JP5930398B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プリンタ、ファクシミリ、複写機などの画像形成装置に関するものである。
従来から、中間転写体あるいは記録材搬送部材の表面移動方向に沿って複数の潜像担持体を有する、いわゆるタンデム型の画像形成装置が知られている。また、各潜像担持体の周囲には、それぞれ、潜像担持体表面を一様帯電する帯電装置、潜像担持体表面を露光して潜像を形成する潜像形成手段としての書込ヘッド、潜像担持体表面の潜像を現像する現像装置などが配置されている。
特許文献1や2には、筐体に対して回動自在に設けられた保持体としての上カバーに複数の書込ヘッドを保持した画像形成装置が記載されている。上カバーは、複数の潜像担持体の配列方向における筐体の一端側を支点にして回動可能に設けられている。上カバーが筐体の開口を閉ざす閉位置にあるとき、複数の書込ヘッドは、潜像担持体表面に潜像を形成する潜像形成位置に位置し、上カバーを閉位置から開位置へと回動させると、複数の書込ヘッドが上カバーとともに移動し、潜像形成位置から退避位置へと移動する。
各書込ヘッドが退避位置へ移動することにより、潜像担持体、帯電装置および現像装置を備えた作像ユニットが、鉛直上向きに引き出し可能となり、上カバーにより開放された筐体の上方開口部から作像ユニットを引き出すことができる。
図16は、開発中の画像形成装置の一例を示す概略構成図であり、上カバー50を開けて、画像形成ユニットを取り出すときの様子を示す図である。
図16に示す開発中の画像形成装置においては、各書込ヘッド70Y,M,C,Kを保持する保持体としての中カバー40が、上カバー50が軸部材51に回動自在に取り付けられている。各書込ヘッド70Y,M,C,Kは、一対のアーム部材76Y,M,C,Kにより中カバー40に対して揺動自在に取り付けられている。一対のアーム部材の一方は、書込ヘッドの長手方向一端を保持しており、他方は、書込ヘッドの長手方向他端を保持している。
また、中カバー40には、補給トナーを収納した不図示のトナーカートリッジが保持されている。上カバー50と中カバー40とを図中反時計回りに回動させることで、筐体内の作像ユニット1Y,M,C,Kが露出し、筐体90の上部から取り出すことができる。
筐体の書込ヘッド長手方向(以下、主走査方向という)一端側と対向する側板と、他端側と対向する側板とには、書込ヘッドの潜像位置から筐体の開口部へ向けて延びるガイド部91Y,M,C,Kが設けられている。
中カバー40を閉じていくと、各書込ヘッドは、中カバー40の揺動の支点を中心とした円弧状の軌跡を描きながら移動する。そして、各書込ヘッド70Y,M,C,Kが中カバー40を閉めるときの揺動に伴い、筐体内部へ各書込ヘッド70Y,M,C,Kが進入すると、各アーム部材に設けられた被ガイド部としての突起部72Y,M,C,Kがガイド部91Y,M,C,Kに突きあたる。この状態からさらに中カバー40をさらに閉じていくと、各書込ヘッドの中カバー40の揺動の支点を中心とした円弧状の移動をガイド部が規制する。より具体的には、筐体90内では、各書込ヘッドは、中カバー40の揺動支点である軸部材51よりも下側にある。よって各書込ヘッドの筐体内で上記円弧状の軌跡を取った場合は、図中左側(軸部材51側)へ移動しながら図中下側へと移動する。上記被ガイド部がガイド部に突き当たると、図中左側の動きが規制される。上述したように、各書込ヘッドは、中カバーに対して揺動自在に設けられているので、ガイド部により図中左側の移動が規制されると、各書込ヘッドは中カバー40に対して図中反時計回りに揺動し、各書込ヘッドは、潜像形成位置に向けてガイド部により図中下側へと移動する。
この開発中の画像形成装置においては、書込ヘッド主走査方向一端側を潜像形成位置へガイドする一端側ガイド部と、書込ヘッド主走査方向他端側を潜像形成位置へガイドする他端側ガイド部とが、それぞれ、潜像形成位置から筐体の開口部付近にまで延びている。そのため、筐体側板の書込ヘッドの他端側と対向する面に、例えばトナーボトルにモータの駆動力を伝達するギヤなどの駆動伝達部材などを配置するスペースを確保することができず、装置の大型化に繋がるという課題があった。
本発明は以上の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、装置の小型化を図ることができ、かつ、筐体内で各潜像担持体を良好に潜像形成位置へガイドすることができる画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、潜像担持体、上記潜像担持体表面に潜像を形成する潜像形成手段を内部に収納し、開口部を有する筐体と、上記潜像形成手段を揺動自在に保持し、該筐体に対して一端側を支点にして揺動可能に支持され、自らが保持している潜像書込手段を潜像形成位置と退避位置との間で移動させる保持体とを備えた画像形成装置において、上記潜像形成位置から上記筐体の開口部へ向けて延び、潜像形成手段短手方向の移動を規制しながら上記潜像形成手段の長手方向一端側を上記潜像形成位置までガイドする一端側ガイド部と、上記潜像形成位置から上記筐体の開口部へ向けて延び、潜像形成手段短手方向の移動を規制しながら上記潜像形成手段の長手方向他端側を上記潜像形成位置までガイドする他端側ガイド部とを備え、上記他端側ガイド部の上記潜像形成位置から前記開口部側端部までの長さを、上記一端側ガイド部の上記潜像形成位置から前記開口部側端部までの長さよりも短くしたことを特徴とするものである。
本発明者らは、上記開発中の画像形成装置について鋭意研究した結果、次のことを知見した。すなわち、潜像形成手段の主走査方向一端のみをガイド部によりガイドしても、ある程度の精度で筐体内を移動させることができることを知見したのである。
このような知見に基づき、本発明は、他端側ガイド部の潜像形成位置から開口部側端部までの長さを、一端側ガイド部の上記潜像形成位置から前記開口部側端部までの長さよりも短くした。これにより、筐体内の潜像形成位置から離れた位置では、一端側ガイド部によりある程度の精度で潜像形成手段を潜像形成位置へガイドし、潜像形成位置近傍では、両方のガイド部で精度よく潜像形成位置へガイドすることができる。
また、短い方の他端側ガイド部よりも筐体の開口部側にスペースを生むことができる。よって、このスペースに、例えば、トナーボトルに駆動力を伝達する駆動伝達装置など、装置や部品を配置することが可能となり装置の小型化を図ることができる。
本発明によれば、各潜像形成手段を潜像形成位置に精度よくガイドすることができ、かつ、装置の小型化を図ることができる。
実施形態に係るプリンタを示す概略構成図。 同プリンタにおけるK用の作像ユニットを拡大して示す拡大構成図。 中カバーの斜視図。 Y色のアーム機構の概略構成図。 K色のアーム機構の概略構成図。 書込ヘッドの感光体に対する位置決めの構成を示す斜視図。 筐体の書込ヘッド長手方向一端側の側板を示す斜視図。 筐体の書込ヘッド長手方向他端側の側板を示す斜視図。 中カバー開き始めの様子を示す図。 中カバーを、90°回転させて開いた様子を示す図。 従来の画像形成装置を示す概略構成図。 中カバーを閉じるときにおける他端側の第1回動部材の移動軌跡を示す模式図。 中カバーを開いた状態の書込ヘッドの長手方向一端側を示す概略構成図。 中カバーを開いた状態の書込ヘッド長手方向他端側を示す概略構成図。 他端側の円弧状の軌跡の半径を、一端側の円弧状の軌跡の半径よりも大きくした場合の一端側の第1回動部材の軌跡と、他端側の第1回動部材の軌跡とを示す図。 開発中の画像形成装置を示す図。
以下、本発明を適用した画像形成装置として、電子写真方式のプリンタ(以下、単にプリンタという)の一実施形態について説明する。
まず、本プリンタの基本的な構成について説明する。図1は、本プリンタを示す概略構成図である。同図において、このプリンタは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック(以下、Y、M、C、Kと記す)のトナー像を作像するための4つの作像ユニット1Y,M,C,Kを備えている。これらは、画像形成物質として、互いに異なる色のY,M,C,Kトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっており、寿命到達時に交換される。Kトナー像を作像するための作像ユニット1Kを例にすると、これは図2に示されるように、潜像担持体たるドラム状の感光体2K、ドラムクリーニング装置3K、除電装置(不図示)、帯電装置4K、潜像形成手段としての書込ヘッド70K、現像装置5K等を備えている。作像ユニット1Kは、プリンタ本体に脱着可能であり、一度に消耗部品を交換できるようになっている。
帯電装置4Kは、図示しない駆動手段によって図中時計周り方向に回転せしめられる感光体2Kに接触しながら図中反時計回り方向に回転する帯電ローラ4aKと、回収ローラ4bKとを具備している。そして、帯電ローラ4aKと感光体2Kとの間に放電を発生させることで、感光体2Kの表面を一様に帯電せしめる。
一様帯電せしめられた感光体2Kの表面は、書込ヘッド70Kによって露光されてK用の静電潜像を担持する。このK用の静電潜像は、図示しないKトナーを用いる現像装置7KによってKトナー像に現像される。そして、後述する中間転写ベルト16上に中間転写される。
ドラムクリーニング装置3Kは、中間転写工程を経た後の感光体2K表面に付着している転写残トナーを除去する。除去された転写残トナーは、スクリュウ部材によって作像ユニット1Kのケーシングの端部まで搬送された後、ケーシングから排出されて不図示の廃トナーボトルに落とし込まれる。
上記除電装置は、クリーニング後の感光体2Kの残留電荷を除電する。この除電により、感光体2Kの表面が初期化されて次の画像形成に備えられる。他色の作像ユニット(1Y,M,C)においても、同様にして感光体(2Y,M,C)上に(Y,M,C)トナー像が形成されて、後述する中間転写ベルト16上に中間転写される。
現像装置5Kは、図示しないKトナーを収容する縦長のホッパ部6Kと、現像部7Kとを有している。ホッパ部6K内には、図示しない駆動手段によって回転駆動されるアジテータ8K、これの鉛直方向下方で図示しない駆動手段によって回転駆動される撹拌パドル9K、これの鉛直方向下方で図示しない駆動手段によって回転駆動されるトナー供給ローラ10Kなどが配設されている。ホッパ部6K内のKトナーは、アジテータ8Kや撹拌パドル9Kの回転駆動によって撹拌されながら、自重によってトナー供給ローラ10Kに向けて移動する。トナー供給ローラ10Kは、金属製の芯金と、これの表面に被覆された発泡樹脂等からなるローラ部とを有しており、ホッパ部6K内のKトナーをローラ部の表面に付着させながら回転する。
現像装置5Kの現像部7K内には、感光体2K及びトナー供給ローラ10Kに当接しながら回転する現像ローラ11Kや、これの表面に先端を当接させる薄層化ブレード12Kなどが配設されている。ホッパ部6K内のトナー供給ローラ10Kに付着したKトナーは、現像ローラ11Kとトナー供給ローラ10Kとの当接部で現像ローラ11Kの表面に供給される。供給されたKトナーは、現像ローラ11Kの回転に伴ってローラと薄層化ブレード12Kとの当接位置を通過する際に、ローラ表面上での層厚が規制される。そして、層厚規制後のKトナーは、現像ローラ11Kと感光体2Kとの当接部である現像領域において、感光体2K表面のK用の静電潜像に付着する。この付着により、K用の静電潜像がKトナー像に現像される。
書込ヘッド70Kは、感光体2Kの長手方向に配列されたLEDや有機EL素子などの複数の発光素子と、感光体2Kと発光素子の間で感光体2Kの長手方向に配列されたロッドレンズとを有している。書込ヘッド70Kは、画像情報に基づいて所定の位置の発光素子を発光させ、ロッドレンズを介して感光体2Kに照射することで、感光体2Kを露光し、感光体2K上にK用の静電潜像が形成される。
作像ユニット1Kの鉛直方向上方には、補給トナーが収納されているトナーカートリッジ13Kが配設されている。このトナーボトル13Kと現像装置5Kとは、補給パイプ131Kにより連結され、必要に応じてトナーカートリッジ13K内の補給トナーが現像装置5Kに供給される。
図2を用いてK用の作像ユニットについて説明したが、Y,M,C用の作像ユニット1Y,M,Cにおいても、同様のプロセスにより、感光体2Y,M,C表面にY,M,Cトナー像が形成される。
先に示した図1において、作像ユニット1Y,M,C,Kの鉛直方向下方には、無端状の中間転写ベルト16を張架しながら図中反時計回り方向に無端移動せしめる転写ユニット15が配設されている。転写手段たる転写ユニット15は、中間転写ベルト16の他に、駆動ローラ17、従動ローラ18、4つの1次転写ローラ19Y,M,C,K、2次転写ローラ20、ベルトクリーニング装置21、クリーニングバックアップローラ22などを備えている。
中間転写ベルト16は、そのループ内側に配設された駆動ローラ17、従動ローラ18、クリーニングバックアップローラ22及び4つの1次転写ローラ19Y,M,C,Kによって張架されている。そして、図示しない駆動手段によって図中反時計回り方向に回転駆動される駆動ローラ17の回転力により、同方向に無端移動せしめられる。
4つの1次転写ローラ19Y,M,C,Kは、このように無端移動せしめられる中間転写ベルト16を感光体2Y,M,C,Kとの間に挟み込んでいる。この挟み込みにより、中間転写ベルト16のおもて面と、感光体2Y,M,C,Kとが当接するY,M,C,K用の1次転写ニップが形成されている。
1次転写ローラ19Y,M,C,Kには、図示しない転写バイアス電源によってそれぞれ1次転写バイアスが印加されており、これにより、感光体2Y,M,C,Kの静電潜像と、1次転写ローラ19Y,M,C,Kとの間に転写電界が形成される。なお、1次転写ローラ19Y,M,C,Kに代えて、転写チャージャーや転写ブラシなどを採用してもよい。
Y用の作像ユニット1Yの感光体2Y表面に形成されたYトナーは、感光体2Yの回転に伴って上述のY用の1次転写ニップに進入すると、転写電界やニップ圧の作用により、感光体2Y上から中間転写ベルト16上に1次転写される。このようにしてYトナー像が1次転写せしめられた中間転写ベルト16は、その無端移動に伴ってM,C,K用の1次転写ニップを通過する際に、感光体2M,C,K上のM,C,Kトナー像が、Yトナー像上に順次重ね合わせて1次転写される。この重ね合わせの1次転写により、中間転写ベルト16上には4色トナー像が形成される。
転写ユニット15の2次転写ローラ20は、中間転写ベルト16のループ外側に配設されて、ループ内側の従動ローラ18との間に中間転写ベルト16を挟み込んでいる。この挟み込みにより、中間転写ベルト16のおもて面と、2次転写ローラ20とが当接する2次転写ニップが形成されている。2次転写ローラ20には、図示しない転写バイアス電源によって2次転写バイアスが印加される。この印加により、2次転写ローラ20と、アース接続されている従動ローラとの間には、2次転写電界が形成される。
転写ユニット15の鉛直方向下方には、記録シートPを複数枚重ねた紙束の状態で収容している給紙カセット30がプリンタの筐体に対してスライド着脱可能に配設されている。この給紙カセット30は、紙束の一番上の記録シートPに給紙ローラ30aを当接させており、これを所定のタイミングで図中反時計回り方向に回転させることで、その記録シートPを給紙路31に向けて送り出す。
給紙路31の末端付近には、レジストローラ対32が配設されている。このレジストローラ対32は、給紙カセット30から送り出された記録シートPをローラ間に挟み込むとすぐに両ローラの回転を停止させる。そして、挟み込んだ記録シートPを上述の2次転写ニップ内で中間転写ベルト16上の4色トナー像に同期させ得るタイミングで回転駆動を再開して、記録シートPを2次転写ニップに向けて送り出す。
2次転写ニップで記録シートPに密着せしめられた中間転写ベルト16上の4色トナー像は、2次転写電界やニップ圧の影響を受けて記録シートP上に一括2次転写され、記録シートPの白色と相まって、フルカラートナー像となる。このようにして表面にフルカラートナー像が形成された記録シートPは、2次転写ニップを通過すると、2次転写ローラ20や中間転写ベルト16から曲率分離する。そして、転写後搬送路33を経由して、後述する定着装置34に送り込まれる。
2次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト16には、記録シートPに転写されなかった転写残トナーが付着している。これは、中間転写ベルト16のおもて面に当接しているベルトクリーニング装置21によってベルト表面からクリーニングされる。中間転写ベルト16のループ内側に配設されたクリーニングバックアップローラ22は、ベルトクリーニング装置21によるベルトのクリーニングをループ内側からバックアップする。
定着装置34は、図示しないハロゲンランプ等の発熱源を内包する定着ローラ34aと、これに所定の圧力で当接しながら回転する加圧ローラ34bとによって定着ニップを形成している。定着装置34内に送り込まれた記録シートPは、その未定着トナー像担持面を定着ローラ34aに密着させるようにして、定着ニップに挟まれる。そして、加熱や加圧の影響によってトナー像中のトナーが軟化さしめられて、フルカラー画像が定着せしめられる。
定着装置34内から排出された記録シートPは、定着後搬送路35を経由した後、記録シートPが定着後搬送路35から排紙ローラ対36のローラ間に挟み込まれる。
図示しないテンキー等からなる操作部に対する入力操作や、図示しないパーソナルコンピュータ等から送られてくる制御信号などにより、片面プリントモードが設定されている場合には、排紙ローラ対36に挟み込まれた記録シートPがそのまま機外へと排出される。そして、筐体の上カバー50の上面であるスタック部にスタックされる。
一方、両面プリントモードに設定されている場合には、先端側を排紙ローラ対36に挟み込まれながら搬送される記録シートPの後端側が定着後搬送路35を通り抜けると、不図示の切替爪により、定着後搬送路35の末端付近が閉鎖される。これとほぼ同時に、排紙ローラ対36が逆回転を開始する。すると、記録シートPは、今度は後端側を先頭に向けながら搬送されて、反転前搬送路400内に進入する。
排紙ローラ対36が逆回転すると記録シートPが反転前搬送路400内に進入して、鉛直方向上側から下側に向けて搬送される。そして、半円状に湾曲している反転搬送路44内に進入する。更に、その湾曲形状に沿って搬送されるのに伴って上下面が反転せしめられながら、鉛直方向上側から下側に向けての進行方向も反転して、鉛直方向下側から上側に向けて搬送される。その後、上述した給紙路31内を経て、2次転写ニップに再進入する。そして、もう一方の面にもフルカラー画像が一括2次転写された後、転写後搬送路33、定着装置34、定着後搬送路35、排紙ローラ対36を順次経由して、機外へと排出される。
プリンタの筺体の上カバー50は、軸部材51を中心にして回動自在に支持されており、図中反時計回り方向に回転することで、筺体に対して開いた状態になる。そして、筺体の上部開口を大きく露出させる。
トナーカートリッジ13Y,M,C,Kおよび書込ヘッド70Y,M,C,Kは、保持体としての中カバー40に保持されている。中カバー40も軸部材51を中心にして回動自在に支持されており、図中反時計回り方向に回転することで、筺体に対して開いた状態になり、筐体内部に配置された作像ユニット1Y,M,C,Kを露出させる。
トナーカートリッジ13Y,M,C,Kは、上カバー50を開けた状態で交換され、作像ユニット1Y,M,C,Kは、上カバー50及び中カバー40を開けた状態で交換される。
本実施形態においては、中カバー40および上カバー50の回動の支点を、記録シートP搬送部(図中右側)側端部と反対側の端部に設けている。図中Zの位置に上カバー50および中カバー40の回動支点を設けた場合、上カバー50および中カバー40を、回動支点と反対側の端部(図中左側端部)まで設けなければ、上カバー50、中カバーを開いたとき、K色の作像ユニットを露出させることができない。このため、中カバー40が図中左右方向に長くなり、部品コストが高くなるという不具合がある。また、本実施形態においては、記録シートを縦搬送(鉛直方向に搬送)するものであり、記録シート搬送方向(鉛直方向)に対して直交し、かつ、記録シートと平行な方向(図1)から見たとき、中カバー40と定着後搬送路35とが重なってしまう。その結果、定着後搬送路35にジャムが発生したとき、中カバー40が、ジャム処理の邪魔となる場合がある。また、中カバー40が、定着後搬送路35などに干渉しないように配置する必要があり、中カバー40の構成が複雑化し、装置のコストアップに繋がる。また、上カバー50、中カバー40の図中左右方向の長さが長くなるので、装置の上方に上カバー50、中カバー40を開くスペースを大きく確保する必要も生じる。
一方、図中左側端部の搬送部側と反対側端部に上カバー50、中カバー40の回動の支点(軸部材51)を設けることで、上カバー50、中カバー40を搬送部にまで延ばさずとも、上カバー50および中カバー40を開いたとき、作像ユニット1Y,M,C,Kを露出させることができる。これにより、上カバー50、中カバー40の回動の支点を搬送部側端部に設けた場合に比べて、上カバー50、中カバー40の長さを短くすることができ、部品コストを安価に抑えることができる。また、上カバー50、中カバー40の回動の支点を搬送部側端部に設けた場合に比べて、装置の上方の上カバー50、中カバー40を開くためのスペースを狭くすることができる。また、定着後搬送路35にジャムが発生したとき、中カバー40が、ジャム処理の邪魔となることがない。また、中カバー40が、定着後搬送路35などに干渉しないように配置する必要もなく、中カバー40の構成を単純化することができ、装置のコストアップを抑えることができる。
次に、本実施形態の特徴点であるの中カバー40の各書込ヘッド70Y,M,C,Kの保持について説明する
図3は、中カバー40の斜視図であり、図4は、K色のアーム機構170Kの概略構成図であり、図5は、Y色のアーム機構170Yの概略構成図である。
各書込ヘッド70Y,M,C,Kは、アーム機構170Y,M,C,Kにより中カバー40に対して所定範囲内で揺動自在に保持されている。複数の書込ヘッドうち、最も中カバー40の回動の支点(軸部材51)側に配置されるK色の書込ヘッド70Kを中カバー40に対して揺動自在に保持するためのK色のアーム機構170Kは、他のY,M,C色の書込ヘッド70Y,M,Cを揺動自在に保持するためのアーム機構170Y,M,Cとは異なる構成をしている。アーム機構170Y,M,Cは、同一の構成をしている。各書込ヘッド70Y,M,C,Kは、ヘッドホルダ71Y,M,C,Kに保持されている。また、図4,図5に示すように、書込ヘッドは、バネ部材73によって感光体2方向に付勢されている。
アーム機構170Y,M,Cは、アーム部材76Y,M,C、付勢手段としてのトーションスプリング78Y,M,Cなどを有している。アーム部材76Y,M,Cの一端には、ヘッドホルダ71Y,M,Cから延びる第1回動部材72Y,M,Cが、回動自在に取り付けられている。アーム部材76Y,M,Cの他端は、中カバー40の側面に設けられた第2回動部材77Y,M,Cに回動自在に取り付けられている。
トーションスプリング78Y,M,Cは、中カバー40とアーム部材76Y,M,Cとに挟まれる形で第2回動部材77Y,M,Cに保持されている。トーションスプリング78Y,M,Cの一端は、中カバー40の側面に設けられたバネ受け部41Y,M,Cに突き当っており、他端は、アーム部材76Y,M,Cに設けられたバネ引っ掛け部79Y,M,Cに引っ掛けられている。これにより、アーム部材76Y,M,Cは、トーションスプリング78Y,78M,78Cにより、軸部材51側に付勢される。また、中カバー40には、アーム部材76Y,M,Cがトーションスプリング78Y,M,Cの付勢力により所定角度揺動すると、アーム部材76Y,M,Cと突き当って、アーム部材76Y,M,Cのトーションスプリング78Y,M,Cの付勢方向への揺動を規制する不図示の規制部が設けられている。
揺動支点側アーム機構としてのK色のアーム機構170Kは、第1アーム部材101K、第2アーム部材102K、付勢手段としてのトーションスプリング103Kなどを有している。第1アーム部材101Kは、Y,M,C色のアーム部材76Y,M,Cと同様な構成をしており、一端には、ヘッドホルダ71Kから延びる第1回動部材72Kが回動自在に取り付けられている。第1アーム部材101Kの他端は、第2アーム部材102Kの中央部付近に固定された第2回動部材104Kに回動自在に取り付けられている。第2アーム部材102Kの一端は、中カバー40の側面に設けられた第3回動部材105Kに回動自在に取り付けられており、他端には、バネ受け部107Kが設けられている。
トーションスプリング103Kは、第1アーム部材101Kと第2アーム部材102Kとに挟まれる形で第2回動部材104Kに保持されており、一端が第2アーム部材102Kに設けられたバネ受け部107Kに突き当っており、他端は、第1アーム部材101Kのバネ引っ掛け部106Kに引っ掛けられている。これにより、第1アーム部材101Kは、トーションスプリング103Kにより、軸部材51側に付勢される。また、第1アーム部材101Kがトーションスプリング103Kの付勢力により所定角度揺動すると、第1アーム部材101Kと突き当って、第1アーム部材101Kのトーションスプリング103Kの付勢方向への揺動を規制する不図示の規制部が第2アーム部材に設けられている。
図3、図4に示すように、第2回動部材104Kは、第2アーム部材102Kと、中カバー40に設けられた円弧形状の案内孔42Kとを貫通している。また、図4、図5に示すように、中カバー40の他端側の側面には、トナーボトルへ駆動力を伝達する駆動伝達機構80Y,M,C,Kが配置されている。
図6は、書込ヘッド70Kの感光体2Kに対する位置決めの構成を示す斜視図である。なお、Y,M,C色の書込ヘッド70Y,M,Cの感光体2Y,M,Cに対する位置決めの構成は、K色と同じ構成である。
図に示すように、作像ユニット1Kのケース53には、位置決め突起53aが設けられている。書込ヘッド70Kの感光体2Kとの対向面の長手方向(感光体軸方向:図中X方向)両端には、位置決め穴701a,701bが設けられている。図中奥側の位置決め穴701aは、位置決めの主基準となる穴で、位置決め突起とほぼ同じ直径の丸穴である。一方、図中手前側の位置決め穴701bは、位置決めの従基準となる穴であり、長手方向に延びる長穴形状となっている。
ケース53に設けられた位置決め突起53aが、位置決め穴701a,701bに挿入されることにより、書込ヘッド70Kが感光体2Kに対して、図中Y方向、図中X方向、図中Z方向回り、図中X方向回りに位置決めされる。また、ケース53の位置決め突起53aが設けられた面501に書込ヘッド70Kの感光体対向面が当接することにより、書込ヘッド70Kが、図中Z方向、図中Y方向回りに位置決めされる。これにより、感光体2Kと書込ヘッド70Kとの位置関係が精度よく保たれ、良好な潜像を形成することができる。
図7は、筐体の書込ヘッド長手方向一端側の側板90aを示す斜視図である。
筐体90は板金で構成されており、先の図4,図5および図7に示すように、筐体90の一端側側板90aには、筐体内部で書込ヘッド70の長手方向一端側を案内するための一端側ガイド部91aY,M,C,Kが設けられている。一端側ガイド部91aY,M,C,Kは、板金の一端側側板90aを絞り加工により一部を筐体内部に突出させることで、形成されている。このように、一端側ガイド部91aY,M,C,Kを、一端側側板90aと一体で形成することで、一端側ガイド部を一端側側板と別体にした場合に比べて部品点数を削減することができ、装置安価にすることができる。また、一端側ガイド部を側板90aと別体で構成し、一端側側板90aにネジなどにより固定する構成としてもよい。この場合は、一体形成した場合に比べて、ガイド部の自由度を高めることができる。一端側ガイド部91aY,M,C,Kは、作像ユニット1Y,M,C,Kの上面よりも十分に鉛直上方に延びている。
中カバー40を揺動させて、各書込ヘッド70Y,M,C,Kを、退避位置と潜像形成位置との間を移動させるとき、これら一端側ガイド部91aY,M,C,Kに各書込ヘッド長手方向一端側のアーム部材76Y,M,Cおよび第1アーム部材101Kから突出した被ガイド部としての第1回動部材72Y,M,C,Kが当接し、各書込ヘッド70Y,M,C,Kの長手方向一端側は、それぞれ一端側ガイド部91aY,M,C,Kに案内されながら、筐体90内を移動する。
図8は、筐体の書込ヘッド長手方向他端側の側板90bを示す斜視図である。
図8に示すように筐体90の他端側側板90bには、筐体内部で書込ヘッドの長手方向他端側を案内するための他端側ガイド部91bY,M,C,Kが設けられている。他端側ガイド部91bY,M,C,Kは、他端側側板90bとは別体で構成されており、他端側側板90bにネジなどで固定している。他端側ガイド部91bY,M,C,Kを、他端側側板90bと別体で形成することで、一体で形成する場合に比べて、ガイド形状の自由度を上げることができる。また、他端側ガイド部91bY,M,C,Kを、一端側ガイド部90aと同様に、板金の他端側側板90bを絞り加工により一部を筐体内部に突出させることで形成してもよい。このように、他端側ガイド部91bY,M,C,Kを、他端側側板90bと一体で形成することで、部品点数を削減することができ、装置安価にすることができる。他端側ガイド部91bY,M,Cは、一端側ガイド部91aY,M,Cよりも短くなっており、側板90bの上方にスペースS(図中点線で囲われた箇所)を有している。このスペースSに先の図4、図5に示した中カバー40に設けられたトナーボトルへ駆動力を伝達する駆動伝達機構80Y,M,C,Kが配置される。このように他端側ガイド部91bY,M,Cを短くすることで、その上方のスペースSに駆動伝達機構80Y,M,C,Kを配置することができ、他端側ガイド部91bY,M,Cが、一端側ガイド部と同じ長さのものに比べて、装置の小型化を図ることができる。
また、他端側側板90bには、4箇所、貫通穴92Y,M,C,Kが形成されており、これら貫通穴92Y,M,C,Kから装置本体側ギヤ93Y,M,C,Kが突出している。中カバー40が閉じられると、他端側ガイド部91bY,M,Cの上方のスペースSに配置される各駆動伝達機構80Y,M,C,Kのギヤが、それぞれ装置本体側ギヤ93Y,M,C,Kと噛み合う。これにより、装置本体に設けられた駆動モータの駆動力が、装置本体側ギヤ、駆動伝達機構80Y,M,C,Kを介して、中カバーに収納されているトナーボトルが回転駆動される。
中カバー40を揺動させて、各書込ヘッド70Y,M,C,Kを、退避位置と潜像形成位置との間を移動させるとき、これら他端側ガイド部91bY,M,C,Kに各書込ヘッド70長手方向他端側のアーム部材76Y,M,Cおよび第1アーム部材101Kから突出した被ガイド部としての第1回動部材72Y,M,C,Kが当接し、各書込ヘッド70Y,M,C,Kの長手方向他端側は、それぞれ他端側ガイド部91aY,M,C,Kに案内されながら、筐体90内を移動する。
一端側ガイド部91aY,M,Cおよび他端側ガイド部91bY,M,Cは、作像ユニット1Y,M,Cに対し鉛直方向(図中Z方向)に直線形状としている。これにより、書込ヘッド70Y,M,Cが、鉛直方向(図中Z方向)に直線状に筐体90内を移動し、書込ヘッド70Y,M,Cの位置決め穴701a,701bを、作像ユニット1Y,M,Cの位置決め突起53aにスムーズに抜き差しさせることが可能となる。
また、図8に示すように、各他端側ガイド部91bY,M,Cの上端には、中カバー40の揺動の支点(軸部材51)側に傾いた傾斜部901bY,M,Cが設けられている。
また、K色の一端側および他端側ガイド部91aK,91bKは、それぞれ鉛直方向(図中Z方向)に直線形状の直線部901a,901bと、軸部材51側に傾斜した傾斜部902a,902bとを有している。これにより、書込ヘッド70Kは、直線部901a,901bにより鉛直方向(図中Z方向)に直線状に案内された後、傾斜部902a,902bに案内されて軸部材51側へ移動する。この場合も、潜像形成位置近くでは、書込ヘッド70Kが、鉛直方向(図中Z方向)に直線状に筐体90内を移動する。よって、書込ヘッド70Kの位置決め穴701a,701bを、作像ユニット1Kの位置決め突起53aにスムーズに抜き差しさせることが可能となる。
書込ヘッド70Y,M,C,Kが潜像形成位置にあるとき、アーム部材76Y,M,Cおよび第1アーム部材101Kは、トーションスプリング78Y,M,C、103Kによりガイド部91Y,M,C,K側に付勢されており、第1回動部材72Y,M,C,Kがガイド部91Y,M,C,Kに押し当てられている。
次に、書込ヘッド70Y,M,C,Kの移動について図9、図10を用いて説明する。
図9は、中カバー40を開き始め(15°開いた時)の様子を示す図であり、図10は、中カバー40を90°開いた状態を示す図。
先の図1に示した状態から上カバー50を開いた後、中カバー40を開いていくと、潜像形成位置に位置していた各書込ヘッド70Y,M,C,Kは、中カバー40により退避位置へと移動していく。
まず、Y,M,C色の書込ヘッド70Y,M,Cの移動について説明する。
中カバー40に固定された第2回動部材77Y,M,Cは、中カバー40の回動の支点である軸部材51を中心にした円弧形状の軌跡を描きながら移動する。このため、第2回動部材77Y,M,Cが、軸部材51と同じ高さに達するまでは、第2回動部材77Y,M,Cが図中右側にも移動する。その結果、書込ヘッド70Y,M,Cが筐体90内移動中、第2回動部材77Y,M,Cは、図中右方向にも移動する。一方、アーム部材76Y,M,Cは、第2回動部材77Y,M,Cに対して回動自在に支持され、かつ、トーションスプリング78Y,M,C(図3参照)によりガイド部91Y,M,C側へ付勢されているため、第2回動部材77Y,M,Cが図中右方向に移動すると、アーム部材76Y,M,Cが図9中矢印B方向に揺動する。これにより、第1回動部材72Y,M,Cが鉛直方向に直線状に延びるガイド部91Y,M,Cに案内されながら直線状に移動する。また、第1回動部材72Y,M,Cは、アーム部材76Y,C,Mに対して回動自在に設けられている。よって、アーム部材76Y,M,Cが筐体内で図中矢印B方向に揺動したとき、書込ヘッド70Y,M,Cは、図中矢印C方向に揺動し、書込ヘッド70Y,M,Cの感光体との対向面が鉛直方向に対して直交する関係が維持される。その結果、書込ヘッド70Y,70M,70Cが、潜像形成位置から退避位置へ移動するとき、先の図6に示した位置決め突起53aを位置決め穴701a,701bからスムーズに抜き出すことができる。また、筐体90内部で書込ヘッド70Y,M,Cが鉛直方向(図中Z方向)直線状に移動できるので、現像装置5Kを書込ヘッド70Y,M,Cに対して近接配置しても、書込ヘッド70Y,M,C移動時に現像装置5Y,M,Cにぶつかってしまうことがない。これにより、装置のコンパクト化を図ることができる。
また、トーションスプリング78Y,M,Cにより、アーム部材76Y,M,Cをガイド部91Y,M,C側に付勢して、第1回動部材72Y,M,Cをガイド部91Y,91M,91Cに押し当てることで、書込ヘッド70Y,M,C移動中に中カバー40などに振動や衝撃などが加わったとき、アーム部材76Y,M,Cが筐体内で揺動するのを抑制することができる。これにより、書込ヘッド70Y,M,Cが、筐体内の部品にぶつかって破損したりするのを抑制することができる。
さらに中カバー40を回動していき、第1回動部材72Y,M,Cがガイド部91Y,M,Cから離間すると、アーム部材76Y,M,Cが不図示の規制部に突き当り、図中矢印B方向の揺動が規制される。これにより、第1回動部材72Y,M,Cがガイド部91Y,M,Cから離間した後は、アーム部材76Y,M,Cは、トーションスプリング78Y,M,Cの付勢力により不図示の規制部に押し当てられた形となる。その結果、第1回動部材72Y,M,Cがガイド部91Y,M,Cから離間後も、アーム部材76Y,M,Cが振動や衝撃などで揺動するのを抑制することができる。これにより、書込ヘッド70Y,M,Cが中カバー40の底面に突き当って、破損したりするのを抑制することができる。また、書込ヘッド70Y,M,Cを退避位置から潜像形成位置へと移動させるとき、第1回動部材72Y,M,Cが揺動するのを抑制することができ、確実にガイド部91Y,M,Cに第1回動部材72Y,M,Cを突き当てることができる。
第1回動部材72Y,M,Cがガイド部91Y,M,Cから離間して、アーム部材76Y,M,Cが不図示の規制部に突き当り、図中矢印B方向の揺動が規制されると、書込ヘッド70Y,M,Cは、中カバー40の開位置への移動に伴って、図9に示す矢印C方向とは、逆方向に揺動し、書込ヘッド70Y,M,Cの感光体との対向面が鉛直方向(図中Z方向)に対して直交する関係が維持される。その結果、図10に示すように、書込ヘッド70Y,M,Cが退避位置にあるときも、書込ヘッド70Y,M,Cの感光体との対向面が鉛直下向きにあり、作像ユニット1Y,M,C,Kの交換作業時に、書込ヘッド70Y,M,Cの感光体との対向面に配置されているレンズに触れるなどしてレンズが汚れるのを抑制することができる。
中カバー40を開位置から閉位置へ移動させて、書込ヘッド70Y,M,Cを退避位置から潜像形成位置へ移動するときは、アーム部材76Y,M,Cが不図示の規制部に押し当てられ、第1回動部材72Y,M,Cがガイド部91Y,M,Cに当接する姿勢を維持した状態で移動する。よって、確実に第1回動部材72Y,M,Cがガイド部91Y,M,Cに当接する。第1回動部材72Y,M,Cがガイド部91Y,M,Cに当接した状態からさらに、中カバー40を閉めていくと、第1回動部材72Y,M,Cが、ガイド部91Y,M,C側に押し込まれる。すると、アーム部材76Y,M,Cが、ガイド部91Y,M,Cの反力によりトーションスプリング78Y,M,Cの付勢力に抗して、図9の矢印B方向と反対方向に揺動しながら、第1回動部材72Y,M,Cがガイド部91Y,M,Cに案内されながら、鉛直方向直線状に移動する。これにより、筐体内で書込ヘッド70Y,M,Cが鉛直方向下方へと真直ぐに移動し、先の図6に示す位置決め突起53aを位置決め穴701a,701bに嵌合させることができる。
次に、K色の書込ヘッド70Kの移動について説明する。
書込ヘッド70Kが潜像形成位置にあるとき、第1アーム部材101Kは、トーションスプリング103K(図3参照)により図中矢印B方向に回動する方向に付勢されている。このため、書込ヘッド70Kが潜像形成位置にあるときは、第1回動部材72Kが、ガイド部91Kの直線部901に突き当り、第2回動部材104Kは、案内孔42K(図3参照)の軸部材51側と反対側の端部に突き当っている。
中カバー40を閉位置から開位置へ揺動させて、K色の書込ヘッド70Kを潜像形位置から退避位置に移動させるとき、中カバー40に固定された第3回動部材105Kが、中カバー40の回動の支点である軸部材51を中心にした円弧形状の軌跡を描きながら移動する。よって、書込ヘッド70Kが筐体内移動中、第3回動部材105Kが、図中右方向にも移動する。第3回動部材105Kが図中右方向に移動すると、第1アーム部材101Kがトーションスプリング103Kの付勢力により図中矢印B方向に揺動する。これにより、第1アーム部材101Kの下端に設けられた第1回動部材72Kがガイド部91Kの鉛直方向直線状に延びる直線部901に押し当てられ、第1回動部材72Kが直線部901に案内されながら移動する。また、第1アーム部材101Kの上端に設けられた第2回動部材104Kは、トーションスプリング103Kの付勢力によって、軸部材51側と反対側に付勢されることになり、第2回動部材104Kは、案内孔42Kの軸部材51側と反対側の端部に突き当った状態が維持される。これにより、書込ヘッド70K移動中に中カバー40などに振動や衝撃などが加わったとき、第1アーム部材101Kが筐体内で揺動するのを抑制することができる。これにより、書込ヘッド70Kが、筐体内の部品にぶつかって破損したりするのを抑制することができる。
また、第1回動部材72Kは、第1アーム部材101Kに対して回動自在に設けられている。よって、第1アーム部材101Kが筐体内で図中矢印B方向に回動したとき、書込ヘッド70Kは、図中矢印C方向に揺動し、書込ヘッド70Kの感光体との対向面が鉛直方向に対して直交する関係が維持される。その結果、書込ヘッド70Kが、潜像形成位置から退避位置へ移動するとき、先の図6に示した位置決め突起53aを位置決め穴701a,701bからスムーズに抜き出すことができる。また、筐体90内部で書込ヘッド70Kが鉛直方向直線状に移動できるので、現像装置5Kを書込ヘッド70Kに対して近接配置しても、書込ヘッド70K移動時に現像装置5Kにぶつかってしまうことがない。これにより、装置のコンパクト化を図ることができる。
さらに中カバー40を回動していき、第1回動部材72Kがガイド部91Kの直線部901の上端付近(直線部901と傾斜部902との連結部)まで案内されると、第1アーム部材101Kが不図示の規制部に突き当り、図中矢印B方向の揺動が規制される。この状態からさらに中カバー40を開いていくと、書込ヘッド70Kなどの自重により第2回動部材104Kが、案内孔42Kを軸部材51側へと移動する。これにより、第2アーム部材102Kが第3回動部材105Kを支点にして図中矢印D方向に揺動し、引き続き第1回動部材72Kがガイド部91の直線部901に案内されながら移動する。
K色においては、中カバー40に固定された第3回動部材105Kが、中カバー40の回動の支点である軸部材51を中心にした円弧形状の軌跡を描きながら移動する。第3回動部材105Kは、軸部材51との距離が近いため、K色の書込ヘッド70Kが筐体内移動中における第3回動部材105Kの図中右方向の移動量が、Y,M,C色の第2回動部材77Y,M,Cの移動量に比べて多くなる。
K色のアーム機構を、Y,M,C色のアーム機構と同一構成として、書込ヘッド70Kの中カバー40に対する揺動範囲を、Y,M,C色の書込ヘッド70Y,M,Cの中カバー40に対する揺動範囲と同じにした場合、K色の書込ヘッド70Kが、筐体90内から出る前に、アーム部材が不図示の規制部に当接してしまう。その結果、K色の書込ヘッド70Kが、筐体内で図中右方向へと移動し、筐体内で鉛直方向直線状に移動させることができない。その結果、K色の現像装置5Kを書込ヘッド70Kから離して配置する必要があり、装置の小型化を図ることができない。
一方、本実施形態においては、上述したように、第1アーム部材101Kが不図示の規制部により規制された後は、第2アーム部材102Kが図中矢印方向D方向へ移動し、書込ヘッド70Kを、中カバー40に対して図中左側へと移動させることができる。よって、第1アーム部材101Kが不図示の規制部に規制された後も、ガイド部91の直線部901に案内されながら移動させることができ、筐体内を鉛直上方直線状に書込ヘッド70Kを移動させることができる。これにより、K色の現像装置5Kを書込ヘッド70Kから離して配置する必要がなく、装置の小型化を図ることができる。
さらに中カバー40を開いていくと、第3回動部材105Kを支点にして第2アーム部材102Kが矢印D方向に揺動し、第1回動部材72Kがガイド部91の直線部901から傾斜部902に案内され、書込ヘッド70Kが軸部材51側へと移動する。
中カバー40を矢印A方向に揺動させて開いていくと、案内孔42Kの傾斜もきつくなる。ガイド部91Kが直線部901のみで傾斜部902を設けていない場合、第1回動部材72Kが、直線部901を離間すると、第2アーム部材102Kが自重で勢いよく図中矢印D方向へ回転し、第2回動部材104Kが案内孔42Kの軸部材51側端部に勢いよくぶつかり、破損するおそれがある。一方、本実施形態のように傾斜部902を設けることで、第2アーム部材102Kが自重で勢いよく矢印D方向に揺動するのを防止することができ、中カバー40の開動作に伴い徐々に書込ヘッド70Kを軸部材51側へ移動させることができる。これにより、第2回動部材104Kの破損などを防止することができる。
中カバー40が、開位置まで移動すると、第2回動部材104Kが、案内孔42Kの軸部材51側端部に突き当り、第2アーム部材102Kの図中矢印D方向の揺動が規制される。
このように、本実施形態においては、K色のアーム機構170を、書込ヘッド70Kを(ヘッドホルダ71を介して)保持する第1アーム部材101Kと、中カバー40に揺動自在に支持され、第1アーム部材101Kを揺動自在に支持する第2アーム部材102Kとで構成することで、書込ヘッド70Kを潜像形成位置から移動させるとき、第1アーム部材101Kが第2アーム部材102Kに対して揺動させることができ、直線状に書込ヘッド70Kを移動させることができる。そして、直線状にある程度、書込ヘッド70Kを移動させた後、第2アーム部材102Kが第3回動部材105Kを支点にして図中矢印D方向に揺動させることで、書込ヘッド70Kを軸部材51側へ退避させることができる。
図10に示すように、中カバー40を90°開いて、各書込ヘッド70Y,M,C,Kを退避位置に位置させたとき、中カバー40の回動支点である軸部材51に最も近い位置にあるK色の書込ヘッド70Kが、Y,M,C色の書込ヘッド70Y,M,Cよりも筐体90の一端側(軸部材51配置側)に位置する。これにより、プリンタの軸部材51側(図10の左側)が壁であったり、プリンタよりも背の高い部材が置かれていたりして、中カバー40を90°以上開けない場合であっても、K色の書込ヘッド70Kが、K色作像ユニット1Kの抜き出すときの移動領域Tから退避した位置に位置させることができる。これにより、中カバー40を90°開いてK色の作像ユニット1Kを筐体90から取り出すときに、K色の書込ヘッド70Kが取り出しの邪魔となることがなく、容易にK色の書込ヘッド70Kを筐体90から取り出すことができる。また、K色の作像ユニット1Kを交換するときに、書込ヘッド70Kが作像ユニット1Kにぶつかり、書込ヘッド70Kの破損などを抑制することができる。
さらに、中カバー40を90°開いたとき、書込ヘッド70Kが、第2アーム部材102Kの揺動の支点である第3回動部材105Kよりも筐体90の一端側(軸部材51配置側)に位置する。これにより、より作像ユニット1Kを筐体90から取り出すときの作像ユニット1Kが通る領域Tから遠ざけることができる。これにより、K色の作像ユニット1Kを交換するときに、書込ヘッド70Kが作像ユニット1Kにぶつかるのをより一層抑制することができる。
また、書込ヘッド70Kが退避位置にあるとき、第2回動部材104Kは、案内孔42Kの軸部材51側端部に突き当り、第1回動部材72Kが傾斜部902に当接している。これにより、書込ヘッド70Kが退避位置にあるときに第2アーム部材102Kが図9の時計回り方向に揺動するのを防止することができる。よって、装置に衝撃や振動が加わっても、書込ヘッド70がこれ以上、軸部材51側に移動することがない。よって、書込ヘッド70が軸部材51にぶつかって破損したり傷ついたりするのを抑制することができる。
また、装置の構成によっては、軸部材51に2番目に近い書込ヘッド70Cも、K色の作像ユニット1Kを筐体から取り出すときの移動領域Tに入るおそれがある。この場合は、軸部材51に2番目に近い書込ヘッド70Cを、K色と同様の構成として、Y色、M色の書込ヘッド70Y,70Mよりも筐体90の一端側(軸部材51配置側)に退避させてもよい。
中カバー40を開位置から閉位置へ移動させて、書込ヘッド70Kを退避位置から潜像形成位置へ移動するときは、第1回動部材72Kが傾斜部902に案内されながら、書込ヘッド70Kが軸部材51から離間する方向へと移動する。中カバー40をさらに閉じていき、第3回動部材105Kが、軸部材51と同じ高さの位置に到達する直前で、第1回動部材72Kがガイド部91Kの傾斜部902から離間する。さらに、中カバー40を閉じていき、第3回動部材105Kの高さが、軸部材51の高さよりも下側となり、第3回動部材105Kの図中左右方向の動きが、軸部材51から遠ざかる動きから近づく動きに切り替わると、第1回動部材72Kがガイド部91Kの直線部901に突き当る。この状態からさらに、中カバー40を閉めていくと、第1回動部材72Kが、ガイド部91Kの直線部901に押される。すると、第2回動部材104Kが、案内孔42K内を軸部材51から遠ざかる方向に移動し、第2アーム部材102Kが先の図8の矢印D方向とは逆方向に揺動し、第1回動部材72Kがガイド部91Kの直線部901に案内されながら、鉛直方向直線状に移動する。さらに中カバー40を閉めていくと、第2回動部材104Kが、案内孔42Kの軸部材51側端部とは反対側の端部に突き当る。この状態から、さらに中カバー40を閉めていくと、第1アーム部材101Kが、ガイド部91Kの直線部901によりトーションスプリング103Kの付勢力に抗して、図9の矢印B方向と反対方向に揺動する。これにより、第1回動部材72Kがガイド部91Kの直線部901に案内されながら、鉛直方向直線状に移動する。このようにして、筐体内で書込ヘッド70Kが鉛直方向下方へと真直ぐに移動し、先の図6に示す位置決め突起53aを位置決め穴701a,701bに嵌合させることができる。
本実施形態においては、案内孔42Kを設けて、第2回動部材104Kを案内孔42Kの端部につき当てることで、第2アーム部材102Kの揺動範囲を規制しているが、中カバー40に規制突起を設けて、第2アーム部材102Kを規制突起に突き当てることで、第2アーム部材102Kの揺動の範囲を規制してもよい。
図11は、従来の画像形成装置を示す概略構成図である。
図11に示すように、書込ヘッド70を保持する保持体としての上カバー50の回動の支点を、作像ユニット1Y,M,C,Kから十分に離して設けることができる場合、上カバー50を閉めるときにおける各書込ヘッド70Y,M,C,Kの円弧状軌跡の半径が大きくなる。その結果、筐体90内での各書込ヘッド70Y,M,C,Kの図中左右方向の移動量を抑えることができる。よって、上カバー50に揺動不能に各書込ヘッド70Y,M,C,Kを保持しても、各書込ヘッド70Y,M,C,Kが現像ユニット5などにぶつかることなく、装置本体にセットすることができる。
一方、先の図1に示したように、書込ヘッド70を保持する保持体としての中カバー40の回動支点を、記録シートP搬送部(図中右側)側端部と反対側の端部に設け、各書込ヘッド70Y,M,C,Kと回動の支点との距離が図11に示した従来の構成よりも近い場合、筐体内での各書込ヘッド70Y,M,C,Kの図中左右方向の移動量が大きくなる。その結果、図11に示した従来の画像形成装置と同様、各書込ヘッド70Y,M,C,Kを揺動不能に中カバー40に固定すると、現像ユニット5などに書込ヘッドがぶつかってしまうおそれがある。
しかし、本実施形態においては、各書込ヘッド70Y,M,C,Kを中カバー40に対して揺動自在に保持し、各書込ヘッド70Y,M,C,Kが退避位置にあるとき、潜像形成位置にあるときよりも中カバー側に位置させている。これにより、筐体内で各書込ヘッドを現像ユニット5の上方を移動させることができ、現像ユニットなどにぶつかるのを抑制することができる。
しかし、上記のように、筐体内で各書込ヘッドを現像ユニット5の上方を移動させる構成とした場合、中カバー40を閉じたとき、各書込ヘッド70を感光体近傍の潜像形成位置に位置させることができない。このため、本実施形態においては、現像ユニットの上方を移動してきた書込ヘッド70の被ガイド部としての第1回動部材72を、ガイド部に当接させ、ガイド部により、潜像形成位置へ書込ヘッド70を案内している。現像ユニットの上方を移動してきた書込ヘッド70の被ガイド部としての第1回動部材72を、ガイド部に当接させるには、ガイド部を、書込ヘッド(第1回動部材)の中カバー40の回動中心を中心とした円弧形状の軌跡を横切る位置まで設ける必要がある。このため、ガイド部を作像ユニットから十分上方にまで延ばす必要がある。しかしながら、このように、ガイド部を作像ユニットから十分上方にまで延ばすと、ガイド部を設けるスペースをそれだけ確保する必要がある。そのため、モータの駆動力をトナーボトルなどに伝達する駆動伝達機構などを、配置することができず、装置が大型化してしまう。
そこで、本実施形態においては、一端側ガイド部91aY,M,Cを、作像ユニットよりも十分に鉛直上方に設け、他端側ガイド部91bY,M,Cを一端側ガイド部91aY,M,Cよりも短くして、他端側ガイド部91bY,M,Cは、潜像形成位置近傍にきた書込ヘッド70Y,M,Cを、潜像形成位置へガイドするように構成している。
図12は、中カバー40を閉じるときにおける他端側の第1回動部材72の移動軌跡を示す模式図である。以下の説明では、書込ヘッド長手方向一端側に配置された部材には、符号「a」を付し、他端側に配置された部材には、符号「b」を付し、一端側、他端側の区別をしない場合は、上記「a」、「b」に符号を付与せずに、説明する。
図12中の一点鎖線は、書込ヘッド長手方向一端側の第1回動部材72aの移動軌跡を示しており、図中実線は、書込ヘッド長手方向他端側の第1回動部材72bの移動軌跡を示している。また、以下の説明では、色符合(Y,M,C)を適宜省略する。
中カバー40を閉じていくと、一端側の第1回動部材72a、他端側の第1回動部材72bともに、中カバー40の回動の支点(軸部材51)を中心とした円弧状の軌跡を描きながら移動していく。一端側のガイド部91aは、上記円弧状の軌跡を横切る位置まで延びているので、一端側の第1回動部材72aは、一端側のガイド部91aに当接し、図中一点鎖線に示すように、一端側のガイド部91aに案内されながら下側へ移動する。
一方、他端側のガイド部91bは、上記円弧状の軌跡を横切る位置まで延びていない。よって、他端側の第1回動部材72bは、上記円弧状の軌跡を描きながら移動していく。この状態からある程度中カバー40を閉めて、他端側の第1回動部材が一端側の第1回動部材に対して図中左側(中カバー40の回動支点側)にある程度突出すると、書込ヘッド70の剛性や、書込ヘッドを保持するヘッドホルダ71の剛性により他端側の第1回動部材72bの図中点線で示す方向に移動(円弧状の移動)が規制され、図中実線で示すように、下側へ移動する。さらに中カバー40を閉じていくと、他端側の第1回動部材72bは、傾斜部901bに当接する。さらに、中カバー40を閉じていくと、他端側の第1回動部材72bは、傾斜部901bに案内されながら、図中右側へ移動し、他端側のガイド部91bと当接する。これにより、他端側の第1回動部材72bを、他端側ガイド部91bによりガイドすることができる。
このように、本実施形態においては、他端側のガイド部91bが、上記円弧状の軌跡を横切る位置まで延びていなくても、他端側の第1回動部材72bを他端側ガイド部91bに当接させることができる。これにより、他端側のガイド部91bが短くても、他端側の第1回動部材72bを他端側ガイド部91bに当接させることができ、書込ヘッドの他端側もガイド部91bにより潜像形成位置へ精度よく案内することができる。また、書込ヘッド70を現像ユニット5の十分上方を通過させさせることができるので、第1回動部材72の退避位置からの移動軌跡が規定の軌跡に対して多少外れていても、現像ユニット5などにぶつかることなく、一端側の第1回動部材72aを一端側ガイド部91aに突き当てることができる。
このように、他端側ガイド部91bを一端側ガイド部91aよりも短くしても、筐体内で書込ヘッドを良好に潜像形成位置へガイドすることができ、かつ、他端側ガイド部91bの上方にスペースを形成することができる。よって、そのスペースに駆動伝達機構80を配置することができ、装置の小型化を図ることができる。
また、他端側の第1回動部材72bが、図中Aの位置にあるとき、一端側のガイド部91aには、一端側のアーム機構170aのトーションスプリング78aの付勢力が加わる。また、この位置にあるとき、ヘッドホルダ71や書込ヘッド70には、捩れが発生しており、ヘッドホルダ71や書込ヘッド70の復元力も加わる。上記Aの位置から、さらに中カバー40を閉じていくと、他端側のアーム部材76bも他端側のトーションスプリング78bの付勢力に抗して揺動するため、一端側のガイド部91aには、他端側のトーションスプリング78bの付勢力も加わる。このため、一端側第1回動部材72aの一端側ガイド部91aに対する移動抵抗が大きくなり、中カバー40を閉めるときの抵抗が大きくなる。
このため、退避位置から一端側の第1回動部材72aが一端側ガイド部91aに当るまでの移動軌跡を、書込ヘッド長手方向一端側と他端側とで異ならせてもよい。
具体的には、Y,M,C色のアーム機構170Y,M,Cにおいて、書込ヘッド長手方向(図中X方向)一端側のアーム部材76aの不図示の規制部による規制位置と、他端側のアーム部材76bの規制部による規制位置とを、互いに異ならせ、退避位置にあるとき、書込ヘッド一端側を他端側よりも中カバー40に近い位置に位置させる。これにより、退避位置にあるとき、書込ヘッド70および書込ヘッド70を保持するヘッドホルダ71が捩れ、退避位置にあるとき、書込ヘッド70およびヘッドホルダ71は、主走査方向に傾いた状態で保持される。
図13は、中カバー40を開いた状態の書込ヘッドの長手方向一端側を示す概略構成図であり、図14は、中カバー40を開いた状態の書込ヘッド長手方向他端側を示す概略構成図である。
図13,図14に示す線分Ay,Am,Ac,Akは、潜像形成位置と第2回動部材77の中心とを結んだ線分である。
図13に示すように、Y色の書込ヘッド70Yの一端側の潜像形成位置から退避位置へ移動するときの中カバー40に対して揺動角度θaYは、20°であり、退避位置から一端側の第1回動部材72aYが一端側ガイド部91aに当接するまでの軸部材51を中心とする円弧状の軌跡の半径raYは、279mmである。一方、図14に示すように、Y色の書込ヘッド70Yの他端側の潜像形成位置から退避位置へ移動するときの中カバー40に対する揺動角度θbYは、10°であり、退避位置から一端側の第1回動部材72aYが一端側ガイド部91aYに当接するまでの軸部材51を中心とする円弧状の軌跡の半径rbYは、299mmである。
また、図13に示すように、M色の書込ヘッド70Mの一端側の潜像形成位置から退避位置へ移動するときの中カバー40に対する揺動角度θaMは、20°であり、退避位置から一端側の第1回動部材72aMが一端側ガイド部91aMに当接するまでの軸部材51を中心とする円弧状の軌跡の半径raMは、220mmである。一方、図14に示すように、M色の書込ヘッド70Mの他端側の潜像形成位置から退避位置へ移動するときの中カバー40に対する揺動角度θbYは、13°であり、退避位置から一端側の第1回動部材72aMが一端側ガイド部91aMに当接するまでの軸部材51を中心とする円弧状の軌跡の半径rbMは、223mmである。
また、図13に示すように、C色の書込ヘッド70Cの一端側の潜像形成位置から退避位置へ移動するときの中カバー40に対する揺動角度θaCは、30°であり、退避位置から一端側の第1回動部材72aCが一端側ガイド部91aCに当接するまでの軸部材51を中心とする円弧状の軌跡の半径raCは、155mmである。一方、図14に示すように、C色の書込ヘッド70Cの他端側の潜像形成位置から退避位置へ移動するときの中カバー40に対する揺動角度θbCは、22°であり、退避位置から一端側の第1回動部材72aCが一端側ガイド部91aCに当接するまでの軸部材51を中心とする円弧状の軌跡の半径rbMは、171mmである。
また、図13に示すように、K色の書込ヘッド70Kの一端側の潜像形成位置から退避位置へ移動するときの中カバー40に対する揺動角度θaKは、112°であり、図14に示すように、K色の書込ヘッド70Kの他端側の潜像形成位置から退避位置へ移動するときの中カバー40に対する揺動角度θbKは、115°である。この実施形態では、K色の書込ヘッドの中カバー40に対する揺動角度を一端側と他端側とで異ならせているが、K色においては、一端側と他端側とで同じ角度としてもよい。
上記のように、Y,M,C色の書込ヘッド70Y,M,Cに関しては、他端側の上記円弧状の軌跡の半径rbを、一端側の上記円弧状の軌跡の半径raよりも大きくなっている。
図15は、他端側の上記円弧状の軌跡の半径rbが、一端側の上記円弧状の軌跡の半径raよりも大きくした場合の一端側第1回動部材72aの移動軌跡と、他端側第1回動部材の移動軌跡とを示す図である。
図15に示すように、一端側の第1回動部材72aが一端側のガイド部91aに当接したとき、他端側の第1回動部材72bは、一端側の第1回動部材72aよりも用紙搬送路側の点X1に位置する。この状態から中カバー40を閉めていくと、他端側は、円弧状の軌跡を取りながら、図中左側へ移動し、一端側は、図中下方へ移動する。これにより、書込ヘッド70とヘッドホルダ71との捩れが戻っていき、書込ヘッド70およびヘッドホルダ71の主走査方向の傾きが減少する。先の図12に示した構成(円弧状の移動軌跡が一端側と他端側と同じ)は、書込ヘッド70およびヘッドホルダ71を捩る方向であったが、この図15に示す例では、捩れを解消する方向となる。よって、一端側の第1回動部材72aと一端側のガイド部91aとの当接圧が減少していく。その結果、中カバー40を閉めるときの負荷が減少する。そして、円弧状の軌跡を描きながら、図15のBの位置まで、他端側第1回動部材72bが来た後は、先の図12と同様、一端側のガイド部91aには、一端側のトーションスプリング78aの付勢力、ヘッドホルダ71および書込ヘッド70の復元力、他端側トーションスプリング78bの付勢力が加わっていく。しかし、図12に示した構成に比べて、他端側の第1回動部材72bが図中下方へ真直ぐと移動する期間が短い。よって、図12に示した構成に比べて、一端側のガイド部91aに加わる他端側のトーションスプリング78bの付勢力は、図12に示した構成に比べて減少する。よって、先の図12に示した構成に比べて、一端側ガイド部91aへの当接圧が減少し、中カバー40を閉めるときの負荷を低減することができる。
そして、他端側の第1回動部材72bが他端側のガイド部91bに当接すると、書込ヘッド70およびヘッドホルダ71の主走査方向の傾きが補正され、各潜像形成位置に位置した書込ヘッドは、主走査方向と平行な状態となる。
なお、本実施形態においては、他端側の側板90bにおけるガイド部91bの上方にトナーボトルに駆動を伝達する駆動伝達部80が配置されるようにしているが、これに限られない。例えば、他端側の側板90bにおけるガイド部91bの上方に制御基板などを配置してもよい。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の(1)〜(13)態様毎に特有の効果を奏する。
(1)
感光体2などの潜像担持体、潜像担持体表面に潜像を形成する書込ヘッド70などの潜像形成手段を内部に収納し、開口部を有する筐体90と、潜像形成手段を保持し、筐体に対して一端側を支点にして揺動可能に支持され、揺動することで、自らが保持している潜像書込手段を潜像形成位置と退避位置との間で移動させる中カバー40などの保持体とを備えた画像形成装置において、上記潜像形成位置から上記筐体の開口部へ向けて延び、潜像形成手段短手方向の移動を規制しながら上記潜像形成手段の長手方向一端側を上記潜像形成位置までガイドする一端側ガイド部91aと、上記潜像形成位置から上記筐体の開口部へ向けて延び、潜像形成手段短手方向の移動を規制しながら上記潜像形成手段の長手方向他端側を上記潜像形成位置までガイドする他端側ガイド部91bとを備え、上記他端側ガイド部91bの上記潜像形成位置から前記開口部側端部までの長さを、上記一端側ガイド部91aの上記潜像形成位置から前記開口部側端部までの長さよりも短くした。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、他端側ガイド部91bの上方にスペースを生み出すことができ、このスペースに駆動伝達部80などを配置することができる。これにより、装置の小型化を図ることができる。また、筐体内で良好に潜像形成手段を潜像形成位置にガイドすることができる。
(2)
また、上記(1)に記載の態様の画像形成装置において、他端側ガイド部91bの先端に、保持体の揺動の支点側に傾斜した傾斜部901bを備えた。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、傾斜部901bにより他端側の潜像形成手段を、他端側ガイド部91bに案内することができる。これにより、潜像形成位置近傍では、両端のガイド部91a,91bで良好に潜像形成位置へ潜像形成手段を案内することができる。
(3)
また、上記(1)または(2)に記載の画像形成装置において、書込ヘッド70などの潜像形成手段の他端側ガイド部91bにガイドされる側における中カバー40などの保持体の揺動の支点を中心とする円弧状の移動軌跡の移動半径rbを、潜像形成手段の長いガイド部91aにガイドされる側における保持体の揺動の支点を中心とする円弧状の移動軌跡の移動半径raよりも大きくした。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、中カバーを開閉するときの負荷を低減することができる。
(4)
上記(3)に記載の態様の画像形成装置において、上記書込ヘッド70などの潜像形成手段は、退避位置では主走査方向に傾き、潜像形成位置では、主走査方向と平行となるように、潜像形成位置と退避位置との間を移動する。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、潜像形成手段の一端側と他端側とで移動の軌跡を異ならせることができる。また、潜像形成位置では、潜像形成手段は、主走査方向に平行であるので、潜像担持体上の潜像画像が、傾くのを抑制することができる。
(5)
また、上記(4)に記載の態様の画像形成装置において、上記書込ヘッド70などの潜像形成手段は、主走査方向に傾いて中カバー40などの保持体に保持され、上記一端側ガイド部91aと他端側ガイド部91bとにより、潜像形成手段は、主走査方向の傾きが補正される。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、退避位置で潜像形成手段を主走査方向に傾かせることができ、潜像形成位置で潜像形成手段を主走査方向に平行にすることができる。
(6)
また、上記(5)に記載の態様の画像形成装置において、上記書込ヘッド70などの潜像形成手段の長手方向両端は、中カバー40などの保持体に対して揺動自在に支持されており、潜像形成手段一端側の上記保持体に対する揺動範囲を、上記他端側の上記保持体に対する揺動範囲よりも狭くした。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、退避位置で主走査方向に傾いていた潜像形成手段を、両端のガイド部91a,91bで主走査方向に対して平行に補正することができる。
(7)
また、上記(6)に記載の態様の画像形成装置において、書込ヘッド70などの潜像形成手段を、中カバー40などの保持体に対する揺動方向一方側に付勢するトーションスプリング78などの付勢手段を設けた。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、書込ヘッド70などの潜像形成手段を潜像形成位置と退避位置との間を移動中に装置に衝撃や振動などが生じても、ガイド部から潜像形成手段が離間するのを抑制することができる。これにより、潜像形成手段を潜像形成位置と退避位置との間を移動中に、潜像形成手段が筐体内の部品にぶつかるのを抑制することができる。
(8)
また、上記(6)または(7)に記載の態様の画像形成装置において、書込ヘッド70などの潜像形成手段の中カバー40に対する保持体に対する揺動を規制する帰省部などの規制手段を設けた。
かかる構成を備えることで実施形態で説明したように、装置振動などが生じた際に、アーム機構が所定角度を超えて揺動し、書込ヘッド70が装置の部品などにぶつかるのを抑制することができる。
(9)
また、上記(1)乃至(8)いずれかに記載の態様の画像形成装置において、上記一端側ガイド部および上記他端側ガイド部の少なくとも一方を、上記筐体との一体的に形成した。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、上記ガイド部と筐体とを別体で構成する場合に比べて、部品点数を削減でき、装置のコストダウンを図ることができる。
(10)
また、上記(1)乃至(8)いずれかに記載の態様の画像形成装置において、上記一端側ガイド部および上記他端側ガイド部の少なくとも一方を、上記筐体と別体とした。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、上記ガイド部と筐体とを一体成形する場合に比べて、ガイド部の形状の自由度を高めることができる。
(11)
また、上記(1)乃至(10)いずれかに記載の態様の画像形成装置において、上記作像ユニット1などの筐体90内に配置された部材の少なくともひとつを、上記筐体90の開口部から取り出し可能に構成した。
かかる構成を備えることで、上記筐体内に配置された部材を容易に交換することができる。
(12)
また、上記(1)乃至(11)いずれかに記載の態様の画像形成装置において、書込ヘッドなどの潜像形成手段は、潜像担持体の軸方向に複数の発光素子が配列された構成であって、上記発光素子として、LEDまたは有機EL素子を用いた。
かかる構成を備えることで、良好に潜像担持体に潜像を形成することができる。
(13)
また、上記(1)乃至(12)いずれかに記載の態様の画像形成装置において、上記筐体内での記録紙搬送方向が、上記筐体の開口部開口面に対して直交する方向であり、中カバー40などの保持体の揺動の支点を、上記筐体内記録紙搬送領域とは反対側の端部に設けた。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、上記筐体内記録紙搬送領域側端部に設けた構成に比べて、保持体の長さを短くでき、保持体の上方に大きなスペースを確保せずとも、保持体を開くことができる。また、保持体のコストダウンを図ることができる。さらに、記録紙搬送経路にジャムが発生したとき、保持体が、ジャム処理の邪魔となることがない。また、保持体が、記録紙搬送経路などに干渉しないように配置する必要もなく、また、中カバー40の構成を単純化することができ、コストアップを抑制することができる。
1:作像ユニット
2:感光体
40:中カバー
41:ばね受け部
42:案内孔
50:上カバー
51:軸部材
53a:位置決め突起
70:書込ヘッド
71:ヘッドホルダ
72:第1回動部材
76:アーム部材
77:第2回動部材
78:トーションスプリング
79:バネ引っ掛け部
90:筐体
90a,90b:側板
91:ガイド部
101K:第1アーム部材
102K:第2アーム部材
103K:トーションスプリング
104K:第2回動部材
105K:第3回動部材
106K:バネ引っ掛け部
107K:バネ受け部
170:アーム機構
901:直線部
902:傾斜部
特許第4781753号公報 特開2010−271743号公報

Claims (13)

  1. 潜像担持体、上記潜像担持体表面に潜像を形成する潜像形成手段を内部に収納し、開口部を有する筐体と、
    上記潜像形成手段を揺動自在に保持し、該筐体に対して一端側を支点にして揺動可能に支持され、自らが保持している潜像書込手段を潜像形成位置と退避位置との間で移動させる保持体とを備えた画像形成装置において、
    上記潜像形成位置から上記筐体の開口部へ向けて延び、潜像形成手段短手方向の移動を規制しながら上記潜像形成手段の長手方向一端側を上記潜像形成位置までガイドする一端側ガイド部と、
    上記潜像形成位置から上記筐体の開口部へ向けて延び、潜像形成手段短手方向の移動を規制しながら上記潜像形成手段の長手方向他端側を上記潜像形成位置までガイドする他端側ガイド部とを備え、
    上記他端側ガイド部の上記潜像形成位置から前記開口部側端部までの長さを、上記一端側ガイド部の上記潜像形成位置から前記開口部側端部までの長さよりも短くしたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    上記他端側ガイド部の先端に、上記保持体の揺動の支点側に傾斜した傾斜部を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2の画像形成装置において、
    上記潜像形成手段の長手方向他端側における上記保持体の揺動の支点を中心とする円弧状の移動軌跡の移動半径を、上記潜像形成手段一端側の揺動の支点を中心とする円弧状の移動軌跡の移動半径よりも大きくしたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3の画像形成装置において、
    上記潜像形成手段は、上記退避位置では主走査方向に傾き、上記潜像形成位置では、上記主走査方向と平行となるように、潜像形成位置と退避位置との間を移動することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4の画像形成装置において、
    上記潜像形成手段は、主走査方向に傾いて上記保持体に保持され、
    上記一端側のガイド部と他端側のガイド部とにより、上記潜像形成手段は、主走査方向の傾きが補正されることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5の画像形成装置において、
    上記潜像形成手段の長手方向両端は、保持体に対して揺動自在に支持されており、
    上記潜像形成手段一端側の上記保持体に対する揺動範囲を、上記他端側の上記保持体に対する揺動範囲よりも狭くしたことを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項6の画像形成装置において、
    上記潜像形成手段を、上記保持体に対する揺動方向一方側に付勢する付勢手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項6または7の画像形成装置において、
    上記潜像形成手段の保持体に対する揺動を規制する規制手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項1乃至8いずれかの画像形成装置において、
    上記一端側ガイド部および上記他端側ガイド部の少なくとも一方を、上記筐体との一体的に形成したことを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項1乃至8いずれかの画像形成装置において、
    上記一端側ガイド部および上記他端側ガイド部の少なくとも一方を、上記筐体と別体としたことを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項1乃至10いずれかの画像形成装置において、
    上記筐体内に配置された部材の少なくともひとつを、上記筐体の開口部から取り出し可能に構成したことを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項1乃至11いずれかの画像形成装置において、
    上記潜像形成手段は、上記潜像担持体の軸方向に複数の発光素子が配列された構成であって、
    上記発光素子として、LEDまたは有機EL素子を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項1乃至12いずれかの画像形成装置において、
    上記筐体内での記録紙搬送方向が、上記筐体の開口部開口面に対して直交する方向であり、上記保持体の揺動の支点を、上記筐体内記録紙搬送領域とは反対側の端部に設けたことを特徴とする画像形成装置。
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