行することによりデータが生成される。
図17は、従来のフレーム同期検出方法を説明する図である。なお、ISDB−Tにおける同期データは「w0=0011010111101110」または「w1=1100101000010001」である。
図17において、既知データレジスタ111には、同期データw0、w1が格納されている。シフトレジスタ112には、上述のようにして得られるTMCCデータが入力される。すなわち、シフトレジスタ112は、順次、最新の16ビット分のTMCCデータを保持する。比較器113は、既知データレジスタ111に格納されている同期データとシフトレジスタ112に保持されている16ビットデータとを比較する。そして、予め決められた閾値(例えば、14)よりも多くのビットが互いに一致すると、フレーム同期が確立したことを表す同期信号が出力される。なお、閾値よりも多くのビットが一致する状態が所定回数連続して検出されたときに、フレーム同期が確立したと判断する方式も知られている。
関連する技術として、特許文献2にはフレーム同期を確立する方法が記載されている。また、特許文献3、4には、OFDM受信機においてシンボル同期を確立する方法が記載されている。
特開2002−247003号公報 特開平7−250120号公報 特開2000−115122号公報 特開2000−299676号公報
携帯電話機などの移動端末で地上波デジタル放送を受信する場合は、電波の受信レベルが変動するフェージング現象が頻繁に発生する。そして、強いフェージング環境下では、受信電力が低下するので、一時的に信号を復調できなくなることがある。このとき、TMCC情報の再生に失敗すると、受信機は、復調方法を知ることができないので、伝送データを全く再生できなくなってしまう。
同様に、強いフェージング環境下では、同期データが正しく再生されず、フレーム同期を確立できなくなるおそれがある。この場合も伝送データを全く再生できない。なお、同期判断のための閾値を低くすれば(すなわち、誤りを許容すれば)、同期は確立しやすくなる。しかし、この場合、誤同期(すなわち、誤ったタイミングで同期信号を出力すること)が発生する可能性が高くなる。
このように、従来のOFDM受信機においては、強いフェージング環境下では、復調処理あるいはフレーム同期の確立ができないことがあった。
本発明の目的は、強いフェージング環境下でも動作するOFDM受信機を提供することである。特に、強いフェージング環境下でも復調処理を行うことができる或いはフレーム同期を確立できるOFDM受信機を提供することを目的とする。
本発明のOFDM受信機は、同じ情報を伝送する複数のDBPSK信号を含むOFDM信号を受信するものであり、前記OFDM信号から複数のDBPSK信号を抽出する抽出手段と、前記抽出された複数のDBPSK信号のそれぞれについてシンボル間の位相差を計算する位相差計算手段と、前記位相差計算手段により得られる複数の位相差を積算する積算手段と、前記積算手段により得られる積算結果に基づいて前記DBPSK信号により
伝送されたデータを判定する判定手段を有する。
各DBPSK信号の位相は、それぞれ無線伝送路において変化し得る。よって、積算手段は、複数のDBPSK信号のそれぞれについて得られる複数の位相差を積算し、判定手段は、積算結果に基づいてDBPSK信号により伝送されたデータを判定する。
上記OFDM受信機が受信するDBPSK信号は、例えば、所定フォーマットのフレームを伝送する。この場合、前記積算手段は、各フレームの対応するシンボルについての積算結果を複数のフレームに渡って累積的に加算し、前記判定手段は、その累積加算結果に基づいて前記DBPSK信号により伝送されたデータを判定する。この構成によれば、複数のタイミングで得られた位相差情報を利用してデータ判定を行うので、フェージング等で受信電力が一時的に変動しても送信データを正しく判定できる。
本発明の他の態様のOFDM受信機は、所定長のフレームに格納された制御情報データを伝送するOFDM信号を受信するものであり、前記OFDM信号から制御情報データを抽出する抽出手段と、前記制御情報データを順番に所定ビットずつ保持する保持手段と、前記保持手段に保持されているデータと予め用意されている既知データとの相関を計算する相関手段と、前記相関手段により得られる相関値をフレーム周期で累積的に加算する加算手段と、前記加算手段により得られる累積相関値が予め設定されている閾値を超えたときに、フレーム同期が確立したことを表す同期確立信号を出力する同期検出手段を有する。
この構成によれば、フレーム毎に計算される相関値を累積加算した結果を利用して同期を検出するので、フェージング等で受信電力が一時的に変動しても同期を確立することができる。
本発明のさらに他の態様のOFDM受信機は、所定長のフレームに格納された制御情報データを伝送するOFDM信号を受信するものであり、前記OFDM信号から制御情報データを抽出する抽出手段と、フレーム毎に前記制御情報データの中の同期データと予め用意されている既知データとの相関を計算する相関手段と、前記相関手段により得られた最新の所定数の相関値を積算する積算手段と、前記積算手段による積算結果が予め設定されている閾値よりも小さくなったときに、フレーム同期が外れたことを表す同期はずれ信号を出力する同期検出手段を有する。
この構成によれば、複数のフレームについての相関値の時間平均を利用して同期をモニタするので、フェージング等で受信電力が一時的に変動しても同期が外れたか否かを精度よく判断できる。
本発明によれば、強いフェージング環境下でもOFDM信号に含まれるDBPSK信号を復調できる。また、本発明によれば、強いフェージング環境下でもフレーム同期を精度よく検出できる。
図1は、実施形態のOFDM受信機の構成を示す図である。このOFDM受信機1は、特に限定されるものではないが、日本の地上波デジタル放送システム(ISDB−T)において使用される端末装置であるものとする。日本の地上波デジタル放送においては、OFDM信号を利用して、データ信号、分散パイロット信号(SP:Scattered Pilot )、付加情報信号(AC:Auxiliary Channel )、制御情報信号(TMCC:Transmission and Multiplexing Configuration Control )などが伝送される。ここで、OFDM信号は
、複数のデータ信号および複数のTMCC信号を伝送する。複数のデータ信号は、基本的に、互いに異なる情報を伝送する。一方、複数のTMCC信号は、同じ情報を並列に伝送する。そして、これらの信号は、互いに異なる周波数を持つキャリア波を利用して伝送される。
図1に示すOFDM受信機1において、受信したOFDM信号は、チューナ11に与えられる。チューナ11は、受信信号から所望のチャネルの信号を選択し、中間周波数(IF:Intermediate Frequency)帯の信号に変換して出力する。A/D変換器12は、チューナ11の出力信号をデジタル信号に変換する。このデジタル信号は、直交復調器13により複素ベースバンド信号に変換される。時間領域信号である複素ベースバンド信号は、FFT回路14により周波数領域信号に変換される。すなわち、FFT回路14により、データ信号、SP信号、AC信号、TMCC信号などが抽出される。このとき、FFT回路14は、シンボル単位でFFT処理を実行する。
データ信号およびSP信号は、等化部15に与えられる。SP信号は、送信位相および送信パワーが予め決められている既知信号であり、同期検波および伝送路推定のために使用される。等化部15は、SP信号について補間処理を行い、その補間処理の結果を利用してデータ信号を等化する。「等化」とは、伝送路上で発生した位相回転を補正する処理を含む。等化されたデータ信号は、シンボル毎に1ビットまたは複数ビットの2値データに変換され、さらに誤り訂正部16による訂正処理の後、TS(Transform Stream)形式で出力される。
TMCC検出部17は、TMCC信号からTMCCデータを検出する。TMCC検出部17の構成および動作については、後で詳しく説明する。TMCC誤り訂正部18は、TMCCデータについて誤り訂正処理を実行する。同期部19は、TMCCデータを利用してフレーム同期を検出する。同期部19の構成および動作についても、後で詳しく説明する。なお、不図示の制御部は、TMCCデータを解析することにより通信方式に係わる制御情報を取得し、その制御情報を利用して受信動作を制御する。
地上波デジタル放送では、上述したように、同じ情報を伝送する複数のTMCC信号が並列に送信される。したがって、TMCC検出部17は、並列に複数のTMCCデータを検出して出力する。一実施形態において、1セグメント当たり4つの同一のTMCC信号が送信される。したがって、1セグメント放送においては、4つのTMCC信号が送信され、13セグメント放送においては、52個のTMCC信号が送信されることになる。
図2は、TMCCのデータ構成を示す図である。また、図3は、TMCCデータの詳細な構成を示す図である。これらの図面に示すように、1セットのTMCCデータは、1つのフレームに格納されて伝送される。1フレームは、204個のシンボルを伝送する。ここで、TMCCデータは、DBPSKで伝送される。したがって、1セットのTMCCデータのデータ長(すなわち、フレーム長)は、204ビットである。そして、各フレームの第1〜第16番目のシンボルを利用して同期データが伝送される。
TMCC信号は、基本的に、同じTMCCデータを繰り返し伝送する。ただし、同期データは、「w0=0011010111101110」または「w1=1100101000010001」である。そして、フレーム毎に「w0」「w1」が交互に伝送される。なお、「w1」は「w0」の各ビットを反転することにより得られる。また、通信方式に係わる制御情報を変更する場合には、「伝送パラメータ切替え指標」を利用してその旨が送信装置から受信装置に通知される。具体的には、送信装置は、制御情報を変更する際には、まず、各フレームの「伝送パラメータ切替え指標」を「1111」から1ずつデクリメントしてゆく。そして、この指標が「000
0」になると、制御情報が変更される。以降は、再び、同じTMCCデータ(同期データを除く)が繰り返し伝送される。
次に、実施形態のOFDM受信機の動作を詳しく説明する。以下では、まず、TMCCデータの各ビットを判定する方法を説明する。ここで「データ判定」とは、受信データが「0」であるのか「1」であるのかを判定することを意味する。続いて、得られたTMCCデータを利用してフレーム同期を確立する方法を説明する。
<データ判定>
図4は、実施形態のデータ判定方法を説明する図である。ここで、データ判定は、TMCC検出部17において実行される。なお、TMCC検出部17には、FFT回路14から複数のTMCC信号が与えられる。
位相差計算部21は、順次、各TMCC信号のシンボル間位相差を計算する。即ち、位相差計算部21は、複数の位相差値(Δφ1、Δφ2、...)を出力する。ここで、TMCC信号は、DBPSK変調信号である。DBPSKでは、連続する2つのシンボル間の位相差は「ゼロ」又は「π」である。例えば、シンボルN−1の位相が「θ」であったときに、シンボルNを利用して「0」を送信する場合には、シンボルNの位相は「θ」に設定される。一方、シンボルN−1の位相が「θ」であったときに、シンボルNを利用して「1」を送信する場合には、シンボルNの位相は「θ+π」に設定される。よって、OFDDM受信機1は、シンボル間の位相差を検出すれば、送信されたデータを再生することができる。
しかし、一般に、無線信号の位相は、無線伝送路上で変化する。特に、強いフェージング環境下では、無線信号の位相は大きく変化し得る。また、複数のTMCC信号のキャリア波の周波数は互いに異なっているので、伝送路上で発生する位相変化量も互いに異なる。よって、位相計算部21により得られる複数の位相差値は、必ずしも互いに同じではなく、また、各位相差値は必ずしも「ゼロ」又は「π」ではない。
位相差積算部22は、位相差計算部21により得られる複数の位相差値を積算する。そして、データ判定部23は、位相差積算部22により得られる積算値に基づいて送信データが「0」であるのか「1」であるのかを判定する。
ここで、図5を参照しながら実施形態のデータ判定方法を説明する。なお、この実施例では、12個のTMCC信号が並列に伝送されるものとする。すなわち、1つのシンボルを復調するために12個の位相差値が位相差積算部22に与えられる。また、位相差値は「−1024」〜「+1024」で表されるものとする。ここで、DBPSKでは、一般に、図16に示すように、データ判定のための閾値が90度および270度である。したがって、90度および270度がそれぞれ「0」に変換される。また、90度から270度が正の数値を示す領域に対応し、270度からゼロ度およびゼロ度から90度が負の数値を示す領域に対応する。さらに、0度が「−1024」に変換され、180度が「+1024」に変換される。
この実施例では、位相差計算部21によって12個の位相差値「+230」「+140」「−150」「−450」「−750」「−950」「−730」「−580」「−450」「−150」「+130」「+220」が得られている。したがって、位相差積算部22による積算値は、「−3490」となる。そして、データ判定部23は、位相差積算部22による積算値の「符号」に基づいてデータを判定する。ここで、積算値が正であれば「1」と判定され、積算値が負であれば「0」と判定される。よって、図5に示す例では、データは「0」であると判定される。
このように、実施形態のOFDM受信機1では、複数の位相差値を積算した結果に基づいてデータが判定される。このとき、各位相差値は、90度および270度を「0」とする数値体系に変換される。よって、積算値の「符号」に基づいてデータを判定できる。また、信頼性の高いTMCC信号(すなわち、位相差が「0」または「π」に近いTMCC信号)に対して大きなウエイトが与えられるので、データ判定の精度が向上する。
図6は、他の実施形態のデータ判定方法を説明する図である。図4を参照しながら説明した方法では、シンボル毎にデータが判定される。これに対して、図6に示す方法では、各シンボルについての位相差の積算値が複数のフレームに渡って累積的に加算され、その累積値に基づいてデータが判定される。ただし、この方法は、フレーム同期が確立しているときに実行される。
図6において、位相差加算部24は、シンボル番号毎に、位相差の積算値を複数のフレームに渡って累積的に加算する。このとき、位相差加算部24は、蓄積部25から読み出した累積値に対して新たなシンボルについての積算値を加算し、新たな累積値を生成する。蓄積部25は、位相差加算部24により計算された新たな累積値を格納する。符号反転部26は、同期データについてデータ判定を行う場合には、蓄積部25から読み出される累積値の符号を反転させる。
図7は、蓄積部25の実施例である。蓄積部25は、シンボル番号毎に累積値を格納する。シンボル番号は、ここでは、図3に示すTMCCの各ビットを識別するビット番号に相当する。累積値は、所定ビット長の2値データで表される。よって、累積値がこの2値データで表される数値範囲を超えた場合には、その上位ビットの値のみが格納される。ただし、「符号」は必ず付与される。
図8は、位相差加算部24の動作を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、新たなシンボルについての位相差値が入力されたときに実行される。なお、上述したように、地上波デジタル放送では複数のTMCC信号が伝送されるので、複数の位相差値が入力される。
ステップS1では、データ判定を行うべきシンボルを識別するシンボル番号が検出される。シンボル番号(0〜203)は、例えば、図1に示す同期部19から与えられる。なお、ここでは、新たなシンボルが同期データでなかったものとする(すなわち、シンボル番号が1〜16でなかったものとする)。ステップS2では、検出したシンボル番号に対応する先の累積値を蓄積部25から抽出する。ステップS3では、蓄積部25から読み出した先の累積値に対して、新たな位相差の積算値を加算することにより新たな累積値を生成する。ステップS4では、新たな累積値をデータ判定部23へ出力する。そして、ステップS5において、新たな累積値を蓄積部25に書き込む。
ところで、上述したように、各TMCC信号は、基本的に、同じTMCCデータを繰り返し伝送する。すなわち、同じシンボル番号のシンボルは、継続的に同じ値(0/1)を伝送する。そして、図6に示す方法は、この特性を利用してデータ判定の精度を高めている。
例えば、図9に示すように、フレームn、n+1、n+2...において、あるシンボル番号のシンボルが連続して「1」を送信するものとする。この場合、各シンボルについて得られる位相差の積算値は「正の値」となる。したがって、それらの積算値の累積結果は、「大きな正の値」となる。ここで、フレームn+3において強いフェージングが発生し、キャリア波の位相が乱れたものとする。この結果、フレームn+3において位相差の
積算値が「負の値」となっている。しかしながら、累積値は、「+96(正の値)」である。よって、このシンボルが伝送するデータは、「1」と判定される。
このように、この方法によれば、強いフェージング環境下であっても、送信データを正しく再生することができる。
ただし、TMCCデータの第1〜第16シンボルの同期データは、上述したように、フレーム毎に「w0」「w1」が交互に伝送される。そして、「w1」は「w0」の各ビットを反転することにより得られる。したがって、データ判定すべきシンボルが同期データであった場合には、蓄積部25から読み出された累積値は、フレーム番号に応じて、その符号が制御される。累積値の符号の制御は、符号反転部26により実行される。
また、TMCCデータの内容が変化する場合には、図6に示す方法を使用することは好ましくない。ここで、通信方式に係わる制御情報を変更する場合には、上述したように、「伝送パラメータ切替え指標」を利用してその旨が送信装置から受信装置に通知される。具体的には、送信装置は、制御情報を変更する際には、まず、各フレームの「伝送パラメータ切替え指標」を「1111」から1ずつデクリメントしてゆく。そして、この指標が「0000」になると、制御情報が変更される。よって、OFDM受信機1は、TMCCデータを解析し、「伝送パラメータ切替え指標」をモニタすれば、TMCCデータの内容の変化が発生するタイミングを検出することができる。
図10は、フレーム内処理およびフレーム間処理の切替え方法を示すフローチャートである。フレーム内処理は、図4を参照しながら説明したデータ判定方法であり、1つのシンボルについての位相差の積算値に基づいてデータが判定される。一方、フレーム間処理は、図6を参照しながら説明したデータ判定方法であり、複数のフレームから得られる累積値に基づいてデータが判定される。
ステップS11では、フレーム同期が確立しているか否かをチェックする。フレーム同期が確立しているか否かは、図1に示す同期部19から通知される。そして、フレーム同期が確立していなければ、ステップS14へ進み、フレーム内処理を実行する。
フレーム同期が確立していれば、ステップS12において、TMCC情報が確定しているか否かをチェックする。TMCC情報が確定しているか否かは、例えば、TMCC誤り訂正部18において判断される。TMCCデータに誤りが無ければ、TMCC情報が確定していると判断される。そして、TMCC情報が確定していなければ、ステップS15へ進み、フレーム間処理を実行する。
TMCC情報が確定していた場合は、ステップS13において、「伝送パラメータ切替え指標」が変化した直後であるか否かをチェックする。そして、「伝送パラメータ切替え指標」が変化したときから所定時間が経過するまでの間は、ステップS15においてフレーム間処理を実行し、以降は、ステップS14においてフレーム内処理を実行する。
なお、この実施例では、フレーム間処理は、フレーム同期が確立されている期間において、TMCC情報が変化したときからTMCC情報が確定するまでの間だけ実行される。この手順によれば、TMCC情報が変化したときに、誤ったTMCC情報を再生してしまうことを回避できる。
このように、図4〜図10を参照しながら説明した構成および方法によれば、強いフェージング環境したであっても、TMCCデータを正しく判定できる。
<フレーム同期の検出>
上述のようにして再生されたTMCCデータは、図1に示す同期部19に与えられる。
そして、同期部19は、TMCCデータを利用してフレーム同期を検出する。
図11は、フレーム同期を検出する方法を説明する図である。フレーム同期の検出は、同期部19により実行される。なお、図11においては、フレーム同期を検出する処理に必要な要素のみが描かれている。
シフトレジスタ31は、TMCCデータを順番に16ビットずつ保持する。既知データレジスタ32には、1組の既知データw0、w1が格納されている。既知データw0、w1は、送信装置においてTMCCデータの第1〜第16ビットにフレーム毎に交互に設定される同期データである。セレクタ33は、1ビットカウンタ34の出力信号に従って、既知データw0、w1を選択する。すなわち、セレクタ33は、既知データw0、w1を交互に選択する。
相関部35は、シンボル時間毎に、セレクタ33により選択される既知データと、シフトレジスタ31に保持されている16ビットデータと間の相関を計算する。このとき、相関部35は、それら1組のデータが互いに一致したビット数から「8」を差し引いた結果を「相関値」として出力する。そうすると、相関値は、「−8」〜「+8」の範囲内の値となり、その絶対値が大きいほど相関が高いことを意味する。例えば、あるタイミングにおいてセレクタ33により「w0:0011010111101110」が選択され、シフトレジスタ31に保持されている16ビットデータが「D1:0111010111101100」であったものとすると、第2ビットおよび第15ビットのみが互いに異なっている。すなわち、14個のビットが互いに一致している。したがって、この場合、相関値として「6(=14−8)」が出力される。
なお、フレーム同期が確立する前の段階では、OFDM受信機1は、新たに受信したフレームの同期データが「w0」または「w1」にいずれであるのかは分からない。ただし、セレクタ33によっていずれの既知データが選択されたとしても、相関値の絶対値は同じになる。すなわち、上述の16ビットデータD1および既知データw1が相関部35に与えられると、第2ビットおよび第15ビットのみが互いに一致している。したがって、この場合、相関値として「−6(=2−8)」が出力される。
上述の相関処理は、シフトレジスタ31が保持する16ビットデータを1ビットずつシフトしながら繰り返し実行される。よって、1フレーム分のTMCCデータについて相関処理を実行すると、204個の相関値が出力されることになる。
シンボルカウンタ41は、「シンボル番号(0〜203)」をサイクリックにカウントする。このシンボル番号は、メモリ42の格納アドレスを識別する。ここで、シンボルカウンタ41は、相関部35が相関計算を始めたことを契機としてカウントアップ動作を開始する。よって、シンボルカウンタ42から出力されるシンボル番号とTMCCデータのビット番号とは、通常、一致していない。
メモリ42には、図12に示すように、204個の相関値(又は、その累積値)が格納される。ここで、例えば、相関部35による相関計算がTMCCデータの第31〜第46ビットに対して開始されたものとする。そうすると、TMCCデータの第31〜第46ビットについての相関値に対して「シンボル番号=0」が割り当てられる。続いて、TMCCデータの第32〜第47ビットについて相関値が計算されると、その相関値には「シンボル番号=1」が割り当てられる。これらの相関値は、順次、シンボル番号に対応付けられて、メモリ42に格納される。以降、同様に、相関値が計算され、メモリ42に格納される。
加算部43は、シンボル番号毎に、相関値を累積的に加算する。すなわち、シンボル番
号毎に、メモリ42から取り出した相関値(または、その累積値)に新たな相関値を加算する。
閾値レジスタ44は、予め決められている閾値を保持する。比較部45は、加算部43により得られる累積相関値と閾値とを比較する。そして、累積相関値が閾値を超えていれば、フレーム同期が検出されたことを表す同期確立信号を出力する。
上記構成の同期部19において、シフトレジスタ31にTMCCデータの同期データが保持されているときに、相関値の絶対値が最大になる。ここで、OFDM受信機1は、新たに受信したフレームの同期データが「w0」または「w1」にいずれであるのかは分からない。ただし、送信装置は、同期データとして「w0」および「w1」を交互に送信し、セレクタ33は、既知データとして「w0」および「w1」を交互に選択する。よって、あるフレームにおいて既知データと同期データとが互いに一致して相関値として「正の値」が得られれば、以降のフレームにおいても同様に「正の値」が得られる。反対に、あるフレームにおいて既知データと同期データとが互いに反転していて相関値として「負の値」が得られると、以降のフレームにおいても同様に「負の値」が得られる。したがって、累積相関値の絶対値は、新たな相関値が加算されるごとに大きくなっていく。また、各相関値の絶対値は大きいので、相関値を累積的に加算したときに、その絶対値が大きくなる速度は速い。
一方、シフトレジスタ31に保持されている16ビットデータが同期データでない場合には、相関値の絶対値は小さくなる。さらに、得られる相関値の符号は、フレーム毎に交互に変化する可能性が高い。したがって、この場合、相関値を累積的に加算しても、その絶対値はさほど大きくならない。少なくとも、相関値の絶対値が大きくなる速度は遅い。
実施形態の同期検出方法では、累積相関値の絶対値が閾値を越えたタイミングがフレーム同期タイミングであると判断し、同期確立信号を出力する。ここで、同期確立信号が出力されたタイミングは、TMCCデータの第16番目のビットが入力されたタイミングを意味する。なお、上記累積相関値の絶対値が所定のモニタ期間以内に閾値を超えなかった場合には、フレーム同期を確立することができないと判断し、同期失敗信号を出力する。この場合、OFDM受信機1の状態を初期化する。これにより、フレーム同期を検出するために不必要に長い時間を費やすことはなくなり、フェージング環境が改善したときに即座に同期を検出できる。
閾値としてある程度小さな値を設定すれば、フェージングの小さい環境下では、モニタ期間よりも短い時間でフレーム同期を検出することができる。例えば、モニタ期間が4フレーム時間であり、閾値が±15であるものとする。この場合、フェージングの小さい環境下において相関値として「+8」が連続して得られるものとすると、2つ目のフレームで同期を検出することができる。また、フェージングの大きい環境下において、例えば、相関値として「+7」「+6」「+1」「+5」が得られれば、累積加算値は「+19」となり、4つ目のフレームで同期を検出することができる。なお、同期データ(すなわち、TMCCデータの第1〜第16ビット)がシフトレジスタ31に保持されているときには、符号が反転するほど(すなわち、8ビット以上のビット誤りが発生するほど)品質が劣化することは考えられないので、強いフェージング環境下であっても、十分にフレーム同期を検出することができる。
図13は、フレーム同期を検出する処理を示すフローチャートである。この処理は、1シンボル時間毎に繰り返し実行される。
ステップS21では、新しいシンボルの入力を待つ。すなわち、TMCCデータの次のビットの入力を待つ。ステップS22では、新たなビットを含む16ビットデータについ
ての相関値を計算する。ステップS23では、ステップS22で得られた相関値が当該シンボル番号についての最初の相関値であるか否かをチェックする。そして、最初の相関値であれば、ステップS24において、その相関値をメモリ42の対応するアドレスに書き込む。一方、最初の相関値でなければ(すなわち、同じシンボル番号について先に相関値が計算されていれば)、ステップS25において、メモリ42の対応するアドレスから相関値(または、その累積値)を読み出す。ステップS26では、メモリ42から読み出した相関値に、ステップS22で得た新たな相関値を加算する。そして、ステップS27において、その加算結果をメモリ42の対応するアドレスに書き込む。
ステップS28では、ステップS24またはS27でメモリ42に書き込んだ相関値と閾値とを比較する。そして、相関値が閾値を超えていれば、ステップS31において、フレーム同期を検出した旨を表す同期確立信号を出力する。一方、相関値が閾値以下であれば、ステップS29において、相関処理を始めてから所定のモニタ時間が経過したか否かをチェックする。モニタ時間は、例えば、数フレーム時間である。そして、モニタ時間が経過していなければ、ステップS21に戻って次のシンボルを待つ。一方、モニタ時間が経過していれば、ステップS30において、フレーム同期を検出が出来ない旨を表す同期失敗信号を出力する。
<同期はずれの検出>
同期部19は、上述のようにしてフレーム同期を検出した後は、その同期が維持されているか否かをモニタする。以下、図14を参照しながら同期をモニタする方法について説明する。
相関値の計算は、基本的に、図11を参照しながら説明した通りである。ただし、フレーム同期が確立しているので、TMCCデータから同期データを抽出することができる。すなわち、シフトレジスタ31に同期データが保持されると、そのタイミングでシフトレジスタ31に保持されている16ビットデータが相関部35に送られる。そして、その16ビットデータと既知データとの相関値が出力される。
相関値レジスタ51は、最新のm個の相関値を保持する。積算値レジスタ53は、最新のm個の相関値の積算値を保持する。加算部53は、相関部35から新たな相関値が出力されると、積算値レジスタ52に保持されている積算値にその新たな相関値を加算する。また、減算部54は、積算値レジスタ52に保持されている積算値から、相関値レジスタ51に保持されている最も古い相関値を減算する。これにより、最新のm個の相関値の積算値が計算される。
閾値レジスタ55には、予め決められた閾値が格納されている。比較部56は、最新のm個の相関値の積算値と閾値とを比較する。そして、その積算値が閾値以上であれば、フレーム同期が維持されているものと判断する。一方、その積算値が閾値よりも小さくなると、フレーム同期がはずれたものと判断し、比較部56は同期はずれ信号を出力する。
なお、上述のデータ判定機能および同期検出機能は、特に限定されるものではないが、例えば、DSPにより実現される。これらの機能は、ソフトウェアとハードウェアの組合せにより実現するようにしてもよい。
また、上述の実施例では、日本の地上波デジタル放送システムのOFDM信号について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、欧州の地上波デジタル放送であるDVB−T、DVB−H等にも適用可能である。ただし、欧州の地上波デジタル放送では、TMCCデータに相当する制御情報は、TPS(Transmission Parameter Signalling)と呼ばれている。
さらに、上述の実施例では、DBPSK信号を復調する方法について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、DxPSK(例えば、DQPSK)信号を変調する変調器にも適用可能である。
(付記1)
同じ情報を伝送する複数のDBPSK信号を含むOFDM信号を受信するOFDM受信機であって、
前記OFDM信号から複数のDBPSK信号を抽出する抽出手段と、
前記抽出された複数のDBPSK信号のそれぞれについてシンボル間の位相差を計算する位相差計算手段と、
前記位相差計算手段により得られる複数の位相差を積算する積算手段と、
前記積算手段により得られる積算結果に基づいて前記DBPSK信号により伝送されたデータを判定する判定手段と
を有することを特徴とするOFDM受信機。
(付記2)
付記1に記載のOFDM受信機であって、
前記DBPSK信号は、地上波デジタル放送システムの制御情報信号である
ことを特徴とするOFDM受信機。
(付記3)
付記2に記載のOFDM受信機であって、
前記制御情報信号は、TMCC信号である
ことを特徴とするOFDM受信機。
(付記4)
付記1に記載のOFDM受信機であって、
前記DBPSK信号は、所定フォーマットのフレームを伝送するものであり、
前記積算手段は、各フレームの対応するシンボルについての積算結果を複数のフレームに渡って累積的に加算し、
前記判定手段は、その累積加算結果に基づいて前記DBPSK信号により伝送されたデータを判定する
ことを特徴とするOFDM受信機。
(付記5)
付記4に記載のOFDM受信機であって、
前記積算手段は、フレーム同期が確立している場合に、複数のフレームに渡って積算結果を累積的に加算する
ことを特徴とするOFDM受信機。
(付記6)
付記4に記載のOFDM受信機であって、
前記加算手段は、フレームに格納されている情報が変化した後の所定期間は、複数のフレームに渡って積算結果を累積的に加算する
ことを特徴とするOFDM受信機。
(付記7)
付記1に記載のOFDM受信機であって、
前記位相差は、90度および270度がそれぞれゼロに対応し、90度から270度が
正の数値領域に対応し、270度からゼロ度およびゼロ度から90度が負の数値領域に対応し、前記正の数値領域においては180度に対応する数値の絶対値が最大となり、前記負の数値領域においてはゼロ度に対応する数値の絶対値が最大となる数値体系、を用いて表される
ことを特徴とするOFDM受信機。
(付記8)
所定長のフレームに格納された制御情報データを伝送するOFDM信号を受信するOFDM受信機であって、
前記OFDM信号から制御情報データを抽出する抽出手段と、
前記制御情報データを順番に所定ビットずつ保持する保持手段と、
前記保持手段に保持されているデータと予め用意されている既知データとの相関を計算する相関手段と、
前記相関手段により得られる相関値をフレーム周期で累積的に加算する加算手段と、
前記加算手段により得られる累積相関値が予め設定されている閾値を超えたときに、フレーム同期が確立したことを表す同期確立信号を出力する同期検出手段と
を有することを特徴とするOFDM受信機。
(付記9)
付記8に記載のOFDM受信機であって、
前記同期検出手段は、前記累積相関値が所定時間内に前記閾値を超えなかったときは、同期失敗を表す同期失敗信号を出力する
ことを特徴とするOFDM受信機。
(付記10)
付記8に記載のOFDM受信機であって、
前記加算手段は、フレームを構成する各ビットについての累積相関値をそれぞれ格納するメモリを備え、新たな相関値が計算される毎にそのメモリに格納されている対応する累積相関値にその新たな相関値を加える
ことを特徴とするOFDM受信機。
(付記11)
所定長のフレームに格納された制御情報データを伝送するOFDM信号を受信するOFDM受信機であって、
前記OFDM信号から制御情報データを抽出する抽出手段と、
フレーム毎に、前記制御情報データの中の同期データと予め用意されている既知データとの相関を計算する相関手段と、
前記相関手段により得られた最新の所定数の相関値を積算する積算手段と、
前記積算手段による積算結果が予め設定されている閾値よりも小さくなったときに、フレーム同期が外れたことを表す同期はずれ信号を出力する同期検出手段と
を有することを特徴とするOFDM受信機。
(付記12)
付記11に記載のOFDM受信機であって、
前記積算手段は、前記所定数の相関値を順番に保持するシフトレジスタを備え、前回の積算結果から前記シフトレジスタに保持されている最も古い相関値を減算し、さらに前記相関手段により新たに得られる相関値を加算する
ことを特徴とするOFDM受信機。
実施形態のOFDM受信機の構成を示す図である。 TMCCのデータ構成を示す図である。 TMCCデータの詳細な構成を示す図である。 実施形態のデータ判定方法を説明する図である。 実施形態におけるデータ判定の実施例である。 他の実施形態のデータ判定方法を説明する図である。 蓄積部の実施例である。 位相差加算部の動作を示すフローチャートである。 図6に示す方法の効果を説明する図である。 フレーム内処理およびフレーム間処理の切替え方法を示すフローチャートである。 フレーム同期を検出する方法を説明する図である。 同期部が参照するメモリの実施例である。 フレーム同期を検出する処理を示すフローチャートである。 同期をモニタする方法について説明する図である。 従来のデータ判定方法を説明する図である。 従来技術によるデータ判定の例である。 従来のフレーム同期検出方法を説明する図である。
符号の説明
1 OFDM受信機
14 FFT回路
17 TMCC検出部
18 TMCC誤り訂正部
19 同期部
21 位相差計算部
22 位相差積算部
23 データ判定部
24 位相差加算部
25 蓄積部
26 符号反転部
31 シフトレジスタ
32 既知データレジスタ
33 セレクタ
34 1ビットカウンタ
35 相関部
41 シンボルカウンタ
42 メモリ
43 加算部
44 閾値レジスタ
45 比較部
51 相関値レジスタ
52 積算値レジスタ
53 加算部
54 減算部
55 閾値レジスタ
56 比較部

Claims (2)

  1. 同じ情報を伝送する複数のDBPSK信号を含むOFDM信号を受信するOFDM受信機であって、
    前記OFDM信号から複数のシンボルを含む所定フォーマットの複数のフレームを有する前記複数のDBPSK信号を抽出する抽出手段と、
    前記抽出された複数のDBPSK信号のそれぞれについて各フレーム内の前記複数のシンボル間の位相差を計算する位相差計算手段と、
    前記抽出された複数のDBPSK信号のそれぞれについて前記位相差計算手段により得られる複数の位相差を前記フレーム毎に積算し、前記フレーム毎の積算結果を前記複数のフレームに渡って累積的に加算する積算手段と、
    前記積算手段が前記複数のフレームに渡って累積的に加算することにより得られる累積加算結果に基づいて前記抽出された複数のDBPSK信号によりそれぞれ伝送されたデータを判定する判定手段と
    を有し、
    前記位相差計算手段は、90度および270度がそれぞれゼロに対応し、90度から270度が正の数値領域に対応し、270度からゼロ度およびゼロ度から90度が負の数値領域に対応し、前記正の数値領域においては180度に対応する数値の絶対値が最大となり、前記負の数値領域においてはゼロ度に対応する数値の絶対値が最大となる数値体系を用いて前記位相差を表す
    ことを特徴とするOFDM受信機。
  2. 同じ情報を伝送する複数のDBPSK信号を含むOFDM信号で伝送されているデータの判定方法であって、
    前記OFDM信号から複数のシンボルを含む所定フォーマットの複数のフレームを有する前記複数のDBPSK信号を抽出し、
    前記抽出された複数のDBPSK信号のそれぞれについて各フレーム内の前記複数のシンボル間の位相差を計算し、
    前記抽出された複数のDBPSK信号のそれぞれについて計算された前記各フレーム内の前記複数のシンボル間の位相差を前記フレーム毎に積算し、
    前記フレーム毎の積算結果を前記複数のフレームに渡って累積的に加算し、
    前記複数のフレームに渡って累積的に加算した結果に基づいて前記抽出された複数のDBPSK信号によりそれぞれ伝送されたデータを判定し、
    前記位相差の計算では、90度および270度がそれぞれゼロに対応し、90度から270度が正の数値領域に対応し、270度からゼロ度およびゼロ度から90度が負の数値領域に対応し、前記正の数値領域においては180度に対応する数値の絶対値が最大となり、前記負の数値領域においてはゼロ度に対応する数値の絶対値が最大となる数値体系を用いて前記位相差を表す
    ことを特徴とするデータ判定方法。
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