JP5928187B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式による画像形成装置に関する。
画像形成装置においては、一般に、感光体表面に対し放電により静電荷を与え、露光することにより、静電潜像を形成し、次に、帯電したトナーを静電潜像に付着させて現像し、当該トナー像を転写材に転写し、最後に、転写されたトナー像を加熱加圧することにより、定着画像を形成することが行われている。トナー像の転写後においては、感光体表面に残留したトナーを除去することが必要となる。トナーの除去は、通常、クリーニングブレードなどのクリーニング手段によって行われている。このようなクリーニングブレードとしては、金属板からなる支持部材と、この支持部材に接着層を介して設けられるゴム弾性材よりなるブレード部材とからなるものが広く用いられている。
クリーニング性の向上とクリーニングブレードの耐久性との両立を図るためには、クリーニングブレードとして、ブレード部材が多層構造であるものを用いることが知られている。
一方、感光体はクリーニング手段などとの接触により、感光体表面が摩耗するという問題がある。感光体表面の摩耗を抑制するために、感光体表面に保護層を設けることが知られている。
保護層として、重合性化合物を硬化して得られる硬化樹脂と、反応性有機基を有する表面処理剤によって表面処理された金属酸化物微粒子とが含有されてなる架橋型硬化樹脂による保護層を採用した場合においては、特に耐摩耗性に優れることが知られている。
従って、多層構造のブレード部材を有するクリーニングブレードと架橋型硬化樹脂による保護層を有する感光体とを組み合わせることにより、長期間にわたって高いクリーニング性能を維持できることが考えられる。例えば、特許文献1には、長期間にわたってクリーニング性能の安定化を図るため、2層構造のブレード部材を有するクリーニングブレードと、架橋型硬化樹脂による保護層を有する感光体とを用いることが開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載の感光体には、反応性電荷輸送物質が含有されており、この反応性電荷輸送物質がバインダー樹脂と反応するため、膜強度は向上するものの、キャリア移動性が低下するので、電位が安定しないという問題がある。
特開2006−195251号公報
本発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであって、その目的は、膜強度および電位安定性を有する有機感光体と、優れたクリーニング性と耐久性とを有するクリーニングブレードとを用いることによって、長期間にわたって高いクリーニング性能を安定的に維持することができる画像形成装置を提供することにある。
本発明の画像形成装置は、有機感光体の表面を帯電させる帯電手段と、当該有機感光体の表面に静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像をトナーによって現像してトナー像を形成する現像手段と、前記トナー像を転写材に転写する転写手段と、前記転写材に転写されたトナー像を定着させる定着手段と、有機感光体上の残留トナーを、多層構造のブレード部材を有するクリーニングブレードによって除去するクリーニング手段とを備える画像形成装置において、
前記有機感光体は、重合性化合物を硬化して得られる硬化樹脂中に、反応性有機基を有する表面処理剤によって表面処理された金属酸化物微粒子および非反応性電荷輸送物質が含有されてなる表面層を有し、
前記非反応性電荷輸送物質が、下記一般式(1)で表わされるものであることを特徴とする。
〔一般式(1)中、R1 およびR2 は、各々、水素原子またはメチル基を示し、R3 は炭素数1〜5のアルキル基を示す。〕
本発明の画像形成装置においては、前記クリーニング手段におけるクリーニングブレードが、前記有機感光体表面と当接するエッジ層と、このエッジ層の厚み方向に積層されるベース層とにより構成されるブレード部材を備えてなり、
前記エッジ層の硬度が前記ベース層の硬度より大きいことが好ましい。
本発明の画像形成装置においては、前記表面処理剤における反応性有機基が、アクリロイル基またはメタクリロイル基であることが好ましい。
本発明の画像形成装置においては、前記重合性化合物が、アクリロイル基またはメタクリロイル基を2個以上有するアクリル系モノマーまたはこれらのオリゴマーであることが好ましい。
本発明の画像形成装置においては、有機感光体の表面層が、硬化樹脂中に非反応性電荷輸送物質が含有されるものであることにより、膜強度を確保しながらも、電位安定性を有し、また、クリーニングブレードが多層構造のブレード部材を有することにより、優れたクリーニング性高い耐久性とを有する。従って、本発明の画像形成装置によれば、これらの有機感光体およびクリーニングブレードが備えられることにより、長期間にわたって高いクリーニング性能を安定的に維持することができる。
本発明の画像形成装置におけるクリーニング手段の構成の一例を示す説明用断面図である。 図1に示すクリーニング手段のクリーニング挙動の一例を示す説明用断面図である。 本発明の画像形成装置の構成の一例を示す説明用断面図である。
以下、本発明について詳細に説明する。
〔画像形成装置〕
本発明の画像形成装置は、有機感光体の表面を帯電させる帯電手段と、当該有機感光体の表面に静電潜像を形成する露光手段と、静電潜像をトナーによって現像してトナー像を形成する現像手段と、トナー像を転写材に転写する転写手段と、転写材に転写されたトナー像を定着させる定着手段と、有機感光体上の残留トナーを、多層構造のブレード部材を有するクリーニングブレードによって除去するクリーニング手段とが備えられてなるものである。
〔有機感光体〕
本発明の画像形成装置における有機感光体は、具体的な例として、下記(1)および(2)の層構成が挙げられる。
(1)導電性支持体上に、中間層を有し、この中間層上に、電荷発生物質を含有する電荷発生層および電荷輸送物質を含有する電荷輸送層がこの順に積層されてなる有機感光層が形成され、この有機感光層(電荷輸送層)上に表面層として保護層が形成された層構成。
(2)導電性支持体上に、中間層を有し、この中間層上に、電荷発生物質および電荷輸送物質を含有する単層構造の有機感光層が積層され、この有機感光層上に表面層として保護層が形成された層構成。
本発明において、有機感光体とは、電子写真感光体の構成に必要不可欠な電荷発生機能および電荷輸送機能の少なくとも一方の機能が有機化合物により発揮されて構成されるものをいい、公知の有機電荷発生物質または有機電荷輸送物質から構成される感光層を有する感光体、電荷発生機能と電荷輸送機能とが高分子錯体により構成される感光層を有する感光体など公知の有機感光体全てを含むものをいう。
以下、有機感光体が上記(1)の層構成である場合について具体的に説明する。
〔表面層(保護層)〕
本発明に係る有機感光体を構成する表面層としての保護層は、重合性化合物を硬化して得られる硬化樹脂中に、反応性有機基を有する表面処理剤によって表面処理された金属酸化物微粒子および非反応性電荷輸送物質が含有されてなるものである。
(重合性化合物)
保護層を構成する硬化樹脂は、紫外線や電子線などの活性線の照射により、重合性化合物を重合し、硬化することにより得られるものである。重合性化合物としては、重合性官能基を2個以上有するものを用いることが好ましく、重合性官能基を1個有するものを併用することもできる。具体的には、重合性化合物としては、例えば、スチレン系モノマー、アクリル系モノマー、メタアクリル系モノマー、ビニルトルエン系モノマー、酢酸ビニル系モノマー、N−ビニルピロリドン系モノマーなどが挙げられる。
重合性化合物としては、少ない光量あるいは短い時間での硬化が可能であることから、アクリロイル基(CH2 =CHCO−)またはメタクリロイル基(CH2 =CCH3 CO−)を2個以上有するアクリル系モノマーまたはこれらのオリゴマーであることが特に好ましい。
本発明においては、重合性化合物は単独で用いても、混合して用いてもよい。また、これらの重合性化合物は、モノマーを用いてもよいが、オリゴマー化して用いてもよい。
以下、重合性化合物の具体例を示す。
ただし、上記の例示化合物M1〜M14を示す化学式において、Rはアクリロイル基(CH2 =CHCO−)を示し、R’はメタクリロイル基(CH2 =CCH3 CO−)を示す。
(金属酸化物微粒子)
保護層には、反応性有機基を有する表面処理剤(以下、「反応性有機基含有表面処理剤」ともいう。)によって表面処理された金属酸化物微粒子が含有されている。この金属酸化物微粒子は、原料となる金属酸化物微粒子(以下、「未処理金属酸化物微粒子」ともいう。)が反応性有機基含有表面処理剤によって表面処理されることにより、未処理金属酸化物微粒子表面に反応性有機基が導入されたものである。
未処理金属酸化物微粒子としては、例えば、シリカ(酸化ケイ素)、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化鉛、アルミナ(酸化アルミニウム)、酸化ジルコニウム、酸化錫、チタニア(酸化チタン)、酸化ニオブ、酸化モリブデン、酸化バナジウムなどを用いることができるが、なかでも、硬度、導電性、光透過性の観点から、酸化錫が好ましい。
金属酸化物微粒子の数平均一次粒径は、1〜300nmであることが好ましく、より好ましくは3〜100nmであり、さらに好ましくは5〜40nmである。
本発明において、金属酸化物微粒子の数平均一次粒径は、走査型電子顕微鏡(日本電子製)により10000倍の拡大写真を撮影し、ランダムに300個の粒子をスキャナーにより取り込んだ写真画像(凝集粒子は除いた)を自動画像処理解析装置「LUZEX AP(ソフトウエアバージョン Ver.1.32)」((株)ニレコ製)を使用して数平均一次粒径を算出した。
反応性有機基含有表面処理剤としては、金属酸化物微粒子の表面に存在するヒドロキシ基などと反応するものが好ましく、このような反応性有機基含有表面処理剤としては、例えば、シランカップリング剤、チタンカップリング剤などが挙げられる。
また、反応性有機基含有表面処理剤としては、ラジカル重合性反応基を有する表面処理剤が好ましい。ラジカル重合性反応基としては、例えば、ビニル基、アクリロイル基、メタクリロイル基などが挙げられる。このようなラジカル重合性反応基は、本発明に係る重合性化合物とも反応して強固な保護層を形成することができる。ラジカル重合性反応基を有する表面処理剤としては、ビニル基、アクリロイル基、メタクリロイル基などのラジカル重合性反応基を有するシランカップリング剤が好ましい。
以下、反応性有機基含有表面処理剤の具体例として、アクリロイル基またはメタクリロイル基を有する表面処理剤を示す。
S−1:CH2 =CHSi(CH3 )(OCH3 2
S−2:CH2 =CHSi(OCH3 3
S−3:CH2 =CHSiCl3
S−4:CH2 =CHCOO(CH2 2 Si(CH3 )(OCH3 2
S−5:CH2 =CHCOO(CH2 2 Si(OCH3 3
S−6:CH2 =CHCOO(CH2 2 Si(OC2 5 )(OCH3 2
S−7:CH2 =CHCOO(CH2 3 Si(OCH3 3
S−8:CH2 =CHCOO(CH2 2 Si(CH3 )Cl2
S−9:CH2 =CHCOO(CH2 2 SiCl3
S−10:CH2 =CHCOO(CH2 3 Si(CH3 )Cl2
S−11:CH2 =CHCOO(CH2 3 SiCl3
S−12:CH2 =C(CH3 )COO(CH2 2 Si(CH3 )(OCH3 2
S−13:CH2 =C(CH3 )COO(CH2 2 Si(OCH3 3
S−14:CH2 =C(CH3 )COO(CH2 3 Si(CH3 )(OCH3 2
S−15:CH2 =C(CH3 )COO(CH2 3 Si(OCH3 3
S−16:CH2 =C(CH3 )COO(CH2 2 Si(CH3 )Cl2
S−17:CH2 =C(CH3 )COO(CH2 2 SiCl3
S−18:CH2 =C(CH3 )COO(CH2 3 Si(CH3 )Cl2
S−19:CH2 =C(CH3 )COO(CH2 3 SiCl3
S−20:CH2 =CHSi(C2 5 )(OCH3 2
S−21:CH2 =C(CH3 )Si(OCH3 3
S−22:CH2 =C(CH3 )Si(OC2 5 3
S−23:CH2 =CHSi(OCH3 3
S−24:CH2 =C(CH3 )Si(CH3 )(OCH3 2
S−25:CH2 =CHSi(CH3 )Cl2
S−26:CH2 =CHCOOSi(OCH3 3
S−27:CH2 =CHCOOSi(OC2 5 3
S−28:CH2 =C(CH3 )COOSi(OCH3 3
S−29:CH2 =C(CH3 )COOSi(OC2 5 3
S−30:CH2 =C(CH3 )COO(CH2 3 Si(OC2 5 3
S−31:CH2 =CHCOO(CH2 2 Si(CH3 2 (OCH3
S−32:CH2 =CHCOO(CH2 2 Si(CH3 )(OCOCH3 2
S−33:CH2 =CHCOO(CH2 2 Si(CH3 )(ONHCH3 2
S−34:CH2 =CHCOO(CH2 2 Si(CH3 )(OC6 5 2
S−35:CH2 =CHCOO(CH2 2 Si(C1021)(OCH3 2
S−36:CH2 =CHCOO(CH2 2 Si(CH2 6 5 )(OCH3 2
また、反応性有機基含有表面処理剤としては、上記S−1からS−36に示すもの以外でも、ラジカル重合可能な反応性有機基を有するシラン化合物を用いてもよい。
反応性有機基含有表面処理剤は1種単独でまたは2種以上を混合して用いてもよい。
反応性有機基含有表面処理剤の処理量は、未処理金属酸化物微粒子100質量部に対して0.1〜200質量部であることが好ましく、より好ましくは7〜70質量部である。
反応性有機基含有表面処理剤の未処理金属酸化物微粒子に対する処理方法としては、例えば、未処理金属酸化物微粒子と反応性有機基含有表面処理剤とを含むスラリー(固体粒子の懸濁液)を湿式解砕する方法が挙げられる。この方法により、未処理金属酸化物微粒子の再凝集を防止すると同時に未処理金属酸化物微粒子の表面処理が進行する。その後、溶媒を除去して粉体化する。
表面処理装置としては、例えば湿式メディア分散型装置が挙げられる。この湿式メディア分散型装置は、容器内にメディアとしてビーズを充填し、さらに回転軸と垂直に取り付けられた撹拌ディスクを高速回転させることにより、未処理金属酸化物微粒子の凝集粒子を砕いて粉砕・分散する工程を有する装置であり、その構成としては、未処理金属酸化物微粒子に表面処理を行う際に未処理金属酸化物微粒子を十分に分散させ、かつ表面処理できる形式であれば限定されず、例えば、縦型・横型、連続式・回分式など、種々の様式が採用できる。具体的には、サンドミル、ウルトラビスコミル、パールミル、グレンミル、ダイノミル、アジテータミル、ダイナミックミルなどが使用できる。これらの分散型装置は、ボール、ビーズなどの粉砕媒体(メディア)を使用して衝撃圧壊、摩擦、せん断、ズリ応力などにより微粉砕、分散が行われる。
湿式メディア分散型装置で用いるビーズとしては、ガラス、アルミナ、ジルコン、ジルコニア、スチール、フリント石などを原材料としたボールが使用可能であるが、特にジルコニア製やジルコン製のものが好ましい。また、ビーズの大きさとしては、通常、直径1〜2mm程度のものを使用するが、本発明においては0.1〜1.0mm程度のものを用いることが好ましい。
湿式メディア分散型装置に使用するディスクや容器内壁には、ステンレス製、ナイロン製、セラミック製など種々の素材のものが使用できるが、本発明では特にジルコニアまたはシリコンカーバイドといったセラミック製のディスクや容器内壁が好ましい。
保護層中の金属酸化物微粒子の含有割合は、硬化樹脂100質量部に対して20〜170質量部であることが好ましく、より好ましくは25〜130質量部である。保護層中の硬化樹脂は、後述する保護層形成用塗布液中に含まれる重合性化合物がすべて硬化反応することによって構成されるとみなしてよい。
(非反応性電荷輸送物質)
保護層には、非反応性電荷輸送物質が含有される。
本発明において、非反応性電荷輸送物質とは、保護層を形成する際に、重合性化合物や金属酸化物微粒子の反応性有機基と反応しないものをいう。
この非反応性電荷輸送物質は、保護層中の電荷キャリアを輸送する電荷輸送性を有するものであり、短波長領域での吸収を示さず、かつ、分子量も450以下(好ましくは、320以上420以下)のものが多く、保護層の硬化樹脂の空隙に入り込むことが可能である。このため、保護層の耐摩耗性を低下させることなく、電荷輸送層からのスムーズな電荷キャリアの注入を可能とし、保護層表面に電荷を輸送することができる。
非反応性電荷輸送物質としては、例えば、上記一般式(1)で表わされる化合物が挙げられる。
一般式(1)中、R1 およびR2 は、各々、水素原子またはメチル基を示す。
一般式(1)中、R3 は炭素数1〜5のアルキル基を示す。
炭素数1〜5のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、n−へキシル基、3−メチルペンタン−2−イル基、3−メチルペンタン−3−イル基、4−メチルペンチル基、4−メチルペンタン−2−イル基、1,3−ジメチルブチル基、3,3−ジメチルブチル基、3,3−ジメチルブタン−2−イル基などが挙げられる。これらのうち、溶解性の観点から、プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基が好ましい。
以下、上記一般式(1)で表わされる化合物の具体例を示す。
一般式(1)で表わされる化合物は、公知の合成方法、例えば、特開2006−143720号公報など開示されている方法で合成することができる。
保護層中の非反応性電荷輸送物質の含有割合は、硬化樹脂100質量部に対して2〜60質量部であることが好ましく、より好ましくは5〜50質量部であり、更に好ましくは10〜35質量部である。また、硬化樹脂に対する非反応性電荷輸送物質の含有割合は、後述する保護層形成用塗布液中での重合性化合物の含有割合に対する割合と同様とみなしてよい。
本発明に係る保護層には、硬化樹脂、金属酸化物微粒子および非反応性電荷輸送物質の他に他の成分が含有されていてもよく、例えば各種の酸化防止剤を含有させることができ、各種の滑剤粒子を加えることもできる。例えば、フッ素原子含有樹脂粒子を加えることができる。フッ素原子含有樹脂粒子としては、四フッ化エチレン樹脂、三フッ化塩化エチレン樹脂、六フッ化塩化エチレンプロピレン樹脂、フッ化ビニル樹脂、フッ化ビニリデン樹脂、二フッ化二塩化エチレン樹脂、およびこれらの共重合体の中から1種あるいは2種以上を適宜選択することが好ましいが、特に四フッ化エチレン樹脂、フッ化ビニリデン樹脂が好ましい。
保護層の層厚は、0.2〜10μmであることが好ましく、より好ましくは0.5〜6μmである。
以下、表面層としての保護層以外の有機感光体の構成を記載する。
〔導電性支持体〕
有機感光体を構成する導電性支持体は、導電性を有するものであればよく、例えば、アルミニウム、銅、クロム、ニッケル、亜鉛およびステンレスなどの金属をドラムまたはシート状に成形したもの、アルミニウムや銅などの金属箔をプラスチックフィルムにラミネートしたもの、アルミニウム、酸化インジウム、酸化スズなどをプラスチックフィルムに蒸着したもの、導電性物質を単独またはバインダー樹脂と共に塗布して導電層を設けた金属、プラスチックフィルムおよび紙などが挙げられる。
〔中間層〕
有機感光体においては、導電性支持体と有機感光層の間にバリアー機能と接着機能を有する中間層を設けることもできる。種々の故障防止などを考慮すると、中間層を設けるのが好ましい。
このような中間層は、例えば、バインダー樹脂(以下、「中間層用バインダー樹脂」ともいう。)および必要に応じて導電性粒子や金属酸化物粒子が含有されてなるものである。
中間層用バインダー樹脂としては、例えば、カゼイン、ポリビニルアルコール、ニトロセルロース、エチレン−アクリル酸コポリマー、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ゼラチンなどが挙げられる。これらのなかでもアルコール可溶性のポリアミド樹脂が好ましい。
中間層には、抵抗調整の目的で各種の導電性粒子や金属酸化物粒子を含有させることができる。例えば、アルミナ、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化スズ、酸化アンチモン、酸化インジウム、酸化ビスマスなどの各種金属酸化物粒子を用いることができる。スズをドープした酸化インジウム、アンチモンをドープした酸化スズおよび酸化ジルコニウムなどの超微粒子を用いることができる。
このような金属酸化物粒子の平均粒径は、0.3μm以下であることが好ましく、より好ましくは0.1μm以下である。
これら金属酸化物粒子は1種単独でまたは2種以上を混合して用いてもよい。2種以上を混合した場合には、固溶体または融着の形をとってもよい。
導電性粒子または金属酸化物粒子の含有割合は、バインダー樹脂100質量部に対して20〜400質量部であることが好ましく、より好ましくは50〜350質量部である。
中間層の層厚は、0.1〜15μmであることが好ましく、より好ましくは0.3〜10μmである。
〔電荷発生層〕
有機感光体を構成する有機感光層における電荷発生層は、電荷発生物質およびバインダー樹脂(以下、「電荷発生層用バインダー樹脂」ともいう。)が含有されてなるものである。
電荷発生物質としては、例えば、スーダンレッド、ダイアンブルーなどのアゾ原料、ピレンキノン、アントアントロンなどのキノン顔料、キノシアニン顔料、ペリレン顔料、インジゴおよびチオインジゴなどのインジゴ顔料、ピランスロン、ジフタロイルピレンなどの多環キノン顔料、フタロシアニン顔料などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。これらのなかでも、多環キノン顔料、チタニルフタロシアニン顔料が好ましい。これらの電荷発生物質は1種単独でまたは2種以上を混合して用いてもよい。
電荷発生層用バインダー樹脂としては、公知の樹脂を用いることができ、例えば、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、ポリカーボネート樹脂、シリコーン樹脂、メラミン樹脂、並びにこれらの樹脂の内2つ以上を含む共重合体樹脂(例えば、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体樹脂)、ポリ−ビニルカルバゾール樹脂などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。これらのなかでも、ポリビニルブチラール樹脂が好ましい。
電荷発生層中の電荷発生物質の含有割合は、電荷発生層用バインダー樹脂100質量部に対して1〜600質量部であることが好ましく、よりに好ましくは50〜500質量部である。
電荷発生層の層厚は、電荷発生物質の特性、電荷発生層用バインダー樹脂の特性、含有割合などにより異なるが、0.01〜5μmであることが好ましく、より好ましくは0.05〜3μmである。
〔電荷輸送層〕
有機感光体を構成する有機感光層における電荷輸送層は、電荷輸送物質およびバインダー樹脂(以下、「電荷輸送層用バインダー樹脂」ともいう。)が含有されてなるものである。
電荷輸送層に含有される電荷輸送物質としては、電荷(正孔)を輸送する物質として、例えば、トリフェニルアミン誘導体、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物、ベンジジン化合物、ブタジエン化合物などが挙げられる。
電荷輸送層用のバインダー樹脂は、公知の樹脂を用いることができ、ポリカーボネート樹脂、ポリアクリレート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、スチレン−アクリルニトリル共重合体樹脂、ポリメタクリル酸エステル樹脂、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体樹脂などが挙げられるが、ポリカーボネート樹脂が好ましい。
電荷輸送層中の電荷輸送物質の含有割合は、電荷輸送層用バインダー樹脂100質量部に対して10〜500質量部であることが好ましく、よりに好ましくは20〜250質量部である。
電荷輸送層の層厚は、電荷輸送物質の特性、電荷輸送層用バインダー樹脂の特性および含有割合などによって異なるが、5〜40μmであることが好ましく、よりに好ましくは10〜30μmである。
電荷輸送層中には、酸化防止剤、電子導電剤、安定剤、シリコーンオイルなどを添加してもよい。酸化防止剤については特開2000−305291号公報、電子導電剤は特開昭50−137543号公報、同58−76483号公報などに開示されているものが好ましい。
以上のような有機感光体は、例えば以下のようにして製造することができる。
工程(1):導電性支持体の外周面に中間層形成用の塗布液を塗布し、乾燥することにより、中間層を形成する工程。
工程(2):導電性支持体上に形成された中間層の外周面に電荷発生層形成用の塗布液を塗布し、乾燥することにより電荷発生層を形成する工程。
工程(3):中間層上に形成された電荷発生層の外周面に電荷輸送層形成用の塗布液を塗布し、乾燥することにより電荷輸送層を形成する工程。
工程(4):電荷発生層上に形成された電荷輸送層の外周面に保護層形成用の塗布液を塗布、乾燥し、活性線照射などにより硬化処理を行うことにより保護層を形成する工程。
〔工程(1):中間層の形成〕
中間層は、溶媒中に中間層用バインダー樹脂を溶解させて中間層形成用の塗布液(以下、「中間層形成用塗布液」ともいう。)を調製し、必要に応じて導電性粒子や金属酸化物粒子を分散させた後、当該塗布液を導電性支持体上に一定の膜厚に塗布して塗膜を形成し、当該塗膜を乾燥することにより形成することができる。
中間層形成用塗布液の塗布方法としては、例えば、浸漬コーティング法、スプレーコーティング法、スピンナーコーティング法、ビードコーティング法、ブレードコーティング法、ビームコーティング法、スライドホッパー法、円形スライドホッパー法などの公知の方法が挙げられる。
塗膜の乾燥方法は、溶媒の種類、膜厚に応じて適宜選択することができるが、熱乾燥が好ましい。
中間層の形成工程において使用する溶媒としては、導電性粒子や金属酸化物粒子を良好に分散し、中間層用バインダー樹脂、特にポリアミド樹脂を溶解するものが好ましい。具体的には、メタノール、エタノール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブタノール、t−ブタノール、sec−ブタノールなどの炭素数1〜4のアルコール類が、ポリアミド樹脂の溶解性と塗布性能に優れ好ましい。また、保存性、粒子の分散性を向上するために、前記溶媒と併用でき、好ましい効果を得られる助溶媒としては、ベンジルアルコール、トルエン、メチレンクロライド、シクロヘキサノン、テトラヒドロフランなどが挙げられる。
中間層形成用塗布液中の中間層用バインダー樹脂の濃度は、中間層の層厚や生産速度に合わせて適宜選択される。
導電性微粒子や金属酸化物微粒子の分散手段としては、超音波分散機、ボールミル、サンドミル、ホモミキサーなどを使用することができるが、これらに限定されるものではない。
〔工程(2):電荷発生層の形成〕
電荷発生層は、溶媒中に電荷発生層用バインダー樹脂を溶解させた溶液中に、電荷発生物質を分散して電荷発生層形成用の塗布液(以下、「電荷発生層形成用塗布液」ともいう。)を調製し、当該塗布液を中間層上に一定の膜厚に塗布して塗膜を形成し、当該塗膜を乾燥することにより形成することができる。
電荷発生層形成用塗布液の塗布方法としては、例えば、浸漬コーティング法、スプレーコーティング法、スピンナーコーティング法、ビードコーティング法、ブレードコーティング法、ビームコーティング法、スライドホッパー法、円形スライドホッパー法などの公知の方法が挙げられる。
塗膜の乾燥方法は、溶媒の種類、膜厚に応じて適宜選択することができるが、熱乾燥が好ましい。
電荷発生層の形成に用いられる溶媒としては、例えば、トルエン、キシレン、メチレンクロライド、1,2−ジクロロエタン、メチルエチルケトン、シクロヘキサン、酢酸エチル、酢酸t−ブチル、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、メチルセロソルブ、4−メトキシ−4−メチル−2−ペンタノン、エチルセロソルブ、テトラヒドロフラン、1−ジオキサン、1,3−ジオキソラン、ピリジン、ジエチルアミンなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
電荷発生物質の分散手段としては、例えば、超音波分散機、ボールミル、サンドミル、ホモミキサーなどが使用できるが、これらに限定されるものではない。
〔工程(3):電荷輸送層の形成〕
電荷輸送層は、溶媒中に電荷輸送層用バインダー樹脂および電荷輸送物質を溶解させた電荷輸送層形成用の塗布液(以下、「電荷輸送層形成用塗布液」ともいう。)を調製し、当該塗布液を電荷発生層上に一定の膜厚に塗布して塗膜を形成し、当該塗膜を乾燥することにより形成することができる。
電荷輸送層形成用塗布液の塗布方法としては、例えば、浸漬コーティング法、スプレーコーティング法、スピンナーコーティング法、ビードコーティング法、ブレードコーティング法、ビームコーティング法、スライドホッパー法、円形スライドホッパー法などの公知の方法が挙げられる。
塗膜の乾燥方法は、溶媒の種類、膜厚に応じて適宜選択することができるが、熱乾燥が好ましい。
電荷輸送層の形成に用いられる溶媒としては、例えば、トルエン、キシレン、メチレンクロライド、1,2−ジクロロエタン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,3−ジオキソラン、ピリジン、ジエチルアミンなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
〔工程(4):保護層の形成〕
保護層は、溶媒中に、重合性化合物、非反応性電荷輸送物質、金属酸化物微粒子および重合開始剤を混合した保護層形成用の塗布液(以下、「保護層形成用塗布液」ともいう。)を調製し、当該塗布液を電荷輸送層上に塗布して、塗膜を形成し、塗膜を乾燥して、硬化処理を行うことによって形成することができる。
以上のような保護層は、塗布、乾燥、硬化の過程で、金属酸化物微粒子の反応性有機基間の反応、当該反応性有機基と重合性化合物との反応、重合性化合物間の反応などが進行することにより、架橋型硬化樹脂として形成される。
保護層の形成に用いられる溶媒としては、重合性化合物、金属酸化物微粒子、および非反応性電荷輸送物質を溶解または分散させることができればいずれのものも使用でき、例えば、メタノール、エタノール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブタノール、t−ブタノール、sec−ブタノール、ベンジルアルコール、トルエン、キシレン、メチレンクロライド、メチルエチルケトン、シクロヘキサン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、テトラヒドロフラン、1−ジオキサン、1,3−ジオキソラン、ピリジンおよびジエチルアミンなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
保層形成用塗布液の塗布方法としては、例えば、浸漬コーティング法、スプレーコーティング法、スピンナーコーティング法、ビードコーティング法、ブレードコーティング法、ビームコーティング法、スライドホッパー法、円形スライドホッパー法などの公知の方法が挙げられる。
塗膜は、乾燥しないで硬化処理を行ってもよいが、自然乾燥または熱乾燥を行った後、硬化処理を行うことが好ましい。
乾燥の条件は、溶媒の種類、膜厚などによって適宜選択できる。乾燥温度は、好ましくは室温〜180℃であり、特に好ましくは80〜140℃である。乾燥時間は、好ましくは1分間〜200分間であり、特に好ましくは5分間〜100分間である。
重合性化合物を反応させる方法としては、電子線開裂で反応する方法、ラジカル重合開始剤を添加して、光、熱で反応する方法などが挙げられる。ラジカル重合開始剤は光重合開始剤、熱重合開始剤のいずれも使用することができる。また、光重合開始剤および熱重合開始剤を併用することもできる。
熱重合開始剤としては、例えば、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルアゾビスバレロニリル)、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)などのアゾ化合物;過酸化ベンゾイル(BPO)、ジ−tert−ブチルヒドロペルオキシド、tert−ブチルヒドロペルオキシド、過酸化クロロベンゾイル、過酸化ジクロロベンゾイル、過酸化ブロモメチルベンゾイル、過酸化ラウロイルなどの過酸化物などが挙げられる。
光重合開始剤としては、例えば、ジエトキシアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)ブタノン−1(「イルガキュアー369」:BASFジャパン社製)、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、2−メチル−2−モルフォリノ(4−メチルチオフェニル)プロパン−1−オン、1−フェニル−1,2−プロパンジオン−2−(o−エトキシカルボニル)オキシムなどのアセトフェノン系またはケタール系光重合開始剤;ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテルなどのベンゾインエーテル系光重合開始剤;ベンゾフェノン、4−ヒドロキシベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、2−ベンゾイルナフタレン、4−ベンゾイルビフェニル、4−ベンゾイルフェニールエーテル、アクリル化ベンゾフェノン、1,4−ベンゾイルベンゼンなどのベンゾフェノン系光重合開始剤;2−イソプロピルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジクロロチオキサントンなどのチオキサントン系光重合開始剤などが挙げられる。
その他の光重合開始剤としては、例えば、エチルアントラキノン、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイルフェニルエトキシホスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド(「イルガキュアー819」:BASFジャパン社製)、ビス(2,4−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキサイド、メチルフェニルグリオキシエステル、9,10−フェナントレン、アクリジン系化合物、トリアジン系化合物、イミダゾール系化合物などが挙げられる。また、光重合促進効果を有する光重合促進剤を単独で、または上記光重合開始剤と併用して用いることもできる。光重合促進剤としては、例えば、トリエタノールアミン、メチルジエタノールアミン、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、安息香酸(2−ジメチルアミノ)エチル、4,4’−ジメチルアミノベンゾフェノンなどが挙げられる。
ラジカル重合開始剤としては、光重合開始剤が好ましく、中でも、アルキルフェノン系化合物、またはホスフィンオキサイド系化合物が好ましい。特に、α−アミノアルキルフェノン構造、または、アシルホスフィンオキサイド構造を有する化合物が好ましい。
重合開始剤は1種単独でまたは2種以上を混合して用いてもよい。
重合開始剤の添加割合は、重合性化合物100質量部に対して0.1〜20質量部であることが好ましく、より好ましくは0.5〜10質量部である。
本発明の有機感光体においては、硬化処理として塗膜に活性線を照射し、ラジカルを発生させて重合し、かつ分子間および分子内で架橋反応による架橋結合を形成して硬化することにより、硬化樹脂を生成する。活性線としては紫外線や電子線がより好ましく、紫外線が使用しやすく特に好ましい。
紫外線光源としては、紫外線を発生する光源であれば制限なく使用できる。例えば、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、カーボンアーク灯、メタルハライドランプ、キセノンランプ、フラッシュ(パルス)キセノンなどを用いることができる。
照射条件はそれぞれのランプによって異なるが、活性線の照射量は、通常5〜500mJ/cm2 、好ましくは5〜100mJ/cm2 である。
ランプの電力は、好ましくは0.1kW〜5kWであり、特に好ましくは、0.5kW〜3kWである。
電子線源としては、電子線照射装置に格別の制限はなく、一般にはこのような電子線照射用の電子線加速機として、比較的安価で大出力が得られるカーテンビーム方式のものが有効に用いられる。電子線照射の際の加速電圧は、100〜300kVであることが好ましい。吸収線量は、0.5〜10Mradであることが好ましい。
必要な活性線の照射量を得るための照射時間としては、0.1秒間〜10分間が好ましく、作業効率の観点から0.1秒間〜5分間がより好ましい。
保護層の形成の工程においては、活性線を照射する前後、および活性線を照射中に乾燥を行うことができ、乾燥を行うタイミングはこれらを組み合わせて適宜選択できる。
以上の工程により、架橋型硬化樹脂による保護層を有する有機感光体が得られる。
〔帯電手段〕
帯電手段は、有機感光体に対して一様な電位を与える手段である。帯電手段としては、例えばコロナ放電型の帯電器が好ましく用いられる。
〔露光手段〕
露光手段は、帯電手段によって一様な電位を与えられた有機感光体上に、画像信号に基づいて露光を行い、当該画像に対応する静電潜像を形成する機能を有する。露光手段は、有機感光体の軸方向にアレイ状に発光素子が配列されたLEDと結像素子とから構成されるもの、あるいはレーザー光学系などが用いられる。
〔現像手段〕
現像手段は、例えば、マグネットを内蔵し現像剤を保持して回転する現像スリーブおよび有機感光体とこの現像スリーブとの間に直流および/または交流バイアス電圧を印加する電圧印加装置よりなるものである。
〔転写手段〕
転写手段は、例えばコロナ転写方式のものよりなり、接触転写方式のものを用いることもできる。
〔定着手段〕
定着手段は、例えば、内部に加熱源を備えた加熱ローラと、この加熱ローラに定着ニップ部が形成されるよう圧接された状態で設けられた加圧ローラとにより構成されてなる熱ローラ定着方式のものが挙げられる。
〔クリーニング手段〕
クリーニング手段は、有機感光体上の残留トナーを、多層構造のブレード部材を有するクリーニングブレードが当該有機感光体表面を擦過することによって除去する機能を有する。クリーニング手段には、クリーニングブレードの他、有機感光体表面に潤滑剤を塗布するローラブラシなどが備えられていてもよい。
本発明においては、クリーニングブレードのブレード部材は多層構造のものであれば特に限定されないが、例えば2〜3層構造のものが好ましい。また、ブレード部材は、材質の異なる層よりなる多層構造のものが好ましく、より好ましくは硬度の異なる層よりなる多層構造のものが好ましい。
具体的には、図1に示すように、クリーニングブレード10は、支持部材11と、この支持部材11上に接着層13を介して、ベース層12aとエッジ層12bとがこの順に積層される多層構造(図1においては2層構造)のブレード部材12とによりなるものである。ベース層12aは、有機感光体表面Sと当接するエッジ層12bの厚み方向に積層されてなるものである。
クリーニングブレード10は、図2に示すように、ブレード部材12(エッジ層12b)の先端が、有機感光体表面Sとの当接部分における当該有機感光体の回転移動方向(図2に示す矢印方向)と反対方向(カウンター方向)に向く状態で配置されている。
多層構造のブレード部材においては、各層の硬度が、有機感光体表面に当接する層側に向かうに従って大きくなるように構成されていることが好ましい。
例えば、図1および図2に示すような2層構造のブレード部材12においては、エッジ層12bの硬度がベース層12aの硬度より大きいことが好ましい。このような構成であることにより、クリーニングブレードの耐久性を向上させることができる。
本発明において、ブレード部材を構成する層の硬度とは、JIS−A硬度、具体的にはJIS K 7312に準じてスプリング式タイプA硬さ試験機により測定される値をいう。
具体的には、ブレード部材が図1および図2に示すような2層構造のものである場合においては、エッジ層12bの硬度は65〜100であることが好ましく、ベース層12aの硬度は60〜80であることが好ましい。
また、多層構造のブレード部材においては、各層の反発弾性が、有機感光体表面に当接する層側に向かうに従って大きくなるように構成されていることが好ましい。
例えば、図1および図2に示すような2層構造のブレード部材においては、エッジ層12bの反発弾性は10〜50%であることが好ましく、ベース層12aの反発弾性は0〜40%であることが好ましい。
本発明において、反発弾性は、JIS K 7312の反発弾性試験に準じて測定される。
ブレード部材12の層厚は、1.0〜5.0mmであることが好ましい。
また、エッジ層12bの層厚は、0.05〜2.0mmであることが好ましく、ベース層12aの層厚は、0.3〜3.0mmであることが好ましい。
ブレード部材12を構成する層、例えばエッジ層12bおよびベース層12aは、ポリウレタンにより構成されることが好ましい。ポリウレタンとしては、ポリオール、ポリイソシアネートおよび必要に応じて架橋剤を反応させて得られるものなどが挙げられる。
ポリオールとしては、特に限定されず、例えば、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリカプロラクトンポリオールなどが挙げられる。中でも、高温高湿下の異音防止性に加えて常温常湿下のクリーニング性を向上できる点から、ポリエステルポリオール、ポリカプロラクトンポリオールが好ましく、ポリカプロラクトンポリオールが特に好ましい。これらは、1種単独でまたは2種以上を併用してもよい。
本発明において特に好ましい形態としては、エッジ層12bがポリカプロラクトンポリオールおよび/またはポリエステルポリオールをポリオール成分とするポリウレタンからなり、かつ、ベース層12aがポリカプロラクトンポリオールおよび/またはポリエステルポリオールをポリオール成分とするポリウレタンからなるものである。この形態において、上記ポリエステルポリオールは、ポリエチレンアジペートエステルジオール、ポリブチレンアジペートエステルジオールが特に好ましい。
ポリイソシアネートとしては、特に限定されず、従来公知のものを使用することができ、例えば、脂肪族イソシアネート、脂環族イソシアネート、芳香族イソシアネートなどが挙げられる。なかでも、高温高湿下の異音防止性に加えて常温常湿下のクリーニング性を向上できる点から、芳香族イソシアネートが好ましい。
このようなポリウレタンにおいて、必要に応じて用いられる架橋剤としては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、トリメチロールプロパン、グリセリン、ヒドラジン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、4,4′−ジアミノジフェニルメタン、4,4′−ジアミノジシクロヘキシルメタン、N,N−ビス(2−ヒドロキシプロピル)アニリン、水などが挙げられる。なかでも、高温高湿下の異音防止性に加えて常温常湿下のクリーニング性を向上できる点から、エチレングリコール、1,4−ブタンジオール、トリメチロールプロパン、N,N−ビス(2−ヒドロキシプロピル)アニリンが好ましく、特に1,4−ブタンジオールおよびトリメチロールプロパンを併用することが好ましい。
このようなポリウレタンは、上記原料を使用し公知の方法で製造することができ、例えば、有機溶剤中で必要に応じて触媒を使用し、各原料の当量比をNCO/OH=1.02〜1.18に調整して反応させること、無溶剤で溶融反応させることにより製造することができる。また、全原料を同時に反応させる方法、プレポリマー方法により製造することもできる。
ポリウレタンからなるブレード部材の成形方法としては、特に限定されず、例えば、常圧注型成形、減圧注型成形、遠心成形、回転成形、押出成形、射出成形、反応射出成形(RIM)、スピンコーティングなどが挙げられる。なかでも、高温高湿下の異音防止性に加えて常温常湿下のクリーニング性を向上できる点から、遠心成形により成形して製造することが好ましい。
支持部材11は、ブレード部材12を支持する機能を有するものである。支持部材11としては、特に限定されず、従来公知のものを使用することができ、例えば、剛体の金属、弾性を有する金属、プラスチック、セラミックなどから製造されたものが挙げられる。中でも、剛体の金属が好ましい。
接着層13は、支持部材11とブレード部材12との間に設けられる層であり、両部材を接着させる機能を有する層である。接着層13は、例えば、EVA系、ポリアミド系、ポリウレタン系ホットメルト接着剤や、硬化型接着剤、若しくは両面テープによる接着方法または板金による挟み込みなどにより形成することができる。中でも、高温高湿下の異音防止性に加えて常温常湿下のクリーニング性を向上できる点から、ホットメルト接着剤を用いて形成されるものであることが好ましい。
クリーニングブレードの製造方法としては、特に限定されず、2層以上の多層構造のブレード部材を有するクリーニングブレードの従来公知の製造方法によって製造することが可能である。
図3は、本発明の画像形成装置の構成の一例を示す説明用断面図である。
この画像形成装置は、タンデム型カラー画像形成装置と称せられるもので、4組の画像形成ユニット110Y、110M、110C、110Bkと、無端ベルト状中間転写体ユニット130と、給紙搬送手段150と、定着手段170とを有する。画像形成装置100の本体の上部には、原稿画像読み取り装置SCが配置されている。
画像形成ユニット110Y、110M、110C、110Bkは、鉛直方向に並べて配置されている。画像形成ユニット110Y、110M、110C、110Bkは、本発明に係る有機感光体111Y、111M、111C、111Bkと、その周囲に有機感光体の回転方向に順次配置された、帯電手段113Y、113M、113C、113Bkと、露光手段115Y、115M、115C、115Bkと、現像手段117Y、117M、117C、117Bkと、クリーニング手段119Y、119M、119C、119Bkと、を有する。そして、有機感光体111Y、111M、111C、111Bk上に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(Bk)のトナー画像をそれぞれ形成できるようになっている。画像形成ユニット110Y、110M、110C、110Bkは、有機感光体111Y、111M、111C、111Bkに形成するトナー画像の色が異なる以外は同様に構成されるため、以下、画像形成ユニット110Yの例で説明する。
有機感光体111Yは、重合性化合物を硬化して得られる硬化樹脂と、反応性有機基を有する表面処理剤によって表面処理された金属酸化物微粒子と、非反応性電荷輸送物質とが含有されてなる表面層を有するものである。
帯電手段113Yは、有機感光体111Yに対して一様な電位を与える手段である。
本実施の形態においては、帯電手段113Yとしてコロナ放電型の帯電器が好ましく用いられる。
露光手段115Yは、帯電手段113Yによって一様な電位を与えられた有機感光体111Y上に、画像信号(イエローの画像信号)に基づいて露光を行い、イエローの画像に対応する静電潜像を形成する機能を有する。露光手段115Yは、有機感光体111Yの軸方向にアレイ状に発光素子が配列されたLEDと結像素子とから構成されるもの、あるいはレーザー光学系などが用いられる。
現像手段117Yは、有機感光体111Yにトナーを供給し、有機感光体111Yの表面に形成された静電潜像を現像可能に構成されている。
クリーニング手段119Yは、有機感光体111Yの表面に圧接するローラと、多層構造のブレード部材を有するクリーニングブレードとにより構成される。クリーニングブレードとしては、例えば、有機感光体111Y表面と当接するエッジ層と、このエッジ層の厚み方向に積層されるベース層とにより構成されるブレード部材を備えており、このエッジ層の硬度がベース層の硬度より大きいものである。このクリーニングブレード10は、エッジ層の先端が、有機感光体111Y表面との当接部分における当該有機感光体111Yの回転移動方向と反対方向(カウンター方向)に向く状態で配置されている。
無端ベルト状中間転写体ユニット130は、有機感光体111Y、111M、111C、111Bkと当接可能に設けられている。無端ベルト状中間転写体ユニット130は、無端ベルト状中間転写体131と、当該無端ベルト状中間転写体131と当接して配置された一次転写ローラ133Y、133M、133C、133Bkと、当該無端ベルト状中間転写体131のクリーニング手段135と、を有する。
無端ベルト状中間転写体131は、複数のローラ137A、137B、137C、137Dにより巻回され、回動可能に支持されている。
この画像形成装置100において、有機感光体111Y、現像手段117Y、およびクリーニング手段119Yなどは、一体的に結合され、装置本体に着脱自在に構成されたプロセスカートリッジ(画像形成ユニット)であってもよい。あるいは、帯電手段113Y、露光手段115Y、現像手段117Y、一次転写ローラ133Yおよびクリーニング手段119Yからなる群から選ばれる一以上の部材と、有機感光体111Yとを一体的に構成したプロセスカートリッジ(画像形成ユニット)としてもよい。
プロセスカートリッジ200は、筐体201と、それに収容された有機感光体111Y、帯電手段113Y、現像手段117Yおよびクリーニング手段119Yと、無端ベルト状中間転写体ユニット130と、を有する。また、装置本体には、プロセスカートリッジ200を装置本体内にガイドする手段として支持レール203L、203Rが設けられている。それにより、プロセスカートリッジ200を装置本体に着脱可能となっている。これらのプロセスカートリッジ200は、装置本体に着脱自在に構成された単一の画像形成ユニットとなりうる。
給紙搬送手段150は、給紙カセット211内の転写材Pを、複数の中間ローラ213A、213B、213C、213Dおよびレジストローラ215を経て、二次転写ローラ217に搬送可能に設けられている。
定着手段170は、二次転写ローラ217により転写されたカラー画像を定着処理する。排紙ローラ219は、定着処理された転写材Pを挟持して、画像形成装置外部に設けられた排紙トレイ221上に載置可能に設けられている。
このように構成された画像形成装置100では、画像形成ユニット110Y、110M、110C、110Bkにより画像を形成する。具体的には、帯電手段113Y、113M、113C、113Bkにより有機感光体111Y、111M、111C、111Bkの表面にコロナ放電して負に帯電させる。次いで、露光手段115Y、115M、115C、115Bkで、有機感光体111Y、111M、111C、111Bkの表面を画像信号に基づいて露光し、静電潜像を形成する。次いで、現像手段117Y、117M、117C、117Bkで、有機感光体111Y、111M、111C、111Bkの表面にトナーを付与し、現像する。
次いで、一次転写ローラ(一次転写手段)133Y、133M、133C、133Bkを、回動する無端ベルト状中間転写体131と当接させる。それにより、有機感光体111Y、111M、111C、111Bk上にそれぞれ形成した各色の画像を、回動する無端ベルト状中間転写体131上に逐次転写させて、カラー画像を転写する(一次転写する)。画像形成処理中、一次転写ローラ133Bkは、常時、有機感光体111Bkに当接する。一方、他の一次転写ローラ133Y、133M、133Cは、カラー画像形成時にのみ、それぞれ対応する有機感光体111Y、111M、111Cに当接する。
そして、一次転写ローラ133Y、133M、133C、133Bkと無端ベルト状中間転写体131とを分離させた後、有機感光体111Y、111M、111C、111Bkの表面に残留するトナーを、クリーニング手段119Y、119M、119C、119Bkで除去する。そして、次回の画像形成に備えて、必要に応じて有機感光体111Y、111M、111C、111Bkの表面を除電手段(不図示)によって除電した後、帯電手段113Y、113M、113C、113Bkにより負に帯電させる。
一方、給紙カセット211内に収容された転写材P(例えば普通紙、透明シートなどの最終画像を担持する支持体)を、給紙搬送手段150で給紙し、複数の中間ローラ213A、213B、213C、213D、レジストローラ215を経て二次転写ローラ(二次転写手段)217に搬送する。そして、二次転写ローラ217を回動する無端ベルト状中間転写体131と当接させて、転写材P上にカラー画像を一括して転写する(二次転写する)。二次転写ローラ217は、転写材P上に二次転写を行うときのみ、無端ベルト状中間転写体131と当接する。その後、カラー画像が一括転写された転写材Pを、無端ベルト状中間転写体131の曲率が高い部位で分離する。
このようにしてカラー画像が一括して転写された転写材Pを、定着手段170で定着処理した後、排紙ローラ219で挟持して装置外の排紙トレイ221上に載置する。また、カラー画像が一括転写された転写材Pを無端ベルト状中間転写体131から分離した後、クリーニング手段135で無端ベルト状中間転写体131上の残留トナーを除去する。
以上のような画像形成装置によれば、有機感光体の表面層が、硬化樹脂中に非反応性電荷輸送物質が含有されるものであることにより、膜強度を確保しながらも、電位安定性を有し、また、クリーニングブレードが多層構造のブレード部材を有することにより、優れたクリーニング性と高い耐久性とを有する。従って、本発明の画像形成装置によれば、これらの有機感光体およびクリーニングブレードが備えられることにより、長期間にわたって高いクリーニング性能を安定的に維持することができる。
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。なお、下記中「部」とは「質量部」を示す。
〔有機感光体の作製例1〕
以下に示すように、導電性支持体上に、中間層と、電荷発生層および電荷輸送層よりなる有機感光層とがこの順に積層され、この有機感光層上に表面層として保護層が形成された層構成の有機感光体〔1〕を作製した。
直径60mmの円筒形アルミニウム支持体の表面を切削加工し、表面を細かく粗面にした導電性支持体〔1〕を用意した。
(中間層の形成)
下記組成の分散液を同じ混合溶媒にて二倍に希釈し、一夜静置後に濾過(フィルター;日本ポール社製リジメッシュ5μmフィルター使用)し、中間層形成用塗布液〔1〕を調製した。
バインダー樹脂:ポリアミド樹脂「CM8000」(東レ社製) 1部
金属酸化物粒子:酸化チタン「SMT500SAS」(テイカ社製) 3部
溶媒:メタノール 10部
分散機としてサンドミルを用いて、バッチ式で10時間の分散を行った。
中間層形成用塗布液〔1〕を用いて導電性支持体〔1〕上に、浸漬コーティング法で塗布し、乾燥膜厚2μmの中間層〔1〕を形成した。
(電荷発生層の形成)
電荷発生物質:下記顔料(CG−1)20部、バインダー樹脂:ポリビニルブチラール樹脂「#6000−C」(電気化学工業社製)10部、溶媒:酢酸t−ブチル700部、溶媒:4−メトキシ−4−メチル−2−ペンタノン300部を混合し、サンドミルを用いて10時間分散し、電荷発生層形成用塗布液を調製〔1〕した。この電荷発生層形成塗布液〔1〕を中間層〔1〕上に浸漬コーティング法で塗布し、乾燥膜厚0.3μmの電荷発生層〔1〕を形成した。
<顔料(CG−1)の合成>
(1)無定形チタニルフタロシアニンの合成
1,3−ジイミノイソインドリン;29.2質量部をo−ジクロロベンゼン200質量部に分散し、チタニウムテトラ−n−ブトキシド;20.4質量部を加えて窒素雰囲気下に150〜160℃で5時間加熱した。放冷後、析出した結晶を濾過し、クロロホルムで洗浄、2%塩酸水溶液で洗浄、水洗メタノール洗浄して、乾燥後、26.2質量部(収率91%)の粗チタニルフタロシアニンを得た。
次いで、粗チタニルフタロシアニンを5℃以下において濃硫酸250質量部中で1時間攪拌して溶解し、これを20℃の水5000質量部に注いだ。析出した結晶をろ過し、充分に水洗してウエットペースト品225質量部を得た。
このウエットペースト品を冷凍庫にて凍結し、再度解凍した後、ろ過、乾燥して無定形チタニルフタロシアニン24.8質量部(収率86%)を得た。
(2)(2R,3R)−2,3−ブタンジオール付加体チタニルフタロシアニン(CG−1)の合成
上記無定形チタニルフタロシアニン10.0質量部と(2R,3R)−2,3−ブタンジオール0.94質量部(0.6当量比)(当量比はチタニルフタロシアニンに対する当量比、以後同じ)をオルトクロロベンゼン(ODB)200質量部中に混合し60〜70℃で6.0時間加熱撹拌した。一夜放置後、該反応液にメタノールを加えて生じた結晶を濾過し、濾過後の結晶をメタノールで洗って((2R,3R)−2,3−ブタンジオール付加体チタニルフタロシアニンを含有する顔料)CG−1:10.3質量部を得た。顔料(CG−1)のX線回折スペクトルでは、8.3°、24.7°、25.1°、26.5°に明確なピークがある。マススペクトルにおいて576と648にピークがあり、IRスペクトルでは970cm-1付近のTi=O、630cm-1付近にO−Ti−Oの両吸収が現れる。また熱分析(TG)では390〜410℃に約7%の質量減少があることから、チタニルフタロシアニンと(2R,3R)−2,3−ブタンジオールの1:1付加体と非付加体(付加していない)チタニルフタロシアニンの混合物と推定される。
得られた顔料(CG−1)のBET比表面積を流動式比表面積自動測定装置(マイクロメトリックス・フローソープ型:島津製作所)で測定したところ、31.2m2 /gであった。
(電荷輸送層の形成)
電荷輸送物質:下記化合物A225部、バインダー樹脂:ポリカーボネート樹脂「Z300」(三菱ガス化学社製)300部、酸化防止剤:「Irganox1010」(日本チバガイギー社製)6部、溶媒:THF(テトラヒドロフラン)1600部、溶媒:トルエン400部、シリコーンオイル「KF−50」(信越化学社製)1部を混合し、溶解して電荷輸送層形成用塗布液〔1〕を調製した。
この電荷輸送層形成用塗布液〔1〕を電荷発生層〔1〕の上に円形スライドホッパー塗布装置を用いて塗布し、乾燥膜厚20μmの電荷輸送層〔1〕を形成した。
(保護層の形成)
(1)金属酸化物微粒子の作製
未処理金属酸化物微粒子として下記酸化錫〔1〕を用い、表面処理剤として上記例示化合物(S−15)を用い、以下に示すように表面処理を行い、酸化錫微粒子よりなる金属酸化物微粒子〔1〕を作製した。
酸化錫〔1〕は、CIKナノテック社製の下記特性を有する酸化錫である。
数平均一次粒径:20nm、体積抵抗率:1.05×105 (Ω・cm)
まず、酸化錫〔1〕100部、表面処理剤(上記例示化合物(S−15):CH2 =C(CH3 )COO(CH2 3 Si(OCH3 3 )30部、トルエン/イソプロピルアルコール=1/1(質量比)の混合溶媒300部の混合液を、ジルコニアビーズとともにサンドミルに入れ約40℃で、回転速度1500rpmで撹拌することにより表面処理を行った。さらに、上記処理混合物を取り出し、ヘンシェルミキサーに投入して回転速度1500rpmで15分間撹拌した後、120℃で3時間乾燥することによって表面処理を終了し、表面処理済み金属酸化物微粒子〔1〕を作製した。
(2)保護層の形成
金属酸化物微粒子〔1〕80部、重合性化合物:上記例示化合物(M1)100部、電荷輸送物質:上記例示化合物(CTM−8)20部、重合開始剤:「イルガキュアー819」(BASFジャパン社製)10部、溶媒:2−ブタノール320部、溶媒:テトラヒドロフラン80部を混合撹拌し、十分に溶解・分散し、保護層形成用塗布液〔1〕を調製した。この保護層形成用塗布液〔1〕を電荷輸送層上に円形スライドホッパー塗布装置を用いて塗布して塗膜を形成し、メタルハライドランプを用いて紫外線を1分間照射して、乾燥膜厚5.0μmの保護層〔1〕を形成し、有機感光体〔1〕を作製した。
〔有機感光体の作製例2〜5〕
有機感光体の作製例1における(2)保護層の形成において、金属酸化物微粒子〔1〕および電荷輸送物質(CTM−8)の代わりに、表1に示す金属酸化物微粒子および電荷輸送物質を用いたことの他は同様にして有機感光体〔2〕〜〔5〕を作製した。
なお、表1中の金属酸化物微粒子〔2〕は、上記(1)金属酸化物微粒子の作製において、未処理金属酸化物微粒子の種類を表1に示す通りに従って変更したことの他は同様にして作製されたものである。また、金属酸化物微粒子〔3〕は、表面処理を行わず、未処理の酸化錫〔1〕をそのまま用いたことの他は同様にして作製されたものである。
また、表1中の電荷輸送物質「CTM−16」は下記例示化合物(CTM−16)により示されるものである。
〔クリーニングブレードの作製例1(2層構造ブレード部材)〕
公知の遠心成形機の成形金型ドラム(内径:700mm、奥行き:500mm、常温での振れ精度:0.06mm、成形時の回転数:800rpm、粗面状態:Ra=0.30)を40℃に加熱し、シリコーンゴム材料として、付加反応により硬化する付加硬化型シリコーンゴム組成物「TSE3032(A)」(主剤、GE東芝シリコーン社製)と「TSE3032(B)」(硬化剤)との混合液(配合質量比10:1)を、上記成形金型ドラム内に流し込み、120分間加熱硬化させ、シリコーンゴム層〔1〕を形成した。
エッジ層用材料「ポリウレタン」(硬度80、反発弾性33%)を140℃に予熱した遠心成形機の金型内のシリコーンゴム層〔1〕上に注入し、10分間硬化させた。上記硬化反応の後、ベース層用材料「ポリウレタン」(硬度70、反発弾性10%)を硬化したエッジ層上に注入し、30分間硬化させた。上記硬化反応後、層厚0.50mmのエッジ層および層厚1.50mmのベース層により構成される2層構造の弾性ゴム部材のシート体のみ金型から取り出すことにより、厚さ2.00mmの円柱状の2層構造シート体を得た。これを幅12mm、長さ330mmの短冊状にカットすることにより、ブレード部材〔1〕を得た。
さらに、得られたブレード部材〔1〕をメッキ鋼からなる支持部材に、ポリウレタン系ホットメルト接着剤を用いて接着してクリーニングブレード〔1〕を作製した。
〔クリーニングブレードの作製例2(2層構造ブレード部材)〕
クリーニングブレード1の作製例1において、エッジ層用材料としてエッジ層用材料「ポリウレタン」(硬度75、反発弾性40%)を用い、ベース層用材料として「ポリウレタン」(硬度65、反発弾性25%)を用いたことの他は同様にしてクリーニングブレード〔2〕を作製した。
〔クリーニングブレードの作製例3(1層構造ブレード部材)〕
クリーニングブレード1の作製例1において、エッジ層用材料としてエッジ層用材料「ポリウレタン」(硬度73、反発弾性40%)を用い、ベース層を形成しなかったことの他は同様にしてクリーニングブレード〔3〕を作製した。なお、エッジ層の層厚を2.0mmとした。
〔評価〕
評価機として、基本的に図3の構成を有するコニカミノルタビジネステクノロジーズ社製「bizhub PRO C6501」を用い、当該評価機に有機感光体〔1〕〜〔5〕およびクリーニング手段としてクリーニングブレード〔1〕〜〔3〕を表2に示す組み合わせに従ってそれぞれ搭載して評価を行った。露光光は波長780nmの半導体レーザーを用いた。
30℃/85%HH環境で、画像比率6%の文字画像をA4横送りにおいて各500,000枚連続でプリントを行う耐久試験を実施し、有機感光体の耐摩耗性、電位安定性およびクリーニング性の評価を行った。
〔耐摩耗性〕
耐久試験前後における感光体を構成する全層(中間層、電荷発生層、電荷輸送層および保護層)の膜厚を測定し、膜厚減耗量を算出して評価した。
感光体を構成する全層の膜厚は均一膜厚部分(塗布の先端部および後端部の膜厚変動部分を、膜厚プロフィールを作製して除く)をランダムに10ヶ所測定し、その平均値を感光体の全層の膜厚とする。膜厚の測定は、渦電流方式の膜厚測定器「EDDY560C」(HELMUT FISCHER GMBTE CO社製)を用いて行い、耐久試験前後の感光体の全層の膜厚の差を膜厚減耗量とし、下記評価基準に従って評価した。
−評価基準−
◎:減耗量が3μm未満(良好)
○:減耗量が3μm以上5μm未満(実用上問題なし)
×:減耗量が5μmを超える(実用上問題あり)
〔電位安定性〕
耐久試験における露光部電位の電位変動の大きさにより、下記評価基準に従って、初期の帯電電位を600±50Vに調整し、初期と50万枚後の露光部電位の変化量(ΔV)で評価した。
−評価基準−
◎:ΔVが50V未満(良好)
○:ΔVが50〜100V(実用上問題なし)
×:ΔVが100Vを超える(実用上問題あり)
〔クリーニング性〕
耐久試験におけるクリーニング性を下記評価基準に従って評価した。
判定基準は以下のとおりである。
−評価基準−
◎:トナーすり抜けがなく、ブレード摩耗幅が20μm未満(良好)
○:トナーすり抜けがなく、ブレード摩耗幅が20μm以上(実用上問題なし)
×:トナーすり抜け発生(実用上問題あり)
表2の結果より、保護層が、重合性化合物を硬化して得られる硬化樹脂中に、反応性有機基を有する表面処理剤で表面処理された金属酸化物微粒子および非反応性電荷輸送物質を含有する有機感光体と、多層構造のブレード部材を有するクリーニングブレードとを用いる画像形成装置においては、各評価項目において良好な評価を得ている。
10 クリーニングブレード
11 支持部材
12a ベース層
12b エッジ層
12 ブレード部材
13 接着層
100 画像形成装置
110Y、110M、110C、110Bk 画像形成ユニット
111Y、111M、111C、111Bk 有機感光体
113Y、113M、113C、113Bk 帯電手段
115Y、115M、115C、115Bk 露光手段
117Y、117M、117C、117Bk 現像手段
119Y、119M、119C、119Bk クリーニング手段
130 無端ベルト状中間転写体ユニット
131 無端ベルト状中間転写体
133Y、133M、133C、133Bk 一次転写ローラ(転写手段)
135 クリーニング手段
137A、137B、137C、137D ローラ
150 給紙搬送手段
170 定着手段
200 プロセスカートリッジ
201 筐体
203R、203L 支持レール
211 給紙カセット
213A、213B、213C、213D 中間ローラ
215 レジストローラ
217 二次転写ローラ(転写手段)
219 排紙ローラ
221 排紙トレイ
P 転写材
SC 原稿画像読み取り装置
S 有機感光体表面

Claims (4)

  1. 有機感光体の表面を帯電させる帯電手段と、当該有機感光体の表面に静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像をトナーによって現像してトナー像を形成する現像手段と、前記トナー像を転写材に転写する転写手段と、前記転写材に転写されたトナー像を定着させる定着手段と、有機感光体上の残留トナーを、多層構造のブレード部材を有するクリーニングブレードによって除去するクリーニング手段とを備える画像形成装置において、
    前記有機感光体は、重合性化合物を硬化して得られる硬化樹脂中に、反応性有機基を有する表面処理剤によって表面処理された金属酸化物微粒子および非反応性電荷輸送物質が含有されてなる表面層を有し、
    前記非反応性電荷輸送物質が、下記一般式(1)で表わされるものであることを特徴とする画像形成装置。

    〔一般式(1)中、R 1 およびR 2 は、各々、水素原子またはメチル基を示し、R 3 は炭素数1〜5のアルキル基を示す。〕
  2. 前記クリーニング手段におけるクリーニングブレードが、前記有機感光体表面と当接するエッジ層と、このエッジ層の厚み方向に積層されるベース層とにより構成されるブレード部材を備えてなり、
    前記エッジ層の硬度が前記ベース層の硬度より大きいことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記表面処理剤における反応性有機基が、アクリロイル基またはメタクリロイル基であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記重合性化合物が、アクリロイル基またはメタクリロイル基を2個以上有するアクリル系モノマーまたはこれらのオリゴマーであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
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